JP2008213484A - 印刷機の印刷摸擬方法及び装置、印刷機の絵柄色調制御方法及び装置、並びに、印刷機 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷機の印刷模擬方法及び装置,印刷機の絵柄色調制御方法及び装置,並びに印刷機に関し、印刷を実施する前に容易に色合いを確認することができるようにして、損紙の発生を抑制しながら印刷色調に対する要求に適確に答えることができるようする。
【解決手段】印刷機の印刷特性と前記印刷機で印刷される印刷絵柄のデータとを取得して、印刷絵柄のデータを印刷機の印刷特性に作用させて、印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する印刷絵柄表示ステップと、刷絵柄の見本を参照しながらモニタ画面に表示された絵柄の色調が印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正ステップと、から構成する。
【選択図】 図5
【解決手段】印刷機の印刷特性と前記印刷機で印刷される印刷絵柄のデータとを取得して、印刷絵柄のデータを印刷機の印刷特性に作用させて、印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する印刷絵柄表示ステップと、刷絵柄の見本を参照しながらモニタ画面に表示された絵柄の色調が印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正ステップと、から構成する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、印刷機の印刷を模擬する方法及びこの方法に用いて好適の印刷模擬装置、並びに、印刷機の絵柄色調を制御する方法及びこの方法に用いて好適の印刷機の絵柄色調制御装置、さらには、かかる印刷模擬装置或いは絵柄色調制御装置を有する印刷機に関するものである。
印刷機の絵柄の色調を制御するために、種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1及び特許文献2に提案された技術では、各色の印刷ユニットで印刷された絵柄の分光反射率を分光計にて測定し、インキキーのキーゾーン毎の分光反射率(キーゾーン全体の平均分光反射率)を演算し、さらに各キーゾーンの分光反射率を色座標値(L*a*b*)に変換する。そして、各色のインキ供給量を調整して試印刷を行ない、所望の色調を有する印刷シート(以下、OKシートという)が得られたら、OKシートの各キーゾーンの色座標値を目標色座標値に設定する。次に、本印刷を開始してキーゾーン毎にOKシートと印刷シート(以下、本印刷で得られた印刷シートを本刷りシートという)との色座標値の差(色差)を算出し、色差がゼロになるように各印刷ユニットの各インキキーの開度をオンライン制御によって調整する。
例えば、特許文献1及び特許文献2に提案された技術では、各色の印刷ユニットで印刷された絵柄の分光反射率を分光計にて測定し、インキキーのキーゾーン毎の分光反射率(キーゾーン全体の平均分光反射率)を演算し、さらに各キーゾーンの分光反射率を色座標値(L*a*b*)に変換する。そして、各色のインキ供給量を調整して試印刷を行ない、所望の色調を有する印刷シート(以下、OKシートという)が得られたら、OKシートの各キーゾーンの色座標値を目標色座標値に設定する。次に、本印刷を開始してキーゾーン毎にOKシートと印刷シート(以下、本印刷で得られた印刷シートを本刷りシートという)との色座標値の差(色差)を算出し、色差がゼロになるように各印刷ユニットの各インキキーの開度をオンライン制御によって調整する。
しかし、かかる技術において計測手段として用いている分光計は、コストが高い上、新聞用輪転機のように極めて高速で移動する対象(印刷シート)を計測することは処理能力上困難である。また、上記技術では、OKシートが印刷されてから色調制御が開始されることになるため、立ち上がりからOKシートが印刷されるまでの間に多くの損紙が発生してしまう。
そこで、特許文献3には、これらの課題を解決すべく、次のような手順で色調制御を行なう技術が提案されている。
まず、印刷絵柄をインキ供給装置のインキ供給単位幅で分割したときのインキ供給単位幅毎の目標濃度を設定する。なお、インキ供給装置のインキ供給単位幅とは、インキ供給装置がインキキー装置である場合には各インキキーのキー幅(キーゾーン)のことであり、インキ供給装置がデジタルポンプ装置である場合には各デジタルポンプのポンプ幅のことである。なお、目標濃度の設定方法については、後述する。
まず、印刷絵柄をインキ供給装置のインキ供給単位幅で分割したときのインキ供給単位幅毎の目標濃度を設定する。なお、インキ供給装置のインキ供給単位幅とは、インキ供給装置がインキキー装置である場合には各インキキーのキー幅(キーゾーン)のことであり、インキ供給装置がデジタルポンプ装置である場合には各デジタルポンプのポンプ幅のことである。なお、目標濃度の設定方法については、後述する。
印刷を開始して本刷りシートが得られると、IRGB濃度計を用いて本刷りシートのインキ供給単位幅毎の実濃度を計測する。そして、予め設定した各インキ色の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求める。実網点面積率を実濃度から求める方法としては、各インキ色の網点面積率と濃度との関係を記憶したデータベース、例えば、ISO/TC130国内委員会が制定した新聞印刷Japan Color(ISO12642)基準のカラースケールを印刷し、IRGB濃度計で実測したデータベースを用いてもよく、より簡単には、そのデータベースを利用して公知のノイゲバウアーの式で近似した値を利用することもできる。また、上記の網点面積率と濃度との対応関係に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率も求めておく。目標網点面積率については、実網点面積率のように毎回求める必要はなく、目標濃度が変わらない限りは一度求めておけばよい。例えば、目標濃度を設定した時点で目標網点面積率も求めておいてもよい。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、実網点面積率に対応する実単色濃度を求める。実単色濃度を実網点面積率から求める方法としては、単色濃度と網点面積率との関係を表すマップやテーブルを用意しておき、これらのマップやテーブルに実網点面積率を当てはめてもよく、より簡単には、公知のユールニールセンの式を用いて前記関係を近似して、それを利用して求めてもよい。また、上記の網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度も求めておく。目標単色濃度については、実単色濃度のように毎回求める必要はなく、目標網点面積率が変わらない限りは一度求めておけばよい。例えば、目標網点面積率を設定した時点で目標単色濃度も求めておいてもよい。
次に、予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率のもとでの目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求める。ベタ濃度偏差を求める方法としては、上記体対応関係を表すマップやテーブルを用意しておき、これらのマップやテーブルに目標網点面積率,目標単色濃度及び実単色濃度を当てはめてもよく、より簡単には、公知のユールニールセンの式を用いて前記関係を近似して、それを利用して求めてもよい。そして、求めたベタ濃度偏差に基づきインキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整し、各色のインキの供給量をインキ供給単位幅毎に制御する。ベタ濃度偏差に基づくインキ供給量の調整量は、簡単には、公知のAPI(オートプリセットインキング)関数を用いて求めることができる。
このような絵柄色調制御方法によれば、分光計ではなくIRGB濃度計を用いて色調制御を行なうことができるので、計測手段にかかるコストが低減できるとともに新聞輪転機のような高速印刷機にも十分に対応することが可能となる。
また、外部(例えば、印刷依頼元等)から印刷対象絵柄のkcmy網点面積率データ[例えば、製版用の画像データ(製版データ)等]を取得できる場合の目標濃度の設定手法として、以下の点が提案されている。
また、外部(例えば、印刷依頼元等)から印刷対象絵柄のkcmy網点面積率データ[例えば、製版用の画像データ(製版データ)等]を取得できる場合の目標濃度の設定手法として、以下の点が提案されている。
まず、取得した画像データ(kcmy網点面積率データ)に対し、印刷対象絵柄を構成する画素の中からインキ供給単位幅毎に各インキ色に対応する注目画素(注目画素とは、一画素でもよく、連続する一塊の複数画素でもよい)をそれぞれ設定し、予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき注目画素の網点面積率を濃度に変換する。そして、注目画素の濃度を目標濃度として設定するとともに、設定した注目画素の実濃度を計測する。
これによれば、Japan Color(ISO12642)のデータベースを利用するなど画素単位で発色を推定できるのでOKシートが印刷されるのを待つまでもなく、印刷開始直後から絵柄の特定の注目点(注目画素)について色調制御を行なうことができる。なお、kcmy網点面積率データとしては、印刷対象絵柄のビットマップデータ(例えば、1bit−Tiff製版用データ)でもよく、ビットマップデータをCIP3データ相当の低解像度データに変換したものを用いてもよい。
なお、注目点(注目画素)の設定方法として、ビットマップデータを用いてタッチパネル等の表示装置上に印刷絵柄の画像を表示して、オペレータが任意に注目点を指定する方法や、インキ色毎に最も濃度感度の高い画素、或いは、インキ色毎に各画素の網点面積率に対して最も自己相関が大きい画素を演算して自動抽出し、注目画素として設定する方法が提案されている。また、注目画素の具体的な設定方法としては、自己相関感度Hを導入し、この自己相関感度Hが最も大きい画素を最も自己相関が大きい画素とし、この画素を注目画素として設定するようにしている。例えば、シアンの自己相関感度Hcは、各画素面積率データ(c,m,y,k)を用いて、“Hc=cn/(c+m+y+k)”で表すことができ、この自己相関感度Hcの値が最も高い画素がシアンの注目点となる(n:自己相関べき乗で例えば、1.3程度を選ぶ)。
このように、インキ色毎に各画素の網点面積率に対して最も自己相関が大きい画素を演算して抽出し、これを注目画素として設定し、この注目画素に関して目標単色濃度及び実単色濃度を算出して実単色濃度が目標単色濃度に近づくようにインキ供給量をフィードバック制御することにより、より安定した色調制御を行なうことができる。
特開2001−18364号公報
特開2001−47605号公報
特開2004−106523号公報
ところで、上述の特許文献3の技術を利用する場合、例えば図21(a)に示すように、印刷の受注を受けてから印刷を完了するまでの処理を行なうことができる。
つまり、まず、製版データ(上記のkcmy網点面積率データを含む)を取得する(ステップa10)。次に、製版データのkcmy網点面積率データからCTP(Computer to Plate)により製版を行なう(ステップa20)。そして、製版された刷版を輪転機に取り付け印刷を開始する(ステップa30)。印刷時には、上記特許文献3の色調の自動制御を実施する(ステップa40)。つまり、取得した画像データ(kcmy網点面積率データ)に対し、印刷対象絵柄を構成する画素の中からインキ供給単位幅毎に各インキ色に対応する注目画素をそれぞれ設定し、予め設定した網点面積率と濃度(混色網濃度)との対応関係に基づき注目画素の網点面積率を濃度に変換して、注目画素の濃度を目標濃度として設定する。そして、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求め、目標網点面積率に対応する目標単色濃度(目標単色網濃度)を求めておく。印刷時には、設定した注目画素の実濃度を計測し、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求め、実網点面積率に対応する実単色濃度を求めて、目標網点面積率のもとでの目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求める。そして、求めたベタ濃度偏差に基づきインキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整し、各色のインキの供給量をインキ供給単位幅毎に制御する。
つまり、まず、製版データ(上記のkcmy網点面積率データを含む)を取得する(ステップa10)。次に、製版データのkcmy網点面積率データからCTP(Computer to Plate)により製版を行なう(ステップa20)。そして、製版された刷版を輪転機に取り付け印刷を開始する(ステップa30)。印刷時には、上記特許文献3の色調の自動制御を実施する(ステップa40)。つまり、取得した画像データ(kcmy網点面積率データ)に対し、印刷対象絵柄を構成する画素の中からインキ供給単位幅毎に各インキ色に対応する注目画素をそれぞれ設定し、予め設定した網点面積率と濃度(混色網濃度)との対応関係に基づき注目画素の網点面積率を濃度に変換して、注目画素の濃度を目標濃度として設定する。そして、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率を求め、目標網点面積率に対応する目標単色濃度(目標単色網濃度)を求めておく。印刷時には、設定した注目画素の実濃度を計測し、実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を求め、実網点面積率に対応する実単色濃度を求めて、目標網点面積率のもとでの目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を求める。そして、求めたベタ濃度偏差に基づきインキ供給単位幅毎にインキ供給量を調整し、各色のインキの供給量をインキ供給単位幅毎に制御する。
しかしながら、例えば、新聞印刷における広告部分の印刷などの場合、客先から印刷見本[いわゆる「色ゲラ」或いは「持ち込みゲラ」,図21(b)参照]20が持ち込まれて、印刷見本通りの色調に印刷するように求められる場合がある。実際の製品(ここでは新聞広告)も、このような印刷見本と同一の製版データに基づいて印刷するが、印刷製品の色調はなかなか印刷見本の色調に合致しない場合が多い。
これは、見本の印刷には、一般に平台印刷機(平台校正機)、枚葉印刷機或いはDDCP(Direct Digital Color Proof)等が用いられ、実際の製品(新聞広告)を印刷する場合には、これと異なる印刷機(新聞輪転機)が用いられるためと考えられる。つまり、平台印刷機の場合、低速で印刷を行なうためインキが乗り易く、色空間の広い色彩表現が可能であるが、これに対して、新聞輪転機等では、極めて高速で印刷を行なうため、平台印刷機に比べインキが乗り難く、表現が可能な色空間も狭くなってしまう。
また、見本印刷と製品印刷とでは、使用するインキや印刷用紙などの条件も同一にはしにくく、これらも、製品の色調が見本の色調からずれてしまう要因となる。
そこで、見本印刷と製品印刷とで使用するインキや印刷用紙などの条件を近づけることが必要になるが、それでも、やはり印刷機の相違から、標準的なインキ供給により製品を印刷した場合、製品の色調が見本の色調からずれてしまう場合が起こり易い。
そこで、見本印刷と製品印刷とで使用するインキや印刷用紙などの条件を近づけることが必要になるが、それでも、やはり印刷機の相違から、標準的なインキ供給により製品を印刷した場合、製品の色調が見本の色調からずれてしまう場合が起こり易い。
製品の色調が見本の色調に合わなければ、通常は、一旦立上制御を切って、オペレータが目視により製品の色調が見本の色調に合うように手動でインキ供給状態を調整して色調整をすることが必要になる。
なお、上記の例では、客先から持ち込まれた見本(持ち込みゲラ)に対して、印刷製品の色調を合わせる場合を説明したが、ある印刷機による印刷製品の色調を別の印刷機による印刷製品の色調に合わせる場合にも、上記と同様の操作を要する場合がある。
なお、上記の例では、客先から持ち込まれた見本(持ち込みゲラ)に対して、印刷製品の色調を合わせる場合を説明したが、ある印刷機による印刷製品の色調を別の印刷機による印刷製品の色調に合わせる場合にも、上記と同様の操作を要する場合がある。
例えば、新聞印刷(特に、全国紙等の広域に配達する新聞の印刷)の場合、本社等の拠点にその新聞社の印刷の基準となる基準輪転機を配備するとともに、各地方にそれぞれ輪転機(工場輪転機)をそなえた印刷工場を設け、上記拠点から各地方の印刷工場に印刷データ(製版データを含む)を、各地方毎に製版及び印刷を行なうことにより新聞の配送にかかる時間を短縮し、各地方の読者に対してもより新しい情報(より締め切り時間の遅い記事情報)を届けることができるようにしている。
この場合も、工場輪転機により印刷される紙面の色調を基準輪転機により印刷される紙面の色調に合わせることが必要になる。基準輪転機と工場輪転機とは、何れも新聞輪転機であるから、新聞輪転機と平台印刷機とに比べれば印刷特性の差異は少ないが、印刷機の機種が違えば当然ながら印刷特性(例えば、使用ブランケット等の資材条件)も異なり、また、各印刷機にはそれぞれに固有の印刷特性(例えば、印圧等の機械設定条件)があり、印刷機の機種が同じであっても、印刷特性は異なる場合がある。また、印刷機自体の印刷特性が同じであっても、印刷に用いる紙の種類が異なれば印刷特性(資材条件)も異なったものになる。
したがって、各印刷工場で、基準輪転機の場合と同様の製版データに基づき同様の刷版を製版して印刷を行なっても、各工場輪転機で印刷されたものが基準輪転機で印刷されたものと同様な色調にはなり難く、各工場輪転機による印刷色調が基準輪転機による印刷色調に合わなければ、上記と同様にオペレータによる色合わせが必要になる。
また、インキ供給量の調整による色合わせを行なう場合、インキの供給ゾーン(インキ供給単位)毎に色合わせを行なうことができるが、各インキ供給ゾーン毎の色調だけでなく、隣接するインキ供給ゾーン間やページ全体での色調バランスも考慮することが必要になる。
また、インキ供給量の調整による色合わせを行なう場合、インキの供給ゾーン(インキ供給単位)毎に色合わせを行なうことができるが、各インキ供給ゾーン毎の色調だけでなく、隣接するインキ供給ゾーン間やページ全体での色調バランスも考慮することが必要になる。
近年、カラー頁の増加及び印刷色調に対する要求が厳しくなってきており、これに伴って上記のオペレータによる色合わせの必要な状況が多くなり、印刷にかかる省人・省力化を促進することが出来ないばかりか、オペレータによる色合わせが完了するまで、損紙が発生することになり、コスト増も招くことになる。
発生する損紙の量を抑えるためには、短時間で正確な色合わせを完了させなくてはならず、オペレータには十分な経験と鋭い感とが要求され、オペレータに対して多大な負担となっている。
発生する損紙の量を抑えるためには、短時間で正確な色合わせを完了させなくてはならず、オペレータには十分な経験と鋭い感とが要求され、オペレータに対して多大な負担となっている。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、印刷を実施する前に容易に色合いを確認することができるようにして、損紙の発生を抑制しながら印刷色調に対する要求に適確に答えることができるようにした、印刷機の印刷模擬方法及び装置,印刷機の絵柄色調制御方法及び装置,並びに印刷機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷機の印刷摸擬方法は、印刷に用いる印刷機の印刷特性と前記印刷機で印刷される印刷絵柄のデータとを取得して、該印刷絵柄のデータを前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する印刷絵柄表示ステップと、前記印刷絵柄の見本を参照しながら前記モニタ画面に表示された絵柄の色調が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正ステップと、をそなえていることを特徴としている。
前記発色補正ステップにより調整された印刷時におけるインキ供給量調整情報を出力するステップをそなえていることが好ましい。
また、前記発色補正ステップにより補正された発色状態に基づいて、前記印刷機で印刷するインキ色の目標濃度を設定する目標濃度設定ステップをそなえていることが好ましい。
また、前記発色補正ステップにより補正された発色状態に基づいて、前記印刷機で印刷するインキ色の目標濃度を設定する目標濃度設定ステップをそなえていることが好ましい。
前記発色補正ステップで参照する前記印刷絵柄の見本は、実際に印刷された見本をスキャナで取り込んで前記モニタ画面に表示した画像であることが好ましい。
前記発色補正ステップで参照する前記印刷絵柄の見本は、前記印刷絵柄のデータを、印刷に用いる前記印刷機とは異なる他の印刷機の印刷特性に作用させて、前記他の印刷機による発色を模擬して前記モニタ画面に表示した前記印刷絵柄の画像であることが好ましい。
前記発色補正ステップで参照する前記印刷絵柄の見本は、前記印刷絵柄のデータを、印刷に用いる前記印刷機とは異なる他の印刷機の印刷特性に作用させて、前記他の印刷機による発色を模擬して前記モニタ画面に表示した前記印刷絵柄の画像であることが好ましい。
前記発色補正ステップでは、前記モニタ画面に表示した前記見本の画像の色座標値である第1色座標値と、前記モニタ画面に表示した前記印刷に用いる印刷機による発色を模擬した画像の色座標値である第2色座標値との距離が最小となるように前記第2色座標値を補正して、前記の発色状態の補正を行なうことが好ましい。
この場合、前記発色補正ステップでは、各インキ供給単位幅領域毎に、特定の領域部分に着目して、該特定の領域部分における各画素毎の前記両色座標値の距離の平均値が最小となるように前記第2色座標値を補正することが好ましい。
この場合、前記発色補正ステップでは、各インキ供給単位幅領域毎に、特定の領域部分に着目して、該特定の領域部分における各画素毎の前記両色座標値の距離の平均値が最小となるように前記第2色座標値を補正することが好ましい。
また、前記印刷特性は各インキ供給単位幅毎のICCプロファイルであることが好ましい。
また、前記発色状態の補正はインキ供給単位幅ごとに行うことが好ましい。
本発明の印刷機の絵柄色調制御方法は、印刷に用いる印刷機の印刷特性と前記印刷機で印刷される印刷絵柄のデータとを取得して、該印刷絵柄のデータを前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する印刷絵柄表示ステップと、前記印刷絵柄の見本を参照しながら前記モニタ画面に表示された絵柄の色調が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正ステップと、前記発色補正ステップにより補正された発色状態に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定ステップと、前記印刷機による印刷結果の発色の実際値である実濃度を検出しながら、該実濃度が前記目標濃度設定ステップにより設定された目標濃度に近づくように、インキ供給装置によるインキ供給状態を制御しながら印刷を実施する印刷制御ステップと、をそなえていることを特徴としている。
また、前記発色状態の補正はインキ供給単位幅ごとに行うことが好ましい。
本発明の印刷機の絵柄色調制御方法は、印刷に用いる印刷機の印刷特性と前記印刷機で印刷される印刷絵柄のデータとを取得して、該印刷絵柄のデータを前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する印刷絵柄表示ステップと、前記印刷絵柄の見本を参照しながら前記モニタ画面に表示された絵柄の色調が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正ステップと、前記発色補正ステップにより補正された発色状態に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定ステップと、前記印刷機による印刷結果の発色の実際値である実濃度を検出しながら、該実濃度が前記目標濃度設定ステップにより設定された目標濃度に近づくように、インキ供給装置によるインキ供給状態を制御しながら印刷を実施する印刷制御ステップと、をそなえていることを特徴としている。
前記発色補正ステップでは、前記インキ供給量の補正を模擬して前記モニタ画面の発色状態の補正を行なうとともに、前記印刷制御ステップの開始に先立って、前記発色補正ステップにより模擬した前記インキ供給量の補正に基づいて、前記インキ供給量をインキ供給単位幅毎に予め補正した状態にセットするインキ供給量プリセットステップをそなえていることが好ましい。
本発明の印刷機の印刷模擬装置は、印刷絵柄のデータを印刷に用いる印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する表示手段と、前記モニタ画面に表示された前記印刷絵柄の画像の発色状態が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正手段と、をそなえていることを特徴としている。
前記補正された発色状態の情報を出力する発色情報出力手段をそなえることが好ましい。
前記発色状態の情報は印刷時におけるインキ供給量調整情報であることが好ましい。
また、前記発色状態の補正を操作する操作手段を備えることが好ましい。
前記印刷絵柄の見本の画像は、実際に印刷された見本をスキャナで取り込まれ前記モニタ画面に表示された画像であることが好ましい。
前記発色状態の情報は印刷時におけるインキ供給量調整情報であることが好ましい。
また、前記発色状態の補正を操作する操作手段を備えることが好ましい。
前記印刷絵柄の見本の画像は、実際に印刷された見本をスキャナで取り込まれ前記モニタ画面に表示された画像であることが好ましい。
前記印刷絵柄の見本の画像は、前記印刷絵柄のデータを、印刷に用いる前記印刷機とは異なる他の印刷機の印刷特性に作用させて、前記他の印刷機による発色を模擬して前記モニタ画面に表示した前記印刷絵柄の画像であることが好ましい。
前記発色補正手段は、前記モニタ画面に表示した画像の色座標値である第1色座標値と、前記モニタ画面に表示した前記印刷に用いる印刷機による発色を模擬した画像の色座標値である第2色座標値との距離が最小となるように前記発色状態を自動で補正する自動補正部を有していることが好ましい。
前記発色補正手段は、前記モニタ画面に表示した画像の色座標値である第1色座標値と、前記モニタ画面に表示した前記印刷に用いる印刷機による発色を模擬した画像の色座標値である第2色座標値との距離が最小となるように前記発色状態を自動で補正する自動補正部を有していることが好ましい。
前記発色補正手段の前記自動補正部は、各インキ供給単位幅領域毎に、特定の領域部分に着目して、該特定の領域部分における各画素毎の前記両色座標値の距離の平均値が最小となるように前記発色状態を自動で補正することが好ましい。
前記印刷特性は各インキ供給単位幅毎のICCプロファイルであることが好ましい。
前記発色状態の補正はインキ供給単位幅ごとに行うことが好ましい。
前記印刷特性は各インキ供給単位幅毎のICCプロファイルであることが好ましい。
前記発色状態の補正はインキ供給単位幅ごとに行うことが好ましい。
本発明の印刷機の絵柄色調制御装置は、印刷絵柄のデータを印刷に用いる前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する表示手段と、前記モニタ画面に表示された前記印刷絵柄の画像の発色状態が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正手段と、前記補正された発色状態の情報を出力する発色情報出力手段と、
前記発色情報出力手段から出力された発色状態の情報に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定手段と、印刷した絵柄の発色の実際値である実濃度を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された実濃度が前記目標濃度設定手段により設定された目標濃度に近づくように前記インキ供給装置によるインキ供給状態をフィードバック制御する制御手段と、をそなえていることを特徴としている。
前記発色情報出力手段から出力された発色状態の情報に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定手段と、印刷した絵柄の発色の実際値である実濃度を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された実濃度が前記目標濃度設定手段により設定された目標濃度に近づくように前記インキ供給装置によるインキ供給状態をフィードバック制御する制御手段と、をそなえていることを特徴としている。
前記目標濃度設定手段は、前記印刷絵柄の中で色調制御の対象として注目する注目画素領域をインキ供給単位幅毎に予め設定し、設定した前記注目画素領域の発色状態の情報に基づいて、前記注目画素領域に注目して前記目標濃度を設定することが好ましい。
前記制御手段は、前記発色情報出力手段からの発色状態の情報に基づいて、前記インキ供給量をインキ供給単位幅毎に予めプリセットするインキ供給量プリセット手段をそなえていることが好ましい。
前記制御手段は、前記発色情報出力手段からの発色状態の情報に基づいて、前記インキ供給量をインキ供給単位幅毎に予めプリセットするインキ供給量プリセット手段をそなえていることが好ましい。
本発明の印刷機は、インキ供給量をそれぞれインキ供給単位幅毎に調整うるインキ供給装置と、印刷絵柄のデータを印刷に用いる前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する表示手段と、前記モニタ画面に表示された前記印刷絵柄の画像の発色状態が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正手段と、前記補正された発色状態の情報を出力する発色情報出力手段と、前記発色情報出力手段から出力された発色状態の情報に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定手段と、印刷した絵柄の発色の実際値である実濃度を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された実濃度が前記目標濃度設定手段により設定された目標濃度に近づくように前記インキ供給装置によるインキ供給状態をフィードバック制御する制御手段と、をそなえていることを特徴としている。
本発明の印刷機の印刷模擬方法及び装置,印刷機の絵柄色調制御方法及び装置並びに印刷機によれば、印刷機による発色を模擬した印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示して、この印刷絵柄の見本を参照しながらこのモニタ画面に表示された絵柄画像の色調が該見本絵柄の色調に近づくように、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を印刷時におけるインキ色の濃度に対して補正する。
したがって、この補正された発色状態に基づいて、目標濃度を設定して、印刷機により印刷された実濃度を検出しながら、該実濃度が前記目標濃度設定ステップにより設定された目標濃度に近づくように、インキ供給装置によるインキ供給状態を制御しながら印刷を実施することができる。
このとき、補正された発色状態の情報を出力すれば、出力された発色状態の情報に基づいて、印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を容易に設定することができる。
このとき、補正された発色状態の情報を出力すれば、出力された発色状態の情報に基づいて、印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を容易に設定することができる。
これにより、実際の印刷前に、印刷機で印刷する絵柄の色調制御の目標値(目標濃度値)を見本絵柄の色調に合ったものに調整することができ、損紙の発生を抑制しながら印刷色調に対する要求に適確に答えることができるようになる。特に、実際の印刷を行なっている際に色調をチェックするのに比べて、オペレータに対する心理的プレッシャーは軽減され、色合わせをより速やかで適確に行ない易くなる。
参照する印刷絵柄の見本を、実際に印刷された見本(持ち込みゲラ)とすることで、簡便に印刷前の色合わせを実施できるが、この印刷絵柄の見本を、実際に印刷された見本をスキャナで取り込んで前記モニタ画面に表示した画像とすれば、モニタ画面に表示した画像どうしを比較しながら色合わせを行なうことができ、色合わせをより適確に行なえるようになる。
また、印刷絵柄の色調を他の印刷機により得られる印刷色調に近づけたい場合、参照する印刷絵柄の見本を、他の印刷機の印刷特性に応じた発色を模擬してモニタ画面に表示した印刷絵柄の画像とすることで、色合わせをより適確に行なえるようになる。例えば、新聞印刷において、各地の工場輪転機等の実際に印刷を行なう輪転機(対象輪転機)による印刷絵柄の色調を、基準輪転機により得られる印刷色調に近づけたい場合に適用すれば、各地で印刷する印刷絵柄の色調を基準輪転機の色調に事前に近づけることができる。特に、色合わせの対象の印刷絵柄が新聞広告等の場合、ニュース記事等と異なり、印刷開始前に十分に時間的余裕を持って印刷絵柄のデータを入手することができるので、オペレータは余裕を持って色合わせを行なえ、より適確に色合わせを行ない易くなる。
なお、印刷に用いる印刷機による発色を模擬する場合、印刷絵柄のデータを印刷に用いる印刷機の印刷特性[例えば、ICCプロファイル]に作用させて、各色のインキ供給量を基準値(基準ベタ濃度)としてモニタ画面に表示するが、上記他の印刷機の印刷特性に応じた発色を模擬してモニタ画面に表示する場合も、印刷絵柄のデータを他の印刷機の印刷特性[例えば、ICCプロファイル]に作用させてモニタ画面に表示する。
この場合、他の印刷機により基準のインキ供給量で印刷した場合の絵柄を基準にするなら、絵柄他の印刷機によるインキ供給量を基準値(基準ベタ濃度)とした場合の印刷絵柄をモニタ画面に表示すればよく(請求項5,20)、一方、他の印刷機について、予め印刷見本にあわせるための上記インキ供給量プリセット値を予め得ている場合には、他の印刷機について、予め、発色補正を実施して、この補正された発色を他の印刷機による発色としてモニタ画面に表示すればよい(請求項6,21)。
このようにすることで、印刷に用いる印刷機による絵柄を他の印刷機の印刷見本に対して適確に色合わせを行なうことができる。
なお、発色状態の補正を操作する操作手段をそなえるようにすれば、オペレータによって、より高度な発色状態に補正することが可能になる。
また、モニタ画面に表示した画像の色座標値である第1色座標値と、モニタ画面に表示した印刷に用いる印刷機による発色を模擬した画像の色座標値である第2色座標値との距離が最小となるように第2色座標値を補正して、前記の発色状態の補正を行なうようにすれば、オペレータに頼ることなく自動で色合わせを実施できる。
なお、発色状態の補正を操作する操作手段をそなえるようにすれば、オペレータによって、より高度な発色状態に補正することが可能になる。
また、モニタ画面に表示した画像の色座標値である第1色座標値と、モニタ画面に表示した印刷に用いる印刷機による発色を模擬した画像の色座標値である第2色座標値との距離が最小となるように第2色座標値を補正して、前記の発色状態の補正を行なうようにすれば、オペレータに頼ることなく自動で色合わせを実施できる。
この場合、さらに、各インキ供給単位幅領域毎に特定の領域部分に着目して、第2色座標値を補正すれば、オペレータに頼らない自動での色合わせを、色調要求に合わせてよりバランスよく行なうことができる。
なお、印刷機の印刷特性としてICCプロファイルを用いる場合は、ICCプロファイルを演算式で与えると、データベースの作成のための負担が軽減する一方で使用時に演算速度によっては演算時間がかかってしまうが、ICCプロファイルをデータベース化して与えると、データベースの作成のための負担がかかる一方で使用時に検索するだけですむため使用時の応答性を良好にすることができる。
なお、印刷機の印刷特性としてICCプロファイルを用いる場合は、ICCプロファイルを演算式で与えると、データベースの作成のための負担が軽減する一方で使用時に演算速度によっては演算時間がかかってしまうが、ICCプロファイルをデータベース化して与えると、データベースの作成のための負担がかかる一方で使用時に検索するだけですむため使用時の応答性を良好にすることができる。
また、目標濃度を目標濃度とし、印刷絵柄の中で色調制御の対象として注目する注目画素領域をインキ供給単位幅毎に予め設定し、設定した注目画素領域の発色状態に基づいて目標濃度を設定し、印刷時には、印刷で得られた本刷りシートの注目画素領域毎の実濃度を計測し、予め設定した網点面積率と濃度との対応関係に基づき、目標濃度に対応する各インキ色の目標網点面積率及び実濃度に対応する各インキ色の実網点面積率を演算し、予め設定した網点面積率と単色濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率に対応する目標単色濃度及び実網点面積率に対応する実単色濃度を演算し、予め設定した網点面積率と単色濃度とベタ濃度との対応関係に基づき、目標網点面積率のもとでの目標単色濃度と実単色濃度との偏差に対応するベタ濃度偏差を演算した上で、ベタ濃度偏差に基づきインキ供給量を調整することにより、本刷りの印刷色調を目標状態に適切に制御することができる。
インキ供給量の補正を模擬してモニタ画面の発色状態の補正を行ない、印刷開始に先立って、模擬した前記各色のインキ供給量の補正に基づいて、各色のインキ供給量をインキ供給単位幅毎に予め補正した状態にプリセットすることにより、損紙を一層低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
〔第1実施形態〕
まず、図1〜図12を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、印刷に使用する印刷機の印刷特性を考慮することにより、使用印刷機により得られるだろう印刷対象絵柄の発色状況を模擬(シミュレーション)してモニタの画面に表示し、印刷絵柄の見本、いわゆる「持ち込みゲラ」を参照しながら、表示した画面の色調が持ち込みゲラの色調に近づくようにモニタ画面の発色を調整し、この時の調整量に応じて印刷時の色調の目標値を設定するものである。ここでは、新聞印刷システムを例に説明する。
〔新聞印刷システムの構成〕
図1に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、客先の製版側CTPサーバ1から印刷データを送信される品質制御装置画像サーバ2と、品質制御装置画像サーバ2と接続されたオペレーションターミナルパソコン3と、品質制御装置画像サーバ2及びオペレーションターミナルパソコン3と接続された輪転機側管理システムのCCS(コンピュータライズドコントロールシステム)パソコン4と、オペレーションターミナルパソコン3と接続された品質制御装置5と、品質制御装置5に接続され作動を制御される新聞輪転機(新聞用オフセット輪転機、単に印刷機ともいう)6と、品質制御装置画像サーバ2及びオペレーションターミナルパソコン3と接続され新聞輪転機6による印刷をシミュレーションする印刷シミュレーション装置(絵柄色調制御用印刷模擬装置)7とを備えている。
〔第1実施形態〕
まず、図1〜図12を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態は、印刷に使用する印刷機の印刷特性を考慮することにより、使用印刷機により得られるだろう印刷対象絵柄の発色状況を模擬(シミュレーション)してモニタの画面に表示し、印刷絵柄の見本、いわゆる「持ち込みゲラ」を参照しながら、表示した画面の色調が持ち込みゲラの色調に近づくようにモニタ画面の発色を調整し、この時の調整量に応じて印刷時の色調の目標値を設定するものである。ここでは、新聞印刷システムを例に説明する。
〔新聞印刷システムの構成〕
図1に示すように、本実施形態にかかる印刷システムは、客先の製版側CTPサーバ1から印刷データを送信される品質制御装置画像サーバ2と、品質制御装置画像サーバ2と接続されたオペレーションターミナルパソコン3と、品質制御装置画像サーバ2及びオペレーションターミナルパソコン3と接続された輪転機側管理システムのCCS(コンピュータライズドコントロールシステム)パソコン4と、オペレーションターミナルパソコン3と接続された品質制御装置5と、品質制御装置5に接続され作動を制御される新聞輪転機(新聞用オフセット輪転機、単に印刷機ともいう)6と、品質制御装置画像サーバ2及びオペレーションターミナルパソコン3と接続され新聞輪転機6による印刷をシミュレーションする印刷シミュレーション装置(絵柄色調制御用印刷模擬装置)7とを備えている。
なお、本実施形態にかかる新聞輪転機6は、本社等の拠点にその新聞社の印刷の基準となる輪転機として配備される基準輪転機に相当するものとする。
はじめに新聞輪転機6を説明すると、本実施形態の新聞輪転機6は多色刷りの両面印刷機であり、給紙部11とインフィード部(図示略)と印刷部12とウェブパス部13と折機14と排紙部15とをそなえ、給紙部11から供給されるウェブ(連続紙、以下、印刷シートとも言う)10に印刷部12で印刷を行ない、ウェブパス部13を経て折機14でウェブ10を切断して折りを行なって排紙部15において排紙する。印刷部12には、走行するウェブ10の印刷部分の絵柄の発色状態としての実濃度(実混色網濃度)を検出するIRGB濃度計(検出手段)16と、印刷部12におけるインキ供給量(具体的にはインキキー)と湿し水とを制御する輪転機制御装置17とを備えている。
はじめに新聞輪転機6を説明すると、本実施形態の新聞輪転機6は多色刷りの両面印刷機であり、給紙部11とインフィード部(図示略)と印刷部12とウェブパス部13と折機14と排紙部15とをそなえ、給紙部11から供給されるウェブ(連続紙、以下、印刷シートとも言う)10に印刷部12で印刷を行ない、ウェブパス部13を経て折機14でウェブ10を切断して折りを行なって排紙部15において排紙する。印刷部12には、走行するウェブ10の印刷部分の絵柄の発色状態としての実濃度(実混色網濃度)を検出するIRGB濃度計(検出手段)16と、印刷部12におけるインキ供給量(具体的にはインキキー)と湿し水とを制御する輪転機制御装置17とを備えている。
品質制御装置画像サーバ2は、客先の製版側CTPサーバ1から、印刷データとして高解像度の紙面イメージデータをTiff形式で送信されジョブ情報をXML形式で送信され、紙面イメージデータを印刷機で扱える所定の規格(例えばCIP4規格)のデータに変換する。なお、図示しないが、客先製版側CTPサーバ1からの紙面イメージデータに基づいてCTPにより刷版が製版される。
オペレーションターミナルパソコン3は、品質制御装置画像サーバ2で所定の規格に変換された紙面イメージデータとジョブ情報とに基づいてインキ供給量をプリセットしたり制御したりするためのもので、インキ供給量調整により後述の色調制御を行なう際にオペレータが監視や指令等を行なうために用いられる。特に、タッチディスプレイ3aをそなえ、タッチディスプレイ3aの画面を見ながら、指令等を行なうことができる。
CCSパソコン4は、輪転機側の管理システムに供えられ、品質制御装置画像サーバ2で所定の規格データに変換された紙面イメージデータのページをどの印刷ユニットに割り付けるか等の処理や他の運転条件の入力などの処理を行なうためのものである。
品質制御装置5は、印刷時の自動制御を行なうためのもので、各印刷機のIRGB濃度計16から出力される紙面画像信号に基づいて各印刷機の色調自動制御にかかる制御量を算出するための演算装置5aと、これらの演算装置5aからの制御量情報や輪転機の状態信号や排紙部15からのエンコーダ信号を入力され、色調自動制御にかかるインキキー制御信号,湿し水制御指令や、欠陥紙面排紙指令を出力し、各制御を行なう。
品質制御装置5は、印刷時の自動制御を行なうためのもので、各印刷機のIRGB濃度計16から出力される紙面画像信号に基づいて各印刷機の色調自動制御にかかる制御量を算出するための演算装置5aと、これらの演算装置5aからの制御量情報や輪転機の状態信号や排紙部15からのエンコーダ信号を入力され、色調自動制御にかかるインキキー制御信号,湿し水制御指令や、欠陥紙面排紙指令を出力し、各制御を行なう。
なお、オペレーションターミナルパソコン3は、品質制御装置5により制御に関する各種の設定を行なうことができ、オペレーションターミナルパソコン3及び品質制御装置5から印刷自動制御装置8が構成されている。
〔印刷シミュレーション装置〕
印刷シミュレーション装置7は、画像を表示するモニタ(表示装置)7aと、このモニタ7aに表示する画像を演算する演算装置7bとをそなえている。演算装置7bは、新聞印刷システムの品質制御装置画像サーバ2に接続され、品質制御装置画像サーバ2から所定の規格に変換された紙面イメージデータを、基準輪転機6のICCプロファイルを作用させ、印刷機6の印刷結果を模擬した表示画像情報を演算し、モニタ7aに表示する。
〔印刷シミュレーション装置〕
印刷シミュレーション装置7は、画像を表示するモニタ(表示装置)7aと、このモニタ7aに表示する画像を演算する演算装置7bとをそなえている。演算装置7bは、新聞印刷システムの品質制御装置画像サーバ2に接続され、品質制御装置画像サーバ2から所定の規格に変換された紙面イメージデータを、基準輪転機6のICCプロファイルを作用させ、印刷機6の印刷結果を模擬した表示画像情報を演算し、モニタ7aに表示する。
また、モニタ7aには、このような印刷機6の印刷結果を模擬した画像表示のほか、表示画像を選定したり、表示画像の色調を変更したりするタッチパネルとしても機能するようになっている。つまり、図2,図4に示すように、まず、印刷する絵柄(記事,写真,広告等)のページを選定するためのページ番号表示[図2(a)参照]と、表示画面の色調を変更するためにボリュウムキー表示[図2(b)参照]と、決定釦表示[図2(c)参照]とを選択できるようになっている。もちろん、ページ番号,ボリュウムキー,決定釦の全て又は一部を同時に表示してもよい。
表示するボリュウムキーは、図2(b)に示すように、印刷機のインキ色、つまり、K(クロ;墨),C(シアン;藍),M(マゼンタ;紅),Y(イエロー;黄)の4つのボリュームキーが並べて表示され、モニタ7aの表示パネルボリュームキーにタッチして移動させることでその移動位置に応じたインキ供給量の状態に調整できるようになっている。各ボリュームキーを操作することで、該当するインキの供給量の調整した場合の各インキ色の濃度変化に応じたモニタ7aの表示画像の色調が変更されるようになっている。
この例では、各インキ色とも、±0.2D(D:density)の範囲で濃度(例えば、基準濃度)に対して調整できるようになっている。また、オペレータに調整レベルを分かりやすくするため目盛り(+10,−10)が表示されている。
また、この場合、K,C,M,Yの4つのインキ色の濃度とモニタ7a上でのI,R,G,Bの輝度との相関関係に基づいて、各インキの供給量に応じた画像表示を行なうことができる。
また、この場合、K,C,M,Yの4つのインキ色の濃度とモニタ7a上でのI,R,G,Bの輝度との相関関係に基づいて、各インキの供給量に応じた画像表示を行なうことができる。
なお、各インキの供給量は、インキの濃度(ベタ濃度)に対応するが、本装置では、印刷機6のインキキーゾーン毎に各インキの供給量の調整を行なえるように、モニタ7aの表示画面には、画像表示にインキキーゾーンに対応させた補助線(図4の表示画面中に示す破線)を付加して表示するようになっている。
ここでは、印刷シミュレーションの開始とともに、モニタ7aには図2(a)に示すようなページ番号が表示され、これにより、いずれかの頁番号を押す(タッチする)と、モニタ7aにその頁の印刷模擬画像が表示されるとともに、ボリュウムキーが表示され、ボリュウムキーを操作することで、表示画像の色調が変化し、決定釦を押す(タッチする)ことでその時のインキ供給量調整情報(インキ供給量調整の模擬情報)が出力されるようになっている。
〔印刷シミュレーションによる発色補正及び目標濃度値の設定〕
本実施形態では、このような印刷シミュレーション装置7を用いて、実際の印刷を行なうことなしに、印刷機6によって印刷を行なう際の目標濃度値(即ち、目標混色網濃度)I0,R0,G0,B0を設定する。以下、この目標濃度値の設定の手順について図5を参照して説明する。
ここでは、印刷シミュレーションの開始とともに、モニタ7aには図2(a)に示すようなページ番号が表示され、これにより、いずれかの頁番号を押す(タッチする)と、モニタ7aにその頁の印刷模擬画像が表示されるとともに、ボリュウムキーが表示され、ボリュウムキーを操作することで、表示画像の色調が変化し、決定釦を押す(タッチする)ことでその時のインキ供給量調整情報(インキ供給量調整の模擬情報)が出力されるようになっている。
〔印刷シミュレーションによる発色補正及び目標濃度値の設定〕
本実施形態では、このような印刷シミュレーション装置7を用いて、実際の印刷を行なうことなしに、印刷機6によって印刷を行なう際の目標濃度値(即ち、目標混色網濃度)I0,R0,G0,B0を設定する。以下、この目標濃度値の設定の手順について図5を参照して説明する。
本実施形態では、予め、客先から図3に示すような印刷見本(持ち込みゲラ)20が持ち込まれており、オペレータはモニタ7aに表示されたページ番号からこの持ち込みゲラ20に対応した頁番号を選択する(ステップb10)。演算装置7bは、選択された頁について基準輪転機6のICCプロファイルを用いて発色状態をシミュレーションして図4に示すように印刷絵柄をモニタ7aに表示する(ステップb20:表示ステップ)。このように、紙面イメージデータに基準輪転機6のICCプロファイルを作用させた色調で該当ページが表示されるため、印刷機による印刷結果が模擬的に表示されることになる。なお、このICCプロファイルを作用させた色調とは、当然ながら、基準輪転機6のインキ供給量を標準状態とした場合、つまり、標準インキ膜厚とした場合のものである。
オペレータは、持ち込みゲラ20を参照しながらモニタ7aに表示された該当ページの色調が持ち込みゲラ20のものに近づくようにボリュウムキーを操作しながら色合わせ(発色補正)をする(ステップb30:発色補正ステップ)。この色合わせは、例えば、画像表示に付加して表示されたインキキーゾーンに対応した補助線を用いながら、インキキーゾーン毎に各色について行なう。
このとき、演算装置7bは、ボリュウムキー操作、即ち、インキの濃度(ベタ濃度)の変更に対応して、キーゾーン毎のICCプロファイルを計算し、逐次発色をシミュレーションしてモニタ7aに出力する(ステップb40)。
オペレータは、モニタ7aの表示色調が持ち込みゲラ20のものに十分に近づいたと判断したら、モニタ画面の決定釦を押す(ステップb50)。これにより、この時のインキ供給量調整情報(インキ供給量調整の模擬情報)、即ち、各インキ色の変更したベタ濃度値が印刷自動制御装置8(オペレーションターミナルパソコン3)に出力され(ステップb60)、印刷自動制御装置8では、このインキ供給量調整の模擬情報に応じて印刷機6によって印刷を行なう際の目標濃度値I0,R0,G0,B0を設定し(目標値変更にも相当する)、色調を自動で制御する(ステップb70:目標濃度設定ステップ及び印刷制御ステップ)。これについては後述する。
オペレータは、モニタ7aの表示色調が持ち込みゲラ20のものに十分に近づいたと判断したら、モニタ画面の決定釦を押す(ステップb50)。これにより、この時のインキ供給量調整情報(インキ供給量調整の模擬情報)、即ち、各インキ色の変更したベタ濃度値が印刷自動制御装置8(オペレーションターミナルパソコン3)に出力され(ステップb60)、印刷自動制御装置8では、このインキ供給量調整の模擬情報に応じて印刷機6によって印刷を行なう際の目標濃度値I0,R0,G0,B0を設定し(目標値変更にも相当する)、色調を自動で制御する(ステップb70:目標濃度設定ステップ及び印刷制御ステップ)。これについては後述する。
なお、後述の印刷機の絵柄色調制御方法及び装置において説明するが、予め、印刷絵柄中の特定領域である注目画素領域(単に、注目点ともいう)を設定し、設定された注目画素領域に基づいて、目標濃度値I0,R0,G0,B0を設定して色調制御の処理を行なうようにしてもよい。
このように、印刷シミュレーションに基づいて目標濃度値を設定することにより、実際に印刷を行うことなく、発色特性にかかる目標濃度値を設定することができ、しかも、目標濃度値を最適値に近く設定することができるので、実際の印刷開始当初から適切な発色に印刷することが可能になる。
このように、印刷シミュレーションに基づいて目標濃度値を設定することにより、実際に印刷を行うことなく、発色特性にかかる目標濃度値を設定することができ、しかも、目標濃度値を最適値に近く設定することができるので、実際の印刷開始当初から適切な発色に印刷することが可能になる。
なお、図1中に示すΔE*は色見本(ここでは持ち込みゲラ20)と擬似印刷画像或いは擬似印刷の結果に基づく本印刷との色の誤差であり、ΔE*<4の「4」は、色の誤差のレベルを示し、ここでは、数値が小さいほど誤差が小さいものとする。
〔印刷機の絵柄色調制御方法及び装置〕
以下、上記目標濃度変更にかかる印刷前確認技術を用いた印刷機の絵柄色調制御について説明する。
〔印刷機の絵柄色調制御方法及び装置〕
以下、上記目標濃度変更にかかる印刷前確認技術を用いた印刷機の絵柄色調制御について説明する。
図6は本実施形態の印刷機の絵柄色調制御方法及び装置にかかる新聞用オフセット輪転機の概略構成を示す図である。前述のように、本実施形態の新聞輪転機は多色刷りの両面印刷機であり、印刷シート10の搬送経路に沿って、インキ色〔墨(k)、藍(c)、紅(m)、黄(y)〕毎に印刷ユニット12a,12b,12c,12dが設置されている。本実施形態では、印刷ユニット12a,12b,12c,12dは、インキキー27とインキ元ローラ26からなるインキキー式のインキ供給装置を備えている。この形式のインキ供給装置では、インキキー27のインキ元ローラ26に対する隙間量(以下、この隙間量をインキキー開度という)によりインキ供給量を調整することができる。また、インキキー27は印刷幅方向に複数並置されており、インキキー27の幅単位(以下、インキキー27によるインキ供給単位幅をキーゾーンという)でインキ供給量を調整することができる。インキキー27により供給量を調整されたインキは、インキローラ群25内で適度に練られ、薄膜を形成した後に版胴4の版面に供給され、版面に付着したインキがブランケット胴3を介して絵柄として印刷シート10に転写される。なお、図6中では省略しているが、本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷りなので、各印刷ユニット12a,12b,12c,12dには、印刷シート10の搬送経路を挟むようにして一対のブランケット胴23,23が備えられ、各ブランケット胴23に対して版胴24やインキ供給装置が設けられている。
本実施形態の新聞用オフセット輪転機は、最下流の印刷ユニット12dのさらに下流にラインセンサ型IRGB濃度計16を備えている。ラインセンサ型IRGB濃度計16は印刷シート10上の絵柄の色を印刷幅方向ライン上にI(赤外光)、R(赤)、G(緑)、B(青)の反射濃度(混色網濃度)として計測する計測器であり、印刷シート10全体の反射濃度を計測したり、任意の位置の反射濃度を計測したりすることが可能である。本実施形態の新聞用オフセット輪転機は両面刷りなので、ラインセンサ型IRGB濃度計16は印刷シート10の搬送経路を挟むようにして表裏両側に配置され、表裏両面の反射濃度を計測できるようになっている。
ラインセンサ型IRGB濃度計16により計測された反射濃度は演算装置(品質制御装置)5に送信される。演算装置5はインキ供給量の制御データを演算する装置であり、ラインセンサ型IRGB濃度計16で計測された反射濃度に基づいて演算を行ない、印刷シート10の絵柄の色を目標色に一致させるためのインキキー27の開度を演算している。ここで、図7は本発明の一実施形態にかかる新聞用オフセット輪転機の絵柄色調制御装置の概略構成を示す図であると同時に、演算装置5の色調制御機能に着目した機能ブロック図である。
演算装置5は、印刷機とは離れて設置されたDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)31とPC(パソコン)32とから構成され、PC32には色変換部34,インキ供給量演算部35,オンライン制御部36及びキー開度リミッタ演算部37としての機能が割り当てられている。なお、パソコン性能が十分にあれば、DSPを使わなくてもよく、この演算装置5全てをパソコンで構成しても良い。もちろん、早い処理を行なうためには、DSPを適宜使用すればよい。演算装置5の入力側には、ラインセンサ型IRGB濃度計16が接続され、出力側には印刷機内蔵の制御装置(輪転機制御装置)17が接続されている。制御装置17は、インキキー27のキーゾーン毎にインキ供給量を調整するインキ供給量調整手段として機能するものであり、インキキー27を開閉させる図示しない開閉装置を制御しており、各印刷ユニット12a,12b,12c,1dのインキキー27毎に独立してキー開度を調整することができる。また、演算装置5には表示装置としてのタッチパネル3aが接続されている。タッチパネル3aにはラインセンサ型IRGB濃度計16で撮像された印刷シート10の印刷面或いは製版データから発色された印刷面が表示され、印刷面上の任意の領域を指で指定できるようになっている。
図8は演算装置5による色調制御の処理フローを示す図である。以下、図8を中心に演算装置5による色調制御の処理内容について説明する。
なお、色調制御に先立って、I(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)の各色における各波長λのベタ濃度値Di(λ)を、予め基準濃度でJapanColor(ISO12642)等のカラースケールを印刷して得られたデータから取得しておく。つまり、予め、使用する印刷機を用いて基準濃度でJapanColor(ISO12642)等のカラースケールを印刷して、このカラースケールの印刷結果をIRGB濃度計により濃度検出する。これによって、各波長λの各色(各単色,及び2色,3色又は4色の混色)のベタ濃度値Di(λ)を取得することができる。これらのベタ濃度値Di(λ)の値は、一度求めれば、経時劣化等により印刷機の特性が変化しない限り利用することができる。
なお、色調制御に先立って、I(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)の各色における各波長λのベタ濃度値Di(λ)を、予め基準濃度でJapanColor(ISO12642)等のカラースケールを印刷して得られたデータから取得しておく。つまり、予め、使用する印刷機を用いて基準濃度でJapanColor(ISO12642)等のカラースケールを印刷して、このカラースケールの印刷結果をIRGB濃度計により濃度検出する。これによって、各波長λの各色(各単色,及び2色,3色又は4色の混色)のベタ濃度値Di(λ)を取得することができる。これらのベタ濃度値Di(λ)の値は、一度求めれば、経時劣化等により印刷機の特性が変化しない限り利用することができる。
また、演算装置5には、予め製版データが入力されており、演算装置10ではこの製版データから予め各画素のk,c,m,yデータを取得している。
色調制御では、図8に示すステップS02,S04の処理を実施した後、この処理結果に基づいて印刷を開始して、ステップS10〜S110のうちステップS40A,S50Aを除く各ステップの処理について予め設定された周期で繰り返し実施するようになっている。ステップS06,S08の処理は、基本的には、印刷開始後に、オペレータ等が印刷した印刷物を確認しながら必要に応じて必要なインキ色に対して適宜割り込みで実施するようになっているが、例えば、毎回墨が強くなるという現象が把握されていれば、印刷前に変更しておくということも行われる。また、ステップS40Aの処理については、印刷開始時の最初の制御周期に実施するのみでよく、その後は最初の制御周期で得られた値を流用する。ステップS50Aの処理については、印刷開始時の最初の制御周期及びステップS06,S08の処理が実施された際に実施するのみでよく、その後は得られた値を流用する。
色調制御では、図8に示すステップS02,S04の処理を実施した後、この処理結果に基づいて印刷を開始して、ステップS10〜S110のうちステップS40A,S50Aを除く各ステップの処理について予め設定された周期で繰り返し実施するようになっている。ステップS06,S08の処理は、基本的には、印刷開始後に、オペレータ等が印刷した印刷物を確認しながら必要に応じて必要なインキ色に対して適宜割り込みで実施するようになっているが、例えば、毎回墨が強くなるという現象が把握されていれば、印刷前に変更しておくということも行われる。また、ステップS40Aの処理については、印刷開始時の最初の制御周期に実施するのみでよく、その後は最初の制御周期で得られた値を流用する。ステップS50Aの処理については、印刷開始時の最初の制御周期及びステップS06,S08の処理が実施された際に実施するのみでよく、その後は得られた値を流用する。
まず、注目画素領域(単に、注目点ともいう)を設定し(ステップS02)、設定された注目画素領域に基づいて、色調制御の処理を行なうようになっている。
注目画素領域の自動設定について説明すると、演算装置8のDSP31では、製版データに基づいて得られるkcmy網点面積率データから、各インキ色について自己相関が高い領域を選定し、この選定領域を、各インキ色に対応する注目画素領域としてそれぞれのインキ色毎に自動設定するようになっている。
注目画素領域の自動設定について説明すると、演算装置8のDSP31では、製版データに基づいて得られるkcmy網点面積率データから、各インキ色について自己相関が高い領域を選定し、この選定領域を、各インキ色に対応する注目画素領域としてそれぞれのインキ色毎に自動設定するようになっている。
なお、製版データは、ビットマップデータとして与えられるが、注目画素領域の設定に当たっては、ビットマップデータをそのまま使用してもよいが、ここでは、ビットマップデータを印刷機のフォーマットに応じたCIP4データ相当の低解像度データに変換した上で、且つ、以下のようなセンサの画素単位で処理を行なう。
つまり、各インキ色について自己相関が高い領域とは、具体的には、自己相関感度Hが予め設定された所定値以上の領域であり、センサ(IRGB濃度計)16の画素単位の領域とする。センサの画素単位とは、センサ(IRGB濃度計)16の解像度の最小単位である。具体的には、製版データの画素を多数集めたものがセンサ画素単位の1画素(1ブロック)に相当することになる。例えば、CIP4の低解像度データが50.8dpiで、センサ1ブロックの解像度が25.4dpiなら製版データの縦2画素分,横2画素分の領域(製版データの画素単位でで、2×2=4画素分)がセンサ画素単位の1画素単位となる。
つまり、各インキ色について自己相関が高い領域とは、具体的には、自己相関感度Hが予め設定された所定値以上の領域であり、センサ(IRGB濃度計)16の画素単位の領域とする。センサの画素単位とは、センサ(IRGB濃度計)16の解像度の最小単位である。具体的には、製版データの画素を多数集めたものがセンサ画素単位の1画素(1ブロック)に相当することになる。例えば、CIP4の低解像度データが50.8dpiで、センサ1ブロックの解像度が25.4dpiなら製版データの縦2画素分,横2画素分の領域(製版データの画素単位でで、2×2=4画素分)がセンサ画素単位の1画素単位となる。
自己相関感度Hは、例えば、シアンの自己相関感度Hcは、画素面積率データ(c,m,y,k)を用いて、“Hc=cn/(c+m+y+k)”で表すことができ、この自己相関感度Hcの値を、予め設定された基準自己相関感度値(所定値)H0と比較して、自己相関感度Hcが基準自己相関感度値H0以上ならシアンについて自己相関が高い領域となる。他の色のインキについても同様に、自己相関感度Hの値を演算し、それぞれ予め設定された基準自己相関感度値(所定値)H0と比較する。この場合の指数値nの値は例えば1.3くらいを選ぶ。
なお、基準自己相関感度値H0は、オペレータの入力操作により設定できるようになっている。このため、基準自己相関感度値H0を高めに設定して、自己相関がかなり高い領域に絞って注目画素領域を設定することで、注目画素領域は減少するが該当するインキの単色で且つトーンが強い点から濃度検出感度を上げて色調制御の精度の上げるようにしたり、基準自己相関感度値H0を低めに設定して、自己相関があまり高くない領域も含んで注目画素領域を設定することで、濃度検出感度は低下するが注目画素領域を広げることで色調制御の精度の上げるようにしたり、することができる。もちろん、基準自己相関感度値H0の推奨値(例えば絵柄全体の自己相関平均値)が予め入力されており、慣れないオペレータは、この推奨値を用いるようにすることができる。また、原則的には、基準自己相関感度値H0は各インキ色に対し共通の値とするが、インキ色によって、基準自己相関感度値H0を変えることも考えられる。
次に、設定された各インキの注目画素領域毎の目標濃度を設定する(ステップS04)。つまり、演算装置5では、印刷シミュレーション装置7からオペレーションターミナルパソコン3を介してインキ供給量調整情報(インキ供給量調整の模擬印刷情報)、即ち、各インキ色について印刷シミュレーションで変更したベタ濃度値(インキ供給量)が送信される。この各インキ色について変更したベタ濃度値の基準ベタ濃度値に対応して網点面積率を濃度値I,R,G,Bに変更し、これを目標濃度値に設定する。この場合、予め取得したI(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)の各色における各波長λのベタ濃度値Di(λ)と、予め作成したユールニールセンの係数を網点面積率c,m,y,kと濃度値I,R,G,Bの関係がほぼ線形となるような所定値nに設定した、下記の公知の拡張ノイゲバウアー式(A)とを用いて、前記目標網点面積率から目標濃度Io,Ro,Go,Boを算出する。
以上のように目標濃度Io,Ro,Go,Boが計算されたら、印刷を開始してステップS10以降の処理を繰り返し実行する。まず、ステップS10として、ラインセンサ型IRGB濃度計1が印刷シート8全面の一画素毎の反射光量i’,r’,g’,b’を計測する。IRGB濃度計1で計測された各画素の反射光量i’,r’,g’,b’はDSP11に入力される。
DSP11は、ステップS20として、各画素の反射光量i’,r’,g’,b’について所定の印刷枚数単位で移動平均を行なうことで、ノイズ成分を除去した各画素の反射光量i,r,g,bを演算する。そして、ステップS30として、注目画素領域の反射光量i,r,g,bをキーゾーン毎に平均処理し、白紙部分の反射光量を基準とする濃度(実濃度)I,R,G,Bを演算する。インキキーゾーンの平均画線率しかない場合は、キーゾーンの反射光量i,r,g,bをキーゾーン毎に平均処理し、白紙部分の反射光量を基準とする濃度I,R,G,Bを演算する。例えば、白紙部分の赤外光の反射光量をipとし、キーゾーン内の赤外光の平均反射光量をikとすると、赤外光の実濃度IはI=log10(ip/ik)として求められる。DSP11で演算された注目画素領域毎の実濃度I,R,G,Bは、PC12の色変換部14に入力される。
色変換部34は、ステップS40A,S40B,S50A,S50B及びS60の処理を行なう。まず、ステップS40Aとして、ステップS04で設定された目標濃度Io,Ro,Go,Boをそれぞれ演算し、ステップS40Bとして、ステップS30で演算された実濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の網点面積率をそれぞれ演算する。これらの演算にはデータベース141を用い、データベース141に記憶された対応関係に基づき、目標濃度Io,Ro,Go,Boに対応する各インキ色の網点面積率を目標網点面積率ko,co,mo,yoとして演算し、実濃度I,R,G,Bに対応する各インキ色の網点面積率を実網点面積率k,c,m,yとして演算する。
ここで、データベース141には、前述のように、基準濃度でJapan Color(ISO12642)等のカラースケールを印刷して、この印刷結果に基づいて作成された変換テーブル[ルックアップテーブル(LUT)ともいう]が入力されているが、この一方で、この印刷結果に基づいて作成された、ニールセン係数(ユールニールセンの係数)nを網点面積率と濃度値との関係がほぼ線形となるような所定値nとした公知の拡張Neugebauer式も入力されている。
なお、式(A)におけるc,m,y,k,kc,km,ky,cm,cy,my,kcm,kcy,kmy,cmy,kcmyは、各色(単色又は混色)の網点面積率を示す。混色について、例えば、kcは墨(k)とシアン(c)との網点面積率の積を示し、例えば、kcmyは墨(k)とシアン(c)とマゼンタ(m)とイエロー(y)の各網点面積率の積を示す。
また、式(A)のDkc(λ),Dkm(λ),・・・,Dkcmy(λ)[各色iにおける波長λのベタ濃度値Di(λ)]は、各混色の目標濃度値における波長λのベタ重ね濃度値を示す。例えば、Dkc(λ)は墨(k)とシアン(c)との重ねの各色目標濃度値における波長λの濃度値を示し、例えば、Dkcmy(λ)は墨(k)とシアン(c)とマゼンタ(m)とイエロー(y)との重ねの各色目標濃度値における波長λの濃度値を示す。但し、λはI,R,G,Bの各波長である。これらのDi(λ)は、前述のように予め求められている。
公知のノイゲバウアー式、或いは、拡張ノイゲバウアー式であってもニールセン係数nを適切に設定しないと、網点面積率と濃度との関係は、通常は図9に破線で示すように、曲線的なものになる。なお、図9の例は、一例として、網点面積率c=m=y=0でFIXして、kの単色網点面積率と濃度との関係をプロットした一断面であるが、多次元空間においてもこのような非線形な関係になっている。一方、このように、ニールセン係数nを所定値に設定した公知の拡張ノイゲバウアー式(A)の場合、網点面積率と濃度との関係は、図9に実線で示すように線形の関係になる。多次元空間においてもこのような線形な関係になる。
したがって、図10に一点鎖線で領域限界を示すように、基準濃度に応じて想定された色空間領域内の網点面積率と濃度との関係を、図10に二点鎖線で示すように、色空間の外側領域まで簡単に延長して適用することができる。つまり、図10に実線円で示す色空間領域の外部空間に対しても網点面積率と濃度との関係を適用でき、網点面積率と濃度との関係を基準濃度に応じて設定しながら、図10に二点鎖線円で示すように、色空間を実質的に拡大することができるのである。なお、網点面積率が100%を越える領域は仮想網点領域となる。つまり、公知の拡張ノイゲバウアー式(A)により、製版データ上ではありえない網点面積率を仮想網点面積率として定義する。
次に、色変換部34は、ステップS50Aとして、目標網点面積率ko,co,mo,yoに対応する各インキ色の目標単色濃度をそれぞれ演算し、ステップS50Bとして、実網点面積率k,c,m,yに対応する各インキ色の実単色濃度をそれぞれ演算する。これらの演算には、図11に示すようなマップを用いる。図11は網点面積率を変化させた場合に実測される単色濃度を特性曲線としてプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成されている(データベース141の値よりピックアップする)。図11に示す例では、墨色の目標網点面積率ko、実網点面積率kをマップに照らし合わせることで、マップ中の特性曲線からそれぞれ目標単色濃度Dakoと実単色濃度Dakとが求められている。このようにして、色変換部34は、各インキ色の目標単色濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色濃度Dak,Dac,Dam,Dayとを求める。
次に、色変換部34は、ステップS60として、目標単色濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色濃度Dak,Dac,Dam,Dayとの偏差に対応する各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyを演算する。なお、ベタ濃度は網点面積率にも依存しており、同単色濃度に対しては、網点面積率が高いほどベタ濃度は低くなる。そこで、色変換部34は、図12に示すようなマップを用いて演算を行なう。図12は単色ベタ濃度を変化させた場合に実測される単色濃度を網点面積率毎に特性曲線としてプロットしたマップの一例であり、事前に測定されたデータにより作成されている。色変換部34は、各インキ色について目標網点面積率ko,co,mo,yoに対応する特性曲線を図12に示すマップから選択し、選択した特性曲線に目標単色濃度Dako,Daco,Damo,Dayoと実単色濃度Dak,Dac,Dam,Dayとを対応させることにより、ベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyを求める。図12に示す例では、墨色の目標網点面積率koが75%の場合に、目標単色濃度Dako、実単色濃度Dakをマップに照らし合わせることで、マップ中の75%特性曲線から墨色のベタ濃度偏差ΔDskが求められている。
色変換部34で演算された各インキ色のベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyは、インキ供給量演算部35に入力される。インキ供給量演算部35は、ステップS70として、ベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyに対応するキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyを演算する。キー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyは、各インキキー7の現在のキー開度Kk0,Kc0,Km0,Ky0(前回のステップS100の処理で印刷機の制御装置17に出力したキー開度Kk,Kc,Km,Ky)に対する増減量であり、インキ供給量演算部35は、公知のAPI関数(オートプリセットインキング関数)を用いて演算を行なう。API関数は基準濃度にするため各キーゾーンの画線率A(Ak,Ac,Am,Ay)とキー開度K(Kk,Kc,Km,Ky)との対応関係を示した関数である。画線率Aは、ステップS04で用いたもの、即ち、網点面積率をキーゾーンで平均化処理したものを用いることができる。具体的には、基準濃度Ds(Dsk,Dsc,Dsm,Dsy)に対するベタ濃度偏差ΔDs(ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsy)の比率kd(kd=ΔDs/Ds)を求めるとともに、画線率Aに対する基準濃度にするためのキー開度Kを、API関数を使って求め、これらの積としてベタ濃度偏差ΔDsをゼロにするためのキー開度偏差量ΔK(ΔK=kd×K)を求める。
次に、オンライン制御部36は、ステップS80として、色変換部14で演算されたキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyを、各印刷ユニット2a,2b,2c,2dからラインセンサ型IRGB濃度計16までの無駄時間、時間あたりのインキキー27の反応時間、及び印刷速度を考慮して補正する。この補正は、キー開度信号が入力されてからインキキー27が動き、キー開度が変更されて印刷シートに供給されるインキ量が変化し、IRGB濃度計16に反射光量の変化として検出されるまでの時間遅れを考慮したものである。このようなむだ時間の大きいオンラインフィードバック制御系としては、例えばむだ時間補償付PI制御、ファジー制御、ロバスト制御等が最適である。オンライン制御部16は、補正後のキー開度偏差量(オンライン制御用キー開度偏差量)ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyに現在のキー開度Kk0,Kc0,Km0,Ky0を加算したオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1をキー開度リミッタ演算部17に入力する。
キー開度リミッタ演算部37は、ステップS90として、オンライン制御部36で演算されたオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1に対して上限値を規制する補正を行なう。これは、特に低画線部における色変換アルゴリズム(ステップSS40,S50,S60の処理)の推定誤差によりキー開度が異常に増大することを規制するための処理である。そして、キー開度リミッタ演算部37は、ステップS100として、上限値を規制したキー開度Kk,Kc,Km,Kyをキー開度信号として印刷機の制御装置17に送信する。
印刷機の制御装置17は、ステップS110として、演算装置5から送信されたキー開度信号Kk,Kc,Km,Kyに基づき各印刷ユニット2a,2b,2c,2dの各インキキー7の開度を調節する。これにより、各インキ色のインキ供給量は、キーゾーン毎に目標とする色調に見あったものにコントロールされることとなる。
なお、前述のように目標混色濃度が変更された場合には、変更比率raが設定され(ステップS06,変更比率設定ステップ)。ステップS40の目標網点面積率演算ステップにより演算された各インキ色の目標網点面積率ko´,co´,mo´,yo´に、ステップS06によって設定された変更比率raを乗算して、目標網点面積率ko,co,mo,yoが変更されることになる(ステップS08,目標網点面積率変更ステップ)。
なお、前述のように目標混色濃度が変更された場合には、変更比率raが設定され(ステップS06,変更比率設定ステップ)。ステップS40の目標網点面積率演算ステップにより演算された各インキ色の目標網点面積率ko´,co´,mo´,yo´に、ステップS06によって設定された変更比率raを乗算して、目標網点面積率ko,co,mo,yoが変更されることになる(ステップS08,目標網点面積率変更ステップ)。
もちろん、この変更比率raが特に入力されなければ、ステップS40で演算された各インキ色の目標網点面積率ko´,co´,mo´,yo´をそのまま次ステップで用いる目標網点面積率ko,co,mo,yoに設定する(或いは、変更比率raを基準値1として目標網点面積率ko,co,mo,yoを演算するというロジックでも良い)。
このようにして、変更比率raが設定されると、その後は、ステップS08で変更された目標網点面積率ko,co,mo,yoが、ステップS50Aにおける各インキ色の目標単色濃度Dako,Daco,Damo,Dayoの演算、及び、その後のステップS60におけるベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyの演算、さらに、ステップS70におけるキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyの演算及びステップS80におけるオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1の演算に反映され、変更された目標濃度に色調が制御される。
このようにして、変更比率raが設定されると、その後は、ステップS08で変更された目標網点面積率ko,co,mo,yoが、ステップS50Aにおける各インキ色の目標単色濃度Dako,Daco,Damo,Dayoの演算、及び、その後のステップS60におけるベタ濃度偏差ΔDsk,ΔDsc,ΔDsm,ΔDsyの演算、さらに、ステップS70におけるキー開度偏差量ΔKk,ΔKc,ΔKm,ΔKyの演算及びステップS80におけるオンライン制御用キー開度Kk1,Kc1,Km1,Ky1の演算に反映され、変更された目標濃度に色調が制御される。
本実施形態にかかる色調制御方法および装置は、上述のように構成されるので、実際の印刷を行なうことなく色調制御の目標となる目標濃度Io,Ro,Go,Boを適切に設定することができ、印刷機の立ち上がり直後(OKシート後)から色調制御を実施することができる。
特に、目標濃度Io,Ro,Go,Boは、印刷機6の特性に基づいてシミュレーション画面を実際の色見本(持ち込みゲラ)20に色合わせすることで設定されるので、印刷機の立ち上がり直後から色見本(持ち込みゲラ)20に合った色調に制御することが可能になる。
特に、目標濃度Io,Ro,Go,Boは、印刷機6の特性に基づいてシミュレーション画面を実際の色見本(持ち込みゲラ)20に色合わせすることで設定されるので、印刷機の立ち上がり直後から色見本(持ち込みゲラ)20に合った色調に制御することが可能になる。
また、注目画素領域(注目点)をそれぞれ設定して、注目点の濃度を目標濃度Io,Ro,Go,Boとして設定するとともに、対応する本刷りシートの注目点の実濃度I,R,G,Bを計測してフィードバック制御するので、1bit−Tiff或いはCIP4データのような製版データがない場合でも、絵柄の特定の注目点について色調制御を行なうことができる。
また、計測値をキーゾーン全体で平均化しないので、キーゾーン内の絵柄の画線率が低くても(例えば、キーゾーン内に1ポイントの小さな絵柄が存在しても)、ラインセンサ型IRBG濃度計1の計測誤差が少なく、安定した色調制御を行なうことができる。特に、インキ色毎に最も濃度感度の高い画素を演算して自動抽出して注目画素領域として設定することで、キーゾーン内の絵柄の画線率が低い場合において、さらに安定した色調制御を行なうことができる。具体的には、例えば、シアンの濃度感度Hdcは、計測濃度データ(R,G,B,I)を用いて、“Hdc=Rn/(R+G+B+I)”で定義することができ(n:自己相関べき乗で例えば1.3とする)、この濃度感度Hdcの値が最も高い画素がシアンの注目点となる。同様に他のインキ色についても濃度感度が最も高い画素を演算し、その画素を注目点として設定する。
そして、目標濃度(目標網点面積率)に対する変更比率(=変更係数)raの値が必要に応じて適切に設定され目標網点面積率が変更されることによって、より客先の要求にあった色調に印刷することができ、色調調整によってより商品性の高い印刷を実現することができる。
特に、目標濃度を直接変更するように構成した場合、あるインキ色に最も感度の高い波長の目標濃度を変更すると他のインキ色の濃度にも影響が出てしまうが、各インキの単色の目標網点面積率を変更することによって、目標濃度を変更するように構成しているので、あるインキ色の目標濃度を変更しても他のインキ色の濃度には影響を少なくすることができ、濃度変更に混乱を招くことなく適切に行なうことができる。
特に、目標濃度を直接変更するように構成した場合、あるインキ色に最も感度の高い波長の目標濃度を変更すると他のインキ色の濃度にも影響が出てしまうが、各インキの単色の目標網点面積率を変更することによって、目標濃度を変更するように構成しているので、あるインキ色の目標濃度を変更しても他のインキ色の濃度には影響を少なくすることができ、濃度変更に混乱を招くことなく適切に行なうことができる。
また、実濃度から実網点面積率を求める際、及び、目標濃度から目標網点面積率を求める際に、網点面積率と濃度との対応関係として、I(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)の各色における各波長λのベタ濃度値Di(λ)を予め取得するとともにユールニールセンの係数を網点面積率と濃度値との関係がほぼ線形となるような所定値nに設定した公知の拡張ノイゲバウアー式(A)を用いるので、色空間内の対応関係を色空間外に容易に延長させることができる。
つまり、ニールセン係数nを網点面積率と濃度値の関係がほぼ線形となるような値に設定した公知の拡張ノイゲバウアー式(A)の場合、網点面積率と濃度との関係は、図10に実線で示すように線形の関係になるので、図9に黒丸で示すように、実際の印刷物の濃度(現在濃度)が基準濃度に応じた色空間(実線円)内の領域を逸脱するような場合にも、基準濃度に応じて想定された色空間領域内の網点面積率と濃度との関係を容易に拡張させて用いることができる。
このため、基準濃度により規定される色空間の外側の領域に対しても、濃度から網点面積率への変換を確実に行なうことができ(この場合、網点面積率が100%を越えてしまうので仮想網点面積率となる)、例えば、変更比率が目標網点面積率の増大側に設定されて、変更比率に応じて変更された目標網点面積率に対応した目標濃度が基準濃度により規定される色空間を超える濃度に設定され、実濃度印刷が基準濃度により規定される色空間を超える濃度になっても、実網点面積率を確実に求めることができ、変更比率に対応した色調制御を実施することができる。
〔目標濃度変更にかかる変形例〕
目標濃度変更は、ドットゲイン補正係数を変えることによっても行なうことができる。
〔目標濃度変更にかかる変形例〕
目標濃度変更は、ドットゲイン補正係数を変えることによっても行なうことができる。
つまり、次式(D)により、ドットゲイン補正係数kc,km,ky,kkにより補正して、版データの単色網点面積率が50%時の各色ドットゲイン量(補正後値)DGc〜DGkを算出する。
DGc=kc×DGc´
DGm=km×DGm´
DGy=ky×DGy´
DGk=kk×DGk´ (D)
但し、kc,km,ky,kkはドットゲイン補正係数で、通常は1とする。
DGc=kc×DGc´
DGm=km×DGm´
DGy=ky×DGy´
DGk=kk×DGk´ (D)
但し、kc,km,ky,kkはドットゲイン補正係数で、通常は1とする。
なお、DGc´、DGm´、DGy´、DGk´は、予め基準濃度でJapanColor(ISO12642)等のカラースケールを印刷して得られた単色50%網濃度D50と単色100%ベタ濃度D100の値を使って計算される。
DG=(1−10-D50)/(1−10-D100)−0.5
そして、製版網点面積率データc´〜k´を、次式(E)によりドットゲイン補正して、補正した網点面積率データk,c,m,yを得ることができる。
c=−DGc/0.25×(c´−0.5)2+DGc+c´
m=−DGm/0.25×(m´−0.5)2+DGm+m´
y=−DGy/0.25×(y´−0.5)2+DGy+y´
k=−DGk/0.25×(k´−0.5)2+DGk+k´ (E)
但し、c〜k:ドットゲイン補正された網点面積率データ
c´〜k´'製版網点面積率データ
このような、ドットゲイン補正係数を変えることによって、目標濃度を変更することができる。例えば、印刷機械のローラやブランケット等が劣化してドットゲインが増えた場合、ドットゲイン補正係数を1より増やせば正確な目標値の計算が可能となる。
〔第1実施形態における変換テーブルに代わる構成例〕
本発明の印刷機の絵柄色調制御にかかる変形例について説明する。本変形例は、上記の実施形態の変換テーブルに代えて、ドットゲイン補正された公知のノイゲバウアー式(B)を用いるものである。
DG=(1−10-D50)/(1−10-D100)−0.5
そして、製版網点面積率データc´〜k´を、次式(E)によりドットゲイン補正して、補正した網点面積率データk,c,m,yを得ることができる。
c=−DGc/0.25×(c´−0.5)2+DGc+c´
m=−DGm/0.25×(m´−0.5)2+DGm+m´
y=−DGy/0.25×(y´−0.5)2+DGy+y´
k=−DGk/0.25×(k´−0.5)2+DGk+k´ (E)
但し、c〜k:ドットゲイン補正された網点面積率データ
c´〜k´'製版網点面積率データ
このような、ドットゲイン補正係数を変えることによって、目標濃度を変更することができる。例えば、印刷機械のローラやブランケット等が劣化してドットゲインが増えた場合、ドットゲイン補正係数を1より増やせば正確な目標値の計算が可能となる。
〔第1実施形態における変換テーブルに代わる構成例〕
本発明の印刷機の絵柄色調制御にかかる変形例について説明する。本変形例は、上記の実施形態の変換テーブルに代えて、ドットゲイン補正された公知のノイゲバウアー式(B)を用いるものである。
つまり、第1実施形態の予め基準濃度でJapanColor(ISO12642)等のカラースケールを印刷して得られた対応関係に基づいて作成された変換テーブルに代えて、I(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)の各色における各波長λのベタ濃度値Di(λ)を予め基準濃度でJapanColor(ISO12642)等のカラースケールを印刷して得られたデータから取得し、これとともに、ドットゲイン補正を施した公知のノイゲバウアー式(B)として以下のように規定して、この式(B)を用いて濃度を求める。
なお、上式は、前記の公知の拡張ノイゲバウアー式(A)からニールセン係数nを除いたものである。
このようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、公知のノイゲバウアー式(B)のドットゲイン補正を説明すると、式(B)の網点面積率データk,c,m,yは、以下のようにドットゲイン補正される。
このようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、公知のノイゲバウアー式(B)のドットゲイン補正を説明すると、式(B)の網点面積率データk,c,m,yは、以下のようにドットゲイン補正される。
まず、カラースケール濃度値データから抜粋することにより、製版データの網点面積率が50%時の単色網濃度Dc50〜Dk50、及び、製版データの網点面積率がベタ(100%)時の単色ベタ濃度(単色ベタ網濃度)Dc100〜Dk100を得て、これらの値に基づいて、次式(C)によって、製版データの単色網点面積率が50%時の各色ドットゲイン量(補正前値)DGc´〜DGk´を算出する。
DGc´=(1−10-Dc50)/(1−10-Dc100)−0.5
DGm´=(1−10-Dm50)/(1−10-Dm100)−0.5
DGy´=(1−10-Dy50)/(1−10-Dy100)−0.5
DGk´=(1−10-Dk50)/(1−10-Dk100)−0.5 (C)
但し、DGc〜DGkは、製版データの単色網点面積率が50%時の各色ドットゲイン量Dc50〜Dk50:製版データの網点面積率が50%時の単色網濃度(カラースケール濃度値データから抜粋)であり、Dc100〜Dk100は製版データの網点面積率がベタ(100%)時の単色ベタ濃度(カラースケール濃度値データから抜粋)である。
DGc´=(1−10-Dc50)/(1−10-Dc100)−0.5
DGm´=(1−10-Dm50)/(1−10-Dm100)−0.5
DGy´=(1−10-Dy50)/(1−10-Dy100)−0.5
DGk´=(1−10-Dk50)/(1−10-Dk100)−0.5 (C)
但し、DGc〜DGkは、製版データの単色網点面積率が50%時の各色ドットゲイン量Dc50〜Dk50:製版データの網点面積率が50%時の単色網濃度(カラースケール濃度値データから抜粋)であり、Dc100〜Dk100は製版データの網点面積率がベタ(100%)時の単色ベタ濃度(カラースケール濃度値データから抜粋)である。
次に、上式(D)により、ドットゲイン補正係数kc,km,ky,kkにより補正して、版データの単色網点面積率が50%時の各色ドットゲイン量(補正後値)DGc〜DGkを算出する。
そして、製版網点面積率データc´〜k´を、上式(E)によりドットゲイン補正して、補正した網点面積率データk,c,m,yを得る。
そして、製版網点面積率データc´〜k´を、上式(E)によりドットゲイン補正して、補正した網点面積率データk,c,m,yを得る。
なお、上記本装置の目標濃度変更機能の他に、以下の方法でセンサに与える目標濃度値を変更することができる。
センサデバイスプロファイル(RGBI/L*a*b*)とベタ濃度変更に対するICCプロファイル(L*a*b*/cmyk)とで色(CMS)変換し、製版データcmykに対するセンサに与える目標濃度Ro,Go,Bo,Ioを得る。
センサデバイスプロファイル(RGBI/L*a*b*)とベタ濃度変更に対するICCプロファイル(L*a*b*/cmyk)とで色(CMS)変換し、製版データcmykに対するセンサに与える目標濃度Ro,Go,Bo,Ioを得る。
つまり、目標濃度設定ステップでは、発色補正ステップにより補正された発色状態に応じた各インキ色のベタ濃度値の基準ベタ濃度値からのベタ濃度変更に対応する印刷機の印刷特性であるICCプロファイル(L*a*b*/cmyk)と、前記IRGB濃度計の検出特性であるセンサデバイスプロファイル(RGBI/L*a*b*)とを用いて色変換し、製版データの網点面積率c,m,y,kに対する目標濃度Io,Ro,Go,Boを設定するようにする。
あるいは、基準輪転機ICCプロファイル(L*a*b*/cmyk)とベタ濃度変更に対するICCプロファイル(c’m’y’k’/Lab)とで色(CMS)変換し、品質制御装置に与える変換された製版データ(c’m’y’k’)を得る。それをセンサデバイスプロファイル(RGBI/c’m’y’k’)に作用させ、製版データcmykに対するセンサに与える目標濃度Ro,Go,Bo,Ioを得る。
つまり、目標濃度設定ステップでは、発色補正ステップにより補正された発色状態に応じた各インキ色のベタ濃度値の基準ベタ濃度値からのベタ濃度変更に対応する印刷機(対象輪転機)とは異なる他の基準の印刷機(基準輪転機)の印刷特性であるICCプロファイル(L*a*b*/cmyk)と、ベタ濃度変更に対する印刷機(対象輪転機)の印刷特
性であるCCプロファイル(c’m’y’k’/Lab)とを用いて色変換して、変換された製版データc’,m’,y’,k’を得て、この変換された製版データを前記IRGB濃度計の検出特性であるセンサデバイスプロファイルに作用させ、製版データの網点面積率c,m,y,kに対するIRGB濃度計に与える目標濃度Io,Ro,Go,Boを設定するようにする。
性であるCCプロファイル(c’m’y’k’/Lab)とを用いて色変換して、変換された製版データc’,m’,y’,k’を得て、この変換された製版データを前記IRGB濃度計の検出特性であるセンサデバイスプロファイルに作用させ、製版データの網点面積率c,m,y,kに対するIRGB濃度計に与える目標濃度Io,Ro,Go,Boを設定するようにする。
あるいは、目標濃度設定ステップでは、発色補正ステップにより補正された発色状態に応じた各インキ色のベタ濃度値の基準ベタ濃度値からのベタ濃度変更に対応する基準輪転機の印刷特性であるICCプロファイル(L*a*b*/cmyk)と、ベタ濃度変更に対する対象輪転機の印刷特性であるCCプロファイルとを用いて色変換して、変換された製版データc’m’y’k’を得て、予め取得したI(赤外光),R(赤),G(緑),B(青)の各色における各波長λのベタ濃度値Di(λ)と、予め作成したユールニールセンの係数を網点面積率と濃度値の関係がほぼ線形となるような所定値nに設定した、前記の公知の拡張ノイゲバウアー式(A)とを用いた演算により、変換された製版データc’m’y’k’から目標濃度Io,Ro,Go,Boを設定するようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、図13〜図15を参照して本発明の第2実施形態を説明する。なお、図13,図14において、図1,図3,図4と同符号は同様のものを示し、説明は省略又は簡略化する。
〔第2実施形態〕
次に、図13〜図15を参照して本発明の第2実施形態を説明する。なお、図13,図14において、図1,図3,図4と同符号は同様のものを示し、説明は省略又は簡略化する。
第1実施形態では、オペレータが持ち込みゲラ20そのものを参照してモニタ7aの表示画像を色合わせしているが、本実施形態は、図13に示すように、持ち込みゲラ20をスキャナで取り込んだ上で、モニタ7aの画面上に、印刷機6により得られるだろう印刷対象絵柄の発色状況を模擬(シミュレーション)した画像21´と並べて、持ち込みゲラ20をスキャナ9で取り込んだ画像20´を表示して、第1実施形態と同様に色合わせするものである。
したがって、印刷シミュレーション装置の構成が第1実施形態と異なり、印刷機や印刷自動制御装置自体は第1実施形態のもの(図1参照)と同様に構成される。
本実施形態の場合、図14に示すように、印刷シミュレーション装置8にスキャナ9が付加され、モニタ7aには印刷機6により得られるだろう印刷対象絵柄の発色状況を模擬した画像21´と持ち込みゲラ20をスキャナで取り込んだ画像20´とが並べて表示されるようになっている。なお、ページ番号表示[図2(a)参照],ボリュウムキー表示[図2(b)参照],決定釦表示[図2(c)参照]といった、モニタ7aのタッチパネルとしての機能(図2参照)は第1実施形態と同様であり、これに加えて、自動色合わせ釦が表示され機能するようになっている。
本実施形態の場合、図14に示すように、印刷シミュレーション装置8にスキャナ9が付加され、モニタ7aには印刷機6により得られるだろう印刷対象絵柄の発色状況を模擬した画像21´と持ち込みゲラ20をスキャナで取り込んだ画像20´とが並べて表示されるようになっている。なお、ページ番号表示[図2(a)参照],ボリュウムキー表示[図2(b)参照],決定釦表示[図2(c)参照]といった、モニタ7aのタッチパネルとしての機能(図2参照)は第1実施形態と同様であり、これに加えて、自動色合わせ釦が表示され機能するようになっている。
また、本実施形態の場合、演算装置7bにおいて、印刷対象絵柄の発色状況を模擬した画像21´のスキャナで取り込んだ画像20´との色合わせを、予め自動で行なうようになっている。
つまり、モニタ7aに表示する段階で、画像20´の各画素の発色特性の値E1[E1は例えば色座標値(L1,a1,b1)とする]と、画像21´の各画素の発色特性の値E2[E2は例えば色座標値(L2,a2,b2)とする]とを取得することができ、各画素、又は、特定の領域の画素について、各画素の発色特性の値E1,E2の差ΔE*(下記参照)の平均値ΔE* AVEが最小になるように、画像21´の発色特性値E2を画像20´の発色特性値E1に接近させる。
ΔE*=√(L1−L2)2+(a1−a2)2+(b1−b2)2
したがって、本実施形態の場合、図15に示すように、印刷シミュレーションによる目標濃度値の設定が行なわれる。
つまり、モニタ7aに表示する段階で、画像20´の各画素の発色特性の値E1[E1は例えば色座標値(L1,a1,b1)とする]と、画像21´の各画素の発色特性の値E2[E2は例えば色座標値(L2,a2,b2)とする]とを取得することができ、各画素、又は、特定の領域の画素について、各画素の発色特性の値E1,E2の差ΔE*(下記参照)の平均値ΔE* AVEが最小になるように、画像21´の発色特性値E2を画像20´の発色特性値E1に接近させる。
ΔE*=√(L1−L2)2+(a1−a2)2+(b1−b2)2
したがって、本実施形態の場合、図15に示すように、印刷シミュレーションによる目標濃度値の設定が行なわれる。
つまり、まず、自動色合わせ釦を押すと、スキャナ画像に対して△E*が最小となるよう基準輪転機の色をシミュレーションする(ステップc10)。演算装置7b内では、ベタ濃度を変化させ逐次ICCプロファイルを作成しながら各キーゾーンの色差△E*が最小となるベタ濃度変化値の収束計算をする(ステップc20)。この結果をオペレータが目視して色見がOKか否かを判断し(ステップc30)、OKならば、色が合ったとして完了釦を押す(ステップc80)。これにより、変更したベタ濃度値が印刷自動制御装置8に転送される(ステップc90)。印刷自動制御装置8では、このインキ供給量調整の模擬情報に応じて印刷機6によって印刷を行なう際の目標濃度値I0,R0,G0,B0を設定し(目標値変更にも相当する)、色調を自動で制御する(ステップc100)。
また、色見がOKでなければ、モニタ画像より、色を合わせたいポイントを指定し(ステップc40)、この状態で自動色合わせ釦を押すと、色を合わせたいポイントに対して△E*が最小となるように基準輪転機の色をシミュレーションする(ステップc50)。この結果をオペレータが目視して色見がOKか否かを判断し(ステップc60)、OKならば、上記のステップc80〜c100の処理を実施する。
ステップc60で色見がOKでなければ、第1実施形態と同様に、手動で色合わせをする(ステップc70)。
本実施形態の場合、以下のような効果を得ることができる。
モニタ(透過色)同士で色を確認するため、色を合わせ易い。つまり、図13中に「ΔE*<3」と示すように、色見本(ここでは持ち込みゲラ20をスキャナで取り込んだ画像20´)と擬似印刷画像或いは擬似印刷の結果に基づく本印刷との色の誤差ΔE*は、第1実施形態の場合よりも小さいレベル「3」となって、目標濃度値をより最適値に近く設定することができ、実際の印刷開始当初からより適切な発色に印刷することが可能になる。
本実施形態の場合、以下のような効果を得ることができる。
モニタ(透過色)同士で色を確認するため、色を合わせ易い。つまり、図13中に「ΔE*<3」と示すように、色見本(ここでは持ち込みゲラ20をスキャナで取り込んだ画像20´)と擬似印刷画像或いは擬似印刷の結果に基づく本印刷との色の誤差ΔE*は、第1実施形態の場合よりも小さいレベル「3」となって、目標濃度値をより最適値に近く設定することができ、実際の印刷開始当初からより適切な発色に印刷することが可能になる。
持ち込みゲラの色をスキャナで取り込むので、色を数値で評価が可能となる。
これにより、絵柄全体の色差を最小とすることが出来、その色見をモニタで確認し、その色目標値を取り込んで自動制御するため、印刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなる。
また、指定したポイントの絵柄の色に注目して、色差を最小とすることが出来、その色見をモニタで確認し、その色目標値を取り込んで自動制御するため、印刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなり、省人化が可能となる。
これにより、絵柄全体の色差を最小とすることが出来、その色見をモニタで確認し、その色目標値を取り込んで自動制御するため、印刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなる。
また、指定したポイントの絵柄の色に注目して、色差を最小とすることが出来、その色見をモニタで確認し、その色目標値を取り込んで自動制御するため、印刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなり、省人化が可能となる。
また、色見が合わない場合、手動でも調整できるので、その色見をモニタで確認し、その色目標値を取り込んで自動制御するため、印刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなり、省人化が可能となる。
オペレータ調整が無くなるので損紙も発生しない。
手動の色あわせも素人の印刷オペレータ、或いは製版オペレータやクライアントでも事前色合わせが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、図16〜図20を参照して本発明の第3実施形態を説明する。なお、図16,図17において、図1,図3,図4,図13,図14と同符号は同様のものを示し、説明は省略又は簡略化する。
オペレータ調整が無くなるので損紙も発生しない。
手動の色あわせも素人の印刷オペレータ、或いは製版オペレータやクライアントでも事前色合わせが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、図16〜図20を参照して本発明の第3実施形態を説明する。なお、図16,図17において、図1,図3,図4,図13,図14と同符号は同様のものを示し、説明は省略又は簡略化する。
上記の実施形態では、図16に示すように、印刷を行なう新聞輪転機を基準輪転機と見立てて、基準輪転機の目標濃度値を持ち込みゲラの色調に合わせる場合を説明したが、本実施形態の場合、印刷を行なう新聞輪転機を各印刷工場に設置された工場輪転機(以下、対象輪転機とも言う)として、工場輪転機の注目色を基準輪転機の注目色に合わせる方法を以下に説明する。
基準輪転機により印刷を行なった場合の色調をモニタに表示するには、第1、2実施形態と同様に、紙面イメージデータに基準輪転機のICCプロファイルを作用させて、基準輪転機の印刷結果を模擬した表示画像情報を得ればよく、工場輪転機により印刷を行なった場合の色調をモニタに表示するには、これと同様に、紙面イメージデータに工場輪転機のICCプロファイルを作用させて、工場輪転機の印刷結果を模擬した表示画像情報を得ればよい。
そして、図17に示すように、第2実施形態と同様に、基準輪転機で印刷したもの(見本)20に対応する基準輪転機の印刷結果を模擬した画像20”と工場輪転機で印刷したもの(実機印刷)21に対応する工場輪転機の印刷結果を模擬した画像21”とを対比させてモニタ7aに表示することで、工場輪転機による印刷のための目標濃度値を第2実施形態と同様に得ることができるようになっている。
したがって、本実施形態の場合、図18に示すように、印刷シミュレーションによる目標濃度値の設定が行なわれる。
つまり、基準輪転機LUTで発色し目標値とし(ステップd10)、対象輪転機LUTで発色し比較値とする(ステップd20)。そして、各キーゾーンのベタ濃度偏差を計算し(ステップd30)、各キーゾーンのベタ濃度偏差分だけ対象輪転機のICCプロファイルを変化させる(ステップd40)。さらに、上記ステップd40のICCプロファイルで対象輪転機の印刷仕上がりをシミュレーションする(ステップd50)。
つまり、基準輪転機LUTで発色し目標値とし(ステップd10)、対象輪転機LUTで発色し比較値とする(ステップd20)。そして、各キーゾーンのベタ濃度偏差を計算し(ステップd30)、各キーゾーンのベタ濃度偏差分だけ対象輪転機のICCプロファイルを変化させる(ステップd40)。さらに、上記ステップd40のICCプロファイルで対象輪転機の印刷仕上がりをシミュレーションする(ステップd50)。
この結果をオペレータが目視して色見がOKか否かを判断し(ステップd60)、OKならば、色が合ったとして完了釦を押す(ステップd110)。これにより、変更したベタ濃度値が印刷自動制御装置8に転送される(ステップd120)。印刷自動制御装置8では、このインキ供給量調整の模擬情報に応じて印刷機6によって印刷を行なう際の目標濃度値I0,R0,G0,B0を設定し(目標値変更にも相当する)、色調を自動で制御する(ステップd130)。
また、色見がOKでなければ、モニタ画像より、色を合わせたいポイントを指定し(ステップd70)、この状態で自動色合わせ釦を押すと、色を合わせたいポイントに対して△E*が最小となるように基準輪転機の色をシミュレーションする(ステップd80)。この結果をオペレータが目視して色見がOKか否かを判断し(ステップd90)、OKならば、上記のステップd110〜d130の処理を実施する。
ステップd90で色見がOKでなければ、第1実施形態と同様に、手動で色合わせをする(ステップd100)。
本実施形態の場合、以下のような効果を得ることができる。
モニタ同士で色を確認するため、色を合わせ易い。つまり、図16中に「ΔE*<3」と示すように、色見本(基準輪転機の印刷結果を模擬した画像20”)と擬似印刷画像或いは擬似印刷の結果に基づく本印刷との色の誤差ΔE*は、より小さいレベル「3」となって、目標濃度値をより最適値に近く設定することができ、実際の印刷開始当初からより適切な発色に印刷することが可能になる。
本実施形態の場合、以下のような効果を得ることができる。
モニタ同士で色を確認するため、色を合わせ易い。つまり、図16中に「ΔE*<3」と示すように、色見本(基準輪転機の印刷結果を模擬した画像20”)と擬似印刷画像或いは擬似印刷の結果に基づく本印刷との色の誤差ΔE*は、より小さいレベル「3」となって、目標濃度値をより最適値に近く設定することができ、実際の印刷開始当初からより適切な発色に印刷することが可能になる。
対象輪転機の色が基準輪転機の色にどれだけ近づくか、モニタで印刷の仕上りが確認でき、気に入らなければ任意に仕上がりを変化させることができる。
また、指定したポイントの絵柄の色に注目して、色差を最小とすることが出来、
その色見をモニタで確認し、色目標値を取り込んで自動制御するため、印刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなる。
また、指定したポイントの絵柄の色に注目して、色差を最小とすることが出来、
その色見をモニタで確認し、色目標値を取り込んで自動制御するため、印刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなる。
また、色見が合わない場合、手動でも調整できるので、その色見をモニタで確認し、色目標値を取り込んで自動制御するため、刷開始から刷了までオペレータが色調整する必要がなくなり、省人化が可能となる。
手動の色あわせも素人の印刷オペレータ或いは製版オペレータ、クライアントでも事前色合わせ可能となる。
手動の色あわせも素人の印刷オペレータ或いは製版オペレータ、クライアントでも事前色合わせ可能となる。
手動の色あわせも素人のオペレータでも可能となる。
〔ICCプロファイルの作成方法〕
なお、通常のICCプロファイルを作成するには、例えば図20(a)に示すように、基準輪転機に対し、基準濃度でカラースケール(ISO12642等)を印刷し(ステップe10)、カラースケールの網点面積率に対する発色(X,Y,Z or L*a*b*)を計測し(ステップe20)、ステップe20で得たデータを市販のプロファイル作成ツールで読み取ってICCプロファイルを作成する(ステップe30)。
〔ICCプロファイルの作成方法〕
なお、通常のICCプロファイルを作成するには、例えば図20(a)に示すように、基準輪転機に対し、基準濃度でカラースケール(ISO12642等)を印刷し(ステップe10)、カラースケールの網点面積率に対する発色(X,Y,Z or L*a*b*)を計測し(ステップe20)、ステップe20で得たデータを市販のプロファイル作成ツールで読み取ってICCプロファイルを作成する(ステップe30)。
キーゾーンに対応したICCプロファイルを作成するには、図19に示すように、印刷絵柄をインキキーのキーゾーンに対応した領域ICC1〜ICC8に区分する。図20(b)に示すように、CMYK各色のベタ濃度を基準ベタ濃度から±AD変化させ、この変化分に対するICCプロファイルデータベースを持っておく(ステップf10)。そして、所定のベタ濃度(例えば、ベタ濃度がC+0.10D,M+0.03D,Y−0.05D,K0.00)の時のステップf10のデータベース群からICCプロファイルを選択する(ステップf20)。
(G)その他
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上述のものに限定されない。
例えば、第3実施形態の基準輪転機の印刷結果を模擬した画像20”について、予め、第1,2実施形態で説明したように、基準輪転機の印刷結果を持ち込みゲラに色合わせしたものに補正したものとしてもよい。つまり、まず、第1,2実施形態で説明したように、基準輪転機の印刷色を持ち込みゲラに色合わせするように基準輪転機のインキ供給量を調整しておき、この持ち込みゲラに色合わせした基準輪転機による印刷結果を模擬して画像20”に表示した上で、対象輪転機のインキ供給量を模擬調整するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は上述のものに限定されない。
例えば、第3実施形態の基準輪転機の印刷結果を模擬した画像20”について、予め、第1,2実施形態で説明したように、基準輪転機の印刷結果を持ち込みゲラに色合わせしたものに補正したものとしてもよい。つまり、まず、第1,2実施形態で説明したように、基準輪転機の印刷色を持ち込みゲラに色合わせするように基準輪転機のインキ供給量を調整しておき、この持ち込みゲラに色合わせした基準輪転機による印刷結果を模擬して画像20”に表示した上で、対象輪転機のインキ供給量を模擬調整するようにしてもよい。
また、第3実施形態では、基準輪転機の印刷結果を対象輪転機の色見本としているが、対象輪転機の色見本として持ち込みゲラを直接用いてもよい。この場合、は、第2実施形態において、インキ供給量を模擬調整する印刷機を基準輪転機から対象輪転機に代えたものに相当することになる。
なお、「持ち込みゲラ」を基準に対象輪転機をあわす場合でかつ対象輪転機が複数ある場合は、持ち込みゲラを複数用意する必要があり、また、もしも、「持ち込みゲラ」の色調が微妙に異なっていると、異なった色調の見本に対して対象輪転機を合わすことになるため、持ち込みゲラを取り込んだ画像に対象輪転機を合わす方が色合わせ精度の確保する上ではより好ましいものと考えられる。また、全国各地にある対象輪転機の色を統一したいという観点でみると、基準輪転機に対象輪転機を合わせる方が、「持ち込みゲラ」に対象輪転機を合わす場合より、色合わせ精度のばらつきが少なく、好ましいものと考えられる。
なお、「持ち込みゲラ」を基準に対象輪転機をあわす場合でかつ対象輪転機が複数ある場合は、持ち込みゲラを複数用意する必要があり、また、もしも、「持ち込みゲラ」の色調が微妙に異なっていると、異なった色調の見本に対して対象輪転機を合わすことになるため、持ち込みゲラを取り込んだ画像に対象輪転機を合わす方が色合わせ精度の確保する上ではより好ましいものと考えられる。また、全国各地にある対象輪転機の色を統一したいという観点でみると、基準輪転機に対象輪転機を合わせる方が、「持ち込みゲラ」に対象輪転機を合わす場合より、色合わせ精度のばらつきが少なく、好ましいものと考えられる。
また、本発明は、多色刷り印刷機に用いて好適であるが、単色刷り印刷機にも適用しうるものである。また、新聞輪転機に限らず、印刷機に広く適用できるものである。
なお、色調制御に関しては、例えば、上記の各実施形態では、ラインセンサ型のIRGB濃度計を用いているが、スポット型のIRGB濃度計を用いて印刷シート上を2次元的に走査するようにしてもよい。
なお、色調制御に関しては、例えば、上記の各実施形態では、ラインセンサ型のIRGB濃度計を用いているが、スポット型のIRGB濃度計を用いて印刷シート上を2次元的に走査するようにしてもよい。
上記の実施形態では、印刷特性や発色特性等に関するICCプロファイルに、「L*a*b*」表色系を用いているが、これは、印刷業界ではL*a*b*表色系が色差の評価において一般的に用いられているためであり、これに限定されるものでなく、「XYZ」表色系や「L*U*V*」表色系を用いても良い。
本発明は、特に、多色刷り印刷機の用いることで、難しい色合わせを損紙の発生を抑えながら容易でしかも確実に行うことができるが、種々の印刷機に広く適用することができる。
1 客先の製版側CTPサーバ
2 品質制御装置画像サーバ
3 オペレーションターミナルパソコン
4 CCS(カラーコントロールシステム)パソコン
5 品質制御装置
6 新聞輪転機(新聞用オフセット輪転機、単に印刷機ともいう)
7 印刷シミュレーション装置(絵柄色調制御用印刷模擬装置)
7a モニタ
7b 演算装置
8 印刷自動制御装置
9 スキャナ
10 ウェブ
11 給紙部
12 印刷部
12a,12b,12c,12d 印刷ユニット
13 ウェブパス部
14 折機
15 排紙部
16 IRGB濃度計(検出手段)
17 輪転機制御装置
23 ブランケット胴
24 版胴
25 インキローラ群
26 インキ元ローラ
27 インキキー
28 印刷シート
31 DSP
32 PC
34 色変換部
35 インキ供給量演算部
36 オンライン制御部
37 キー開度リミッタ演算部
2 品質制御装置画像サーバ
3 オペレーションターミナルパソコン
4 CCS(カラーコントロールシステム)パソコン
5 品質制御装置
6 新聞輪転機(新聞用オフセット輪転機、単に印刷機ともいう)
7 印刷シミュレーション装置(絵柄色調制御用印刷模擬装置)
7a モニタ
7b 演算装置
8 印刷自動制御装置
9 スキャナ
10 ウェブ
11 給紙部
12 印刷部
12a,12b,12c,12d 印刷ユニット
13 ウェブパス部
14 折機
15 排紙部
16 IRGB濃度計(検出手段)
17 輪転機制御装置
23 ブランケット胴
24 版胴
25 インキローラ群
26 インキ元ローラ
27 インキキー
28 印刷シート
31 DSP
32 PC
34 色変換部
35 インキ供給量演算部
36 オンライン制御部
37 キー開度リミッタ演算部
Claims (25)
- 印刷に用いる印刷機の印刷特性と前記印刷機で印刷される印刷絵柄のデータとを取得して、該印刷絵柄のデータを前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する印刷絵柄表示ステップと、
前記印刷絵柄の見本を参照しながら前記モニタ画面に表示された絵柄の色調が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正ステップと、をそなえている
ことを特徴とする、印刷機の印刷摸擬方法。 - 前記発色補正ステップにより調整された印刷時におけるインキ供給量調整情報を出力するステップをそなえていることを特徴とする、請求項1記載の印刷機の印刷摸擬方法。
- 前記発色補正ステップにより補正された発色状態に基づいて、前記印刷機で印刷するインキ色の目標濃度を設定する目標濃度設定ステップをそなえている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の印刷機の印刷摸擬方法。 - 前記発色補正ステップで参照する前記印刷絵柄の見本は、実際に印刷された見本をスキャナで取り込んで前記モニタ画面に表示した画像である
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷機の印刷模擬方法。 - 前記発色補正ステップで参照する前記印刷絵柄の見本は、前記印刷絵柄のデータを、印刷に用いる前記印刷機とは異なる他の印刷機の印刷特性に作用させて、前記他の印刷機による発色を模擬して前記モニタ画面に表示した前記印刷絵柄の画像である
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷機の印刷模擬方法。 - 前記発色補正ステップでは、前記モニタ画面に表示した前記見本の画像の色座標値である第1色座標値と、前記モニタ画面に表示した前記印刷に用いる印刷機による発色を模擬した画像の色座標値である第2色座標値との距離が最小となるように前記第2色座標値を補正して、前記の発色状態の補正を行なう
ことを特徴とする、請求項4又は5記載の印刷機の印刷模擬方法。 - 前記発色補正ステップでは、各インキ供給単位幅領域毎に、特定の領域部分に着目して、該特定の領域部分における各画素毎の前記両色座標値の距離の平均値が最小となるように前記第2色座標値を補正する
ことを特徴とする、請求項6記載の印刷機の印刷模擬方法。 - 前記印刷特性は各インキ供給単位幅毎のICCプロファイルである
ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷機の印刷模擬方法。 - 前記発色状態の補正はインキ供給単位幅ごとに行う
ことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷機の印刷摸擬方法。 - 印刷に用いる印刷機の印刷特性と前記印刷機で印刷される印刷絵柄のデータとを取得して、該印刷絵柄のデータを前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する印刷絵柄表示ステップと、
前記印刷絵柄の見本を参照しながら前記モニタ画面に表示された絵柄の色調が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正ステップと、
前記発色補正ステップにより補正された発色状態に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定ステップと、
前記印刷機による印刷結果の発色の実際値である実濃度を検出しながら、該実濃度が前記目標濃度設定ステップにより設定された目標濃度に近づくように、インキ供給装置によるインキ供給状態を制御しながら印刷を実施する印刷制御ステップと、をそなえている
ことを特徴とする、印刷機の絵柄色調制御方法。 - 前記発色補正ステップでは、前記インキ供給量の補正を模擬して前記モニタ画面の発色状態の補正を行なうとともに、
前記印刷制御ステップの開始に先立って、前記発色補正ステップにより模擬した前記インキ供給量の補正に基づいて、前記インキ供給量をインキ供給単位幅毎に予め補正した状態にセットするインキ供給量プリセットステップをそなえている
ことを特徴とする、請求項10記載の印刷機の絵柄色調制御方法。 - 印刷絵柄のデータを印刷に用いる印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する表示手段と、
前記モニタ画面に表示された前記印刷絵柄の画像の発色状態が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正手段と、をそなえている
ことを特徴とする、印刷機の印刷模擬装置。 - 前記補正された発色状態の情報を出力する発色情報出力手段をそなえる
ことを特徴とする請求項12記載の印刷機の印刷模擬装置。 - 前記発色状態の情報は印刷時におけるインキ供給量調整情報である
ことを特徴とする請求項13記載の印刷模擬装置。 - 前記発色状態の補正を操作する操作手段を備えることを特徴とする、請求項12〜14の何れか1項に記載の印刷機の印刷模擬装置。
- 前記印刷絵柄の見本の画像は、実際に印刷された見本をスキャナで取り込まれ前記モニタ画面に表示された画像である
ことを特徴とする、請求項12〜15の何れか1項に記載の印刷機の印刷模擬装置。 - 前記印刷絵柄の見本の画像は、前記印刷絵柄のデータを、印刷に用いる前記印刷機とは異なる他の印刷機の印刷特性に作用させて、前記他の印刷機による発色を模擬して前記モニタ画面に表示した前記印刷絵柄の画像である
ことを特徴とする、請求項12〜15の何れか1項に記載の印刷機の印刷模擬装置。 - 前記発色補正手段は、前記モニタ画面に表示した画像の色座標値である第1色座標値と、前記モニタ画面に表示した前記印刷に用いる印刷機による発色を模擬した画像の色座標値である第2色座標値との距離が最小となるように前記発色状態を自動で補正する自動補正部を有している
ことを特徴とする、請求項12〜17の何れか1項に記載の印刷機の印刷模擬装置。 - 前記発色補正手段の前記自動補正部は、各インキ供給単位幅領域毎に、特定の領域部分に着目して、該特定の領域部分における各画素毎の前記両色座標値の距離の平均値が最小となるように前記発色状態を自動で補正する
ことを特徴とする、請求項18記載の印刷機の印刷模擬装置。 - 前記印刷特性は各インキ供給単位幅毎のICCプロファイルであることを特徴とする、請求項12〜19の何れか1項に記載の印刷機の印刷模擬装置。
- 前記発色状態の補正はインキ供給単位幅ごとに行う
ことを特徴とする、請求項12〜18のいずれか1項に記載の印刷機の印刷摸擬装置。 - 印刷絵柄のデータを印刷に用いる前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する表示手段と、
前記モニタ画面に表示された前記印刷絵柄の画像の発色状態が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正手段と、
前記補正された発色状態の情報を出力する発色情報出力手段と、
前記発色情報出力手段から出力された発色状態の情報に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定手段と、
印刷した絵柄の発色の実際値である実濃度を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された実濃度が前記目標濃度設定手段により設定された目標濃度に近づくように前記インキ供給装置によるインキ供給状態をフィードバック制御する制御手段と、をそなえている
ことを特徴とする、印刷機の絵柄色調制御装置。 - 前記目標濃度設定手段は、前記印刷絵柄の中で色調制御の対象として注目する注目画素領域をインキ供給単位幅毎に予め設定し、設定した前記注目画素領域の発色状態の情報に基づいて、前記注目画素領域に注目して前記目標濃度を設定する
ことを特徴とする、請求項22記載の印刷機の絵柄色調制御装置。 - 前記制御手段は、前記発色情報出力手段からの発色状態の情報に基づいて、前記インキ供給量をインキ供給単位幅毎に予めプリセットするインキ供給量プリセット手段をそなえている
ことを特徴とする、請求項22又は23記載の印刷機の絵柄色調制御装置。 - インキ供給量をそれぞれインキ供給単位幅毎に調整うるインキ供給装置と、
印刷絵柄のデータを印刷に用いる前記印刷機の印刷特性に作用させて、前記印刷機による発色を模擬した前記印刷絵柄の画像をモニタ画面に表示する表示手段と、
前記モニタ画面に表示された前記印刷絵柄の画像の発色状態が前記印刷絵柄の見本の色調に近づくように、印刷時におけるインキ供給量を該インキ供給量の標準状態から調整することにより、前記モニタ画面に表示された絵柄の発色状態を補正する発色補正手段と、
前記補正された発色状態の情報を出力する発色情報出力手段と、
前記発色情報出力手段から出力された発色状態の情報に基づいて、前記印刷機により印刷を行なう際の発色の目標値である目標濃度を設定する目標濃度設定手段と、
印刷した絵柄の発色の実際値である実濃度を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された実濃度が前記目標濃度設定手段により設定された目標濃度に近づくように前記インキ供給装置によるインキ供給状態をフィードバック制御する制御手段と、をそなえていることを特徴とする、印刷機。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080804 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090224 |