JP2002337315A - 印刷機の運転支援システム及びそのシステムのためのサーバ - Google Patents

印刷機の運転支援システム及びそのシステムのためのサーバ

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JP2002337315A
JP2002337315A JP2001143885A JP2001143885A JP2002337315A JP 2002337315 A JP2002337315 A JP 2002337315A JP 2001143885 A JP2001143885 A JP 2001143885A JP 2001143885 A JP2001143885 A JP 2001143885A JP 2002337315 A JP2002337315 A JP 2002337315A
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郁夫 尾崎
Hitoaki Shimada
仁章 島田
Hitoshi Isono
仁 磯野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの熟練度に左右されることなく印
刷機の操作量を正確に且つ容易に調整できるようにする
ことで印刷機の運転を容易にする。 【解決手段】 クライアント端末21A〜21Cのそれ
ぞれに対応して操作量データベース22A〜22Cを設
け、印刷機20A〜20Cをプリセットする際の適正操
作量を印刷資材の物性データ等のパラメータに対応させ
て記憶しておく。そして、サーバ10側において、各ク
ライアント端末21A〜21Cからの要求に応じて、要
求のあったクライアント端末20Aにかかるパラメータ
に関する情報を収集し、収集された情報を検索条件とし
て、所定の優先順位に従って各操作量データベース22
A〜22Cを順次検索する。そして、この検索結果に基
づき、印刷機20Aの操作量を設定し、設定した操作量
に関する情報を要求のあったクライアント端末20Aに
送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報通信ネットワ
ークを利用して遠隔地に配置された複数の印刷機の運転
を個別に支援する印刷機の運転支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機において、インキキー開度,湿し
水量,給排紙部の調整量等は、印刷物の品質を直接左右
する重要な操作量であり、これらの操作量は印刷条件
(インキ種,紙種,絵柄面積率等)に応じてジョブ毎に
適宜調整する必要がある。従来、これらの操作量の調整
は、印刷機を操作するオペレータの熟練に頼るところが
大きかった。
【0003】しかしながら、このように操作量の調整を
オペレータの熟練に頼る場合、オペレータの熟練度の差
に応じて印刷物の品質に差が生じてしまう虞がある。ま
た、通常、良好な品質の印刷物(以下、OKシートとい
う)が得られるまでには試印刷を繰り返し行うが、熟練
していないオペレータの場合にはOKシートが得られる
までに多くの試印刷を要し、多量の損紙を発生させてし
まう虞がある。このため、かつてから、オペレータの熟
練に頼ることなく操作量を印刷条件に応じて正確に且つ
容易に調整できるようにして印刷機を容易に運転できる
ようにしたシステムの開発が望まれていた。
【0004】そこで、近年では、上流の製版工程から印
刷機に与えられるCIP3データ,CIP4データ等の
ワークフロー設定データを用いて印刷機のプリセットを
行う技術が提案されている。ワークフロー設定データ、
例えばCIP3(Cooperation for Integration of Pre
press, Press, Postpress)データには、印刷しようと
する見本絵柄の画像データに加え、インキ種,紙種等の
印刷資材の種類や絵柄面積率等の印刷条件に関する情報
も含まれている。したがって、予めデータベース上にお
いて印刷条件と各操作量との関係を対応付けておき、こ
の関係に基づきCIP3データに含まれる印刷条件デー
タに応じて各操作量をプリセットすることで、オペレー
タの熟練に頼ることなく、印刷機の操作量を印刷条件に
応じて適宜調整することが可能になると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際には、
印刷条件のみならず、温度や湿度等の印刷機の機械条件
も印刷機の操作量に影響する重要なパラメータとなって
いる。すなわち、仮に同じ印刷条件であったとしても、
これら機械条件が変われば適正な操作量は異なったもの
となる。したがって、上記のワークフロー設定データを
用いて印刷機のプリセットを行う技術においても、機械
条件の変化に応じてプリセット時の操作量を再調整する
必要がある。
【0006】上記の機械条件に応じた操作量の再調整は
オペレータにより行われるが、印刷条件に応じた操作量
の調整と同様、或いはそれ以上にオペレータの熟練度に
左右される。特に機械条件の場合には、周囲温度,周囲
湿度,版面温度,版面湿度,紙面温度,紙面湿度,印刷
速度,棒圧,印圧等、パラメータ数も極めて多く、且つ
各パラメータの変動幅も大きいので、全ての機械条件に
対応する調整量を予め把握しておくことは難しい。この
ため、上記のようにワークフロー設定データを用いて印
刷機のプリセットを行う場合でも、適正な操作量に正確
に調整することは現実的には難しく、また、正確に調整
するためには多くの試印刷を要してしまう。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、オペレータの熟練度に左右されることなく印
刷機の操作量を正確に且つ容易に調整できるようにする
ことで印刷機の運転を容易にした、印刷機の運転支援シ
ステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の印刷機の運転支援システムは、印刷機を制
御する複数のクライアント端末と各クライアント端末に
情報通信ネットワークを介して接続されるサーバとから
なるサーバ−クライアントシステムとして構成されてい
る。そして、上記サーバには情報収集手段,検索手段及
び操作量設定手段が設けられ、上記各クライアント端末
には印刷機のプリセットを行う制御手段が設けられてい
る。また、上記各クライアント端末上或いは上記サーバ
上の何れかに操作量データベースが設けられている。
【0009】上記操作量データベースは、各クライアン
ト端末のそれぞれに対応して設けられており、対応する
クライアント端末が印刷機をプリセットする際の適正操
作量をパラメータ(印刷機の操作量を決定する上でのパ
ラメータ)に対応させて記憶している。そして、上記各
クライアント端末からの要求に応じて、上記情報収集手
段により、要求のあったクライアント端末にかかるパラ
メータに関する情報を収集し、収集されたパラメータに
関する情報を検索条件として、上記検索手段により、所
定の優先順位に従って上記各クライアント端末に対応す
る各操作量データベースを順次検索するようにしてい
る。そして、上記検索手段による検索結果に基づき、上
記要求のあったクライアント端末により制御される印刷
機の操作量を上記操作量設定手段により設定し、設定し
た操作量に関する情報を上記要求クライアント端末に送
信するようにしている。そして、上記要求クライアント
端末では、上記操作量設定手段で設定された操作量に基
づき、上記制御手段により対応する印刷機のプリセット
を行うようにしている。
【0010】このような構成により、クライアント端末
から上記サーバに要求を送るだけで、適性な操作量で印
刷機をプリセットすることが可能となる。また、各操作
量データベースを順次検索するので、該当するデータが
クライアントの操作量データベースに存在しない場合で
も、他のクライアントの操作量データベースから該当す
るデータを検索して操作量の設定に用いることができ
る。
【0011】なお、上記操作量データベースは、上記各
クライアント端末或いは上記サーバの何れに設けられて
もよいが、上記操作量データベースが上記各クライアン
ト端末にそれぞれ設けられている場合には、クライアン
ト側での上記操作量データベースのメンテナンスが容易
になるとともに、上記クライアント端末と上記サーバと
の接続を解除した場合でも上記操作量データベースを用
いて印刷機をプリセットすることが可能となる。一方、
上記操作量データベースが、クライアント端末毎に上記
サーバ上に設けられている場合には、サーバにおいて上
記操作量データベースを一括管理することが可能にな
る。
【0012】なお、上記パラメータとして、具体的に
は、少なくとも印刷資材の物性データを含んでいるのが
好ましい。印刷資材の物性データとは、各資材によって
決定される物性値であり、例えば、資材がインキの場合
には、インキ流動性/温度,タック値/温度,インキ粘
度/温度等のことであり、資材が紙の場合には、塗工
量,吸湿性/湿度等のことである。また、資材が湿し水
の場合には、界面張力,湿し水粘度等のことであり、資
材がブランケットの場合には、表面粗さ,圧縮性等のこ
とである。このように印刷資材の物性データをパラメー
タとして適正操作量をデータベースに記憶することによ
り、いかなる種類(メーカ,製品)の印刷資材にも対応
することが可能になる。
【0013】また、今回の印刷にかかる印刷条件や印刷
機の現在の機械条件に関する情報も上記パラメータに含
まれているのがより好ましい。ここでいう印刷条件と
は、例えば、少なくとも絵柄面積率,インキ盛り量等で
あり、機械条件とは、周囲温度,周囲湿度,版面温度,
版面湿度,紙面温度,紙面湿度,印刷速度,棒圧,印圧
等の印刷機を運転するときのコンディションを意味して
いる。これらをパラメータとすることで、より適正な操
作量で印刷機をプリセットすることができる。印刷条件
に関する情報については、上流工程からクライアント端
末に送られてくるCIP3データ等のワークフロー設定
データから取得することができ、機械条件に関する情報
については、センサを用いて検出することができる。
【0014】なお、印刷資材の物性データについては、
次のようにして収集するのが好ましい。まず、予め印刷
資材の物性データを記憶した資材データベースを備えて
おく。そして、上流工程から上記要求クライアント端末
に送られるワークフロー設定データに含まれる印刷資材
情報を検索条件として、今回の印刷に用いられる印刷資
材の物性データに関する情報を上記資材データベースか
ら検索する。これにより、正確な物性データを収集する
ことができる。なお、温度や湿度の影響を受ける物性デ
ータについては、機械条件に基づき値を確定する。
【0015】この場合、上記資材データベースは、各資
材を生産或いは販売する資材提供者の資材サーバに設け
られて上記情報通信ネットワークを介して上記サーバに
接続されるのが好ましい。これにより、上記資材データ
ベースへの最新の物性データのアップロードが容易にな
るとともに、これら最新の物性データを資材提供者側か
ら容易に収集することができる。
【0016】上記検索手段により検索を行う際の好まし
い優先順位としては、最初に上記要求クライアント端末
に対応する一の操作量データベースを検索する。そし
て、上記一の操作量データベースに上記検索条件に適合
するデータが存在しない場合に、他のクライアント端末
に対応する操作量データベースを順次検索するようにす
る。このような優先順位で検索を行うことにより、高い
精度で操作量を設定することができる。
【0017】また、上記の印刷機の運転支援システム及
びその好ましい態様において、印刷機をプリセットする
際の操作量の参考値を上記パラメータに対応させて記憶
した補助操作量データベースが上記サーバ上に設けら
れ、上記要求クライアント端末にかかるパラメータに関
する情報を検索条件として、所定の優先順位に従って上
記補助操作量データベースを含む各操作量データベース
を順次検索するように上記検索手段が構成されるのも好
ましい。これにより、該当するデータがクライアントの
操作量データベースに存在しない場合には、参考値を用
いて印刷機をプリセットすることも可能となる。
【0018】この場合、上記検索手段により検索を行う
際の好ましい優先順位としては、まず最初に上記要求ク
ライアント端末に対応する一の操作量データベースを検
索する。そして、上記一の操作量データベースに上記検
索条件に適合するデータが存在しない場合には、次に上
記補助操作量データベースを検索する。そして、上記補
助操作量データベースにも上記検索条件に適合するデー
タが存在しない場合には、さらに他のクライアントに対
応する操作量データベースを順次検索するようにする。
このような優先順位で検索を行うことにより、高い精度
で操作量を設定することができる。
【0019】また、上記の印刷機の運転支援システム及
びその好ましい態様において、上記検索条件に適合する
データが何れの操作量データベースにも存在しない場合
には、検索条件を上記情報収集手段により収集されたパ
ラメータの近似範囲まで拡大し、上記の拡大された検索
条件に適合するデータを検索結果として出力するように
上記検索手段が構成されるのも好ましい。これにより、
上記検索条件に完全に適合するデータが存在しない場合
でも、印刷条件及び機械条件に完全に適合する操作量に
近い操作量で印刷機をプリセットすることが可能にな
る。
【0020】この場合、より好ましくは、上記の拡大さ
れた検索条件に適合するデータが検索結果として複数出
力されるとともに、上記の複数のデータから上記情報収
集手段により収集されたパラメータに適合する操作量が
推定され、推定された操作量が上記要求クライアント端
末に対応する印刷機の操作量として設定されるようにす
る。特に、上記パラメータが全て定量的に表される場合
には、上記の複数のデータから重回帰分析により操作量
が推定されるのが好ましい。これにより、印刷条件及び
機械条件に完全に適合する操作量により近い操作量で印
刷機をプリセットすることが可能となる。
【0021】また、上記の印刷機の運転支援システム及
びその好ましい態様において、上記各クライアント端末
上に上記制御手段によるプリセット時の操作量を調整す
る操作量調整手段が設けられるとともに、上記制御手段
によるプリセット時の確定操作量を、プリセットされる
印刷機に対応する操作量データベースに上記情報収集手
段により収集されたパラメータに対応させて登録する登
録手段が設けられるのも好ましい。これにより、プリセ
ットされた操作量と実際の適正補正量とのずれを補正し
て、各操作量データベースの精度を向上させることが可
能になる。なお、この場合、上記登録手段は、上記サー
バ上或いは上記各クライアント端末上の何れに設けられ
てもよいが、上記操作量データベースが上記サーバ上に
設けられる場合には、上記登録手段も上記サーバ上に設
けられ、上記操作量データベースが上記各クライアント
端末上に設けられる場合には、上記登録手段も上記各ク
ライアント端末上に設けられるのが好ましい。
【0022】また、本発明は、上記した印刷機の運転支
援システムを実現するためのサーバ(印刷機の運転支援
サーバ)も提供している。このサーバは、複数のクライ
アント端末に情報通信ネットワークを介して接続され、
各クライアント端末による印刷機の運転を支援する運転
支援サーバであって、受信手段,情報収集手段,操作量
データベース,検索手段,操作量設定手段及び送信手段
を備えている。
【0023】上記操作量データベースは、各クライアン
ト端末のそれぞれに対応して設けられており、対応する
クライアント端末が印刷機をプリセットする際の適正操
作量をパラメータに対応させて記憶している。そして、
上記各クライアント端末から上記情報通信ネットワーク
を介して送信される要求信号を上記受信手段により受信
すると、上記情報収集手段により、要求のあったクライ
アント端末にかかるパラメータに関する情報を収集し、
収集されたパラメータに関する情報を検索条件として、
上記検索手段により、所定の優先順位に従って上記各ク
ライアント端末に対応する各操作量データベースを順次
検索するようにしている。そして、上記検索手段による
検索結果に基づき、上記要求クライアント端末により制
御される印刷機の操作量を上記操作量設定手段により設
定し、設定した操作量に関する情報を上記送信手段によ
り上記情報通信ネットワークを介して上記要求クライア
ント端末に送信するようにしている。
【0024】このような構成により、上記クライアント
端末からの要求に対し適性な操作量を指示することがで
き、上記要求クライアント端末では、サーバからの指示
に従い印刷機をプリセットするだけで、印刷機を適正な
操作量に調整することができる。好ましくは、上記パラ
メータとして、少なくとも今回の印刷で用いられる印刷
資材の物性データに関する情報を収集する。また、今回
の印刷にかかる印刷条件や印刷機の現在の機械条件に関
する情報も上記パラメータに含まれているのがより好ま
しい。特に、印刷資材の物性データについては、予め印
刷資材の物性データを記憶した資材データベースを備え
ておき、上流工程から上記要求クライアント端末に送ら
れるワークフロー設定データに含まれる印刷資材情報を
検索条件として、今回の印刷に用いられる印刷資材の物
性データに関する情報を上記資材データベースから検索
するのが好ましい。この場合、上記サーバ上に上記資材
データベースを設けるのではなく、例えば、各資材を生
産或いは販売する資材提供者の資材サーバに上記資材デ
ータベースを設け、上記情報通信ネットワークを介して
上記サーバに接続するようにしてもよい。
【0025】なお、上記検索手段により検索を行う際の
優先順位としては、最初に上記要求クライアント端末に
対応する一の操作量データベースを検索し、上記一の操
作量データベースに上記検索条件に適合するデータが存
在しない場合に、他のクライアント端末に対応する操作
量データベースを順次検索するのが好ましい。また、上
記の印刷機の運転支援サーバ及びその好ましい態様にお
いて、標準の印刷機をプリセットする際の操作量(標準
値)を上記パラメータに対応させて記憶した補助操作量
データベース備え、上記要求クライアント端末にかかる
パラメータに関する情報を検索条件として、所定の優先
順位に従って上記補助操作量データベースを含む各操作
量データベースを順次検索するように上記検索手段が構
成されるのも好ましい。この場合、上記検索手段により
検索を行う際の優先順位としては、まず最初に上記要求
クライアント端末に対応する一の操作量データベースを
検索し、上記一の操作量データベースに上記検索条件に
適合するデータが存在しない場合には、次に上記補助操
作量データベースを検索するのが好ましい。そして、上
記補助操作量データベースにも上記検索条件に適合する
データが存在しない場合に、さらに他のクライアントに
対応する操作量データベースを順次検索するのが好まし
い。
【0026】また、上記の印刷機の運転支援サーバ及び
その好ましい態様において、上記検索条件に適合するデ
ータが何れの操作量データベースにも存在しない場合に
は、検索条件を上記情報収集手段により収集されたパラ
メータの近似範囲まで拡大し、上記の拡大された検索条
件に適合するデータを検索結果として出力するように上
記検索手段が構成されるのも好ましい。この場合、より
好ましくは、上記の拡大された検索条件に適合するデー
タが検索結果として複数出力されるとともに、上記の複
数のデータから上記情報収集手段により収集されたパラ
メータに適合する操作量が推定され、推定された操作量
が上記要求クライアント端末に対応する印刷機の操作量
として設定されるようにする。特に、上記パラメータが
全て定量的に表される場合には、上記の複数のデータか
ら重回帰分析により操作量が推定されるのが好ましい。
【0027】さらに、上記の印刷機の運転支援サーバ及
びその好ましい態様において、上記要求クライアント端
末による印刷機のプリセット時の確定操作量を上記要求
クライアント端末から上記情報通信ネットワークを介し
て受信し、受信した確定操作量を上記要求クライアント
端末に対応する操作量データベースに上記情報収集手段
により収集されたパラメータに対応させて登録する登録
手段をさらに備えるのも好ましい。
【0028】さらに、本発明は、上記の印刷機の運転支
援システムを実現するための記憶媒体も提供している。
この記憶媒体は、HDD,FD,MD,CD−ROM或
いはDVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記
憶媒体であり、コンピュータを上記した印刷機の運転支
援サーバとして機能させるためのプログラムを記憶した
ことを特徴としている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態
にかかる印刷機の運転支援システムの概要を示す図であ
る。ここでは、印刷機メーカ1と複数(ここでは3つ)
のユーザ2A〜2C、及び印刷機メーカ1と複数(ここ
では3つ)の資材メーカ3A〜3Cとをインターネット
や衛星通信或いは公衆回線網等の情報通信ネットワーク
4を介して接続することによって、サーバ−クライアン
トシステムとして印刷機の運転支援システムを構成して
いる。
【0030】まず、クライアントすなわちユーザ2A〜
2C内のシステム構成について説明する。本実施形態で
は各ユーザ2A〜2C内のシステム構成は同一構成であ
るので、ここでは代表してユーザ2Aのシステム構成に
ついて説明する。図1に示すように、ユーザ2A内には
印刷機20Aが配置されている。印刷機20Aは、給紙
装置,複数の印刷ユニット,排紙装置等が連結されて構
成されている。そして、同じくユーザ2A内に設けられ
た印刷機制御端末(クライアント端末)21Aによって
構成装置毎に制御されている。各構成装置には、印刷機
20Aのコンディション、すなわち、機械条件を検出す
るための1又は複数のセンサ(図示略)が備えられてい
る。ここでは、機械条件として、周囲温度,周囲湿度,
版面温度,版面湿度,紙面温度,紙面湿度,印刷速度,
棒圧,印圧等が検出されている。各センサにより検出さ
れた機械条件に関する各情報は、印刷機制御端末21A
に送信される。
【0031】印刷機制御端末21Aは、簡単には一般的
なコンピュータによって実現することができる。そし
て、ハードディスク等の記憶媒体に記憶されたプログラ
ムと、印刷機制御端末21Aの構成部品であるCPU,
RAM,ROM,ハードディスク等の協働によって、以
下に説明するような種々の機能が実現されるようになっ
ている。
【0032】まず、印刷機制御端末21Aは、印刷機2
0Aの各構成装置の操作量をプリセットする機能を有し
ている。ここでいう操作量とは、例えば、給紙装置の場
合には、さばきエア量,板バネ押さえ量,補助エア量等
であり、印刷ユニットの場合には湿し水供給量,インキ
キー開度,見当等であり、排紙装置の場合には排紙調整
ファン,サイドジョガー,真空吸引車等である。印刷機
制御端末21Aは、後述するメインサーバ(印刷機の運
転支援サーバ)10から送信される操作量設定情報に基
づいてこれら各操作量の自動プリセットを行っている。
なお、印刷機20Aの各操作量は、基本的には上述のよ
うに自動プリセットされるが、印刷機制御端末21Aで
は、オペレータの手入力操作に応じて各操作量を調整す
る機能も有している。オペレータの手入力操作はキーボ
ード,マウス,タッチパネル等の図示しない入力装置を
介して受け付けられる。
【0033】また、印刷機制御端末21Aは、操作量設
定情報の送信をメインサーバ10へ要求する機能を有し
ている。このメインサーバ10への送信要求において
は、印刷機制御端末21Aは、まず、オペレータからの
入力をトリガとして送信要求信号を生成する。送信要求
信号には、少なくとも、ユーザ2Aを特定する情報(ク
ライアントID情報)と、今回の印刷にかかる印刷条
件、及び印刷機20Aの現在の機械条件に関する情報と
が含まれている。ここでいう印刷条件に関する情報と
は、印刷資材の種類(インキ種,紙種,ブランケット
種,湿し水種等),絵柄面積率,インキ盛り量(絵柄の
目標色)に関する情報であり、上流の製版工程から印刷
機制御端末22に送信されるCIP3データ(ワークフ
ロー設定データ)に含まれている。印刷機制御端末21
Aは、CIP3データから必要な情報を取り出して送信
要求信号に付け加える。一方、機械条件に関する情報
は、上述のようにセンサによって印刷機20Aから直接
検出される。
【0034】また、ユーザ2A内には、印刷機制御端末
21Aとともにデータベース(操作量データベース)2
2Aが設けられている。このデータベース22Aには、
印刷条件(印刷資材の種類を除く),機械条件及び印刷
資材の物性データを印刷機20Aの操作量を決定する上
でのパラメータとして、各パラメータに関連付けられて
印刷機20Aの適正操作量が記憶されている。この適正
操作量は、各パラメータのもとで印刷を行った結果、ユ
ーザ2Aにおいて適正と判断した操作量である。印刷機
には製造段階での個体差や経年変化等による個体差があ
るため、同じパラメータであっても適正操作量は必ずし
も同じ値にはなるとは限らない。印刷機制御端末21A
は、このデータベース22Aにデータを新規に登録する
機能も有している。図1中ではデータベース22Aを印
刷機制御端末21Aとは別に表示しているが、印刷機制
御端末21Aのハードディスク内にデータベース22A
を構築してもよい。
【0035】なお、印刷資材の物性データとは、各印刷
資材によって決定される物性値であり、例えば、印刷資
材がインキの場合には、インキ流動性,タック値,イン
キ粘度等のことであり、印刷資材が紙の場合には、塗工
量,吸湿性等のことである。また、印刷資材が湿し水の
場合には、界面張力,湿し水粘度等のことであり、印刷
資材がブランケットの場合には、表面粗さ,圧縮性等の
ことである。このように、印刷資材の種類ではなく印刷
資材の物性データをパラメータとして、適正操作量をデ
ータベース22Aに記憶することにより、いかなる種類
(メーカ,製品)の印刷資材にも対応することが可能に
なっている。
【0036】以上がユーザ2Aのシステム構成である
が、上述のように他のユーザ2B,2Cもユーザ2Aと
同一のシステム構成を有しており、それぞれ、印刷機2
0B,20C,印刷機制御端末21B,21C及びデー
タベース22B,22Cを備えている。各印刷機制御端
末21B,21Cの機能は、上述した印刷機制御端末2
1Aの機能と同一であり、データベース22B,22C
には、各パラメータに関連付けられて、それぞれ印刷機
20B,20Cの適正操作量が記憶されている。
【0037】次に、印刷資材メーカ3A〜3C内のシス
テム構成について説明する。本実施形態では印刷資材メ
ーカ3A〜3C内のシステム構成は同一構成であるの
で、ここでは代表して印刷資材メーカ3Aのシステム構
成について説明する。図1に示すように、印刷資材メー
カ3Aには、資材サーバ30Aと資材データベース31
Aとが設けられている。資材データベース31Aには、
印刷資材の物性データが印刷資材の種類に関連付けられ
て記憶されている。例えば、印刷資材メーカ3Aがイン
キメーカの場合には、インキ種類に関連付けてインキ流
動性,タック値,インキ粘度等が記憶され、印刷資材メ
ーカ3Aが紙メーカの場合には、紙種類に関連付けて塗
工量,吸湿性等が記憶される。また、印刷資材メーカ3
Aが湿し水メーカの場合には、湿し水種類に関連付けて
界面張力,湿し水粘度等が記憶され、印刷資材メーカ3
Aがブランケットメーカの場合には、ブランケット種類
に関連付けて表面粗さ,圧縮性等が記憶される。なお、
上記の物性のうち、インキ流動性,タック値,インキ粘
度は温度によって左右され、吸湿性は湿度によって左右
される。これらの温度や湿度によって左右される物性に
ついては、温度毎或いは湿度毎にデータが記憶されてい
る。
【0038】資材サーバ30Aは、メインサーバ10か
らの要求に応じて物性データに関する情報をメインサー
バ10に送信する機能を有している。具体的には、メイ
ンサーバ10から資材サーバ30Aに印刷資材を特定す
る情報(製品名,ロット番号等)が入力され、資材サー
バ30Aは、入力情報によって特定される印刷資材の物
性データを資材データベース31Aから読み出し、メイ
ンサーバ10に送信する。なお、資材サーバ30Aは、
簡単には一般的なコンピュータによって実現することが
できる。そして、ハードディスク等の記憶媒体に記憶さ
れたプログラムと、資材サーバ30Aの構成部品である
CPU,RAM,ROM,ハードディスク等の協働によ
って、上記の機能が実現されるようになっている。図中
では資材サーバ30Aと資材データベース31Aとは別
に表示しているが、資材サーバ30A内のハードディス
クに資材データベース31Aを構築することも可能であ
る。
【0039】次に、印刷機メーカ1内のシステム構成に
ついて説明する。図1に示すように、印刷機メーカ1内
にはメインサーバ10とデータベース(補助操作量デー
タベース)11とが設けられている。まず、データベー
ス11について説明すると、このデータベース11内に
は、各パラメータに関連付けられて印刷機の適正操作量
の参考値が記憶されている。この参考値は、印刷機メー
カ1における各パラメータについての試験或いはシミュ
レーションの結果、適正とみなされた操作量の値であ
る。なお、印刷機メーカ1が提供する印刷機には、複数
の機種があるので、データベース11には、機種毎に各
パラメータに対応する参考値が記憶されている。
【0040】メインサーバ10は、各ユーザ2A〜2C
の印刷機制御端末21A〜21C、及び各印刷資材メー
カ3A〜3Cの資材サーバ30A〜30Cと、情報通信
ネットワーク4を介して接続されている。メインサーバ
10は、簡単には一般的なコンピュータによって実現す
ることができ、ハードディスク等の記憶媒体に記憶され
たプログラムと、メインサーバ10の構成部品であるC
PU,RAM,ROM,ハードディスク等の協働によっ
て、以下に説明するような種々の機能が実現されるよう
になっている。なお、図中ではメインサーバ10と上記
のデータベース11とは別に表示しているが、メインサ
ーバ10内のハードディスクにデータベース11を構築
することも可能である。
【0041】まず、メインサーバ10は、ユーザ2A〜
2Cからの送信要求に応じて、要求のあったユーザの印
刷機の操作量を決定する上でのパラメータに関する情報
を収集する機能を有している。印刷機の操作量を決定す
るパラメータは、今回の印刷条件(印刷資材の種類を除
く),印刷機の現在の機械条件,及び今回の印刷に用い
る印刷資材の物性データであるが、このうち印刷条件
(印刷資材の種類を除く)及び機械条件に関する情報に
ついては、印刷機制御端末21A〜21Cからの送信要
求信号に含まれているものを用いる。また、印刷資材の
物性データについては、印刷条件に関する情報から印刷
資材の種類を特定する情報(メーカ,製品名,ロット番
号等)を抜き出し、この印刷資材の種類を特定する情報
を検索条件として該当する資材メーカ3A〜3Cに物性
データの送信を要求する。そして資材メーカ3A〜3C
から送信された印刷資材の物性データを、印刷条件中の
印刷資材の種類に関する情報と置き換える。
【0042】また、メインサーバ10は、収集したパラ
メータに関する情報を検索条件として、各ユーザ2A〜
2Cのデータベース22A〜22C、及び印刷機メーカ
1のデータベース11を所定の優先順位に従って順次検
索する機能と、検索結果に基づき操作量を設定する機能
と、送信要求のあったユーザに対し設定した操作量に関
する情報(操作量設定情報)を送信する機能とを有して
いる。各データベース22A〜22C,11の検索順序
や、検索結果に基づく操作量の設定方法については後で
詳細に説明する。なお、メインサーバ10がユーザ2A
〜2Cのデータベース22A〜22Cを検索する場合、
メインサーバ10からデータベース22A〜22Cを直
接検索してもよく、或いは、メインサーバ10から印刷
機制御端末21A〜21Cに検索条件に関する情報を送
信して、検索条件に基づき印刷機制御端末21A〜21
Cにデータベース22A〜22Cを検索させ、その検索
結果を印刷機制御端末21A〜21Cから受信すること
によって、データベース22A〜22Cを間接的に検索
してもよい。
【0043】ここで、図2〜図4は、本実施形態の運転
支援システムによる運転支援の処理フローを示すフロー
チャートである。以下、図2〜図4のフローチャートに
沿って、本実施形態の運転支援システムの動作とその作
用効果について詳細に説明する。なお、本運転支援シス
テムは、印刷機の立ち上がり時(運転開始時)における
操作量のプリセットのみならず、運転中の運転速度等の
変更や機械条件(温度,湿度等)の変化に応じた操作量
の再設定のように、印刷機の運転中における操作量のプ
リセットにも用いることができるが、ここでは代表して
印刷機の立ち上がり時におけるプリセットについて説明
する。また、ここでは、ユーザ2Aからメインサーバ1
0に操作量設定情報の送信要求があったものとする。
【0044】まず、図2のステップS110では、ユー
ザ2Aの印刷機制御端末2Aは、上流の製版工程から今
回の印刷にかかるCIP3データを取得する。続いてス
テップS120では、印刷機20Aから現在の機械条件
に関する情報を取得する。そして、ステップS130で
は、印刷機制御端末2Aは、ステップS110で取得し
たCIP3データに含まれる印刷条件に関する情報と、
ステップS120で取得した機械条件に関する情報とを
含んだ送信要求信号をメインサーバ10に送信する。
【0045】ステップS140では、メインサーバ10
は、印刷機制御端末2Aから送信された印刷条件に関す
る情報の中から、今回の印刷に用いる印刷資材の種類を
特定する情報(メーカ,製品名,ロット番号等)を検索
する。そして、ステップS150では、メインサーバ1
0から各印刷資材メーカ3A〜3Cの資材サーバ30A
〜30CにステップS140で得た情報を送信して各印
刷資材の物性データをリクエストする。なお、インキ流
動性のようにその値が温度や湿度に左右されるものがリ
クエストする物性データに含まれる場合には、印刷機制
御端末2Aから受信した機械条件に関する情報の中から
必要な温度情報や湿度情報を抽出し、ステップS140
で得た情報とともに送信する。
【0046】ステップS160では、各印刷資材メーカ
3A〜3Cの資材サーバ30A〜30Cは、メインサー
バ10から送信された情報を検索条件として、資材デー
タベース31A〜31Cからリクエストされた印刷資材
の物性データを検索する。また、インキ流動性のように
その値が温度や湿度に左右される物性データについて
は、印刷資材の種類を特定する情報とともにメインサー
バ10から送信される温度情報や湿度情報を用いてその
値を確定する。ステップS170では、各資材サーバ3
0A〜30Cは、資材データベース31A〜31Cの検
索の結果得られた各印刷資材の物性データをメインサー
バ10に送信する。
【0047】次に、図3のステップS210では、メイ
ンサーバ10は、収集したパラメータ、すなわち印刷条
件(印刷資材の種類は除く),機械条件,及び物性デー
タに適合するデータをユーザ2Aのデータベース22A
から検索する。次のステップS220は判定ステップで
あり、ステップS210で該当するデータが存在した場
合には、ステップS290に進む。そして、ステップS
290では、データベース22Aの検索により得られた
データを印刷機20Aにプリセットする操作量に設定し
て、その情報(操作量設定情報)を印刷機制御端末21
Aに送信する。
【0048】ステップS210で該当するデータが存在
しなかった場合には、ステップS220からステップS
230に進み、収集したパラメータに適合するデータを
印刷機メーカ1の補助データベース11から検索する。
次のステップS240は判定ステップであり、ステップ
S230で該当するデータが存在した場合には、ステッ
プS290に進む。そして、ステップS290では、補
助データベース11の検索により得られたデータを印刷
機20Aにプリセットする操作量に設定して、その情報
を印刷機制御端末21Aに送信する。
【0049】ステップS230で該当するデータが存在
しなかった場合には、さらにステップS240からステ
ップS250に進み、収集したパラメータに適合するデ
ータを他のユーザ2B,2Cのデータベース22B,2
2Cから検索する。なお、ユーザ2B,2C間での検索
順序については特に限定はない。次のステップS260
は判定ステップであり、ステップS250で何れかのデ
ータベース22B,22Cに該当するデータが存在した
場合には、ステップS290に進む。そして、ステップ
S290では、ステップS250で得られたデータを印
刷機20Aにプリセットする操作量に設定して、その情
報を印刷機制御端末21Aに送信する。
【0050】ステップS250でも該当するデータが存
在しなかった場合には、さらにステップS260からス
テップS270に進む。ステップS270では、メイン
サーバ10は、ユーザ2A自身のデータベース22A,
印刷機メーカ1の補助データベース11,他ユーザ2
B,2Cのデータベース22B,22Cの順に、収集し
た印刷条件,機械条件,及び物性データの近似範囲にあ
るデータを複数個検索する。近似範囲とは、数値的に近
く特性上の差が小さい範囲であり、パラメータ毎にその
範囲は決められている。
【0051】ステップS280では、メインサーバ10
は、ステップS270で得られたデータ群から操作量を
シミュレーションする。シミュレーションの手法に特に
限定はなく、公知の手法を用いることができるが、本実
施形態では、重回帰分析を用いて操作量をシミュレーシ
ョンしている。インキ供給量を設定する場合を例にとっ
て具体的に説明すると、インキ供給量を決定する上での
パラメータのうち、ここでは、印刷条件として紙種(物
性データとしては、塗工量と吸湿性/湿度)と絵柄面積
率が変化し、機械条件として紙面湿度が変化し、他のパ
ラメータは変化しないものと仮定する。この場合、塗工
量をx1、吸湿性/湿度をx2,絵柄面積率をx3,紙
面湿度をx4とし、各係数をa1,a2,a3,a4、
定数をbとすると、インキ供給量yは次式(数1)で示
される。
【0052】
【数1】y=a1×x1+a2×x2+a3×x3+a
4×x4+b まず、メインサーバ10は、ステップS270で得られ
たデータ群を利用して、重回帰分析によりa1,a2,
a3,a4,bの各値を求める。そして、今回の印刷条
件,機械条件,及び物性データの各値(x1,x2,・
・・)を、上式(数1)に代入することにより、印刷機
20Aにプリセットするインキ供給量yを決定する。湿
し水供給量、給紙部調整量、排紙部調整量等、他の操作
量についても同様にして決定することができる。そし
て、各操作量の決定後、ステップS290に進む。ステ
ップS290では、メインサーバ10は、ステップS2
80のシミュレーションにより決定された各操作量に関
する情報を印刷機制御端末21Aに送信する。
【0053】次に、図4のステップS310では、ユー
ザ2Aの印刷機制御端末21Aは、メインサーバ10か
ら送信された操作量設定情報にしたがって印刷機20A
のプリセットを行う。そして、ステップS320では、
プリセットした操作量のもとで試印刷を行う。そして、
試印刷された印刷物の印刷結果を評価し、良好な品質の
印刷物(OKシート)が得られたか判定する。
【0054】ステップS320の判定でOKシートが得
られなかった場合は、ステップS330に進む。ステッ
プS330では、オペレータの印刷機制御端末21Aへ
の手動入力操作によって、印刷機20Aの操作量を調整
する。そして、再びステップS320に進み、調整後の
操作量で再び試印刷を行い、OKシートが得られたか判
定する。このステップS320からS330への一連の
処理は、OKシートが得られるまで繰り返し行われる。
【0055】一方、ステップS320の判定でOKシー
トが得られた場合は、ステップS340に進む。ステッ
プS340では、オペレータは印刷機制御端末21Aに
OKシートが得られたことを示すOK信号を入力し、そ
の時の操作量を確定操作量として設定する。ステップS
350では、印刷機制御端末21Aは、ステップS34
0で設定された確定操作量を今回の各パラメータに対応
させてデータベース22Aに登録する。この結果、デー
タベース22Aにはデータが次第に蓄積されていき、印
刷機制御端末21Aによる最初のプリセット時の精度が
向上していく。
【0056】以上のように、本実施形態の運転支援シス
テムによれば、印刷機20Aの操作量を決定する上での
パラメータを自動収集し、収集したパラメータに応じて
印刷機20Aの操作量を自動的にプリセットするので、
オペレータの熟練度に左右されることなく印刷機20A
の操作量を正確に且つ容易に調整することができ、印刷
機20Aの運転を極めて容易にすることができる。
【0057】また、本実施形態の運転支援システムによ
れば、送信要求のあったユーザ2Aのデータベース22
Aに該当するデータが存在しない場合でも、他のデータ
ベース11,22B,22Cから該当するデータを検索
することができるので、極めて高い確率でパラメータに
適合するデータを得ることができる。また、検索順序を
ユーザ2A自身のデータベース22A,印刷機メーカ1
の補助データベース11,他ユーザ2B,2Cのデータ
ベース22B,22Cの順にして、印刷機20Aへの適
合度の高いデータベースを優先的に検索しているので、
印刷機20Aの特性に合致した高い精度で操作量を設定
することができる。
【0058】次に、本発明の第2実施形態にかかる印刷
機の運転支援システムについて図5〜図8を用いて説明
する。本実施形態の印刷機の運転支援システムは、図5
に示すように第1実施形態で説明したデータベース22
A〜22Cを各ユーザ2A〜2Cではなく印刷機メーカ
1に備えたことを特徴としている。データベース22A
〜22Cの設置場所以外の構成については第1実施形態
と同様であるが、データベース22A〜22Cの設置場
所の変更に伴い、メインサーバ10や印刷機制御端末2
1A〜21Cの機能にも第1実施形態とは若干の相違が
ある。
【0059】以下、図6〜図8のフローチャートに沿っ
て、本実施形態の印刷機の運転支援システムの動作とそ
の作用効果について説明する。なお、本運転支援システ
ムも、印刷機の立ち上がり時(運転開始時)における操
作量のプリセットのみならず、運転中の運転速度等の変
更や機械条件(温度,湿度等)の変化に応じた操作量の
再設定のように、印刷機の運転中における操作量のプリ
セットにも用いることができるが、ここでも代表して印
刷機の立ち上がり時におけるプリセットについて説明す
る。また、ここでもユーザ2Aからメインサーバ10に
操作量設定情報の送信要求があったものとする。
【0060】まず、図6のステップS410〜ステップ
S470の処理については、第1実施形態にかかる図1
のステップS110〜ステップS170の処理と同様で
あるので、ここでは説明を省略する。次に、図7のステ
ップS510では、メインサーバ10は、ステップS4
30,S470で収集したパラメータ、すなわち印刷条
件(印刷資材の種類は除く),機械条件,及び物性デー
タに適合するデータを、ユーザ2Aに対応するデータベ
ース22Aから検索する。データベース22A〜22C
はユーザ2A〜2C毎に設けられており、メインサーバ
10は、送信要求信号に含まれるクライアントIDに基
づき、送信要求のあったユーザ2Aに対応するデータベ
ース22Aを特定するようになっている。なお、これら
データベース22A〜22Cは、補助データベース11
と同様にメインサーバ10のハードディスク内に構築す
ることができる。
【0061】次のステップS520は判定ステップであ
り、ステップS510で該当するデータが存在した場合
には、ステップS590に進む。一方、ステップS51
0で該当するデータが存在しなかった場合には、ステッ
プS520からステップS530に進み、収集したパラ
メータに適合するデータを補助データベース11から検
索する。次のステップS540は判定ステップであり、
ステップS530で該当するデータが存在した場合に
は、ステップS590に進む。
【0062】ステップS530でも該当するデータが存
在しなかった場合には、さらにステップS540からス
テップS550に進み、収集したパラメータに適合する
データを他のユーザ2B,2Cに対応するデータベース
22B,22Cから検索する。次のステップS560は
判定ステップであり、ステップS550で何れかのデー
タベース22B,22Cに該当するデータが存在した場
合には、ステップS590に進む。
【0063】ステップS550でも該当するデータが存
在しなかった場合には、さらにステップS560からス
テップS570に進む。ステップS570では、メイン
サーバ10は、ユーザ2Aに対応するデータベース22
A,補助データベース11,他ユーザ2B,2Cに対応
するデータベース22B,22Cの順に、収集したパラ
メータの近似範囲にあるデータを複数個検索する。そし
て、ステップS580では、メインサーバ10は、ステ
ップS570で得られたデータ群から操作量をシミュレ
ーションする。この操作量のシミュレーション手法につ
いては、第1実施形態と同様であるので、ここでは説明
を省略する。なお、ステップS590で操作量設定情報
をユーザ2Aの印刷機制御端末21Aに送信する際、メ
インサーバ10は、今回設定した操作量にかかるパラメ
ータをメモリ等のハードディスク等の記憶手段に一時的
に記憶しておく。
【0064】次に、図8のステップS610では、ユー
ザ2Aの印刷機制御端末21Aは、メインサーバ10か
ら送信された操作量設定情報にしたがって印刷機20A
のプリセットを行う。そして、ステップS620では、
プリセットした操作量のもとで試印刷を行い、OKシー
トが得られたか判定する。ステップS620の判定でO
Kシートが得られなかった場合は、ステップS630に
進み、オペレータの印刷機制御端末21Aへの手動入力
操作によって、印刷機20Aの操作量を調整する。
【0065】一方、ステップS620の判定でOKシー
トが得られた場合は、ステップS640に進む。ステッ
プS640では、オペレータは印刷機制御端末21Aに
OKシートが得られたことを示すOK信号を入力し、そ
の時の操作量を確定操作量として設定する。ステップS
650では、印刷機制御端末21Aは、ステップS64
0で設定された確定操作量をメインサーバ10に送信す
る。ステップS660では、メインサーバ10は、印刷
機制御端末21Aから送信された確定操作量を記憶手段
に一時記憶している今回の各パラメータに対応させてデ
ータベース22Aに登録する。
【0066】以上、本発明について2つの実施形態を説
明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することができる。例えば、上述の実施形態では、
資材データベース31A〜31Cを印刷資材メーカ3A
〜3Cに設けているが、印刷機メーカ1、あるいは、各
ユーザ2A〜2Cに設けてもよい。この場合、資材デー
タベース31A〜31C内のデータの更新は、印刷資材
メーカ3A〜3Cから情報通信ネットワーク4を介して
オンラインで行うこともでき、また、CD等の記憶媒体
を介して行うこともできる。ただし、印刷資材の種類や
物性が刻々と変わるような状況では、情報通信ネットワ
ーク4を介してオンラインでデータ更新を行うことが好
ましい。また、上述の実施形態では、メインサーバ10
に補助データベース11を備えているが、この補助デー
タベース11は必須ではなく、各ユーザ2A〜2Cに対
応するデータベース22A〜22Cのみを備えるように
してもよい。
【0067】なお、以上の実施の形態からは、特許請求
の範囲に記載の技術思想に加え、別の技術思想として、
印刷資材の物性データを記憶した資材データベースと、
上流工程から送られるワークフロー設定データに含まれ
る印刷資材情報を検索条件として上記資材データベース
を検索する物性データ検索手段と、上記物性データ検索
手段により検索された今回の印刷に用いられる印刷資材
の物性データを含む上記印刷機の操作量を決定する上で
のパラメータに関する情報を収集する情報収集手段と、
上記印刷機をプリセットする際の適正操作量を上記パラ
メータに対応させて記憶した操作量データベースと、上
記情報収集手段により収集された上記パラメータに関す
る情報を検索条件として上記操作量データベースを検索
する操作量検索手段と、上記操作量検索手段による検索
結果に基づき印刷機の操作量を設定する操作量設定手段
と、上記操作量設定手段で設定された操作量に基づき上
記印刷機のプリセットを行う制御手段とを備えたことを
特徴とする印刷機の制御装置に関する技術思想も把握さ
れる。
【0068】この技術思想に従えば、操作量の設定をメ
インサーバ10で行うのではなく、各ユーザ2A〜2C
(仮にユーザ2Aとする)からの要求に応じて、メイン
サーバ10からユーザ2Aの印刷機制御端末21Aに操
作量の設定のためのプログラムを送信し、ユーザ2A側
において、送信されたプログラムと自身のデータベース
22Aに記憶された情報とに基づき印刷機20Aの操作
量を設定するようにしてもよい。この場合、自身のデー
タベース22A及び資材データベースは、ユーザ2Aに
備えるようにする。また、操作量の設定のためのプログ
ラムを予め印刷機制御端末21Aに記憶しておき、情報
通信ネットワークを用いることのないユーザ2A内で完
結したシステム(印刷機の制御装置)としてもよい。こ
のように全ての処理をユーザ2Aの印刷機制御端末21
Aにおいて行うことで、高いセキュリティを確保するこ
とが可能になる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の印刷機の
運転支援システム及び印刷機の運転支援サーバによれ
ば、クライアント端末からの要求に応じて、サーバから
クライアント端末に印刷機をプリセットする際の操作量
に関する情報が送信されるので、オペレータの熟練度に
左右されることなく印刷機の操作量を正確に且つ容易に
調整することができ、印刷機の運転を容易にすることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの概要を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの動作を説明するためのフローチャートであ
り、図2の続きを示している。
【図4】本発明の第1実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの動作を説明するためのフローチャートであ
り、図3の続きを示している。
【図5】本発明の第2実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの概要を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの動作を説明するためのフローチャートであ
り、図6の続きを示している。
【図8】本発明の第1実施形態にかかる印刷機の運転支
援システムの動作を説明するためのフローチャートであ
り、図7の続きを示している。
【符号の説明】
1 印刷機メーカ 2A〜2C ユーザ(クライアント) 3A〜3C 印刷資材メーカ 4 情報通信ネットワーク 10 メインサーバ 11 補助データベース 20A〜20D 印刷機 21A〜21C 印刷機制御端末 22A〜22C データベース 30A〜30C 資材サーバ 31A〜31C 資材データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/30 170 B41F 33/14 Z (72)発明者 磯野 仁 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 2C250 EA04 EA13 EA17 EA18 EA21 5B021 AA01 BB00 EE02 NN00 NN23 5B075 KK02 ND20 PR08 5B089 GA13 JB15 KA13 KB04

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機を制御する複数のクライアント端
    末と各クライアント端末に情報通信ネットワークを介し
    て接続されるサーバとからなるサーバ−クライアントシ
    ステムとして構成された印刷機の運転支援システムであ
    って、 上記サーバに設けられ、上記各クライアント端末からの
    要求に応じて、要求のあったクライアント端末(以下、
    要求クライアント端末という)により制御される印刷機
    の操作量を決定する上でのパラメータに関する情報を収
    集する情報収集手段と、 上記各クライアント端末のそれぞれに対応して設けら
    れ、対応するクライアント端末が印刷機をプリセットす
    る際の適正操作量を上記パラメータに対応させて記憶し
    た操作量データベースと、 上記サーバに設けられ、上記情報収集手段により収集さ
    れた上記要求クライアント端末にかかるパラメータに関
    する情報を検索条件として、所定の優先順位に従って上
    記各クライアント端末に対応する各操作量データベース
    を順次検索する検索手段と、 上記サーバに設けられ、上記検索手段による検索結果に
    基づき上記要求クライアント端末により制御される印刷
    機の操作量を設定し、設定した操作量に関する情報を上
    記要求クライアント端末に送信する操作量設定手段と、 上記各クライアント端末に設けられ、上記操作量設定手
    段で設定された操作量に基づき対応する印刷機のプリセ
    ットを行う制御手段とを備えたことを特徴とする、印刷
    機の運転支援システム。
  2. 【請求項2】 上記操作量データベースが、各クライア
    ント端末にそれぞれ設けられていることを特徴とする、
    請求項1記載の印刷機の運転支援システム。
  3. 【請求項3】 上記操作量データベースが、クライアン
    ト端末毎に上記サーバに設けられていることを特徴とす
    る、請求項1記載の印刷機の運転支援システム。
  4. 【請求項4】 上記情報収集手段は、上記パラメータと
    して、少なくとも印刷資材の物性データに関する情報を
    収集するように構成されていることを特徴とする、請求
    項1〜3の何れかの項に記載の印刷機の運転支援システ
    ム。
  5. 【請求項5】 印刷資材の物性データを記憶した資材デ
    ータベースを備え、 上記情報収集手段は、上流工程から上記要求クライアン
    ト端末に送られるワークフロー設定データに含まれる印
    刷資材情報を検索条件として、今回の印刷に用いられる
    印刷資材の物性データに関する情報を上記資材データベ
    ースから収集するように構成されていることを特徴とす
    る、請求項1〜4の何れかの項に記載の印刷機の運転支
    援システム。
  6. 【請求項6】 上記資材データベースは、各印刷資材を
    生産或いは販売する資材提供者の資材サーバに設けら
    れ、上記情報通信ネットワークを介して上記サーバに接
    続されていることを特徴とする、請求項5記載の印刷機
    の運転支援システム。
  7. 【請求項7】 上記検索手段は、最初に上記要求クライ
    アント端末に対応する一の操作量データベースを検索
    し、上記一の操作量データベースに上記検索条件に適合
    するデータが存在しない場合には、他のクライアント端
    末に対応する操作量データベースを順次検索するように
    構成されていることを特徴とする、請求項1〜6の何れ
    かの項に記載の印刷機の運転支援システム。
  8. 【請求項8】 上記サーバ上に設けられ、印刷機をプリ
    セットする際の操作量の参考値を上記パラメータに対応
    させて記憶した補助操作量データベースをさらに備える
    とともに、 上記検索手段は、上記要求クライアント端末にかかるパ
    ラメータに関する情報を検索条件として、所定の優先順
    位に従って上記補助操作量データベースを含む各操作量
    データベースを順次検索するように構成されていること
    を特徴とする、請求項1〜7の何れかの項に記載の印刷
    機の運転支援システム。
  9. 【請求項9】 上記検索手段は、最初に上記要求クライ
    アント端末に対応する一の操作量データベースを検索
    し、上記一の操作量データベースに上記検索条件に適合
    するデータが存在しない場合には、上記補助操作量デー
    タベースを検索し、上記補助操作量データベースにも上
    記検索条件に適合するデータが存在しない場合には、他
    のクライアント端末に対応する操作量データベースを順
    次検索するように構成されていることを特徴とする、請
    求項8記載の印刷機の運転支援システム。
  10. 【請求項10】 上記検索手段は、上記検索条件に適合
    するデータが何れの操作量データベースにも存在しない
    場合には、検索条件を上記情報収集手段により収集され
    たパラメータの近似範囲まで拡大し、上記の拡大された
    検索条件に適合するデータを検索結果として出力するよ
    うに構成されていることを特徴とする、請求項1〜9の
    何れかの項に記載の印刷機の運転支援システム。
  11. 【請求項11】 上記検索手段は、上記の拡大された検
    索条件に適合するデータを検索結果として複数出力する
    ように構成され、 上記操作量設定手段は、上記の複数のデータから上記情
    報収集手段により収集されたパラメータに適合する操作
    量を推定し、推定した操作量を上記要求クライアント端
    末に対応する印刷機の操作量として設定するように構成
    されていることを特徴とする、請求項10記載の印刷機
    の運転支援システム。
  12. 【請求項12】 上記パラメータが定量的に表され、 上記操作量設定手段は、重回帰分析を用いて上記の複数
    のデータから上記情報収集手段により収集されたパラメ
    ータに適合する操作量を推定するように構成されている
    ことを特徴とする、請求項11記載の印刷機の運転支援
    システム。
  13. 【請求項13】 上記各クライアント端末上に設けら
    れ、上記制御手段によるプリセット時の操作量を調整す
    る操作量調整手段と、 上記サーバ上或いは上記各クライアント端末上の何れか
    に設けられ、上記制御手段によるプリセット時の確定操
    作量を、プリセットされる印刷機に対応する操作量デー
    タベースに、上記情報収集手段により収集されたパラメ
    ータに対応させて登録する登録手段とをさらに備えたこ
    とを特徴とする、請求項1〜12の何れかの項に記載の
    印刷機の運転支援システム。
  14. 【請求項14】 複数のクライアント端末に情報通信ネ
    ットワークを介して接続され、各クライアント端末によ
    る印刷機の運転を支援する運転支援サーバであって、 上記各クライアント端末からの要求信号を上記情報通信
    ネットワークを介して受信する受信手段と、 要求のあったクライアント端末(以下、要求クライアン
    ト端末という)により制御される印刷機の操作量を決定
    する上でのパラメータに関する情報を収集する情報収集
    手段と、 上記各クライアント端末のそれぞれに対応して設けら
    れ、対応するクライアント端末が印刷機をプリセットす
    る際の適正操作量を上記パラメータに対応させて記憶し
    た操作量データベースと、 上記情報収集手段により収集された上記要求クライアン
    ト端末にかかるパラメータに関する情報を検索条件とし
    て、所定の優先順位に従って上記各クライアント端末に
    対応する各操作量データベースを順次検索する検索手段
    と、 上記検索手段による検索結果に基づき上記要求クライア
    ント端末により制御される印刷機の操作量を設定する操
    作量設定手段と、 上記操作量設定手段により設定された操作量に関する情
    報を上記情報通信ネットワークを介して上記要求クライ
    アント端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴と
    する、印刷機の運転支援サーバ。
  15. 【請求項15】 上記情報収集手段は、上記パラメータ
    に関する情報として、少なくとも印刷資材の物性データ
    に関する情報を収集するように構成されていることを特
    徴とする、請求項14記載の印刷機の運転支援サーバ。
  16. 【請求項16】 標準の印刷機をプリセットする際の操
    作量を上記パラメータに対応させて記憶した補助操作量
    データベースをさらに備えるとともに、 上記検索手段は、上記要求クライアント端末にかかるパ
    ラメータに関する情報を検索条件として、所定の優先順
    位に従って上記補助操作量データベースを含む各操作量
    データベースを順次検索するように構成されていること
    を特徴とする、請求項14又は15記載の印刷機の運転
    支援サーバ。
  17. 【請求項17】 上記要求クライアント端末による印刷
    機のプリセット時の確定操作量を上記要求クライアント
    端末から上記情報通信ネットワークを介して受信し、受
    信した確定操作量を上記要求クライアント端末に対応す
    る操作量データベースに上記情報収集手段により収集さ
    れたパラメータに対応させて登録する登録手段をさらに
    備えたことを特徴とする、請求項14〜16の何れかの
    項に記載の印刷機の運転支援サーバ。
  18. 【請求項18】 コンピュータを請求項14〜17の何
    れかの項に記載の印刷機の運転支援サーバとして機能さ
    せるためのプログラムを記憶したことを特徴とする、コ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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