WO2006098035A1

WO2006098035A1 - 移動携帯端末、入退場管理装置、および機能抑止・解除プログラム

Info

Publication number: WO2006098035A1
Application number: PCT/JP2005/004811
Authority: WO
Inventors: Hisanori Itaya
Original assignee: Fujitsu Limited
Priority date: 2005-03-17
Filing date: 2005-03-17
Publication date: 2006-09-21
Also published as: JPWO2006098035A1; JP4825793B2; US20080003995A1; US8107922B2

Abstract

　本発明は無線通信機能を有する移動携帯端末、および無線通信機能を有する移動携帯端末を所持するユーザの特定場所への入退場を管理する入退場管理装置等に関し、特定場所へ入場しようとするユーザが所持する移動携帯端末の機能をユーザとの確実な合意の下で移動携帯端末の機能を確実に抑止することを目的とし、移動携帯端末が、その移動携帯端末が有する機能の抑止要求を受信する抑止要求受信手段と、ユーザ操作に応じて抑止要求の承諾又は拒否を送信する意思送信手段と、承諾の場合に抑止要求に応じた機能の抑止を実行する機能抑止手段とを有する機能抑止部、および、抑止解除命令を受信する抑止解除命令受信手段と、その抑止解除命令の受信を受けて機能抑止手段で抑止した機能の抑止を解除する抑止解除手段とを有する機能抑止解除部を備える。

Description

明細書

移動携帯端末、入退場管理装置、および機能抑止 ·解除プログラム技術分野

[0001] 本発明は、無線通信機能を有する移動携帯端末、その移動携帯端末を所持するユーザの、特定場所への入退場を管理する入退場管理装置、および、該移動携帯端末に機能の抑止機能と、抑止解除機能とを付与する機能抑止 ·解除プログラムに関する。

背景技術

[0002] 近年、携帯電話機等の移動携帯端末が急速に普及し、単なる電話機能のみでなく、電子メール機能、テレビ電話機能、電子マネー機能、カメラ機能等、様々な機能が搭載され、携帯型のパーソナルユースの複合的な情報処理機器となってきている。また、小型化、軽量ィ匕が進んできて携帯性が向上し、ユーザが気楽にいつでもどこにでも携行するようになってきて、る。

[0003] このような趨勢の中で発生する大きな問題の 1つは、その移動携帯端末を利用することによる周囲等への迷惑の問題がある。

[0004] この問題を解決するために、例えばコンサートホール、映画館、病院等、特定の場所に入場する際にユーザが所持している移動携帯端末の機能を制限する技術が提案されている (特許文献 1、 2)。

[0005] ここで特許文献 1には、通信機器の撮影又は録音等の機能を特定の場所で自動的に制限状態に設定する技術が提案されている。

[0006] また、特許文献 2には、携帯端末に装着される特殊な電子デバイス (携帯端末制御棒)を備え、その電子デバイスを携帯端末に装着することによって、その携帯端末の機能を制限したり、その電子デバイスに搭載されている LEDや状態が変化する旗により、その携帯端末の機能が制限された状態にある力否かを周囲に視認させるという技術が開示されている。

特許文献 1：特開 2002— 112214号公報

特許文献 2：特開 2003— 274005号公報発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] し力しながら、特許文献 1の技術の場合、ある特定の場所に移動したことをもってその携帯端末を所持して、るユーザの同意なしに機能が制限されており、ユーザの同意を得な!/、のは社会通念上なじみにくいケースも想定される。例えば緊急な電話が力かってくることを予定して、るユーザにとっては、その電話機能が合意なしに、きなり制限され電話の受信が不能になることは、場合によってはそのユーザにとって重大な結果を引き起こす可能性がある。このような場合に、例えば入口に看板を掲げ、あるいは音声でアナウンスして注意を促したとしても、そのユーザがその看板を確実に確認しあるいはそのアナウンスを確実に聞き取るとは限らず、それをもってユーザと合意ができたことにはならないおそれがある。

[0008] また、特許文献 2に記載された、携帯端末に特殊な電子デバイスを装着する技術の場合、その電子デバイスを携帯端末に装着したことをもってユーザが機能の制限を受け入れたと見なすことができるが、その電子デバイスが確実に装着されて、るか否かを周囲から視認できるようにしておくためにはその携帯端末をバッグやポケットの中など周囲力見えな、ところに仕舞、込むことができな、こと、仕舞、込んでしまうとその携帯端末の機能が制限されて、ることを周囲の人が確認できな、こと、機能の制限に同意しないユーザはその電子デバイスをー且は装着してもその後取り外して仕舞い込むことによりその携帯端末の機能を回復したまま所持することができてしまうこと、さら〖こ、携帯端末に、そのような特殊な電子デバイスを接続するための接続口を備える必要があり、特殊な携帯端末しか対象にならないおそれがあること、多数の人が出入りする場所では、その特殊な電子デバイスの分配、回収作業が大変であり、紛失のおそれもあること、など問題が多い。

[0009] 本発明は、上記事情に鑑み、特定場所へ入場しょうとするユーザが所持する移動携帯端末の機能をユーザとの確実な合意の下で抑止するシステムに好適な移動携帯端末、入退場管理装置、および機能抑止 ·解除プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 [0010] 上記目的を達成する本発明の移動携帯端末は、無線通信機能を有する移動携帯端末であって、この移動携帯端末が有する機能の抑止要求を受信する抑止要求受信手段と、ユーザ操作に応じてその抑止要求の承諾又は拒否を送信する意思送信手段と、承諾の場合にその抑止要求に応じた機能の抑止を実行する機能抑止手段とを有する機能抑止部、および

抑止解除命令を受信する抑止解除命令受信手段と、その抑止解除命令の受信を受けて、その機能抑止手段で抑止した機能の抑止を解除する抑止解除手段とを有する機能抑止解除部を備えたことを特徴とする。

[0011] 本発明の移動携帯端末は、上記のように、受信した抑止要求の承諾又は拒否を送信する意思送信手段を備えたため、ユーザとの確実な合意の上でその移動携帯端末の機能を抑止することができる。

[0012] ここで、本発明の移動携帯端末において、上記機能抑止部がさらに、上記機能抑止手段による機能の抑止の完了を受けて機能抑止完了通知を送信する機能抑止完了通知送信手段を備え、この移動携帯端末が、さらに、上記機能抑止完了通知に応じて送信されてきた、特定場所への入場許可証を受信して保持しておく入場許可証受信保持手段と、その特定場所への入場に際しその入場許可証を送信する入場許可証送信手段とを有する入場許可証取得提示部を備えることが好ましい。

[0013] こうすることにより、機能抑止の手続きと特定場所への入場の手続きが分離され、その 2つの手続きが必ずしも同時でなくてもよいこととなり、利用し易いシステムとなる。

[0014] また、本発明の移動携帯端末において、上記抑止要求受信手段が、抑止すべき機能を特定した抑止要求を受信するものであり、上記機能抑止手段が、その抑止要求により抑止が要求されて、る機能を抑止するものであることが好ま、。

[0015] 特定場所によっては、移動携帯端末の機能の全てを抑止する必要はなぐその移動携帯端末の特定機能のみ抑止されればよい場合もある。例えば、コンサート会場では静けさが望まれるため音を抑止した、が他の機能を抑止する必要がな、場合もあり、また映画館では静けさと暗さが望まれるため音と発光を抑止したいがその他の機能は特に抑止するまでもない場合もあり、病院内では電波を抑止する必要がある力その他の、例えばスケジュール管理機能やゲーム機能まで抑止する必要はない場合もある。

[0016] 本発明の移動携帯端末を、抑止すべき機能を特定した抑止要求を受信してその特定された機能を抑止する構成とすることにより、一層柔軟なシステムが構築される。

[0017] また、上記目的を達成する本発明の入退場管理装置は、無線通信機能を有する移動携帯端末を所持するユーザの、特定場所への入退場を管理する入退場管理装置であって、

ユーザが所持する移動携帯端末に向けてその移動携帯端末が有する機能の抑止要求を送信する抑止要求送信手段と、その移動携帯端末からの、その抑止要求に対する承諾又は拒否を受信するユーザ意思受信手段とを有する機能抑止要求部、上記抑止要求に対応する抑止完了通知を受けてその特定場所へのユーザの入場許可手続きを実行する入場許可手続実行部、および

その特定場所力のユーザの退場に際し、そのユーザが所持する移動携帯端末に向けて抑止解除命令を送信する抑止解除命令送信部を備えたことを特徴とする。

[0018] このような入退場管理装置を備えることによって、ユーザが所持している移動携帯端末の機能を、そのユーザとの合意の上で、抑止することができる。

[0019] さらに、上記目的を達成する本発明の機能抑止 ·解除プログラムは、プログラム実行機能と無線通信機能を有する移動携帯端末内で実行され、その移動携帯端末にこの移動携帯端末が有する機能の抑止要求を受信する抑止要求受信手段と、ュ一ザ操作に応じてその抑止要求の承諾又は拒否を送信する意思送信手段と、承諾の場合にその抑止要求に応じた機能の抑止を実行する機能抑止手段とを有する機能抑止部の機能、および

抑止解除命令を受信する抑止解除命令受信手段と、その抑止解除命令の受信を受けてその機能抑止手段で抑止した機能の抑止を解除する抑止解除手段とを有する機能抑止解除部の機能を付与することを特徴とする。

[0020] 近年の、携帯電話機等の移動携帯端末は、電波を介してプログラムをその移動携帯端末内にダウンロードすることによってその移動携帯端末に新たな機能を追加したり既存の機能を改良することが行なわれている。上記の機能抑止 ·解除プログラムを構築しておくことによって、移動携帯端末に、本発明に合致した機能を追加するシステムを構築することが可能となる。

発明の効果

[0021] 以上の本発明によれば、特定場所へ入場しょうとするユーザが所持する移動携帯端末の機能をユーザとの確実な合意の下で抑止することができる。

図面の簡単な説明

[0022] [図 1]本発明の概念を示す模式図である。

[図 2]本発明の一実施形態としての移動携帯端末の外観斜視図である。

[図 3]図 2に示す移動携帯端末の内部構成図である。

[図 4]門番システムを構成するコンピュータシステムの外観図である。

[図 5]図 4に外観を示すコンピュータシステムのハードウェア構成図である。

[図 6]本発明の一実施形態としての機能抑止'解除プログラムを示す図である。

[図 7]機能種別リスト構造を示した図である。

[図 8]承諾動作モード構造を示す図である。

[図 9]入場許可証のデータ構造を示す図である。

[図 10]コンピュータシステムを図 1に示す門番システムとして動作させる門番プロダラムを示す図である。

[図 11]抑止機能管理表を示す図である。

[図 12]入場管理表を示す図である。

[図 13]入場手続きシーケンスの前半部分を示す図である。

[図 14]入場手続きシーケンスの後半部分を示す図である。

[図 15]入場シーケンスを示す図である。

[図 16]退場手続きシーケンスを示す図である。

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下、本発明の実施の形態について説明する。

[0024] 図 1は、本発明の概念を示す全体概念図である。

[0025] ここには、ある特定の施設の外に居るユーザに所持された移動携帯端末 10Aと、その施設の入口に設置された門番システム 20と、その施設の中に居るユーザに所持された移動携帯端末 10Bとが示されてヽる。

[0026] 施設の外に居るユーザは、その施設への入場にあたっては、ユーザによる移動携帯端末 10Aの操作およびその移動携帯端末 10Aと門番システム 20との間の通信により、その移動携帯端末 10Aの一部又は全部の機能の抑止について同意するとともに門番システムからの機能抑止要求に基づいて実際にその機能を抑止した場合のみ、門番システム 20は、その移動携帯端末 10Aを所持したユーザの、この施設への入場を許可し、その施設への入場ゲートを開く。

[0027] この施設内に居るユーザは、上記のようにして機能が抑止された移動携帯端末 10 Bを所持している。

[0028] この施設内のユーザがこの施設から退場しょうとするときは、そのユーザが所持する移動携帯端末 10Bと門番システム 20との間で機能抑止解除手続を行ない、抑止されて、た機能の抑止の解除を受けた上で退場する。

[0029] 図 2は、本発明の一実施形態としての移動携帯端末の外観斜視図である。

[0030] この移動携帯端末 10は、互いに開閉する上部筐体 11と下部筐体 12とからなり、上部筐体 11には画像表示のための LCD111、内部に小型スピーカが配備され耳にあてがわれて音声を聞き取るための送話口 112が設けられて、る。

[0031] なお、下部筐体 12には、ユーザにより操作され、この移動携帯端末 10を使って電話をかけたり、電子メールを送信したり、各種設定を行なったりするための各種の操作キー 121、ユーザの声をピックアップするマイクロホンが内蔵されそのマイクロホンに声を導くための受話ロ 122、および少し大型のスピーカが内蔵され耳にあてがわなくても聞き取れるレベルの音量の音声を出力する放音口 123が設けられている。

[0032] また、図 1には図示しない背面側には、カメラ用のレンズや無線通信用のアンテナ等が設けられている。

[0033] 図 3は、図 2に示す移動携帯端末 10の内部構成図である。

[0034] ここには、 CPU101、 RAM102、マイクデバイス 103、スピーカデバイス 104、カメラデバイス 105、近距離無線デバイス 106、 ROM107、不揮発メモリ 108、ディスプレイデバイス 109、キーデバイス 110、携帯電話通信デバイス 111、およびアンテナ 1 12が示されており、アンテナ 112を除き、これらの間はバス 100を介して互いに接続されている。

[0035] CPU101は、各種プログラムを実行する機能を有し、この移動携帯端末 10の全体を制御している。

[0036] ROM107には、 CPU101で実行される各種プログラムやそれら各種プログラムの実行に必要な各種定数が記憶されており、 CPU101は、 ROM107に記憶されたプログラムを RAM102を作業領域として使いながら実行する。

[0037] 不揮発メモリ 108には、この移動携帯端末 10の、書き替えられることが有り得る各種設定条件等が記録されてヽる。

[0038] マイクデバイス 103は、ユーザの声をピックアップするマイクロホンおよびそのマイク口ホンでピックアップされた声を処理する機能ブロックである。

[0039] スピーカデバイス 104は、ユーザに向けて音声を出力するスピーカ、およびそのスピー力を駆動する音声信号を生成する機能ブロックである。

[0040] 近距離無線デバイス 105は、本実施形態ではブルートゥース（Bluetooth)の仕様に準拠した近距離無線通信を行なうデバイスであり、ここでは図 1に示す門番システム 20との間の通信に用いられる。

[0041] 尚、ここではブルートゥースの仕様に準拠した近距離無線通信を行なうデバイスとして説明するが、例えば赤外線通信等他の近距離無線通信手段を採用してもよい。

[0042] また、カメラデバイス 106は、写真撮影による画像データの収集を司るブロック、ディスプレイデバイス 109は、図 2に示す LCD111への画像表示を司るブロック、キーデバイス 110は、ユーザによる各種操作キー 121 (図 2参照）のキー操作を検出するブロックである。

[0043] また、携帯電話通信デバイス 111は、アンテナ 112を介しての電話の送受信ゃ電子メールの送受信等を担って、る。

[0044] 図 4は、門番システム 20を構成するコンピュータシステムの外観図である。

[0045] この図 4には、コンピュータシステム 200の構成要素として、本体装置 201、ディスプレイ 202、キーボード 203、マウス 204およびアンテナ 205力示されて!/、る。

[0046] 本体装置 201には、 CPU, RAM,ハードディスク、通信用ボード、装填された MO

(光磁気ディスク）をドライブする MOドライブ、装填された CDあるいは DVDをドライブブすするる CCDDZZDDVVDDドドラライイブブ等等がが内内蔵蔵さされれてておおりり、、ささららにに外外観観上上、、 MMOOがが装装填填さされれるる MM OO装装填填口口 220011aa、、 CCDDZZDDVVDDがが装装填填さされれるる CCDDZZDDVVDD装装填填口口 220011bbをを有有ししてて!!//、、るる。。

[[00004477]] ままたた、、デディィススププレレイイ 220022はは、、本本体体装装置置 220011かかららのの指指示示にによよりり表表示示画画面面 220022aa上上にに画画像像やや文文字字列列をを表表示示すするる。。

[[00004488]] ささらら〖〖ここキキーーボボーードド 220033はは、、多多数数のの操操作作キキーーがが配配列列さされれキキーー操操作作にによよりり利利用用者者のの指指示示をを入入力力すするるたためめののもものの、、ママウウスス 220044はは、、表表示示画画面面 220022aa上上のの任任意意のの位位置置をを指指定定すするるここととにによよりり、、そそのの指指定定時時ににそそのの位位置置にに表表示示さされれてて!!、、たたアアイイココンン等等にに応応じじたた指指示示をを与与ええるる

[0049] さらにアンテナ 205は、図 2、図 3に示す移動携帯端末 10との間でブルートウスの規格に準拠した近距離無線通信を行なうためのものである。

[0050] 図 5は、図 4に外観を示すコンピュータシステム 200のハードウェア構成図である。

[0051] 図 5に示すハードウェア構成図には、 CPU211、 RAM212、ハードディスクコント口ーラ 213、 MOドライブ 214、じ070 0ドラィブ215、マウスコントローラ 116、キーボードコントローラ 217、ディスプレイコントローラ 218、通信用ボード 219、およびゲート開閉制御インタフェース 220が示されており、これらはバス 210で相互に接続されている。

[0052] また、この図 5には、ハードディスクコントローラ 213によりアクセスされるハードディスク 221、マウスコントローラ 216により制御されるマウス 204、キーボードコントローラにより制御されるキーボード 203、およびディスプレイコントローラ 218により制御されるディスプレイ 202も示されて!/、る。

[0053] CPU211は、ハードディスク 211に記憶され RAM212上に展開されたプログラムを実行するものである。

[0054] また、 MOドライブ 214、じ0 0¥0ドラィブ215は、図 4を参照して説明したように

、それぞれ MO装填口 201a、 CDZDVD装填口 201bから装填された M0222、 C

DZDVD223をアクセスするものである。

[0055] また、通信用ボード 219は、アンテナ 205を介して、図 2、図 3に示す移動携帯端末

10との間でブルートウスの規格に準拠した通信を行なうための信号処理を担っている。 [0056] さらに、ゲート開閉制御インタフェース 200は、図 1に示す施設へのユーザの入場やその施設力ものユーザの退場のためのゲートの開閉を担う制御装置（図示せず)と接続され、その制御装置に対しゲートの開閉の指示を与えるためのインタフェースである。

[0057] 図 6は、図 2、図 3に示す携帯移動端末 10の CPU101 (図 3参照）で実行される、本発明の一実施形態としての機能抑止.解除プログラムを示す図である。

[0058] CPU101で実行される機能抑止 ·解除プログラム 300は、選択的機能抑止受付手段 301、選択的機能抑止解除要求手段 302、および入場許可証取得手段 303から構成されて、る。この機能抑止'解除プログラム 300の処理にっ、ては後述する。

[0059] 尚、この図 6では、選択的機能抑止手段 301、選択的機能抑止解除要求手段 302 、および入場許可証取得手段 303を、機能抑止'解除プログラム 300を構成するプログラム部品として示したが、ここでは、これらのプログラム部品が CPU101で実行されることにより実現する機能自体についても、それらのプログラム部品とそれぞれ同一の名称を使用し、特に区別する必要がある場合を除きプログラム部品自体と区別せずに説明する。

[0060] CPU101で機能抑止 ·解除プログラム 300が実行されるにあたっては、端末 ID31 0、機能種別リスト 311、承諾動作モード 312、および入場許可証 313が参照され、あるいはそこにデータが書き込まれる。

[0061] 端末 ID310は、この移動携帯端末 10の IDであり、図 3に示す ROM107あるいは不揮発メモリ 108に書替え不能に記録されて、る。

[0062] 図 7は、機能種別リスト構造を示した図である。

[0063] 図 6に示す機能種別リスト 311は、図 7に示すように、機能名と、機能コードと、その機能の実装状態 (その機能が実装されて!、る Z未実装である Z実装されては、るものの、例えばこの移動携帯端末 10が加入している通信事業主との契約等によりその機能が停止した状態にある）との組で構成されている。本実施形態では、この機能種別リストは、図 3に示す不揮発メモリ 108に記憶されており、機能の追加、削除、あるいは実装状態に変更があつたときに書き換えられる。

[0064] 図 8は、承諾動作モード構造を示す図である。 [0065] 図 1に示す門番システム 20は移動携帯端末を所持するユーザがその施設に入場しょうとするときに、その移動携帯端末に向けて特定の機能を指定して、あるいは全ての機能について、機能の抑止を要請するが、この際ユーザには、図 8に示す選択肢、すなわち、門番システム 20から抑止が要請された機能をいちいち確認することなくすベて承諾するという選択肢と、すべて拒否するという選択肢と、どのような機能の抑止が要請されているかを個別に確認した上で、承諾または拒否するという選択肢が与えられる。ただし、個別に確認した場合であっても、承諾または拒否は各機能個別にではなぐ一括して承認するか拒否するかの選択となる。

[0066] 本実施形態では、図 8に示すこの承諾動作モードに相当する画面作成データが不揮発 108に格納されており、門番システム 20からは抑止すべき機能を表わす抑止機能リストが通知 (近距離無線通信により送信)され、この抑止機能リストの通知を受けると、不揮発メモリ 108に格納されてヽる画面作成データに基づ!/、て図 8に示す選択肢の中から!/ヽずれかの選択肢を選択するための表示画面が作成されて LCD111 ( 図 1)に表示され、個別に確認する選択肢が選択されると、今度は、 LCD111上に、門番システム 20から送信されてきた抑止機能リストが表示されて、ユーザによる承諾又は拒否の操作が行なわれる。

[0067] 図 9は、入場許可証のデータ構造を示す図である。

[0068] この図 9にデータ構造を示す入場許可証は、門番システムより暗号ィ匕して配布された、入場許可証として利用される端末 IDと、付属情報 (例えば入場を許可する日付や時間帯に関する情報など)とから成り立っている。

[0069] この入場許可証 (付属情報を含む）は、門番システム 20により近距離無線通信で配布され、受信した入場許可証はー且図 3に示す不揮発メモリ 108に格納され、門番システム 20からの提示要求に応じて門番システム 20に提示 (近距離無線通信で送信)される。

[0070] 図 10は、図 4、図 5に示すコンピュータシステム 200の CPU211 (図 5参照）で実行され、そのコンピュータシステム 200を図 1に示す門番システム 20として動作させる門番プログラムを示す図である。

[0071] CPU211で実行される門番プログラム 400は、選択的機能抑止要求手段 401、選択的機能抑止解除要求手段 402、および入場許可証取得照合手段 403から構成されている。この門番プログラム 400による処理についても、図 6に示す機能抑止'解除プログラム 300の処理とともに後述する。

[0072] 尚、これも図 6と同様に、この図 10では、選択的機能抑止要求手段 401、選択的機能抑止解除受付手段 402、および入場許可証取得照合手段 403を門番プログラム 4 00を構成するプログラム部品として示したが、これらのプログラム部品が CPU211で実行されることにより実現する機能についても、特に区別する必要がある場合を除き、それらのプログラム部品自体と区別せずに同一の名称を用いて説明する。

[0073] CPU211で門番プログラム 400が実行されるにあたっては、抑止機能管理表 411 および入場管理表 412が参照される。これら抑止機能管理表 411および入場管理表 412は、図 5に示すハードディスク 221に格納されている。

[0074] 図 11は、図 10に 1つのブロックで示す抑止機能管理表を示す図である。

[0075] ここには、「端末 ID」と、「抑止機能リスト」と、「付属情報」との組が記録されている。

抑止機能が全ての移動携帯端末について共通でないのは、例えば劇場を考えたとき一般観客が所持する移動携帯端末についてはデフォルトの抑止機能リストに従つて機能抑止が行なわれるが、一般観客以外のその劇場の従業員や俳優等はその人が所持する移動携帯端末の端末 IDを登録しておくことによって、一般観客とは異なる抑止機能リストに従った機能抑止を行なうためである。

[0076] 図 12は、図 10に 1つのブロックで示す入場管理表を示す図である。

[0077] ここには、「端末 ID」と、「タイムスタンプ」と、「入場状態」との組が記録されてヽる。

[0078] 「タイムスタンプ」は、対応する端末 IDを持つ移動携帯端末に向けて入場許可証を配布したときの時間帯であり、「入場状態」は、その端末 IDを持つ移動携帯端末を所持するユーザがその特定場所に未だ入場していないか実際に入場したかを示すものである。

[0079] 以下では、図 6に示す機能抑止'解除プログラム 300を構成する各プログラム部品による処理と、図 10に示す門番プログラム 400を構成する各プログラム部品による処理について説明する。

[0080] 図 13、図 14は入場手続きシーケンスの、それぞれ前半部分、後半部分を示す図である。

[0081] これら図 13、図 14、および後で説明する図 15、図 16における各個別処理に付した符号、 ί列えば 301a, 301b, - -- ;401_&, 401b,…は、それらの符号力らァノレフアベットを除、た符号 301 ;401 ; · ··と一致する符号が付された、図 6ある、は図 10に示すプログラム部品による処理であることを示している。すなわち、例示すると、符号 301a , 301b,…は、図 6に示す機能抑止'解除プログラム 300を構成するプログラム部品である選択的機能抑止受付手段 301による処理であり、符号 401a, 401b,…は図 1 0に示す門番プログラム 400を構成するプログラム部品である選択的機能抑止要求手段 401による処理である。他のプログラム部品についても同様である。また、図 13 一図 16において、移動携帯端末 10と門番システム 20とに跨がる矢印は、移動携帯端末 10と門番システム 20との間での、ブルートウスの規格に準拠した近距離無線通信により行なわれる通信であることを示している。

[0082] 図 13、図 14に示す入場手続きシーケンスでは、先ず、図 13に示すように、移動携帯端末 10のキー操作に応じて、移動携帯端末 10から門番システム 20に向けて入場手続きの開始要求が出され (ステップ 301a)、門番システム 20は、その要求に応答して、その要求してきた移動携帯端末 10に向けて、その移動携帯端末 10の端末 IDとその移動携帯端末 10に実装されている機能の開示要求が出される (ステップ 401a) 。移動携帯端末 10では、この開示要求に応じて、端末 ID310および機能種別リスト 3 11を参照してそれら端末 IDと実装機能の情報を取得し (ステップ 301b)、門番システム 20に通知する（ステップ 301c)。

[0083] 門番システム 20は、この通知を受けて、入場管理表 412に記録されている端末 ID とタイムスタンプを参照してその端末 IDを持つ移動携帯端末 10について既に入場許可証を発券済である力否かを判定し (ステップ 406b)、発券済である場合は、移動携帯端末 10に向けて発券処理の中止を通知する（ステップ 401c)。ステップ 401bで未発券であるとの判定が行なわれると、抑止機能管理表 411が参照されてその端末 I Dを持つ移動携帯端末 10に対する抑止機能リストが作成され (ステップ 401d)、その抑止機能リストが移動携帯端末 10に通知される。

[0084] 抑止機能リストを受け取った移動携帯端末 10では、承諾動作モード 312が参照されるとともにユーザのキー操作による承認又は拒否とのユーザの意思の入力を受け（ステップ 301d)、門番システム 20に向けて承諾又は拒否の応答を行なう（ステップ 30 le)。

[0085] 門番システム 20は、この応答が承諾か拒否かを判定し (ステップ 401f)、拒否の場合はその移動携帯端末 10を持ち込んでの入場の禁止が通知され (ステップ 401g)、承諾の場合は、図 14に示すように、移動携帯端末 10に向けてステップ 401dで作成した抑制機能リストに挙げられている機能の抑止命令が出され (ステップ 401h)、移動携帯端末 10では、その機能抑止命令を受けて機能抑止処理が実行され (ステップ 30 If)、その機能抑止処理が終了すると門番システム 20に向けて機能抑止完了通知が出される (ステップ 301g)。

[0086] 門番システム 20の選択的機能抑止要求手段 401は、この機能抑止完了通知を受けて、入場許可証発行照合手段 403に入場許可証の発行を依頼し、入場許可証発行照合手段 403は、その移動携帯端末 10用の入場許可証発行処理を行なって (ステツプ 403a)、その入場許可証を移動携帯端末 10に向けて配布するとともに (ステツプ 403b)、入場管理表 412に、入場許可証を新たに発行した移動携帯端末 10の端末 IDと発行時間帯を表わすタイムスタンプを書き込むことにより入場管理表の更新を行なう（ステップ 403c)。

[0087] 一方、移動携帯端末 10では、入場許可証を受け取ると、不揮発メモリ 108内に、入場許可証 313として保持する (ステップ 303a)。

[0088] 本実施形態では、入場許可証として、端末 IDを暗号ィ匕関数 Fで暗号ィ匕した、 F (端末 ID)が使用される。この入場許可証は、復号ィ匕関数 Gにより、端末 ID = G (F (端末 ID) )のようにして取り出すことができる。

[0089] 以上、図 13、図 14に示す入場手続きをシーケンスにより、入場前の入場許可証発行の手続きが終了する。

[0090] 図 15は、入場シーケンスを示す図である。

[0091] この入場シーケンスは、移動携帯端末 10を所持したユーザ力門番システム 20が管理する施設に実際に入場しょうとする際に実行されるシーケンスである。

[0092] ここでは先ず、移動携帯端末 10から門番システム 20に向けて入場要求が出され（ステップ 303b)、門番システム 20はそれに応答してその移動携帯端末 10の端末 ID と入場許可証の提示を要求する (ステップ 403d)。

[0093] すると、移動携帯端末 10では、端末 ID310と入場許可証 313を参照してそれらの端末 IDと入場許可証を取得し (ステップ 303c)、その取得した端末 IDと入場許可証を門番システム 20に提示する（ステップ 303d)。すると門番システム 20では入場許可証照合処理が行なわれる (ステップ 403e)。すなわち、ここでは入場管理表 412が参照されて移動携帯端末 10から受け取った端末 IDがその入場管理表 412に有効に存在することが確認されるとともに入場許可証から端末 ID = G (入場許可証） =G (F (端末 ID) )によって端末 IDが取り出され、この取り出された端末 IDと、移動携帯端末 10から入場許可証とは別にその入場許可証と対で受け取った端末 IDとが照合されて一致することが確認される。

[0094] この入場許可証照合処理の結果、入場許可を受けた正規の移動携帯端末 10である力否かが判定され (ステップ 403f)、入場許可を受けた移動携帯端末 10ではないと判定されるとその移動携帯端末 10を持ち込んでの入場の禁止が通知され (ステツプ 403g)、入場許可を受けた正規の移動携帯端末 10であると判定されるとその移動携帯端末 10を持ち込んでの入場の許可が通知され (ステップ 403h)、入場管理表 4 12の入場状態（図 12参照）を未入場から入場済に変更することにより入場管理表が更新され (ステップ 403i)、その移動携帯端末 10を所持したユーザが入場できるように入口ゲートが開かれる。

[0095] 図 16は退場手続きシーケンスを示す図である。この退場手続きシーケンスは、施設に既に入場しているユーザがその施設力も退場した際に実行されるシーケンスである。

[0096] ここでは先ず、移動携帯端末 10から門番システム 20に向けて端末 IDを知らせて機能抑止解除要求が出され (ステップ 302a)、門番システム 20はこれに応答して機能抑止解除命令を出すとともに (ステップ 402a)、入場管理表 412から該当する端末 I Dを解除する（ステップ 402b)。

[0097] 一方、機能抑止解除命令を受け取った移動携帯端末 10では、抑止されて、る機能を回復する機能抑止解除処理が行なわれて (ステップ 302b)、入場許可証が破棄される（ステップ 302c)。

以上の実施形態によれば、施設入場者は、入場する施設が禁止している移動携帯端末機能についてのみ選択的に抑止して、施設内に持ち込むことができようになる。これにより、許可されている機能については施設内での使用が可能となる。また、施設入場者が、機能抑止を拒否する意思表示をして、入場しないという選択肢も可能となる。

Claims

請求の範囲

[1] 無線通信機能を有する移動携帯端末にお!、て、

この移動携帯端末が有する機能の抑止要求を受信する抑止要求受信手段と、ュ一ザ操作に応じて前記抑止要求の承諾又は拒否を送信する意思送信手段と、承諾の場合に前記抑止要求に応じた機能の抑止を実行する機能抑止手段とを有する機能抑止部、および

抑止解除命令を受信する抑止解除命令受信手段と、該抑止解除命令の受信を受けて、前記機能抑止手段で抑止した機能の抑止を解除する抑止解除手段とを有する機能抑止解除部を備えたことを特徴とする移動携帯端末。

[2] 前記機能抑止部がさらに、前記機能抑止手段による機能の抑止の完了を受けて機能抑止完了通知を送信する機能抑止完了通知送信手段を備え、

この移動携帯端末が、さらに、前記機能抑止完了通知に応じて送信されてきた、特定場所への入場許可証を受信して保持しておく入場許可証受信保持手段と、該特定場所への入場に際し該入場許可証を送信する入場許可証送信手段とを有する入場許可証取得提示部を備えたことを特徴とする請求項 1記載の移動携帯端末。

[3] 前記抑止要求受信手段が、抑止すべき機能を特定した抑止要求を受信するものであり、

前記機能抑止手段が、前記抑止要求により抑止が要求されている機能を抑止するものであることを特徴とする請求項 1記載の移動携帯端末。

[4] 無線通信機能を有する移動携帯端末を所持するユーザの、特定場所への入退場を管理する入退場管理装置において、

ユーザが所持する移動携帯端末に向けて該移動携帯端末が有する機能の抑止要求を送信する抑止要求送信手段と、該移動携帯端末からの、該抑止要求に対する承諾又は拒否を受信するユーザ意思受信手段とを有する機能抑止要求部、前記抑止要求に対応する抑止完了通知を受けて前記特定場所への前記ユーザの入場許可手続きを実行する入場許可手続実行部、および

前記特定場所力のユーザの退場に際し、該ユーザが所持する移動携帯端末に向けて抑止解除命令を送信する抑止解除命令送信部を備えたことを特徴とする入退場管理装置。

プログラム実行機能と無線通信機能を有する移動携帯端末内で実行され、該移動携帯端末に、

この移動携帯端末が有する機能の抑止要求を受信する抑止要求受信手段と、ュ一ザ操作に応じて前記抑止要求の承諾又は拒否を送信する意思送信手段と、承諾の場合に前記抑止要求に応じた機能の抑止を実行する機能抑止手段とを有する機能抑止部の機能、および

抑止解除命令を受信する抑止解除命令受信手段と、該抑止解除命令の受信を受けて前記機能抑止手段で抑止した機能の抑止を解除する抑止解除手段とを有する機能抑止解除部の機能を付与することを特徴とする機能抑止 ·解除プログラム。