WO2007004585A1 - 印刷制御方法及び印刷システム - Google Patents

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Shuichi Takemoto
Norifumi Tasaka
Ikuo Ozaki
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Abstract

 本発明は短時間で品質のよい印刷を行うことができると共に、人為的な誤りを低減できるようにした、印刷制御方法及び印刷制御装置を提供することを目的としている。  このため、製版データと関連情報とを含む印刷データを保存したサーバと、複数の印刷装置を備えた印刷機と、サーバの印刷データを取得し印刷機に指令情報を出力する端末装置と、印刷紙面状況を検出する検出手段と、印刷データと検出情報とに基づいて各印刷装置を制御する制御装置とを備え、印刷前工程としてサーバから印刷機の運転条件をロードし、印刷データに基づいてインキ供給量をプリセットし、複数組の選択用データの中から、一つを印刷データとしてジョブ選択し、ディスプレイに刷版データを表示し、刷版データの端末装置への到着状況及び到着したデータの確認を行い、印刷工程で端末装置から送られたデータに基づいて検出情報によるフィードバック制御をする。

Description

明 細 書
印刷制御方法及び印刷システム
技術分野
[0001] 本発明は、特に、全国紙等の広域対象に新聞を発行する場合に各地に設けられた 新聞印刷工場における新聞の印刷等に用レ、て好適の、印刷制御方法及び印刷シス テムに関する。
背景技術
[0002] 例えば、全国紙等の広域対象に新聞を発行する新聞社の場合、可能な限り最新の 情報を購読者に届けられるように、紙面の編集については本社で一括して行ない、 新聞印刷については各地に設置した新聞印刷工場においてそれぞれ行なうようなシ ステムが一般に採用される。この場合、新聞印刷工場では、本社との間での通信によ つて編集された印刷データを受け取り、この印刷データに基づいて、刷版を行なって 印刷を実施している。
[0003] 例えば、本社と新聞印刷工場が既知のネットワークで接続されているようなシステム においては、新聞社の本社側では、新聞のみならず他のメディアも含んだ複合メディ ァに対する編集システム等によって、新聞の編集作業が行われる。そして、編集作業 の結果は、印刷データとして本社側のサーバに蓄積され本社側のサーバから各新聞 印刷工場側に送信される。
[0004] 各新聞印刷工場側では、工場側に設置されたデータサーバにぉレ、て本社側から 印刷データを受信すると、工場管理システムにおいて、それぞれのデータに基づい て製版を行なう。この製版には、例えば CTP (Computer_To_Plate)装置や CTF (Co mputer-To-Film)装置を用い、 CTP装置なら紙面のデジタルデータから直接刷版が 出力されるが、 CTF装置ならまず、製版フィルムが出力されるため、このフィルムを用 いて製版を行う。このようにして作成された刷版は、通常、オペレータによって、対応 する新聞輪転機の版胴に手作業で装着される。
[0005] ところで、特に新聞印刷では、購読者に最新の情報を速やかに提供するだけでなく 、情報を精度よく提供することも要求される。文字情報を間違わないことはもちろんで あるが、画像情報を忠実に再現して提供することも要求される。特に、近年新聞紙面 のカラー化が進んでおり、カラーの画像情報を忠実に印刷して再現することが求めら れている。
従来、平版オフセットなどの一般的な印刷装置では、製版工程及び刷版工程と印 刷工程とは個別に存在し、使用する刷版がアナログ的な露光により作成されることが 多かったためか、製版の際に使用する上記の紙面のデジタルデータを印刷工程に おける印刷管理及び印刷制御に用いることは行われていなかった力 近年、上述の ような印刷の少時間化及び印刷品質の向上の要求から、紙面情報のデジタルデータ (製版データ)を印刷工程における印刷物の色調制御、具体的には印刷機のインキ キーのプリセット制御等に使用して、印刷の効率化及び高品質化したものが提案され ている。
[0006] 例えば、特許文献 1には、製版データに基づいて IRGB濃度計の検出情報をフィー ドバックしながら印刷機のインキ供給量を制御する技術が開示されている。このように することで製版データに基づいて印刷機の立ち上がり直後から印刷物の色調制御を 行うことができ、色調制御を開始するまでの時間を短縮して作業を効率化することが できる。
特許文献 1:特開 2004— 106523公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] しかしながら、特許文献 1の技術は、製版データを用いて、色調補正にかかる制御 を効率化する技術であり、印刷工程全体としての作業効率及び品質向上という意味 では十分とはいえない。
例えば、通常、全国紙の新聞印刷などでは、全国共通の紙面 (共通面)と各都道府 県毎または、各地方毎に異なる紙面(県版,地方版)によって紙面構成されており、短 時間で大量に印刷を行う必要があるだけでなぐ印刷工場によっては、複数の県版 の印刷を行う必要があり、印刷機に装着した刷版 (各地方面用の刷版)の付け替え作 業を頻繁に行う場合がある。このような刷版の付け替え作業は、全国紙の新聞に限ら ず、例えば、折り込みチラシ等の商業印刷物を印刷する場合であっても、配布地域 毎に最適な情報 (最寄の店舗の地図等)を案内するため、例えば折込み配布地域毎 に異なる刷版で印刷をする。
[0008] ところが、この刷版の付け替え作業はオペレータによる手作業で行われ、複数種類 の刷版から所望の刷版を選択するのもオペレータが刷版または刷版に付設されてい るデータ用紙 (版名,頁,色に関する各コード等が記載される)を目視して行うのでこ の際、刷版をとり間違えてしまう等の人為的ミスが起こりやすレ、。
また、製版データに基づいて印刷機の色調を補正する場合にも同様に、オペレー タが製版データを読込む際に複数の県版の製版データから所望のデータをロードす る際に誤って所望でない製版データをロードしてしまい、所望のデータを再ロードす るなどして印刷工程に時間的なロスが生じることもあった。
[0009] 本発明はこのような課題に鑑み創案されたもので、製版データを利用して品質制御 を行う印刷機において、短時間で品質のよい印刷を行うことができると共に、ォペレ ータによる人為的な誤りを低減することができるようにした、印刷制御方法及び印刷 システムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0010] 上述の目的を達成するために、本発明の印刷制御方法は、複数の紙面の製版デ 一タと該複数の紙面の関連情報とを含む印刷データを保存したサーバと、複数の印 刷装置を備えた印刷機と、上記サーバに接続され上記の印刷画像データ及び関連 情報を取得し上記印刷機に指令情報を出力する端末装置と、上記印刷機に付設さ れ印刷した紙面状況を検出する検出手段と、上記端末装置から送られた印刷データ 及び/又は指令と上記検出手段から送られた検出情報とに基づいて各印刷装置を 制御する制御装置とを備えた、印刷システムを制御する印刷制御方法であって、上 記サーバから取得した上記紙面の関連情報に基づいて上記端末装置により上記印 刷機の運転条件をロードすると共に、上記の各制御装置にも上記運転条件をロード する運転条件ロード工程と、上記複数の紙面のうち特定紙面の上記印刷データとし て上記サーバ内に保存された複数組の選択用データの中から、一つを当該特定紙 面の印刷データとしてジョブ選択するジョブ選択工程と、上記端末装置のディスプレ ィに上記刷版データを表示し、該ディスプレイ表示を参照して上記刷版データの上 記端末装置への到着状況及び到着した上記刷版データの確認を行なう画像確認ェ 程とを、順に、印刷前工程として実施し、その後、印刷を開始して、印刷工程では、 上記制御装置により上記端末装置から送られたデータ及び/又は指令に基づいて、 上記検出手段から送られた検出情報によるフィードバック制御を用いて上記印刷機 の各印刷装置を制御することを特徴としてレ、る。
これにより、印刷データをサーバからロードして、印刷データに基づいて印刷装置 をフィードバック制御するので、印刷時の立ち上げ制御等を速やかに行うことができ、 また、刷版の付け替え用のデータなど、サーバに複数の選択用データがある場合に 、ジョブ選択工程において所望の印刷データを選択でき、画像確認工程で選択した 印刷データを作業者が確認できるので、サーバに印刷用のデータが複数存在する 場合でも所望のデータを円滑にロードできる上、オペレータの操作ミス等で誤った印 刷データをロードした場合でも直ぐに誤りを発見して、速やかに所望の印刷データを 再ロードすることができる。
また、上記サーバから取得した各紙面の印刷データに基づいて、上記の各印刷装 置のインキ供給量を上記端末装置によりプリセットするインキプリセット工程を、前記 印刷前工程に含むことが好ましレ、。
また、上記ジョブ選択工程では、上記複数組の選択用データを上記端末装置にデ イスプレイ表示し、該ディスプレイ表示を参照して上記端末装置の選択操作手段を通 じて上記複数組の選択用データの中から一つを選択操作することが好ましい。
これにより、ジョブ選択工程において、作業者がディスプレイ表示を目視して複数の ジョブを明確に理解することができ、選択操作手段を通じて確実に所望の印刷デー タをジョブ選択することができる。
また、上記印刷工程は、立ち上げ時に、まず、比較的低速の調整用速度で走行さ せて各種の調整を実施しながら印刷する低速印刷工程と、各種の調整が完了したら 、加速して比較的高速の通常運転速度で走行させて印刷する通常印刷工程とをそ なえ、上記低速印刷工及び上記通常印刷工程において、上記検出手段から送られ た検出情報に基づき印刷欠陥を検查する工程を有することが好ましい。
これによれば、低速印刷工程及び通常印刷工程を含む印刷工程において、検出 手段による検出情報に基づいて印刷欠陥検査を行うので、インキ落ち、濃度変動、 油たれ等の欠陥が印刷した紙面上に発生していることを発見することができ、良好な 印刷管理を行うことができる。
[0012] また、上記検出手段は IRGB濃度計であって、上記印刷工程では、上記 IRGB濃 度計から送られた検出情報によるフィードバック制御を用いて上記印刷機の各印刷 装置の制御要素を制御することが好ましレ、。
これによれば、 IGRB濃度計によって、印刷した紙面の反射光から確実に紙面の状 況を検出することができる。
また、上記の各印刷装置の制御要素には、インキの供給量を調整するがインキ供 給装置が含まれ、上記印刷工程では、上記インキ供給装置によるインキの供給量を 制御することが好ましい。
これによれば、印刷データに基づいてインキ供給装置のインキ供給量を速やかに 調整すること力 Sできる。
[0013] また、上記印刷前工程として、所定の基準絵柄の印刷結果から上記検出手段を用 レ、て印刷特性情報を取得する印刷特性情報取得工程をさらに有し、上記印刷工程 において、上記制御装置は、上記端末装置から送られた印刷データ及び/又は指 令と上記印刷特性取得工程において取得した印刷特性情報とにより求めた制御目 標値と、上記検出手段から送られた検出情報とに基づいて上記印刷装置を制御する ことが好ましい。
これによれば、各印刷装置毎に印刷特性情報を取得して、印刷データと各印刷装 置印刷情報とによって求めた制御目標に基づいて、各印刷装置に応じた適切なイン キ供給量を調整することができる。
[0014] また、上記の印刷欠陥を検查する工程において、印刷欠陥検查時の検查閾値レべ ルを、上記低速印刷工程では予め設定された検査基準値に対して許容範囲を比較 的広くして緩やかな製品管理レベルとし、上記通常印刷工程では上記検査基準値 に対して許容範囲を比較的狭くして厳しい製品管理レベルとすることが好ましい。 これによれば、低速印刷工程にぉレ、て印刷欠陥検查を比較的緩やかな検查基準 で行レ、、通常印刷工程にぉレ、ては印刷欠陥検查を比較的厳しレ、検查基準 (許容範 囲)で行うので、まだ印刷濃度等が落ち着いていなレ、、低速印刷工程において正常 な紙面を欠陥紙面と誤判定することを防止でき、印刷濃度等が落ち着く通常印刷工 程にぉレ、ては比較的厳しレ、検査基準 (許容範囲)で印刷欠陥検査を行い、インキ落 ち、濃度変動、油たれ等の欠陥が印刷した紙面上に発生していることを確実に発見 すること力 Sできる。
[0015] 本発明の印刷システムは、複数の紙面の印刷画像データと該複数の紙面の関連 情報とを保存したサーバに接続され上記の印刷画像データ及び関連情報を取得し 印刷機に指令情報を出力する端末装置と、上記印刷機に付設され印刷した紙面状 況を検出する検出手段と、上記端末装置から送られたデータ及び/又は指令と上記 検出手段から送られた検出情報とに基づいて各印刷装置を制御する制御装置とを 備えた、印刷システムであって、上記サーバ内には、上記複数の紙面のうち特定紙 面の上記印刷画像データ及び上記関連情報として、複数組の選択用データが保存 され、上記端末装置は、印刷前工程で、上記複数組の選択用データをディスプレイ 表示する選択用データ表示手段と、表示された上記複数組の選択用データのうちの 一つを選択操作するための選択操作手段とをそなえ、上記選択操作手段による選択 情報をディスプレイ表示すると共に対応する上記制御装置に送信し、上記特定紙面 に対応した上記制御装置は、上記送信された選択情報に基づレ、て印刷装置を制御 することを特 ί数としてレ、る。
これによれば、サーバに保存されている印刷データをサーバから端末装置及び各 印刷装置の制御装置にロードして、制御装置は印刷データに基づいて各印刷装置 の制御要素をフィードバック制御するので、印刷機の立ち上げ制御等に力かる時間 を低減することができ、また、選択用データ表示手段が刷版の付け替え用のデータ など、サーバに複数の選択用データがある場合には、選択用データをディスプレイ表 示し、選択操作手段によって所望の選択用データ選択できるので、作業者がサーバ に印刷用のデータが複数存在する場合でも所望のデータを円滑に選択できる上、誤 つたデータを選択した場合でも直ぐに発見して選択操作手段によって速やかに所望 の印刷データを選択し直すことができる。
[0016] また、上記検出手段は IRGB濃度計であって、上記制御装置は、上記 IRGB濃度 計から送られた検出情報によるフィードバック制御を用いて上記印刷機の各印刷装 置の制御要素を制御することが好ましレ、。
これによれば、 IGRB濃度計によって、印刷した紙面の反射光から確実に紙面の状 況を検出することができる。
また、上記の各印刷装置の制御要素には、インキの供給量を調整するインキ供給 装置が含まれ、上記制御装置は、上記端末装置から送られたデータ及び/又は指 令と上記検出手段から送られた検出情報とに基づいてインキ供給装置のインキの供 給量を制御することが好ましレ、。
これによれば、印刷データに基づいてインキ供給装置のインキ供給量を速やかに 制卸すること力 Sできる。
[0017] また、所定の基準絵柄の印刷結果から上記検出手段を用いて取得した印刷特性 情報を記憶する記憶装置をさらに備え、上記制御装置は、上記端末装置から送られ た印刷データ及び/又は指令と上記印刷特性情報とにより求めた制御目標値と、上 記検出手段から送られた検出情報とに基づいて上記印刷装置を制御することが好ま しい。
これによれば、各印刷装置毎の印刷特性情報を取得して、印刷データ及び/又は 指令と各印刷装置印刷情報とによって求めた制御目標に基づいて、各印刷装置に 応じた適切なインキ供給量を調整することができる。
発明の効果
[0018] 本発明の印刷制御方法によれば、印刷データをサーバからロードして、印刷デー タに基づいて印刷装置をフィードバック制御するので、印刷時の立ち上げ制御等を 速やかに行うことができ、また、刷版の付け替え用のデータなど、サーバに複数の選 択用データがある場合に、ジョブ選択工程において所望の印刷データを選択でき、 画像確認工程で選択した印刷データを作業者が確認できるので、サーバに印刷用 のデータが複数存在する場合でも所望のデータを円滑にロードできる上、オペレータ の操作ミス等で誤った印刷データをロードした場合でも直ぐに誤りを発見して、速や かに所望の印刷データを再ロードにすることができる。
図面の簡単な説明 [図 1]本発明の一実施形態に係る新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図であ る。
[図 2]本発明の一実施形態に係る新聞印刷システムの例を示す構成図である。
[図 3]本発明の一実施形態に係る端末装置と印刷機及び印刷装置の概略構成を示 す図である。
[図 4]本発明の一実施形態に係る端末装置の概略的な機能構成を示す図である。
[図 5]本発明の一実施形態に係る端末装置のディスプレイ表示の一例を示す図であ る。
[図 6]本発明の一実施形態に係る新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図であ る。
[図 7]本発明の一実施形態に係る新聞用オフセット輪転機の印刷速度(運転速度)の 変化を示すグラフである。
[図 8]本発明の一実施形態に係る簡易検版装置を模式的に示す構成図(一部ブロッ ク図)である。
[図 9]本発明の一実施形態の簡易検版に係る正規化相関法を説明するための図で ある。
[図 10]本発明の一実施形態の簡易検版に係る位置ずれ算出手段の処理を説明する ための図である。
[図 11]本発明の一実施形態に係る湿し水供給量調整装置を示す模式図である。
[図 12]本発明の一実施形態に係る演算装置の湿し水供給量制御に着目した機能ブ ロック図である。
[図 13]本発明の一実施形態に係る地汚れ検出及び湿し水供給量制御の処理フロー を示すフローチャートである。
[図 14]本発明の一実施形態に係る地汚れ検出について説明する製版画像の模式図 である。
[図 15]本発明の一実施形態に係る演算装置の色調制御機能に着目した機能ブロッ ク図である。
[図 16]本発明の一実施形態に係る色調制御の処理フローを示すフローチャートであ る。
[図 17]本発明の一実施形態に係る色調制御の処理フローを示すフローチヤ る。
[図 18]単色網濃度を網点面積率に対応づけるマップである。
[図 19]ベタ濃度を網点面積率と単色網濃度とに対応づけるマップである。 符号の説明
1 ラインセンサ型 IRGB濃度計
2a, 2b, 2c, 2d 印刷ユニット
3 ブランケット胴
4 版胴
5 インキローラ群
6 インキ元ローラ
7 インキキー
8 印刷シート
10 演算装置
11 DSP
12 PC
14 色変換部
15a 汚れ判定部
16a 湿し水量設定部
15b インキ供給量演算部
16b オンライン制御部
17b キー開度リミッタ演算部
18 受信部
20 印刷機内蔵の制御装置
30 タツチパネル
32 表示装置
41 変換手段 42 位置ずれ算出手段
43 位置ずれ補正手段
44 版掛け間違い検出手段
70 湿し水供給装置
74 水スプレー装置
50 本社サーバ
51 データサーバ(印刷工場側データサーバ)
52 CTPシステム
53, 101 印刷機 OT (端末装置)
54, 102 印刷機
103 印刷装置
104 制御装置
105 印刷ユニット
106 センサ(検出手段)
150 記憶 ·演算装置
151 表示装置 (ディスプレイ)
152 入力装置 (タツチパネル)(選択操作手段)
発明を実施するための最良の形態
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。図 1〜図 19は本発明 の一実施形態に力、かる印刷制御方法及び印刷システムに関して示すもので、理解 容易のために新聞印刷においてこの印刷制御方法を適用した印刷システムを想定し 、これらの図に基づいて説明する。
まず、本実施形態に力、かる新聞印刷システムの構成について説明すると図 2に示 すように、各新聞印刷工場の外部(通常、新聞社の本社)に設けられた編集センター (新聞のみならず例えばインターネット等、他のメディアも含んだ複合メディアに関し て編集を行なうセンター)で、新聞の編集作業を行ない、編集作業の結果は、印刷デ ータとして通信ネットワークを介して本社サーバ 50から各地の新聞印刷工場側に設 けられたデータサーバ 51に送られるようになっている。なお、印刷データは、各紙面 の製版データ (製版に用いる画像データ、印刷画像データともいう)と各紙面に関連 する関連情報とを含み、各紙面単位の印刷データについては紙面データと呼ぶ。
[0022] そして、各新聞印刷工場側で受信された紙面データは、各新聞印刷工場のデータ サーバ 51に蓄積される。新聞印刷工場では、受信した各紙面データをデータサーバ 51から CTPシステム 52に送信し、 CTPシステム 52では紙面の画像データを適宜 RI P処理 (既に本社にぉレ、て RIP処理されてレ、る場合には必要なレ、)して、カラー紙面 の場合には CMYK (シアン,マゼンタ,黄色,黒)の各色に対応する網点データを作 成し、この RIP処理されたデータから、各色毎に印刷用の刷版を製版するようになつ ている。
[0023] そして、製版された刷版は、通常、オペレータによって、印刷機の対応する印刷胴 に装着されて印刷が行われる。
紙面データについてさらに説明すると、ここでレ、う紙面とは、刷版を 1単位としており
、本社サーバ 50から送信される紙面データは、印刷機に装着される刷版を 1単位と する画像データと、紙面の関連情報としての「県版情報」、「版名」、「印刷装置情報」 等のデータとが含まれてレ、る。
[0024] 紙面データに含まれる「県版情報」とは、紙面データが複数の県版の内のどの県版 であるかを示す情報である。なお、紙面データが全国共通の紙面である場合には共 通版であるとの情報が付与される。
また、「印刷装置情報」とは、紙面データに対応する刷版が例えば印刷機 54を構成 する複数の印刷装置のどの版胴に装着されるのかを示す情報であり、紙面データを 実際に印刷する印刷装置の番号やォモテ 'ゥラの情報等が含まれている。
[0025] また、「版名」とは、刷版 1枚 1枚に対応して付けられる名前である。そして、データ サーバ 51には、これらの紙面データに、印刷工場において刷版及び印刷する順番 情報を付与して記憶されてレ、る。
次に図 3を参照して、複数の印刷装置を含む印刷機と、印刷機を制御するォペレ ーシヨンターミナルの構成について説明する。
[0026] 図 3に示すように、本実施形態の印刷機 102は、 No.:!〜 No. 10まで 10台の印刷 装置 103を備えており、それぞれの印刷装置 103には、印刷装置を制御する制御装 置 104、印刷ユニット 105、センサ 106が備えられている。
各印刷装置 103の制御装置 104は、印刷機 OT (印刷機オペレーションターミナル ) 101と接続され、印刷機 OT101からは紙面データに含まれる「印刷装置情報」に対 応した制御装置 104へそれぞれ「印刷装置情報」に対応した紙面データ(画像情報 及び紙面関連情報を含む)が供給されるようになっており、各印刷装置 103の制御装 置 104は受信した紙面データ及びセンサ 106から入力される印刷シートの計測情報 に基づいて、印刷ユニット 105を制御するようになっている。
[0027] 印刷ユニット 105は、実際に紙にインキを転写するインキ転写ユニット(版胴,ブラン ケット胴を含む複数の印刷胴を備える)の他に、印刷胴にインクを供給するインキ供 給装置、湿し水を供給する湿し装置、刷版の掛け間違いを検知する簡易検版装置な どの各要素からなり、制御装置 104は、紙面データに基づいて印刷ユニット 105の各 要素をそれぞれ制御できるようになつている。制御装置 104及び印刷ユニット 105の 各要素としてのインキ供給装置、湿し装置、簡易検版装置の詳細については後述す る。
[0028] センサ 106は、例えば印刷ユニット 105を通って印刷されたシートのライン上に設置 されるラインセンサ型 IRGB濃度計であり、印刷シートの搬送経路を挟むようにして表 裏両側に配置され、表裏両面の反射濃度を計測し、計測情報を制御装置 104に送 信するようになっている。
具体的には、必要に応じて印刷機 OT101は、このセンサ 106を用いて印刷シート に印刷されたカラーチャートなどの基準絵柄をスキャンし、スキャンデータに基づき発 色特性などの印刷特性情報を計測し、計測した発色特性を発色特性テーブルなど のデータ構造に変換し、記憶'演算装置 150またはデータサーバ 51など、所定の記 憶手段に印刷特性情報として記憶する。印刷準備段階において、製版データに基 づきインキ供給量などの制御目標値を算出する際にこの発色特性テーブルを参照し た上で制御目標値を設定する処理を介在させることにより、より高品質の印刷を実現 すること力 S可肯 となる。
[0029] 印刷機 OT101についてさらに説明すると、図 4に示すように印刷機 OT101には、 メモリ及び CPUなどで構成される記憶 ·演算装置 150と、紙面データの画像情報、各 印刷装置の運転状況、データサーバ 51に蓄積されているデータのインデックス情報 等を表示する表示装置 (表示手段) 151、及びオペレータによる選択操作などの指示 を入力するための入力装置 (選択操作手段) 152を備えている。ここでは表示装置 1 51の表示画面がタツチパネルとして機能するようになっており、表示装置 151と入力 装置 152は一体として形成されている。
[0030] そして上述のように、印刷機 OT101はデータサーバ 51から紙面データ(紙面関連 情報を含む)を受信し、受信した各紙面データを記憶'演算装置 150に記憶するよう になっており、記憶 ·演算装置 150に記憶された紙面データは、各印刷装置 103の 制御装置 104に送出されるとともに紙面データ毎に表示装置 151によって表示され るようになっている(図 5参照)。また、紙面データに複数種類の県版情報が含まれる 場合には、各県版情報がジョブ選択画面として表示され、オペレータが所望のジョブ に対応するタツチパネルを押すことによって印刷を行うジョブを選択できるようになつ ている。
[0031] また、表示装置のロードデータ確認画面には、各印刷装置のォモテ 'ゥラに対応し た紙面データの情報を確認することができるようになつている(図 5参照)。
すでに各印刷装置 103の制御装置 104には、複数種類の県版情報のうちの一つ の紙面データが送信されているがオペレータによって異なるジョブが選択された場合 には選択されたジョブに対応する県版情報を含む紙面データが再送信されるように なっている。
[0032] したがって、印刷機 OT101の電源をオンとすると、データサーバ 51に記憶されて いる紙面データを取得して記憶'演算装置 150に記憶する。そして、記憶'演算装置 150に記憶された紙面データに含まれる情報 (画像情報 ·県版情報 ·版名 ·印刷装置 情報等)は、各紙面データ毎に表示装置 151に表示される。これによつてオペレータ は、紙面データの受信状況及び表示される画像情報やその他の紙面関連情報を確 認することができ、印刷機 OT101の記憶.演算装置 150に誤った紙面データがロー ドされてレ、なレ、かどうか確認できるようになってレ、る。
[0033] 次に、印刷装置 103としての新聞用オフセット輪転機について説明する。図 6は本 発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図である。本 実施形態の新聞用オフセット輪転機は多色刷りの両面印刷機であり、印刷シート 8の 搬送経路に沿って、インキ色〔墨 (k)、藍 (c)、紅 (m)、黄 (y)〕毎に印刷ユニット 2a, 2b, 2c, 2dが設置されている。本実施形態では、印刷ユニット 2a, 2b, 2c, 2dは、ィ ンキキー 7とインキ元ローラ 6とからなるインキキー式のインキ供給装置を備えている。 この形式のインキ供給装置では、インキキー 7のインキ元ローラ 6に対する隙間量 (以 下、この隙間量をインキキー開度という)によりインキ供給量を調整することができる。 また、インキキー 7は印刷幅方向に複数並置されており、インキキー 7の幅単位(以下 、インキキー 7によるインキ供給単位幅をキーゾーンという)でインキ供給量を調整す ること力 Sできる。インキキー 7により供給量を調整されたインキは、インキローラ群 5内 で適度に練られ、薄膜を形成した後に版胴 4の版面に供給され、版面に付着したィ ンキがブランケット胴 3を介して絵柄として印刷シート 8に転写される。
[0034] なお、図 6中では省略している力 本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷 りなので、各印刷ユニット 2a, 2b, 2c, 2dには、印刷シート 8の搬送経路を挟むように して一対のブランケット胴 3, 3が備えられ、各ブランケット胴 3に対して版胴 4や簡易 検版装置やインキ供給装置や湿し水供給装置 70が設けられている。
本実施形態の新聞用オフセット輪転機は、最下流の印刷ユニット 2dのさらに下流 に検出手段としてのラインセンサ型 IRGB濃度計 (IRGB濃度計) 1を備えている。ライ ンセンサ型 IRGB濃度計 1は印刷シート 8上の絵柄の色を印刷幅方向ライン状に I (赤 外光)、 R (赤)、 G (緑)、 B (青)の反射濃度 (混色網濃度)として計測する計測器であ り、印刷シート 8全体の反射濃度を計測したり、任意の位置の反射濃度を計測したり することが可能である。本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷りなので、ラ インセンサ型 IRGB濃度計 1は印刷シート 8の搬送経路を挟むようにして表裏両側に 配置され、表裏両面の反射濃度を計測できるようになってレ、る。
[0035] ラインセンサ型 IRGB濃度計 1により計測された反射濃度は演算装置 10に送信され る。演算装置 10は、版の掛け間違いを検出する機能 (簡易検版装置)と、地汚れが ある場合に、何色のインキによる地汚れであるかを判断し、これに基づいて湿し水供 給量 Qwを調整するための機能と、インキ供給量の制御データを演算する機能とがあ る。いずれの場合も、ラインセンサ型 IRGB濃度計 1で計測された反射濃度に基づい て演算を行い、簡易検版制御であれば、版の掛け間違いを検出し、湿し水供給量制 御であれば、地汚れが解消されるように湿し水量を調整し、インキ供給量制御であれ ば、印刷シート 8の絵柄の色を目標色に一致させるためのインキキー 7の開度を演算 して開度調整する。
[0036] 本発明の一実施形態にかかる、印刷制御方法及び印刷システムは上述のごとく構 成されているので図 1に示す手順で印刷機による印刷が行われる。
図 1に示すように、まず、ステップ S101において、オペレータが印刷機 OT101及 び印刷機 102の電源をオンとすると、このオン情報を受け付けた印刷機 OT101は、 ステップ S102においてデータサーバ 51から上述の紙面関連情報を含む紙面デー タをロードする(運転条件ロード工程)。そして、ロードした紙面データの情報は印刷 機 OT101の入力 ·表示装置に表示される。また、紙面データに含まれる「印刷装置 情報」に対応する印刷装置 103の制御装置 104にそれぞれ紙面データが供給され る(運転条件ロード工程)。
[0037] ステップ S103において、まず、各制御装置 104は受信した紙面データの画像情報 に基づいて、インキキーの開度を調整して、各印刷装置のインキ転写ユニットに供給 するインキ供給量をプリセットする (インキプリセット工程)。
ステップ S104において、印刷機 OT101にロードされた紙面データに複数の県版 情報が含まれる場合には、オペレータはこれから印刷する県版情報に対応するジョ ブ画面上のタツチパネルを押下することによってこれから印刷するジョブ(県版)を選 択する(ジョブ選択工程)。なお、このときすでに、複数のジョブの内の一つのジョブが 選択された状態になっており、特に印刷するジョブの変更を行わない場合にはオペ レータは何もする必要はない。
[0038] このオペレータにより操作される入力手段としてのタツチパネルを介してジョブ選択 情報を受け付けた印刷機 OT101は、ジョブの変更指示がない場合にはステップ S1 05へと移行する。
また、ここでオペレータによって印刷を行うジョブの変更の指示があった場合には、 印刷機 OT101は、表示装置 151に選択したジョブの変更を表示するとともに、各印 刷装置 103の制御装置 104には変更されたジョブの県版情報に対応した紙面デー タを再送信し、変更した紙面データに基づいてステップ S102、ステップ S103処理を 再度行う。
[0039] そして、ステップ S105では、オペレータは、表示装置 151に表示される情報から製 版画像データの到着状況と、製版画像データを確認 (画像確認工程)し、ステップ S1 06において、オペレータは必要に応じて各種制御要素(インキ供給制御、湿し水供 給制御等)の制御の設定を行う。これらの画像確認 (簡易検版),湿し水供給制御に ついての詳細は後述する。なお、色調制御及び湿し水制御については、基本的な制 御としては、予めデータとして与えられたフィードバック参照領域及び各目標値に基 づいて自動で行うが、例えば、印刷物の色調等の調整はインキ供給制御装置による 自動制御を行わず、オペレータが手動で色調の調整を行ったほうがよい場合があり、 そのような場合オペレータはインキ供給制御を手動に設定する。
[0040] そして、ステップ S107において、上述のステップ S101からステップ S106までの設 定及び紙面データの確認が全て完了すると、オペレータは印刷機 OT101の入力装 置 152によって制御確定の指示をする。このオペレータの確定指示を入力装置 152 を介して受け付けた印刷機 OT101は、確定された制御条件に基づき、より好ましく は前述した発色テーブルを参照して、印刷関連制御目標値を算出'設定する処理を 行う。
[0041] ステップ S107において、制御確定の指示が出されると、印刷機 OT101は、先に算 出'設定したインキキー開度やインキ元ローラ回転数などの制御目標値に基づき、ス テツプ S 108において印刷を開始する。
ステップ S109では、図 7に示すように、立ち上げ制御として調整用の印刷速度とし て低速で印刷され (低速印刷工程)、各印刷装置の制御装置に送信された紙面デー タと、センサ 106の計測情報に基づいて、印刷欠陥検查処理(以下、単に、欠陥検查 処理、又は、紙面検查とも言う)が行われる。
[0042] この紙面検査に先立って、紙面検査の基準となる良紙 (基準画)データの取り込み が行なわれるが、これは、オペレータが印刷結果を目視して良紙を判断し、良紙ボタ ン等を押すことでその時点の基準画を取り込む作業を実行する。通常は、濃度制御 、湿し制御が落ち着く前に良紙として判断するケースが多い。 このため、印刷機 OT101は、タツチパネルなどの入力装置 152に設けられた良紙 ボタンが選択操作されたことを実行命令として検知し、その検知にしたがって基準画 を取り込む処理を行う。この後、欠陥検査処理として、この基準画と印刷中のセンサ 力、らの計測情報を画像処理にて比較し、相違部分が存在する場合 (所定の検查閾 値レベル以上となっている場合)には、インキ落ち、濃度変動、油たれ等の欠陥が紙 面上に発生していると判断する。なお、所定の相違率以上の場合には、欠陥が生じ ているとして警告音または警告表示などの報知処理を行う。つまり、欠陥検查処理の ために、基準画のある値 (例えば、ある色の濃度値)を 100%とし、印刷結果がこの基 準画の値に対して ± n%未満のものを良品とし、 ± n%以上のものを欠陥品と判定す る。この場合、 100 ±n%が検查閾値レベルとなる。
[0043] ステップ S 110では、印刷機 OT101は、オペレータによる各種制御状態の確認を 行わせるべく、表示装置 151に所定の表示画面情報を表示する処理を行う。
上述した制御状態の確認を行った後、印刷速度と紙面検査レベルとを変更 (調整) する処理を行う。つまり、低速印刷工程には、紙面検査の検査レベル (=製品管理レ ベル)は、印刷開始から通常速度になる迄は、まだ印刷濃度が落ち着いておらず、緩 やか (=低レベル)でないと、印刷濃度が落ちつく通常印刷時には、正常となるべき紙 面であっても欠陥と誤判断してしまう為、上述した相違の判断基準となる閾値を高くし (即ち、 nの値を大きくし)、検査レベルを低レベルとしている。また、生産速度になれ ば、濃度も安定するので閾値を低くし (即ち、 nの値を小さくし)、厳しい (=高レベル) で検査を行うことができる。この知見に基づき、調整処理を行うものである。これにより 、低速印刷時に、印刷濃度が落ちつかないなどの要因により、本来正常に制御され ているにもかかわらず、欠陥と判定されることを防止しながら、通常印刷時には適正 に欠陥を検出できるようにする。
[0044] ステップ S111では、印刷機 OT101は、ステップ S109において、良紙ボタンが押さ れた後の基準画と計測情報との比較結果の相違状態を検証し、相違が所定値よりも 小さくなつた場合には、色調調整 ·湿し水調整等の制御が落ち着いたものと判断し、 印刷速度を通常生産速度まで上昇させる(図 7参照)。また、これと同時に上述の印 刷欠陥検查における閾値を変更し、低速印刷工程における欠陥判断基準よりも通常 印刷工程における欠陥判断基準が厳しくなるよう、基準画と計測情報との比較結果 において欠陥であると判断する相違率をより低い閾値に設定変更する。なお、設定 変更した相違率以上が検出された場合には、欠陥が生じているとして警告音または 警告表示などの報知処理を行う。
[0045] ステップ S 112では、印刷シートの色調を変更する必要等がある場合、入力装置 15 2を介してオペレータの意図するインキキーの調整開度情報を取得し、調整完了の 指示をする。インキキーの調整後は調整完了された時点におけるセンサ 106 (IRGB 濃度計 1)の計測情報に基づいてそれ以降のフィードバック制御が行われる。なお、 フィードバック制御にあたっては、前述したように発色特性テーブルを参照し、制御目 標値を修正することがより好ましい。
[0046] ステップ S113において、選択したジョブ(県版)の印刷が完了すると、再び、入力 装置によって次のジョブを選択し、ステップ S103からステップ S111の処理を繰り返 す。
そして、全てのジョブの印刷を完了すると、ステップ S114でオペレータが入力装置 152によって、刷了の指示を行い刷了を実施し、刷了が完了すると印刷機 OT101及 び印刷機 102の電源をオフとして印刷工程を終了する。
[0047] [簡易検版]
演算装置 10の簡易検版制御部は、図 8に示すように、変換手段 41,位置ずれ算 出手段 42,位置ずれ補正手段 43,版掛け間違い検出手段 44に相当する各機能を そなえて構成されている。
変換手段 41は、ラインセンサカメラ 3により取り込まれた被検査画像を、紙面 1の幅 方向を X軸、紙面 1の走行方向を y軸とした、即ち印刷面の位置 (x, y)をパラメータと した濃淡レベル値 (具体的には輝度値) f (x, y)として、画像データに変換するように なっている。
変換手段 41は、上記の製版データの画像を基準画像として取り込み、この基準画 像からセンサの 1画素毎の画線率(例えば、 1画素内において、インキの付くドットを「 1」とし、それ以外のドットを「0」とした場合の、 1画素中で「1」が占める割合)を計算す るようになっている。 [0048] また、変換手段 41は、予め用意された濃度変換テーブル (LUT : Look Up Table, CMYK画線率 濃度値テーブルともいう)により基準画像の CMYK画線率を濃度 値へ変換し、さらに、以下に示す式 1を用いて濃度値を RGBIr輝度値へ変換するよう になっている。なお、式 1において、 Gは基準の明るさ(白紙の輝度値)、 gは輝度値 である。
[0049] [数 1]
濃度値 = log 10 式 1
Figure imgf000021_0001
[0050] このように、変換手段 41は、 CMYKの色情報として保存されている基準画像 f (X
base
, y)を、ラインセンサカメラ 3により取り込まれる被検査画像 f (x, y)と同じ形式、即ち R GBIr輝度値に数値化するようになつている。
位置ずれ算出手段 42は、変換手段 41により輝度値変換された基準画像 f (x, y base
)と被検査画像 f (x, y)との位置ずれ量(Δ χ, A y)を、正規化相関法を用いて算出 するようになつている。
[0051] 正規化相関法では、図 2に示すように、まず、テンプレートとして用意した 2次元画 像 Tと、テンプレート画像 Tと同じサイズの部分画像 を対象画像 Iから切り出し、こ れら 2次元画像 τ, をそれぞれ 1次元のベクトルと見なし、以下に示す式 2により相 関値 Cを計算する。
[0052] [数 2]
Γ · τ
相関値 C = (0 < c < 1) 式 2
Figure imgf000021_0002
そして、この式 2により、部分画像 を 1画素ずつずらしながら対象画像の全体に ついて相関値 Cの計算を行なレ、、相関値 Cが最大となる点を、テンプレート画像丁が 存在する点とする。このようにして、テンプレート画像 Τと対象画像 Iとの位置関係、即 ち位置ずれを求めることができる。 本実施形態に係る位置ずれ算出手段 42は、基準画像 (例えば画像全体:横 160 画素 X縦 240画素)の中央部分(例えば横 140画素 X縦 220画素)をテンプレート画 像 Tとして抽出し、上述したような正規化相関法の計算を行なうことで、基準画像 f (
base χ, y)と被検查画像 f (x, y)との位置ずれ量(Δ χ, A y)を算出するようになっている。
[0054] そして、最大相関値 Cがあらかじめ設定された基準の相関値 (基準相関値)よりも小 さい場合、後述する版掛け間違い検出手段 44により、版胴 6に装着された版 5は、本 来装着されるべき版 5とは全く異なるものである(版の掛け間違いである)と検出される ようになつている。
位置ずれ補正手段 43は、位置ずれ算出手段 42により算出された位置ずれ量(Δ χ , A y)に基づいて被検查画像 f (x, y)の位置ずれを補正するようになっている。
[0055] この位置ずれ補正について具体的に説明する。また、説明を段階的に行なうため、 画像を 1次元のものとする。つまり、基準画像を f (x)、被検查画像を f (x)として説
base
明する。
図 10に示すように、検査対象が、基準画像 f (X)に対して X軸の正方向に Δ χだ
base
けずれている時、取り込まれる被検査画像 f (x)は印刷欠陥(インキのぼた落ちや色 抜け)がなければ式 3で表わされる。
[0056] [数 3] fix) = Δ Xfbase(x— 1 ) + ( 1— Δ x)fbase(x) · · ·式 3
[0057] また、被検査画像 f (X)を位置ずれ補正した後の補正画像 F (X)は式 4で表わされる
[0058] [数 4]
F(x)= A xf(x+ l)+(l— Δ χ)«χ) · · · 式 4
[0059] この式 4により、被検査画像 f (x)の位置ずれを補正することで補正画像の輝度値 F
(X)を得ることができる。
また、ラインセンサカメラ 3で取り込まれた被検査画像が基準画像よりも全体的に明 るかったり喑カつたりする場合があるので、このレベル差をなくすため、位置ずれ補正 手段 43は、基準画像と補正画像との輝度値レベルをそろえるようになつている (スケ 一リングを行なう)。
[0060] このスケーリングの手順としては、まず、基準画像 f (X)の輝度値の最大値 Max base std 及び最小値 Min を求める(手順 1)。次に、補正画像 F (x)の輝度値の最大値 Max std
及び最小値 Minを求める(手順 2)。そして、以下の式 5により、補正画像 F (x)の全画 素について輝度値を変換する(手順 3)。なお、式 5において、 Vは補正画像の各画 素の輝度値を示している。
[0061] [数 5]
( , ,. λ Maxstd一 Minstd
Ky一 Mm) x ― ― + Minstd · · · ¾ 5
Max一 Min
[0062] このような手順により、基準画像 f (X)と補正画像 F (x)との輝度値レベルのスケー base
リングが行なわれるようになつている。
版掛け間違い検出手段 44は、まず、以下に示す式 6により、補正画像 F (x)と基準 画像 f (x)との差から、基準画像 f (x)の位置ずれ量に対応した係数を乗じた 2次 base base
微分値を減算するようになっている。
[0063] [数 6]
S- I fbase(x)-F(x) I - I fbaSe(X)の 2次微分値 | · · ·式 6
[0064] 次に、版掛け間違レ、検出手段 44は、式 6により得られた被検查画像 f (x)の輝度値 の差 (濃淡レベル差) Sを予め設定された基準レベル差と比較する。
そして、 Sが基準レベル差よりも大きくなる画素の数 Nを計算し、全画素数 NOに対 する Nの割合 (即ち面積) Mを求め、この Mが予め設定された基準割合よりも小さレ、 場合、版胴 6に装着された版 5は適正(正常)に装着されていると判定し、また、 Mが 予め設定された基準割合よりも大きい場合、版胴 6に装着された版 5は掛け間違いで あると半 IJ定するようになってレヽる。
[0065] ところで、上記の式 6は、以下のような計算により求められたものである。まず、式 4 に式 3を代入して以下の式 7を得る。 [0066] [数 7]
F(x)= ΔΧ(1- Ax){fbase(x-l)"2fbase(x) + fbaSe(x+l)} + fbase(x) · · ·式 7
[0067] ここで、 Δχ(1_Δχ)を kとおいて整理すると、以下の式 8が得られる。
[0068] [数 8] fbase(x)― F(x) = k{— fbase(x ~ 1 ) + 2fbase(x)― fbase(x + 1 )} · · '式 8
[0069] ここで、 0≤ Δχ≤1で 0≤k≤0.25である。
また、式 8の右辺の中括弧の中を整理すると、以下の式 9が得られる。
[0070] [数 9]
— [{lbase(x+ 1)— fbase(x}— { base(x— fbase(x— 1)}] · · ·式 9
[0071] この式 9は、基準画像 f (x)の差分の差分、すなわち基準画像 f (x)の 2次微分
base base
を示している。
さらに、画像を 2次元で表示すると、即ち、基準画像を f (X, y)、被検査画像を f(
base
χ, y)とすると、上述と同様の考え方で、以下の式 10を得る。
[0072] [数 10] fbase(x,y)― F(x,y) = kx{― fbase( — l,y)+ 2fbase(x,y )― fbase(x + 1,y )}
+ ky {— fbase(x,y一 1 ) + 2fbase(x,y)― fbase(x,y + 1 )}
+ kxky{一 fbase( 一 1,y— 1 )— fbase(x + 1 ,y— 1 )
+ 4fbase(x, ) - fbase( ~ 1 ,y + 1)— fbase(x + 1 ,y + 1 )} · · '式 1 0
[0073] ここで、 kx= Δχ(1— Δχ) (0≤ Δχ≤ 1で 0≤kx≤0.25)
ky= Δγ(1- Δγ) (0≤ Ay≤ 1で 0≤ky≤0.25)
なお、式 10の右辺第 1項は基準画像 f (X, y)の x軸方向の 2次微分値、右辺第 2
base
項は基準画像 f (X, y)の y軸方向の 2次微分値、右辺第 3項は基準画像 f (x, y)
base base の斜め方向の 2次微分値である。
[0074] 上述したように、基準画像 f (x, y)から補正画像 F(x, y)を減算しても結果は 0に
base
はならず、ある値を持っている。この値は、基準画像 f (X, y)の 2次微分値と等しい
base
値であることがわかる。
つまり、本検出装置では、基準画像 f (x, y)から補正画像 F(x, y)を減算した値 から、基準画像 f (x, y)の 2次微分値をさらに減算することにより、より精度良く位置
base
ずれを補正した上で、基準画像 f (X, y)と被検査画像 f (χ, y)とのより詳細な違い
base
を検出し、版 5の掛け間違いが発生しているか否力をより正確に検出できるようになつ ている。
[0075] また、本検出装置では、版掛け間違い検出手段 44により版 5の掛け間違いが検出 された場合、表示手段としてのディスプレイ 10に、版 5の掛け間違いが発生している ことが表示されるようになっている。これにより、作業者は、ディスプレイ 10を見ること で、版 5が掛け間違いであるか否力、を容易に知ることができる。
[0076] [湿し水供給量制御]
湿し水供給装置 70は、図 6,図 11 ,図 12に示すように、水元ローラ 71と水往復口 ーラ 72と水着けローラ 73と水スプレー装置 74とをそなえ、水スプレー装置 74のノズ ル 74aから湿し水を水元ローラ 71に噴射することで、水往復ローラ 72,水着けローラ 73を経て、版胴(印刷胴) 4に湿し水を供給できるようになつている。水スプレー装置 74のノズル 74aは、水元ローラ 71の軸方向に延設されたパイプ 75に、水元ローラ 71 の軸方向に並んで複数そなえられており、各ノズノレ 74は、個々に或いは隣接する複 数個のノズルをグノレープとしたクループ毎に噴射量を制御できるようになっている。し たがって、版胴 4の軸方向に分割された複数のエリア単位で湿し水供給量 Qwを調 整可能になっている。なお、両端のノズル 74aの外側にはカバー 76, 76が設けられ ており、これにより湿し水の機外への飛散が防止されるようになっている。
[0077] ここでは、最もシンプルに左右 2つのグループに分割され、左側グループ 74Lのノ ズノレ 74aと、右側グループ 74Rのノズノレ 74aとを別個に制御できるようになつており、 左右の各湿し水調整ゾーン単位で湿し水供給量 Qwを調整できるようになってレ、る。 また、湿し水供給量 Qwは、具体的には、ノズルからの湿し水噴射量(単位時当たり の噴射量)として制御される。
[0078] 次に、図 12を参照する。図 12は本実施形態に力かる新聞用オフセット輪転機の絵 柄色調制御装置の概略構成を示す図であると同時に、演算装置 10の湿し水供給量 調整のための制御機能に着目した機能ブロック図である。
演算装置 10は、印刷機とは離れて設置された DSP (ディジタル 'シグナル 'プロセッ サ) 11と PC (パソコン) 12とから構成され、 PC12には色変換部 14,汚れ判定部 15a 及び湿し水量設定部 16aとしての機能が割り当てられている。演算装置 10の入力側 には、ラインセンサ型 IRGB濃度計 1が接続され、出力側には印刷機内蔵の制御装 置 20が接続されている。制御装置 20は、版胴 4の軸方向に分割された複数のエリア 単位で湿し水供給量 Qwを調整する湿し水供給量調整手段として機能するものであ り、湿し水供給装置 70の水スプレー装置 74の作動を調整することができる。また、演 算装置 10には表示装置としてのタツチパネル 30が接続されている。タツチパネル 30 にはラインセンサ型 IRGB濃度計 1で撮像された印刷シート 8の印刷面が表示され、 印刷面上の任意の領域を指で選択できるようになつている。
[0079] 図 13は演算装置 10による地汚れ判定及びこの判定に基づいて行なう湿し水供給 量調整の処理フローを示す図である。以下、図 13を中心に演算装置 10による色調 制御の処理内容について説明する。
印刷中は、図 13に示すステップ S10以降の処理を繰り返し実行する。まず、ステツ プ S10として、ラインセンサ型 IRGB濃度計 1が印刷シート 8全面の一画素毎の反射 光量 i', r', g', b'を計測する。 IRGB濃度計 1で計測された各画素の反射光量 i', r ,, g,, b,は DSP11に人力される。
[0080] DSP11は、ステップ S20として、各画素の反射光量 i', r', g', b'について所定の 印刷枚数単位で移動平均を行なうことで、ノイズ成分を除去した各画素の反射光量 i , r, g, bを算出する。
そして、ステップ S30として、対象を白紙エリア(非画線部)に特定して、反射光量 i, r, g, bを湿し水調整ゾーンの各画素毎に処理し、白紙部分の反射光量を基準とする 混色網濃度 (実混色網濃度) I, R, G, Bを演算する。なお、混色網濃度 (実混色網 濃度) I, R, G, Bについては、例えば、白紙部分の赤外光の反射光量を ipとし、湿し 水調整ゾーン内の赤外光の平均反射光量を ikとすると、赤外光の実混色網濃度 Iは I =loglO (ip/ik)として求められる。
[0081] 対象を白紙エリア(非画線部)に特定するのは、画線部では、画線か汚れかを区別 し難いためである。つまり、白紙エリアでは、汚れがなければ実混色網濃度は 0となる 力 汚れがあれば実混色網濃度は正の値となる。したがって、実混色網濃度の値か ら汚れの有無を判定することができる。
なお、印刷紙の白紙エリアの場所は、製版データ力 認識することができ、ここでは 、 DSP11は製版データから印刷紙の白紙エリアの場所を特定し、演算エリア (計測 エリア)として自動設定する。この設定は、〇Kシートが得られた場合、 ΟΚシートの画 像を見てこれに基づいてマニュアルで設定することもできる。
[0082] また、白紙エリア(非画線部)でも絵柄エリア(画線部)に隣接した部分は、印刷紙の 高速搬送に伴う検出位置のずれなどに起因して製版データ上では白紙エリアであつ ても実際には画線部がありこれを検出してしまうおそれがある。そこで、 DSP11では 、図 14に破線で境界を示すように、製版画像 50の白紙エリア(非画線部) 52のうちの 絵柄エリア (画線部) 51と所定距離以内に接近した部分を除いて、混色網濃度 (実混 色網濃度) I, R, G, Bを演算するエリア (計測エリア) 53を設定し、この計測エリア 53 に対して実混色網濃度を演算 (計測)するようにしてレ、る。
[0083] このように DSP11で演算された白紙エリアの湿し水調整ゾーン毎の実混色網濃度 I , R, G, Bは、 PC12の色変換部 14に入力される。色変換部 14は、ステップ S40の 処理を行なう。ステップ S40では、ステップ S30で演算された実混色網濃度 I, R, G, Bに対応する各インキ色の(単色の)網点面積率をそれぞれ演算する。この演算には データベース 141を用レ、、データベース 141に記憶された対応関係に基づき、実混 色網濃度 I, R, G, Bに対応する各インキ色の網点面積率を実網点面積率 k, c, m, yとして演算する。
[0084] 具体的には、本実施形態に係るデータベース 141には、各インキ色の網点面積率 と混色網濃度との対応関係を規定した公知のノイゲバウアー(Neugebauer)の式自体 が記憶されている。
また、本実施形態では、印刷機(実機)で印刷物の本刷りを行なう前に、予め印刷 機で k, c, m, yの各ベタ(又はベタ濃度値ともいう)、及び、これらベタの k, c, m, y の何れか 2色を重ね合わせた kc, km, ky, cm, cy, my、及び、これらベタの k, c, m, yの何れか 3色を重ね合わせた kcm, key, kmy, cmy、及び、これらベタの k, c, m, yの全 4色を重ね合わせた kcmy、力、ら構成されたカラーチャートを印刷し、この印 刷したカラーチャートを IRGB濃度計 1で実測することによりベタの k, c, m, y, kc, k m, ky, cm, cy, my, kcm, key, kmy, cmy, kcmyに対応する各濃度イ直 Dk( λ ) , Oc(l), Dm (え), Dy (え), Dkc (λ), Dkm (λ), Dky (え), Ocm(l), Ocy(l ), Dmy (え), Dkcm (λ), Okcy( ), Dkmy(X), Demy (え), Dkcmy( )を求 め、これら各濃度値 Dk ( λ )〜Dkcmy ( λ )の値をノイゲバウアー式に代入しておく。 そして、ステップ S30で演算された実混色網濃度 I, R, G, Bをそれぞれノィゲバウア 一式の Dao ( λ )に代入し、 4次元連立非線形方程式を解くことにより実混色網濃度 I , R, G, Βに対応する各インキ色の実網点面積率 k, c, m, yを求めるのである。この ようにして、演算により実混色網濃度力 容易に実網点面積率を求めることができる。 また、本実施形態のように、 k, c, m, yのベタ及びこれら k, c, m, yのベタを重ね合 わせ 7こ kc, km, ky, cm, cy, my, kcm, key, kmy, cmy, kcmy力、ら fl成され 7こ力 ラーチャートを予め IRGB濃度計 1を使って求めたベタ濃度値をノイゲバウアー式に 代入して構築することで、ベタ濃度値に対応した色空間内で実網点面積率を算出す ること力 Sできる。
[0085] 白紙エリアに汚れ、即ちインキの付着があれば、実混色網濃度の値が 0よりも大に なって、各インキ色の実網点面積率 k, c, m, yの何れ力 1つ又は複数が 0よりも大に なる。そこで、ステップ S50として、汚れ判定部 15では、各インキ色の実網点面積率 k , c, m, yが予め設定された閾値よりも大きいか (又は閾値以上力 否かを判定して、 実網点面積率 k, c, m, yが閾値よりも大きいものがあれば、そのインキについての汚 れがあるものと判定する。また、このとき、湿し水調整ゾーン (左側ノズノレグノレープ 74 Lのゾーンか、右側ノズルグループ 74Rのゾーン力)の何れに汚れがある力も判別す る。
[0086] ここで、実網点面積率 k, c, m, yに関する閾値を小さくするほど薄い色の汚れにつ いても識別することができるが、実混色網濃度から実網点面積率に変換する演算誤 差のために、閾値をあまり強くするとインキ汚れの判定精度が低下するので、これらを 考慮して閾値を設定することが好ましい。また、閾値は、基本的には各色共通とする 湿し水量設定部 16aは、ステップ S60として、汚れ判定部 15aで判定された判定結 果に基づいて、湿し水供給量 Qwを増加補正する。つまり、汚れ判定部 15aで汚れが あると判定されたインキの印刷ユニットの湿し水供給装置 70に関して、該当する調整 ゾーン(左側ノズノレグループ 74Lのゾーン力 、右側ノズノレグループ 74Rのゾーン力) の湿し水供給量 Qwを予め設定された所定量 (一定量) Δ Qwだけ現状よりも増大さ せる。具体的には、ノズルからの湿し水噴射量(単位時当たりの噴射量)を所定量だ け増大するように設定する。
[0087] ただし、湿し水供給量 Qwが過剰になると浮き汚れやローラストリッピング現象等の 不具合を招くので、湿し水供給量に上限値 QwMAXが設けられており、湿し水量設 定部 16aは、湿し水供給量 Qwを所定量だけ増大させると上限値を超えてしまう場合 には、湿し水供給量 Qwをこの上限値 QwMAXでクリップするように設定する。
制御装置 20は、演算装置 10の湿し水量設定部 16から送信された補正後の湿し水 供給量 Qwに基づき、湿し水供給装置 70の水スプレー装置 74のノズルからの水噴 射量を各調整ゾーン単位で増加側に制御する。
[0088] 制御装置 20では、この湿し水供給量を増加制御後は、増加制御した時点から印刷 枚数のカウントを開始し (ステップ S70)、印刷枚数 Nが所定枚数 N1 (例えば 100枚 〜数 100枚程度)に達するまでは、ステップ S80の判定を経て、その状態を維持する (つまり、湿し水供給量を変更しない)ように設定されている。これは、湿し水供給量を 調整しても、インキ汚れが解消されるまでに時間を要するためであり、湿し水供給量 の補正結果を確実に把握した上で、その後の湿し水供給量制御を行なうようにして いる。
[0089] 本実施形態に力かる印刷物の地汚れ検出制御は上述のように構成されているので 、印刷物に地汚れ (インキ汚れ)があると、複数のインキが重なった汚れが生じた場合 であっても、どのインキによる汚れかを容易にし力 確実に判定することができる。 また、印刷物の非画線部(つまり、白紙エリア)に着目して汚れを検出するので、検 出精度が高い。特に、印刷物の白紙エリアのうち、画線部に隣接した所定距離内に ある部分を除いて計測エリア 53を設定し、実混色網濃度を計測して、各インキ色毎 の汚れを判定することにより、 P 接する画線部を誤って汚れと判定する不具合を防止 すること力 Sできる。
[0090] そして、この判定結果に応じて、対応するインキユニットの湿し水の供給量を制御す ることによりインキ汚れの発生抑制対策を行なうので、複数のインキが重なった汚れ が生じても、どの色の印刷ユニットが地汚れを発生する湿し水供給量状態かを適切 に判定して湿し水供給量を調整するので、地汚れの発生を確実に防止することがで きる。
また、湿し水供給量が過剰になると、過乳化となって浮き汚れやローラストリツビング 現象等の不具合を招くが、湿し水供給量に上限値を設定して湿し水量の増加補正を 行なうので、力かる不具合を回避できる。
[0091] さらに、湿し水の供給量を増加したあとこの効果が現れるのに時間を要するが、所 定枚数の印刷がなされてから、つまり、湿し水供給量の増加効果が現れてから、次の 地汚れ検出を行なうので、湿し水供給量を過剰に増加させることがなぐ適切なフィ 一ドバック制御を行なうことができる。
[0092] [インキ供給量制御]
図 15は本発明の一実施形態に力かる新聞用オフセット輪転機の絵柄色調制御装 置の概略構成を示す図であると同時に、演算装置 10の色調制御機能に着目した機 能ブロック図である。
演算装置 10は、インキ供給量制御に着目すれば、 DSP (ディジタル ·シグナル ·プ ロセッサ。注目画素設定手段,網点面積率演算手段,実混色網濃度計測手段に相 当する機能を有する) 11と PC (パソコン) 12とから構成され、 PC12には色変換部(目 標混色網濃度設定手段, 目標網点面積率演算手段, 目標単色網濃度演算手段, 実網点面積率演算手段,実単色網濃度演算手段,ベタ濃度偏差演算手段に相当 する機能を有する) 14,インキ供給量演算部 15b,オンライン制御部 16b,キー開度 リミッタ演算部 17b,受信部(受信手段又はデータ取得手段) 18としての機能が割り 当てられている。
[0093] 演算装置 10の入力側には、ラインセンサ型 IRGB濃度計 1が接続され、出力側に は印刷機内蔵の制御装置 20が接続されている。制御装置 20は、インキキー 7のキー ゾーン毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整手段として機能するものであり 、インキキー 7を開閉させる図示しない開閉装置を制御しており、各印刷ユニット 2a, 2b, 2c, 2dのインキキー 7毎に独立してキー開度を調整することができる。また、演 算装置 10には表示装置としてのタツチパネル (入力手段の機能も有する) 30が接続 されている。
[0094] 図 16,図 17は演算装置 10による色調制御の処理フローを示す図である。以下、図
16,図 17を中心に演算装置 10による色調制御の処理内容について説明する。なお 、ここでは、上述したインキ裏抜け推定部 50によりインキ裏抜けが発生すると推定さ れた場合であっても色調制御を切ることなぐインキ裏抜けを考慮して色調制御を行 なう場合について説明する。
[0095] 本色調制御を行なうため、受信部 18により記憶媒体やネットワーク(有線,無線の 何れでもよい)などを介して、外部から、前述した新聞紙の紙面情報(印刷対象絵柄 の kcmy網点面積率データ)と、紙面の色情報を作成した入力装置の ICC (Internati onal Color Consortium)プロファイル(以下、基準印刷機の ICCプロファイルという)と を取得するようになっている。上述したように、新聞社の本社から新聞紙の紙面情報 はビットマップデータ(lbit— Tiff製版用データ)の形式で印刷工場に送信されてくる ものとする。また、上記 ICCプロファイルは、今回の印刷において色調の基準となる基 準印刷機の網点面積率と色座標値との対応関係を規定した変換テーブルである。
[0096] まず、 DSP11は、ステップ T10として、受信部 18を介して取得したビットマップデー タを印刷機のフォーマットに応じた CIP3データ相当の低解像度データに変換し、こ の低解像度データを網点面積率データとして用いる。この解像度の変換処理は一般 的な CIP3データとの共用を図るためである力 後の処理においてビットマップデータ そのものを網点面積率データとして用いることも可能である。また、 DSP11にはタツ チパネル 30に接続されており、このタツチパネル 30には、送信されたビットマップデ ータに基づいて新聞紙面の絵柄画像が表示されるようになっている。
[0097] ステップ T20では、タツチパネル 30に表示された絵柄画像に直接手で或いはタツ チペンなどを使って、キーゾーン毎に各インキ色に対応する特定の注目点(注目画 素)をそれぞれ設定する。注目点は、タツチパネル 30に表示された絵柄画像上の特 定点を任意に選択することで指定され、演算装置 10の DSP11へ入力される。注目 点とは印刷シート 8上の特に色を一致させたい絵柄の位置であり、キーゾーン毎に、 特定の一画素、又は、連続する一塊の複数画素、又は、全画素を指定することがで きる。オペレータにより注目点が指定されていないキーゾーンについては、 DSP11 が注目点を自動設定する。この自動設定は、各色'各画素の網点面積率に対して最 も自己相関が大きい画素を演算して自動抽出することにより行なう。具体的には、例 えば、シアンの自己相関感度 Heは、網点面積率データ(k, c, m, y)を用いて、 "He = c2/ (k + c + m + y) "で表すことができ、この自己相関感度 Heの値が最も高い画 素がシアンの注目点となる。同様に他のインキ色についても自己相関感度が最も高 い画素を演算し、その画素を注目点として設定する。また、例えばオペレータが指定 した任意の絵柄ポイント中に無レ、色及び絵柄面積の少なレ、色は自動で設定すること も可能である。
[0098] なお、 1つのキーゾーンについて、連続する一塊の複数画素、又は、全画素が注目 点として指定されて注目点が複数画素の集合である場合には、 DSP11はこれら注 目点を構成する複数画素で平均処理する。また、例えば、オペレータにより任意の一 画素が選択されたり、最も自己相関感度の高い画素が自動選択されたら、その周辺 の画素も含めた画素群を注目点として選定し、この画素群の網点面積率を平均処理 するようにしてもよレ、。注目点に含める周辺画素の画素数やその選択パターンは固 定 (例えば、選択或いは自動抽出された画素を囲む周辺 8画素)してもよいが、好ま しくは、選択或いは自動抽出された画素の絵柄内での位置等を考慮して外乱の影響 が抑制されるように設定する。これによれば、印刷紙面の蛇行や天地ずれによって計 測データが変動することが少なくなるので、安定したフィードバック制御が可能になる
[0099] 次に、色変換部 14は、ステップ T30として、 DSP11から入力された注目点の網点 面積率 ki, ci, mi, yiを、新聞社の本社から送信された基準印刷機の ICCプロフアイ ルを用いて色座標値 L, a, bに変換するようになっている。また、この変換の後、ステ ップ T40として、予め用意された自機の ICCプロファイルを用いて上記色座標値 L, a , bを網点面積率 k', c', m', y'に変換するようになっている。 自機の ICCプロフアイ ルとは、今回の印刷において制御対象となる印刷機の網点面積率と色座標値との対 応関係を規定した変換テーブルである。このように基準印刷機の ICCプロファイルと 自機の ICCプロフアイノレとを用レ、ることで、印刷対象絵柄の網点面積率から自機に対 応した網点面積率を求めることができる。
[0100] さらに、色変換部 14は、ステップ T50として、データベース 141に記録された変換 テーブルを用いて注目点の網点面積率 k', c', m', y'を混色網濃度 Io, Ro, Go, Boに変換し、ステップ T60においてそれを目標混色網濃度 Io, Ro, Go, Boとして設 定する。データベース 141は各インキ色の網点面積率と混色網濃度とを関連付ける もので、 PC12の色変換部 14に備えられている。データベース 141は、 ISO/TC13 0国内委員会が制定した新聞印刷 JapanColor基準の印刷物を印刷し、ラインセンサ 型 IRGB濃度計 1で実測したデータ〔標準色の網点面積率 (k, c, m, y)と混色網濃 度 (I, R, G, B)と色座標値 (L, a, b)の対応関係を規定した変換テーブル〕を基準 にして作成されている。このようにして設定した目標混色網濃度 Io, Ro, Go, Boを用 いれば、 自機の色調を基準印刷機の色調に合わせることが可能となる。
[0101] 以上のように目標混色網濃度 Io, Ro, Go, Boが設定されたら、印刷を開始して図
17に示すフローチャートのステップ U10以降の処理を繰り返し実行する。まず、ステ ップ U10として、ラインセンサ型 IRGB濃度計 1が印刷シート 8全面の一画素毎の反 射光量 i', r', g', b'を計測する。ラインセンサ型 IRGB濃度計 1で計測された各画 素の反射光量 i', r', g', b'は DSP11に入力される。ただし、フロー開始時には印 刷シートは白紙であるため、ライセンサ型 IRGB濃度計 1は白紙の反射光量を計測し 、この計測した白紙の反射光量を DSP11に入力する。
[0102] DSP11は、ステップ U20として、各画素の反射光量 i', r', g', b'について所定の 印刷枚数単位で移動平均を行うことで、ノイズ成分を除去した各画素の反射光量 i, r , g, bを算出する。そして、ステップ U30として、反射光量 i, r, g, bを各キーゾーンの 注目点毎に平均処理し、白紙部分の反射光量を基準とする混色網濃度 (実混色網 濃度) I, R, G, Bを演算する。例えば、白紙部分の赤外光の反射光量を ipとし、キー ゾーン内の赤外光の平均反射光量を ikとすると、赤外光の実混色網濃度 Iは I=logl 0 (ip/ik)として求められる。 DSP11で演算された各キーゾーンの注目点毎の実混 色網濃度 I, R, G, Bは、 PC12の色変換部 14に入力される。
[0103] 色変換部 14は、ステップ U40, U50及び U60の処理を行う。まず、ステップ U40と して、ステップ U30で演算された実混色網濃度 I, R, G, Bに対応する各インキ色の 網点面積率をそれぞれ演算する。この演算には上述したデータベース 141を用い、 データベース 141に記憶された対応関係に基づき、実混色網濃度 I, R, G, Bに対 応する各インキ色の網点面積率を実網点面積率 k, c, m, yとして演算する。また、色 変換部 14は、データベース 141に記憶された対応関係に基づき、図 Aに示すステツ プ T60で設定された目標混色網濃度 Io, Ro, Go, Boに対応する各インキ色の網点 面積率を目標網点面積率 ko, co, mo, yoとして演算する。
[0104] 次に、色変換部 14は、ステップ U50として、 目標網点面積率 ko, co, mo, yoに対 応する各インキ色の目標単色網濃度と、実網点面積率 k, c, m, yに対応する各イン キ色の実単色網濃度をそれぞれ演算する。この演算には、図 Cに示すようなマップを 用いる。図 Cは網点面積率を変化させた場合に実測される単色網濃度を特性曲線と してプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成されている。 ここでは、網点面積率が大きくなるにつれて単色網濃度の増加率がしだいに大きくな るマップを用いている。図 18に示す例では、墨色の目標網点面積率 ko、実網点面 積率 kをマップに照らし合わせることで、マップ中の特性曲線からそれぞれ目標単色 網濃度 Dakoと実単色網濃度 Dakとが求められている。このようにして、色変換部 14 は、各インキ色の目標単色網濃度 Dako, Daco, Damo, Dayoと実単色網濃度 Dak , Dac, Dam, Dayと 求める。
[0105] 次に、色変換部 14は、ステップ U60として、 目標単色網濃度 Dako, Daco, Damo , Dayoと実単色網濃度 Dak, Dac, Dam, Dayとの偏差に対応する各インキ色のベ タ濃度偏差 A Dsk, A Dsc, A Dsm, Δ Dsyを演算する。なお、ベタ濃度は網点面 積率にも依存しており、同単色網濃度に対しては、網点面積率が高いほどベタ濃度 は低くなる。そこで、色変換部 14は、図 19に示すようなマップを用いて演算を行う。 図 19は単色ベタ濃度を変化させた場合に実測される単色網濃度を網点面積率毎に 特性曲線としてプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成 されている。ここでは、各網点面積率について、ベタ濃度が大きくなるにつれて単色 網濃度が線形又は略線形に増加するマップを用いている。色変換部 14は、各インキ 色について目標網点面積率 ko, co, mo, yoに対応する特性曲線を図 19に示すマ ップから選択し、選択した特性曲線に目標単色網濃度 Dako, Daco, Damo, Dayo と実単色網濃度 Dak, Dac, Dam, Dayとを対応させることにより、ベタ濃度偏差 AD sk, ADsc, ADsm, Δ Dsyを求める。図 19に示す例では、墨色の目標網点面積率 koが 75%の場合に、 目標単色網濃度 Dako、実単色網濃度 Dakをマップに照らし合 わせることで、マップ中の 75%特性曲線から墨色のベタ濃度偏差 ADskが求められ ている。
[0106] 色変換部 14で演算された各インキ色のベタ濃度偏差 ADsk, ADsc, ADsm, Δ Dsyは、インキ供給量演算部 15bに入力される。インキ供給量演算部 15bは、ステツ プ U70として、ベタ濃度偏差 ADsk, ADsc, ADsm, Δ Dsyに対応するキー開度 偏差量 AKk, ΔΚο, ΔΚπι, AKyを演算する。キー開度偏差量 AKk, ΔΚο, ΔΚ m, AKyは、各インキキー 7の現在のキー開度 KkO, KcO, KmO, KyO (前回のステ ップ U100の処理で印刷機の制御装置 20に出力したキー開度 Kk, Kc, Km, Ky) に対する増減量であり、インキ供給量演算部 15は、公知の API関数 (オートプリセット インキング関数)を用いて演算を行う。 API関数は基準濃度にするため各キーゾーン の網点面積率 (k, c, m, y)とキー開度 K(Kk, Kc, Km, Ky)との対応関係を示した 関数である。網点面積率は、新聞社の本社から送信されたビットマップデータを用い ること力 Sできる。具体的には、基準濃度 Ds(Dsk, Dsc, Dsm, Dsy)に対するベタ濃 度偏差 ADs(ADsk, ADsc, ADsm, ADsy)の比率 kd(kd= ADs/Ds)を求め るとともに、網点面積率に対する基準濃度にするためのキー開度 Kを API関数を使つ て求め、これらの積としてベタ濃度偏差 ADsをゼロにするためのキー開度偏差量 Δ K ( Δ K=kd X K)を求める。
[0107] 次に、オンライン制御部 16bは、ステップ U80として、色変換部 14で演算されたキ 一開度偏差量 AKk, ΔΚο, ΔΚπι, AKyを、各印刷ユニット 2a, 2b, 2c, 2dからラ インセンサ型 IRGB濃度計 1までの無駄時間、時間あたりのインキキー 7の反応時間 、及び印刷速度を考慮して補正する。この補正は、キー開度信号が入力されてからィ ンキキー 7が動き、キー開度が変更されて印刷シートに供給されるインキ量が変化し 、 IRGB濃度計 1に反射光量の変化として検出されるまでの時間遅れを考慮したもの である。このようなむだ時間の大きいオンラインフィードバック制御系としては、例えば むだ時間補償付 PI制御、ファジー制御、ロバスト制御等が最適である。オンライン制 御部 16bは、補正後のキー開度偏差量 (オンライン制御用キー開度偏差量) A Kk, A Kc, Δ Κπι, A Kyに現在のキー開度 KkO, KcO, KmO, KyOを加算したオンライ ン制御用キー開度 Kkl , Kcl , Kml , Kyiをキー開度リミッタ演算部 17bに入力す る。
[0108] キー開度リミッタ演算部 17bは、ステップ U90として、オンライン制御部 16bで演算 されたオンライン制御用キー開度 Kkl, Kcl, Kml, Kyiに対して上限値を規制す る補正を行う。これは、特に低画線部における色変換アルゴリズム (ステップ U40, U 50, U60の処理)の推定誤差によりキー開度が異常に増大することを規制するため の処理である。そして、キー開度リミッタ演算部 17bは、ステップ U100として、上限値 を規制したキー開度 Kk, Kc, Km, Kyをキー開度信号として印刷機の制御装置 20 に送信する。
[0109] 印刷機の制御装置 20bは、ステップ U110として、演算装置 10から送信されたキー 開度信号 Kk, Kc, Km, Kyに基づき各印刷ユニット 2a, 2b, 2c, 2dの各インキキー 7の開度を調節する。これにより、各インキ色のインキ供給量は、キーゾーン毎に目標 とする色調に見あったものにコントロールされることとなる。
上述したように、本実施形態に係る色調制御によれば、印刷依頼元等から得た印 刷対象絵柄の kcmy網点面積率データと基準印刷機の ICCプロファイルと、さらに自 機の ICCプロファイルとを用いて色調を制御するので、 OKシートが印刷されるのを待 つまでもなぐ印刷開始直後から、印刷依頼元等が所望する色調に正確、且つ容易 に色合わせすることが可能になる。これにより、 OKシートが得られるまでの損紙の発 生量を大幅に低減することもできる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定 されるものではなぐ本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが できる。
[0110] 上述の実施形態においては、印刷工場において、複数の県版の印刷を行う場合に ついて説明したが、選択操作手段によるジョブ選択工程は県版情報を選択すること に限定するものではない。例えば、新聞印刷の場合、可能な限り最新の情報を印刷 する必要があることから、印刷機 OTに紙面データをロードした後に、新聞社の本社 力 より新しい紙面データが送信されるなどして一度ロードした紙面データを差し替 えて印刷することが考えられる。このような場合であっても制御確定(印刷開始)の指 示の前であれば、新しく差し替えられた紙面データに対応するジョブを選択するだけ で、各印刷装置の各制御装置にスムーズに新しレ、紙面データが再送信されるので、 誤った紙面データに基づいて印刷制御を行うことを低減することができ、紙面の差し 替えにかかる労力を低減することができる。
また、上述の実施形態においては特に新聞印刷における場合について説明したが
、印刷するものは新聞に限らず適用可能である。例えば、複数の店舗を有する商店 等の新聞折込チラシ等の印刷を行う場合には、折込地域毎に最寄の店舗情報など を差し替えて印刷することが多いので、この場合には各折込エリアに対応するジョブ を選択してスムーズに紙面データの選択を行うようにすればよい。また、折込チラシ に限らず刷版の一部を付け替えて印刷する必要があるものについて広く適用するこ とができる。

Claims

請求の範囲
[1] 複数の紙面の製版データと該複数の紙面の関連情報とを含む印刷データを保存し たサーバと、複数の印刷装置を備えた印刷機と、上記サーバに接続され上記の印刷 画像データ及び関連情報を取得し上記印刷機に指令情報を出力する端末装置と、 上記印刷機に付設され印刷した紙面状況を検出する検出手段と、上記端末装置か ら送られた印刷データ及び/又は指令と上記検出手段から送られた検出情報とに基 づいて各印刷装置を制御する制御装置とを備えた、印刷システムを制御する印刷制 御方法であって、
上記サーバから取得した上記紙面の関連情報に基づいて上記端末装置により上 記印刷機の運転条件をロードすると共に、上記の各制御装置にも上記運転条件を口 ードする運転条件ロード工程と、
上記複数の紙面のうち特定紙面の上記印刷データとして上記サーバ内に保存され た複数組の選択用データの中から、一つを当該特定紙面の印刷データとしてジョブ 選択するジョブ選択工程と、
上記端末装置のディスプレイに上記刷版データを表示し、該ディスプレイ表示を参 照して上記刷版データの上記端末装置への到着状況及び到着した上記刷版データ の確認を行なう画像確認工程とを、順に、印刷前工程として実施し、
その後、印刷を開始して、
印刷工程では、上記制御装置により上記端末装置から送られたデータ及び/又は 指令に基づいて、上記検出手段から送られた検出情報によるフィードバック制御を用 レ、て上記印刷機の各印刷装置を制御する
ことを特徴とする、印刷制御方法。
[2] 上記サーバから取得した各紙面の印刷データに基づいて、上記の各印刷装置のィ ンキ供給量を上記端末装置によりプリセットするインキプリセット工程を、前記印刷前 工程に含む
ことを特徴とする、請求項 1記載の印刷制御方法。
[3] 上記ジョブ選択工程では、上記複数組の選択用データを上記端末装置にディスプ レイ表示し、該ディスプレイ表示を参照して上記端末装置の選択操作手段を通じて 上記複数組の選択用データの中から一つを選択操作する
ことを特徴とする、請求項 1又は 2記載の印刷制御方法。
[4] 上記印刷工程は、立ち上げ時に、まず、比較的低速の調整用速度で走行させて各 種の調整を実施しながら印刷する低速印刷工程と、各種の調整が完了したら、加速 して比較的高速の通常運転速度で走行させて印刷する通常印刷工程とをそなえ、 上記低速印刷工及び上記通常印刷工程において、上記検出手段から送られた検 出情報に基づき印刷欠陥を検查する工程を有する
ことを特徴とする、請求項:!〜 3の何れか 1項に記載の印刷制御方法。
[5] 上記検出手段は IRGB濃度計であって、
上記印刷工程では、上記 IRGB濃度計から送られた検出情報によるフィードバック 制御を用いて上記印刷機の各印刷装置の制御要素を制御する
ことを特徴とする、請求項 1〜4の何れ力、 1項に記載の印刷制御方法。
[6] 上記の各印刷装置の制御要素には、インキの供給量を調整するインキ供給装置が 含まれ、
上記印刷工程では、上記インキ供給装置によるインキの供給量を制御する ことを特徴とする、請求項:!〜 5の何れか 1項に記載の印刷制御方法。
[7] 上記印刷前工程として、所定の基準絵柄の印刷結果から上記検出手段を用いて 印刷特性情報を取得する印刷特性情報取得工程をさらに有し、
上記印刷工程において、上記制御装置は、上記端末装置から送られた印刷データ 及び/又は指令と上記印刷特性取得工程において取得した印刷特性情報とにより 求めた制御目標値と、上記検出手段から送られた検出情報とに基づいて上記印刷 装置を制御する
ことを特徴とする請求項 1〜6の何れ力、 1項に記載の印刷制御方法。
[8] 上記の印刷欠陥を検查する工程において、印刷欠陥検查時の検查閾値レベルを 、上記低速印刷工程では予め設定された検査基準値に対して許容範囲を比較的広 くして緩や力、な製品管理レベルとし、上記通常印刷工程では上記検査基準値に対し て許容範囲を比較的狭くして厳しい製品管理レベルとする
ことを特徴とする請求項 1〜7の何れ力、 1項に記載の印刷制御方法。
[9] 複数の紙面の印刷画像データと該複数の紙面の関連情報とを保存したサーバに 接続され上記の印刷画像データ及び関連情報を取得し印刷機に指令情報を出力す る端末装置と、上記印刷機に付設され印刷した紙面状況を検出する検出手段と、上 記端末装置から送られたデータ及び Z又は指令と上記検出手段から送られた検出 情報とに基づレ、て各印刷装置を制御する制御装置とを備えた、印刷システムであつ て、
上記サーバ内には、上記複数の紙面のうち特定紙面の上記印刷画像データ及び 上記関連情報として、複数組の選択用データが保存され、
上記端末装置は、印刷前工程で、上記複数組の選択用データをディスプレイ表示 する選択用データ表示手段と、表示された上記複数組の選択用データのうちの一つ を選択操作するための選択操作手段とをそなえ、上記選択操作手段による選択情報 をディスプレイ表示すると共に対応する上記制御装置に送信し、
上記特定紙面に対応した上記制御装置は、上記送信された選択情報に基づいて 印刷装置を制御する
ことを特徴とする、印刷システム。
[10] 上記検出手段は IRGB濃度計であって、
上記制御装置は、上記 IRGB濃度計から送られた検出情報によるフィードバック制 御を用いて上記印刷機の各印刷装置の制御要素を制御する
ことを特徴とする、請求項 9記載の印刷システム。
[11] 上記の各印刷装置の制御要素には、インキの供給量を調整するインキ供給装置が 含まれ、上記制御装置は、上記端末装置から送られたデータ及び/又は指令と上記 検出手段から送られた検出情報とに基づいてインキ供給装置のインキの供給量を制 御する
ことを特徴とする、請求項 9又は 10記載の印刷システム。
[12] 所定の基準絵柄の印刷結果から上記検出手段を用いて取得した印刷特性情報を記 憶する記憶装置をさらに備え、
上記制御装置は、上記端末装置から送られた印刷データ及び/又は指令と上記印 刷特性情報とにより求めた制御目標値と、上記検出手段から送られた検出情報とに 基づレ、て上記印刷装置を制御する
ことを特徴とする請求項 9〜: 11の何れ力 1項に記載の印刷システム。
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