JP2022011639A - 水洗式便器 - Google Patents

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真一 加藤
Shinichi Kato
孝二 福谷
Koji Fukutani
玲生 清家
Reo SEIKE
芳彦 手島
Yoshihiko Tejima
雅史 深川
Masafumi Fukagawa
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Abstract

【課題】元の所定位置に復帰しやすく、周囲に配置された部材に干渉しにくい手動弁操作部を有する水洗式便器を提供すること。【解決手段】水洗式便器1は、便鉢11と、便鉢11からの洗浄水が排水される便器排水経路12と、便器排水経路12に設けられた弁部13と、所定位置Pに配置され、手動により弁部13の開閉操作を行うための手動弁操作部4と、手動弁操作部4から延びて弁部13に接続され、操作後に手放された手動弁操作部4を、牽引して元の所定位置Pへ復帰させる接続部6と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、水洗式便器に関する。
従来、水洗式便器は、電力により洗浄水の給排水及び便器洗浄が行われている。停電等により電力の供給が得られないときに、給排水及び便器洗浄を行うことができるように、手動弁操作部を操作することで便器本体に設けられた弁部を開閉し、排水を行う水洗式便器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。手動弁操作部は、弁部から延びる接続部の端部に設けられており、手動により洗浄を行う際に牽引し、操作後は手動により操作前の位置に戻す必要があった。
特開2017-048551号公報
手動弁操作部を操作した後、操作前の所定位置に戻しにくく、周囲の部材に引っ掛かりやすいという問題があった。手動弁操作部の周囲の部材を、水洗式便器の掃除等で移動させる場合に、特に手動弁操作部が周囲の部材に干渉する懸念があった。
本開示は、便鉢と、前記便鉢からの洗浄水が排水される便器排水経路と、前記便器排水経路に設けられた弁部と、所定位置に配置され、手動により前記弁部の開閉操作を行うための手動弁操作部と、前記手動弁操作部から延びて前記弁部に接続され、操作後に手放された前記手動弁操作部を、牽引して元の前記所定位置へ復帰させる接続部と、を備える、水洗式便器に関する。
本実施形態の水洗式便器の模式的な断面図であり、定位置を示す。 本実施形態の手動弁操作部の斜視図である。 本実施形態の手動弁操作部の側面図である。 本実施形態の手動弁操作部の底面図である。 本実施形態の手動弁操作部及び操作部保持部の斜視図である。 本実施形態の水洗式便器の上方後部を示す図である。 本実施形態の水洗式便器の機能部における第1カバーの部分上面図である。 本実施形態の水洗式便器の上昇位置を示す側面図である。 本実施形態の水洗式便器の開弁状態を示す図である。 本実施形態の水洗式便器の閉弁状態を示す図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明においては、水洗式便器1の便座21に座った人から視た場合の前後の方向を前後方向と定義する。前後方向に交差する左右を結ぶ方向を幅方向と定義する。鉛直方向に沿った上下の方向を上下方向と定義する。図中、Fは水洗式便器1の前方を、Rは後方を示す。
水洗式便器1は、汚物を下水へ流して洗浄する水洗式の装置である。図1に示すように、水洗式便器1は、便器本体10と、便座21と、便蓋22と、機能部3と、洗浄水供給部9と、昇降機構8(図6参照)と、を有する。
洗浄水供給部9は、不図示の洗浄水の給水源、すなわち外部の上水道の配管に接続されている。洗浄水供給部9は、後述する供給部操作部5と接続されている。供給部操作部5を操作することにより、洗浄水供給部9は、給水源から便器本体10内の便鉢11へ洗浄水を供給可能に構成されている。図1において、洗浄水供給部9及び供給部操作部5は、説明の便宜のため、模式的に示したものである。
便座21は、中央が開口した略環状で平坦な部材であり、便器本体10の上面に設置され、開閉可能に取り付けられている。便蓋22は、便座21の上に配置され、便座21と同様に開閉可能に取り付けられて、便座21及び便器本体10の凹部を覆っている。
便器本体10は、床等の設置面から所定高さ延び、腰掛けて使用する洋式便器である。便器本体10は、便鉢11と、便器排水経路12と、弁部13と、を有する。便器本体10は、弁部13を開閉して便鉢11から便器排水経路12に洗浄水を流すことにより便器本体10の洗浄を行い、排水する。便器本体10は、手動弁操作部4及び接続部6を有する。便器本体10は、接続部6に接続された手動弁操作部4を用いて、後述する供給部操作部5を手動で操作することで、洗浄水を便鉢11に供給するように構成されている。
便鉢11は、便器本体10の前方側に配置される。便鉢11は、上部が開口した汚物を受ける凹部を有し、凹部の下方に下水側へ接続される排水口110を有する。
便器排水経路12は、便鉢11の排水口110から下水管へと連続し、便鉢11からの洗浄水が排水される配管である。便器排水経路12は、下水側の悪臭等が排水口110から流出しないように形成される排水トラップを構成している。便器排水経路12は、溜水部12aと、上昇部12bと、屈曲部12cと、下降部12dとを有する。溜水部12aは、排水口110から連続して上昇する配管の最も低い位置に水が溜まることで構成される。上昇部12bは、排水口110の下流から便器本体10の上方へ延びる部分である。屈曲部12cは、上昇部12bの上端から下方へ向かうために屈曲する部分である。屈曲部12cの上方側面には、後述する弁部13を取り付けるための開口部121が形成されている。下降部12dは、屈曲部12cから下降して下水管へ接続される部分である。
弁部13は、便器排水経路12に設けられ、具体的には、屈曲部12cの下流寄りに配置される。弁部13は、便器排水経路12を開閉する。弁部13は、取付部131と、フラッパ132と、回動部133と、を有する。取付部131は、屈曲部12cの上方側面に形成される開口部121を塞ぐように、屈曲部12cの外周面から上方に膨出するように配置される蓋状の部分である。フラッパ132は、便器排水経路12を塞ぐことが可能な寸法を有する略長方形状の可動部である。フラッパ132は、弁部13の開弁状態では、取付部131の内側に配置されている(図7参照)。フラッパ132は、弁部13の閉弁状態では、便器排水経路12を塞ぐように移動する(図8参照)。回動部133は、フラッパ132を回動可能に取付部131に接続する部分である。回動部133は、軸部133a及び連結部133bを有する。軸部133aは、取付部131の上方に配置されており、取付部131の外側面に取り付けられる後述するレバー63と連動して回転する。連結部133bは、軸部133aから延出し、フラッパ132の中央部に連結される。連結部133bは、軸部133aの回転をフラッパ132へ伝える。回動部133の動きによりフラッパ132が開閉され、便器排水経路12が開閉される。
手動弁操作部4は、停電時等に手動により弁部13を開閉操作する部材である。手動弁操作部4は、便器本体10の後方の所定位置Pに配置される。図2Aに示すように、手動弁操作部4は、中心に中空部40が延びる筒状であり、後述する接続部本体61の延びる方向に沿って延びる。手動弁操作部4は、操作部41及び接続部係止部42を有する。
操作部41は、手動弁操作部4の上方側に配置される。操作部41は、中空部40の内壁が、平面視で波状に形成された波状内壁部41aを有する。操作部41は、後述する供給部操作部5を操作する際、上下を逆さまにして、波状内壁部41a内に供給部操作部5を挿入させる。波状内壁部41aにより、供給部操作部5に当たる面が増えることで、強度が増す。操作部41の上端側には、上端がその下側よりも径が小さくなるように内側に向かって傾斜したテーパ状の面取り4aが形成されている。
接続部係止部42は、図2Bに示すように、大部分が操作部41の外周よりも内側で操作部41の下方に向かって延びる。接続部係止部42は、中空部40の径が操作部41よりも小さい。操作部41と接続部係止部42との間は、塞がっており、中空部40は連続していない。接続部係止部42には、後述する接続部6の接続部本体61が取り付けられる。接続部係止部42は、囲い部421と、ヒレ部422と、を有する。
囲い部421は、操作部41と同心に延びる。図2Cに示すように、囲い部421は、操作部41の外周よりも内側で、接続部本体61を囲むように配置される。囲い部421の外形は、円形に近く、円周上で対向する一部が平らに形成されている。囲い部421の内壁側には、図2Aに示すように、部分的に径が他の部分よりも小さくなる小径部423が設けられる。小径部423に、接続部本体61が係止される。
ヒレ部422は、囲い部421の外周上で対向する一方及び他方から外側へ直線状に延びる板状の部分である。ヒレ部422の延びる方向は、囲い部421の平らな面が延びる方向に沿っている。ヒレ部422の延びる方向は、手動弁操作部4が所定位置Pに保持された状態では、水洗式便器の幅方向に沿う方向である。ヒレ部422の端部は、操作部41の外周壁と上下方向に連続する。図2Aに示すように、ヒレ部422の下端には、下端よりも上方が幅広となるように傾斜したテーパ状の面取り4bが形成されている。
接続部6は、図1に示すように、弁部13及び手動弁操作部4を接続する部材である。接続部6は、接続部本体61と、ガイド部62と、レバー63と、保持部64と、を有する。
接続部本体61は、複数の球体が球体よりも径の小さな複数の柱体で接続された金属製の玉鎖により構成される。接続部本体61は、手動弁操作部4から延びて弁部13に接続される。接続部本体61は、一方の端部が手動弁操作部4に直接接続される。具体的には、接続部本体61は、玉鎖の球体と球体を接続する柱体が、接続部係止部42の小径部423を挿通するようにして接続部係止部42内に取り付けられる。接続部本体61の一方の端部は、手動弁操作部4の囲い部421の周壁に囲まれている。接続部本体61は、手動弁操作部4の筒の中心から下方に延びるように接続されている。接続部本体61の他方の端部は、弁部13の回動部133に接続される。
ガイド部62は、内部を接続部本体61がスライド移動可能に略筒状に形成されている。ガイド部62は、略筒状の部材が取付部131の上面に沿って配置され、ガイド部62の前方が上方に、ガイド部62の後方が下方に位置するように傾斜して配置されている。ガイド部62の後方端部は、上方へ向かって湾曲している。
レバー63は、ガイド部62の前方側の内部に配置され、弁部13の回動部133と接続されている。レバー63は、回動部133の軸部133aに直交する方向に延び、一端が接続部本体61に係止され、他端が回動部133に接続されている。レバー63には、不図示のトーションばねが係合し、レバー63と回動部133の軸部133aに接続されている。レバー63は、開弁状態では、ガイド部62の前方側へ付勢されている。
保持部64は、便器本体10の後方から起立し、内部に接続部6が挿通可能な中空部を有する。保持部64は、筒部641と、操作部保持部642と、を有する。
筒部641は、接続部本体61の周囲を囲い、接続部本体61が牽引された際の上下の移動をガイドする。図1に示すように、筒部641は、下部が水洗式便器1の前方側に、上部が水洗式便器1の後方側に傾いて配置されている。
操作部保持部642は、筒部641の上部に配置され、手動弁操作部4が所定位置Pにある時に手動弁操作部4を保持する部分である。図3に示すように、操作部保持部642は、方形筒部6421と、膨出部6422と、を有する。
方形筒部6421は、筒部641の上部から上方へ延び、断面が略長方形の中空部を有する部分である。方形筒部6421は、筒部641から連続して上方へ延び、図4に示すように、外形は略直方体である。方形筒部6421は、接続部本体61が牽引されたり復帰したりする際に、接続部本体61の動く範囲を方形筒部6421の範囲に規制する。
膨出部6422は、図3に示すように、方形筒部6421の幅方向の略中央部が外側へ膨出した部分である。膨出部6422及び方形筒部6421内側の中空部分が連続しており、膨出部6422の内側に、手動弁操作部4の接続部係止部42が挿入される。接続部係止部42のヒレ部422は、方形筒部6421の幅方向に沿うように配置される。膨出部6422は、上端に筒部641の延びる方向に交差する方向に延びる上面部6423を有する。上面部6423に手動弁操作部4の操作部41の下端が係止することで、手動弁操作部4が操作部保持部642に保持される。
図1に示すように、保持部64は、便器本体10から上方に延びて、以下に説明する機能部3の後方に貫通するように配置される。このため、図4に示すように、保持部64及び保持部64に保持される手動弁操作部4は、機能部3内に位置している。保持部64に手動弁操作部4が保持されることで、手動弁操作部4は、便器本体10の上面から上方に離れた位置に配置される。
機能部3は、便器本体10の後方の上面に配置され、水洗式便器1における便座開閉装置や洗浄装置、加温装置等の各種の装置を作動させるための部品が配置された部分である。機能部3は後述する昇降機構8によって、掃除等のために上下に昇降可能に取り付けられている、機能部3は、図1及び図5に示すように、支持部31及びカバー部32を有する。
支持部31は、各装置を載せて固定する部分である。支持部31は、便器本体10の後方の上面に配置されている。図4に示すように、支持部31には、供給部操作部5が配置されている。
供給部操作部5は、支持部31の後方に手動弁操作部4に隣接して上下方向に延びるように配置される。供給部操作部5は、洗浄水供給部9と接続される軸状の部材である。供給部操作部5は、回転させることで、洗浄水供給部9側に設けられた弁を開閉する。供給部操作部5は、洗浄水供給部9からの洗浄水の供給及び停止を操作するように構成されている。図5に示すように、供給部操作部5は、上端に軸頭51を有し、軸頭51は、平面部51aと、波状部51bと、を有する。平面部51aは、向かい合う一対の面が平らに形成された部分である。波状部51bは、一対の平面部51aをつなぐ部分が、波状の凹凸を有して形成された部分である。軸頭51が一対の平面部51a及び波状部51bを有することで、仮に長期にわたって使用しなかったために供給部操作部5が固着してしまう場合があっても、工具を用いて回動させることが容易となっている。
カバー部32は、支持部31に配置された各装置を覆う蓋である。カバー部32は、便器本体10の上部に配置され、便器本体10から昇降可能に構成される。カバー部32は、二重になっており、第1カバー部321及び第2カバー部322を有する。第1カバー部321は、支持部31を覆う上面321aと、支持部31の周囲に起立する側部321bとを有する。第2カバー部322は、第1カバー部321の上面321aの上をさらに覆う薄い蓋であり、第1カバー部321に係止するように取り付けられる。第2カバー部322の上面は、カバー部32の上面を構成する。
第1カバー部321は、図5に示すように、手動弁操作部4及び供給部操作部5の周囲を覆っている。第1カバー部321は、手動弁操作部4及び供給部操作部5にアクセス可能な開口323を有する。開口323は、カバー部32の昇降の際、手動弁操作部4が開口323の周縁に干渉しない大きさを有する。開口323の周縁の内側に、手動弁操作部4が配置されている。開口323は、二つの円が円の直径よりも幅の狭い直線状の部分で連結された略眼鏡状に形成されている。開口323は、手動弁操作部4の周囲の円と供給部操作部5の周囲の円が連通し、手動弁操作部4及び供給部操作部5が共に挿通するように、一つ形成されている。開口323の周縁には、手動弁操作部4がぶつかっても滑りやすいように、テーパ状の面取り323aが形成されている。開口323は、手動弁操作部4が固定される便器本体10の後方上部から上方に離れた位置に配置されており、接続部本体61を牽引する際のガイドとなっている。
開口323の寸法に関して説明する。開口323のうち、手動弁操作部4の周囲に形成されたC字状の部分における、便器本体10の前後方向の距離D2は、手動弁操作部4の直径D1の1.5倍より大きく、3倍よりも小さいことが好ましい。この寸法の関係性によれば、手動弁操作部4が所定位置Pに戻るまでに傾いても、手動弁操作部4と開口323の縁とが干渉することを避けることができ、機能部3の内部の露出を隠して第1カバー部321の外観を好ましく形成できる。開口323のうち、手動弁操作部4の周囲と供給部操作部5の周囲を連結する略直線状の部分における、便器本体10の前後方向の距離D3は、接続部本体61を構成する玉鎖の直径の2倍より大きく、4倍よりも小さいことが好ましい。この寸法の関係性によれば、玉鎖が供給部操作部5から所定位置Pへ戻る際に、開口323の縁に干渉することを避けることができる。また、距離D3を距離D2よりも小さくすることができる。
昇降機構8は、図6に示すように、伸縮昇降軸81と、昇降レバー(図示省略)と、取付上プレート83と、取付下プレート84と、を有し、昇降させる機能部3の支持部31を図1に示す定位置と、定位置から上昇させた図6に示す上昇位置との間で昇降させる機構である。
取付下プレート84は、便器本体10に取り付けられる金属製の板である。取付下プレート84は、長手方向が便器本体10の幅方向に沿って配置される縦長の板で、長手方向の一方及び他方に貫通孔が形成される。
伸縮昇降軸81は、便器本体10と支持部31の下面とに接続され、上下に移動可能な軸部である。伸縮昇降軸81は、支持部31における水洗式便器1の幅方向の中央部に間を空けて2本取り付けられる。伸縮昇降軸81は、取付下プレート84の貫通孔を貫通して便器本体10側の内部へ取り付けられる。伸縮昇降軸は、ばね(図示省略)の伸縮力により上下に伸縮可能である。
取付上プレート83は、伸縮昇降軸81の上端に支持され、取付下プレート84と同程度の幅及び長さを有する金属製の板である。取付上プレート83が支持部31の下面に固定されることで、伸縮昇降軸81の昇降移動が支持部31と連動する。
昇降レバーは、便器本体10の側部に突出して取り付けられる。昇降レバーは、取付上プレート及び伸縮昇降軸81と接続されており、昇降レバーを操作することで、ばねの係合及び解除が可能になり、支持部31を定位置及び上昇位置に移動させることができる。
図7及び図8を参照して、手動による洗浄水の供給について説明する。図7は開弁状態を示し、通電した平常の状態である。手動弁操作部4は、所定位置Pにある。停電等により手動で水洗式便器1を洗浄する必要が生じると、使用者は、第2カバー部322を開ける。第1カバー部321の開口323から、所定位置Pに配置されている手動弁操作部4が見えるので、手動弁操作部4を掴んで取り出す。次に、手動弁操作部4を逆さまにして供給部操作部5の上に被せる。供給部操作部5の軸頭51を手動弁操作部4の中空部40に挿入し、供給部操作部5を半時計まわりに回転させる。これにより、洗浄水供給部9から便鉢11へ洗浄水の供給が開始される。
図8は閉弁状態を示す。洗浄水の供給が開始されると、使用者は、手動弁操作部4を供給部操作部5から外す。図8に示すように、手動弁操作部4を上方に持ち上げて接続部本体61を引っ張り出す。接続部本体61は、ガイド部62をスライドして上方に移動する。接続部本体61が上方へ牽引されると、接続部本体61の端部に接続されているレバー63が後方へ傾く。レバー63が後方に傾くと、レバー63から回動部133を介して繋がっているフラッパ132が移動し、便器排水経路12の屈曲部12cを塞ぐ。便器排水経路12が塞がれることで、便鉢11に洗浄水が貯水される。使用者は、貯水を目視で確認しながら、手動弁操作部4をしばし保持する。
便鉢11に洗浄水が貯水されたことを確認したら、接続部本体61を牽引する力を緩める。すると、レバー63及び軸部133aに係止しているトーションばねが図7に示す元の位置に戻ろうと移動するので、レバー63に接続された回動部133が連動して動き、フラッパ132が開いて開弁する。これにより、便鉢11に貯水されていた洗浄水が排水される。
使用後、使用者は、手動弁操作部4を用いて供給部操作部5を時計回りに回転させ、洗浄水の供給を停止する。操作後に、使用者が手動弁操作部4から手を放すと、手動弁操作部4は接続部本体61によって下方へ牽引され、図7に示す元の所定位置Pに復帰する。すなわち、手動弁操作部4は、接続部本体61を構成する玉鎖の重みによって下方に牽引され、自動的に保持部64内に保持されるように移動する。接続部本体61は手動弁操作部4の中心に接続されているので、接続部本体61が重力によって下方に移動する際、牽引する力が手動弁操作部4の周方向に均等にかかる。仮に手動弁操作部4の使用時に、手動弁操作部4が傾いていたり、接続部本体61を屈曲させて供給部操作部5側に位置していたりしても、筒状の手動弁操作部4は、接続部本体61に引っ張られるにしたがって、接続部本体61に沿うように姿勢が修正され、接続部本体61の移動の軌跡に沿うようになる。
手動弁操作部4は、上部に操作部41が、下部に接続部係止部42が形成されている。接続部係止部42には、操作部41の外周よりも内側に形成される囲い部421と、囲い部421から対称に外側へ延びる平板状のヒレ部422が形成されている。ヒレ部422は、手動弁操作部4の所定位置Pで、保持部64における方形筒部6421の幅手方向に沿うように、囲い部421から延出している。ヒレ部422により、手動弁操作部4が接続部本体61に牽引された場合に、所定位置Pに戻りやすくなっている。
図6に示すように、便器本体10の掃除等の際、昇降レバーを操作することで、機能部3が上昇位置へ移動する。このとき、保持部64は便器本体10側に配置されているので、保持部64に保持された手動弁操作部4は、機能部3におけるカバー部32の内側に配置されたまま移動しない。第1カバー部321には、開口323が設けられており、開口323内に手動弁操作部4及び保持部64が配置されている。このためカバー部32が上方へ移動しても、手動弁操作部4及び保持部64がカバー部32に当たってカバー部32の移動を妨げることはない。上昇位置では、保持部64の操作部保持部642に保持されている手動弁操作部4の上端は、開口323よりも下方に位置する。手動弁操作部4の接続部係止部42が方形筒部6421内に挿入され、操作部41は、方形筒部6421よりも幅が狭く形成されている。すなわち、全体として手動弁操作部4は操作部保持部642の内側に位置しているので、カバー部32が上昇している間、開口323が手動弁操作部4に触れる可能性は低い。
図6に示す上昇位置から、図1に示す定位置に下降する際は、手動弁操作部4の上端にテーパ状の面取り4aが形成されているので、仮に開口323の周縁と手動弁操作部4とが干渉するようなことがあったとしても、面取り4aにより滑るようになっている。
停電時等に使用者が手動弁操作部4を逆さまにして供給部操作部の軸頭51に差し込んだ操作を行った後で、手動弁操作部4を元の所定位置Pに戻さないまま水洗式便器1を使用する場合が想定される。この場合、手動弁操作部4の下端側から延びる接続部本体61は、供給部操作部5の近傍から操作部保持部642へ直線的に延び、操作部保持部642から便器本体10側へ延びている。開口323は、手動弁操作部4の周囲の円と供給部操作部5の周囲の円が連通する略眼鏡形状に形成されているので、カバー部32が上昇しても、手動弁操作部4や接続部本体61がカバー部32に干渉することはない。手動弁操作部4が供給部操作部5に取り付けられた状態でカバー部32が上昇しても、手動弁操作部4及び供給部操作部5は、開口323をすり抜けることができる。
手動弁操作部4を逆さまにして供給部操作部の軸頭51に取り付けた状態で、カバー部32が上昇した後下降するときは、手動弁操作部4の下端にテーパ状の面取り4bが形成されているので、仮に開口323の周縁に干渉するようなことがあったとしても、面取り4bにより滑るようになっている。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。水洗式便器1を、便鉢11と、便鉢11からの洗浄水が排水される便器排水経路12と、便器排水経路12に設けられた弁部13と、所定位置Pに配置され、手動により弁部13の開閉操作を行うための手動弁操作部4と、手動弁操作部4から延びて弁部13に接続され、操作後に手放された前記手動弁操作部を、牽引して元の前記所定位置へ復帰させる接続部6と、を含んで構成した。手動弁操作部4が、操作後に手を放すと自然に元の所定位置へ復帰する。このため、停電時の手動弁操作部4の操作が容易になる。手動弁操作部4は、使用しないときはカバー部32に覆われている。手動弁操作部の使用後の位置が適切でないと、例えば掃除等でカバー部32を上方へ移動させたときに、適切でない位置にあった手動弁操作部4とカバー部32が干渉し合ってカバー部32の移動が妨げられるという懸念もあった。しかし、手動弁操作部4が使用前の所定位置Pに戻ることで、カバー部32の移動の際に手動弁操作部4が干渉することが防止される。
本実施形態によれば、手動弁操作部4を、筒状に構成した。手動弁操作部4が筒状であるため、接続部6が手動弁操作部4を元の位置に牽引する力が均等に手動弁操作部4の周方向にかかりやすい。このため、手動弁操作部4が接続部6に追従しやすく、元の所定位置Pに復帰しやすくなる。よって、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態によれば、手動弁操作部4を、接続部6の接続部本体61に直接接続され、接続部本体61の延びる方向に沿って延びるように構成した。接続部本体61が手動弁操作部4を下方に牽引する力が直接的に手動弁操作部4にかかり、かつ手動弁操作部4の延びる方向と同じ方向にかかる。これにより、手動弁操作部4が接続部6に追従しやすく、元の所定位置Pに復帰しやすくなる。よって、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態によれば、接続部6の接続部本体61を、手動弁操作部4の中心から下方に延びるように接続され、手動弁操作部4の周壁に囲まれるように構成した。これにより
、接続部6が手動弁操作部4を元の位置に牽引する力が均等に手動弁操作部4の周方向にかかりやすい。手動弁操作部4が傾いたり途中で周囲の部材にぶつかったりしても、接続部本体61が手動弁操作部4に囲まれているので、外からの力が接続部本体61に及びにくく、下方にスライドしやすい。よって、手動弁操作部4が接続部6に追従しやすく、元の所定位置に復帰しやすくなるので、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態によれば、水洗式便器1を、給水源から便鉢11に洗浄水を供給するための洗浄水供給部9と、洗浄水供給部9からの洗浄水の供給及び停止を操作するための供給部操作部5とを含んで構成した。水洗式便器1を、供給部操作部5及び手動弁操作部4の周囲を覆い、供給部操作部5及び手動弁操作部4にアクセス可能な開口323が形成されたカバー部32と、を含んで構成した。供給部操作部5及び手動弁操作部4の周囲を覆うカバー部32に、供給部操作部5及び手動弁操作部4にアクセス可能な開口323が形成されていることで、弁部13を閉じるために手動弁操作部4を上方に引っ張る際や、供給部操作部5を回転させる操作を行った後、開口323が手動弁操作部4の移動方向を少なくとも開口323内に規定する。このため、開口323が手動弁操作部4や手動弁操作部4に接続される接続部本体61をガイドする役割を果たす。よって、手動弁操作部4が元の所定位置Pに復帰しやすくなるので、上記と同様の効果を奏する。
本実施形態によれば、開口323を、供給部操作部5及び手動弁操作部4が共に挿通するように一つ形成した。手動弁操作部4は、逆さまにして供給部操作部5に嵌め込み、供給部操作部5を回転した後元の位置に復帰する。このため、開口323が供給部操作部5と手動弁操作部4が共に挿通する一つの開口となっていることで、供給部操作部5の操作後、手動弁操作部4が必ずしも接続部本体61が延びる上下方向に沿っておらず、供給部操作部5側へ傾いていたとしても、供給部操作部5側から手動弁操作部4へとスムーズに移動する。このため、手動弁操作部4が元の所定位置に復帰しやすくなり、上記と同様の効果を奏する。仮に、供給部操作部5に手動弁操作部4が取り付けられたまま放置されていたとしても、接続部6が下方に戻る移動に伴って、手動弁操作部4が接続部6に引っ張られ、開口323内を通り抜けて所定位置Pに戻ることができる。
本実施形態によれば、便鉢11及び便器排水経路12が設けられる便器本体10をさらに含んで構成し、カバー部32を、便器本体10の上部に配置され、便器本体10から昇降可能に構成した。開口323を、カバー部32の昇降の際、手動弁操作部4が開口323の縁部に干渉しない大きさを有するように構成した。これにより、機能部3のカバー部32が昇降移動しても、手動弁操作部4が開口323の周囲のカバー部32の面にぶつからないので、カバー部32の昇降移動がスムーズに行われる。
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、変形、改良等は本開示に含まれる。接続部本体61として、金属製の玉鎖を例に説明した。これに限定されない。接続部本体61は樹脂製の玉鎖であってもよく、他の形状をした紐のようなものであってもよい。接続部本体61が樹脂等の軽い素材で構成されている場合は、接続部本体を下方に牽引するばねを含んで構成してもよい。
手動弁操作部4は、筒状の形状に限定されない。接続部本体61の牽引力を均等に伝えやすいものであれば、円錐形状やラグビーボール状等、他の形状を有していてもよい。
1 水洗式便器、 4 手動弁操作部、 5 供給部操作部、 6 接続部、 9 洗浄水供給部、 11 便鉢、 12 便器排水経路、 13 弁部、 32 カバー部、 323 開口

Claims (7)

  1. 便鉢と、
    前記便鉢からの洗浄水が排水される便器排水経路と、
    前記便器排水経路に設けられた弁部と、
    所定位置に配置され、手動により前記弁部の開閉操作を行うための手動弁操作部と、
    前記手動弁操作部から延びて前記弁部に接続され、操作後に手放された前記手動弁操作部を、牽引して元の前記所定位置へ復帰させる接続部と、を備える、水洗式便器。
  2. 前記手動弁操作部は、筒状である、請求項1に記載の水洗式便器。
  3. 前記手動弁操作部は、前記接続部に直接接続され、前記接続部の延びる方向に沿って延びる、請求項1又は2に記載の水洗式便器。
  4. 前記接続部は、前記手動弁操作部の中心から下方に延びるように接続され、前記手動弁操作部の周壁に囲まれている、請求項1~3のいずれか1項に記載の水洗式便器。
  5. 給水源から前記便鉢に洗浄水を供給するための洗浄水供給部と、
    前記洗浄水供給部からの洗浄水の供給及び停止を操作するための供給部操作部と、
    前記供給部操作部及び前記手動弁操作部の周囲を覆い、前記供給部操作部及び前記手動弁操作部にアクセス可能な開口が形成されたカバー部と、をさらに備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の水洗式便器。
  6. 前記開口は、前記供給部操作部及び前記手動弁操作部が共に挿通するように一つ形成される、請求項5に記載の水洗式便器。
  7. 前記便鉢及び前記便器排水経路が設けられる便器本体をさらに有し、
    前記カバー部は、前記便器本体の上部に配置され、前記便器本体から昇降可能に構成され、
    前記開口は、前記カバー部の昇降の際、前記手動弁操作部が前記開口の縁部に干渉しない大きさを有する、請求項5又は6に記載の水洗式便器。



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