JP2009067030A - オフセット印刷機及びその運転制御方法 - Google Patents

オフセット印刷機及びその運転制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009067030A
JP2009067030A JP2007240997A JP2007240997A JP2009067030A JP 2009067030 A JP2009067030 A JP 2009067030A JP 2007240997 A JP2007240997 A JP 2007240997A JP 2007240997 A JP2007240997 A JP 2007240997A JP 2009067030 A JP2009067030 A JP 2009067030A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate cylinder
cylinder
roller
water
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007240997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4590445B2 (ja
Inventor
Hiroshi Miyaji
博 宮地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Kikai KK
Original Assignee
Sanki Kikai KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanki Kikai KK filed Critical Sanki Kikai KK
Priority to JP2007240997A priority Critical patent/JP4590445B2/ja
Publication of JP2009067030A publication Critical patent/JP2009067030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4590445B2 publication Critical patent/JP4590445B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

【課題】被印刷物の供給ラインを挟持する配置で圧胴とゴム胴とが設けられ、ゴム胴に版胴が外接され、インキ供給装置の着けローラと給水装置の水ローラとが版胴に外接して設けられたオフセット印刷機において、休憩時などに版胴へのインキ供給を停止する場合に、次回の印刷再開が容易且つ迅速に行えるようにする。
【解決手段】版胴7は、ゴム胴6及び着けローラ12に対して同時に外接して印刷状態となる印刷ポジションと、ゴム胴6及び着けローラ12から同時に離反して非印刷状態でアイドル回転するアイドリングポジションとに移動可能とし、給水装置11の水ローラ13はアイドリングポジションの版胴7にも外接すべく版胴7の移動に追随可能に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、オフセット印刷機及びその運転制御方法に関するものである。
オフセット印刷機は、被印刷物の供給ラインを挟持する配置で圧胴とゴム胴とが設けられ、ゴム胴に版胴が外接され、インキ供給装置の着けローラと給水装置の水ローラとが版胴に外接して設けられた構成を具備しており、版胴の外周面に貼り付けられた版にインキ供給装置からインキを、また給水装置から水を、それぞれ供給することで、所定濃度のインキをゴム胴の外周面に設けられたブランケットに転写し、このゴム胴から、圧胴にバックアップ状態とされた被印刷物に対して転写するようになっている。
このように複数の胴を具備して被印刷物へ印刷を行う印刷機の多くは、非印刷時において、メンテナンスなどのためにインキ供給装置及び給水装置を、共に版胴から離反させる機構を具備している。インキ供給装置及び給水装置を離反させる方法として、版胴の軸方向に沿って離反させるもの(例えば、特許文献1等参照)と、版胴の径方向へ離反させるもの(例えば、特許文献2等参照)とが知られている。
なお、メンテンナンスに時間を要する場合や休憩時間など、版胴へのインキ供給を停止させることを理由として、運用の一手段として、上記のように版胴からインキ供給装置及び給水装置を離反させることがあった。
特開2007−38675号公報 特開2007−21858号公報
上記したように版胴からインキ供給装置及び給水装置を離反させる構造は、これらの各装置が多数本のローラを有していることなどから大型で複雑なものとなり、このことが印刷機全体としての構成にも大きく影響し、設置やコストなどに関して種々の不都合を招来するものであった。
また、版胴へのインキ供給を停止させることが目的で版胴からインキ供給装置を離反させるとき、同時に給水装置も版胴から離反することになり、版胴への水分供給ができなくなる。そのため、版胴に付着したインキが乾燥してしまい、次回、印刷を再開するときに乾燥したインキの除去、清掃に時間を要するという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、印刷機全体としての構造の大型化及び複雑化を抑止できると共に、メンテンナンス時や休憩時などに版胴へのインキ供給を停止する場合にあって次回の印刷再開が容易且つ迅速に行えるようにしたオフセット印刷機及びその運転制御方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るオフセット印刷機1は、被印刷物Wの供給ラインを挟持する配置で圧胴5とゴム胴6とが設けられ、ゴム胴6に版胴7が外接され、インキ供給装置10の着けローラ12と給水装置11の水ローラ13とが版胴7に外接して設けられたものであって、版胴7は、ゴム胴6及び着けローラ12に対して同時に外接して印刷状態となる印刷ポジションと、ゴム胴6及び着けローラ12から同時に離反して非印刷状態でアイドル回転するアイドリングポジションとに移動可能とされており、前記給水装置11の水ローラ13はアイドリングポジションの版胴7にも外接すべく版胴7の移動に追随可能に設けられている。
このように、版胴7を必要に応じて印刷ポジションからアイドリングポジションへ移動させるような構成であり、インキ供給装置10は移動させる必要がないので、構造の大型化や複雑化を抑止できる。
しかも、版胴7がアイドリングポジション(インキ供給装置10の着けローラ12から離反した状態)へ移動後も、給水装置11の水ローラ13が版胴7との外接状態を保持すべく追随移動するので、版胴7は常に適度な湿潤状態を保てるようになっている。そのため、版胴7に付着しているインキがアイドリング中に乾燥してしまうということがなく、次回の印刷再開が容易且つ迅速に行える利点がある。
給水装置11は、水ローラ13に水を供給する水供給元ローラ62と、水ローラ13をこの水供給元ローラ62の周囲で移動させて前記印刷ポジションとアイドリングポジションとに位置する版胴7に外接させる追随手段65とを設ける構成とすればよい。
このような構成を採用すると、構造のコンパクト化及び簡潔化を図れることになり、好適となる。
版胴7の回転軸7aを回転自在に保持する軸受ケース21が装置フレーム22に設けられたケースハウジング23に対して回転自在に内嵌保持されており、前記版胴7のポジション移動を可能にすべく、版胴7の回転軸7aとケースハウジング23に対する軸受ケース21の回転軸心P2とが互いに偏心された構成とするのが好適である。
このような構成を採用すると、構造のコンパクト化及び簡潔化を図れることになり、好適となる。
一方、本発明に係る運転制御方法は、圧胴5とゴム胴6との間に被印刷物Wを供給しつつ、ゴム胴6に外接する版胴7に対して、インキ供給装置10の着けローラ12からインキを、給水装置11の水ローラ13から水をそれぞれ供給して、被印刷物Wを印刷するオフセット印刷機に関するものであって、非印刷時には版胴7をゴム胴6及び着けローラ12から同時に離反させると共にこの離反状態のままアイドル回転させ、このアイドル回転中の版胴7に給水装置11の水ローラ13を外接させて水を供給するものである。
このように非印刷時も、版胴7に給水装置11の水ローラ13を外接させて給水させるようにしているので、版胴7は適度な湿潤状態を保てるものであり、版胴7に付着しているインキの乾燥を防止できる。そのため、次回の印刷再開が容易且つ迅速に行える利点がある。
版胴7を非印刷時に印刷時の回転数に比して低速でアイドル回転させ、非印刷状態から印刷状態に変更するときに、版胴7をゴム胴6及び着けローラ12に同時に外接させながらアイドル回転より高速で空運転させるように制御すればよい。
このようにすることで、アイドリング時において版胴7と外接する水ローラ13の回転も低速にさせることができ、これに伴い、水ローラ13から版胴7への水供給量を必要最小限に制御することができるようになる。版胴7をゴム胴6及び着けローラ12に同時に外接させた状態で、版胴7を高速回転に戻し、暫時的に空運転をすることでコンディションを整え、印刷の再開が可能となる。
本発明に係るオフセット印刷機及びその運転制御方法では、印刷機全体としての構造の大型化及び複雑化を抑止できると共に、メンテンナンス時や休憩時などに版胴へのインキ供給を停止する場合にあって次回の印刷再開が容易且つ迅速に行えるようになる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図8は、本発明に係るオフセット印刷機1の一実施形態を示している。このオフセット印刷機1は、被印刷物Wを供給する際に、前進だけでなく、停止、バックもできるようにした、いわゆる小型の間欠オフセット印刷機と称されるものであり、例えば図2に示すように被印刷物Wの供給ラインに沿って複数台を設置し、それぞれ別色を割り当てて多色刷り工程を構成させたり、1台だけ設置して単色刷り工程を構成させたりして使用する。
図3に示すように、このオフセット印刷機1は、被印刷物Wの供給ラインを挟持する配置で圧胴5とゴム胴6とが設けられ、ゴム胴6に版胴7が外接されている。版胴7の周囲にはインキ供給装置10と給水装置11とが設けられている。
圧胴5、版胴7及びゴム胴6は、それらの回転軸5a,6a,7aが互いに平行し、版胴7とゴム胴6とが互いに逆回転関係となり、ゴム胴6と圧胴5とが互いに逆回転関係となるように、それぞれ連動して回転駆動されるようになっている。
版胴7の外周面には、画線部(印刷面となる部分)と、画線部相互間にできる非画線部(インキを載せない部分)とを有する版が設けられ、ゴム胴6の外周面には皮やゴム等により形成されたブランケットが設けられている。
インキ供給装置10は、版胴7に外接した状態で回転する複数本(図例では4本)の着けローラ12を有しており、また給水装置11は、版胴7に外接した状態で回転する水ローラ13を有している。インキ供給装置10における着けローラ12のうち1本と、給水装置11の水ローラ13とに対し、それらの背後に跨るようにして中間ローラ14が外接状態で設けられており、この中間ローラ14を介して水ローラ13から着けローラ12にも水が供給されるようになっている。
なお、中間ローラ14は流体圧シリンダ等の駆動具(図示略)により水ローラ13及び着けローラ12に対する軸間距離を調節可能になっており、これにより着けローラ12への供給水量の調節(外接圧)や、給水のオンオフ切替ができるようになっている。
図5及び図6に示すように、版胴7の回転軸7aは版胴7の両端側で突出しており、それぞれ軸受20を介して軸受ケース21により回転自在に保持されている。また、これら両側の軸受ケース21が、装置フレーム22に設けられたケースハウジング23に対して回転自在に内嵌保持されている。
軸受ケース21は、外ケース26内で内ケース27が回転自在で且つ軸移動自在な状態に内嵌された二重ケース構造に形成されており、外ケース26の外周面がケースハウジング23の内周面に、また内ケース27の内周面が軸受20の外周面に、それぞれ摺接するようになっている。
なお、本実施形態においてケースハウジング23は、固定リング28を介して装置フレーム22に固定されたものとしてあるが、装置フレーム22に対して一体的に設けられたものとしてもよい。
版胴7の回転軸7aが軸受ケース21(内ケース27)に対して保持される回転軸心P1と、ケースハウジング23に対して軸受ケース21(外ケース26)が保持される回転軸心P2とは、互いに偏心した関係とされている。
なお、一方の軸受ケース21(図5側)には、内ケース27に対して軸移動調整ボルト30が相対回転自在な状態で連結されており、この軸移動調整ボルト30は、装置フレーム22に固定された調整受台31の雌ねじ部32に螺合により貫通されている。この軸移動調整ボルト30の軸心は、軸受ケース21(外ケース26)の回転軸心P2と同心とされている。
軸移動調整ボルト30にはロックナット33が螺合されていると共に、ボルト突端部には調整ダイヤル34が固定されており、ロックナット33を緩めた状態でこの調整ダイヤル34を回転させることで、調整受台31に対する螺合進退を行わせ、もって内ケース27を伴った版胴7の軸移動、即ち、印刷時における版胴7の横見当調整を可能にしている。
版胴7の一方側で突出する回転軸7a(図6側)に従動ギヤ37が一体回転可能に取り付けられており、ゴム胴6の回転軸6a及び圧胴5の回転軸5aに対してそれぞれ同じ側に取り付けられた従動ギヤ(図示略)を介して、原動モータ38(図3にのみ示す)から回転動力が伝えられるようになっている。
上記軸受ケース21には、装置フレーム22の外側となる方の端部で、外ケース26から径方向外方へ張り出すフランジ部40が設けられており、このフランジ部40の外周部には、所定角度で径方向外方へ突出するブラケット41が取り付けられている。図4に示すように、このブラケット41には連結ロッド42の一端部42aが連結されている。
版胴7を保持する一対の軸受ケース21にフランジ部40が設けられているのと同様に、ゴム胴6にはその回転軸6aを回転自在に保持するための一対の軸受ケース45が設けられ、この軸受ケース45にフランジ部46が設けられている。
また、ゴム胴6の回転軸6aが軸受ケース45に対して回転保持される回転軸心P3と、この軸受ケース45が回転保持される回転軸心P4とは、互いに偏心した関係とされている。
この軸受ケース45のフランジ部46には、その外周部から所定角度で径方向外方へ突出するブラケット47が取り付けられており、このブラケット47に、上記連結ロッド42の他端部42bが連結されている。更にこのフランジ部46には、ブラケット47とは異なる外周部に、部分円弧状の第3ギヤ48が設けられている。
圧胴5についても、その回転軸5aを回転自在に保持するための一対の軸受ケース50が設けられ、この軸受ケース50にフランジ部51が設けられている。また、圧胴5の回転軸5aが軸受ケース50に対して回転保持される回転軸心P5と、この軸受ケース50が回転保持される回転軸心P6とは、互いに偏心した関係とされている。
この軸受ケース50のフランジ部51には、ゴム胴6側の第3ギヤ48と噛合する位置に、部分円弧状の第2ギヤ52が設けられていると共に、この第2ギヤ52とは異なる外周部に、円弧状の第1ギヤ53が設けられている。
この第1ギヤ53には中間ギヤ54を介して原動ギヤ55が噛合されており、この原動ギヤ55はエアアクチュエータ等の回転駆動機56によって所定角度の正転回動及び逆転回動が可能とされている。
すなわち、回転駆動機56を所定角度で正転回動又は逆転回動させると、原動ギヤ55から中間ギヤ54を介して第1ギヤ53に駆動が伝わり、圧胴5の軸受ケース50が所定角度、回動する。すると第2ギヤ52から第3ギヤ48に駆動が伝わり、ゴム胴6の軸受ケース45が所定角度、回動する。
圧胴5の軸受ケース50とゴム胴6の軸受ケース45とでは、回動方向は相対逆となる。ゴム胴6の軸受ケース45の回動を受け、連結ロッド42が押し引きされることになり、これによって版胴7の軸受ケース21が所定角度、回動する。ゴム胴6の軸受ケース45と版胴7の軸受ケース21とは、回動方向は同じである。
圧胴5の回転軸心P5とその軸受ケース50の回転軸心P6とが偏心し、ゴム胴6の回転軸心P3とその軸受ケース45の回転軸心P4とが偏心し、版胴7の回転軸心P1とその軸受ケース21の回転軸心P2とが偏心がしているため、上記のように軸受ケース50、軸受ケース45、軸受ケース21が連動してそれぞれ所定角度の回動を行うとき、圧胴5は回転軸心P6のまわりでポジション移動を起こし、ゴム胴6は回転軸心P4のまわりでポジション移動を起こし、版胴7は回転軸心P2のまわりでポジション移動を起こすようになる。
図4は回転駆動機56の回動前であって、圧胴5とゴム胴6とが被印刷物Wを挟持可能となり、版胴7がゴム胴6に外接し、また同時にインキ供給装置10の着けローラ12(図3参照)にも外接しており、印刷が可能な状態である。すなわち、圧胴5、ゴム胴6、版胴7がいずれも印刷ポジションに配置されている。
これに対して図1は回転駆動機56の回動後であって、圧胴5とゴム胴6とが離反していると共に、版胴7がゴム胴6及び着けローラ12から同時に離反しており、各胴のアイドル回転が可能(非印刷状態)な状態である。すなわち、圧胴5、ゴム胴6、版胴7がいずれもアイドルポジションに配置されている。
図3に示すように、給水装置11は、水トレー60と、この水トレー60に下周面を沈下させた状態で回転自在に保持された第1水供給元ローラ61と、この第1水供給元ローラ61から所定だけ離れ且つ回転軸心を平行させた状態で回転自在に保持された第2水供給元ローラ62と、これら第1、第2水供給元ローラ61,62に同時に外接する状態で回転自在に保持された絞りローラ63とを有しており、第2水供給元ローラ62と版胴7とに同時に外接する状態で、上記した水ローラ13が設けられている。
第1、第2水供給元ローラ61,62は金属製ローラとされ、絞りローラ63及び水ローラ13はゴム製ローラとされている。
水ローラ13及び第2水供給元ローラ62は、版胴7に水ローラ13が外接されていることに伴い、版胴7側から動力を得て回転駆動されるようになっている。
これに対し、絞りローラ63及び第1水供給元ローラ61は、第1水供給元ローラ61に設けられた駆動用モータ(図示略)から動力を得て回転駆動されるようになっている。この第1水供給元ローラ61に設けられた駆動用モータは、手動により回転速度の調節が可能となっている。
またこの給水装置11は、水ローラ13を第2水供給元ローラ62の周囲で移動させて、版胴7が印刷ポジションとアイドリングポジションとに移動しても外接状態を維持させるようにするための追随手段65を有している。
図7に示すように、この追随手段65は、第2水供給元ローラ62の回転軸心を支点として揺動自在に設けられた支持アーム66によって水ローラ13を保持し、もって水ローラ13が第2水供給元ローラ62のまわりを同心で周移動させるようにすると共に、水ローラ13を版胴7に押し付ける方向でバネ力を生ずるように、支持アーム66に対して弾発具67を接続した構造になっている。
なお、本実施形態では、弾発具67としてコイルスプリングを圧縮バネとして採用しているが、第2水供給元ローラ62の回転軸まわりにリングバネを取り付けるようにしてもよい。またその他の構造でも、水ローラ13に対して版胴7へ押し付けるバネ力を生じさせることは可能であるし、場合によってはバネ力を伴わせない構造を採用することも可能である。
なおまた、本実施形態では、支持アーム66に当接する確動カム68を設け、この確動カム68を流体圧駆動式又は電動式のロータリーアクチュエータ69で必要に応じて回動させる強制止水装置70を設けてある。
例えば清掃時やメンテナンス時などにこの強制止水装置70を作動させることで、確動カム68が支持アーム66を弾発具67のバネ力に抗する方向へ押し退けるように揺動させ、水ローラ13を強制的に版胴7から離反させるというものである。
上記絞りローラ63は、図8に示すように第1水供給元ローラ61から第2水供給元ローラ62へ供給する水量を調整するための水量調節装置73を形成している。
この水量調節装置73は、絞りローラ63の他に、一端部に調節ハンドル75が設けられ他端部にウォームギヤ76が設けられてこれらが一体回転可能とされた操作軸77と、この操作軸77のウォームギヤ76に噛合されたピニオンギヤ78と、このピニオンギヤ78に対してその回転軸78aに偏心して設けられた第1スリップ輪79と、この第1スリップ輪79のまわりで揺動自在に連結された揺動アーム80と、この揺動アーム80の先端部に回転自在に保持された第2スリップ輪81とを有しており、上記絞りローラ63の回転軸63aがこの第2スリップ輪81に偏心する状態で保持されている。
従って、調節ハンドル75を回転操作すると、ウォームギヤ76を介してピニオンギヤ78が回転し、これと共に第1スリップ輪79が偏心量に応じた円周移動を起こすようになる。
これにより揺動アーム80には揺動駆動成分が与えられるが、絞りローラ63が第1、第2水供給元ローラ61,62に外接していることに伴って、第1スリップ輪79の外周面、及び第2スリップ輪81の外周面で、それぞれ揺動アーム80との間にスリップが生じるようになり、結果、絞りローラ63は、第1、第2水供給元ローラ61,62に対する軸間距離(外接圧)を調節されるようになり、これによって第1水供給元ローラ61から第2水供給元ローラ62へと伝わる水量が調節されることになる。
次に、上記オフセット印刷機1の動きに基づいて、本発明に係る運転制御方法を説明する。
図4に示すように、圧胴5とゴム胴6との間に被印刷物Wを供給しつつ、ゴム胴6に外接する版胴7に対して、インキ供給装置10の着けローラ12からインキを、給水装置11の水ローラ13から水をそれぞれ供給して、被印刷物Wを印刷する。
メンテナンス時や休憩時などの非印刷時には、まずインキ供給装置10によるインキ供給を停止させ、そのうえで図1に示すように、回転駆動機56を反時計回り方向へ所定角度だけ回動させる。すると原動ギヤ55から中間ギヤ54を介して第1ギヤ53に駆動が伝わり、圧胴5の軸受ケース50が反時計まわりに所定角度、回動する。
また第2ギヤ52から第3ギヤ48に駆動が伝わり、ゴム胴6の軸受ケース45が時計回りに所定角度、回動し、更にこの軸受ケース45の回動を受けて連結ロッド42が下方へ引き込まれ、版胴7の軸受ケース21も時計回りに所定角度だけ回動する。
従って、これら軸受ケース50,45,21の回動に伴い、圧胴5は回転軸心P6のまわりでポジション移動(外周面で約2mm)を起こし、ゴム胴6は回転軸心P4のまわりでポジション移動(外周面で約1.5mm)を起こし、版胴7は回転軸心P2のまわりでポジション移動(外周面で約1mm)を起こすようになる。
すなわち、圧胴5、ゴム胴6、版胴7は、いずれも相互離反して外接しない状態になる。但し、これら圧胴5、ゴム胴6、版胴7の各回転軸5a,6a,7aに設けられた従動ギヤ(図6に示した版胴7の従動ギヤ37を参照)は、ピッチ円相互の正確な外接状態からは若干外れるものの、ギヤ歯相互の噛合状態が解除されてしまうわけではないので、連動回転状態は保たれる。
このとき給水装置11では、図7に示すように、追随手段65が水ローラ13を第2水供給元ローラ62の周囲で移動させて、版胴7への外接状態を維持させるようにしている。そのため、版胴7はこの非印刷時も、常に適度な湿潤状態を保てるようになっている。
このように、版胴7は、ゴム胴6及びインキ供給装置10の着けローラ12から同時に離反しているが、給水装置11の水ローラ13とは外接状態を維持したアイドルポジションとなる。
ここで原動モータ38を制御し、版胴7を印刷時の回転数に比して低速でアイドル回転させる。このようにすると、版胴7と外接する水ローラ13の回転も低速になるため、水ローラ13から版胴7への水供給量が必要最小限に抑制されることになる。
なお、必要に応じて水量調節装置73(図8参照)の調節ハンドル75を操作し、絞りローラ63と第1、第2水供給元ローラ61,62との軸間距離(外接圧)を調節したり、或いは第1水供給元ローラ61を回転駆動させている駆動用モータ(図示略)を減速制御したりすることで、第1水供給元ローラ61から第2水供給元ローラ62へと伝わる水量を調節してもよい。
このような非印刷状態から印刷状態に変更するときには、圧胴5、ゴム胴6、版胴7を相互外接状態に戻し、同時に版胴7がインキ供給装置10の着けローラ12に外接する状態にさせ、インキ供給装置10によるインキの供給を再開させ、圧胴5、ゴム胴6、版胴7をアイドル回転より高速で暫時的に空運転させることでコンディションを整える。
その後、圧胴5とゴム胴6との間に被印刷物Wを供給して印刷を開始すればよい。非印刷時(アイドリング中)において版胴7は適度な湿潤状態に保たれていたため、版胴7に付着しているインキが乾燥してしまうということはなく、印刷再開は容易且つ迅速に行える。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。例えば、水ローラ13を版胴7の回転軸心P1を通る水平線を挟んで一対設け、その一対の水ローラ13を対向内方向に引っ張る追随手段65を設け、水ローラ13を第2水供給元ローラ62及び版胴7に同時に外接しながら、回転軸心P1を通る水平線に対して遠近方向に移動させることにより、版胴7の移動に追随させるようにしてもよい。
非印刷時(アイドリング時)における版胴、ゴム胴、圧胴の位置関係を示した側面図である。 本発明に係るオフセット印刷機の一実施形態についてその設置例を示した斜視図である。 図2のオフセット印刷機における内部構造を示した斜視図である。 印刷時における版胴、ゴム胴、圧胴の位置関係を示した側面図である。 図4のA−A線に対応させてその軸方向一端寄りを示した平面断面図である。 図4のA−A線に対応させてその軸方向他端寄りを示した平面断面図である。 図3のB部に対応する側面図である。 図3のC部に対応する側面図である。
符号の説明
1 オフセット印刷機
5 圧胴
6 ゴム胴
7 版胴
7a 回転軸
10 インキ供給装置
11 給水装置
12 着けローラ
13 水ローラ
21 軸受ケース
22 装置フレーム
23 ケースハウジング
62 水供給元ローラ
65 追随手段
W 被印刷物

Claims (5)

  1. 被印刷物(W)の供給ラインを挟持する配置で圧胴(5)とゴム胴(6)とが設けられ、ゴム胴(6)に版胴(7)が外接され、インキ供給装置(10)の着けローラ(12)と給水装置(11)の水ローラ(13)とが版胴(7)に外接して設けられたオフセット印刷機において、
    版胴(7)は、ゴム胴(6)及び着けローラ(12)に対して同時に外接して印刷状態となる印刷ポジションと、ゴム胴(6)及び着けローラ(12)から同時に離反して非印刷状態でアイドル回転するアイドリングポジションとに移動可能とされており、
    前記給水装置(11)の水ローラ(13)はアイドリングポジションの版胴(7)にも外接すべく版胴(7)の移動に追随可能に設けられていることを特徴とするオフセット印刷機。
  2. 前記給水装置(11)には、水ローラ(13)に水を供給する水供給元ローラ(62)と、
    水ローラ(13)をこの水供給元ローラ(62)の周囲で移動させて前記印刷ポジションとアイドリングポジションとに位置する版胴(7)に外接させる追随手段(65)が設けられていることを特徴とする請求項1記載のオフセット印刷機。
  3. 前記版胴(7)の回転軸(7a)を回転自在に保持する軸受ケース(21)が装置フレーム(22)に設けられたケースハウジング(23)に対して回転自在に内嵌保持されており、
    前記版胴(7)のポジション移動を可能にすべく、版胴(7)の回転軸(7a)とケースハウジング(23)に対する軸受ケース(21)の回転軸心(P2)とが互いに偏心されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のオフセット印刷機。
  4. 圧胴(5)とゴム胴(6)との間に被印刷物(W)を供給しつつ、ゴム胴(6)に外接する版胴(7)に対して、インキ供給装置(10)の着けローラ(12)からインキを、給水装置(11)の水ローラ(13)から水をそれぞれ供給して、被印刷物(W)を印刷するオフセット印刷機につき運転制御する方法において、
    非印刷時には版胴(7)をゴム胴(6)及び着けローラ(12)から同時に離反させると共にこの離反状態のままアイドル回転させ、
    このアイドル回転中の版胴(7)に給水装置(11)の水ローラ(13)を外接させて水を供給することを特徴とするオフセット印刷機の運転制御方法。
  5. 前記版胴(7)を非印刷時に印刷時の回転数に比して低速でアイドル回転させ、
    非印刷状態から印刷状態に変更するときに、版胴(7)をゴム胴(6)及び着けローラ(12)に同時に外接させながらアイドル回転より高速で空運転させることを特徴とする請求項4記載のオフセット印刷機の運転制御方法。
JP2007240997A 2007-09-18 2007-09-18 オフセット印刷機及びその運転制御方法 Active JP4590445B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007240997A JP4590445B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 オフセット印刷機及びその運転制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007240997A JP4590445B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 オフセット印刷機及びその運転制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009067030A true JP2009067030A (ja) 2009-04-02
JP4590445B2 JP4590445B2 (ja) 2010-12-01

Family

ID=40603796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007240997A Active JP4590445B2 (ja) 2007-09-18 2007-09-18 オフセット印刷機及びその運転制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4590445B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010011155A1 (de) 2009-03-18 2010-10-21 NuFlare Technology, Inc., Numazu-shi Schreibverfahren mit geladenem Partikelstrahl, Verfahren zum Erfassen der Position einer Referenzmarkierung für ein Beschreiben mit geladenem Partikelstrahl, und eine Schreibvorrichtung mit geladenem Partikelstrahl
JP2015182340A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 大日本印刷株式会社 版胴保湿装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6233445U (ja) * 1985-08-13 1987-02-27
JPH02255338A (ja) * 1989-03-30 1990-10-16 Toppan Moore Co Ltd オフセット印刷装置
JPH07227951A (ja) * 1993-12-20 1995-08-29 Ryobi Ltd オフセット印刷装置における湿し水量検出器、湿し水量検出方法、湿し水量検出装置および湿し水量制御装置
JPH08267724A (ja) * 1995-04-03 1996-10-15 Kaneda Kikai Seisakusho:Kk 新聞印刷方法
JP2003118082A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 輪転機の印刷立上げ方法
JP2004351933A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Heidelberger Druckmas Ag 印刷機を作動させる方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6233445U (ja) * 1985-08-13 1987-02-27
JPH02255338A (ja) * 1989-03-30 1990-10-16 Toppan Moore Co Ltd オフセット印刷装置
JPH07227951A (ja) * 1993-12-20 1995-08-29 Ryobi Ltd オフセット印刷装置における湿し水量検出器、湿し水量検出方法、湿し水量検出装置および湿し水量制御装置
JPH08267724A (ja) * 1995-04-03 1996-10-15 Kaneda Kikai Seisakusho:Kk 新聞印刷方法
JP2003118082A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 輪転機の印刷立上げ方法
JP2004351933A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Heidelberger Druckmas Ag 印刷機を作動させる方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010011155A1 (de) 2009-03-18 2010-10-21 NuFlare Technology, Inc., Numazu-shi Schreibverfahren mit geladenem Partikelstrahl, Verfahren zum Erfassen der Position einer Referenzmarkierung für ein Beschreiben mit geladenem Partikelstrahl, und eine Schreibvorrichtung mit geladenem Partikelstrahl
DE102010011155B4 (de) 2009-03-18 2018-11-22 Nuflare Technology, Inc. Schreibverfahren mit geladenem Partikelstrahl, Verfahren zum Erfassen der Position einer Referenzmarkierung für ein Beschreiben mit geladenem Partikelstrahl, und eine Schreibvorrichtung mit geladenem Partikelstrahl
JP2015182340A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 大日本印刷株式会社 版胴保湿装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4590445B2 (ja) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2585995Y2 (ja) 胴着脱装置
US7814829B2 (en) Cylindrical body supporting device
JPH11129435A (ja) キャリエッジに装着した交換可能な版胴を有する印刷機
US3366047A (en) Skewing arrangement for plate cylinder and form rollers in printing press
US10040276B2 (en) Rotary screen printer
JP4652517B2 (ja) 平版印刷機の湿し装置、および、この湿し装置を有する平版印刷機
WO2014203684A1 (ja) 凹版印刷機および凹版印刷方法
JP4590445B2 (ja) オフセット印刷機及びその運転制御方法
JPH0639156B2 (ja) 見当調節機構
US9302461B2 (en) Proof printing press
JP4669870B2 (ja) オフセット印刷機
JP2005145019A (ja) 印刷機の印圧調整装置
JP3746818B2 (ja) 版胴支持装置
US20150096454A1 (en) Liquid transfer device and liquid transfer method
JPH08300605A (ja) 着けローラを支承する装置
JP4536343B2 (ja) バリアブル印刷機及びバリアブル印刷機の版交換方法
JP2006231541A (ja) オフセット印刷機の湿し装置
JP2537504Y2 (ja) 印刷機におけるインキング装置の駆動停止装置
JP4820803B2 (ja) オフセット印刷機
JPH0219227Y2 (ja)
JP4407991B2 (ja) 印刷機のコーティング装置
JP6358703B2 (ja) ロータリースクリーン印刷機
EP0380031A2 (en) Drive unit for an ink roller array
JP6369939B2 (ja) ロータリースクリーン印刷機
JP2557284Y2 (ja) グラビア印刷機の版胴移動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4590445

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130917

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250