明 細 書
マークアップ言語文書処理装置、ブラウザプログラムおよびマークアップ 言語処理方法
技術分野
[0001] 本発明は、マークアップ言語で記載された文書を処理するマークアップ言語文書 処理装置、ブラウザプログラムおよびマークアップ言語処理方法に関するものである
背景技術
[0002] インターネット上のウェブサイトにおいて閲覧される文書等は通常 HTML (Hyper T ext Markup Language)等のマークアップ言語で記述された文書である。マークアップ 言語で記述された文書は、それ自体、テキストでありながら、フォントのサイズ、色等 の文字装飾情報や画像の組み込み、それらのレイアウトの設定、さらには、同文書内 の他の項目へのリンクや他の文書や画像等へのリンクの設定等が行える。このような マークアップ言語で記述された文書に含まれるタグ情報を解釈してレイアウトを実行 することにより文書内容を閲覧するための処理を行うソフトウェア (コンピュータプログ ラム)はブラウザと呼ばれる。
[0003] 「リンク設定箇所」とは、アンカータグにより同文書中の他の箇所や他文書 (画像等 も含む)、特定の機能へ結びつけられた箇所であり、通常、表示画面上で、下線、枠 、色等の強調表示により、リンクが設定されていることが判るような表示がなされている 。ユーザがこのリンク設定箇所を指示することにより、表示箇所の移動や特定の機能 の起動等の処理を行える。このようなリンク設定箇所は、パーソナルコンピュータでは マウス等のポインティングデバイスを用いて、指示 (クリック)することにより選択したり、 そのリンク先へ移動したりすることができる。
[0004] ウェブ閲覧機能を備えた携帯電話機では、同様のマークアップ言語で記述された 文書を解釈して表示することができる。マークアップ言語には、上記 HTMLの他、 co mpactHTMレ XMlAeXtensiDle Markup Language) ^ BML(Broadcast Markup Lan guage)等が知られて 、る。 BMLはインターネットではなくデータ放送にぉ 、て用いら
れる言語として知られて 、る。
[0005] 表示画面が複数の表示領域に分割されたフレームと呼ばれる各分割領域で別個 の文書を表示することも可能である。特許文献 1には、複数フレーム表示が可能なブ ラウザ表示装置において、単一のフレーム切替キーの押下に従って、アクティブとな るフレームを順次切り替える技術が開示されている。
特許文献 1:特開 2000 - 298543号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] インターネットに接続可能な機能を有するテレビ装置や携帯電話機にぉ 、ても、ゥ エブ閲覧が可能である力 マウスゃタツチパネルのような直接的にリンク設定箇所の 指示操作を行うポインティングデバイス (以下、直接指示手段と!/ヽぅ)を持たな!、装置 では、通常、リンク設定箇所のフォーカスを順次移動させるための操作キー (または ボタン)を備えている。本明細書ではフォーカスも一種のカーソルと考え、このカーソ ル移動操作手段をフォーカス移動操作手段と呼ぶ。
[0007] このような装置では、リンク設定箇所力フォーカス対象となり、フォーカス移動操作 手段を操作してフォーカスを上下左右の所望の方向に移動させることにより、フォー カスを順次異なるリンク設定箇所へ移動させることができるようになって 、る。フォー力 スされたリンク設定箇所のリンク先への移動の指示は、例えば決定キーを押下するこ とにより行える。
[0008] 上記のような直接指示手段を持たな!、装置では、表示画面が複数の領域に分割さ れたフレーム表示にお!、て、フォーカス対象へのフォーカス移動が必ずしも容易でな い。
[0009] 従来、特定の操作キー(例えばタブキー)を連続的に操作することにより、あるフレ ーム内ですベてのフォーカス対象に対して順番にフォーカスを移動させ、同フレーム 内の最後のフォーカス対象の次は、予め設定されたフレーム順の次のフレーム内の 先頭のフォーカス対象にフォーカスを移動し、同様のフォーカス移動を行って ヽき、 最後のフレーム内の最後のフォーカス対象に達すると、次に最初のフレーム内の先 頭のフォーカス対象に戻る、 t 、う制御が知られて!/、る。
[0010] このようなフォーカス移動操作手段によるフォーカスのフレーム間移動、および、上 記フレーム切替キーによるアクティブフレームの移動(すなわちフォーカスのフレーム 間移動)のいずれも、ー且、移動した後に元のフレームに戻る場合のフォーカスの位 置について特別な考慮はなされていな力つた。すなわち、フォーカスは、予め画一的 に定められた特定のフォーカス対象 (フレーム内の先頭または最後)に移動するのみ であった。
[0011] しかしながら、このようなフレーム間でのフォーカス移動は具体的なアプリケーション にお 、て必ずしも使!、勝手のよ!、ものではなかった。
[0012] 本発明は、このような背景においてなされたものであり、その目的は、フレーム表示 にお 、て、異なるフレーム内のフォーカス対象間で使!、勝手のよ!、フォーカスの移動 を行うための新規なフォーカス移動制御を行うことができるマークアップ言語文書処 理装置、ブラウザプログラムおよびマークアップ言語処理方法を提供することにある。 課題を解決するための手段
[0013] 本発明によるマークアップ言語文書処理装置は、マークアップ言語で記述された文 書を処理するマークアップ言語文書処理装置であって、表示画面上における複数の フォーカス対象に対して 1噴次フォーカスの移動を旨示するためのフォーカス移動操 作手段と、前記フォーカス移動操作手段の操作に応じてフォーカスの移動を制御す る制御手段とを備える。この制御手段は、表示画面が複数のフレームを含む場合、 前記フォーカス移動操作手段によるフォーカス移動操作に対して、第 1のフレーム内 にお 、て移動を指示された方向に移るべきフォーカス対象が存在しな 、場合、フレ ームの境界を越えて第 2のフレーム内へのフォーカスの移動を決定し、移動前の第 1 のフレーム内で最後にフォーカスされていたフォーカス対象の情報を記憶しておき、 前記フォーカス移動操作手段の操作により前記第 1のフレーム以外のフレーム力 フ レーム境界を越えて前記第 1のフレーム内へのフォーカスの移動が決定されたとき、 前記記憶されたフォーカス対象の情報に基づいて定まるフォーカス対象にフォー力 スを移動させる。なお、本明細書において、第 1および第 2のフレームとは、特定のフ レームを指し示すものではなぐ或るフレームと他のフレームとを参照容易に区別す るための便宜上の呼称に過ぎない。第 1のフレームから第 2のフレーム内へのフォー
カスの移動を行う際に、第 2のフレームが複数存在する場合には、どのフレームへフ オーカスを移動するかは、後述するように予め定めた規則による。また、「移動を指示 された方向に移るべきフォーカス対象が存在しな 、」とは、後に詳述する。
[0014] フレームの境界を越えて当該第 2のフレーム内のフォーカス対象へフォーカスを移 動したとき、移動前の第 1のフレーム内で最後にフォーカスされていたフォーカス対 象の情報を記憶しておくことにより、再度、フォーカス移動操作手段の操作により他の フレームからフレーム境界を越えて第 1のフレーム内へのフォーカスの移動が指示さ れたとき、前記記憶されたフォーカス対象の情報に基づいて定まるフォーカス対象に フォーカスを移動させることが可能となる。これにより、フレーム表示におけるユーザ の平均的な文書閲覧における無駄なフォーカス移動操作の回数が低減される。
[0015] なお、「記憶されたフォーカス対象の情報に基づいて定まるフォーカス対象」とは「 記憶されたフォーカス対象」そのものの場合、および、「記憶されたフォーカス対象」と 所定の関係にある(例えば次順の)フォーカス対象を含みうる。
[0016] 前記フォーカス移動操作手段の操作により第 1のフレーム力 第 2のフレームへフォ 一カスを移動させるとき、第 2のフレームにつ!/、てフォーカス対象が記憶されて 、な!/ヽ 場合には、予め定めた規貝 IJにより定まるフォーカス対象にフォーカスを移動させること 力 Sできる。「予め定めた規則により定まるフォーカス対象」とは、例えば、当該フレーム 内文書の先頭のフォーカス対象、移動元のフォーカス対象位置から当該フレームの 表示領域内の最も近いフォーカス対象、当該フレームの表示領域内に現れている複 数のフォーカス対象のうちの先頭のフォーカス対象、等、予め定めた規則により定ま るフォーカス対象である。「先頭」とは、順序づけられたものの最初のものの意であり、 本実施の形態のフレーム内表示領域内にあっては最も左上に位置するフォーカス対 象である。
[0017] 前記フォーカス移動操作手段の操作により前記第 1のフレーム以外のフレームから フレーム境界を越えて前記第 1のフレーム内へのフォーカスの移動が指示されたとき
、前記第 1のフレームにつ 、て記憶されて 、るフォーカス対象の情報に基づ 、て定ま るフォーカス対象が当該第 1のフレームの現在の表示領域内に存在しない場合、前 記表示領域内に表示されているフォーカス対象のうち予め定めた規則により定まるフ
オーカス対象にフォーカスを移動させるようにしてもよい。これにより、平均的な操作 手順数が低減されると考えられる。
[0018] 前記制御手段が、複数のフレームのうち一時に 1つのフレームのみをアクティブとし 、アクティブとなって!/、るフレーム内でのみフォーカス対象へのフォーカスを行う場合 、前記フォーカス移動操作手段の操作によらず、複数のフレーム間のアクティブなフ レームを切り替えるフレーム切替手段をさらに備えてもょ 、。このフレーム切替手段に よって前記第 1のフレーム以外のフレームから前記第 1のフレーム内へのフォーカス の移動が決定されたときも、前記記憶されたフォーカス対象の情報に基づ 、て定まる フォーカス対象にフォーカスを移動させる。このフレーム切替手段の併用により、上記 の処理でも例外的にフォーカス移動操作の回数が増える場合に対処することができ る。
[0019] 最後にフォーカスされたフォーカス対象の情報を記憶する記憶手段は、フレーム毎 に記憶を行ってもょ 、し、表示画面に表示されて 、るフレーム内文書にっ 、てのみ 記憶を行うようにしてもよい。
[0020] フレーム内の現在のフォーカスを、予め定めたフォーカス対象の位置に強制的に 移動させるフォーカスリセット手段を備えてもよい。これにより、例えば、同フレームの 表示領域内の例えば先頭のフォーカス対象にフォーカスを直接移動させることがで きる。
[0021] 本発明による、マークアップ言語で記述された文書を処理するブラウザプログラム は、フォーカス移動の指示に応じて、表示画面上における複数のフォーカス対象に 対して順次フォーカスの移動を指示するステップと、表示画面が複数のフレームを含 む場合、前記フォーカス移動の指示に対して、第 1のフレーム内において移動を指 示された方向に移るべきフォーカス対象が存在しな 、場合、フレームの境界を越えて 第 2のフレーム内へのフォーカスの移動を決定するステップと、移動前の第 1のフレ ーム内で最後にフォーカスされて 、たフォーカス対象の情報を記憶しておくステップ と、フォーカス移動操作により前記第 2のフレーム力 フレーム境界を越えて前記第 1 のフレーム内へのフォーカスの移動が指示されたとき、前記記憶されたフォーカス対 象の情報に基づいて定まるフォーカス対象にフォーカスを移動させるステップとをコ
ンピュータに実行させることを特徴とする。 発明の効果
[0022] 本発明によれば、フォーカス移動操作手段を用いてフレーム間で行うフォーカス対 象へのフォーカス移動の使い勝手を向上させることが可能となる。これにより、ポイン ティングデバイスのような、フォーカス対象を直接指示する手段を持たな 、装置にお いても、マークアップ言語文書処理装置におけるフォーカス移動操作が簡便となる。 また、マークアップ言語文書処理装置を利用したテレビ装置や携帯端末装置等の操 作性が向上する。
図面の簡単な説明
[0023] [図 1]本発明が適用されるマークアップ言語文書処理装置の例として挙げたテレビ装 置 (a)および携帯電話機 (b)の外観を示す図である。
[図 2]図 1に示したテレビ装置の構成例を示すブロック図である。
[図 3]図 1に示した携帯電話機のハードウェア構成例を示すブロック図である。
[図 4]本発明の実施の形態のマークアップ言語文書処理装置において、利用または 記憶する各種のパラメータを示す図である。
[図 5A]本発明の実施の形態の基本動作の一例を説明するための 2個のフレームを 有する表示画面の遷移例を示す図である。
[図 5B]本発明の実施の形態の基本動作の他の例を説明するための 2個のフレームを 有する表示画面の遷移例を示す図である。
[図 6]3個のフレームを有する表示画面の例を示す図である。
[図 7]本発明の実施の形態におけるフォーカス移動制御の典型的な具体例を説明す るための図である。
[図 8]本発明の実施の形態におけるフォーカス移動制御の他の具体的な例を説明す るための図である。
[図 9]本発明の実施の形態におけるブラウザでのフォーカス移動制御の概略フローを 示すフローチャートである。
[図 10]図 9のステップ S12におけるフレーム移動に関する処理例を示すフローチヤ一 トである。
[図 11]本発明の実施の形態におけるより具体的なフォーカス移動制御のフローを示 すフローチャートである。
[図 12]ブラウザの概略構成を表す機能ブロック図である。
[図 13]本発明の実施の形態における 1フレーム内でのフォーカス移動の一例を説明 するための図である。
[図 14]本発明の実施の形態における特定の種類のフレームの一例としてのメニュー フレームの説明図である。
[図 15]本発明の別の実施の形態を説明するための図である。
[図 16]図 15の次決定処理の具体的な処理フローを示すフローチャートである。 発明を実施するための最良の形態
[0024] 以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する
[0025] 図 1は本発明が適用されるマークアップ言語文書処理装置の例として挙げたテレビ 装置 (a)および携帯電話機 (b)の外観を示して 、る。
[0026] 本実施の形態におけるテレビ装置 55は、データ放送対応、すなわち BMLおよび HTML対応のテレビ装置の例を示し、専用のリモートコントローラ 50が付属している 。このテレビ装置 55は、放送に限らず、インターネット等、通信ネットワーク経由で得 られた情報も表示可能である。リモートコントローラ 50は、チャンネルキーおよびその 他のキーに加えて、いわゆるカラーボタン 70a〜70dが設けられている。カラーボタン には予め、赤、青、黄、緑などの特定の色が割り当てられている。カラーボタンの用途 の一例として、ブラウザ表示されるリンク設定箇所 (以下、オブジェクトともいう)などが これらの色によって表示され、ある色のカラーボタンを押下することにより対応する色 のオブジェクト(フォーカス対象)が活性化され、これらオブジェクトについて予め定め られた動作を行うようになっている。リモートコントローラ 50は上下左右の方向指示キ 一(75a〜75d)および決定キー 76等を有する。(方向指示キー 75a〜75dを総称す る場合には単に指示キー 75と呼ぶ。他の参照符号についても同様である。 )
[0027] オブジェクトの個数が少ない場合はカラーボタンを用いることができる力 オブジェ タトの個数が多くなると方向指示キー 75および決定キー 76を用いる必要がある。
[0028] なお、リモートコントローラ 50は、カラーボタンなどを持たないリモートコントローラで あっても構わない。リモートコントローラ 50の通信媒体は一般的には赤外線 (IrDA) であるが、必ずしも赤外線に限られるものではなぐまた、有線'無線を問わない。
[0029] 図 1 (a)に示したテレビ装置 55は、マークアップ言語文書処理装置を内蔵したもの を示す力 いわゆるセットトップ型のようなマークアップ言語文書処理装置をテレビ装 置本体に外付けする型のものであってもよ 、。
[0030] 図 1 (b)の携帯電話機 10はディスプレイ 8を有する上部筐体と、テンキー等の各種 キーおよびカーソル移動操作キー等を含む操作部 13を備えた下部筐体とをヒンジ部 で結合した折り畳み型の機器を示している。但し、本発明が適用される携帯電話機 は二つ折り型である力否かは問わない。近年の携帯電話機の画面は大型化されてき ており、フレーム表示が行われうる。カーソル移動操作によりフォーカス対象の移動 指示を行うことができる。
[0031] 図 2はテレビ装置 55の構成例を示すブロック図である。このテレビ装置 55は、本実 施の形態に力かるブラウザをインストールした情報処理装置であって、中央制御部 2 01と、 RAM202と、 ROM203と、ディスプレイドライノく 204と、ディスプレイ 205と、 ットワークインタフェース 206、ユーザインタフェース(UI)デバイスインタフェース 207 と、フラッシュメモリ 208と、 IR受光部 209と、アンテナ 211と、データ放送対応の放送 受信部 212とを有している。
[0032] 中央制御部 201、 RAM202, ROM203、ディスプレイドライバ 204、ネットワークィ ンタフェース 206と、ユーザインタフェース(UI)デバイスインタフェース 207、フラッシ ュメモリ 208、放送受信部 212は互いにバス 210により接続されており、このバス 210 を介して相互にデータの授受、コマンドの送受などが行われるようになつている。
[0033] RAM202は、中央制御部 201の演算結果や外部力 取得したデータ(マークアツ プ言語文書を含む)を一時的に保持格納するメモリである。 ROM203は、オペレー ティングシステム(OS)やブラウザ 203aなどのプログラムを保存する不揮発性のメモリ であり、中央制御部 201が ROM203からこれらのプログラムを読み取り、プログラム に従って所定の処理を実行する。フラッシュメモリ 208は、外部から取得したデータや 、メールアドレス、 URLなどの情報を後の処理のために保持しておく再書き込み可能
な不揮発性のメモリである。この例では、ブラウザ 203aを ROM203内に格納してい る力 フラッシュメモリ 208内に格納してもよい。ネットワークインタフェース 206は、外 部ネットワークとの接続を確立し、外部ネットワーク (インターネット等)とのデータの送 受信を行う機能を有し、例えば、 LANボードなどによって構成される。ユーザインタフ エースデバイスインタフェース 207は、例えば IR受光部 209を介してリモートコント口 ーラ 50からの入力を受け取り、これを中央制御部 201に渡す機能を有する。 IR受光 部 209は、リモートコントローラ 50が発した赤外線信号を受光すると、電気信号に変 換してユーザインタフェースデバイスインタフェース 207に渡す機能を有する。
[0034] ディスプレイドライバ 204は、中央制御部 201から文書やイメージ等の表示情報を 受け取り、これに基づいてディスプレイを駆動する機能を有する。ディスプレイ 205は 、液晶表示装置、 CRT表示装置、プラズマ表示装置等の任意の表示装置であって、 ディスプレイドライバ 204からの駆動信号に基づいて画面を光学的に表示する機能 を有する。放送受信部 212はアンテナ 211で受信された放送波力も所望のチャンネ ルの信号を抽出し、復調再生する機能を有する。この放送受信部 212は、携帯電話 向けの地上波データ放送に対応するものであってもよい。
[0035] 図 3は、携帯電話機 10のハードウェア構成例を示している。携帯電話機 10の制御 は、中央制御部(例えば CPU) 1のプログラム制御により実現される。 ROM2は、その ための制御プログラムや初期装備されたアプリケーションプログラム、および固定的 なデータを格納する通常読み出し専用のメモリである。 RAM3は、データの一時的 な保存領域や作業領域を提供する読み書き可能なメモリである。フラッシュメモリ 4は 、前述したような各種のデータを不揮発的に記憶する再書き込み可能なメモリである 。ブラウザ 2aは ROM2内に格納している(但し、フラッシュメモリ 4に格納してもよい。 ) 無線ネットワークインタフェース 6は、アンテナ 5を介して基地局と無線による音声およ びデータの通信を行う部位である。ディスプレイドライバ 7は、中央制御部 1により制 御され、各種の情報の描画処理を行い、表示部であるディスプレイ 8の表示画面上に 表示を行う。ユーザインタフ ースデバイスインタフ ース(IZF) 13は、中央制御部 1 の制御下で、各種操作キーを含むキー操作部、マイク、スピーカ等のユーザインタフ エースデバイス 14の入出力動作を司る部位である。携帯電話機 10は、これらの他、
図示しな!、が地上波データ放送等の放送受信部を備えてもょ 、。
[0036] ここで、図 12を参照してブラウザ 203a (または 2a)の概略構成を説明する。ブラウ ザ 203a (または 2a)は、その主要機能部としてブラウザエンジン 20を有する。ブラウ ザエンジン 20は、バーサ 21、ページメーカ 23、およびフォーマッタ 25の各機能ブロ ック力ら構成される。バーサ 21は、表示対象のマークアップ言語 (ML)文書 19の論 理的な構造を解釈し、その構造に関するドキュメントツリー 22を生成する。ページメー 力 23は、ドキュメントツリー 22を基に、各タグで決められた表現形式 (block, inline, ta ble, list, itemなど)の情報を含むレイアウトツリー 24を生成する。このレイアウトツリー 24は、 block, inline, tableなどがどのような順番に存在しているかを表している。但し 、レイアウトツリー 24は、まだ、これらの要素が画面のどこにどのような幅と高さで表示 される力、文字がどこで折り返される力 等のレイアウトに関する情報までは含んでい ない。フォーマッタ 25は、レイアウトツリー 24を基に、既知の表示画面幅などの実際 の表示画面に関する情報を用いてレイアウトを行う。すなわち、レイアウトツリー 24を 実際の表示画面に配置していき、文字の折り返しや、画面上の位置、幅、高さを決定 する。ブラウザエンジン 20によるこのような処理を経て、マークアップ言語文書 19が 表示画面上に表示される。
[0037] なお、「マークアップ言語で記述された文書」(マークアップ言語文書 19)とは、ブラ ゥザで解析される前のテキスト文書である。このマークアップ言語文書 19と、これを解 祈してレンダリングした結果物とを区別するために、本明細書では便宜上、後者を「フ レーム内文書」という。また、「フォーカス対象」とはフレーム内に表示されるフレーム 内文書中のフォーカスの対象となるリンク設定箇所である。
[0038] 図 4は、本実施の形態のマークアップ言語文書処理装置において、利用または記 憶する各種のパラメータ 30を示している。フレーム構成情報 31は、各フレームの位 置やサイズを定義するための情報である。フレーム構成は、表示デバイスの仕様およ びマークアップ言語文書の内容により定まる。マークアップ言語文書は、通信、放送 、記憶媒体等のいずれで取得したものであってもよい。フレームの個数は表示対象 のマークアップ言語文書により定まる。フレーム別画面内スクロール位置情報 32は、 フレーム毎に現在表示されて 、るフレーム内文書に対するスクロールの位置(または
スクロールの量)を表す情報である。アクティブフレーム (AF)情報 33は、現在ァクテ イブなフレームのフレーム ID (framelD)を示す情報である。「フレーム ID情報」は、 画面内の複数のフレームの各々を識別するための情報である。現在フォーカス対象 (CFI : Current Focus Item)情報 34は、現在フォーカスされているフォーカス対象の 識別情報である。「フォーカス対象の識別情報」は、各マークアップ言語文書内のフ オーカス対象を一意に識別するための情報であり、例えば、通し番号である。フレー ム内最終フォーカス対象" last— focused— item"情報 35は、現在表示されているフレーム 内文書に対して記憶される最後にフォーカスされたフォーカス対象の識別情報であ る。なお、上記各パラメータの略号は便宜上付与したものである。
[0039] 以下、本実施の形態の作用や動作について、具体的に説明する。
[0040] 図 5Aは、本実施の形態における典型的な動作例を説明するための表示画面の一 例を示している。この例は、 2個のフレーム 41, 42を有する表示画面 40を示し、フォ 一カス移動操作手段により上下左右の 4方向のフォーカス移動指示が行えるものと する。各フレーム内の" A", "B", "C", "D", "E", "F"はそれぞれフォーカス対象 4 4〜49としてのリンク設定箇所を示している。今、フレーム 41内の先頭のフォーカス 対象 44がフォーカスされているとする(a)。図ではフォーカス 43をフォーカス対象を 囲む枠で表記しているが、ハイライト表示等、任意の強調表示を採用することができ る。フォーカス移動操作手段によるフォーカス移動指示に対する、 1つのフレーム内 での複数のフォーカス対象間のフォーカス 43の移動は、予め定められた規則にした 力 Sつて行われる。本実施の形態では、図 5A (a)の状態で、下指示キー 75bの指示が 行われると、フォーカス 43はフォーカス対象" B"に移動する(b)。次に、右指示キー 7 5dの指示が行われたとき、フレーム 41内にフォーカス対象" B"の右側に位置する別 のフォーカス対象が存在せず、かつ別のフレーム 42が存在する。このような場合、フ オーカスはフレーム境界を越えて別のフレーム(ここではフレーム 42)内に移動する( c)。このとき、フレーム 41についてはフレーム内最終フォーカス対象として、最後にフ オーカスが当たって 、たフォーカス対象 (この場合" B")が記憶される。
[0041] なお、 1つのフレーム内での複数のフォーカス対象間のフォーカスの移動の方法と しては、任意の方法を用いることができる。例えば、上下左右 4方向のフォーカス移動
指示が行える公知の技術としては、国際公開第 W098Z12871号パンフレットおよ び特開平 10— 171842号公報等に開示されているものがある。また、上下 2方向の フォーカス移動指示によるフレーム内の全フォーカス対象に対する所定の順序での フォーカスの移動はタブキーおよびシフトキーを用いて行うものがパーソナルコンビュ ータ用のブラウザで知られている。
[0042] フォーカスが別のフレームに初めて移動する場合には、そのフレーム内の予め定め られた規則により定まる所定のフォーカス対象にフォーカスは移動する。フレーム内 の予め定められた規則により定まる所定のフォーカス対象とは、例えば、フレームの 表示領域内に現れて 、る複数のフォーカス対象の中の先頭のフォーカス対象や、移 動元のフォーカス対象力 最も近くに表示されて!、るフォーカス対象である。
[0043] 図 5Aの例において、フォーカスがフォーカス対象" D"に移動した後、さらに下指示 キー 75bが 2回押されると、フォーカスはフォーカス対象" E"、さらに" F"へ移動する( (d)— (e) )。この状態で左指示キー 75cが押されると、フレーム境界を越えて元のフ レーム 41へフォーカスが移動する(f)。このとき、フレーム 41についてはフレーム内 最終フォーカス対象としてフォーカス対象" B"が記憶されて 、るので、フォーカスはフ オーカス対象" B"へ移動する。
[0044] 図 5Aの例では、あるフレーム内のフォーカス対象からある方向へのフォーカス移動 操作を行ったとき、同フレーム内で指示された方向に移るべきフォーカス対象が存在 せず、かつ、当該指示方向に他のフレームが存在する場合に当該他のフレームにフ オーカスを移動させることを想定した。しかし、「他のフレーム」としては、指示方向に 限るものではなぐ指示方向に他のフレームが存在しない場合には、画面の逆方向 の端部側のフレーム(存在すれば)へ移動するようにしてもよい。例えばフレーム 41 内のフォーカス対象から左へフォーカス移動操作を行ったとき、フォーカスは同指示 方向の逆側のフレーム 40へ移動するようにすることができる。移動指示方向およびそ の逆方向の 、ずれの方向にもフレームが存在しな 、場合には、それと直交する方向 (予め定めた規則により決まる方向)のフレームへ移動するようにしてもよい。勿論、こ のような場合に、ユーザは指示方向を変えれば済むので、他のフレームが存在しな Vヽ方向へのフォーカス移動操作を受け付けな 、ようにすることも可能である。
[0045] 図 5Aでは、フォーカス対象" B"にフォーカス 43が移動した後、決定キーを押下す ることなく隣のフレーム 42にフォーカス 43が移動する場合、または、決定キーを押下 してもフレーム 42の表示内容が変わらな 、場合にっ 、て示した。
[0046] 図 5Bでは、フォーカス 43がフォーカス対象" B"に位置した状態でユーザが決定キ 一を押下したとき (b)、フレーム 42の表示内容が変わる(すなわち、新たなフォーカス 対象" G"47a、 "H"48a、 "I"49aが現れる)場合を示している。このときフォーカス 43 はフレーム 41内に残るが、フレーム 41内のフォーカス対象 45から自動的にフレーム 42内のフォーカス対象 47aに移動するようにしてもよい(c)。直前のフレーム内でフォ 一カス 43が位置した最後のフォーカス対象(図では 45)を、フォーカスとは別の態様 で強調表示(図の例では反転表示)している。これにより、フォーカス 43がフレーム間 を移動した後でも、ユーザは、直前のフレームでフォーカスが最後に位置した (また は決定された)フォーカス対象を認識することができる。フォーカス 43がフレーム 42 力 元のフレーム 41へ戻るときの動作は図 5Aの場合と同様、最後のフォーカス対象 "B"45に戻る。
[0047] ここで、図 13により、上述した「フレーム内で指示された方向に移るべきフォーカス 対象が存在しない」という表現の意味を説明する。図 13は、画面 80内に 4つのフレー ム 81〜84が存在する例を示している。フレーム 81内でのフォーカス移動指示による フォーカス移動の予め定めた規則の一例として、フレーム 81を分割したサブ領域 81 a, 81b, 81c内にフォーカスの移動が制限される場合を示す。例えば、サブ領域 81a 内のフォーカス対象 F1から下方向指示によりフォーカスはそのサブ領域 81a内の下 側のフォーカス対象 F4へ移行する。フレーム 81全体でみれば、フォーカス対象 F1 の下にはフォーカス対象 F2、 F3が存在する力 これらはサブ領域 81aの外にあるの で、指示方向に「移るべきフォーカス対象」に該当しない。さらに、フォーカス対象 F4 力も下方向指示があった場合、「移るべきフォーカス対象」は存在しないことになる。 前述と同様、フレーム 81全体でみれば、フォーカス対象 F4の下にはフォーカス対象 F5、 F6が存在する力 これらはサブ領域 81aの外にあるからである。ちなみに、サブ 領域 81 aからサブ領域 8 lbへの移動は右方向指示により行える。
[0048] フォーカス移動の予め定めた規則はこの例に限るものではなぐ各マークアップ言
語文書について、個々のフォーカス対象ごとに、各フォーカス移動指示方向に対して 同フレーム内で移動する次のフォーカス対象を定めてもよい。この場合、「次のフォー カス対象」が存在しな 、場合が「移るべきフォーカス対象が存在しな 、」ことに相当す る。このように、「移るべきフォーカス対象が存在しない」とは、予め定めた規則に従つ た場合に移るべきフォーカス対象が存在しな 、状態を 、うものであって、表示画面上 のフォーカス対象の存在有無とは必ずしも一致しなくてもよい。
[0049] このようなフレーム境界をまたぐフォーカスの移動制御は、フレームの個数や配置を 問わない。例えば、図 6のように画面 60内に 3個のフレーム 51, 52, 53、あるいは、 4 個以上のフレームがある場合も同様である。図 6 (a)のフレーム 53のようにフレーム内 に 2次元的にフォーカス対象が配置されている場合には、指示キー 75のフォーカス 移動操作により、フォーカスは上下左右に移動することができる。指示キー 75および その対応処理が斜め方向の指示をサポートしている場合には、斜め方向のフォー力 スの移動を行ってもよい。図 6 (b)の例で、画面 60内のフレーム 56の任意のフォー力 ス対象 (P1〜P4)力 指示キー 75の下向きの操作がなされた場合、その方向に複数 のフレーム 57, 58が並列に存在する。このように指示方向に複数のフレームが並列 に並んでいる場合には、予め定めた規則に基づいて移動先のフレームを決定する。 予め定めた規則とは、(1)フレームが左右に並ぶ場合、画面に向力つて最も左側(ま たは右側)のフレーム、(2)フレームが上下に並ぶ場合、最も上側のフレーム、(3)当 該指示方向にお!ヽて現在のフォーカス対象の位置から最も近!ヽフレーム、等が考え られる。例えば、図 6 (b)の例で、フレーム 56内のフォーカス対象 P4がフォーカスされ ている状態を考える。このとき、下向きのフォーカス移動操作が行われたとき、規則(1 )に従えばフレーム 57へ移動し、規則(3)に従えばフレーム 58へ移動する。規則(1) (2)によればフレームの配置順に応じたフレーム移動が行えるのに対し、規則(3)に よれば視覚上直感的なフレーム移動が行える。どの規則を利用するかは予め固定的 に定められて 、てもよ 、が、ユーザが初期設定で選択できるようにしてもょ 、。
[0050] なお、あるフレーム力 次にどのフレームへ移動するかは、移動先のフレーム内で どのフォーカス対象にフォーカスが移動するかとは別の問題である。また、 1つのフレ ーム内で 4方向の移動指示が行える場合を想定したが、上下等 2方向の移動指示で
全フォーカス対象の移動を行う場合を排除するものではな 、。 2方向の移動指示の 場合も予め定めた規則に従ってフォーカス対象間のフォーカスの移動を行い、その 規則に従って移るべき次のフォーカス対象がなくなったとき他のフレームへ移行する 。例えば、図 13に示した画面の例では、フレーム 81内においてフォーカス対象 F1か ら下方向移動旨示【こより、 Fl, F2, F3, F4, F5, F6、ある! ま、 Fl, F4, F2, F5, F3, F6等の順にフォーカスが移動する。この順序の最後のフォーカス対象力も次に 他のフレームに移行する。「他のフレーム」がフレーム 82, 83, 84のいずれになる力 は、上述したような予め定めた規則に従う。移動の順序はこれに限るものではなぐ予 め定めた規則に従えば任意の順序で構わない。
[0051] 図 7により、本実施の形態における、ブラウザプログラム 203a (または 2a)により実現 されるフォーカス移動制御の典型的な具体例を説明する。図 7の上下に並んだ 2個 のフレーム 61, 62を有する画面 60の例を示している。上側のフレーム 61はメニュー 画面となっており、この例では、料理方法を紹介する文書における複数のレシピ番号 がフォーカス対象 63, 64, 65としてのリンク設定箇所となっている。
[0052] 図 7 (a)の例では、フレーム 61内のフォーカス対象 63 ("レシピ 1 "メニュー項目)に フォーカスが当てられた状態で決定キー 76が押されたことにより、 "レシピ 1"の内容 部分がフレーム 62に表示された状態を示している。(なお、初期的には決定キー 76 が押下されなくてもフレーム 62内は図示のように"レシピ 1"の内容部分が表示されて いる。フレーム 62内の文字列"レシピ 1"、 "レシピ 2"等は、 HTMLではアンカーネー ムと呼ばれる、それぞれレシピ番号であるフォーカス対象 63, 64等のジャンプ先に相 当し、その表示先のフレームであるターゲットフレームとしてフレーム 62が指定されて いる。この状態で、フレーム 61内のフォーカス対象 63からフォーカスを下向きに移動 指示すると、フレーム 62内の先頭のフォーカス対象("A")に移動する(このときフレ ーム 62につ!/、て最終フォーカス対象は記憶されて 、な 、とする)。このフレーム 62内 の文書 66は縦長であり、その全体はフレーム 62の表示領域内に収まらないため、上 下方向にスクロールが可能となっている。すなわち、例えばフォーカスをフォーカス対 象" A"から下側に移動させて表示領域外のフォーカス対象にフォーカスが移動する 場合には、そのフォーカス対象が表示領域内に現れるように当該フレーム内の画面
のスクロールが行われる。
[0053] ユーザがフレーム 62内の閲覧を終えて、フレーム 61に戻りたいときには、フォー力 ス 43を上方へ移動させ、フォーカス対象" A"にまで戻った時点でさらに上方へ移動 させる旨示を行えば、フォーカス 43はフレーム 62からフレーム境界を越えてフレーム 61に戻る。この際、先にフレーム 61内の最終フォーカス対象としてフォーカス対象 6 3が記憶されているので、このフォーカス対象 63にフォーカス 43が移動する。また、 フレーム 62についてはその最後にフォーカスされたフォーカス対象としてフォーカス 対象" A"が記憶される。
[0054] なお、図示しないが、フォーカス 43がフレーム 61からフレーム 62内へ移動したとき 、フレーム 61内の最後にフォーカス 43が位置した (または決定された)フォーカス対 象を、図 5Bで説明したように強調表示 (例えば上記の例では反転)するようにしてもよ い。
[0055] 次に、ユーザがフレーム 61内でフォーカスをフォーカス対象 63からフォーカス対象 64 ("レシピ 2 "メニュー項目)へ移動させて決定キー 76を押すと、図 7 (b)に示すよう に、フレーム 62では文書 66のレシピ 2部分がフレーム 62の表示領域内に現れる。こ のとき、フレーム 62につ!/、て記憶されて!ヽた最後のフォーカス対象はフォーカス対象 "A"である。し力し、このフォーカス対象" A"は現在フレーム 62内に現れていない。 そこで、フォーカス移動操作によりフレーム 61からフレーム 62へフォーカスを移動さ せたとき、フレーム 62内の現在フォーカス対象として、同表示領域内に現れている予 め定められた規則により定まるフォーカス対象(この例では先頭のフォーカス対象" E ")にフォーカスが移動する。フレーム 62において、閲覧を終えた後、再度、フォー力 スを上方へ移動させていき、フレーム境界に達したとき、さらなる上方への移動指示 によりフォーカスはフレーム境界を越える。このとき移動先のフレーム 61について記 憶されていたフォーカス対象 64にフォーカス 43が戻る。
[0056] このように、ユーザによるフレーム構成の文書閲覧にぉ 、ては、あるフレーム力も他 のフレームへ移動し、再度、元のフレームに戻る場合、直接的にフォーカス対象を指 示できるマウス等の直接指示手段を備える装置では問題にならない。しかし、そのよ うな直接指示手段を持たない装置でフォーカス移動によりフレーム間の移動を行う場
合、本発明者らはユーザの操作回数の軽減の観点から、フレーム移動元で最後にフ オーカスされて 、た (または決定された)フォーカス対象に戻ることが好まし 、ことに想 到した。すなわち、図 7の例では、フレーム 62のレシピ 2の画面からフレーム 61のメ- ユー画面に戻る際には、フレーム 61内で最後にフォーカスされていたフォーカス対 象 64に戻るようにする。そこから、直ちに、次のフォーカス対象 65へ進んだり、前のフ オーカス対象 63へ戻ったりすることができる。このような制御によらず、元のフレーム にフォーカスが戻る場合に常に固定 (例えば先頭)のフォーカス対象にフォーカスを 戻したのでは、次の目的のフォーカス対象への移動のために平均的に多くの操作手 順を要すると考えられる。
[0057] ところで、図 7の例に示すように、あるフレーム(ここではフレーム 62)においてフレ ーム内の画面がスクロールを要するような大きなサイズの場合、あるいは、フレーム境 界に達するまでに多くの他のフォーカス対象を経由しなければならないほどフォー力 ス対象の個数が多 、ような場合、フォーカスの移動でフレーム境界を越えることがで きたとしても、フレーム間の移動に多くの指示操作 (またはより長い時間の指示操作) が必要となりうる。そこで、本実施の形態では、アクティブなフレームを切り替えるため の操作キーとしてフレーム切替キー 77を設ける。ユーザがこのフレーム切替キー 77 を押下する度にアクティブなフレームが順次サイクリックに切り替わる。本発明におけ るフォーカス移動操作によるフォーカスのフレーム間移動に対してこのようなフレーム 切替キー 77によるアクティブフレームの切替を併用することにより、前者だけでは不 足する操作性を補うことができる。
[0058] フレーム切替キー 77の代わりに、またはこれに加えて、複数のフレーム切替キーを 備えてもょ 、。これらの複数のフレーム切替キーはそれぞれ複数のフレームに対応 づけられ、特定のフレーム切替キーを押下することにより、それに対応づけられたフレ ームがアクティブになる。このような複数のフレーム切替キーのさらなる変形例として は、特定のモード切替キー(図示されたキーのいずれか)の押下により、カラーボタン 70a〜70dをその用途に共用するようにしてもよい。この例では、カラーボタン 70a〜 70dは 4個存在するので、 4つまでのフレームに対応できる。
[0059] なお、フレーム切替キー 77等によるアクティブフレームの切替の際にも、切り替わつ
た先のフレームでは先に記憶されて 、る最終フォーカス対象があれば、そのフォー力 ス対象にフォーカスが当てられる。
[0060] また、場合によって、移動先のフレームにおいて、記憶されている最終フォーカス対 象がそのフレームの表示領域外となっている場合もありうる。その場合には、最終フォ 一カス対象の記憶をリセットし、表示領域内の予め定めた規則により定まるフォーカス 対象 (ここでは先頭)が最終フォーカス対象となるようにするとともに、その新たな最終 フォーカス対象にフォーカスを移動する。例えば、図 7のような例において、フレーム 61においてフォーカスを"レシピ 1"から"レシピ 2"に移動させて決定キー 76が押下さ れると、フレーム 62内ではフレーム内文書 66のレシピ 2の部分がフレーム 62の表示 領域の先頭に来るように、フレーム 62内の画面が自動的にスクロールする。フレーム 62に最初にフォーカスが移動するとき、そのフレームの最終フォーカス対象はデフォ ルトのフォーカス対象(ここでは文書の先頭であり、図 7ではフォーカス対象" A")であ る。この状態で、フォーカス移動操作によりフォーカスをフレーム 62内へ移動させると 、折角、 "レシピ 2"の内容がフレーム 66内で先頭に表示されていたのに"レシピ 1"に 戻ってしまうという現象が発生し、不都合である。そこで、移動先のフレームにおいて 記憶されて 、る最終フォーカス対象がそのフレームの表示領域外となって 、る場合 には、本実施の形態では表示領域内の先頭のフォーカス対象にフォーカスを移動さ せるようにした。
[0061] さらに、フレーム内のフォーカス対象を、フレーム表示領域内の予め定めた規則に より定まるフォーカス対象 (例えば先頭)に直接移動 (ジャンプ)させるための操作キ 一 78 (図 1)を設けてもよい。このような操作キーによれば、フレーム表示領域内の最 後の方のフォーカス対象にフォーカスが位置していても、フォーカス移動操作で中間 に介在するフォーカス対象を経由することなぐ直ちに表示領域内先頭のフォーカス 対象にフォーカスを移動させることができる。
[0062] 図 7の例では、フレーム 61内のフォーカス対象のリンク先はフレーム 62内の文書内 の異なる位置にある項目であった。これに対して、フォーカス対象のリンク先としては 、別の文書であってもよい。図 8は、フレーム 61内のフォーカス対象 63, 64, 65の選 択指示に応じて、フレーム 62に複数のフレーム内文書 67, 68, 69が切り替えて表示
される場合の例を示す。この場合、フレーム 62について、そのフレームから他のフレ ームにフォーカスが移動した場合、フレーム 62に一度表示された各フレーム内文書 につ 、て最後にフォーカスされたフォーカス対象を記憶しておく。本実施の形態では 、同一フレーム内に複数のフレーム内文書が表示される場合であっても、現在表示さ れて 、るフレーム内文書につ!、てのみ、そのフレーム内最終フォーカス対象を記憶 するようにした。これに反して、ー且表示したフレーム内文書のすべてについて、最 終フォーカス対象を記憶するようにしてもよい。この場合、変数" last_focused_item"を 、フレーム内文書識別情報 framedodDをパラメータとする配列変数としてのフレーム 内文書別最終フォーカス対象" last— focused— item(framedocID)"情報に変更し、各フレ ーム内文書について最終フォーカス対象を記憶するようにする。同様に、フレーム別 画面内スクロール位置情報 32を"フレーム内文書別画面内スクロール位置情報"に 変更したフレーム内文書毎に画面内スクロール位置を記憶するようにする。この場合 、 "フレーム別アクティブフレーム内文書 (AFD)情報"として、現在アクティブなフレ ーム内文書のフレーム内文書 ID (framedocID)を示す情報も管理する。
[0063] 図 9に、本実施の形態におけるブラウザでのフォーカス移動制御の概略フローを示 す。
[0064] ブラウザは、現在アクティブなフレームのフレーム内文書中の現フォーカス位置(ど のフォーカス対象がフォーカスされている力)を記憶し、また、ユーザのフォーカス移 動操作に応じて更新する(Sl l)。上述したような指示キー 75によるフレーム境界を 越えるフォーカス移動操作があった場合、あるいは、フレーム切替キー 77による操作 があった場合、それをフレーム移動イベントの発生と判断して(S 12, Yes)、移動先 の新たなフレームのフレーム内文書を特定し、そのフレーム内文書について記憶さ れている最終フォーカス対象情報で示されたフォーカス対象にフォーカスを移動させ る(S13)。本実施の形態における最終フォーカス対象のデフォルト (初期値)はフレ ーム内文書中の先頭のフォーカス対象である。
[0065] 図 10は、図 9のステップ S12におけるフレーム移動に関する処理例を示している。
指示キー 75に対するユーザ操作によるフォーカス移動操作の有無をチェックする(S 21)。フォーカス移動操作があった場合 (S21 , Yes)、そのフォーカス移動指示方向
をチェックする(S22)。その方向に他のフォーカス対象が存在せず、かつ、他のフレ ームが存在する場合 (S22, Yes)、フレーム境界を越える指示であると判断する。こ のとき、当該他のフレームのフレーム IDを"アクティブフレーム(AF)情報" 33に設定 する(S23)。
[0066] 上述したフレーム切替キー 77等によるフレーム切替指示があった場合には(S24, Yes)、次のフレームのフレーム IDを"アクティブフレーム情報" 33に設定する(S25)
[0067] 図 11は、より具体的なフォーカス移動制御のフローを示している。この処理は、マ ークアップ言語に基づくフレーム表示が行われたときに起動される。
[0068] まず、所定の初期化処理が行われる(S31)。この初期化処理では、フレーム構成 情報 31のような定義情報の設定 (または更新)、各種パラメータ(図 4の情報 32、 33、 34、 35等)のリセットが行われる。
[0069] ついで、指示キー 75に対するユーザ操作によるフォーカス移動操作があつたかを チェックする(S32)。あれば、移動指示方向にフォーカス対象 (item)があるかどうか をチェックする(S33)。あれば、現アクティブフレームにおける現在フォーカス対象 (C FI:current_focused_item)を更新する(S34)。フォーカスがフレームの表示領域内の フォーカス対象へ移動しょうとするとき、必要に応じて当該フレーム内で画面のスクロ ールが行われ、フレーム別画面内スクロール位置情報 32が更新される。ステップ S3 2において、フォーカス移動操作がなくてもフレーム切替指示があれば(S35, Yes) 、ステップ S37へ進み、フレーム切替指示がなければステップ S32へ戻る。
[0070] 移動指示方向にフォーカス対象がなぐかつ、別のフレームがあれば(S36, Yes) 、現在フォーカス対象 (CFI)をフレーム内最終フォーカス対象 last_focused_itemに代 入した後(S37)、アクティブフレーム (AF)情報 33を更新する(S38)。すなわち、 AF 情報 33に、移動後のフレームのフレーム IDを代入する。
[0071] ついで、新たにアクティブフレームとなったフレームに表示されているフレーム内文 書のフレーム内最終フォーカス対象 last— focused— itemの位置およびフレーム別画面 内スクロール位置情報 32をフレーム構成情報 31と照らし合わせて、当該フォーカス 対象が当該フレームの表示領域内にあるかどうかをチェックする(S39)。
[0072] 表示領域内であれば、現在フォーカス対象 CFIに、当該アクティブフレームのフレ ーム内最終フォーカス対象情報 35を代入する(S40)。なお、表示領域外であれば、 当該アクティブフレームの現在の最終フォーカス対象を、当該フレームの表示領域内 の先頭のフォーカス対象に更新して(S41)、ステップ S42に移行する。表示領域内 の先頭のフォーカス対象は、現在のフレーム別画面内スクロール位置情報 32を参照 すること〖こより半 IJ断できる。
[0073] ステップ S40の後、フレーム構成に変更がなければ、ステップ S32に戻る。フレーム 構成は、画面全体または一部のフレームについての新たなマークアップ言語文書の 読み込みによって生じうる。フレーム構成の変更時には、最初のステップ S31へ戻る 。一部のフレームのみが変更された場合には、変更のないフレームに関するパラメ一 タ等は初期化せずに、現状を維持するようにしてもょ 、。
[0074] フレーム移動時に、移動先のフレームにつ!/、て記憶されて!、るフォーカス対象へフ オーカスを移動するようにした力 記憶されて 、るフォーカス対象の次順 (前記通し番 号で決まる)のフォーカス対象に移動するようにすることも可能である。この場合、図 1 1のステップ S39からステップ S40へ移行したとき、現在フォーカス対象 CFIに、フレ ーム内最終フォーカス対象の次順のフォーカス対象を設定するようにすればょ 、。図 7で上述したように、あるメニュー項目を選択して、そのリンク先 (別フレーム)に飛ん だ後、元のフレームに戻るとき、ユーザはかなりの確率で次順のフォーカス対象を選 ぶと考えられる。このような場合に、本変形例は有用である。
[0075] 但し、どのようなフォーカス移動制御が適するかは場合によって異なりうる。そこで、 先の実施の形態における最終フォーカス対象に戻る形態と、変形例における最終フ オーカス対象の次順のフォーカス対象に戻る形態とをそれぞれ別の動作モードとして 、ユーザが動作モードを選択できるようにしてもよい。この動作モードには、常に固定 のフォーカス対象 (例えば先頭)に戻る動作モードを追加してもよ 、。
[0076] 以上では、フォーカスがフレーム境界を越えた後に再度元のフレームに戻る場合、 特にフレームを区別することなぐ上述した本発明特有のフォーカス移動を行うものと して説明した。しかし、そのような特有のフォーカス移動は特定の種類のフレームに 限って行うようにしてもよい。例えば、図 14 (a)に示すように、特定の種類の一種とし
てメニュー項目を表示するメニューフレームと、選択されたメニュー項目の内容を表 示する別のフレーム 72を有する画面 70の例を示す。このような画面 70では、フォー カス 43力^-ユーフレーム 71から別のフレーム 72へ移動したときは最後のフォーカス 位置を記憶するが、フォーカス 43が逆に別のフレーム 72からメニューフレーム 71へ 移動したときには最後のフォーカス位置の記憶を行わない。これによつて、図 7で説 明したように、記憶したフォーカス対象が現在フレーム内に現れて ヽな 、場合の例外 的な対応(フォーカスの移動先のフレーム内に現れている予め定められた規則により 定まるフォーカス対象にフォーカスが移動する)は不要となる。なお、メニューフレー ムは、図 14 (a)に示すように横長のメニューフレーム 71であっても、図 14 (b)に示す ように縦長のメニューフレーム 74であってもよい。また、他のフレーム 72は 1個とは限 らず、 2個以上存在してもよい。
与えられたフレームがメニューフレームであるか否かの判断は次のような所定の条 件に基づいて行うことができる。
(1)当該フレームに表示されるファイルのファイル名に基づく判断
ファイル名に特定の文字列(例えば〃 menu")が含まれる場合、そのフレームはメ-ュ 一フレームと判断する。
(2) FRAMEタグの name属性の値に基づく判断
属性の値に特定の文字列(例えば" menu")が含まれる場合、そのフレームはメニュー フレームと判断する。
(3) target属性による判断
フレーム内のアンカー (A)タグに指定されて 、る target属性カ -ユーを示す場合、 そのフレームはメニューフレームと判断する。
(4)そのフレームが属する画面でのそのフレームの占める面積の割合に基づく判断 例えば、そのフレームの横幅が画面と同等で高さが画面の 15%程度
そのフレームの高さが画面と同等で横幅が画面の 15%程度
(5)アンカーポイントとそのターゲットフレームとの関係に基づく判断
ある特定のフレーム内に表示されるコンテンツに含まれるアンカーポイントの表示先 のターゲットフレームが前記フレームと同表示画面内の他のフレーム内に設定されて
V、る場合に、そのようなアンカーポイントが複数含まれる前記特定のフレームをメ-ュ 一フレームと判断する。
[0078] このような判定条件は端末 (またはサービス)によりカスタマイズできるようにしてもよ い。また、サービスによってはこのような判定条件を公開することで、コンテンツ制作 時の指針とすることも可能である。
[0079] 先に説明した「変形例における最終フォーカス対象の次順のフォーカス対象に戻る 形態」は、さらに「次順のフォーカス位置の予測 (移動)」機能にまで拡張することがで きる。すなわち、上記説明における「次順」とはマークアップ言語文書中に現れるアン カータグの順に従った「次」の意であつたが、本発明における「次順」としては次のよう な変形例が考えられる。これは、フレーム内で次順の候補となるフォーカス対象と候 補とならないフォーカス対象とが混在する場合に有用である。なお、この「次順」の判 断手法は上記メニューフレームに限定されるものではない。
[0080] (a)例えばフレーム内の複数のフォーカス対象が複数ブロックとして把握できる場合 、各ブロック内の先頭のフォーカス対象を候補として、それらのフォーカス対象の中で 次順のフォーカス対象を決定する。
[0081] (b)特定の名称が付加されたアンカータグについて、それらのアンカータグを次順の フォーカス対象から除外する。
[0082] (c)予め決められた (またはユーザが登録した)ページについて、予め規則情報を登 録しておき、当該ページについて対応する規則情報を選択して適用するようにしても よい。
[0083] (d)ある特定のフレームにおいて最後に記憶されているアンカーポイントのターゲット フレームが同じ表示画面上の別のフレームであり、そのターゲットフレームから前記 特定のフレームにフォーカスの移動指示が行われた場合に、前記最後に記憶されて いるアンカーポイントの後続のアンカーポイントのうち、ターゲットフレームが前記別の フレームである最先のアンカーポイントを次順のフォーカス対象とする。
(e)上記 (a)〜( について、フレーム内でのフォーカス対象の選択 (決定)の履歴情 報を記憶しておき、履歴情報に基づいて、次順の向き (順方向または逆方向)を決定 する。
[0084] このように「次順」といっても、特定のフォーカス対象を除外したり、移動の向きを変 更したりすることが可能である。
[0085] 図 15は本発明の別の実施の形態を説明するための図である。装置の構成は先の 実施の形態と同様であり、重複した説明は省略する。図 15に示したようなフレーム構 成の画面 70において、先の実施の形態では、フォーカス 43力^-ユーフレーム 71の 第 1のメニュー項目(フォーカス対象" A")を選択して別のフレーム 43に移動した後、 メニューフレーム 71内の第 2のメニュー項目(フォーカス対象" B"の内容を見たい場 合、フォーカス 43をメニューフレーム 71内へ移動させてフォーカス対象" B"をフォー カスした状態で決定キーを押下する必要があった。しかし、メニューフレーム 71内で 最後にフォーカスされたフォーカス対象の次のフォーカス対象を選択するのであれば 、「次決定」指示を行うことにより、次のようなユーザ操作を省略することができる。
(1)フォーカス 43をメニューフレーム 71へ移動させ、
(2)フォーカス対象" B"をフォーカスした状態で決定キーを押下し、
(3)必要な場合にはフォーカス 43をメニューフレーム 72へ移動させる。
[0086] なお、次決定指示はフォーカス 43が別のフレーム 72にある状態で行う場合を示し た力 フォーカス 43の位置は特に問わず、メニューフレーム内にあっても、同様の動 作を実行することができる。「次決定」指示は図 1 (a)のリモートコントローラ 50の特定 のキー(例えばキー 77)や図 1 (b)の操作部 13の特定のキーで行えるようにすること ができる。
[0087] 図 16に、次決定処理の具体的な処理フローを示す。「次決定」指示があつたときに は(S51, Yes)、特定の種類のフレーム(ここではメニューフレーム)における最終フ オーカス対象の次順のフォーカス対象を選択して実行する(S52)。。これとともに、フ レーム内最終フォーカス対象 last_focusedjtemを更新し(S53)、ステップ S51へ戻る
[0088] このような次決定機能により、例えば上記メニューフレーム内のフォーカス対象であ る複数のメニュー項目の内容を順次閲覧したい場合に、上述のような冗長な操作を 繰り返して実行する必要がなくなる。次決定機能は上記のフォーカス位置の予測 (移 動)機能と併存させることができる。
[0089] 以上、本発明の好適な実施の形態にっ 、て説明した力 上記で言及した以外にも 種々の変形、変更を行うことが可能である。
[0090] 例えば、 図 1 (a) (b)に示したテレビ装置および携帯電話機はあくまで例示であり 、本発明はこれらの装置への適用に限定されるものではない。本発明は、フレーム表 示を可能とするマークアップ言語文書処理装置であって、カーソル操作キー等でフォ 一カス対象へのフォーカスの移動を行うものであれば、任意の装置に適用可能であ る。例えば、カーナビゲーシヨン装置、ゲーム機、携帯情報端末 (PDA)、機器制御 端末等の各種装置を例として挙げることができる。また、直接指示手段を備えた装置 への適用を排除するものではない。
[0091] フレーム切替キー 77によるサイクリックなフレーム切替は、他のキーの併用等により 、逆順の切替を可能としてもよい。
[0092] ウェブ閲覧におけるマークアップ言語処理に限るものではなぐウェブ閲覧とは関係 のない装置におけるマークアップ言語の表示に関するものであってもよい。
[0093] 本明細書における「フレーム」は例えば HTMLにおける狭義のフレームに限るもの ではなぐ任意の表示領域 (表示枠)を表すものである。また、同一ウィンドウを区分し た表示領域を想定したが、異なるウィンドウカゝらなる別々の表示領域であってもそれら の間をフォーカスが移動する限り、そのような表示領域も本発明における「フレーム」 と解することができる。また、表示画面内に表示されるコンテンツは必ずしもマークァ ップ言語で記載されてなくともよい。すなわち、アンカーポイントによって特定のフアイ ルの表示が表示画面内に表示する構成にいるものも含む。尚、それらのファイルゃコ ンテンッは、ネットワークを介して取得するものであっても、装置内に保存されている ものであってもよい。
産業上の利用可能性
[0094] 本発明は、マークアップ言語で記載された文書を処理するマークアップ言語文書 処理装置に利用することができ、具体的には例えば、テレビ装置、携帯端末装置、力 一ナビゲーシヨン装置、ゲーム機器、家電機器、その他、そのような文書を表示する ことができる任意の装置に利用することができる。