WO2007069642A1

WO2007069642A1 - 表示装置

Info

Publication number: WO2007069642A1
Application number: PCT/JP2006/324838
Authority: WO
Inventors: Tomonobu Kato; Toshimitsu Fujiwara
Original assignee: Omron Corporation
Priority date: 2005-12-14
Filing date: 2006-12-13
Publication date: 2007-06-21
Also published as: KR100964464B1; JPWO2007069642A1; JP4600479B2; US7703968B2; CN101310316B; KR20080043400A; US20090161388A1; CN101310316A

Abstract

　高い組立精度で簡単に組み立てられ、生産性が高いとともに、部品点数，組立工数が少ない表示装置を提供することにある。このため、２枚の透明表示板１０，３０の間に透明な電極板２０を挟持する。そして、前記電極板２０の表裏面にそれぞれ配置した第１，第２ＬＥＤ２５，２６からの光を前記透明表示板１０，３０の側端面に入射する。そして、前記光を前記透明表示板１０，３０の片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させ、均一に、あるいは、文字，記号，図形等のパターンを目視できるように表示した。

Description

明細書

表示装置

技術分野

[0001] 本発明は表示装置、特に、スィッチ機能付き表示装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、表示装置としては、例えば、透光性を有し、微小な凹部力なる反射ドットを複数形成するとともに、一側面に光源を配置した導光板を複数枚並設することにより、複数の表示体を同時もしくは交互に表示する光点式表示器がある（特許文献 1参照)。

特許文献 1：特許第 3503608号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力しながら、前述の光点式表示器は、特許文献 1の図 1に示すように、複数の光源を並設した異なる基板を必要とする。このため、部品点数が多ぐ組立工数が多い

。さらに、前記光点式表示器では、導光板の狭い側端面に対して光源を高い位置決め精度で配置する必要がある力高い位置精度で組み立てることが容易でなぐ位置決め作業に手間がかかり、生産性が低いという問題点がある。

[0004] 本発明は、前記問題点に鑑み、高い組立精度で簡単に組み立てられ、生産性が高いとともに、部品点数，組立工数が少ない表示装置を提供することを課題とする。課題を解決するための手段

[0005] 本発明にかかる表示装置は、前記課題を解決すベぐ少なくとも 1枚以上の透明表示板に光源の光をそれぞれ入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視できるようにした構成としてある。

[0006] 特に、複数枚の透明表示板の間に透明な電極板を挟持するとともに、前記電極板の表裏面にそれぞれ配置した複数の光源の光を前記透明表示板の側端面に入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視できるようにした構成としてある。

発明の効果

[0007] 本発明によれば、透明な電極板を透明表示板で積層するだけで、ある!/、は、透明な電極板を複数枚の透明表示板で挟持するだけで光源を透明表示板の側端面に容易に位置決めできる。このため、高い組立精度で簡単に組み立てることができ、生産性が高い。また、 1枚の電極板の表裏面縁部に光源をそれぞれ配置するだけでよいので、部品点数，組立工数の少ない表示装置が得られる。

[0008] 本発明にかかる他の発明としては、電極板に積み重ねた少なくとも 1枚以上の透明表示板の側端面に、前記電極板に設けた光源からの光をそれぞれ入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視できるようにした構成としてある。

[0009] 本発明によれば、 1枚の電極板に複数枚の透明表示板を積み重ねるとともに、光源を配置するだけで、透明表示板の側端面に前記光源を容易に位置決めできる。このため、高い組立精度で簡単に組み立てることができ、生産性が高い。また、 1枚の電極板に光源を配置するだけで複数枚の電極板に光を放射できるので、部品点数，組立工数の少な!/、表示装置が得られる。

[0010] 本発明にかかる実施形態としては、透明表示板の片側縁部に、電極板に配置した光源の光を受光し、かつ、前記透明表示板の側端面に導く導光部を設けておいてもよい。

本実施形態によれば、光の漏れがなくなり、光源の光を全て文字，図形，文字等のノターン表示に使用できるので、効率の良い表示装置が得られる。

[0011] 本発明にカゝかる他の実施形態としては、電極板の最も近くに配置された透明表示板と前記電極板との間に、光拡散シート、および、文字，図形，記号等のパターンを表示するための打ち抜き孔を有する遮光マスクを配置するとともに、前記遮光マスクの打ち抜き孔に対向する位置にパターン用光源を配置してもよい。

本実施形態によれば、透明表示板の側端面だけでなぐ最下面からも光を放射することにより、打ち抜き孔を有する遮光マスクを介して多種多様な表示が可能となる。

[0012] 本発明にかかる別の実施形態としては、遮光マスクの反射面が低反射率であってちょい。

本実施形態によれば、パターンを形成する打ち抜き孔の領域における明るさと、それ以外の領域の明るさとの差力、さくなり、いわゆる黒抜けが無くなり、文字等を均一に表示できる。

[0013] 本発明にかかる異なる実施形態としては、透明表示板は交換可能であってもよい。

本実施形態によれば、必要に応じて表示できる文字等を変更でき、便利である。

[0014] 本発明にかかる新たな実施形態としては、少なくとも 1枚の透明表示板のディンプルをランダムに配置にしてもよい。

本実施形態によれば、透明表示板のディンプルをランダムに配置することにより、対向する透明表示板間における光の干渉が無くなる。このため、光源から放射された光が均一に拡散し、均一な明るさで文字等を表示できる。

[0015] 本発明にかかる別の実施形態としては、電極板に設けられた電極と基準電極との間の静電容量の変化を検知し、光源のオン'オフを制御する制御回路を設けておいてもよい。

本実施形態によれば、前述の効果を兼ね備えたスィッチ機能付き表示装置が得られる。

[0016] 本発明にかかる他の表示装置としては、文字，図形，記号等のパターンを表示するための打ち抜き孔を有する遮光マスクの目視される面側に、拡散シートおよび少なくとも 1枚以上の透明表示板を順次配置し、前記透明表示板の側端面に光源の光を入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させて目視できるようにするとともに、前記遮光マスクの打ち抜き孔に対向する位置に設けた光源の光を、前記打ち抜き孔および透明表示板を透過させて目視可能とした構成としてもよい。

[0017] 本発明によれば、打ち抜き孔を有する遮光マスクに拡散シートおよび透明表示板を順次配置するだけで、多種多様な表示が可能な表示装置を得られる。このため、高い組立精度で簡単に組み立てることができ、生産性が高い。また、透明表示板内に遮光マスクのパターンを重ねて表示できるので、少ない部品点数，組立工数で多種多様の表示ができる表示装置が得られる。

[0018] 本発明に力かる実施形態としては、遮光マスクの表裏面に拡散シートを配置しておいてもよい。

本実施形態によれば、 2枚の拡散シートを使用して光源の光を均一に拡散させることにより、光源の存在位置を認識できないように表示できる。特に、装置の薄型化に伴って、拡散距離を十分に確保できない場合であっても、光を均一に拡散させることができ、光源の存在位置を認識することができな、ように表示できる。

[0019] 本発明に係る他の実施形態としては、遮光マスクの目視される表面側に拡散シートを配置するとともに、前記遮光マスクの裏面側に拡散レンズを配置しておいてもよい本実施形態によれば、装置の薄型化で拡散距離を十分に確保できな、場合であつても、拡散シートおよび拡散レンズを介して光を均一に拡散でき、光源の存在位置を認識できな、ように表示できる。

[0020] 本発明に係る異なる実施形態としては、透明表示板の少なくとも片側縁部に、光源の光を受光し、かつ、前記透明表示板の側端面に導く導光部を設けておいてもよい本実施形態によれば、光の漏れがなくなり、光源の光を均一に、あるいは、全て文字，図形，記号等のパターンとして表示できるので、効率の良い表示装置が得られる

[0021] 本発明に係る別の実施形態としては、透明表示板の導光部と微小なディンプルとの間に設けた拡散部で光源の光を拡散させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視可能としてもよい。

本実施形態によれば、拡散部で光を拡散することにより、輝度ムラや輝線を抑制し、文字，図形，記号等のパターンを均一に表示できる。また、透明表示板自体の表示と、遮光マスクの打ち抜き孔を通過して表示されるパターンとを組み合わせることにより、多種多様な表示が可能となる。

[0022] 本発明に係る別の実施形態としては、遮光マスクの目視される面が低反射率であつてもよい。

[0023] 本発明に係る異なる実施形態としては、透明表示板が交換可能であってもよ、。

[0024] 本発明に係る新たな実施形態としては、ディンプルをランダムに配置してぉヽてもよい。

本実施形態によれば、透明表示板のディンプルをランダムに配置することにより、対向する透明表示板間における光の干渉が無くなる。このため、光源から放射された光が均一に拡散し、均一な明るさで文字等を表示できるという効果がある。

図面の簡単な説明

[0025] [図 1]本発明にかかる表示装置の第 1実施形態を示す分解斜視図である。

[図 2]図 2A,図 2Bは図 1で示した基板を示す左側面図，正面図である。

[図 3]図 3A,図 3Bは図 1で示した表示装置の正面図および図 3Aの B— B線断面図である。

[図 4]図 4A, 4B, 4Cは第 1実施形態に力かる表示形態の一例を示す部分正面図である。

[図 5]図 5A,図 5Bは図 1で示した表示板の透光状態を示す断面図である。

[図 6]図 6A,図 6Bは表示板のディンプルを示す正面図である。

[図 7]図 7A, 7B, 7C, 7Dは第 1実施形態の操作方法を説明するためのタイムチヤ一トである。

[図 8]本発明にかかる表示装置の第 2実施形態を示す分解斜視図である。

[図 9]図 9A,図 9Bは第 2実施形態の正面図，図 9Aの B— B線断面図である。

[図 10]本発明にかかる表示装置の第 3実施形態を示す分解斜視図である。

[図 11]図 11A,図 11Bは第 3実施形態の半正面図，図 11Aの B— B線断面図である圆 12]本発明にかかる表示装置の第 4実施形態を示す分解斜視図である, [図 13]図 13A，図 13Bは要部分解斜視図，要部斜視図である。

[図 14]図 14A， 14Bは図 11で示した表示装置の平面図，図 14Aの B— B線断面図である。

[図 15]図 15Aおよび図 15Bはいわゆる黒抜けが生じる場合を示す断面図および黒抜け状態を示す平面図、図 15Cおよび図 15Dはいわゆる黒抜けが生じない場合を示す断面図および黒抜けがない状態を示す平面図である。

[図 16]本発明にかかる表示装置の第 5実施形態を示す分解斜視図である。

[図 17]図 17Aおよび図 17Bは図 16に図示した表示装置の平面図、および、図 17A の B— B線断面図である。

[図 18]図 18A，図 18Bは図 16で示したベースの表面側の斜視図および正面図である。

[図 19]図 19A,図 19Bは図 16で示したベースの裏面側の斜視図および底面図である。

[図 ²0]図 20A,図²0Bは図 16で示した遮光マスク，拡散シートの斜視図である。

[図 21]図 21A,図 21Bは図 16で示した透明表示板の異なる角度から見た斜視図である。

[図 22]図 22 A ,図 22Bは図 16で示したカバーの表面側の斜視図および裏面側の斜視図である。

[図 23]組み立て方法を説明するための斜視図である。

[図 24]図 24Aないし図 24Dは図 16で示した表示装置の動作状態を示す正面図である。

[図 25]図 25Aないし図 25Dは図 16で示した表示装置の他の動作状態を示す正面図である。

[図 26]本発明にかかる表示装置の第 6実施形態を示す分解斜視図である。

[図 27]図 27Aおよび図 27Bは図 26に図示した表示装置の平面図、および、図 27A の B— B線断面図である。

[図 28]本発明にかかる表示装置の第 7実施形態の一部を示す分解斜視図である。

[図 29]本発明にかかる表示装置の第 8実施形態の一部を示す分解斜視図である。

訂正された用紙 (規則 91) 符号の説明

10 ：第 1表示板

11 ：環状リブ

12 ：収納用凹所

13 ：収納用凹部

14 ：第 1表示部

20 ：電極板

21 ：透明電極板本体

22 ：プリント基板

23 ：コネクタ

24 ：制御用 ICチップ

25: ：第 1LED

26: ：第 2LED

30: ：第 2表示板

31: ：環状段部

32: ：膨出部

33: ：位置決め用切り欠き部

40: ：カノく一

41: ：開口部

50: ：透明電極板

51, 52, 53:第 1,第 2,第 3LED

60: ：第 1表示板

61: ：導光部

62: ：位置決め用切り欠き部

70: ：第 2表示板

71: ：導光部

80: ：カノく一

81: ：開口部 82:位置決め用突起

90:遮光マスク

91:打ち抜き孔

93:薄膜

95:光拡散シート

99:ディンプル

100:プリント基板

111〜115：第 1〜第 5LED

120:ベース

121, 123, 124:第 1,第 2,第 3導光溝

122, 125:第 1,第 2導光孔

121a〜125a:テーパ面

130:遮光マスク

131, 132, 133:第 1,第 2,第 3遮光部

135, 136:打ち抜き孔

140:拡散シート

151, 152, 153:第 1,第 2,第 3透明表示板

151a, 152a, 153a:導光部

160:カバー

161, 162, 163:第 1,第 2,第 3開口部

170, 171:拡散シート

172:拡散レンズ

発明を実施するための最良の形態

[0027] 本発明にかかる実施形態を図 1ないし図 29の添付図面に従って説明する。

第 1実施形態はスィッチ機能付き表示装置に適用した場合であり、図 1ないし図 7に示すように、ベースとして機能する第 1表示板 10と、電極板 20と、第 2表示板 30と、力ノー 40と、からなるものである。

[0028] 第 1表示板 10は透明なアクリル榭脂，ポリカーボネイト樹脂からなる成形品であり、可撓性を有する弾性体であってもよい。そして、前記第 1表示板 10は、その片面外周縁部に形成した環状リブ 11内に、収納用凹所 12と、この収納用凹所 12より一段低い収納用凹部 13とを設けてある。そして、前記第 1表示板 10は、前記収納用凹所 12の底面を第 1表示部 14としてある。さらに、前記第 1表示部 14の片面には、図 5に示すように、人間の視覚で認識しにくい多数の微小なディンプル 99を、例えば、「販売中」という文字が浮かび上がるように設けてある。このため、前記第 1表示部 14の厚さ方向から光が入光した場合、前記ディンプル 99に光が反射することなく通過するので、前記第 1表示板 10は透明に見える（図 4A)。しかし、前記第 1表示板 10の側端面に後述する第 1LED25から光を入射すると、前記ディンプル 99に光が反射して散乱し、「販売中」 t 、う文字が浮かび上がる（図 4B)。

[0029] 電極板 20は、前記第 1表示板 10の収納用凹所 12に嵌合可能な平面形状を有する透明電極板本体 21と、この透明電極板本体 21の片側縁部に電気接続されたプリント基板 22とからなる。前記プリント基板 22の片面にはコネクタ 23および制御用 ICチップ 24が実装されている。さらに、前記制御用 ICチップ 24は、電極板 20に設けられた電極パターン（図示せず）と GND等の電位を有する基準電極との間の静電容量の変化を検知してオン'オフ信号を出力するための入出力回路、および、後述する第 1 ,第 2LED25, 26の点灯を制御する制御回路を有している。また、前記プリント基板 22は、その片面縁部に設けた切り欠き部に第 1LED25を落とし込んで電気接続してあるとともに、その片面縁部に第 2LED26を実装してある。

そして、前記第 1表示板 10の収納用凹所 12および凹部 13に、透明電極板本体 21 およびプリント基板 22をそれぞれ嵌合して位置決めすることにより、前記第 1表示部 1 4の片側端面に前記第 1LED25が当接する（図 3B)。

[0030] 第 2表示板 30は前記第 1表示板 10の収納用凹所 12に嵌合可能な平面形状を有し、その片面周辺縁部に設けた環状段部 31内に膨出部 32を設けてある。また、図 5 に示すように、第 2表示板 30は、第 1表示板 10と同様、その片面に人間の視覚で認識しにくい多数の微小なディンプル 99を、例えば、「売切れ」という文字が浮かび上力 ¾ように設けてある。このため、前記第 2表示板 30の厚さ方向から光が入光した場合、前記ディンプル 99に光が反射することなく通過するので、前記第 2表示板 30は透明に見える（図 4A)。しかし、前記第 2表示板 30の側端面から前記第 2LED26の光を入射すると、前記ディンプル 99に光が反射して散乱し、「売切れ」という文字が浮かび上がる（図 4C)。

そして、前記第 1表示板 10の収納用凹所 12に、前記第 2表示板 30を嵌合して位置決めすることにより、前記第 2表示板 30の片側端面に前記第 2LED26が当接する (図 3B)。

[0031] カバー 40は前記第 1表示板 10の表面を被覆可能な平面形状を有するとともに、前記第 2表示板 30の膨出部 32に嵌合可能な開口部 41を設けてある。

そして、前記第 1表示板 10に前記カバー 40を組み付けて固定することにより、前記第 1表示板 10と前記カバー 40とで電極板 20および第 2表示板 30が挟持されるとともに、前記カバー 40の開口部 41から第 2表示板 30の膨出部 32が露出する。

[0032] なお、前記第 1,第 2表示板 10, 30に設けるディンプル 99は、所定の文字、記号、図形等のパターンが浮かび上がるように配置する必要がある力 S、その配置された範囲の中では、図 6Aに示すように規則正しく配置してもよぐまた、図 6Bに示すようにランダムに配置してもよい。規則正しく格子状に配置すると、第 1表示板 10を通過した光が第 2表示板 30で干渉し、部分的に輝度が低下し、文字等を均一に表示することが困難になる場合がある。しかし、前記ディンプル 99をランダムに配置することにより、光の干渉による不具合を回避できる。また、同様の不具合を回避すベぐディンプルの形状やピッチ等を異ならしめてもょ、。

[0033] また、前記第 1,第 2表示板 10, 30の片面に斑点模様を配置してディンプルを見えにくくしてもよい。さらに、縞模様を設けることにより、より見えやすくするとともに、趣を異ならしめてもよい。そして、最下面側に液晶画面を配置して動画を表示するようにしてもよい。ついで、 LEDは全てプリント基板 22上に配置する必要はなぐ例えば、第 2LED26を第 2表示板 30の長辺側縁部に配置してもよ、。

[0034] 次に、前記表示装置の操作について説明する。

例えば、表示装置として使用する場合には、図 7Aに示すように、入力信号がオンしている間は、第 1LED25だけが点灯することにより、第 1表示部 14の片側端面に光が入射され、「販売中」という文字が浮き上がり、販売可能であることを使用者に知らせる。そして、入力信号がオフになると、第 1LED25が消灯すると同時に、第 2LED 26が点灯し、「売切れ」という文字が浮き上がり、売り切れた状態であり、販売できないことを使用者に知らせる。さらに、再度、入力信号がオンすると、前述と同様に第 1 LED25が点灯するとともに、第 2LED26が消灯し、表示文字が切り替わる。

[0035] 本実施形態にかかる表示装置は、前述の文字を浮かび上がらせて表示するだけでなぐ他の文字，図形，記号等の任意のパターンを表示してもよい。そして、そのような表示装置の操作方法としては、例えば、図 7Bに示すように、入力信号がオン状態である間は第 1LED25,第 2LED262が同時に点灯し、入力信号がオフ状態である間は第 1LED25,第 2LED26が同時に消灯してもよい。

[0036] また、図 7Cに示すように、入力信号がオン状態である間は第 1LED25が消灯し、第 2LED26が点灯する。さらに、入力信号がオフ状態となった場合には、第 2LED2 6が点灯し、入力信号がオフ状態である間は第 1LED25,第 2LED26が同時に消灯してちょい。

[0037] さらに、前記表示装置をスィッチ機能付き表示装置として使用する場合の制御方法としては、例えば、図 7Dに示すように、指で第 1表示板 30をタツチすることにより、電極板 20に設けられた電極パターン（図示せず）と GND等の電位を有する基準電極との間の静電容量の変化を制御回路 ICチップ 24が検知し、出力信号を出力して第 1L ED25を点灯させる一方、第 2LED26を消灯させる。そして、再度、指で第 1表示板 30をタツチすることにより、電極板 20の静電容量の変化を制御回路 ICチップ 24が検知し、第 1LED25への出力信号を停止して消灯させる一方、第 2LED26に出力信号を出力して点灯する。

[0038] なお、前述の操作において、第 1LED25,第 2LED26の点灯と消灯とを所定の時間毎に繰り返して点滅させることにより、異なる文字等を交互に表示するようにしてもよい。また、第 1LED25,第 2LED26は同一の色相である必要ではなぐ例えば、青色 LEDと赤 LEDとを組み合わせて使用してもょ、。

[0039] 第 2実施形態は、図 8および図 9に示すように、連続する複数のスィッチ機能付き表示装置を構成する場合である。

すなわち、第 2実施形態は、ベースとして機能する第 1表示板 10と、電極板 20と、第 2表示板 30と、カバー 40とからなるものである。

[0040] 第 1表示板 10は透明なアクリル榭脂，ポリカーボネイト樹脂からなる成形品であり、可撓性を有する弾性体であってもよい。そして、前記第 1表示板 10は、その片面外周縁部に形成した環状リブ 11内に、収納用凹所 12と、収納用貫通孔 15とを設けてある。前記収納用凹所 12の長辺縁部には、後述する第 1LED25を収納するための凹部 16が所定のピッチで形成されている。さらに、前記第 1表示板 10は、前記収納用凹所 12の底面を第 1表示部 14としてある。そして、例えば、後述する第 2表示板 3 0の膨出部 32に対応する領域の片面に、側端面から光を入射した場合に、例えば、大きな「〇」が浮き上がるように、多数の微小なディンプル（図示せず)を設けてある。ただし、前記第 1表示部 14の厚さ方向から光が入光した場合、前記ディンプル 99に光が反射することなく通過するので、前記第 1表示板 10は透明に見える。

[0041] 電極板 20は、前記第 1表示板 10の収納用凹所 12に嵌合可能な平面形状を有する透明電極板本体 21と、この透明電極板本体 21の短辺縁部に電気接続されたプリント基板 22とからなるものである。前記プリント基板 22は、その表面に制御用 ICチップ 24を実装するとともに、その裏面にコネクタ 23を実装してある。また、前記透明電極板本体 21は、その長辺縁部に設けた切り欠き部に第 1LED25を落とし込んであるとともに、その長辺片面縁部に第 2LED26を配置してある。さらに、前記第 1,第 2L ED25, 26はリード線 27を介して前記プリント基板 22に電気接続されている。

そして、前記第 1表示板 10の収納用凹所 12、収納用貫通孔 15および凹部 16に、透明電極板本体 21、コネクタ 23および第 1LED25をそれぞれ嵌合して位置決めする。これにより、前記第 1表示部 14の片側端面に前記第 1LED25が当接する。

[0042] 第 2表示板 30は前記第 1表示板 10の収納用凹所 12に嵌合可能な平面形状を有し、その片面に設けた連続する複数の環状段部 31内に膨出部 32をそれぞれ設けてある。さらに、前記環状段部 31の片側縁部に位置決め用切り欠き部 33が設けられている。また、前記膨出部 32は、第 1表示板 10と同様、その側端面力も光を入射した場合に、例えば、小さな「〇」が浮き上がるように、その内向面に多数の微小なディンプル（図示せず)を設けてある。ただし、前記第 2表示板 30の厚さ方向から光が入光した場合、光は前記ディンプル 99に反射することなく通過するので、前記第 2表示板 30は透明に見える

そして、前記第 1表示板 10の収納用凹所 12に前記第 2表示板 30を位置決めすることにより、前記膨出部 32の位置決め用切り欠き部 33に前記第 2LED26が組み込まれる。

[0043] カバー 40は前記第 2表示板 30の表面を被覆可能な平面形状を有するとともに、前記第 2表示板 30の膨出部 32にそれぞれ嵌合可能な複数の開口部 41を所定のピッチで並設してある。

そして、前記第 1表示板 10に前記カバー 40を組み付けて固定することにより、前記第 1表示板 10と前記カバー 40とで電極板 20および第 2表示板 30が挟持され、前記カバー 40の開口部 41から膨出部 32が露出する。

[0044] 本実施形態によれば、例えば、第 2表示板 30の膨出部 32に指でタツチすると、電極板 20に設けられた電極パターン（図示せず）と GND等の基準電位との間の静電容量の変化を検知した制御用 ICチップ 24が第 1LED25だけに出力信号を出力して点灯させることにより、大きな「〇」だけが表示される。ついで、前記第 2表示板 30に再度タツチすることにより、静電容量の変化を検知した制御用 ICチップ 24が第 2LE D26に出力信号を出力して点灯させ、小さな「〇」を表示する。したがって、前記第 1 ,第 2表示板 10, 30を同時に点灯することにより、「◎」を表示できる。なお、一方の L EDだけを点灯させることにより、大きヽ「〇」あるいは小さヽ「〇」だけを異なる色相で表示してちょい。

[0045] 第 3実施形態は、図 10および図 11に示すように、プリント基板として機能する透明電極板 50と、第 1表示板 60と、第 2表示板 70と、カバー 80とからなるスィッチ機能付き表示装置である。そして、前記透明電極板 50には、図示しないプリント配線が行われているとともに、所定の位置に第 1,第 2LED51, 52が実装されている。

[0046] 第 1表示板 60は、前記透明電極板 50に実装可能な透明樹脂からなる方形板であり、短辺縁部の上面にテーパ面を有する導光部 61が形成されている。また、前記第 1表示板 60は、残る短辺の角部および前記導光部 61の基部の両側縁部に位置決め用切り欠き部 62がそれぞれ設けられている。さらに、前記第 1表示板 60の下面に文字，記号，図形等のパターンを浮き上がらせて表示できる多数の微小なディンプル（図示せず)が設けられている。ただし、前記第 1表示板 60の厚さ方向から光が入光しても、前記ディンプルに光が反射しないので、前記第 1表示板 60は透明に見える。

[0047] 第 2表示板 70は、前記第 1表示板 60と同様、前記透明電極板 50に実装可能な透明榭脂からなる方形板であり、短辺縁部の下面にテーパ面を有する導光部 71が形成されている。さらに、前記第 2表示部板 70は、残る短辺の角部および前記導光部 7 1の基部の両側縁部に位置決め用切り欠き部 72がそれぞれ設けられている。そして、前記第 2表示板 70の下面に文字，記号，図形等のパターンを浮き上がらせて表示できる多数の微小なディンプル（図示せず）が設けられている。しかし、前記第 2表示板 70の厚さ方向力光が入光しても、前記ディンプルに光が反射しないので、前記第 1表示板 70は透明に見える。

[0048] カバー 80は、前記透明電極板 50に実装することにより、前記第 1,第 2表示板 60, 70を被覆，収納できる浅底の箱形状を有している。また、前記カバー 80は、第 1,第 2表示板 60, 70を目視できる開口部 81を有するとともに、対向する内側面の角部近傍に 2組の位置決め用突起 82を対向するように設けてある。

[0049] 第 3実施形態を組み立てるには、透明電極板 50に実装した第 1,第 2LED51, 52 の間に第 1表示板 60および第 2表示板 70を積み重ねて位置決めする。さらに、前記透明電極板 50に前記カバー 80を固定して前記第 1,第 2表示板 60, 70を被覆する。このため、カバー 80の位置決め用突起 82が第 1,第 2表示板 60, 70の切り欠き部 62, 72にそれぞれ係合し、第 1,第 2表示板 60, 70を位置規制する。また、第 1表示板 60の導光部 61の側端面に第 1LED51が当接するとともに、第 2表示板 70の導光部 71の側端面に第 2LED52が当接する。

そして、前記第 1,第 2LED51, 52を交互に、あるいは、同時に点灯することにより、 2種類の文字等を一方だけ、あるいは、両方を同時に浮かび上がらせて表示できる

[0050] 第 4実施形態は、図 12ないし図 15に示すように、 3種類の異なる文字，記号，図形等のパターンを表示できる表示装置である。

すなわち、第 1,第 2,第 3LED51, 52, 53を実装した透明電極板 50に、遮光マスク 90および光拡散シート 95を介し、第 1表示板 60、第 2表示板 70およびカバー 80を順次、積み重ねた表示装置である。なお、前記透明電極板 50は、必ずしも透明である必要はなぐ例えば、単なるプリント基板で構成してもよい。

[0051] 遮光マスク 90は、第 3LED53の光で所定の文字，記号，図形等のパターンを表示するため、文字，記号，図形等のパターンの輪郭を模した打ち抜き孔 91を設けてある。そして、前記遮光マスク 90は反射率の高い材料、例えば、 SUS材で形成されている。本実施形態では、例えば、 E—メイルを表示するために封筒の外形を模した打ち抜き孔 91を設けてある（図 14A)。

[0052] 本実施形態では、例えば、図 15Cに示すように、前記遮光マスク 90のカバー 80側の表面の反射率を低くするために薄膜 93が形成されている。反射率を低くするのは、いわゆる黒抜けを解消するためである。

すなわち、図 15Aに示すように、前記遮光マスク 90のカバー 80側の表面の反射率が高いと、遮光マスク 90に当たった外光 96が全て反射するため、明るく見える。これに対し、図 15Cに示すように、外光 97は前記遮光マスク 90の打ち抜き孔 92を通過するため、反射光が少なぐいわゆる黒抜けと呼ばれる現象が生じてしまう（図 15B) 。このような黒抜けが生じると、隠しておきたい文字，記号，図形等のパターンが目視でき、目障りになるという不具合が生じる。このため、遮光マスク 90のカバー 80側の表面に光の反射率を低下させる薄膜 93を設けると、遮光マスク 90の薄膜 93に当たつた外光 96は全て反射されない（図 15C)。この結果、打ち抜き孔 92を設けた領域の明るさと、それ以外の領域の明るさとの差が小さくなり、前述のような黒抜けが生じにくくなる（図 15D)。

[0053] 反射率を低くするための薄膜を形成する方法としては、例えば、塗装、メツキ、印刷、蒸着等が挙げられる。また、薄膜を形成せずに反射率を低くする方法としては、例えば、表面に微小な凹凸を設けて粗面にしたり、あるいは、遮光マスクを低反射率の黒色材料で形成することが挙げられる。このような方法で遮光マスク 90のカバー 80 側の表面の反射率を遮光マスクの打ち抜き孔 92の部分と同等にすることが最も好ましいが、反射率を 5%以下に設定すれば、黒抜けがほとんど生じなくなる。

[0054] 光拡散シート 95は、打ち抜き孔 91を隠すとともに、 LEDが発する光を均一に拡散させるためのものであり、前記遮光マスク 90と同一平面形状を有している。光拡散シート 95しては、例えば、表面処理したポリカーボネィトフイルムが挙げられる。

[0055] 第 1表示板 60は、図 12に示すように、透明な榭脂成形品であり、前記光拡散シート 95を被覆可能な平面形状を有するとともに、その片側縁部の手前側の隅部力も導光部 61を延在してある。前記導光部 61は、厚さ方向に放射した第 1LED51の光を導入して均一に拡散させるためのものである。そして、前記第 1表示板 60には、前述の実施形態と同様、前記導光部 61から導入した光で、均一に表示し、あるいは、所望の文字，記号，図形等のパターンを浮き上がらせて表示するために多数の微小なデインプル（図示せず)を設けてある。

[0056] 第 2表示板 70は、透明な榭脂成形品であり、前記光拡散シート 95を被覆可能な平面形状を有するとともに、その片側縁部の向こう側の隅部力も導光部 71を延在してある。前記導光部 71は、厚さ方向に放射された第 2LED52の光を導入して均一に拡散させるためのものである。また、前記第 1表示板 70には、前述の実施形態と同様、前記導光部 71から導入した光で、均一に表示し、あるいは、所望の文字，記号，図形等のパターンを浮き上がらせて表示するために多数の微小なディンプル（図示せず)を設けてある。

[0057] カバー 80は、前記第 1,第 2表示板 60, 70を被覆，収納可能な浅底の箱形形状を有している。そして、前記カバー 80は、その底面中央に前記第 2,第 1表示板 70, 60 を目視可能な開口部 81を有しているとともに、その底面に 3本の脚部 83を突設してある。前記脚部 83は、前記透明電極板 50に設けた位置決め孔 54に挿入可能である。

[0058] 第 4実施形態の組立方法としては、透明電極板 50に第 1,第 2,第 3LED51, 52, 53を実装する。一方、前記カバー 80の下面に第 2,第 1表示板 70, 60,光拡散シート 95および遮光マスク 90を順次、積み重ねて一体ィ匕する。ついで、前記透明電極板 50の位置決め孔 54にカバー 80の脚部 83を挿入して組み付けることにより、第 1,第 2表示板 60, 70の導光部 61, 71の下面に第 1,第 2LED51, 52がそれぞれ当接するとともに、前記遮光マスク 90の打ち抜き孔 91の下面に第 3LED53が対向する。

[0059] 本実施形態によれば、 3個の第 1,第 2,第 3LED51, 52, 53を利用して 3種類の文字，記号，図形等のパターンを表示でき、多種多様な表現が可能になる。また、 3 個の第 1,第 2,第 3LED51, 52, 53の全てが第 1,第 2表示板 60, 70の下方側に位置するので、床面積の小さな表示装置が得られるという利点がある。

[0060] 第 5実施形態は、図 16ないし図 25に示すように、カバーの 3つの開口部から均一に表示し、あるいは、異なる文字，記号，図形等のパターンを表示できる表示装置である。

すなわち、本実施形態にかかる表示装置は、プリント基板 100と、第 1ないし第 5LE Dl l l〜115と、ベース 120と、遮光マスク 130と、拡散シート 140と、第 1,第 2,第 3 透明表示板 151, 152, 153と、カノく一 160と、力らなるものである。

[0061] 前記プリント基板 100の表面の所定の位置に第 1な!、し第 5LED111〜115がそれぞれ実装されているとともに、その表面に光の反射膜が適宜形成されている。

[0062] 前記ベース 120は、図 18および図 19に示すように、高反射率の榭脂材料からなる榭脂成形品である。そして、前記プリント基板 100に実装可能な平面形状を有するとともに、前記プリント基板 100に実装した第 1ないし第 5LED111〜115と対応する位置に、第 1導光溝 121、第 1導光孔 122、第 2導光溝 123、第 3導光溝 124、第 2導光孔 125をそれぞれ設けてある。そして、前記第 1,第 2,第 3導光溝 121, 123, 124 のプリント基板 100側の開口縁部に一対のテーパ面 121a, 123a, 124aがそれぞれ形成されている。同様に、前記第 1導光孔 122および前記第 2導光孔 125のプリント基板 100側の開口縁部に環状のテーパ面 122a, 125aがそれぞれ形成されている。既述したように前記ベース 120は高反射率の榭脂材料力もなるものあるので、前記テーパ面 121a〜125aが LEDの光を効率良く反射し、高輝度を確保できる。ただし、前記ベース 120は、通常の榭脂材料で形成し、かつ、前記テーパ面 121a〜125aに反射膜をそれぞれ形成してもよい。また、前記ベース 120のカバー 160側の表面には、後述する遮光マスク 130等を位置決めするための第 1,第 2,第 3凹所 126a, 12 6b, 126cが形成されている。前記第 1,第 2,第 3凹所 126a, 126b, 126cは切り欠き溝 127a, 127bを介して連通している。さらに、前記ベース 120の外側面には、後述するカバー 160を係止するための第 1,第 2係止爪 128a, 128bおよび切り欠き溝 128cを形成してあるとともに、他の電子機器のハウジングに係止するための第 3係止爪 128dが設けられている。

[0063] 遮光マスク 130は、高い反射率を有する SUS材力なり、図 20 (A)に示すように、前記ベース 120の前記第 1,第 2,第 3凹所 126a, 126b, 126cにそれぞれ嵌合可能な平面形状を有する第 1,第 2,第 3遮光部 131, 132, 133と、前記切り欠き溝 12 7a, 127bに嵌合可能な連結部 134, 134とからなるものである。特に、前記第 2遮光部 132には E—メイルを表示するために封筒の外形を模した打ち抜き孔 135が設けられている。また、前記第 3遮光部 133には、電話を表示するために受話器の外形を模した打ち抜き孔 136が設けられている。本実施形態も第 4実施形態と同様、前記遮光マスク 130のカバー 160側の表面を低反射率としてある。

[0064] すなわち、反射率を低くするための薄膜を形成する方法としては、例えば、塗装、メツキ、印刷、蒸着等が挙げられる。また、薄膜を形成せずに反射率を低くする方法としては、例えば、表面に微小な凹凸を設けて粗面にしたり、あるいは、遮光マスクを低反射率の黒色材料で形成することが挙げられる。このような方法で遮光マスク 90の力バー 80側の表面の反射率を遮光マスクの打ち抜き孔 135, 136の部分と同等にすることが最も好ましいが、反射率を 5%以下に設定すれば、黒抜けはほとんど生じない

[0065] 拡散シート 140は、図 20 (B)に示すように、前記遮光マスク 130を覆うとともに、前記ベース 120の第 1,第 2,第 3凹所 126a, 126b, 126cおよび切り欠き溝 127a, 12 7bに嵌合可能な平面形状を有する。前記拡散シート 140によれば、前記打ち抜き孔 135, 136を通過した第 2,第 5LED112, 115の光を均一に拡散することにより、前記打ち抜き孔 135, 136を隠すとともに、第 2,第 5LED112, 115の存在位置を認識できな!/ヽようにするものである。

[0066] 第 1,第 2,第 3透明表示板 151, 152, 153は、図 21に示すように、前記ベース 12 0の第 1,第 2,第 3凹所 126a, 126b, 126cに嵌合可能な平面形状を有するとともに、一端部を略直角に折り曲げることにより、前記第 1,第 2,第 3導光溝 121, 123, 12 4に嵌合可能な導光部 151a, 152a, 153aを形成してある（図 16)。また、前記 1,第 2,第 3透明表示板 151, 152, 153は、裏面側から入射した光はそのまま通過する。し力し、前記導光咅 15 la, 152a, 153a力ら人射した光 ίま、拡散咅 15 lb, 152b, 1 53bに設けた拡散素子または拡散構造を介してそれぞれ拡散した後、微細なディンプルで反射し、後述するカバーの 160の開口部 161 , 162, 163から放射される。また、必要に応じ、文字，記号，図形等のパターンを微細なディンプルで形成し、前記パターンを表示するようにしてもよい。なお、前記微細なディンプルは透明表示板 15 1〜153の表裏面のいずれに設けてもよいが、ベース 120側の片面に設けた方が明るくなる。また、拡散部 151b, 152b, 153bを設けることにより、輝度ムラや輝線を抑制し、均一なパターン表示が可能になる。

[0067] カバー 160は、図 22に示すように、前記ベース 120の表面に嵌合可能な表面形状を有するとともに、前記遮光シート 130の遮光部 131, 132, 133にそれぞれ対応する位置に第 1,第 2,第 3開口部 161, 162, 163を設けてある。また、前記カバー 16 0は、その外周縁部に、前記ベース 120の第 1,第 2係止爪 128a, 128bおよび切り欠き溝 128cにそれぞれ係止可能な第 1,第 2,第 3弾性爪部 164a, 164b, 164cを形成してある。さらに、前記カバー 160は、プリント基板 100側の裏面に前記ベース 1 20の切り欠き溝 127a, 127bにそれぞれ嵌合する位置規制用突起 165a, 165bを突設してある。

[0068] したがって、前記表示装置を組み立てる場合には、前記プリント基板 100の所定の位置に第 1ないし第 5LED111〜115を実装する。一方、前記ベース 120に前記遮光マスク 130、拡散シート 140および透明表示板 151, 152, 153を順次、位置決めした後、前記ベース 120の第 1 ,第 2係止爪 128a, 128bおよび切り欠き溝 128cに、第 1,第 2,第 3弾性爪部 164a, 164b, 164cをそれぞれ係止する（図 23)。ついで、前記プリント基板 100に前記ベース 120を固定することにより、組み立てが完了する。

[0069] 本実施形態によれば、ベース 120の第 1,第 2,第 3凹所 126a, 126b, 126cを仕切る突条と、カバー 160の一対の位置規制用突起 165a, 165bとで、第 1,第 2,第 3 透明表示板 151, 152, 153が仕切られる。このため、隣り合う第 1,第 2,第 3透明表示板 151, 152, 153が相互に光の干渉を起こすことがなぐクリア一な表示が可能になるという利点がある。

[0070] 次に、前記表示装置の使用方法を、図 24および図 25に基づいて説明する。

すなわち、例えば、図 24Aに図示した第 2開口部 162から露出する第 2透明表示板 152に対応する第 3LED113だけを点灯すると、図 17に示すように、前記第 3LED1 13の光力前記ベース 120の第 2導光溝 123のテーパ面 123aで反射しつつ、第 2 透明表示板 152の導光部 152aから入射し、第 2開口部 162から目視可能となる（図 24B)。また、第 2LED112だけを点灯すると、前記ベース 120の第 1導光孔 122のテーパ面 122aで反射した光が遮光マスク 130の打ち抜き孔 135を透過した後、拡散シート 140および第 2透明表示板 152を通過することにより、第 2開口部 162から E— メイルの着信を知らせるパターンを目視できる（図 24C)。さらに、前記第 2, 3LED11 2, 113を同時に点灯すると、発光した第 2透明表示板 152内に E—メイルの着信を知らせるパターンを、前記カバー 160の第 2開口部 162から目視できる（図 24D)。特に、前記パターンは打ち抜き孔 135を通過する光の輝度が高ぐ前記第 2開口部 16 2内で前記パターンを明確に区別できるので、異なる信号等の入出力を多彩に表示できる。

[0071] 同様に、例えば、図 25Aに示した前記カバー 160の第 3開口部 163から露出する第 3透明表示板 153に対応する第 4LED114だけを点灯すると、前記第 4LED114 の光が、前記ベース 120の導光溝 124のテーパ面 124aで反射しつつ、第 3透明表示板 153の導光部 153aから入射し、第 3開口部 163から目視可能となる（図 25B)。また、第 5LED115だけを点灯すると、前記ベース 120の導光孔 125のテーパ面 12 5aで反射した光が遮光マスク 133の打ち抜き孔 136を透過した後、拡散シート 140 および第 3透明表示板 153を通過することにより、第 3開口部 163から電話の着信を知らせる受話器のパターンを目視できる（図 25C)。さらに、前記第 4, 5LED114, 1 15を同時に点灯すると、発光した第 3透明表示板 153内に電話の着信を知らせるパターンを、前記カバー 160の第 3開口部 163から目視できる（図 25D)。特に、前記打ち抜き孔 136を通過する光の輝度が高ぐ前記第 3開口部 163内で前記パターンを明確に区別できるので、異なる信号等の入出力を多彩に表示できる。

[0072] 第 6実施形態は、図 26および図 27に示すように、カバーの 1つの開口部から均一に表示し、あるいは、異なる文字，記号，図形等のパターンを表示できる表示装置である。

すなわち、本実施形態にかかる表示装置は、プリント基板 100と、第 1ないし第 4LE Dl l l〜114と、ベース 120と、遮光マスク 130と、拡散シート 140と、第 1透明表示板 154と、カバー 16と、力もなるものである。

[0073] 前記プリント基板 100は、その表面の所定の位置に第 1ないし第 4LED111〜114 が実装されているとともに、その表面に光の反射膜が適宜形成されている。

[0074] 前記ベース 100は、図 26および図 27Bに示すように、前記プリント基板 100に実装可能な平面形状を有する。また、前記ベース 120は、カバー 160側の表面の中央部に設けた凹所 120aの底面のうち、前記第 1な!、し第 4LED111〜114と対応する位置に、第 1導光溝 121、第 1導光孔 122,第 2導光孔 125、第 2導光溝 123をそれぞれ設けてある。前記第 1導光孔 122および第 2導光孔 125のプリント基板 100側の開口縁部には、環状のテーパ面 122a, 125aを形成してある。前記ベース 100は LED 光を反射しやすい榭脂材で形成することにより、反射効率を高めている。ただし、通常の榭脂材で形成し、かつ、反射膜を形成してもよい。また、前記ベース 120の対向する短辺側の外側面には、後述するカバー 160を係止するための係止爪 128a, 12 8bを突設してある。

[0075] 遮光マスク 130は、前記凹所 120aに嵌合可能な平面形状を有し、反射率の高い材料、例えば、 SUS材で形成してあるとともに、後述するカバー 160の表面を、第 4 実施形態と同様、低反射率となるように加工してある。そして、前記第 1,第 2導光孔 1 22, 125に対応する位置に、 E—メイルの着信を示すために封筒を模した打ち抜き孔 135、および、電話の着信を知らせる電話器を模した打ち抜き孔 136がそれぞれ設けられている。

[0076] 拡散シート 140は、前記遮光マスク 130を覆うとともに、前記ベース 120の凹所 120 aに嵌合可能な平面形状を有する。前記拡散シート 140によれば、打ち抜き孔 135, 136を通過した第 2,第 3LED112, 113の光を拡散させることにより、前記打ち抜き孔 135, 136を隠すとともに、第 2,第 3LED112, 113の存在位置を認識できないようにするものである。

[0077] 透明表示板 154は、図 26に示すように、前記ベース 120の凹所 120aに嵌合可能な平面形状を有するとともに、両端部を略直角に折り曲げることにより、前記第 1,第 2 導光溝 121, 123に嵌合可能な導光部 154a, 154bを形成してある。また、前記透明表示板 154は、必要に応じ、文字，記号，図形等のパターンを微細なディンプルで形成しておき、表示するようにしてもよヽ。

[0078] カバー 160は、図 26に示すように、前記ベース 120の表面を被覆し、かつ、嵌合可能な平面形状を有するとともに、前記第 1,第 2導光孔 122, 125を包囲するように開口部 166を設けてある。また、前記カバー 160は、その外周縁部を別々に折り曲げて形成した 4つの側壁のうち、前記ベース 120の短辺に対応する側壁を、前記ベース 1 20の第 1,第 2係止爪 128a, 128bにそれぞれ係止可能な第 1,第 2弾性爪部 167a , 167bを形成してある。

[0079] したがって、前記表示装置を組み立てる場合には、前記プリント基板 100の所定の位置に第 1ないし第 4LED111〜114を実装する。一方、前記ベース 100の凹所 12 0aに前記遮光マスク 130、拡散シート 140および透明表示板 154を位置決めした後、前記ベース 120の第 1,第 2係止爪 128a, 128bに、第 1,第 2弾性爪部 167a, 16 7bをそれぞれ係止する（図 27)。ついで、前記プリント基板 100に前記ベース 120を固定することにより、組み立てが完了する。

[0080] 次に、前記表示装置を使用方法する場合には、例えば、第 1,第 4LED111, 114 を点灯すると、前記第 1, 4LED111, 114の光が前記ベース 120の導光溝 121, 12 3の内側面で反射しつつ、透明表示板 154の導光部 154a, 154bから入射し、カバ一 160の開口部 166から目視可能となる。本実施形態によれば、 2個の第 1,第 4LE Di l i, 114の光が入光するので、明るぐ均一な表示が可能となる。また、第 2LED 112だけを点灯すると、前記ベース 120の導光孔 122に設けたテーパ面 122aで反射した光が遮光マスク 130の打ち抜き孔 135を透過する。そして、前記光が、拡散シート 140および透明表示板 154を通過することにより、開口部 166から E—メイルの着信を知らせるパターンを目視できる。さらに、前記第 1,第 4、第 2LED111, 114, 11 2を同時に点灯すると、発光した透明表示板 154内に封筒のパターンを、前記カバ一 160の開口部 166から目視できる。特に、封筒を模した打ち抜き孔 135を通過する光の輝度が高いので、前記開口部 166内でパターンを明確に区別でき、異なる信号等の入出力を多彩に表示できる。

[0081] 同様に、第 3LED113だけを点灯すると、前記ベース 120の導光孔 125に設けたテーパ面 125aで反射した光が遮光マスク 130の電話機を模した打ち抜き孔 136を透過する。そして、前記光が、拡散シート 140および透明表示板 154を通過することにより、前記開口部 166から電話の着信を知らせる電話機のパターンを目視できる。さらに、前記第 1,第 3,第 4LED111, 113, 114を同時に点灯すると、発光した透明表示板 154内に電話器のパターンを、前記カバー 160の開口部 166から目視できる。特に、打ち抜き孔 136を通過する光の輝度がより高いので、前記開口部 166内でパターンを明確に区別でき、異なる信号等の入出力を多彩に表示できる。

[0082] 前述の実施形態では、 3色 1組の LEDを採用しているので、発光させる LEDの色相を選択することにより、より一層多彩な表現が可能である。

[0083] 第 7実施形態は、図 28に示すように、第 6実施形態とほぼ同様であり、異なる点は、ベース 120の凹所 120aの中央部により一段低い凹部 120bを形成し、前記凹部 120 bに拡散シート 170を組み付けた点である。

本実施形態によれば、装置全体が薄型化し、透明表示板 154と光源との拡散距離を十分に確保できない場合に、 2枚の拡散シート 140, 170を利用することにより、光をより均一に拡散させ、 LEDの存在位置を認識できないようにすることができる。

[0084] 第 8実施形態は、図 29に示すように、第 6実施形態と同様であり、異なる点は、ベース 120の凹所 120aの底面に形成した一対の嵌合孔 120c, 120dに拡散シート 171 ,拡散レンズ 172をそれぞれ落とし込んで組み付けた場合である。なお、前記レンズ 172はベース 120に一体成形して製造してもよい。

本実施形態によれば、前記拡散シート 171、拡散レンズ 172を配置することにより、光を拡散させることができる。このため、ベース 120の薄型化によって透明表示板 15 4が十分な拡散距離を確保できない場合であっても、光を均一に拡散し、 LEDの存在位置を認識できな、ようにすることができると、う利点がある。

[0085] なお、本実施形態によれば、 LEDの光を反射しやす、榭脂材 (三菱エンジニアリングプラスチックス社製)を使用し、かつ、テーパ面を形成することにより（図 17参照）、透明表示板 152を通過する光の輝度が 1. 98倍になるとともに、遮光マスク 132を通過する光の輝度が 1. 41倍になることを確認できた。

[0086] 前述の第 5ないし第 8実施形態において、プリント基板を電極板とし、または、プリント基板上に電極膜あるいは電極シートを積層することにより、スイッチング機能を備えた表示装置として使用することも可能である。

産業上の利用可能性

本発明に力かる表示装置はタツチスィッチと組み合わせることができるだけでなぐ機械的スィッチとも組み合わせることができる。

また、前記表示装置は、電極板の上に複数枚の透明表示板を積み重ねる場合だけでなぐ電極板の上に 1枚の透明表示板だけを積み重ねて構成したものであってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 少なくとも 1枚以上の透明表示板に光源の光をそれぞれ入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視できるようにしたことを特徴とする表示装置。

[2] 複数枚の透明表示板の間に透明な電極板を挟持するとともに、前記電極板の表裏面にそれぞれ配置した複数の光源の光を前記透明表示板の側端面に入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視できるようにしたことを特徴とする請求項 1に記載の表示装置。

[3] 電極板に積み重ねた少なくとも 1枚以上の透明表示板の側端面に、前記電極板に設けた光源からの光をそれぞれ入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視できるようにしたことを特徴とする請求項 1に記載の表示装置

[4] 透明表示板の片側縁部に、電極板に配置した光源の光を受光し、かつ、前記透明表示板の側端面に導く導光部を設けたことを特徴とする請求項 2または 3に記載の表示装置。

[5] 電極板の最も近くに配置された透明表示板と前記電極板との間に、光拡散シート、および、文字，図形，記号等のパターンを表示するための打ち抜き孔を有する遮光マスクを配置するとともに、前記遮光マスクの打ち抜き孔に対向する位置にパターン用光源を配置したことを特徴とする請求項 2または 3に記載の表示装置。

[6] 遮光マスクの目視される面が低反射率であることを特徴とする請求項 5に記載の表示装置。

[7] 透明表示板が交換可能であることを特徴とする請求項 2または 3に記載の表示装置

[8] ディンプルをランダムに配置したことを特徴とする請求項 2または 3に記載の表示装置。電極板に設けられた電極と基準電極との間の静電容量の変化を検知し、光源のォン 'オフを制御する制御回路を設けたことを特徴とする請求項 2または 3に記載の表示装置。

文字，図形，記号等のパターンを表示するための打ち抜き孔を有する遮光マスクの目視される面側に、拡散シートおよび少なくとも 1枚以上の透明表示板を順次配置し、前記透明表示板の側端面に光源の光を入射し、前記透明表示板の少なくとも片面に設けた多数の微小なディンプルで反射させて目視できるようにするとともに、前記遮光マスクの打ち抜き孔に対向する位置に設けた光源の光を、前記打ち抜き孔および透明表示板を透過させて目視可能としたことを特徴とする請求項 1に記載の表示装置。

遮光マスクの表裏面に拡散シートを配置したことを特徴とする請求項 10に記載の表示装置。

遮光マスクの目視される表面側に拡散シートを配置するとともに、前記遮光マスクの裏面側に拡散レンズを配置したことを特徴とする請求項 10に記載の表示装置。透明表示板の少なくとも片側縁部に、光源の光を受光し、かつ、前記透明表示板の側端面に導く導光部を設けたことを特徴とする請求項 10に記載の表示装置。透明表示板の導光部と微小なディンプルとの間に設けた拡散部で光源の光を拡散させることにより、均一に、あるいは、文字，図形，記号等のパターンを目視可能としたことを特徴とする請求項 13に記載の表示装置。

遮光マスクの目視される面が低反射率であることを特徴とする請求項 10に記載の表示装置。

透明表示板が交換可能であることを特徴とする請求項 10に記載の表示装置。ディンプルをランダムに配置したことを特徴とする請求項 10に記載の表示装置。