WO2005093177A1

WO2005093177A1 - 飛沫飛散防止装置

Info

Publication number: WO2005093177A1
Application number: PCT/JP2004/004233
Authority: WO
Inventors: Kengo Ikemizu
Original assignee: Kengo Ikemizu
Priority date: 2004-03-25
Filing date: 2004-03-25
Publication date: 2005-10-06

Abstract

便器内に取り付けることによって、排尿時における排尿者の小便のはね返りによって排尿者の衣服や床が汚れることを防止する飛沫飛散防止装置及びそれを備える便器に関する。その装置は、多数の小孔を有するシート形状体と、シート形状体を壁面から所定の距離だけ離隔させて保持する保持部材とを構え、シート形状体の多数の小孔が、壁面が位置しない側からの流体の流入を通過させる一方、シート形状体を通過した流体の壁面からはね返りによる飛沫を通過させずに壁面側にはね返す形状に形成されている。

Description

明細書飛沫飛散防止装置技術分野

本発明は、流体の飛沫飛散防止装置に関し、特に、便器内に取り付けることによって、排尿時における排尿者の小便のはね返りによって排尿者の衣服や床が汚れることを防止する飛沫飛散防止装置に関する。背景技術

流体が管から勢いよく排出されて壁面等に当たると、その流体はその壁面等からはね返る際に飛沫となって飛散する場合が多い。そのように飛沫が飛散した場合には、その飛散した飛沫によってその壁面以外の部分が汚染されることが問題となる。それを防ぐために、流体が壁面等に当たる際の流体と壁面等との間の角度を小さくして流体のはね返りを小さくするといつた工夫がされているが、その工夫は、飛沫の飛散距離が比較的短くなる程度で、周囲の汚染自.体を防ぐという効果は小さい。一方、男性用の小便器において、排尿時に、便器からの尿のはね返りによつて排尿者の衣服が汚れたり便器の周りの床が汚れたりすることがある。特に、不特定多数の者が利用する駅、空港、店舗等では、便器の周りの床が汚れた状態を放置すると、汚れが取れにくくなつたり、その店舗等の評判が低下したり、また、その汚れによって利用者が足を滑らせて転倒するなどの事故が発生したりするのを防止するために、こまめに清掃が行われている。このような清掃費用には洗剤や清掃用具などの費用のみならず清掃員の人件費が含まれるため、その費用は膨大なものとなっている。 B本国特開 2 0 0 3— 2 4 2 4 7号公報には、小便器の周囲に、尿の飛沫を吸収する不織布の使い捨てのシートを配置する例が開示されている。これによると清掃のための洗浄剤の費用は低減できるが使い捨てシ一トの費用が発生することになる。

また、 S本国特開 2 0 0 3 _ 7 4 1 0 6号公報には、小便を受ける部分を柔軟性のある膜体で構成し、その膜に透孔が設けられている男子小便用補助具が開示されている。この構成の場合には小便がその膜にあたると小便ははね返ってしまうことになる。発明の開示

以上の観点から、本発明は、流体の飛沫飛散防止装置に関し、特に、便器内に取り付けることによって、排尿時における排尿者の小便のはね返りによって排尿者の衣服や床が汚れることを防止する飛沫飛散防止装置を提供することを目的とする。その装置は、多数の小孔を有するシート形状体と、シート形状体を壁面から所定の距離だけ離隔させて保持する保持部材とを備え、シート形状体の多数の小孔が、壁面が位置しない側からの流体の流入を通過させる一方、シート形状体を通過した流体の前記壁面からはね返りによる飛沫を通過させずに前記壁面側にはね返す形状となっている。

また、本発明は、飛沫飛散防止装置を備える便器を提供することを目的とする。その便器は、尿を受け止める壁面を有する便器部分と、多数の小孔を有するシート形状体と、シート形状体を壁面から所定の距離だけ離隔させて保持する保持部材とを備え、シート形状体の多数の小孔が、壁面が位置しない側からの流体の流入を通過させる一方、シート形状体を通過した流体の壁面からはね返りによる飛沫を通過させずに壁面側にはね返す形状となっている飛沫飛散防止装置と、その飛沫飛散防止部材を便器部分に取り付ける手段とを備える図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係る飛沫飛散防止装置のシート形状体の一実施例の斜視図である。

図 2は、図 1のシート形状体を小便器に取り付けた状態を示す側面断面図である。

図 3は、本発明に係る飛沫飛散防止装置のシート形状体と小便器の壁面との位置関係を説明するための側面断面図である。

図 4は、本発明にかかるシート形状体を図 2に示す小便器とは異なる形状の小便器に取り付けた状態を示す側面断面図である。

図 5は、本発明に係るシート形状体の別の実施例の側面断面図である。図 6は、本発明に係るシート形状体のさらに別の実施例の側面断面図である。

図 7は、本発明に係るシート形状体のさらに別の実施例の側面断面図である。

図 8は、本発明の他の実施例に係るシート形状体を縦長の小便器に取り付けた別の実施例を示す斜視図である。

図 9は、本発明のさらに他の実施例に係るシート形状体を短い小便器に取り付けた別の実施例を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

図 1は、本発明に係る飛沫飛散防止装置のシート形状体 1の一実施例の斜視図である。シート形状体 1は、枠 1 0とシート部 1 1 とから構成されており、枠 1 0はシート部 1 1を保持するとともに、後述するようにシート形状体 1を小便器の壁面に取り付けるために用いる。例えば、図示のように枠 1 0には孔 1 2が設けられていて、後述するように、その孔にポルトを揷通して小便器の壁面にこのシート形状体を取り付けることができる（図 2及び図 4 )。

シート部 1 1はメッシュのシート形状体であり、その網目の大きさは比較的細い糸状のものから編まれた小さな網目である。その糸状のものの繊維は天然の繊維でも、人工の繊維でも、金属製の繊維でもいずれのものでもよい。また、糸状のものの太さも比較的細いものが望ましいが、それにより形成された網目を小便が容易に通過することができ、また、通過する際にはねかえりが小さなものであれば比較的太いものであってもよい。この図示の例では、そのシート形状体 1は、台形状のシートを中央近くで直角方向に緩やかに折り曲げてある。

図 2は、縦長の小便器 2 0を側面から見た断面を示す。その小便器 2 0は概略建物の室内の壁に取り付けられた縦長の部分 2 1 と床面に設置された部分 2 2とからなる。縦長の部分 2 1の内側には小便を受ける縦方向の壁面 2 1 aが形成されており、また、床に設置された部分 2 2の内側には小便を受ける概略水平方向の壁面 2 2 aが形成されている。尿は床に設置された部分 2 2の壁面 2 2 aの中央近くに形成された排出孔 2 3を通って外部に排出される。

図 2に示す小便器の場合には、小便は、壁面 2 1 aの下側の部分と壁面 2 2 aの全面とに当たる場合が多く、それらの壁面に衝突すると、はね返る際に飛沫となって小便器 2 0の外側に飛散することが多い。このため、図 2では、それらの壁面 2 1 aの下側の部分と壁面 2 2 aのほぼ全面とを覆うようにシート形状体 1を配置している。そのシート形状体 1を取り付ける際には、シート形状体のシート部 1 1を壁面 2 1 a、 2 2 aから所定の距離だけ離隔させて保持するように、枠 1 0と壁面 2 1 a、 2 2 aとの間にスぺーサ 1 3を介在させている。シート形状体 1をそれらの壁面に固定するために、ねじが枠 1 0の孔 1 2からスぺーサ 1 3を通って壁面にねじ込まれている。これにより、シート部 1 1が、壁面 2 1 a、 2 2 aから所定の距離だけ離隔させて固定されている。この実施例では、ねじを用いてシート形状体の固定を行っている力 S、例えば、シート形状体 1の枠 1 0の所定の位置にスぺーサの長さに相当する脚部を突出させ、シート形状体を固定することなく単に壁面 2 1 a、 2 2 a の上に置くだけでも良い。

図 3は、シート形状体 1のシート部 1 1と壁面 2 1 a又は 2 2 a との位置関係を説明するための図である。シート形状体 1のシート部 1 1と壁面 2 2 aとの関係を理解するためには、この図を 9 0度左方向に回転させるとそれらの位置関係が理解しやすいと思われる。以下、代表としてシート部 1 1 と壁面 2 1 a との関係を説明する。

図 3に示すように、シート形状体のシート部 1 1には複数の小孔 1 1 aとしゃへい部 1 1 bとが形成されている。ただし、これらの小孔 1 1 a及びしゃへい部 1 1 bの形状、寸法及び形成位置等は説明のために簡略化してあり、図 1等に示す実施例とは必ずしも一致せず、また、他の形状、寸法及ぴ形成位置等を採用することも可能である。例えば、しゃへい部 l i bを細い糸状のもので構成し、それを編むことによって形成される網目を小孔 1 1 aとすることができる。小孔が円形の場合には、その直径は、 0 . 0 1 m mから 1 0 m m程度が適切であると考えられる。図 3の矢印 Rで示すように、そのシート部 1 1に小便が当たると、その小便は小孔 1 1 aを通過して壁面 2 1 aに衝突してはね返えつて飛沫となる。しかし、そのはね返った小便の飛沫はしゃへい部 1 1 bの裏面 (図 3においてシート部 1 1の裏側の面）に衝突して壁面 2 1 aに向かつてはね返される。これによつて、飛沫が小便器の外側に飛散することを防止することができる。小便の飛沫の飛散を防止する観点から、小孔 1 1 aの広さは、しゃへい部 1 1 bの幅（図 3において、横方向への断面の長さに相当）の大きさとの関係で決定される。例えば、小孔 1 1 aの広さに比べてしゃへい部 1 1 bの幅がかなり大きい場合には、小便は、矢印 Rのように小孔を通過することができずにそのしゃへい部に当たってはね返って飛沫となつてしまうことが考えられる。一方、しゃへい部 1 1 bの幅がかなり狭くて小孔が広い場合には、小便は容易に小孔を通過できるが、その通過した小便が壁面 2 1 aに衝突して飛沫となって反射した場合に、その飛沫が容易に小孔を逆方向（図 3において下側から上側に向かう方向）に通過して小便器の外に飛散してしまうことになる。したがって、小孔の広さ及びしゃへい部の幅の大きさは、小便を通過させやすい一方反射した飛沫が逆流しないように遮蔽できる観点から決定しなければならない。また、図 3に示すように、シート部 1 1は壁面 2 1 aから距離 Hだけ離隔されて保持されている。小便は、その図に示すように矢印 Rで示すように壁面 2 1 aに当たってはね返り、その際飛散した飛沫がシート部 1 1の裏側に当たって壁面 2 1 a側にはね返される。そのように、その距離 Hは、壁面 2 1 aに衝突してはね返った飛沫がシート部 1 1の裏側に当たって壁面 2 1 a側にはね返される程度の大きさであることが必要であり、例えば、 1 0 m mから 3 0 m m程度の大きさが好ましい。ただし、はね返りの飛沫をシート部材 1 1の裏面でしゃへいできればよいので、シート部と壁面との間には空間は必要であるが、基本的にはその広さは問わない。

図 4は、短いタイプの小便器にシート形状体 1を配置した状態を示す。その小便器 4 0は概略建物の室内の壁に取り付けられた縦長の部分 4 1 と小便を受ける部分 4 2とからなる。縦長の部分 4 1の内側には小便を受ける縦方向の壁面 3 1 aが形成されており、また、小便を受ける部分 4 2の内側にはおわん形状にくぼんだ部分を構成する壁面 4 2 aが形成されている。小便はその壁面 4 2 aの中央近くに形成された排出孔 4 3 を通って外部に排出される。

図 4に示す小便器の場合には、小便は、壁面 4 1 aの下側の部分と壁面 4 2 aの全面とに当たる場合が多く、それらの壁面に衝突すると、はね返る際に飛沫となって小便器 4 0の外側に飛散することが多い。このため、図 4では、それらの壁面 4 1 aの下側の部分と壁面 4 2 aのほぼ全面とを覆うようにシート形状体 1を配置している。そのシート形状体 1を取り付ける際には、シート形状体のシート部 1 1を壁面 4 1 a、 4 2 aから所定の距離だけ離隔させて保持するように、枠 1 0と壁面 4 1 a、 4 2 a との間にスぺーサ 1 3を在させている。シート形状体 1をそれらの壁面に固定するために、ねじが枠 1 0の孔 1 2からスぺーサ 1 3 を通って壁面にねじ込まれている。これにより、シート部 1 1を壁面 4 1 a 4 2 aから所定の距離だけ離隔させて固定することができる。この実施例でも、ねじを用いてシート形状体の固定を行った例を示したが、例えば、シート形状体 1の枠 1 0の所定の位置にスぺーサ 1 3の長さに相当する脚部を突出させ、シート形状体を固定することなく単に壁面 4 l a、 4 2 aの上に置くだけでも良い。

図 5は、他の実施例に係るシート形状体のシート部 5 0の断面図である。シート部 5 0の厚さは理解の容易のために誇張して厚めに示している。シート部 5 0は複数の小孔 5 0 aとしゃへい部 5 0 bとを備える。このシート部 5 0には、図 5の矢印 Rで示すように小便が流入する。小孔 5 0 aの小便が流入する側 5 1の空間は、その小孔の小便が出て行く側 5 2の空間に比べて広く形成されている。その結果、しゃへい部 5 0 bの断面は、図 5において上辺が下辺より短い台形の形状となっている。これにより、小便は流入し易くなる一方、このシート部の小便が出て行く側 5 2の下方に位置する小便器の壁面（図示せず）から反射した小便の飛沫は、小孔 5 0 aを流入する側 5 1に向かって通り抜けることは困難になる。

図 6は、さらに他の実施例に係るシート形状体のシート部 6 0の断面図である。ここでも、シート部 6 0の厚さは理解の容易のために誇張して大きめに示している。シート部 6 0は複数の小孔 6 0 a としゃへい部

6 O bとを備える。このシート部 6 0には、図 6の矢印 Rで示すように小便が流入する。小孔 6 0 aの小便が流入する側 6 1の空間と、その小孔の小便が出て行く側 6 2の空間とはほぼ同じ広さであるが、その小孔 6 0 aの通路内の中間部がそれらの空間よりも狭く形成されている。その結果、しゃへい部 6 0 bの断面形状はたる型のような形状となっている。これにより、小便は流入し易くなる一方、このシート部の小便が出て行く側 6 2の下方に位置する小便器の壁面（図示せず）から反射した小便の飛沫は、小孔 6 0 aの通路内の狭い部分によって小孔 6 0 aを逆流することが阻止される。

図 7は、さらに他の実施例に係るシート形状体のシート部 7 0の断面図である。ここでも、シート部 7 0の厚さは理解の容易のために誇張して大きめに示している。シート部 7 0は複数の小孔 7 0 a としゃへい部

7 O bとを備える。このシート部 7 0には、図 7の矢印 Rで示すように小便が流入する。小孔 7 0 aは、小便が流入する側 7 1から小便が出て行く側 7 2までほぼ同じ広さに形成されている。しゃへい部 7 0 bは、シート部 7 0の小便が流入する側 7 1から外側に向けて突出する部分を有する。図 7の実施例では、円錐、三角錐、四角錘、又は多角錘等の形状の突出部が形成されている。これにより、小便が流入する側 7 1の空間が広くなつて小便は流入し易くなる一方、このシート部の小便が出て行く側 7 2の空間は相対的に狭いため、そのシート部の下方に位置する小便器の壁面（図示せず）から反射した小便の飛沫は、小孔 7 0 aの小便が出て行く側 7 2のしゃへい部 7 0 bに衝突して小孔 6 0 aへ逆流することが阻止される。

図 8は、他の実施例に係るシート形状体 2を小便器 8 0の内側の壁面全面を覆うように装着した状態を示す。その小便器 8 0は概略建物の室内の壁に取り付けられた縦長の部分 8 1と床面に設置された部分 8 2とからなる。縦長の部分 8 1の内側には小便を受ける縦方向の壁面 8 1 a が形成されており、また、床に設置された部分 8 2の内側には小便を受ける概略水平方向の壁面 8 2 aが形成されている。シート形状体 2は、枠 3とシート部 4とから構成されており、枠 3の四隅には孔 5が形成されている。シート部 4と壁面 8 1 aとの間に適切な空間を形成するために、枠 3はスぺーサ 6を介装させてねじで壁面 8 1 aに固定されている。この実施例では、小便器の縦長の部分 8 1と床面に設置された部分 8 2 との内側の壁面の全面を覆う大きさのシート形状体 2を用いている。このため、この実施例は比較的背の高い小便器の利用者から背の低い利用者までのように身長の違いにも対応することが可能である。

図 9は、図 4の場合のように小型のシート形状体 1を小型の小便器 9 0に用いた実施例を示す。この実施例では、シート形状体を自動的に洗浄することができる。そのシート形状体 1の基本的な構造は図 1に示すものと同じでよい。ただし、ここでは、シート形状体は小便器 9 0には固定されず、また、脚部のような突出部も有していない。この実施例では、シート形状体 1の枠 1 0の上方の部分 1 0 aに、 2つのシート形状体保持部 1 5を設けている。各シート形状体保持部 1 5の一方の端部は、その枠 1 0の上方部分 1 0 aとヒンジ結合して回動自在である。また、そのシート形状体保持部 1 5の他方の端部は、小便器 9 0の縦長の部分の内側の壁面 9 1 aの上方の部分とヒンジ結合を介して結合されている。また、小便器 9 0の上方には、洗浄用の水の流入を制御するためのコントローラ 9 2が設けられている。このコントローラ 9 2はこの小便器 9 0の前に人が立ったことを感知するとともに小便をして立ち去つたことも感知し、その場合、人が立ち去った後所定時間（数秒程度）経過すると洗浄用のために水道の栓を開いて管 9 3を経由して一定時間水を流すように機能する。また、このコントローラ 9 2にはマエピュレータ（図示せず）が設けられていて、それから操作用バー 9 3が小便器に向けて延出されている。その操作用バー 9 3の下方端部は、シート形状体 1の枠 1 0の上方部分 1 0 aに結合されている。■

そのマニピュレータは、コントローラ 9 2が水を流すように水道の栓を開くように機能する際に、その操作用バー 9 4を下方に下げるように作動する。操作用バー 9 4が下方に下がると、シート形状体 1がその操作用バーによって押し下げられる。この際、シート形状体 1の枠 1 0の上方部分 1 0 aはシート形状体保持部 1 5を介して小便器 9 0の内側の壁面 9 1 aの上方の部分とヒンジ結合をしているので、シート形状体 1 は、下方に下がりながら壁面 9 1 aに接近するようにヒンジ結合部分を中心に回転移動する。その結果、シート形状体 1が最下方に移動した場合には、そのシート形状体 1は壁面 9 1 aに接触することになる。この時洗浄用の水が壁面 9 1 aを伝わって流れているので、シート形状体 1 もその水によって洗浄されるようになる。

本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、例えば、飛沫飛散防止部材を便器部分に取り付ける手段はフックであってもよい。また、飛沫飛散防止部材を移動する移動手段を備えて、排尿時に、飛沫飛散防止部材を尿を受け止める壁面の前面に移動し、不使用時には、その飛沫飛散防止部材を尿を受け止める壁面から格納位置に移動するようにしてもよい。また、洋式トイレに本発明に係る飛沫飛散防止部材を収納自在に取り付け、排尿時に、飛沫飛散防止部材を尿を受け止める箇所に移動し、不使用時には、その飛沫飛散防止部材を洗浄水タンクの下方又は洗浄水の放出口の近くの空間に形成した格納位置に移動して格納できるように構成してもよい。

Claims

請求の範囲

1 . 多数の小孔を有するシート形状体と、該シート形状体を壁面から所定の距離だけ離隔させて保持する保持部材とを備え、前記シート形状体の前記多数の小孔が、前記壁面が位置しない側からの流体の流入を通過させる一方、前記シート形状体を通過した流体の前記壁面からはね返りによる飛沫を通過させずに前記壁面側にはね返す形状である、飛沫飛散防止装置。

2 . 請求項 1の飛沫飛散防止装置において、前記距離は 1 0 瞧〜 3 0 隱の範囲にあることを特徴とする装置。

3 . 請求項 1の飛沫飛散防止装置において、前記シート形状体は網目状のものであることを特徴とする装置。

4 . 請求項 1の飛沫飛散防止装置において、前記シート形状体は繊維を編んだ細い糸状のものからなり、微細な小孔を有することを特徴とする装置。

5 . 請求項 1の飛沫飛散防止装置において、前記小孔の直径は、 0 . 0 l tnm〜 1 O mm程度の範囲にあることを特徴とする装置。

6 . 請求項 1の飛沫飛散防止装置において、前記小径の断面形状は、流体が流入する側の空間が、前記壁面に面する側の空間よりも広いことを特徴とする装置。

7 . 請求項 1の飛沫飛散防止装置において、前記小径の断面形状は、該小径の経路の途中の空間が他の経路の空間よりも狭いことを特徴とする装置。

8 . 尿を受け止める壁面を有する便器部分と、

多数の小孔を有するシート形状体と、該シート形状体を壁面から所定の距離だけ離隔させて保持する保持部材とを備え、前記シート形状体の前記多数の小孔が、前記壁面が位置しない側からの流体の流入を通過させる一方、前記シート形状体を通過した流体の前記壁面からはね返りによる飛沫を通過させずに前記壁面側にはね返す形状である、飛沫飛散防止装置と、

該飛沫飛散防止部材を前記便器部分に取り付ける手段とを備える便器。

9 . 請求項 8の便器において、前記飛沫飛散防止部材は、前記便器部分の尿を受け止める壁面の大きさに対応する大きさであることを特徴とする便器。

1 0 . 請求項 8の便器において、前記飛沫飛散防止部材は、前記尿を受け止める壁面を有する便器部分の全面を覆う大きさであることを特徴とする便器。

1 1 . 請求項 8の便器において、前記飛沫飛散防止部材を前記便器部分に取り付ける手段は、フックであることを特徴とする便器。

1 2 . 請求項 8の便器において、前記飛沫飛散防止部材を前記便器部分に取り付ける手段は、ねじであることを特徴とする便器。

1 3 . 請求項 8の便器において、前記飛沫飛散防止部材を前記便器部分に取り付ける手段は、前記飛沫飛散防止部材を移動する移動手段を備えており、排尿時には、前記飛沫飛散防止部材を前記尿を受け止める壁面の前面に移動し、不使用時には、前記飛沫飛散防止部材を前記尿を受け止める壁面から格納位置に移動することを特徴とする便器。

1 4 . 請求項 8の便器において、前記飛沫飛散防止部材を前記便器部分に取り付ける手段は、前記飛沫飛散防止部材を移動する移動手段を備えており、排尿時に、前記飛沫飛散防止部材を前記尿を受け止める壁面から所定の距離離れた位置に保持し、前記便器を洗浄する際に、前記飛沫飛散防止部材を前記便器部分の壁面に当接させるように該壁面に向けて移動させて、前記便器を洗浄する際に該飛沫飛散防止部材も洗浄することを特徴とする便器