JP2009184200A - 印刷絵柄の画像表示装置及び方法、並びに印刷色調制御装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷絵柄の画像表示装置及び方法並びに印刷色調制御装置及び方法に関し、印刷機のライン上にセンサを取り付けて検出される印刷後の色調をフィードバックして印刷機の色調を見本等に合わせる際に、ドライダウンを考慮しながら適正に行なえるようにする。
【解決手段】印刷される印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力される発色情報入力部21と、インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部22と、発色情報入力部21に入力された印刷絵柄のインキ乾燥レベル及び発色状態の情報と、発色特性記憶部22に記憶された発色特性とから、指定されたインキ乾燥レベルにおける印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成する表示画像情報生成部23と、生成された表示画像情報を表示可能なモニタ2aと、から構成する。
【選択図】図1
【解決手段】印刷される印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力される発色情報入力部21と、インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部22と、発色情報入力部21に入力された印刷絵柄のインキ乾燥レベル及び発色状態の情報と、発色特性記憶部22に記憶された発色特性とから、指定されたインキ乾燥レベルにおける印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成する表示画像情報生成部23と、生成された表示画像情報を表示可能なモニタ2aと、から構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、印刷絵柄の制御に用いて好適の印刷絵柄の画像表示装置及び画像表示方法、並びに印刷色調制御装置及び方法に関するものである。
印刷、特に、多色刷り印刷において、インキ供給量の調整等によって、印刷物の印刷絵柄が目標とする色調になるように制御することは極めて重要である。
例えば、特許文献1には、印刷色調に関する技術として、I(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)に係る混色濃度の目標を設定し、IRGB濃度計を用いて印刷で得られた本刷りシートの混色濃度を計測し、混色濃度の目標値に対応する各インキ色の目標網点面積率と混色濃度を計測値に対応する各インキ色の目標網点面積率とを求め、各インキ色の目標網点面積率に対応する目標単色網濃度と実網点面積率に対応する実単色網濃度とを求めて、各インキ色の目標網点面積率に応じて目標単色網濃度と実単色網濃度とを選択し、これらの偏差に対応するベタ濃度偏差を求め、このベタ濃度偏差を参照しながら実混色濃度を目標混色濃度に近づけるようインキ供給量を調整する技術が記載されている。
例えば、特許文献1には、印刷色調に関する技術として、I(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)に係る混色濃度の目標を設定し、IRGB濃度計を用いて印刷で得られた本刷りシートの混色濃度を計測し、混色濃度の目標値に対応する各インキ色の目標網点面積率と混色濃度を計測値に対応する各インキ色の目標網点面積率とを求め、各インキ色の目標網点面積率に対応する目標単色網濃度と実網点面積率に対応する実単色網濃度とを求めて、各インキ色の目標網点面積率に応じて目標単色網濃度と実単色網濃度とを選択し、これらの偏差に対応するベタ濃度偏差を求め、このベタ濃度偏差を参照しながら実混色濃度を目標混色濃度に近づけるようインキ供給量を調整する技術が記載されている。
また、特許文献2には、印刷色調に関する技術として、外部から取得した印刷対象絵柄のkcmy網点面積率データから網点面積率を求め、基準印刷機のICCプロファイルと自機のICCプロファイルとを用いて、上記網点面積率から自機に対応した各インキ色の目標網点面積率を求め、さらに、この目標網点面積率に対応する目標単色濃度を求め、一方、IRGB濃度計を用いて、印刷された本刷りシートの実混色濃度を求め、さらに、この実網点面積率に対応する実単色濃度を求めて、目標網点面積率のもとでの目標単色網濃度と実単色網濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求め、このベタ濃度偏差に基づき自機のインキ供給量を調整する技術が記載されている。
さらに、特許文献3には、印刷欠陥の検出及び印刷色調に関する技術として、印刷機の印刷部の下流に、印刷部で用紙に印刷された印刷絵柄を読み取るラインセンサを配置し、このラインセンサで読み取った印刷絵柄データと、この印刷絵柄の見本となる見本絵柄データとを、所定の領域単位で比較して、この所定領域毎に濃度差を計算し、計算した差と閾値との比較により印刷欠陥を検出すると共に、印刷絵柄データと見本絵柄データとを、所定の領域単位で比較して、この所定領域毎に濃度差を計算し、計算した差と所定の閾値との比較により印刷欠陥を検出すると共に、計算した差の大きさに応じてインキ供給量を調整し、印刷欠陥を検出する際の所定の閾値を、インキ供給量調整による濃度制御に濃度差の範囲よりも大きい値に設定する技術が記載されている。
また、特許文献4には、印刷色調に関する技術として、印刷プロファイルの色の情報に従って、印刷本機のデバイス値を色彩値に変換し、さらに、モニタプロファイルの色の情報に従って、この色彩値をモニタのデバイス値に変換することにより、任意のデザインデータをモニタで表示したものの色を、このデザインデータを印刷本機で出力して得た印刷物の色と同じものにすることにより、印刷物の色校正を低コストかつ短期間で行なえる色校正システムが記載されている。
特許第3825427号公報
特許第3836107号公報
特許第3790490号公報
特開2005−311840号公報
ところで、特許文献1〜3に記載されているように、印刷機のライン上にセンサを取り付けて印刷後の色調を検出して印刷の制御に用いれば、機械を通常運転しながら、印刷直後の検出情報に基づくフィードバック制御を行なって適正な印刷状態を維持することや、印刷異常を速やかに検出することができ、損紙を低減し、要求された印刷を速やかに完了することができる。
しかしながら、インキを使う印刷では、インキは紙に転写した後の乾燥過程で、いわゆるドライダウンと称される発色濃度の低下が発生する。つまり、印刷機のライン上のセンサで検出された発色状態は、このドライダウンが完了する前のいわゆるウェット状態のものであり、例えばドライダウン後の見本の色とは異なることになる。このため、例えば、特許文献4の色校正システムを実施する場合など、実際の印刷物と見本(印刷目標)との比較等において、この点を考慮する必要がある。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、印刷機のライン上にセンサを取り付けて印刷後の色調を検出しこれをフィードバックして印刷機の色調を見本等に合わせる場合に、ドライダウンを考慮しながら適正に実施することができるようにした、印刷絵柄の画像表示装置及び方法、並びに印刷色調制御装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷絵柄の画像表示装置(請求項1)は、印刷機で印刷される印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力される発色情報入力部と、前記インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部と、前記発色情報入力部に入力された前記印刷絵柄のインキ乾燥レベル及び発色状態の情報と、前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性とから、指定されたインキ乾燥状態における前記印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成する表示画像情報生成部と、前記表示画像情報生成部により生成された表示画像情報を表示可能であるモニタと、をそなえていることを特徴としている。
なお、インキ乾燥レベルとは、インキがどの程度乾燥したかに相当するもので、印刷直後のウェット状態からインキが完全に乾燥した状態までを含むものとする。
前記発色特性記憶部には、前記のインキ乾燥レベルに応じた発色特性として、少なくとも、前記インキ乾燥前の特定乾燥レベルの発色状態と、その後、インキ乾燥後の発色状態との対応関係が記憶されていることが好ましい(請求項2)。
前記発色特性記憶部には、前記のインキ乾燥レベルに応じた発色特性として、少なくとも、前記インキ乾燥前の特定乾燥レベルの発色状態と、その後、インキ乾燥後の発色状態との対応関係が記憶されていることが好ましい(請求項2)。
前記モニタには、前記印刷機を操作する操作端末用モニタが兼用されていることが好ましい(請求項3)。
さらに、前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出部を、さらにそなえ、前記発色情報入力部には、前記発色状態検出部で検出された前記印刷物の発色状態の検出情報である印刷物検出情報が入力されることが好ましい(請求項4)。
さらに、前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出部を、さらにそなえ、前記発色情報入力部には、前記発色状態検出部で検出された前記印刷物の発色状態の検出情報である印刷物検出情報が入力されることが好ましい(請求項4)。
この場合、前記印刷絵柄の製版データから該製版データに対応した刷版により前記印刷機で印刷した場合の、所定のインキ乾燥レベルに応じた印刷物の発色状態を、予め設定された製版データと発色状態との対応関係から算出する製版データ対応発色状態算出部を、さらにそなえ、前記発色情報入力部には、前記製版データ対応発色状態算出部で算出された前記製版データに基づく発色状態の算出情報である製版データ対応算出情報が入力されることが好ましい(請求項5)。
前記モニタは、前記表示画像情報生成部により前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記表示画像情報生成部により前記製版データ対応算出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比して表示しうることが好ましい(請求項6)。
前記発色情報入力部には、前記発色状態検出部により検出された前記印刷絵柄の印刷見本の発色状態の検出情報である印刷見本検出情報が入力されることが好ましい(請求項7)。
前記発色情報入力部には、前記発色状態検出部により検出された前記印刷絵柄の印刷見本の発色状態の検出情報である印刷見本検出情報が入力されることが好ましい(請求項7)。
この場合、前記モニタは、前記表示画像情報生成部により前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記表示画像情報生成部により前記印刷見本検出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比して表示しうることが好ましい(請求項8)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルであることが好ましい(請求項9)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルであることが好ましい(請求項9)。
あるいは、前記基準のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベルであることが好ましい(請求項10)。
本発明の印刷色調制御装置(請求項11)は、印刷機で印刷される印刷絵柄について、所定のインキ乾燥レベルにおける発色目標を設定する発色目標設定部と、前記インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部と、前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出部と、前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性に基づいて、前記発色目標設定部により設定された前記発色目標と、前記発色状態検出部により検出された前記発色状態とを、いずれも予め設定された基準のインキ乾燥レベルでの発色に補正した上で、前記発色状態が前記発色目標に近づくようにインキ供給を自動で制御する制御部とをそなえていることを特徴としている。
本発明の印刷色調制御装置(請求項11)は、印刷機で印刷される印刷絵柄について、所定のインキ乾燥レベルにおける発色目標を設定する発色目標設定部と、前記インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部と、前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出部と、前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性に基づいて、前記発色目標設定部により設定された前記発色目標と、前記発色状態検出部により検出された前記発色状態とを、いずれも予め設定された基準のインキ乾燥レベルでの発色に補正した上で、前記発色状態が前記発色目標に近づくようにインキ供給を自動で制御する制御部とをそなえていることを特徴としている。
前記所定のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベル、又は、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルであることが好ましい(請求項12)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベル、又は、完全に乾燥したレベルであることが好ましい(請求項13)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベル、又は、完全に乾燥したレベルであることが好ましい(請求項13)。
また、請求項4〜10のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示装置を含んでいることが好ましい(請求項14)。
本発明の印刷絵柄の画像表示方法(請求項15)は、印刷機で印刷される印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力する入力ステップと、前記入力された前記印刷絵柄のインキ乾燥レベル及び発色状態の情報と、予め記憶された前記インキ乾燥レベルに応じた発色特性と、指定されたインキ乾燥レベルにおける前記印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成する画像生成ステップと、前記表示画像情報生成部により生成された表示画像情報をモニタに表示する表示ステップと、をそなえていることを特徴としている。
本発明の印刷絵柄の画像表示方法(請求項15)は、印刷機で印刷される印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力する入力ステップと、前記入力された前記印刷絵柄のインキ乾燥レベル及び発色状態の情報と、予め記憶された前記インキ乾燥レベルに応じた発色特性と、指定されたインキ乾燥レベルにおける前記印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成する画像生成ステップと、前記表示画像情報生成部により生成された表示画像情報をモニタに表示する表示ステップと、をそなえていることを特徴としている。
前記のインキ乾燥レベルに応じた発色特性とは、少なくとも、前記インキ乾燥前の特定乾燥レベルの印刷絵柄の発色状態と、その後、インキ乾燥後の印刷絵柄の発色状態との対応関係を含んでいることが好ましい(請求項16)。
前記モニタとして、前記印刷機を操作する操作端末用モニタを兼用することが好ましい(請求項17)。
前記モニタとして、前記印刷機を操作する操作端末用モニタを兼用することが好ましい(請求項17)。
前記入力ステップでは、前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態の検出情報である印刷物検出情報が入力されることが好ましい(請求項18)。
前記入力ステップでは、記印刷絵柄の製版データから該製版データに対応した刷版により前記印刷機で印刷した場合の、所定のインキ乾燥レベルに応じた印刷物の発色状態を、予め設定された製版データと発色状態との対応関係から算出した情報である製版データ対応算出情報が入力されることが好ましい(請求項19)。
前記入力ステップでは、記印刷絵柄の製版データから該製版データに対応した刷版により前記印刷機で印刷した場合の、所定のインキ乾燥レベルに応じた印刷物の発色状態を、予め設定された製版データと発色状態との対応関係から算出した情報である製版データ対応算出情報が入力されることが好ましい(請求項19)。
前記表示ステップでは、前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記製版データ対応算出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比してモニタに表示することが好ましい(請求項20)。
前記入力ステップでは、前記印刷絵柄の印刷見本の発色状態の検出情報である印刷見本検出情報が入力されることが好ましい(請求項21)。
前記入力ステップでは、前記印刷絵柄の印刷見本の発色状態の検出情報である印刷見本検出情報が入力されることが好ましい(請求項21)。
この場合、前記表示ステップでは、前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記印刷見本検出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比して表示することが好ましい(請求項22)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルであることが好ましい(請求項23)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルであることが好ましい(請求項23)。
或いは、前記基準のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベルであることが好ましい(請求項24)。
本発明の印刷色調制御装置(請求項25)は、印刷機で印刷される印刷絵柄について、所定のインキ乾燥レベルにおける発色目標を設定する発色目標設定ステップと、前記印刷機で印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出ステップと、前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性に基づいて、前記発色目標設定部により設定された前記発色目標と、前記発色状態検出部により検出された前記発色状態とを、予め設定された基準のインキ乾燥レベルでの発色に補正した上で、前記発色状態が前記発色目標に近づくようにインキ供給を自動で制御する制御ステップとをそなえていることを特徴としている。
本発明の印刷色調制御装置(請求項25)は、印刷機で印刷される印刷絵柄について、所定のインキ乾燥レベルにおける発色目標を設定する発色目標設定ステップと、前記印刷機で印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出ステップと、前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性に基づいて、前記発色目標設定部により設定された前記発色目標と、前記発色状態検出部により検出された前記発色状態とを、予め設定された基準のインキ乾燥レベルでの発色に補正した上で、前記発色状態が前記発色目標に近づくようにインキ供給を自動で制御する制御ステップとをそなえていることを特徴としている。
前記所定のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベル、又は、前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルであることが好ましい(請求項26)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベル、又は、完全に乾燥したレベルであることが好ましい(請求項27)。
さらに、印刷色調制御を実施する際に、請求項15〜24のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示方法により、モニタに画像表示を行なうことが好ましい(請求項28)。
前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベル、又は、完全に乾燥したレベルであることが好ましい(請求項27)。
さらに、印刷色調制御を実施する際に、請求項15〜24のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示方法により、モニタに画像表示を行なうことが好ましい(請求項28)。
本発明の印刷絵柄の画像表示装置及び方法(請求項1,15)によれば、印刷機で印刷される印刷絵柄の発色状態の情報とこの時のインキ乾燥レベルとから、指定されたインキ乾燥レベルにおける印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成することができ、生成された表示画像情報をモニタに表示することにより、インキ乾燥レベル、つまり、ドライダウンの進行に応じた発色状態を、モニタを通して視認することができ、ドライダウンを考慮した発色状態を確認することができる。
インキ乾燥レベルに応じた発色特性として、少なくとも、インキ乾燥前の特定乾燥レベルの発色状態と、その後のインキ乾燥後の発色状態との対応関係が記憶されていれば(請求項2,16)、かかる2つのインキ乾燥レベルについて、一方のインキ乾燥レベルにおける発色状態の情報が得られれば、他方のインキ乾燥レベルにおける発色状態の情報に変換することができる。
なお、モニタに、印刷機を操作する操作端末用モニタを兼用すれば(請求項3,17)、スペース効率の向上や設備コストの低減に寄与しうる。
印刷機で印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出して、この検出情報である印刷物検出情報が入力されれば(請求項4,18)、実際の印刷直後の印刷絵柄の画像を、インキ乾燥レベル、つまり、ドライダウンの進行に応じた発色状態で、モニタに表示することができ、印刷機を作動させながら得られる印刷結果についてのドライダウンを考慮した発色状態を、リアルタイムで確認することができる。
印刷機で印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出して、この検出情報である印刷物検出情報が入力されれば(請求項4,18)、実際の印刷直後の印刷絵柄の画像を、インキ乾燥レベル、つまり、ドライダウンの進行に応じた発色状態で、モニタに表示することができ、印刷機を作動させながら得られる印刷結果についてのドライダウンを考慮した発色状態を、リアルタイムで確認することができる。
また、印刷する印刷絵柄の製版データからこれに対応した刷版により前記印刷機で印刷した場合に得られる、所定のインキ乾燥レベルに応じた印刷物の発色状態を、予め設定された製版データと発色状態との対応関係から算出し、この発色状態を入力すると(請求項5,19)、所定のインキ乾燥レベルに応じた発色特性から、指定されたインキ乾燥レベルにおける印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成しモニタに表示することができ、これにより、製版データに応じた発色状態を、例えば目標とする発色状態として、ドライダウンを考慮した状態でモニタを通して視認することができる。
そして、モニタに、印刷物画像から生成された印刷物画像情報と製版データから生成された基準画像情報とを、対比して表示することにより(請求項6,20)、印刷物画像情報である印刷結果の発色状態を、基準画像情報である目標の発色状態と比較しながら、色合わせを行なうことが可能になる。特に、同一のモニタ画面に印刷物画像と基準画像とを表示することにより、個々のモニタの発色特性に応じた発色の誤差影響をなくすことができ、色合わせを適切に行なうことができる。
あるいは、発色状態検出部により印刷絵柄の印刷見本の発色状態を検出し、この発色状態を入力すると(請求項7,21)、発色状態検出部におけるインキ乾燥レベルに応じた印刷見本の発色特性から、指定されたインキ乾燥レベルにおける印刷見本の発色状態に応じた表示画像情報を生成しモニタに表示することができ、これにより、印刷見本の発色状態を、例えば目標とする発色状態として、ドライダウンを考慮した状態でモニタを通して視認することができる。
モニタに、印刷物画像から生成された印刷物画像情報と印刷見本から生成された基準画像情報とを、対比して表示することにより(請求項8,22)、印刷物画像情報である印刷結果の発色状態を、基準画像情報である目標の発色状態と比較しながら、色合わせを行なうことが可能になる。特に、同一のモニタ画面に印刷物画像と基準画像とを表示することにより、個々のモニタの発色特性に応じた発色の誤差影響をなくすことができ、色合わせを適切に行なうことができる。
基準のインキ乾燥レベルを、発色状態検出部により印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルとすれば(請求項9,23)、インキが乾燥する前のウェット状態の発色状態を基準にモニタに表示することになり、基準のインキ乾燥レベルを、完全に乾燥したレベルとすれば(請求項10,24)、インキが乾燥したドライ状態の発色状態を基準にモニタに表示することになる。このように、いずれかのインキ乾燥レベルを基準にしてモニタに表示すれば、その時点の発色状態を目視により確認することができ、色合わせに適用することができる。
本発明の印刷色調制御装置及び方法(請求項11,25)によれば、発色目標と、検出された発色状態とを、いずれも予め設定された基準のインキ乾燥レベルでの発色に補正した上で、発色状態が発色目標に近づくようにインキ供給を自動で制御するので、インキのドライダウンの進行を考慮した適切なインキ供給制御を実現でき、発色状態を発色目標に適切に近づけることができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図9は本発明の一実施形態に係る印刷絵柄の画像表示装置及び印刷色調制御装置を示すものであり、これらの図に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施形態に係る印刷絵柄の画像表示装置及び印刷色調制御装置を示すものであり、これらの図に基づいて説明する。
[品質制御装置の構成]
まず、本実施形態に係る印刷色調制御装置の機能を有する品質制御装置について説明する。
本実施形態の場合、図2に示すように、印刷機は新聞輪転機6である。
はじめに新聞輪転機6を説明すると、本実施形態の新聞輪転機6は多色刷りの両面印刷機であり、給紙部11とインフィード部(図示略)と印刷部12とウェブパス部13と折機14と排紙部15とをそなえ、給紙部11から供給されるウェブ(連続紙、以下、印刷シートとも言う)10に印刷部12で印刷を行ない、ウェブパス部13を経て折機14でウェブ10を切断して折りを行なって排紙部15において排紙する。印刷部12には、走行するウェブ10の印刷部分の絵柄の発色状態としての混色網濃度(実濃度)を検出するIRGB濃度計(発色状態検出部、検出手段)16と、印刷部12におけるインキ供給量(具体的にはインキキー)と湿し水とを制御する輪転機制御装置17とを備えている。
まず、本実施形態に係る印刷色調制御装置の機能を有する品質制御装置について説明する。
本実施形態の場合、図2に示すように、印刷機は新聞輪転機6である。
はじめに新聞輪転機6を説明すると、本実施形態の新聞輪転機6は多色刷りの両面印刷機であり、給紙部11とインフィード部(図示略)と印刷部12とウェブパス部13と折機14と排紙部15とをそなえ、給紙部11から供給されるウェブ(連続紙、以下、印刷シートとも言う)10に印刷部12で印刷を行ない、ウェブパス部13を経て折機14でウェブ10を切断して折りを行なって排紙部15において排紙する。印刷部12には、走行するウェブ10の印刷部分の絵柄の発色状態としての混色網濃度(実濃度)を検出するIRGB濃度計(発色状態検出部、検出手段)16と、印刷部12におけるインキ供給量(具体的にはインキキー)と湿し水とを制御する輪転機制御装置17とを備えている。
このような新聞輪転機6に対して設けられた品質制御装置画像サーバ2は、客先の製版側CTPサーバ1から、印刷データとして高解像度の紙面イメージデータをTiff形式で送信されジョブ情報をXML形式で送信され、紙面イメージデータを印刷機で扱える所定の規格(例えばCIP4規格)のデータに変換する。なお、図示しないが、客先製版側CTPサーバ1からの紙面イメージデータに基づいてCTPにより刷版が製版される。
オペレーションターミナルパソコン3は、品質制御装置画像サーバ(操作端末)2で所定の規格に変換された紙面イメージデータとジョブ情報とに基づいてインキ供給量をプリセットしたり制御したりするためのもので、インキ供給量調整により後述の色調制御を行なう際にオペレータが監視や指令等を行なうために用いられる。特に、タッチディスプレイ3aをそなえ、タッチディスプレイ3aの画面を見ながら、指令等を行なうことができる。
CCSパソコン4は、輪転機側の管理システムに供えられ、品質制御装置画像サーバ2で所定の規格データに変換された紙面イメージデータのページをどの印刷ユニットに割り付けるか等の処理や他の運転条件の入力などの処理を行なうためのものである。
品質制御装置5は、印刷時の自動制御を行なうためのもので、各印刷機のIRGB濃度計16から出力される紙面画像信号に基づいて各印刷機の色調自動制御にかかる制御量を算出するための演算装置5aと、これらの演算装置5aからの制御量情報や輪転機の状態信号や排紙部15からのエンコーダ信号を入力され、色調自動制御にかかるインキキー制御信号,湿し水制御指令や、欠陥紙面排紙指令を出力し、各制御を行なう。品質制御装置5のこれらの機能のうち、インキキー制御による色調自動制御に関する機能要素が、本実施形態にかかる印刷色調制御装置に相当する。
品質制御装置5は、印刷時の自動制御を行なうためのもので、各印刷機のIRGB濃度計16から出力される紙面画像信号に基づいて各印刷機の色調自動制御にかかる制御量を算出するための演算装置5aと、これらの演算装置5aからの制御量情報や輪転機の状態信号や排紙部15からのエンコーダ信号を入力され、色調自動制御にかかるインキキー制御信号,湿し水制御指令や、欠陥紙面排紙指令を出力し、各制御を行なう。品質制御装置5のこれらの機能のうち、インキキー制御による色調自動制御に関する機能要素が、本実施形態にかかる印刷色調制御装置に相当する。
なお、オペレーションターミナルパソコン3は、品質制御装置5によって行なう制御に関する各種の設定を行なうことができ、オペレーションターミナルパソコン3及び品質制御装置5から印刷自動制御装置8が構成されている。
なお、本実施形態にかかる印刷絵柄の画像表示装置及び印刷色調制御装置では、実際の印刷を行なった際の印刷絵柄等を表示する表示用モニタとして、品質制御装置5の品質制御装置画像サーバ2のモニタ(操作端末用モニタ)2aが兼用されている。また、本実施形態の場合、表示用モニタ2aに印刷絵柄等を表示するための演算を行なう演算装置にも、品質制御装置画像サーバ2の演算装置2bが兼用されている。
なお、本実施形態にかかる印刷絵柄の画像表示装置及び印刷色調制御装置では、実際の印刷を行なった際の印刷絵柄等を表示する表示用モニタとして、品質制御装置5の品質制御装置画像サーバ2のモニタ(操作端末用モニタ)2aが兼用されている。また、本実施形態の場合、表示用モニタ2aに印刷絵柄等を表示するための演算を行なう演算装置にも、品質制御装置画像サーバ2の演算装置2bが兼用されている。
[印刷絵柄の画像表示装置の構成]
ここで、本実施形態にかかる印刷絵柄の画像表示装置を説明すると、図1に示すように、演算装置2bには、画像表示装置の機能として、印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力される発色情報入力部21,インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部22,指定されたインキ乾燥レベルにおける表示画像情報を生成する表示画像情報生成部23の各機能がそなえられ、さらに、印刷色調制御の機能として、発色目標設定部24がそなえられている。なお、インキ乾燥レベルとは、インキがどの程度乾燥したかに相当するもので、印刷直後のウェット状態からインキが完全に乾燥した状態までを含むものとする。
ここで、本実施形態にかかる印刷絵柄の画像表示装置を説明すると、図1に示すように、演算装置2bには、画像表示装置の機能として、印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力される発色情報入力部21,インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部22,指定されたインキ乾燥レベルにおける表示画像情報を生成する表示画像情報生成部23の各機能がそなえられ、さらに、印刷色調制御の機能として、発色目標設定部24がそなえられている。なお、インキ乾燥レベルとは、インキがどの程度乾燥したかに相当するもので、印刷直後のウェット状態からインキが完全に乾燥した状態までを含むものとする。
発色情報入力部21には、IRGB濃度計(発色状態検出部)16により検出された検出情報、即ち、印刷機6で所定の印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を示す、印刷絵柄の各部のIRGBの検出データや、かかる印刷絵柄の製版データに対応した発色状態を示す、印刷絵柄の各部のIRGBデータが入力される。
なお、製版データは各インキ色[k(クロ;墨),c(シアン;藍),m(マゼンタ;紅),y(イエロー;黄)]の印刷絵柄の各部の網点面積率情報c,m,y,kであるのに対して、発色状態は各色光[I(赤外光)、R(赤)、G(緑)、B(青)]の反射濃度情報I,R,G,Bとして与えられる。
なお、製版データは各インキ色[k(クロ;墨),c(シアン;藍),m(マゼンタ;紅),y(イエロー;黄)]の印刷絵柄の各部の網点面積率情報c,m,y,kであるのに対して、発色状態は各色光[I(赤外光)、R(赤)、G(緑)、B(青)]の反射濃度情報I,R,G,Bとして与えられる。
したがって、製版データに対応した刷版により印刷機6で印刷した場合にIRGB濃度計(発色状態検出部)16によって検出される発色状態(反射濃度)I,R,G,Bは、例えば、IRGB濃度計16のセンサ値I,R,G,Bと色空間座標Labとの関係を示すデバイスプロファイル(ICCプロファイル1)と、製版データc,m,y,kと色空間座標Labとの関係を示す印刷機6のデバイスプロファイル(ICCプロファイル2)とを用意すれば、製版データc,m,y,kからこれに応じた発色状態(反射濃度)I,R,G,Bを得ることができる。
なお、印刷後のインキのドライダウンを考慮すると、各デバイスプロファイルは、インキが完全に乾いた乾燥レベル(つまり、通常、印刷製品として消費者の手に渡った乾燥状態)のもの(これを、「ドライ状態のデバイスプロファイル」という)と、例えばIRGB濃度計16により検出した時点のインキが乾かないウェット状態のもの(これを、「ウェット状態のデバイスプロファイル」という)とがある。これらの各インキ乾燥レベルの各デバイスプロファイルは、インキ乾燥レベルに応じた発色特性に相当するもので、発色特性記憶部22には、これらの各インキ乾燥レベルの各デバイスプロファイルが記憶されている。なお、これらの各デバイスプロファイルの取得方法については後述する。
ここでは、このようにして製版データc,m,y,kから得られた発色状態(反射濃度)I,R,G,Bを発色目標(目標濃度)として、発色情報入力部21に入力するが、発色目標(目標濃度)としては、製版データc,m,y,kに基づく以外に、印刷見本(持込ゲラ)をIRGB濃度計16により計測して得ることもできる。ただし、この場合、別途、計測作業が必要になるため、製版データc,m,y,kから得る方が簡便である。
表示画像情報生成部23では、発色情報入力部21に入力された各発色状態、つまり、IRGB濃度計16による検出情報(印刷直後でインキ乾燥前の発色状態の情報)と、発色目標(目標濃度)とを表示する。この表示には、検出画像(IRGB濃度計16により検出された発色状態を示す画像)のみ或いは目標画像(発色目標を示す画像)のみを単独で表示するモードと、検出画像と目標画像とを対比して表示するモードとを選択できるようになっており、さらに、これらの表示は、指定されたインキ乾燥レベルに応じて実施するようになっている。ここでは、インキ乾燥レベルとして、インキが完全に乾いたレベル(ドライ状態)と、IRGB濃度計16により検出した時点のインキが乾かないレベル(ウェット状態)との2種類が設けられ、選択して表示を指定できるようになっている。
ここでは、品質制御装置画像サーバ2のモニタ2aにおいて、印刷絵柄の発色状態を示す画像を表示するモードを選択したら、画像表示配置として、検出画像の単独表示と、目標画像(基準画像)の単独表示と、両画像の対比表示との選択メニュー、及び、インキ乾燥レベルとして、ドライ状態と、ウェット状態との選択メニューを表示して、これらのメニューから表示したいモードをマウス等の操作によって選択できるようになっている。図1には対比表示でウェット状態を選択した場合を示しているが、画面下部には、検出画像,目標画像,対比の選択メニューと、ドライ,ウェットの選択メニューとが表示されており、表示を切り替えることができるようになっている。
つまり、モニタ2aにおける画像表示配置としては、図3(a)に示すように、検出画像(センサ画像)と目標画像(製版画像)とを対比して表示するものと、図3(b)に示すように、検出画像(センサ画像)を単独で表示するものと、図3(c)に示すように、目標画像(製版画像)を単独で表示するものとがある。また、品質制御装置画像サーバ2のモニタ2aが、品質制御装置の端末として用いられるときには、図3(d)に示すように、端末操作画面が表示される。
[印刷色調制御]
ここで、本実施形態にかかる印刷色調制御装置による制御、つまり、品質制御装置5の色調自動制御のインキキー制御に関して説明すると、この色調制御では、検出した印刷絵柄の発色状態である実濃度と発色目標である目標濃度とを比較して、実濃度が目標濃度に近づくようにインキ供給量(インキキー開度)を制御する。このとき、実濃度と目標濃度とを、インキ乾燥レベルを一致させた上で制御を行なう。
ここで、本実施形態にかかる印刷色調制御装置による制御、つまり、品質制御装置5の色調自動制御のインキキー制御に関して説明すると、この色調制御では、検出した印刷絵柄の発色状態である実濃度と発色目標である目標濃度とを比較して、実濃度が目標濃度に近づくようにインキ供給量(インキキー開度)を制御する。このとき、実濃度と目標濃度とを、インキ乾燥レベルを一致させた上で制御を行なう。
つまり、IRGB濃度計16により検出した時点ではインキが乾かないウェット状態なので一般に発色濃度は高いが、その後のドライダウンによって発色濃度は次第に低下していく。一方、目標発色濃度としては、通常はインキが完全に乾いたドライ状態のものが与えられる。このため、IRGB濃度計16により検出したウェット状態の発色濃度をドライ状態の目標発色濃度と比較しても正しくは制御できない。
そこで、例えば、発色特性記憶部22に記憶された発色特性を用いて、ドライ状態の目標濃度をIRGB濃度計16により検出した時点と同様のウェット状態の目標発色濃度に換算した上で、このウェット状態の目標発色濃度にIRGB濃度計16により検出したウェット状態の発色濃度を比較して実発色濃度が目標発色濃度に近づくようにインキ供給量(インキキー開度)を制御する。
なお、ここで、IRGB濃度計16により検出される検出発色濃度も、目標発色濃度も、各発色(各反射色)I,R,G,Bが混在するものであるが、これらを例えばセンサデバイスプロファイルや印刷機のデバイスプロファイル等を用いて、各単色のインキ色濃度c,m,y,kに変換した上で、各単色のインキ色濃度c,m,y,kをベタ濃度値に変換し、検出濃度にかかるベタ濃度値と目標濃度にかかるベタ濃度値との差分をとって、検出発色濃度にかかるベタ濃度値が目標発色濃度にかかるベタ濃度値よりも小さければ当該インキの供給量を増加させ、検出発色濃度にかかるベタ濃度値が目標発色濃度にかかるベタ濃度値よりも大きければ当該インキの供給量を減少させるように制御する。
もちろん、インキ乾燥レベルを一致させた上で実濃度と目標濃度とを用いればよく、発色特性記憶部22に記憶された発色特性を用いて、IRGB濃度計16により検出したウェット状態の発色濃度をドライ状態の発色濃度に変換した上で、このドライ状態の検出発色濃度にかかる各インキのベタ濃度値と、ドライ状態の目標発色濃度にかかる各インキのベタ濃度値とを比較して、インキの供給量を制御するようにしてもよい。
なお、印刷色調制御は、品質制御装置5による色調自動制御のほか、オペレータが手動により色調制御を行なえるように、品質制御装置5には、その端末である品質制御装置画像サーバ2によって、色調自動制御モードと色調手動制御モードとを選択できるようにあっている。特に、色調手動制御モードでは、品質制御装置画像サーバ2のモニタ2aを印刷絵柄の発色状態を示す画像を表示しながらこれを参照して手動操作することができるようになっている。
[ICCプロファイルの取得]
・ドライ状態のICCプロファイルの取得方法
ドライ状態のICCプロファイルを取得するには、例えば図4のフローチャートに示すように、回転体に、本印刷機6で印刷したドライ状態のカラースケール(例えばISO12642チャートを使用)の印刷サンプルを貼り、各カラースケールの濃度IRGBをIRGB濃度計16により測定する(ステップa10)。
・ドライ状態のICCプロファイルの取得方法
ドライ状態のICCプロファイルを取得するには、例えば図4のフローチャートに示すように、回転体に、本印刷機6で印刷したドライ状態のカラースケール(例えばISO12642チャートを使用)の印刷サンプルを貼り、各カラースケールの濃度IRGBをIRGB濃度計16により測定する(ステップa10)。
次に、この濃度IRGBを測定したカラースケールのLabを一般的な計測器で計測する(ステップa20)。
この結果、ドライ状態のセンサIRGBとLabとの対応関係に相当するIRGB濃度計16のデバイスプロファイル(ICCプロファイル1)を作成することができる。
また、使用したカラースケールの製版データcmykは既知であるので、ドライ状態の製版データcmykとLabとの対応関係に相当する印刷機6のデバイスプロファイル(ICCプロファイル2)を作成することができる。
この結果、ドライ状態のセンサIRGBとLabとの対応関係に相当するIRGB濃度計16のデバイスプロファイル(ICCプロファイル1)を作成することができる。
また、使用したカラースケールの製版データcmykは既知であるので、ドライ状態の製版データcmykとLabとの対応関係に相当する印刷機6のデバイスプロファイル(ICCプロファイル2)を作成することができる。
これらのICCプロファイル1,2から、ドライ状態の製版データcmykとセンサIRGBのデバイスプロファイル(ICCプロファイル3)を作成することができる(以上、ステップa30)。
・ウェット状態のICCプロファイルの取得方法
ウェット状態のICCプロファイルを取得するには、例えば図5のフローチャートに示すように、機上で、カラースケールを印刷して、各カラースケールの濃度IRGBをIRGB濃度計16により測定する(ステップb10)。
・ウェット状態のICCプロファイルの取得方法
ウェット状態のICCプロファイルを取得するには、例えば図5のフローチャートに示すように、機上で、カラースケールを印刷して、各カラースケールの濃度IRGBをIRGB濃度計16により測定する(ステップb10)。
次に、ICCプロファイル1を使って、このカラースケールのLabを計算する(ステップb20)。
この結果、ウェット状態のセンサIRGBとLabとの対応関係に相当するIRGB濃度計16のデバイスプロファイル(ICCプロファイル4)を作成することができる。
また、使用したカラースケールの製版データcmykは既知であるので、ウェット状態の製版データcmykとLabとの対応関係に相当する印刷機6のデバイスプロファイル(ICCプロファイル5)を作成することができる。
この結果、ウェット状態のセンサIRGBとLabとの対応関係に相当するIRGB濃度計16のデバイスプロファイル(ICCプロファイル4)を作成することができる。
また、使用したカラースケールの製版データcmykは既知であるので、ウェット状態の製版データcmykとLabとの対応関係に相当する印刷機6のデバイスプロファイル(ICCプロファイル5)を作成することができる。
これらのICCプロファイル4,5から、ウェット状態の製版データcmykとセンサIRGBのデバイスプロファイル(ICCプロファイル6)を作成することができる(以上、ステップb30)。
[作用,効果]
本発明の一実施形態にかかる印刷絵柄の画像表示装置及び印刷色調制御装置は上述のように構成されているので、以下のようにして印刷絵柄の画像表示及び印刷色調制御を行なうことができる。
本発明の一実施形態にかかる印刷絵柄の画像表示装置及び印刷色調制御装置は上述のように構成されているので、以下のようにして印刷絵柄の画像表示及び印刷色調制御を行なうことができる。
[印刷色調制御]
色調制御の際には、まず、図6(a)に示すように、製版データc,m,y,kから得られるドライ状態の発色状態(反射濃度)I,R,G,B、或いは、持込ゲラから得られるドライ状態の発色状態(反射濃度)I,R,G,Bにより、モニタ2a上にドライで発色目標のモニタシミュレーションを行なう。
色調制御の際には、まず、図6(a)に示すように、製版データc,m,y,kから得られるドライ状態の発色状態(反射濃度)I,R,G,B、或いは、持込ゲラから得られるドライ状態の発色状態(反射濃度)I,R,G,Bにより、モニタ2a上にドライで発色目標のモニタシミュレーションを行なう。
次に、図6(b)に示すように、ウェット釦を指定して発色目標をウェット状態に変換してモニタ2a上に表示にし、ウェット状態の検出画像(センサ・リアル画像)と対比表示する。
ここで、色調制御を手動で行なう場合、キーを調整して、検出画像(センサ・リアル画像)が製版画像(ウェット表示)の色になるよう検出画像(センサ・リアル画像)の色を修正する。
ここで、色調制御を手動で行なう場合、キーを調整して、検出画像(センサ・リアル画像)が製版画像(ウェット表示)の色になるよう検出画像(センサ・リアル画像)の色を修正する。
一方、色調制御を手動で行なう場合、製版画像(ウェット表示)の目標濃度を濃度制御装置に送信して、色調制御する。
これにより、以下のような効果を得ることができる。
(a)発色目標の製版画像と印刷中の検出画像との両方の色を1つのモニタ2aに映し出すので、モニタをキャリブレーションする必要がない。
(b)印刷絵柄を表示する表示用モニタとして、品質制御装置5の品質制御装置画像サーバ2のモニタ(操作端末用モニタ)2aが兼用されているのでモニタにかかる設備コストを抑制することができ、また、モニタ設置にかかるスペース上の節約にもなる。
(c)同一のインキ乾燥レベル(例えば、完全なウェット状態)での色合わせが可能となるので、ドライダウンの進行を考慮して正確に色合わせを行なうことができる。
これにより、以下のような効果を得ることができる。
(a)発色目標の製版画像と印刷中の検出画像との両方の色を1つのモニタ2aに映し出すので、モニタをキャリブレーションする必要がない。
(b)印刷絵柄を表示する表示用モニタとして、品質制御装置5の品質制御装置画像サーバ2のモニタ(操作端末用モニタ)2aが兼用されているのでモニタにかかる設備コストを抑制することができ、また、モニタ設置にかかるスペース上の節約にもなる。
(c)同一のインキ乾燥レベル(例えば、完全なウェット状態)での色合わせが可能となるので、ドライダウンの進行を考慮して正確に色合わせを行なうことができる。
[印刷絵柄の画像表示]
・ドライ状態のモニタ表示
検出画像(センサ・リアル画像)及び製版画像をドライ状態でモニタ表示する場合、図7に示すように、IRGB濃度計16により検出したウェット状態のIRGBを、ICCプロファイル3及びICCプロファイル6を用いたCMS変換により、ドライ状態のIRGBに変換し、さらに、ICCプロファイル1を用いたCMS変換により、ドライ状態のLabに変換した上で、モニタ2aのモニタプロファイルを通じたCMS変換によりモニタ2aに画像表示RGBする。
・ドライ状態のモニタ表示
検出画像(センサ・リアル画像)及び製版画像をドライ状態でモニタ表示する場合、図7に示すように、IRGB濃度計16により検出したウェット状態のIRGBを、ICCプロファイル3及びICCプロファイル6を用いたCMS変換により、ドライ状態のIRGBに変換し、さらに、ICCプロファイル1を用いたCMS変換により、ドライ状態のLabに変換した上で、モニタ2aのモニタプロファイルを通じたCMS変換によりモニタ2aに画像表示RGBする。
一方、製版データc,m,y,kを、ICCプロファイル2を用いたCMS変換により、ドライ状態のLabに変換した上で、モニタ2aのモニタプロファイルを通じたCMS変換によりモニタ2aに画像表示RGBする。
このようにして、検出画像及び製版画像をいずれもドライ状態としてモニタ2a上に表示することにより、ドライ状態で供給される実際の商品に近い色合いをモニタ2aで参照しながら適切に色合わせを行なうことができる。
このようにして、検出画像及び製版画像をいずれもドライ状態としてモニタ2a上に表示することにより、ドライ状態で供給される実際の商品に近い色合いをモニタ2aで参照しながら適切に色合わせを行なうことができる。
・ウェット状態のモニタ表示
検出画像(センサ・リアル画像)及び製版画像をウェット状態でモニタ表示する場合、図8に示すように、IRGB濃度計16により検出したウェット状態のIRGBを、ICCプロファイル4を用いたCMS変換により、ウェット状態のLabに変換した上で、モニタ2aのモニタプロファイルを通じたCMS変換によりモニタ2aに画像表示RGBする。
検出画像(センサ・リアル画像)及び製版画像をウェット状態でモニタ表示する場合、図8に示すように、IRGB濃度計16により検出したウェット状態のIRGBを、ICCプロファイル4を用いたCMS変換により、ウェット状態のLabに変換した上で、モニタ2aのモニタプロファイルを通じたCMS変換によりモニタ2aに画像表示RGBする。
一方、製版データc,m,y,kを、ICCプロファイル5を用いたCMS変換により、ウェット状態のLabに変換した上で、モニタ2aのモニタプロファイルを通じたCMS変換によりモニタ2aに画像表示RGBする。
このようにして、検出画像及び製版画像をいずれもウェット状態としてモニタ2a上に表示することにより、IRGB濃度計16による検出データをドライ状態に変換することなくそのまま用いながら色合わせを行なうので、検出データにかかる演算装置の演算負担を軽減しながら適切に色合わせを行なうことができる。特に、自動で色合わせを行なう際には、演算負担の軽減メリットは大きいものと考えられる。
このようにして、検出画像及び製版画像をいずれもウェット状態としてモニタ2a上に表示することにより、IRGB濃度計16による検出データをドライ状態に変換することなくそのまま用いながら色合わせを行なうので、検出データにかかる演算装置の演算負担を軽減しながら適切に色合わせを行なうことができる。特に、自動で色合わせを行なう際には、演算負担の軽減メリットは大きいものと考えられる。
[センサ画像の解像度向上表示]
センサ画像は、通常、製版画像に比べて解像度が低いため、モニタ表示を参照しながら色合わせを行なう場合、センサ画像の解像度を向上させることは色合わせ精度を向上させる上で極めて有効である。
センサ画像は、通常、製版画像に比べて解像度が低いため、モニタ表示を参照しながら色合わせを行なう場合、センサ画像の解像度を向上させることは色合わせ精度を向上させる上で極めて有効である。
そこで、図9(a)に示すように、センサ画素に対応した製版データを用いてセンサ画像の解像度を向上させることが考えられる。つまり、まず、IRGB濃度計16による検出データであるウェット状態のIRGBを、ICCプロファイル6を用いたCMS変換により、ウェット状態の網点面積率c,m,y,kに変換する。各センサ画素のウェット状態のIRGBを変換した網点面積率c,m,y,kは、これに対応した位置の製版データの網点面積率c,m,y,kと対応させることができる。
図9(b)に網点面積率cについて例示するが、各センサ画素に対して製版データの画素は細かいため、1つのセンサ画素の網点面積率cに対して多数の製版データの網点面積率c1〜c8が存在する。ここで、センサ画素の網点面積率cに対する製版データの網点面積率c1〜c8の平均値の比の値(係数)kc[c=kc×average(c1〜c8)]を求める。そして、図9(c)に網点面積率cについて例示するように、各センサ画素に対応する製版データの網点面積率cに、これらの求めた係数kcを乗算して、センサ画素よりも細かい製版データの画素単位の網点面積率c´を得ることができる。
図9(a)に示すように、各インキ色について、係数kc,km,ky,kkを求め、各センサ画素に対応する製版データの網点面積率c,m,y,kに、これらの求めた係数kc,km,ky,kkを乗算して、センサ画素よりも細かい製版データの画素単位の網点面積率c´,m´,y´,k´を得ることができる。こうして得られた網点面積率c´,m´,y´,k´を、ICCプロファイル5を用いたCMS変換により、ウェット状態のLabに変換した上で、モニタ2aのモニタプロファイルを通じたCMS変換によりモニタ2aに画像表示RGBする。
これにより、センサ画素よりも細かい製版データの画素単位でセンサ画像を表示することができるので、センサ画像の解像度が向上し、色合わせ精度を向上させることができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上述のものに限定されない。
例えば、発色状態検出部として印刷機のライン上に搭載する発色濃度検出用のセンサは、IRGB濃度計に限るものではなく、RGB濃度計でもよく、また、カメラを用いたものなど種々のものを適用しうる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上述のものに限定されない。
例えば、発色状態検出部として印刷機のライン上に搭載する発色濃度検出用のセンサは、IRGB濃度計に限るものではなく、RGB濃度計でもよく、また、カメラを用いたものなど種々のものを適用しうる。
また、上記の実施形態では、インキ乾燥レベルとして、インキが完全に乾いたレベル(ドライ状態)と、IRGB濃度計16により検出した時点のインキが乾かないレベル(ウェット状態)との2種類を設定しているが、例えば、インキのドライダウンが完了する前の時点で印刷物が供給される場合などは、その印刷物供給時点のインキ乾燥レベルを設定して、モニタに表示するなど、種々のインキ乾燥レベルを想定しうる。
また、ICCプロファイルの取得についても上記実施形態のものに限定されるものではない。
また、ICCプロファイルの取得についても上記実施形態のものに限定されるものではない。
2 品質制御装置画像サーバ(操作端末)
2a 品質制御装置画像サーバ2のモニタ(操作端末用モニタ)
2b 品質制御装置画像サーバ2の演算装置
3 オペレーションターミナルパソコン
3a タッチディスプレイ
4 CCSパソコン
5 品質制御装置
5a 演算装置
6 新聞輪転機
8 印刷自動制御装置
10 ウェブ(連続紙、印刷シート)
11 給紙部
12 印刷部
13 ウェブパス部
14 折機
15 排紙部
16 IRGB濃度計(発色状態検出部、検出手段)
17 輪転機制御装置
21 発色情報入力部
22 発色特性記憶部
23 表示画像情報生成部
24 発色目標設定部
2a 品質制御装置画像サーバ2のモニタ(操作端末用モニタ)
2b 品質制御装置画像サーバ2の演算装置
3 オペレーションターミナルパソコン
3a タッチディスプレイ
4 CCSパソコン
5 品質制御装置
5a 演算装置
6 新聞輪転機
8 印刷自動制御装置
10 ウェブ(連続紙、印刷シート)
11 給紙部
12 印刷部
13 ウェブパス部
14 折機
15 排紙部
16 IRGB濃度計(発色状態検出部、検出手段)
17 輪転機制御装置
21 発色情報入力部
22 発色特性記憶部
23 表示画像情報生成部
24 発色目標設定部
Claims (28)
- 印刷機で印刷される印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力される発色情報入力部と、
前記インキ乾燥状態に応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部と、
前記発色情報入力部に入力された前記印刷絵柄のインキ乾燥レベル及び発色状態の情報と、前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性とから、指定されたインキ乾燥レベルにおける前記印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成する表示画像情報生成部と、
前記表示画像情報生成部により生成された表示画像情報を表示可能であるモニタと、をそなえている
ことを特徴とする、印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記発色特性記憶部には、前記のインキ乾燥レベルに応じた発色特性として、少なくとも、前記インキ乾燥前の特定乾燥レベルの発色状態と、その後、インキ乾燥後の発色状態との対応関係が記憶されている
ことを特徴とする、請求項1記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記モニタには、前記印刷機を操作する操作端末用モニタが兼用されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出部を、さらにそなえ、
前記発色情報入力部には、前記発色状態検出部で検出された前記印刷物の発色状態の検出情報である印刷物検出情報が入力される
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記印刷絵柄の製版データから該製版データに対応した刷版により前記印刷機で印刷した場合の、所定のインキ乾燥レベルに応じた印刷物の発色状態を、予め設定された製版データと発色状態との対応関係から算出する製版データ対応発色状態算出部を、さらにそなえ、
前記発色情報入力部には、前記製版データ対応発色状態算出部で算出された前記製版データに基づく発色状態の算出情報である製版データ対応算出情報が入力される
ことを特徴とする、請求項4記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記モニタは、前記表示画像情報生成部により前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記表示画像情報生成部により前記製版データ対応算出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比して表示しうる
ことを特徴とする、請求項5記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記発色情報入力部には、前記発色状態検出部により検出された前記印刷絵柄の印刷見本の発色状態の検出情報である印刷見本検出情報が入力される
ことを特徴とする、請求項4又は5記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記モニタは、前記表示画像情報生成部により前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記表示画像情報生成部により前記印刷見本検出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比して表示しうる
ことを特徴とする、請求項7記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルである
ことを特徴とする、請求項4〜8のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 前記基準のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベルである
ことを特徴とする、請求項4〜8のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示装置。 - 印刷機で印刷される印刷絵柄について、所定のインキ乾燥レベルにおける発色目標を設定する発色目標設定部と、
前記インキ乾燥レベルに応じた発色特性を記憶した発色特性記憶部と、
前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出部と、
前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性に基づいて、前記発色目標設定部により設定された前記発色目標と、前記発色状態検出部により検出された前記発色状態とを、いずれも予め設定された基準のインキ乾燥レベルでの発色に補正した上で、前記発色状態が前記発色目標に近づくようにインキ供給を自動で制御する制御部とをそなえている
ことを特徴とする、印刷色調制御装置。 - 前記所定のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベル、又は、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルである
ことを特徴とする、請求項11記載の印刷色調制御装置。 - 前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベル、又は、完全に乾燥したレベルである
ことを特徴とする、請求項11又は12記載の印刷色調制御装置。 - 請求項4〜10のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示装置を含んでいる
ことを特徴とする、請求項11〜13のいずれか1項に記載の印刷色調制御装置。 - 印刷機で印刷される印刷絵柄の発色状態の情報をインキ乾燥レベルと対応して入力する入力ステップと、
前記入力された前記印刷絵柄のインキ乾燥レベル及び発色状態の情報と、予め記憶された前記インキ乾燥レベルに応じた発色特性と、指定されたインキ乾燥レベルにおける前記印刷絵柄の発色状態に応じた表示画像情報を生成する画像生成ステップと、
前記表示画像情報生成部により生成された表示画像情報をモニタに表示する表示ステップと、をそなえている
ことを特徴とする、印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記のインキ乾燥レベルに応じた発色特性とは、少なくとも、前記インキ乾燥前の特定乾燥レベルの印刷絵柄の発色状態と、その後、インキ乾燥後の印刷絵柄の発色状態との対応関係を含んでいる
ことを特徴とする、請求項15記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記モニタとして、前記印刷機を操作する操作端末用モニタを兼用する
ことを特徴とする、請求項15又は16記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記入力ステップでは、前記印刷機で前記印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態の検出情報である印刷物検出情報が入力される
ことを特徴とする、請求項15〜17のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記入力ステップでは、前記印刷絵柄の製版データから該製版データに対応した刷版により前記印刷機で印刷した場合の、所定のインキ乾燥レベルに応じた印刷物の発色状態を、予め設定された製版データと発色状態との対応関係から算出した情報である製版データ対応算出情報が入力される
ことを特徴とする、請求項18記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記表示ステップでは、前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記製版データ対応算出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比してモニタに表示する
ことを特徴とする、請求項19記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記入力ステップでは、前記印刷絵柄の印刷見本の発色状態の検出情報である印刷見本検出情報が入力される
ことを特徴とする、請求項18又は19記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記表示ステップでは、前記印刷物検出情報と予め設定された基準のインキ乾燥レベルとから生成された印刷物画像情報と、前記印刷見本検出情報と前記基準のインキ乾燥レベルとから生成された基準画像情報とを、対比して表示する
ことを特徴とする、請求項21記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記発色状態検出部により前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルである
ことを特徴とする、請求項18〜22のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 前記基準のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベルである
ことを特徴とする、請求項18〜22のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示方法。 - 印刷機で印刷される印刷絵柄について、所定のインキ乾燥レベルにおける発色目標を設定する発色目標設定ステップと、
前記印刷機で印刷絵柄を印刷されたインキ乾燥前の印刷物の発色状態を検出する発色状態検出ステップと、
前記発色特性記憶部に記憶された前記発色特性に基づいて、前記発色目標設定部により設定された前記発色目標と、前記発色状態検出部により検出された前記発色状態とを、予め設定された基準のインキ乾燥レベルでの発色に補正した上で、前記発色状態が前記発色目標に近づくようにインキ供給を自動で制御する制御ステップとをそなえている
ことを特徴とする、印刷色調制御方法。 - 前記所定のインキ乾燥レベルとは、完全に乾燥したレベル、又は、前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベルである
ことを特徴とする、請求項25記載の印刷色調制御方法。 - 前記基準のインキ乾燥レベルとは、前記印刷物の発色状態を検出する際の乾燥レベル、又は、完全に乾燥したレベルである
ことを特徴とする、請求項25又は26記載の印刷色調制御方法。 - 印刷色調制御を実施する際に、請求項15〜24のいずれか1項に記載の印刷絵柄の画像表示方法により、モニタに画像表示を行なう
ことを特徴とする、請求項25〜27のいずれか1項に記載の印刷色調制御方法。
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---|---|---|---|
JP2008025576A JP2009184200A (ja) | 2008-02-05 | 2008-02-05 | 印刷絵柄の画像表示装置及び方法、並びに印刷色調制御装置及び方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018176546A (ja) * | 2017-04-13 | 2018-11-15 | 大日本印刷株式会社 | 色調確認システム、及び色調確認方法 |
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2008
- 2008-02-05 JP JP2008025576A patent/JP2009184200A/ja not_active Withdrawn
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