WO2006022004A1

WO2006022004A1 - 遊戯装置

Info

Publication number: WO2006022004A1
Application number: PCT/JP2004/012264
Authority: WO
Inventors: Yasushi Ochi
Original assignee: Bld Oriental, Ltd.
Priority date: 2004-08-26
Filing date: 2004-08-26
Publication date: 2006-03-02
Also published as: JPWO2006022004A1

Abstract

　本発明は、安全性をより高めることができる遊戯装置に関する。遊戯装置１は、両端側上面に遊戯者Ｙがそれぞれ座る遊戯用部材１０と、遊戯用部材１０の下方に配置された基台１１と、基台１１上に配設され、遊戯用部材１０を支持するとともに水平面に対して傾斜させる傾斜装置１５と、可撓性を有する部材から構成され、傾斜装置１５を内部に収容した状態で遊戯用部材１０と基台１１との間の空間を閉塞するように、上端部及び下端部が遊戯用部材１０及び基台１１にそれぞれ取り付けられたカバーシート１２と、カバーシート１２，遊戯用部材１０及び基台１１によって形成される閉塞空間Ｋ内に気体を供給して、閉塞空間Ｋ内の気体圧力を高めるブロワ１３とを備える。カバーシート１２は、遊戯用部材１０の傾斜を許容するとともに、閉塞空間Ｋ内の気体圧力が高められることによって外側に膨らむように構成される。　

Description

明細書

遊戯装置

技術分野

[0001] 本発明は、遊園地や公園の他、デパートやスーパーマーケットなどのショッピング施設の遊戯コーナ等に設置して好適な遊戯装置に関する。

背景技術

[0002] 従来、子供などの遊戯者が気軽に遊ぶことができる遊戯装置として、特開平 11一 7 6623号公報，特開 2004-81817号公報及び特開 2001-17747号公報に開示されたものなどが知られている。

[0003] 特開平 11 - 76623号公報に開示された遊戯装置は、水平配置された矩形状のフレームと、フレームに張り渡された網状部材と、板ばねを介してフレームの下面を支持し、当該板ばねの弾力によりフレームを水平面に対して傾斜，揺動させるように構成された支持機構などを備えており、遊戯者が網状部材上に乗って動き回ることで、板ばねがたわみ、その弾力によってフレームが傾斜，揺動し、このような中で遊戯者が遊ぶようになつている。

[0004] また、特開 2004-81817号公報に開示された遊戯装置は、いわゆるシーソーと呼ばれるもので、矩形且つ平板状に形成され、長手方向の両端部に遊戯者が座る座部がそれぞれ設けられた遊戯用部材と、遊戯用部材の長手方向中心部下面を当該遊戯用部材の幅方向に平行な水平軸回りに回転自在に支持する支持部材などを備えており、遊戯者が遊戯用部材の座部にそれぞれ座り、遊戯用部材端部を上下動させて遊ぶように構成されてレ、る。

[0005] 更に、特開 2001-17747号公報に開示された遊戯装置は、矩形且つ平板状に形成された遊戯用部材と、遊戯用部材の長手方向中心部下面を当該遊戯用部材の幅方向に平行な水平軸回りに回転自在に支持する支持する支持部材と、遊戯用部材の長手方向の両端部にそれぞれ設けられた操作レバーと、操作レバーが操作されることで、当該操作レバーが設けられた側の遊戯用部材端部を上昇位置まで上昇させて当該上昇位置に保持する上昇機構などを備えており、遊戯者が操作レバーを操作して一方の遊戯用部材端部を上昇させ、当該遊戯用部材を傾斜させた後、遊戯用部材上面を滑り降り、この後、滑り降りた側の操作レバーを操作して他方の遊戯用部材端部を上昇させ、再び遊戯用部材上面を滑り降りるというものである。

[0006] 特許文献 1 :特開平 11一 76623号公報

特許文献 2：特開 2004 - 81817号公報

特許文献 3：特開 2001 - 17747号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0007] ところが、これら上記従来の遊戯装置では、フレームや遊戯用部材が傾斜したときに、当該遊戯装置で遊んでいる遊戯者の手や足、当該遊戯装置の周りにいる子供、フレームや遊戯用部材と地面や床との間に挟まれて怪我をしたり、支持機構が剥き出しになっているために、遊戯者や遊戯装置の周りにいる子供が当該支持機構に触ると、怪我をする恐れがあった。

[0008] また、網状部材上で遊んでいる遊戯者力フレームの傾斜によってバランスを崩し、傾斜下方側のフレーム端部から落下するという危険性もある。

[0009] 本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、安全性をより高めることができる遊戯装置の提供をその目的とする。

課題を解決するための手段

[0010] 上記目的を達成するための本発明は、

遊戯者が搭乗する搭乗部を備え、該搭乗部を変位可能に支持する遊戯機構と、前記搭乗部を駆動して変位せしめる駆動機構と、

少なくとも一部分が可撓性を有するシート状の部材力構成され、前記駆動機構を外方から覆って該駆動機構を閉塞空間内に位置せしめるカバー体と、

前記カバ一体により形成された閉塞空間内に気体を供給し、該閉塞空間内の気体圧力を高めて、前記カバー体のシート状部分を外方に膨らませる気体供給機構とを備えてなることを特徴とする遊戯装置に係る。

[0011] この発明によれば、遊戯機構の搭乗部に搭乗した子供などの遊戯者は、駆動機構により搭乗部が駆動されて変位せしめられる中で、具体的には、例えば、搭乗部が水平面に対して傾斜したり、上下動したり、水平回転したり、水平移動する中で、各種の遊びや搭乗部が変位せしめられるときの感覚などを楽しむことができる。

[0012] また、気体供給機構から閉塞空間内に供給される気体によって当該閉塞空間内の気体圧力が高められ、カバー体のシート状部分が外方に膨らんでおり、遊戯者や当該遊戯装置の周りにいる子供達は、駆動機構に直接触ることができないため、彼らが怪我をするのを効果的に防止することができる。

[0013] また、本発明は、遊戯者が乗る領域を上面に有する遊戯用部材と、

前記遊戯用部材の下方に配置された基台と、

前記基台上に配設され、前記遊戯用部材を水平面に対し傾斜自在に下方から支持する支持機構と、

少なくとも一部分が可撓性を有するシート状の部材カも構成され、前記支持機構を内部に収容した状態で前記遊戯用部材と基台との間の空間を閉塞するように、上端部が前記遊戯用部材に固着される一方、下端部が前記基台に固着されるカバー体と、

前記カバー体，遊戯用部材及び基台によって形成される閉塞空間内に気体を供給して、該閉塞空間内の気体圧力を高める気体供給機構とを備えてなり、

前記カバー体は、前記遊戯用部材の傾斜を許容するように構成されるとともに、前記閉塞空間内の気体圧力が高められることによって、前記シート状部分が外方に膨らむように構成されてなることを特徴とする遊戯装置に係る。

[0014] この発明によれば、子供などの遊戯者が、立った状態、座った状態、寝そべった状態などで遊戯用部材上に乗ったり、遊戯用部材上に乗って動き回ると、当該遊戯用部材が傾斜してその方向や角度が変化する。

[0015] また、カバー体，遊戯用部材及び基台によって形成される閉塞空間内には、気体供給機構から気体が供給されて、当該閉塞空間内の気体圧力が高められ、当該力バー体のシート状部分が外方に膨らんでおり、遊戯用部材が傾斜すると、その傾斜下方側と基台との間の距離が短くなるため、カバー体の、当該傾斜下方側に接続した部分が、より外方に膨らんだり、当該遊戯用部材上面よりも上側に膨らんで壁を形成する。 [0016] そして、このようにして遊戯用部材が傾斜する中で、遊戯者は、例えば、シーソーのようにして遊んだり、シーソーに乗ったときのような感覚を楽しんだり、滑り台のように、遊戯用部材上面を滑り降りるといった遊びを楽しむことができる。尚、カバ一体によつて形成された前記壁は、滑り降りてきた遊戯者を受け止めたり、遊戯用部材の傾斜によってバランスを崩した遊戯者が、傾斜下方側の遊戯用部材端部から落下するのを防止するためのストツバとして機能させることができる。

[0017] また、遊戯者の手や足が遊戯用部材と基台との間の隙間に入るのをカバ一体によつて防止することができるとともに、仮に、何らかの原因で遊戯者の手や足が前記隙間に入ったとしても、遊戯用部材が傾斜すると、より外方に膨らんだカバ一体によつて当該隙間から押し出すことができるので、遊戯用部材の傾斜により、遊戯用部材と基台との間に手や足を挟んで怪我をするといつたことを効果的に防止することができる。更に、支持機構が閉塞空間内に収容されて、遊戯者が当該支持機構に直接触ることができないことによつても、怪我をするのを効果的に防止することができる。

[0018] また、当該遊戯装置の周りにいる子供達についても、同様に、前記隙間に入ったり、支持機構に直接触るのをカバ一体によつて防止することができ、当該子供達が怪我をするのを効果的に防止することができる。

[0019] 尚、前記遊戯装置は、前記基台上の前記閉塞空間内に配設されて前記遊戯用部材を傾斜させる傾斜機構を更に備えて構成されていても良ぐこのようにすれば、傾斜機構によって遊戯用部材が水平面に対して傾斜せしめられるので、遊戯者は、遊戯用部材上で動き回らなくても良ぐ気軽に楽しむことができる。また、遊戯用部材上に遊戯者が乗っていなくても、遊戯用部材が傾斜するので、この遊戯用部材の動きを見た、当該遊戯装置の周りにいる子供達の興味を引くことができる。更に、傾斜機構が閉塞空間内に収容されており、遊戯者や遊戯装置の周りにレ、る子供達が当該傾斜機構に直接触ることができないため、怪我をする危険性もない。

[0020] また、前記カバー体は、そのシート状部分が遊戯用部材よりも外側に膨らむように構成されていることが好ましぐこのようにすれば、遊戯者が遊戯用部材と基台との間に手や足を挟んで怪我をしたり、遊戯装置の周りにいる子供達が、遊戯用部材と基台との間に入って挟まれ、怪我をするのを、より確実に防止することができる。 [0021] また、前記カバー体のシート状部材は、遊戯用部材の傾斜を許容することができるとともに、気体供給機構によって高められた気体圧力によって外方に膨らむことができれば、伸縮性を備えた部材や、通気性を備えた部材など力構成しても良い。発明の効果

[0022] このように、本発明に係る遊戯装置によれば、遊戯者は、遊戯機構の搭乗部に搭乗したり、遊戯用部材上に乗って各種の遊びを楽しむことができるとともに、搭乗部が変位したときや遊戯用部材が傾斜したときの感覚を楽しむことができ、また、この遊戯装置で遊んでレ、る遊戯者自身や、この遊戯装置の周りにレ、る子供達が怪我をするのをカバ一体により防止して安全性を高めることができる。

図面の簡単な説明

[0023] [図 1]本発明の一実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図である。

[図 2]図 1に示した遊戯装置の正断面図である。

[図 3]図 2における矢示 A— A方向の断面図である。

[図 4]本発明の他の実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図である。

[図 ₅]本発明の他の実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図である。

[図 6]図 5に示した遊戯装置の正断面図である。

[図 7]本発明の他の実施形態に係る傾斜装置などの概略構成を示した平面図である

[図 8]図 7における矢示 B— B方向の断面図である。

[図 9]図 7における矢示 C一 C方向の断面図である。

[図 10]本発明の他の実施形態に係る遊戯用部材などの概略構成を示した平面図である。

[図 11]本発明の他の実施形態に係る昇降機構などの概略構成を一部ブロック図で示した正面図である。

[図 12]本発明の他の実施形態に係る昇降機構の配置例を示した平面図である。

[図 13]本発明の他の実施形態に係る昇降機構などの概略構成を一部ブロック図で示した正面図である。

符号の説明 1 遊戯装置

10 遊戯用部材

11 基ム

12 カバーシート

13 ブロワ

15 傾斜装置

16 第 1支持部材

17 第 2支持部材

18 駆動シリンダ

19 係合部材

K 閉塞空間

Y 遊戯者

発明を実施するための最良の形態

[0025] 以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。図 1は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置の概略構成を示した斜視図であり、図 2は、図 1に示した遊戯装置の正断面図であり、図 3は、図 2における矢示 Α— Α方向の断面図である。

[0026] 図 1及び図 2に示すように、本例の遊戯装置 1は、矩形且つ平板状に形成された遊戯用部材 10と、矩形且つ平板状に形成されて前記遊戯用部材 10と略同じ大きさに形成され、当該遊戯用部材 10の下方に配置された基台 11と、基台 11上に配設され、遊戯用部材 10の下面を支持して当該遊戯用部材 10上面を水平面に対し傾斜させる傾斜装置 15と、可撓性を有する部材からなり、遊戯用部材 10と基台 11との間の空間を閉塞するカバーシート 12と、遊戯用部材 10,基台 11及びカバーシート 12によって形成される閉塞空間 K内に空気を供給するブロワ 13などを備えて構成される。

[0027] 前記遊戯用部材 10は、長手方向の両端側上面に幅方向に沿って立設され、コ字状に形成された 2つの把持部材 10aを備えており、遊戯者 Yが、互いに向き合い、把持部材 10aの水平部を掴んだ状態で、長手方向の両端側上面に座ることができるように構成されている。 [0028] 前記ブロワ 13は、カバーシート 12に適宜形成された開口部（図示せず)から閉塞空間 K内に接続する供給部材 13aを有しており、当該供給部材 13aを介して閉塞空間 K内に空気を供給し、当該閉塞空間 K内の空気圧力を所定圧力まで高めるように構成される。

[0029] 前記カバーシート 12は、その上端部と下端部との間の長さが、遊戯用部材 10が傾斜したときにおける、遊戯用部材 10の傾斜上方側の端部と基台 11の端部との間の距離よりも長く形成され、傾斜装置 15を閉塞空間 K内に収容した状態で、上端部が遊戯用部材 10の外周面に、下端部が基台 11の外周面にそれぞれ取り付けられている。

[0030] また、カバーシート 12は、ブロワ 13により閉塞空間 K内の空気圧力が高められることで、遊戯用部材 10及び基台 11よりも外側に膨らむように構成されるとともに、遊戯用部材 10が傾斜すると、その傾斜下方側と基台 11との間の距離が短くなるため、当該カバーシート 12の、当該傾斜下方側に取り付けられた部分が、より外側に膨らんだり、遊戯用部材 10端部上面よりも上側に膨らんで壁を形成するように構成されている。

[0031] 具体的には、遊戯用部材 10の幅方向に沿って設けられた部分は、図 1及び図 2に示すように、遊戯用部材 10端部上面よりも上側に膨らんで壁を形成し、遊戯用部材 1 0の長手方向に沿って設けられた部分は、図 1及び図 3に示すように、より外側に膨らむ。

[0032] 前記傾斜装置 15は、基台 11の中心部上面に立設された第 1支持部材 16と、遊戯用部材 10の中心部下面に配設され、第 1支持部材 16によって遊戯用部材 10の幅方向に平行な水平軸回りに（図 2における矢示方向に）回転自在に支持される第 2支持部材 17と、基台 11上に配設された、油圧シリンダや空圧シリンダなどからなる駆動シリンダ 18と、遊戯用部材 10の下面に設けられ、駆動シリンダ 18の昇降ロッド 18a先端に係合する係合部材 19とからなる。

[0033] この傾斜装置 15によれば、駆動シリンダ 18が作動して昇降ロッド 18aが上下動し、これによつて係合部材 19が上下動すると、遊戯用部材 10が第 1支持部材 16による第 2支持部材 17の支持位置を揺動 (傾斜）中心にして矢示方向に傾斜，揺動する。尚、駆動シリンダ 18は、適宜制御装置により、昇降ロッド 18aの上下動を連続して繰り返すように制御されている。

[0034] 以上のように構成された本例の遊戯装置 1によれば、傾斜装置 15によって遊戯用部材 10が傾斜，揺動せしめられ、当該遊戯用部材 10両端部の上下動が繰り返される。そして、把持部材 10aを掴んで遊戯用部材 10の長手方向両端側上面に座った子供などの遊戯者 Yは、当該両端側の上下動によって、その感覚を楽しむことができる、即ち、いわゆるシーソー遊びを楽しむことができる。

[0035] また、遊戯用部材 10,基台 11及びカバーシート 12によって形成される閉塞空間 K 内には、ブロワ 13から空気が供給されて、当該閉塞空間 K内の空気圧力が所定圧力まで高められ、カバーシート 12が遊戯用部材 10及び基台 11よりも外側に膨らんでおり、遊戯用部材 10が傾斜すると、その傾斜下方側と基台 11との間の距離が短くなるため、当該カバーシート 12の、当該傾斜下方側に取り付けられた部分が、これに作用する内圧によって、より外側に膨らんだり、遊戯用部材 10端部上面よりも上側に膨らんで壁を形成する。

[0036] これにより、遊戯者 Yの手や足が遊戯用部材 10と基台 11との間の隙間に入るのをカバーシート 12によって防止することができるとともに、仮に、何らかの原因で遊戯者 Yの手や足が前記隙間に入ったとしても、遊戯用部材 10が傾斜すると、より外側に膨らんだカバーシート 12によって当該隙間から押し出すことができるので、遊戯用部材 10の傾斜により、遊戯用部材 10と基台 11との間に手や足を挟んで怪我をするとレ、つたことを効果的に防止することができる。また、傾斜装置 15が閉塞空間 K内に収容されて、遊戯者 Yが当該傾斜装置 15に直接触ることができないことによつても、怪我をするのを効果的に防止することができる。

[0037] また、カバーシート 12によって形成された前記壁は、遊戯者 Yの背もたれとして機能するため、遊戯用部材 10の傾斜，揺動により、遊戯者 Yが、傾斜下方側の遊戯用部材 10端部から落下するのを防止することもできる。

[0038] また、当該遊戯装置 1の周りにいる子供達についても、同様に、前記隙間に入ったり、傾斜装置 15に直接触るのをカバーシート 12によって防止することができ、当該子供達が怪我をするのを効果的に防止することができる。 [0039] また、遊戯用部材 10が傾斜装置 15によって随時揺動せしめられており、遊戯用部材 10上に遊戯者 Yが乗っていなくても、当該遊戯用部材 10が傾斜，揺動しているので、この遊戯用部材 10の動きを見た、当該遊戯装置 1の周りにいる子供達の興味を引くことができる。また、遊戯用部材 10が自動的に傾斜，揺動するので、気軽に楽しむことができる。

[0040] このように、本例の遊戯装置 1によれば、遊戯者 Yは、遊戯用部材 10の傾斜，揺動によってその感覚を楽しむことができるとともに、この遊戯装置 1で遊んでいる遊戯者 Y自身や、この遊戯装置 1の周りにいる子供達が怪我をするのをカバーシート 12により防止して安全性を高めることができる。

[0041] 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。

[0042] 例えば、図 4に示すように、遊戯者 Yが座る位置よりも更に端部側の遊戯用部材 10 上面に、動物のぬレ、ぐるみ 27などをそれぞれ設けるようにすれば、当該遊戯装置 1 の周りにいる子供達に対して、ぬいぐるみ 27によって表された動物がシーソー遊びをしてレ、るように思わせたり、動物と遊戯者 Yが一緒になつてシーソー遊びをしてレ、るように思わせることができるので、当該子供達の興味をより強く引くことができる。また、遊戯者 Yに対しては、動物と一緒にシーソー遊びをしている気持ちにさせることができるので、当該遊戯装置 1における遊びをより楽しいものにすることができる。尚、ぬレ、ぐるみ 27の設置位置は、遊戯用部材 10の長手方向両端部上面に限られず、遊戯用部材 10の長手方向中央部上面などに設置するようにしても良い。

[0043] また、上例では、遊戯装置 1を、遊戯用部材 10の長手方向両端側に遊戯者 Yを座らせて遊ばせるように構成した力 S、これに限られるものではなぐ図 5及び図 6に示すように構成することもできる。尚、以下の説明では、上記遊戯装置 1の構成と同じ構成部分については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。

[0044] 同図 5及び図 6に示すように、この遊戯装置 2は、円板状に形成された遊戯用部材 20と、円板状に形成されて前記遊戯用部材 20と略同じ大きさに形成され、当該遊戯用部材 20の下方に配置された基台 21と、基台 21上に配設され、遊戯用部材 20の下面を支持して当該遊戯用部材 20上面を水平面に対し傾斜させる傾斜装置 30と、可撓性を有する部材カなり、遊戯用部材 20と基台 21との間の空間を閉塞するカバ一シート 22と、遊戯用部材 20,基台 21及びカバーシート 22によって形成される閉塞空間 K内に空気を供給する前記ブロワ 13などを備えて構成される。

[0045] 前記遊戯用部材 20は、複数の遊戯者 Yが乗ることが可能な大きさに形成され、前記カバーシート 22は、その上端部と下端部との間の長さが、遊戯用部材 20が傾斜したときにおける、遊戯用部材 20の傾斜上方側の端部と基台 21の端部との間の距離よりも長く形成され、即ち、ゆとりを持った状態で取付可能に形成され、傾斜装置 30 を閉塞空間 K内に収容した状態で、上端部が遊戯用部材 20の外周面に、下端部が基台 21の外周面にそれぞれ取り付けられている。

[0046] 斯くして、カバーシート 22は、ブロワ 13により閉塞空間 K内の空気圧力が高められることで、遊戯用部材 20及び基台 21よりも外側に膨らみ、遊戯用部材 20が傾斜すると、その傾斜下方側と基台 21とが近づくため、当該カバーシート 22の、当該遊戯用部材 20の傾斜下方側に取り付けられた部分が、遊戯用部材 20端部上面よりも上側に膨らんで壁を形成する。

[0047] 前記傾斜装置 30は、図 6乃至図 9に示すように、基台 21上に配設され、遊戯用部材 20の載置，固定されたフレーム 31を支持する支持機構 32と、同じく基台 21上に支持機構 32を中心として 90° の角度位置にそれぞれ配設され、遊戯用部材 20の載置，固定されたフレーム 31を支持するとともに、その支持位置を上下方向に昇降させるように構成された第 1昇降機構 45及び第 2昇降機構 50と、第 1昇降機構 45及び第 2昇降機構 50の作動を制御する制御装置 55とから構成される。

[0048] 前記支持機構 32は、基台 21の中心部上面に適宜間隔を空けて立設された一対の支持ブラケット 33， 33と、支持ブラケット 33, 33間に配設される平面視十字形状をした連結板 34と、連結板 34の各片縁部上面にそれぞれに立設された 2対のブラケット 35, 35， 38， 38と、フレーム 31を構成する中央咅 Bのき M^:才 41 , 42力らそれぞれ下方に垂下するように設けられたブラケット 37， 37などから構成される。

[0049] 前記ブラケット 35, 35は、支持ブラケット 33， 33間に位置する連結板 34の各片上面に立設され、支持ブラケット 33, 33に螺着された支持軸 36, 36によって矢示 D— E 方向に揺動自在に支持されている。また、前記ブラケット 38， 38は、ブラケット 37， 3 7を挟むように連結板 34上に立設され、ブラケット 37， 37に螺着された支持軸 39， 3 9によって矢示 F— G方向に揺動自在に支持されている。

[0050] 斯くして、フレーム 31及び遊戯用部材 20は、支持機構 32の矢示 D— E方向及び矢示 F— G方向への複合した揺動動作によって、その中心部を中心として水平面に対し任意の方向に傾斜可能に当該支持機構 32によって支持される。

[0051] 前記第 1昇降機構 45は、ロータリエンコーダを備えたサーボモータ 46と、相互に連結された 2本のクランクアーム 48， 49と力らなり、クランクアーム 48の端部がサーボモータ 46の出力軸 47に連結され、クランクアーム 49の端部がフレーム 31を構成する部材の内、ブラケット 37， 37の配列方向と平行に設けられた部材 43に接続されている。そして、出力軸 47が回転すると、これによつてクランクアーム 49が上下動し、かかるクランクアーム 49の上下動によって、フレーム 31 (遊戯用部材 20)が矢示 D— E方向に揺動する。

[0052] 前記第 2昇降機構 50は、同じくロータリエンコーダを備えたサーボモータ 51と、相互に連結された 2本のクランクアーム 53, 54と力らなり、クランクアーム 53の端部がサーボモータ 51の出力軸 52に連結され、クランクアーム 54の端部がフレーム 31を構成する部材の内、支持ブラケット 33, 33の配列方向と平行に設けられた部材 44に接続されている。そして、出力軸 52が回転すると、これによつてクランクアーム 54が上下動し、力かるクランクアーム 54の上下動によって、フレーム 31 (遊戯用部材 20)が矢示 F— G方向に揺動する。

[0053] そして、前記制御装置 55は、各ロータリエンコーダから出力軸 47, 52の回転角度位置に係る検出信号を受信しつつサーボモータ 46， 51の作動を制御して、出力軸 4 7, 52の回転角度位置が所望の角度位置になるようにこれを制御する。これにより、フレーム 31を支持するクランクアーム 49, 54の上下方向における支持位置が制御される。

[0054] このように構成された遊戯装置 2では、制御装置 55による制御の下、サーボモータ

46, 51が適宜駆動されることによりクランクアーム 49， 54が上下動し、ブラケット 33, 33, 35， 35, 37, 37, 38， 38相互間の連結構造に基づく複合した揺動動作によつて、フレーム 31及び遊戯用部材 20が水平面に対し任意の方向に傾斜する。 [0055] また、遊戯用部材 20,基台 21及びカバーシート 22によって形成される閉塞空間 K 内には、ブロワ 13から空気が供給されて、当該閉塞空間 K内の空気圧力が所定圧力まで高められて、カバーシート 22が遊戯用部材 10及び基台 21よりも外側に膨らんでおり、遊戯用部材 20が傾斜すると、その傾斜下方側と基台 21とが近づくため、当該カバーシート 22の、当該傾斜下方側に取り付けられた部分が、当該遊戯用部材 2 0端部上面よりも上側に膨らんで壁が形成される。

[0056] そして、このようにして遊戯用部材 20が傾斜する中で、子供などの遊戯者 Yは、立つた状態、座った状態、寝そべった状態などで遊戯用部材 20上に乗ったり、遊戯用部材 20上に乗って動き回り、例えば、シーソーに乗ったときのような感覚を楽しんだり、滑り台のように、遊戯用部材 20上面を滑り降りるといった遊びを楽しむことができる

[0057] また、カバーシート 22によって形成された前記壁は、滑り降りてきた遊戯者 Yを受け止めたり、遊戯用部材 20の傾斜によってバランスを崩した遊戯者 Yが、傾斜下方側の遊戯用部材 20端部から落下するのを防止するためのストッパとして機能させることができる。

[0058] また、更に、このように遊戯領域の広い遊戯用部材 20をあらゆる方向に傾斜させると、当該遊戯装置 2の周りにいる子供達の興味をより強く引くことができる。尚、遊戯者 Yやこの遊戯装置 2の周りにいる子供達の安全性がカバーシート 22によって高められていることは、上述の通りである。

[0059] 前記遊戯装置 2では、遊戯用部材 20及び基台 21の形状を円形としたが、矩形状や図 10に示すような長円形としても良ぐまた、遊戯用部材 20上面をあらゆる方向に傾斜させるように構成したが、前記遊戯装置 1と同様に、 1つの水平軸回りにのみ揺動（回転）させるようにしても良い。尚、図 10に示すように、長円形の遊戯用部材 25をその幅方向に平行な水平軸回りに揺動（回転)させると、遊戯用部材 25の傾斜下方側に形成される壁の高さが略一定となるようにカバーシート 22を構成し易くすることができるので、好ましい。

[0060] また、カバーシート 12, 22は、遊戯用部材 10, 20, 25の傾斜を許容することができるとともに、ブロワ 13によって高められた空気圧力によって外方に膨らむことができれば、伸縮性を備えた部材や、通気性を備えた部材から構成しても良い。

[0061] また、更に、前記傾斜装置 15に駆動シリンダ 18を設けず、当該傾斜装置 15を第 1 支持部材 16及び第 2支持部材 17から構成したり、前記傾斜装置 30に、第 1昇降機構 45,第 2昇降機構 50及び制御装置 55を設けず、当該傾斜装置 30を支持機構 32 カゝら構成し、遊戯者 Y自身の力や体重、遊戯者 Yが遊戯用部材 20， 25上で動き回ることによって、当該遊戯用部材 10， 20, 25が傾斜するように構成しても良い。

[0062] また、遊戯用部材 20の駆動に、精密制御可能なサーボモータ 46, 51を用いたが、これに限られるものではなぐ通常の電動モータや油圧モータを用いても何ら差し支えない。但し、複数のモータを用いて遊戯用部材 20の傾斜角や傾斜方向を高度に制御する場合には、サーボモータやステッピングモータを用いるのが好ましい。

[0063] また、三つ以上の昇降機構を用いて遊戯用部材 20を支持する場合には、これを適宜配置することで、当該遊戯用部材 20を安定して支持することができるので、上述した支持機構 32を特に設けるには及ばない。

[0064] また、上述した昇降機構 45, 50は、遊戯用部材 20を昇降させることができる構成のものであれば、上記の構成に何ら限定されるものではない。例えば、その他の例として、図 11及び図 13に示す構成を例示することができる。

[0065] 図 11に示した昇降機構 70は、上下に並設された平板 71 , 72と、平板 71 , 72間に設けられた引張コイルパネ 74及びエアバッグ 73と、平板 71に形成された流路 71a及びこの流路 71aに接続した配管 79を介してエアバッグ 73内に圧縮空気を供給するコンプレッサ 78と、配管 79に介在せしめられた切換弁 75及び流量調整弁 76と、切換弁 75の排気側に設けられた流量調整弁 77とからなる。

[0066] 尚、引張コイルバネ 74及びエアバッグ 73の下端部は共に平板 71の上面に係着され、その上端部は共に平板 72の下面に係着されている。また、切換弁 75及び流量調整弁 76, 77は制御装置 80によってその作動が制御される。また、エアバッグ 73は弾性部材を袋状に形成して構成される。また、この昇降機構 70は、図 12に示すように、例えば、その三つが遊戯用部材 20の下方に適宜間隔で配設されて、平板 72が遊戯用部材 20の下面に係着され、平板 71が基台 21の上面に係着される。

[0067] この昇降機構 70によれば、切換弁 75が給気状態になっている場合、配管 79,流量調整弁 76,切換弁 75及び流路 71aを介してコンプレッサ 78からエアバッグ 73に圧縮空気が供給され、これにより、当該エアバッグ 73が引張コイルパネ 74の収縮力に抗して膨張し、図 11において二点鎖線で示すように、遊戯用部材 20を上方に押し上げる。即ち、その支持位置を上昇させる。

[0068] そして、制御装置 80によって切換弁 75が排気状態に切り換えられると、コンプレツサ 77からの圧縮空気の供給が当該切換弁 75によって遮断される一方、エアバッグ 7 3は引張コイルパネ 74の収縮力によって平板 71 , 72間で押圧され、その内部の気体が前記流路 71a,切換弁 75及び流量調整弁 77を介して外部に排気される。これにより、当該エアバッグ 73が収縮して、遊戯用部材 20が下方に移動する。即ち、その支持位置が降下する。

[0069] 尚、エアバッグ 73が膨張して遊戯用部材 20を上方に押し上げる速度、及びエアバッグ 73が収縮して遊戯用部材 20が下方に移動する速度は、制御装置 80による制御の下、それぞれ流量調整弁 76, 77によって制御される。

[0070] 斯くして、各昇降機構 70は、制御装置 80により、遊戯用部材 20を支持する上下方向の支持位置がそれぞれ制御されて当該支持位置が上下動し、これによつて、遊戯用部材 20はその傾斜方向や傾斜角が変化する。

[0071] また、図 13に示した昇降機構 85は、前記引張コイルパネ 74及び平板 71を省き、配管 79を直接エアバッグ 73に接続した点が前記昇降機構 70と異なり、他の構成は前記昇降機構 70と同じである。

[0072] この昇降機構 85では、切換弁 75が給気状態になっている場合、上記昇降機構 70 の場合と同様にして、配管 79,流量調整弁 76及び切換弁 75を介してコンプレッサ 7 8からエアバッグ 73に圧縮空気が供給され、これにより、当該エアバッグ 73が膨張して、図 13において二点鎖線で示すように、遊戯用部材 20を上方に押し上げる。

[0073] そして、制御装置 80によって切換弁 75が排気状態に切り換えられると、コンプレツサ 77からの圧縮空気の供給が当該切換弁 75によって遮断される一方、エアバッグ 7 3は遊戯用部材 20の自重やその上の遊戯者 Yの体重によって押圧され、その内部の気体が切換弁 75及び流量調整弁 77を介して外部に排気される。これにより、当該エアバッグ 73が収縮して、遊戯用部材 20が下方に移動する。 [0074] また、上例では、遊戯用部材 10, 20, 25を水平面に対して傾斜させるように構成したが、この他、遊戯用部材 10, 20， 25を変位可能に適宜支持して、適宜駆動機構により、例えば、遊戯用部材 10, 20, 25全体を上下動させたり、遊戯用部材 10, 20 , 25を水平回転させたり、遊戯用部材 10, 20, 25を水平移動させるなどして、遊戯者 Yに各種の遊びや遊戯用部材 10， 20, 25が変位したときの感覚を楽しませるようにしても良い。尚、この場合においても、カバーシート 12, 22は、前記駆動機構を外方から覆って閉塞空間 K内に収容した状態で、遊戯用部材 10， 20, 25の上下動や水平回転、水平移動などを許容するように当該遊戯用部材 10， 20, 25に取り付けられる。

[0075] また、前記ブロワ 13は、カバーシート 12， 22の外部に設けた力基台 11， 21上の閉塞空間 K内に設けるようにしても良ぐこのようにすれば、遊戯装置 1， 2の装置構成をコンパクトにすることができる。尚、この場合、カバーシート ₁₂， 22に適宜吸込口を形成して、この吸込ロカ外部の空気を吸い込むようにブロワ 13を構成する。

[0076] また、遊戯用部材 10, 20と基台 11, 21との間の空間を閉塞するカバー体をカバーシート 12, 22として構成した力 S、当該カバー体の一部分のみをカバーシート 12, 22 から構成するようにしても良レ、。産業上の利用可能性

[0077] 以上のように、本発明は、遊園地や公園の他、デパートやスーパーマーケットなどのショッピング施設の遊戯コーナ等に設置する遊戯装置に好適に適用することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 遊戯者が搭乗する搭乗部を備え、該搭乗部を変位可能に支持する遊戯機構と、前記搭乗部を駆動して変位せしめる駆動機構と、

前記カバ一体により形成された閉塞空間内に気体を供給し、該閉塞空間内の気体圧力を高めて、前記カバー体のシート状部分を外方に膨らませる気体供給機構とを備えてなることを特徴とする遊戯装置。

[2] 遊戯者が乗る領域を上面に有する遊戯用部材と、

前記遊戯用部材の下方に配置された基台と、

少なくとも一部分が可撓性を有するシート状の部材力構成され、前記支持機構を内部に収容した状態で前記遊戯用部材と基台との間の空間を閉塞するように、上端部が前記遊戯用部材に固着される一方、下端部が前記基台に固着されるカバー体と、

前記カバー体は、前記遊戯用部材の傾斜を許容するように構成されるとともに、前記閉塞空間内の気体圧力が高められることによって、前記シート状部分が外方に膨らむように構成されてなることを特徴とする遊戯装置。

[3] 前記基台上の前記閉塞空間内に配設されて前記遊戯用部材を傾斜させる傾斜機構を更に備えてなることを特徴とする請求項 2記載の遊戯装置。