JP4105568B2 - 遊戯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊園地や公園の他、デパートやスーパーマーケットなどのショッピング施設の遊戯コーナ等に設置して好適な遊戯装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
遊園地等に娯楽を目的とした各種遊戯施設が設置されているのは周知の通りである。例えば、水平に設けた回転支軸にアームを設け、このアームに座席を取り付けて構成し、前記回転支軸を中心として座席を垂直面内で回転又は揺動させるようにした遊戯装置が知られている。これらの装置によれば、座席に搭乗した遊戯者は、上昇時に重力(G)を体感する一方、降下時に無重力感を体感し、日常生活では到底味わうことのできない特異な感覚を体感できることから、当該装置は若年層をはじめとして多くの人の人気を得ている。
【0003】
また、遊戯者にスピード感やスリル感を味わわせる乗物としてジェットコースタ等もよく知られている。そして近年では、更にスピード感やスリル感の増した乗物として宙返り部や急反転部を設けたものが提案されており、これも日常生活では到底味わうことのできない特異な感覚を手軽に体感できることから、若年層をはじめとして多くの人の人気を得ている。
【0004】
しかしながら、上述した遊戯装置はいずれも大型の装置であり、デパートやスーパーマーケットにおける遊戯コーナのように、設置スペースが限られている場所には、とても設置できるようなものではなかった。また、製造コストが極めて高くつくという問題もある。
【0005】
更に、上記遊戯装置はいずれも体力的に成長した若者向けに開発されたものであり、従来、当該若者より若年の幼児層に向けた遊戯装置,設備は極限られたものであった。
【0006】
本発明はかかる実情の下なされたものであり、製造コストが安価で、限られたスペースに設置でき、しかも幼児が気軽に利用することができる、従来にない遊戯装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するための本発明は、上面が所定広さの遊戯領域となった床部材と、前記床部材の下面に係着して、水平軸を中心としてその軸周りに回転可能に前記床部材を支持する支持手段と、前記床部材の下面を支持するとともに、支持したその支持位置を昇降させる昇降手段とを設けて構成したことを特徴とする遊戯装置に係る。
【0008】
この遊戯装置によれば、昇降手段により支持された床部材の支持位置が、当該昇降手段の作動によって昇降する。これにより、支持手段によって支持された床部材が水平軸周りに回転して傾斜するとともに、その傾斜角が変化する。
【0009】
そして、このようにして、傾斜角が変化する床部材上で遊戯者は種々の遊戯を楽しむことができる。例えば、遊戯者は床部材上に居るだけで、当該床部材の傾斜角が変化して上下動するので、シーソーに乗ったような感覚を体感することができ、また、床部材の傾斜角を適宜大きくすれば、傾斜した床部材上を滑り降りるといった滑り台に似た遊戯を楽しむことができる。
【0010】
尚、この場合、前記支持手段は、前記床部材の中央部下方に配設されて、該床部材の中央部下面に係着しているのが好ましい。このようにすれば、支持手段を中心としてその両側の床部材を同程度に上下動させることができ、遊戯者に、よりシーソーに似た遊戯を楽しませることができる。また、床部材の傾斜角をより大きくすることがで、上述した滑降遊戯を行い易くなる。
【0011】
また、本発明は、上面が所定広さの遊戯領域となった床部材と、この床部材の下面に係着して、これを水平面に対して任意の方向に傾斜自在に支持する支持手段と、前記床部材の下面を支持するとともに、支持したその支持位置を昇降させる少なくとも二つの昇降手段とを設けて構成したことを特徴とする遊戯装置に係る。
【0012】
この遊戯装置によれば、床部材を支持する少なくとも二つの昇降手段の各支持位置が、各昇降手段の作動によってそれぞれ昇降する。これにより、水平面に対して任意の方向に傾斜自在に支持された床部材の傾斜方向及び傾斜角が、各昇降手段の上下方向における支持位置に応じて変化する。
【0013】
そして、このようにして、傾斜方向及び傾斜角が刻々変化する床部材上で遊戯者は種々の遊戯を楽しむことができる。例えば、上記と同様に、遊戯者は床部材上に居るだけで、当該床部材の傾斜方向及び傾斜角が変化して上下動するので、シーソーに乗ったような感覚を体感することができ、また、床部材の傾斜角を適宜大きくすれば、傾斜した床部材上を滑り降りるといった滑り台に似た遊戯を楽しむことができる。
【0014】
尚、この場合にも、上記と同様に、前記支持手段は、前記床部材の中央部下方に配設されて、該床部材の中央部下面に係着しているのが好ましい。このようにすれば、支持手段を中心としてその両側の床部材を同程度に上下動させることができ、遊戯者に、より大きな変化を体感させることができるとともに、上述した滑降遊戯を行い易くなる。
【0015】
また、本発明は、上面が所定広さの遊戯領域となった床部材と、前記床部材の下面を支持するとともに、支持したその支持位置を昇降させる少なくとも三つの昇降手段とを設けて構成したことを特徴とする遊戯装置に係る。
【0016】
この遊戯装置によれば、床部材を支持する少なくとも三つの昇降手段の各支持位置が、各昇降手段の作動によってそれぞれ昇降し、これにより、各昇降手段の上下方向における支持位置に応じて、床部材の傾斜方向及び傾斜角が変化する。したがって、この遊戯装置によっても上記と同様の効果が奏される。尚、この場合、各昇降手段は床部材を安定して支持することができるように、適宜間隔をあけて配置するのが好ましい。
【0017】
更に、上述した各遊戯装置は、前記床部材の周囲を包囲する包囲部材と、可撓性を有するシート状且つ環状をしたカバー部材とを更に備え、カバー部材の外周縁部が前記床部材の可動領域より上方の前記包囲部材に接着される一方、内周縁部が前記床部材表面の外周縁部に接着された構成であるのが好ましい。
【0018】
かかる構成の遊戯装置によれば、床部材の周囲にこれを包囲するように包囲部材が設けられているので、床部材上に複数のボールを配置すれば、床部材の変位によってボールが動き回り、遊戯者はこのように動き回るボールを捕獲するといった遊戯を楽しむことができる。また、包囲部材の高さを適宜高くすれば、床部材上の遊戯者が当該床部材上から外に飛び出すのを当該包囲部材によって防止することができる。
【0019】
また、床部材の周囲に包囲部材を設けると、当然のことながら、床部材と包囲部材との間に隙間が生じ、この隙間に遊戯者の手などが挟まって、怪我をするといったことが懸念されるが、外周縁部が床部材の可動領域より上方の包囲部材に接着され、且つ内周縁部が床部材表面の外周縁部に接着されたカバー部材が設けられているので、包囲部材と床部材との間に形成された隙間がカバー部材によって覆い隠され、これにより、同隙間部分に遊戯者の手などが挟まって怪我をするのが防止される。
【0020】
更に、前記カバー部材は、その内周縁部が下側に折り返された状態で前記床部材表面の外周縁部に接着されているのが好ましい。このようにすれば、カバー部材が床部材の中央側に膨出した状態で湾曲するので、上下動する床部材と固定された包囲部材との間に当該カバー部材が噛み込むのが防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について、添付図面に基づき説明する。尚、図1は、本発明の一実施形態に係る遊戯装置の全体を示した斜視図であり、図2は、当該遊戯装置の一部分を示した斜視図であり、図3は、当該遊戯装置の傾斜装置を示した平面図である。また、図4は、当該傾斜装置の作動状態を説明するための断面図であって、図3における矢視A−A方向の断面図である。図5は、同じく当該傾斜装置の作動状態を説明するための断面図であって、図3における矢視B−B方向の断面図である。また、図6、図7及び図8は、それぞれ当該遊戯装置の作用を説明するための説明図である。
【0022】
図1に示すように、本例の遊戯装置1は、4箇所に立設された支柱2及び床部材4から構成される2階建ての構造を備え、1階部分及び2階部分のそれぞれに、遊戯者が遊戯を行うための領域(遊戯部)が形成されている。
【0023】
2階の遊戯部は、各支柱2間に掛け渡した(張り渡した)ネット5及びシート6によって外部と仕切られた遊戯空間を備え、この遊戯空間内に多数の風船8が配置されるとともに、支柱2の上端部に配設された送風機7によって、当該遊戯空間内の空気が流動せしめられるように構成されており、かかる空気流によって、遊戯空間内の風船8が攪拌され、当該風船8が浮遊,乱舞するようになっている。
【0024】
尚、前記ネット5は、遊戯空間の天井に当たる部分にも掛け渡されている(張り渡されている)。また、遊戯者は、階段3から前記遊戯空間内に入ることができるようになっている。
【0025】
この2階の遊戯部では、風船8が浮遊,乱舞する遊戯空間内において、例えば、風船8によって視界が遮られることを利用した「鬼ごっこ」や、浮遊,乱舞する風船8を捕獲するといった遊戯のように、遊戯者は当該遊戯空間内において種々の遊戯を楽しむことができる。
【0026】
一方、1階の遊戯部は、枡状に細分された第1の遊戯部11、第2の遊戯部15、第3の遊戯部20及び第4の遊戯部25の4つの遊戯部から構成される。第1の遊戯部11は、プール内に多数のボール12を収容した、所謂ボールプールと呼ばれる遊戯部であり、第2の遊戯部15は、縫い包み16を配設した遊戯部であり、第3の遊戯部20は、気密且つ袋状の弾性体内に圧縮気体を充填して構成したマット21を配設した遊戯部である。
【0027】
この第1の遊戯部11では、遊戯者は、プール内に多数配設されたボール12に埋没した状態で遊戯を楽しむことができ、第2の遊戯部15では、縫い包み16に乗りあがるなどして遊ぶことができ、第3の遊戯部20では、マット21上で飛び跳ねるといった遊戯を楽しむことができる。
【0028】
また、第4の遊戯部25は、図2に拡大して示すように、四角形をした窓枠状の腰掛部材26と、この腰掛部材26の内側に配設された床部材27と、床部材27上に配置されたボール28と、床部材27を傾斜させる図3乃至図5に示した傾斜装置30などから構成される。
【0029】
前記床部材27は矩形形状をした平板状の部材からなり、その上面が所定広さの遊戯領域となっている。そして、上記のように腰掛部材26の内側に配設されることで、当該腰掛部材材26によって包囲された状態となっている。また、床部材27は、図3乃至図5に示すように、角パイプを柵状に連結して構成されたフレーム40上に載置,固定されている。
【0030】
前記腰掛部材26の上面には、同じく四角形をした窓枠状のカバーシート29が貼着されており、このカバーシート29は更に、その内周縁部が下側に折り返されて、床部材27の外周縁部に貼着され、結果、図2並びに図6乃至図8に示すように、床部材27の中央側に膨出,湾曲し、ゆとりを持った状態となっている。
【0031】
図3乃至図5に示すように、前記傾斜装置30は、床部材27の下方に配設されたベースプレート31と、このベースプレート31上に配設され、前記床部材27の載置,固定されたフレーム40を支持する支持機構32と、同じくベースプレート31上に前記支持機構32を中心として90°の角度で配設され、前記床部材27の載置,固定されたフレーム40を支持するとともに、その支持位置を上下方向に昇降させるように構成された第1の昇降機構45及び第2の昇降機構50と、この第1の昇降機構45及び第2の昇降機構50の作動を制御する制御装置55とから構成される。
【0032】
前記支持機構32は、前記ベースプレート31の中心部上面に適宜間隔を空けて立設された一対の支持ブラケット33,33と、この支持ブラケット33,33間に配設される平面視十字形状をした連結板34と、この連結板34の各片縁部上面にそれぞれに立設された2対のブラケット35,35,38,38と、前記フレーム40を構成する中央部の部材41,42からそれぞれ下方に垂下するように設けられたブラケット37,37などから構成される。
【0033】
前記ブラケット35,35は、前記支持ブラケット33,33間に位置する連結板34の各片上面に立設され、前記支持ブラケット33,33に螺着された支持軸36,36によって矢示C−D方向に揺動自在に支持されている。また、前記ブラケット38,38は、前記ブラケット37,37を挟むように前記連結板34上に立設され、ブラケット37,37に螺着された支持軸39,39によって矢示E−F方向に揺動自在に支持されている。
【0034】
斯くして、フレーム40及び床部材27は、支持機構32の前記矢示C−D方向及び矢示E−F方向への複合した揺動動作によって、その中心部を中心として水平面に対し任意の方向に傾斜可能に当該支持機構32によって支持される。
【0035】
前記第1の昇降機構45は、ロータリエンコーダを備えたサーボモータ46と、相互に連結された2本のクランクアーム48,49とからなり、クランクアーム48の端部がサーボモータ46の出力軸47に連結され、クランクアーム49の端部がフレーム40を構成する部材の内、前記ブラケット37,37の配列方向と平行に設けられた部材43に接続されている。そして、出力軸47が回転すると、これによってクランクアーム49が上下動し、かかるクランクアーム49の上下動によって、前記フレーム40及びこれに載置,固定される床部材27が前記矢示C−D方向に揺動せしめられる。
【0036】
また、前記第2の昇降機構50は、同じくロータリエンコーダを備えたサーボモータ51と、相互に連結された2本のクランクアーム53,54とからなり、クランクアーム53の端部がサーボモータ51の出力軸52に連結され、クランクアーム54の端部がフレーム40を構成する部材の内、前記支持ブラケット33,33の配列方向と平行に設けられた部材44に接続されている。そして、出力軸52が回転すると、これによってクランクアーム54が上下動し、かかるクランクアーム534上下動によって、前記フレーム40及び床部材27が前記矢示E−F方向に揺動せしめられる。
【0037】
そして、前記制御装置55は、前記各ロータリエンコーダから前記出力軸47,52の回転角度位置に係る検出信号を受信しつつ前記サーボモータ46,51の作動を制御して、前記出力軸47,52の回転角度位置が所望の角度位置になるようにこれを制御する。これにより、前記フレーム40を支持するクランクアーム49,54の上下方向における支持位置が制御される。
【0038】
尚、上記の如く揺動する床部材27の可動領域は、前記腰掛部材26の上面より下方となっている。
【0039】
斯くして、この第4の遊戯部25では、制御装置55による制御の下、サーボモータ46,51が適宜駆動されることにより、前記ブラケット33,33,35,35,37,37,38,38相互間の連結構造に基づく、前記矢示C−D方向及び矢示E−F方向への複合した揺動動作によって、フレーム40及び床部材27がその中心部を中心として水平面に対し任意の方向に傾斜し、図6乃至図8に示すように、床部材27上に配置されたボール28が、当該傾斜によって床部材27上を転動する。
【0040】
そして、このように床部材27が揺動する第4の遊戯部25内に入った遊戯者は、床部材27上に居るだけで、当該床部材27の傾斜方向や傾斜角が変化するので、かかる変化によって自身が上下動し、シーソーに乗ったような感覚を体感したり、動き回るボール28を捕獲するといった遊戯を楽しむことができる。
【0041】
尚、上述したように、床部材27の外周縁部には、他方が腰掛部材26の上面に貼着されたカバーシート29が貼着されており、腰掛部材26と床部材27との間に形成された隙間がこのカバーシート29によって覆い隠されているので、同隙間部分に遊戯者の手などが挟まって怪我をするのが防止される。
【0042】
以上詳述したように、本例の遊戯装置1は2階建て構造となっているので、各種遊戯を行うことができる領域を集約することができ、小さい設置面積で様々な遊戯を遊戯者に楽しませることができる。
【0043】
また、第4の遊戯部25では、床部材27を任意な方向に揺動,傾斜させるという従来に無い構造を採用しているので、遊戯者は従来に無い新規な趣味感に溢れた遊戯を楽しむことができる。
【0044】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は何ら上例のものに限定されるものではない。
【0045】
例えば、上例では、第4の遊戯部25において、床部材27を腰掛部材26によって包囲するように構成し、支持機構32によって床部材27を(実際にはフレーム40を介して)支持し、それぞれサーボモータ46,51を有する第1及び第2の2つの昇降機構45,50によって床部材27を傾斜させるように構成したが、図9及び図10に示すように、壁部材60により床部材27を包囲するように構成し、継手61により床部材27を支持するとともに、一つのサーボモータ73を有する昇降機構65によって床部材27を傾斜させるように構成しても良い。
【0046】
前記継手61は、上端部が床部材27の中央部下面に係着され、水平軸(図10において紙面と直交する軸線)周り、即ち、矢示H−I方向に回転可能に前記床部材27を支持する。
【0047】
また、前記昇降機構65は、前記水平軸と平行に配設された駆動軸67と、この駆動軸67を回転自在に支持する軸受66,66と、相互に連結されたクランクアーム68,69及び70,71と、駆動軸67に係着されたギヤ72と、駆動軸67と並んで配設されたサーボモータ73と、サーボモータ73の出力軸に係着され、前記ギヤ72と噛合したギヤ74とから構成される。
【0048】
そして、図9に示すように、前記クランクアーム68はその端部が前記駆動軸67の右端部に係着される一方、クランクアーム69の端部は床部材27の下面に接続された状態となっており、また、同様に、クランクアーム70の端部は駆動軸の左端部に係着され、クランクアーム71の端部は床部材27の下面に接続された状態となっている。
【0049】
また、前記カバーシート29は、その外周縁が床部材27の可動領域より上方の壁部材60内面に貼着された状態となっている。
【0050】
以上の構成を備えた第4の遊戯部25では、前記制御装置55によってサーボモータ73が駆動,制御され、その出力軸に係着されたギヤ74と駆動軸67に係着されたギヤ72との噛合関係によって当該駆動軸67が軸中心に回転し、その各軸端に係着されたクランクアーム68,70の回動によって、これらに連結されたクランクアーム69,71がそれぞれ上下動し、これによって床部材27が前記矢示H−I方向に揺動する。
【0051】
尚、前記制御装置55は、サーボモータ73に備えられたロータリエンコーダから前記出力軸の回転角度位置に係る検出信号を受信しつつ前記サーボモータ73の作動を制御して、前記出力軸の回転角度位置が所望の角度位置になるようにこれを制御する、即ち、前記クランクアーム68,70の上下方向における支持位置を制御する。
【0052】
斯くして、上記構成によっても、床部材27が揺動せしめられてその傾斜角が変化し、上記の例と同様に、遊戯者は、床部材27上に居るだけで、シーソーに乗ったような感覚を体感したり、床部材27の傾斜角を適宜大きくすることで、傾斜した床部材27上を滑り降りるといった滑り台に似た遊戯を楽しむことができる。
【0053】
また、上記各例では、床部材27の駆動に、精密制御可能なサーボモータを用いたが、これに限られるものではなく、通常の電動モータや油圧モータを用いても何ら差し支えない。但し、複数のモータを用いて床部材27の傾斜角や傾斜方向を高度に制御する場合には、サーボモータやステッピングモータを用いるのが好ましい。
【0054】
また、三つ以上の昇降機構を用いて前記床部材27を支持する場合には、これを適宜配置することで、当該床部材27を安定して支持することができるので、上述した支持機構32,61は特にこれを設けるには及ばない。
【0055】
また、上述した昇降機構45,50,65は、床部材27を昇降させることができる構成のものであれば、上記の構成に何ら限定されるものではない。例えば、その他の例として、図11及び図13に示した構成を例示することができる。
【0056】
図11に示した昇降機構80は、上下に並設された平板81,82と、この平板81,82間に設けられた引張コイルバネ84及びエアバッグ83と、平板81に形成された流路81a及びこの流路81aに接続した配管89を介して前記エアバッグ83内に圧縮空気を供給するコンプレッサ88と、前記配管89に介在せしめられた切換弁85及び流量調整弁86と、切換弁85の排気側に設けられた流量調整弁87とからなる。
【0057】
尚、引張コイルバネ84及びエアバッグ83の下端部は共に前記平板81の上面に係着され、その上端部は共に平板82の下面に係着されている。また、切換弁85及び流量調整弁86,87は制御装置90によってその作動が制御される。また、エアバッグ83は弾性部材を袋状に形成して構成される。また、この昇降機構80は、図12に示すように、例えば、その三つが前記床部材27の下方に適宜間隔で配設され、その平板82が床部材27の下面に係着された状態となっている。
【0058】
この昇降機構80によれば、切換弁85が給気状態になっている場合、配管89,流量調整弁86,切換弁85及び流路81aを介して前記コンプレッサ88から前記エアバッグ83に圧縮空気が供給され、これにより、当該エアバッグ83が引張コイルバネ84の収縮力に抗して膨張し、図11において二点鎖線で示すように、床部材27を上方に押し上げる。即ち、その支持位置を上昇させる。
【0059】
そして、制御装置90によって切換弁85が排気状態に切り換えられると、コンプレッサ87からの圧縮空気の供給が当該切換弁85によって遮断される一方、エアバッグ83は引張コイルバネ84の収縮力によって平板81,82間で押圧され、その内部の気体が前記流路81a,切換弁85及び流量調整弁87を介して外部に排気される。これにより、当該エアバッグ83が収縮して、床部材27が下方に移動する。即ち、その支持位置が降下する。
【0060】
尚、エアバッグ83が膨張して床部材27を上方に押し上げる速度、及びエアバッグ83が収縮して床部材27が下方に移動する速度は、制御装置90による制御の下、それぞれ流量調整弁86及び流量調整弁87によって制御される。
【0061】
斯くして、各昇降機構80は、制御装置90により、床部材27を支持する上下方向の支持位置がそれぞれ制御されて当該支持位置が上下動し、これによって、床部材27はその傾斜方向や傾斜角が変化し、遊戯者は、傾斜方向及び傾斜角が刻々変化する床部材27上で、上述した種々の遊戯を楽しむことができる。
【0062】
また、図13に示した昇降機構95は、昇降機構80を構成する引張コイルバネ84,平板81を省き、配管89を直接エアバッグ83に接続した点が前記昇降機構80と異なり、他の構成は前記昇降機構80と同じである。
【0063】
この昇降機構95では、切換弁85が給気状態になっている場合、上記昇降機構80の場合と同様にして、配管89,流量調整弁86及び切換弁85を介して前記コンプレッサ88から前記エアバッグ83に圧縮空気が供給され、これにより、当該エアバッグ83が膨張して、図13において二点鎖線で示すように、床部材27を上方に押し上げる。
【0064】
そして、制御装置90によって切換弁85が排気状態に切り換えられると、コンプレッサ87からの圧縮空気の供給が当該切換弁85によって遮断される一方、エアバッグ83は床部材27の自重やその上の遊戯者の体重によって押圧され、その内部の気体が前記切換弁85及び流量調整弁87を介して外部に排気される。これにより、当該エアバッグ83が収縮して、床部材27が下方に移動する。
【0065】
このように、この昇降機構95によっても、床部材27を支持する上下方向の支持位置が上下動し、これによって、床部材27はその傾斜方向や傾斜角が変化し、遊戯者は、傾斜方向及び傾斜角が刻々変化する床部材27上で、上述した種々の遊戯を楽しむことができる。
【0066】
また、上述した例では、ボール28を床部材27上に配置した構成を例示したが、これに限られるものではなく、袋内に粉粒体を充填してマット状に形成したものなど、各種の付属物を床部材27上に配置して、遊戯者の遊戯に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊戯装置の全体を示した斜視図である。
【図2】実施形態に係る遊戯装置の一部分を示した斜視図である。
【図3】実施形態に係る遊戯装置の傾斜装置を示した平面図である。
【図4】実施形態に係る傾斜装置の作動状態を説明するための断面図であって、図3における矢視A−A方向の断面図である。
【図5】実施形態に係る傾斜装置の作動状態を説明するための断面図であって、図3における矢視B−B方向の断面図である。
【図6】実施形態に係る遊戯装置の作用を説明するための説明図である。
【図7】実施形態に係る遊戯装置の作用を説明するための説明図である。
【図8】実施形態に係る遊戯装置の作用を説明するための説明図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る遊戯装置を示した側断面図であって、図10における矢視G−G方向の断面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る遊戯装置を示した正断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態に係る昇降機構を一部ブロック図で示した正面図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る昇降機構の配置例を示した平面図である。
【図13】本発明の更に他の実施形態に係る昇降機構を一部ブロック図で示した正面図である。
【符号の説明】
1 遊戯装置
25 第4の遊戯部
26 腰掛部材
27 床部材
29 カバーシート
30 傾斜装置
32 支持機構
45 第1の昇降機構
50 第2の昇降機構
55 制御装置
Claims (6)
- 上面が所定広さの遊戯領域となった床部材と、
前記床部材の下面に係着して、水平軸を中心としてその軸周りに回転可能に前記床部材を支持する支持手段と、
前記床部材の下面を支持するとともに、支持したその支持位置を昇降させる昇降手段と、
前記床部材の周囲を包囲する包囲部材と、
可撓性を有するシート状且つ環状をしたカバー部材とを備えてなり、
前記カバー部材は、その外周縁部が前記床部材の可動領域より上方の前記包囲部材に接着される一方、その内周縁部が前記床部材表面の外周縁部に接着されてなることを特徴とする遊戯装置。 - 前記支持手段が前記床部材の中央部下方に配設され、該床部材の中央部下面に係着せしめられてなる請求項1記載の遊戯装置。
- 上面が所定広さの遊戯領域となった床部材と、
前記床部材の下面に係着して、前記床部材を水平面に対して任意の方向に傾斜自在に支持する支持手段と、
前記床部材の下面を支持するとともに、支持したその支持位置を昇降させる少なくとも二つの昇降手段と、
前記床部材の周囲を包囲する包囲部材と、
可撓性を有するシート状且つ環状をしたカバー部材とを備えてなり、
前記カバー部材は、その外周縁部が前記床部材の可動領域より上方の前記包囲部材に接着される一方、その内周縁部が前記床部材表面の外周縁部に接着されてなることを特徴とする遊戯装置。 - 前記支持手段が前記床部材の中央部下方に配設され、該床部材の中央部下面に係着せしめられてなる請求項3記載の遊戯装置。
- 上面が所定広さの遊戯領域となった床部材と、
前記床部材の下面を支持するとともに、支持したその支持位置を昇降させる少なくとも三つの昇降手段と、
前記床部材の周囲を包囲する包囲部材と、
可撓性を有するシート状且つ環状をしたカバー部材とを備えてなり、
前記カバー部材は、その外周縁部が前記床部材の可動領域より上方の前記包囲部材に接着される一方、その内周縁部が前記床部材表面の外周縁部に接着されてなることを特徴とする遊戯装置。 - 前記カバー部材は、その内周縁部が下側に折り返された状態で前記床部材表面の外周縁部に接着されてなることを特徴とする請求項1乃至5記載のいずれかの遊戯装置。
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