WO2006118024A1

WO2006118024A1 - パンツ型の使い捨て着用物品

Info

Publication number: WO2006118024A1
Application number: PCT/JP2006/308137
Authority: WO
Inventors: Yusuke Kawakami
Original assignee: Uni-Charm Corporation
Priority date: 2005-04-27
Filing date: 2006-04-18
Publication date: 2006-11-09
Also published as: TWI296518B; JP2006304973A; EP1875887B1; EP1875887A4; US20060247595A1; CN101166496B; CN101166496A; RU2007143631A; KR20080003411A; US7497852B2; RU2408348C2; TW200711637A; EP1875887A1; HK1108109A1; JP4705405B2; KR101180215B1

Abstract

　前後パネル部を切り離した後にそれらを再び連結する締結手段を、使用時まで使用可能、かつ安全な状態に保つことができるパンツ型の使い捨て着用物品の提供。　使い捨ておむつ１０が、連結された前パネル部１６および後パネル部１７と、それら前後パネル部１６，１７を切り離すことが可能であって、胴周両側部１８，１９に設けられた切断部２２と、切り離された前後パネル部１６，１７を再び連結させることが可能であって、切断部２２に近接するように後パネル部１７の内面１４の側に設けられた締結部材２３とを有し、切断部２２と締結部材２３とを覆う被覆部材２４が、後パネル部１７の内面１４の側に設けられている。

Description

明細書

パンツ型の使い捨て着用物品

技術分野

[0001] この発明は、パンツ型の使い捨て着用物品に関する。

背景技術

[0002] 特開平 5— 317356 (特許文献 1)には、前後身頃の対向側部に接合されて外側へ延出する締結片を有し、締結片の接合部よりも内側で接合部に近接する部位に前後身頃どうしを切り離すための切断線を備えているパンツ型のおむつが開示されている。締結片の先端部の内面には係着部が設けられており、係着部は、粘着剤を塗布することによって形成されるほか、フック群を有する公知のテープ片を貼着することによつて形成される。この使い捨ておむつは、上述のような切断線と締結片とを備えていることにより、切断線で前後身頃を切り離した後に、開放型のおむっとして着用することがでさる。

特許文献 1 :特開平 5— 317356号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 上記締結片は、切断線で前後身頃が切り離されるまで使用されないが、締結片がおむつの外面側に位置しているため、使用前に、いたずら等によって係着部が汚されて締結片が使用できなくなったり、締結片の係着部が着用者の肌に触れて着用者が不快感を覚えたりする虞があった。

[0004] この発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、接合されている前後身頃を切り離した後にそれらを再び連結する締結手段を備え、その締結手段を使用時まで汚すことがなぐかつ着用者の肌に触れることがない状態に保つことができる使い捨て着用物品を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0005] 上記課題を解決するためのこの発明に係る使い捨て着用物品は、長さ方向，幅方向，内面，外面，互いに対向し胴周域を有する第 1パネル部および第 2パネル部を有し、それら第 1パネル部と第 2パネル部とが幅方向胴周両側部で連結されているパンッ型の使い捨て着用物品であって、第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離すことが可能な切断部が、両側部の少なくとも一方に設けられており、切り離された第 1パネル部を第 2パネル部と再び連結させることが可能な締結部材力切断部に近接するように第 1パネル部の内面側に設けられており、切断部と締結部材とを覆う被覆部材 1S 第 1パネル部の内面側に設けられており、第 1パネル部と第 2パネル部とが切り離されると、被覆部材が捲れて締結部材が露出するように構成されていることを特徴とする。

[0006] このように、締結部材が物品の内面側に設けられ、なおかつ被覆部材によって覆われて、ることにより、締結部材が、たずら等によって汚されて使用不可能な状態になつたり、締結片の係着部が着用者の肌に触れて着用者が不快感を覚えたりすることを防止できる。被覆部材が、切断部と締結部材とを覆っていることにより、第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離そうとする力が切断部に加えられたときに、その力が被覆部材にも伝わり、その結果、被覆部材が捲れて、隠れていた締結部材が露出する。第 1パネル部と第 2パネル部とが切り離された後、露出した締結部材を用いて第 1パネル部と第 2パネル部とを再び連結すれば、この着用物品を開放型として使用することがでさる。

[0007] 第 1パネル部と第 2パネル部とは、どちらが前側でどちらが後ろ側でもよいが、締結部材が設けられている第 1パネル部が後ろ側であることが好ましい。そうすると、この着用物品を開放型として使用するときに、着用者を仰向けに寝かせたままの状態で、前側である第 2パネル部の外面に後ろ側である第 1パネル部を重ね合わせてそれらのパネル部を再び連結することが容易になる。

[0008] 第 1パネル部と第 2パネル部とは、互いに対向する幅方向胴周両側部で直接連結されていてもよぐ間接的に連結されていてもよい。ここで、第 1パネル部と第 2パネル部とが直接的に連結されているとは、第 1パネル部と第 2パネル部とが、互いに重なり合う部分において、接着あるいは溶着している状態である。一方、第 1パネル部と第 2 パネル部とが間接的に連結されているとは、第 1パネル部と第 2パネル部との間に、物品本体を構成する部材とは別の部材が介在し、第 1パネル部および第 2パネル部の各々が、その別の部材と接着あるいは溶着している状態である。このように第 1パネル部と第 2パネル部とを連結する部材を、以下、連結片という。連結片は、物品の内面および外面のどちらか一方に接合されてもよぐ内面および外面の両面に接合されてもよい。

切断部は、第 1パネル部と第 2パネル部とが連結されて、る胴周両側部の少なくとも一方に設けられていればよいが、胴周両側部の両方に設けられていると、物品の着脱が容易になってより好まし!/、。

胴周側部とは、第 1パネル部と第 2パネル部との境界およびその周辺一帯である。切断部は、胴周側部であれば、境界以外の部分にあってもよいが、切断部が第 1パネル部と第 2パネル部との境界にあると、そこで第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離し易くなつてより好ましい。例えば、第 1パネル部と第 2パネル部とが直接連結されていて、切断部がそれらパネル部の境界である場合には、第 1パネル部と第 2パネル部との接合強度を調節することによって、第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離し易くすることができる。また、第 1パネル部と第 2パネル部とが連結片を介して間接的に連結されていて、切断部が、それらパネル部の境界である連結片である場合には、連結片を物品のその他の部分と比べて破れ易、、ある、は引き裂かれ易、部分とすることによって、第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離し易くすることができる。切断部は、そこで第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離すことができる限りにおいては、その形成材料や形状について特に限定されるものではないが、切断部が、物品のその他の部分と比べて破れ易、、ある、は引き裂かれ易、部分であることが好ま、。例えば、切断部は、物品の長さ方向に直線的、かつ断続的に設けられたスリット、すなわち所謂ミシン線でもよぐ物品の長さ方向の端部において引き裂き開始点となるように設けられた切り込みでもよい。また、物品が上述のような連結片を含む場合には、連結片を、物品のその他の部分よりも破れ易い、あるいは引き裂かれ易い性質を有するシート材料で形成し、それを切断部としてもよい。連結片を切断部として、そこで第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離す場合には、物品が、吸収体を構成するパルプゃ高吸収性ポリマー粒子などの内容物を内部に含んでいても、第 1パネル部と第 2パネル部とを切り離したときにそれらの内容物が外部へ飛び出す心配がない。 [0010] 締結部材を覆う被覆部材が、第 1パネル部の内面側に設けられていて、物品の内面と被覆部材との間に締結部材が介在しているとき、被覆部材は、切断部および締結部材に重なる部分で、それらに粘着剤ある、はメカ-カルファスナ等の接合手段によって剥離可能に接合されていてもよい。し力しながら、第 1パネル部と第 2パネル部との切り離し時に被覆部材が無理なく捲れるためには、被覆部材が、切断部および締結部材と重なる部分でそれらに接合されていないことが好ましい。その場合、被覆部材は、第 1パネル部の内面側に確実に固定されるように、その幅方向の両側部で第 1パネル部の内面側に接合されて、ることが好ま、。

[0011] さらに、第 1パネル部と第 2パネル部との切り離し時に、被覆部材がより捲れ易くなるように、被覆部材を長さ方向に裂け易いシート材料で形成したり、被覆部材に長さ方向に裂け易い部分を設けたりすると好ましい。被覆部材に、長さ方向に裂け易い部分を設ける場合には、その裂け易い部分が、締結部材の幅方向の両側部のうち、切断部が近接する側部とは反対の側部に近接して、ることがより好ま、。そのような位置に裂け易い部分が設けられていると、裂け易い部分で被覆部材が破れると同時に、締結部材の締結面を広範囲にわたって露出させることができる。それによつて、第 1 パネル部と第 2パネル部とを切り離す作業とは別に被覆部材を捲って締結部材を露出させる作業を行う必要がないうえ、締結部材の締結面を有効利用することができる。裂け易い部分は、被覆部材において長さ方向に設けられた切り込み線、即ちスリツトとすることができる。スリットは、 1本でもよいが、複数本であることが好ましい。スリットが複数本ある場合には、被覆部材の上端から下端まで延びる所謂ミシン線として設けられていると、より好ましい。

[0012] この発明において、切り離す、引き裂ぐあるいは破るといったときには、人が素手で行、得る動作を意味するものとする。

発明の効果

[0013] この発明に係る使い捨て着用物品によれば、締結部材がシャーシの内面側に設けられていて、締結部材の全面が被覆部材で覆われているから、切断部で前後パネル部を切り離すまで、締結部材を使用時まで汚すことがなぐかつ着用者の肌に触れることがない状態に保つことができる。 [0014] この発明のその他の構成、材料などについては、実施の形態における記述がここに援用される。ただし、この発明は、実施の形態に限定されるものではない。

図面の簡単な説明

[0015] [図 1]この発明に係るパンツ型の使い捨ておむつの斜視図である。

[図 2]図 1の使い捨ておむつを胴開口の真上からみた端面図である。

[図 3]図 1の使、捨ておむつの胴周側部を拡大して示す図である。

[図 4]使い捨ておむつの内面の側からみた胴周側部の部分破断拡大図である。

[図 5]使い捨ておむつの外面の側からみた胴周側部の拡大図である。

[図 6]前後パネル部が切り離された後の胴周側部を示す図 4相当図である。

符号の説明

[0016] 10 使い捨ておむつ (使い捨て着用物品）

14 内面

15 外面

16 前パネル部（第 2パネル部）

17 後パネル部 (第 1パネル部）

18 胴周側部

19 胴周側部

20 連結片

22 切断部

23 締結部材

24 被覆部材

L 長さ方向

W 幅方向

発明を実施するための最良の形態

[0017] この発明に係る使い捨て着用物品として使い捨ておむつを例にとり、この発明の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。

[0018] 図 1は、パンツ型の使い捨ておむつ 10の斜視図である。図 2は、図 1の使い捨ておむつ 10を胴開口の真上力もみた端面図である。図 3は、使い捨ておむつ 10の胴周側部 18を拡大して示す図である。

使い捨ておむつ 10は、透液性表面シート 11と不透液性裏面シート 12と、これら両シート 11, 12間に介在する体液吸収性の芯材 13とで構成されている。この使い捨ておむつ 10は、長さ方向 L,幅方向 W,内面 14,外面 15,互いに対向し胴周域を有する前パネル部（第 2パネル部） 16および後パネル部（第 1パネル部）を有する。図示されているように、前パネル部 16と後パネル部 17とは、それらの互いに対向する胴周両側部 18, 19で一対の連結片 20を介して間接的に連結されており、それによつて、胴開口および一対の脚開口が形成されている。連結片 20は、前パネル部 16と後パネル部 17とにまたがるように、接着剤 30によって内面 14に接合されている（図 2, 3を参照)。

[0019] 使い捨ておむつ 10の胴周両側部 18, 19には、前パネル部 16と後パネル部 17とを切り離すことが可能な一対の切断部 22が設けられている。より詳しくは、切断部 22は、外側へ延出する両耳部 18a, 18aの間および両耳部 19a, 19aの間における連結片 20上の、前パネル部 16と後パネル部 17との境界 21にある（図 2を参照)。切断部 22は、胴周両側部 18, 19のどちらか一方に設けられていてもよいが、図示されているように、胴周両側部 18, 19の両方に切断部 22が設けられていると、切断部 22で連結片 20を手で引き裂いて前パネル部 16と後パネル部 17とを切り離すことによって、使い捨ておむつ 10を完全に展開することができ、使い捨ておむつ 10の着脱の操作が容易になる。

[0020] 胴周弾性部材 41および脚周弾性部材 43が、それぞれ、公知の手段によって胴開口および脚開口に沿って取り付けられている。さらに、前後パネル部 16, 17の胴周弾性部材 41より下側には、胴周および脚周弾性部材 41, 43の伸長応力よりも低い伸長応力を有し、幅方向に延びる胴周補助弾性部材 42が取り付けられている。胴周弾性部材 41 ,胴周補助弾性部材 42および脚周弾性部材 43は、表面シート 11および裏面シート 12の間に挟まれており、表裏面シート 11, 12の少なくともどちらか一方に、伸長状態下に接着剤（図示せず）によって接合されている。

胴周弾性部材 41および月同周補助弾性部材 42は、前パネル部 16に配置されてヽる前半分と後パネル部 17に配置されている後半分とに分かれており、それら前半分と後半分とは胴周両側部 18, 19で連続していない。すなわち、胴周弾性部材 41は、切断部 22である前パネル部 16と後パネル部 17との境界 21には存在していない。脚周弾性部材 43は、脚開口周縁の上半分に配置されている。脚周弾性部材 43も、胴周弾性部材 41と同様に、前パネル部 16に配置されている前半分と後パネル部 1 7に配置されている後半分とに分けられ、それら前半分と後半分とは胴周両側部 18, 19で連続していない。すなわち、脚周弾性部材 43は、切断部 22である前パネル部 16と後パネル部 17との境界 21には存在して!/、な!/、。

このように、切断部 22に、いずれの弾性部材 41, 42, 43も存在していないことによつて、切断部 22において前後パネル部 16, 17を切り離すことが容易であり、また、前後パネル部 16, 17の切り離し時に弾性部材が切れて手に当たるという煩わしさを感じることがなぐ好ましい。

切り離された前パネル部 16と後パネル部 17とを再び連結することが可能であって、連結片 20の剛性よりも高い剛性を有する一対の締結部材 23, 23が、胴周両側部 18 , 19における切断部 22に近接するように後パネル部 17の内面 14側に設けられてヽる。締結部材 23は、図 2および 3に示されているように、後パネル部 17の側縁に沿つて位置するように設けられて、ることが好まし、。締結部材 23がこのように設けられていると、締結部材 23の側縁に沿って連結片 20を引き裂くことができ、前パネル部 16 と後パネル部 17との切り離しが容易になる。

締結部材 23は、接着剤 31によって連結片 20に接合されている。この接着剤 31は、図示の使い捨ておむつ 10において、締結部材 23の、連結片 20との接合面全体に塗布されているが、使い捨ておむつ 10の使用上十分な接合強度が得られる限りにおいては、締結部材 23の、連結片 20との接合面に部分的に塗布されていてもよい。ただし、接着剤 31が、締結部材 23の、連結片 20との接合面に部分的に塗布される場合には、締結部材 23の幅方向 Wの両側部 23a, 23bのうち、少なくとも側部 23bに接着剤 31が塗布されていることが好ましい。前後パネル部 16, 17を切り離した後、締結部材 23を介して前後パネル部 16, 17を再び連結して、使い捨ておむつ 10を開放型として使用するときに、締結部材 23が前パネル部 16寄りに位置する側部 23aで接着剤 31によって後パネル部 17の内面 14側に接合されている場合には、締結部材 23にせん断力が作用すると前後パネル部 16, 17が離れ易い。これに対して、締結部材 23が側部 23bで接着剤 31によって後パネル部 17の内面 14側に接合されて!ヽる場合には、前述の場合と接着剤 31の塗布面積が同じであっても、前述の場合と比較して、前後パネル部 16, 17が離れ難い。

図示されている締結部材 23は、メカ-カルファスナのフック部材である力締結部材 23として、表面に粘着剤が塗布された粘着テープを用いてもよい。その場合には、被覆部材 24として離型性を有するシート片を用いる力、あるいはシート片の、締結部材 23との接触面に離型剤を塗布する等の離型処理を施して、シート片を締結部材 23の表面力も捲れ易くすることが好まし、。

[0022] 締結部材 23は、被覆部材 24によって覆われている。この被覆部材 24は、切断部 2 2と締結部材 23とを覆って、後パネル部 17の内面 14の側に設けられている（図 3を参照)。被覆部材 24は、幅方向 Wの両側部 24a, 24bで、接着剤 32によって連結片 20に接合されている力切断部 22および締結部材 23に重なる部分 24cでは、それらに接合されていない。このように、被覆部材 24が、切断部 22と締結部材 23とに対して接合されてヽな、状態にあると、切断部 22に作用する弓 Iき裂き力が被覆部材 24 の他の部分に伝わり易いとともに、締結部材 23の表面力も被覆部材 24を剥離させるための力を必要としないから、前パネル部 16と後パネル部 17とを極めて容易に手で切り離すことができる。また、連結片 20と締結部材 23と被覆部材 24とが、図示のように重ね合わされて接合される場合には、連結片 20と締結部材 23と被覆部材 24とをひとつのユニットとして予め準備しておくことにより、それらの部材をこの使い捨ておむつ 10に取り付けることが容易になる。

[0023] 図 4は、使い捨ておむつ 10の内面 14の側からみた胴周側部 18の拡大図である。

ただし、便宜上、被覆部材 24が部分的に破断されて示されている。図 5は、使い捨ておむつ 10の外面 15の側力もみた胴周側部 18の拡大図である。図 6は、前パネル部 16と後パネル部 17とが切断部 22で切り離された後の胴周側部 18を示す図 4相当図である。

図 4に示されているように、胴周側部 18で、切断部 22および締結部材 23を覆う被覆部材 24には、長さ方向 Lに裂け易い部分 25が設けられている。裂け易い部分 25 は、例えば、長さ方向 Lに設けられたスリットとすることができ、図 4に示されているように、被覆部材 24の上端から下端まで延びるミシン線であるとより好ましい。図 4に示されている裂け易い部分 25は、締結部材 23の幅方向 Wの両側部 23a, 23bのうち、切断部 22が近接する側部 23aと反対側の側部 23bに近接して、締結部材 23上に位置しているが、締結部材 23の縁に沿って、あるいは締結部材 23の縁より外側にあって側部 23bに近接して、てもよ、（図示せず)。裂け易、部分 25が締結部材 23の縁より外側にある場合には、被覆部材 24が裂け易い部分 25で破れて捲れたときに、締結部材 23が幅方向 Wの全長にわたって露出する。それによつて、締結部材 23の締結面を有効に利用することができる。

[0024] 前パネル部 16と後パネル部 17とを切り離すときには、胴周側部 18および Zまたは胴周側部 19で、切断部 22の幅方向 W両側を両手で摘み、連結片 20を長さ方向に引き裂くように力を加える。この力は、内面側で連結片 20に重なっている被覆部材 2 4にも伝わる。被覆部材 24は、はじめに切断部 22で連結片 20とともに引き裂かれる力やがては引き裂き容易な部位 25で破れる（図 6を参照)。被覆部材 24が引き裂き容易な部位 25で破れるときには、その他の部位で破れるときよりも弱い力で容易に破れるから、切断部 22が被覆部材 24によって覆われていても、前パネル部 16と後パネル部 17とを容易に切り離すことができる。

[0025] 上述のような構成を備える使い捨ておむつ 10は、前パネル部 16と後パネル部 17とが切り離されると同時に被覆部材 24が捲れて締結部材 23が露出する。

[0026] 前パネル部 16および後パネル部 17は、連結片 20を介さずに、直接連結されてもよい。連結片 20が省略される場合、前後パネル部 16, 17は、手で切り離すことができる程度の接合強度を有するように公知の手段によって直接接合される。このとき、締結片 20および被覆部材 24は、後パネル部 17 (または前パネル部 16)に直接接合される。前パネル部 16および後パネル部 17が直接連結されていても、使い捨ておむつ 10が上述のような構成の締結片 20および被覆部材 24を備えていることによって、前パネル部 16と後パネル部 17とが切り離されると同時に被覆部材 24が捲れて締結部材 23が露出する。

[0027] 表面シート 11には、熱可塑性合成樹脂からなる繊維で形成された坪量 10〜30g Zm²の不織布や熱可塑性合成樹脂からなる厚さ 10〜30ミクロンの一軸延伸または二軸延伸された開孔フィルムを使用することができる。

裏面シート 12には、熱可塑性合成樹脂からなる厚さ 20〜50ミクロンの二軸延伸フイルムやそのフィルムと熱可塑性合成樹脂からなる繊維で形成された坪量 20〜50g /m²の不織布とを間欠的に接合してなる複合シート等を使用することができる。ただし、締結部材 23として、メカ-カルファスナのフック部材を用いる場合には、裏面シート 12に、そのフックが係合することが可能なパイル状毛羽を表面に有するものを使用する。

芯材 13には、粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物を液透過性または液透過性と液拡散性とに優れたティッシュぺーパゃ不織布等のシート材料で被覆したものや、粉砕パルプをそのようなシート材料で被覆したもの等を使用することができる連結片 20には、ポリエチレン，ポリプロピレン，ポリエステル等の熱可塑性合成樹脂カゝらなる繊維で形成された不織布やそれらの合成樹脂からなるフィルム、あるいはそのような不織布とフィルムとの積層物等を使用することができる。上記不織布の例としては、繊度が l〜5dtexのポリエチレン繊維からなり、坪量が 20〜50gZm²のスパンボンド不織布や、繊度が l〜5dtexのポリエチレン繊維からなり、坪量が 6. 5g/m² のスパンボンド不織布と繊度が 0. 2〜ldtexのポリエチレン繊維からなり、坪量が 2g Zm²のメルトブローン不織布と繊度が l〜5dtexのポリエチレン繊維からなり、坪量が 6. 5gZm²のスパンボンド不織布との積層物である SMS不織布等がある。上記フイルムの例としては、厚さ 20〜50ミクロンを有し、一軸あるいは二軸延伸されたポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムがある。不織布を形成して、る繊維がある特定の方向に向力つて強く配向して、る不織布や、フィルムを形成して、る高分子鎖がある特定の方向に向力つて強く配向して、るフィルムを、その特定の方向が使ヽ捨ておむつ 10の長さ方向となるように使用することによって、連結片 20の引き裂きを容易にしたり、引き裂きを長さ方向へ進み易くしたりすることができる。また、所謂ミシン目を設けることによっても、連結片 20の弓 Iき裂きを容易にすることができる。

締結部材 23として、メカ-カルファスナのフック部材を用いる場合には、公知のものを使用することができる。締結部材 23として、表面に粘着剤が塗布されたテープ片を用いる場合には、公知のプラスチックフィルムからなるテープ片に、公知の粘着剤を使用することができる。

被覆部材 24には、連結片 20と同様のポリエチレン，ポリプロピレン，ポリエステル等の熱可塑性合成樹脂からなる繊維で形成された不織布やそれらの合成樹脂からなるフィルム、あるいはそのような不織布とフィルムとの積層物等を使用することができる。

[0029] 連結片 20,締結部材 23および被覆部材 24の接合は、使い捨ておむつ 10の使用上十分な接合強度が得られる限りにおヽて、ホットメルト接着剤等の接着剤を用いた接着によって行ってもよぐ熱あるいは超音波による溶着によって行ってもよい。また

、それらの接合は、連続的でも間欠的でもよい。

弾性部材 41, 42, 43には、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンフォームなど公知の材料力もなる糸ゴムや平ゴム等を使用することができる。

[0030] 本発明は、パンツ型の使い捨ておむつ以外に、トレーニングパンツや、失禁患者用ノンツ，生理用ショーツ等のパンツ型の使い捨て着用物品として実施することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 長さ方向，幅方向，内面，外面，互いに対向し胴周域を有する第 1パネル部および第 2パネル部を有し、それら第 1パネル部と第 2パネル部とが幅方向胴周両側部で連結されて!、るパンツ型の使、捨て着用物品にお、て、

前記第 1パネル部と前記第 2パネル部とを切り離すことが可能な切断部が、前記月同周両側部の少なくとも一方に設けられており、

切り離された前記第 1パネル部を前記第 2パネル部と再び連結させることが可能な締結部材が、前記切断部に近接するように前記第 1パネル部の内面側に設けられており、

前記切断部と前記締結部材とを覆う被覆部材が、前記第 1パネル部の内面側に設けられており、

前記第 1パネル部と前記第 2パネル部とが切り離されると、前記被覆部材が捲れて前記締結部材が露出するように構成されていることを特徴とする前記着用物品。

[2] 前記被覆部材が、前記切断部および前記締結部材に重なる部分ではそれらに接合されておらず、前記幅方向の両側部分で前記第 1パネル部の内面側に接合されている請求項 1記載の着用物品。

[3] 前記被覆部材に、長さ方向に裂け易い部分が設けられており、前記裂け易い部分

1S 前記締結部材の幅方向の両側部のうち、切断部が近接する側部と反対の側部に近接している請求項 1または 2記載の着用物品。

[4] 前記裂け易い部分が、長さ方向に設けられたスリットである請求項 3記載の着用物

P

PPo

[5] 前記切断部が、前記第 1パネル部と前記第 2パネル部との境界にある請求項 1〜4 のいずれかに記載の着用物品。

[6] 前記第 1パネル部と前記第 2パネル部とが、前記胴周両側部で連結片を介して間接的に連結されている請求項 1〜5のいずれかに記載の着用物品。