WO2007037487A1 - エアゾール容器用キャップ及びエアゾール噴射装置 - Google Patents

エアゾール容器用キャップ及びエアゾール噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エアゾール容器を廃棄する際の内容物の排出操作が容易であり、且つ排出の途中停止が簡単なワンタッチ式のエアゾール容器用キャップ及びエアゾール噴射装置を提供する。 【解決手段】エアゾール容器用キャップ1がキャップ本体11とボタン12とで構成され、キャップ本体11は、噴射用開口部11d、操作用凹部11cを側部に備えるとともに、ボタン12が挿入されるボタン装着部15を備え、ボタン装着部15は、ボタンの抜け止めを行なう上係止部18a,18b及び下係止部19a,19bを備え、ボタンを両係止部間で上下動可能に支持しており、キャップ本体は、下係止部に係止したボタンの頭頂面にバルブステム16を当てがい内容物噴射に必要な距離に亘って押し込まれるエアゾール容器10を受け入れるように上部中央に空所30が設けられている。

Description

明 細 書
エアゾール容器用キャップ及びエアゾール噴射装置
技術分野
[0001] 本発明は、エアゾール容器用キャップ及びエアゾール噴射装置に関し、さらに詳し くは、使用後のエアゾール容器内の内容物を容易に排出することができるエアゾー ル容器用キャップ及びこのエアゾール容器用キャップが装着されたエアゾール噴射 装置に関する。
背景技術
[0002] エアゾール式のスプレー装置は、容器内の内容物を簡単に噴射し、散布又は塗布 することができるので、塗料、殺虫剤、芳香剤、脱臭剤、家庭用洗浄剤、防カビ剤、 除菌剤、医薬品、化粧品、医薬部外品などの噴射用に広く利用されている。このエア ゾール式のスプレー装置は、エアゾール容器内に被噴射剤及び噴射用ガスが収納 されており、噴射用ガスによる加圧で被噴射剤がノズルを介して噴射されるようになつ ている。なお、本明細書及び特許請求の範囲では、容器内の「内容物」には、被噴射 剤及び噴射用ガスが含まれ、被噴射剤及び噴射用ガスの!、ずれかのみの場合にも 、「内容物」と記すことがある。また、「エアゾール」は、容器力もノズルを経て噴射され る液体、気体、粉末等を言い、噴射形態として霧状、粒子状、泡状、ペースト状、ジ ル状のもの等を含む。内容物に関して「排出」というときは、特に断らない限り、エアゾ ール容器を廃棄する目的で残留内容物を放出することを意味する。
[0003] 噴射用ガスとしては、フロンの使用が禁止され、現在は可燃性のブタン、プロパンな どの液ィ匕ガス、窒素ガス、炭酸ガスなどの高圧ガスが用いられている。使用後のエア ゾール容器がそのままゴミとして廃棄されると、ゴミ処理の際に、容器内のガス圧に起 因する容器の爆発が起こる危険性がある。そのような事故を防止するために、エアゾ ール容器を廃棄する場合には、廃棄する前に容器内の内容物を排出して内圧を常 圧程度にするのが望ましぐ現在、各自治体などにより、廃棄する前に容器内の内容 物を排出するように求められて 、る。
[0004] 汎用されて!ヽるエアゾール容器には、主として、ステムに取り付けられたノズルへッ ドがキャップでカバーされ、使用時にはキャップを外し、ノズルヘッドを押すことにより ステムを押し下げて内容物をスプレーするタイプ (ツータツチ式と呼ばれる)と、キヤッ プを取り外すことなぐノズルを備えた噴射用ボタン(以下、単に「ボタン」と略記する) を押すことにより、ステムを押し下げて内容物をスプレーするタイプ (ワンタッチ式と呼 ばれる)とがある。
[0005] これらの従来のエアゾール容器の場合、ノズルを介して、容器内の内容物を排出し 続け内圧を常圧程度にするには長時間を要することもあり必ずしも容易ではない。ま た、エアゾール容器に、鋭利な先端を有する錐状の工具を用いて孔をあけ、内容物 を排出する方法もあるが、一般的ではなぐ内容物が人体に向けて噴出することがあ るので、好ましい方法とは言えない。したがって、内容物が排出されないまま、エアゾ ール容器が廃棄されることが少なくないのが実態である。
[0006] 上記の問題を解決するために、エアゾール容器用のキャップ、ボタンなどを利用し て、容器内のガス、残った被噴射剤などの内容物を排出するいくつかの方法が提案 されている。ツータツチ式のエアゾール容器の場合には、通常容器のステムに取り付 けられているノズルヘッドを取り外し、キャップの一部を直接ステムに接触させ、ステ ムを押し下げた状態でキャップをエアゾール容器に固定し、ステムから直接内容物を 排出するようにしたタイプのキャップが提案されている(例えば、特許文献 1〜3)。ま た、内容物を排出する際には、キャップを取り外さずに被せたまま、キャップ天板部の 押圧片によりノズルヘッドを押し下げ、押し下げた状態に係止することにより、内容物 を排出するタイプのキャップも提案されて 、る(特許文献 4)。
[0007] 一方、ワンタッチ式のエアゾール容器の場合には、ステムを押し下げた状態でボタ ンを係止させ、ノズルヘッドを介して内容物を排出するタイプのキャップが提案されて いる(例えば、特許文献 5、 6)。これらの特許文献 5、 6に開示されているワンタッチ式 エアゾール容器のキャップは、次のとおりである。
[0008] 図 20は、特許文献 5に開示されて ヽる「傾斜作動式噴射頭構造体」(以下、キヤッ プと記す)を示す断面図であり、(a)は非使用時の状態、(b)は通常使用時の状態、( c)は内容物排出時の状態を示している。キャップはキャップ本体 111及びボタン 113 で構成されている。ボタン 113は、ボタン 113の上面を押圧すると、可撓性の接続部 115を支点として図 20 (b)又は(c)に示したように図面右側に傾き、ステム 112を押し 下げることができるようになつている。このキャップの場合、通常使用時には、図 20 (b )に示した状態で噴射し、容器内の内容物を排出する際には、ボタン 113をさらに押 込み、ボタン下部に形成された係止用突起 116が、キャップ本体に形成された係止 用突起 116の受け部 117により係止される。したがって、ボタン 113から手を離した状 態で噴射が維持され、内容物がすべて排出される。
[0009] 図 21は、特許文献 6に開示されている「エアゾール容器用残留ガス除去用蓋装置」
(以下、キャップと記す)を示す断面図であり、(a)は非使用時の状態、(b)は内容物 排出時の状態を示している。キャップは、キャップ本体 121及びボタン 122で構成さ れている。容器内の内容物を排出する際には、ボタン 122を、図 21 (b)に示した内容 物排出時の状態の位置まで押し下げる。この状態で、ボタン 122は、「キャップ側壁 凸突起」 127が「ガイド壁凸突起」 128によって係止されることによって、内容物の噴 射状態が維持される。このように、特許文献 6に開示されているキャップは、エアゾー ル容器側にのみ押し下げ可能で、逆戻りしない構造のボタン 122によって、容器内 の内容物が排出され続けるようになって!/、る。
[0010] 図 22は、特許文献 7に開示されている「エアゾール容器の残留物放出機構」(以下 、「残留物放出機構」をキャップと記す)を示す断面図であり、(a)は非使用時の状態 (又は通常使用時の状態)、(b)は内容物排出時の状態を示している。キャップは、 肩カバー 133及びボタン 131で構成されており、ボタン 131は肩カバー 133の中央 孔部 139に着脱可能に挿入されている。図 22 (a)に示したように、非使用時には、ボ タン 131は、ノズル 132が肩カバー 133に形成された前方凹部 141に向けて装着さ れており、ボタン 131を押し下げることによって、内容物がノズル 132から噴射される ようになっている。
[0011] 一方、内容物を排出する場合には、まず、肩カバー 133を容器 A力も取り外し、さら に肩カノ一 133力らボタン 131を取り外す。次に、図 22 (b)に示したように、ノズノレ 13 2が肩カバー 133に形成された後方凹部 140に向くように、すなわち、ボタン 131を 水平方向に 180° 回転して、肩カバー 133の中央孔部 139に装着する。このように 装着することによって、ボタン 131の突起 137が肩カバー 133に形成された切欠部 1 38に嵌り、ボタン 131が肩カバー 133に対して低い位置に係止され、上方への移動 が阻止される。この状態で肩カバー 133を容器 Aに取り付けることにより、ステム 135 が押し下げられた状態に維持されるようになり、容器内の内容物が、後方凹部 140を 介して連続的に排出される。
[0012] 特許文献 5に開示されているキャップの場合には、誤ってボタン 113を強く押すと、 内容物の放出状態になり、いったんボタン 113を押し込むと非使用時の状態に戻し にくぐ内容物の放出を中止させにくいという欠点がある。また、特許文献 6に開示さ れているキャップの場合には、ボタン 122の移動が一方方向であり戻すことができな い。したがって、誤ってボタン 122を押し下げて放出状態にした場合など、内容物の 放出を途中で止めることが難しいという欠点がある。また、特許文献 7に開示されてい るキャップの場合には、内容物排出時に、肩カバー 133からボタン 131をー且取り外 し、水平方向に 180° 回転して、再び肩カバー 133の中央孔部 139に装着する。こ の操作では、通常使用時と排出時との差違が外観上分かりにくぐ何らかの理由で容 器 A力 肩カバーが外れボタンが脱落した後、これらを戻す際に、ボタンを水平方向 に 180° 回転してしまっても気づかず、排出状態にしてしまうおそれがある。また、こ れらのキャップを使用したエアゾール容器の場合は、ノズルを介して容器内の内容物 を排出することになるので、内圧を常圧程度にするには長時間を要するという欠点も ある。
特許文献 1:特開 2001 - 97465号公報
特許文献 2:特開 2004— 91017号公報
特許文献 3:特開 2003 - 341763号公報
特許文献 4:特開 2001— 97466号公報
特許文献 5:特開平 8— 133360号公報
特許文献 6:特開 2001— 55284号公報
特許文献 7 :特開 2002— 193362号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0013] 本発明は、操作が簡単なワンタッチ式エアゾール噴射装置における上記問題点を 解決するためになされたものであって、エアゾール容器を廃棄する際の内容物の排 出操作が容易であり、且つ排出の途中停止が簡単なワンタッチ式のエアゾール容器 用キャップ及びエアゾール噴射装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段
[0014] 本発明に係るエアゾール容器用キャップは、エアゾール容器に装着して用いられ、 キャップ本体とボタンとで構成されたエアゾール容器用キャップであって、前記キヤッ プ本体は、下部にエアゾール容器に装着するための嵌合部を備え、噴射物を通すた めの噴射用開口部、及び上端側に開口しボタン押下げ時に手指を受け入れる操作 用凹部を側部に備えるとともに、前記ボタンが装着されるボタン装着部を備え、前記 ボタンは、下部に、前記エアゾール容器上部力も突出しているバルブステムに接続さ れる接続部、及び前記噴射用開口部に面し、前記接続部を介して前記エアゾール 容器の内容物を噴射するノズルを備え、前記ボタン装着部は、前記ボタンに係止し て上方及び下方への抜け止めを各々行なう上係止部及び下係止部を備え、前記ボ タンを両係止部間で上下動可能に支持しており、前記上係止部は、前記接続部に接 続されたノ レブステムが噴射停止状態にある上昇位置又は該位置より上方で前記ボ タンに係止し得るように設けられており、前記下係止部は、内容物噴射のための下降 位置又は該位置より下方にある前記ボタンに係止し得るように設けられており、前記 キャップ本体は、前記下係止部に係止した前記ボタンの頭頂面に前記バルブステム を当てがい内容物噴射に必要な距離に亘つて押し込まれる前記エアゾール容器を 受け入れるように上部中央に空所が設けられて 、ることを特徴として 、る。
発明の効果
[0015] 本発明に係るエアゾール容器用キャップは、キャップ本体とボタンとで構成され、前 記キャップ本体は、下部にエアゾール容器に装着するための嵌合部を備え、噴射物 を通すための噴射用開口部、及び上端側に開口しボタン押下げ時に手指を受け入 れる操作用凹部を側部に備えるとともに、前記ボタンが装着されるボタン装着部を備 えている。また、前記ボタンは、下部に、前記エアゾール容器上部力も突出している バルブステムに接続される接続部、及び前記噴射用開口部に面し、前記接続部を介 して前記エアゾール容器の内容物を噴射するノズルを備えている。したがって、エア ゾール容器に装着したままボタンを押し下げて噴射ができるワンタッチ式となっている
[0016] そして、前記ボタン装着部は、前記ボタンに係止して上方及び下方への抜け止め を各々行なう上係止部及び下係止部を備え、前記ボタンを両係止部間で上下動可 能に支持しており、前記上係止部は、前記接続部に接続されたバルブステムが噴射 停止状態にある上昇位置又は該位置より上方で前記ボタンに係止し得るように設け られている。したがって、前記ボタンは、キャップ本体に装着されたときに、噴射停止 位置をとり非噴射状態を確保することができる。
[0017] さらに、前記下係止部は、内容物噴射のための下降位置又は該位置より下方にあ る前記ボタンに係止し得るように設けられており、且つ、前記キャップ本体は、前記下 係止部に係止した前記ボタンの頭頂面に前記バルブステムを当てがい内容物噴射 に必要な距離に亘つて押し込まれる前記エアゾール容器を受け入れるように上部中 央に空所が設けられている。したがって、前記下係止部により前記ボタンを内容物噴 射位置に保持した状態で、エアゾール容器を押し込むことにより、内容物の排出を行 なうことができる。この排出は、ノズルを経ることなぐバルブステムの開口カゝら直接行 なわれるので、多量に行なわれ、短時間に排出作業を終えることができる。また、エア ゾール容器の押し下げ力を解けば、バルブステムに作用しているばね力により、エア ゾール容器が上昇し、簡単に排出状態を解除することができる。
[0018] なお、内容物の排出操作は、一般的には、前述のようにキャップを正立状態で下に 置き、エアゾール容器を倒立させてバルブステムをボタンの頭頂部に当て力 Sい、容器 胴部を押し下げるという操作により行なう。しかし、これを逆にし、エアゾール容器を正 立させた状態で、キャップを倒立させ、ボタンの頭頂面(下向きに位置する)をバルブ ステムに当てがい、キャップを押し下げるという操作によって行なうこともできる。
[0019] 前記キャップ本体は、該キャップ本体の上部にぉ 、て前記ボタンを囲むように位置 し前記噴射用開口部及び操作用凹部が形成された囲繞壁を備え、該囲繞壁の上部 内周に嵌着部が形成されたものとすることができる。該嵌着部は、前記下係止部に係 止した前記ボタンの頭頂面に前記バルブステムが当てがわれた状態で前記エアゾー ル容器が内容物噴射に必要な距離を押し込まれたときに、該エアゾール容器のマウ ンテンキャップにおけるバルブステム周囲の卷締め部に緊く嵌合して該嵌合状態を 保持し得るように形成される。
[0020] したがって、キャップ本体に対しエアゾール容器を押し込んだ噴射状態は、嵌着部 と卷締め部との嵌合により保持され、手で押し込む状態を維持しなくても噴射を継続 することができる。また、噴射を中断したいときは、前記嵌着部の嵌合を解いてキヤッ プ本体をエアゾール容器カゝら外せばよいので、操作が簡単であり、高い安全性が保 証される。
[0021] また、本発明に係るエアゾール容器用キャップは、前記下係止部に係止した前記 ボタンの頭頂面に前記エアゾール容器のバルブステムを当てがつて押し下げた時に 、該パルブステムの先端開口力 側方へ内容物を導く内容物排出用流路を備えたも のとすることができる。
[0022] 上記エアゾール容器用キャップによれば、ボタンの頭頂面に、容器力も排出された 内容物を流す流路を備えているので、排出される内容物の流出がボタンの頭頂面で 阻害されることがなぐキャップ本体のボタン装着部、ボタンの頭頂面、及び容器で囲 まれた領域に、確実かつ速やかに排出することができる。
[0023] さらに、本発明に係るエアゾール容器用キャップは、前記ボタン装着部の側壁に、 上下方向に延び下端部がキャップ本体内へ開いたスリットが形成されており、該スリツ トは、前記ボタンが前記下係止部に係止する位置に下降したときに、上部が該ボタン の頭頂面より上に露出するように形成されているものとすることができる。 このスリット の連通作用により、下降したボタンの頭頂面に当てがわれたバルブステム力も噴射さ れた内容物は、キャップ本体のボタン装着部、ボタンの頭頂面及び容器で囲まれた 領域から、前記スリットを経て、ボタン装着部外側のキャップ本体内へと流れる。
[0024] 前記下係止部は、前記ボタンの頭頂面に前記バルブステムを当てがつて内容物を 噴射した時に、該バルブステム力 の噴射圧が危険値以上となると、変形して下方へ の抜け止めを解除するように構成されたものとすることができる。
[0025] これにより、エアゾール容器内の温度が異常に高くなり内圧が上昇していた場合の 危険性が回避される。すなわち、エアゾール容器内圧の上昇時には、バルブステム からの噴射圧も高くなり、エアゾール容器には強い噴射反力が作用する。このとき、キ ヤップに固定的に保持されたボタンの頭頂面にバルブステムが当てがわれていると、 ボタンがキャップごと飛ばされたり、噴射の反発力によりエアゾール容器が飛んだりす るおそれがある。或いは、エアゾール容器とキャップとが分離しなくても、両者が結合 されたまま傾いて噴射する状態となり、設置面との間隙力 内容物が周囲に吹き飛ば されるおそれもある。これに対し、前記下係止部は、バルブステム力もの噴射圧が危 険値以上となると、変形して下方への抜け止めを解除するように構成されている。し たがって、噴射圧が異常に高い場合には、上記支障が生じる前にボタンが下係止部 力 外れて、ノ レブステムの押し込み状態が解かれ、排出が停止する。これにより、 排出の際の安全が確保される。
[0026] 前記ボタンは、該ボタンの頭頂面に開き該頭頂面から下方へ延びバルブステムを 上方から受け入れる受入れ穴が形成され、該受入れ穴の下端部には、バルブステム 先端に当接する当接部、及びバルブステム先端力 噴射される内容物を通す開口が 設けられているものとすることができる。このように、ボタン頭頂面に受入れ穴を設ける ことにより、排出時にステムをしつかりと保持することができ、排出操作が安全確実とな る。
[0027] 前記エアゾール容器用キャップは、前記接続部がバルブステムを下方力 挿入す る接続穴を備えており、該接続穴と前記受入れ穴とは水平方向に位置をずらせて形 成するのが望ましい。この配置により、ボタンを型成形する際に、型抜きを容易にしつ つ、排出口を含めた部分を形成することができる。また、前記接続穴及び受入れ穴 は、バルブステムを確実に受け入れる長さを要する力 このように両方の穴をずらせ て配置することにより、キャップの高さを低くすることができる。
[0028] 本発明に係るエアゾール噴射装置は、噴射用内容物を含むエアゾール容器に、上 記エアゾール容器用キャップの 、ずれかが装着されて 、ることを特徴として 、る。
[0029] 上記エアゾール噴射装置によれば、エアゾール容器に、上記エアゾール容器用キ ヤップのいずれかが装着されているので、エアゾール噴射装置には、エアゾール容 器用キャップそれぞれの利点が反映される。したがって、エアゾール容器を廃棄する 際の内容物の排出操作が容易であり、排出の途中停止を簡単に行なうことができると いう効果が得られる。 発明を実施するための最良の形態
[0030] 以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係るエアゾール容器用キャップを具体 的に説明する。なお、説明に用いる図面においては、同一又は同種の部分に同じ番 号を付して、重複する説明を省略することがある。
[0031] 図 1〜図 3は、本発明の実施形態 1に係るエアゾール容器用キャップをエアゾール 容器と共に示す図であり、図 1は非使用時の状態、図 2は通常使用時 (噴射時)の状 態、図 3はエアゾール容器内の内容物排出時の状態を示している。また、図 1〜図 3 における(a)は斜視図、 (b)はエアゾール容器の中心軸を含む噴射方向に沿う断面 図、(c)はエアゾール容器の中心軸を含み、(b)に示した断面に直交する面における 断面図である。
[0032] この実施形態に係るエアゾール容器用キャップ 1は、図 1〜図 3に示したように、キヤ ップ本体 11とボタン 12とで構成されており、エアゾール容器(図 1〜図 3には容器の 一部を図示。以下、「エアゾール容器」を単に「容器」と略記することがある) 10に装着 して用いられる。
[0033] キャップ本体 11は、ほぼ筒状で、下端部に容器 10に装着するための嵌合部 l id ( 図 1 (c)参照)が形成されており、嵌合部 l idが容器 10の卷締め部 10aに嵌め合わさ れるようになっている。卷締め部 10aは、容器胴部 10bとマウンテンキャップ 10cとを 結合するために形成されている。また、キャップ本体 11の上部はボタン 12を囲む囲 繞壁 11aとなっている。この囲繞壁 11aには、内容物である噴射物を通すための噴射 用開口部 1 lb、及び噴射用開口部 1 lbに対向しキャップ本体 11の上端側に開口し、 ボタン押下げ時に手指を受け入れる操作用凹部 11cが形成されている。さらに、キヤ ップ本体 11には、噴射用開口部 l ibと操作用凹部 11cとの間に、容器 10の中心軸 方向に沿って形成され、ボタン 12が挿入されるボタン装着部 15が形成されている。 また、キャップ本体 11の内部、すなわち、容器 10の上部、キャップ本体 11の側壁、 天井部、ボタン 12などで囲まれた領域は空間となって 、る。
[0034] ボタン 12は、例えば、図 1 (b)、(c)に示したように、ボタン 12の下部の中心部に、 容器 10の上部において突出しているノ レブステム(以下、ステムと記す) 16の先端 部に接続される接続部 17を備えている。ステム 16から流出する容器 10内の内容物 は、ボタン 12内に形成された管状の流路を介して、ボタン 12の側壁に形成されたノ ズル 12aから、容器 10の中心軸に対してほぼ直角方向に噴射されるようになってい る。また、ボタン 12は、ボタン装着部 15に沿って移動可能になっている。なお、ボタ ン 12は、ステム 16が上向きに付勢されているために、非使用時の状態では、ボタン 装着部 15内にあるボタン 12を上昇位置に保持して 、る。
[0035] 図 2に示したように、被噴射剤が噴射される通常使用の場合には、ボタン 12の上面 が押圧されて、ステム 16が押し下げられる。その操作によって、容器 10内の噴射用 ガス(高圧ガス)に伴って被噴射剤がノズル 12aを介して噴射される。この押し下げ位 置では、ノズル 12aは噴射用開口部 l ibに臨む位置にあるので、被噴射剤は、キヤッ プ 1の外側へ噴射されることとなる。
[0036] 図 4は、図 1 (c)におけるボタン装着部 15及びボタン 12を中心に示す拡大図である 。また、図 5、図 6は、キャップ本体とボタンとを各々個別に示す図であり、図 5 (a) , (b )は各々キャップ本体を上及び下から見た斜視図、図 5 (c)は図 5 (a)の Vc-Vc線に沿 う断面図である。また、図 6 (a) , (b)は各々ボタンを上及び下から見た
斜視図、図 6 (c)は図 6 (a)の VIc-VIc線に沿う断面図である。
[0037] 図 4及び図 5 (a) , (b)に示したように、キャップ本体 11には、ボタン装着部 15が形 成されており、ボタン装着部 15は上部及び底部が開口している。また、噴射用開口 部 l ibと操作用凹部 11cとを結ぶ方向(内容物噴射方向)に向き合う位置の側壁 15a 下端部には、ボタン 12に係止する下係止部 18c、 18dが各々形成されており、前記 ボタン 12が内容物噴射のための下降位置又はそれより下方にあるときに該ボタンに 係止する。そして、これとほぼ直交する方向に向き合う位置の側壁 15a上部には、ボ タン 12に係止する上係止部 18a, 18bが形成されている。
[0038] さらに、キャップ本体 11は、下係止部 18c, 18dに係止しているボタン 12の頭頂面 にバルブステム 16を当てがい内容物噴射に必要な距離に亘つて押し込まれるエアゾ ール容器 10を受け入れるように、上部中央に空所 30が設けられている。すなわち、 内容物排出の際には、図 3に示すように、キャップ本体 11に対して容器 10が内容物 噴射に必要な距離に亘つて押し込まれる。このとき、キャップ本体 11の空所 30が、容 器 10のマウンテンキャップ 10cにおけるステム 16周囲の卷締め部 13aを受け入れる ように形成されている。
[0039] この実施形態では、空所 30に臨む囲繞壁 11a側面には、内容物排出のために押 し込まれた容器 10の卷締め部 13aに係止して、該押し込み状態を保持する嵌着部 3 1が 4箇所に設けられている。この嵌着部 31は、図 4,図 5に示すように、キャップ本体 11側面に形成された逆 U字形の切欠き 32の内側において下方から立ち上がる爪状 に形成され、上端部に内側へ突出する鉤部 31aが設けられている。卷締め部 13aが 空所 30に押し込まれると、嵌着部 31は外方へ変形し、その弾性力で卷締め部 13a を押し込み位置に保持する。
[0040] キャップ本体 11における上係止部 18a、 18bの各々の両側には、上下方向に延び るスリット 15bが形成されている。内容物排出の際には、下係止部 18c、 18dに係止 する位置までボタン 12が下降する。このスリット 15bは、下降したボタン 12の頭頂面 に当てがわれたステム 16から噴射された内容物を、キャップ本体のボタン装着部、ボ タンの頭頂面及び容器で囲まれた領域から、ボタン装着部外側のキャップ本体内へ と導出する役割をなす。 ボタン 12の側壁 12bには、図 4及び図 6 (a) , (b)に示した ように、ボタン装着部 15の側壁 15aに形成された上係止部 18a、 18bに対応する位 置を通って、上下方向に延びるガイド溝 20a, 20bが形成され、その下端部に係止用 突起 19a、 19bが形成されている。ガイド溝 20a, 20bは、上係止部 18a、 18bと嵌め 合わされ、これにより、ボタン 12はボタン装着部 15内で案内されつつ上下動可能と なっている。また、上係止部 18a、 18bは、ボタン 12がボタン装着部 15内から上方へ 抜け出ようとしたときに、係止用突起 19a、 19bに係止して抜け出るのを阻止する。こ の実施形態では、一方の上係止部 18aが、他方の上係止部 18bより幅が狭くなつて おり、これに対応して、ボタン 12の一方のガイド溝 20aが他方のガイド溝 20bより幅が 狭くされている。これにより、ボタン 12をボタン装着部 15に挿入する際に、ノズル 12a の向きを誤らないようにされている。なお、ガイド溝 20a, 20bは、ボタン 12に設ける代 わりにボタン装着部 15の側壁 15aに設けることもできる。
[0041] また、キャップ本体 11の下係止部 18c、 18dは、側壁 15a下端から内方へ張り出し た壁部により形成されており、内容物排出のために押し下げられたボタン 12を下から 支えるストツバの役割をなす。下係止部 18c、 18dとスリット 15bとの位置関係は、下 係止部 18c、 18dに支持されたボタン 12の頭頂面より上に、スリット 15bの上部が露 出するように決められる。これにより、下降したボタン 12の頭頂面に当てがわれたステ ム 16から噴射された内容物は、スリット 15bを経てボタン装着部 15の内側力 外側の キャップ本体内へと流れる。ボタン 12は、上係止部 18a、 18b、係止用突起 19a、 19 b、及びこれらの周囲部を弾性変形させてキャップ本体 11の上部力 ボタン装着部 1 5に挿入される。
[0042] このように、エアゾール容器用キャップ 1の係止手段は、キャップ本体 11のボタン装 着部 15の側壁 15aに形成された上係止部 18a、 18b、及びボタン 12の側壁 12bに 形成された係止用突起 19a、 19bによって構成されて!、る。
[0043] さらに、図 6に示すように、ボタン 12の頭頂面には、内容物排出用流路 23が形成さ れている。内容物排出用流路(以下、「流路」と略記する) 23は、内容物をより排出し やすくするための手段の 1例である。ボタン 12の頭頂面 Tの中央部はほぼ凹状とされ 、さらにその中央部に 2本の平坦部 24が平行状に形成され、その間隙が内容物排出 用流路 23となっている。内容物排出用流路 23の幅は、ステム 16の先端部の径より 小さくされており、該先端部が入り込まず、且つ先端開口を塞がないようになつている 。したがって、上記の流路 23を設けることによって、内容物の排出性を大幅に向上さ せることができる。
[0044] なお、内容物排出用の流路は、ボタン 12の頭頂面 Tに形成された溝状の流路に限 定されない。例えば、ボタン 12の頭頂面 Tにおけるステム 16の先端部に対応する位 置に開口し、ボタン 12内を通り、キャップ本体 11内の空間部に対応する位置に開口 する管状の流路であってもよい。また、ステム 16の先端部と頭頂面 Tとの間にギヤッ プを形成することができるような突起、凹部などであってもよい。本明細書では、その ようなものをまとめて「流路」とする。このほか、ボタン 12に流路を設けるのではなぐス テム 16の先端部を斜めにカットした形態とし、ステム 16のカット部の最先端部のみが ボタン 12の頭頂面 Tに接触するようにしてもょ 、。
[0045] エアゾール容器の廃棄時など、容器 10内の内容物を排出する際には、次のように して行なう。まず容器 10に装着されているキャップ 1を取り外し、装着時の姿勢 (正立 姿勢)のまま適宜の支持面上に置く。ボタン 12は、容器 10から取り外されたときに、 最下端位置で下係止部 18c、 18dに支持されている。そして、図 3に示すように、容 器 10を倒立させて、ステム 16をボタン 12頭頂面に対し内容物排出用流路 23を覆う ように当てがう。この状態で、マウンテンキャップ 13cの卷締め部 13aが嵌着部 31に 係合するまで容器 10を押し下げる。これにより、ステム 16は押し込まれて、内容物が ステム先端力も排出される。排出された内容物は、ボタン 12の内容物排出用流路 23 力もキャップ本体 11のスリット 15bを経て、キャップ 1の内側へと流れる。そして、キヤ ップ 1下面と支持面との間から緩やかにキャップ外へと流出する。図 7は、ボタン装着 部 15において径方向に対面する 2個のスリット 15bを通る平面でキャップ 1及び容器 10を切断した断面を示している。ステム 16から排出された内容物が通る内容物排出 用流路 23が図に明示されている。なお、ステム 16から排出された内容物は、一部が ボタン 12の頭頂面に沿って噴射用開口部 1 lb等力もキャップ本体 11外へ流れること もあるが、ボタン 12の上方をマウンテンキャップ 13cが覆っているので多くはステム 16 直近のスリット 15bへと流れ、キャップ本体 11外に流れる量は問題とならない程度と なる。
[0046] 多くのエアゾール噴射装置においては、バルブステムの下端部にはエアゾール容 器内の底部まで延びるチューブが結合され、チューブ下端の開口部が、容器内の液 体等に浸漬されている。この場合は、エアゾール容器を倒立させて排出を行なうと、 加圧用のガスがステム力も放出される。また、エアゾール噴射装置によっては、ノ レ ブステム下端に結合されたチューブが可撓性を備え、チューブ下端に錘が付けられ たものもある。この場合は、エアゾール容器を傾斜させると、チューブ下端が錘と共に エアゾール容器の中で下方に沈む。そして、エアゾール容器を倒立させると、チュー ブが U字状に橈んで内容物の液体等に沈むものもあり、この場合には、エアゾール 容器を倒立させて排出を行なうと、液体が放出される。
[0047] 排出を途中で停止させたい場合は、嵌着部 31と卷締め部 13aとの嵌合を解いてキ ヤップ本体 11をエアゾール容器 10から外せばよい。これにより、ステム 16は内蔵バ ネにより上昇して噴出が停止する。したがって、操作が簡単であり、高い安全性が保 証される。
[0048] また、図 4に示した状態から明らかなように、エアゾール容器用キャップ 1の場合に は、内容物排出時に、ボタン 12の頭頂面 Tに当てがぅステム 16の先端部の位置を、 噴射用開口部 l ibの下端部より低い高さに設定することが容易である。そのために、 ワンタッチ式のキャップであるにもかかわらず、キャップ本体 11内に内容物を排出す ることができるキャップを容易に設計することができる。言い換えれば、エアゾール容 器用キャップ 1は、キャップ設計上の制約条件が少ないので、エアゾール容器用キヤ ップ 1には、エアゾール容器を廃棄する際に、容易に内容物を排出することができる キャップであっても、デザイン性に優れたエアゾール容器用キャップを設計することが できるという長所がある。
[0049] 図 8は、本発明の実施形態 2に係るエアゾール容器用キャップをエアゾール容器と 共に示している。このエアゾール容器用キャップは、実施形態 1のものと、キャップ本 体 11におけるボタン装着部 15の下係止部の構造が異なっており、他の構造は同じ である。図 8はエアゾール容器の中心軸を含む噴射方向に沿う断面図であり、各々 異なる状態を示している。図 8 (a)は、非使用時の状態であり、実施形態 1と同様に、 ステム 16と共にボタン 12が上昇位置にある。図 8 (b)は、内容物排出時の状態であり 、実施形態 1と同様に、排出のために倒立されたエアゾール容器 10のステム 16がボ タン 12の頭頂面 Tに当てがわれて押し込まれている。図 8 (c)は、危険値以上の噴射 圧によりボタンが脱落した状態を示している。
[0050] 図 8 (c)のようなボタン 12の脱落を可能にするために、ボタン装着部 15における下 係止部 18c'、 18d'は、図 9にも示すように、側壁 15aからボタン装着部 15の内方へ の突出量が小さくされている。図 9における(a)はキャップ本体 11を下から見た斜視 図、(b)はキャップ本体 11の底面図、(c)はキャップ本体の中心軸を含む噴射方向 に沿う断面図、(d)は (b)の IXd-IXd線に沿う断面図である。
[0051] さらに、この実施形態においては、下係止部 18c '、 18d'の両側にボタン装着部 15 の円筒高さのほぼ半分までの短 、スリット 34が形成されて 、る。
[0052] 前述の通り、図 8 (b)のようにキャップ本体 11に対して容器 10が倒立状態で押し下 げられたとき、ステム 16が押し込まれ、噴出した内容物は、スリット 15bを通ってキヤッ プ本体 11内へ流れる。このとき、容器 10内の温度が、直射日光の影響や、高温下で の保存等により異常に高いと、次のような危険がある。すなわち、容器内の蒸気圧の 上昇により、内容物は急激にステム 16から噴出することになる。これにより、エアゾー ル容器には強い噴射反力が作用する。その結果、ステムが押し当てられているボタ ン 12がキャップ 1ごと飛ばされたり、噴射の反発力によりエアゾール容器 10が飛んだ りするおそれがある。或いは、エアゾール容器とキャップとが分離しなくても、噴射圧 により、両者が結合されたまま傾いて噴射する状態となり、設置面との間隙から内容 物が周囲に吹き飛ばされるおそれもある。 特に、上記実施形態の構造では、内容 物力 スリット 15bからキャップ本体 11内へ流れるので、急激な流れによりキャップ本 体 11内に高圧を生じる。また、スリット 15b等力もの流出量を超えた分は、マウンテン キャップ 13cとキャップ本体 11との間の空間に溜まって急激に高圧を生じる。この状 況下で、ボタン 12が下係止部により堅固に保持されていると、急激な高圧発生により 、容器 10がキャップ本体 11から外れて飛んだり、キャップ本体 11が持ち上がって支 持面力も飛んだりすることがあり、極めて危険である。
[0053] これに対し、実施形態 2によれば、ボタン装着部 15における下係止部 18c'、 18d' は突出量が小さくされ、下係止部 18c '、 18d'の両側にはスリット 34が形成されてい る。これら下係止部 18c,、 18d,及びスリット 34は、ノ レブステムからの噴射圧が危険 値以上になると、下係止部 18c '、 18d'が変形して下方への抜け止めを解除するよう に構成される。その結果、噴射圧が異常に高い場合には、キャップ又はエアゾール 容器が飛ぶ前にボタン 12が下係止部 18c'、 18d'から外れて、バルブステム 15の押 し込み状態が解かれ、排出が停止する。これにより、排出の際の安全が確保されるの である。
[0054] 下係止部 18c'、 18d'が下方への抜け止めを解除するに至る噴射圧、すなわち噴 射圧の危険値は、ステム力もの噴出量、エアゾール容器の重さ、嵌合部と卷締め部と の嵌合強度、使用者がエアゾール容器を把持してバルブステムを押し込む力等を考 慮して、決められる。また、噴射圧は、排出時の噴射に伴ってエアゾール容器とキヤッ プとの間に作用する力(噴射力)に置き換えることができ、これによると、以下の観点 力も決められる。すなわち、危険値に相当する噴射力は、以下の (a)及び (b)、或いは( a)及び (c)を満たすように決められる。
(a)内容物排出のためにバルブステムを押し込むのに要する力より大きい。 (b)キャップとエアゾール容器との結合を外すのに要する力より小さい。
(c)キャップとエアゾール容器とを結合状態のまま傾ける力より小さ!ヽ (エアゾール容 器倒立、キャップ正立の場合)。
[0055] キャップとエアゾール容器との結合については、キャップの嵌着部とエアゾール容 器の卷締め部との嵌合により結合が保持される場合と、手による押し込みで結合を維 持する場合とがある。上記 (b)ズ c)に基づく決定は、これらのいずれに該当するかを考 慮して行なわれる。
[0056] 図 10は、本発明の実施形態 3に係るエアゾール容器用キャップを示している。この エアゾール容器用キャップは、実施形態 2のものと、キャップ本体 11におけるボタン 装着部 15の下係止部周辺の構造が異なっており、他の構造は同じである。図 10に おける(a)はキャップ本体 11を下から見た斜視図、(b)は図 9 (b)の IXd-IXd線に沿う 断面図と同様の断面図である。
[0057] この実施形態においても、ボタン装着部 15における下係止部 18c"、 18d"は、側壁 15aからボタン装着部 15の径方向内方への突出量が小さくされている。但し、この実 施形態においては、下係止部 18c"、 18d"の両側にスリットが形成されていない。こ の場合においても、下係止部 18c"、 18d"は、実施形態 2の場合より突出部分を短く 或いは薄くしたり、橈み易い材質としたりすることにより、係止強さを調節し、バルブス テム力 の噴射圧が危険値以上になると、変形して下方への抜け止めを解除するよう に構成することができる。その結果、噴射圧が異常に高い場合には、キャップ又はェ ァゾール容器が飛ぶ前にボタン 12が下係止部 18c"、 18d"から外れて、排出を停止 させて排出の際の安全が確保される。
[0058] 図 11〜図 13は、本発明の実施形態 4に係るエアゾール容器用キャップをエアゾー ル容器と共に示す図であり、図 11は非使用時の状態、図 12は通常使用時 (噴射時) の状態、図 13はエアゾール容器内の内容物排出時の状態を示している。また、図 1 1〜図 13における(a)は斜視図、(b)はエアゾール容器の中心軸を含む噴射方向に 沿う断面図、(c)はエアゾール容器の中心軸を含み (b)に示した断面に直交する面 における断面図である。このエアゾール噴射装置の基本的な構造は、実施形態 1の ものと同じであるので、以下では相違する点を中心に説明する。 [0059] 図 11〜図 13及び図 14に示すように、キャップ本体 11は、実施形態 1のものより全 体として丸みを帯びた形状をなしているが、機能は実施形態 1のものと同じである。ま た、実施形態 1と同様に、キャップ本体 11のボタン装着部 15にボタン 12が挿入され 、キャップ 1は嵌合部 l idを卷締め部 10aに嵌合させて容器 10に装着されている。
[0060] この実施形態においては、ボタン装着部 15に装着されたボタン 12が次の構造を有 している。図 15及び図 16はボタン 12の構造を示しており、図 15の(a)は上から見た 斜視図、(b)は下力も見た斜視図、(c)は平面図である。また、図 16の(a)は図 15 (c )の XVIa-XVIa線に沿う断面図、(b)は図 15 (c)の XVIb-XVIb線に沿う断面図である
[0061] この実施形態においては、ボタン 12の頭頂面 Tは、緩やかな凹状をなし、そのほぼ 中央に、ステム 16を上方力 受け入れる受入れ穴 51が形成されている。受入れ穴 5 1は、頭頂面 Tから筒状に延びる側壁 52と、該側壁の下端に設けられた底壁 53とに より囲まれて上方に開くように形成されている。また、側壁 52下部と底壁 53との一部 を切欠いて排出口 54が形成されている。底壁 53は、受入れ穴 51に挿入されたステ ム 16の先端を受け止める当接部の役割をなす。このようにボタン頭頂面に受入れ穴 51を設けることにより、排出時にステム 16をしつ力りと保持することができ、排出操作 が安全確実となる。
[0062] 接続部 17はステム 16を下方力も受け入れる接続穴を備えており、該接続穴は受入 れ穴 51から水平方向にノズル 12a寄りに位置をずらせて設けられて!/、る。この配置 により、ボタン 12を型成形する際に、型抜きを容易にしつつ、排出口 54等を含めたこ れらの部分を形成することができる。また、接続穴及び受入れ穴は、ステム 16を確実 に受け入れる長さを要する力 このように両方の穴をずらせて配置することにより、キ ヤップの高さを低くすることができる。尤も、排出口 54と接続部 17とを同軸又は一部 重なるように設けることもできる力 この場合は、排出口 54を型成形の後加工とし、或 いは、接続部 17を含む部分と、排出口 54と含む部分とを別個に製造して接合するこ とにより、ボタン 12を製作するのが望ましい。
[0063] また、ボタン 12の底部には、ボタン 12側壁下端力も外向きに張り出したフランジ 56 が設けられている。フランジ 56は、ノズル部分の下方に位置する前端部 56aと、該前 端部からボタン側方へ延びる前側部と、切欠き部 57を経てボタン後部に設けられた 後側部 56cとからなっている。キャップ本体 11におけるボタン装着部 15は、ボタン 12 の側壁及びノズルを囲むように延びる側壁 15aにより形成されて 、る。この実施形態 においては、ボタン 12は、ボタン装着部 15に下方力も挿入される。フランジ 56は、ボ タン 12が挿入されたときに、ボタン装着部 15の下端部とボタンとの間にできる隙間を 閉じる役割をなす。
[0064] キャップ本体 11におけるボタン装着部 15の下端には、下係止部 18e, 18fが設けら れている。この下係止部 18e, 18fは、ボタン 12下端の切欠き部 57においてボタン側 壁に係合するように配置されている。下係止部 18e, 18fは、ボタン 12をボタン装着 部 15に下方力も挿入するときに弾性変形して、その挿入を可能にする。
[0065] また、キャップ本体 11の嵌着部 31 'は、囲繞壁 11aの内壁面から内側に突出する 鈎状に形成されている。この実施形態では、実施形態 1のような周囲の切欠き部は形 成されていない。
[0066] この実施形態に係るキャップを備えたエアゾール噴射装置から内容物を排出する 場合は、実施形態 1の場合と同様に、キャップ 1を容器 10から取り外し、正立姿勢の まま適宜の支持面に置き、図 3に示すように、容器 10を倒立させて、ステム 16をボタ ン 12頭頂面に対し内容物排出用流路 23を覆うように当てがう。そして、マウンテンキ ヤップ 13cの卷締め部 13aが嵌着部 31 'に係合するまで容器 10を押し下げればよい 。これにより、ステム 16は押し込まれて、内容物がステム先端力も排出される。排出さ れた内容物は、受入れ穴 51に入り、排出口 54を経て、ボタン 12内力もキャップ本体 11内へと流れる。排出口 54は、側壁 52下部と底壁 53との一部を切欠いて設けられ ているので、ステム 16から噴出した内容物は、一且底壁 53に当たって噴出速度を弱 める。底壁 53がないとステム 16からの噴出物がキャップ下面に位置する支持面に噴 出速度を有したまま接触するので、支持面に損傷を加えるなどの支障を来すおそれ があるが、この実施形態においてはそのような支障が回避される。尤も、ステム 16か らの噴出物が支持面に直接到達するのが問題とならない場合は、底壁を省略し、受 入れ穴 51下端にはステム 16先端を受け止める部材を配置すればよい。
[0067] なお、図 17に示すように、容器 10を正立させたまま、キャップ 1を倒立状態としてス テム 16に当てがつて押し込むことにより、内容物の排出を行なうこともできる。この場 合も、排出された内容物は、受入れ穴 51に入り、排出口 54を経て、ボタン 12内から キャップ本体 11内へと流れる。この場合、受入れ穴 51は、底壁 53により先端側端面 が閉じられているので、ステム 16から噴出した内容物が上方へ飛び散ることがない。 また、排出される内容物が液体又は粉体の場合、内容物は先ずボタン 12内に溜まり 、さらに排出が続くとボタン 12から溢れる。この実施形態においては、ボタン装着部 1 5の側壁 15aとボタン 12との隙間はフランジ 56により閉じられているので、溢れた内 容物はフランジ 56を越えてキャップ本体 11内へと流れる。
[0068] この実施形態に係る下係止部 18e, 18fも、実施形態 2又は 3のように、バルブステ ムカもの噴射圧が危険値以上になると、下係止部が変形してボタン 12に対する抜け 止めを解除するように構成することができる。
[0069] 図 18は、実施形態 5に係るエアゾール容器用キャップ 4を示す図であり、(a)は斜 視図、(b)は噴射用開口部側力も見た正面図である。図 18に示したエアゾール容器 用キャップ 4は、実施形態 1〜3に係るエアゾール容器用キャップ 1〜3とほぼ同様な 構成であり、噴射用開口部の形状のみが相違している。図 18に示したエアゾール容 器用キャップ 4の場合は、キャップ本体 41の噴射用開口部 41bは、上部側が閉じた 孔となっており、該孔は、正面視円形、楕円形などの形状とすることができる。なお、 操作用凹部 41cは、通常容器 13を片手で持ち、人差し指でボタンの操作が行われる ので、操作性の観点から、上部側が開口した凹形であることが好ましい。
[0070] 実施形態 1〜3に示したエアゾール容器用キャップのように、キャップ本体の嵌合部 力 容器の卷締め部に外側力 嵌め合わされ、噴射用開口部が、上部が開口した凹 形の場合には、容器力 キャップ本体を取り外しやす 、キャップを設計できると 、う利 点がある。すなわち、キャップ本体を比較的薄肉で軟質の榭脂などで形成する場合、 噴射用開口部と操作用凹部との間に位置するキャップ本体の上端部近傍の側壁を 両側から指などで挟み、多少力を加えるだけで、容器からキャップ本体を取り外すこ とができる。これは、上記の持ち方をすることにより、キャップ本体の下端部に形成さ れた容器への嵌合部が、挟んだ方向とは逆向き、すなわち容器に対して外向きに開 く作用を受けるからである。 [0071] 図 19は、本発明の実施形態に係るエアゾール噴射装置を示す斜視図である。図 1 9に示したエアゾール噴射装置 5は、エアゾール容器 13及びエアゾール容器用キヤ ップ 1により構成されている。エアゾール容器 13には、塗料、殺虫剤、芳香剤、脱臭 剤、家庭用洗浄剤、防カビ剤、除菌剤、医薬品、化粧品、医薬部外品などの被噴射 剤及び液化プロパンガス、液ィ匕ブタンガス、代替フロンガス、高圧の窒素ガス、炭酸 ガスなどの噴射用ガスが収められている。また、図示しないが、エアゾール容器 13の 頭部領域には、内部にバルブ機構が設けられており、エアゾール容器 13の中心軸 に沿って、上向きに付勢されたバルブステムの一端が突出している。
[0072] さらに、図 1〜図 3に示したように、エアゾール容器 13の肩部に形成された卷締め 部 13aに、キャップ本体 11の下端部に形成された嵌合部 l idが嵌め合わされて、ェ ァゾール噴射装置 5として組み立てられて 、る。エアゾール噴射装置 5の非使用時、 通常の使用時、内容物の排出時におけるステム 16とボタン 12との関係はすでに説 明したとおりである。なお、図 19エアゾール噴射装置 5には、実施形態 1〜5のエアゾ ール容器用キャップを用いることができる。
[0073] 本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなぐ種々の変形が可能である。
例えば、キャップ本体に設けた嵌着部 31, 31 'は必ずしも必要ではなぐ省略するこ ともできる。但し、これを省略したときは、内容物を排出している間、エアゾール容器と キャップとを押しつけた状態に手等により保持する必要がある。その他、実施形態 1 〜5に示した各部の仕様は、他の実施形態に適宜適用することも可能である。
図面の簡単な説明
[0074] [図 1]本発明の実施形態 1に係るエアゾール容器用キャップの非使用時の状態をェ ァゾール容器と共に示す図であり、(a)は斜視図、(b)はエアゾール容器の中心軸を 含む噴射方向に沿う断面図、(c)はエアゾール容器の中心軸を含み (b)に示した断 面に直交する面における断面図である。
[図 2]本発明の実施形態 1に係るエアゾール容器用キャップの通常使用時の状態を エアゾール容器と共に示す図であり、(a)は斜視図、(b)はエアゾール容器の中心軸 を含む噴射方向に沿う断面図、(c)はエアゾール容器の中心軸を含み (b)に示した 断面に直交する面における断面図である。 [図 3]本発明の実施形態 1に係るエアゾール容器用キャップに関するエアゾール容器 内の内容物排出時の状態をエアゾール容器と共に示す図であり、(a)は斜視図、 (b) はエアゾール容器の中心軸を含む噴射方向に沿う断面図、(c)はエアゾーノレ容器の 中心軸を含み (b)に示した断面に直交する面における断面図である。
[図 4]図 1に示したエアゾール容器用キャップにおけるボタンを中心に示す断面図で ある。
[図 5]本発明の実施形態 1に係るエアゾール容器用キャップのキャップ本体を示す図 であり、(a)は上方力も見た斜視図、(b)は下方から見た斜視図、(c)は (a)に示した Vc— Vc切断線における断面図である。
[図 6]本発明の実施形態 1に係るエアゾール容器用キャップのボタンを示す図であり 、(a)は斜視図、(b)は下方から見た斜視図、(c)は (a)に示した Vic— Vic切断線に おける断面図である。
[図 7]図 3に示した内容物排出時の状態について、キャップを中心に拡大して示す断 面図である。
[図 8]本発明の実施形態 2に係るエアゾール容器用キャップをエアゾール容器と共に 示す、エアゾール容器の中心軸を含む噴射方向に沿う断面図であり、(a)は非使用 時の状態、(b)は内容物排出時の状態、(c)はボタンがボタン装着部から脱落した状 態を示している。
[図 9]図 8に示したエアゾール容器用キャップにおけるキャップ本体を示す図であり、 ( a)は下から見た斜視図、(b)は平面図、(c)は中心軸を含む噴射方向に沿う断面図 、 (d)は(a)に示した IXd-IXd切断線における断面図である。
[図 10]本発明の実施形態 3に係るエアゾール容器用キャップのキャップ本体を示す 図であり、(a)は下から見た斜視図、(b)は中心軸を含む噴射方向に直交する断面 図である。
[図 11]本発明の実施形態 4に係るエアゾール容器用キャップの非使用時の状態をェ ァゾール容器と共に示す図であり、(a)は斜視図、(b)はエアゾール容器の中心軸を 含む噴射方向に沿う断面図、(c)はエアゾール容器の中心軸を含み (b)に示した断 面に直交する面における断面図である。 圆 12]本発明の実施形態 4に係るエアゾール容器用キャップの通常使用時の状態を エアゾール容器と共に示す図であり、(a)は斜視図、(b)はエアゾール容器の中心軸 を含む噴射方向に沿う断面図、(c)はエアゾール容器の中心軸を含み (b)に示した 断面に直交する面における断面図である。
[図 13]本発明の実施形態 4に係るエアゾール容器用キャップに関するエアゾール容 器内の内容物排出時の状態をエアゾール容器と共に示す図であり、(a)は斜視図、 ( b)はエアゾール容器の中心軸を含む噴射方向に沿う断面図、(c)はエアゾール容器 の中心軸を含み (b)に示した断面に直交する面における断面図である。
[図 14]本発明の実施形態 4に係るエアゾール容器用キャップのキャップ本体を示す 図であり、(a)は下から見た斜視図、(b)は平面図、(c)は(a)に示した XIVc-XIVc切 断線における断面図である。
[図 15]本発明の実施形態 4に係るエアゾール容器用キャップのボタンを示す図であり 、(a)は上方力も見た斜視図、(b)は下方力も見た斜視図、(c)は平面図である。
[図 16]図 15に示したボタンの断面図であり、 (a)は中心軸を含む噴射方向に沿う断 面図、(b)は図 15 (c)に示した XVIb-XVIb切断線における断面図である。
[図 17]本発明の実施形態 4に係るエアゾール容器用キャップについて、図 13に示し たものと異なる内容物排出状態を示す断面図である。
[図 18]本発明の実施形態 5に係るエアゾール容器用キャップを示す図であり、 (a)は 斜視図、 (b)は噴射用開口部側力も見た正面図である。
圆 19]本発明の実施形態に係るエアゾール噴射装置を示す斜視図である。
[図 20]従来のワンタッチ式エアゾール容器用キャップの一例を示す断面図であり、 (a
)は非使用時の状態、(b)は通常使用時の状態、(c)はエアゾール容器の内容物排 出時の状態を示している。
[図 21]従来のワンタッチ式エアゾール容器用キャップの別の例を示す断面図であり、 (a)は非使用時の状態、 (b)は内容物排出時の状態を示している。
[図 22]従来のワンタッチ式エアゾール容器用キャップのさらに別の例を示す断面図で あり、(a)は非使用時の状態、(b)は内容物排出時の状態を示している。
符号の説明 1、4 エアゾー/レ容器用キャップ
5 エアゾール噴射装置
11 キャップ本体
l ib 噴射用開口部
11c 操作用凹部
l id 嵌合部
12 ボタン
12a ノズノレ
12b 側壁
10 エアゾール容器 (容器)
11 キャップ本体
11a 囲繞壁
13a 卷締め部
14 内容物排出用流路
15 ボタン装着部
16 バルブステム(ステム)
17 接続部
18a、 18b 上係止部
18c、 18d、 18c \ 18d'、 18c,,、 18d,,、 18e、 18f 下係止部 9a、 19b 係止用突起
0 空所
1、 31 ' 嵌着部
1 受入れ穴
3 底壁(当接部)
4 排出口

Claims

請求の範囲
[1] エアゾール容器に装着して用いられ、キャップ本体とボタンとで構成されたエアゾー ル容器用キャップであって、
前記キャップ本体は、下部にエアゾール容器に装着するための嵌合部を備え、噴 射物を通すための噴射用開口部、及び上端側に開口しボタン押下げ時に手指を受 け入れる操作用凹部を側部に備えるとともに、前記ボタンが装着されるボタン装着部 を備え、
前記ボタンは、下部に、前記エアゾール容器上部力も突出しているバルブステムに 接続される接続部、及び前記噴射用開口部に面し、前記接続部を介して前記エアゾ ール容器の内容物を噴射するノズルを備え、
前記ボタン装着部は、前記ボタンに係止して上方及び下方への抜け止めを各々行 なう上係止部及び下係止部を備え、前記ボタンを両係止部間で上下動可能に支持 しており、
前記上係止部は、前記接続部に接続されたバルブステムが噴射停止状態にある上 昇位置又は該位置より上方で前記ボタンに係止し得るように設けられており、 前記下係止部は、内容物噴射のための下降位置又は該位置より下方にある前記 ボタンに係止し得るように設けられており、
前記キャップ本体は、前記下係止部に係止した前記ボタンの頭頂面に前記バルブ ステムを当てがい内容物噴射に必要な距離に亘つて押し込まれる前記エアゾール容 器を受け入れるように上部中央に空所が設けられて 、ることを特徴とするエアゾール 容器用キャップ。
[2] 前記キャップ本体は、該キャップ本体の上部にぉ 、て前記ボタンを囲むように位置し 前記噴射用開口部及び操作用凹部が形成された囲繞壁を備え、該囲繞壁の上部内 周には、前記下係止部に係止した前記ボタンの頭頂面に前記バルブステムが当て がわれた状態で前記エアゾール容器が内容物噴射に必要な距離を押し込まれたと きに、該エアゾール容器のマウンテンキャップにおけるバルブステム周囲の卷締め部 に緊く嵌合し噴射圧に杭して該嵌合状態を保持し得る嵌着部が形成されていること を特徴とする請求項 1に記載のエアゾール容器用キャップ。
[3] 前記下係止部に係止した前記ボタンの頭頂面に前記エアゾール容器のバルブステ ムを当てがつて押し下げた時に、該パルブステムの先端開口力 側方へ内容物を導 く内容物排出用流路を備えていることを特徴とする請求項 1又は 2に記載のエアゾー ル容器用キャップ。
[4] 前記ボタン装着部の側壁に、上下方向に延び下端部がキャップ本体内へ開いたスリ ットが形成されており、該スリットは、前記ボタンが前記下係止部に係止する位置に下 降したときに、上部が該ボタンの頭頂面より上に露出するように形成されていることを 特徴とする請求項 1から 3のいずれかに記載のエアゾール容器用キャップ。
[5] 前記下係止部は、前記ボタンの頭頂面に前記バルブステムを当てがつて内容物を噴 射した時に、該バルブステム力 の噴射圧が危険値以上となると、変形して前記ボタ ンに対する下方への抜け止めを解除するように構成されて 、ることを特徴とする請求 項 1から 4のいずれかに記載のエアゾール容器用キャップ。
[6] 前記ボタンには、該ボタンの頭頂面に開き該頭頂面から下方へ延びバルブステムを 上方力 受け入れる受入れ穴が形成されており、該受入れ穴の下端部には、バルブ ステム先端に当接する当接部、及びバルブステム先端から噴射される内容物を通す 開口が設けられて 、ることを特徴とする請求項 1から 5の 、ずれかに記載のエアゾー ル容器用キャップ。
[7] 前記接続部がバルブステムを下方カゝら挿入する接続穴を備えており、該接続穴と前 記受入れ穴とは水平方向に位置をずらせて形成されていることを特徴とする請求項 6 に記載のエアゾール容器用キャップ。
[8] 噴射用内容物を含むエアゾール容器に、請求項 1〜7の 、ずれかに記載のエアゾー ル容器用キャップが装着されていることを特徴とするエアゾール噴射装置。
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