JPH0717345Y2 - パチンコ遊技装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、パチンコ店内の雰囲気の高級化を図ることが
できるようにしたパチンコ遊技装置に関する。

従来の技術 従来、パチンコ店において遊技者がパチンコをする場合
には、パチンコ遊技台の前に設けられた椅子に腰掛け
て、パチンコ遊技台の球発射機構と弾球力調節機構とを
パチンコ遊技台の正面下部の回転操作具の操作により作
動させるようになっていた。

考案が解決しようとする課題 しかし、遊技者の腰掛ける椅子はその後部に高さの低い
腰当てを設けただけであつて遊技者が背中を寄り掛から
せて座ることはできず、しかも、回転操作具はパチンコ
遊技台から離すことができないようになつているため
に、遊技者は回転操作具を操作するのに身体をパチンコ
遊技台に近付けなければならなかつた。

このため、遊技者がパチンコ遊技台にかじりつくような
姿勢をとることとなり、このような姿勢で遊技者が並ん
でいるパチンコ店内の雰囲気は、落ち着きがないものと
なり、高級なイメージからは程遠いという欠点があつ
た。

課題を解決するための手段 本考案は、上記課題を解決するための手段として、パチ
ンコ遊技台と相対する位置に、背もたれを備えた椅子を
配置し、その椅子に座つた遊技者の手元におけるコント
ローラのアウタケーシング内にインナケーブルを摺動自
由に挿通した可撓性を有するコントロールケーブルまた
は有線もしくは無線による電気的通信手段を介した遠隔
操作によりパチンコ遊技台の球発射機構と弾球力調節機
構とを作動させるようにした構成とした。

上記構成において、椅子に肘掛けを設け、その肘掛けに
コントローラを取り付けるようにしてもよい。

考案の作用及び効果 本考案は上記構成になり、遊技者は椅子に腰掛けてその
背もたれに寄り掛かつた姿勢をとり、手元でコントロー
ラを操作してパチンコ遊技台の球発射機構と弾球力調節
機構とを作動させることによりプレイする。

本考案によれば、プレイ中の遊技者が、パチンコ遊技台
にかじりつくことなく、ゆつたりとくつろいだ姿勢をと
れるようにしたから、パチンコ店内を落ち着いた高級感
溢れる雰囲気にすることができるとともに、遊技者が快
適な気分でパチンコを楽しむことができる効果がある。

なお、椅子に肘掛けを設け、その肘掛けにコントローラ
を取り付けるようにした場合には、腕を肘掛けに載せる
ことによって、より楽な姿勢をとることができるととも
に、コントローラを手で把持しなくてもよいという利点
がある。

実施例 以下、本考案の第１実施例を第１図及び第２図に基づい
て説明する。

第１図において、１は、詳しくは後述する球発射機構20
と弾球力調節機構30とを備えたパチンコ遊技台であり、
複数台のパチンコ遊技台１が並列して設けられている。
各パチンコ遊技台１の正面と相対する位置には、夫々、
床面に水平移動不能かつ小角度の回転可能に取り付けら
れた椅子４が設けられている。椅子４には、背もたれ５
と左右一対の肘掛け６、６が備えられている。右側の肘
掛け６の前端部には、遠隔操作によつて球発射機構20と
弾球力調節機構30の作動を行うコントローラ８が固定さ
れており、このコントローラ８とパチンコ遊技台１との
間には、パチンコ遊技台１側へ操作力を伝達するための
コントロールケーブル９が配索されている。

コントローラ８は、その上面に回転操作具10を支持する
とともに、内部に回転操作具10と一体的に回転する駆動
プーリ11を支持した構造になる。回転操作具10は図示し
ないばねの弾力により反時計方向への復帰力を付与され
ている。駆動プーリ11には、コントロールケーブル９の
アウタケーシング12内に摺動自由に挿通されたインナケ
ーブル13の操作端が結合されており、回転操作具10の時
計方向への回転操作にともない、インナケーブル13がそ
の操作端部を駆動プーリ11に巻き取られてコントローラ
８側へ引つ張られるようになつている。

第２図に示す球発射機構20は、上端を発射レール21の基
端に対応させた打球鎚22と先端にローラ24を軸支した従
動アーム23とを、一体的に揺動するように軸25により支
持するとともに、従動アーム23のローラ24を、モータ26
の出力軸27に固着した駆動羽根28に係合させた構造にな
る。モータ26は、コントロールケーブル９と一体に配索
された図示しないリード線を介して、コントローラ８に
設けた図示しないスイッチに接続されており、回転操作
具10が回転されると、スイッチが作動してモータ26の駆
動が開始するようになっている。

同じく第２図に示す弾球力調節機構30は、打球鎚22及び
従動アーム23と一体的に回転する従動プーリ31に引張り
コイルばね32を掛け回してその一端を固着するととも
に、引張りコイルばね32の他端に、前記インナケーブル
13の転向プーリ33に掛け回された作動端を連結した構造
になる。引張りコイルばね32は、打球鎚22を打球方向に
付勢しており、その付勢力は、コントローラ８の回転操
作具10の回転角度を増大させて引張りコイルばね32の引
張り長さを長くすることにより、強くなるようになつて
いる。

本第１実施例は上記構成になり、遊技者は、椅子４に腰
掛けて背もたれ５に寄り掛かるとともに両腕を肘掛け
６、６に載せることにより、上体をパチンコ遊技台１か
ら離したくつろいだ姿勢をとる。そして、右手で回転操
作具10を回転操作すると、球発射機構20のモータ26が駆
動を開始して駆動羽根28との係合により打球鎚22が揺動
を繰り返すとともに弾球力調節機構30による打球鎚22の
弾球力の調節が行われ、打球鎚22の揺動と連動して供給
される遊技球ａが、打球鎚22によつて所望の強さで弾き
飛ばされる。

プレイの間、遊技者は、椅子４にゆつたりとくつろいだ
姿勢で座つているから、疲労が少なく、快適な気分でパ
チンコを楽しむことができる。

また、パチンコ店内は、従来のように遊技者がパチンコ
遊技台にかじりつくような姿勢でプレイしていた場合と
は異なり、落ち着いた高級感の溢れる雰囲気となる。

なお、本第１実施例においては、コントローラ８を椅子
４の肘掛け６に固定して設けたが、コントローラを肘掛
けから取り外し可能とし、遊技者が膝の上等の所望の位
置にコントローラを置いて操作できるようにしてもよ
い。

次に、本考案の第２実施例を第３図に基づいて説明す
る。

本第２実施例は、弾球力調節機構40の作動を電気的に行
うようにしたものである。図中、41は、サーボモータで
あつて、その出力軸42に固着したウオーム43にはウオー
ムホイール44が噛み合わされている。ウオームホイール
44と一体的に回動する駆動アーム45の先端は、従動プー
リ46に掛け回された引張りコイルばね47にワイヤ48を介
して連結されており、サーボモータ41が駆動すると駆動
アーム45の揺動角度が変化して引張りコイルばね47の付
勢力が変化するようになつている。サーボモータ41は、
リード線49を介することにより、第３図には図示しない
椅子に設けたコントローラの回転操作具に接続されてお
り、回転操作具を回転させると、その回転角度の変化に
対応してサーボモータ41が駆動し、引張りコイルばね47
の引張り長が変化して球発射機構20の打球鎚22に作用す
る付勢力が調節されるようになつている。

また、上記第２実施例の変形例として、球発射機構20の
モータ26と弾球力調節機構40のサーボモータ41とを、椅
子側のコントローラから無線によつて遠隔操作するよう
にしてもよい。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示し、第１図は第１実施例
の斜視図、第２図はその球発射機構、弾球力調節機構及
びコントローラの拡大斜視図であり、第３図は第２実施
例の球発射機構及び弾球力調節機構の拡大斜視図であ
る。 1:パチンコ遊技台、4:椅子、5:背もたれ、6:肘掛け、8:
コントローラ、20:球発射機構、30、40:弾球力調節機構

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ遊技台と相対する位置に、背もた
   れを備えた椅子を配置し、該椅子に座つた遊技者の手元
   におけるコントローラのアウタケーシング内にインナケ
   ーブルを摺動自由に挿通した可撓性を有するコントロー
   ルケーブルまたは有線もしくは無線による電気的通信手
   段を介した遠隔操作により前記パチンコ遊技台の球発射
   機構と弾球力調節機構とを作動させるようにしたことを
   特徴とするパチンコ遊技装置
2. 【請求項２】前記椅子に肘掛けを設け、該肘掛けに前記
   コントローラを取り付けたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のパチンコ遊技装置