JP3182212U - 照光表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクを通した第2の表示パターンにおいても、明るく照光表示可能な照光表示装置を提供する。
【解決手段】第1表示パターンと第2表示パターンとを選択して照光表示できる照光表示装置1において、第1光源からの光を入射させる入光部11を有するとともに裏面に第1表示パターンを照光表示するための散乱部12が設けられた導光体と、該導光体の裏面10b側に配置される第2光源と導光体との間に設けられ、散乱部12の平面位置に少なくとも一部が重畳する透過部20aによって第2表示パターンが形成されたマスクシート20と、第1光源と第2光源とを仕切る遮光フレーム30と、を備えた。
【選択図】図4

Description

本考案は、照光表示装置に関し、特に、導光体に光を導入することによって表示パターンを選択表示する照光表示装置に関する。
導光体を用いた照光表示装置として、2枚の導光体が積層された構造をとり、一方の導光体に対する光源を点灯させると共に、他方の導光体に対する光源を消灯させることにより、2つの表示パターンを切り替えて表示する構成が提案されている。
例えば、特許文献1には、第1の表示と第2の表示を選択して照光できる照光表示装置が開示されている。図13は、従来の照光表示装置を説明する模式断面図である。図13に示す照光表示装置100は、光散乱層112と、第1の導光層111と、表示導光層113と、光送出部103とを有する。第1の導光層111は、光散乱層112の表面に光学的に分離されて配置されて、第1の光源115からの光を伝播させるライトガイドになっている。透明な樹脂材料等で形成された表示導光層113が、光散乱層112と第1の導光層111との間に配置されて、第1の導光層111の内部を伝播する光を光散乱層112に導いて光散乱層112で反射させる。図13においては、表示導光層113が、第1の表示を表すパターン(第1表示パターン)に形成されている。光送出部103は光散乱層112の裏面に配置されて、第2の表示を表わす光を、光散乱層112と第1の導光層111とを透過して送出する。図13においては、光送出部103は、第2の光源124と、第2の導光層121と、第2の表示導光層122と、を有している。ここで、第2の表示導光層122によって、第2の表示を表すパターン(第2表示パターン)が形成されている。
表示導光層113が、第1表示パターンに形成されているので、第1の光源115を点灯させたときに、第1の表示が照光できる。また、光送出部103から送出される光が、第2表示パターンになっているので、第2の光源124を点灯して第1の光源115を消灯させたときには、第2の表示が照光できる。
図13に示すように、光送出部103は、第2の光源124の光が第2の導光層121に入光され、第2の表示導光層122が第2の導光層121の内部を伝播する光を光散乱層112に導いて透過させる。第2の表示は記号や絵、文字等のキャラクタである。第2の表示導光層122が第2表示パターンに形成されている。
国際公開第2010/131735号パンフレット
しかしながら、第2の表示は、端部が第2の光源124と対向した第2の導光層121によって照光表示される。この場合、第2の光源124から出射された光の全てを第2の導光層121に入光させることができず、光の利用効率が悪いため、あまり明るく照光表示することができなかった。特に、第2表示パターンが記号や絵、文字等のキャラクタである場合、第2の表示導光層122の形状を、緻密な遮光パターンが形成されたマスクによって規制しておく必要があった。記号や絵、文字等のキャラクタを形成したマスクによっても、第2の光源124からの光が減光されるので、消費電力を増加させることなく、第2表示パターンを明るく照光表示することができなかった。
本考案は、上述した課題を解決するもので、マスクを通した第2表示パターンにおいても、明るく照光表示可能な照光表示装置を提供することを目的とする。
本考案は、第1表示パターンと第2表示パターンとを選択して照光表示できる照光表示装置において、第1光源からの光を入射させる入光部を端部に有するとともに裏面に前記第1表示パターンを照光表示するための散乱部が設けられた導光体と、前記導光体の裏面側に配置される第2光源と前記導光体との間に設けられ、前記散乱部に少なくとも一部が重畳する透過部を有し、前記透過部によって前記第2表示パターンが形成されたマスクシートと、前記第1光源と前記第2光源とを仕切る遮光フレームと、を備えたことを特徴とする。
この態様によれば、マスクシートの裏面側に設けられる第2光源によって、マスクシートに形成された第2表示パターンが照光表示されるので、第2光源から出射された光を効率良く照光表示に利用することができる。このため、マスクシートの透過部で多少の減光が生じたとしても、第2表示パターンを明るく照光表示させることができる。また、第1光源と第2光源とを仕切る遮光フレームを設けたので、光漏れを防止することができ、第1表示パターンと第2表示パターンとを、個別に品位良く照光表示することが可能となる。なお、この第2表示パターンは散乱部に重畳する透過部によって形成されているので、第1光源を点灯しているときには、第2表示パターンが表示されていた位置に第1表示パターンが重畳されて照光表示される。
本考案において、前記遮光フレームには、前記第2光源を配設可能な開口部が形成されており、前記開口部の周囲には、前記第2光源からの光を反射可能な傾斜を有する反射面が設けられていることを特徴とする。
この態様によれば、第2光源からの光を反射する反射面が設けられているので、第2光源からの光が反射面で反射して、マスクシートの透過部に入射し、第2表示パターンをより明るく照光表示させることができる。また、第2光源からの光が反射面で反射して、組み立て精度に起因する照光ムラを低減できるので、開口部における正確な位置決めが不要になり、第2光源の配置が容易である。
本考案において、前記散乱部は、前記導光体の裏面に形成された粗面からなるとともに、前記マスクシートは、光散乱性を有する散乱フィルムと前記散乱フィルムの裏面に形成された遮光パターンとからなり、前記遮光パターンの非形成領域からなる前記透過部により前記第2表示パターンが規定されていることを特徴とする。
この態様によれば、マスクシートに散乱フィルムが用いられているので、第1表示パターンを照光表示する際には、散乱フィルムも反射散乱の機能を有し、より明るく、第1表示パターンを照光できる。さらに、遮光パターンは、散乱フィルムに印刷可能であり、遮光パターンを容易に所望の形状に精度よく形成することができるので、第2表示パターンを所望の形状に照光表示させることができる。
本考案において、前記導光体は、当該導光体の表面側に形成される前記第1表示パターンと対向して配置されることを特徴とする。
この態様によれば、第1表示パターンは、散乱部の形成領域の外形形状で形成されるものではなく、導光体の表面側に配置される透過部を有したカバー等のマスク部材に形成されるものとなる。このため、散乱部によって第1表示パターンを形成する場合に比べて、第1表示パターンのパターンエッジがぼけず、第1表示パターンがムラなく均一に照光表示可能である。
本考案において、前記導光体がアーチ状に形成されているとともに、前記導光体の凹部側に前記遮光フレームの少なくとも一部が配置されていることを特徴とする。
この態様によれば、第1光源を配置した使用状態でも幅が大きくなってしまうことがない。また、第1光源を基板に容易に配置できるとともに、アーチ状に形成された導光体の凹部に遮光フレームが配置されているので、第1光源近傍位置で、遮光フレームの厚さを薄くできる。
本考案において、前記導光体が複数設けられた導光部材を具備し、この導光部材には、隣り合う前記導光体間の位置にスリットが形成されているとともに、前記遮光フレームには、前記スリットに対応する位置に仕切部が設けられていることを特徴とする。
この態様によれば、導光体が複数設けられているので、第1表示パターンとして複数種類の切換え照光表示が可能となる。また、スリットと仕切部とによって、それぞれの開口部に第2光源が配置されたときに、隣り合う導光体に光が漏れることを防止することができる。
本考案において、前記入光部は、複数の前記導光体のそれぞれの端部に設けられた凸部からなり、前記遮光フレームには、隣り合う前記凸部間に配置された突出部が設けられていることを特徴とする。
この態様によれば、遮光フレームは、導光体の端部に設けられた凸部の間に、突出部が形成されている。突出部によって、第1光源が配置されたときに、隣り合う導光体に光が漏れることを防止することができる。
本考案において、前記導光部材と前記遮光フレームとの間に、前記マスクシートが保持された状態で、前記導光部材と前記遮光フレームとが一体化されていることを特徴とする。
この態様によれば、マスクシートと導光体との距離を狭い状態で保つことができるので、第2表示パターンのパターンエッジがぼけず、表示品位を確保することができる。
本考案の照光表示装置は、マスクシートの裏面側に設けられる第2光源によって、マスクシートに形成された第2表示パターンが照光表示されるので、第2光源から出射された光を効率良く照光表示に利用することができる。このため、マスクシートの透過部で多少の減光が生じたとしても、第2表示パターンを明るく照光表示させることができる。したがって、マスクを通した第2表示パターンにおいても、明るく照光表示可能な照光表示装置を提供することができる。
本考案の実施形態の照光表示装置を基板に装着して表面側から見た斜視図である。 図1の照光表示装置の斜視分解図である。 本考案の実施形態の照光表示装置を裏面側から見た斜視図である。 図3の照光表示装置の斜視分解図である。 本考案の実施形態の照光表示装置を基板に装着して表面側から見た平面図である。 図5のVI−VI線で切断した照光表示装置の模式断面図である。 図5のVII−VII線で切断した照光表示装置の模式断面図である。 マスクシートの模式断面図である。 図5のVI−VI線で切断した照光表示装置の模式断面図であり、第1光源から入光部に入射された光の経路を表わす説明図である。 図5のVI−VI線で切断した照光表示装置の模式断面図であり、第2光源から出射された光の経路を表わす説明図である。 第1の変形例を示すマスクシートの模式断面図である。 第2の変形例を示すマスクシートの模式断面図である。 従来の照光表示装置を説明する模式断面図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
図1は、本考案の実施形態の照光表示装置1を基板65に装着して表面側から見た斜視図である。図2は、図1の照光表示装置1の斜視分解図である。図3は、本考案の実施形態の照光表示装置1を裏面側から見た斜視図である。図4は、図3の照光表示装置1の斜視分解図である。図5は、本考案の実施形態の照光表示装置1を基板65に装着して表面側から見た平面図である。図6は、図5のVI−VI線で切断した照光表示装置1の模式断面図である。図7は、図5のVII−VII線で切断した照光表示装置1の模式断面図である。
以下の説明においては、図1のX1方向を表面側、X2方向を裏面側と呼ぶものとする。図2に示す構成部品においては、X1方向に向く面が表面であり、X2方向に向く面が裏面である。なお、照光表示装置1は図示しない電子機器の内部に装着されて使用される。すなわち、観察者は、照光表示装置1の表面側のみを、直接または電子機器のカバーを通して、目視する。
図1〜図4に示すように、照光表示装置1は、導光部材2と、導光部材2に重なるように位置決め配置されたマスクシート20と、照光範囲を規制するための遮光フレーム30と、が一体化されたものであり、基板65に固定されるように組み立てて使用される。この基板65には、表示させたい複数パターンの個数に対応して、複数の第1光源61及び第2光源62が設けられている。図2においては、第1光源61、第2光源62、及びその他の光源として設けられた発光ダイオードは合計9個である。これらの発光ダイオードには、それぞれ必要な配線が接続されて、発光制御がなされる。
なお、本実施形態の照光表示装置1は、第1光源61及び第2光源62として発光ダイオードが配置されて照光表示可能となるものであるが、基板65及び基板65に設けられた発光ダイオードは照光表示装置1に含まないものとする。基板65は図1及び図2に示す略矩形の形状に限定されず、また、発光ダイオードは単体の部品形状に限定されるものではない。さらに、有機エレクトロルミネセンス素子等の板状に形成された発光部材を、照光表示装置1と組み合わせてもよい。
導光部材2は、透明な透光性の合成樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂)を成形したものである。導光部材2は、円筒の一部を切り出したような薄板形状であり、図2に示すように、3個のアーチ状の導光体10を具備するとともに、Z1側とZ2側とには組み立て用のボス2bが形成されている。隣り合う導光体10の間に位置には、Y1−Y2方向を長手方向とする細長のスリット2aが形成されている。スリット2aにより区画された導光体10は、図4に示すように、導光体10の裏面10bに散乱部12が設けられている。散乱部12は導光体10の裏面10bに形成された粗面からなり、例えば、合成樹脂の射出成形時に微細な突起が形成されたシボ加工面である。さらに、それぞれの導光体10のY1側の端部には凸部10dが設けられている。図2に示すように第1光源61が配置され、図3及び図4に示す凸部10dが、第1光源61からの光を入射させる入光部11になっている。
マスクシート20は、白色等で半透明の透光性の散乱フィルム21の裏面に、図4に示すように、遮光パターン22が形成されたものである。マスクシート20の透過部20aは、散乱フィルム21に形成された遮光パターン22の非形成領域からなる。なお、図4においては、便宜上、透過部20aを「B」、「C」、「D」と黒色で示している。散乱フィルム21は、入射した光の光路を散乱させる光散乱性を有し、例えば、白色などの顔料を含んだPET(ポリエチレン・テレフタレート)等の合成樹脂材料で形成することができる。遮光パターン22は、散乱フィルム21の裏面に、例えば、黒色の顔料を印刷して形成することができる。また、マスクシート20には、図4に示すように、導光部材2のボス2bに対応した孔部20bが設けられている。これにより、マスクシート20の透過部20aは、導光体10の裏面10bに形成された散乱部12と、Y1−Y2方向及びZ1−Z2方向ともに重畳するように位置決めされ、配置される。図2に示すように、マスクシート20は、導光体10の裏面側(X2側)に配置された第2光源62と導光体10の裏面との間に設けられる。
遮光フレーム30は、白色等で非透光性の合成樹脂(例えば、ABS樹脂)を成形したものである。図2に示すように、遮光フレーム30は、マスクシート20のX2側に配置される。図2及び図4に示すように、遮光フレーム30は、導光部材2のボス2bに対応した穴30bが設けられている。ボス2bは、マスクシート20の孔部20bに挿通された状態で、遮光フレーム30の穴30bに圧入されることにより、固定されている。これにより、導光部材2は、遮光フレーム30とマスクシート20とに容易に位置決めされて、一体に組み立てられる。図4に示すように、遮光フレーム30には、散乱部12に対応して、3個の開口部30aが形成されている。開口部30aの空間位置に第2光源62が配置可能であり、図2に示すように、それぞれの開口部30aの周囲には、X1側に向かって第2光源62からの光を反射可能な傾斜を有する反射面30eが形成されている。
以下、本実施形態としたことによる機能について説明する。
図2に示すように、遮光フレーム30は、導光部材2のスリット2aに対応して、隣り合う開口部30aの間に仕切部30cが設けられている。導光部材2は、円筒の一部を切り出したようなアーチ状であり、導光体10の裏面10b側に凹部を有していると言える。導光体10が凹部を有するアーチ状に形成され、仕切部30cも対応した形状に形成されている。図6に示すように、導光体10の凹部に遮光フレーム30が配置され、導光部材2と遮光フレーム30との間に、マスクシート20が保持された状態で、導光部材2と遮光フレーム30とが一体化される。
図6に示すように、遮光フレーム30が導光体10の凹部に対応した形状に成形されて、導光部材2と遮光フレーム30との間に、マスクシート20が保持される。マスクシート20が可撓性を有しているので、あらかじめ当接する形状に形成されている必要はない。可撓性を有するマスクシート20が、導光体10の凹部に沿うように円筒状に変形可能である。可撓性を有するマスクシート20は、平坦な状態に固定して印刷可能であるので、遮光パターン22を容易に所望の形状に精度よく形成することができる。さらに、マスクシート20は導光体10にほぼ当接している。これにより、散乱フィルム21は、導光体10の散乱部12からX2側に出射されてきた光をX1側に反射する反射散乱の機能も有している。
図7に示すように、遮光フレーム30は、スリット2aに対応して、隣り合う開口部30aの間に仕切部30cが設けられている。仕切部30cによって、それぞれの開口部30aに第2光源62が配置されたときに、隣り合う導光体10に光が漏れることを防止することができる。
図4に示すように、遮光フレーム30は、Y1−Y2方向の端部に突出部30dが形成されている。突出部30dは、図3に示すように、導光体10の端部に設けられている凸部10dの間に配置される形状である。突出部30dによって、第1光源61が配置されたときに、隣り合う導光体10に光が漏れることを防止している。
したがって、遮光フレーム30は、複数の第1光源61同士、複数の第2光源62同士、及び、第1光源61と第2光源62と、を仕切っている。
本実施形態の照光表示装置1が装着される基板65は、少なくとも、第1光源61及び第2光源62を有し、第1光源61及び第2光源62からの光はX1方向に出射される。図6に示すように、導光体10及び遮光フレーム30のY1−Y2方向の幅に対して、第1光源61及び第2光源62は内側に配置されているので、光源を配置するために幅が大きくなってしまうことがない。また、第1光源61を基板65に容易に配置できるとともに、アーチ状に形成された導光体10の凹部に遮光フレーム30が配置されているので、第1光源61近傍位置で、遮光フレーム30の厚さ(X1−X2方向の寸法)を薄くできる。
図8は、本実施形態の照光表示装置1に適用されるマスクシート20の模式断面図である。マスクシート20は、図8に示すように、散乱フィルム21の裏面に遮光パターン22が形成されている。X2側から入射する光は、遮光パターン22が形成された領域では光を透過させない遮光部として機能するので、透過部20aから透過する光だけがX1側に到達する。散乱フィルム21は、入射した光の光路を散乱させる光散乱性を有し、透過部20aから透過した光の経路を曲げることができる。一方、X1側から入射する光は、散乱フィルム21によって反射散乱される。
図9は、図5のVI−VI線で切断した照光表示装置1の模式断面図であり、第1光源61から入光部11に入射された光の経路を表わす説明図である。図10は、図5のVI−VI線で切断した照光表示装置1の模式断面図であり、第2光源62から出射された光の経路を表わす説明図である。
図9に示すように、基板65に設けられた第1光源61から、導光体10のY1側の端部に設けられた入光部11に入射された光は、アーチ状の導光体10を反射しながらY2側に伝播する。このとき、導光体10のX2側に設けられた散乱部12によって、光の経路が曲げられ、一部の光が導光体10からX1方向に出射される。
導光部材2と、マスクシート20と、遮光フレーム30と、が一体化された照光表示装置1は、基板65に固定されるように組み立てられ、電子機器の内部に装着される。導光体10のX1方向に配置された電子機器のカバーに、第1表示パターンを表示するための透過部を設けることが可能である。導光体10の表面側であるX1方向に第1表示パターンが配置され、第1表示パターンに対向するように配置された導光体10には、第1表示パターンを囲む領域を照光可能なように、広い面積に対して散乱部12が形成されていることが好ましい。この構造であれば、散乱部によって第1表示パターンを形成する場合に比べて、第1表示パターンのパターンエッジがぼけず、第1表示パターンがムラなく均一に照光表示することが可能である。
図10に示すように、基板65に設けられた第2光源62が遮光フレーム30の開口部30aに配置され、開口部30aの周囲には、X1側に向かって、第2光源62からの光を反射可能な傾斜を有する反射面30eが形成されている。マスクシート20が第2光源62と導光体10との間に設けられているので、第2光源62からの光は、マスクシート20の透過部20aだけを通過して散乱部12に入射する。
マスクシート20の透過部20aにより第2表示パターンが規定されている。透過部20aを通過した光は、マスクシート20の散乱フィルム21と、導光体10の散乱部12と、によって、散乱されて導光体10を通過してX1方向に出射される。第2表示パターンをムラなく均一に照光表示することが可能である。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態の照光表示装置1において、導光体10は、第1光源61からの光を入射させる入光部11を端部に有するとともに、導光体10の裏面10bに、散乱部12が設けられている。これにより、散乱部12が第1光源61から導光体10を伝播した光を乱反射することによって、導光体10の表面側(X1側)に設けられた図示しない第1表示パターンを照光表示するので、第1表示パターンを明るく照光表示させることができる。一方、導光体10の裏面10b側に配置された第2光源62からの光は、マスクシート20の透過部20aを通過して、第2表示パターンが形成され、導光体10を通過してX1方向に出射される。この態様によれば、マスクシート20の裏面側(X2側)に設けられた第2光源62によって、マスクシート20に形成された第2表示パターン(透過部20a)が照光表示されるので、第2光源62から出射された光を効率良く照光表示に利用することができる。このため、マスクシート20の透過部20aで多少の減光が生じたとしても第2表示パターンを明るく照光表示させることができる。なお、この第2表示パターンは散乱部12に全てが重畳する透過部20aによって形成されているので、第1光源61を点灯しているときには、第2表示パターンが表示されていた位置に第1表示パターンが重畳されて照光表示される。第1表示パターンと第2表示パターンとを切り替えて照光表示するためには、第1光源61及び第2光源62の当該一方の光源だけを点灯させるようにする。
本実施形態の照光表示装置1において、導光体10が凹部を有するアーチ状に形成され、導光体10の凹部に遮光フレーム30が配置され、導光部材2と遮光フレーム30との間に、マスクシート20が保持された状態で、導光部材2と遮光フレーム30とが一体化されている。
本実施形態の照光表示装置1において、遮光フレーム30には、第2光源62からの光を反射可能な傾斜を有する反射面30eが形成されている。この態様によれば、第2光源62からの光が反射面30eで反射して、より損失が少なくなって、マスクシート20の透過部20aに入射するので、第2表示パターンをより明るく照光表示させることができる。また、第2光源62からの光が反射面30eで反射して、組み立て精度に起因する照光ムラを低減できるので、開口部30aにおける正確な位置決めが不要になり、第2光源62の配置が容易である。
本実施形態の照光表示装置1において、散乱部12は導光体10の裏面10bに形成された粗面からなり、マスクシート20は、白色等で半透明の透光性の散乱フィルム21と散乱フィルム21の裏面に黒色の顔料を印刷して形成された遮光パターン22とからなる。マスクシート20の透過部20aにより第2表示パターンが規定されている。さらに、マスクシート20は導光体10にほぼ当接している。この態様によれば、マスクシート20と導光体10との距離を狭い状態で保つことができるので、第2表示パターンのパターンエッジがぼけず、表示品位を確保することができる。また、マスクシート20に散乱フィルム21が用いられているので、第1表示パターンを照光表示する際には散乱フィルム21も反射散乱の機能を有し、より明るく、第1表示パターンを照光できる。さらに、散乱フィルム21は可撓性を有しているので、遮光パターン22を散乱フィルム21が平坦な状態で印刷可能である。したがって、遮光パターン22を、容易に、所望の形状に精度よく形成することができるので、第2表示パターンを所望の形状に照光表示させることができる。
本実施形態の照光表示装置1において、導光体10の表面側に第1表示パターンが配置され、導光体10は、第1表示パターンに対向するように配置されていることが好ましい。さらに、導光体10は、第1表示パターンを囲む領域を照光可能なように、広い面積に対して散乱部12が形成されていることが好ましい。この構造であれば、散乱部によって第1表示パターンを形成する場合と比べて第1表示パターンのパターンエッジがぼけず、第1表示パターンがムラなく均一に照光表示することが可能である。ただし、散乱部12の形成領域の外形形状によって、第1表示パターンを形成しても構わない。
本実施形態の照光表示装置1において、導光体10及び遮光フレーム30のY1−Y2方向の幅に対して、第1光源61及び第2光源62は内側に配置可能であるので、光源を配置した使用状態でも幅が大きくなってしまうことがない。また、第1光源61を基板65に容易に配置できるとともに、アーチ状に形成された導光体10の凹部に遮光フレーム30が配置されているので、第1光源61近傍位置で、遮光フレーム30の厚さを薄くできる。
本実施形態の照光表示装置1において、遮光フレーム30は、スリット2aに対応して、隣り合う開口部30aの間に仕切部30cが設けられている。仕切部30cによって、それぞれの開口部30aに第2光源62が配置されたときに、隣り合う導光体10に光が漏れることを防止することができる。また、遮光フレーム30は、導光体10の端部に設けられた凸部10dの間に、突出部30dが形成されている。突出部30dによって、第1光源61が配置されたときに、隣り合う導光体10に光が漏れることを防止している。したがって、遮光フレーム30は、複数の第1光源61同士、複数の第2光源62同士、及び、第1光源61と第2光源62と、を仕切ることができる。
なお、第1表示パターン及び第2表示パターンの、所望の照光表示させたい複数パターンの個数に対応して、複数の第1光源61と第2光源62と配置し、それぞれの光源を仕切ることが可能である。また、第1表示パターンと第2表示パターンとを重畳されるための構造とは別に、独立して照光表示させる領域を別に設けてもよい。また、第1光源61と反対側の端部に第3光源を配置して、第1光源61と第3光源とを切り替えて照光表示させることもできる。例えば、第1光源61と第3光源との発光色を変えておけば、別の色に照光表示させることが可能であり、同時に点灯させて混色表示させることも可能である。
以上のように、本考案の実施形態の照光表示装置1を具体的に説明したが、本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本考案の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、マスクシート20を図11に示すマスクシート40に変更してもよい。図11は、第1の変形例を示すマスクシート40の模式断面図である。本変形例において、白色等で半透明の透光性の散乱フィルム21の替わりに、透明フィルム23と、透明フィルム23のX1側に印刷された白色等で半透明の散乱層24と、を有している。この態様であれば、印刷の厚さや顔料の材質や混合量を調整可能であり、所望の透過率や表示色を得ることができる。
(2)本実施形態において、マスクシート20を図12に示すマスクシート50に変更してもよい。図12は、第2の変形例を示すマスクシートの模式断面図である。本変形例において、白色等で半透明の透光性の散乱フィルム21の替わりに、透明フィルム23と、透明フィルム23のX1側に印刷された白色等で半透明の散乱層25と、を有している。また、遮光パターン22は、透明フィルム23のX1側に、かつ、透明フィルム23と散乱層25との間に印刷されている。この態様であれば、印刷の厚さや顔料の材質や混合量を調整可能であり、所望の透過率や表示色を得ることができる。さらに、透明フィルム23に印刷する面が片面であるので、印刷工程を簡単にできる。
(3)本実施形態において、遮光フレーム30は、反射面30eに金属薄膜等の反射層が形成されていてもよい。この態様であれば、反射面30eの反射率が向上するので、第2表示パターンをより明るく照光表示させることができる。さらに、遮光パターン22の少なくともX2側の表面に白色または金属色の高反射率薄膜を付加してもよい。こうすれば、光の吸収損失を低減し、第2表示パターンをより明るく照光表示させることができる。
1 照光表示装置
2 導光部材
2a スリット
2b ボス
10 導光体
10b 裏面
10d 凸部
11 入光部
12 散乱部
20、40、50 マスクシート
20a 透過部
20b 孔部
21 散乱フィルム
22 遮光パターン
23 透明フィルム
24、25 散乱層
30 遮光フレーム
30a 開口部
30b 穴
30c 仕切部
30d 突出部
30e 反射面
61 第1光源
62 第2光源
65 基板

Claims (8)

  1. 第1表示パターンと第2表示パターンとを選択して照光表示できる照光表示装置において、
    第1光源からの光を入射させる入光部を端部に有するとともに裏面に前記第1表示パターンを照光表示するための散乱部が設けられた導光体と、
    前記導光体の裏面側に配置される第2光源と前記導光体との間に設けられ、前記散乱部に少なくとも一部が重畳する透過部を有し、前記透過部によって前記第2表示パターンが形成されたマスクシートと、
    前記第1光源と前記第2光源とを仕切る遮光フレームと、を備えたことを特徴とする照光表示装置。
  2. 前記遮光フレームには、前記第2光源を配設可能な開口部が形成されており、前記開口部の周囲には、前記第2光源からの光を反射可能な傾斜を有する反射面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の照光表示装置。
  3. 前記散乱部は、前記導光体の裏面に形成された粗面からなるとともに、前記マスクシートは、光散乱性を有する散乱フィルムと前記散乱フィルムの裏面に形成された遮光パターンとからなり、前記遮光パターンの非形成領域からなる前記透過部により前記第2表示パターンが規定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照光表示装置。
  4. 前記導光体は、当該導光体の表面側に形成される前記第1表示パターンと対向して配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の照光表示装置。
  5. 前記導光体がアーチ状に形成されているとともに、前記導光体の凹部側に前記遮光フレームの少なくとも一部が配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の照光表示装置。
  6. 前記導光体が複数設けられた導光部材を具備し、この導光部材には、隣り合う前記導光体間の位置にスリットが形成されているとともに、前記遮光フレームには、前記スリットに対応する位置に仕切部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の照光表示装置。
  7. 前記入光部は、複数の前記導光体のそれぞれの端部に設けられた凸部からなり、前記遮光フレームには、隣り合う前記凸部間に配置された突出部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の照光表示装置。
  8. 前記導光部材と前記遮光フレームとの間に、前記マスクシートが保持された状態で、前記導光部材と前記遮光フレームとが一体化されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の照光表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015102797A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 旭化成テクノプラス株式会社 発光式ナンバープレート

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