WO2005088807A1

WO2005088807A1 - ブラシレスモータ

Info

Publication number: WO2005088807A1
Application number: PCT/JP2005/004076
Authority: WO
Inventors: Osamu Takahashi; Fuhito Umegaki
Original assignee: Valeo Thermal Systems Japan Corporation
Priority date: 2004-03-11
Filing date: 2005-03-09
Publication date: 2005-09-22
Also published as: EP1737103B1; US20070001527A1; EP1737103A4; JP2005261087A; CN1930755A; EP1737103A1

Abstract

　比較的簡易な構成で、電気的接続部分の接続作業を容易、かつ、確実に行えるようにする。　回路基板４に取着された基板側コネクタ２８は、回路基板４と共にモータカバー２１にねじ止めされる一方、基板カバー２２には、基板側コネクタ２８と嵌合するカバー側コネクタ２９と、カバー側コネクタ２９と接続された外部コネクタ接続部３０とが一体成形により設けられており、モータカバー２１と基板カバー２２の嵌合組み付けと同時に基板側コネクタ２８とカバー側コネクタ２９とが嵌合し、外部コネクタ接続部３０へ図示されない外部のコネクタを接続することで外部からの電源及び信号の供給が可能となっている。

Description

明細書

ブラシレスモータ

技術分野

[0001] 本発明は、ブラシレスモータに係り、特に、電気的接続部分の接続作業の簡素化及び容易性の向上、構成の簡素化等を図ったものに関する。

背景技術

[0002] 従来、この種のブラシレスモータとしては、例えば、ケーシング内に、ステータゃロータが設けられると共に、回路基板が収納されてなるものが公知 '周知となっている（例えば、特許文献 1参照)。

この従来のブラシレスモータにおいては、外部回路力の回路基板へ対する電源及び信号の供給は、外部回路と回路基板との間の電気配線の一部をケーシング内へ引き込んで回路基板へ直接半田付けする構成とすることで実現されるようになっている。

[0003] し力しながら、力かる従来のブラシレスモータにおいては、外部回路と回路基板との間の電気配線の引き込み部分力ケーシング内部への防水性を考慮する必要があるため、ケーシングの構造が複雑ィ匕し、ブラシレスモータの高価格ィ匕を招くという問題がある。さらには、回路基板への電気配線の半田付け作業が必要となる力このような比較的手間を要する作業は極力少なくて済むのが望ましいという要請に反するだけでなぐブラシレスモータ全体の組み立て容易性の低下を招くと共に作業時間の増加による価格の上昇を招く等の問題がある。

特許文献 1：特開平 9—117098号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、比較的簡易な構成で、電気的接続部分の接続作業を容易、かつ、確実に行うことができるブラシレスモータを提供するものである。

課題を解決するための手段 [0005] 本発明の形態によれば、回路基板を収納保持すると共に、ロータを回転可能に支持するよう構成されてなるケーシングを具備してなるブラシレスモータであって、前記ケーシングは、第 1のケース部材と第 2のケース部材とが、当該第 1及び第 2のケース部材の間に前記回路基板が収納保持されるように相互に嵌合されてなり、前記第 1のケース部材には、前記回路基板が取着されると共に、前記回路基板と外部との電気的接続を行うための第 1のコネクタが取着される一方、

前記第 2のケース部材には、前記第 1のコネクタと嵌合する第 2のコネクタが一体成型されて設けられてなるものが提供される。

発明の効果

[0006] 本発明によれば、第 1のケース部材と第 2のケース部材とを相互に組み付けることによって、回路基板に取着されたコネクタとこれに嵌合する相手方コネクタとの嵌合がなされるので、比較的簡易な構成で、電気的接続部分の接続作業を簡単に終えることができ、従来に比して組み立て作業が容易で、より安価なブラシレスモータを提供することができると!/、う効果を奏するものである。

また、ケース部材の一方にコネクタを一体に設けたので、部品点数の削減ができ、より簡素な構成で安価なブラシレスモータを提供することができるという効果を奏するものである。

図面の簡単な説明

[0007] [図 1]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 1の構成例を示す縦断面図である。

[図 2]図 1に示されたブラシレスモータの送風ファン取り付け前の状態における平面図である。

[図 3]図 1に示されたブラシレスモータの送風ファン取り付け前の状態における側面図である。

[図 4]図 1に示されたブラシレスモータのケーシングの外部コネクタ接続部側における側面図である。

[図 5]図 1に示されたブラシレスモータの底面図である。

[図 6]ケーシングの組み立て手順を説明するための主要部の分解状態における縦断面図である。

[図 7]図 1に示されたブラシレスモータに用いられる基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における一部断面を含む側面図である。

[図 8]図 1に示されたブラシレスモータに用いられる基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における底面図である。

[図 9]図 1に示されたブラシレスモータに用いられる基板側コネクタのジャックターミナルの構成例を示す全体斜視図である。

[図 10]図 1に示されたブラシレスモータに用いられるカバー側コネクタの平面図である。

[図 11]図 1に示されたブラシレスモータに用いられるカバー側コネクタのプラグターミナル及び外部コネクタ接続部のプラグターミナルの構成例を示す全体斜視図である

[図 12]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 2の構成例におけるカバ一側コネクタの平面図である。

[図 13]図 12における AA線断面図である。

圆 14]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 2の構成例における基板側コネクタの一部断面を含む側面図である。

圆 15]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 2の構成例における基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における底面図である。

[図 16]図 15の BB線断面図である。

[図 17]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 3の構成例におけるカバ一側コネクタの平面図である。

[図 18]図 17の CC線断面図である。

[図 19]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 4の構成例におけるカバ一側コネクタの側面図である。

[図 20]図 21の DD線断面図である。

[図 21]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 4の構成例におけるカバ一側コネクタの平面図である。圆 22]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 4の構成例における基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における一部断面を含む側面図である。圆 23]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 4の構成例における基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における底面図である。

[図 24]図 23の EE線断面図である。

[図 25]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 5の構成例におけるカバ一側コネクタの一部断面を含む正面図である。

[図 26]図 27の FF線断面図である。

[図 27]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 5の構成例におけるカバ一側コネクタの平面図である。

圆 28]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 5の構成例における基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における一部断面を含む側面図である。圆 29]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 5の構成例における基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における背面図である。

圆 30]本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの第 5の構成例における基板側コネクタの回路基板への取り付け状態における底面図である。

[図 31]図 30の GG線断面図である。

符号の説明

1…ケーシング

2…ステータ

3· ··ロータ

21 · ··モータカバー

21b…第 1の環状周壁

22· ··基板カバー

22b…第 2の環状周壁

28· ··基板側コネクタ

28a…嵌合ハウジング部

28b…固着部 28c…溝

29· · ·カバー側コネクタ

30· · ·外部コネクタ接続部

発明を実施するための最良の形態

[0009] 以下、本発明の実施の形態について、図 1乃至図 31を参照しつつ説明する。

なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなぐ本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。

最初に、本発明の実施の形態におけるブラシレスモータの全体的な構成について、図 1乃至図 5を参照しつつ説明する。

本発明の実施の形態におけるブラシレスモータは、ケーシング 1に基部が固定されたステータ 2と、このステータ 2に回転自在に設けられたロータ 3と、ステータ 2に卷装された励磁コイル 7への通電制御を行う回路基板 4とに大別されてなるものである（図 1参照)。そして、力かる構成を有してなるブラシレスモータは、例えば、車両用空調装置における送風ファン 5の回転駆動に用いられ、送風ファン 5は、回転軸 12の先端部 12aに固着されるものとなっている（図 1参照)。

[0010] 本発明の実施の形態におけるステータ 2は、積層コア 6と、この積層コア 6に卷回された励磁コイル 7と、上部絶縁カバー 8a及び下部絶縁カバー兼軸受けホルダ 8bとを有してなり、ロータ 3の内側に配されたものとなっている。

上部絶縁カバー 8aは、中空円筒状に形成された部位 15aの外周面の適宜な位置に円環状のつば 15bが形成されたものとなっており、その中空円筒状に形成された部位 15aに上部軸受けホルダ 9aが圧入されるようになっている。上部軸受けホルダ 9 aは、上部軸受け 10aを保持すると共に、積層コア 6の上部側（図 1においてロータ 3 側）に圧入される円柱状に形成された上部圧入部 14aが設けられたものとなっている

[0011] 一方、下部絶縁カバー兼軸受けホルダ 8bは、積層コア 6の下部側（図 1においてケ一シング 1側）において、先の上部絶縁カバー 8aと同様に絶縁カバーとして機能すると共に、下部軸受け 10bを収納保持するものとなっている。すなわち、下部絶縁カバ一兼軸受けホルダ 8bは、先の上部絶縁カノ - 8a同様にほぼ中空筒状に形成された部位 16aの内部に下部軸受け 10bが配設されると共に、この部位 16aの外周面の適宜な位置に円環状のつば 16bが形成されたものとなっている。さらに、部位 16aのケ一シング 1と反対側の端部には、積層コア 6の下部側に圧入される下部圧入部 14b が設けられたものとなっている。

そして、積層コア 6は、その上部側の中央部分に上部軸受けホルダ 9aの上部圧入部 14aが圧入されると共に、下部側の中央部分に下部絶縁カバー兼軸受けホルダ 8 bの下部圧入部 14bが圧入されることで、その上下から上部絶縁カバー 8a及び上部軸受けホルダ 9aと、下部絶縁カバー兼軸受けホルダ 8bによって挟持されるようにして保持されるものとなってヽる（図 1参照)。

[0012] 下部絶縁カバー兼軸受けホルダ 8bは、下部圧入部 14bが形成された端部と反対側の端部が、ケーシング 1を構成する第 1のカバー部材であるモータカバー 21に固着されるようになっている。そして、上部軸受けホルダ 9a及び下部絶縁カバー兼軸受けホルダ 8bは、その中央部分が中空状に形成されており、その部分に回転軸 12が揷通されることで、回転軸 12は、上部軸受け 10a及び下部軸受け 10bによってケーシング 1上に回転可能に支持されるようになっている（図 1参照)。

[0013] ロータ 3は、大凡椀側に形成されたヨーク 11を有し、その開放面がケーシング 1側に、閉成面が上面を形成するようにして、その閉成面の中央部に穿設された軸通孔 1 laに回転軸 12が揷通されて回転軸 12に固着され、ケーシング 1上に保持されるものとなっている。

そして、ヨーク 11の内周面には、複数のマグネット 13が周方向で適宜な間隔を隔てて固着されており、積層コア 6の周面と適宜な間隙を介して対面するようになっている (図 1参照)。

[0014] ケーシング 1は、モータカバー 21と基板カバー 22と力もなり、特に、本発明の実施の形態におけるケーシング 1は、従来と異なり、その内部と外部との通気を図るような通孔などは形成されておらず、密閉容器状に構成されたものとなっている。

第 1のケース部材としてのモータカバー 21は、その全体外観平面形状が大凡円盤状に形成されてなるもので（図 2参照）、大凡円盤状に形成されたモータカバー基底部 21aの周縁部分に第 1の環状周壁 21bが立設されたものとなっている（図 1参照)。そして、このモータカバー 21の上面側では、先に説明したようにロータ 3が回転可能に支持されたものとなっている（図 1及び図 3参照）。

[0015] 第 1の環状周壁 21bの外周面の適宜な位置には、環状溝 21cが凹設されており、この環状溝 21cに Oリング 23が嵌め込まれて、第 1の環状周壁 21bに Oリング 23が卷装されるようになっている。

さらに、モータカバー 21の裏面側、すなわち、ロータ 3が回転可能に支持された側と反対側〖こは、回路基板 4が図示されな、部位でねじ止めされるようになってヽる。そして、回路基板 4と励磁コイル 7とは、導電性部材カゝらなるターミナルバー 24を介して相互に電気的に接続されるようになっている。すなわち、本発明の実施の形態におけるターミナルバー 24は、その一端側が励磁コイル 7の接続のためにほぼ U字状に形成されると共に、この U字状の端部の直下は防水ケース 25に埋設されたものとなっている（図 1参照)。

[0016] 本発明の実施の形態における防水ケース 25は、全体が大凡円筒状に形成されており、大径部 25aと小径部 25bとからなり、大径部 25aは、中空有底筒状に形成され、その部分にターミナルバー 24の U字状に形成された端部が位置するようにして、小径部 25bの軸方向の長さに相当するターミナルバー 24の U字状の端部直下の部位が小径部 25bに埋設され、ターミナルバー 24の残る部位は、小径部 25bから引き出されるようになって!/、る（図 1参照)。

一方、モータカバー 21のモータカバー基底部 21aの適宜な部位には、中空の嵌合筒状部 26が裏面側へ突出形成されており、この嵌合筒状部 26に防水ケース 25の小径部 25bが嵌挿されるものとなっている。なお、小径部 25bの外周面には、この部分の水密性を確実とするために Oリング 27が卷装されて、る。

[0017] 防水ケース 25が上述のように嵌合筒状部 26に嵌挿された状態で、ターミナルバー 24の U字状の端部には、励磁コイル 7の端部が半田付けされ、その後、大径部 25a の中空部分が接着剤 39で充填されるものとなっており、ターミナルバー 24の他端は、回路基板 4に半田付けされるものとなっている（図 1参照)。

一方、第 2のケース部材としての基板カバー 22は、その底面側からみた全体の外観形状がモータカバー 21同様に、大凡円盤状に形成されてなるもので（図 1及び図 5参照）、基板カバー基底部 22aの周縁部分に第 2の環状周壁 22bが立設されたものとなつている（図 1参照）。そして、この第 2の環状周壁 22bの内径は、先のモータ力バー 21の第 1の環状周壁 21bの外径にほぼ一致したものとなっている（図 1参照)。

[0018] したがって、モータカバー 21は、その第 1の環状周壁 21bの外周部分力基板カバ一 22の第 2の環状周壁 22bの内周面に接合するようにして基板カバー 22に嵌挿されるものとなっている（図 1参照）。そして、モータカバー 21と基板カバー 22との間に、収納空間 38が形成されるものとなっている。

回路基板 4は、後述する基板側コネクタ 28、カバー側コネクタ 29及び外部コネクタ接続部 30を介して外部からの電源及び駆動信号の供給を受けて、励磁コイル 7への通電制御を行う電子回路が構成されたものとなっている。

この回路基板 4は、基板側コネクタ 28が次述するように取り付けられた状態で、モータカバー 21に図示されない部位でねじ止めされると共に、基板側コネクタ 28も図示されな、部位でモータカバ— 21にねじ止めされるようになって!/、る。

[0019] 一方、基板カバー 22の基板カバー基底部 22aには、詳細は後述するが基板側コネクタ 28と嵌合するカバー側コネクタ 29がー体成形により設けられている。

そして、基板側コネクタ 28とカバー側コネクタ 29とは、モータカバー 21と基板カバ一 22とが嵌合された際に、同時に嵌合されて相互の電気的接続がなされるようになつている。

基板カバー 22には、カバー側コネクタ 29と電気的に接続されている外部コネクタ接続部 30がカバー側コネクタ 29同様に一体成形されて設けられており、この外部コネクタ接続部 30に図示されない外部コネクタが接続されることで、外部から回路基板 4へ対する電源電圧、駆動信号の供給が可能となっている（図 4参照)。

[0020] 次に、基板側コネクタ 28、カバー側コネクタ 29及び外部コネクタ接続部 30について、図 6乃至図 11を参照しつつより具体的に説明することとする。

最初に、本発明の実施の形態における第 2のコネクタとしてのカバー側コネクタ 29 について説明すれば、カバー側コネクタ 29は、基板カバー 22の基板カバー基底部 2 2aにインサート成形により設けられた 4つのプラグターミナル 40a— 40dと、この 4つのプラグターミナル 40a— 40dの周囲に環状に基板カバー 22と一体に立設形成された周壁 41とを有して構成されたものとなっている（図 6及び図 10参照）。この構成例における周壁 41は、その平面形状が長方形の枠状に形成されて、 4つのプラグターミナル 40a— 40dを囲むように設けられたものとなっている（図 10参照）

[0021] また、プラグターミナル 40a— 40dは、後述する外部コネクタ接続部 30の外部接続用プラグターミナル 40a— 40dと一体成形されたものとなっており、本発明の実施の形態においては、図 11に示されたように、大凡短冊状に形成されたプラグターミナル 40a— 40dの基部側にぉ、て、外部接続用プラグターミナル 42a— 42dの基部側が、プラグターミナル 40a— 40dを含む平面に対して外部接続用プラグターミナル 42a 一 42dの基部側を含む平面とが直交するように設けられたものとなって、る。

すなわち、外部接続用プラグターミナル 42a— 42dは、大凡短冊状に形成され、外部の図示されないコネクタのジャックに嵌合するジャック嵌合部 43aと、同じく大凡短冊状に形成され、プラグターミナル 40a— 40dの基部側に接続された接続部 43bとが、折曲部 43cを介して連結された形状となっているもので、ジャック嵌合部 43aを含む平面と、接続部 43bを含む平面部とが平行するように、かつ、双方の平面に対して折曲部 43cが直交するように形成されたものとなって、る（図 11参照)。

[0022] 第 3のコネクタとしての外部コネクタ接続部 30は、基板カバー 22の環状周壁 22bの外周面に一体に突設成形されたコネクタ接続部ハウジング 30aと、このコネクタ接続部ハウジング 30a内に配設された外部接続用プラグターミナル 42a— 42dとを有して構成されたものとなっている（図 4、図 6及び図 11参照)。外部接続用プラグターミナル 42a— 42dは、既に述べたようにプラグターミナル 40a— 40dと一体に成形されており、基板カバー 22の成形時にインサート成形により設けられるものとなっている。

[0023] 一方、第 1のコネクタとしての基板側コネクタ 28は、カバー側コネクタ 29の周壁 41 の内側に嵌挿可能に外観がほぼ直方体状に形成された嵌合ハウジング部 28aと、この嵌合ノヽウジング部 28aから延設されて形成された固着部 28bとを有して、全体の外観形状が大凡直方体状をなすもので、プラグターミナル 40a— 40dがインサート成形により設けられたものとなっている（図 7及び図 8参照）。

嵌合ハウジング部 28aと固着部 28bとの間には、嵌揷溝 28cが形成されており、力バー側コネクタ 29との嵌合の際に、その周壁 41の一部が入り込むようになつている（図 1参照)。

[0024] 固着部 28bと嵌合ハウジング部 28aとが連結されている部位 28d側の基板側コネクタ 28の平面部分のほぼ中央付近には、モータカバー 21とのねじ止めのためのねじ穴（図示せず）が形成されており、基板側コネクタ 28は、このねじ穴でモータカバー 2 1にもねじ止めされるようになって!/、る。

そして、モータカバー 21にねじ止めされる面と反対側となる固着部 28bの端面と嵌合ノ、ウジング部 28aの端面は、いずれも同一の平面内に位置するようになっており、固着部 28bの端面は、回路基板 4の縁近傍にねじ止めされるようになっている（図 6、図 7及び図 8参照)。

また、回路基板 4に固着される固着部 28bの端面と同一平面内に位置する嵌合ノ、ウジング部 28aの端面は、先に述べたカバー側コネクタ 29のプラグターミナル 40a— 40dの挿入、着脱面となっており、嵌合ノヽウジング部 28a及び固着部 28b内部には、次述するようなジャックターミナル 45a— 45dがインサート成形により設けられたものとなっている。

[0025] この構成例におけるジャックターミナル 45a— 45dは、例えば、回路基板 4に固着される固着部 28bの端面と同一平面内に位置する嵌合ハウジング部 28aの端面近傍の部位が、プラグターミナル 40a— 40dが嵌挿されるように大凡扁平封筒状に形成されてなり、この大凡扁平封筒状の部位 46aの一部カゝら短冊状に形成された部位 46b 力カバー側コネクタ 29が着脱される嵌合ハウジング部 28aの端面と反対側の端面近傍まで延設されている（図 6及び図 9参照)。そして、この短冊状の部位 46bの端部カゝらは、基板接続片 47が延設されている。すなわち、この基板接続片 47は、短冊状に形成された部位 46bの端部が固着部 28b側へ直交するように延設され、かつ、固着部 28bからその一部が突出するような長さに形成された部位 47aと、固着部 28bから突出した部分の端部で固着部 28bの回路基板 4側の端面方向へ直角に折り返された部位 47bとを有してなるものとなっている（図 6及び図 9参照）。ここで、部位 47b の端部は、固着部 28bが回路基板 4に固着される際に、回路基板 4に半田付け可能な長さとなっている（図 6及び図 7参照)。 [0026] 次に、力かる構成におけるモータカバー 21と基板カバー 22との組み付けによる基板側コネクタ 28とカバー側コネクタ 29の嵌合手順について、図 1及び図 6を参照しつつ説明する。

まず、モータカバー 21と基板カバー 22とは、予めその周方向における相互の組み付け位置が定められており、例えば、周縁の適宜な箇所にマーキングが施されているものとする。ここで、予め設定されている組み付け位置とは、モータカバー 21基板カバー 22を相互に嵌合させた場合に、同時に基板側コネクタ 28とカバー側コネクタ 29とがそのまま嵌合する位置である。

また、前提として、モータカバー 21には、ステータ 2やロータ 3などが取着されると共に、回路基板 4が既に取着されており、更に、 Oリング 23が卷装されているものとする

[0027] かかる前提の下、モータカバー 21と基板カバー 22の周方向における相対位置を予め設定されている所定の箇所に合わせ、次いで、モータカバー 21の第 1の環状周壁 21bの部分を基板カバー 22内部へ徐々に押し込んでゆく。このモータカバー 21 の基板カバー 22への挿入に伴ヽ、基板側コネクタ 28とカバー側コネクタ 29とが嵌合を始め、カバー側コネクタ 29の周壁 41の頂部が基板側コネクタ 28の嵌揷溝 28cの底部に当接した状態で、モータカバー 21と基板カバー 22との嵌合及び基板側コネクタ 28とカバー側コネクタ 29との嵌合が完了することとなる（図 1及び図 6参照)。そして、外部コネクタ接続部 30に、図示されない外部のコネクタを嵌合させることで、外部力もの電源電圧、駆動信号の供給が可能となる。

[0028] 次に、第 2の構成例について、図 12乃至図 16を参照しつつ説明する。なお、図 1 乃至図 11に示された第 1の構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。

この第 2の構成例におけるカバー側コネクタ 29Bは、その周壁 41Bの一部が開放面となっている点が先の第 1の構成例と異なるもので、他の構成は、基本的には、図 6、図 10及び図 11を参照しつつ説明した第 1の構成例におけるカバー側コネクタ 29 と同一である。

すなわち、具体的には、この第 2の構成例におけるカバー側コネクタ 29Bの周壁 41 Bは、先の第 1の構成例における基板側コネクタ 28の嵌揷溝 28cに対応する部位が省略されて開放面 48となっている（図 12及び図 13参照）。そして、これに対応して、この第 2の構成例における基板側コネクタ 28Bは、図 7及び図 8に示された基板側コネクタ 28の嵌揷溝 28cが省略された構成となっている（図 14乃至図 16参照)。

[0029] 力かる構成例においても、モータカバー 21と基板カバー 22の嵌合による組み付け完了と同時に基板側コネクタ 28Bとカバー側コネクタ 29Bの嵌合が完了する点は、先に第 1の構成例で説明したと同様である。

なお、この構成例においては、周壁 41Bの第 1の構成例における基板側コネクタ 2 8の嵌揷溝 28cに対応する位置を開放面 48としたが、反対側の部位を開放面としても勿論良いものである。

[0030] 次に、第 3の構成例について、図 17及び図 18を参照しつつ説明する。なお、図 1 乃至図 11に示された第 1の構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。

この第 3の構成例におけるカバー側コネクタ 29Cは、周壁 41Cの配置が以下に述ベるように第 2の構成例と異なるもので、他の構成は、基本的には、図 6、図 10及び図 11を参照しつつ説明した第 1の構成例におけるカバー側コネクタ 29と同一である

[0031] すなわち、具体的には、この第 3の構成例におけるカバー側コネクタ 29Cの周壁 41

Cは、プラグターミナル 40a— 40dの配設方向（図 17において紙面左右方向）が開放面 48a, 48bとされたものとなっている（図 17及び図 18参照）。

なお、この場合、基板側コネクタ 28は、先に図 6、図 7、図 8及び図 9で説明した第 1 の構成例と同一で良い。

そして、かかる構成例においても、モータカバー 21と基板カバー 22の嵌合による組み付け完了と同時に基板側コネクタ 28とカバー側コネクタ 29Cの嵌合が完了する点は、先に第 1の構成例で説明したと同様である。

[0032] 次に、第 4の構成例について、図 19乃至図 24を参照しつつ説明する。なお、図 1 乃至図 11に示された第 1の構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。この第 4の構成例におけるカバー側コネクタ 29Dは、第 1の構成例におけるカバー側コネクタ 29の周壁 41 (図 10参照）を省略した構成となっている点（図 19乃至図 21 参照）が先の第 1の構成例と異なるもので、他の構成は、基本的には、図 6、図 10及び図 11を参照しつつ説明した第 1の構成例におけるカバー側コネクタ 29と同一である。

[0033] カバー側コネクタ 29Dが上述のように周壁 41 (図 10参照）を省略した構成となっていることに鑑みて、この構成例においては、基板側コネクタ 28Dを基板カバー 22にねじ止めすることで、基板側コネクタ 28Dとカバー側コネクタ 29Dとの嵌合によりブラグターミナル 40a— 40dへ力かる機械的負担を軽減できるような構成としている。すなわち、基板側コネクタ 28Dは、第 1の構成例における基板側コネクタ 28の嵌揷溝 28c (図 7及び図 8参照）が省略されると共に、嵌合ノ、ウジング部 28aのジャックターミナル 45a— 45dの配設方向における両端部に、ねじ止め突起 49a, 49bが突出形成されており、それぞれのねじ止め突起 49a, 49b〖こは、図示されないねじが螺合する螺合孔 50が穿設されたものとなっている（図 22及び図 23参照)。なお、上述した点を除けば、基板側コネクタ 28Dは、図 7乃至図 9で説明した第 1の構成例における基板側コネクタ 28と基本的に同一の構成を有してなるものである。

[0034] そして、基板カバー 22には、カバー側コネクタ 29Dの両脇において、上述の螺合孔 50に対応する位置にねじ挿通孔 51が穿設されたものとなっている（図 21参照)。このねじ止め突起 49a, 49bによる基板側コネクタ 28Dの基板カバー 22へのねじ止めは、モータカバー 21と基板カバー 22との嵌合の前に、ねじ止め突起 49a, 49bに予め図示されないねじを螺合させておき、モータカバー 21と基板カバー 22との嵌合後、すなわち、基板側コネクタ 28Dとカバー側コネクタ 29Dとの嵌合後に、基板カバ一 22の裏面側に突出したねじの部分に図示されないナットを螺合させて締めつけること〖こよって行われる。

力かる構成において、モータカバー 21と基板カバー 22の嵌合による組み付け完了と同時に基板側コネクタ 28Dとカバー側コネクタ 29Dの嵌合が完了する点は、先に第 1の構成例で説明したと同様である。

[0035] 最後に、第 5の構成例について、図 25乃至図 31を参照しつつ説明する。なお、図 1乃至図 11に示された第 1の構成例と同一の構成要素については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。

この第 5の構成例におけるカバー側コネクタ 29Eは、先の図 19乃至図 21に示されたカバー側コネクタ 29Dの構成に、さらに、ガイド片 52を設けた構成となっているものである。

すなわち、プラグターミナル 40a— 40d間の適宜な位置、より具体的には、この構成例においては、 4つのプラグターミナル 40a— 40dの中の中央の 2つのプラグターミナル 40b, 40cの間であって、一方のプラグターミナル 40c側にやや近い位置において、基板カバー 22にガイド片 52が立設されたものとなっている（図 25乃至図 27参照)。このガイド片 52は、基板側コネクタ 28Eとカバー側コネクタ 29Eとの嵌合をより円滑にするためのもので、その全体外観形状は、大凡短冊状をなし、その厚み及び幅は、同様に大凡短冊状に形成されて、るプラグターミナル 40a— 40dの厚み、幅よりやや大きく設定されたものとなっており、プラグターミナル 40a— 40dと平行に設けられたものとなつている（図 25乃至図 27参照）。

[0036] 一方、基板側コネクタ 28Eは、上述のガイド片 52に対応して、嵌合ハウジング部 28 aにガイド溝 53が形成されており、基板側コネクタ 28Eとカバ側コネクタ 29Eとの嵌合に際して、先のガイド片 52がガイド溝 53内へ嵌挿されて、基板側コネクタ 28Eとカバ一側コネクタ 29Eとが確実に嵌合されるようになって、る。

この構成例においては、ガイド片 52をプラグターミナル 40b, 40cの間に設けた力勿論この位置に限定される必要はなぐ他の任意の位置でよいものである。さらに、ガイド片 52の形状も上述した短冊状に限定される必要はなぐ他の任意の形状に形成されてちょ、ちのである。

[0037] なお、上述した基板側コネクタ 28, 28B, 28D, 28Eを、基板カバー 22に設け、対応するカバー側コネクタ 29, 29B, 29C, 29D, 29Eを、回路基板 4に取り付けるようにしても良いことは勿論である。

産業上の利用可能性

[0038] ブラシレスモータのケーシングに外部コネクタと嵌合するコネクタを一体に設け、特に、コネクタ部分での防水性が確保されるようになっており、防水性が要求される、例えば、車両用空調装置の送風機の駆動用ブラシレスモータなどに適用できる。

Claims

請求の範囲

[1] 回路基板を収納保持すると共に、ロータを回転可能に支持するよう構成されてなるケーシングを具備してなるブラシレスモータであって、

前記ケーシングは、第 1のケース部材と第 2のケース部材とが、当該第 1及び第 2のケース部材の間に前記回路基板が収納保持されるように相互に嵌合されてなり、前記第 1のケース部材には、前記回路基板が取着されると共に、前記回路基板と外部との電気的接続を行うための第 1のコネクタが取着される一方、

前記第 2のケース部材には、前記第 1のコネクタと嵌合する第 2のコネクタが一体成型されて設けられてなることを特徴とするブラシレスモータ。

[2] 第 1のコネクタは、回路基板に取着された際に当該回路基板の縁から外側へ突出する部位を有してなる一方、

第 2のコネクタは、少なくともプラグターミナルが第 2のケース部材に立設されてなり前記第 1のコネクタの回路基板の縁から外側へ突出する部位には、前記プラグターミナルと嵌合するジャックターミナルが設けられてなることを特徴とする請求項 1記載のブラシレスモータ。

[3] 第 1のコネクタは、回路基板に取着された際に当該回路基板の縁から外側へ突出する部位を有してなると共に、当該部位には、少なくともプラグターミナルが立設されてなる一方、

第 2のコネクタは、前記プラグターミナルが嵌合するジャックターミナルがコネクタハウジングと共に第 2のケース部材に一体成形されてなることを特徴とする請求項 1記載のブラシレスモータ。

[4] 第 2のコネクタは、プラグターミナルと共にガイド突起が第 2のケース部材に立設されてなる一方、

第 1のコネクタには、前記ガイド突起が嵌挿されるガイド溝が形成されてなることを特徴とする請求項 2記載のブラシレスモータ。

[5] 第 1のコネクタは、プラグターミナルと共にガイド突起が立設されてなる一方、

第 2のコネクタは、前記ガイド突起が嵌挿されるガイド溝が形成されてなることを特徴とする請求項 3記載のブラシレスモータ。

[6] 第 1のコネクタは、回路基板に取着された際に当該回路基板の縁から外側へ突出する部位を有してなる一方、

第 2のコネクタは、プラグターミナルが立設されると共に、前記プラグターミナルの周囲に周壁が立設されてなり、

前記第 1のコネクタの回路基板の縁から外側へ突出する部位は、前記周壁の内側に嵌合するように形成されると共に、当該部位には前記プラグターミナルに嵌合するジャックターミナルが設けられてなることを特徴とする請求項 1記載のブラシレスモータ。

[7] 第 1のコネクタは、プラグターミナルが立設されると共に、前記プラグターミナルの周囲に周壁が立設されてなる一方、

第 2のコネクタには、前記周壁の内側に嵌合するハウジングが形成されると共に、当該ハウジングには前記プラグターミナルに嵌合するジャックターミナルが設けられてなることを特徴とする請求項 1記載のブラシレスモータ。

[8] 周壁は、一部に開放部分を有するように形成されてなることを特徴とする請求項 6 又は請求項 7記載のブラシレスモータ。

[9] 周壁は、環状に形成されてなることを特徴とする請求項 6又は請求項 7記載のブラシレスモータ。

[10] 第 2のケース部材には、第 2のコネクタと接続されて、かつ、外部のコネクタと嵌合される第 3のコネクタが一体成型されてなることを特徴とする請求項 1乃至請求項 9のいずれかに記載のブラシレスモータ。