JPH09314813A - 切り替え式連続運転用印刷ユニット - Google Patents

切り替え式連続運転用印刷ユニット

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JPH09314813A
JPH09314813A JP8129926A JP12992696A JPH09314813A JP H09314813 A JPH09314813 A JP H09314813A JP 8129926 A JP8129926 A JP 8129926A JP 12992696 A JP12992696 A JP 12992696A JP H09314813 A JPH09314813 A JP H09314813A
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JP
Japan
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cylinder
printing
plate
blanket
printing unit
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JP8129926A
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English (en)
Inventor
Yukikazu Shoji
幸和 小路
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機械を止めることなく版替えを行い、しかも
その作動を確実にして効率を向上させる。 【解決手段】 輪転機の主軸6によって1本の共通圧胴
11を駆動する圧胴駆動手段を設け、更に版胴12a,
bとブランケット胴13a,bの対等を単独で駆動する
単独駆動手段を設け、同単独駆動手段を版替え運転速度
で作動させるとともに版胴12a,bの位相を合わせて
圧胴駆動手段と印刷速度で同期させる回転・位相制御手
段とを備えて切り換え式連続運転用印刷ユニットを構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転中の印刷機を
停止することなく版替えができるようにした連続運転用
の印刷ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】輪転機で運転中に版替えを行う場合、例
えば商業印刷であれば、多色面に刷り込む部分的な文字
版のみを小部数単位で差し替えて印刷するような場合に
は、輪転機を一旦停止して迅速に版替え作業を行い再起
動する方法が用いられていた。また、新聞印刷でも多ペ
ージ新聞における地方版などの特定ページ面の版替えを
行う場合には、同様な方法が採られていた。
【0003】しかし、一歩進んで近年に至り、商業用輪
転機では、新聞の折り込み広告用のチラシなどに地区別
の店名と、その住所や電話番号などを刷り込むような場
合には、刷版を頻繁に取り換える必要があるため、印刷
時間の短縮化と損紙の削減化を求めて、輪転機にインプ
リンタを設置し、輪転機を停止させずに版替えを行う方
法が採られるようになってきた。
【0004】図11は、従来の凸版直刷り方式の印刷ユ
ニットであるインプリンタを輪転機の給紙部1と印刷部
3の間に設置した例を示すものである。この印刷ユニッ
ト50は、同図に示すように、1本の共通圧胴51と、
この圧胴51を挟むように上下に配設された2本の版胴
52a,52bと、これらの各版胴52a,52bに図
示省略のインキ装置と補助駆動装置を備えたもので、共
通圧胴51と2本の版胴52a,52bの間を走行する
連続紙2の片面に印刷するインプリンタの専用機であ
る。
【0005】図8ないし図10は、従来のオフセット方
式の表裏1色刷りユニット兼用のインプリンタの例を示
したものである。この印刷ユニット40は、同図に示す
ように1本の共通圧胴41と、この圧胴41を挟むよう
に配設された2組の版胴42a,42bとブランケット
胴43a,43bの対と、これらの各版胴42a,42
bに図示省略のインキ装置と湿し水および補助駆動装置
を備えたものである。
【0006】この印刷ユニット40は、図8に示すよう
に、共通圧胴41とブランケット胴43a,43b間に
連続紙2を通してインプリンタとして使用するほか、図
9に示すように、2組のブランケット胴43aと43b
の間に連続紙2を通して通常の表裏1色刷りユニットと
しても使用できる兼用機である。
【0007】従来、上記のような印刷ユニット40や5
0では、運転時の版胴42a,42bまたは52a,5
2bはいづれも輪転機の主軸6より駆動されていた。し
たがってインプリンタとして運転する場合、例えば、上
記ユニット40に図8に示すように連続紙2を通して、
一方の版胴42aで印刷する場合であれば図10に示す
ように、版胴42aは主軸6からの動力伝達用クラッチ
44pを“入り”の状態にし、他方の版胴42bはクラ
ッチ44qを“切り”の状態にする。
【0008】主軸6から伝達する動力は、傘歯車44c
によって圧胴41を回すとともに、歯車44d,44
e,44fを経てブランケット胴43aおよび版胴42
aを回して、圧胴41に巻いた連続紙2に印刷している
間に、他方の停止している版胴42bの版替えを行い待
機させておく。次にこの刷版を取り替えた版胴42bを
補助駆動モータ49bで起動させ、運転中の輪転機の速
度に達すると、前記クラッチ44qを“入り”の状態に
し、他方の版胴42aはクラッチ44pを“切り”の状
態にして、主軸6からの動力伝達に切り替える。そして
先に運転していた版胴42aを停止させて次の版替えに
備えていた。
【0009】このほか、複数台のインプリンタ兼用の表
裏1色刷りのオフセット印刷ユニットを輪転機に接続
し、一方のユニットで印刷運転している間に、他方のユ
ニットの版替えを行って待機させ、これを交互に切り替
えて連続印刷を行う方法などが知られている。
【0010】図6は、最近開発された公知のシャフトレ
ス輪転機の印刷部を示すものである。このユニット30
は、2組の版胴32a,32bとブランケット胴33
a,33bの対を連設し、相接するブランケット胴33
aと33bの間を走行する連続紙2に対して、両面同時
に印刷する形式のオフセット印刷ユニット38A〜Dを
複数台積み重ねた形状のものである。
【0011】本機は、輪転機の主軸を無くし、各版胴3
2a,32bとブランケット胴33a,33bの対ごと
に単独で駆動する単独駆動手段36a,36bと、この
単独駆動手段36a,36bを互いに同期させる回転制
御手段37を設けたものである。
【0012】この輪転機では、連続紙2を走行させたま
まの状態で版替えを行う場合、運転中に版替えの必要な
刷版を上下の版胴に装着し、交互に切り替えて運転する
ものである。例えば、上側のユニット38Aの版胴32
aを単独モータで駆動状態にして印刷している間に、下
側のユニット38Bの版胴32aは単独駆動のモータを
停止の状態にして、版替を行い待機させておく。次に下
側のユニット38Bの版胴32aを単独駆動手段36a
で起動し、輪転機の速度に同期させて、上下の印刷運転
を切り替え、上側のユニット38Aの版胴32aを停止
させて次の版替えに備えるものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の切り換
え式連続運転用印刷ユニットには次のような難点があっ
た。
【0014】(イ)凸版直刷り方式のインプリンタ専用
機は、ブランケット胴や湿し水装置などが無いので構造
は簡単であるが、店名などの片面印刷だけにしか使用で
きないほか、オフセット輪転機ラインに設置する場合、
異種類の印刷資材、製版設備およびその設置スペースが
必要となり、維持費や印刷品質にも難点がある。
【0015】(ロ)オフセット方式の兼用機でインプリ
ンタとしても、表裏1色刷りユニットとしても使用でき
る形式のものは、上記凸版直刷り方式のものと同じく、
版胴を輪転機の主軸から駆動しているため、版胴切り替
えに伴う主軸との接続切り替え機構のほか、正逆切り替
え機構、主駆動機構と補助駆動機構の切り替えが必要と
なり、機械部品数が多く駆動系が複雑で機械のコストお
よび維持管理に難点がある。
【0016】(ハ)オフセット方式の表裏1色刷りユニ
ットを複数台設置し、主軸を無くして版胴とブランケッ
ト胴の対ごとに単独駆動機構を設ける方式は駆動系統は
簡素化されるが、各駆動系の回転精度のバラツキが即走
行紙の張力の変動となるほか、運転中に見当調整をする
とその反対面の見当に悪影響を及ぼし、印刷精度の確保
に無理が生じる。
【0017】したがって本発明は、従来のものにおける
これらの問題を解決し、構造が簡単で、利用範囲が広
く、しかも印刷品質がよくて経済的な切り換え式連続運
転用印刷ユニットを提供することを課題とするものであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決するべくなされたもので、1本の共通圧胴を挟んで
2組の版胴とブランケット胴の対を配設し、前記共通圧
胴と各ブランケット胴の間を走行する連続紙に対して一
方の版胴とブランケット胴の対で印刷している間に他方
の版胴とブランケット胴の対が版交換のために停止する
形式のオフセット印刷方式の切り換え式連続運転用印刷
ユニットにおいて、輪転機の主軸によって前記1本の共
通圧胴を駆動する圧胴駆動手段と、前記版胴とブランケ
ット胴の対等を単独で駆動する単独駆動手段と、この単
独駆動手段を版替え運転速度で作動させるとともに版胴
の位相を合わせて前記圧胴駆動手段と印刷速度で同期さ
せる回転・位相制御手段とを備えてなる切り替え式連続
運転用印刷ユニットを提供する。
【0019】上記のように構成された本発明のもので
は、運転中の輪転機を版替え時に停止しないで印刷運転
するときには、このユニットの共通圧胴と2組のブラン
ケット胴の間に連続紙を通し、共通圧胴に対して“着”
の状態にしている側の1組の版胴とブランケット胴の対
によって、共通圧胴上を走行する連続紙に印刷している
間に、他方の版胴とブランケット胴の対は、圧胴に対
し、“脱”の状態にして版替えのために停止させてお
く。この停止中に、停止している側の版胴をその単独駆
動手段によって寸動または緩動運転して、次の版替え用
刷版に取り替えて待機させておく。
【0020】次に版替え時に達すると、待機中の版胴を
単独駆動手段で起動し、回転・位相制御手段からの信号
によって版胴の位相合わせを行うとともに、主駆動軸よ
り圧胴駆動手段を介して駆動されている共通圧胴の速度
に同期させる。そして圧胴に対し“着”の状態にすると
同時に、先に運転していた側の版胴を停止させて次の版
替えに備えるようにしたものである。
【0021】また、本発明は、前記共通圧胴と各ブラン
ケット胴の間を走行する連続紙は同走行に先立ち一方の
版胴とブランケット胴の間を走行し、この一方の版胴と
ブランケット胴の間を走行する連続紙の片面に直刷りを
行い、その反対面を共通圧胴上で他方の版胴とブランケ
ット胴の対で印刷するようにした通紙手段を備えてなる
切り替え式連続運転用印刷ユニットを提供する。
【0022】上記のように構成された本発明のもので
は、給紙部から送られてくる連続紙を一方の版胴とブラ
ンケット胴の間に通し、次に他方のブランケット胴と共
通圧胴の間に通す。この紙通し状態で共通圧胴に対し、
2組の版胴とブランケット胴の対を“着”にして印刷す
ると、1組の版胴とブランケット胴の間に通した連続紙
の片面に平版直刷りを行い、他方のブランケット胴と共
通圧胴の間に通した連続紙の反対面にオフセット印刷を
行うことにより、両面刷りに対応することができるよう
にしたものである。
【0023】更にまた、本発明は、2組の版胴とブラン
ケット胴の対を連設し、相接するブランケット胴間を走
行する連続紙の両面を同時に印刷する形式のオフセット
印刷ユニットを複数台設置し、一方の印刷ユニットで印
刷している間に他方の印刷ユニットの版胴が版交換のた
めに停止するようにした切り換え式連続運転用印刷ユニ
ットにおいて、各ブランケット胴を輪転機の主軸を介し
て一括駆動するブランケット駆動手段と、前記版胴等を
単独で駆動する単独駆動手段と、この単独駆動手段を版
替え運転速度で作動させるとともに版胴の位相を合わせ
て前記ブランケット胴駆動手段と印刷速度で同期させる
回転・位相制御手段とを備えてなる切り替え式連続運転
用印刷ユニットを提供する。
【0024】上記のように構成された本発明のものは、
運転中の輪転機を版替え時にも停止しないで印刷運転す
るときには、複数台の印刷ユニットの相接する各ブラン
ケット胴の間に1連の連続紙を通し、この連続紙に対し
て同一側に配設された隣接の印刷ユニットに、運転中に
版替えを要する刷版を装着する。そして一方の印刷ユニ
ットにおける版胴をブランケット胴に対し“着”の状態
にして印刷している間に、隣接した印刷ユニット側の版
胴はブランケット胴に対し、“脱”の状態にして、その
版胴は版替えのために停止させておく。この停止中に、
停止している側の版胴をその単独駆動手段によって寸動
または緩動運転して次の版替え用刷版に取り替えて待機
させておく。
【0025】次に版替え時に達すると、待機中の版胴を
単独駆動手段で起動し、回転・位相制御手段からの信号
によって、版胴の位相合わせを行うとともに、この版胴
の速度を主軸によってブランケット胴駆動手段を介して
駆動されているブランケット胴の速度に同期させる。そ
してブランケット胴に対し“着”の状態にすると同時
に、先に運転していた側の版胴を停止させて次の版替え
に備える。
【0026】なお、この切り替え式連続運転用印刷ユニ
ットが表裏1色刷りユニット2台で構成されたものであ
れば、運転中の輪転機を停めないで版替えする必要がな
い印刷の場合には、2台の版胴とブランケット胴の対を
全て“着”の状態にて、両面2色刷りに対応することが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。図1および図2は、同
第1の実施の形態に係る切り替え式連続運転用印刷ユニ
ットの配置であって、インプリンタとして使用する場合
の状態を図1に示し、また表裏1色刷りユニットとして
使用する場合の状態を図2に示す。図3は、同第1の実
施の形態の駆動系を示す側面展開図である。
【0028】なお、前記した従来の技術と同一の部分に
ついては図中同一の符号を付して示し、説明を簡潔にす
るために重複する説明は極力省略した。
【0029】1は輪転機の給紙部、2は給紙部1より送
り出されてくる連続紙、3は走行している連続紙2の表
裏面を印刷する輪転機の印刷部、4は印刷された連続紙
を所定寸法に断裁し折り畳んで排紙する輪転機の折り
部、5は輪転機を一括して駆動する主モータ、6は主モ
ータ5から付与された動力を輪転機の各部に伝達して駆
動する主軸、10は給紙部1と印刷部3の間に設置され
た切り替え式連続運転用印刷ユニットである。
【0030】本実施の形態の切り替え式連続運転用印刷
ユニット10は、図1ないし図3に示すように、1本の
共通圧胴11を挟んで2組の版胴とブランケット胴の対
12aと13aおよび12bと13bを上下に配設し、
この共通圧胴11と上下のブランケット胴13a,13
bの間を走行する連続行紙2に対して、一方の版胴とブ
ランケット胴の対12aと13a(または12bと13
b)で印刷している間に、他方版胴とブランケット胴の
対12bと13b(または12aと13a)が版交換の
ために停止するようにしたオフセット印刷方式の印刷ユ
ニットである。
【0031】このユニット10には、輪転機の主軸6に
よって共通圧胴11を駆動する圧胴駆動手段14を設け
ている。そして2組の版胴とブランケット胴の対12a
と13aおよび12bと13bと図示省略のそれぞれの
インキ装置および湿し水装置の往復ローラの歯車を単独
で駆動する単独駆動手段16と、この単独駆動手段16
を版替え時の運転速度に制御するとともに、基準位置に
対する版胴12aまたは12bの位相を合わせ、圧胴駆
動手段14によって駆動される印刷時の共通圧胴11の
速度に同期させる回転・位相制御手段17とを備えてい
る。
【0032】上記圧胴駆動手段14は、図3に示すよう
に輪転機の主モータ5によって駆動される主軸6に取り
付けられた歯車14aから歯車14b,14c,14d
を経て共通圧胴11の軸端に固設している歯車14eを
回転するように構成されたものである。
【0033】上記単独駆動手段16は、図3に示すよう
に、ブランケット胴の歯車16bと噛み合う版胴の歯車
16pにサーボモータ16mの軸端に取り付けられた歯
車16gと噛み合わせている。なお、サーボモータ16
mの外筒軸16sに取り付けた歯車16cは、歯車16
d,16eを経て図示省略したインキ装置および湿し水
装置の復復ローラを駆動する歯車16fに回転を伝える
ようになっている。
【0034】上記回転・位相制御手段17は図1ないし
図3に示すように、上記単独駆動手段のサーボモータ1
6mに取り付けられたロータリエンコーダ17eと輪転
機の主軸6に取り付けられたロータリエンコーダ7と図
示省略した回転制御回路および位相制御回路を組み込ん
だ制御盤17cとより構成されている。また、上記共通
圧胴11の前部には、図2に示すように、直刷り用の通
紙手段であるガイドローラ9を配設している。
【0035】上記のように構成された本実施の形態にお
いては、運転中の輪転機を版替え時に停止しないで連続
運転する場合には、給紙部1から送られてくる連続紙2
を図1に矢印で示す方向に共通圧胴11と2組のブラン
ケット胴13a,13bの間に通す。
【0036】共通圧胴11に対して上側の版胴12aと
ブランケット胴13aの対を“着”の状態にして、共通
圧胴11に巻きつけた連続紙2の片面に印刷している間
に、下側の版胴12bとブランケット胴13bの対は、
共通圧胴11に対し“脱”の状態にして版替えのため停
止している。この停止中に、停止している版胴12b側
のサーボモータ16mを寸動または緩動で回わして版胴
12bの刷版を取り替えて待機させておく。
【0037】次に版替え時に達すると、待機中の版胴1
2b側のサーボモータ16mを起動して昇速させ、同モ
ータに取り付けのロータリエンコーダ17eと主軸6に
取り付けのロータリエンコーダ7で検出した回転と位相
信号がそれぞれ一致した時点で版胴12bとブランケッ
ト胴13bの対を主軸6によって駆動されている共通圧
胴11に対して“着”の状態にして版胴12bからの印
刷を開始する。
【0038】同時に、先に運転していた上側の版胴12
aとブランケット13aの対は、共通圧胴11に対し
“脱”の状態にし版胴12aのモータ16mを停止させ
て、次の版替えに備える。
【0039】一方、このユニット10で連続紙2の両面
を同時に印刷する場合は、図2に示すように給紙部1か
ら送られてくる連続紙2をガイドローラ9を通って下側
の版胴12bとブランケット13bの間に通し、次いで
共通圧胴11と上下のブランケット胴13a,13bと
の間に通す。この紙通し状態で共通圧胴11に対し、2
組の版胴とブランケット胴の対12aと13aおよび1
2bと13bをいずれも“着”の状態にして印刷する
と、下側の版胴12bとブランケット胴13b間を走行
する連続紙2の裏面に平版直刷りを行い、上側のブラン
ケット胴13aと共通圧胴11間を走行する連続紙2の
表面にオフセット印刷を行うことにより、両面刷り対応
することができる。
【0040】次に本発明の第2の実施の形態を図4およ
び図5に基づいて説明する。図4は、同第2の実施の形
態に係る切り替え式連続運転用印刷ユニットの配置図、
図5は、本実施の形態の駆動系を示す平面展開図であ
る。なお前記第1の実施の形態と同一の部分については
図中同一の符号を付して示し、重複する説明はできるだ
け省略した。
【0041】図4において、1は輪転機の給紙部、2は
給紙部1より送り出されてくる連続紙、4は印刷された
連続紙を所定寸法に断裁し折り畳んで排紙する輪転機の
折り部、5は輪転機を一括して駆動する主モータ、6は
主モータ5から付与された動力を輪転機の各部に伝達し
て駆動する主軸、20は給紙部1と折り部4の間に設置
された切り替え式連続運転用印刷ユニットである。
【0042】本実施の形態の切り替え式連続運転用印刷
ユニット20は、図4に示すように、2組の版胴22
a,22bとブランケット胴23a,23bを連設し、
相接するブランケット胴23aと23bの間を走行する
連続紙2の両面を同時に印刷する形式のオフセット印刷
ユニット28Aと28Bを上下に2台積み重ねた状態に
設置し、一方の印刷ユニット28A(または28B)で
印刷している間に、他方の印刷ユニット28B(または
28A)の版胴が版替えのために停止するようにした切
り替え式の連続運転用の印刷ユニットである。
【0043】このユニット20には、各ブランケット胴
23a,23bを輪転機の主軸6を介して一括駆動する
ブランケット胴駆動手段25を設ける。そして前記版胴
22a,22bと図示省略したインキ装置および湿し水
装置の往復ローラを単独で駆動する単独駆動手段26を
設け、この単独駆動手段26を版替え運転速度で作動さ
せるとともに、基準位置に対する版胴の位相を合わせ、
前記ブランケット胴駆動手段25の速度に同期させる回
転・位相制御手段27を備えている。
【0044】上記ブランケット胴駆動手段25は、図5
に示すように、輪転機の主モータ5によって駆動される
主軸6に取り付けられた歯車25cから歯車25d,2
5e,25f,25g,25hを経てブランケット胴2
3a,23bの軸端に固設し、互いに噛み合っている歯
車25aと25bを回転するように構成されたものであ
る。
【0045】また、上記単独駆動手段26は、図5に示
すように、版胴の歯車26a,26bとそれぞれ噛み合
う歯車26c,26cを各サーボモータ26mの軸端に
取り付けている。なお、各サーボモータの外筒軸26s
に取り付けた各歯車26dは、それぞれ歯車26e,2
6fを経て図示省略のインキ装置および湿し水装置の往
復ローラを駆動する歯車26yに回転を伝えるようにな
っている。なお、上記回転制御手段27は、上述した第
1の実施の形態の場合と同じ構成である。
【0046】上記のように構成された本実施の形態のも
のでは、運転中の輪転機を版替え時にも停止しないで、
印刷運転するときには、図4に示すように、上下に配設
された2台の印刷ユニット26Aと28Bにおける互い
に相接する各ブランケット胴23aと23bの間に1連
の連続紙2を通し、同一側に配設された上下の印刷ユニ
ットの版胴、例えば上側のユニット28Aの版胴22a
と下側のユニット28Bの版胴22aに、運転中に版替
えを要する刷版を装着する。そして上側のユニット28
Aにおける版胴22aとブランケット胴23aの対を
“着”の状態にして印刷している間に、下側のユニット
28Bの版胴22aとブランケット23aの対は“脱”
の状態にして、下側の版胴22aは版替えのために停止
させる。
【0047】この停止中に、停止している下側の版胴2
2aをその単独駆動手段のサーボモータ26mによって
寸動または緩動運転して刷版を取り替えて待機させてお
く。次に版替え時に達すると、待機していた下側のユニ
ット28Bの版胴22aをサーボモータ26mで起動し
て昇速させ、同モータに取り付けたロータリエンコーダ
27eと主軸6に取り付けたロータリエンコーダ7で検
出した回転信号と位相信号がそれぞれ一致した時点で、
版胴22aを主軸6によって駆動されている下側のブラ
ンケット胴23aに対して“着”の状態にして下側の版
胴22aからの印刷を開始する。同時に、先に運転して
いた上側のユニット28Aの版胴22aのモータ26m
を停止させ、上側の版胴22aは、相手ブランケット胴
23aに対し、“脱”の状態にして次の版替えに備え
る。
【0048】なお、この切り替え式連続運転用印刷ユニ
ット20では、運転中に輪転機を停めないで版替えする
必要がない印刷の場合には、上下のユニット28Aと2
8Bにおける版胴とブランケット胴の各対22aと23
aおよび22bと23bを全て“着”の状態にして、両
面2色刷りに対応することができる。
【0049】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上のように、インプリンタ用
と表裏同時印刷用の兼用機になっていて、版胴を単独モ
ータで駆動するようにしているので、インプリンタは、
大部分が店名などの片面印刷用として、多色刷オフセッ
ト輪転機に連結して使われることから、本発明のように
共通圧胴を有する形式のものでは、従来の凸版直刷り方
式のインプリンタ専用機と異なり、オフセット印刷方式
であることもあって、異種類の印刷資材、製版設備およ
びその設置場所を必要とせず、設備費および維持費が少
なく、印刷品質もよいほか、表裏1色刷りにも対応で
き、利用範囲が広くなる等の効果を奏するものである。
【0051】また、請求項2の発明のように共通圧胴を
有するオフセット印刷方式のものは、従来の同形式の兼
用機と比べ、駆動系の構造が大きく異なり、共通圧胴の
みが輪転機の主軸によって駆動され、ブランケット胴と
共通圧胴は機械的に連結していないので、版胴切り替え
に伴う主軸との接続切り替え用クラッチなどが不要にな
るほか、高速運転中の版替え時にもショックが母機に伝
播して印刷障害を起こすようなことがない。
【0052】そして、版胴とブランケット胴は、その対
ごとに設けた単独モータで駆動され、同モータに取り付
けのロータリエンコーダで検出した位置に応じて天地方
向の見当を合わせているため、版替え時に位相が狂うこ
とが無く、高品質の印刷ができる。さらに表裏1色刷り
を行うときも逆転する必要がないので、正逆切り替え機
構が不要なほか、補助駆動機構も不要となる。このた
め、機械部品数が大幅に減少し駆動系が簡素化されると
ともに、機械の維持管理も容易になる。
【0053】更にまた、請求項3の発明のようにオフセ
ット方式の表裏1色刷りユニットを複数台設置する方式
のものは、従来のシャフトレス方式のものと異なり、ブ
ランケット胴を輪転機の主軸によって駆動しているの
で、回転精度のバラツキがなく、走行紙の張力が変動し
ないほか、運転中に見当調整をしても他の面に悪影響を
及ぼすようなことがなく、版替え時にも安定した高品質
の印刷ができる。また、従来のインプリンタ専用機およ
び共通圧胴を有するオフセット印刷方式の兼用機に比
べ、上記請求項2のものと同じ理由で機械部品数が大幅
に減少し駆動系が簡素化され、機械の維持管理が容易に
なるほか、表裏いずれかの面の切り替え連続運転にも対
応できるので、版替え面の多い新聞印刷などには、損紙
の低減と時間短縮に大きな効果を発揮することができ
る。
【0054】そして前記請求項1,2,3いずれの発明
も構造が簡単で、利用範囲が広く、しかも印刷品質がよ
くて経済的な切り換え式連続運転用印刷ユニットを提供
することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る印刷ユニット
の配置図。
【図2】前記第1の実施の形態に於ける表裏1色刷りの
状態を示す印刷ユニットの配置図。
【図3】図1,図2の実施の形態における駆動系を示す
要部側面展開図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る印刷ユニット
の配置図。
【図5】図4の駆動系を示す要部平面展開図。
【図6】従来のシャフトレス輪転機における切り替え式
連続印刷ユニットの説明図。
【図7】図6における印刷ユニットの駆動系を示す要部
平面展開図。
【図8】従来のオフセット方式の切り替え式連続印刷ユ
ニットの説明図。
【図9】図8のものにおいて表裏1色刷りを行う場合の
説明図。
【図10】図8のものにおける駆動系の要部を示す要部
側面展開図。
【図11】従来の凸版直刷り方式の切り替え式連続印刷
ユニットの配置図。
【符号の説明】
1 給紙部 2 連続紙 3 印刷部 4 折り部 5 主モータ 6 主軸 7,17e,27e ロータリエンコーダ 9 ガイドローラ 10,20,30,40,50 切り替え式連続運転
用印刷ユニット 11,41,51 共通圧胴 12a,12b,22a,22b,32a,32b,4
2a,42b,52a,52b
版胴 13a,13b,23a,23b,33a,33b,4
3a,43bブランケット胴 14 圧胴駆動手段 44p,44q クラッチ 25 ブランケット胴駆動
手段 16,26,36 単独駆動手段 16m,26m サーボモータ 17,27,37 回転・位相制御手段 17c,27c,37c 制御盤 28A,28B,38A,38B 表裏1色刷りユニッ
ト 49a,49b 補助駆動モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の共通圧胴を挟んで2組の版胴とブ
    ランケット胴の対を配設し、前記共通圧胴と各ブランケ
    ット胴の間を走行する連続紙に対して一方の版胴とブラ
    ンケット胴の対で印刷している間に他方の版胴とブラン
    ケット胴の対が版交換のために停止する形式のオフセッ
    ト印刷方式の切り換え式連続運転用印刷ユニットにおい
    て、輪転機の主軸によって前記1本の共通圧胴を駆動す
    る圧胴駆動手段と、前記版胴とブランケット胴の対等を
    単独で駆動する単独駆動手段と、この単独駆動手段を版
    替え運転速度で作動させるとともに版胴の位相を合わせ
    て前記圧胴駆動手段と印刷速度で同期させる回転・位相
    制御手段とを備えてなることを特徴とする切り替え式連
    続運転用印刷ユニット。
  2. 【請求項2】 前記共通圧胴と各ブランケット胴の間を
    走行する連続紙は同走行に先立ち一方の版胴とブランケ
    ット胴の間を走行し、この一方の版胴とブランケット胴
    の間を走行する連続紙の片面に直刷りを行い、その反対
    面を共通圧胴上で他方の版胴とブランケット胴の対で印
    刷するようにした通紙手段を備えてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の切り替え式連続運転用印刷ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 2組の版胴とブランケット胴の対を連設
    し、相接するブランケット胴間を走行する連続紙の両面
    を同時に印刷する形式のオフセット印刷ユニットを複数
    台設置し、一方の印刷ユニットで印刷している間に他方
    の印刷ユニットの版胴が版交換のために停止するように
    した切り換え式連続運転用印刷ユニットにおいて、各ブ
    ランケット胴を輪転機の主軸を介して一括駆動するブラ
    ンケット駆動手段と、前記版胴等を単独で駆動する単独
    駆動手段と、この単独駆動手段を版替え運転速度で作動
    させるとともに版胴の位相を合わせて前記ブランケット
    胴駆動手段と印刷速度で同期させる回転・位相制御手段
    とを備えてなることを特徴とする切り替え式連続運転用
    印刷ユニット。
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