WO2006048964A1

WO2006048964A1 - 加熱装置

Info

Publication number: WO2006048964A1
Application number: PCT/JP2005/013727
Authority: WO
Inventors: Toshihisa Ikeda; Kiyoshi Kanazawa
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-11-02
Filing date: 2005-07-27
Publication date: 2006-05-11
Also published as: KR20080104080A; KR20070041623A; JP4415991B2; US20080105673A1; EP1798476A4; EP1798476B1; JPWO2006048964A1; EP1798476A1; US7919736B2

Abstract

　加熱装置は開口部を設けられた本体と、加熱用の電磁波を発生する発生部と、被加熱物を出し入れするためのドアと、読取部と、遮断部とを有する。発生部は本体内に電磁波を照射する。ドアは本体の開口部を覆っている。読取部は被加熱物に貼り付けられた無線ＩＣタグに含まれる情報を読取る。遮断部は、ドアを閉じた時には、発生部による電磁波から読取部を遮断するとともに、ドアを開けた時には読取部の遮断を解除する。

Description

明細書

加熱装置

技術分野

[0001] 本発明は、加熱調理に用いる電子レンジなどの加熱装置に関する。

背景技術

[0002] 無線 ICタグ (以下、 ICタグ）に情報を書き込み、これを読込むことによって非接触で情報を通信する技術の応用が進んでいる。この一環として、内容物、調理方法などの情報を含む ICタグを食品容器やパッケージに貼付することが検討されて、る。そして ICタグの情報を読み取り、食品を最適な条件で調理する加熱装置が例えば特開 20 01— 317741号公報に開示されている。この加熱装置には ICタグ力も情報を読み込む読取部が設けられている。

[0003] し力しながら、この読取部は強烈な加熱用電磁波を照射されると破壊される可能性が高い。

発明の開示

[0004] 本発明の加熱装置は開口部を設けられた本体と、加熱用の電磁波を発生する発生部と、被加熱物を出し入れするためのドアと、読取部と、遮断部とを有する。発生部は本体内に電磁波を照射する。ドアは本体の開口部を覆っている。読取部は被加熱物に貼り付けられた無線 ICタグに含まれる情報を読取る。遮断部は、ドアを閉じた時には、発生部による電磁波力も読取部を遮断するとともに、ドアを開けた時には読取部の遮断を解除する。この構成では、強力な加熱用電磁波により読取部が破壊されるトラブルが回避できる。

図面の簡単な説明

[0005] [図 1]図 1は本発明の実施の形態における電子レンジの機能構成ブロック図である。

[図 2]図 2は本発明の実施の形態 1における電子レンジの構成を示す斜視図である。

[図 3]図 3は図 2に示す電子レンジのドアの構成を示す平面図である。

[図 4]図 4は図 3に破線で示した読取部周辺の拡大図である。

[図 5]図 5は本発明の実施の形態 1における電子レンジの他の構成を示す斜視図である。

[図 6]図 6は図 5に示す電子レンジのドアと本体開口部周辺との構成を示す透視平面図である。

[図 7]図 7は本発明の実施の形態 1における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図である。

[図 8]図 8は図 7に示す電子レンジのドアと本体開口部周辺との構成を示す透視平面図である。

[図 9]図 9は本発明の実施の形態 1における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図である。

[図 10]図 10は図 9に示す電子レンジのドアと本体開口部周辺との構成を示す透視平面図である。

[図 11]図 11は本発明の実施の形態 1における電子レンジの別の構成を示す斜視図である。

[図 12]図 12は図 11に示す電子レンジの本体開口部周辺の構成を示す平面図である。

[図 13]図 13は本発明の実施の形態 1における電子レンジのさらに別の構成における本体開口部周辺の平面図である。

[図 14]図 14は本発明の実施の形態 2による電子レンジの斜視図である。

[図 15]図 15は図 14に示す電子レンジのドアが開いた状態を示す断面図である。

[図 16]図 16は図 14に示す電子レンジのドアが閉じた状態を示す断面図である。

[図 17]図 17は本発明の実施の形態 2による電子レンジの機能ブロック図である。

[図 18]図 18は本発明の実施の形態 2による電子レンジの遮断部の他の構成を示す要部断面図である。

[図 19A]図 19Aは本発明の実施の形態 2による電子レンジの遮断部のさらに他の構成を示す要部平面図である。

[図 19B]図 19Bは図 19Aに示す遮断部の他の構成を示す要部断面図である。符号の説明

1 本体 2 ドア

3 読取部

4 開閉センサ

5, 5A, 5B, 5C

6 制御部

7 発生部

8 開口部

9 被加熱物

10 無線 ICタグ

11 取付部

12 接続部

13 ノ^ネ

14 仕切り板

15 調理空間

16

17 スライド部

18 移動機構

発明を実施するための最良の形態

[0007] (実施の形態 1)

図 1は本発明の実施の形態による加熱装置である電子レンジの構成を示す機能構成ブロック図である。図 2は本発明の実施の形態 1における電子レンジの構成を示す斜視図であり、図 3はドアの構成を示す平面図である。

[0008] 本体 1には開口部 8が設けられ、接続部 12を介して開口部 8を覆うドア 2が取り付けられている。接続部 12はドア 2の一辺に沿って設けられ、ドア 2を本体 1に対して開閉可能なように接続して、る。加熱用の電磁波を発生する発生部 7は本体 1に組み込まれ、本体 1内の調理空間 15に電磁波を照射する。ユーザは、ドア 2を開けて開口部 8 から調理空間 15へ加熱調理すべき食品等の被加熱物 9を挿入する。被加熱物 9〖こは無線 ICタグ (以下、 ICタグ） 10が貼り付けられている。 [0009] ドア 2の外周部分には ICタグ 10に含まれる情報を読取る読取部 3が設けられている。すなわち、ドア 2の外周部分は読取部 3の配設部である。遮断部 5は、ドア 2の外周部分の、読取部 3の内側になる位置に設けられている。制御部 6は、読取部 3の読み取った情報に基づいて発生部 7の ONZOFF、出力の大きさや稼動時間等を制御する。また、制御部 6は、開口部 8近傍に設けられた開閉センサ（以下、センサ) 4の検知結果を受信する。

[0010] 本体 1やドア 2はステンレスや塗装された鋼板などの金属力なり、接続部 12は蝶番等の機構部品で構成されている。発生部 7は例えば 2. 45GHzの周波数の電磁波を発生するマグネトロン等を有する。

[0011] ICタグ 10は、 ICチップとそれに接続されたアンテナ力構成されている。 ICタグ 10 は、読取部 3が発生する電波領域内に入るとこの電波により給電されるため電池等の電源を有していない。アンテナは例えば、アクリル等の榭脂薄板に銅箔を貼り付けた構造を有している。 ICチップとしては、 ROMや非揮発性の RAMが用いられる。読取部 3からの電波にはコマンドが含まれているので、そのコマンドに応じて ICタグ 10は個別 IDを含むデータをアンテナ力も読取部 3に返送する。本実施の形態のように電子レンジに用いる場合、 ICチップには予め加熱時間、加熱電磁波出力等の調理方法の情報が書き込まれており、 ICタグ 10はこれらの情報を個別 IDとともに送信する。

[0012] 読取部 3は、アンテナと、 ICタグ 10と電波を送受信するための送受信回路である R F部、 RF制御部、ホストインターフェイス等の処理回路とから構成されている。一般的な無線 ICタグ用読取装置には発信出力やアンテナの大きさによって決まる交信距離の大小により、種々のものがある。この中で本実施の形態のような用途では数 cmから数十 cm程度の交信距離のタイプが適して、る。

[0013] なお読取部 3をアンテナだけで構成しておき別途処理回路が独立して存在してヽてもよい。また、図 2、図 3では読取部 3のアンテナを一列状に描写している力ドア 2 の外周に沿って「C」の字、「L」の字、四角などの形状であっても構わない。 ICタグ 10 や読取部 3の一例は例えば特開 2001— 317741号公報に開示されて、る。

[0014] 遮断部 5は例えばステンレス等の金属板を折り曲げ、ドア 2と本体 1との隙間にチヨーク空洞を形成したチョーク構造部分である。これ以外に、遮断部 5は金属製の凸部として設け、ドア 2を閉じたときにこの凸部に嵌合する溝を本体 1の開口部 8周囲に設けることにより構成してもよい。あるいは、スポンジメタルやメタルウールのように、空隙力 S小さい材料を用いてもよい。発生部 7からの電磁波の周波数が 2. 45GHzの場合には、空隙が 1. 4mm以下であればよい。このいずれかの構成による遮断部 5は、発生部 7からの加熱用電磁波力も読取部 3を遮断する。なお、遮断部 5に用いる金属の種類は特に限定されない。

[0015] センサ 4はたとえばプッシュスィッチや、ランプと赤外線センサとの組み合わせなどで構成される。制御部 6は専用のハードウェアで構成してもよぐまた一般的なマイク口コンピュータに制御ソフトを読み込ませて構成してもよい。

[0016] この構成において、被加熱物 9を加熱調理するときの電子レンジの動作について説明する。まず、ユーザがドア 2を開け、開口部 8から被加熱物 9を調理空間 15に挿入する。このとき読取部 3は ICタグ 10に書き込まれている情報を読み込み、制御部 6に送る。遮断部 5は、ドア 2の外周部分の、読取部 3の内側になる位置に設けられているのでドア 2を開けた時には読取部 3の遮断が解除される。そのため、遮断部 5は読取部 3が ICタグ 10に含まれる情報を読み取るのを妨げない。制御部 6はこの情報に基づき、発生部 7の加熱条件を設定する。そしてセンサ 4からの出力によりドア 2が閉じた状態にあることを検知すると、制御部 6は設定した加熱条件で被加熱物 9を加熱する。

[0017] このとき遮断部 5は、ドア 2の外周部分の、読取部 3の内側になる位置に設けられている。すなわち、ドア 2を閉じた状態で、遮断部 5は発生部 7による電磁波力も読取部 3を遮断する。このようにドア 2が閉じられた時には遮断部 5の外側には加熱調理のための強烈な電磁波は届かない。このようにして遮断部 5は読取部 3が破壊されるのを防ぐ。

[0018] 一般的な電子レンジでは、ドア 2に設けられた窓の視認性を確保しつつ外部への電磁波漏洩を防ぐためにパンチングメタルが埋め込まれている。またその周囲には外部への電磁波漏洩を防ぐためにチョーク構造が形成されて!、る。このような構成は例えば、特開 2001— 267060号公報に開示されている。したがって図 2、図 3に示す構成は一般的な電子レンジの構成において読取部 3をこのチョーク構造の外側に設ければよい。またこのようなチョーク構造とは別に遮断部 5を設ける場合には図 3のようにドア 2の全周に設ける必要はない。ドア 2を閉じた状態で少なくとも開口部 8と読取部 3との間に遮断部 5が設けられて、ればよ、。

[0019] なお、読取部 3をドア 2に設置する場合、設置部分は金属製である場合が多ぐ一般的に金属は読取部 3の性能を著しく劣化させることがある。そのため、図 4に示すように、読取部 3と、読取部 3を取り付けられたドア 2との間に、読取部 3と ICタグ 10との通信に影響しない材料力なる取付部 11が設けられていることが好ましい。取付部 1 1は例えばエポキシやポリウレタン等の榭脂ゃセラミック等で構成される。取付部 11を金属部品と読取部 3との間に挟みこむことにより、電磁波通信には好影響が期待できる。これにより、一般的に使われている金属製のドアからの影響を受けに《なるため、読取部 3がより安定して動作する。すなわち、取付部 11は読取部 3の配設部であるドア 2が金属で構成される場合に、読取部 3と配設部との間に設けられ、配設部が読取部 3と ICタグ 10との通信を阻害することを防ぐ。なお、後述するように読取部 3を本体 1に配置する場合のように本体 1の開口部 8周辺が読取部 3の配設部となる場合にも同様に、金属製の本体 1と読取部 3との間に取付部 11を設けることが好ましい。

[0020] 図 2、図 3ではドア 2に読取部 3、遮断部 5が配置されている力この位置に限定する必要はなぐ読取部 3が遮断部 5によって調理加熱のための電磁波を受けないように配置されていればよい。以下、読取部 3と遮断部 5との他の配置について説明する。

[0021] 図 5は本実施の形態における電子レンジの他の構成を示す斜視図、図 6は図 5に示す電子レンジのドアを閉めた状態におけるドアと開口部周辺との構成を示す透視平面図である。

[0022] 図 5、図 6に示す構造が図 2、図 3に示す構造と異なる点は、遮断部 5の配置である。すなわち、読取部 3はドア 2の外周部分に設けられ、遮断部 5はドア 2を閉じたとき、読取部 3の内側になる位置であって、本体 1の開口部 8周辺に設けられている。このような構成でも遮断部 5は、ドア 2が閉じられた時には、発生部 7による電磁波から読取部 3を遮断するとともに、ドア 2が開いている時には読取部 3の遮断が解除される。なお、遮断部 5は図 5、図 6に示すように開口部 8を囲むように設けることが好ましい。このようにすることで発生部 7からの電磁波が読取部 3へ回り込むことが防止される。 [0023] 図 7は本実施の形態における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図、図 8は図 7に示す電子レンジのドアを閉めた状態におけるドアと開口部周辺との構成を示す透視平面図である。

[0024] 図 7、図 8に示す構造が図 2、図 3に示す構造と異なる点は、読取部 3の配置である。すなわち読取部 3は本体 1の開口部 8周辺に設けられ、遮断部 5はドア 2を閉じたとき、読取部 3の内側になる位置であって、ドア 2の外周部分に設けられている。すなわちこの構成では、開口部 8周辺部分は読取部 3の配設部である。このような構成でも遮断部 5は、ドア 2が閉じられた時には、発生部 7による電磁波から読取部 3を遮断するとともに、ドア 2が開いている時には読取部 3の遮断が解除される。

[0025] 図 9は本実施の形態における電子レンジのさらに他の構成を示す斜視図、図 10は図 9に示す電子レンジのドアを閉めた状態におけるドアと開口部周辺との構成を示す透視平面図である。

[0026] 図 9、図 10に示す構造が図 7、図 8に示す構造と異なる点は、読取部 3の形状である。すなわち読取部 3は本体 1の開口部 8を囲むように設けられている。遮断部 5はドァ 2を閉じたとき、読取部 3の内側になる位置であって、ドア 2の外周部分に設けられている。このような構成でも遮断部 5は、ドア 2が閉じられた時には、発生部 7による電磁波から読取部 3を遮断するとともに、ドア 2が開いている時には読取部 3の遮断が解除される。さらに、読取部 3が開口部 8を囲むように設けられているので、被加熱物 9 力 Sどの位置力も本体 1内に挿入されても、読取部 3はより確実に ICタグ 10の情報を読み取ることができる。

[0027] 図 11は本実施の形態における電子レンジの別の構成を示す斜視図、図 12は図 11 に示す電子レンジの開口部の構成を示す平面図である。

[0028] 図 11、図 12に示す構造が図 2、図 3に示す構造と異なる点は、読取部 3、遮断部 5 の配置である。すなわち読取部 3は本体 1の開口部 8周辺に設けられ、遮断部 5は開口部 8における読取部 3の内側に設けられている。このような構成でも遮断部 5は、ドァ 2が閉じられた時には、発生部 7による電磁波力も読取部 3を遮断するとともに、ドァ 2が開いている時には読取部 3の遮断が解除される。なお、図 9、図 10に示す構造と同様に、読取部 3を本体 1の開口部 8を囲むように設けてもよい。 [0029] 図 13は本実施の形態における電子レンジのさらに別の構成における本体開口部周辺の平面図である。図 13に示す構造が図 12に示す構造と異なる点は、遮断部 5 の形状と配置である。すなわち読取部 3は本体 1の開口部 8周辺に設けられ、遮断部 5は開口部 8における読取部 3の内側を含み、読取部 3を囲むように設けられている。このような構成でも遮断部 5は、ドア 2が閉じられた時には、発生部 7による電磁波から読取部 3を遮断するとともに、ドア 2が開いている時には読取部 3の遮断が解除される。

[0030] なお、読取部 3は図 2、図 5、図 7、図 11に示すように接続部 12の近傍に設けられていることが好ましい。接続部 12の近傍は被加熱物 9の出し入れには必ず直近を通過せざる得ない部位である。このような部位に読取部 3を設置することで、読取部 3はより確実に ICタグ 10の情報を読み取ることができる。またこれらの図では接続部 12が開口部 8の下側に設けられ、ドア 2は上下方向に開閉するが、これに限定されない。接続部 12は開口部 8の上側や、上下方向に伸びる左右の辺のいずれか側に設けられていてもよい。

[0031] 一方、ドア 2が横開きの場合には、被加熱物 9はドア 2と反対側力も本体 1内に挿入される。例えば、接続部 12が開口部 8の左側の辺に沿って設けられている場合、ュ一ザは左手でドア 2を開けて右手で被加熱物 9を本体 1内に挿入する。このような場合、読取部 3を接続部 12の設けられた辺に対向する辺側の開口部 8周辺に設けることが好ましい。これによつて ICタグ 10を添付された被加熱物 9が読取部 3の近くを通りやすくなり、読取部 3は ICタグ 10の情報を確実に読み取ることができる。

[0032] また、読取部 3は図 2、図 5、図 7、図 11に示すようにドア 2の中央付近に読取部 3を設置することが好ましい。すなわち、接続部 12により本体 1とドア 2とが接続されている場合、ドア 2の接続部 12に最も近い辺の中央付近に読取部 3を設置することが好ましい。これにより読取部 3は、被加熱物 9に貼付された ICタグ 10以外の無線 ICタグから最も離れた位置になる。そのため、関係のない周囲の無線 ICタグを間違えて読取つてしまうことが防止される。

[0033] (実施の形態 2)

図 14は本発明の実施の形態 2による加熱装置である電子レンジの構成を示す斜視図である。図 15、図 16はそれぞれ、図 14に示す電子レンジのドアが開いている状態、ドアが閉じた状態での断面図である。機能ブロック構成は実施の形態 1における図 1と同様である。すなわち、本実施の形態が実施の形態 1と異なる点は、読取部の配置と遮断部の構成とである。それ以外の構成は実施の形態 1と同様であるので詳細な説明を省略する。

[0034] 本実施の形態では、読取部 3は本体 1の内部に設けられている。具体的には、調理空間 15とは窓 16を設けられた仕切り板 14によって隔てられた位置に設けられている。仕切り板 14は加熱用電磁波を遮断する。

[0035] 遮断部 5Aは、ドア 2が開いている状態では図 14、図 15に示すように、遮断部 5Aがパネ 13の付勢力により本体 1から飛び出している。この状態で読取部 3は、窓 16から調理空間 15に露出して、本体 1の中の調理空間 15に入れられた無線 ICタグ (以下、 ICタグ） 10と通信可能で、情報を読み取る。一方、図 16に示すように、ドア 2を閉じると遮断部 5Aはドア 2に押されパネ 13が伸び、読取部 3を調理空間 15から遮断する位置に移動し、窓 16を完全に塞ぐ。すなわち、遮断部 5Aはドア 2を閉じると本体 1内の、発生部 2と読取部 3とを遮断する位置に移動する。この結果、読取部 3は調理空間 15から電磁的に隔離されるので、加熱用電磁波が読取部 3に照射されず、読取部 3は破壊されない。このようにドア 2とパネ 13とは遮断部 5Aを移動させる。すなわち、ドア 2自体が遮断部 5Aを電磁波遮断位置に移動させる移動機構を構成して、る。

[0036] 遮断部 5Aは金属に代表される導電性の優れた物質、または導電性カーボンや導電性榭脂等を表面に層形成した榭脂などの絶縁性材料で構成されて、る。ドア 2に用いられて、るのと同様のパンチングメタルでもよ、。このような材料で構成することにより遮断部 5Aは発生部 7からの電磁波力ゝら読取部 3を遮断する。なお、仕切り板 1 4にも遮断部 5Aと同様な材料を用いれば、読取部 3がより確実に保護されるので好ましい。

[0037] なお、図 14〜図 16では本体 1の天井部分に読取部 3を配置してある力必ずしもこの位置でなくてもよぐ側面のいずれか、あるいは底部であっても構わない。確実に I Cタグ 10の情報を読取部 3が読み取るために、窓 16は開口部 8側から本体 1の奥行き方向の中央付近までの間に設けられて、ることが好ま、。 [0038] また、本実施の形態では、ドア 2とパネ 13とを用いて遮断部 5Aを移動させている。すなわち、ドア 2自体が遮断部 5Aを移動させる移動機構を構成する。これ以外の移動機構で遮断部 5Aを移動させてもよい。この場合の機能ブロック構成を図 17に示す。この構成では、図 1に示す構成に加え、遮断部 5Aを移動させる移動機構 18が追加されている。

[0039] 移動機構 18は例えば、本体 1に具備され、遮断部 5Aを操作するモータなどのァクチユエータである。制御部 6は、開閉センサ（以下、センサ) 4の出力に応じて移動機構 18を制御して遮断部 5Aを動作させる。また、ドア 2の開閉に連動して動くギアで移動機構 18を構成してもよい。

[0040] また図 15では、スライド式の遮断部 5Aを示している力これに限定されず、例えば図 18の断面図に示すように折りたたみ式の遮断部 5Bでもよ、。ある、は図 19Aの平面図に示すように、回転スライド式のノ、ツチのような構成の遮断部 5Cでもよい。図 19 Bは遮断部 5Cを用いた場合の読取部 3周辺の断面図を示している。遮断部 5B、 5C は移動機構 18により駆動される。

[0041] 以上の実施の形態において、制御部 6は開閉センサ 4によってドア 2が開いているのか閉じているのかを検知し、ドア 2が開かれている時にだけ読取部 3に通電することが好ましい。これにより必要な時にだけ読取部 3が動作するので常時読取部 3を作動させておく必要がなくなり消費エネルギが少なくなる。

[0042] なお、以上の実施の形態において、加熱装置として電子レンジを例に説明したがこれに限定されない。電磁波によって被加熱物を加熱するのであれば、被加熱物を食品に限定する必要はなぐ化学実験用の加熱装置等でもよい。また、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

産業上の利用可能性

[0043] 本発明の加熱装置では、ドアが開いている状態では読取部は無線 ICタグの情報を読み取り可能になっている。一方、ドアが閉まっている状態では読取部力遮断部により保護されている。そのため、読取部は無線 ICタグの情報を読み取ることができるとともに、加熱調理のための電磁波によって破壊されることがない。すなわち利便性が高く信頼性の高!ヽ加熱装置が得られる。

Claims

請求の範囲

[1] 開口部を設けられた本体と、

加熱用の電磁波を発生し、前記本体内に前記電磁波を照射する発生部と、前記開口部を覆い、被加熱物を出し入れするためのドアと、

前記被加熱物に貼り付けられた無線 ICタグに含まれる情報を読取る読取部と、前記ドアを閉じたときには、前記発生部による前記電磁波から前記読取部を遮断するとともに、前記ドアを開けたときに前記読取部の遮断を解除する遮断部と、を備えた加熱装置。

[2] 前記読取部は前記ドアの外周部分と前記本体の前記開口部の周辺部分とのいずれかである配設部に設けられ、

前記遮断部は前記ドアを閉じたとき、前記読取部の内側になる位置であって、少なくとも前記ドアの外周部分と前記本体の開口部周辺部分とのいずれかに設けられた、請求項 1記載の加熱装置。

[3] 前記読取部と前記遮断部とが前記ドアに設けられた、

請求項 2記載の加熱装置。

[4] 前記読取部は前記ドアに設けられ、前記遮断部は前記本体に設けられた、

請求項 2記載の加熱装置。

[5] 前記読取部は前記本体に設けられ、前記遮断部は前記ドアに設けられた、

請求項 2記載の加熱装置。

[6] 前記読取部は前記開口部を囲むように設けられた、

請求項 5記載の加熱装置。

[7] 前記読取部と前記遮断部とが前記本体に設けられた、

請求項 2記載の加熱装置。

[8] 前記読取部は前記開口部を囲むように設けられた、

請求項 7記載の加熱装置。

[9] 前記配設部が金属で構成される場合に、前記読取部と前記配設部との間に設けられ、前記配設部が前記読取部と前記無線 ICタグとの通信を阻害することを防ぐ取付部をさらに備えた、

請求項 2記載の加熱装置。

[10] 前記ドアと前記本体とを接続する接続部を有し、前記読取部は前記接続部近傍に設けられた、

請求項 2記載の加熱装置。

[11] 前記ドアを閉じると、前記本体内の、前記発生部と前記読取部とを遮断する位置に前記遮断部を移動する移動機構をさらに有する、

請求項 1記載の加熱装置。

[12] 前記ドアの開閉を検知する開閉センサと、

前記ドアを開いたときにだけ前記読取部に通電する制御部と、をさらに備えた、請求項 1記載の加熱装置。