JP2020057349A - Rfid物販システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な処理により短時間で決済処理を行うことが可能な物販システムを提供する。【解決手段】RFID物販システム1は、商品の商品識別情報および価格情報が記録されているRFタグが付された商品が投入される商品投入箱12と、商品投入箱12に投入された商品のRFタグを読み取るRFIDアンテナ20と、読み取られたRFタグが付された商品の決済処理を行う決済用端末120と、決済処理が完了すると、商品投入箱に投入された商品のRFタグに対して決済が完了したことを示す情報を書き込むリーダ/ライタ100とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、RFIDを用いる物販システムおよび方法に関する。
コンサート等のイベント会場では、コンサートの関連グッズ等を販売するための物販スペースが設けられていることが多い。また、近年は物品の管理にRFID(radio frequency identifier)システムが採用される場合がある。物品に、物品ID、物品名、価格、色・サイズ、等の物品情報が記録されたRF(radio frequency)タグを付しておき、RFIDリーダに当該RFタグを読み込ませることによって物品の管理を簡単に行うことができる。
例えば、特許文献1には、分別種類ごとに複数のリサイクル回収ボックスが設置されるリサイクル回収システムが開示されている。RFタグが付されたリサイクル品がいずれかのリサイクル回収ボックスに投入されると、当該リサイクル回収ボックスの内部に設けられているRFIDリーダが当該リサイクル品に付されているRFタグから当該リサイクル品のリサイクル情報を読み取り、リサイクル品の分別が正しく行われたかを確認する。
しかしながら、特許文献1のような形態のRFIDシステムを物販システムとして採用した場合、精算を行う際に商品をボックスに投入したり取り出したりする手間が発生し、煩雑であり精算処理に時間もかかる。特にコンサート会場のように多数を人が来場する場所では、顧客一人あたりの決済に要する時間を短くして物販スペースの混雑を回避したいという要求が存在する。
また、物販の在庫数の予測は、過去に実施された同様のイベントの販売量、トラックの積載量、イベント主催者の意向等を勘案して決定されていた。物販の在庫数の予測は困難であり、在庫切れによる販売機会損失、または在庫過剰による返却作業の問題が発生していた。この問題の対策の1つとして、イベント来場者が事前に注文して配送する販売形式が考えられる。しかしながら、事前に注文して配送する販売形式は、イベント会場で販売される商品をイベントの前に配送してしまうこと、および受け取りができない場合があること等から、リアルタイムでの入手性が困難であり運用が難しい状況にあった。
本発明は、上記のような課題に鑑み、簡単な処理により短時間で決済処理を行うことが可能な物販システムおよび方法を提供する。本発明はまた、Webサイトにおいて事前に商品を販売して、イベント会場で受け渡すことができる物販システムおよび方法を提供する。
本発明の一態様であるRFID物販システムは、商品の商品識別情報および価格情報が記録されているRFタグが付された商品が投入される商品投入箱と、商品投入箱に投入された商品のRFタグを読み取るRFIDアンテナと、読み取られたRFタグが付された商品の決済処理を行う決済用端末と、決済処理が完了すると、商品投入箱に投入された商品のRFタグに対して決済が完了したことを示す情報を書き込むリーダ/ライタと、を備える。
また、本発明の他の態様は、商品の商品識別情報および価格情報が記録されているRFタグが付された商品が投入される商品投入箱と、RFIDアンテナと、を含んで構成されるコンピュータシステムによって実行される方法であって、予め選択された商品の情報を取得するステップと、商品投入箱に投入された商品のRFタグを読み取るステップと、予め選択された商品の情報と、読み取られた商品の情報とが一致する場合、読み取られたRFタグが付された商品の決済処理を行うステップと、決済処理が完了すると、商品投入箱に投入された商品のRFタグに対して決済が完了したことを示す情報を書き込むステップと、を含む。
また、本発明の他の態様は、商品の商品識別情報および価格情報が記録されているRFタグが付された商品が投入される商品投入箱と、RFIDアンテナと、を含んで構成されるコンピュータシステムによって実行される方法であって、予め購入された商品の情報を取得するステップと、商品投入箱に投入された商品のRFタグを読み取るステップと、予め購入された商品の情報と、読み取られた商品の情報とが一致するかどうかを判定するステップと、商品投入箱に投入された商品の受け渡しが完了すると、商品投入箱に投入された商品のRFタグに対して受け渡しが完了したことを示す情報を書き込むステップと、を含む。
また、本発明の他の態様は、コンピュータシステムに、上記の方法を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、特にコンサート会場のようなイベント会場にて大勢の人が商品を購入または受け取る場合であっても、非常に短い時間で販売または受け渡し処理を行うことができる。また、例えば当日のみ働くアルバイト店員等であっても、レジ操作のためのトレーニング等を行わなくても商品の販売または受け渡し処理を行うことができる。さらに、販売員は、正確に商品を販売または受け渡すことができるため、正確な在庫管理を行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。以下の説明において参照する各図では、他の図と同等部分は同一符号によって示される。
図1は、本実施形態に係るRFID物販システムの構成例を示す図である。図1に示されるRFID物販システム1は、RFIDアンテナ20と、リーダ/ライタ100と、POSレジ端末110と、決済用端末120と、二次元コードリーダ130と、商品管理サーバ140と、物販Webサーバ150と、を含んで構成される。また、リーダ/ライタ100は収納箱14に収納されている。また、リーダ/ライタ100とPOSレジ端末110、およびPOSレジ端末110と二次元コードリーダ130はそれぞれ無線または有線により接続され、商品の情報等を送受信することができる。POSレジ端末110と決済用端末120は無線または有線により接続され、決済の情報等を送受信することができる。また、POSレジ端末110と商品管理サーバ140は無線または有線のネットワーク160を介して接続されうる。
本実施形態に係るRFID物販システム1においては、コンサート等のイベント会場で販売される各商品に、例えば商品を識別する商品識別情報、商品名、価格、色・サイズ等の商品の情報を記憶したRFタグが取り付けられている。商品が販売される際には、商品投入箱12に決済(精算)しようとする商品が投入される。商品投入箱12に商品が投入されると、リーダ/ライタ100はRFIDアンテナ20を介して、逐次、当該商品に付されているRFタグを読み取る。
ここで、図2は、本実施形態に係る商品投入箱12、収納箱14、POSレジ端末110、および決済用端末120の構成例を示す外観図である。図2では、外箱11の中に、商品を投入する商品投入箱12、収納箱14、POSレジ端末110、および決済用端末120が配置されている。POSレジ端末110および決済用端末120は商品投入箱12の横に配置されている。また、図2では図示されていないが、収納箱14には、リーダ/ライタ100、電源アダプタ、各種ケーブル、等が収納されている。リーダ/ライタ100は商品投入箱12の下方に配置されるRFIDアンテナ20(図示されない)と有線にて接続されている。また、POSレジ端末110(タッチパネル式)は、収納箱14の上に配置されている。
商品投入箱12は、顧客が購入しようとする商品であって当該商品を識別するための商品識別情報と価格情報とが記録されているRFタグが付された商品が投入される略直方体形状の箱であって、1つの底面と4つの側面とで構成される箱である。「略直方体」とは、ほぼ直方体であれば足りるという意味である。また、本実施形態の商品投入箱12は、外箱11から取り外すことが可能に構成されている。商品投入箱12の材質は、厚紙、ダンボール(紙製)、プラスティック、プラスティックダンボール、等であってよい。特にプラスティックダンボールは強度がある上に軽く、持ち運びも容易である。また、物販購入スペースは屋外に設置される場合もあるが、少々雨で濡れたとしても傷みにくく都合がよい。
図2に示される構成例は、対面型の物販が想定されている(ただしこれに限定されない)。例えば、商品投入箱12の一方の側(例えば図2の左側)に販売員が立ち、他方の側(例えば図2の右側)には商品を購入したい顧客が並ぶ。そして、顧客が販売員に購入したい商品を指示すると、販売員は、例えば自身の後方に陳列されている商品を手に取って商品投入箱12に投入する。販売員が商品を商品投入箱12に投入すると、商品投入箱12の下方に設置されているRFIDアンテナ20(図示されない)が当該商品に付されているRFタグを読み取る。販売員が顧客の指示に従って商品を順次、商品投入箱12に投入していくと、RFIDアンテナ20は投入された商品に付されているRFタグを順次読み込んでいくということを繰り返す。そして、RFタグから読み取られた各商品の単価を合計することで販売員が特段の操作をしなくても、精算すべき合計金額がPOSレジ端末110にて算出され、決済処理に移行することができる。すなわち、本実施形態に係るRFID物販システム1によれば、販売員は従来のレジシステムのようにバーコードを読み取ったりレジを操作したりする方法を学ぶことなく、商品投入箱12に商品を投入していくだけで、顧客が購入しようとする商品のRFタグが読み込まれていき、最終的に決済処理を行うことができる。例えば、その日のみ雇われたアルバイト等の店員に複雑なレジ操作のトレーニングをしなくても簡単に決済処理を行うことが可能である。また、特にコンサート会場のようなイベント会場にて大勢の人が商品購入する場合であっても、顧客一人あたりの決済に要する時間が短くなり、物販スペースでの混雑を回避することが可能となる。
図3は、図2に示される構成例の斜視図である。図3に図示されるように、本実施形態においては4つのRFIDアンテナ20が外箱11の底面に設置されており、その上方に商品投入箱12が設置されるようになっている。また、外箱11の底面および側面の内側には全体に亘りシート状の電波吸収シールドが装着されている(図示されない)。これにより、RFIDアンテナ20が商品投入箱12の外側に存在する決済対象ではない商品のRFタグを誤って読み込んでしまうことを防止し、商品投入箱12に投入された商品のRFタグのみを検出することを可能とする。また、図3に示されるように、本実施形態の構成例においては、外箱11の寸法は、縦440mm、横795mm、高さ170mmである。なお、RFIDアンテナ20は、商品投入箱12に投入された商品に付されているRFタグと通信可能な範囲で他の位置に設けることも可能である。
また、図4は、本実施形態に係る商品投入箱12と収納箱14の構成例の斜視図である。商品投入箱12の寸法は、縦400mm、横520mm、高さ140mmである。また、図示されないが、商品投入箱12の厚さは10mmとしている。収納箱14の寸法は、縦410mm、横220mm、高さ150mmである。RFIDアンテナ20と商品投入箱12に投入される商品に付されたRFタグとは、RFIDアンテナ20の厚み(高さ)および商品投入箱12の厚みに応じて、ある程度の距離が存在することになる。
また、図3に示されるようにRFIDアンテナ20の上方に商品投入箱12が配置されるが、商品投入箱12は取り外しが可能であるため、RFIDアンテナ20のメンテナンスを容易に行うことができる。なお、図3に例示される構成においては、RFIDアンテナ20は4つとなっているが、これに限定されない。RFIDアンテナ20の大きさや感度によって、RFIDアンテナの数は適宜調整されうる。また、図3および図4に示された各寸法はあくまで例示であり、これに限定されない。例えばRFID物販システム1において取り扱われる商品のサイズ等によって商品投入箱12の大きさが調整されてもよいし、RFIDアンテナ20のサイズや電波強度との関係によって商品投入箱12の高さが決定される等となっていてもよい。
また、本実施形態では外箱11の底面および側面の内側全体に渡って電波吸収シールドが装着されているが、商品投入箱12の外側に存在する決済対象ではない商品のRFタグが読み込まれないようにするのが目的であるので、商品投入箱12の4つの側面を囲むように電波吸収シールドが備えられていてもよい。例えば、商品投入箱12の4つの側面の外面にシート状の電波吸収シールドが貼り付けられていてもよいし、商品投入箱12が二重の箱になっており、二重の箱の間(4つの側面部分)にシート状の電波吸収シールドが挿入されるようになっていてもよい。
図1に戻り、複数の商品が商品投入箱12に投入された場合には、RFIDアンテナ20(リーダ/ライタ100)は、当該複数の商品に付されている各RFタグを略同時に読み取ることが可能である。「略同時」とは、厳密に同時でなくとも、ほぼ同時であれば足りるという意味である。例えば、複数の商品に付されている各RFタグを読み取る際に、読み取り処理に若干の時間差が生じうるが、それらも許容しうるということである。また、商品の形状等によりRFタグが取り付けられない場合は、商品に対応するRFタグのみが商品投入箱12に投入されてもよい。
また、リーダ/ライタ100は、決済が完了した商品のRFタグに対して「購入済み」を示すフラグ等の情報を書き込むことができる。イベント会場で販売される商品は、例えばTシャツ、キャップ、ペンライト等のように購入してすぐ使用されることが多いという特徴がある一方、商品が未決済のまま物販エリア外に持ち出されることを防止する必要がある。持ち出し防止は、例えば、物販エリアの入退場口に設置されたRFIDアンテナにより、各商品のRFタグを読み取り、「購入済み」の情報が書き込まれていない商品を検知した場合、アラームを発生させる等により実装されてもよい。
また、RFタグはさらに、イベントのチケットまたは顧客が有する会員カードに取り付けられてもよい。会員カードは、例えばイベントに関連するアーティスト等のファンクラブの会員であることを示すカードとすることができる。例えば、イベントのチケットまたは会員カードに取り付けられたRFタグには会員情報が記憶されており、RFIDアンテナ20は当該会員情報をも読み取ることができるようになっていてもよい。RFIDアンテナ20は、例えば1つまたは複数の商品に取り付けられたRFタグと、イベントのチケットまたは会員カードに取り付けられたRFタグを一括して略同時に読み取るようになっていてもよい。
また、RFタグの読み取りに関してUHF(ultra high frequency)帯、HF(high frequency)帯等の周波数は問わず、読み取るRFタグの形状も問わない。RFタグの破損等により正しく読み取れない場合等は、RFタグの再発行、予備のRFタグなどにより対処してもよい。
POSレジ端末110は、例えばPOS(point of sale)レジの機能を備えたタブレット端末、PC等とすることができる。POSレジの機能は、POSレジ端末110にインストールされるアプリケーションまたはWebアプリケーションにより実装されてもよい。POSレジ端末110は、RFIDアンテナ20を介してリーダ/ライタ100によって読み取られたRFタグの情報に基づいて、購入予定の商品の情報をPOSレジ端末110のディスプレイに表示しうる。
図5は、本発明の一実施形態に係る外箱11、商品投入箱12、および収納箱14の構成例の斜視図である。図5において、外箱11および商品投入箱12の1つまたは複数の側面(または部分)が着脱可能なように構成される。図5において、着脱可能な側面は網掛け部分で示された側面であり、着脱可能な側面が取り外された状態を二点鎖線で例示している。着脱可能な側面の幅は、商品投入箱12の横幅の全部または一部としてもよい。着脱可能な側面は、外箱11および商品投入箱12のそれぞれが備えてもよく、取り外しを簡易にするために、外箱11および商品投入箱12の着脱可能な側面部分が一体に構成されてもよい。着脱可能な側面は、常時取り外されて使用されてもよく、電波吸収シールドを備えてもよい。着脱可能な側面を取り外すことによって、外箱11および商品投入箱12の縦幅を超える大きさの商品が投入できる。また、図2で説明したように、商品投入箱12の一方の側に販売員が位置し、他方の側に顧客が位置する場合、着脱可能な側面は販売員の側のみ取り外されてもよい。販売員の側のみ着脱可能な側面が取り外されることによって、他の顧客が所持する商品のRFタグを読み取るリスクを回避できる。
図5はまた、図3に例示されたような指向性を問わないRFIDアンテナ20に替えて、指向性のあるRFIDアンテナ21を使用した構成を例示している。図5は、4つの指向性のあるRFIDアンテナ21が外箱11の底面に設置されており、その上方に商品投入箱12が設置されることを例示している。また、図3と同様に、外箱11の底面および着脱不可能な側面の内側には全体に亘りシート状の電波吸収シールドが装着されている(図示されない)。指向性のあるRFIDアンテナ21は、単一指向性が好ましい形態であるが、双指向性等の他の指向性を有してもよい。指向性のあるRFIDアンテナ21は、例えば棒状のモノポールアンテナ等により構成され得るが、これに限られない。指向性のあるRFIDアンテナ21は、指向性に応じて、例えば着脱可能な側面に対して垂直に設置され、商品投入箱12に投入された商品のRFタグを読み取ることができる。なお、指向性のあるRFIDアンテナ21は、商品投入箱12に投入された商品のRFタグと通信可能な範囲で他の位置に設けることも可能である。指向性のあるRFIDアンテナ21の大きさや感度によって、RFIDアンテナの数、設置角度、設置間隔等は適宜調整されうる。指向性のあるRFIDアンテナ21を使用することで、着脱可能な側面が取り外された状態であっても、商品投入箱12の外側に存在する決済対象ではない商品のRFタグは読み込まれない。
図6は、本発明の一実施形態に係る外箱11、商品投入箱12、および収納箱14の構成例の斜視図である。図6は、図3に例示されたような指向性を問わないRFIDアンテナ20に替えて、指向性のあるRFIDアンテナ21を使用した構成を例示している。図5は、4つの指向性のあるRFIDアンテナ21が外箱11の底面に設置されており、その上方に商品投入箱12が設置されることを例示している。また、図3と同様に、外箱11の底面および側面の内側には全体に亘りシート状の電波吸収シールドが装着されている(図示されない)。指向性のあるRFIDアンテナ21は、指向性に応じて、例えば商品投入箱12の中心線(または各側面)に対して45度の角度を有するように設置され、商品投入箱12に投入された商品のRFタグを読み取ることができる。指向性のあるアンテナ21は、このようにそれぞれ角度を設けて感度が高くなる箇所を調整することによって、商品投入箱12の例えば中心付近にあるRFタグの読み取りを容易にすることができる。指向性のあるアンテナ21は、例えば双指向性により、商品投入箱12の中心とそれぞれの角に対して感度が高くなるように設置してもよい。なお、指向性のあるRFIDアンテナ21は、商品投入箱12に投入された商品のRFタグと通信可能な範囲で他の位置に設けることも可能である。指向性のあるRFIDアンテナ21の大きさや感度によって、RFIDアンテナの数、設置角度、設置間隔等は適宜調整されうる。指向性のあるRFIDアンテナ21に角度を設けることで、商品投入箱12の外側に存在する決済対象ではない商品のRFタグは読み込まれない。また、指向性のあるRFIDアンテナ21は、任意的に、図5で例示した着脱可能な側面とともに構成してもよい。
図7は、POSレジ端末110のディスプレイ表示の一例を示す図である。図7の例においては、商品名31、商品ごとの数量32、合計商品点数33、合計金額34、再読込ボタン35が示されている。画面に表示される商品の情報は、RFIDアンテナ20によるRFタグの読み取りがリアルタイムで反映されてもよい。また、顧客から商品のキャンセルがあった場合に、例えば販売員が商品投入箱12からキャンセルされた商品を取り出して「再読込」ボタン35をタッチすると、商品投入箱12に投入されている商品のRFタグを再読込して表示される商品の情報を更新する。販売者は、図7の画面に表示された合計金額34などの情報を顧客とともに確認することにより、決済処理を進める。また、POSレジ端末110は、決済用端末120により決済が完了すると、リーダ/ライタ100に対して、RFタグに「購入済み」を示すフラグ等の情報を書き込むように指示することができる。
図1に戻り、決済用端末120は、POSレジ端末110から受信した決済情報に基づいて、決済を行う。決済用端末120は、例えば、CAT(credit authorization terminal)/CCT(credit center terminal)等とすることができる。また、決済用端末120は、レシートを印刷するプリンタ機能を備えてもよいし、外部のレシートプリンタと通信を行い、レシートを印刷するように構成されてもよい。なお、本実施形態においてはPOSレジ端末110と決済用端末120とは別々の装置として説明されるが、これらは一体的に1つの装置として実現されてもよい。
二次元コードリーダ130は、二次元コードを読み取ることができるリーダであり、任意的に構成される。二次元コードは、例えばQRコード(登録商標)とすることができる。当該二次元コードは、顧客が会場で商品を購入する前に、予め物販Webサーバ150にアクセスして商品を選択(または予約)しておく場合に、選択した商品の情報等を含むコードである。二次元コードリーダ130は、読み取った二次元コードの情報をPOSレジ端末110に送信する。二次元コードリーダ130における処理については後述する。なお、本実施形態においては予め選択された商品の情報を示すデータとして二次元コードを一例として採用するが、これらに限定されない。例えば、バーコードのような一次元コードであってもよいし、各商品が文字列で列挙されたデータ等であってもよい。
二次元コードはまた、顧客が会場に訪れる前に、予め物販Webサーバ150にアクセスして商品を購入しておく場合に、購入した商品を特定する情報等を含めてもよい。
商品管理サーバ140は、イベント会場で販売される商品の在庫管理機能および返品機能を備えたサーバである。商品の在庫管理機能および返品機能については、公知の技術を用いうる。商品管理サーバ140は、ネットワーク160を介してPOSレジ端末110と接続され、商品の在庫状況等の情報を送受信することができる。
図8および図9は、商品管理サーバ140が保持しうる情報の一例である。図8は、商品マスタデータベース(DB)の一例である。図8に例示の商品マスタDBは、各商品の情報が記憶されるDBであり、各商品の商品コード(商品識別情報)、商品名、単価、等のデータを関連付けて保持する。また、図9は、売上情報DBの一例である。売上情報DBは、売上に関する情報が蓄積されるDBであり、決済用端末120で商品が決済されると、POSレジ端末110から決済された商品群の情報が商品管理サーバ140に送信され、売上情報DBに蓄積される。図9に例示の売上情報DBは、各決済の伝票番号と、決済日時と、決済された商品の商品コードと、商品ごとの売上個数とを関連付けて保持する。なお、図8および図9に例示した情報はあくまで一例であり、これらに限定されない。
図1に戻り、物販Webサーバ150は、例えば顧客のスマートフォン、タブレット等からアクセスされ、イベント会場で販売される商品を事前に選択できるWebサイトを提供するサーバである。また、商品管理サーバ140と連携して在庫管理等を行ってもよい。在庫確保された商品は、販売者によってイベントの物販スペースに取り置きされるようになっていてもよい。
(ハードウェア構成例)
上記説明したRFID物販システム1における各装置は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現可能である。図10は、RFID物販システム1における各装置のハードウェア構成例を示す図である。図10に示されるコンピュータ装置40は、一例として、プロセッサ41と、RAM42と、ROM43と、内蔵のハードディスク装置44と、外付けハードディスク装置、CD、DVD、USBメモリ、メモリスティック、SDカード等のリムーバブルメモリ45と、他のコンピュータ装置と通信する通信インタフェース46と、ユーザがデータのやり取りを行うための入出力ユーザインタフェース47(ディスプレイ、タッチパネル、キーボード、マウス、スピーカ、ランプ等)とを備える。上述した本実施形態に係るRFID物販システム1における各装置の各機能は、例えば、プロセッサ41が、ハードディスク装置44やROM43、リムーバブルメモリ45等にあらかじめ格納されたプログラムをRAM42等のメモリに読み出して実行することで実現可能である。なお、図10に示されるハードウェア構成はあくまで一例であって、これに限定されるものではない。また、コンピュータ装置40の各構成は、一体的に構成されていてもよいし、一部が別の装置として構成されていてもよい。
上記説明したRFID物販システム1における各装置は、一般的なコンピュータ装置と同様のハードウェア構成によって実現可能である。図10は、RFID物販システム1における各装置のハードウェア構成例を示す図である。図10に示されるコンピュータ装置40は、一例として、プロセッサ41と、RAM42と、ROM43と、内蔵のハードディスク装置44と、外付けハードディスク装置、CD、DVD、USBメモリ、メモリスティック、SDカード等のリムーバブルメモリ45と、他のコンピュータ装置と通信する通信インタフェース46と、ユーザがデータのやり取りを行うための入出力ユーザインタフェース47(ディスプレイ、タッチパネル、キーボード、マウス、スピーカ、ランプ等)とを備える。上述した本実施形態に係るRFID物販システム1における各装置の各機能は、例えば、プロセッサ41が、ハードディスク装置44やROM43、リムーバブルメモリ45等にあらかじめ格納されたプログラムをRAM42等のメモリに読み出して実行することで実現可能である。なお、図10に示されるハードウェア構成はあくまで一例であって、これに限定されるものではない。また、コンピュータ装置40の各構成は、一体的に構成されていてもよいし、一部が別の装置として構成されていてもよい。
(処理フロー)
図11〜図15は、本実施形態に係るRFID物販システムにおける処理の一例を示すフロー図である。図11〜図15の例においては、RFID物販システム1の各装置が実行する処理は実線で、販売員等の処理は破線で示される(ただし、本発明の範囲はこれに限定されない)。
図11〜図15は、本実施形態に係るRFID物販システムにおける処理の一例を示すフロー図である。図11〜図15の例においては、RFID物販システム1の各装置が実行する処理は実線で、販売員等の処理は破線で示される(ただし、本発明の範囲はこれに限定されない)。
図11は、本実施形態に係る商品決済の処理フローを例示する図である。以下、イベント会場で販売される商品を顧客が購入する場合について説明する。
販売員は顧客から購入したい商品の注文を受けると(ステップS102)、注文を受けた商品を商品投入箱12に投入する(ステップS104)。RFIDアンテナ20は、1つまたは複数の商品が商品投入箱12に投入されると当該商品のRFタグを読み取り、読み取られたデータはリーダ/ライタ100に送信され、POSレジ端末110のディスプレイに、商品名、個数等の商品の情報とともに合計金額が表示される(ステップS106)。
また、商品投入箱12に商品を入れた後に、顧客から特定の商品をキャンセルする旨の指示を受けると(ステップS108:あり)、販売員は当該キャンセルする商品を商品投入箱12から取り出し(ステップS110)、POSレジ端末110のディスプレイに表示されている「再読込」ボタン35をタッチする。POSレジ端末110は、「再読込」ボタン35がタッチ(選択)された旨の入力を受け付ける(ステップS112)。RFIDアンテナ20は、再度、商品投入箱12に入っている各商品のRFタグを読み込み、POSレジ端末110のディスプレイには、再検出された商品の商品名、個数等の商品の情報とともに合計金額が表示される(ステップS106)。なお、販売員がキャンセルされた商品を商品投入箱12から取り出した場合(ステップS110)、自動的にRFIDアンテナ20が商品の取り出しを検出してもよい。例えば、RFIDアンテナ20が商品投入箱12の中の全ての商品のRFタグを再検出することを常時、繰り返しておくことで、再検出したRFタグの情報をPOSレジ端末110のディスプレイに随時表示するようになっていてもよい。なお、商品のキャンセルのみならず、他の色やサイズに交換する場合等でも同様に処理可能である。
また、注文をキャンセルする商品がなく(ステップS108:なし)、購入したい商品の注文が全て完了した場合には(例えば販売員がその旨を顧客から指示される。ステップS114:Yes)、販売員は顧客に決済方法を確認する(ステップS116)。購入したい商品の注文が全て完了していない場合には(ステップS114:No)、ステップS102に戻り、商品の注文の受付が継続される。
ステップS116にて顧客が現金決済を希望する場合には、現金で決済処理が行われる(ステップS118)。顧客がクレジットカードによる決済を希望する場合には、決済用端末120にてクレジットカードで決済処理が行われる(ステップS120)。現金またはクレジットカードにより決済処理が完了すると、決済用端末120は、レシートを発行する(ステップS122)。なお、決済方法は、例えばデビットカード、電子マネー等による決済であってもよい。また、この時、決済処理した各商品のRFタグに決済済みの情報が書き込まれるようになっていてもよい。
ステップS118またはS120にて決済が完了すると、売上情報が商品管理サーバ140に送信される(ステップS124)。具体的には、図9に例示されるような売上情報DBに決済情報が書き込まれる。このように売上情報が決済完了ごとに商品管理サーバ140に送信されることで、商品管理サーバ140にて売上状況をリアルタイムにモニタリングすることも可能である。これにより、在庫補充の必要性を判断することができる。例えば売り切れになりそうな商品の情報が商品管理サーバ140からPOSレジ端末110に送信され、POSレジ端末110のディスプレイにその旨が表示される等となっていてもよい。
このように、本実施形態に係るRFID物販システム1によれば、販売員は顧客の指示に従って所望の商品を商品投入箱12に投入していくという簡単な処理だけで商品の販売を行うことができる。よって、特にコンサート会場のようなイベント会場にて大勢の人が商品購入する場合であっても、非常に短い時間で販売処理を行うことができる。また、例えば当日のみ働くアルバイト店員等であっても、レジ操作のためのトレーニング等を行わなくても商品の販売処理を行うことができる。
また、別の実施例として、決済する商品に、例えばファンクラブ会員限定等の特定の来場者のみにしか販売しない商品が含まれる場合には、会員情報が記録されたRFタグが付されている会員カードを顧客に商品投入箱12に投入させ、RFIDアンテナ20が商品のRFタグとともに会員カードのRFタグも読み取るようになっていてもよい。これにより、POSレジ端末110は特定の来場者のみを対象とする限定商品の購入可否を判定することができる。さらに詳細には、購入可否の判定は、例えば、RFタグに記録される商品の情報に「会員限定商品」を示すフラグ等がさらに含まれていてもよく、「会員限定商品」を示すフラグと、会員カードからの会員情報の取得有無とにより判定するようにしてもよい。すなわち、会員情報が取得できた場合には正常に決済処理へ進むことができ、会員限定商品のフラグを有する商品が購入できる、という具合である。また、購入可否の判定が購入不可である場合、例えばPOSレジ端末110のディスプレイに「購入不可」を示す警告情報を表示する、または警告音を発する等を行ってもよい。そして、警告が出た場合には、例えば顧客や販売者が会員限定商品を買い物かごから取り除いて、再度、ステップS106の処理をやり直すようになっていてもよい。これにより、例えば非会員の顧客が会員限定商品を間違えて購入しようとすること等を防止することができる。
さらに、会員情報とクレジットカード情報とを関連付けて商品管理サーバ140に格納しておくことにより、イベント会場でクレジットカードを提示しなくても購入可能とすることができる。例えば、商品投入箱12に、購入しようとする商品と顧客の会員カードとが一緒に投入されると、RFIDアンテナ20は会員カードのRFタグから会員情報を読み出し、この会員情報に関連付けられているクレジットカード情報を商品管理サーバ140に問い合わせる。そして、決済用端末120は、当該会員情報に関連付けられているクレジットカード情報を商品管理サーバ140から取得してカード決済処理を実行するようになっていてもよい。このようにすることで、会員限定商品の購入について、顧客一人あたりの決済に要する時間がさらに短くなり、混雑をより緩和することができる。
図12および図13は、本実施形態に係る商品決済の処理フローの別の例を示す図である。本例においては、イベント会場で販売される商品を顧客が事前にWebサイトにアクセスして選択しておき、イベント会場で購入する。
図12は、顧客が事前にWebサイトにアクセスして商品を選択する場合の処理フロー図の一例を示す。
顧客は、物販Webサーバ150が提供する物販のWebサイトにアクセスする(ステップS202)。物販のWebサイトは、顧客がイベント会場を訪れる前にイベントのホームページからアクセスしてもよいし、顧客が携帯するスマートフォン等を使用して、イベント会場に設けられた二次元コード、URL等の情報を使用してイベント当日にアクセスしてもよい。
顧客は、物販のWebサイトで購入したい商品を事前選択する(ステップS204)。事前選択可能な商品は、例えば、イベント会場で一般販売される商品、またはイベントに関連するアーティスト等のファンクラブの会員等を対象とする限定販売商品とすることができる。限定販売商品は、例えば会員IDとパスワードによる個人認証を行うことにより実現され得る。事前選択商品が確定すると、商品管理サーバ140に事前選択商品の情報が登録され、在庫確保が行われるようになっていてもよい。また、販売者は、イベント会場の物販スペースにおいて、在庫確保された事前選択商品の取り置きを行うようになっていてもよい。また、物販Webサーバ150は、事前選択された商品を特定する情報(事前選択された商品群を一意に識別する注文番号等であってもよい)が含まれる二次元コードを生成し、Webサイトに表示したり、顧客へのメール送信や会員専用のページにて二次元コードを提供する。顧客は、例えば提供された二次元コードを携帯するスマートフォン等に保存しておく(図12のステップS204)。または、イベント会場にて商品を購入する際に、物販Webサーバ150から送信されたメールのリンクや会員専用ページにアクセスすることで携帯しているスマートフォン等の画面に表示するようにしてもよい。
図13は、顧客が事前にWebサイトで商品を選択した後に、イベント会場の物販スペースで商品を購入する場合の処理フローの一例を示す図である。
顧客はイベント会場の物販スペースにおいて、二次元コードを自身のスマートフォンの画面に表示させる等して二次元コードリーダ130にかざすと、二次元コードリーダ130は当該二次元コードを読み取る(ステップS302)。読み取られた二次元コードには、顧客が事前に物販Webサイトで選択した商品を特定する情報(例えば、商品名、商品コード、単価、個数、色・サイズ等の情報)が含まれているため、例えばPOSレジ端末110のディスプレイや販売員が携行しているスマートフォン等の携帯端末に事前選択された商品の情報が表示される。
販売員は、二次元コードで特定される事前選択された商品をPOSレジ端末110のディスプレイや自身のスマートフォン等で確認しながら商品投入箱12に投入する(ステップS304)。RFIDアンテナ20は、1つまたは複数の商品が商品投入箱12に投入されると当該商品のRFタグを読み取り、読み取られたデータはリーダ/ライタ100に送信され、POSレジ端末110のディスプレイに、商品名、個数等の商品の情報とともに合計金額が表示される(ステップS306)。
POSレジ端末110は、商品投入箱12から読み出された商品と、二次元コードによって特定される1つまたは複数の商品とを照合して、両者が一致するか判断する。不足している商品や事前選択されていない商品があれば、その旨をディスプレイに表示する等してもよい(ステップS308)。なお、ステップS308の処理は販売員が目視で行うことも可能である。商品が不足している場合には(ステップS308:No)、ステップS304に戻り、販売員は不足している商品を商品投入箱12に入れる。また、事前選択されていない商品を誤って商品投入箱12に投入していた場合には、販売員はそれらの商品を商品投入箱12から取り出す。この時の処理は、図11のステップS110およびS112について説明した処理と同様の処理が実行されるようになっていればよい。
商品投入箱12に投入された1つまたは複数の商品と二次元コードによって特定される1つまたは複数の商品とが一致した場合は(ステップS308:Yes)、販売員は顧客に決済方法を確認する(ステップS310)。顧客が現金決済を希望する場合には決済用端末120にて現金で決済処理が行われる(ステップS312)。顧客がクレジットカードによる決済を希望する場合には、決済用端末120にてクレジットカードで決済処理が行われる(ステップS314)。現金またはクレジットカードにより決済処理が完了すると、決済用端末120は、レシートを発行する(ステップS316)。決済が完了すると、売上情報が商品管理サーバ140に送信される(ステップS318)。ステップS310〜S318における処理は、図11のステップS116〜S124における処理と同様である。
なお、顧客が事前選択しておいた商品以外にも追加で購入したい商品やキャンセルしたい商品がある場合には、ステップS310以降で決済処理を行う前に、商品投入箱12に商品を追加したり、商品を取り出してもよい。また、物販Webサイトで事前に決済まで行っておき、ステップS308で商品群の一致を確認した後、ステップS310以降の決済処理を省いて商品を顧客に引き渡すだけにしてもよい。顧客一人あたりの決済に要する時間がさらに短くなる。
さらに、別の実施形態において、顧客がイベントのチケットを購入する際、物販のWebサイトで商品を事前選択(購入)できるようにしてもよい。そして、事前選択(購入)された商品の情報を含む二次元コードが物販Webサーバ150から顧客に提供されてもよい。また、事前選択(購入)された商品の情報を含むRFタグが、イベントのチケットに取り付けられてもよい。顧客は、RFタグが取り付けられたイベントのチケットを郵送等によって入手することができる。イベントのチケットに取り付けられたRFタグは、上述した会員カードの場合と同様に商品投入箱12に商品と一緒に投入されることによってRFIDアンテナ20によって読み取られるようになっていてもよい。このようにすることで、顧客一人あたりの決済に要する時間が短くなり、混雑をより緩和することができる。
図14および図15は、本実施形態に係る商品決済の処理フローの別の例を示す図である。本例においては、イベント会場で販売される商品を顧客が事前にWebサイトにアクセスして購入しておき、イベント会場で商品を受け取る。
図14は、顧客が事前にWebサイトにアクセスして商品を購入する場合の処理フロー図の一例を示す。
顧客は、物販Webサーバ150が提供する物販のWebサイトにアクセスする(ステップS402)。物販のWebサイトは、顧客がイベント会場を訪れる前にイベントのホームページからアクセスしてもよいし、顧客が携帯するスマートフォン等を使用して、イベント会場に設けられた二次元コード、URL等の情報を使用してイベント当日にアクセスしてもよい。
顧客は、物販のWebサイトで商品を事前購入する(ステップS404)。事前購入可能な商品は、例えば、イベント会場で一般販売される商品、またはイベントに関連するアーティスト等のファンクラブの会員等を対象とする限定販売商品とすることができる。限定販売商品は、例えば会員IDとパスワードによる個人認証を行うことにより実現され得る。事前購入商品が確定すると、商品管理サーバ140に事前購入商品の情報が登録され、在庫確保が行われる。また、販売者は、イベント会場の物販スペースにおいて、在庫確保された事前購入商品の取り置きを行う。また、物販Webサーバ150は、事前購入された商品を特定する情報(事前購入された商品群を一意に識別する注文番号等であってもよい)が含まれる二次元コードを生成し、顧客へのメール送信や会員専用のページにて二次元コードを提供する。顧客は、例えば提供された二次元コードを携帯するスマートフォン等に保存しておく(ステップS404)。または、イベント会場にて商品を購入する際に、物販Webサーバ150から送信されたメールのリンクや会員専用ページにアクセスすることで携帯しているスマートフォン等の画面に表示するようにしてもよい。
図15は、顧客が事前にWebサイトで商品を購入した後に、イベント会場の物販スペースで商品を受け取る場合の処理フローの一例を示す図である。
POSレジ端末110は、商品管理サーバ140と商品の在庫情報の同期を取る(ステップS502)。商品管理サーバ140は、イベント会場に設置された複数のPOSレジ端末110から売上情報、その他情報を送受信しているため、在庫情報が最新の情報に更新されていればよい。
顧客はイベント会場の物販スペースにおいて、二次元コードを自身のスマートフォンの画面に表示させる等して二次元コードリーダ130にかざすと、二次元コードリーダ130が当該二次元コードを読み取る(ステップS504)。二次元コードの読み取りが失敗した場合、POSレジ端末110のディスプレイ等に「読み取り不備」を示すメッセージ等を表示してもよい。
POSレジ端末110は、読み取られた二次元コードに含まれる事前購入された商品を特定する情報(例えば、注文番号等)を使用して、購入商品情報を取得する(ステップS506)。購入商品情報は、例えば二次元コードに含まれる注文番号を使用して物販Webサーバ150に購入商品情報を問い合わせて取得されてもよく、例えば商品名、商品コード、単価、個数、色・サイズ等の情報を使用して購入商品情報が特定されてもよい。
POSレジ端末110は、取得した購入商品情報に基づいて、購入商品が既に受け渡されているかどうかを判定する(ステップS508)。判定は、例えば商品管理サーバ140に売上情報が登録されているかどうか等により行われ得る。購入商品が既に受け渡されている場合(ステップS508:YES)、処理を終了する。購入商品が既に受け渡されている場合、POSレジ端末110のディスプレイに「受け渡し済」を示す警告情報を表示する、または警告音を発する等を行ってもよい。このようにすることで、購入商品の重複受け渡しが防止される。
購入商品がまだ受け渡されていない場合(ステップS508:NO)、商品名、個数等の購入商品情報を出力する(ステップS510)。出力は、POSレジ端末110のディスプレイへの表示、リストを印刷すること等により行われてもよく、無線通信により購入商品情報を販売員が携帯するスマートフォン等に送信し、表示させるようにしてもよい。
販売員は、事前購入された商品をPOSレジ端末110のディスプレイ、印刷されたリスト、または自身のスマートフォン等で確認しながら商品投入箱12に投入する(ステップS512)。
RFIDアンテナ20は、1つまたは複数の商品が商品投入箱12に投入されると当該商品のRFタグを読み取り、読み取られたデータはリーダ/ライタ100に送信される(ステップS514)。
POSレジ端末110は、商品投入箱12に投入された1つまたは複数の商品の情報と、二次元コードによって特定される1つまたは複数の商品の情報とを照合して、両者が一致するか判定する(ステップS516)。不足している商品や事前購入されていない商品がある場合、POSレジ端末110のディスプレイにその旨を示すメッセージを表示する等してもよい。なお、ステップS516の処理は販売員が目視で行うことも可能である。商品が不足している場合には(ステップS516:No)、ステップS512に戻り、販売員は不足している商品を商品投入箱12に入れる。また、事前購入されていない商品を誤って商品投入箱12に投入していた場合には、販売員はそれらの商品を商品投入箱12から取り出す。この時の処理は、図11のステップS110およびS112について説明した処理と同様の処理が実行されるようになっていればよい。
商品投入箱12に投入された1つまたは複数の商品の情報と二次元コードによって特定される1つまたは複数の商品の情報とが一致した場合(ステップS516:Yes)、販売員は顧客に商品を受け渡す。POSレジ端末110は、商品を受け渡したことを示す情報が商品管理サーバ140に送信する(ステップS518)。商品を受け渡したことを示す情報は、売上情報としてもよい。
このようにすることで、販売員は顧客が事前に購入した商品の情報に従って、商品を商品投入箱12に投入していくという簡単な処理だけで、正確に商品を受け渡すことができる。また、商品の受け渡し時に決済時間を要しないため、特にコンサート会場のようなイベント会場にて大勢の人が商品を受け取る場合であっても、非常に短い時間で受け渡し処理を行うことができる。さらに、例えば当日のみ働くアルバイト店員等であっても、レジ操作のためのトレーニング等を行わなくても商品の受け渡し処理を行うことができる。
ここまで、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
例えば、上記説明した商品投入箱12は取り外し可能に構成されているため、顧客は商品投入箱12を買い物かごのように用いて購入したい商品を商品投入箱12に入れてレジに持っていき、商品の入った商品投入箱12を外箱11の内部のRFIDアンテナ20または指向性のあるRFIDアンテナ21の上方のスペースに載置するようになっていてもよい。
また、上記した実施形態においてはRFIDアンテナ20または指向性のあるRFIDアンテナ21とリーダ/ライタ100とが別々に構成されていたが、これらは一体的に構成されていてもよい。一体的に構成されたRFIDアンテナ20または指向性のあるRFIDアンテナ21とリーダ/ライタ100が、商品の投入時に商品投入箱12の下方に位置するようになっていればよい。
また、上記した実施形態においては顧客が予め選択または購入した商品を特定する方法として二次元コードを採用したが、これに限定されない。商品を特定できればよく、バーコードのような一次元コード、商品名や商品コード等の商品識別情報、個数、色・サイズ等、および単価等の選択または購入した商品を特定するための情報を列挙した文字列、事前注文を一意に識別する注文番号(販売員が注文番号ごとの商品群の情報を取得できる場合)、等であってもよい。そして、イベント会場の物販スペースにて、これらの情報が電子データにより、または紙ベースで顧客からPOSレジ端末110または販売員に提供されるようになっていてもよい。
また、上記した実施形態においてはRFID物販システム1がコンサート等のイベント会場で用いられることが想定されているが、これに限定されない。例えば、物品販売を行う小売業のレジにも採用可能である。特許文献1のようなボックス型のRFタグ検出システムでは、物品をボックスに入れたり出したりする手間が煩雑である。これに対し、上記実施形態に係るRFID物販システム1では、上面がオープンとなっている箱型の商品投入箱12にRFタグ付きの商品を投入していくだけで簡単に決済することが可能であるため、決済にかかる時間が短縮されるとともに、レジ操作に不慣れな者であっても決済処理を行うことができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1 RFID物販システム
12 商品投入箱
14 収納箱
20 RFIDアンテナ
21 指向性のあるRFIDアンテナ
100 リーダ/ライタ
110 POSレジ端末
120 決済用端末
130 二次元コードリーダ
140 商品管理サーバ
150 物販Webサーバ
160 ネットワーク
12 商品投入箱
14 収納箱
20 RFIDアンテナ
21 指向性のあるRFIDアンテナ
100 リーダ/ライタ
110 POSレジ端末
120 決済用端末
130 二次元コードリーダ
140 商品管理サーバ
150 物販Webサーバ
160 ネットワーク
Claims (10)
- 商品の商品識別情報および価格情報が記録されているRFタグが付された商品が投入される商品投入箱と、
前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグを読み取るRFIDアンテナと、
前記読み取られた前記RFタグが付された商品の決済処理を行う決済用端末と、
前記決済処理が完了すると、前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグに対して決済が完了したことを示す情報を書き込むリーダ/ライタと
を備えるRFID物販システム。 - 予め選択された商品の情報を取得する取得部をさらに備え、
前記決済用端末は、前記予め選択された商品の情報と、前記RFIDアンテナによって読み取られた商品の情報とが一致する場合、前記決済処理を実行する、
請求項1に記載のRFID物販システム。 - 前記決済用端末は、前記予め選択された商品の決済がすでに完了している場合、決済処理を行わない、請求項2に記載のRFID物販システム。
- 前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグは会員情報がさらに記録されており、
前記RFIDアンテナは、前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグとともに、顧客の会員情報が記録されている他のRFタグをさらに読み取り、
前記決済用端末は、前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグに記録されている前記会員情報と、前記他のタグに記録されている顧客の会員情報とに基づいて、前記商品投入箱に投入された商品の購入可否を判断する、
請求項1から3のいずれか一項に記載のRFID物販システム。 - 前記商品投入箱は1つまたは複数の着脱可能な側面を備え、
前記RFIDアンテナは電波の指向性を有し、前記着脱可能な側面が取り外された状態において、前記商品投入箱の外部のRFタグを読み取らないように設置される、
請求項1から4のいずれか一項に記載のRFID物販システム。 - 商品の商品識別情報および価格情報が記録されているRFタグが付された商品が投入される商品投入箱と、RFIDアンテナと、を含んで構成されるコンピュータシステムによって実行される方法であって、
予め選択された商品の情報を取得するステップと、
前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグを読み取るステップと、
前記予め選択された商品の情報と、前記読み取られた商品の情報とが一致する場合、前記読み取られた前記RFタグが付された商品の決済処理を行うステップと、
前記決済処理が完了すると、前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグに対して決済が完了したことを示す情報を書き込むステップと
を含む方法。 - 前記予め選択された商品の決済がすでに完了している場合、決済処理を行わない、請求項6に記載の方法。
- 商品の商品識別情報および価格情報が記録されているRFタグが付された商品が投入される商品投入箱と、RFIDアンテナと、を含んで構成されるコンピュータシステムによって実行される方法であって、
予め購入された商品の情報を取得するステップと、
前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグを読み取るステップと、
前記予め購入された商品の情報と、前記読み取られた商品の情報とが一致するかどうかを判定するステップと、
前記商品投入箱に投入された商品の受け渡しが完了すると、前記商品投入箱に投入された商品の前記RFタグに対して受け渡しが完了したことを示す情報を書き込むステップと
を含む方法。 - 購入商品情報が既に受け渡されているかどうかを判定するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
- コンピュータシステムに、請求項6から9のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2019
- 2019-05-15 JP JP2019092230A patent/JP2020057349A/ja active Pending
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