WO2006016487A1

WO2006016487A1 - 移動案内装置、携帯移動案内装置、移動案内システム、移動案内方法、移動案内プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

Info

Publication number: WO2006016487A1
Application number: PCT/JP2005/013925
Authority: WO
Inventors: Ichiro Hatano; Koji Hirose; Hitoshi Kaneko
Original assignee: Pioneer Corporation; Increment P Corporation
Priority date: 2004-08-11
Filing date: 2005-07-29
Publication date: 2006-02-16
Also published as: CN101002070A; JPWO2006016487A1; US7818125B2; US20080077324A1; EP1777497A4; JP4445968B2; EP1777497A1

Abstract

　入力操作や通信により携帯端末装置からの転送要求に基づいて、車載端末装置で表示している案内誘導の地図情報の縮尺率と車両の現在位置とを記載した２次元コードを生成する。携帯端末装置で表示する領域に対応する領域の地図情報とともに２次元コードを端末表示部に表示する。携帯端末装置の撮像手段で２次元コードを撮像すると、コード解析手段で縮尺率および現在位置を認識し、サーバ装置から縮尺率に対応し現在位置を少なくとも含む領域の地図情報を受信し、携帯端末表示部に表示する。同様な表示状態の地図情報を継続し、利用者は違和感なく異なる端末でも良好に案内誘導を継続できる。

Description

明細書

移動案内装置、携帯移動案内装置、移動案内システム、移動案内方法、移動案内プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

技術分野

[0001] 本発明は、移動体の移動に関して案内する移動案内装置、端末移動案内装置、携帯移動案内装置、移動案内システム、移動案内方法、移動案内プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。

背景技術

[0002] 従来、車載用のナビゲーシヨン装置において、通信により地図情報や移動経路などを取得し、この取得した地図情報や移動経路に基づいて案内誘導する構成が知られている（例えば、特許文献 1参照)。この特許文献 1に記載のものは、車両に搭載した端末装置の通信状態認識手段により、サーバ装置との情報の送受信が可能か否かを判断する。情報の送受信が可能ではないと判断した場合、端末装置で取得した現在位置情報、目的地情報および設定条件情報を内蔵メモリに格納した状態で待機状態となる。所定時間毎に通信状態を認識し、送受信が可能と判断した場合、端末装置のシステム制御部により、端末通信手段を制御し、内蔵メモリに格納しておいた各情報をサーバ装置に送信させる。サーバ装置で各情報に基づいて移動経路を設定し、端末装置へ送信させる。通信状態が回復して移動経路を受信した端末装置は、受信した移動経路に基づ、て車両の案内誘導をする。

[0003] 特許文献 1 :特開 2003— 302242号公報 (第 6頁左欄第 11頁左欄）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 上述した特許文献 1に記載のような通信型のナビゲーシヨン装置などにぉ、て、例えば目的地が徒歩で移動する場合、端末装置を利用者が携帯可能な構成とする必要がある。しかしながら、携帯が容易な構成とするためには機能や精度に制限が生じ、車両に搭載した状態での利便性や精度が得られなくなってしまうおそれがある問題がー例として挙げられる。 [0005] ところで、情報を取得する構成として、例えばバーコードなどの図像で表れるコードを光学的に読み取って取得する構成が知られている（例えば、特開 2004— 46781 号公報参照)。この特開 2004— 46781号公報に記載の構成は、バーコード発行サーバによりコンテンツプロバイダの開発マシン力もコンテンツデータを受信し、携帯電話機が光学的に読取可能な 2次元バーコードに変換して 2次元バーコードの画像データを生成する。バーコード発行サーバは、生成した 2次元バーコードの画像データを開発マシンへ返信する。携帯電話機の撮像機能で 2次元バーコードの画像データを撮像し、画像データをデコード処理することで、得られた料理のレシピゃ作り方に関するコンテンツデータを液晶表示画面に表示する。

[0006] そこで、端末装置から移動経路を、特開 2004— 46781号公報のようにバーコードとして携帯電話機で読み取らせて車両を降りた利用者が携帯電話機で取得した移動経路に基づいて移動する構成が考えられる。し力しながら、携帯電話機の表示画面は比較的に小さいため、例えば車両を降りて力もの移動経路の距離が長い場合には、表示される地図の縮尺率が大きくなり、十分な案内誘導が得られないおそれがある問題が一例として挙げられる。

[0007] 本発明の目的は、これらのような問題点に鑑みて、簡単な構成で良好に案内誘導が継続される移動案内装置、携帯移動案内装置、移動案内システム、移動案内方法、移動案内プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。

課題を解決するための手段

[0008] 本発明の移動案内装置は、地図情報を取得する地図情報取得手段と、移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、前記現在位置を含む領域で前記地図情報を表示手段に画面表示させる制御をするとともに、前記表示手段に画面表示される前記地図情報の縮尺率を認識する表示制御手段と、前記地図情報の転送を要求する旨の要求信号を認識する要求信号認識手段と、前記要求信号を認識すると、前記地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および前記現在位置情報を含み光学的に読取可能な所定の画像のデータ構造に構成されたコードに変換し、前記コードを前記表示制御手段にて前記表示手段に前記画像として画面表示させる情報変換手段と、を具備したことを特徴とする。

[0009] 本発明の携帯移動案内装置は、ネットワークを介して各種情報を送受信する端末通信手段と、地図情報を画面表示する端末表示手段と、撮像手段と、前述した本発明の移動案内装置により前記表示手段に表示され前記撮像手段にて撮像されたコードから、前記縮尺率情報および前記現在位置情報を取得する情報取得手段と、前記縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも前記現在位置を含む領域の前記地図情報を、前記ネットワークを介して前記地図情報を記憶する記憶手段から前記通信手段で受信させる地図情報受信制御手段と、前記受信した地図情報を前記端末表示手段に画面表示させる端末表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。

[0010] 本発明の携帯移動案内装置は、ネットワークを介して各種情報を送受信する端末通信手段と、地図情報を画面表示する端末表示手段と、撮像手段と、この撮像手段にて撮像され前記地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および移動体の現在位置に関する現在位置情報を含み光学的に読取可能な所定の画像のデータ構造に構成されたコードから、前記縮尺率情報および前記現在位置情報を取得する情報取得手段と、前記縮尺率情報および前記現在位置情報の取得を認識すると、前記地図情報を記憶する記憶手段から前記ネットワークを介して前記縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも前記現在位置を含む領域の前記地図情報を前記通信手段で受信させる地図情報受信制御手段と、前記受信した地図情報を前記端末表示手段に画面表示させる端末表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。

[0011] 本発明の移動案内システムは、前述した本発明の移動案内装置と、この移動案内装置の表示手段に表示されるコードに基づいて前記地図情報を前記端末表示手段に画面表示する前述した本発明の携帯移動案内装置と、を具備したことを特徴とする。

[0012] 本発明の移動案内方法は、演算手段により、移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得するとともに地図情報を取得し、表示手段に前記現在位置を含む領域で前記地図情報を画面表示させて前記移動体の移動状況を案内する移動案内方法であって、前記地図情報の転送を要求する旨の要求信号を認識すると、前記地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および前記現在位置情報を含み光学的に読み取り可能な所定の画像のデータ構造に構成されたコードに変換し、この変換されたコードを前記表示手段に画面表示させることを特徴とする。

[0013] 本発明の移動案内方法は、演算手段により、前述した本発明の移動案内方法により画面表示されるコードを撮像手段による撮像にて読み取り、この読み取ったコードから前記縮尺率情報および前記現在位置情報を取得し、前記縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも前記現在位置を含む領域の前記地図情報を通信手段でネットヮークを介して前記地図情報を記憶する記憶手段から受信させ、この受信した前記地図情報を端末表示手段に画面表示させることを特徴とする。

[0014] 本発明の移動案内プログラムは、演算手段を、前述した本発明の移動案内装置、または前述した本発明の携帯移動案内装置として機能させることを特徴とする。

[0015] 本発明の移動案内プログラムは、前述した本発明の移動案内方法を演算手段に実行させることを特徴とする。

[0016] 本発明の移動案内プログラムを記録した記録媒体は、前述した本発明の移動案内プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴とする。図面の簡単な説明

[0017] [図 1]本発明の移動案内システムにおける一実施の形態に係るナビゲーシヨンシステムの概略構成を示す模式図である。

[図 2]前記一実施の形態におけるサーバ装置の概略構成を示すブロック図である。

[図 3]前記一実施の形態における地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。

[図 4]前記一実施の形態における地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。

[図 5]前記一実施の形態における車載端末装置の概略構成を示すブロック図である

[図 6]前記一実施の形態における車載端末装置の端末表示部における地図情報を画面表示している状態を示す説明図である。

[図 7]前記一実施の形態における車載端末装置の端末表示部における転送用表示画面を画面表示してヽる状態を示す説明図である。 [図 8]前記一実施の形態における携帯端末装置の概略構成で地図情報を表示した状態を示す外観図である。

[図 9]前記一実施の形態における携帯端末装置の概略構成を示すブロック図である

[図 10]前記一実施の形態におけるナビゲーシヨンシステムの動作を示すフローチヤートである。

[図 11]本発明の他の実施の形態に係る転送後の地図情報の表示状況を表示する端末表示部における地図情報の表示形態を示す説明図である。

符号の説明

100…移動案内装置としても機能し得る移動案内システムとしてのナビゲーシヨンシステム

200· "ネットワーク

320…記憶手段としてのサーバ記憶手段

400· · '移動案内装置としての車載端末装置

450· ··表示手段としての端末表示部

480· ··演算手段としての端末演算部

481 · ··現在位置情報取得手段としての現在位置認識手段

482· ··目的地情報取得手段

484…縮尺率認識手段としても機能する表示制御手段

486…地図情報取得手段および縮尺率認識手段としても機能する経路探索手段としての移動経路設定手段

487…要求信号認識手段

488…情報変換手段

500…携帯移動案内装置としての携帯端末装置

510…端末通信手段としての携帯端末通信部

520…測位手段

540…端末表示手段としての携帯端末表示部

570…撮像手段 590…演算手段としての携帯端末演算部

591· · '位置情報取得手段としての端末位置認識手段

592…端末表示制御手段

594…情報取得手段としてのコード解析手段

595…地図情報受信制御手段

発明を実施するための最良の形態

[0019] 以下、本発明に係る第 1の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の移動案内システムとしてのナビゲーシヨンシステムであって、移動体である例えば車両の移動状況としての走行を案内誘導する構成を例示して説明する。なお、本発明の移動案内システムとしては、車両の走行を案内誘導する構成に限らず、航空機や船舶などのいずれの移動体を対象とすることができる。図 1は、ナビゲーシヨンシステムの概略構成を示すブロック図である。図 2は、サーバ装置の概略構成を示すブロック図である。図 3は、地図情報を構成する表示用データのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図 4は、地図情報を構成するマッチングデータのテーブル構造を模式的に示す概念図である。図 5は、車載端末装置の概略構成を示すブロック図である。図 6は、車載端末装置の端末表示部における地図情報を画面表示している状態を示す説明図である。図 7は、車載端末装置の端末表示部における転送用表示画面を画面表示している状態を示す説明図である。図 8は、携帯端末装置の概略構成で地図情報を表示した状態を示す外観図である。図 9は、携帯端末装置の概略構成を示すブロック図である。

[0020] 〔ナビゲーシヨンシステムの構成〕

図 1において、 100は移動案内装置としても機能し得る移動案内システムとしてのナビゲーシヨンシステムである。このナビゲーシヨンシステム 100は、移動体である例えば車両の移動状況に対応して移動に関する案内を報知するとともに、移動体から離れた利用者が携帯することで利用者の移動に関する案内を報知するシステムである。なお、移動体としては、上述したように、車両に限らず、航空機、船舶などいずれの移動体が対象となる。また、ナビゲーシヨンシステム 100としては、ネットワーク 200 と、サーバ装置 300と、移動体としての車両に搭載される車載型の移動案内装置としての車載端末装置 400と、携帯型の携帯移動案内装置としての携帯端末装置 500と、を備えている。

[0021] (ネットワークの構成）

ネットワーク 200には、サーバ装置 300と、車載端末装置 400と、携帯端末装置 50 0とが接続されている。そして、ネットワーク 200は、サーバ装置 300と、車載端末装置 400および携帯端末装置 500とを情報の送受信が可能な状態に接続する。そのネットワーク 200は、例えば、 TCPZIPなどの汎用のプロトコルに基づくインターネット、イントラネット、 LAN (Local Area Network)、無線媒体により情報が送受信可能な複数の基地局がネットワークを構成する通信回線網や放送網などのネットワーク、さらには、サーバ装置 300と、車載端末装置 400および携帯端末装置 500との間で情報を直接送受信するための媒体となる無線媒体自体などが例示できる。ここで、無線媒体としては、電波、光、音波、電磁波などのいずれの媒体をも適用できる。

[0022] (サーバ装置の構成）

サーバ装置 300は、車載端末装置 400および携帯端末装置 500からの要求に基づいて、地図情報を配信する。このサーバ装置 300は、図 2に示すように、サーバ通信手段 310と、記憶手段としてサーバ記憶手段 320と、サーバ演算手段 330と、などを備えている。

[0023] サーバ通信手段 310は、ネットワーク 200を介して入力される信号に対してあらかじめ設定されている入力インターフェース処理を実施してサーバ演算手段 330へ出力する。また、サーバ通信手段 310は、サーバ演算手段 330から車載端末装置 400や携帯端末装置 500に対して送信すべき信号が入力されると、入力された信号に対してあら力じめ設定された出力インターフェース処理を実施し、ネットワーク 200を介して信号に記載された情報に基づいて特定される所定の車載端末装置 400や携帯端末装置 500へ出力する。

[0024] サーバ記憶手段 320は、例えば、 HD (Hard Disk)などの磁気ディスクや、 DVD (Di gital Versatile Disc)などの光ディスク、あるいはメモリカードなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成で、図 2および図 3に示すような地図情報などを読み出し可能に記憶する。また、サーバ記憶手段 320には、ナビゲーシヨンシステム 100を利用する利用者に関する情報である個人情報や、各種携帯端末装置 500に関する機種情報なども記載されている。個人情報としては、氏名、住所、利用者毎に付与される IDナンパやパスワードなどの他、ナビゲーシヨンシステム 100を利用する車載端末装置 400や携帯端末装置 500の形態、車載端末装置 40 0や携帯端末装置 500と情報を送受信するためのアドレス番号、などである。なお、サーバ記憶手段 320としては、ドライブやドライバなどを備えた構成に限らず、例えば半導体メモリなどを利用したものなどでもよ、。

[0025] そして、地図情報は、例えば図 3に示すようないわゆる POI (Point Of Interest)データである表示用データ VMと、例えば図 4に示すようなマッチングデータ MMと、図示しない移動経路探索用地図データと、などを備えている。

[0026] 表示用データ VMは、例えばそれぞれ固有の番号が付加された複数の表示用メッシュ情報 VMxを備えている。すなわち、表示用データ VMは、一部の領域に関する表示用メッシュ情報 VMxに複数分割され、表示用メッシュ情報 VMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、表示用メッシュ情報 VMxは、適宜一部の領域に関する下層の表示用メッシュ情報 VMxにさらに複数分割されていてもよい。各表示用メッシュ情報 VMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標 ZPの情報を有している。

[0027] そして、表示用メッシュ情報 VMxは、例えば交差点の名称などの名称情報 VMxA と、道路情報 VMxBと、背景情報 VMxCと、にて構成されている。名称情報 VMxAは、その領域における他要素データである例えば交差点の名称や地域の名称などを絶対座標 ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテーブル構造に構成されている。道路情報 VMxBは、その領域における道路要素データである道路を絶対座標 ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示させるデータのテーブル構造に構成されている。背景情報 VMxCは、他要素データである著名な場所や建造物などを示すマークや、その著名な場所や建造物などを示す他要素データである画像情報などを絶対座標 ZPとの位置関係で所定の位置に配置表示されるデータのテープル構造に構成されている。 [0028] 一方、マッチングデータ MMは、表示用データ VMと同様に、例えばそれぞれ固有の番号が付加された一部の領域に関するマッチングメッシュ情報 MMxに複数分割され、マッチングメッシュ情報 MMxが縦横に複数連続して構成されている。なお、マツチングメッシュ情報 MMxは、適宜一部の領域に関する下層のマッチングメッシュ情報 MMxにさらに複数分割されていてもよい。各マッチングメッシュ情報 MMxは、設定された一辺の長さ、すなわち実際の地形上の長さを地図の縮尺に応じて短縮した長さで矩形状に分割され、所定の角部分に地図情報の全体、例えば地球の地図における絶対座標 ZPの情報を有している。なお、マッチングメッシュ情報 MMxは、表示用メッシュ情報 VMxと異なる領域を表すデータ構造、すなわち分割される領域の縮尺が異なっていてもよい。ここで、縮尺が同一であれば固有の番号の情報を用いてデータを関連付けておけばよく、また縮尺が異なる場合であれば例えば絶対座標 ZPを用いてデータを関連付けるなどすればょ、。

[0029] そして、マッチングデータ MMは、例えば車両の移動状態を地図情報に重畳させて表示させる際に、車両を表す表示が道路上ではなく建物上に位置するなどの誤表示を防止するため、車両を表す表示が道路上に位置するように表示を修正するマツプマッチング処理に利用される。このマッチングデータ MMは、複数のリンク列ブロック情報を有している。リンク列ブロック情報は、図 4に示すように、道路を構成し地点を表す地点情報としてのノード Nを結ぶ線分である線分情報としてのリンク L力所定の規則性で複数関連付けられたデータのテーブル構造である。具体的には、道路の所定の長さ例えば甲州街道や青梅街道などの連続する道路のように、リンク Lが折れ線上にそれぞれ連なった連続するリンク列となるもので関連付けられている。そして、リンク Lは、各リンク L毎に付加された固有の番号である線分固有情報（以下、リンク ID という。）と、リンク Lが結ぶ 2つのノード Nを表す固有の番号などのノード情報とを有している。また、リンク Lは、 VICSリンクに関連付けられ、 VICSデータと地図表示との位置関係が対応するようになっている。また、ノード Nは、各道路の交差点や屈曲点、分岐点、合流点などの結節点に相当する。そして、ノード Nに関する情報は、リンク列ブロック情報におけるノード N毎に付加された固有の番号である地点固有情報と、各ノード Nが存在する位置の座標情報と、交差点や分岐点などの複数のリンクが交差する分岐位置力否かの分岐情報であるフラグ情報と、を有して、る。

[0030] また、移動経路探索用地図情報は、例えばマッチングデータ MMと同様のテープル構造、すなわち道路を表すノード Nのように地点を表す地点情報とリンク Lのように地点を結ぶ線分情報とを有したテーブル構造で、移動経路を探索するために道路を表すための†青報構造となって!/、る。

[0031] サーバ演算手段 330は、例えば CPU (Central Processing Unit)などを備え、サーバ通信手段 310およびサーバ記憶手段 320が接続されている。そして、サーバ演算手段 330は、例えばサーバ記憶手段 320や図示しないメモリなどに記憶されサーバ装置 300全体を動作制御する OS (Operating System)上に展開される各種プロダラムとして、地図要求認識手段 331と、地図情報配信手段 332と、などを備えている。

[0032] 地図要求認識手段 331は、サーバ通信手段 310で受信した信号に基づいて、車載端末装置 400や携帯端末装置 500からの地図情報の配信を要求する旨の地図要求信号を取得する。この要求信号には、要求元となる車載端末装置 400や携帯端末装置 500を特定する情報とともに、要求する地図情報の状態を特定する情報を有している。

[0033] 地図情報配信手段 332は、地図要求認識手段 331で取得した地図要求信号の地図情報の状態を特定する情報すなわち縮尺率および領域あるいは現在位置を特定する情報に基づいて、要求された地図情報をサーバ記憶手段 320から検索して読み出す。そして、地図情報配信手段 332は、要求信号の要求元を特定する情報に基づいて、読み出した地図情報をサーバ通信手段 310によりネットワーク 200を介して要求元の車載端末装置 400や携帯端末装置 500へ送信させる処理をする。

[0034] (車載端末装置の構成）

車載端末装置 400は、サーバ装置 300からネットワーク 200を介して配信される地図情報を取得し、この地図情報に基づいて現在位置や目的地に関する情報、目的地までのルート探索や表示、最寄りの所定の店舗の検索やその表示ある!/、は店舗のサービス内容に関する情報の表示などを実施する。そして、この車載端末装置 400 は、図 5に示すように、端末通信部 410と、センサ部 420と、交通情報取得手段としての VICs (Vehicle Information Communication System：路交通情報通 f¾ンスアム) 受信部 430と、端末操作部 440と、表示手段としての端末表示部 450と、端末音声出力部 460と、端末記憶部 470と、演算手段としての端末演算部 480と、などを備えている。

[0035] 端末通信部 410は、ネットワーク 200を介してサーバ装置 300に接続されるとともに、端末演算部 480に接続されている。そして、端末通信部 410は、ネットワーク 200を介してサーバ装置 300からの端末信号を受信可能で、この端末信号の取得によりあらかじめ設定されてヽる入力インターフェース処理を実施し、処理端末信号として端末演算部 480に出力する。また、端末通信部 410は、端末演算部 480から処理端末信号が入力可能で、この入力される処理端末信号の取得によりあらかじめ設定されて!、る出力インターフェース処理を実施し、端末信号としてネットワーク 200を介してサーバ装置 300に送信する。

[0036] センサ部 420は、車両の移動状態を検出する。このセンサ部 420は、例えば GPS ( Global Positioning System)受信部 421と、図示しない速度センサ、方位角センサおよび加速度センサなどの各種センサ 422と、などを備えている。 GPS受信部 421は、図示しな!、人工衛星である GPS衛星から出力される航法電波を図示しな、アンテナ部にて受信する。そして、 GPS受信部 421は、受信した航法電波に対応した信号に基づ、て現在位置の擬似座標値を演算し、 GPSデータとして端末演算部 480へ出力する。また、速度センサは、例えば車両に配設され、車両の移動速度である走行速度に対応して変動する信号に基づいて、車両の走行速度や実際の加速度を検出する。この速度センサは、例えば車軸や車輪の回転により出力されるパルス信号や電圧値などを読み取る。そして、速度センサは読み取ったパルス信号や電圧値などの検出情報をセンサ部 420に出力し、センサ部 420が端末演算部 480へ適宜出力する。方位角センサは、車両に配設され、図示しないいわゆるジャイロセンサを有し、車両の方位角すなわち車両が前進する走行方向を検出する。この方位角センサは検出した走行方向に関する検出情報である信号をセンサ部 420へ出力し、センサ部 420が端末演算部 480へ適宜出力する。加速度センサは、車両に配設され、車両の走行方向における加速度を検出する。この加速度センサは検出した加速度を例えばパルスや電圧などによる検出情報であるセンサ出力値に変換してセンサ部 420へ出力し、センサ部 420が端末演算部 480へ適宜出力する。

[0037] VICS受信部 430は、図示しない VICSアンテナを有し、この VICSアンテナにより交通に関する情報を取得する。具体的には、図示しない VICSから、例えば VICSァンテナを利用してビーコンや FM多重放送などにより、渋滞、交通事故、工事、交通規制などの交通情報（以下、 VICSデータという。）を取得する。そして、取得した交通に関する情報を端末演算部 480へ出力する。

[0038] 端末操作部 440は、入力操作可能な図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。これら操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えば車載端末装置 400全体の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、取得する情報の内容や取得する条件などの設定、目的地の設定、情報の検索、車両の移動状況である走行状態を表示させる設定、表示を切り替える設定、目的地に到達する予定時刻の設定、車両の移動に関する案内を報知するタイミングに関する設定、地図情報の要求設定、地図情報の転送設定などが例示できる。そして、端末操作部 440は、各種設定事項の入力操作により、所定の信号を端末演算部 480へ適宜出力して設定させる。なお、この端末操作部 440としては、操作ボタンや操作つまみなどを備えた構成に限らず、例えば端末表示部 450に設けられたタツチパネルによる入力操作や、音声による入力操作、リモートコントローラなど、各種設定事項を設定入力可能な、ずれの構成が適用できる。

[0039] 端末表示部 450は、端末演算部 480にて制御され端末演算部 480からの画像データの信号を画面表示させる。画像データとしては、例えば地図情報や検索情報などの画像データの他、図示しない TV受信機で受信した TV画像データ、外部装置など光ディスクや磁気ディスク、メモリカードなどの記録媒体に記録されドライブやドライバなどにて読み取った画像データ、端末記憶部 470からの画像データなどである。この端末表示部 450としては、例えば液晶表示パネルや有機 EL (Electro Luminescen ce)パネル、 PDP (Plasma Display Panel)、 CRT (Cathode-Ray Tube)、 FED (Field E mission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。

[0040] 端末音声出力部 460は、例えば図示しないスピーカなどの発音手段を有する。この端末音声出力部 460は、端末演算部 480にて制御され、端末演算部 480からの音声データなどの各種信号を発音手段から音声により出力する。音声により出力する情報としては例えば車両の走行方向や走行状況、交通状況などで、車両の走行の案内や目的地への移動に関する案内をする上で運転者や同乗者などの搭乗者に報知する。なお、発音手段は、例えば TV受信機で受信した TV音声データや記録媒体さらには端末記憶部 470などに記録された音声データなどをも適宜出力可能である。また、端末音声出力部 460は、発音手段を設けた構成に限らず、車両に配設されてヽる発音手段を利用する構成としてもょヽ。

[0041] 端末記憶部 470は、取得した地図情報や各種情報を読み出し可能に記憶する。この端末記憶部 470は、サーバ記憶手段 320と同様に、ドライブやドライバなどを備えた構成の他、半導体メモリなどにて構成などが利用でき、これらの組み合わせての構成としてもよい。

[0042] 端末演算部 480は、例えば、サーバ演算手段 330と同様に、 CPUなどを備え、端末記憶部 470に記憶され車載端末装置 400全体を動作制御する OS上に展開される各種プログラムとして、現在位置情報取得手段としての現在位置認識手段 481と、目的地情報取得手段 482と、案内報知手段 483と、縮尺率認識手段としても機能する表示制御手段 484と、マッチング手段 485と、地図情報取得手段および縮尺率認識手段としても機能する経路探索手段としての移動経路設定手段 486と、要求信号認識手段 487と、情報変換手段 488と、計時手段 489と、を備えている。

[0043] 現在位置認識手段 481は、車両の現在位置を認識する。具体的には、センサ部 4 20の速度センサおよび方位角センサから出力される車両の速度データおよび方位角データに基づいて、車両の現在の擬似位置を複数算出する。さらに、現在位置認識手段 481は、センサ部 420の GPS受信部 421から出力される現在位置に関する G PSデータに基づいて、車両の現在の擬似座標値を認識する。そして、現在位置認識手段 481は、算出した現在の擬似位置と、認識した現在の擬似座標値とを比較し、別途取得された地図情報上における車両の現在位置を算出し、現在位置を認識する。また、現在位置認識手段 481は、加速度センサから出力される加速度データに基づいて、走行する道路の傾斜や高低差を判断し、車両の現在の擬似位置を算出し、現在位置を認識する。すなわち、立体交差点や高速道路など、平面上で重なる箇所でも、車両の現在位置を正確に認識できる。さらに、山道や坂道を走行する際に、速度データや方位角データのみ力得る移動距離と、実際の車両の走行距離との誤差を、検出した道路の傾斜を用いて補正するなどにより正確な現在位置を認識する。なお、現在位置認識手段 481は、現在位置として上述した車両の現在位置の他、端末操作部 440にて設定入力された起点となる出発地点などを、擬似現在位置として認識可能である。そして、現在位置認識手段 481で得られた各種情報は、端末記憶部 470に適宜記憶される。

[0044] 目的地情報取得手段 482は、例えば端末操作部 440の入力操作により設定入力された目的地に関する目的地情報を取得し、目的地の位置を認識する。設定入力される目的地情報としては、例えば緯度'経度などの座標、住所、電話番号など、場所を特定するための各種情報が利用可能である。そして、この目的地情報取得手段 48 2で認識した目的地情報は、端末記憶部 470に適宜記憶される。

[0045] 案内報知手段 483は、端末記憶部 470に記憶され、車両の走行状況に対応してあらかじめ取得した移動経路情報や地物案内情報に基づいて車両の移動に関する案内、例えば車両の走行を支援する内容の案内を、端末表示部 450による画像表示や端末音声出力部 460による発音にて報知させる。具体的には、所定の矢印や記号などを端末表示部 450の表示画面に表示したり、「700m先、〇〇交差点を△△ 方面右方向です。」、「移動経路力逸脱しました。」、「この先、渋滞です。」などの端末音声出力部 460における音声により発音したり、することなどが例示できる。

[0046] 表示制御手段 484は、端末表示部 450を適宜制御して各種情報を端末表示部 45 0で画面表示させて利用者に報知する。また、表示制御手段 484は、現在位置を含む領域、例えば現在位置が略中央に位置する状態で、利用者による設定入力やあらかじめ設定された縮尺率の地図情報を端末表示部 450に画面表示させる制御をする。すなわち、表示制御手段 484は、地図情報を表示させるとともに、表示する地図情報の縮尺率を認識する。なお、表示制御手段 484は、方位角データに基づいて、例えば図 6に示すように、車両の進行方向が端末表示部における表示領域で上方に向く状態に地図情報を適宜回転させて表示させる。さらに、表示制御手段 484は、例えば端末操作部 440による入力操作を促して各種情報を設定入力するための各種表示画面などをも表示制御する。なお、図 6は、端末表示部 450で地図情報が画面表示された案内報知時の案内報知表示画面 451を示す。この図 6に示す案内報知表示画面 451には、車両の現在位置を示す三角形のアイコン 452が、郵便局を表すアイコン 453や各種建造物に対応したアイコン 454が重畳する状態の地図情報に重畳して表示されている。なお、案内報知表示画面 451には、車載端末装置 400の処理動作を設定するための図示しないメニュー画面を表示させるコマンドボタン 455 が設けられている。

[0047] マッチング手段 485は、端末記憶部 470から取得する地図情報に基づいて、現在位置認識手段 481にて認識した現在位置を適切に表示させるためのマップマツチング処理をする。このマッチング手段 485は、上述したように、例えばマッチングデータ MMを用い、現在位置を端末表示部 450で地図に重畳して表示される位置が、端末表示部 450で表示される地図を構成する要素である道路力も逸脱しな、ように、現在位置情報を適宜修正すなわち補正して表示させるマップマッチング処理を実施する。また、マッチング手段 485は、端末記憶部 470から取得する地図情報のマッチングデータ MMのノード Nに関する情報である地点情報が同一の点力否かの判断である座標マッチング処理を実施する。すなわち、上述したように、マッチングデータ MMのノード Nの地点情報を取得し、地点情報を構成する座標情報を読み取る。具体的には、座標情報の座標値の情報やオフセット量に基づいて緯度、経度などの座標値を算出し、異なるノード Nが同一の座標値であれば、それらのノード Nの地点情報を構成するフラグ情報を読み取り、ノード Nが同一の点なのか否かを判断する。そして、同一の点であると判断した場合には、例えばノード Nにそれぞれ接続し異なるリンク列ブロック情報を構成するリンク Lが互いに交わる道路状態、例えば交差点であると判断する。また、同一の点でないと判断した場合には、例えばノード Nにそれぞれ接続し異なるリンク列ブロック情報を構成するリンク Lが互いに交わらない道路状態、例えば立体交差であると判断する。

[0048] 移動経路設定手段 486は、利用者により設定入力される経路設定のための設定事項情報、および、端末記憶部 470に記憶された地図情報に基づいて、現在位置から目的地までの移動経路をルート探索する。この移動経路としては、車両による走行経路の他、徒歩など車両以外の移動方法をも加味してルート探索可能である。この移動経路設定手段 486は、設定事項情報に基づいて、現在発生している渋滞の状況や車両が任意の場所に到達する予測時刻における渋滞予測を加味したルート探索を演算する。なお、現在発生している渋滞の状況は、 VICS受信部 430から出力された VICS力もの VICSデータを適宜取得し、現在位置および目的地を含む地域、あるいは現在位置を中心とした所定の範囲などにおいて発生している渋滞の状況として認識する。また、渋滞予測については、例えば過去の交通状況を統計処理した統計交通情報に基づいて、車両が到達する予測時刻における交通状況を渋滞予測として認識する。なお、統計交通情報を利用する構成の他、いずれの方法で渋滞予測を認識してもよい。そして、移動経路設定手段 486は、現在位置、目的地、および、地図情報の移動経路探索用地図情報、さらには適宜現在の渋滞状況や渋滞予測に基づいて、例えば車両が通行可能な道路を探索し、目的地に到達するまでの移動の所要時間が短い経路、あるいは移動距離が短い経路、または交通渋滞や交通規制場所を回避した経路などを設定した移動経路情報を生成する。また、移動経路設定手段 486は、各移動経路情報の移動経路における出発地となる現在位置から目的地までの移動の予測所要時間なども演算する。なお、移動経路設定手段 486は、現在位置および目的地を含む地図情報が端末記憶部 470に記憶されていない、あるいは記憶されて、る地図情報が古、情報であることを認識するなどした場合には、端末通信部 410を適宜制御し、サーバ装置 300から地図情報を取得させ、端末記憶部 470に記憶させる処理をする。

[0049] 要求信号認識手段 487は、例えば端末操作部 440における利用者による所定の入力操作に応じた要求信号や、携帯端末装置 500からネットワーク 200を介して送信される所定の要求信号に基づ!、て、端末表示部 450に現在表示して、る地図情報を携帯端末装置 500へ転送させる旨を認識する。そして、要求信号認識手段 487 は、転送を要求する旨の要求信号を認識すると、所定の信号を情報変換手段 488へ出力する。

[0050] 情報変換手段 488は、要求信号認識手段 487からの所定の信号を認識、すなわち地図情報の転送を要求する旨の要求信号を取得したことを認識すると、端末表示部 450で表示している地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報と、現在位置認識手段 4 81で認識している現在位置情報と、移動経路設定手段 486で設定した移動経路に関する移動経路情報となどを含み、光学的に読取可能な所定の画像のデータ構造に構成されたコード、例えば 2次元コードに変換する。なお、本実施の形態では、移動経路情報をも 2次元コードとして記載する構成について説明するが、現在位置情報および縮尺率情報のみでもよぐまた要求により移動経路情報や他の情報をも記載する構成とするなどしてもよい。そして、情報変換手段 488は、変換した 2次元コードを表示制御手段 484による制御にて端末表示部 450に表示させる制御をする。

[0051] ここで、 2次元コードとしては、例えば QRコード (登録商標）やなどのマトリックス方式や、スタックドバーコード方式など各種方式のものが利用できる。また、コードとして、 2次元コードに限らず、いわゆるバーコードである JAN (Japanese Article Number)コードゃ ITF (Interleaved Two of Five)コード、およびバーコードを複数段とした構成、さらには複数枚の 2次元コードとした構成、さらには数値など、光学的に読み取られることで情報を読取可能ないずれのコードが利用できる。なお、表示領域や情報量に鑑みて、 2次元コードが好ましい。

[0052] そして、 2次元コードを表示させる処理としては、例えば図 7の画面表示に示すように表示させる。すなわち、図 7において、 490は転送用表示画面で、この転送用表示画面 490は、あら力じめ端末記憶部 470に記憶されたフォームに基づいて表示制御手段 484により端末表示部 450で表示される。この転送用表示画面 490には、転送先の携帯端末装置 500で画面表示される地図情報の領域に対応する領域で地図情報を表示させる転送地図表示領域 491と、 2次元コード表示領域 492と、を備えている。転送地図表示領域 491は、要求信号に含まれる携帯端末装置の機種情報に基づいて認識した表示領域に基づき、図 6に示す案内報知表示画面 451に表示される地図情報における車両の現在位置を中心とした所定の領域の地図情報を、北の方角が端末表示部 450の表示領域における上方に向く状態に表示する。また、転送地図表示領域 491には、表示する地図情報の縮尺率としての縮尺スケール 491 Aを表示する。この縮尺スケール 491 Aは、表示制御手段 484で認識している地図情報の縮尺率に基づいて認識され、適宜重畳表示される。 2次元コード表示領域 492には、 2次元コードの画像データが表示されるコード表示領域 492Aが設けられている。また、 2次元コード表示領域 492には、コード表示領域 492Aを拡大表示させるための処理を表示制御手段 484で実施させるコマンドボタン 492Bと、コード表示領域 492 Aを縮尺表示させるための処理を実施させるコマンドボタン 492Cと、この転送用表示画面 490を閉じて図 6に示す案内報知表示画面 451を表示させるためのコマンドボタン 492Dと、が設けられている。このようにして、地図情報の転送を要求する旨の要求信号に基づ、て、情報変換手段 488は表示制御手段 484にて端末表示部 450 に転送用表示画面 490を表示させる処理をする。

[0053] 計時手段 489は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づヽて現在時刻を認識する。そして、この計時手段 489は、認識した現在時刻に関する時刻情報を適宜出力する。

[0054] (携帯端末装置の構成）

携帯端末装置 500は、例えば図 8に示すように、携帯電話や PHS(Personal Handy phone System)などの携帯型の通信端末装置が利用され、車載端末装置 400で地図情報に基づく車両の移動状況に応じた案内誘導を継続する。なお、携帯端末装置 5 00は、携帯電話や PHSに限らず、例えば PDA (Personal Digital Assistant)や、いわゆるノートパソコンである携帯型パーソナルコンピュータなどが例示できる。そして、携帯端末装置 500での案内誘導の継続は、車載端末装置 400への地図情報の転送要求に基づいて車載端末装置 400で出力される情報、すなわち 2次元コードを取得し、車載端末装置 400で案内誘導に利用している地図情報をサーバ装置 300からネットワーク 200を介して取得して同様に案内誘導する。すなわち携帯端末装置 500は、図 9に示すように、端末通信手段としての携帯端末通信部 510と、測位手段 520と、携帯端末操作部 530と、端末表示手段としての携帯端末表示部 540と、集音手段 550と、携帯端末音声出力部 560と、撮像手段 570と、携帯端末記憶部 580と、演算手段としての携帯端末演算部 590と、などを備えている。

[0055] 携帯端末通信部 510は、ネットワーク 200を構成する携帯電話回線網を構成する基地局を介して、各種情報を送受信可能にサーバ装置 300に接続する。そして、携帯端末通信部 510は、携帯端末演算部 590による制御によりサーバ装置 300などの外部からの信号や携帯端末演算部 590の内部からの信号を適宜処理して各種情報を送受信する。

[0056] 測位手段 520は、例えば図示しな、GPS受信部などを備えて、る。そして、測位手段 520は、航法電波に基づいて携帯端末装置 500自体の擬似座標値を演算し、この擬似座標値を位置情報である測位データとして携帯端末演算部 590へ出力する。なお、測位手段 520としては、 GPS受信部を備えた構成に限らず、例えば方位角センサゃ磁気センサなどを備えた構成や、通信波を利用して複数の基地局からの距離に基づ!/、て擬似座標値を演算するなどしてもょヽ。

[0057] 携帯端末操作部 530は、例えば図 8にも示すように、入力操作可能な操作ボタン 5 31や操作つまみなどを有している。これら操作ボタン 531や操作つまみの入力操作の内容としては、携帯端末装置 500全体の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、通話動作のための各種設定、各種アプリケーションソフトウェアの動作設定、車載端末装置 400における案内誘導のための継続処理のための要求や設定などが例示できる。そして、携帯端末操作部 530は、各種設定事項の入力操作により、所定の信号を携帯端末演算部 590へ適宜出力して設定させる。なお、この携帯端末操作部 530としては、例えば、端末操作部 440と同様に、操作ボタン 531や操作つまみなどを備えた構成に限らず、例えば携帯端末表示部 540に設けられたタツチパネルによる入力操作や、音声による入力操作など、各種設定事項を設定入力可能な、ずれの構成が適用できる。

[0058] 携帯端末表示部 540は、携帯端末演算部 590にて制御され携帯端末演算部 590 からの画像データの信号を画面表示させる。画像データとしては、例えば通話のための電話番号、アプリケーションソフトウェアの動作画面、待ち受け画面、地図情報の他、 TV受像器を備えた構成では TV画像データ、メモリカードや HDなどの着脱可能な記録媒体に記録された画像データなども対象とすることができる。この携帯端末表示部 540としては、例えば、端末表示部 450と同様に、液晶表示パネルや有機 EL パネル、 PDP、 CRT, FED,電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。

[0059] 集音手段 550は、例えば図 8にも示すようにマイクロフォン 551を備えている。この集音手段 550は、通話や音声入力などのために利用者の発話をマイクロフォン 551 で集音して音声データとして携帯端末演算部 590へ出力する。

[0060] 携帯端末音声出力部 560は、端末音声出力部 460と同様に、例えば図示しないスピー力などの発音手段を有している。この携帯端末音声出力部 560は、携帯端末演算部 590にて制御され、携帯端末演算部 590からの音声データなどの各種信号を発音手段から音声により出力する。音声により出力する情報としては例えば通話先の発話や携帯端末操作部 530における入力操作に応じた入力操作音、アプリケーションソフトウェアの動作による音声データの他、携帯端末装置 500を携帯する利用者の移動を案内誘導する音声データなどである。なお、携帯端末音声出力部 560は、例えば TV受像器で受信した TV音声データや着脱可能な記録媒体に記録された音声データなども音声出力可能となっている。

[0061] 撮像手段 570は、例えば!/、わゆる CCD (Charge Coupled Devices)カメラや CMOS

(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラなどが利用される。この撮像手段 570は、携帯端末演算部 590にて制御され、撮像動作により光学的に取得した像を画像データとして変換し、携帯端末演算部 590へ出力する。

[0062] 携帯端末記憶部 580は、地図情報を取得するためにサーバ装置 300に接続するためのアドレス情報や取得した地図情報などの各種情報を読み出し可能に記憶する。この携帯端末記憶部 580は、サーバ記憶手段 320や端末記憶部 470と同様に、ドライブやドライバなどを備えた構成の他、半導体メモリなどが利用でき、これらの組み合わせの構成としてもよい。

[0063] 携帯端末演算部 590は、例えば、サーバ演算手段 330や端末演算部 480と同様に、 CPUなどを備え、携帯端末記憶部 580に記憶され携帯端末装置 500全体を動作制御する OS上に展開される各種プログラムとして、通話処理などの携帯型の通信端末装置としての機能を実行する構成の他、位置情報取得手段としての端末位置認識手段 591と、端末表示制御手段 592と、要求信号生成手段 593と、情報取得手段としてのコード解析手段 594と、地図情報受信制御手段 595と、などを備えている。

[0064] 端末位置認識手段 591は、測位手段 520により演算した擬似座標値を取得し、携帯端末装置 500の現在位置を認識する。この現在位置の認識としては、例えば地図情報を利用してマップマッチング処理を実施するなどして擬似座標値を補正して現在位置として認識するなどしてもょ、。

[0065] 端末表示制御手段 592は、携帯端末表示部 540を適宜制御して各種情報を携帯端末表示部 540で画面表示させて利用者に報知する。すなわち、端末表示制御手段 592は、上述したように、例えば通話のための電話番号、アプリケーションソフトゥアの動作画面、待ち受け画面、地図情報、 TV受像器を備えた構成では TV画像データ、メモリカードや HDなどの着脱可能な記録媒体に記録された画像データなどの画像データを適宜表示させる処理をする。また、端末表示制御手段 592は、地図情報を表示させる際、現在位置を含む領域、例えば図 8に示すように現在位置が略中央に位置する状態で、利用者による設定入力やあらかじめ設定された縮尺率で携帯端末表示部 540に画面表示させる制御をする。なお、端末表示制御手段 592は、地図情報を表示する際、例えば図 8に示すように、北の方角が携帯端末表示部 540 における表示領域で上方に向く状態に固定して表示させる。

[0066] 要求信号生成手段 593は、携帯端末操作部 530における利用者による所定の入力操作を認識すると、車載端末装置 400に対して案内誘導の状態を継続する旨の信号を生成する。すなわち、要求信号生成手段 593は、車載端末装置 400が地図情報に基づ、て現時点で案内誘導して、る状態である車両の現在位置と移動経路情報と案内誘導に利用している地図情報とを、携帯端末装置 500へ転送させる処理を要求する旨の要求信号を生成する。そして、要求信号生成手段 593は、携帯端末通信部 510を制御して、生成した要求信号を車載端末装置 400へ送信させる。なお、要求信号の送信としては、例えば携帯端末通信部 510によりネットワーク 200を構成する携帯電話回線網を介して送信する他、赤外線により車載端末装置 400へ直接送信させるなどしてもょ、。

[0067] コード解析手段 594は、撮像手段 570で撮像した 2次元コードを解析し、 2次元コードに記載された情報を抽出する。すなわち、コード解析手段 594は、車載端末装置 400の情報変換手段 488で 2次元コードに変換した、地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報と、現在位置認識手段 481で認識してヽる車両の現在位置に関する現在位置情報と、移動経路設定手段 486で設定した移動経路に関する移動経路情報と、を取得する。これら取得した情報は、携帯端末記憶部 580に適宜記憶される。なお、コード解析手段 594は、 2次元コードから情報を取得できないことを認識すると、例えば携帯端末表示部 540に情報を取得できない旨の表示や、再び 2次元コードの撮像を促す旨の表示などを表示してもよい。

[0068] 地図情報受信制御手段 595は、携帯端末通信部 510を制御して、サーバ装置 30 0から所定の地図情報を配信させる処理をする。すなわち、地図情報受信制御手段 595は、コード解析手段 594で取得した縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも現在位置情報の現在位置を含む領域の地図情報をサーバ装置 300のサーバ記憶手段 320から取得させる制御をする。この地図情報を配信させる処理としては、例えば縮尺率情報と現在位置情報とともに、配信先となる携帯端末装置 500を特定するァドレス情報などの固有情報を有する地図要求信号を生成し、この生成した地図要求信号を携帯端末通信部 510からサーバ装置 300へ送信する処理をする。また、地図情報受信制御手段 595は、サーバ装置 300から送信された地図情報を携帯端末通信部 510で受信した地図情報を取得し、携帯端末記憶部 580へ適宜記憶させるとともに端末表示制御手段 592により地図情報を表示させる処理をする。

[0069] 〔ナビゲーシヨンシステムの動作〕

次に、上記ナビゲーシヨンシステム 100の動作を図面に基づいて説明する。図 10 は、ナビゲーシヨンシステムの動作を示すフローチャートである。

[0070] まず、車両に搭乗した利用者である搭乗者が車載端末装置 400の電源をオンし、例えば車両に搭載されたバッテリから電力を供給させる。この電力の供給により、車載端末装置 400は、動作設定の待機状態となる。すなわち、端末演算部 480は、表示制御手段 484により端末表示部 450で、利用者に車載端末装置 400に動作させる内容の設定入力を促すメニュー画面を画面表示させる。

[0071] この待機状態でメニュー画面に基づいて、利用者が端末操作部 440の入力操作により案内誘導すなわち移動経路の探索処理の実施を要求する設定入力により、端末演算部 480が移動経路の探索処理の実施要求を認識すると (ステップ S101)、端末演算部 480は、現在位置認識手段 481により現在位置に関する現在位置情報を取得する (ステップ S102)。また、端末演算部 480は、表示制御手段 484により移動経路の探索に必要な各種情報、例えば目的地や最短距離か最短時間かコスト優先か渋滞予測をするか否かなどの各種設定事項の設定入力を促す表示画面を端末表示部 450に表示させる制御をする。そして、端末演算部 480は、表示画面に基づいて設定入力された目的地に関する目的地情報を目的地情報取得手段 482により取得するとともに (ステップ S103)、設定入力された各種設定事項に関する設定事項情報を取得する (ステップ S 104)。これら端末演算部 480で取得した現在位置情報、目的地情報および設定事項情報は、端末記憶部 470に適宜記憶される。

[0072] この後、端末演算部 480は、移動経路設定手段 486により現在位置および目的地を含む領域の地図を有している力否かを判断する (ステップ S 105)。そして、移動経路設定手段 486は、端末記憶部 470に所定の領域の地図情報が記憶されていることを認識すると、その地図情報を利用してルート探索処理を実施する (ステップ S106 )。すなわち、移動経路設定手段 486は、現在位置情報、目的地情報、設定事項情報に基づ、て、 VICS受信部 430で取得した VICSデータに基づく現在渋滞情報や渋滞予測情報を適宜加味して現在位置から目的地までの移動経路を探索する。

[0073] 一方、ステップ S105において、対応する地図情報を記憶していないと判断すると、端末演算部 480は地図要求情報を生成し、端末通信部 410を制御してサーバ装置 300へ地図要求情報を送信する (ステップ S 107)。このステップ S 107で車載端末装置 400から送信される地図要求情報をサーバ装置 300が受信すると (ステップ S201 )、サーバ演算手段 330は、地図要求認識手段 331により地図要求信号を取得し、この地図要求信号に基づいて、要求元となる車載端末装置 400を認識するとともに、要求する地図情報の条件を認識する。そして、サーバ演算手段 330は、地図情報配信手段 332により、地図要求認識手段 331で取得した地図要求信号の地図情報の状態を特定する情報すなわち縮尺率および領域あるいは現在位置を特定する情報に基づ!/、て、要求された地図情報をサーバ記憶手段 320から検索して読み出す (ステツプ S202)。そして、地図情報配信手段 332は、地図要求信号の要求元を特定する情報に基づいて、読み出した地図情報をサーバ通信手段 310によりネットワーク 2 00を介して要求元の車載端末装置 400へ送信させる (ステップ S 203)。このステップ S203により送信された地図情報を車載端末装置 400が受信すると (ステップ S108) 、ステップ S 106に進んで移動経路設定手段 486でルート探索処理を実施する。 [0074] そして、端末演算部 480は、表示制御手段 484にて端末表示部 450を制御し、地図情報に現在位置情報に基づく車両の現在位置を表すアイコンなどを表示とともに、設定された移動経路、現在の渋滞状況、渋滞予測、所要時間などを適宜重畳して表示させる。そして、端末演算部 480は、センサ部 420から出力される各種データに基づいて車両の移動状況を認識し、案内報知手段 483により認識した移動状況と移動経路情報に含まれる経路案内情報とに基づいて、車両の移動に関する案内情報を表示あるいは音声により報知し、車両の移動を案内誘導する (ステップ S109)。そして、このステップ S109の案内誘導の処理において、現在位置認識手段 481により現在位置が目的地に到達した力否かを判断する (ステップ S110)。このステップ S11 0で目的地に到達したことを認識すると、端末演算部 480は案内誘導の処理を終了する。

[0075] 一方、ステップ S110において、現在位置認識手段 481が目的地に到達していないと判断すると、要求信号認識手段 487により端末表示部 450に現在表示している地図情報を携帯端末装置 500へ転送させる旨の要求信号を認識して!/、るか否かを判断する (ステップ S 111)。そして、要求信号認識手段 487が要求信号を認識していないと判断した場合には、ステップ S 110に戻って、案内誘導処理を継続する。一方、ステップ S 111で要求信号認識手段 487が要求信号を認識した場合、転送要求があった旨の所定の信号を情報変換手段 488へ出力する。そして、情報変換手段 4 88は、要求信号認識手段 487からの所定の信号を認識、すなわち地図情報の転送を要求する旨の要求信号を取得したことを認識すると、端末表示部 450で表示している地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報と、現在位置認識手段 481で認識している現在位置情報と、移動経路設定手段 486で設定した移動経路に関する移動経路情報となどを含む 2次元コードに関する情報を生成する (ステップ S112)。さらに、情報変換手段 488は、要求信号に基づいて、いずれの機種の携帯端末装置 500へ転送させるかを認識すなわち要求信号に含まれる機種情報に基づいて、その機種の携帯端末装置 500における携帯端末表示部 540で表示される領域を認識する。そして、端末表示部 450で表示させている地図情報における車両の現在位置を中心として北の方角が携帯端末表示部 540における表示領域で上方に向く状態での表示領域となる地図情報を認識する (ステップ S113)。そして、情報変換手段 488は、図 7 に示すような転送用表示画面を生成し、表示制御手段 484により端末表示部 450に表示させる制御をし (ステップ S 114)、処理が終了する。

[0076] そして、このステップ S 114により車載端末装置 400の端末表示部 450に表示される 2次元コードを、利用者が携帯端末操作部の所定の入力操作にて携帯端末装置 5 00の撮像手段 570で撮像すると (ステップ S301)、携帯端末演算部 590はコード解析手段 594により 2次元コードを解析し、縮尺率情報、現在位置情報、移動経路情報と、などを取得する (ステップ S302)。そして、携帯端末演算部 590は、地図情報受信制御手段 595により、コード解析手段 594で取得した縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも現在位置情報の現在位置を含む領域の地図情報をサーバ装置 300 のサーバ記憶手段 320から取得させる制御をする。具体的には、縮尺率情報と現在位置情報とともに、配信先となる携帯端末装置 500を特定するアドレス情報などの固有情報を有する地図要求信号を生成し、サーバ装置 300へ送信する (ステップ S30 3)。

[0077] このステップ S303で携帯端末装置 500から送信される地図要求情報をサーバ装置 300が受信すると (ステップ S201)、上述したように、サーバ演算手段 330は、地図要求認識手段 331により地図要求信号を取得し、この地図要求信号に基づいて、要求元となる携帯端末装置 500および要求する地図情報の条件を認識する。そして、ステップ S202で、地図情報配信手段 332により、地図要求信号の地図情報の状態を特定する情報となる縮尺率および現在位置に基づいてサーバ記憶手段 320から地図情報を検索して読み出す。この地図情報の検索の際、携帯端末装置 500で表示させる地図情報に対応する縮尺率、すなわち例えば縮尺 100mスケールや縮尺 200m^ケールなどの対応する縮尺率となる縮尺スケールの地図情報がない場合には、最も近似する縮尺率の地図情報を読み出す。この後、ステップ S203で、地図情報配信手段 332は、地図要求信号の要求元を特定する情報に基づいて、読み出した地図情報をサーバ通信手段 310によりネットワーク 200を介して要求元の携帯端末装置 500へ送信させる。このステップ S203により送信された地図情報を携帯端末装置 500が受信すると (ステップ S304)、携帯端末演算部 590の地図情報受信制御手段 595は、受信した地図情報を携帯端末記憶部 580へ適宜記憶させるとともに、端末表示制御手段 592により地図情報に移動経路情報に基づいて移動経路を重畳させて表示させる処理をする。この後、携帯端末演算部 590は、測位手段 520で演算する擬似座標値に基づ!、て携帯端末装置 500の現在位置を認識し、この現在位置が表示領域の略中心に位置するように端末表示制御手段 592により地図情報を表示させ案内誘導する (ステップ S305)。

[0078] なお、この携帯端末装置 500における案内誘導では、車載端末装置 400の場合と同様に表示や音声により案内情報を報知してもよぐまたサーバ装置 300から送信される地図情報として詳細なリンク情報が含まれて、な、場合には、単に利用者の移動に応じて地図情報が移動するように案内誘導してもよい。そして、サーバ装置 300 力取得した地図情報が目的地まで含まない場合において、利用者の移動により取得していない領域の地図情報を表示させる処理の際、地図要求情報を適宜生成してその表示させる領域の地図情報をサーバ装置 300から受信させればよい。

[0079] そして、携帯端末演算部 590は、ステップ S109の案内誘導の処理において、現在位置認識手段 481により現在位置が目的地に到達したか否かを判断する (ステップ S 306)。このステップ S306で目的地に到達していないと判断した場合には、案内誘導の処理を継続する。また、ステップ S306で目的地に到達したと判断すると、処理を終了する。

[0080] 〔ナビゲーシヨンシステムの作用効果〕

上述したように、上記実施の形態では、車載端末装置 400で、現在位置認識手段 481で認識した現在位置を含む領域で表示制御手段 484にて地図情報を端末表示部 450に表示させるとともに表示する地図情報の縮尺率を認識している。そして、車載端末装置 400で、表示して、る地図情報を携帯端末装置 500へ転送させる旨の要求信号を要求信号認識手段 487で認識すると、情報変換手段 488により、地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および車両の現在位置に関する現在位置情報を含み光学的に読取可能な所定の画像のデータ構造となる 2次元コードに変換し、表示制御手段 484で端末表示部 450に画像として画面表示させている。このため、例えば撮像手段 570および撮像により取得した画像カゝら光学的に情報を読み取るコード解析手段 594を備えた携帯端末装置 500で 2次元コードを読み取らせることで、車載端末装置 400で案内誘導における現在表示中の地図情報を、ほぼ同様な表示形態で携帯端末装置 500に表示させることが可能となる。すなわち、比較的にデータ量が多い地図情報を直接転送する場合に比して、比較的に情報の処理能力に制限を受ける携帯端末装置 500でも、車載端末装置 400で表示する状態と同様の状態で車両の現在位置に基づく地図情報を表示させることができる。したがって、車載端末装置 400から携帯端末装置 500に案内誘導を継続させる際に、同様な表示状態の地図情報で継続され、利用者は違和感なく異なる端末でも良好に案内誘導が継続され、利用者を良好に移動支援でき、使い勝手が向上する。

[0081] さらに、撮像手段 570と、地図情報を画面表示する携帯端末表示部 540と、携帯端末通信部 510と、縮尺率情報および現在位置情報に基づ!/、てネットワーク 200を介して縮尺率に対応し少なくとも現在位置を含む領域の地図情報をネットワーク 200を介して受信させ携帯端末表示部 540で画面表示させる携帯端末演算部 590とを備えた携帯端末装置 500で、撮像手段 570にて撮像することにより縮尺率情報および現在位置情報を抽出して取得可能な 2次元データに変換している。このため、 2次元コードなど、比較的に多くの情報を記載可能で、撮像手段 570を備えた一般的なカメラ付き携帯電話などの携帯端末装置 500を利用でき、案内誘導が違和感なく継続される構成が容易に得られる。

[0082] また、携帯端末装置 500としては、地図情報の縮尺率情報と車両の現在位置情報を含む 2次元コードを撮像手段 570にて撮像することで、縮尺率情報および現在位置情報を取得し、縮尺率に対応し少なくとも現在位置を含む領域の地図情報を、ネットワーク 200を介してサーバ装置 300から受信して画面表示させる構成としている。このため、撮像手段 570を備え 2次元コードから情報を抽出可能な一般的なカメラ付き携帯電話などの携帯端末装置 500で、案内誘導を違和感なく継続させることが可能となり、例えば車両力降りて移動するような場合でも、車載端末装置 400と同様な表示形態による案内誘導を継続でき、利用者を良好に移動支援できる。

[0083] さらに、携帯端末装置 500で縮尺率情報および現在位置情報に基づいてサーバ装置 300から地図情報を取得させている。このため、地図情報を配信するサーバ装置 300の構成を利用することで、システム構成の構築が容易にできる。さらには、車載端末装置 400と携帯端末装置 500とのそれぞれで利用する異なる尺度、すなわち車載端末装置 400では 1Z1250や 1Z2500などの縮尺率で表示させる地図情報の形態を特定し、携帯端末装置 500では縮尺 100mスケールや縮尺 200mスケールなどの縮尺スケールで表示させる地図情報の形態を特定する場合でも、比較的に大きな記憶容量および高!ヽ処理能力を確保できるサーバ装置 300で容易に対応でき、違和感なく案内誘導が継続される構成が容易に得られる。

[0084] そして、車載端末装置 400では、転送させる際に、携帯端末装置 500の携帯端末表示部 540で表示される地図情報の表示領域に対応した領域の地図情報を、転送用表示画面 490として表示させている。このため、利用者が携帯端末装置 500へ転送された後の表示状態を確認でき、使い勝手を向上できる。さらに、転送用表示画面 490として、 2次元コードととともに 2画面表示する構成としているため、 1つの表示画面で、地図情報を転送するための処理と転送後の表示状態の確認との双方が得られ、利便性を向上できる。

[0085] さらに、携帯端末装置 500への転送後の表示形態に対応した領域の地図情報の表示として、北の方角が携帯端末表示部 540における表示領域で上方に向く状態としている。すなわち、車載端末装置 400では方位角センサによる方位角データに基づいて進行方向が表示領域で上方に向く状態に地図情報が回転して、移動を支援する状態に案内誘導しているが、携帯端末装置 500では携帯される構成であることから、携帯の仕方により方位角が変動し、また進行方向を認識することが困難であり、さらに小型軽量の要請が強い携帯型では機能が制限されるなどにより、北の方角が表示領域で上方に向く状態に表示させている。このため、例えば車載端末装置 40 0の端末表示部 450で表示されて、る地図情報の北の方角が表示領域で上方に向 V、て、な、状態でも、上方に向く状態に変換して転送用表示画面 490で表示させている。したがって、より容易に転送後の表示状態を容易に認識できる。

[0086] また、転送のためのコードとして 2次元コードを利用している。このため、縮尺率や現在位置を容易に小さ、表示領域で表示させることができ、機能の制約を受け易、携帯端末装置 500でも容易に車載端末装置 400における縮尺率および現在位置の情報を取得できる。さらには、多くの情報を記載可能な 2次元コードを利用しているので、さらに目的地情報や上述したような移動経路情報を記載するなど、案内誘導に利用される他の情報をも容易に転送でき、より使い勝手を向上できる。このことにより、より良好な移動支援ができる。

[0087] さらに、縮尺率情報および現在位置情報とともに、移動経路情報をも 2次元コードに記載している。このため、比較的に機能の制約を受け易い携帯端末装置 500で移動経路の探索処理を実行できない場合でも、移動経路が表示されるので、より良好な移動支援ができる。

[0088] そして、サーバ装置 300で、地図要求のあった縮尺率、すなわち携帯端末装置 50 0で表示させる地図情報の縮尺スケールに対応する地図情報がない場合、あるいは地図情報の要求のあった縮尺率そのものがな!/、場合など、要求のあった縮尺率に近似する縮尺スケールや縮尺率の地図情報を検索して配信している。このため、車載端末装置 400および携帯端末装置 500の処理形態の異なる機種や、携帯端末装置 500でも各種機種により表示可能な地図情報に限りがある場合などでも対応でき、汎用'性を向上できる。

[0089] また、携帯端末装置 500で測位手段 520を設け、車両から離れても測位手段 520 で演算した携帯端末装置 500の現在位置に基づいて移動状況に対応した報知、すなわち、表示される地図情報の領域が変動する構成としている。このため、車両から離れた移動状態をも良好に報知でき、より良好な移動支援ができる。

[0090] さらに、携帯端末装置 500で取得した地図情報に目的地までの領域が含まれていない場合、適宜その部分をも取得させる構成としている。このため、移動する携帯端末装置 500の移動状況に応じた適切な案内誘導が容易に得られる。さらには、一括して目的地までの領域の地図情報を取得する必要がないので、携帯端末装置 500 の携帯端末記憶部 580の記憶容量を有効活用でき、大型化や処理の遅延化などを容易に防止できる。

[0091] そして、端末演算部 480および携帯端末演算部 590を例えば CPU (Central Proce ssing Unit)などを用いてプログラムとして構成しているので、プログラムをインストールすることで、違和感なく案内誘導が継続できる構成が容易に得られ、利用の拡大が容易に図れる。さらには、そのプログラムを記録媒体に記録し、端末演算部 480ゃ携帯端末演算部 590、すなわちコンピュータに適宜読み取らせる構成とすることで、違和感なく案内誘導を継続できる構成が容易に得られるとともに、プログラムを容易に取り扱いでき、利用の拡大が容易にできる。なお、本発明における演算手段としては、 1つのコンピュータに限らず、複数のコンピュータをネットワーク状に組み合わせた構成、上述したような CPUやマイクロコンピュータなどの素子、あるいは複数の電子部品が搭載された回路基板などをも含む。

[0092] 〔実施形態の変形〕

なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなぐ本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。

[0093] すなわち、移動体としては、車両に限らず例えば飛行機や船舶など移動する、ずれの移動体にも適用できる。また、車載端末装置 400としては、車載に搭載される携帯のみならず、携帯をも可能とした構成としてもよい。さらには、携帯端末装置 500としては、携帯電話や PHSなどの通話機能を有した構成に限らず、上述したようないわゆるノートパソコンのような通信により地図情報を取得可能な構成とするなど、携帯可能な!/ヽずれの通信端末装置を対象とすることができる。

[0094] そして、車載端末装置 400の端末通信部 410として、携帯電話や PHSなどの携帯型の通信端末装置を利用してもよい。すなわち、携帯型の通信端末装置を車載端末装置 400に接続し、携帯型の通信端末装置を介してサーバ装置 300から地図情報などを取得して車両の移動状況に応じた案内誘導を実施させ、利用者が車両から下りて徒歩や自転車などで移動する場合、車載端末装置 400から携帯型の通信端末装置を取り外して携帯端末装置 500として機能させ、利用者の移動を案内誘導させてもよい。このような構成により、ナビゲーシヨンシステム 100の構成を簡略ィ匕できる。さらには、車載端末装置 400を携帯型の通信端末装置、すなわち携帯端末装置 50 0を車両に着脱可能に搭載し、車両から降りて利用者が移動する場合にはそのまま携帯端末装置 500を携帯し、例えば複数人で移動する場合に他の携帯端末装置 50 0へ転送するために携帯端末装置 500で車載端末装置 400のように 2次元コードを生成させて表示させ、他の携帯端末装置 500で撮像により取得するなどしてもよい。 [0095] また、車載端末装置 400は、サーバ装置 300から地図情報を適宜取得する、わゆる通信型の構成について説明した力例えば CD (Compact Disc)や DVD (Digital V ersatile Disc)、 HDなどの記録媒体にあらかじめ地図情報が記憶されているいわゆるスタンドアローン型の構成でもよい。さらに、通信型として、単に地図情報をサーバ装置 300から取得するのみに限らず、例えば現在位置情報、目的地情報および設定事項情報をサーバ装置 300へ送信してサーバ装置 300で移動経路を探索させ、地図情報とともに移動経路情報を受信する構成などとしてもよい。さらには、音楽情報や店舗に関する情報など各種情報をも受信可能な構成としてもよい。

[0096] そして、携帯端末装置 500において、 2次元コードから取得した縮尺率情報および現在位置情報に基づ、てサーバ装置 300から地図情報を取得して説明したが、例えば車載端末装置 400の端末記憶部 470に携帯端末装置 500で表示させるための比較的にデータ量が軽い地図情報を格納しておき、この端末記憶部 470から取得するなどしてもよい。このような構成によれば、サーバ装置 300のような他の構成を利用する必要がなぐシステム構成の簡略ィ匕が図れる。

[0097] また、 2次元コードを表示させる際に転送用表示画面 490として、転送後に表示される状態の地図情報をも 2画面表示で表示させて説明したが、例えば図 11に示すように、 2次元コードを表示させる前に、転送後の表示領域に対応する領域 456を地図情報に重畳する状態で表示させてもよい。この構成によれば、端末表示部 450で現在表示させている状態力も切り出される状態が容易に認識できる。なお、図 11において、領域 456を重畳する表示形態の他、領域外となる部分を暗く表示させるなど、転送後の表示領域が認識可能ないずれの方法が利用できる。

[0098] そして、移動経路情報をも 2次元コードに記載して説明したが、単に縮尺率情報および現在位置情報のみを記載して地図情報を携帯端末装置 500で取得させる構成としてもよい。すなわち、これらの情報のみでも携帯端末装置 500で利用者の移動について地図情報に基づき案内報知できる。また、移動経路情報に代えて目的地情報を記載してもよい。この場合、目的地までの移動が容易にできる。また、携帯端末装置 500で現在位置から目的地までの移動経路探索を実施する構成を設けることで、移動経路情報を記載しなくても携帯端末装置 500で移動経路を設定できる。このことにより、車載端末装置 400で徒歩などの移動経路を探索できない構成でも、対応可能となる。

[0099] また、携帯端末装置 500で取得した地図情報に目的地までの領域が含まれて、ない場合、適宜その部分をも取得させる構成で説明したが、例えば一括して取得させてもよい。この場合には、移動に応じて表示させる領域を変更する場合にあら力じめ取得した地図情報を表示させればよぐ地図情報を取得して力表示するまでの処理時間を削除でき、迅速な処理が得られる。また、例えば表示切り替えにより目的地までも含む地図情報を表示させることも可能となり、使い勝手の向上も容易に図れる

[0100] そして、現在渋滞情報および渋滞予測をも加味可能な車載端末装置 400の構成について説明したが、渋滞を加味しない構成などとしてもよい。また、移動体が移動する状態に関する例えば道路工事などによる規制、崖崩れの発生、台風の接近や嵐、吹雪などの天候など、車両の走行など移動体の移動状況に影響を及ぼす各種状況をも加味して案内誘導する構成としてもよい。さらには、携帯端末装置 500として、移動経路探索処理が可能な構成、さらには渋滞情報などをも加味して案内誘導できる構成としてもよい。そして、移動経路の探索としては、いくつかの候補を選出し利用者が選択する構成としてもょヽ。

[0101] また、車載端末装置 400における現在位置や携帯端末装置 500における現在位置の認識方法としては、上記構成に限らない。例えば、車載端末装置 400として、携帯端末装置 500のような測位手段 520のみを設けた構成としたり、携帯端末装置 50 0に測位手段 520とともに他の現在位置を認識できる構成、例えば複数の基地局からの電波強度に基づく位置認識などの構成をも設けるなど、いずれの方法により認識してちよい。

[0102] そして、転送を要求する構成としては、上述したように、端末操作部による入力操作に限らず、携帯端末装置 500からネットワーク 200を介して通信により要求すなわち要求信号生成手段 593により生成した要求情報を受信することで転送処理してもよい。

[0103] また、地図上で地点情報を明示する際、 2次元コードに埋め込まれた地点情報と実際の位置を利用者にとってイメージし易くする目的で、地図上の対応する箇所、例えば現在位置のアイコンの替わり、あるいはその隣接する位置など、地点情報の 2次元コードが埋め込まれた画像で地図情報を画面表示させたり、地図情報に重畳表示させてもよい。

[0104] さらに、二次元コードの表示の工夫として、例えばマウスなどの携帯端末装置 500 の携帯端末操作部 530や撮像手段 570などをかざした時のみ 2次元コードが浮かび上がるように、あるいは吹き出しのように表示させたり、印刷要求により 2次元コードが印刷出力されたり、地図情報の印刷要求により地図情報とともに 2次元コードが印刷出力されたり、印刷出力された地図に吹き出し状に 2次元コードが印刷されたり、アイコンに電子透力しを用いたり、探索した結果で複数の経路が検出された場合、各移動経路毎に隣接する状態で移動経路に関する情報を含む 2次元コードを隣接する状態で重畳表示、あるいは吹き出し表示などしたり、各経路の表示色を異なるように表示させた際に 2次元コードも対応した色彩で表示させたりするなど、いずれの出力形態が利用できる。

[0105] その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。

[0106] 〔実施の形態の効果〕

上述したように、車載端末装置 400で、現在位置認識手段 481で認識した現在位置を含む領域で表示制御手段 484にて地図情報を端末表示部 450に表示させるとともに表示する地図情報の縮尺率を認識し、表示している地図情報を携帯端末装置 500へ転送させる旨の要求信号を要求信号認識手段 487で認識すると、情報変換手段 488により、地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および車両の現在位置に関する現在位置情報を含み光学的に読取可能な所定の画像のデータ構造となる 2 次元コードに変換し、表示制御手段 484で端末表示部 450に画像として画面表示させる車載端末装置 400を構成している。このため、例えば撮像手段 570および撮像により取得した画像力も光学的に情報を読み取るコード解析手段 594を備えた携帯端末装置 500で 2次元コードを読み取らせることで、車載端末装置 400で案内誘導における現在表示中の地図情報を、ほぼ同様な表示形態で携帯端末装置 500に表示させることができ、車載端末装置 400から携帯端末装置 500に案内誘導を継続させる際に、同様な表示状態の地図情報で継続され、利用者は違和感なく異なる端末でも良好に案内誘導が継続され、利用者を良好に移動支援でき、使い勝手が向上する。

[0107] また、地図情報の縮尺率情報と車両の現在位置情報を含む 2次元コードを撮像手段 570にて撮像することで、縮尺率情報および現在位置情報を取得し、縮尺率に対応し少なくとも現在位置を含む領域の地図情報を、ネットワーク 200を介してサーバ装置 300から受信して画面表示させる携帯端末装置 500を構成して、る。このため、撮像手段 570を備え 2次元コードから情報を抽出可能な一般的なカメラ付き携帯電話などの携帯端末装置 500で、案内誘導を違和感なく継続させることができ、例えば車両から降りて移動するような場合でも、車載端末装置 400と同様な表示形態による案内誘導を継続でき、利用者を良好に移動支援できる。

産業上の利用可能性

[0108] 本発明は、移動体の移動に関して案内する移動案内装置、端末移動案内装置、携帯移動案内装置、移動案内システム、移動案内方法、移動案内プログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体として利用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 地図情報を取得する地図情報取得手段と、

移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段と、前記現在位置を含む領域で前記地図情報を表示手段に画面表示させる制御をするとともに、前記表示手段に画面表示される前記地図情報の縮尺率を認識する表示制御手段と、

前記地図情報の転送を要求する旨の要求信号を認識する要求信号認識手段と、前記要求信号を認識すると、前記地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および前記現在位置情報を含み光学的に読取可能な所定の画像のデータ構造に構成されたコードに変換し、前記コードを前記表示制御手段にて前記表示手段に前記画像として画面表示させる情報変換手段と、

を具備したことを特徴とした移動案内装置。

[2] 請求項 1に記載の移動案内装置であって、

前記情報変換手段は、前記所定の画像のデータ構造に構成されたコードとして、撮像手段と、前記地図情報を画面表示する端末表示手段と、ネットワークを介して各種情報を送受信する端末通信手段と、前記縮尺率情報および前記現在位置情報に基づき、前記地図情報を記憶する記憶手段から前記ネットワークを介して前記縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも前記現在位置を含む領域の前記地図情報を前記通信手段で受信させ、前記端末表示手段に画面表示させる制御をする端末演算手段とを備えた携帯移動案内装置で、前記撮像手段にて撮像することで前記縮尺率情報および前記現在位置情報を取得可能な画像データに変換する

ことを特徴とした移動案内装置。

[3] 請求項 2に記載の移動案内装置であって、

前記情報変換手段は、前記地図情報を転送する前記携帯移動案内装置の端末表示手段で前記地図情報を画面表示する際の表示領域に対応した領域を前記表示手段に表示される前記地図情報に重畳する状態で前記表示制御手段にて表示させる制御をする

ことを特徴とした移動案内装置。

[4] 請求項 2に記載の移動案内装置であって、

前記情報変換手段は、前記地図情報を転送する転送先に設けられた端末表示手段で前記地図情報を表示する際の表示領域に対応した表示領域となる前記地図情報と、前記コードとを前記表示制御手段にて前記表示手段に 2画面表示させる制御をする

ことを特徴とした移動案内装置。

[5] 請求項 4に記載の移動案内装置であって、

前記情報変換手段は、前記表示手段に表示される前記地図情報における北の方角が画面領域で上方に向く状態に前記地図情報を表示させる

ことを特徴とした移動案内装置。

[6] 請求項 1ないし請求項 5のいずれかに記載の移動案内装置であって、

前記情報変換手段は、前記コードとして 2次元コードに変換する

ことを特徴とした移動案内装置。

[7] 請求項 1ないし請求項 6のいずれかに記載の移動案内装置であって、

移動する目的地の位置に関する目的地情報を取得する目的地情報取得手段を具備し、

前記情報変換手段は、前記縮尺率情報および前記現在地情報とともに前記目的地情報を含むコードに変換する

ことを特徴とした移動案内装置。

[8] 請求項 1ないし請求項 7のいずれかに記載の移動案内装置であって、

前記地図情報に基づき前記現在位置から前記目的地までの移動経路を探索する経路探索手段を具備し、

前記情報変換手段は、前記縮尺率情報および前記現在位置情報とともに前記移動経路に関する情報を含むコードに変換する

ことを特徴とした移動案内装置。

[9] ネットワークを介して各種情報を送受信する端末通信手段と、

地図情報を画面表示する端末表示手段と、

撮像手段と、前記請求項 1ないし請求項 8のいずれかに記載の移動案内装置により前記表示手段に表示され前記撮像手段にて撮像されたコードから、前記縮尺率情報および前記現在位置情報を取得する情報取得手段と、

前記縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも前記現在位置を含む領域の前記地図情報を、前記ネットワークを介して前記地図情報を記憶する記憶手段から前記通信手段で受信させる地図情報受信制御手段と、

前記受信した地図情報を前記端末表示手段に画面表示させる端末表示制御手段と、

を具備したことを特徴とした携帯移動案内装置。

[10] ネットワークを介して各種情報を送受信する端末通信手段と、

地図情報を画面表示する端末表示手段と、

撮像手段と、

この撮像手段にて撮像され前記地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および移動体の現在位置に関する現在位置情報を含み光学的に読取可能な所定の画像のデータ構造に構成されたコードから、前記縮尺率情報および前記現在位置情報を取得する情報取得手段と、

前記縮尺率情報および前記現在位置情報の取得を認識すると、前記地図情報を記憶する記憶手段から前記ネットワークを介して前記縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも前記現在位置を含む領域の前記地図情報を前記通信手段で受信させる地図情報受信制御手段と、

を具備したことを特徴とした携帯移動案内装置。

[11] 請求項 9または請求項 10に記載の携帯移動案内装置であって、

前記地図情報受信制御手段は、前記情報取得手段により取得した前記縮尺率情報の縮尺率と同一の縮尺率となる前記地図情報が前記記憶手段に記憶されていな V、ことを認識すると、前記縮尺率に近似する縮尺率となる前記地図情報を前記通信手段で受信させることを特徴とした携帯移動案内装置。

[12] 請求項 9な、し請求項 11の、ずれかに記載の携帯移動案内装置であって、

現在位置を測位する測位手段と、

前記測位された現在位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段とを具備し、

前記端末表示制御手段は、前記位置情報の現在位置を前記表示手段に表示される前記地図情報に重畳表示させる

ことを特徴とした携帯移動案内装置。

[13] 請求項 9ないし請求項 12のいずれかに記載の携帯移動案内装置であって、

前記情報取得手段により前記コードから取得した前記縮尺情報および前記現在位置情報とともに移動する目的地の位置に関する目的地情報に基づき、前記現在位置から前記目的地までの移動経路を探索する端末移動経路探索手段を具備し、前記端末表示手段は、前記端末表示手段で前記地図情報に前記移動経路を重畳表示させる

ことを特徴とした携帯移動案内装置。

[14] 請求項 1な!、し請求項 8の、ずれかに記載の移動案内装置と、

この移動案内装置の表示手段に表示されるコードに基づいて前記地図情報を前記端末表示手段に画面表示する請求項 9ないし請求項 13のいずれかに記載の携帯移動案内装置と、

を具備したことを特徴とした移動案内システム。

[15] 演算手段により、移動体の現在位置に関する現在位置情報を取得するとともに地図情報を取得し、表示手段に前記現在位置を含む領域で前記地図情報を画面表示させて前記移動体の移動状況を案内する移動案内方法であって、

前記地図情報の転送を要求する旨の要求信号を認識すると、前記地図情報の縮尺率に関する縮尺率情報および前記現在位置情報を含み光学的に読み取り可能な所定の画像のデータ構造に構成されたコードに変換し、

この変換されたコードを前記表示手段に画面表示させる

ことを特徴とする移動案内方法。

[16] 演算手段により、

請求項 15に記載の移動案内方法により画面表示されるコードを撮像手段による撮像にて読み取り、

この読み取ったコードから前記縮尺率情報および前記現在位置情報を取得し、前記縮尺率情報の縮尺率に対応し少なくとも前記現在位置を含む領域の前記地図情報を通信手段でネットワークを介して前記地図情報を記憶する記憶手段から受信させ、

この受信した前記地図情報を端末表示手段に画面表示させる

ことを特徴とする移動案内方法。

[17] 演算手段を、請求項 1ないし請求項 8のいずれかに記載の移動案内装置、または請求項 9ないし請求項 13のいずれかに記載の携帯移動案内装置として機能させることを特徴とした移動案内プログラム。

[18] 請求項 15または請求項 16に記載の移動案内方法を演算手段に実行させる

ことを特徴とした移動案内プログラム。

[19] 請求項 17または請求項 18に記載の移動案内プログラムが演算手段にて読取可能に記録された

ことを特徴とした移動案内プログラムを記録した記録媒体。