WO2007023661A1

WO2007023661A1 - ゲーム媒体投入機構

Info

Publication number: WO2007023661A1
Application number: PCT/JP2006/315471
Authority: WO
Inventors: Mitsushige Takeuchi; Hitoshi Arisawa
Original assignee: Konami Digital Entertainment Co., Ltd.
Priority date: 2005-08-26
Filing date: 2006-08-04
Publication date: 2007-03-01
Also published as: TW200716239A; US20090160128A1; KR100898599B1; TWI310320B; AU2006282615A1; EP1938873A4; AU2006282615B2; EP1938873A1; HK1122757A1; US7722043B2; KR20080016747A; EP1938873B1

Description

明細書

ゲーム媒体投入機構

技術分野

[0001] 本発明は、ゲーム媒体投入機構に関し、特に、メダル等の概円盤形状のゲーム媒体を利用するゲーム装置におけるゲーム媒体投入機構に関する。

背景技術

[0002] 一般に、ボール等の概球形状のゲーム媒体や、メダル等の概円盤形状のゲーム媒体を利用するゲーム装置が知られている。本願において、用語「ゲーム媒体」とは、ゲームを行う際に使用する有体物を意味するものとする。概円盤形状のゲーム媒体としてメダルを利用するゲーム装置の典型例として、プッシヤーゲーム装置が広く知られている。このようなゲーム装置は、ゲームプレイヤが、ゲーム媒体投入機構を介してゲーム媒体を投入することで、ゲームを行うものであり、ゲーム媒体を投入するタイミングゃ投入する方向或、は投入するゲーム媒体の量が、ゲームの結果に影響を与える。従って、当該ゲーム装置がゲームプレイヤを魅了し、ゲーム装置の前に釘付けにするには、ゲーム性即ちゲーム自体の面白さに加え、ゲーム媒体を投入し易いことが重要となる。

発明の開示

[0003] 従来のメダルを使用したプッシヤーゲーム機における既知のメダル投入機構によれば、メダル貯留部カゝらメダル投入口までゲームプレイヤ力メダルを手で移動させなければならない。よって、ゲームプレイヤが連続して長時間メダルを投入し続けることは、ゲームプレイヤを疲れされる結果となる。また、メダルの投入に神経を使うため、ゲームそのものに集中出来ず十分楽しめな、と、う問題がある。

[0004] また、メダル投入を自動化した場合、ゲームプレイヤ自身がゲームをして、る実感が薄れ、ゲーム性がいくら優れたものであっても、ゲームプレイヤを十分魅了出来る可能性が低下するという問題がある。

[0005] そこで、本発明の目的は、前述した問題のない概円盤形状のゲーム媒体を利用するゲーム装置におけるゲーム媒体投入機構を提供することである。 [0006] 本発明の更なる目的は、メダルの投入が容易で、長時間に渡るメダルの連続投入を行っても、プレイヤが疲れずゲームに熱中することを可能にする概円盤形状のゲーム媒体を利用するゲーム装置におけるゲーム媒体投入機構を提供することである。

[0007] 本発明の更なる目的は、メダルの投入が容易で、長時間に渡るメダルの連続投入を行っても、プレイヤが疲れずゲームに熱中することを可能にする概円盤形状のゲーム媒体を投入するゲーム媒体投入機構を備えたゲーム装置を提供することである。

[0008] 本発明の第 1の側面によれは、概円盤形状のゲーム媒体を貯留する貯留部と、前記貯留部から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁と、前記第 1の傾斜壁に連続する位置に前記ゲーム媒体の第 1の投入口を有する第 1の投入部と、前記ゲーム媒体を重力により前記第 1の投入口へスライド転入させるよう前記第 1の傾斜壁上に、少なくとも一部に前記第 1の投入口へ向かって下降する傾斜部を有し、かつ前記第 1の投入口へ向力つて総体的に下降して延在する第 1のガイド部と、を少なくとも含むゲーム媒体投入機構を提供する。

[0009] ここで、第 1のガイド部は、ゲーム媒体が重力により第 1の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されればよぐこのためには、第 1のガイド部が、少なくともその一部に第 1の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つ、第 1の投入口に向力つて総体的に下降するように構成される。「総体的に下降」とは、換言すると、第 1 のガイド部が少なくともその一部に第 1の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つゲーム媒体が重力により第 1の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されることを意味する。第 1の投入口に位置するゲーム媒体のポテンシャルェネルギ一より第 1のガイド部に位置するゲーム媒体のポテンシャルエネルギーの方が総体的に見て高ければよい。例えば、第 1のガイド部の途中に上昇部があっても、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より大きい場合、ゲーム媒体は、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入する。また、該第 1のガイド部の途中に上昇部があって、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より小さい場合でも、ゲーム媒体は、後から転動してきた別のゲーム媒体に押されて該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、第 1のガイド部は、例えば、第 1の投入口に向力つて直線的、湾曲的、或いは階段状に下降するよう延在してもょ、。

[0010] ゲームプレイヤは、該貯留部に貯留している概円盤形状のゲーム媒体を、該貯留部から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁に滑り上がらせて、該ゲーム媒体から手を離すと、重力により該ゲーム媒体が第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止される。そして、該第 1のガイド部は、前記ゲーム媒体を重力により前記第 1の投入口へスライド転入させるよう構成される。ゲームプレイヤは、該貯留部力連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁に該ゲーム媒体を滑り上がらせて、後は、該ゲーム媒体力も手を離せば、重力により該ゲーム媒体が第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止され、その後、前記ゲーム媒体は、該第 1のガイド部に沿って第 1の投入部の第 1の投入口まで重力によりスライド転入する。前記ゲーム媒体が該第 1のガイド部に沿って転がると、前記ゲーム媒体は、該第 1の傾斜壁に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレイヤは、該ゲーム媒体を該貯留部力も第 1の傾斜壁に沿って滑り上がらせて、手を離せばよぐ従来の様に該ゲーム媒体を該貯留部から第

1の投入口まで掴んで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイヤの手の動き楽にしている。

[0011] このため、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。

[0012] また、該第 1の傾斜壁に沿って該ゲーム媒体を滑り上がらせた後は、該ゲーム媒体力も手を離せば、重力により該ゲーム媒体が第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止され、その後、該ゲーム媒体は、該第 1のガイド部に沿って第 1の投入部の第 1の投入口まで重力によりスライド転入する。即ち、ゲーム媒体の投入を自動化せずに、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自身がゲームをして、る実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした。

[0013] 本発明の第 2の側面によれば、本発明の第 1の側面における該第 1のガイド部は、該第 1の傾斜壁に形成された第 1の段差で構成することが好ましいが、必ずしも段差で構成する必要はない。

[0014] 該第 1のガイド部は、前記第 1の傾斜壁を重力により滑り落ちる前記ゲーム媒体を係止する機能と、該第 1のガイド部に沿って前記第 1の投入口へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該第 1の傾斜壁に沿って該ゲーム媒体を該第 1のガイド部より上の位置まで滑り上がらせる必要があり、このため、該ゲーム媒体を滑り上がらせる際、該第 1のガイド部の存在が妨げにならないことが好ましい。

[0015] このことを考慮すれば、該第 1のガイド部は、該第 1の傾斜壁に形成された第 1の段差で構成することが好ましい。但し、該第 1の段差のステップ面は、該第 1の傾斜壁の該第 1の段差より上の領域を向いていることが重要である。これにより、該ゲーム媒体を該第 1の傾斜壁に沿って該第 1の段差を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、ー且滑り上がった該ゲーム媒体がゲームプレイヤの手を離れ該第 1の傾斜壁を滑り落ちて該第 1の段差のステップ面で係止されることが可能となる。該第 1の段差のステップ面が、該第 1の傾斜壁の該第 1の段差より下の領域を向いた場合、該第 1の傾斜壁に沿って滑り上がる該ゲーム媒体を阻止し、また、ゲーム媒体を係止しながら

、該第 1の投入口へ重力によりスライド転入させることができな、。

[0016] 該第 1の段差は、該第 1の傾斜壁において該第 1の段差より下の領域を、該第 1の段差より上の領域より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第 1 の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板と、該下領域のみに延在する第 2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第 1の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板のうち該上領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第 1 の段差を有する該第 1の傾斜壁は、既存の技術を用いて実現することが可能である。

[0017] そして、該第 1の段差は、該第 1の傾斜壁上を該第 1の投入口へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第 1の段差により係止されたゲーム媒体を該第 1の投入口へと該第 1の段差を重力により転がして導く必要があるため、典型的には、該第 1 の段差は、該第 1の投入口へ向力つて該第 1の傾斜壁上を下降するよう延在させることができる。具体的には、該第 1の段差は、該第 1の傾斜壁上を該第 1の投入口へ向けて直線的に下降する構成とすることも可能であり、該第 1の傾斜壁上を曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第 1の段差のどの位置でゲーム媒体を係止したとしても、該第 1の投入口へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有することが好ましい。

[0018] 更に、該第 1の段差は、該ゲーム媒体を重力により該第 1の投入口へスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第 1の段差の終端部を該第 1の投入口に近接させることが好ましい。該第 1の段差の終端部が該第 1の投入口に接しおらず、間隙を有していても、該第 1の段差を転がった該ゲーム媒体が最終的に該第 1の投入口に転力 Sり込めばよい。

このためには、該第 1の投入部の該第 1の投入口は、該第 1の傾斜壁に近接する位置に設けられることが必要となる。

[0019] また、該第 1の段差のステップ面の幅、換言すると、該第 1の段差の大きさは、該第 1の傾斜壁を滑り落ちる該ゲーム媒体を該第 1の段差のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第 1の段差の最小限必要な大きさは、該第 1の傾斜壁の傾斜角度と、該ゲーム媒体の厚さとに依存する。例えば、該第 1の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第 1の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第 1の段差のステップ面の幅はより大きくなるはずである。更に、該ゲーム媒体の厚さと比較して、該第 1の段差のステップ面の幅が小さすぎると、該第 1の傾斜壁を滑り落ちる該ゲーム媒体を係止出来ず、該ゲーム媒体は、該第 1の段差を乗り越えて該貯留部まで滑り落ちてしまい、該ゲーム媒体を該第 1の投入口に投入出来なくなる。よって、該ゲーム媒体の厚さと該第 1の傾斜壁の傾斜角度とを考慮して、該第 1の傾斜壁を滑り落ちる該ゲーム媒体を係止することが出来る最低限の該第 1の段差のステップ面の幅が必要となる。

[0020] 更に、本発明の第 3の側面によれば、前記第 1の段差は、前記ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当する幅を有することが好ま、。

[0021] 理論的には、該ゲーム媒体の周囲部の断面形状が矩形ではなぐ角が丸みを帯びて、る場合、この丸みを帯びて、る部分の厚さ以上の該第 1の段差のステップ面の幅があれば、該ゲーム媒体を係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第 1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第 1の段差に接触した際の衝撃や振動により、該第 1の段差に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅よりも大きぐ該第 1の段差のステップ面の幅を設計する。この観点から、該第 1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ましい。但し、必ずしも該第 1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さと同一にする必要はない。換言すれば、ゲーム媒体が該第 1の段差のステップ面上を転動することが可能であればよ、。

[0022] 更に、該第 1の段差のステップ面の角度は、該第 1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第 1の段差のステップ面の角度が、該第 1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第 1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第 1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。

[0023] 該第 1の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第 1の傾斜壁が垂直に近い場合、該ゲーム媒体を該貯留部から該第 1の傾斜壁を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第 1の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第 1の傾斜壁が水平に近い場合、該ゲーム媒体を該貯留部力該第 1の傾斜壁を滑り上がらせるのは容易であるが、ゲームプレイヤが該ゲーム媒体力手を離した後、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該ゲーム媒体が該第 1の傾斜壁を滑り落ち難くなると共に、該ゲーム媒体が重力により該第 1の段差に沿って転がりながら該第 1の傾斜壁をスライドする際にも該第 1の傾斜壁との摩擦力が大きいため、途中で止まつてしまい、前記第 1の投入口まで迪りっかない可能性もある。よって、該第 1の傾斜壁の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第 1の傾斜壁の傾斜角は、 20度以上 70度以下にすることが好ましぐ更に、 30度以上 60度以下にすることがより好ましい。該第 1の傾斜壁の傾斜角は、典型的には、約 45度であってもよい。

[0024] 更に、本発明の第 4の側面によれば、該第 1のガイド部を、該第 1の投入口とは反対側に位置する該第 1の傾斜壁の側部力総体的に下降しながら該第 1の投入口まで延在するよう構成してもよい。この場合、全領域に亘り該第 1のガイド部が延在するため、該第 1の傾斜壁を滑り落ちるゲーム媒体を確実に係止することが可能となる。

[0025] 更に、本発明の第 5の側面によれば、該第 1のガイド部を、該第 1の投入口とは反対側に位置する該第 1の傾斜壁の側部から該ゲーム媒体単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置力総体的に下降しながら該第 1の投入口まで延在するよう構成してもよい。この場合、該第 1の傾斜壁であって該第 1のガイド部が形成されていない領域を介してゲーム媒体を滑り上がらせることが可能となり、該第 1のガイド部を超えてゲーム媒体を滑り上がらせる必要がなくなる。

[0026] 更に、本発明の第 6の側面によれば、本発明の第 1の側面における該貯留部と前記第 1の傾斜壁との境界は、曲面で形成されることが好ましい。

[0027] これにより、該貯留部に貯留する該ゲーム媒体を、該第 1の傾斜壁へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げることが可能となる。該曲面の好ましい曲率は、該ゲーム媒体の径方向寸法に依存するが、概ね該曲面の曲率半径が、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る

[0028] 更に、前述したように、該第 1の傾斜壁と該ゲーム媒体との摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、以下に述べる構成が有効である。

[0029] 本発明の第 7の側面によれば、本発明の第 1の側面における該第 1の傾斜壁は、該第 1のガイド部に沿ってスライド転入する該ゲーム媒体との摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有することが好ましい。

[0030] 前述したように、該ゲーム媒体は概円盤形状を有する。このため、該第 1の傾斜壁は、平らな表面を有する場合、該ゲーム媒体の側面の全領域が、該第 1の傾斜壁の平らな表面と接触する。該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するには、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、該第 1の傾斜壁は、該第 1のガイド部に沿ってスライド転入する該ゲーム媒体との摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有することが好ましい。該ゲーム媒体の側面は、少なくとも 1つの突部と接触することで、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積を低減される。該少なくとも 1つの突部は、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積を低減し、更に、該ゲーム媒体が重力により該第 1のガイド部を転がる際の障害にならないことが重要である。

[0031] 本発明の第 8の側面によれば、本発明の第 7の側面における該少なくとも 1つの突部の典型例は、該第 1のガイド部カも該ゲーム媒体の直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第 1のガイド部の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1つの稜線形状突部であってもよい。このように構成することで、該第 1のガイド部を転がる該ゲーム媒体は、該少なくとも 1つの稜線形状突部と接触しながらスライドする。このため、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積が低減され、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該少なくとも 1つの稜線形状突部は、単一の稜線形状突部で構成してもよぐ或いは、複数の稜線形状突部で構成してもよい。

[0032] 本発明の第 9の側面によれば、本発明の第 7の側面における該少なくとも 1つの突部の典型例は、前述の少なくとも 1つの稜線形状突部に代えて、該第 1のガイド部より上方に点在する複数の突起であってもよ、。

[0033] 隣接する突起の間隔は、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分狭いことが好ましい。

更に、複数の突起は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第 1のガイド部を転力 ¾該ゲーム媒体は、該点在する複数の突起と接触しながらスライドする。このため、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積が低減され、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されていることが好ましい。

[0034] 本発明の第 10の側面によれば、本発明の第 1の側面における該第 1の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成した第 1の振動装置を設けてもよい。

[0035] 該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な別の手法として、該第 1の傾斜壁に微少振動を与えることで、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第 1の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該ゲーム媒体が該第 1のガイド部に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくない。第 1の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成した第 1 の振動装置は、典型的には、既知の振動モータで構成することが可能であるが、必ずしもこれに限るものではない。

[0036] 本発明の第 11の側面によれば、本発明の第 1の側面における該第 1の傾斜壁が、該第 1のガイド部より上方に点在する複数の通風孔を有し、且つ、該第 1の傾斜壁の裏側から該複数の通風孔を介して送風するよう構成した第 1の送風装置を設けてもよい。

[0037] 該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該複数の通風孔を介して送風することで、該ゲーム媒体を該第 1の傾斜壁から浮かせる方向の浮力を該ゲーム媒体に与え、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触力を低減し、結果的に、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔の間隔は、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、第 1の送風装置は、典型的には、送風ファンを該第 1の傾斜壁の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第 1のガイド部を転がる該ゲーム媒体は、該点在する複数の通風孔を介する送風により与えられる浮力により、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触力が低減された状態で、該ゲーム媒体が該第 1のガイド部に沿って転がるため、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0038] 本発明の第 12の側面によれば、本発明の第 1の側面における該第 1の傾斜壁を、網状の傾斜壁で構成してもよ!ヽ。該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第 1の傾斜壁を、網状の傾斜壁で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分小さいことが好ましい。該第 1の傾斜壁が網状の傾斜壁で構成されることで、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積が低減され、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。 [0039] 本発明の第 13の側面によれば、本発明の第 1の側面における第 1の投入部の該第 1の投入口は、該ゲーム媒体が同時に 1つのみ入ることが可能な寸法を有することが好ましい。複数の該ゲーム媒体が同時に該第 1の投入口に入った場合、該第 1の投入口に続く該ゲーム媒体の案内溝に該ゲーム媒体が詰まってしまうことを確実に防止するためである。

[0040] 本発明の第 14の側面によれば、本発明の第 1の側面における該第 1の傾斜壁の少なくとも表面は、自己潤滑性物質力もなることが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよぐまた第 1の傾斜壁の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第 1の傾斜壁に加えて、貯留部の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン (登録商標）等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属 (商品例:オイレスメタルプレート)を挙げることができる力必ずしもこれらに限定されるわけではない。

[0041] 本発明の第 15の側面によれば、本発明の第 1の側面における前述した構成要素に加えて、前記貯留部を介して前記第 1の傾斜壁と反対側に位置すると共に、前記貯留部から上方向に傾斜しながら連続的に延在する第 2の傾斜壁と、前記第 2の傾斜壁に連続する位置に前記ゲーム媒体の第 2の投入口を有する第 2の投入部と、前記ゲーム媒体を重力により前記第 2の投入口ヘスライド転入させるよう前記第 2の傾斜壁上に、少なくとも一部に前記第 2の投入口へ向かって下降する傾斜部を有し、かつ前記第 2の投入口へ向力つて総体的に下降して延在する第 2のガイド部と、を更に含むよう構成してもよい。

[0042] ここで、第 2のガイド部は、ゲーム媒体が重力により第 2の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されればよぐこのためには、第 2のガイド部が、少なくともその一部に第 2の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つ、第 2の投入口に向力つて総体的に下降するように構成される。「総体的に下降」とは、換言すると、第 2 のガイド部が少なくともその一部に第 2の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つゲーム媒体が重力により第 2の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されることを意味する。第 2の投入口に位置するゲーム媒体のポテンシャルェネルギ一より第 2のガイド部に位置するゲーム媒体のポテンシャルエネルギーの方が総体的に見て高ければよい。例えば、第 2のガイド部の途中に上昇部があっても、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より大きい場合、ゲーム媒体は、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきつて第 2の投入口へ転入する。また、該第 2のガイド部の途中に上昇部があって、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より小さい場合でも、ゲーム媒体は、後から転動してきた別のゲーム媒体に押されて該上昇部を登りきつて第 2の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、第 2のガイド部は、例えば、第 2の投入口に向力つて直線的、湾曲的、或いは階段状に下降するよう延在してもょ、。

[0043] 該貯留部の片側のみ傾斜壁を設けて片方向のみ力該ゲーム媒体を投入することを可能としてもよぐまた、該貯留部の両側に傾斜壁を設けて両方向から該ゲーム媒体を投入することを可能としてもよい。両方向から該ゲーム媒体を投入することを可能とするには、該ゲーム媒体投入機構は、該貯留部を介して該第 1の傾斜壁と反対側に位置すると共に、該貯留部から上方向に傾斜しながら連続的に延在する第 2の傾斜壁と、該第 2の傾斜壁に近接する位置に該ゲーム媒体の第 2の投入口を有する第 2の投入部と、該ゲーム媒体を重力により該第 2の投入口ヘスライド転入させるよう該第 2の傾斜壁上に延在する第 2のガ

イド部と、を更に含むことが好ましい。該第 2の傾斜壁は、前述の第 1の傾斜壁と同一の構造としてもよいし、或いは、異なる構造としてもよい。該第 1及び第 2の傾斜壁の構造は、投入部及びガイド部を含む前述した構造に関する事項全てを含む。

[0044] 本発明の第 16の側面によれは、概円盤形状のゲーム媒体を貯留する上貯留部と、前記ゲーム媒体を貯留する第 1の下貯留部と、前記上貯留部と前記第 1の下貯留部との間に介在すると共に、前記上貯留部力も下方向に傾斜しながら前記第 1の下貯留部まで延在する第 1の傾斜壁と、前記第 1の傾斜壁に連続する位置に前記ゲーム媒体の第 1の投入口を有する第 1の投入部と、前記ゲーム媒体を重力により前記第 1 の投入口へスライド転入させるよう前記第 1の傾斜壁上に、少なくとも一部に前記第 1 の投入口へ向力つて下降する傾斜部を有し、かつ前記第 1の投入口へ向かって総体的に下降して延在する第 1のガイド部と、を少なくとも含むゲーム媒体投入機構を提供する。

[0045] ここで、第 1のガイド部は、ゲーム媒体が重力により第 1の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されればよぐこのためには、第 1のガイド部が、少なくともその一部に第 1の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つ、第 1の投入口に向力つて総体的に下降するように構成される。「総体的に下降」とは、換言すると、第 1 のガイド部が少なくともその一部に第 1の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つゲーム媒体が重力により第 1の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されることを意味する。第 1の投入口に位置するゲーム媒体のポテンシャルェネルギ一より第 1のガイド部に位置するゲーム媒体のポテンシャルエネルギーの方が総体的に見て高ければよい。例えば、第 1のガイド部の途中に上昇部があっても、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より大きい場合、ゲーム媒体は、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入する。また、該第 1のガイド部の途中に上昇部があって、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より小さい場合でも、ゲーム媒体は、後から転動してきた別のゲーム媒体に押されて該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、第 1のガイド部は、例えば、第 1の投入口に向力つて

直線的、湾曲的、或いは階段状に下降するよう延在してもよい。

[0046] ゲームプレイヤは、該上貯留部に貯留している概円盤形状のゲーム媒体を、該上貯留部から連続的に下方向に傾斜しながら前記第 1の下貯留部まで延在する第 1の傾斜壁の上部領域まで移動させ、該ゲーム媒体から手を離すと、重力により該ゲーム媒体が第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止される。そして、該第 1のガイド部は、前記ゲーム媒体を重力により前記第 1の投入口へスライド転入させるよう構成される。ゲームプレイヤは、該上貯留部から連続的に下方向に傾斜しながら前記第 1の下貯留部まで延在する第 1の傾斜壁の上部領域まで該ゲーム媒体を移動させ、後は、該ゲーム媒体力も手を離せば、重力により該ゲーム媒体が第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止され、その後、前記ゲーム媒体は、該第 1のガイド部に沿って第 1の投入部の第 1の投入口まで重力によりスライド転入する。前記ゲーム媒体が該第 1のガイド部に沿つて転がると、前記ゲーム媒体は、該第 1の傾斜壁に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレイヤは、該ゲーム媒体を該上貯留部カも第 1の傾斜壁の上部領域まで移動させて、手を離せばよぐ従来の様に該ゲーム媒体を該上貯留部力第 1の投入口まで掴んで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイヤの手の動き楽にしている。

[0047] 更に、該ゲーム媒体が該第 1のガイド部に係止されな!/、可能性がある。その場合、該ゲーム媒体は該第 1のガイド部を超えて該第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の下貯留部に達し、ここに貯留される。該第 1の下貯留部に貯留された該ゲーム媒体は、上貯留部に移して利用することができる。或いは、ゲームプレイヤは、該第 1の下貯留部に貯留された該ゲーム媒体を、該第 1の傾斜壁の上部領域まで移動させ、その後、該ゲーム媒体から手を離せば、重力により第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止され、その後、前記ゲーム媒体は、該第 1のガイド部に沿つて第 1の投入部の第 1の投入口まで重力によりスライド転入する。このメ力-ズムは、前述の本発明の第 1の側面での説明と同じである。

[0048] このため、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。

[0049] また、ゲームプレイヤは、該上貯留部から第 1の傾斜壁の上部領域まで該ゲーム媒体を移動させ、後は、該ゲーム媒体力も手を離せば、重力により該ゲーム媒体が第 1 の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止され、その後、前記ゲーム媒体は、該第 1のガイド部に沿って第 1の投入部の第 1の投入口まで重力によりスライド転入する。更に、ゲームプレイヤは、該第 1のガイド部に係止されず該第 1の傾斜壁を滑り落ち該第 1の下貯留部に留部された該ゲーム媒体を、該第 1の傾斜壁に沿って滑り上がらせた後は、該ゲーム媒体力も手を離せば、重力により第 1の傾斜壁を滑り落ち、該第 1の傾斜壁上に延在する第 1のガイド部に係止され、その後、前記ゲーム媒体は、該第 1のガイド部に沿って第 1の投入部の第 1の投入口まで重力によりスライド転入する。即ち、ゲーム媒体の投入を自動化せずに、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自身がゲームをしている実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした

[0050] 本発明の第 17の側面によれば、本発明の第 16の側面における該第 1のガイド部は、該第 1の傾斜壁に形成された第 1の段差で構成することが好ましいが、必ずしも段差で構成する必要はない。

[0051] 該第 1のガイド部は、前記第 1の傾斜壁を重力により滑り落ちる前記ゲーム媒体を係止する機能と、該第 1のガイド部に沿って前記第 1の投入口へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該第 1のガイド部に係止されず該第 1の傾斜壁を滑り落ち該第 1の下貯留部に留部された該ゲーム媒体を、該第 1の傾斜壁に沿つて該第 1のガイド部より上の位置まで滑り上がらせる場合には、該ゲーム媒体を滑り上がらせる際、該第 1のガイド部の存在が妨げにならないことが好ましい。

[0052] このことを考慮すれば、該第 1のガイド部は、該第 1の傾斜壁に形成された第 1の段差で構成することが好ましいが、必ずしも段差で構成する必要はない。但し、該第 1 の段差のステップ面は、該第 1の傾斜壁の該第 1の段差より上の領域を向いていることが重要である。これにより、該ゲーム媒体を該第 1の傾斜壁に沿って該第 1の段差を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、ー且滑り上がった該ゲーム媒体がゲームプレイヤの手を離れ該第 1の傾斜壁を滑り落ちて該第 1の段差のステップ面で係止されることが可能となる。該第 1の段差のステップ面が、該第 1の傾斜壁の該第 1の段差より下の領域を向いた場合、該第 1の傾斜壁に沿って滑り上がる該ゲーム媒体を阻止し、また、ゲーム媒体を係止しながら、該第 1の投入口へ重力によりスライド転入させることができない。

[0053] 該第 1の段差は、該第 1の傾斜壁において該第 1の段差より下の領域を、該第 1の段差より上の領域より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第 1 の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板と、該下領域のみに延在する第 2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第 1の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板のうち該上領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第 1 の段差を有する該第 1の傾斜壁は、既存の技術を用いて実現することが可能である。

[0054] そして、該第 1の段差は、該第 1の傾斜壁上を該第 1の投入口へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第 1の段差により係止されたゲーム媒体を該第 1の投入口へと該第 1の段差を重力により転がして導く必要があるため、典型的には、該第 1 の段差は、該第 1の投入口へ向力つて該第 1の傾斜壁上を下降するよう延在させることができる。具体的には、該第 1の段差は、該第 1の傾斜壁上を該第 1の投入口へ向けて直線的に下降する構成とすることも可能であり、該第 1の傾斜壁上を曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第 1の段差のどの位置でゲーム媒体を係止したとしても、該第 1の投入口へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有することが好ましい。

[0055] 更に、該第 1の段差は、該ゲーム媒体を重力により該第 1の投入口へスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第 1の段差の終端部を該第 1の投入口に近接させることが好ましい。該第 1の段差の終端部が該第 1の投入口に接しおらず、間隙を有していても、該第 1の段差を転がった該ゲーム媒体が最終的に該第 1の投入口に転力 sり込めばよい。このためには、該第 1の投入部の該第 1の投入口は、該第 1の傾斜壁に近接する位置に設けられることが必要となる。

[0056] また、該第 1の段差のステップ面の幅、換言すると、該第 1の段差の大きさは、該第 1の傾斜壁を滑り落ちる該ゲーム媒体を該第 1の段差のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第 1の段差の最小限必要な大きさは、該第 1の傾斜壁の傾斜角度と、該ゲーム媒体の厚さとに依存する。例えば、該第 1の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第 1の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第 1の段差のステップ面の幅はより大きくなるはずである。更に、該ゲーム媒体の厚さと比較して、該第 1の段差のステップ面の幅が小さすぎると、該第 1の傾斜壁を滑り落ちる該ゲーム媒体を係止出来ず、該ゲーム媒体は、該第 1の段差を乗り越えて該貯留部まで滑り落ちてしまい、該ゲーム媒体を該第 1の投入口に投入出来なくなる。よって、該ゲーム媒体の厚さと該第 1の傾斜壁の傾斜角度とを考慮して、該第 1の傾斜壁を滑り落ちる該ゲーム媒体を係止することが出来る最低限の該第 1の段差のステップ面の幅が必要となる。

[0057] 更に、本発明の第 18の側面によれば、前記第 16の段差は、前記ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当する幅を有することが好ま、。

[0058] 理論的には、該ゲーム媒体の周囲部の断面形状が矩形ではなぐ角が丸みを帯びて、る場合、この丸みを帯びて、る部分の厚さ以上の該第 1の段差のステップ面の幅があれば、該ゲーム媒体を係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第 1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第 1の段差に接触した際の衝撃や振動により、該第 1の段差に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅よりも大きぐ該第 1の段差のステップ面の幅を設計する。この観点から、該第 1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ましい。但し、必ずしも該第 1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さと同一にする必要はない。換言すれば、ゲーム媒体が該第 1の段差のステップ面上を転動することが可能であればよ、。

[0059] 更に、該第 1の段差のステップ面の角度は、該第 1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第 1の段差のステップ面の角度が、該第 1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第 1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第 1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。

[0060] 該第 1の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第 1の傾斜壁が垂直に近い場合

、該ゲーム媒体を該貯留部から該第 1の傾斜壁を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第 1の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第 1の傾斜壁が水平に近い場合、該ゲーム媒体を該貯留部力該第 1の傾斜壁を滑り上がらせるのは容易であるが、ゲームプレイヤが該ゲーム媒体力手を離した後、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該ゲーム媒体が該第 1の傾斜壁を滑り落ち難くなると共に、該ゲーム媒体が重力により該第 1の段差に沿って転がりながら該第 1の傾斜壁をスライドする際にも該第 1の傾斜壁との摩擦力が大きいため、途中で止まつてしまい、前記第 1の投入口まで迪りっかない可能性もある。よって、該第 1の傾斜壁の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第 1の傾斜壁の傾斜角は、 20度以上 70度以下にすることが好ましぐ更に、 30度以上 60度以下にすることがより好ましい。該第 1の傾斜壁の傾斜角は、典型的には、約 45度であってもよい。

[0061] 更に、本発明の第 19の側面によれば、該第 1のガイド部を、該第 1の投入口とは反対側に位置する該第 1の傾斜壁の側部力総体的に下降しながら該第 1の投入口まで延在するよう構成してもよい。この場合、全領域に亘り該第 1のガイド部が延在するため、該第 1の傾斜壁を滑り落ちるゲーム媒体を確実に係止することが可能となる。

[0062] 更に、本発明の第 20の側面によれば、該第 1のガイド部を、該第 1の投入口とは反対側に位置する該第 1の傾斜壁の側部から該ゲーム媒体単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置力総体的に下降しながら該第 1の投入口まで延在するよう構成してもよい。この場合、該第 1の傾斜壁であって該第 1のガイド部が形成されていない領域を介してゲーム媒体を掴んで滑り上がらせることが可能となり、該第 1のガイド部を超えてゲーム媒体を掴んで滑り上がらせる必要がなくなる。

[0063] 本発明の第 21の側面によれば、本発明の第 16の側面における該上貯留部と該第 1の傾斜壁との第 1の境界及び該下貯留部と該第 1の傾斜壁との第 2の境界の各々は、曲面で形成することが可能である。

[0064] 更に、該上貯留部に貯留する該ゲーム媒体を、該第 1の傾斜壁へと出来るだけ抵抗を少なく滑り落とすには、或いは、該下貯留部に貯留する該ゲーム媒体を、該第 1 の傾斜壁へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げるには、該上貯留部と該第 1の傾斜壁との第 1の境界及び該下貯留部と該第 1の傾斜壁との第 2の境界の各々は、曲面で形成されることが好ましい。該曲面の好ましい曲率は、該ゲーム媒体の径方向寸法に依存するが、概ね該曲面の曲率半径が、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る。

[0065] 更に、前述したように、該第 1の傾斜壁と該ゲーム媒体との摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、以下に述べる構成が有効である。

[0066] 本発明の第 22の側面によれば、本発明の第 16の側面における該第 1の傾斜壁は、該第 1のガイド部に沿ってスライド転入する該ゲーム媒体との摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有するよう構成することができる。

[0067] 前述したように、該ゲーム媒体は概円盤形状を有する。このため、該第 1の傾斜壁は、平らな表面を有する場合、該ゲーム媒体の側面の全領域が、該第 1の傾斜壁の平らな表面と接触する。該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するには、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、該第 1の傾斜壁は、該第 1のガイド部に沿ってスライド転入する該ゲーム媒体との摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有することが好ましい。該ゲーム媒体の側面は、少なくとも 1つの突部と接触することで、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積を低減される。

[0068] 本発明の第 23の側面によれば、本発明の第 22の側面における該少なくとも 1つの突部は、該第 1のガイド部カも該ゲーム媒体の直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第 1のガイド部の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1つの稜線形状突部で構成してもよい。該少なくとも 1つの突部は、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積を低減し、更に、該ゲーム媒体が重力により該第 1のガイド部を転がる際の障害にならないことが重要である。このような条件を満たす該少なくとも 1つの突部の典型例は、該第 1のガイド部カも該ゲーム媒体の直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第 1のガイド部の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1 つの稜線形状突部であってもよい。このように構成することで、該第 1のガイド部を転力 ¾該ゲーム媒体は、該少なくとも 1つの稜線形状突部と接触しながらスライドする。このため、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積が低減され、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該少なくとも 1つの稜線形状突部は、単一の稜線形状突部で構成してもよぐ或いは、複数の稜線形状突部で構成してもよい。

[0069] 本発明の第 24の側面によれば、本発明の第 16の側面における該少なくとも 1つの突部は、前述の少なくとも 1つの稜線形状突部に代えて、該第 1のガイド部より上方に点在する複数の突起で構成してもよい。隣接する突起の間隔は、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の突起は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第 1のガイド部を転力 ¾該ゲーム媒体は、該点在する複数の突起と接触しながらスライドする。このため、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積が低減され、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されて、ることが好まし、。

[0070] 本発明の第 25の側面によれば、本発明の第 16の側面における該第 1の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成した第 1の振動装置を設けてもよい。

[0071] 該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な別の手法として、該第 1の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成した第 1の振動装置を設けることが挙げられる。

該第 1の傾斜壁に微少振動を与えることで、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第 1の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該ゲーム媒体が該第 1のガイド部に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくない。第 1の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成した第 1 の振動装置は、典型的には、既知の振動モータで構成することが可能であるが、必ずしもこれに限るものではない。

[0072] 本発明の第 26の側面によれば、本発明の第 16の側面における該第 1の傾斜壁が、該第 1のガイド部より上方に点在する複数の通風孔を有し、且つ、該第 1の傾斜壁の裏側力該複数の通風孔を介して送風するよう構成した第 1の送風装置を設けてちょい。

[0073] 該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第 1の傾斜壁が、該第 1のガイド部より上方に点在する複数の通風孔を有し、且つ、該第 1の傾斜壁の裏側から該複数の通風孔を介して送風するよう構成した第 1 の送風装置を設けることが挙げられる。該複数の通風孔を介して送風することで、該ゲーム媒体を該第 1の傾斜壁力浮力せる方向の浮力を該ゲーム媒体に与え、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触力を低減し、結果的に、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔の間隔は、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、第 1の送風装置は、典型的には、送風ファンを該第 1の傾斜壁の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第 1のガイド部を転力 ¾該ゲーム媒体は、該点在する複数の通風孔を介する送風により与えられる浮力により、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触力が低減された状態で、該ゲーム媒体が該第 1のガイド部に沿って転がるため、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0074] 本発明の第 27の側面によれば、本発明の第 16の側面における該第 1の傾斜壁を、網状の傾斜壁で構成してもよい。該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第 1の傾斜壁を、網状の傾斜壁で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該ゲーム媒体の径方向寸法より十分小さいことが好ましい。該第 1の傾斜壁が網状の傾斜壁で構成されることで、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との接触面積が低減され、該ゲーム媒体と該第 1の傾斜壁との摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0075] 本発明の第 28の側面によれば、本発明の第 16の側面における該第 1の投入部の該第 1の投入口は、該ゲーム媒体が同時に 1つのみ入ることが可能な寸法を有するよう構成することが好ましい。複数の該ゲーム媒体が同時に該第 1の投入口に入った場合、該第 1の投入口に続く該ゲーム媒体の案内溝に該ゲーム媒体が詰まってしまうことを確実に防止するためである。

[0076] 本発明の第 29の側面によれば、本発明の第 16の側面における該第 1の傾斜壁の少なくとも表面は、自己潤滑性物質力もなることが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよぐまた第 1の傾斜壁の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第 1の傾斜壁に加えて、貯留部の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン (登録商標）等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属 (商品例:ォィレスメタルプレート)を挙げることができる力必ずしもこれらに限定されるわけではない。 [0077] 本発明の第 30の側面によれば、本発明の第 16の側面における構成要素にカ卩えて、前記上貯留部を介して前記第 1の下貯留部と反対側に位置すると共に、前記ゲーム媒体を貯留する第 2の下貯留部と、前記上貯留部を介して前記第 1の傾斜壁と反対側に位置し且つ前記上貯留部と前記第 2の下貯留部との間に介在すると共に、前記上貯留部から下方向に傾斜しながら前記第 2の下貯留部まで連続的に延在する第 2の傾斜壁と、前記第 2の傾斜壁に連続する位置に前記ゲーム媒体の第 2の投入口を有する第 2の投入部と、前記ゲーム媒体を重力により前記第 2の投入口ヘスライド転入させるよう前記第 2の傾斜壁上に、少なくとも一部に前記第 2の投入口へ向かつて下降する傾斜部を有し、かつ前記第 2の投入口へ向力つて総体的に下降して延在する第 2のガイド部と、を更に含む構成とすることが可能である。

[0078] ここで、第 2のガイド部は、ゲーム媒体が重力により第 2の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されればよぐこのためには、第 2のガイド部が、少なくともその一部に第 2の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つ、第 2の投入口に向力つて総体的に下降するように構成される。「総体的に下降」とは、換言すると、第 2 のガイド部が少なくともその一部に第 2の投入口に向かって傾斜する傾斜部を有し、且つゲーム媒体が重力により第 2の投入口にスライド転入するのを可能にするよう構成されることを意味する。第 2の投入口に位置するゲーム媒体のポテンシャルェネルギ一より第 2のガイド部に位置するゲーム媒体のポテンシャルエネルギーの方が総体的に見て高ければよい。例えば、第 2のガイド部の途中に上昇部があっても、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より大きい場合、ゲーム媒体は、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきつて第 2の投入口へ転入する。また、該第 2のガイド部の途中に上昇部があって、ゲーム媒体の運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギ一との和より小さい場合でも、ゲーム媒体は、後から転動してきた別のゲーム媒体に押されて該上昇部を登りきつて第 2の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、第 2のガイド部は、例えば、第 2の投入口に向力つて直線的、湾曲的、或いは階段状に下降するよう延在してもょ、。

[0079] 該上貯留部の片側のみ傾斜壁を設けて片方向のみから該ゲーム媒体を投入することを可能としてもよぐまた、該上貯留部の両側に傾斜壁を設けて両方向から該ゲーム媒体を投入することを可能としてもよい。両方向から該ゲーム媒体を投入することを可能とするには、該ゲーム媒体投入機構は、該上貯留部を介して該第 1の下貯留部と反対側に位置すると共に、該ゲーム媒体を貯留する第 2の下貯留部と、該上貯留部を介して該第 1の傾斜壁と反対側に位置し且つ該上貯留部と該第 2の下貯留部との間に介在すると共に、該上貯留部カも下方向に傾斜しながら該第 2の下貯留部まで連続的に延在する第 2の傾斜壁と、該第 2の傾斜壁に近接する位置に該ゲーム媒体の第 2の投入口を有する第 2の投入部と、該ゲーム媒体を重力により該第 2の投入口へスライド転入させるよう該第 2の傾斜壁上に延在する第 2のガイド部と、を更に含むことが好ましい。該第 2の傾斜壁は、前述の第 1の傾斜壁と同一の構造としてもよいし、或いは、異なる構造としてもよい。該第 1及び第 2の傾斜壁の構造は、投入部及びガイド部を含む前述した構造に関する事項全てを含む。

[0080] 本発明の更に別の側面によれば、前述したゲーム媒体投入機構を含むゲーム装置を提供する。前述した概円盤形状のゲーム媒体の典型例として、メダルを挙げることができる力必ずしもこれに限定されるものではない。メダル投入機構を含むメダルゲーム装置の典型例として、プッシヤーゲームを挙げることができる力必ずしもこれに限定されるものではない。

前述した本発明によれば、ゲームプレイヤが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。

図面の簡単な説明

[0081] [図 1]本発明に係るメダル投入機構の適用が可能なゲーム装置のステーション部の一部を示す部分斜視図である。

[図 2]本発明の第 1実施形態に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

[図 3]図 2に示すメダル投入機構の正面図である。

[図 4]図 2に示すメダル投入機構の上面図である。

[図 5]図 2に示すメダル投入機構の背面図である。圆 6]図 2に示すメダル投入機構の部分分解図である。

圆 7]本発明の第 1実施形態の第 1の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 8]本発明の第 1実施形態の第 2の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 9]本発明の第 1実施形態の第 3の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 10]本発明の第 1実施形態の第 4の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 11]本発明の第 1実施形態の第 5の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

[図 12]本発明の第 2実施形態に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

[図 13]図 12に示すメダル投入機構の正面図である。

[図 14]図 12に示すメダル投入機構の上面図である。

[図 15]図 12に示すメダル投入機構の背面図である。

圆 16]本発明の第 2実施形態の第 1の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 17]本発明の第 2実施形態の第 2の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 18]本発明の第 2実施形態の第 3の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 19]本発明の第 2実施形態の第 4の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 20]本発明の第 1実施形態の第 5の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。

圆 21]メダルの厚さと、該第 1の段差及び第 2の段差のステップ面の幅との関係を説明する図である。

発明を実施するための最良の形態 [0082] (1)第 1実施形態

前述したように、前述した概円盤形状のゲーム媒体としてメダルを例に取り、該メダルを投入するメダル投入機構を具体的に開示する。また、メダル投入機構を適用可能なゲーム装置として、既存の各種のメダルゲーム装置が知られている。以下、プッシヤーゲーム装置を一部の構成として含むゲーム装置にメダル投入機構を適用した場合を例にとり説明する。まず、本発明の第 1実施形態に係るゲーム媒体投入機構を説明する前に、該投入機構を適用するゲーム装置の概略につき以下簡単に説明する。

[0083] 図 1は、本発明に係るメダル投入機構の適用が可能なゲーム装置のステーション部の一部を示す部分斜視図である。同図に示すように、ゲーム装置のステーション部 S Tは、メダル投入機構 100と、メダル搬送経路 200と、リフトアップホッパ 300と、メダル排出経路 400と、プレイフィールド 500と、制御部 600と、表示部 700と、筐体 800とを含むよう構成される。メダル投入機構 100は、筐体 800の上部手前側に配置される。ここで、用語「手前側」とは、ゲームプレイヤがプレイする際に位置する側を意味する。メダル搬送経路 200及びリフトアップホッパ 300は、筐体 800内に配置される。メダル搬送経路 200は、メダル投入機構 100とリフトアップホッパ 300とを機械的及び物理的に連結させ、メダル投入機構 100から投入されたメダルをリフトアップホッパ 3 00まで搬送する機能を有する。

[0084] プレイフィールド 500は筐体 800の上部に形成され、メダル排出経路 400は筐体 8 00の上側部に位置する。メダル排出経路 400の排出端は、プレイフィールド 500の上部空間に位置する。メダル排出経路 400の供給端は、リフトアップホッパ 300の上部に位置する。メダルは、リフトアップホッパ 300によりメダル排出経路 400の供給端までリフトアップされ、該メダル排出経路 400を介して排出端力もプレイフィールド 50 0上へ供給される。

[0085] 制御部 600は筐体 800内に配置される。一方、表示部 700は、筐体 800の上部奥側に配置される。ここで、用語「奥側」とは、前述した「手前側」の反対側を意味する。該プレイフィールド 500におけるメダルの状況は、ゲームプレイヤが該プレイフィールド 500を直視することで認識できる。尚、ステーション部 STは、制御部 600により制御され、プレイヤに表示すべき情報は、表示部 700により表示される。前述したように本発明は、メダル投入機構 100にあるので、以下、その構成、作用効果に焦点を絞つて詳細に説明する。

[0086] 図 2は、本発明の第 1実施形態に係るメダル投入機構を示す斜視図である。図 3は、図 2に示すメダル投入機構の正面図である。図 4は、図 2に示すメダル投入機構の上面図である。図 5は、図 2に示すメダル投入機構の背面図である。

[0087] メダル投入機構 100は、水平領域 21と、該水平領域 21の両側に位置する第 1の傾斜領域 22と第 2の傾斜領域 23と、該第 1の傾斜領域 22の外側に位置する第 1の側部構造体 117と、該第 2の傾斜領域 23の外側に位置する第 2の側部構造体 118と、を含む。メダル投入機構 100は、複数のメダルを貯留する貯留部 101を含む。該貯留部 101は、メダル投入機構 100の水平領域 21を構成する。

[0088] メダル投入機構 100は、更に、貯留部 101の第 1側部に接する第 1の境界領域 102 から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁を含む。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜領域 22を形成する。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜壁下部領域 104 と第 1の傾斜壁上部領域 106とで構成される。第 1の境界領域 102は、曲面で構成される。

[0089] メダル投入機構 100は、更に、前述の第 1の側部と反対側に位置する貯留部 101 の第 2側部に接する第 2の境界領域 103から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 2の傾斜壁を含む。該第 2の傾斜壁は、第 2の傾斜領域 23を形成する。該第 2の傾斜壁は、第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107とで構成される。第 2の境界領域 103は、曲面で構成される。

[0090] メダル投入機構 100は、更に、第 1の傾斜壁に近接する位置に第 1のメダル投入口 108— 1を有する第 1のメダル投入部 108と、第 2の傾斜壁に近接する位置に第 2のメダル投入口 109— 1を有する第 2のメダル投入部 109とを有する。第 1の境界領域 1 02と、第 1の傾斜壁下部領域 104と、第 1の傾斜壁上部領域 106と、第 1のメダル投入部 108とは、メダル投入機構 100の第 1の傾斜領域 22を形成する。第 2の境界領域 103と、第 2の傾斜壁下部領域 105と、第 2の傾斜壁上部領域 107と、第 2のメダル投入部 109とは、メダル投入機構 100の第 2の傾斜領域 23を形成する。 [0091] 第 1のメダル投入部 108は、更に、第 1の取り付けフランジ 110を有し、該第 1の取り付けフランジ 110は、第 1の境界領域 102の一部力も貯留部 101の一部にかけて延在する。第 2のメダル投入部 109は、更に、第 2の取り付けフランジ 111を有し、該第 2の取り付けフランジ 111は、第 2の境界領域 103の一部から貯留部 101の一部にかけて延在する。貯留部 101上に延在する第 1の取り付けフランジ 110と第 2の取り付けフランジ 111とは、図 4に示すように、大きくラウンドされた角部を有する。第 1の取り付けフランジ 110と第 2の取り付けフランジ 111とは、メダル Mを貯留するメダル貯留領域を貯留部 101上に画定する。第 1の取り付けフランジ 110と第 2の取り付けフランジ 111とは、互！/、に離間しており、該 2つのフランジ 110、 111間のメダノレ供給佃 J 119 からメダル Mが供給される。供給されたメダル Mは、該第 1の取り付けフランジ 110と第 2の取り付けフランジ 111との大きくラウンドされた角部に拘束される。貯留部 101 のメダル供給側 119と反対側の側部には、貯留部 101からプレイヤの、る手前側に供給されたメダル Mがこぼれ落ちるのを防止するための第 1のメダル拘束プレート 11 2が設けられる。

[0092] 第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106との境界には、第 1のガイド部 113が形成される。該第 1のガイド部 113は、該第 1の傾斜壁上部領域 106を滑り落ちるメダルを係止し、該第 1のガイド部に沿って該第 1のメダル投入口 108— 1へスライド転入させるよう構成する。該第 1のガイド部 113は、該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106との境界に形成された第 1の段差 113で構成する。第 1の段差 113は、該第 1のメダル投入口 108— 1へ向力つて直線的に下降しながら延在する。該第 1の傾斜壁上部領域 106は、該第 1のガイド部 113に沿ってスライド転入するメダル Mとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有する。即ち、該第 1の傾斜壁上部領域 106は、該第 1のガイド部 113からメダル Mの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第 1のガイド部 113の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1つの稜線形状突部 115を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部 115を形成する。

[0093] 第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107との境界には、第 2のガイド部 114が形成される。該第 2のガイド部 114は、該第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちるメダルを係止し、該第 2のガイド部に沿って該第 2のメダル投入口 109— 1へスライド転入させるよう構成する。該第 2のガイド部 114は、該第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107との境界に形成された第 2の段差 114で構成する。第 2の段差 114は、該第 2のメダル投入口 109— 1へ向力つて直線的に下降しながら延在する。該第 2の傾斜壁上部領域 107は、該第 2のガイド部 114に沿ってスライド転入するメダル Mとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有する。即ち、該第 2の傾斜壁上部領域 107は、該第 2のガイド部 114からメダル Mの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第 2のガイド部 114の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1つの稜線形状突部 116を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部 116を形成する。

[0094] 該第 1の傾斜壁上部領域 106の外側上端部は、第 1の側部構造体 117と結合している。第 1の側部構造体 117は、変形 L字断面形状を有し、水平上部、垂直壁部、及び水平下部からなる。水平上部は該第 1の傾斜壁上部領域 106の外側上端部から連続的に外側に向かって延在する。垂直壁部は、水平上部の外側端部から垂直下向きに延在する。水平下部は、垂直壁部の下端部から内側に向力つて延在する。水平上部には、メダル排出経路 400の排出端部の位置及び向きを制御するための制御システムにおける操作ノヽンドルが取り付けられ、プレイヤは、該操作ノヽンドルを操作してメダル排出経路 400の排出端部の位置及び向きを制御する。水平下部は、メダル投入機構 100を、ステーション部 STの筐体 800に取り付けるための取り付けフランジの役目を果たす。

[0095] 該第 2の傾斜壁上部領域 107の外側上端部は、第 2の側部構造体 118と結合している。第 2の側部構造体 118は、変形 L字断面形状を有し、水平上部、垂直壁部、及び水平下部からなる。水平上部は該第 2の傾斜壁上部領域 107の外側上端部から連続的に外側に向かって延在する。垂直壁部は、水平上部の外側端部から垂直下向きに延在する。水平下部は、垂直壁部の下端部から内側に向力つて延在する。水平上部には、メダル排出経路 400の排出端部の位置及び向きを制御するための制御システムにおける操作ノヽンドルが取り付けられ、プレイヤは、該操作ノヽンドルを操作してメダル排出経路 400の排出端部の位置及び向きを制御する。水平下部は、メダル投入機構 100を、ステーション部 STの筐体 800に取り付けるための取り付けフランジの役目を果たす。

[0096] 該貯留部 101、第 1の境界領域 102、第 2の境界領域 103、第 1の傾斜壁下部領域 104、第 2の傾斜壁下部領域 105、第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107は、同一部材で構成すれば、メダル Mが可動する領域にはつなぎ目が無くなり抵抗を減らすことが可能となる。

[0097] また、該第 1のメダル投入部 108の該第 1のメダル投入口 108— 1及び該第 2のメダル投入部 109の該第 2のメダル投入口 109— 1は、該メダル Mが同時に 1つのみ入ることが可能な寸法を有する。複数の該メダル Mが同時に該第 1のメダル投入口 108 —1或いは第 2のメダル投入口 109— 1に入った場合、該第 1のメダル投入部 108或いは該第 2のメダル投入部 109に該メダル Mが詰まってしまうことを確実に防止するためである。

[0098] 前述したメダル投入機構 100は、該第 1及び第 2の側部の中間位置を基準にして概ね対称的な形状及び構造を有する。

[0099] 図 6は、図 2に示すメダル投入機構の部分分解図である。第 1のメダル投入部 108 と第 2のメダル投入部 109とは同一構造なので、以下、第 2のメダル投入部 109の内部構造につき図 6を参照して説明する。

[0100] 第 2のメダル投入部 109は、第 1のガイド部 113即ち第 1の段差部 113の終端部に近接する第 2のメダル投入口 109— 1と、該第 1の段差部 113の終端部と連通するメダル投入経路 109 - 7と、該メダル投入経路 109 - 7と連通するメダル落下孔 109 - 8と、該メダル投入経路 109— 7と該メダル投入経路 109— 7との各々の両側部を画定する第 1のメダルガイドプレート 109 - 5及び第 2のメダルガイドプレート 109 - 6を有する。該メダル投入経路 109— 7は、第 2のメダル投入口 109— 1を介して投入されたメダル Mをメダル落下孔 109— 8まで導くように形成される。

[0101] 更に、第 2のメダル投入部 109は、第 1のローラー 109— 4を有する第 1の中間プレート 109— 3を有する。該第 1の中間プレート 109— 3は、第 1のメダルガイドプレート 109— 5及び第 2のメダルガイドプレート 109— 6に取り付けられる。該第 1のローラー 109は、メダル落下孔 109— 8上に位置することで、該メダル投入経路 109— 7を通過したメダル M力メダル落下孔 109— 8上にさし力かった際、該第 1のローラー 109 に当接し、該メダル Mが僅かに押し下げられ、メダル落下孔 109— 8から落下する。落下したメダル Mは、図 1に示すメダル搬送経路 200を介してリフトアップホッパ 300 まで搬送される。そして、メダル Mは、リフトアップホッパ 300によりメダル排出経路 40 0の供給端までリフトアップされ、該メダル排出経路 400を介して排出端力もプレイフィールド 500上へ供給される。第 2のメダル投入部 109は、更に、第 1のメダル投入部カバー 109— 2を有する。該第 1のメダル投入部カバー 109— 2は、第 1の中間プレート 109— 3を覆う。また、該第 1のメダル投入部カバー 109— 2は、第 2の取り付けフランジ 111と一体的に形成され、該第 2の取り付けフランジ 111が貯留部 101に固定されることで、間接的に、第 1の中間プレート 109— 3に対してその位置が固定される

[0102] ゲームプレイヤは、該貯留部 101に貯留しているメダル Mを、該貯留部 101から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107とに滑り上がらせて、該メダル Mから手を離すと、重力により該メダル Mが第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ち、第 1のガイド部 113を構成する第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114を構成する第 2の段差部 114とに係止される。そして、第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とは、前記メダル Mを重力により第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1ヘスライド転入させるよう構成される。

[0103] 即ち、ゲームプレイヤは、該貯留部 101から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107に該メダル Mを滑り上がらせて、後は、該メダル Mから手を離せば、重力により該メダル Mが第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ち、第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とに係止され、その後、該メダル Mは、第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とに沿って第 1の投入部の第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1まで重力によりスライド転入する。該メダル Mが第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とに沿って転がると、該メダル Mは、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 10 7に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレイヤは、該メダル Mを該貯留部 1 01から第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107に沿って滑り上がらせて、手を離せばよく、従来の様に該メダル Mを該貯留部 101から第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1まで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイャの手の動き楽にしている。

[0104] このため、ゲームプレイヤが連続して長時間メダル Mを投入し続けても、ゲームプレィャが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、メダル Mの投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。

[0105] また、該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107に沿って該メダル Mを滑り上がらせた後は、該メダル Mから手を離せば、重力により該メダル Mが第 1の傾斜壁上部領域 1 06及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ち、第 1の段差部 113と第 2の段差部 11 4とに係止され、その後、前記メダル Mは、該第 1の段差部 113と第 2の段差部 114に沿って第 1の投入部の第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1 まで重力によりスライド転入する。即ち、メダル Mの投入を自動化せずに、ゲームプレィャが連続して長時間メダル Mを投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自身がゲームをしている実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした。

[0106] 該第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とは、該第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁上部領域 107を重力により滑り落ちるメダル Mを係止する機能と、該第 1の段差部 113と第 2の段差部 114に沿って該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2 のメダル投入口 109— 1へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該メダル Mを該第 1のガイド部 113即ち第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114即ち第 2の段差部 114より上の位置まで滑り上がらせる必要があり、このため、該メダル Mを滑り上がらせる際、該第 1のガイド部 113即ち第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114即ち第 2の段差部 114の存在が妨げにならな、ことが好ま U、。このことを考慮すれば、該第 1のガイド部 113が第 1の段差部 113で構成され、第 2のガイド部 114 が第 2の段差部 114で構成されることは意義がある。但し、該第 1及び第 2の段差 11 3、 114のステップ面は、上を向いていることが重要である。これにより、該メダル Mを該第 1の段差 113及び該第 2の段差 114を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、ー且滑り上がった該メダル Mがゲームプレイヤの手を離れ該第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちて該第 1の段差 113及び第 2 の段差 114のステップ面で係止されることが可能となる。該第 1の段差 113及び第 2 の段差 114のステップ面が下を向いた場合、該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 10 7に沿って滑り上がる該メダル Mを阻止し、また、メダル Mを係止しながら、該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1へ重力によりスライド転入させることができない。

[0107] 該第 1の段差 113は、該第 1の傾斜壁下部領域 104を第 1の傾斜壁上部領域 106 より厚く構成することで、実現することが可能となる。また、該第 2の段差 114は、第 2 の傾斜壁下部領域 105を第 2の傾斜壁上部領域 107より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板と、該下領域のみに延在する第 2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板のうち該下領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第 1の段差 1 13及び第 2の段差 114は、既存の技術を用いて実現することが可能である。

[0108] そして、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該第 1のメダル投入口 108—1 及び第 2のメダル投入口 109— 1へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114により係止されたメダル Mを該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1へと重力により転がして導く必要があるため、該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1へ向力つて下降するよう延在させる。具体的には、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1へ向けて直線的に下降する構成とする。しかし、変更例として、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1へ向けて曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のどの位置でメダル Mを係止したとしても、該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有する。

[0109] 更に、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該メダル Mを重力により該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1ヘスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の終端部を該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1に近接させる。変更例として、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の終端部が該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1に接しておらず、間隙を有していても、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114を転がった該メダル Mが最終的に該第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109—1に転がり込めばよい。このためには、該第 1の投入部 1 08の該第 1のメダル投入口 108— 1及び該第 2の投入部 109の第 2のメダル投入口 1 09— 1は、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に近接する位置に設けられる。

[0110] また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅、換言すると、該第 1 の段差 113及び第 2の段差 114の大きさは、第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちる該メダル Mを該第 1の段差 113及び第 2の段差 11 4のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の最小限必要な大きさは、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度と、該メダル Mの厚さとに依存する。例えば、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅はより大きくなるはずである。

[0111] 更に、該メダル Mの厚さと比較して、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステツプ面の幅が小さすぎると、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちる該メダル Mを係止出来ず、該メダル Mは、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114を乗り越えて該貯留部 101まで滑り落ちてしまい、該メダル Mを該第 1 のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1に投入出来なくなる。よつて、該メダル Mの厚さと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度を考慮して、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちる該メダル M を係止することが出来る最低限の該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅が必要となる。該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅を該メダル Mの厚さより大きくすれば、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちる該メダル Mを係止する可能性が高まる。また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅を該メダル Mの厚さの 2倍より大きくすれば、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちる 2枚の重なった該メダル Mを同時に係止することが可能となる。但し、該第 1の段差 113 及び第 2の段差 114のステップ面の幅をあまり大きくしすぎると、該メダル Mを該第 1 の段差 113及び第 2の段差 114を超えて滑り上がらせる際に、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114で該メダル Mが倒れてしまったりして、該メダル Mが該第 1の段差 1 13及び第 2の段差 114をうまく転がらない可能性があるので留意すべきである。図 21は、メダル Mの厚さと、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅との関係を説明する図である。メダル Mの周辺部の断面形状が矩形ではなぐ角が丸み Rを帯びて、る場合、この丸みを帯びて、る部分の厚さ R以上の該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅 W2があれば、該メダル Mを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちてきた該メダル Mが該第 1の段差 113及び第 2の段差 114 に接触した際の衝撃や振動により、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅 W2よりも大きぐ該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅を設計する。更に、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちてきた互いに重なった状態の 2枚のメダル Mを同時に係止するには、理論上は図 21に示すようにメダル M単体の厚さと丸みを帯びている部分の厚さ Rとの和以上の該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅 W1があれば、該 2枚の重なったメダル Mを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ちてきた該 2枚の重なったメダル Mが該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に接触した際の衝撃や振動により、該 2枚の重なったメダル Mのうち上に重なった方のメダル Mは、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されない可能性がある。よって、該 2枚の重なったメダル Mの双方共に係止するには、理論上最低限必要となる幅 W1よりも大きぐ該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅を設計する。

[0113] この観点から、メダル Mを単体で係止するには、該第 1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ま、。ここで「概ね」とは、丸みを帯びている部分の厚さ Rに相当する誤差を含むものとする。

[0114] 更に、該第 1の段差のステップ面の角度は、該第 1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第 1の段差のステップ面の角度が、該第 1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第 1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第 1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。

[0115] 該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2 の傾斜壁上部領域 107が垂直に近い場合、該メダル Mを該貯留部 101から該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 10 5と第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第 1 の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107が平らに近い場合、該メダル Mを該貯留部 101から該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り上がらせるのは容易である。しかし、ゲームプレイヤが該メダル Mから手を離した後、該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該メダル Mが該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ち難くなると共に、該メダル Mが重力により該第 1の段差 113 及び第 2の段差 114に沿って転がりながら該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107をスライドする際の摩擦力が大きいため、途中で止まってしまい、前記第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1まで迪りつかない可能性もある。よって、該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106 、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107の傾斜角は、 20度以上 70度以下にすることが好ましぐ更に、 30度以上 60度以下にすることがより好ましい。該第 1 の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106、及び第 2の傾斜壁下部領域 1 05と第 2の傾斜壁上部領域 107の傾斜角は、典型的には、約 45度であってもよい。

[0116] 更に、該貯留部 101に貯留する該メダル Mを、該第 1の傾斜壁下部領域 104及び第 2の傾斜壁下部領域 105へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げるには、第 1の境界領域 102及び第 2の境界領域 103は、曲面で形成されることが好ましい。該曲面の好ましい曲率は、該メダル Mの径方向寸法に依存する力概ね該曲面の曲率半径が、該メダル Mの径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る。

[0117] 更に、前述したように、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁と該メダル Mとの摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、第 1の複数の稜線形状突部 115及び第 2の複数の稜線形状突部 116が有効である。該メダル M は概円盤形状を有する。更に、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107が平らな表面を有する場合、該メダル Mの側面の全領域が、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107の平らな表面と接触する。該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107との摩擦力を低減するには、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、第 1の複数の稜線形状突部 115及び第 2の複数の稜線形状突部 116が該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107に形成される。このように構成することで、該第 1のガイド部 113即ち第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114即ち第 2の段差部 1 14を転がる該メダル Mは、第 1の複数の稜線形状突部 115及び第 2の複数の稜線形状突部 116と接触しながらスライドする。このため、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0118] 摩擦抵抗低減を目的として少なくとも第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成することが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよぐまた第 1の傾斜壁上部領域 106 及び第 2の傾斜壁上部領域 107の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107に加えて、第 1の傾斜壁下部領域 104、第 2の傾斜壁下部領域 105、第 1の境界領域 102、第 2の境界領域 103、及び貯留部 101の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン (登録商標)等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属 (商品例：オイレスメタルプレート)を挙げることができるが、必ずしもこれらに限定されるわけではない。少なくとも第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成する代わりに、摩擦抵抗低減目的で設けた第 1の複数の稜線形状突部 115 及び第 2の複数の稜線形状突部 116を省略することも可能である。

[0119] 前述したように、本実施形態に係るメダル投入機構 100は、貯留部 101の第 1側部に接する第 1の境界領域 102から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁を含む。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜領域 22を形成する。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜壁下部領域 104と第 1の傾斜壁上部領域 106とで構成される。メダル投入機構 100は、更に、前述の第 1の側部と反対側に位置する貯留部 101の第 2側部に接する第 2の境界領域 103から連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 2の傾斜壁を含む。該第 2の傾斜壁は、第 2の傾斜領域 23を形成する。該第 2の傾斜壁は、第 2の傾斜壁下部領域 105と第 2の傾斜壁上部領域 107とで構成される。該第 1の傾斜壁及び該第 2の傾斜壁は、ゲーム媒体としてのメダルが滑り上がり及び滑り落ちることが可能であればよ、ので、必ずしも一定の傾斜角を有する傾斜平面で構成する必要はない。例えば、該第 1の傾斜壁及び該第 2の傾斜壁は、傾斜角度が変化する傾斜曲面で構成してもよヽ。

[0120] 前述したように、ゲーム媒体としてのメダルを第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2 のメダル投入口 109— 1にスライド転入させるためのガイド部は、第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109—1に向力つてそれぞれ直線的に下降傾斜するよう延在した該第 1の段差 113及び第 2の段差 114で構成した。し力しながら、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されたメダルが重力により第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1までスライド転入するのを可能にするには、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、必ずしも直線的に下降傾斜するよう延在する必要がない。即ち、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されたメダルが重力により第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1までスライド転入するのを可能にするには、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1に向力つて総体的に下降していればよい。換言すれば、第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109 — 1に位置するメダル Mのポテンシャルエネルギーよりも、該第 1の段差 113及び第 2 の段差 114に係止されるメダル Mのポテンシャルエネルギーの方が総体的にみて高ければよい。例えば、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の途中に上昇部があつても、メダル Mの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より大きい場合、メダル Mは、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入する。また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の途中に上昇部があって、メダル Mの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より小さい場合でも、メダル Mは、後から転動してきたメダル Mに押されて該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1に向力つて階段状に下降するよう延在してもよい。

[0121] 前述した本発明の第 1実施形態におけるメダル投入機構 100によれば、ゲームプレィャが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。

[0122] (第 1の実施形態に対する変更例 1)

前述した第 1の実施形態に対する第 1の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 7は、本発明の第 1実施形態の第 1の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 1の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0123] 前述の第 1の複数の稜線形状突部 115及び第 2の複数の稜線形状突部 116を第 1 の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107に形成することに代えて、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107に、点在する複数の突起 120を形成することは、該メダル Mとの接触面積を低減し、強いては該メダル Mとの摩擦抵抗を低減するには有効である。ここで、隣接する突起 120の間隔は、該メダル Mの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の突起 120は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114を転がる該メダル Mは、該点在する複数の突起 120と接触しながらスライドする。このため、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起 120は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されて!、ることが好まし！/、。

[0124] (第 1の実施形態に対する変更例 2)

前述した第 1の実施形態に対する第 2の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 8は、本発明の第 1実施形態の第 2の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 1の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0125] 該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、振動モータ 121を該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁のそれぞれの裏側に設け、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成することが有効である。該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に微少振動を与えることで、該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該メダル Mが該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくな、。

[0126] (第 1の実施形態に対する変更例 3)

前述した第 1の実施形態に対する第 3の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 9は、本発明の第 1実施形態の第 3の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 1の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0127] 該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、該第 1 の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107が、点在する複数の通風孔 122を有し、且つ、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107のそれぞれの裏側に送風ファン 123を設ける。

[0128] 該複数の通風孔 122を介して送風することで、該メダル Mを該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107から浮力せる方向の浮力を該メダル Mに与え、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107の接触力を低減し、結果的に、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔 122の間隔は、該メダル Mの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔 122は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、送風ファン 123は、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114を転がる該メダル Mは、該点在する複数の通風孔 122を介する送風により与えられる浮力により、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107との接触力が低減された状態で、該メダル Mが該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に沿って転がるため、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。 [0129] (第 1の実施形態に対する変更例 4)

前述した第 1の実施形態に対する第 4の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 10は、本発明の第 1実施形態の第 4の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 1の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0130] 該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107 を、網状の傾斜壁 124で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該メダル Mの径方向寸法より十分小さい。該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107が網状の傾斜壁 124で構成されることで、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 106及び第 2の傾斜壁上部領域 107との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0131] (第 1の実施形態に対する変更例 5)

前述した第 1の実施形態に対する第 5の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 11は、本発明の第 1実施形態の第 5の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 1の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0132] 前述の実施形態では、各傾斜壁は、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域とから構成され、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域との境界に沿って、ガイド部を構成する段差部が形成される。該段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部力ゝら該メダル投入口まで延在する構成とした。即ち、段差部は傾斜壁の全域に亘り延在する構成とした。これに対し、本変更例 5によれば、段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から該メダル投入口まで延在する構成とすることが可能である。段差部を、傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置力延在させることで、段差部が形成されな!、傾斜平面部を介してメダルを傾斜壁上部領域まで移動させることが可能となる。

[0133] 図 11を参照して以下詳細に説明する。第 2の傾斜壁は、第 2の傾斜壁上部領域 10 7と、第 3の傾斜壁下部領域 125と第 4の傾斜壁下部領域 126とからなる。第 2のガイド部を構成する第 2の段差部 114は、第 3の傾斜壁下部領域 125と第 2の傾斜壁上部領域 107との境界に沿って形成される。第 4の傾斜壁下部領域 126と第 2の傾斜壁上部領域 107とは、 1つの平面を形成し、第 4の傾斜壁下部領域 126と第 2の傾斜壁上部領域 107との境界には段差は形成されない。第 3の傾斜壁下部領域 125は、第 4の傾斜壁下部領域 126と第 2の傾斜壁上部領域 107で構成される 1つの平面上に設けられた概楔形状の平板で構成することが可能である。この場合、概楔形状の平板の厚さが、前述した段差部 114のステップの幅に相当するので、該厚さは、前述した第 2の段差部 114のステップの幅に基づいて定める。更に、第 4の傾斜壁下部領域 126の水平方向寸法は、メダル Mの径方向寸法より大きいこと力メダル Mが第 4 の傾斜壁下部領域 126を介して第 2の傾斜壁上部領域 107へ移動するのに必要である。

[0134] このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダル Mを指で押さえながら貯留部 1 01から第 4の傾斜壁下部領域 126を介して第 2の傾斜壁上部領域 107へ移動させ、第 3の傾斜壁下部領域 125の上方の位置まで更に移動させる。この位置で、ゲームプレイヤカダル Mを手離すことで、メダル Mは、第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第 2の段差部 114で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダル Mは、第 2の段差部 114に沿って第 2のメダル投入口 109— 1ヘスライド転入する。この構成によれば、第 4の傾斜壁下部領域 126と第 2 の傾斜壁上部領域 107との境界には段差は形成されないため、メダル Mを第 2の段差部 114を超えることなく第 2の傾斜壁上部領域 107へ移動させることが可能となる。

[0135] 第 3の傾斜壁下部領域 125を、概楔形状の平板に代えて、概楔形状の厚さの変化する板で構成することが可能である。具体的には、概楔形状の上辺側は、前述した第 2の段差部 114のステップの幅に相当する厚さを持たせ、一方、概楔形状の下辺側に近づくにつれ次第に厚さを減少させ、概楔形状の下辺側では厚さを実質的にゼ口にするよう構成することが可能である。この構成により、第 3の傾斜壁下部領域 125 の下辺側で段差を形成せずにすむ。

[0136] このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダル Mを指で押さえながら貯留部 1 01から第 4の傾斜壁下部領域 126を介して第 2の傾斜壁上部領域 107へ移動させてもよいし、第 3の傾斜壁下部領域 125の下辺側に段差が存在しないため、該第 3の傾斜壁下部領域 125を介して第 2の傾斜壁上部領域 107へ移動させてもよい。メダル Mを該第 3の傾斜壁下部領域 125の上方の位置まで移動させ、この位置で、ゲームプレイヤ力メダル Mを手離すことで、メダル Mは、第 2の傾斜壁上部領域 107を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第 2の段差部 114で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダル Mは、第 2の段差部 114に沿って第 2のメダル投入口 109— 1ヘスライド転入する。

[0137] (2)第 2実施形態

図 12は、本発明の第 2実施形態に係るメダル投入機構を示す斜視図である。図 13 は、図 12に示すメダル投入機構の正面図である。図 14は、図 12に示すメダル投入機構の上面図である。図 15は、図 12に示すメダル投入機構の背面図である。

[0138] メダル投入機構 130は、上水平領域 24と、該上水平領域 24の両側に位置する第 1 の傾斜領域 25と第 2の傾斜領域 26と、該第 1の傾斜領域 25の外側に位置する第 1 の下水平領域 27と、該第 2の傾斜領域 26の外側に位置する第 2の下水平領域 28と、を含む。メダル投入機構 130は、複数のメダルを貯留する上貯留部 131を含む。該上貯留部 131は、メダル投入機構 130の上水平領域 24を構成する。メダル投入機構 130は、複数のメダルを貯留する第 1の下貯留部 144を含む。該第 1の下貯留部 1 44は、メダル投入機構 130の第 1の下水平領域 27を構成する。メダル投入機構 130 は、複数のメダルを貯留する第 2の下貯留部 145を含む。該第 2の下貯留部 145は、メダル投入機構 130の第 2の下水平領域 28を構成する。

[0139] メダル投入機構 130は、更に、上貯留部 131の第 1側部に接する第 1の境界領域 1 32から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁を含む。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜領域 25を形成する。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜壁下部領域 13 6と第 1の傾斜壁上部領域 134とで構成される。第 1の境界領域 132は、曲面で構成される。

[0140] メダル投入機構 130は、更に、前述の第 1の側部と反対側に位置する上貯留部 13 1の第 2側部に接する第 2の境界領域 133から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第 2の傾斜壁を含む。該第 2の傾斜壁は、第 2の傾斜領域 26を形成する。該第 2 の傾斜壁は、第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135とで構成される。第 2の境界領域 133は、曲面で構成される。

[0141] メダル投入機構 130は、更に、第 1の傾斜壁下部領域 136の外側部に接する第 3 の境界領域 142を介して連続的に水平方向に延在する第 1の下貯留部 144を含む。該第 1の下貯留部 144は、第 1の下水平領域 27を形成する。

[0142] メダル投入機構 130は、更に、第 2の傾斜壁下部領域 137の外側部に接する第 4 の境界領域 143を介して連続的に水平方向に延在する第 2の下貯留部 145を含む。該第 2の下貯留部 145は、第 2の下水平領域 28を形成する。

[0143] メダル投入機構 130は、更に、第 1の傾斜壁に近接する位置に第 1のメダル投入口 138— 1を有する第 1のメダル投入部 138と、第 2の傾斜壁に近接する位置に第 2のメダル投入口 139— 1を有する第 2のメダル投入部 139とを有する。第 1の境界領域 1 32と、第 1の傾斜壁下部領域 136と、第 1の傾斜壁上部領域 134と、第 1のメダル投入部 138と、第 3の境界領域 142とは、メダル投入機構 130の第 1の傾斜領域 25を形成する。第 2の境界領域 133と、第 2の傾斜壁下部領域 137と、第 2の傾斜壁上部領域 135と、第 2のメダル投入部 139と、第 4の境界領域 143とは、メダル投入機構 1 30の第 2の傾斜領域 26を形成する。

[0144] 第 1のメダル投入部 138は、更に、第 1の取り付けフランジ 146を有し、該第 1の取り付けフランジ 146は、第 3の境界領域 142の一部力も第 1の下貯留部 144の一部にかけて延在する。第 2のメダル投入部 139は、更に、第 2の取り付けフランジ 147を有し、該第 2の取り付けフランジ 147は、第 4の境界領域 143の一部から第 2の下貯留部 145の一部にかけて延在する。第 1の下貯留部 144上に延在する第 1の取り付けフランジ 146と第 2の下貯留部 145上に延在する第 2の取り付けフランジ 147とは、図 14に示すように、大きくラウンドされた角部を有する。第 1の取り付けフランジ 146と第 2の取り付けフランジ 147とは、メダル Mを貯留すするメダル貯留領域を第 1の下貯留部 144上及び第 2の下貯留部 145上に画定する。上貯留部 131のメダル供給側 152 からメダル Mが供給される。第 1の下貯留部 144には、メダル Mがこぼれ落ちるのを防止するための第 1のメダル拘束プレート 148と、隣接するメダル投入機構に貯留するメダル Mと隔離するための第 1の下貯留部仕切部 150とが設けられる。第 2の下貯留部 145には、メダル Mがこぼれ落ちるのを防止するための第 2のメダル拘束プレート 149と、隣接するメダル投入機構に貯留するメダル Mと隔離するための第 2の下貯留部仕切部 151とが設けられる。更に、図示しないものの、上貯留部 131の手前側にメダル Mがこぼれ落ちるのを防止するメダル拘束プレートを設けてもよい。

[0145] 第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134との境界には、第 1のガイド部 113が形成される。該第 1のガイド部 113は、該第 1の傾斜壁上部領域 134を滑り落ちるメダルを係止し、該第 1のガイド部に沿って該第 1のメダル投入口 138— 1へスライド転入させるよう構成する。該第 1のガイド部 113は、該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134との境界に形成された第 1の段差 113で構成する。第 1の段差 113は、該第 1のメダル投入口 138— 1へ向力つて直線的に下降しながら延在する。該第 1の傾斜壁上部領域 134は、該第 1のガイド部 113に沿ってスライド転入するメダル Mとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有する。即ち、該第 1の傾斜壁上部領域 134は、該第 1のガイド部 113からメダル Mの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第 1のガイド部 113の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1つの稜線形状突部 140を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部 140を形成する。

[0146] 第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135との境界には、第 2のガイド部 114が形成される。該第 2のガイド部 114は、該第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちるメダルを係止し、該第 2のガイド部に沿って該第 2のメダル投入口 139— 1へスライド転入させるよう構成する。該第 2のガイド部 114は、該第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135との境界に形成された第 2の段差 114で構成する。第 2の段差 114は、該第 2のメダル投入口 139— 1へ向力つて直線的に下降しながら延在する。該第 2の傾斜壁上部領域 135は、該第 2のガイド部 114に沿ってスライド転入するメダル Mとの摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有する。即ち、該第 2の傾斜壁上部領域 135は、該第 2のガイド部 114からメダル Mの直径より小さい距離だけ上方に離間して、該第 2のガイド部 114の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1つの稜線形状突部 141を有する。具体的には、図示されるように、複数の稜線形状突部 141を形成する。

[0147] 該上貯留部 131、第 1の境界領域 132、第 2の境界領域 133、第 1の傾斜壁下部領域 136、第 2の傾斜壁下部領域 137、第 1の傾斜壁上部領域 134、第 2の傾斜壁上部領域 135、第 3の境界領域 142、第 4の境界領域 143、第 1の下貯留部 144及び第 2の下貯留部 145は、同一部材で構成すれば、メダル Mが可動する領域にはつなぎ目が無くなり抵抗を減らすことが可能となる。

[0148] また、該第 1のメダル投入部 138の該第 1のメダル投入口 138— 1及び該第 2のメダル投入部 139の該第 2のメダル投入口 139— 1は、該メダル Mが同時に 1つのみ入ることが可能な寸法を有する。複数の該メダル Mが同時に該第 1のメダル投入口 138 —1或いは第 2のメダル投入口 139— 1に入った場合、該第 1のメダル投入部 138或いは該第 2のメダル投入部 139に該メダル Mが詰まってしまうことを確実に防止するためである。

[0149] 前述したメダル投入機構 130は、該第 1及び第 2の側部の中間位置を基準にして概ね対称的な形状及び構造を有する。

[0150] 第 1のメダル投入部 138と第 2のメダル投入部 139とは、図 6を参照して前述した第 1のメダル投入部 108及び第 2のメダル投入部 109と同一構造なので、それらの内部構造の説明は省略する。

[0151] ゲームプレイヤは、該上貯留部 131に貯留しているメダル Mを、該上貯留部 131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の上部領域まで移動させ、該メダル Mから手を離すと、重力により該メダル Mが第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ち、第 1のガイド部 113を構成する第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114を構成する第 2の段差部 114とに係止される。そして、第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とは、前記メダル Mを重力により第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139 一 1ヘスライド転入させるよう構成される。

[0152] 即ち、ゲームプレイヤは、該メダル Mを該上貯留部 131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の上部領域まで移動させ、後は、該メダル M力ゝら手を離せば、重力により該メダル Mが第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ち、第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とに係止され、その後、該メダル Mは、第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とに沿って第 1の投入部の第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1まで重力によりスライド転入する。該メダル Mが第 1の段差部 1 13と第 2の段差部 114とに沿って転がると、該メダル Mは、該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134に対してスライドすることになる。即ち、ゲームプレィャは、該メダル Mを第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の上部領域まで移動させ、手を離せばよぐ従来の様に該メダル Mを該上貯留部 131 力も第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1まで運ぶ必要がない。即ち、重力をうまく利用してゲームプレイヤの手の動き楽にしている。

[0153] 更に、該メダル Mが該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に係止されない可能性がある。その場合、該メダル Mは該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114を超えて該第 1及び第 2の傾斜壁を滑り落ち、該第 1及び第 2の下貯留部 144、 145に達し、ここに貯留される。該第 1及び第 2の下貯留部 144、 145に貯留された該ゲーム媒体を、そのまま利用することができる。ゲームプレイヤは、該第 1及び第 2の下貯留部 144、 145に貯留された該メダル Mを、該第 1及び第 2の傾斜壁に沿って滑り上力せ、その後、該メダル Mから手を離せば、重力により第 1の傾斜壁上部領域 134 及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ち、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に係止され、その後、該メダル Mは、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114 に沿って第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ重力によりスライド転入する。このメカニズムは、前述の第 1の実施形態での説明と同じである。

[0154] このため、ゲームプレイヤが連続して長時間メダル Mを投入し続けても、ゲームプレィャが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、メダル Mの投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。

[0155] また、ゲームプレイヤは、該メダル Mを該上貯留部 131から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の上部領域まで移動させ、後は、該メダル M力ゝら手を離せば、重力により該メダル Mが第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ち、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に係止され、その後、該メダル Mは、該第 1の段差部 1 13及び第 2の段差部 114に沿って第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ重力によりスライド転入する。更に、ゲームプレイヤは、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に係止されず該第 1の傾斜壁下部領域 136及び第 2 の傾斜壁下部領域 137を滑り落ち該第 1の下貯留部 144及び第 2の下貯留部 145 に留部された該メダル Mを、該第 1及び第 2の傾斜壁に沿って滑り上がらせた後は、該メダル Mから手を離せば、重力により第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ち、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に係止され、その後、該メダル Mは、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に沿って第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ重力によりスライド転入する。即ち、メダル Mの投入を自動化せずに、ゲームプレイヤが連続して長時間メダル M を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することを可能としたため、ゲームプレイヤ自身がゲームをしている実感を持ちながら、ゲームプレイヤを連続して長時間十分魅了することを可能にした。

該第 1の段差部 113と第 2の段差部 114とは、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を重力により滑り落ちるメダル Mを係止する機能と、該第 1の段差部 113と第 2の段差部 114に沿って該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2 のメダル投入口 139— 1へ重力によりスライド転入させる機能とを備えればよい。しかし、該第 1及び第 2の下貯留部 144、 145に貯留された該メダル Mを、該第 1のガイド部 113即ち第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114即ち第 2の段差部 114より上の位置まで滑り上がらせる必要があり、このため、該メダル Mを滑り上がらせる際、該第 1 のガイド部 113即ち第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114即ち第 2の段差部 114の存在が妨げにならないことが好ましい。このことを考慮すれば、該第 1のガイド部 113 が第 1の段差部 113で構成され、第 2のガイド部 114が第 2の段差部 114で構成されることは意義がある。但し、該第 1及び第 2の段差 113、 114のステップ面は、上を向いていることが重要である。これにより、該メダル Mを該第 1の段差 113及び該第 2の段差 114を超えて滑り上がらせることが容易となり、また、ー且滑り上がった該メダル Mがゲームプレイヤの手を離れ該第 1の傾斜壁上部領域 134、及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちて該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面で係止されることが可能となる。該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面が下を向いた場合、該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び第 2 の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135に沿って滑り上がる該メダル M を阻止し、また、メダル Mを係止しながら、該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ重力によりスライド転入させることができな!/、。

[0157] 該第 1の段差 113は、該第 1の傾斜壁下部領域 136を第 1の傾斜壁上部領域 134 より厚く構成することで、実現することが可能となる。また、該第 2の段差 114は、第 2 の傾斜壁下部領域 137を第 2の傾斜壁上部領域 135より厚く構成することで、実現することが可能となる。例えば、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板と、該下領域のみに延在する第 2の平板とを組み合わせた構成としてもよい。また、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁は、上下双方の領域に亘る第 1の平板のうち該下領域のみを薄く加工してもよい。いずれにしても、該第 1の段差 1 13及び第 2の段差 114は、既存の技術を用いて実現することが可能である。

[0158] そして、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該第 1のメダル投入口 138—1 及び第 2のメダル投入口 139— 1へと延在する構成とすることが出来る。この際、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114により係止されたメダル Mを該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へと重力により転がして導く必要があるため、該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ向力つて下降するよう延在させる。具体的には、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ向けて直線的に下降する構成とする。しかし、変更例として、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ向けて曲線的に下降する構成とすることも可能であり、更には、直線と曲線との組み合わせで構成することも可能である。但し、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のどの位置でメダル Mを係止したとしても、該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1へ向けて重力により転がして導くのに最低限必要な傾斜角度を有する。 [0159] 更に、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、該メダル Mを重力により該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1ヘスライド転入させるよう終端させる必要がある。該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の終端部を該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1に近接させる。変更例として、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の終端部が該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1に接しておらず、間隙を有していても、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114を転がった該メダル Mが最終的に該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139—1に転がり込めばよい。このためには、該第 1の投入部 1 08の該第 1のメダル投入口 138— 1及び該第 2の投入部 109の第 2のメダル投入口 1 39— 1は、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に近接する位置に設けられる。

[0160] また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅、換言すると、該第 1 の段差 113及び第 2の段差 114の大きさは、第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちる該メダル Mを該第 1の段差 113及び第 2の段差 11 4のステップ面で係止することが可能となるよう決定される。該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の最小限必要な大きさは、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度と、該メダル Mの厚さとに依存する。例えば、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度が大きい場合、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度が小さい場合に比較して、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅はより大きくなるはずである。

[0161] 更に、該メダル Mの厚さと比較して、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステツプ面の幅が小さすぎると、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちる該メダル Mを係止出来ず、該メダル Mは、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114を乗り越えて該第 1の下貯留部 144及び第 2の下貯留部 145まで滑り落ちてしま!/ヽ、該メダル Mを該第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 1 39— 1に投入出来なくなる。よって、該メダル Mの厚さと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角度を考慮して、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちる該メダル Mを係止することが出来る最低限の該第 1の段差 1 13及び第 2の段差 114のステップ面の幅が必要となる。該第 1の段差 113及び第 2 の段差 114のステップ面の幅を該メダル Mの厚さより大きくすれば、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちる該メダル Mを係止する可能性が高まる。また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅を該メダル Mの厚さの 2倍より大きくすれば、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちる 2枚の重なった該メダル Mを同時に係止することが可能となる。但し、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅をあまり大きくしすぎると、該メダル Mを該第 1の段差 113及び第 2の段差 114を超えて滑り上がらせる際に、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114で該メダル Mが倒れてしまつたりして、該メダル Mが該第 1の段差 113及び第 2の段差 114をうまく転がらない可能性があるので留意すべきである。

図 21に示すように、メダル Mの周辺部の断面形状が矩形ではなぐ角が丸み Rを帯びて、る場合、この丸みを帯びて、る部分の厚さ R以上の該第 1の段差 113及び第 2 の段差 114のステップ面の幅 W2があれば、該メダル Mを係止できる可能性がある。しかし、実際には、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちてきた該メダル Mが該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に接触した際の衝撃や振動により、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されない可能性がある。よって、理論上最低限必要となる幅 W2よりも大きぐ該第 1の段差 113及び第 2 の段差 114のステップ面の幅を設計する。更に、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちてきた互いに重なった状態の 2枚のメダル Mを同時に係止するには、理論上は図 21に示すようにメダル M単体の厚さと丸みを帯びて、る部分の厚さ Rとの和以上の該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅 W1があれば、該 2枚の重なったメダル Mを係止できる可能性がある。し力し、実際には、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り落ちてきた該 2枚の重なったメダル Mが該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に接触した際の衝撃や振動により、該 2枚の重なったメダル Mのうち上に重なった方のメダル Mは、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されない可能性がある。よって、該 2 枚の重なったメダル Mの双方共に係止するには、理論上最低限必要となる幅 W1よりも大きぐ該第 1の段差 113及び第 2の段差 114のステップ面の幅を設計する。 [0163] この観点から、メダル Mを単体で係止するには、該第 1の段差のステップ面の幅を該ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当するよう設計することが好ま、。ここで「概ね」とは、丸みを帯びている部分の厚さ Rに相当する誤差を含むものとする。

[0164] 更に、該第 1の段差のステップ面の角度は、該第 1の傾斜壁に対して直角或いは鋭角が好ましい。該第 1の段差のステップ面の角度が、該第 1の傾斜壁に対して鈍角の場合、該第 1の傾斜壁を滑り落ちてきた該ゲーム媒体が該第 1の段差に係止されずに滑り落ちてしまう可能性が高い。

[0165] 該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角が大きい場合、即ち、該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2 の傾斜壁上部領域 135が垂直に近い場合、該メダル Mを該第 1の下貯留部 144から該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び該第 2の下貯留部 145から第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り上がらせるのが容易ではなくなる。逆に、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁の傾斜角が小さい場合、即ち、該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び第 2 の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135が平坦に近、場合、該メダル Mを該第 1の下貯留部 144から該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び該第 2の下貯留部 145から第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135を滑り上がらせるのは容易であるが、ゲームプレイヤが該メダル Mから手を離した後、該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力が大きくなるため、該メダル Mが該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135 を滑り落ち難くなると共に、該メダル Mが重力により該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に沿って転がりながら該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135をスライドする際の摩擦力が大きいため、途中で止まってしまい、前記第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1まで迪りっかない可能性もある。よって、該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135の傾斜角は、これらのことを考慮し、垂直に近すぎず且つ水平にも近すぎない角度とすることが必要となる。例えば、該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135の傾斜角は、 20度以上 70度以下にすることが好ましぐ更に、 30度以上 60度以下にすることがより好ましい。該第 1の傾斜壁下部領域 136と第 1の傾斜壁上部領域 134、及び第 2の傾斜壁下部領域 137と第 2の傾斜壁上部領域 135の傾斜角は、典型的には、約 45度であってもよい。

[0166] 更に、該第 1の下貯留部 144及び第 2の下貯留部 145に貯留する該メダル Mを、該第 1の傾斜壁下部領域 136及び第 2の傾斜壁下部領域 137へと出来るだけ抵抗を少なく滑り上げるには、第 3の境界領域 142及び第 4の境界領域 143は、曲面で形成されることが好ましい。該曲面の好ましい曲率は、該メダル Mの径方向寸法に依存するが、概ね該曲面の曲率半径力該メダル Mの径方向寸法より十分大きければよい。好ましい曲率は、経験的に簡単に決定することが出来る。

[0167] 更に、前述したように、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁と該メダル Mとの摩擦抵抗は出来るだけ低減することが好ましい。該摩擦抵抗を低減するため、第 1の複数の稜線形状突部 140及び第 2の複数の稜線形状突部 141が有効である。該メダル M は概円盤形状を有する。更に、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135が平らな表面を有する場合、該メダル Mの側面の全領域が、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の平らな表面と接触する。該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135との摩擦力を低減するには、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135との接触面積を低減することが有効である。接触面積を低減するため、第 1の複数の稜線形状突部 140及び第 2の複数の稜線形状突部 141が該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135に形成される。このように構成することで、該第 1のガイド部 113即ち第 1の段差部 113と第 2のガイド部 114即ち第 2の段差部 1 14を転がる該メダル Mは、第 1の複数の稜線形状突部 140及び第 2の複数の稜線形状突部 141と接触しながらスライドする。このため、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0168] 摩擦抵抗低減を目的として少なくとも第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成することが好ましい。該表面のみ自己潤滑性を有する物質で構成してもよぐまた第 1の傾斜壁上部領域 134 及び第 2の傾斜壁上部領域 135の全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。更に、第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135に加えて、第 1の傾斜壁下部領域 136、第 2の傾斜壁下部領域 137、第 1の境界領域 132、第 2の境界領域 133、第 3の境界領域 142、第 4の境界領域 143、及び上貯留部 131、第 1 の下貯留部 144及び第 2の下貯留部 145の表面或いは全体を、自己潤滑性を有する物質で構成してもよい。自己潤滑性を有する物質の典型例として、テフロン (登録商標）等のエンジニアリングプラスチックや含油焼結金属 (商品例：オイレスメタルプレート)を挙げることができる力必ずしもこれらに限定されるわけではない。少なくとも第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の表面を、自己潤滑性を有する物質で構成する代わりに、摩擦抵抗低減目的で設けた第 1の複数の稜線形状突部 140及び第 2の複数の稜線形状突部 141を省略することも可能である。

[0169] 前述したように、本実施形態に係るメダル投入機構 130は、複数のメダルを貯留する上貯留部 131を含む。該上貯留部 131は、メダル投入機構 130の上水平領域 24 を構成する。メダル投入機構 130は、複数のメダルを貯留する第 1の下貯留部 144を含む。該第 1の下貯留部 144は、メダル投入機構 130の第 1の下水平領域 27を構成する。メダル投入機構 130は、複数のメダルを貯留する第 2の下貯留部 145を含む。該第 2の下貯留部 145は、メダル投入機構 130の第 2の下水平領域 28を構成する。

[0170] メダル投入機構 130は、更に、上貯留部 131の第 1側部に接する第 1の境界領域 1 32から連続的に下方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁を含む。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜領域 25を形成する。該第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜壁下部領域 13 6と第 1の傾斜壁上部領域 134とで構成される。該第 1の傾斜壁及び該第 2の傾斜壁は、ゲーム媒体としてのメダルが滑り上がり及び滑り落ちることが可能であればよいので、必ずしも一定の傾斜角を有する傾斜平面で構成する必要はない。例えば、該第 1の傾斜壁及び該第 2の傾斜壁は、傾斜角度が変化する傾斜曲面で構成してもよい

[0171] 前述したように、ゲーム媒体としてのメダル Mを第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1にスライド転入させるためのガイド部は、第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1に向力つてそれぞれ直線的に下降傾斜するよう延在した該第 1の段差 113及び第 2の段差 114で構成した。しカゝしながら、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されたメダルが重力により第 1のメダル投入口 108— 1及び第 2のメダル投入口 109— 1までスライド転入するのを可能にするには、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、必ずしも直線的に下降傾斜するよう延在する必要がない。即ち、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114に係止されたメダルが重力により第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1までスライド転入するのを可能にするには、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1に向かって総体的に下降していればよい。換言すれば、第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139 — 1に位置するメダル Mのポテンシャルエネルギーよりも、該第 1の段差 113及び第 2 の段差 114に係止されるメダル Mのポテンシャルエネルギーの方が総体的にみて高ければよい。例えば、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の途中に上昇部があつても、メダル Mの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より大きい場合、メダル Mは、それまでの転動の勢いで該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入する。また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114の途中に上昇部があって、メダル Mの運動エネルギーの方が該上昇部のポテンシャルエネルギーと摩擦エネルギーとの和より小さい場合でも、メダル Mは、後から転動してきたメダル Mに押されて該上昇部を登りきつて第 1の投入口へ転入することが可能であれば問題ない。また、該第 1の段差 113及び第 2の段差 114は、第 1のメダル投入口 138— 1及び第 2のメダル投入口 139— 1に向力つて階段状に下降するよう延在してもよい。

[0172] 前述した本発明の第 1実施形態におけるメダル投入機構 130によれば、ゲームプレィャが連続して長時間ゲーム媒体を投入し続けても、ゲームプレイヤが感じる疲れを大幅に低減することが可能となる。また、ゲーム媒体の投入に殆ど神経を使わないため、ゲームそのものに集中することが出来、ゲームを十分楽しむことが出来る。

[0173] (第 2の実施形態に対する変更例 1)

前述した第 2の実施形態に対する第 1の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 16は、本発明の第 2実施形態の第 1の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 2の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0174] 前述の第 1の複数の稜線形状突部 115及び第 2の複数の稜線形状突部 116を第 1 の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135に形成することに代えて、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135に、点在する複数の突起 153を形成することは、該メダル Mとの接触面積を低減し、強いては該メダル Mとの摩擦抵抗を低減するには有効である。ここで、隣接する突起 153の間隔は、該メダル Mの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の突起 153は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。このように構成することで、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114を転がる該メダル Mは、該点在する複数の突起 153と接触しながらスライドする。このため、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該複数の突起 153は、摩擦力低減の観点から、その頂部がラウンド加工されて!、ることが好まし！/、。

[0175] (第 2の実施形態に対する変更例 2)

前述した第 2の実施形態に対する第 2の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 17は、本発明の第 2実施形態の第 2の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 2の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0176] 該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、振動モータ 154を該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁のそれぞれの裏側に設け、該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成することが有効である。該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に微少振動を与えることで、該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁とが密着するのを防止し、結果的に、該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との実効的な接触面積を低減し、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁に与える振動が大きすぎ、該メダル Mが該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に沿って転がる際に不安定にならないよう留意すべきである。また、大きすぎる振動は、ゲームプレイヤにも不快感を与える可能性があるため好ましくな、。

[0177] (第 2の実施形態に対する変更例 3)

前述した第 2の実施形態に対する第 3の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 18は、本発明の第 2実施形態の第 3の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 2の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0178] 該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに、該第 1 の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135が、点在する複数の通風孔 155を有し、且つ、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135のそれぞれの裏側に送風ファン 156を設ける。

[0179] 該複数の通風孔 155を介して送風することで、該メダル Mを該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135から浮力せる方向の浮力を該メダル Mに与え、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の接触力を低減し、結果的に、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135との摩擦力を低減する。ここで、隣接する通風孔 155の間隔は、該メダル Mの径方向寸法より十分狭いことが好ましい。更に、複数の通風孔 155は、一定間隔で規則正しく点在することがより好ましい。また、送風ファン 156は、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135の裏側に配置することにより実現することが可能である。このように構成することで、該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114を転がる該メダル Mは、該点在する複数の通風孔 155を介する送風により与えられる浮力により、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135との接触力が低減された状態で、該メダル Mが該第 1の段差部 113及び第 2の段差部 114に沿って転がるため、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0180] (第 2の実施形態に対する変更例 4)

前述した第 2の実施形態に対する第 4の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 19は、本発明の第 2実施形態の第 4の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 2の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0181] 該メダル Mと該第 1の傾斜壁及び第 2の傾斜壁との摩擦力を低減するのに有効な更に別の手法として、該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135 を、網状の傾斜壁 157で構成することが挙げられる。ここで、網の格子間隔は、該メダル Mの径方向寸法より十分小さい。該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135が網状の傾斜壁 157で構成されることで、該メダル Mと該第 1の傾斜壁上部領域 134及び第 2の傾斜壁上部領域 135との接触面積が低減され、摩擦抵抗を有効に低減することが可能となる。

[0182] (第 2の実施形態に対する変更例 5)

前述した第 2の実施形態に対する第 5の変更例につき以下図面を参照して説明する。図 20は、本発明の第 1実施形態の第 5の変更例に係るメダル投入機構を示す斜視図である。以下、前述した第 1の実施形態との相違点のみ説明し、重複する説明は省略する。

[0183] 前述の実施形態では、各傾斜壁は、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域とから構成され、傾斜壁上部領域と傾斜壁下部領域との境界に沿って、ガイド部を構成する段差部が形成される。該段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部力ゝら該メダル投入口まで延在する構成とした。即ち、段差部は傾斜壁の全域に亘り延在する構成とした。これに対し、本変更例 5によれば、段差部は、メダル投入口とは反対側に位置する傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から該メダル投入口まで延在する構成とすることが可能である。段差部を、傾斜壁上部領域の側部からメダル単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置力延在させることで、段差部が形成されな!、傾斜平面部を介してメダルを傾斜壁上部領域まで移動させることが可能となる。

[0184] 図 20を参照して以下詳細に説明する。第 1の傾斜壁は、第 1の傾斜壁上部領域 13 4と、第 3の傾斜壁下部領域 125と第 4の傾斜壁下部領域 126とからなる。第 2のガイド部を構成する第 1の段差部 113は、第 3の傾斜壁下部領域 125と第 1の傾斜壁上部領域 134との境界に沿って形成される。第 4の傾斜壁下部領域 126と第 1の傾斜壁上部領域 134とは、 1つの平面を形成し、第 4の傾斜壁下部領域 126と第 1の傾斜壁上部領域 134との境界には段差は形成されない。第 3の傾斜壁下部領域 125は、第 4の傾斜壁下部領域 126と第 1の傾斜壁上部領域 134で構成される 1つの平面上に設けられた概楔形状の平板で構成することが可能である。この場合、概楔形状の平板の厚さが、前述した段差部 113のステップの幅に相当するので、該厚さは、前述した第 1の段差部 113のステップの幅に基づいて定める。更に、第 4の傾斜壁下部領域 126の水平方向寸法は、メダル Mの径方向寸法より大きいこと力メダル Mが第 4 の傾斜壁下部領域 126を介して第 1の傾斜壁上部領域 134へ移動するのに必要である。

[0185] このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダル Mを指で押さえながら第 1の下貯留部 144から第 4の傾斜壁下部領域 126を介して第 1の傾斜壁上部領域 134へ移動させ、第 3の傾斜壁下部領域 125の上方の位置まで更に移動させる。この位置で、ゲームプレイヤ力 Sメダル Mを手離すことで、メダル Mは、第 1の傾斜壁上部領域 1 34を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第 1の段差部 113で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダル Mは、第 1の段差部 113に沿って第 1のメダル投入口 138— 1ヘスライド転入する。この構成によれば、第 4の傾斜壁下部領域 12 6と第 1の傾斜壁上部領域 134との境界には段差は形成されないため、メダル Mを第 1の段差部 113を超えることなく第 1の傾斜壁上部領域 134へ移動させることが可能となる。

[0186] 第 3の傾斜壁下部領域 125を、概楔形状の平板に代えて、概楔形状の厚さの変化する板で構成することが可能である。具体的には、概楔形状の上辺側は、前述した第 1の段差部 113のステップの幅に相当する厚さを持たせ、一方、概楔形状の下辺側に近づくにつれ次第に厚さを減少させ、概楔形状の下辺側では厚さを実質的にゼ口にするよう構成することが可能である。この構成により、第 3の傾斜壁下部領域 125 の下辺側で段差を形成せずにすむ。

[0187] このように構成することで、ゲームプレイヤは、メダル Mを指で押さえながら第 1の下貯留部 144から第 4の傾斜壁下部領域 126を介して第 2の傾斜壁上部領域 107へ移動させてもよいし、第 3の傾斜壁下部領域 125の下辺側に段差が存在しないため、該第 3の傾斜壁下部領域 125を介して第 2の傾斜壁上部領域 107へ移動させてもよい。メダル Mを該第 3の傾斜壁下部領域 125の上方の位置まで移動させ、この位置で、ゲームプレイヤ力メダル Mを手離すことで、メダル Mは、第 1の傾斜壁上部領域 134を滑り落ち、概楔形状の平板の上辺で構成される第 1の段差部 113で係止される。その後は、前述したのと同様に、メダル Mは、第 1の段差部 113に沿って第 1のメダル投入口 138— 1ヘスライド転入する。

Claims

請求の範囲

[1] 概円盤形状のゲーム媒体を貯留する第 1の貯留部と、

前記第 1の貯留部力連続的に上方向に傾斜しながら延在する第 1の傾斜壁と、前記第 1の傾斜壁に連続する位置に前記ゲーム媒体の第 1の投入口を有する第 1 の投入部と、

前記ゲーム媒体を重力により前記第 1の投入口へスライド転入させるよう前記第 1の傾斜壁上に、少なくとも一部に前記第 1の投入口へ向かって下降する傾斜部を有し、かつ前記第 1の投入口へ向力つて総体的に下降して延在する第 1のガイド部と、を少なくとも含むゲーム媒体投入機構。

[2] 前記第 1の貯留部を介して前記第 1の傾斜壁と反対側に位置すると共に、前記第 1 の貯留部力上方向に傾斜しながら連続的に延在する第 2の傾斜壁と、

前記第 2の傾斜壁に連続する位置に前記ゲーム媒体の第 2の投入口を有する第 2 の投入部と、

前記ゲーム媒体を重力により前記第 2の投入口ヘスライド転入させるよう前記第 2の傾斜壁上に、少なくとも一部に前記第 2の投入口へ向かって下降する傾斜部を有し、かつ前記第 2の投入口へ向力つて総体的に下降して延在する第 2のガイド部と、を更に含む請求項 1に記載のゲーム媒体投入機構。

[3] 前記ゲーム媒体を貯留する第 2の貯留部を更に備え、

前記第 1の傾斜壁は、前記第 1の貯留部と前記第 2の貯留部との間に介在すると共に、前記第 2の貯留部力下方向に傾斜しながら前記第 1の貯留部まで連続的に延在する、

請求項 1に記載のゲーム媒体投入機構。

[4] 前記第 2の貯留部を介して前記第 1の貯留部と反対側に位置すると共に、前記ゲーム媒体を貯留する第 3の貯留部と、

前記第 2の貯留部を介して前記第 1の傾斜壁と反対側に位置し且つ前記第 2の貯留部と前記第 3の貯留部との間に介在すると共に、前記第 2の貯留部から下方向に傾斜しながら前記第 3の貯留部まで連続的に延在する第 3の傾斜壁と、

前記第 3の傾斜壁に連続する位置に前記ゲーム媒体の第 3の投入口を有する第 3 の投入部と、

前記ゲーム媒体を重力により前記第 3の投入口ヘスライド転入させるよう前記第 3の傾斜壁上に、少なくとも一部に前記第 3の投入口へ向かって下降する傾斜部を有し、かつ前記第 3の投入口へ向力つて総体的に下降して延在する第 3のガイド部と、を更に含む請求項 3に記載のゲーム媒体投入機構。

[5] 前記第 1のガイド部は、前記第 1の傾斜壁に形成された第 1の段差で構成される請求項 1乃至 4のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[6] 前記第 1の段差は、前記ゲーム媒体単体の厚さに概ね相当する幅を有する請求項

5に記載のゲーム媒体投入機構。

[7] 前記第 1のガイド部は、前記第 1の投入口とは反対側に位置する前記第 1の傾斜壁の側部力総体的に下降しながら前記第 1の投入口まで延在する請求項 1乃至 6の

V、ずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[8] 前記第 1のガイド部は、前記第 1の投入口とは反対側に位置する前記第 1の傾斜壁の側部力前記ゲーム媒体単体の径方向寸法以上の距離だけ離間した内側位置から総体的に下降しながら前記第 1の投入口まで延在する請求項 1乃至 7のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[9] 前記第 1の貯留部と前記第 1の傾斜壁との第 1の境界は、曲面で形成される請求項

1乃至 8のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[10] 前記第 1の貯留部と前記第 1の傾斜壁との第 1の境界、及び、前記第 2の貯留部と前記第 1の傾斜壁との第 2の境界の各々は、曲面で形成される請求項 3乃至 4のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[11] 前記第 1の傾斜壁は、前記第 1のガイド部に沿ってスライド転入する前記ゲーム媒体との摩擦を低減するよう形成された少なくとも 1つの突部を有する請求項 1乃至 10 の!、ずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[12] 前記少なくとも 1つの突部は、前記第 1のガイド部力前記ゲーム媒体の直径より小さい距離だけ上方に離間して、前記第 1のガイド部の延在する方向と概ね平行に延在する少なくとも 1つの稜線形状突部で構成される請求項 11に記載のゲーム媒体投入機構。

[13] 前記少なくとも 1つの突部は、前記第 1のガイド部より上方に点在する複数の突起で構成される請求項 11に記載のゲーム媒体投入機構。

[14] 前記第 1の傾斜壁に微少振動を与えるよう構成した第 1の振動装置を、

更に含む請求項 1乃至 13のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[15] 前記第 1の傾斜壁は、前記第 1のガイド部より上方に点在する複数の通風孔を有し前記第 1の傾斜壁の裏側力前記複数の通風孔を介して送風するよう構成した第 1 の送風装置を、

[16] 前記第 1の傾斜壁は、網状の傾斜壁で構成する請求項 1乃至 13のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[17] 前記第 1の投入部の前記第 1の投入口は、前記ゲーム媒体が同時に 1つのみ入ることが可能な寸法を有する請求項 1乃至 16のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[18] 前記第 1の傾斜壁の少なくとも表面は、自己潤滑性物質力もなる請求項 1乃至 17 の!、ずれかに記載のゲーム媒体投入機構。

[19] 請求項 1乃至 18のいずれかに記載のゲーム媒体投入機構を含むゲーム装置。