WO2007037109A1

WO2007037109A1 - ナビゲーション装置、その方法、そのプログラム及びその記録媒体

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Publication number: WO2007037109A1
Application number: PCT/JP2006/317775
Authority: WO
Inventors: Yoshimichi Nishio
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2005-09-29
Filing date: 2006-09-07
Publication date: 2007-04-05
Also published as: JPWO2007037109A1; JP4668275B2; US20090271103A1

Abstract

　ナビゲーション関連処理において、ハードディスク装置内のナビゲーション用データ領域１２１へのアクセスを行うことが必要となった場合には、アクセスデータ量判定部２１１が、当該ナビゲーション関連処理が所定データ量以上のアクセスを行うか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合には、アクセス制限指令部２１２が、ディスク録音処理部２２１へ、ハードディスクアクセス制限指令を送る。この指令を受けたディスク録音処理部２２１により行われるハードディスク装置内の付加機能用データ領域１２２へのアクセスが制限された状態で、ナビゲーション処理部２１０が、ナビゲーション用データ領域１２１へのアクセスを行う。この結果、ナビゲーション関連処理と、ナビゲーション機能とは異なる特定の付加機能の処理が並行して動作している場合であっても、良好なナビゲーション情報を提供することができる。

Description

明細書

ナビゲーシヨン装置、その方法、そのプログラム及びその記録媒体技術分野

[0001] 本発明は、ナビゲーシヨン装置、ナビゲーシヨン方法、並びにナビゲーシヨンプログラム及びその記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 従来から、車両等の移動体に搭載され、移動経路の地図情報等のナビゲーシヨン情報を提供するナビゲーシヨン装置が広く普及して、る。こうしたナビゲーシヨン装置の技術の進化は目覚しぐナビゲーシヨン情報の提供という基本機能と、基本機能とは異なる付加機能との双方を実現させるものも登場してきている。

[0003] かかる基本機能と付加機能を実現するナビゲーシヨン装置として、基本機能であるナビゲーシヨン機能のための処理を行うための演算処理資源等を共用して、付加機能として音楽の再生出力を行うものが提案されている (特許文献 1参照;以下、「従来例」という）。この従来例のナビゲーシヨン装置では、音楽 CD (CD— DA: Compact Di sk - Digital Audio)に記録されているデジタル形式の音楽データを、基本機能の処理であるナビゲーシヨン関連処理を行うプロセッサで処理できるファイル形式の再生用データにしてハードディスク装置に格納している。そして、当該プロセッサによる制御のもとで、ハードディスク力音楽再生用データが読み取られ、読み取られた音楽再生用データを利用した音楽再生が行われるようになって!/、る。

[0004] 一方、従来例のナビゲーシヨン装置では、例えばナビゲーシヨン関連処理の 1つである地図表示処理を行う場合には、ハードディスク力必要な地図データが読み出され、その地図データを利用して、地図表示が行われるようになつている。そして、専用のハードウェア資源を用意することにより、プロセッサの処理負担を増大することなく

、ハードディスクへのアクセスを行うナビゲーシヨン関連処理と音楽データ関連処理とを並行して行うことができるようになって!/、る。

[0005] 特許文献 1 :特開 2005— 172563号公報

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0006] 上述した従来例の技術は、音楽再生に関する再生開始'停止や楽曲の選択等の操作ガイダンスを処理能力が高、プロセッサを用いて行うことができるので、利用者の使い勝手を向上できるという観点からは、優れたものである。また、音楽再生処理のための資源とナビケーシヨン関連処理のための資源の多くを共通化することができる。

[0007] ところで、ハードディスクへのアクセスを伴うナビゲーシヨン関連処理と音楽データ関連処理等の付加機能処理とを並行して行う場合には、それぞれの処理に伴うハードディスクへのアクセスの競合が発生することになる。こうした競合は、従来例のようにハードディスクアクセスに関するプロセッサの負荷を低減するための専用のハードウエア資源が投入された場合であっても、発生する。

[0008] こうした競合が発生した場合には、各処理は、競合が起きていない場合と同様にハードディスクにアクセスしようとし、その時にアクセス中の他の処理が存在するときには、当該他の処理におけるハードディスクへのアクセスに空き時間ができるのを待ってハードディスクへのアクセスを行うと、う方法が一般的に採用されて、る。

[0009] こうした一般的なハードディスクへのアクセスの競合処理方法を採用した場合には、並行して行なわれるハードディスクへのアクセスを伴う複数の処理の全てが終了するまでの時間が最短となる。し力しながら、各処理について見てみると、いずれの処理も、競合が無いときと比べて、終了までの時間が長くなり、その処理性能が低下するという事態が発生していた。こうした処理性能の低下は、ハードディスクに対するァクセス量が多!、処理が並行動作する場合にお!、て、顕著となる。

[0010] 一方、ナビゲーシヨン装置においては、基本機能でナビゲーシヨン関連処理についての処理性能の低下は、極力避けることが必要となる。すなわち、本発明が解決すべき課題として、ナビゲーシヨン関連処理同士の競合の場合には、並行動作時における処理性能のある程度の低下は甘受するとしても、ナビゲーシヨン関連処理と付カロ機能処理とが競合する場合には、利用者に違和感を覚えさせるようなナビゲーシヨン関連処理の性能低下を回避することが一例として挙げられる。

[0011] 本発明は、上記のような事情を鑑みてなされたものであり、ナビゲーシヨン関連処理と、ナビゲーシヨン機能とは異なる特定の付加機能の処理が並行して動作して、る場合であっても、利用者に対して良好なナビゲーシヨン情報提供を行うことを目的とする課題を解決するための手段

[0012] 本発明は、第 1の観点力もすると、ナビゲーシヨン関連の処理で利用するナビゲーシヨン用データ領域及びナビゲーシヨン機能とは異なる付加機能の処理で利用する付加機能用データ領域を有する記憶手段と;前記ナビゲーシヨン用データ領域に対して、予め定められた量以上のデータのアクセスを伴う特定ナビゲーシヨン関連処理を行う必要が生じたときに、特定の付加機能の処理に伴う前記付加機能用データ領域へのアクセスを制限して、前記特定ナビゲーシヨン関連処理を実行させる処理制御手段と；を備えることを特徴とするナビゲーシヨン装置である。

[0013] 本発明は、第 2の観点力すると、記憶手段のナビゲーシヨン用データ領域にァクセスしつつ行われるナビゲーシヨン関連処理の実行を行う必要が生じたときに、前記ナビゲーシヨン関連処理が、前記ナビゲーシヨン用データ領域に対して、予め定められた量以上のデータのアクセスを伴う特定ナビゲーシヨン関連処理である力否かを判定するアクセスデータ量判定工程と;前記アクセスデータ量判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、前記記憶手段の付加機能用データ領域にアクセスしつつ行われるナビゲーシヨン機能とは異なる特定の付加機能の処理に伴う前記付加機能用データ領域へのアクセスを制限して、前記特定ナビゲーシヨン関連処理を実行する特定ナビゲーシヨン関連処理実行工程と；を備えることを特徴とするナビゲーシヨン方法である。

[0014] 本発明は、第 3の観点力もすると、本発明のナビゲーシヨン方法をナビゲーシヨン装置の演算手段に実行させる、ことを特徴するナビゲーシヨンプログラムである。

[0015] 本発明は、第 4の観点力すると、本発明のナビゲーシヨンプログラムがナビゲーシヨン装置の演算手段により読み取り可能に記録されている、ことを特徴するナビゲーシヨンプログラムを記録した記録媒体である。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明の一実施形態に係るナビゲーシヨン装置の構成を概略的に示すブロック図である。

[図 2]図 1の制御ユニットにおいて実行されるプログラムの構成を説明するためのプロック図である。

[図 3]特定ナビゲーシヨン関連処理に際して行われるハードディスクアクセス制限処理を説明するためのフローチャートである。

[図 4]特定ナビゲーシヨン関連処理とディスク録音処理との並行動作時におけるハードディスクアクセスの態様を説明するためのシーケンス図（その 1)である。

[図 5]特定ナビゲーシヨン関連処理とディスク録音処理との並行動作時におけるハードディスクアクセスの態様を説明するためのシーケンス図（その 2)である。

[図 6]特定ナビゲーシヨン関連処理とディスク録音処理との並行動作時におけるハードディスクアクセスの態様を説明するためのシーケンス図（その 3)である。

[図 7]特定ナビゲーシヨン関連処理とディスク録音処理との並行動作時におけるハードディスクアクセスの態様を説明するためのシーケンス図（その 4)である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 以下、本発明の一実施形態を、図 1〜図 7を参照して説明する。本実施形態では、移動体である車両等の移動としての走行に関するナビゲーシヨンを行うナビゲーション装置を例示して説明する。

[0018] [構成]

図 1には、本実施形態に係るナビゲーシヨン装置 100の概略的な構成がブロック図にて示されている。図 1に示されるように、このナビゲーシヨン装置 100は、演算手段としても機能する制御ユニット 110と、記憶手段としてのハードディスク装置 120と、コンテンッデータ読取手段としての光学ディスクドラブ装置 130とを備えている。

[0019] また、ナビゲーシヨン装置 100は、音出力ユニット 140と、表示ユニット 150と、操作入力ユニット 160とを備えている。さらに、ナビゲーシヨン装置 100は、走行センサュニット 170と、 GPS (Global Positioning System)受信ユニット 180とを備えている。

[0020] なお、上記の制御ユニット 110以外の要素 120〜 180は、制御ユニット 110に接続されている。

[0021] 制御ユニット 110は、ナビゲーシヨン装置 100の全体を統括制御するとともに、ナビゲーシヨン関連処理、音楽データ関連処理等を行う。この制御ユニット 110は、中央処理装置（CPU: Central Processing Unit)、読出専用メモリ (ROM : Read Only Mem ory)、ランダムアクセスメモリ（RAM : Random Access Memory)等を備えて構成され、様々なプログラムが実行されるようになっている。なお、制御ユニット 110において実行されるプログラム構成については、後述する。

[0022] ハードディスク装置 120は、地図データ、音楽再生用データ、制御ユニット 110で実行されるプログラム等の各種データを記憶する。制御ユニット 110は、ハードディスク装置 120の記憶領域にアクセス可能であり、当該記憶領域へのデータを書き込んだり、当該記憶領域力ものデータを読み取ったりすることができるようになつている。

[0023] ハードディスク装置 120には、ナビゲーシヨン用データ領域 121と、付加機能用データ領域 122が設けられている。ナビゲーシヨン用データ領域 121には、ナビゲーシヨン装置 100としての基本機能であるナビゲーシヨン機能を実現するためのナビゲーシヨン関連処理において利用される地図データ等のナビゲーシヨン用データが記憶される。また、付加機能用データ領域 122は、ナビゲーシヨン機能とは異なる付加機能の処理に際して利用される付加機能用データが記憶される。

[0024] 付加機能としては、例えば、音楽再生機能、動画像再生機能、 TV受信機能等がある。なお、本実施形態のナビゲーシヨン装置 100においては、音楽再生機能が実装されている。本実施形態のナビゲーシヨン装置 100に実装された音楽再生機能により、 (i)光学ディスクドライブ装置 130に挿入された記録媒体である音楽 CD力もデジタル形式の音楽データを読み取り、制御ユニット 110で取り扱うために適切なファイル形式の音楽用再生用データとした後にハードディスク装置 120に格納するディスク録音、及び、（ii)音楽用再生用データをハードディスク装置 120から読み取り、音出力ユニット 140から再生出力する音楽出力が可能となっている。

[0025] 光学ディスクドライブ装置 130は、デジタル形式でデータが記録された CD又は DV D等の記録媒体 RM力デジタル形式のデータを読み取って、制御ユニット 110へ向けて出力する。例えば、音楽 CDからデジタル形式の音楽データを読み取って、制御ユニット 110へ向けて出力したり、 DVDから更新用の地図データやバージョンアップされたプログラムデータ等を読み取って、制御ユニット 110へ向けて出力したりする。 [0026] この光学ディスクドライブ装置 130には、転送速度切換手段としての転送速度切換部 131が搭載されており、制御ユニット 110からの転送速度選択指令に応じて、制御ユニット 110へのデータ転送速度を変更できるようになつている。なお、本実施形態の光学ディスクドライブ装置 130では、 ATAPI (AT Attachment Packet Interface)形式によるデータ出力が可能となっており、制御ユニット 110からの転送速度選択指令に対応して、転送レートを変更するようになっている。また、 ATAPI形式だけでなぐ一般的に ATAPI形式の場合によりもデータ転送速度が低いシリアル形式によるデータ出力も可能となっており、制御ユニット 110からの転送速度選択指令としての出力形式選択指令に対応して、転送速度切換部 131が、データ出力形式を切り換えることちでさる。

[0027] 音出力ユニット 140は、（i)制御ユニット 110から受信したデジタル音声データをァナログ信号に変換する DA変^ ^ (Digital to Analog Converter)と、（ii)当該 DA変換器力出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、 (iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット 140は、制御ユニット 110による制御のもとで、車両の進行方向、走行状況、交通状況等の案内用音声、音楽等を出力する。

[0028] 表示ユニット 150は、（i)液晶表示パネル、有機 EL (Electro Luminescence)パネル、 PDP (Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、（ii)制御ユニット 110から送出された表示制御データに基づいて、表示ユニット 150全体の制御を行うグラフィックレンダラ等の表示コントローラと、 (m)表示画像データを記憶する表示画像メモリ等を備えて構成されている。この表示ユニット 150は、制御ユニット 110による制御のもとで、地図情報、経路情報、操作ガイダンス情報等を表示する。

[0029] 操作入力ユニット 160は、ナビゲーシヨン装置 100の本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット 150の表示デバイスに設けられたタツチパネルを用いることができる。なお、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することちでさる。

[0030] この操作入力ユニット 160を利用者が操作することにより、ナビゲーシヨン装置 100 の動作内容の設定が行われる。例えば、目的地の設定、情報の検索設定、車両の走行状況表示設定等を、利用者が操作入力ユニット 160を利用して行う。こうした入力内容は、操作入力ユニット 160から制御ユニット 110へ送られる。

[0031] 走行センサユニット 170は、（i)車両の移動速度を検出する速度センサと、（ii)車両進行方向である方位角を検出する方位角センサと、 (iii)車両に作用している加速度を検出する加速度センサとを備えている。ここで、速度センサは、例えば、車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値を検出する。また、方位角センサは、例えば、いわゆるジャイロセンサとして構成され、方位角を検出する。また、加速度センサは、例えば、重力加速度を検出する。こうした検出結果は、走行センサユニット 1 70から制御ユニット 110へ送られる。

[0032] GPS受信ユニット 180は、複数の GPS衛星からの電波の受信結果に基づいて、車両の現在位置の擬似座標値を算出し、制御ユニット 110へ報告する。また、 GPS受信ユニット 180は、 GPS衛星力も送出された時刻に基づいて、現在時刻を計時し、制御ユニット 110へ送る。

[0033] 次に、制御ユニット 110で実行されるプログラムの構成について、図 2を参照して説明する。図 2に示されるように、制御ユニット 110で実行されるプログラムは、ナビゲーシヨン処理部 210と、音楽データ処理部 220とを備えている。ここで、ナビゲーシヨン処理部 210は、後述するように、ハードディスク装置 120へのアクセス制限を行う処理制御手段としても機能するようになって、る。

[0034] ナビゲーシヨン処理部 210は、（i)ナビゲーシヨン処理部 210において実行されるナピゲーシヨン関連処理において、ハードディスク装置 120のナビゲーシヨン用データ領域 121へアクセスする必要が生じた場合に、アクセスデータ量が予め定められたデータ量 (以下、「所定データ量」 t 、う）以上である否かを判定するアクセスデータ量判定部 211と、 (ii)アクセスデータ量判定部 211による判定が肯定的であった場合に、音楽データ処理部における後述するディスク録音処理部 221に対して、ハードディスク装置 120の付加機能用データ領域 122へのアクセス制限を指令するアクセス制限指令部 212とを備えている。なお、所定データ量は、ディスク録音処理部 221のハードディスク装置 120へのアクセスに対して何等のアクセス制限を行わな!/ヽ場合にお V、て発生することが予想されるナビゲーシヨン関連処理の性能低下の度合、を考慮して、設計時に定められる。

[0035] ナビゲーシヨン処理部 210で実行される上記のナビゲーシヨン関連処理力高緊急度処理と低緊急度処理との 2種類に分類されている。そして、アクセス制限指令部 21 2は、アクセスデータ量判定部 211による判定が肯定的であった場合に、ナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを必要としているナビゲーシヨン関連処理力高緊急度処理あるか又は低緊急度処理であるかに応じて、ディスク録音処理の中断指令又は低速化指令を、ディスク録音処理部 221へ送るようになつている。なお、各ナピゲーシヨン関連処理が高緊急度処理であるか又は低緊急度処理であるかは、想定される緊急度に対応して設計時に定められる。

[0036] 音楽データ処理部 220は、（i)光学ディスクドライブ装置 130において音楽 CDから読み取られたデジタル形式の音楽データを、後述する音楽再生処理部 222が取扱可能なファイル形式のデータである音楽再生用データに変換して、ハードディスク装置 120の付加機能用データ領域 122に格納する処理であるディスク録音処理を行うディスク録音処理部 221と、（ii)ハードディスク装置 120において付加機能用データ領域 122から読み取られた音楽再生用データを取得して、音出力ユニット 140を利用して音楽再生を行う音楽再生処理部 222とを備えている。

[0037] ここで、ディスク録音処理部 221は、ナビゲーシヨン処理部 210からハードディスク装置 120へのアクセス制限が指令された場合には、アクセス制限の内容に対応して、ハードディスク装置 120へのアクセス制限を行う。具体的には、ディスク録音処理部 221は、ディスク録音処理を一時的に中断したり、転送速度切換部 131を制御して、転送速度を引き下げさせ、光学ディスクドライブ装置 130からのデータ出力速度を低速ィ匕したりすることにより、結果的にハードディスク装置 120へのアクセス制限を行うようになつている。ここで、転送速度の引き下げに際して、ディスク録音処理部 221は、転送速度切換部 131に対して、 ATAPI形式によるデータ出力の転送速度を弓 Iき下げさせる指定、あるいは、 ATAPI形式によるデータ出力よりも低速のデータ出力がなされるシリアル形式のデータ出力の指定を行う。

[0038] なお、本実施形態にお!、ては、付加機能の処理である音楽データ処理のうち、ディスク録音処理部 221が実行するディスク録音処理力ナビゲーシヨン処理部 210によるナビゲーシヨン関連処理と並行動作した場合に、ハードディスク装置 120へのァクセスが制限される特定の付加機能となっている。

[0039] [動作]

次に、以上のように構成されたナビゲーシヨン装置 100におけるナビゲーシヨン関連処理の動作及び音楽データ関連処理の動作にっ、て、説明する。

[0040] <ナビゲーシヨン関連処理 >

ナビゲーシヨン関連処理は、ナビゲーシヨン処理部 210力ナビゲーシヨン用データ領域 121にアクセスしつつ、上述した構成要素 140〜180を利用して、利用者にナピゲーシヨン情報を提供することにより行われる。すなわち、ナビゲーシヨン処理に関連する操作入力ユニット 160からの指令入力結果、走行センサユニット 170による検出結果及び GPS受信ユニット 180における測位結果に対応して、ナビゲーシヨン処理部 210は、ナビゲーション用データ領域 121に記憶されたナビゲーション用データを適宜読み出す。そして、ナビゲーシヨン処理部 210は、（a)利用者が指定する地域の地図を表示ユニット 150のディスプレイに表示する地図表示、（b)自車が地図上のどこに位置するの力、また、どの方角に向力つているのかを算出し、表示ユニット 150 のディスプレイに表示して利用者に伝達するマップマッチング、（c)現在自車が存在位置から、利用者が指定する任意の位置までの推奨する経路を算出する推奨経路の算出、（d)設定された経路に沿って目的地まで運転するときに、進行すべき方向を的確にアドバイスするために、表示ユニット 150のディスプレイに案内表示をしたり、音出力ユニット 140から音声案内を出力するルート案内等を行う。

[0041] 上記のようなナビゲーシヨン関連処理の実行に際して、ナビゲーシヨン処理部 210 は、ハードディスク装置 120内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが必要になると、図 3に示されるハードディスク競合制御設定及びノヽードディスクアクセスの処理 S10を実行する。すなわち、ナビゲーシヨン関連処理において、ナビゲーション用データ領域 121へのアクセスが必要になると、まず、ステップ S11において、ァクセスデータ量判定部 211が、所定データ量以上である力否かを判定する。

[0042] アクセスデータ量が所定データ量未満であり、ステップ SI 1における判定結果が否定的であった場合には、アクセスデータ量判定部 211がアクセス制限指令部 212への通知を行わない。この結果、ナビゲーシヨン処理部 210として積極的にハードディスク競合制御の設定を行うことなぐ処理がステップ S 17へ移行する。このステップ S1 7では、必要とされるナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが行われる。そして、ナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが終了すると、処理 S10が終了する。

[0043] 一方、地図データ読取の場合のように、アクセスデータ量が所定データ量以上の場合には、ステップ S12において、アクセス制限指令部 212が、ナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを必要としている処理が高緊急度処理である力否かを判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、処理はステップ S 13へ移行する。このステップ S13では、アクセス制限指令部 212が、音楽データ処理部 220のディスク録音処理部 221へ向けて、ディスク録音処理の中断指令を送る。

[0044] 一方、ステップ S12における判定結果が否定的であった場合には、処理はステップ S14へ移行する。このステップ S14では、アクセス制限指令部 212が、ディスク録音処理部 221へ向けて、ディスク録音処理の低速化指令を送る。

[0045] こうして、ディスク録音処理の中断指令又は低速ィ匕指令というハードディスク装置 12 0へのアクセス制限の指令を送出した後、ナビゲーシヨン処理部 210は、ステップ S1 5において、ナビゲーシヨン用データ領域 121の対して必要なアクセスを行う。そして、必要なアクセスが終了すると、ナビゲーシヨン処理部 210では、アクセス制限指令部 212力ディスク録音処理部 221へ向けて、ハードディスク装置 120へのアクセス制限の解除指令を送る。そして、処理 S10が終了する。

[0046] ナビゲーシヨン処理部 210は、上記のようなハードディスク競合制御設定及びハードディスクアクセスを行う処理 S 10を実行しつつ、様々なナビゲーシヨン関連処理を行

[0047] <音楽データ関連処理 >

音楽データ処理は、音楽データ処理部 220が、光学ディスクドライブ装置 130や付加機能用データ領域 122にアクセスしつつ、上述した構成要素 140〜 150を利用して、音楽データ処理を行う。こうした音楽データ処理としては、ディスク録音処理部 22 1が実行するディスク録音処理と、音楽再生処理部 222が実行する音楽再生処理とがある。

[0048] ( 1 )ディスク録音処理

光学ディスクドライブ装置 130に音楽 CDが挿入された後、表示ュ-ット 150に表示された操作ガイダンス等に従って操作入力ユニット 160からディスク録音指令が入力されると、ディスク録音処理部 221がディスク録音処理を行う。このディスク録音処理に際して、ナビゲーシヨン処理部 210のアクセス制限指令部 212からディスクアクセスの制限指令がなされていない場合には、ディスク録音処理部 221は、光学ディスクドライブ装置 130の転送速度切換部 131に対して、 ATAPI形式の高速データ出力を指定する。この結果、ディスク録音処理部 221は、光学ディスクドライブ装置 130から ATAPI形式で高速出力されるデジタル形式の音楽データを取得する。

[0049] 引き続き、ディスク録音処理部 221は、取得された音楽データを、音楽再生処理部 222において取扱可能なファイル形式のデータである音楽再生用データに変換して、ハードディスク装置 120の付加機能用データ領域 122に格納する。このため、ァクセス制限指令部 212からディスクアクセスの制限指令がなされて、な、場合には、デイスク録音処理部 221は、可能な限り高速のディスク録音処理 (以下、「高速ディスク録音処理」とも、う）を実行する。

[0050] 一方、アクセス制限指令部 212からディスク録音処理の低速化指令がなされた場合には、ディスク録音処理部 221は、光学ディスクドライブ装置 130の転送速度切換部 131に対して、 ATAPI形式によるデータ出力の転送速度を弓 Iき下げさせる指定を行う。なお、ディスク録音処理部 221は、 ATAPI形式によるデータ出力よりも低速のデータ出力がなされるシリアル形式のデータ出力を指定してもよい。この場合には、ディスク録音処理部 221は、光学ディスクドライブ装置 130からシリアル形式で出力されるデジタル形式の音楽データを取得する。

[0051] 引き続き、ディスク録音処理部 221は、取得された音楽データを、音楽再生処理部 222において取扱可能なファイル形式のデータである音楽再生用データに変換して、ハードディスク装置 120の付加機能用データ領域 122に格納する。このため、ディスク録音処理の低速化指令がなされた場合には、上記のディスクアクセスの制限指令がなされていない場合と比べて、付加機能用データ領域 122へのアクセス頻度が低減し、デイス録音処理速度が遅くなる低速ディスク録音処理を実行する。

[0052] また、ディスク録音処理中にアクセス制限指令部 212からディスク録音処理の停止指令がなされた場合には、ディスク録音処理部 221は、光学ディスクドライブ装置 13 0に対してポーズ指令を行って音楽データの取得を中断し、ディスク録音処理を一時停止する。一方、ディスク録音処理の停止指令がなされた後に操作入力ユニット 160 カゝらディスク録音処理指令を受けた場合には、ディスク録音処理部 221は、アクセス制限指令部 212からハードディスクアクセス制限の解除指令を受けるまで、ディスク録音処理の開始を待つ。

[0053] 上記のようなディスク録音処理の低速ィ匕指令や中断指令といったディスクアクセス制限指令がなされ後に、アクセス制限指令部 212からハードディスクアクセス制限の解除指令を受けた場合には、ディスク録音処理部 221は、高速ディスク録音処理を実行する。

[0054] (2)音楽再生処理

表示ュ-ット 150に表示された操作ガイダンス等に従って操作入力ュ-ット 160から音楽再生指令が入力されると、音楽再生処理部 222が音楽再生処理を行う。この音楽再生処理では、まず、音楽再生処理部 222が、音楽再生指令で指定された再生すべき楽曲に対応する音楽再生用データを、ハードディスク装置 120における付加機能用データ領域 122から読み出す。引き続き、音楽再生処理部 222は、読み出された音楽再生用データを順次音出力ュニット 140へ向けて送る。こうして音楽再生処理部 222から送出された音楽再生用データを受けた音出力ユニット 140は、当該楽曲を再生して、利用者に提供する。

[0055] <特定ナビゲーシヨン関連処理とディスク録音処理との並行動作 >

次に、上述のように動作する所定データ量以上のデータアクセスを伴う特定ナビゲーシヨン関連処理と、特定の付加機能であるディスク録音処理との並行動作時におけるハードディスク装置 120に対するアクセス競合の調整に着目して説明する。

[0056] (1)ディスク録音処理中に特定ナビゲーシヨン関連処理によるハードディスク装置 1 20へのアクセスが必要となった場合前提として、操作入力ユニット 160からディスク録音処理指令がなされた時点においては、ナビゲーシヨン処理部 210のアクセス制限指令部 212からは、ディスクァクセス制限指令は発行されて、な、ものとする。

[0057] (1 - 1)特定ナビゲーシヨン関連処理が高緊急度処理である場合

図 4に示されるように、操作入力ユニット 160からディスク録音処理指令がなされると、ディスク録音処理部 221が、ステップ S 21の高速ディスク録音処理を開始する。このステップ S21の高速ディスク録音処理中に、高緊急度処理であるナビゲーシヨン関連処理において、ハードディスク装置 120内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのァクセスが必要となると、上述したように、ナビゲーシヨン処理部 210のアクセス制限指令部 212が、ディスク録音処理停止指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S 13参照)。

[0058] ディスク録音処理停止指令を受けたディスク録音処理部 221は、可能な限り速やかにステップ S21の高速ディスク録音処理を一時停止する。一方、ナビゲーシヨン処理部 210は、ディスク録音処理停止指令の送出後、ステップ S22において、ナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行う。この結果、ナビゲーシヨン処理部 210は、ディスク録音処理部 221との競合が無い状態で、ナビゲーシヨン用データ領域 121 へのアクセスを行うことができる。このため、ナビゲーシヨン処理部 210にとつては、必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを、短い時間で終了することができる。

[0059] ステップ S22におけるナビゲーシヨン処理部 210にとつて必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが終了すると、アクセス制限指令部 212が、ハードディスクアクセス制限の解除指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S16参照)。ハードディスクアクセス制限の解除指令を受けたディスク録音処理部 22 1は、ステップ S23において高速ディスク録音処理を再開する。そして、ディスク録音処理が終了するか、又は、アクセス制限指令部 212からハードディスクアクセス制限指令を再度受けるまで、ディスク録音処理部 221は、高速ディスク録音処理を継続する。

[0060] (1 - 2)特定ナビゲーシヨン関連処理が低緊急度処理である場合図 5に示されるように、操作入力ユニット 160からディスク録音処理指令がなされると、上述の特定ナビゲーシヨン関連処理が低緊急度処理である場合と同様に、ディスク録音処理部 221が、ステップ S31の高速ディスク録音処理を開始する。このステップ S31の高速ディスク録音処理中に、低緊急度処理であるナビゲーシヨン関連処理において、ハードディスク装置 120内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが必要となると、上述したように、ナビゲーシヨン処理部 210のアクセス制限指令部 2 12が、ディスク録音処理低速化指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S 14参照)。

[0061] ディスク録音処理低速化指令を受けたディスク録音処理部 221は、可能な限り速や力にステップ S31の高速ディスク録音処理をステップ S32の低速ディスク録音処理に切り換える。一方、ナビゲーシヨン処理部 210は、ディスク録音処理停止指令の送出後、ステップ S33において、ナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行う。この結果、低速ディスク録音処理を実行するディスク録音処理部 221によるハードディスク装置 120へのアクセスと、ナビゲーション処理部 210によるハードディスク装置 12 0へのアクセスとが並行して行われるようになる。こうした並行動作におけるナビゲーシヨン処理部 210によるハードディスク装置 120へのアクセスは、アクセス競合が無い場合と比べると制限を受けるが、高速ディスク録音処理を実行しているディスク録音処理部 221によるハードディスク装置 120へのアクセスの競合時と比べると制限が緩和されたものとなる。このため、ナビゲーシヨン処理部 210にとつては、必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを、ディスク録音処理とのアクセス競合が無 Vヽ場合ほどではな、が、高速ディスク録音処理との並行動作の場合と比べて短!ヽ時間で終了することができる。

[0062] ステップ S33におけるナビゲーシヨン処理部 210にとつて必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが終了すると、アクセス制限指令部 212が、ハードディスクアクセス制限の解除指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S16参照)。ハードディスクアクセス制限の解除指令を受けたディスク録音処理部 22 1は、ステップ S 32の低速ディスク録音処理をステップ S34の高速ディスク録音処理に切り換える。そして、ディスク録音処理が終了する力、又は、アクセス制限指令部 2 12からハードディスクアクセス制限指令を再度受けるまで、ディスク録音処理部 221 は、高速ディスク録音処理を継続する。

[0063] (2)特定ナビゲーシヨン関連処理によるハードディスク装置 120へのアクセス中にディスク録音処理の開始指令がなされた場合

(2- 1)特定ナビゲーシヨン関連処理が高緊急度処理である場合

図 6に示されるように、高緊急度処理であるナビゲーシヨン関連処理において、ハードディスク装置 120内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが必要となると、上述したように、ナビゲーシヨン処理部 210のアクセス制限指令部 212が、ディスク録音処理停止指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S13参照 )。引き続き、ナビゲーシヨン処理部 210は、ステップ S41においてナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行う。

[0064] ステップ S41におけるナビゲーシヨン処理部 210によるナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセス中に、操作入力ユニット 160からディスク録音処理指令がなされると、ディスク録音処理部 221が、ディスク録音処理停止指令を受けていることを検出し、アクセス制限指令部 212からハードディスクアクセス制限の解除指令を受けるまで、ディスク録音処理の開始を待つ。この結果、ナビゲーシヨン処理部 210は、デイスク録音処理部 221との競合が無い状態で、ナビゲーシヨン用データ領域 121へのァクセスを行うことができる。このため、ナビゲーシヨン処理部 210にとつては、必要なナピゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを、短い時間で終了することができる。

[0065] ステップ S41におけるナビゲーシヨン処理部 210にとつて必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが終了すると、アクセス制限指令部 212が、ハードディスクアクセス制限の解除指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S16参照)。ハードディスクアクセス制限の解除指令を受けたディスク録音処理部 22 1は、ステップ S42の高速ディスク録音処理を開始する。そして、ディスク録音処理が終了するか、又は、アクセス制限指令部 212からハードディスクアクセス制限指令を再度受けるまで、ディスク録音処理部 221は、高速ディスク録音処理を継続する。

[0066] (2- 2)特定ナビゲーシヨン関連処理が低緊急度処理である場合

図 7に示されるように、低緊急度処理であるナビゲーシヨン関連処理において、ハードディスク装置 120内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが必要となると、上述したように、ナビゲーシヨン処理部 210のアクセス制限指令部 212が、ディスク録音処理低速化指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S13参照）。引き続き、ナビゲーシヨン処理部 210は、ステップ S 51においてナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行う。

[0067] ステップ S51におけるナビゲーシヨン処理部 210によるナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセス中に、操作入力ユニット 160からディスク録音処理指令がなされると、ディスク録音処理部 221が、ディスク録音処理低速化指令を受けていることを検出し、ステップ S52の低速ディスク録音処理を開始する。この結果、低速ディスク録音処理を実行するディスク録音処理部 221によるハードディスク装置 120へのアクセスと、ナビゲーシヨン処理部 210によるハードディスク装置 120へのアクセスとが並行して行われるようになる。このため、ナビゲーシヨン処理部 210にとつては、必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを、ディスク録音処理とのアクセス競合が無、場合ほどではな、が、高速ディスク録音処理との並行動作の場合と比べて短ヽ時間で終了することができる。

[0068] ステップ S51におけるナビゲーシヨン処理部 210にとつて必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスが終了すると、アクセス制限指令部 212が、ハードディスクアクセス制限の解除指令をディスク録音処理部 221へ送る（図 3におけるステップ S16参照)。ハードディスクアクセス制限の解除指令を受けたディスク録音処理部 22 1は、ステップ S 52の低速ディスク録音処理をステップ S 53の高速ディスク録音処理に切り換える。そして、ディスク録音処理が終了する力、又は、アクセス制限指令部 2 12からハードディスクアクセス制限指令を再度受けるまで、ディスク録音処理部 221 は、高速ディスク録音処理を継続する。

[0069] [作用効果]

以上説明したように、本実施形態では、ナビゲーシヨン装置 100の基本機能であるナビゲーシヨン関連処理において、記憶手段であるハードディスク装置 120内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行うことが必要となった場合には、処理制御手段の一部であるアクセスデータ量判定部 211が、当該ナビゲーシヨン関連処理が所定データ量以上のアクセスを行う特定ナビゲーシヨン関連処理である力否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合には、処理制御手段の一部であるアクセス制限指令部 212が、特定の付加機能であるディスク録音処理を行うディスク録音処理部 221へ、ハードディスクアクセス制限指令を送る。このハードディスクァクセス制限指令を受けたディスク録音処理部 221では、ディスク録音処理に伴うハードディスク装置 120内の付加機能用データ領域 122へのアクセスを制限する。こうしてディスク録音処理に伴うハードディスク装置 120内の付加機能用データ領域 122 へのアクセスが制限された状態で、ナビゲーシヨン関連処理を行うナビゲーシヨン処理部 210力必要なナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行う。

[0070] このため、特定ナビゲーシヨン関連処理とディスク録音処理とが並行動作する場合において、特定ナビゲーシヨン関連処理によるハードディスク装置 120へのアクセスが優先的に行われるようになり、特定ナビゲーシヨン関連処理を、並行動作が無い場合と比べて、利用者にとって違和感の無い時間内で完了することができる。したがつて、本実施形態によれば、ナビゲーシヨン関連処理と、ナビゲーシヨン機能とは異なる特定の付加機能の処理が並行して動作して、る場合であっても、利用者に対して良好なナビゲーシヨン情報提供をすることができる。

[0071] また、本実施形態では、ナビゲーシヨン関連処理を高緊急度処理と低緊急度とに分類する。そして、高緊急度処理である特定ナビゲーシヨン関連処理がハードディスク装置 120内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行うことが必要となつたときには、アクセス制限指令部 212が、ディスク録音処理部 221へ、ディスク録音処理停止指令を送る。この場合には、ナビゲーシヨン処理部 210は、ディスク録音処理との競合が無い状態で、必要なハードディスク装置 120へのアクセスを行うことができる。また、低緊急度処理である特定ナビゲーシヨン関連処理がハードディスク装置 12 0内のナビゲーシヨン用データ領域 121へのアクセスを行うことが必要となったときには、アクセス制限指令部 212が、ディスク録音処理部 221へ、ディスク録音処理低速化指令を送る。この場合には、ナビゲーシヨン処理部 210は、ディスク録音処理との競合が無、場合ほどではなヽが、通常のディスク録音処理との競合がある場合と比ベて、短時間で、必要なハードディスク装置 120へのアクセスを行うことができる。したがって、特定ナビゲーシヨン関連処理の緊急度に応じた、きめの細かいハードデイスク装置 120へのアクセスに関する競合制御を行うことができる。

[0072] [実施形態の変形]

本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなぐ様々な変形が可能である。

[0073] 例えば、上記の実施形態では、ハードディスク装置 120へのアクセス制限を受ける特定の付加機能であるディスク録音処理に対して、ディスク録音処理停止及びディスク録音処理低速化とヽぅ 2種類のアクセス制限を利用可能とした力ディスク録音処理停止及びディスク録音処理低速ィ匕のいずれかのみによりアクセス制限を行うよう〖こすることもできる。この場合、図 3のステップ S 11において、アクセスデータ量が所定データ量以上と判定されたときに、ステップ S12における高緊急度処理である力否かの判定は行わずに、予め定められて、るステップ S 13のディスク録音処理停止指令力ステップ S 14のディスク録音処理低速化指令かの、ずれかがなされることになる。また、ディスク録音処理低速化における低速化の段階を複数種類用意することもできる。

[0074] また、上記の実施形態では、ナビゲーシヨン処理部 210及び音楽データ処理部 22 0の機能を、対応するプログラムを実行することにより実現したが、ナビゲーシヨン処理部 210又は音楽データ処理部 220の一部又は全てを、ファームウェアの実装等をしたハードウェアによって実現することもできる。

[0075] また、上記の実施形態では、音楽データ処理を付加機能として実装し、音楽データ処理の内のディスク録音処理を、ハードディスク装置 120へのアクセス制限を受ける特定の付加機能とした力動画データ処理等のナビゲーシヨン関連処理とは異なる他の付加機能を実装してもよ、し、実装された付加機能における任意の機能を特定の付加機能とすることができる。

[0076] また、上記の実施形態では、特定の付加機能の処理に対するアクセス制限が行われる記憶手段をハードディスク装置 120としたが、光磁気ディスク等の他の記憶手段を備える場合には、当該他の記憶手段を特定の付加機能の処理に対するアクセス制限が行われる対象とすることもできる。

[0077] また、上記の実施形態では、車載のナビゲーシヨン装置に本発明を適用したが、航空機、船舶等に搭載されるナビゲーシヨン装置にも本発明を適用することができる。また、携帯型装置である PDA (Personal Digital Assistant)、携帯電話端末、 PHS (P ersonal Handyphone System)端末、携帯型パーソナルコンピュータ等に搭載されるナビゲーシヨン装置にも本発明を適用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] ナビゲーシヨン関連の処理で利用するナビゲーシヨン用データ領域及びナビゲーシヨン機能とは異なる付加機能の処理で利用する付加機能用データ領域を有する記憶手段と；

前記ナビゲーシヨン用データ領域に対して、予め定められた量以上のデータのァクセスを伴う特定ナビゲーシヨン関連処理を行う必要が生じたときに、特定の付加機能の処理に伴う前記付加機能用データ領域へのアクセスを制限して、前記特定ナビゲーシヨン関連処理を実行させる処理制御手段と；を備えることを特徴とするナビゲーシヨン装置。

[2] 前記制限は、前記付加機能用データ領域へのアクセス頻度の低減及び前記付カロ機能用データ領域へのアクセスの中断のいずれかである、ことを特徴とする請求項 1 に記載のナビゲーシヨン装置。

[3] 前記特定の付加機能に関連するデジタルコンテンツのデータが記録された記録媒体力前記デジタルコンテンツのデータを読み取って出力するコンテンツデータ読取手段と；

前記コンテンツデータ読取手段により出力されたデジタルコンテンツのデータを再生用データに変換して、前記付加機能用データ領域に格納するデータ変換手段と；を更に備えることを特徴とする請求項 1に記載のナビゲーシヨン装置。

[4] 前記コンテンツデータ読取手段は、前記付加機能用データ領域へのアクセスを制限するための転送速度選択指令に応答して、前記読み取ったデータを出力して前記データ変換手段へ送る際の転送速度を切り換える転送速度切換手段を備える、ことを特徴とする請求項 3に記載のナビゲーシヨン装置。

[5] 前記コンテンツデータ読取手段は、通信速度の異なる複数の出力経路を更に備え前記転送速度切換手段は、前記読み取ったデータを出力する出力経路を切り換えることで前記転送速度を切り換える、ことを特徴とする請求項 4に記載のナビゲーション装置。

[6] 前記デジタルコンテンツは音楽コンテンツである、ことを特徴とする請求項 3に記載のナビゲーシヨン装置。

[7] 記憶手段のナビゲーシヨン用データ領域にアクセスしつつ行われるナビゲーシヨン関連処理の実行を行う必要が生じたときに、前記ナビゲーシヨン関連処理が、前記ナピゲーシヨン用データ領域に対して、予め定められた量以上のデータのアクセスを伴う特定ナビゲーシヨン関連処理である力否かを判定するアクセスデータ量判定工程と前記アクセスデータ量判定工程における判定結果が肯定的であった場合に、前記記憶手段の付加機能用データ領域にアクセスしつつ行われるナビゲーシヨン機能とは異なる特定の付加機能の処理に伴う前記付加機能用データ領域へのアクセスを制限して、前記特定ナビゲーシヨン関連処理を実行する特定ナビゲーシヨン関連処理実行工程と；を備えることを特徴とするナビゲーシヨン方法。

[8] 請求項 7に記載のナビゲーシヨン方法をナビゲーシヨン装置の演算手段に実行させる、ことを特徴するナビゲーシヨンプログラム。

[9] 請求項 8に記載のナビゲーシヨンプログラムがナビゲーシヨン装置の演算手段により読み取り可能に記録されて、る、ことを特徴するナビゲーシヨンプログラムを記録した記録媒体。