WO2006077691A1

WO2006077691A1 - 管接続構造

Info

Publication number: WO2006077691A1
Application number: PCT/JP2005/021541
Authority: WO
Inventors: Gou Horikawa; Fumiyoshi Miyazaki
Original assignee: Tokyo Metropolitan Government; Taisei Kiko Co., Ltd.
Priority date: 2005-01-19
Filing date: 2005-11-24
Publication date: 2006-07-27
Also published as: JP2006200608A; JP4190502B2; HK1114414A1; CN101103222A; EP1840438B1; US8632104B2; EP1840438A4; CN100538143C; EP1840438A1; US20080258463A1

Abstract

　挿口管部８の係合突起２２に対して管軸芯Ｘ２方向から当接可能で、かつ、受口管部６の環状壁部２４と挿口管部８の係合突起２２との間に相対回転自在に装着可能なロック部材２７には、環状壁部２４の内面に管軸芯Ｘ２方向から当接する係止部２７ａが突出形成され、環状壁部２４には、係止部２７ａの管軸芯Ｘ２方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部２８が形成され、環状壁部２４の内周面と挿口管部８の外周面との間を通してロック部材２７から管外に突設された延出部２７ｂと環状壁部２４の外面との間には、所定装着位置に回動されたロック部材２７の係止部２７ａを環状壁部２４の内面に当接する側に移動付勢する弾性付勢体２９が設けてある。

Description

明細書

管接続構造

技術分野

[0001] 本発明は、水道配管系統等の流体配管系統の一部を構成する受ロ管部と、これに管軸芯方向から挿入接続された揷ロ管部との離脱防止機能を高めた管接続構造の改良に関する。

背景技術

[0002] 従来、受口管部と挿口管部との離脱防止機能を高めた管接続構造として、以下の技術が知られていた。

(1)受ロ管部の内周面に、揷ロ管部の外周面に突出形成された環状の係止突起と管軸芯方向から当接することにより、両管部の最大挿入位置 (最大収縮位置)を規制する環状のストッパー壁部と、拡径側に弾性変形可能な略 cの字状のロック部材を装着するための取付け溝とが形成してある。

挿口管部の係合突起と受口管部の取付け溝に装着されたロック部材との管軸芯方向で相対向する角部には、受ロ管部に対する揷ロ管部の挿入に連れてそれが通過可能な内径にまでロック部材を拡径側に弾性変形させるためのカム面が形成してある (特許文献 1参照)。

[0003] (2)受ロ管部に対して管軸芯方向から挿入接続される揷ロ管部の外周面に、径方向外方に突出する周方向複数の係合突起部が形成されている。受ロ管部の内周面には、挿入接続位置にある揷ロ管部の各係合突起部と管軸芯方向から当接することにより、両管部の相対離脱移動を阻止する環状壁部が形成してある。この環状壁部には、両管部が特定の位相にあるときのみ、各係合突起部の管軸芯方向での通過移動を許容する脱着用凹部が形成してある (特許文献 2、 3参照)。

特許文献 1：特開平 9 - 303636号公報

特許文献 2：特開平 9 - 292074号公報

特許文献 3：特開平 2001— 263565号公報

発明の開示発明が解決しょうとする課題

[0004] 従来の前者の管接続構造では、受口管部に対して挿口管部を挿入操作するだけで、その挿入操作に連れて受ロ管部の取付け溝に予め装着されているロック部材を、揷ロ管部の係合突起が通過可能な内径にまで拡径変形させることができる。そのため、受ロ管部側のロック部材と揷口管部側の係合突起との当接により、強力な離脱防止機能を発揮させると同時に、両管部の接続作業の容易化、能率ィ匕を図ることができる。

[0005] その反面、保守点検や部品交換等によって両管部を分解する必要が生じた場合、受ロ管部の内周面と揷ロ管部の外周面との間の狭い環状空間を通して挿入された治具により、揷ロ管部側の係合突起が通過可能な状態にまでロック部材を弾性復元力に杭して拡径操作しなければならない。そのため、分解作業に多大の労力と時間を要していた。

[0006] 従来の後者の管接続構造では、受口管部と挿口管部とを接続する場合、挿口管部の複数の係合突起部と、受ロ管部の環状壁部に形成された複数の脱着用凹部とを、管軸芯方向で合致する特定位相に調節する。この状態で両管部を相対近接移動させて、受口管部側の各脱着用凹部に対して挿口管部側の各係合突起部を通過移動させる。その後、その脱着操作位置にある各係合突起部が、環状壁部の内面に対応する所定装着位置にまで両管部を管軸芯周りで相対回転操作する。

この状態で両管部に引抜力が作用しても、受口管部側の環状壁部の内面に対して揷ロ管部の係合突起部が管軸芯方向から当接し、両管部の相対離脱移動が阻止される。

[0007] それ故に、両管部を分解する必要が生じた場合には、両管部を所定装着位置から脱着操作位置にまで相対回転操作したのち、両管部を管軸芯方向に沿って相対離脱移動操作するだけで済む。そのため、受ロ管部内の制限された空間内で治具を操作する必要のある前者の管接続構造に比して、分解作業の能率ィ匕を図ることができる。

しかし、両管部の接続作業又は分解作業にあたっては、重量のある両管部を、脱着操作位置カゝら所定装着位置、又は、所定装着位置力ゝら脱着操作位置にまで相対回転操作する必要がある。この相対回転操作には、多大の労力を要する問題がある

[0008] 本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、両管部の離脱防止機能を確実に発揮させると同時に、両管部の接続作業及び分解作業を少ない労力で能率良く容易に行うことのできる管接続構造を提供する点にある。課題を解決するための手段

[0009] 上記目的を達成するための本発明の第一特徴構成は、受ロ管部に対して管軸芯方向から挿入接続される揷ロ管部の外周面に、受ロ管部の受ロ側に形成された径方向内方に突出する環状壁部を通過可能な係合突起が突設され、この係合突起に対して管軸芯方向から当接可能で、かつ、受ロ管部の環状壁部と挿入接続位置にある揷ロ管部の係合突起との間に相対回転自在に装着可能なロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内面に管軸芯方向から当接することにより、接続された両管部の相対離脱移動を阻止する係止部が突出形成されているとともに、前記受ロ管部の環状壁部には、ロック部材の係止部の管軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部が形成され、更に、前記受ロ管部の環状壁部の内周面と揷ロ管部の外周面との間を通してロック部材力管外に突設された延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間には、脱着用凹部に対応する脱着操作位置から管軸芯周りで所定装着位置に回動されたロック部材の係止部を環状壁部の内面に当接する側に移動付勢する弾性付勢体を設けた点にある。

[0010] 上記特徴構成によれば、受口管部と挿口管部とを接続する場合、挿口管部の係合突起を受ロ管部の環状壁部を通過して管内の所定接続位置にまで挿入する。この挿口管部に回動操作並びに管軸芯方向に移動操作自在に外装されたロック部材を、それの係止部が受ロ管部の環状壁部に形成された脱着用凹部に対して管軸芯方向で合致する特定位相に調節する。この状態でロック部材を受口管部内に押し込み操作する。そして、ロック部材の係止部を、脱着用凹部を通して受ロ管部の環状壁部と挿入接続位置にある揷ロ管部の係合突起との間に位置させる。その後、ロック部材を脱着用凹部に対応する脱着操作位置力ゝら管軸芯周りで環状壁部の内面に対応する所定装着位置に回動操作する。 [0011] この状態ではロック部材の係止部と受ロ管部の環状壁部の内面とが管軸芯方向で相対向している。そのため、地震や不同沈下等に起因して両管部に引抜力が作用したとき、揷ロ管部の係合突起がロック部材に対して管軸芯方向から当接する。更に、このロック部材の係止部が受ロ管部の環状壁部の内面に対して管軸芯方向から当接して、両管部の相対離脱移動が強力に阻止される。

[0012] 更に、ロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内周面と揷ロ管部の外周面との間を通して管外に臨む延出部が突設されているから、この延出部を利用してロック部材の回転操作並びに管軸芯方向の移動操作を管外力も容易に行うことができる。そして、ロック部材の延出部と環状壁部の外面との間に弾性付勢体を装着することにより、所定装着位置に回動操作されたロック部材の係止部を、環状壁部の内面に弾性付勢体の弾性付勢力で当て付けることができる。そのため、外力が作用してもロック部材の係止部を所定装着位置に維持し易！、。

[0013] 従って、揷ロ管部の係合突起と受ロ管部の環状壁部とが、ロック部材を介して当接することにより強力な離脱防止機能を確実に発揮させると同時に、ロック部材の回動操作をもって両管部の離脱移動を阻止するロック状態と、両管部の抜き差し移動を許容するロック解除状態とに切り換えることができる。さらに、ロック部材をそれの延出部を介して管外力も簡単に操作することができる。これらより、両管部の接続作業及び分解作業を少な、労力で能率良く容易に行うことができる。

[0014] し力も、ロック部材の延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間に装着される弹性付勢体により、両管部を、強力に離脱防止できる機能を確実に発揮させ得る所定装着位置に維持することができる。さらに、ロック部材と受口管部との間でのがたつきも良好に抑制することができる。

[0015] 本発明の第二特徴構成は、受ロ管部に対して管軸芯方向から挿入接続される挿口管部の外周面に、受ロ管部の受ロ側に形成された径方向内方に突出する環状壁部を通過可能な係合突起が突設され、前記受ロ管部の内周面には、揷ロ管部の係合突起の一側面と管軸芯方向から当接する最大挿入位置規制用のストッパー壁部が形成され、前記揷ロ管部の係合突起に対して管軸芯方向から当接可能で、かつ、受口管部の環状壁部と挿入接続位置にある挿口管部の係合突起との間に相対回転自在に装着可能なロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内面に管軸芯方向から当接することにより、接続された両管部の相対離脱移動を阻止する係止部が突出形成されているとともに、前記受ロ管部の環状壁部には、ロック部材の係止部の管軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部が形成され、更に、前記受ロ管部のストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間には、脱着用凹部に対応する脱着操作位置力管軸芯周りで所定装着位置に回動されたロック部材の係止部を受ロ管部の環状壁部の内面に当接する側に移動付勢する弾性付勢体を設けた点にある

[0016] 上記特徴構成によれば、受口管部と挿口管部とを接続する場合、挿口管部の係合突起を受ロ管部の環状壁部を通過して管内の所定接続位置にまで挿入する。この挿口管部に回動操作並びに管軸芯方向に移動操作自在に外装されたロック部材を、それの係止部が受ロ管部の環状壁部に形成された脱着用凹部に対して管軸芯方向で合致する特定位相に調節する。この状態でロック部材を受口管部内に押し込み操作する。そして、ロック部材の係止部を、脱着用凹部を通して受ロ管部の環状壁部と挿入接続位置にある揷ロ管部の係合突起との間に位置させる。その後、ロック部材を脱着用凹部に対応する脱着操作位置力ゝら管軸芯周りで環状壁部の内面に対応する所定装着位置に回動操作する。

[0017] この状態ではロック部材の係止部と受ロ管部の環状壁部の内面とが管軸芯方向で相対向している。そのため、地震や不同沈下等に起因して両管部に引抜力が作用したとき、揷ロ管部の係合突起がロック部材に対して管軸芯方向から当接する。更に、このロック部材の係止部が受ロ管部の環状壁部の内面に対して管軸芯方向から当接して、両管部の相対離脱移動が強力に阻止される。

[0018] 更に、受ロ管部の内周面に形成されている最大挿入位置規制用のストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間に設けられた弾性付勢体により、所定装着位置に回動操作されたロック部材の係止部を、環状壁部の内面に弾性付勢体の弾性付勢力で当て付けることができる。そのため、外力が作用してもロック部材の係止部を所定装着位置に維持し易、。

[0019] 従って、揷ロ管部の係合突起と受ロ管部の環状壁部とが、ロック部材を介して当接することにより強力な離脱防止機能を確実に発揮させると同時に、ロック部材の回動操作をもって両管部の離脱移動を阻止するロック状態と、両管部の抜き差し移動を許容するロック解除状態とに切り換えることができる。さらに、両管部の接続作業及び分解作業を少な!、労力で能率良く容易に行うことができる。

[0020] し力も、受ロ管部のストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間に設けられた弾性付勢体により、両管部を、強力に離脱防止できる機能を確実に発揮させ得る所定装着位置に維持することができる。さらに、ロック部材と受口管部との間でのがたつきも良好に抑制することができる。

[0021] 本発明の第三特徴構成は、受ロ管部に対して管軸芯方向から挿入接続される挿口管部の外周面に、受ロ管部の受ロ側に形成された径方向内方に突出する環状壁部を通過可能な係合突起が突設され、前記受ロ管部の内周面には、揷ロ管部の係合突起の一側面と管軸芯方向から当接する最大挿入位置規制用のストッパー壁部が形成され、前記揷ロ管部の係合突起に対して管軸芯方向から当接可能で、かつ、受口管部の環状壁部と挿入接続位置にある挿口管部の係合突起との間に相対回転自在に装着可能なロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内面に管軸芯方向から当接することにより、接続された両管部の相対離脱移動を阻止する係止部が突出形成されているとともに、前記受ロ管部の環状壁部には、ロック部材の係止部の管軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部が形成され、更に、前記受ロ管部の環状壁部の内周面と揷ロ管部の外周面との間を通してロック部材から管外に突設された延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間、及び受ロ管部のストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間の各々には、脱着用凹部に対応する脱着操作位置力管軸芯周りで所定装着位置に回動されたロック部材の係止部を環状壁部の内面に当接する側に移動付勢する弾性付勢体を設けた点にある。

[0022] 上記特徴構成によれば、受口管部と挿口管部とを接続する場合、挿口管部の係合突起を受ロ管部の環状壁部を通過して管内の所定接続位置にまで挿入する。この挿口管部に回動操作並びに管軸芯方向に移動操作自在に外装されたロック部材を、それの係止部が受ロ管部の環状壁部に形成された脱着用凹部に対して管軸芯方向で合致する特定位相に調節する。この状態でロック部材を受口管部内に押し込み操作する。そして、ロック部材の係止部を、脱着用凹部を通して受ロ管部の環状壁部と挿入接続位置にある揷ロ管部の係合突起との間に位置させる。その後、ロック部材を脱着用凹部に対応する脱着操作位置力ゝら管軸芯周りで環状壁部の内面に対応する所定装着位置に回動操作する。

[0023] この状態ではロック部材の係止部と受ロ管部の環状壁部の内面とが管軸芯方向で相対向している。そのため、地震や不同沈下等に起因して両管部に引抜力が作用したとき、揷ロ管部の係合突起がロック部材に対して管軸芯方向から当接する。更に、このロック部材の係止部が受ロ管部の環状壁部の内面に対して管軸芯方向から当接して、両管部の相対離脱移動が強力に阻止される。

[0024] 更に、前記ロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内周面と揷ロ管部の外周面との間を通して管外に臨む延出部が突設されているから、この延出部を利用してロック部材の回転操作並びに管軸芯方向の移動操作を管外力容易に行うことができる。そして、受ロ管部の内周面に形成されている最大挿入位置規制用のストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間に設けられた弾性付勢体と、ロック部材の延出部と環状壁部の外面との間に装着される弾性付勢体とにより、所定装着位置に回動操作されたロック部材の係止部を、環状壁部の内面に両弾性付勢体の弾性付勢力で当て付けることができる。そのため、外力が作用してもロック部材の係止部を所定装着位置に維持し易、。

[0025] 従って、揷ロ管部の係合突起と受ロ管部の環状壁部とが、ロック部材を介して当接することにより強力な離脱防止機能を確実に発揮させると同時に、ロック部材の回動操作をもって両管部の離脱移動を阻止するロック状態と、両管部の抜き差し移動を許容するロック解除状態とに切り換えることができる。さらに、ロック部材をそれの延出部を介して管外力も簡単に操作することができる。これらより、両管部の接続作業及び分解作業を少な、労力で能率良く容易に行うことができる。

[0026] し力も、ロック部材の延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間及びストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間にそれぞれ装着される弾性付勢体により、両管部を、強力に離脱防止できる機能を確実に発揮させ得る所定装着位置に維持することができる。さらに、ロック部材と受口管部との間でのがたつきも良好に抑制することがでさる。

[0027] 本発明の第四特徴構成は、前記脱着用凹部を通して受ロ管部内に挿入されたロック部材の係止部が所定装着位置に回動されたとき、その回動操作経路よりも管軸芯方向の抜け出し側に入り込んだ位置でロック部材の係止部を受止め自在で、かつその受止め位置ではロック部材の係止部の脱着操作位置側への回動を阻止又は回動に抵抗を付与する戻り規制手段を設けた点にある。

[0028] 上記特徴構成によれば、受ロ管部の環状壁部に形成された脱着用凹部を通して、ロック部材の係止部を受ロ管部内に挿入したのち、ロック部材を脱着用凹部に対応する脱着操作位置から管軸芯周りで所定装着位置に回動操作すると、戻り規制手段によって、所定装着位置に回動操作されたロック部材の係止部を、回動操作経路よりも管軸芯方向の抜け出し側に入り込んだ位置で受止めることができる。これにより、口ック部材の係止部の脱着操作位置側への回動を阻止又はその回動に抵抗を付与することがでさる。

[0029] それ故に、ロック部材の係止部が受止め手段によって受止められている状態では、ロック部材の係止部を脱着操作位置に回動させるだけの外力が必要となる。

[0030] 従って、揷ロ管部の係合突起と受ロ管部の環状壁部とがロック部材を介して当接することにより、強力な離脱防止機能を確実に発揮させると同時に、両管部の接続作業及び分解作業を少な!、労力で能率良く容易に行うことができる。

[0031] 本発明の第五特徴構成は、前記ロック部材の延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間に装着される弾性付勢体を、環状壁部の脱着用凹部の外面側を閉止又は略閉止可能な大きさの円環状に構成した点にある。

[0032] 上記特徴構成によれば、ロック部材の係止部を、環状壁部の内面に当接する側に移動付勢するために装着される弾性付勢体を利用して、両管部の接続完了時には不要となる環状壁部の脱着用凹部を閉止又は略閉止することができる。そのため、脱着用凹部からの異物の浸入を防止するカバー構造の不要化、若しくは、簡素化を図ることがでさる。

[0033] 本発明の第六特徴構成は、前記ロック部材が、揷ロ管部の外周面に沿って外装可能な周方向で複数に分割された分割ロック片で構成した点にある。 [0034] 上記特徴構成によれば、脱着用凹部を通して受口管部の環状壁部と挿入接続位置にある揷ロ管部の係合突起との間にロック部材の係止部を挿入するための操作、及び、ロック部材を脱着用凹部に対応する脱着操作位置力管軸芯周りで所定装着位置に回動させるための操作を容易に行える。

さらに、ロック部材の延出部と環状壁部の外面との間に弾性付勢体を装着した状態では、複数の分割ロック片をがたつきのない状態で締付け固定することができる。

[0035] 本発明の第七特徴構成は、前記弾性付勢体を受止めるロック部材の延出部の受け面が、径方向外方ほど受ロ管部の環状壁部の外面から離れる傾斜面に形成した点にある。

[0036] 上記特徴構成によれば、ロック部材の延出部に形成された傾斜受け面と環状壁部の外面との間に弾性付勢体を装着したとき、この弾性付勢体の縮径側への弾性復元力が、所定装着位置に回動操作されたロック部材の係止部を環状壁部の内面に当て付けるための付勢力として効率良く変換できる。そのため、外力が作用してもロック部材の係止部を所定装着位置に良好に維持することができる。

発明を実施するための最良の形態

[0037] 〔第 1実施形態〕

図 1〜図 9に、流体管の一例である水道管 1の配管系統に設けられた管継手構造を示す。

铸鉄管製の水道管 1に装着される铸鉄製の継手本体 Aは、水道管 1に外套状態で管周方向（円周方向）に沿って着脱自在に固定連結される二つの割り継手体 Al, A 2で構成してある。

一方の割り継手体 A1には、水道管 1の周壁に形成してある貫通孔 2に対して、水道管 1の第 1管軸芯 XI方向に直交する第 2管軸芯 X2方向から同芯状態で連通する分岐用受ロ管部 3が、外方に一体的に突出形成してある。この分岐用受ロ管部 3には、分岐流路を開閉するための弁体 4を備えた仕切弁 Bの揷ロ管部 5が、三次元方向に屈曲自在に密封状態で嵌合接続される。

更に、仕切弁 Bの受ロ管部 6には、分流管 7の一端側に形成された揷ロ管部 8が密封状態で嵌合接続される。 [0038] 各割り継手体 Al, A2における管周方向の両端部の各々には、ボルト 9 ·ナット 10を介して固定連結するための連結フランジ部 11が、管径方向の外方に向力つて一体的に突出形成してある。

各割り継手体 Al, A2の第 1管軸芯 XI方向の両端部で、かつ、管周方向に間隔を隔てた二箇所の各々には、各割り継手体 Al, A2の内周面と水道管 1の外周面との間を設定間隔に保持するためのボルト 12が螺合してある。

更に、割り継手体 Al, A2の各々に形成されたシール溝には、水道管 1の外周面との間、及び、管周方向で隣接する割り継手体 Al, A2の連結フランジ部 11間の各々を密封するため、合成ゴム製の第 1弾性シール材 13が嵌合保持してある。これにより、貫通孔 2からの水道水（流体)の外部への漏洩を防止できる。

[0039] 割り継手体 Al, A2の内周面と水道管 1の外周面との間には、貫通孔 2に連通する状態で第 1弾性シール材 13にて水密 (密封)された環状空間 Sが形成してある。そのため、水道管 1内の流体が貫通孔 2を通して環状空間 S内に流入したとき、二つの割り継手体 Al, A2の内面に均等の圧力が加わるため、各第 1弾性シール材 13の接触圧をほぼ均等に維持することができる。

[0040] 次に、前記割り継手体 A1の分岐用受ロ管部 3と仕切弁 Bの揷ロ管部 5との管接続構造について説明する。

図 1に示すように、揷ロ管部 5の第 2管軸芯 X2方向の一端部分 5Aは、直径方向の外方に向力つて部分的に球状となるように膨出形成してある。

その球状部分 5Aの外周面には、割り継手体 A1の分岐用受ロ管部 3の内周面に形成してある部分球状の第 1摺接面 3aと摺接する第 2摺接面 5aが、部分的に球状となるように形成してある。

分岐用受ロ管部 3の内径は、該分岐用受ロ管部 3の第 2管軸芯 X2と同芯状態にある挿口管部 5の球状部分 5Aが、第 2管軸芯 X2方向から挿抜できる内径となるように構成してある。

[0041] 更に、割り継手体 A1の分岐用受ロ管部 3の内周面において、揷ロ管部 5の第 2摺接面 5aに摺接する第 1摺接面 3aに連なる開口側の部位には、環状の合成ゴム製の第 2弾性シール材 14と、铸鉄製の摺接案内部材 16と、 Cの字状の抜止め部材 15とが配設してある。

第 2弾性シール材 14は、分岐用受ロ管部 3と揷ロ管部 5との相対向する接合面間を密封 (水密)する。摺接案内部材 16は、揷ロ管部 5の第 2摺接面 5aと摺接する第 3 摺接面が、部分的に球状となるようにして備えてある。抜止め部材 15は、この摺接案内部材 16の抜け出し移動を阻止する。

[0042] また、分岐用受ロ管部 3と仕切弁 Bとの間には、この仕切弁 Bの揷ロ管部 5を分岐用受ロ管部 3に対して屈曲中立位置で仮止め固定する仮止め固定手段 17が、固定解除操作自在に設けてある。

この仮止め固定手段 17は、分岐用受ロ管部 3の外周面の周方向の複数箇所に、連結片 3Aを一体的に突出形成してある。

[0043] 仕切弁 Bの構成部材のうち、揷ロ管部 5と受ロ管部 6との間に一体形成されているバルブケース部 18には、分岐用受ロ管部 3側の各連結片 3Aと第 2管軸芯 X2方向で相対向する連結片 18Aを、一体的に突出形成してある。更に、第 2管軸芯 X2方向で相対向する両連結片 3A, 18Aに亘つて仮止め用ボルト 17Aを挿入する。そして、仮止め用ボルト 17Aの両ネジ部先端側に螺合されたナット 17Bを締付け操作することにより、分岐用受ロ管部 3と揷ロ管部 5とを、それらの管軸芯が合致又はほぼ合致する屈曲中立位置で仮止め固定する。

尚、前記仮止め用ボルト 17A及びナット 17Bによる仮止め固定は、分岐配管系の管接続作業が完了したのちに解除する。

[0044] 次に、前記仕切弁 Bの受口管部 6と分流管 7の挿口管部 8との管接続構造にっ、て説明する。

図 1〜図 6に示すように、受ロ管部 6の内周面に形成された環状のシール用取付け溝 20には、受ロ管部 6と第 2管軸芯 X2方向から挿入接続される揷ロ管部 8の外周面との間で圧縮される密封用の第 3弾性シール材 21が装着してある。

受ロ管部 6の内周面のうち、シール用取付け溝 20に連続する受ロ側の隣接部位には、揷ロ管部 8の外周面に一体的に突出形成された円環状の係合突起 22の一側面と第 2管軸芯 X2方向から当接することにより、両管部 6, 8の最大挿入位置を規制する円環状のストッパー壁部 23がー体形成してある。受ロ管部 6の内周面の受ロ側端部には、揷ロ管部 8の係合突起 22が通過可能な内径で、径方向内方に向力つて突出する円環状の環状壁部 24がー体形成してある

[0045] また、受ロ管部 6の内周面のうち、ストッパー壁部 23と環状壁部 24との間に位置する部位には、環状壁部 24の内径と同一又は略同一の内径に構成された第 1周溝 25 と、環状壁部 24の内径よりも大なる内径で第 1周溝 25の受ロ側に連通する第 2周溝 26とが形成してある。

[0046] 受口管部 6内の挿入接続位置に挿入された挿口管部 8の係合突起 22と受口管部 6の環状壁部 24との間には、揷ロ管部 8の係合突起 22の他側面に対して、第 2管軸芯 X2方向から当接可能な铸鉄製又は鋼鉄製のロック部材 27が設けてある。ロック部材 27は、第 2管軸芯 X2周りで回動操作自在、並びに、第 2管軸芯 X2方向に移動操作自在となっている。

[0047] ロック部材 27の周方向の複数箇所（当該実施形態では周方向 4箇所）には、受口管部 6の環状壁部 24の内面に第 2管軸芯 X2方向から当接することにより、接続された両管部 6, 8の相対離脱移動を阻止する係止部 27aが、一体的に突出形成してある。

受ロ管部 6の環状壁部 24には、ロック部材 27の各係止部 27aの第 2管軸芯 X2方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部 28が形成してある。

[0048] そのため、受ロ管部 6と揷ロ管部 8とを接続する場合、まず、揷ロ管部 8の係合突起 22を受ロ管部 6の環状壁部 24を通過して管内の所定接続位置にまで挿入する。次に、この挿口管部 8に回動操作および第 2管軸芯 X2方向に移動操作自在に外装されたロック部材 27を、各係止部 27aが環状壁部 24に形成された脱着用凹部 28 に対して第 2管軸芯 X2方向で合致する特定位相となるように調節する。

そして、この状態でロック部材 27を受ロ管部 6内に押し込み操作して、各係止部 27 aを、脱着用凹部 28を通して、環状壁部 24および挿入接続位置にある係合突起 22 の間に位置させる。

その後、ロック部材 27を、脱着用凹部 28に対応する脱着操作位置 P1から、第 2管軸芯 X2周りで環状壁部 24の内面、つまり、脱着用凹部 28の隣接間に位置する各抜止め壁部分 24Aの抜止め内面に対応する所定装着位置 P2に回動操作する。

[0049] この状態では、各係止部 27aおよび各抜止め壁部分 24Aの抜止め内面が第 2管軸芯 X2方向で相対向しているため、地震や不同沈下等に起因して両管部 6, 8に引抜力が作用したとき、係合突起 22がロック部材 27に対して第 2管軸芯 X2方向から当接する。

更に、各係止部 27aが各抜止め壁部分 24Aの抜止め内面に対して第 2管軸芯 X2 方向から当接して、両管部 6, 8の相対離脱移動が強力に阻止される。

[0050] 更に、ロック部材 27には、受ロ管部 6の環状壁部 24の内周面と揷ロ管部 8の外周面との間を通して管外に延びる延出部 27bがー体的に突出形成してある。

延出部 27bのうち、受ロ管部 6の外部に突出する部位と受ロ管部 6の環状壁部 24 の外面との間には、脱着用凹部 28に対応する脱着操作位置 P1から、第 2管軸芯 X2 周りで環状壁部 24の内面に対応する所定装着位置 P2に回動されたロック部材 27の各係止部 27aを、受ロ管部 6の環状壁部 24の内面に当接する側に移動付勢する円環状の合成ゴム製の第 1弾性付勢体 29が脱着可能に装着してある。

[0051] 受ロ管部 6のストッパー壁部 23と揷ロ管部 8の係合突起 22の一側面との間には、脱着用凹部 28に対応する脱着操作位置 P1から、第 2管軸芯 X2周りで所定装着位置 P2に回動されたロック部材 27の各係止部 27aを、受ロ管部 6の環状壁部 24の内面に当接する側に移動付勢する円環状の合成ゴム製の第 2弾性付勢体 30が脱着可能に装着してある。

[0052] また、脱着用凹部 28を通して受ロ管部 6内に挿入した係止部 27aが所定装着位置 P2に回動したとき、その回動操作経路よりも第 2管軸芯 X2方向の抜け出し側に入り込んだ位置で係止部 27aを受止め自在で、かつ、その受止め位置では係止部 27a の脱着操作位置 PI側への回動を阻止又は回動に抵抗を付与する戻り規制手段 C が設けてある。

さらに、脱着用凹部 28を通して脱着操作位置 P1に挿入された各係止部 27aを、第 2周溝 26内の回動操作経路に沿って所定装着位置 P2に回動したとき、それ以上の回動操作を阻止して所定装着位置 P2に保持するための回動規制手段 Dが設けてある。 [0053] ロック部材 27は、揷ロ管部 8の外周面に沿って外装自在に周方向で二分割された分割ロック片 27A, 27B力構成してある。

各分割ロック片 27A, 27Bには、脱着用凹部 28を通して第 2周溝 26内に挿入可能な二つの係止部 27aと、環状壁部 24内及び第 1弾性付勢体 29内を通して管外に延出される半円筒状の延出部 27bとが一体形成してある。

この延出部 27bの突出端部には、径方向外方への突出代が小さな小径突起部 27 cと、径方向外方への突出代が大きな大径突起部 27dとが一体形成してある。

更に、環状壁部 24の外面との間で、第 1弾性付勢体 29の装着凹部 31を形成する小径突起部 27c、及び、大径突起部 27dの各受け面 27eが、径方向の外方ほど環状壁部 24の外面から離れる傾斜面に形成してある。

[0054] 両分割ロック片 27A, 27Bの傾斜受け面 27eと環状壁部 24の外面との間に形成された装着凹部 31に対して、第 1弾性付勢体 29をそれの弾性復元力に抗して拡径させた状態で装着する。このとき、この第 1弾性付勢体 29の縮径側への弾性復元力が、所定装着位置 P2に回動操作された各係止部 27aを受ロ管部 6の環状壁部 24の内面に当て付けるための付勢力として効率良く変換できる。そのため、ロック部材 27の各係止部 27aを所定装着位置 P2に良好に維持することができる。

[0055] 第 1弾性付勢体 29の内径は、無負荷時状態では、延出部 27bにおける外周面の最小外径よりも小径に形成してある。第 1弾性付勢体 29の外径は、環状壁部 24の脱着用凹部 28の内径よりも大きぐかつ、装着凹部 31への装着時に、環状壁部 24の脱着用凹部 28の外面側を閉止する、又は、略閉止することが可能な外径に構成してある。

[0056] 戻り規制手段 Cは、各係止部 27aの周方向幅が、環状壁部 24のうち、脱着用凹部 28の隣接間に位置する各抜止め壁部分 24Aの周方向幅よりも小に形成してある。さらに、戻り規制手段 Cは、抜止め壁部分 24Aのうち、第 2管軸芯 X2を挟んで径方向で相対向する一組の抜止め壁部分 24Aの内面には、係止部 27aが回動操作経路の所定装着位置 P2にあるとき、係止部 27aの一部が回動操作経路よりも第 2管軸芯 X2方向の抜け出し側に入り込んだ位置で係合可能な係合凹部 32が形成してある。

[0057] 係合凹部 32の周方向における両端部のうち、脱着用凹部 28側の一端部は急傾斜に形成して、脱着用凹部 28内に係合した受止め位置では、係止部 27aの脱着操作位置 P1側への回動を阻止、又は、その回動に大きな抵抗を付与するように構成してある。

[0058] 回動規制手段 Dは、受ロ管部 6の第 2周溝 26の内周面で、かつ、抜止め壁部分 24 Aに形成された係合凹部 32の奥端側に連続する部位に、各係止部 27aを第 2周溝 2 6内の回動操作経路に沿って所定装着位置 P2に回動操作したとき、各係止部 27a の周方向一端面に当接する回動規制壁部 33を一体形成してある。

[0059] そして、各係止部 27aが、第 2周溝 26内の回動操作経路に沿って所定装着位置 P 2に回動操作したとき、係止部 27aが回動規制壁部 33に当接してそれ以上の回動操作が阻止される。それと同時に、第 2弾性付勢体 30の弾性復元力により、各係止部 2 7aが回動操作経路よりも第 2管軸芯 X2方向の抜け出し側に移動し、それに形成された戻り規制手段 Cの係合凹部 32に係合する。そして、各係止部 27aを、回動操作経路よりも抜け出し側に変位した受止め位置に付勢維持することができる。

そのため、外力が作用しても所定装着位置 P2にある各係止部 27aが、回動操作経路側に移動することを抑制することができる。

従って、挿口管部 8の係合突起 22と受口管部 6の環状壁部 24とがロック部材 27を介して当接することにより、強力な離脱防止機能を確実に発揮させると同時に、両管部 6, 8の接続作業及び分解作業を少な、労力で能率良く容易に行うことができる。

[0060] 更に、ロック部材 27には延出部 27bが突設してあるため、この延出部 27bを利用してロック部材 27の回転操作、並びに、管軸芯方向の移動操作を管外力容易に行うことができる。

さらに、第 2弾性付勢体 30と第 1弾性付勢体 29とにより、所定装着位置 P2に回動操作された各係止部 27aを、両弾性付勢体 29, 30の弾性付勢力により、各抜止め壁部分 24Aの抜止め内面に当て付けることができる。そのため、外力が作用しても口ック部材 27の各係止部 27aを所定装着位置に維持することができる。

[0061] 〔第 2実施形態〕

上述の第 1実施形態では、係合突起 22を揷ロ管部 8の外周面に一体的に突出形成するとともに、ロック部材 27を分割ロック片 27A, 27B力も構成した。そして、この両分割ロック片 27A, 27Bを揷ロ管部 8の外周面に対し、径方向外方から装着するように構成した力これに限られるものではない。

例えば、図 10に示すように、ロック部材 27を円環状に一体形成するとともに、挿口管部 8の外周面に形成された取付け溝 8aに、拡径側に弾性変形可能な略 Cの字状の係合突起 22を脱着可能に装着する。そして、ロック部材 27を管軸芯方向から挿口管部 8の外周面に装着するように構成してもよい。

尚、その他の構成は、第 1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第 1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。

[0062] 〔第 3実施形態〕

上述の第 1実施形態では、両管部 6, 8が所定の接続状態にあるとき、受ロ管部 6 のストッパー壁部 23と係合突起 22の一側面との間に、第 2弾性付勢体 30が少し圧縮状態で介装されている。そして、ロック部材 27の受け面 27eと環状壁部 24の外面との間にも、第 1弾性付勢体 29が少し圧縮状態で介装されている。そのため、両管部 6, 8が実質的に第 2管軸芯 X2で伸縮作動できない接続構造に構成されている。し力し、これに限られるものではない。

例えば、図 11に示すように、第 2弾性付勢体 30を省略し、ストッパー壁部 23と係合突起 22の一側面との間、及び、揷ロ管部 8の係合突起 22の他側面とロック部材 27との間に、両管部 6, 8の伸縮作動ストロークに相当する空隙 SI, S2を形成してもよい尚、その他の構成は、第 1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第 1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。

[0063] 〔その他の実施形態〕

(1)上述の第 1実施形態では、ロック部材 27を周方向で二分割された分割ロック片 2 7A, 27B力も構成した力これに限られるものではない。例えば、周方向で三つ以上に分割された分割ロック片から構成してもよヽ。

[0064] (2)上述の第 1実施形態では、仕切弁 Bの受ロ管部 6と分流管 7の一端側に形成された揷口管部 8との管接続構造に本発明の技術を適用したが、これに限られるものではない。例えば、継手本体 A1の分岐用受ロ管部 3と仕切弁 Bの揷ロ管部 5との管接続構造などに本発明の技術を適用してもよい。

[0065] (3)上述の第 1実施形態では、延出部 27bと環状壁部 24の外面との間に装着される第 1弾性付勢体 29を、環状壁部 24の脱着用凹部 28の外面側を閉止又は略閉止可能な大きさの円環状に構成した力これに限られるものではない。

例えば、脱着用凹部 28の外面側を閉止することが不能、又は、脱着用凹部 28の外面側の一部しか閉止できない第 1弾性付勢体 29の場合がある。このとき、この第 1弾性付勢体 29の脱着用凹部 28に対応する部分に、脱着用凹部 28の外面側を閉止する蓋体、又は、脱着用凹部 28に嵌合する栓体を形成又は付設してもよい。

産業上の利用可能性

[0066] 本発明は、流体管の配管系統に設けられた管継手構造、例えば、水道配管系統等の流体配管系統の一部を構成する受ロ管部と、これに管軸芯方向から挿入接続される揷ロ管部とで構成される管接続構造に利用できる。

図面の簡単な説明

[0067] [図 1]本発明の第 1実施形態を示す管継手構造の一部切欠き側面図

[図 2]本発明の管接続構造の拡大断面側面図

[図 3]図 2の ΠΙ— ΠΙ線断面図

[図 4]図 2の IV— IV線断面図

[図 5]分解断面側面図

[図 6]接続前の分解斜視図

[図 7]接続前の要部の展開断面図

[図 8]ロック部材の係止部が脱着操作位置にあるときの展開断面図

[図 9]ロック部材の係止部が所定装着位置にあるときの展開断面図

[図 10]本発明の第 2実施形態を示す接続前の分解断面側面図

[図 11]本発明の第 3実施形態を示す要部の断面側面図

符号の説明

[0068] C 戻り規制手段

X2 管軸芯 (第 2管軸芯）

6 受ロ管部揷ロ管部係合突起ストッパー壁部環状壁部ロック咅附A 分割ロック片B 分割ロック片a 係止部b 延出部e 受け面

脱着用凹部第 1弾性部材第 2弾性部材

Claims

請求の範囲

[1] 受ロ管部に対して管軸芯方向から挿入接続される揷ロ管部の外周面に、受ロ管部の受ロ側に形成された径方向内方に突出する環状壁部を通過可能な係合突起が突設され、この係合突起に対して管軸芯方向から当接可能で、かつ、受ロ管部の環状壁部と挿入接続位置にある挿口管部の係合突起との間に相対回転自在に装着可能なロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内面に管軸芯方向から当接することにより、接続された両管部の相対離脱移動を阻止する係止部が突出形成されているとともに、前記受ロ管部の環状壁部には、ロック部材の係止部の管軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部が形成され、更に、前記受ロ管部の環状壁部の内周面と揷ロ管部の外周面との間を通してロック部材から管外に突設された延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間には、脱着用凹部に対応する脱着操作位置から管軸芯周りで所定装着位置に回動されたロック部材の係止部を受ロ管部の環状壁部の内面に当接する側に移動付勢する弾性付勢体が設けられている管接続構造。

[2] 受ロ管部に対して管軸芯方向から挿入接続される揷ロ管部の外周面に、受ロ管部の受ロ側に形成された径方向内方に突出する環状壁部を通過可能な係合突起が突設され、前記受ロ管部の内周面には、揷ロ管部の係合突起の一側面と管軸芯方向から当接する最大挿入位置規制用のストッパー壁部が形成され、前記揷ロ管部の係合突起に対して管軸芯方向から当接可能で、かつ、受ロ管部の環状壁部と挿入接続位置にある揷ロ管部の係合突起との間に相対回転自在に装着可能なロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内面に管軸芯方向から当接することにより、接続された両管部の相対離脱移動を阻止する係止部が突出形成されているとともに、前記受ロ管部の環状壁部には、ロック部材の係止部の管軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部が形成され、更に、前記受ロ管部のストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間には、脱着用凹部に対応する脱着操作位置力管軸芯周りで所定装着位置に回動されたロック部材の係止部を受ロ管部の環状壁部の内面に当接する側に移動付勢する弾性付勢体が設けられている管接続構造。

[3] 受ロ管部に対して管軸芯方向から挿入接続される揷ロ管部の外周面に、受ロ管部の受ロ側に形成された径方向内方に突出する環状壁部を通過可能な係合突起が突設され、前記受ロ管部の内周面には、揷ロ管部の係合突起の一側面と管軸芯方向から当接する最大挿入位置規制用のストッパー壁部が形成され、前記揷ロ管部の係合突起に対して管軸芯方向から当接可能で、かつ、受ロ管部の環状壁部と挿入接続位置にある揷ロ管部の係合突起との間に相対回転自在に装着可能なロック部材には、受ロ管部の環状壁部の内面に管軸芯方向から当接することにより、接続された両管部の相対離脱移動を阻止する係止部が突出形成されているとともに、前記受ロ管部の環状壁部には、ロック部材の係止部の管軸芯方向での抜き差し移動を許容する脱着用凹部が形成され、更に、前記受ロ管部の環状壁部の内周面と挿口管部の外周面との間を通してロック部材から管外に突設された延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間、及び受ロ管部のストッパー壁部と揷ロ管部の係合突起の一側面との間の各々には、脱着用凹部に対応する脱着操作位置力ゝら管軸芯周りで所定装着位置に回動されたロック部材の係止部を環状壁部の内面に当接する側に移動付勢する弾性付勢体が設けられてヽる管接続構造。

[4] 前記脱着用凹部を通して受口管部内に挿入されたロック部材の係止部が所定装着位置に回動されたとき、その回動操作経路よりも管軸芯方向の抜け出し側に入り込んだ位置でロック部材の係止部を受止め自在で、かつその受止め位置ではロック部材の係止部の脱着操作位置側への回動を阻止又は回動に抵抗を付与する戻り規制手段が設けられている請求項 1〜3のいずれか 1項に記載の管接続構造。

[5] 前記ロック部材の延出部と受ロ管部の環状壁部の外面との間に装着される弾性付勢体が、環状壁部の脱着用凹部の外面側を閉止又は略閉止可能な大きさの円環状に構成されて、る請求項 1又は 3記載の管接続構造。

[6] 前記ロック部材が、揷ロ管部の外周面に沿って外装可能な周方向で複数に分割された分割ロック片から構成されている請求項 1〜3のいずれ力 1項に記載の管接続構造。

[7] 前記弾性付勢体を受止めるロック部材の延出部の受け面が、径方向外方ほど受口管部の環状壁部の外面力離れる傾斜面に形成されている請求項 1〜3のいずれか 1項に記載の管接続構造。