WO2007029709A1

WO2007029709A1 - 受信装置、再放送番組編成装置、受信状態通知方法、再放送番組編成方法、再放送番組編成システム、再放送番組編成プログラムおよび記録媒体

Info

Publication number: WO2007029709A1
Application number: PCT/JP2006/317565
Authority: WO
Inventors: Go Matsubara
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2005-09-07
Filing date: 2006-09-05
Publication date: 2007-03-15

Abstract

　携帯電話（２）は、放送波受信部（３５）と、放送波受信部（３５）が受信した放送波のパケットロス率（受信不良度）を検出する受信状態検出部（３７）と、受信状態検出部（３７）が検出したパケットロス率が所定値（５％）より大きい場合に、放送波受信部（３５）が受信している放送波の番組を識別するチャンネル情報および受信不良発生時刻（ここでは送信時刻で代用）を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信不良通知メールを、放送局（１）に送信する受信不良通知メール生成部（３９）およびメール処理部（４１）とを備える。これにより、視聴者の煩雑な操作が不要であり、視聴者全体の状況に応じて、即座に再放送する番組を決定することが可能な受信装置を実現する。

Description

明細書

受信装置、再放送番組編成装置、受信状態通知方法、再放送番組編成方法、再放送番組編成システム、再放送番組編成プログラムおよび記録媒体技術分野

[0001] 本発明は、再放送番組の編成を行う再放送番組編成システム、当該システムを構成する受信装置および再放送番組編成装置、再放送番組編成プログラムおよび記録媒体に関するものである。

背景技術

[0002] 近年、車載端末や携帯電話等の移動端末では、高機能化が進んでおり、例えば、テレビ放送を視聴できるものが開発されている。

[0003] このような移動端末は、固定端末と異なり、移動先の場所や移動速度によって電波強度が変化し、テレビ放送を正常に受信できなくなる（受信不良が生じる）という問題力 ^sある。

[0004] そこで、例えば、特許文献 1では、移動端末においてデータフレームの消失が検出された場合、当該データフレームの再送要求信号が放送番組配信サーバに送信され、消失したデータフレームが再送される技術が開示されている。

[0005] し力しながら、特許文献 1では、移動端末がアクセスポイントのサービスエリア内でない場合や、所定時間以内に消失したデータフレームを受信しない場合には、移動端末では、一部が消失された状態でデータフレームが再生される。そのため、ユーザは、正常な状態でテレビ放送を視聴することができなレ、。

[0006] このような場合、ユーザは、再放送を要求することが考えられる。例えば、特許文献 2， 3， 4, 5には、ユーザは、端末装置を操作して、再放送を希望する番組を指定した要求を放送局に送信することが記載されている。そして、特許文献 2、 3には、ユーザからの要求を参考にして、番組構成員やテレビ番組管理会社が、再放送する番組とその放送時間を決定することが記載されている。また、特許文献 5には、再放送の要求数に応じて、再放送番組を放送波を用いて配信する力インターネット網を用いて配信するかを放送局が決定する。 [0007] また、特許文献 6， 7には、ユーザが指定した番組の再放送番組をサーバが検索し、当該サーバが検索した再放送番組をユーザの録画装置に送信することが記載されている。

[0008] また、特許文献 8には、課金を調整するために、有料放送の受信装置が、受信品質を測定し、その測定結果を示す情報を放送局に送出する技術が記載されている。特許文献 1：日本国公開特許公報「特開 2002— 290357 (2002年 10月 4日公開）」特許文献 2：日本国公開特許公報「特開 2002— 84438 (2002年 3月 22日公開）」特許文献 3：日本国公開特許公報「特開 2003— 125380 (2003年 4月 25日公開）」特許文献 4 :日本国公開特許公報「特開 2001— 177818 (2001年 6月 29日公開）」特許文献 5 :日本国公開特許公報「特開 2001— 292114 (2001年 10月 19日公開） J

特許文献 6 :日本国公開特許公報「特開 2004— 200881 (2004年 7月 15日公開）」特許文献 7：日本国公開特許公報「特開 2004— 200882 (2004年 7月 15日公開）」特許文献 8：日本国公開特許公報「特開平 11 - 164294 (1999年 6月 18日公開）」発明の開示

[0009] し力ながら、上記従来の構成では、ユーザは、端末装置を操作して、再放送の要求を送信する必要がある。

[0010] この場合、ユーザが再放送の要求を送信する時刻は、ユーザによって異なる。例えば、番組放送時間内に当該要求を送信するユーザもいれば、数日後に当該要求を送信するユーザもいる。そのため、ユーザからの再放送の要求を集計するまでに相当の時間を要することとなる。このため、ユーザが再放送を希望する番組について、通常放送から再放送までの時間が長くなり、その間にユーザが当該番組に対する興味を失う場合がある。

[0011] 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、視聴者の煩雑な操作が不要であり、視聴者全体の状況に応じて、即座に再放送する番組を決定することが可能な受信装置、再放送番組編成装置、再放送番組編成システム、再放送番組編成プログラムおよび記録媒体を実現することにある。

[0012] 本発明の受信装置は、上記の課題を解決するために、放送波を受信する受信手段と、上記受信手段が受信した放送波の受信不良度を検出する検出手段と、上記検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備える。

[0013] また、本発明の受信状態通知方法は、受信手段と検出手段と受信状態通知手段とを備えた受信装置における受信状態通知方法であって、上記受信手段が放送波を受信する受信ステップと、上記検出手段が、上記受信手段が受信した放送波の受信不良度を検出する検出ステップと、上記受信状態通知手段が、上記検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知ステップとを含む。

[0014] ここで、受信不良度とは、受信状態を示すパラメータであればよい。例えば、受信電界強度や、 C/N比、 S/N比、これらから求められるパケットロス率などである。

[0015] また、番組識別情報とは、例えば、番組名や、番組の放送時刻およびチャンネルなど、番組を特定することができる情報であればょレ、。

[0016] 上記の構成によれば、受信状態通知手段は、検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きいか否かにより、受信不良が生じたか否力を判断することができる。そして、受信状態通知手段は、検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、受信手段が受信している放送波の番組、つまり、受信不良が生じている番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組編成装置に送信する。

[0017] これにより、再放送番組編成装置は、受信不良が多く生じている番組を再放送番組として決定することができる。すなわち、受信装置は、受信状態情報を再放送要求として送信することとなる。そのため、ユーザが何ら操作を行うことな受信不良が生じた番組に対する再放送要求が再放送番組編成装置に送信される。そのため、従来のようなユーザの煩雑な再放送要求のための操作が不要となる。 [0018] また、検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、即座に受信状態情報が送信される。そのため、再放送番組編成装置は、各番組について、通常放送が終了した後、当該番組に対する受信状態情報を即座に集計することができる。その結果、通常放送が終了してから再放送が決定されるまでの時間が短縮できる。

[0019] また、本発明の受信装置は、放送波を受信する受信手段と、上記受信手段が受信した放送波の受信不良の度合いを示す受信不良度を検出する検出手段と、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記検出手段が検出した受信不良度を示す受信状態情報を、所定のタイミングで、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備える。

[0020] また、本発明の受信状態通知方法は、受信手段と検出手段と受信状態通知手段とを備えた受信装置における受信状態通知方法であって、上記受信手段が放送波を受信する受信ステップと、上記検出手段が、上記受信手段が受信した放送波の受信不良の度合いを示す受信不良度を検出する検出ステップと、上記受信状態通知手段が、上記受信手段が受信してレ、る放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記検出手段が検出した受信不良度を示す受信状態情報を、所定のタイミングで、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知ステップとを含む。

[0021] 上記の構成によれば、再放送番組編成装置は、所定のタイミングで、受信装置から、受信不良度と、受信している番組を識別する番組識別情報とを取得することができる。そのため、再放送番組編成装置は、当該タイミングで、各番組について、受信不良が発生している受信装置の数などを把握することができ、当該数に応じて再放送する番組を決定することができる。

[0022] そのため、ユーザが何ら操作を行うことなぐ再放送番組編成装置は、受信不良が生じた番組について、再放送すると決定できる。つまり、従来のようなユーザの煩雑な再放送要求のための操作が不要となる。

[0023] また、再放送番組編成装置は、各番組について、通常放送が終了した後、当該番組に対する受信状態情報を基に、再放送するか否かを決定することができる。その結果、通常放送が終了してから再放送が決定されるまでの時間が短縮できる。 [0024] さらに、本発明の受信装置は、上記の構成に加えて、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、上記受信状態通知手段は、上記受信状態情報に、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を含ませる。

[0025] 上記の構成によれば、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、どの番組の受信不良が多く生じているかを特定することができる。その結果、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、当該放送地域にいる視聴者の受信不良の状況に応じて、再放送する番組を決定することができる。

[0026] さらに、本発明の受信装置は、上記の構成に加えて、各番組の放送時間を示す EP G情報を蓄積する EPG情報記憶部と、上記 EPG情報を表示装置に表示させる EPG 表示処理手段とを備え、上記 EPG表示処理手段は、上記受信状態通知手段が送信した受信状態情報に含まれる上記番組識別情報が示す番組に対応する EPG情報と再放送番組に対応する EPG情報とを照合することで、当該番組が再放送されるか否かを判断し、当該番組が再放送される場合、当該番組の再放送番組に対応する EP G情報を他の番組の EPG情報とは異なる表示形式で表示する。

[0027] 上記の構成によれば、受信不良が生じた番組が再放送される場合に、視聴者は、当該番組が再放送される旨、および、その放送時間を容易に認識することができる。その結果、視聴者は、当該再放送番組を見逃すことがなくなる。

[0028] また、本発明の再放送番組編成装置は、放送波の受信不良度を検出するとともに、受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記受信不良度を示す受信状態情報を所定のタイミングで送信する受信装置から、当該受信状態情報を受信する通信手段と、上記通信手段が受信した受信状態情報に含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態情報が示す受信不良度に関する特徴量を集計する集計手段と、上記集計手段の集計結果に基づいて、再放送する番組を決定する番組編成手段とを備える。

[0029] また、本発明の再放送番組編成方法は、通信手段と集計手段と番組編成手段とを備える再放送番組編成装置における再放送番組編成方法であって、上記通信手段、放送波の受信不良度を検出するとともに、受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記受信不良度を示す受信状態情報を所定のタイミングで送信する受信装置から、当該受信状態情報を受信する通信ステップと、上記集計手段が、上記通信手段が受信した受信状態情報に含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態情報が示す受信不良度に関する特徴量を集計する集計ステップと、上記番組編成手段が、上記集計手段の集計結果に基づいて、再放送する番組を決定する番組編成ステップとを含む。

[0030] ここで、上記集計手段は、上記特徴量として、例えば、複数の上記受信装置からの受信状態情報が示す受信不良度の平均値を算出する。もしくは、上記集計手段は、上記特徴量として、例えば、所定値より大きい受信不良度を示す受信状態情報の数を算出する。

[0031] 上記の構成によれば、複数の受信装置から、当該受信装置が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、受信不良度を示す受信状態情報を取得する。これにより、再放送番組編成装置は、各受信装置について、受信されている番組とその受信不良度を認識することができる。

[0032] そして、集計手段は、番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態情報が示す受信不良度に関する特徴量を集計する。さらに、番組編成手段は、集計手段の集計結果に基づいて、再放送する番組を決定する。そのため、全ての受信装置の状況を考慮した上で、再放送する番組を決定することができる。

[0033] このように、上記受信装置が受信状態情報を所定のタイミングで送信し、再放送番組編成装置は、当該受信状態情報を用いて、再放送する番組を決定する。そのため、受信不良が生じた番組について、視聴者は、再放送要求の送信のための操作を行うことなぐ当該番組の再放送を視聴することができる。

[0034] また、現在受信している番組に対する受信状態情報を用いて再放送する番組を決定するため、通常放送が終了してから再放送が決定されるまでの時間が短縮できる

[0035] さらに、本発明の再放送番組編成装置は、上記の構成に加えて、放送地域を識別する放送地域識別情報と当該放送地域の範囲を示す範囲情報とを対応付けて記憶する放送地域識別情報記憶部を備え、上記通信手段は、上記受信装置から、上記受信状態情報とともに、当該受信装置の現在の位置を示す位置情報を受信し、上記集計手段は、上記位置情報が示す位置を含む上記範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を上記放送地域識別情報記憶部から読み出し、読み出した放送地域識別情報を用いて、放送地域ごとに、各番組の上記特徴量を集計し、上記番組編成手段は、上記集計手段の集計結果に応じて、放送地域ごとに、再放送する番組を決定する。

[0036] 上記の構成によれば、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、どの番組の受信不良が多く生じているかを特定することができる。その結果、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、当該放送地域にいる視聴者の受信不良の状況に応じて、再放送する番組を決定することができる。

[0037] さらに、本発明の再放送番組編成装置は、上記の構成に加えて、上記通信手段が受信した受信状態情報の中から、上記番組編成手段が再放送すると決定した番組の番組識別情報を含む受信状態情報を抽出し、抽出した受信状態情報の送信元である受信装置に対して、当該番組が再放送されることを通知する再放送通知手段を備える。

[0038] 上記の構成によれば、受信装置は、受信不良が生じていた番組について、当該番組が再放送される旨を容易に認識することができる。これにより、視聴者は、再放送番組を見逃すことがなくなる。

[0039] また、本発明の再放送番組編成システムは、放送波を受信する複数の受信装置と再放送番組編成装置とを含む再放送番組編成システムであって、上記受信装置は、放送波を受信する受信手段と、上記受信手段が受信した放送波の受信不良度を検出する検出手段と、上記検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備え、上記再放送番組編成装置は、上記受信装置から上記受信状態情報を受信する通信手段と、上記通信手段が受信した受信状態情報およびそれに含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、上記受信装置において受信不良度が上記所定値よりも大きくなつた受信不良回数を集計する集計手段と、上記集計手段の集計結果に基づいて、再放送する番組を決定する番組編成手段とを備える。

[0040] 上記の構成によれば、受信状態通知手段は、検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、受信手段が受信している放送波の番組、つまり、受信不良が生じている番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組編成装置に送信する。これにより、再放送番組編成装置は、受信不良が多く生じている番組を再放送番組として決定すること力 Sできる。

[0041] すなわち、受信装置は、受信状態情報を再放送要求として送信することとなる。そのため、ユーザが何ら操作を行うことなぐ受信不良が生じた番組に対する再放送要求が再放送番組編成装置に送信される。そのため、従来のようなユーザの煩雑な再放送要求のための操作が不要となる。

[0042] また、検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、即座に受信状態情報が送信される。そのため、再放送番組編成装置は、各番組について、通常放送が終了した後、当該番組に対する受信状態情報を即座に集計することができる。その結果、通常放送が終了してから再放送が決定されるまでの時間が短縮できる。

[0043] さらに、本発明の再放送番組編成システムは、上記の構成に加えて、上記受信装置は、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、上記受信状態通知手段は、上記受信状態情報に、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を含ませ、上記再放送番組編成装置は、放送地域を識別する放送地域識別情報と当該放送地域の範囲を示す範囲情報とを対応付けて記憶する放送地域識別情報記憶部を備え、上記集計手段は、上記通信手段が受信した受信状態情報の位置情報が示す位置を含む上記範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を上記放送地域識別情報記憶部から読み出し、読み出した放送地域識別情報を用いて、放送地域ごとに、各番組の上記受信不良回数を集計し、上記番組編成手段は、上記集計手段の集計結果に応じて、放送地域ごとに、再放送する番組を決定する。

[0044] 上記の構成によれば、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、どの番組の受信不良が多く生じているかを特定することができる。その結果、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、当該放送地域にいる視聴者の受信不良の状況に応じて、再放送する番組を決定することができる。

[0045] さらに、本発明の再放送番組編成システムは、上記の構成に加えて、上記再放送番組編成装置は、上記通信手段が受信した受信状態情報の中から、上記番組編成手段が再放送すると決定した番組に対応する番組識別情報を含む受信状態情報を抽出し、抽出した受信状態情報の送信元である受信装置に対して、当該番組が再放送されることを通知する再放送通知手段を備える。

[0046] 上記の構成によれば、受信装置は、受信不良が生じていた番組について、当該番組が再放送される旨を容易に認識することができる。これにより、視聴者は、再放送番組を見逃すことがなくなる。

[0047] さらに、本発明の再放送番組編成システムは、上記の構成に加えて、上記受信装置は、各番組の放送時間を示す EPG情報を蓄積する EPG情報記憶部と、上記 EP G情報を表示装置に表示させる EPG表示処理手段とを備え、上記 EPG表示処理手段は、上記受信状態通知手段が送信した受信状態情報に含まれる上記番組識別情報が示す番組に対応する EPG情報と再放送番組に対応する EPG情報とを照合することで、当該番組が再放送されるか否かを判断し、当該番組が再放送される場合、当該番組の再放送番組に対応する EPG情報を他の番組の EPG情報とは異なる表示形式で表示する。

[0048] 上記の構成によれば、受信不良が生じた番組が再放送される場合に、視聴者は、当該番組が再放送される旨、および、その放送時間を容易に認識することができる。その結果、視聴者は、当該再放送番組を見逃すことがなくなる。

[0049] また、本発明の再放送番組編成システムは、放送波を受信する複数の受信装置と再放送番組編成装置とを含む再放送番組編成システムであって、上記受信装置は、放送波を受信する受信手段と、上記受信手段が受信した放送波の受信不良の度合いを示す受信不良度を検出する検出手段と、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記検出手段が検出した受信不良度を示す受信状態情報を、所定のタイミングで、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備え、上記再放送番組編成装置は、上記受信装置から受信状態情報を受信する通信手段と、上記通信手段が受信した受信状態情報に含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態情報が示す受信不良度に関する特徴量を集計する集計手段と、上記集計手段の集計結果に基づレ、て、再放送する番組を決定する番組編成手段とを備える。

[0050] 上記の構成によれば、上記受信装置が受信状態情報を所定のタイミングで送信し、再放送番組編成装置は、当該受信状態情報を用いて、再放送する番組を決定する。そのため、受信不良が生じた番組について、視聴者は、再放送要求の送信のための操作を行うことなぐ当該番組の再放送を視聴することができる。

[0051] また、現在受信している番組に対する受信状態情報を用いて再放送する番組を決定するため、通常放送が終了してから再放送が決定されるまでの時間が短縮できる

[0052] さらに、本発明の再放送番組編成システムは、上記の構成に加えて、上記受信装置は、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、上記受信状態通知手段は、上記受信状態情報に、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を含ませ、上記再放送番組編成装置は、放送地域を識別する放送地域識別情報と当該放送地域の範囲を示す範囲情報とを対応付けて記憶する放送地域識別情報記憶部を備え、上記集計手段は、上記通信手段が受信した受信状態情報の位置情報が示す位置を含む上記範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を上記放送地域識別情報記憶部から読み出し、読み出した放送地域識別情報を用いて、放送地域ごとに、各番組の上記特徴量を集計し、上記番組編成手段は、上記集計手段の集計結果に応じて、放送地域ごとに、再放送する番組を決定する。

[0053] 上記の構成によれば、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、どの番組の受信不良が多く生じているかを特定することができる。その結果、再放送番組編成装置は、放送地域ごとに、当該放送地域にいる視聴者の受信不良の状況に応じて、再放送する番組を決定することができる。

[0054] さらに、本発明の再放送番組編成システムは、上記の構成に加えて、上記再放送番組編成装置は、上記通信手段が受信した受信状態情報の中から、上記番組編成手段が再放送すると決定した番組に対応する番組識別情報を含む受信状態情報を抽出し、抽出した受信状態情報の送信元である受信装置に対して、当該番組が再放送されることを通知する再放送通知手段を備える。

[0055] 上記の構成によれば、受信装置は、受信不良が生じていた番組について、当該番組が再放送される旨を容易に認識することができる。これにより、視聴者は、再放送番組を見逃すことがなくなる。

[0056] さらに、本発明の再放送番組編成装置は、上記の構成に加えて、上記番組編成手段は、再放送専用のチャンネルにおいて再放送する番組を決定する。

[0057] これによれば、再放送専用のチャンネルを用いるため、再放送番組の編成が容易になるとともに、再放送される番組数を増やすことができる。

[0058] なお、上記受信装置または再放送番組編成装置は、コンピュータによって実現してもよぐこの場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより受信装置または再放送番組編成装置をコンピュータにて実現させる再放送番組編成プロダラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。

図面の簡単な説明

[0059] [図 1]実施形態 1の再放送番組編成システムに備えられる放送局の構成を示すブロック図である。

[図 2]実施形態 1に係る再放送番組編成システムの概略構成を示すブロック図である

[図 3]実施形態 1の再放送番組編成システムに備えられる携帯電話の構成を示すブロック図である。

[図 4]実施形態 1の携帯電話の表示部に表示された EPG情報の一例を示す図である

[図 5]実施形態 1の携帯電話が備える受信不良通知記憶部が記憶する受信不良通知情報の一例を示す図である。

[図 6]実施形態 1の放送局の地域情報テーブル記憶部が記憶する地域情報テープルの一例を示す図である。園 7]実施形態 1の放送局の受信不良リスト記憶部が記憶する受信不良通知メール情報の一例を示す図である。

園 8]実施形態 1の放送局の集計結果記憶部が記憶する再放送番組候補リストの一例を示す図である。

園 9]実施形態 1の再放送番組自動編成システムの処理全体の流れを示すフローチヤートである。

[図 10]受信不良通知メールの一例を示す図である。

園 11]実施形態 1における集計処理の流れを示すフローチャートである。

園 12]実施形態 1における再放送番組の編成処理の流れを示すフローチャートである。

[図 13]再放送通知メールの一例を示す図である。

園 14]実施形態 1における再放送番組の放送処理の流れを示すフローチャートである。

[図 15]放送地域の具体例を示す図である。

[図 16] 12時からの再放送番組が決定した後の EPG情報の一例を示す図である。園 17]12時において集計結果記憶部が記憶する集計結果情報の一例を示す図である。

園 18] 13時からの再放送番組が決定した後の放送地域 Aの EPG情報の一例を示す図である。

園 19] 13時からの再放送番組が決定した後の放送地域 Cの EPG情報の一例を示す図である。

園 20]15時において集計結果記憶部が記憶する放送地域 Cの集計結果情報の一例を示す図である。

園 21]16時からの再放送番組が決定した後の放送地域 Cの EPG情報の一例を示す図である。

園 22]実施形態 1の携帯電話の EPG情報表示処理部における処理の流れを示すフローチャートである。園 23]携帯電話における EPG情報の表示画面の一例を示す図である。園 24]実施形態 2において、再放送番組が再放送される時間帯を示す図である。園 25]実施形態 2における集計結果情報の一例を示す図である。

[図 26]実施形態 2における再放送番組の EPG情報の一例を示す図である。

園 27]実施形態 3の携帯電話の構成を示すブロック図である。

園 28]実施形態 3の放送局の構成を示すブロック図である。

[図 29]実施形態 3の再放送番組自動編成システムの処理全体の流れを示すフローチャートである。

[図 30]実施形態 3の集計部が集計した平均パケットロス率の時間変化を示す図である。

[図 31]実施形態 3の受信メール記憶部が記憶する受信メール情報の一例を示す図である。

園 32]実施形態 3における再放送番組の EPG情報の一例を示す図である。

符号の説明

1 - 101 放送局（再放送番組編成装置）

2 - 102 携帯電話 (受信装置）

14 通信部 (通信手段）

15 地域情報テーブル記憶部 (放送地域識別情報記憶部）

16 受信不良通知メール処理部 (集計手段）

18 - 118 集計部 (集計手段）

20 - 120 再放送番組編成部（番組編成手段）

21 · 121 再放送通知メール処理部（再放送通知手段）

22 受信状態通知メール処理部 (集計手段）

31 表示部 (表示装置）

33 通信部 (受信状態通知手段）

35 放送波受信部 (受信手段）

37 受信状態検出部 (検出手段）

38 位置情報取得部 (位置情報取得手段）

39 受信不良通知メール生成部（受信状態通知手段） 41 メール処理部（受信状態通知手段）

43 EPG情報記憶部

44 EPG情報表示処理部（EPG表示処理手段）

45 受信状態通知メール生成部 (受信状態通知手段）

発明を実施するための最良の形態

[0061] 〔実施形態 1〕

本発明の一実施形態について説明すると以下の通りである。なお、以下の説明では、放送波 (放送信号)の受信装置として、携帯電話を例にして説明するが、本発明はそれに限定されるものではなぐ PDA,ノートパソコン等などの、放送波を受信できるとともに、放送局へ何らかの情報を送信できるアップリンクの通信網と接続されている端末であればよい。また、放送局として、地上波デジタルテレビの放送信号を送信する放送局を例にして説明するが、本発明はそれに限定されるものではなぐアナ口グテレビ放送、衛星デジタル放送、 FM/AMラジオ放送、インターネット放送などの放送局であってもよい。さらに、通信網として、インターネット網を例にして説明するが、 LAN (Local Area Network)、 WAN (Wide Area Network)、無線通信網、赤外線通信網、 3G網、 MMS網など、データが送信できる通信網であればよい。

[0062] 図 2は、本実施形態に係る再放送番組編成システムの概略構成を示す図である。

図 2に示されるように、再放送番組編成システムは、放送局（再放送番組編成装置） 1 と、複数の携帯電話 (受信装置） 2と、インターネット網と、放送網とを含む。

[0063] 放送局 1は、地上波デジタルテレビ放送の放送信号を放送網を介して携帯電話 2 に送出するものである。また、本実施形態の放送局 1は、インターネット網を介して、各携帯電話 2から、放送信号の受信不良を示す受信不良通知メールを受け、当該受信不良通知メールに基づいて再放送番組の編成を行う。

[0064] なお、放送局 1は、放送用のチャンネルとして、通常放送用チャンネル（Chi, Ch2 , · · · )と、再放送専用チャンネル (ChO)を有しており、再放送専用チャンネルを用いて、再放送番組の放送を行う。

[0065] また、放送網は、放送地域ごとにアンテナを有している。そのため、放送局 1は、放送地域ごとに異なる再放送番組を放送することができる。 [0066] なお、本実施形態では、放送局 1は、以下の再放送番組編成条件（a)〜（d)にしたがって、再放送番組を編成する。

(a)番組を再放送する場合、当該番組の通常放送の放送終了時刻より 3時間以降に再放送する。例えば、 9時に終了した番組を再放送する場合、 12時以降に再放送する。ここで、通常放送の放送終了時刻から 3時間を加えた時刻を再放送予定時刻とよぶ。

(b)放送開始時刻の 1時間前に、当該放送開始時刻から放送する再放送番組を決定する。

(c)再放送専用チャンネルの放送最終時刻を午前 2時とする。上記条件 (a)が存在するため、必然的に再放送される番組は、午後 10時までに通常放送が放送終了となつた番糸且となる。

(d)通常放送された日の翌日午前 2時までに再放送され、翌日午前 2時までに再放送されない番組は、再放送されない。すなわち、通常放送された当日中に再放送される。ここで、当日とは、最初の番組の通常放送の放送開始時刻から、上記放送最終時刻（すなわち、翌日の午前 2時)を示す。

[0067] 携帯電話 2は、地上波デジタルテレビ放送の放送信号を受信するとともに、インタ一ネット網を介して、放送局 1に対して、放送信号の受信不良が生じたことを示す受信不良通知メールを送信する機能を有するものである。

[0068] (携帯電話の構成）

図 3は、携帯電話の概略構成を示すブロック図である。図 3に示されるように、携帯電話 2は、例えば液晶ディスプレイなどの表示部（表示装置） 31と、スピーカ 32と、通信部 (受信状態通知手段） 33と、チャンネル設定部 34と、放送波受信部 (受信手段） 35と、デコーダ部 36と、受信状態検出部 (検出手段) 37と、位置情報取得部 (位置情報取得手段) 38と、受信不良通知メール生成部 (受信状態通知手段) 39と、受信不良通知記憶部 40と、メール処理部 (受信状態通知手段) 41と、 EPG情報取得部 4 2と、 EPG情報記憶部 43と、 EPG情報表示処理部 (EPG表示処理手段) 44とを備えている。

[0069] 通信部 33は、インターネット網を介して、外部の機器と電子メール等のデータのやり取りを行うものである。

[0070] チャンネル設定部 34は、図示しない操作部に入力された指示に応じて、受信する放送信号のチャンネルを設定するものである。

[0071] 放送波受信部 35は、地上波デジタルテレビ放送の放送信号を受信し、受信した放送信号を復調してデコーダ部 36へ出力するものであり、アンテナ部 35a、チューナ部

35bおよび復調部 35cからなる。

[0072] チューナ部 35bは、アンテナ部 35aを介して、チャンネル設定部 34が設定したチヤンネルの放送信号を受信し、受信した放送信号を復調部 35cへ出力する。また、チューナ部 35bは、受信信号の電界強度を受信状態検出部 37に出力する。

[0073] また、復調部 35cは、例えば OFDMの変調方式の受信信号を復調してデコーダ部

36および EPG情報取得部 42に出力する。さらに、復調部 35cは、受信信号の C/N 比を検出し、この検出信号を受信状態検出部 37に出力する。

[0074] デコーダ部 36は、復調部 35cから入力された受信信号を映像データおよび音声データへと復号化して、それぞれを表示部およびスピーカに出力するものである。

[0075] 受信状態検出部 37は、チューナ部 35bから受けた受信信号の電界強度および復調部 35cから受けた C/N比に基づいて、受信信号のパケットロス率 (受信不良度）を算出するものである。

[0076] 位置情報取得部 38は、 GPS (Global Positioning System)受信機を有しており、当該 GPS受信機を用いて、携帯電話 2の現在の位置を示す位置情報を取得するものである。なお、位置情報は、経度および緯度を示すものである。

[0077] 受信不良通知メール生成部 39は、上記受信状態検出部 37が算出したパケットロス率の値に基づいて、受信不良が生じた番組を識別する番組識別情報を含み、受信不良が生じたことを示す受信不良通知メールを生成し、生成した受信不良通知メールをメール処理部 41に出力するものである。

[0078] 具体的には、受信不良通知メール生成部 39は、受信状態検出部 37が算出したパケットロス率が所定値 (例えば 5%)以上の値になったことを検知すると、位置情報取得部 38から位置情報を取得するとともに、チャンネル設定部 34から現在設定されてレ、るチャンネルを示すチャンネル情報を取得する。そして、受信不良通知メール生成部 39は、取得した位置情報およびチャンネル情報と、受信状態検出部 37が算出したパケットロス率とを通知する受信不良通知メールを生成し、生成した受信不良通知メールを、メール処理部 41を介して放送局 1に送信する。

[0079] ここで、受信不良通知メール生成部 39は、受信状態検出部 37が算出したパケットロス率が所定値 (例えば 5%)以上の値になったことを検知した直後に、受信不良通知メールを生成し送信する。そのため、受信不良通知メールの送信時刻は、受信状態検出部 37が算出したパケットロス率が所定値 (例えば 5%)以上の値になった時刻 (受信不良発生時刻）とほぼ同じである。

[0080] そのため、本実施形態では、受信不良通知メール生成部 39は、受信不良発生時刻として、受信不良通知メールの送信時刻を放送局 1に通知する。

[0081] なお、受信不良発生時刻およびチャンネル情報により、携帯電話 2で受信不良が発生した際に受信していた番組が識別できる。そのため、ここでは、受信不良発生時刻に対応する送信時刻とチャンネル情報とが、上記番組識別情報となる。

[0082] さらに、受信不良通知メール生成部 39は、生成した受信不良通知メールで示されるチャンネル情報と受信不良発生時刻とを対応付けた受信不良通知情報を受信不良通知記憶部 40に格納する。

[0083] 受信不良通知記憶部 40は、例えば図 5に示されるように、受信不良が生じた際に設定されていたチャンネルを示すチャンネル情報と受信不良発生時刻とを対応付けた受信不良通知情報を記憶するものである。

[0084] メール処理部 41は、通信部 33を介して、電子メールの送受信処理を行うものである。メール処理部 41は、上記受信不良通知メール生成部 37が生成した受信不良通知メールを通信部 33を介して放送局 1に送信する。また、メール処理部 41は、通信部 33を介して、放送局 1から受信した電子メールを表示部 31に表示させる。

[0085] EPG情報取得部 42は、復調部 35cから受けた受信信号から、各番組の放送時間を示す EPG (Electronic Program Guide)に関する EPG情報を抽出し、抽出した EPG 情報を EPG情報記憶部 43に格納するものである。なお、 EPG情報取得部 42は、所定のタイミング (例えば、携帯電話 2においてテレビ受信処理が起動されたとき）、および、図示しない操作部に EPG情報取得指示が入力されたことを検出した際に、 EP G情報を取得する。

[0086] EPG情報表示処理部 44は、図示しない操作部に EPG情報の表示指示が入力されたことを検知して、 EPG情報記憶部 43から EPG情報を読み出し、読み出した EP G情報を表示部 31に表示する処理を行うものである。

[0087] 図 4は、 EPG情報表示処理部 44が表示部 31に表示させた EPG情報の一画面例を示す図である。図 4に示されるように、 EPG情報は、チャンネルごとに、放送される番組の番組名と、その放送開始時刻および放送終了時刻を示している。

[0088] また、本実施形態の EPG情報表示処理部 44は、 EPG情報を表示する際、以下のような処理を行う。つまり、 EPG情報表示処理部 44は、受信不良通知記憶部 40から受信不良通知情報を全て読み出す。そして、 EPG情報表示処理部 44は、当該受信不良通知情報のチャンネル情報が示すチャンネルで、当該受信不良通知情報の受信不良発生時刻に放送されてレ、た番組の番組名を、 EPG情報記憶部 43が記憶する通常放送用チャンネルの EPG情報から読み出す。さらに、 EPG情報表示処理部 4 4は、通常放送チャンネルの EPG情報から読み出した番組名力再放送専用チャンネルの EPG情報に存在するかを判断する。通常放送チャンネルの EPG情報から読み出した番組名が再放送専用チャンネルの EPG情報に存在する場合、 EPG情報表示処理部 44は、当該再放送専用チャンネルの EPG情報における、通常放送チャンネルの EPG情報から読み出した番組名と同じ番組名の欄の色を変更させ、当該 EP G情報を表示する。

[0089] (放送局の構成）

図 1は、放送局 1の内部構成を示すブロック図である。図示されるように、放送局 1 は、番組データ記憶部 11と、 EPG情報記憶部 12と、放送処理部 13と、通信部（通信手段） 14と、地域情報テーブル記憶部 (放送地域識別情報記憶部） 15と、受信不良通知メール処理部 (集計手段） 16と、受信不良リスト記憶部 17と、集計部 (集計手段） 18と、集計結果記憶部 19と、再放送番組編成部（番組編成手段） 20と、再放送通知メール処理部（再放送通知手段） 21とを備える。

[0090] 番組データ記憶部 11は、番組ごとのコンテンツデータを記憶するものである。

[0091] EPG情報記憶部 12は、放送地域毎に、各チャンネルで放送される番組の番組名、放送開始時刻、放送終了時刻などを示す EPG情報を記憶するものである。なお、 E PG情報記憶部 12が記憶する再放送専用チャンネルの EPG情報は、再放送番組編成部 20により更新される。

[0092] 放送処理部 13は、 EPG情報記憶部 12が記憶する EPG情報に応じて、放送する番組のコンテンツデータを番組データ記憶部 11から読み出し、読み出したコンテンッデータを放送信号に変換して、放送網に送出するものである。また、放送処理部 1 3は、放送信号に EPG情報を含ませる。

[0093] 通信部 14は、インターネット網を介して、携帯電話 2とデータの送受信を行うものである。通信部 14は、各携帯電話 2から受信不良通知メールを受信し、受信した受信不良通知メールを受信不良通知メール処理部 16に出力する。また、通信部 14は、再放送通知メール処理部 21から受けた再放送通知メールを送信する。

[0094] 地域情報テーブル記憶部 15は、図 6に示されるように、各放送地域を識別する放送地域識別情報と、当該放送地域に設置されたアンテナからの放送信号の受信可能範囲を示す範囲情報とを対応付けた地域情報テーブルを記憶するものである。

[0095] 受信不良通知メール処理部 16は、通信部 11から受けた受信不良通知メールに基づいて、受信不良通知メールを送信した携帯電話 2の電子メールアドレス、当該携帯電話 2が存在する放送地域に対応する放送地域識別情報、当該携帯電話 2で受信不良が生じた番組の番組名、および当該受信不良通知メールで示されたパケット口ス率とを対応付けた受信不良メール情報を生成し、生成した受信不良メール情報を受信不良リスト記憶部 17に格納する処理を行うものである。

[0096] 具体的には、受信不良通知メール処理部 16は、通信部 14から受けた受信不良通知メールから、送信元の電子メールアドレス、位置情報、チャンネル情報、送信時刻、パケットロス率を抽出する。受信不良通知メール処理部 16は、抽出した位置情報が示す位置を含む範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を地域情報テーブル記憶部 15から読み出す。また、受信不良通知メール処理部 16は、抽出したチャンネル情報が示すチャンネルで、抽出した送信時刻（受信不良発生時刻とほぼ同じである）に通常放送されていた番組の番組名を、 EPG情報記憶部 12から読み出す。そして、受信不良通知メール処理部 16は、受信不良通知メールから抽出した送信元の電子メールアドレスおよびパケットロス率と、地域情報テーブル記憶部 15および EPG情報記憶部 12から読み出した放送地域識別情報および番組名とを対応付けた受信不良メール情報を生成し、受信不良リスト記憶部 17に格納する。

[0097] 受信不良リスト記憶部 17は、上記受信不良メール情報を記憶するものである。図 7 は、受信不良リスト記憶部 17が記憶する受信不良メール情報の一例を示す図である。図示されるように、受信不良リスト記憶部 17は、例えば、受信不良通知メール「No. 1」として、電子メールアドレス「aaa@hoge.com」、放送地域識別情報「放送地域 A」、番組名「おはようニュース」およびパケットロス率「12」を記憶している。

[0098] 集計部 18は、受信不良リスト記憶部 17が記憶する受信不良メール情報を参照して、放送地域毎に、各番組の受信不良回数を集計するものである。

[0099] 具体的には、集計部 18は、受信不良リスト記憶部 17の中から、同一の放送地域識別情報および番組名を有する受信不良メール情報の数 (不良数)をカウントし、その不良数を受信不良回数とする。

[0100] さらに、集計部 18は、以下のようにして、放送地域毎に、各番組名およびその受信不良回数を互いに対応付けて集計結果記憶部 19に格納する。

[0101] すなわち、集計部 18は、通常放送が終了した番組の放送開始時刻および放送終了時刻を、 EPG情報記憶部 12から読み出す。そして、集計部 18は、読み出した放送開始時刻および放送終了時刻に基づいて、当該番組の番組長を算出する。また、上述したように、本実施形態では、再放送予定時刻を、通常放送の放送終了時刻から 3時間経過後としている。そのため、集計部 18は、 EPG情報記憶部 12から読み出した放送終了時刻を用いて、再放送予定時刻を算出する。そして、集計部 18は、当該番組について、番組名と、カウントした受信不良回数と、算出した番組長および再放送予定時刻とを対応付けた集計結果情報を放送地域毎に集計結果記憶部 19に格納する。

[0102] 集計結果記憶部 19は、例えば図 8に示されるように、各番組について、当該番組の番組名と受信不良回数と番組長と再放送予定時刻とを対応付けた集計結果情報を放送地域毎に記憶するものである。 [0103] 再放送番組編成部 20は、放送地域毎の集計結果情報を参照して、放送地域毎に、再放送を行う番組 (再放送番組)および当該再放送番組の放送開始時刻を決定するものである。なお、再放送番組編成部 20における編成処理の具体例については後述する。

[0104] また、再放送番組編成部 20は、決定内容に応じて、放送地域毎に、再放送専用チヤンネルの EPG情報を生成する。そして、再放送番組編成部 20は、生成した EPG 情報に従って、 EPG情報記憶部 12が記憶する EPG情報を更新する。

[0105] さらに、再放送番組編成部 20は、再放送すると決定した番組の再放送番組名、当該番組の再放送開始時刻、および再放送する放送地域を示す再放送地域情報を再放送通知メール処理部 21に出力する。

[0106] 再放送通知メール処理部 21は、通常放送された番組について受信不良通知メールを送信した携帯電話 2に対し、当該番組が再放送される旨を通知するための再放送通知メールを生成するものである。さらに、再放送通知メール処理部 21は、生成した再放送通知メールを通信部 14を介して携帯電話 2に送信する。

[0107] 具体的には、再放送通知メール処理部 21は、再放送番組編成部 20から受けた再放送番組名および再放送地域情報の両者と同じ番組名および放送地域識別情報に対応する電子メールアドレスを、受信不良リスト記憶部 17が記憶する受信不良メール情報から読み出す。そして、再放送通知メール処理部 21は、読み出した電子メールアドレスを送信先とし、再放送番組編成部 20から受けた再放送番組名の番組を、再放送番組編成部 20から受けた再放送開始時刻に放送する旨を通知する再放送通知メールを生成する。

[0108] (再放送番組編成システムの処理全体の流れ）

次に、再放送番組編成システムの処理全体の流れについて、図 9のフローチャートを参照しながら説明する。

[0109] まず、放送局 1では、放送処理部 13が、 EPG情報記憶部 12が記憶する EPG情報に従って、通常放送用チャンネルを用いて通常放送を行う（Sla :放送局の処理につレ、て符号 aを付ける。以下同様である）。

[0110] 例えば、 EPG情報記憶部 12が、通常放送用チャンネルについて、全放送地域に共通の図 4に示されるような EPG情報を記憶していたとする。この場合、放送処理部 13は、図示しない時計部が 8 : 00になる前に、チャンネル CH1の番組「おはようニュース」のコンテンツデータを番組データ記憶部 11から読み出し、読み出したコンテンッデータを放送信号に変換する。そして、放送処理部 13は、上記時計部が 8 : 00になったことを検知して、当該放送信号を放送網に送出する。放送処理部 13は、他の番組にっレ、ても同様に通常放送する。

[0111] 一方、携帯電話 2において、チューナ部 35bは、チャンネル設定部 34が設定したチヤンネルの放送信号をアンテナ部 35aを介して受信する。復調部 35cは、チューナ部 35bが受信した受信信号を復調し、デコード部 36に出力する。そして、デコード部 36 は、復調部 35cから受けた受信信号を映像データと音声データに復号化し、それぞれを表示部 31およびスピーカ 32に出力する（S2b :携帯電話の処理について符号 b を付ける。以下同様である）。

[0112] なお、この際、チューナ部 35bが受信信号の電界強度を受信状態検出部 37に出力するとともに、復調部 35cが受信信号の C/N比を受信状態検出部 37に出力する

[0113] 次に、受信状態検出部 37は、チューナ部 35bから受けた電界強度と、復調部 35c 力ら受けた C/N比とに基づレ、て、パケットロス率を算出する（S3b)。

[0114] 続いて、受信不良通知メール生成部 39は、受信状態検出部 37が算出したパケットロス率が所定値 (例えば、 5%)以上であるか否かを判定する（S4b)。

[0115] パケットロス率が所定値未満である場合（S4bで No)、上記 S3bの処理に戻る。

[0116] 一方、パケットロス率が所定値以上である場合（S4bで Yes)、受信不良通知メール生成部 39は、位置情報取得部 38から現在の位置情報を取得するとともに、チャンネル設定部 34から現在設定されているチャンネルを示すチャンネル情報を取得する。そして、受信不良通知メール生成部 39は、取得した位置情報およびチャンネル情報と、受信状態検出部 37が算出したパケットロス率とを通知するための受信不良通知メールを生成する（S5b)。

[0117] その後、メール処理部 41は、受信不良通知メール生成部 39が生成した受信不良通知メールを放送局 1に送信する（S6b)。 [0118] 図 10は、受信不良通知メール生成部 39が生成する受信不良通知メールを一例を示す図である。図示されるように、受信不良通知メール生成部 39は、位置情報取得部 38から取得した経度および緯度を示す位置情報（図中、「Lat = 42.5」「Lon= 135. 9」と記載）、チャンネル設定部 34から取得したチャンネル情報（図中、「Channel = l」と記載、 1は Chiを示す）、および受信状態検出部 37が算出したパケットロス率（図中、「Level= 12」と記載）をメールの本文中に記載した受信不良通知メールを生成する。なお、受信不良通知メール生成部 39は、当該受信不良通知メールの送信先ァドレスとして、予め定められた放送局 1のアドレス（図中、「TV@foo.com」と記載）を指定する。また、受信不良通知メールの送信時刻は、受信不良発生時刻とほぼ同じである。

[0119] また、この際、受信不良通知メール生成部 39は、生成した受信不良通知メールで示されるチャンネル情報と受信不良発生時刻とを対応付けた受信不良通知情報を受信不良通知記憶部 40に格納する。

[0120] 次に、放送局 1では、通信部 14が、携帯電話 2から受信不良通知メールを受信する

(S7a)。

[0121] その後、受信不良通知メール処理部 16は、当該受信不良通知メールから、送信元の電子メールアドレス、位置情報、チャンネル情報、送信時刻、およびパケットロス率を抽出する。そして、受信不良通知メール処理部 16は、抽出した位置情報が含まれる範囲情報に対応する放送地域識別情報を地域情報テーブル記憶部 15から読み出す。さらに、受信不良通知メール処理部 16は、抽出したチャンネル情報が示すチヤンネルで、抽出した送信時刻に放送されてレ、る番組の番組名を EPG情報記憶部 1 2から読み出す。

[0122] そして、受信不良通知メール処理部 16は、受信不良通知メールから抽出した電子メールアドレスおよびパケットロス率と、地域情報テーブル記憶部 15から読み出した放送地域識別情報と、 EPG情報記憶部 12から読み出した番組名とを対応付けた受信不良メールリストを生成し、生成した受信不良メール情報を受信不良リスト記憶部 1 7に格納する（S8a)。

[0123] 例えば、図 10に示されるような受信不良通知メールを受信した場合、受信不良通知メール処理部 16は、図 7の No. 1に示されるような受信不良メール情報を生成する [0124] その後、集計部 18は、各番組の終了後に、当該受信不良メール情報の集計を行レ、、集計結果記憶部 19を更新する集計処理を行う（S9a)。なお、当該集計処理の詳細については、後述する。

[0125] 続いて、再放送番組編成部 20は、集計結果記憶部 19が記憶する集計結果情報を用いて、再放送番組の編成処理を行う（S10a)。この際、再放送通知メール処理部 2 1は、編成処理の内容に応じた再放送通知メールを生成し、携帯電話 2に送信する。そして、携帯電話のメール処理部 41は、当該再放送通知メールを受信し、受信したメールを表示部 31に表示する（SI lb)。なお、当該再放送番組の編成処理（SlOa) の詳細については、後述する。

[0126] そして、放送処理部 13は、再放送番組編成部 20によって更新された再放送専用チャンネルの EPG情報に基づいて、再放送を行う（S12a)。当該再放送の処理については、後述する。また、携帯電話 2では、再放送番組の放送信号を受信し、再生する（S13b)。

[0127] (集計処理の流れ）

次に、上記 S9aに示した集計処理の流れについて図 11に示すフローチャートを参照しながら説明する。

[0128] まず、集計部 18は、通常放送用チャンネルで放送される各番組 (通常放送番組）について、図示しない時計部が示す現在時刻と、 EPG情報記憶部 12が記憶する通常放送用チャンネルの EPG情報とに基づいて、当該通常放送番組が終了したか否力を判断する（S21a)。通常放送番組が終了していない場合（S21aで No)、再度 S2 laの処理を行う。

[0129] 一方、通常放送番組が終了した場合（S21aで Yes)、集計部 18は、当該通常放送番組の番組名を EPG情報記憶部 12から読み出す。そして、集計部 18は、受信不良リスト記憶部 17を参照して、当該番組名に対応する受信不良メール情報の数を放送地域ごとにカウントする（S22a)。

[0130] 具体的には、集計部 18は、受信不良リスト記憶部が記憶する受信不良メール情報の中から、放送終了した通常放送番組の番組名および放送地域識別情報「地域 A」と同じ番組名および放送地域識別情報に対応する受信不良メール情報を抽出し、その数をカウントする。そして、集計部 18は、放送終了した通常放送番組について、力ゥント結果を放送地域 Aにおける不良数とする。同様に、集計部 18は、他の放送地域についてもカウントする。

[0131] その後、集計部 18は、 S22aで EPG情報記憶部 12から読み出した番組名に対応する放送開始時刻および放送終了時刻を EPG情報記憶部 12から読み出す。そして、集計部 18は、読み出した放送開始時刻および放送終了時刻から番組長を算出する。さらに、集計部 18は、読み出した放送終了時刻に 3時間を加えた時刻を、再放送予定時刻とする。

[0132] そして、集計部 18は、放送終了した通常放送番組について、 S22aで EPG情報記憶部 12から読み出した番組名と、不良数と、番組長と、再放送予定時刻とを対応付けた集計結果情報を生成し、生成した集計結果情報を集計結果記憶部 19に格納する（S23a)。これにより処理を終了する。

[0133] 例えば、放送局 1が、通常放送用チャンネル CH1の 8 : 00からの番組「おはようニュース」を放送地域 Aで受信していた携帯電話 2のうち、 30個の携帯電話 2から受信不良通知メールを受信したとする。

[0134] この場合、受信不良リスト記憶部 17は、、図 7に示す No. 1のように、番組名「おはようニュース」および放送地域識別情報「放送地域 A」を示す受信不良メール情報を

30個記憶することとなる。

[0135] そして、集計部 18は、 EPG情報記憶部 12が記憶する EPG情報（つまり、番組名「おはようニュース」の放送終了時刻「9： 00」）を参照して、放送終了時刻 9： 00になると、受信地域 Aについて、番組名「おはようニュース」に対応する受信不良メール情報の数（ここでは、 30)をカウントする。

[0136] その後、集計部 18は、番組名「おはようニュース」に対応する放送開始時刻「8 : 00

」および放送終了時刻「9： 00」を EPG情報記憶部から読み出し、読み出した放送開始時刻および放送終了時刻から、当該番組の番組長「1時間」および再放送予定時刻「12時以降」を求める。

[0137] そして、集計部 18は、図 8に示したように、番組名「おはようニュース」、番組長「1時間」、再放送予定時刻「12時以降」および不良数「30」を互いに対応付けた、放送地域 Aの集計結果情報を生成する。

[0138] (再放送番組の編成処理の流れ）

次に、上記 SlOaで示した再放送番組の編成処理の流れについて、図 12に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、上述したように、再放送番組編成部 20 は、放送地域ごとに、再放送番組の編成処理を行う。当該編成処理は、いずれの放送地域についても同様であるため、ここでは、放送地域 Aにおける、再放送番組の編成処理について説明する。

[0139] まず、再放送番組編成部 20は、図示しない時計部から現時刻を読み取るとともに、 EPG情報記憶部 12から、放送地域 Aの再放送専用チャンネル ChOの EPG情報を読み出す。そして、再放送番組編成部 20は、読み出した EPG情報において、現時刻より 1時間後の時点に、再放送番組の放送予定が存在するか否かを判断する（S3 la)。

[0140] 現時刻より 1時間後の時点に再放送番組の放送予定が存在する場合（S31aで Ye s)、再度 S31aの処理に戻る。

[0141] —方、現時刻より 1時間後の時点に再放送番組の放送予定が存在しない場合（S3 laで No)、再放送番組編成部 20は、集計結果記憶部 19から、放送地域 Aに対応する集計結果情報を読み出す。そして、再放送番組編成部 20は、当該集計結果情報の中から、以下の条件 (A)を満たす再放送予定時刻、および、以下の条件 (B)を満たす番組長を有する集計結果情報を検索する（S32a)。すなわち、再放送番組編成部 20は、現時刻より 1時間後の時点に再放送可能な番組を検索する。

•条件 (A)：現時刻より 1時間後の時点が再放送予定時刻以降である。

•条件 (B)：現時刻より（番組長 + 1)時間後の時点が、再放送専用チャンネルにおける放送最終時刻 2： 00よりも前である。

[0142] そして、再放送番組編成部 20は、条件 (A) (B)を満たす集計結果情報が存在するか否かを判断する（S33a)。すなわち、再放送番組編成部 20は、現時刻より 1時間後の時点に再放送可能な番組が存在するか否かを判断する。

[0143] 上記条件 (A) (B)を満たす集計結果情報が存在する場合 (S33aで Yes)、再放送番組編成部 20は、当該集計結果情報の中から、不良数が最も大きい集計結果情報を抽出する（S34a)。そして、再放送番組編成部 20は、抽出した集計結果情報が示す番組名の番組を、現時刻より 1時間後に再放送すると決定する。このとき、再放送番組編成部 20は、再放送すると決定した番組に対応する集計結果情報を集計結果記憶部 19から削除する。

[0144] 次に、再放送番組編成部 20は、上記決定に従って、放送地域 Aにおける再放送専用チャンネルの EPG情報を生成し、生成した EPG情報を EPG情報記憶部 12に上書きする（S35a)。

[0145] その後、再放送番組編成部 20は、再放送すると決定した再放送番組の再放送番組名と、再放送開始時刻と、再放送する放送地域 Aを示す再放送地域情報とを再放送通知メール処理部 21に出力する。

[0146] そして、再放送通知メール処理部 21は、再放送番組編成部 20から受けた再放送番組名および再放送地域情報と同じ番組名および放送地域識別情報に対応する電子メールアドレスを、受信不良リスト記憶部 17が記憶する受信不良メール情報から読み出す。そして、再放送通知メール処理部 21は、当該電子メールアドレスを送信先とし、再放送番組編成部 20から受けた再放送番組名の番組を、再放送番組編成部 20 力受けた再放送開始時刻から再放送する旨を通知する再放送通知メールを生成する。そして、再放送通知メール処理部 21は、生成した再放送通知メールを携帯電話 2に送信する（S36a)。なお、図 13は、再放送通知メールの一例を示す図である。

[0147] その後、 S31aの処理に戻る。

[0148] 一方、上記条件 (A) (B)を満たす集計結果情報が存在しない場合 (S33aで No)、処理を終了する。

[0149] (再放送処理の流れについて）

次に、上記 S12aに示した再放送処理の流れについて、図 14のフローチャートを参照しながら説明する。なお、上述したように放送地域ごとに異なる再放送番組の編成が行われる。そのため、放送処理部 13は、放送地域ごとに、再放送処理を行う。当該再放送処理の流れは、放送地域ごとに同様であるため、ここでは、放送地域 Aにおける再放送処理のみについて説明する。 [0150] まず、放送処理部 13は、放送地域 Aにおける再放送専用チャンネルの EPG情報を EPG情報記憶部 12から読み出す。そして、放送処理部 13は、当該 EPG情報にしたがって、最初に再放送する番組のコンテンツデータを番組データ記憶部 11から読み出す (S41a)。

[0151] 次に、放送処理部 13は、読み出したコンテンツデータを地上波デジタルテレビ放送の放送信号に変換し、当該放送信号を放送網に送出する (S42a)。

[0152] 次に、放送処理部 13は、 EPG情報を参照して、次に再放送する番組があるか否かを判断する（S43a)。

[0153] 次の番組がある場合（S43aで Yes)、放送処理部 13は、当該番組のコンテンツデータを番組データ記憶部 11から読み出す（S44a)。その後、 S42aの処理に戻る。一方、次の番組がない場合（S43aで No)、処理を終了する。

[0154] (具体的な処理例）

次に、具体的な再放送番組の編成処理例について説明する。

[0155] まず最初に、当該具体例の前提事項について説明する。図 15は、本具体例における、各放送地域 A、 B、 Cにおける人口分布を示す図である。

[0156] 図 15に示されるように、放送地域 Aは、比較的老人が多い地域である。また、放送地域 Bは、ビジネス街であり、昼間にビジネスマンの人口が多い地域である。さらに、放送地域 Cは、ホームタウンであり、昼間に主婦の人口が多い地域である。

[0157] また、ホームタウンである放送地域 Cからビジネス街である放送地域 Bに通勤するビジネスマンが多い。

[0158] さらに、放送地域 A， B, Cの全地域において、図 4に示されるような EPG情報にしたがって、通常放送がされるものとする。

[0159] また、 12 : 10頃に放送地域 Cの放送網に設置された放送アンテナに故障が発生し

、当該時刻において、放送地域 Cに存在する携帯電話 2において多数の受信不良が生じるものとする。

[0160] 例えば、 S21aにおいて、集計部 18は、図 4に示される EPG情報に従って、時刻 9 :

00になると、通常放送用チャンネル Chiの番組「おはようニュース」および Ch2の番組「時代劇」が終了したことを検知する。さらに、集計部 18は、時刻 10 : 00になると、通常放送用チャンネル Chiの番組「ワイドショー X」が終了したことを検知する。

[0161] そして、 S22aにおいて、集計部 18は、放送地域ごとに、各番組に対応する不良数を求め、集計結果情報を集計結果記憶部 19に格納する。

[0162] 時刻 11 : 00において、集計結果記憶部 19は、図 8に示される集計結果情報を記憶しているとする。

[0163] この場合、再放送番組編成部 20は、時刻 11 : 00において、 S32a〜36aの処理を行う。すなわち、再放送番組編成部 20は、放送地域 Aの集計結果情報の中から、条件 (A) (B)を満足し、かつ、不良数が最も大きい、番組名「おはようニュース」の集計結果情報を抽出する。同様に、再放送番組編成部 20は、放送地域 Bおよび Cの集計結果情報の中から、番組名「おはようニュース」の集計結果情報を抽出する。

[0164] そして、再放送番組編成部 20は、抽出した集計結果情報の中力ら番組名「おはようニュース」を読み取り、当該番組名の番組を、全ての放送地域において、再放送専用チャンネル ChOの時刻 12： 00から再放送すると決定する。

[0165] そして、再放送番組編成部 20は、図 16に示されるような、再放送専用チャンネルの EPG情報を生成する。

[0166] また、時刻 12 : 00において、集計結果記憶部 19が、図 17に示されるような集計結果情報を記憶しているとする。なお、時刻 11 : 00において、再放送番組編成部 20は、再放送すると決定した番組名「おはようニュース」の集計結果情報を削除している。

[0167] 本具体例では、比較的老人の人口が多い放送地域 Aにおいて、老人に人気のある番組「時代劇」の不良数が最も高ぐ比較的主婦の人口が多い放送地域 Cにおいて、主婦に人気のある番組「ワイドショー X」の不良数が最も高くなつている。

[0168] この場合、再放送番組編成部 20は、時刻 12 : 00において、放送地域 Aの集計結果テーブルの中から、条件 (A) (B)を満足し、かつ、不良数が最も大きい、番組名「時代劇」の集計結果情報を抽出する。そして、再放送番組編成部 20は、抽出した番組名「時代劇」の番組を、放送地域 Aにおいて、再放送専用チャンネル ChOの時刻 1 3 : 00から再放送すると決定する。そして、再放送番組編成部 20は、図 18に示されるような、放送地域 Aに対応する再放送専用チャンネルの EPG情報を生成する。

[0169] 一方、再放送番組編成部 20は、放送地域 Cの集計結果情報の中から、条件 (A) ( B)を満足し、かつ、不良数が最も大きい、番組名「ワイドショー X」の集計結果情報を抽出する。そして、再放送番組編成部 20は、抽出した番組名「ワイドショー X」の番組を、放送地域 Cにおいて、再放送専用チャンネル ChOの時刻 13 : 00から再放送すると決定する。そして、再放送番組編成部 20は、図 19に示されるような、放送地域 Cに対応する再放送専用チャンネルの EPG情報を生成する。

[0170] なお、番組名「時代劇」の番組長が 2時間であるため、放送地域 Aにおける当該再放送番組の再放送終了時刻は 15 : 00である。そのため、再放送番組編成部 20は、放送地域 Aについて、時刻 14 : 00まで次の再放送番組の編成を行わない。

[0171] 一方、番組名「ワイドショー X」の番組長が 1時間であるため、放送地域 Aにおける当該再放送番組の再放送終了時刻は 14 : 00である。そのため、再放送番組編成部 20は、放送地域 Cについて、時刻 13 : 00まで次の再放送番組の編成を行わない。

[0172] このように、再放送番組編成部 20は、放送地域ごとに、再放送する番組を決定すること力 Sできる。

[0173] さらに、時刻 15 : 00において、集計結果記憶部 19は、図 20に示されるような放送地域 Cの集計結果テーブルを記憶しているとする。すなわち、時刻 12 : 10に放送ァンテナの故障が生じた放送地域 Cでは、当該時刻に放送されていた番組「主婦の友」および「お昼のニュース」の不良数が非常に高くなつている。

[0174] この場合、再放送番組編成部 20は、時刻 15 : 00において、放送地域 Cの集計結果情報の中から、条件 (A) (B)を満足し、かつ、不良数が最も大きい、番組名「主婦の友」の集計結果情報を抽出する。そして、再放送番組編成部 20は、抽出した番組名「主婦の友」の番組を、放送地域 Cにおいて、再放送専用チャンネル ChOの時刻 1 6 : 00から再放送すると決定する。これにより、再放送番組編成部 20は、図 21に示されるような、再放送専用チャンネルの EPG情報を生成する。

[0175] (EPG情報の表示処理）

次に、携帯電話 2における EPG情報の表示処理について、図 22のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該 EPG情報の表示処理は、図示しない操作部に EPG情報表示指示が入力されることによって開始される。

[0176] まず、 EPG情報表示処理部 44は、 EPG情報表示指示の入力を検知すると、 EPG 情報記憶部 43から各チャンネルの EPG情報を読み出す（S51b)。

[0177] 次に、 EPG情報表示処理部 44は、受信不良通知記憶部 40から受信不良通知情報を読み出す（S52b)。

[0178] その後、 EPG情報表示処理部 44は、受信不良通知情報のチャンネル情報が示すチャンネルで、当該チャンネル情報に対応する受信不良発生時刻に放送されていた番組の番組名を EPG情報から特定する（S53b)。

[0179] 例えば、受信不良通知情報がチャンネル情報「Ch2」および受信不良発生時刻「1

2 : 10」を示している場合、 EPG情報表示処理部 44は、図 4に示す EPG情報を参照して、当該チャンネル情報が示すチャンネルで当該受信不良発生時刻に放送されてレ、た番組の番組名「主婦の友」を特定する。

[0180] 続レ、て、 EPG情報表示処理部 44は、 S53bで特定した番組名の番組が再放送専用チャンネルの EPG情報の中に存在するか否かを判断する（S54b)。

[0181] S53bで特定した番組名の番組が再放送専用チャンネルの EPG情報の中に存在する場合（S54b)、 EPG情報表示処理部 44は、再放送専用チャンネルの EPG情報において、 S53bで特定した番組名に対応する番組欄の色を変更する（S55b)。すなわち、 PG情報表示処理部 44は、再放送専用チャンネルの EPG情報において、 S

53bで特定した番組名に対応する番組欄の表示形式を、他の番組に対応する番組欄と異なるものにする。

[0182] その後、 EPG情報表示処理部 44は、 EPG情報を表示部に表示する（S56b)。

[0183] 例えば、 EPG情報表示処理部 44は、 S53bで番,袓名「主婦の友」を特定した場合、図 23に示されるように、再放送専用チャンネルにおける再放送番組「主婦の友」の欄のみ色を変更した EPG情報画面を表示部 31に表示する。

[0184] (変形例）

上記説明では、受信不良通知メール生成部 39およびメール処理部 41は、受信不良検出部 37が検出したパケットロス率が所定値以上であることを検知した直後に、受信不良通知メールを生成して送信する。ここで、当該受信不良通知メールの送信時刻は、受信不良が生じた時刻（受信不良発生時刻）とほぼ同一である。そのため、上記のように、受信不良通知メールの送信時刻を受信不良発生時刻とみなしても問題なレ、。ただし、より正確に放送局 1が集計を行うためには、受信不良通知メール生成部 39は、図示しない時計部から受信不良発生時刻を読み取り、当該受信不良発生時刻を示す情報を受信不良通知メールに含ませることが好ましい。この場合、受信不良通知メール処理部 16は、受信不良通知メールに含まれる受信不良発生時刻およびチャンネル情報から、受信不良が生じた際に受信していた番組の番組名を、 EPG 情報から特定する。

[0185] また、上記説明では、携帯電話 2の受信不良通知メール生成部 39は、受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が所定値以上になるごとに、受信不良通知メールを生成し、送信するものとした。

[0186] し力しながら、これに限らず、受信不良通知メール生成部 39は、現在受信している番組の放送終了までに、受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が所定値以上になった回数 (不良数)をカウントし、当該番組の終了後に当該不良数を示す受信不良通知メールを生成してもよレ、。

[0187] 具体的には、受信不良通知メール生成部 39は、番組 EPG情報記憶部 43が記憶する EPG情報から、現在受信している番組の放送終了時刻を読み出す。そして、受信不良通知メール生成部 39は、読み出した放送終了時刻になるまで、受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が所定値以上になった回数をカウントし、カウント結果を示す受信不良通知メールを放送終了後に生成し、送信する。この際、受信不良通知メール生成部 39は、当該番組において、最初にパケットロス率が所定値以上になった時刻（受信不良発生時刻）を図示しない時計部から読み取り、受信不良通知メールに当該受信不良発生時刻を示す情報を含ませる。なお、受信不良通知メールには、不良数および受信不良発生時刻の他に、上記と同様に、チャンネル情報および位置情報が含まれてレ、る。

[0188] これによれば、携帯電話 2の受信不良通知メール生成部 39は、受信している放送信号の番組について、 1回のみ受信不良通知メールを送信すればよい。なお、不良数が 0回の場合、受信不良通知メール生成部 39は、受信不良通知メールを生成しなくてもよい。

[0189] また、この場合、放送局 1の受信不良通知メール処理部 16は、各受信不良通知メールについて、当該メールが示す不良数を受信不良リスト記憶部 17に格納する。この際、受信不良通知メール処理部 16は、受信不良通知メールに含まれる受信不良発生時刻およびチャンネル情報から、受信不良が生じた際に受信していた番組の番組名を、 EPG情報から特定する。

[0190] そして、集計部 18は、放送地域ごとに、各番組に対する受信不良メール情報の不良数を合計する。

[0191] また、集計する場合には、受信不良が生じた携帯電話 2の数を集計するほうが好ましい場合がある。この場合には、受信不良通知メール生成部 39は、現在受信している番組の放送終了までに、受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が所定値以上に 1回でもなつた場合に、当該番組の終了後に受信不良が生じたことを示す受信不良通知メールを生成してもよい。この場合、受信不良通知メール生成部 39は、各番組について、受信不良が生じたことを示す受信不良通知メールを 1回だけ送信することとなる。これにより、放送局 1の集計部 18は、受信不良が生じた携帯電話 2の数を集計することができる。

[0192] また、上記説明では、位置情報取得部 38は、 GPS受信機を用いて位置情報を取得するとした。し力ながら、これに限らず、位置情報取得部 38は、携帯電話 2の基地局から送信される基地局情報から、携帯電話 2の現在位置に関する位置情報を取得してもよレ、。なお、この場合、位置情報は、正確には基地局の位置を示すものであり、携帯電話 2の位置を示すものではない。しかし、携帯電話 2と基地局との距離は、上記放送地域と比較して小さいため、基地局の位置を示す位置情報を携帯電話 2の現在位置に関する位置情報としても問題はない。

[0193] また、上記説明では、放送局 1は、再放送専用チャンネルを用いて再放送するものとした。し力ながら、これに限らず、放送処理部 13は、受信不良リスト記憶部 17を参照して、当該再放送番組に対して受信不良通知メールを送信した携帯電話 2を特定し、特定した携帯電話 2に再放送番組のコンテンツデータをピアツーピアで送信してちょい。

[0194] また、放送局 1の再放送番組編成部 20は、 EPG情報記憶部 12が記憶する EPG情報を更新する際に、図 16で示されるように、再放送すると決定した各番組について、再放送用チャンネルおよび本放送用チャンネルにおける当該番組に対応する欄が互いに関連付けられていることを示す関連情報を付加してもよい（図 16における矢印力 Sこれに相当する）。そして、放送処理部 13は、放送信号に更新された EPG情報を付加して放送する。一方、携帯電話 2において、 EPG表示処理部 44は、受信した E PG情報を表示部 31に表示する。これにより、ユーザは、本放送用チャンネルで放送された番組のうち、どの番組が再放送されるかを容易に認識することができる。

[0195] なお、再放送番組編成部 20は、上記関連情報として、図 16に示す矢印のほかに、例えば、該当する欄の色を他の欄と異なる色とする情報などを用いることができる。

[0196] 以上のように、本実施形態の再放送番組編成システムは、複数の携帯電話 2と放送局 1とを含む。

[0197] そして、携帯電話 2は、放送波受信部 (受信手段) 35と、放送波受信部 35が受信した放送波のパケットロス率 (受信不良度)を検出する受信状態検出部 (検出手段) 37 と、受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が所定値 (5%)より大きい場合に、放送波受信部 35が受信している放送波の番組を識別するチャンネル情報および受信不良発生時刻（ここでは送信時刻で代用）を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信不良通知メール (受信状態情報)を、放送局 1に送信する受信不良通知メール生成部（受信状態通知手段） 39およびメール処理部（受信状態通知手段) 41とを備える。

[0198] 上記の構成によれば、受信不良通知メール生成部 39は、受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が 5%より大きいか否かにより、受信不良が生じたか否かを判断すること力 Sできる。

[0199] そして、受信不良通知メール生成部 39およびメール処理部 41は、受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が 5%より大きい場合に、受信している放送波の番組、つまり、受信不良が生じている番組を識別する番組識別情報 (チャンネル情報および受信不良発生時刻（ここでは送信時刻で代用））を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信不良通知メールを、放送局 1に送信する。

[0200] これにより、放送局 1は、受信不良が多く生じている番組を再放送番組として決定すること力 Sできる。すなわち、携帯電話 2は、受信不良通知メールを再放送要求として送信することとなる。そのため、ユーザが何ら操作を行うことな受信不良が生じた番組に対する再放送要求が放送局 1に送信される。そのため、従来のようなユーザの煩雑な再放送要求のための操作が不要となる。

[0201] また、携帯電話 2の受信状態検出部 37が検出したパケットロス率が 5%より大きい場合に、即座に受信不良通知メール (再放送要求）が送信される。そのため、放送局 1は、各番組について、通常放送が終了した後、当該番組に対する受信不良通知メールを即座に集計することができる。その結果、通常放送が終了してから再放送が決定されるまでの時間が短縮できる。

[0202] そして、放送局 1は、受信不良通知メールを受信する通信部（通信手段） 14と、通信部 14が受信した受信不良通知メールに含まれる番組識別情報 (チャンネル情報および放送時刻（ここでは送信時刻で代用））を用いて、番組ごとに、不良数を集計する集計部 18と、当該集計結果に基づいて、再放送する番組を決定する再放送番組編成部（番組編成手段） 20とを備える。

[0203] これにより、受信不良が生じた回数に応じて、番組が再放送される。そのため、多くの視聴者が受信不良で視聴できなかった番組を再放送することができる。

[0204] さらに、携帯電話 2は、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部（位置情報取得手段） 38を備える。そして、受信不良通知メール生成部 39は、受信不良通知メールに、位置情報取得部 38が取得した位置情報を含ませる。

[0205] また、放送局 1は、放送地域を識別する放送地域識別情報と当該放送地域の範囲を示す範囲情報とを対応付けて記憶する地域情報テーブル記憶部 (放送地域情報記憶部） 15を備える。そして、受信不良通知メール処理部 (集計手段） 16は、携帯電話 2から受信した受信不良通知メールの位置情報が示す位置を含む上記範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を地域情報テーブル記憶部 15から読み出す。そして、集計部 (集計手段） 18は、当該放送地域識別情報を用いて、放送地域ごとに、各番組の不良数を集計する。さらに、再放送番組編成部 2 0は、集計部 18の集計結果に応じて、放送地域ごとに、再放送する番組を決定する

[0206] このように、放送局 1は、放送地域ごとに、当該放送地域にいる視聴者の受信不良の状況に応じて、再放送する番組を決定することができる。

[0207] また、放送局 1の再放送通知メール処理部（再放送通知手段） 21は、受信不良通知メールに対応する受信不良メール情報の中から、再放送番組編成部 20が再放送すると決定した番組に対応する番組識別情報 (ここでは、番組名）を含む受信不良メール情報を抽出する。そして、再放送通知メール処理部 21は、抽出した受信不良メール情報が示す電子メールアドレスを送信先として、当該番組が再放送されることを通知する。

[0208] これにより、携帯電話 2は、受信不良が生じていた番組について、当該番組が再放送される旨を表示部 31に表示することができる。これにより、視聴者は、再放送番組を見逃すことがなくなる。

[0209] また、携帯電話 2は、各番組の放送時間を示す EPG情報を蓄積する EPG情報記憶部 43と、上記 EPG情報を表示部（表示装置） 31に表示させる EPG表示処理部（E PG表示処理手段) 44とを備える。

[0210] そして、 EPG表示処理部 44は、受信不良通知メール生成部 39が生成した受信不良通知情報に含まれるチャンネル情報のチャンネルで、当該受信不良通知情報に含まれる受信不良発生時刻で放送されていた番組に対応する EPG情報と、再放送番組に対応する EPG情報とを照合する。さらに、 EPG表示処理部 44は、上記受信不良通知情報に対応する番組が再放送されるか否かを判断し、当該番組が再放送される場合、当該番組の再放送番組に対応する EPG情報を他の番組の EPG情報とは異なる表示形式で表示する。例えば、 EPG表示処理部 44は、当該番組の再放送番組に対応する EPG情報を他の番組の EPG情報とは異なる色で表示したり、当該番組の再放送番組に対応する EPG情報に何らかのマークを付加する。

[0211] これにより、視聴者は、当該番組が再放送される旨、および、その放送時間を容易に認識することができる。その結果、視聴者は、当該再放送番組を見逃すことがなくなる。

[0212] 〔実施形態 2〕

上記実施形態では、放送局 1は、再放送専用チャンネルを用いて、再放送を行うものとした。本実施形態は、再放送専用チャンネルを有しておらず、通常放送用チャンネルを用いて再放送を行うものである。すなわち、本実施形態の再放送番組編成システムは、通常法放送用チャンネルにおいて、通常放送がされない時間帯（例えば、深夜の 2時から早朝の 6時）に再放送を行う。

[0213] 本実施形態 2について、図 24ないし図 26に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

[0214] 本実施形態の再放送番組編成システムは、上記実施形態と同様に、図 2で示されるように、放送局 1および携帯電話 2を備える。また、本実施形態の携帯電話 2は、図

3で示した上記実施形態と同様の構成を有している。

[0215] 本実施形態の放送局 1は、上記実施形態と異なり、以下の条件に従って、再放送番組の編成を行う。

(e)図 24に示されるように、通常放送用チャンネルにおいて、通常放送が行われない時間帯（午前 2時から 6時）を用いて再放送を行う。

(f)午前 1時に、 1時間後の午前 2時から 6時までに再放送する番組を決定する。

(g)前日の午前 1時から午前 2時までと、前日の午前 6時から当日の午前 1時までに放送終了した通常放送の番組のうち、不良数に基づいて選択した番組を、当日の午前 2時から 6時までに再放送する。

[0216] 本実施形態の放送局 1は、図 1で示した上記実施形態と同様の構成を有している。

ただし、本実施形態における放送局 1の集計部 18および再放送番組編成部 20は、上記実施形態と異なり、以下のような機能を有する。

[0217] 本実施形態の集計部 18は、上記実施形態と同様に、受信不良リスト記憶部 17の中から、同一の放送地域識別情報および番組名を有する受信不良メール情報の数 ( 不良数）をカウントし、その不良数を受信不良回数とするものである。

[0218] ただし、本実施形態の集計部 18は、以下のようにして、放送地域毎に、各番組名およびその受信不良回数を互いに対応付けて集計結果記憶部 19に格納する。

[0219] すなわち、集計部 18は、当該番組名で識別される番組の放送開始時刻および放送終了時刻を、 EPG情報記憶部 12から読み出す。そして、集計部 18は、読み出した放送開始時刻および放送終了時刻に基づいて、各番組の番組長を算出する。そして、集計部 18は、各番組について、当該番組の番組名と、カウントした不良数と、算出した番組長とを対応付けた集計結果情報を放送地域毎に集計結果記憶部 19 に格納する。

[0220] 図 25は、本実施形態における集計結果記憶部 19が記憶する放送地域 Aの集計結果情報の一例を示す図である。図示されるように、集計結果記憶部 19は、各番組について、当該番組の番組名と不良数と番組長とを対応付けた集計結果情報を記憶している。

[0221] また、本実施形態の再放送番組編成部 20は、上記実施形態と同様に、放送地域毎の集計結果情報を参照して、放送地域毎に、再放送を行う番組 (再放送番組)および当該再放送番組の放送開始時刻を決定するものである。

[0222] ただし、本実施形態の再放送番組編成部 20は、以下のような手順で再放送番組の編成処理を行う。

[0223] まず、再放送番組編成部 20は、午前 1時になったことを検知して、集計結果記憶部 19から、放送地域ごとに各通常放送用チャンネルで放送された番組の集計結果情報を読み出す。

[0224] 次に、再放送番組編成部 20は、不良数の最も多い集計結果情報から、番組名および番組長を読み出す。そして、再放送番組編成部 20は、再放送用の時間帯（午前 2時から 6時）において、再放送番組が決定されていない時間枠 (ここでは、まだ一つも再放送番組が決定されていないため、午前 2時から 6時）内に読み出した番組長が含まれるか否かを判定する。当該番組長が当該時間枠内に含まれる場合に、再放送番組編成部 20は、集計結果情報から読み出した番組名の番組を再放送すると決定する。

[0225] 例えば、集計結果記憶部 19が図 25に示されるような集計結果情報を記憶しているとする。この場合、再放送番組編成部 20は、最も不良数が多い集計結果情報から、番組名「おはようニュース」および番組長「1時間」を読み出す。そして、再放送番組編成部 20は、再放送番組が決定されていない時間枠 (午前 2時から 6時）内に読み出した番組長「1時間」が含まれるため、当該番組「おはようニュース」を午前 2時から再放送すると決定する。 [0226] その後、再放送番組編成部 20は、次に不良数が多い集計結果情報から、番組名および番組長を読み出し、同様の処理を行う。

[0227] 例えば、集計結果情報記憶部が図 25に示されるような集計結果情報を記憶しているとする。この場合、再放送番組編成部 20は、 2番目に不良数が多い集計結果情報から、番組名「時代劇」および番組長「2時間」を読み出す。そして、再放送番組編成部 20は、再放送番組が決定されていない時間枠 (午前 3時から 6時）内に読み出した番組長「2時間」が含まれるため、当該番組「時代劇」を午前 3時から再放送すると決定する。

[0228] このようにして、再放送番組編成部 20は、不良数が多い順に、集計結果情報から番組名および番組長を読み出す。そして、再放送番組編成部は、再放送用の時間帯（午前 2時から 6時）において、再放送番組が決定されていない時間枠内に読み出した番組長が含まれるか否力を判定する。当該番組長が当該時間枠内に含まれる場合に、再放送番組編成部 20は、当該番組を再放送すると決定する。

[0229] 例えば、集計結果記憶部 19が図 25に示されるような集計結果情報を記憶している場合には、再放送番組編成部 20は、図 26に示されるような再放送番組の編成を行う

[0230] 〔実施形態 3〕

上記実施形態では、携帯電話 2が、パケットロス率が所定値以上であることを検知し

、受信不良の発生を通知する受信不良通知メールを放送局 1に送信する。そして、放送局 1が当該受信不良通知メールを集計して再放送番組の編成を行うものとした。

[0231] 本実施形態は、携帯電話がパケットロス率の測定結果を定期的に放送局に送信し

、放送局が携帯電話から受信したパケットロス率を集計して再放送番組の編成を行うものである。

[0232] 本実施形態 3について、図 27ないし図 31に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

[0233] 図 27は、本実施形態の携帯電話 102の構成を示すブロック図である。図 27に示されるように、携帯電話 102は、上記携帯電話 2と比較して、受信状態検出部 37の代わりに受信状態検出部 137を、受信不良通知メール生成部 39の代わりに受信状態通知メール生成部（受信状態通知手段) 45を備え、さらにタイマ 46を備える点で異なる。

[0234] 受信状態検出部 137は、タイマ 46を用いて、定期的に (例えば、 10分ごとに)パケットロス率を測定し、測定結果を受信状態通知メール生成部 45に出力する。

[0235] 受信状態通知メール生成部 45は、受信状態検出部 137からパケットロス率を受けると、位置情報取得部 38から位置情報を取得するとともに、チャンネル設定部 34から現在設定されているチャンネルを示すチャンネル情報を取得する。そして、受信状態通知メール生成部 45は、当該パケットロス率、位置情報およびチャンネル情報を通知する受信状態通知メールを生成し、生成した受信状態通知メールをメール処理部 41に送る。

[0236] 図 28は、本実施形態の放送局 101の構成を示すブロック図である。図 28に示されるように、放送局 101は、番組データ記憶部 11と、 EPG情報記憶部 12と、放送処理部 13と、通信部 14と、地域情報テーブル記憶部 15と、受信状態通知メール処理部（集計手段) 22と、受信メール記憶部 23と、集計部 (集計手段） 118と、再放送番組編成部 120と、再放送通知メール処理部 121とを備える。

[0237] 受信状態通知メール処理部 22は、通信部 14から受けた受信状態通知メールが示す受信メール情報を受信メール記憶部 23に格納するものである。

[0238] 具体的には、受信状態通知メール処理部 22は、通信部 14から受けた受信不良通知メールから、送信元の電子メールアドレス、位置情報、チャンネル情報、送信時刻 ( ここでは、パケットロス率の検出時刻とほぼ同一である）、パケットロス率を抽出する。さらに、受信状態通知メール処理部 22は、抽出した位置情報に対応する放送地域識別情報を地域情報テーブル記憶部 15から読み出す。そして、受信状態通知メール処理部 22は、受信状態通知メール力抽出した電子メールアドレス、送信時刻、チャンネル情報およびパケットロス率と、地域情報テーブル記憶部 15から読み出した放送地域識別情報とを対応付けた受信メール情報を生成し、受信メール記憶部 23 に格納する。

[0239] 受信メール記憶部 23は、上記受信メール情報を記憶するものである。図 31は、受信メール記憶部 23が記憶する受信メール情報の一例を示す図である。

[0240] 集計部 118は、受信メール記憶部 23が記憶する受信メール情報を参照して、放送地域、送信時刻、およびチャンネル毎に、パケットロス率の平均値を求めるものである

[0241] 具体的には、集計部 118は、受信メール記憶部 23が記憶する受信メール情報の中から、所定の放送時刻範囲（例えば、 6： 00〜6： 10)に送信時刻が含まれ、かつ、同一の放送地域識別情報およびチャンネル情報を有する受信メール情報のパケットロス率の平均値（平均パケットロス率）を算出する。

[0242] 再放送番組編成部 120は、集計部 118が算出した平均パケットロス率に基づいて、再放送する放送信号を決定するものである。

[0243] 具体的には、再放送番組編成部 120は、集計部 118が算出した平均パケットロス率が所定値 (例えば、 5%)以上である場合、集計部 118から当該平均パケットロス率に対応するチャンネル情報、放送地域識別情報および上記放送時刻範囲を取得する。そして、再放送番組編成部 120は、当該チャンネル情報が示すチャンネルで、当該放送時刻範囲に放送されていた放送信号を、当該放送地域識別情報が示す地域情報で再放送すると決定する。

[0244] また、再放送番組編成部 120は、決定内容に応じて、 EPG情報記憶部 12が記憶する EPG情報を更新する。

[0245] さらに、再放送番組編成部 120は、再放送すると決定した放送信号を放送していたチャンネルおよび放送時刻範囲を示す再放送信号情報と、再放送開始時刻、および再放送地域を示す再放送地域情報を再放送通知メール処理部 121に出力する。

[0246] 再放送通知メール処理部 121は、通常放送された放送信号を受信してレ、た携帯電話 2に対し、当該放送信号が再放送される旨を通知するための再放送通知メールを生成するものである。さらに、再放送通知メール処理部 121は、生成した再放送通知メールを、通信部 14を介して携帯電話 2に送信する。

[0247] 具体的には、再放送通知メール処理部 121は、再放送番組編成部 120から受けた再放送信号情報が示すチャンネル情報と同じチャンネル情報、当該再放送信号情報が示す放送地域識別情報と同じ放送地域識別情報、および、当該再放送信号情報が示す放送時刻範囲に含まれる送信時刻を有する受信メール情報を受信メール記憶部 23において特定する。そして、再放送通知メール処理部 121は、特定した受信メール情報から電子メールアドレスを読み出し、読み出した電子メールアドレスを送信先とし、再放送番組編成部 120が再放送すると決定した放送信号を、再放送番組編成部 20から受けた再放送開始時刻に放送する旨を通知する再放送通知メールを生成する。

[0248] (再放送番組編成システムの処理の流れ）

次に、本実施形態の再放送番組編成システムの処理の流れについて、図 29のフロ一チャートを参照しながら説明する。

[0249] まず、放送局 101では、放送処理部 13が、 EPG情報記憶部 12が記憶する EPG情報に従って、通常放送用チャンネルを用いて通常放送を行う（S61a)。

[0250] 一方、携帯電話 102において、放送波受信部 35が放送信号を受信し、デコード部

36が再生する（S62b)。この際、チューナ部 35bが受信信号の電界強度を受信状態検出部 37に出力するとともに、復調部 35cが受信信号の C/N比を受信状態検出部

37に出力する。

[0251] 次に、受信状態検出部 37は、タイマ 45を参照して、所定時間（例えば 10分)だけ経過したか否力を判断する（S63b)。

[0252] 所定時間経過していない場合（S63bで No)、再度 S63bの処理に戻る。

[0253] 一方、所定時間経過した場合（S63bで Yes)、受信状態検出部 37は、チューナ部

35bから受けた電界強度と、復調部 35cから受けた C/N比とに基づいて、パケット口ス率を算出する（S64b)。

[0254] 続レ、て、受信状態通知メール生成部 45は、位置情報記憶部 38から現在の位置情報を取得するとともに、チャンネル設定部 34から現在設定されているチャンネルを示すチャンネル情報を取得する。そして、受信状態通知メール生成部 45は、取得した位置情報およびチャンネル情報と、受信状態検出部 37が測定したパケットロス率と、パケットロス率の算出時刻とを通知するための受信状態通知メールを生成する（S65 b)。なお、ここでは、受信状態通知メール生成部 45は、パケットロス率を測定した時刻とほぼ同じ時に、受信状態通知メールを生成し、送信する。そのため、本実施形態では、受信状態通知メールの送信時刻が、パケットロス率の測定時刻を示しているものとする。

[0255] その後、メール処理部 41は、受信状態通知メール生成部 39が生成した受信不良通知メールを放送局 1に送信する（S66b)。そして、受信状態通知メール生成部 39 は、タイマ 46をリセットする（S67b)。

[0256] 次に、放送局 1では、通信部 14が、携帯電話 102から受信状態通知メールを受信する（S68a)。

[0257] その後、受信状態通知メール処理部 22は、当該受信状態通知メールから、送信元の電子メールアドレス、位置情報、チャンネル情報、送信時刻（ここでは、パケットロス率の測定時刻を示している）、およびパケットロス率を抽出する。そして、受信状態通知メール処理部 22は、抽出した位置情報が含まれる範囲情報に対応する放送地域識別情報を地域情報テーブル記憶部 15から読み出す。

[0258] そして、受信状態通知メール処理部 22は、受信状態通知メールから抽出した電子メーノレアドレス、送信時刻、チャンネル情報およびパケットロス率と、受信不良通知メ一ルカ抽出した位置情報に対応する放送地域識別情報とを対応付けた受信メール情報を生成し、受信メール記憶部 23に格納する（S69b)。

[0259] その後、集計部 118は、所定の放送時刻範囲ごとに、受信メール記憶部 23の中から当該放送時刻範囲に送信時刻が含まれる受信メール情報を抽出する。そして、集計部 118は、抽出した受信メール情報に基づいて、放送地域およびチャンネルごとに、パケットロス率の平均値（平均パケットロス率）を算出する（S70b)。

[0260] 図 30は、チャンネル Chiの 12 : 00から 13 : 00に放送された放送信号について、携帯電話 102から送信された受信状態通知メール力集計部 118が算出した平均パケットロス率を示す図である。

[0261] 図示されるように、 12 : 00〜12 : 10、 12： 20〜： 13： 00において、パケットロス率が所定値（5%)以上である。

[0262] そして、再放送番組編成部 120は、 5%以上である平均パケットロス率に対応する受信メール情報のチャンネル情報 (例えば、「Chl」）、放送地域識別情報 (例えば、「放送地域 A」 )および上記放送時刻範囲（例えば、「12： 00〜12： 10」 )を集計部 118 から取得する。そして、再放送番組編成部 120は、当該チャンネル情報が示すチヤンネルで、当該放送時刻範囲に放送されていた放送信号を、当該放送地域識別情報が示す地域情報で再放送すると決定する（S71b)。

[0263] 例えば、集計部 118が図 31に示されるような平均パケットロス率を算出した場合、再放送番組編成部 120は、図 32に示されるように、再放送時間帯の 2 : 00から、平均パケットロス率が 5%以上である放送時刻範囲である 12 : 00〜12： 10、 12 : 20〜： 12 : 30、…を順に再放送すると決定する。

[0264] このとき、再放送番組編成部 120は、再放送すると決定した放送信号を放送していたチャンネルおよび放送時刻範囲を示す放送信号情報と、再放送開始時刻、および再放送する放送地域を示す再放送地域情報を再放送通知メール処理部 121に出力する。

[0265] 次に、再放送通知メール処理部 121は、再放送番組編成部 120から受けた放送信号情報が示すチャンネル情報および再放送地域情報と同じチャンネル情報および放送地域識別情報であり、当該放送信号情報が示す放送時刻範囲に含まれる送信時刻を有する受信メール情報を受信メール記憶部 23において特定する。そして、再放送通知メール処理部 121は、特定した受信メール情報から電子メールアドレスを読み出し、読み出した電子メールアドレスを送信先とし、再放送番組編成部 120が再放送すると決定した放送信号を、再放送番組編成部 120から受けた放送開始時刻に放送する旨を通知する再放送通知メールを送信する（S72a)。

[0266] そして、携帯電話 102のメール処理部 41は、当該再放送通知メールを受信し、表示部 31に表示する（S73b)。

[0267] その後、放送処理部 13は、再放送番組編成部 120によって更新された再放送専用チャンネルの EPG情報に基づいて、再放送を行う（S74a)。また、携帯電話 102は、再放送番組の放送信号を受信し、再生する（S75b)。

[0268] なお、上記説明では、集計部 118は、放送地域および所定の放送時刻範囲ごとに、複数の携帯電話 102からの受信状態通知メールが示すパケットロス率の平均値を算出する。そして、当該平均パケットロス率が所定値以上であるか否かに応じて、再放送番組編成部 120が当該放送時刻範囲に放送した放送信号を再放送するか否力を決定するものとした。

[0269] し力ながら、集計部 118は、放送地域および所定の放送時刻範囲ごとに、所定値以上のパケットロス率を示す受信状態通知メールの数をカウントしてもよレ、。そして、再放送番組編成部 120は、不良数が多い順に、当該不良数に対応する放送時刻範囲に放送した放送信号を再放送するとしてもよい。

[0270] 以上のように、本実施形態 3では、携帯電話 102は、放送波受信部 35と、パケット口ス率を測定する受信状態検出部 (検出手段） 137と、受信している放送波の番組を識別する番組識別情報（チャンネル情報、および、パケットロス率測定時刻（ここでは、送信時刻で代用））を含み、上記パケットロス率を示す受信状態通知メールを、 10分ごとに、放送局 101に送信する受信状態通知メール生成部 (受信状態通知手段) 45 およびメール処理部（受信状態通知手段) 41とを備える。

[0271] また、放送局 101は、受信状態通知メールを受信する通信部 14と、当該受信状態通知メールに含まれる上記番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態通知メールが示すパケットロス率に関する特徴量を集計する集計部 (集計手段） 118と、集計結果に基づいて、再放送する番組を決定する再放送番組編成部 (番組編成手段） 120とを備える。

[0272] ここで、上述したように、集計部 118は、上記特徴量として、複数の携帯電話 102からの受信状態通知メールが示すパケットロス率の平均値を算出する。もしくは、集計部 118は、上記特徴量として、 5%より大きいパケットロス率を示す受信状態通知メールの数を算出する。

[0273] これにより、携帯電話 102が受信状態通知メールを 10分ごとに送信し、放送局 101 は、当該受信状態通知メールを集計して、再放送する番組を決定することができる。そのため、受信不良が生じた番組について、視聴者は、再放送要求の送信のための操作を行うことなぐ当該番組の再放送を視聴することができる。また、現在受信してレ、る番組に対する受信状態通知メールを用いて再放送する番組を決定するため、通常放送が終了してから再放送が決定されるまでの時間が短縮できる。

[0274] 上記実施形態 1， 2において、受信不良通知メール生成部 39およびメール処理部 41は、電子メールを用いて、受信不良が生じた旨を通知するものとした。また、上記実施形態 3においても、受信状態通知メール生成部 45およびメール処理部 41は、電子メールを用いて、測定したパケットロス率を示す情報を通知するものとした。

[0275] しかしながら、これに限らず、受信不良通知メール生成部 39 (または受信状態通知メール生成部 45)およびメール処理部 41は、他の方法を用いて、放送局 1 · 101にじゆ電子メールを用いて、受信不良が生じた旨（または、測定したパケットロス率を示す情報）を通知してもよい。

[0276] 例えば、 Http通信を用いた方法が考えられる。すなわち、放送局 1 · 101が HTTPサーバを有する。そして、受信不良通知メール生成部 39 (または受信状態通知メール生成部 45)およびメール処理部 41は、下記のように、上記 HTTPサーバの URLにァクセスする。ここで、受信不良通知メール生成部 39 (または受信状態通知メール生成部 45)およびメール処理部 41は、 URLに、受信不良発生時刻（またはパケットロス率の測定時刻）と、チャンネルと、位置情報と、パケットロス率と、携帯電話 2 · 102の電子メールアドレスとを含める。

http:// www. hoge.com/ unvisiblereport . cgi?lat=42.5&lon= 135.9&cannel= 1 &level= 12 & date=2005— 08— 14— 06:21 :20&mail=aaa@hoge.com

これにより、放送局 1 · 101の受信不良通知メール処理部 16 (または受信状態通知メール処理部 22)は、上記実施形態と同様に、受信不良発生時刻（またはパケット口ス率の測定時刻）と、チャンネルと、位置情報と、パケットロス率と、携帯電話 2 · 102 の電子メールアドレスとを cgiを用いて取得することができる。

[0277] また、 TCPまたは UDP通信を用いる方法も考えられる。すなわち、放送局 1 · 101および携帯電話 2 · 102において、 TCPあるいは UDP通信の独自のプロトコルを構築し、以下のようなデータの送受信を行うことを取り決めておく。

Lat=42.5

Lon=135.9

Channel=l

Level=12

Date=2005/08/14 06:21 :20

Mail=aaa@hoge.com これにより、受信不良通知メール生成部 39 (または受信状態通知メール生成部 45) およびメール処理部 41は、受信不良発生時刻（またはパケットロス率の測定時刻）と、チャンネルと、位置情報と、パケットロス率と、携帯電話 2 · 102の電子メールアドレスとを放送局 1に送信することができる。

[0278] また、受信不良通知メール生成部 39 (または受信状態通知メール生成部 45)およびメール処理部 41は、受信不良発生時刻（またはパケットロス率の測定時刻）と、チヤンネルと、位置情報と、パケットロス率と、携帯電話 2 · 102の電子メールアドレスとを示すデータを、携帯電話 2の基地局を介して、放送局 1 · 101に送信してもよい。

[0279] 通常、携帯電話 2 · 102は、常にどのセルにいる力を基地局に通知するためのパケットを、基地局に送信している。そこで、受信不良通知メール生成部 39 (または受信状態通知メール生成部 45)およびメール処理部 41は、上記データを、上記パケットに含ませる。そして、基地局は、上記データを携帯電話 2 · 102から受けた場合、当該データを放送局 1 · 101に送信すればよい。

[0280] 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなぐ請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

[0281] 最後に、携帯電話 2 · 102の各ブロック、および、放送局 1 · 101の各ブロックは、ノヽ一ドウエアロジックによって構成してもよいし、次のように CPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。

[0282] すなわち、携帯電話 2 · 102または放送局 1 · 101は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行する CPU (central processing unit)、上記プログラムを格納した R〇 M (read only memory)、上目己プログフムを展開 1る RAM (random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置 (記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話 2 · 102または放送局 1 · 101の制御プログラムのプログラムコード（実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム）をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話 2 · 102または放送局 1 · 101に供給し、そのコンピュータ（または CPUや MPU)が記録媒体に記録されてレ、るプログラムコードを読み出し実行することによつても、達成可能である。

[0283] 上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー（登録商標）ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクや CD— ROMZMO/ MD/DVDZCD— R等の光ディスクを含むディスク系、 ICカード（メモリカードを含む） Z光カード等のカード系、あるいはマスク R〇M/EPROMZEEPR〇MZフラッシュ ROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。

[0284] また、携帯電話 2 · 102または放送局 1 · 101を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットヮークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、 LAN、 ISDN, VAN, CATV通信網、仮想専用網（virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、 IEEE1394、 USB、電力線搬送、ケーブル TV回線、電話線、 ADSL回線等の有線でも、 IrDAやリモコンのような赤外線、 Bluetooth (登録商標）、 802. 11無線、 HDR、携帯電話網、衛星回線

、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。

産業上の利用の可能性

[0285] 本発明、地上波デジタルテレビ放送や、アナログテレビ放送、 FM放送などの再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置などに適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 放送波を受信する受信手段と、

上記受信手段が受信した放送波の受信不良度を検出する検出手段と、上記検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備えることを特徴とする受信装置。

[2] 放送波を受信する受信手段と、

上記受信手段が受信した放送波の受信不良の度合いを示す受信不良度を検出する検出手段と、

上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記検出手段が検出した受信不良度を示す受信状態情報を、所定のタイミングで、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備えることを特徴とする受信装置。

[3] 現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、

上記受信状態通知手段は、上記受信状態情報に、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を含ませることを特徴とする請求項 1または 2に記載の受信装置。

[4] 各番組の放送時間を示す EPG情報を蓄積する EPG情報記憶部と、

上記 EPG情報を表示装置に表示させる EPG表示処理手段とを備え、上記 EPG表示処理手段は、上記受信状態通知手段が送信した受信状態情報に含まれる上記番組識別情報が示す番組に対応する EPG情報と再放送番組に対応する EPG情報とを照合することで、当該番組が再放送されるか否かを判断し、当該番組が再放送される場合、当該番組の再放送番組に対応する EPG情報を他の番組の EPG情報とは異なる表示形式で表示することを特徴とする請求項 1に記載の受信装置。

[5] 放送波の受信不良度を検出するとともに、受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記受信不良度を示す受信状態情報を所定のタイミングで送信する受信装置から、当該受信状態情報を受信する通信手段と、上記通信手段が受信した受信状態情報に含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態情報が示す受信不良度に関する特徴量を集計する集計手段と、

上記集計手段の集計結果に基づレ、て、再放送する番組を決定する番組編成手段とを備えることを特徴とする再放送番組編成装置。

[6] 上記集計手段は、上記特徴量として、複数の上記受信装置からの受信状態情報が示す受信不良度の平均値を算出することを特徴とする請求項 5に記載の再放送番組編成装置。

[7] 上記集計手段は、上記特徴量として、所定値より大きい受信不良度を示す受信状態情報の数を算出することを特徴とする請求項 5に記載の再放送番組編成装置。

[8] 放送地域を識別する放送地域識別情報と当該放送地域の範囲を示す範囲情報とを対応付けて記憶する放送地域識別情報記憶部を備え、

上記通信手段は、上記受信装置から、上記受信状態情報とともに、当該受信装置の現在の位置を示す位置情報を受信し、

上記集計手段は、上記位置情報が示す位置を含む上記範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を上記放送地域識別情報記憶部から読み出し、読み出した放送地域識別情報を用いて、放送地域ごとに、各番組の上記特徴量を集計し、

上記番組編成手段は、上記集計手段の集計結果に応じて、放送地域ごとに、再放送する番組を決定することを特徴とする請求項 5に記載の再放送番組編成装置。

[9] 上記通信手段が受信した受信状態情報の中から、上記番組編成手段が再放送すると決定した番組の番組識別情報を含む受信状態情報を抽出し、抽出した受信状態情報の送信元である受信装置に対して、当該番組が再放送されることを通知する再放送通知手段を備えることを特徴とする請求項 5に記載の再放送番組編成装置。

[10] 放送波を受信する複数の受信装置と再放送番組編成装置とを含む再放送番組編成システムであって、

上記受信装置は、

放送波を受信する受信手段と、上記受信手段が受信した放送波の受信不良度を検出する検出手段と、上記検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備え、

上記再放送番組編成装置は、

上記受信装置から上記受信状態情報を受信する通信手段と、

上記通信手段が受信した受信状態情報およびそれに含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、上記受信装置において受信不良度が上記所定値よりも大きくなつた受信不良回数を集計する集計手段と、

上記集計手段の集計結果に基づレ、て、再放送する番組を決定する番組編成手段とを備えることを特徴とする再放送番組編成システム。

[11] 上記受信装置は、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を備え、

上記受信状態通知手段は、上記受信状態情報に、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を含ませ、

上記再放送番組編成装置は、放送地域を識別する放送地域識別情報と当該放送地域の範囲を示す範囲情報とを対応付けて記憶する放送地域識別情報記憶部を備上記集計手段は、上記通信手段が受信した受信状態情報の位置情報が示す位置を含む上記範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を上記放送地域識別情報記憶部から読み出し、読み出した放送地域識別情報を用いて、放送地域ごとに、各番組の上記受信不良回数を集計し、

上記番組編成手段は、上記集計手段の集計結果に応じて、放送地域ごとに、再放送する番組を決定することを特徴とする請求項 10に記載の再放送番組編成システム

[12] 上記再放送番組編成装置は、

上記通信手段が受信した受信状態情報の中から、上記番組編成手段が再放送すると決定した番組に対応する番組識別情報を含む受信状態情報を抽出し、抽出した受信状態情報の送信元である受信装置に対して、当該番組が再放送されることを通知する再放送通知手段を備えることを特徴とする請求項 10に記載の再放送番組編成システム。

[13] 上記受信装置は、

各番組の放送時間を示す EPG情報を蓄積する EPG情報記憶部と、

上記 EPG情報を表示装置に表示させる EPG表示処理手段とを備え、上記 EPG表示処理手段は、上記受信状態通知手段が送信した受信状態情報に含まれる上記番組識別情報が示す番組に対応する EPG情報と再放送番組に対応する EPG情報とを照合することで、当該番組が再放送されるか否かを判断し、当該番組が再放送される場合、当該番組の再放送番組に対応する EPG情報を他の番組の EPG情報とは異なる表示形式で表示することを特徴とする請求項 10に記載の再放送番組編成システム。

[14] 放送波を受信する複数の受信装置と再放送番組編成装置とを含む再放送番組編成システムであって、

上記受信装置は、

放送波を受信する受信手段と、

上記受信手段が受信した放送波の受信不良の度合レ、を示す受信不良度を検出する検出手段と、

上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記検出手段が検出した受信不良度を示す受信状態情報を、所定のタイミングで、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知手段とを備え上記再放送番組編成装置は、

上記受信装置から受信状態情報を受信する通信手段と、

上記通信手段が受信した受信状態情報に含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態情報が示す受信不良度に関する特徴量を集計する集計手段と、上記集計手段の集計結果に基づレ、て、再放送する番組を決定する番組編成手段とを備えることを特徴とする再放送番組編成システム。

[15] 上記受信装置は、現在の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段を備上記受信状態通知手段は、上記受信状態情報に、上記位置情報取得手段が取得した位置情報を含ませ、

上記再放送番組編成装置は、放送地域を識別する放送地域識別情報と当該放送地域の範囲を示す範囲情報とを対応付けて記憶する放送地域識別情報記憶部を備え、

上記集計手段は、上記通信手段が受信した受信状態情報の位置情報が示す位置を含む上記範囲情報を特定し、特定した範囲情報に対応する放送地域識別情報を上記放送地域識別情報記憶部から読み出し、読み出した放送地域識別情報を用いて、放送地域ごとに、各番組の上記特徴量を集計し、

上記番組編成手段は、上記集計手段の集計結果に応じて、放送地域ごとに、再放送する番組を決定することを特徴とする請求項 14に記載の再放送番組編成システム

[16] 上記再放送番組編成装置は、

上記通信手段が受信した受信状態情報の中から、上記番組編成手段が再放送すると決定した番組に対応する番組識別情報を含む受信状態情報を抽出し、抽出した受信状態情報の送信元である受信装置に対して、当該番組が再放送されることを通知する再放送通知手段を備えることを特徴とする請求項 14に記載の再放送番組編成システム。

[17] 上記番組編成手段は、再放送専用のチャンネルにおいて再放送する番組を決定することを特徴とする請求項 10または 14に記載の再放送番組編成システム。

[18] 受信手段と検出手段と受信状態通知手段とを備えた受信装置における受信状態通知方法であって、

上記受信手段が放送波を受信する受信ステップと、

上記検出手段が、上記受信手段が受信した放送波の受信不良度を検出する検出ステップと、

上記受信状態通知手段が、上記検出手段が検出した受信不良度が所定値より大きい場合に、上記受信手段が受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、当該番組に対して受信不良が生じたことを示す受信状態情報を、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知ステップとを含むことを特徴とする受信状態通知方法。

[19] 受信手段と検出手段と受信状態通知手段とを備えた受信装置における受信状態通知方法であって、

上記受信手段が放送波を受信する受信ステップと、

上記検出手段が、上記受信手段が受信した放送波の受信不良の度合いを示す受信不良度を検出する検出ステップと、

上記受信状態通知手段が、上記受信手段が受信してレ、る放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記検出手段が検出した受信不良度を示す受信状態情報を、所定のタイミングで、再放送番組の編成を行う再放送番組編成装置に送信する受信状態通知ステップとを含むことを特徴とする受信状態通知方法。

[20] 通信手段と集計手段と番組編成手段とを備える再放送番組編成装置における再放送番組編成方法であって、

上記通信手段が、放送波の受信不良度を検出するとともに、受信している放送波の番組を識別する番組識別情報を含み、上記受信不良度を示す受信状態情報を所定のタイミングで送信する受信装置から、当該受信状態情報を受信する通信ステツプと、

上記集計手段が、上記通信手段が受信した受信状態情報に含まれる番組識別情報を用いて、番組ごとに、当該受信状態情報が示す受信不良度に関する特徴量を集計する集計ステップと、

上記番組編成手段が、上記集計手段の集計結果に基づいて、再放送する番組を決定する番組編成ステップとを含むことを特徴とする再放送番組編成方法。

[21] 請求項 10から 17のいずれか 1項に記載の再放送番組編成システムを構成する上記受信装置を動作させる再放送番組編成プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための再放送番組編成プログラム。

[22] 請求項 10から 17のいずれか 1項に記載の再放送番組編成システムを構成する上記再放送番組編成装置を動作させる再放送番組編成プログラムであって、コンビュータを上記の各手段として機能させるための再放送番組編成プログラム。

[23] 請求項 21または 22に記載の再放送番組編成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。