JPH08267724A - 新聞印刷方法 - Google Patents

新聞印刷方法

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Publication number
JPH08267724A
JPH08267724A JP7077602A JP7760295A JPH08267724A JP H08267724 A JPH08267724 A JP H08267724A JP 7077602 A JP7077602 A JP 7077602A JP 7760295 A JP7760295 A JP 7760295A JP H08267724 A JPH08267724 A JP H08267724A
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JP
Japan
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printing
cylinder
plate cylinder
blanket cylinder
blanket
Prior art date
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Pending
Application number
JP7077602A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Katsumaru
純児 勝丸
Takemi Watanabe
武美 渡邊
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Kaneda Kikai Seisakusho KK
Original Assignee
Kaneda Kikai Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所謂ゾーニングニュースペーパーやターゲッ
テッドニュースペーパー等を高能率で、しかも安価に印
刷できるようにする。 【構成】 走行する巻取紙の片面側或いは両面側に同一
或いは異なった印刷版を有する一基以上の印刷装置ユニ
ットを配列し、前記各印刷装置ユニットの作動を選択的
に切換え組合せすることにより、前記走行する巻取紙を
停止させることなく異なる紙面の新聞を連続的に印刷す
る新聞印刷方法に於いて、印刷装置ユニットの版胴とブ
ランケット胴の何れか一方又は両方の軸受外輪に偏心ス
リーブを挿着し、流体圧シリンダにより前記版胴とブラ
ンケット胴の一方又は両方の偏心スリーブを若干回転さ
せることにより、印刷装置ユニットの作動切換を行な
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新聞印刷方法の改良に係
り、既設の印刷装置ユニットに僅かな改修を加えること
により、所謂ゾーニングニュースペーパーやティラード
ニュースペーパー、ターゲッテッドニュースペーパー等
を高能率で印刷できるようにした新聞印刷方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】新聞印刷に於いては、従前からゾーニン
グニュースペーパーと呼ばれる地方版或いは地域版の紙
面を有する新聞が印刷されている。通常これ等のゾーニ
ングニュースペーパーの印刷は、先ずA地域版の紙面を
有する新聞を所要部数だけ印刷し、これが終ると輪転機
の運転を停止し、印刷部のA地域版の紙面に該当する印
刷版を取り外してこれをB地域版用の印刷版に取替え、
その後輪転印刷機を再起動してB地域版の紙面を有する
新聞を所定部数印刷するようにしている。
【0003】しかし、高速運転中の輪転印刷機を停止す
るには早くても2〜3分の時間を要し、停止状態から高
速運転状態に至るまでにも2〜3分の時間を必要とす
る。また、印刷版の入れ替えにも2〜3分の時間を必要
とするため、印刷版の取替には実質的に6〜7分間を必
要とすることになり、印刷能率が著しく低下すると云う
問題がある。更に、印刷版の取替えに必要とする作業要
員が増えるだけでなく、オフセット印刷機等の場合に
は、印刷部の水分とインキ成分とのバランスの点から再
起動時に多数の損紙が発生することになり、印刷コスト
の引下げを図り難いと云う問題がある。
【0004】一方、近年の商業新聞に於いては、従前の
ゾーニングニュースペーパーのみならず、読者の趣味や
一般読者及び駅売読者等の読者の層に応じた紙面を有す
る新聞(即ち、読者の選択に対応した紙面を有する新聞
・ティラードニュースペーパー)や、読者の趣味や経済
力、一般読者及び駅売読者等の読者の層に応じた広告紙
面を有する新聞(即ち、広告主の選択に対応した広告紙
面を有する新聞・ターゲッテッドニュースペーパー)等
に対する要望が急激に高まって来ている。しかし、従前
の新聞印刷方法と同様に輪転印刷機を一旦停止して、印
刷部の印刷版を取替えたあと再起動すると云う印刷方法
では、前述の通り印刷能率が著しく低下するため、一定
の限られた印刷時間内に所定数の異なる紙面を有する新
聞を印刷することが著しく困難となり、前記ティラード
ニュースペーパーやターゲッテッドニュースペーパーの
発行に対する要望に、十分に対応することができないと
云う問題がある。
【0005】上述の如き問題を解決するため、出願人は
先に図9に示す様な新規な印刷方法を開発し、これを特
願平7−9715号として公開している。例えば、ゾー
ニングニュースペーパーの印刷の場合には、印刷部を形
成する第1印刷装置ユニット1aに、各地域に共通の内
容を有する印刷版を取付けると共に、第2印刷装置ユニ
ット1bにA地域用の紙面形成に必要とする印刷版を、
第3印刷装置ユニット1cにB地域用の紙面形成に必要
とする印刷版を夫々取付ける。同様に第4印刷装置ユニ
ット1d以下にも夫々所定地区用の印刷版を取り付け
る。
【0006】次に、第1印刷装置ユニット1aと第2印
刷装置ユニット1bを作動させてA地域用の新聞を必要
部数だけ印刷し、その後第2印刷装置ユニット1bと第
3印刷装置ユニット1cとの作動を切替え、B地域用の
新聞を必要部数だけ印刷する。尚、ティラードニュース
ペーパーやターゲッテッドニュースペーパーの印刷の場
合も上記と同様であり、内容の変化する紙面を形成する
各印刷版を第2印刷装置ユニット1b、第3印刷ユニッ
ト1c等へ予かじめ順に取付けしておくと共に、前記各
印刷装置ユニットを第2、第3印刷装置ユニットの順に
切換作動させて行く。また、図9に於いて1a〜1hは
印刷装置ユニット、2は走行紙、3はブランケット胴、
4は版胴であり、また、○は作動中を、×は非作動中を
夫々表わしている。更に、各印刷装置ユニット1a〜1
hのインキ関係機器は省略されている。
【0007】ところで、前記先願に係る印刷方法では、
各印刷装置ユニット1a〜1hのブランケット胴や版胴
4は夫々単独のモータにより同期駆動されており、且つ
ブランケット胴3や版胴4のシャフトは、自由に任意の
方向へ移動可能に支持されているものとしている。
【0008】即ち、前記図9では、各印刷装置ユニット
1a〜1hが所謂完全なシャフトレス輪転機であって、
しかも版胴4がブランケット胴3に対して接離自在に配
設されており、版胴4をブランケット胴3へ接当させる
ことにより各印刷装置ユニットは作動状態となり、ま
た、版胴4をブランケット胴3から離隔させることによ
り、各印刷装置ユニットは非作動状態に切換えられる構
成となっている。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】ところが、前記図9で使用を予定している
完全なシャフトレス型の輪転機は、未だ開発の途上にあ
って量産されておらず、従って当該発明を直ちに実施す
ることは困難であり、実施をするとすれば、設備費が大
幅に高騰することになる。これに対して、量産されてい
る従来の輪転機は製造コストが比較的安価で且つ安定し
ている。そのため、前記図9に示したゾーニングニュー
スペーパーの印刷には、従来の輪転機の縦駆動軸を用い
た機械的伝動方式はそのまま残し、部分シャフトを減ら
す目的で単独モータを増すようにした所謂セミシャフト
型輪転機を用いる方が、経済性の点で優れている。しか
し、従来の新聞印刷用輪転機には、版胴4をブランケッ
ト胴3に対して接離自在に支持した構造のものが殆んど
無く、従ってこれ等を直接利用することは出来ないと云
う問題がある。本願発明は、本願発明者が先に開発した
ゾーニングニュースペーパー等の印刷方法の実施上に於
ける上述の如き問題を解決せんとするものであり、従前
の量産可能な輪転機をベースにしてこれに若干改修を加
えることにより、新聞印刷コストの大幅な上昇を招くこ
となく高能率で、ゾーニングニュースペーパー等を製作
できるようにした新聞印刷方法を提供せんとするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】印刷装置ユニット1を作
動状態から非作動状態に切換えるには、ブランケット
胴3を版胴4から引き離すか、又は版胴4をブランケ
ット胴3から引き離すかの何れかの方法を必要とする。
但し、前者の場合には、走行紙2を連続的に引っ張る必
要上、移動させるブランケット胴3が常に走行紙2を挾
んで対向する側のブランケット胴3と接触した状態で、
版胴4から離される必要がある。また、もしも移動する
ブランケット胴3が走行紙2から離される場合には、印
刷装置ユニットの下流側及び上流側に走行紙2の引上げ
送り機構及び送り出し機構を別途に設ける必要がある。
【0011】また、従前の新聞印刷装置ユニットに於い
ては、走行紙2の両側に対向状に配設され印刷ユニット
のブランケット胴3や版胴4、インキ関係胴等が1本の
縦駆動軸からの伝動により回転駆動されているのが一般
的である。しかし、本発明に於いては、前記従前の全機
械的伝動構造の印刷機のみならず、走行紙2の両側に配
設した一対の新聞印刷ユニットのブランケット胴3、3
のみを共通の縦駆動軸によって機械的に連結駆動し、版
胴4側は夫々のモータによって単独で同期駆動するよう
にした半シャフトレス印刷機を用いた印刷ユニットにも
適用できる必要がある。
【0012】本発明は上述の如き構想を基礎にして開発
されたものであり、請求項1に記載の発明は、走行する
巻取紙の片面側或いは両面側に同一或いは異なった印刷
版を有する一基以上の印刷装置ユニットを配列し、前記
各印刷装置ユニットの作動を選択的に切換え組合せする
ことにより、前記走行する巻取紙を停止させることなく
異なる紙面の新聞を連続的に印刷する新聞印刷方法に於
いて、前記印刷装置ユニットの版胴とブランケット胴の
何れか一方又は両方の軸受外輪に偏心スリーブを挿着
し、流体圧シリンダにより前記版胴とブランケット胴の
一方又は両方の偏心スリーブを若干回転させることによ
り、印刷装置ユニットの作動切換を行なうことを発明の
基本構成とするものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、走行する
巻取紙の片面側或いは両面側に同一或いは異なった印刷
版を有する一基以上の印刷装置ユニットを配列し、前記
各印刷装置ユニットの作動を選択的に切換え組合せする
ことにより、前記走行する巻取紙を停止させることなく
異なる紙面の新聞を連続的に印刷する新聞印刷方法に於
いて、前記印刷装置ユニットのブランケット胴又は版胴
トリップリンク機構のリンクの一部に流体圧シリンダを
設け、当該流体圧シリンダによりブランケット胴又は版
胴の軸受外輪を形成する偏心スリーブを若干回転させる
ことにより、新聞印刷装置ユニットの作動切換を行なう
ことを発明の基本構成とするものである。
【0014】
【作用】ブランケット胴3側の作動切換用流体圧シリン
ダを作動させ、ブランケット胴3の軸受外輪に挿着した
偏心スリーブを僅かに回動させることにより、ブランケ
ット胴3が対向する側のブランケット胴3へ接触しつつ
版胴4から離隔する方向へ移動する。これにより、版胴
4とブランケット胴3が離れてインキの供給が断たれる
と共に水ローラの方もトリップされ、印刷が止まる。
尚、走行紙2は移動したブランケット胴3と対向側のブ
ランケット胴3との間に挾圧されて、連続的に引上げら
れて行く。
【0015】一方、ブランケット胴用トリップリンク機
構を形成するリンクの一部を作動切換用流体圧シリンダ
とした場合に於いても、前記の場合と全く同様であり、
印圧調整用偏心スリーブが僅かに回転することによりブ
ランケット胴3が版胴4から隔離方向へ僅かに移動さ
れ、印刷が止まることになる。
【0016】また、版胴4側の作動切換用流体シリンダ
を作動させ、版胴4の軸受外輪に挿着した偏心スリーブ
を僅かに回動させることにより、版胴4はブランケット
胴3から離隔する方向に移動される。これにより、ブラ
ンケット胴3へのインキの供給が停止され、印刷が止ま
ると共に、走行紙は両側のブランケット胴3に挾まれた
状態で順次上方へ引き上げられて行く。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の実施に使用する新聞印刷装置の
側面概要図であり、図に於いて、Aは給紙部、Bは折り
畳み部、Cは乾燥部、Dはレールフレーム部、1は印刷
装置ユニット、2は走行紙、3はブランケット胴、4は
版胴、5はサテライト型多色印刷装置ユニットの共通圧
胴であり、印刷装置ユニット1a〜1hを適宜に切換作
動することにより、所定の印刷をされた走行紙2はレー
ルフレーム部Dを通して順に積み重ねられ、折り畳み部
Bで切断並びに折り畳みされたあと新聞として排出され
てくる。
【0018】図2は一対の印刷装置ユニット1の側面概
要図であり、図に於いて、6は水つけローラ、7は水
皿、8はインキ付けローラ、9はインキ胴、10はイン
キレールであり、これ等は何れも公知のものである。ま
た、図に於いて、実線は各印刷装置ユニットが作動中
(印刷中)の状態を示すものであり、点線は、版胴4又
はブランケット胴3を移動せしめて印刷ユニットを非作
動(印刷停止中)とした場合の、各胴の位置状態を示す
ものである。
【0019】而して、オフセット輪転式の印刷装置ユニ
ットでは、一般に印刷の停止中に於いては一方のブラン
ケット胴3と他方のブランケット胴3との間、ブランケ
ット胴3と版胴4との間、版胴4とインキ付けローラ8
との間及び版胴4と水付けローラ6との間は、夫々僅か
に離隔されるように構成されており、版胴4に接するも
のは皆無の状態となっている。
【0020】何故なら、停止中の版胴の版面にインキ付
けローラ8からインキが移ると、版面の非画線部にまで
インキが付着し、汚れが落ちに難くなったり、刷り始め
の損紙が多くなったり或いは版面に損傷を生じたりする
からである。また、版胴4からブランケット胴3を離し
ておくのは、ブランケット胴3の一部に圧力がかかって
ブランケット胴3に損傷を生じたり、ブランケット胴3
に付いた粘度の比較的高いオフセットインキによって走
行紙2がブランケット胴3に巻き付き、断紙等のトラブ
ルが生じ易いからである。更に、版胴4から水付けロー
ラ6を離しておくのは、水分が局部的に集まって断紙等
の原因になるからである。
【0021】そのため、前述した如く版胴4やブランケ
ット胴3、水付けローラ6、インキ付けローラ8等には
所謂トリップ機構が設けられており、当該トリップ機構
を操作することにより、前記図2の点線で示すように、
各胴及び各ローラの位置が変位するようになっている。
【0022】図3及び図4は、本発明の第1実施例で使
用する印刷装置ユニットの要部を示す縦断面概要図であ
り、図3は版胴4を移動させる場合のまた、図4はブラ
ンケット胴3を移動させる場合の軸受支持部を夫々示す
ものである。尚、図3及び図4に於いて、11は縦駆動
軸、12はスパイラルギヤ、13、14はヘリカルギ
ヤ、15はブランケット胴軸受、16は版胴軸受、1
7、18は偏心スリーブ、19、20は作動切換用流体
圧シリンダである。
【0023】即ち、ブランケット胴3側を固定側として
版胴4をブランケット胴3から離隔させる場合には、図
3に示す如く、版胴3の軸受16の外輪16aを形成す
る印圧調整用偏心スリーブの外方に偏心スリーブ17を
挿着し、当該偏心スリーブ17を流体圧シリンダ19に
より所定の方向へ若干回動させるように構成する。
【0024】その結果、流体圧シリンダ19により偏心
スリーブ17を若干回動させると、図2の点線で示すよ
うに、版胴4の軸線中心は両胴3、4の接線と平行な直
線に沿って点Pの位置へ移動し、ブランケット胴3から
僅かに離隔することになる。
【0025】また、逆に、版胴4を固定側として版胴4
からブランケット胴3を離隔させる場合には、図4に示
す如くブランケット胴3の軸受15の外輪15aを形成
するトリップ用偏心スリーブに偏心スリーブ18を挿着
し、これを作動切換用流体圧シリンダ20により若干回
動させるよう構成する。
【0026】而して、流体圧シリンダ20により偏心ス
リーブ18を回動させると、ブランケット胴3は図2の
点線で示す如くその軸芯がQ点の位置へ移動し、これに
よってブランケット胴3は版胴4から離隔する。尚、こ
の時、ブランケット胴3は対向する印刷装置ユニットの
ブランケット胴3に接触しつつ移動するため、走行紙2
は円滑に連続して上方へ引き上げられ、その間に版胴4
の印刷版の取替等が行なわれる。
【0027】図5は本発明の第2実施例で使用する印刷
装置ユニットの要部を示す側面概要図であり、従前の印
刷装置ユニットに具備されているブランケット胴3及び
版胴4のトリップ機構を活用して、ブランケット胴3か
ら版胴4を、若しくは版胴4からブランケット胴3を夫
々離隔するよう構成したものである。
【0028】即ち、図5に於いて21はブランケット胴
用トリップリンク機構、22は版胴用トリップリンク機
構であり、また、23、24、25はシリンダー型リン
クである。図5に於いて、例えば印刷装置ユニット1a
側のブランケット胴3を版胴4から離隔させる場合に
は、シリンダ型リンク23を押出(又はリンク24を短
縮)し、ブランケット胴軸受外輪15aを形成する偏心
スリーブ15aを回動させる。これにより、ブランケッ
ト胴3の軸芯は前記図2の点線で示す位置方向へ移動
し、版胴4から離隔されることになる。
【0029】尚、前記ブランケット胴3や版胴4の偏心
スリーブ(又は軸受外輪を形成する偏心スリーブ)によ
る軸芯の移動は、両者を非接触状態に出来るだけの寸法
でよく、通常は0.1〜0.3mmの間隙が両胴間に形
成できれば十分である。又、両胴間の間隙は0.1〜
0.3mmもあれば十分であり、この寸法は互いに噛合
っている歯車の歯高寸法の範囲内の値であるため、歯車
噛合の位相ずれが生じないことは勿論である。
【0030】図6は、本発明の実施に使用する印刷装置
の別例を示すものであり、この例に於いては、8基の印
刷装置ユニット1a〜1hが夫々走行紙の両側に対向状
に配設されている。前記対向する一対の印刷装置ユニッ
トの各ブランケット胴3、3は、1本の縦駆動軸11に
よってクラッチ及び歯車機構(図示省略)を介して夫々
矢印方向へ回転するよう連結されており、且つ印刷装置
ユニット1a、1c、1e、1f側のブランケット胴3
には、本発明に係る偏心スリーブ18及び切換用流体圧
シリンダ20が夫々設けられている(図4参照)。
【0031】一方、各印刷装置ユニット1の版胴4側は
夫々個別の電動機Mによって同期駆動されるようになっ
ている。尚、図6に於いて、26は走行紙2の引上げ機
構、27は走行紙2の送り出し機構であり、何れかの一
対の印刷装置ユニットが同時に印刷休止状態となって
も、両者を同期運転することにより、走行紙2を円滑に
引き上げするためのものである。
【0032】また、図6に於いては、各ブランケット胴
3を版胴4より離隔させる構成としているが、各ブラン
ケット胴3を固定側として版胴4側をブランケット胴3
から離隔させるようにしてもよいことは勿論である。
【0033】更に、図6に於いては、各印刷装置ユニッ
トのブランケット胴3を共通縦軸11からの伝動により
駆動する構成としているが、各ブランケット胴3側も夫
々独立した電動機で同期駆動させ、ブランケット胴軸又
は版胴軸の何れか一方又は両方を移動することにより、
ブランケット胴3と版胴4間を離隔するようにしてもよ
い。
【0034】加えて、従来の輪転機では、レールフレー
ムや折り部等は共通縦軸11により駆動される構成とな
っているが、前記レールフレームや折り部の駆動系を共
通縦軸11から切り離し、夫々単独のモータで駆動する
ようにしてもよい。
【0035】図7は本発明の実施に使用する印刷装置の
他の例を示すものであり、縦駆動軸11を従来の輪転機
と同様に一方の版胴4側に配置するようにした点が、図
6の場合と異なっている。
【0036】前記図7に於いては、各印刷ユニット1a
〜1hの版胴4は単独のモータMにより夫々独立に駆動
されており、縦駆動軸11及び各ブランケット胴3と
は、伝動系統が機械的に連結されていない。即ち、対向
する2個のブランケット胴3及びインキ部関係等のみが
縦駆動軸11により駆動され、各版胴4は夫々単独のモ
ータMにより駆動される。尚、版胴4のみを単独のモー
タMにより駆動する構成とした場合には、印刷ユニット
1a〜1hの停止中に必要に応じて版の取替えを行うこ
とができ、実用上便宜だからである。
【0037】図8は本発明の実施に使用する新聞印刷装
置の更に他の例を示すものであり、1本の縦駆動軸11
により共通圧胴5及び各ブランケット胴3を駆動すると
共に、各版胴4を夫々電動機Mにより個別に同期駆動す
るようにしたサテライト型印刷ユニットを使用するもの
である。
【0038】即ち、各ブランケット胴3及び版胴4には
夫々シャフトの移動機構が設けられており、各ブランケ
ット胴3若しくは版胴4の何れか一方又は両方を移動さ
せることにより、各ブランケット胴3と版胴4とを離隔
する構成となっている。
【0039】尚、前記図8では版胴4のみを個別の電動
機Mで駆動するようにしているが、圧胴5及び各ブラン
ケット胴を夫々独立の電動機Mで同期駆動するようにし
てもよいことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】本発明では、印刷装置ユニットの版胴と
ブランケット胴の何れか一方又は両方の軸受外輪に偏心
スリーブを挿着し、流体圧シリンダにより版胴とブラン
ケット胴の一方又は両方の偏心スリーブを若干回動させ
ることにより、版胴とブランケット胴の間に僅かな間隙
を形成し、印刷装置ユニットの作動切換えを行なうよう
にしている。即ち、本発明では流体圧シリンダで偏心ス
リーブを僅かに回動するだけで、印刷装置ユニットの作
動切換が迅速且つ確実に行え、印刷装置ユニットの作動
の切換に手数がかかって印刷能力が低下すると云うこと
が全くなく、高能率でしかも設備費の高騰を招くことな
しに、所謂ゾーニングニュースペーパーを安価に印刷す
ることができる。また、本発明では偏心スリーブを版胴
又はブランケット胴の軸受外輪へ挿着するだけの極く簡
単な構成でもって印刷装置ユニットの作動切換えができ
るため、従前の縦軸駆動型の輪転印刷機を転用すること
により、容易にゾーニングニュースペーパーの印刷を実
現することが可能となる。更に、本発明の偏心スリーブ
の回動によって形成する版胴とブランケット胴間の間隙
は0.1〜0.3mm程度であり、しかも0.1〜0.
3mmの間隙でもって十分に印刷装置ユニットの作動切
換えを行なえる。従って、共通駆動軸を介してギヤー機
構によって連結駆動される複数のブランケット胴であっ
ても、前記間隙寸法がギヤー機構の歯高の範囲内に納ま
るため、各ブランケット胴や版胴相互の間に全く位相づ
れを生じない。本発明は上述の通り優れた実用的効用を
奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に使用する新聞印刷装置の側面概
要図である。
【図2】一対の印刷装置ユニットの側面概要図である。
【図3】本発明の第1実施例で使用する印刷装置ユニッ
トの要部を示す縦断面概要図であり、版胴を移動させる
場合の軸受支持部を示すものである。
【図4】ブランケット胴を移動させる場合の軸受支持部
を示すものである。
【図5】本発明の第2実施例で使用する印刷装置ユニッ
トの要部を示す側面概要図であり、ブランケット胴を移
動させる場合を示すものである。
【図6】本発明の実施に使用する新聞印刷装置の一例の
説明図である。
【図7】本発明の実施に使用する新聞印刷装置の他の例
の説明図である。
【図8】本発明の実施に使用する新聞印刷装置の他の例
の説明図である。
【図9】先願に係るゾーニングニュースペーパーの印刷
方法の説明図である。
【符号の説明】
Aは給紙部、Bは折り畳み部、Cは乾燥部、Dはレール
フレーム部、1は印刷装置ユニット、2は走行紙、3は
ブランケット胴、4は版胴、5は共通圧胴、6は水付け
ローラ、7は水皿、8はインキ付けローラ、9はインキ
胴、10はインキレール、11は縦駆動軸、12はスパ
イラルギヤ、13、14はヘリカルギヤ、15はブラン
ケット胴軸受、15aはブランケット胴軸受外輪、16
は版胴軸受、16aは版胴軸受の外輪(印圧調整用偏心
スリーブ)、17、18は偏心スリーブ、19、20は
作動切換用流体圧シリンダ、21はブランケット胴用ト
リップリンク機構、22は版胴用トリップリンク機構、
23、24、25はシリンダ型リンク、26は引上げ送
り機構、27は送り出し機構。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 1/00 B41M 1/00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する巻取紙の片面側或いは両面側に
    同一或いは異なった印刷版を有する一基以上の印刷装置
    ユニットを配列し、前記各印刷装置ユニットの作動を選
    択的に切換え組合せすることにより、前記走行する巻取
    紙を停止させることなく異なる紙面の新聞を連続的に印
    刷する新聞印刷方法に於いて、前記印刷装置ユニットの
    版胴とブランケット胴の何れか一方又は両方の軸受外輪
    に偏心スリーブを挿着し、流体圧シリンダにより前記版
    胴とブランケット胴の一方又は両方の偏心スリーブを若
    干回転させることにより、印刷装置ユニットの作動切替
    えを行うことを特徴とする新聞印刷方法。
  2. 【請求項2】 走行する巻取紙の片面側或いは両面側に
    同一或いは異なった印刷版を有する一基以上の印刷装置
    ユニットを配列し、前記各印刷装置ユニットの作動を選
    択的に切換え組合せることにより、前記走行する巻取紙
    を停止させることなく異なる紙面の新聞を連続的に印刷
    する新聞印刷方法に於いて、前記印刷装置ユニットのブ
    ランケット胴又は版胴のトリップリンク機構のリンクの
    一部に流体圧シリンダを設け、当該流体圧シリンダによ
    りブランケット胴又は版胴の軸受外輪を形成する偏心ス
    リーブを若干回転させることにより、印刷装置ユニット
    の作動切換を行なうことを特徴とする新聞印刷方法。
  3. 【請求項3】 最下流側に位置する印刷装置ユニットの
    下流側に走行紙の引上げ送り機構を設けると共に、最上
    流側に位置する印刷装置ユニットの上流側に走行紙の送
    り出し機構を設け、前記送り出し機構及び引上げ送り機
    構により走行紙を連続的に走行させるようにした請求項
    1又は請求項2に記載の新聞印刷方法。
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