WO2005083339A1

WO2005083339A1 - 冷蔵庫

Info

Publication number: WO2005083339A1
Application number: PCT/JP2005/003431
Authority: WO
Inventors: Shinichi Horii; Tsuyoki Hirai; Yoshihiro Ueda; Toyoshi Kamisako; Hidetomo Takanishi; Masami Matsunaga; Atsushi Kuroshima
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-02-27
Filing date: 2005-02-23
Publication date: 2005-09-09

Abstract

レール部材（３１）は固定レール（３１ａ）と、移動レール（３１ｂ）と、固定レール（３１ａ）と移動レール（３１ｂ）との間に備えられた中間走行レール（３１ｃ）と、中間走行レール（３１ｃ）と固定レール（３１ａ）および移動レール（３１ｂ）との係合を支持する回転支持部材である複数のベアリング（３１ｄ）とからなり、固定レール（３１ａ）と移動レール（３１ｂ）と中間走行レール（３１ｃ）とベアリング（３１ｄ）とを予め組み込んだ状態で固定レール（３１ａ）を内箱（２０）の両側壁面に固定し、移動レール（３１ｂ）をそれぞれの貯蔵室ドアに固定した冷蔵庫を提供する。このような構成により、滑らかに移動レール（３１ｂ）が移動し、引出しの操作力を低減することができ、冷蔵庫の使い勝手が向上する。

Description

明細書冷蔵庫技術分野

本発明は、引出し装置を備えた冷蔵庫に関し、特に引出しレール取付けの構成に関するものである。背景技術

近年、冷蔵庫は大型化に伴い、収納量が増加の傾向にあり、収納量の増加、使い勝手の向上を図るため、引出し装置を備えたものが主流となってきている。例えば、その内容は実公昭 6 0 - 2 7 9 1 3号公報に記載されている。

以下、図面を参照しながら、上記従来の引出し装置を備えた冷蔵庫について説明する。

図 1 0は、従来の冷蔵庫の引出し式扉の斜視図である。図 1 1は従来の冷蔵庫の引出し装置の要部断面図である。図 1 2は、従来の冷蔵庫の引出し装置の断面図である。従来技術の冷蔵庫の引出し装置 1 7は、冷蔵庫本体前面の開閉自在の扉 1と、この扉裏面左右に一端を固定したフレーム 7と、後端を連結した連結フレ一ム 1 6と、フレーム 7の後端に取り付けられた可動ローラ一 3と、内箱側壁 4に固定，取付けられたフレーム 7と可動ローラ一 3を摺動支持する固定レール 5と固定ローラ一 6と、フレーム 7と、連結フレーム 1 6に載置された庫内ケース 1 5で構成される。また、フレ一ム側面 9は平面であり、固定レール 5の溝部 1 2も平面である。

そして、扉 1の扉裏面左右にあらかじめ固定したフレーム 7の後端に取り付けられた可動ローラー 3を、冷蔵庫本体側にあらかじめ取り付けた固定レール 5の溝部 1 2に挿入し、フレーム 7の底面と固定ローラー 6が接して摺動するように組み込まれるものである。

上記構成において、扉 1を開閉すると、扉 1に一端を固定したフレーム 7と、フレーム 7に連結された連結フレーム 1 6と、これらに載置された庫内ケース 1 5と可動ローラー 3が、固定レール 5と固定ローラー 6上を摺動し、扉 1と同期した前後方向の動きを可能としている。

しかしな力 Sら、上記従来の冷蔵庫では、扉 1の扉裏面左右にあらかじめ固定したフレーム 7を冷蔵庫本体側にあらかじめ取り付けた固定レール 5に組み込んで使用するため、フレーム 7あるいは固定レール 5の取付ばらつき、組立性を考慮して、組みみ状態でレールとローラ一間には、ある程度のクリアランスを設定して設計している。このクリアランスにより扉 1の開閉時に左右のガ夕ツキが生じ、操作性が損なわれたり、操作時の品位が上がらないという課題を有していた。発明の開示

本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ガタツキの少ない高品位かつ荷重を加えても操作力の小さい使い勝手の良い引出しを有する冷蔵庫を提供することを目的とする。 '

上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、内箱と、外箱と、前面開口部と、内箱と外箱間に充填した発泡断熱材とよりなる断熱箱体と、断熱箱体の内部に備えた容器と、容器を前後に移動可能とするレール部材と、レール部材の取付け位置を決める連結部材とから構成され、レール部材は固定レールと中間走行レールと移動レールとを有し、中間走行レールと固定レールおよび移動レ一ルとの係合を回転支持部材で支持し、回転支持部材で移動レールを前後に摺動可能とし、固定レールは連結部材を用いて断熱箱体に固定され、その後、容器がレ一ル部材に支持されることを特徴とするものである。

このような構成により、固定レールと移動レールとのクリアランスを小さくすることができ、ガ夕の少ない高品位な引出しを構成することができる。

本発明の冷蔵庫は、ガ夕が小さく、容器に荷重を加えた場合でも滑らかに引出しを開閉することができ、高品位で使い勝手の良い引出し収納を構成することができる。図面の簡単な説明

図 1は本発明の実施の形態 1における冷蔵庫の横断面図である。図 2は図 1の 2— 2断面図である。

図 3は本発明の実施の形態 1における冷蔵庫の概略組立図である。

図 4は本発明の実施の形態 1における冷蔵庫のレ一ル部材取付け部の斜視図である。

図 5は本発明の実施の形態 1における冷蔵庫のレール部材の分解組立図である。図 6は本発明の実施の形態 1における冷蔵庫のレール部材の断面図である。

図 7は本発明の実施の形態 2における冷蔵庫の横断面図である。

図 8は図 7の 8— 8断面図である。

図 9は本発明の実施の形態 2における冷蔵庫の概略組立図である。

図 1 0は従来の冷蔵庫の引出し式扉の斜視図である。

図 1 1は従来の冷蔵庫の引出し装置の要部断面図である。

図 1 2は従来の冷蔵庫の引出し装置の断面図である。発明を実施するための最良の形態

(実施の形態 1 )

以下、本発明に係る冷蔵庫の実施の形態 1について説明する。

図 1は本発明の実施の形態 1における冷蔵庫の横断面図、図 2は図 1の 2— 2 , 断面 H、図 3は同実施の形態 1における冷蔵庫の概略組立図、図 4は同実施の形態 1における冷蔵庫のレ一ル部材取付け部の斜視図、図 5は同実施の形態 1における冷蔵庫のレール部材の分解組立図、図 6は、同実施の形態 1における冷蔵庫のレール部材の断面図である。

図 1から図 6において、冷蔵庫 1 8の断熱箱体 1 9は内箱 2 0と外箱 2 1との間に発泡断熱材 2 2を充填したものであり、前面開口部 1 9 aを有し、仕切壁 2 3、 2 3 a、 2 6により、上部より冷蔵室 2 4、切替室 2 5、野菜室 2 7、冷凍室 2 8を形成している。

また、仕切壁 2 6の両側面は開放部 2 6 aを有し、仕切壁 2 6内部には断熱箱体 1 9と同様に発泡断熱材 2 2が充填されている。

また、仕切壁 2 6の上部に配置する野菜室 2 7は冷却温度が 5 °C程度、下部に配置する冷凍室 2 8は冷却温度が一 2 0 °C程度というように仕切壁 2 6を介して上下に異なる温度帯に設定されている。

野菜室 2 7と冷凍室 2 8とはそれぞれ前面開口部 1 9 aを野菜室ドア 2 9と冷凍室ドア 3 0にて閉塞され、更に野菜室 2 7と野菜室ドア 2 9および冷凍室 2 8 と冷凍室ドア 3 0とはそれぞれレール部材 3 1にて連結されることにより前後方向に引出し摺動可能となっている。

レ一ル部材 3 1は固定レール 3 1 aと、移動レール 3 l bと、固定レール 3 1 aと移動レ一ル 3 1 bとの間に備えられた中間走行レール 3 1 cと、中間走行レール 3 1 cと固定レール 3 1 aおよび移動レール 3 1 bとの係合を支持する回転支持部材である複数のベアリング 3 1 dとからなる。そして、固定レール 3 1 a と移動レール 3 1 bと中間走行レール 3 1 cとべァリング 3 1 dとを予め組み込んだ状態で固定レール 3 1 aは内箱 2 0の両側壁面に固定され、移動レール 3 1 bはそれぞれの貯蔵室ドアに固定されることでそれぞれの貯蔵室と貯蔵室ドアとが連結している。

なお、固定レール 3 1 aと移動レール 3 1 と、固定レール 3 1 aと移動レ一ル 3 1 bとの間にベアリング 3 1 dを介して配設した中間走行レール 3 1 cとからなるレール部材 3 1は予め組み込んだものであり、それぞれのレール間のクリァランスを最小限に設定することができる。 ·

更に内箱 2 0の両側壁面に固定された左右のレ一ル部材 3 1は左右対称の形状を有し、左右共に備えることでより良い摺動性を発揮する。

各貯蔵室の容器 3 2はレ一ル部材 3 1を内箱 2 0に固定後にレール部材 3 1の移動レール 3 1 bに支持し、各貯蔵室ドアを前後方向に引出すのと同期して移動レール 3 1 bと共に前後に移動する。更に各貯蔵室ドアを少なくとも全開した時に容器 3 2は上方向に着脱自在となっている。

また、容器 3 2の側面上端部にはレール部材 3 1の移動レール 3 1 bの受け部 4 0が設けられ、レール部材 3 1の固定レール 3 1 aは内箱 2 0の側壁面に形成した凹部 4 1に固定されている。

また、左右一対のレール部材 3 1の固定レール 3 1 aの取付け位置は、連結部材 3 3によって決められる。なお、レール部材を備えた貯蔵室の上端までの高さは 1 0 0 0 mm以下と設定し、食品の出し入れが容易で貯蔵している食品の視認性にも優れたものとしている。

連結部材 3 3は水平部 3 3 aと水平部 3 3 aの両端に垂直部 3 3 bとを有する断面 H形状である。水平部 3 3 aは仕切壁 2 6内部で上仕切壁 2 6 bと下仕切壁 2 6 cとにはさまれて固定されている。垂直部 3 3 bは仕切壁 2 6の開放部 2 6 aより仕切壁 2 6の外部に突出し、内箱 2 0の発泡断熱材 2 2を充填した側に配置されている。よって、連結部材 3 3は各貯蔵室内に露出しない構造となっている。

また、垂直咅! 5 3 3 bの両端はそれぞれ野菜室 2 7と冷凍室 2 8との上下方向の中心部付近まで達している。各貯蔵室内の左右のレ一ル部材 3 1の固定レール 3 1 aは垂直部 3 3 bの固定部 3 3 cに固定され、少なくとも垂直部 3 3 bの固定部 3 3 cは内箱 2 0の発泡断熱材 2 2を充填した側の面に接している。更に左右の垂直部 3 3 bには孔 3 3 dを設けている。

なお、連結咅 15材 3 3が大きくなる場合には、連結部材 3 3を前後に複数に分割しそれぞれに水平部 3 3 aと垂直部 3 3 bと固定部 3 3 cとを備え必要に応じて孔 3 3 dを設 W "ると、連結部材 3 3を一体とした場合と同様の効果が得られる。また、連結咅 15材 3 3は線膨張率が 1 . 0〜3 . 0 X 1 0— ⁶ c m/ c m ' °Cである材料にて形成されることが望ましい。また、熱伝導率が 0 . 1〜0 . 2 W/m ' Kである材料にて形成されることが望ましい。

さらに、ベアリング 3 1 dは回転支持部材であればよく、たとえばローラー等を用いてもよい。

以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。まず、各貯蔵室ドアを手前に引出すと各貯蔵室の両側部に備えられたレール部材 3 1の移動レール 3 1 bと中間走行レール 3 1 cとが回転支持部材であるベアリング 3 1 d力回転することにより滑らかに手前側に摺動する。

それに伴い、レール部材 3 1に支持された容器 3 2も手前に引出され、容器 3 2内に収納された被冷却物の取出し及び新たな被冷却物の収納が可能となる。以上のようこ、本実施の形態 1においては固定レール 3 1 aと移動レール 3 1 bとをあらかじめ組み込んだ状態のレール部材 3 1を内箱 2 0の両側壁面に固定することにより、固定レール 3 1 aと移動レール 3 1 bとのクリアランスを小さくすることができ、ガ夕の少ない高品位な引出しを構成することができる。また、クリアランスを小さくすることにより取付けのバラツキも小さくできるので、ドァの取付け不具合による傾きや他のドアとの間隔の不均一化という外観不良も抑制することができる。これらの効果は、レール部材 3 1の引出し代が大きいほど効果的である。また、固定レール 3 1 aと移動レール 3 1 bとの間を回転支持部材であるベアリング 3 1 dで支持することにより、容器 3 2に荷重を加えた場合でも滑らかに移動レール 3 l bが移動できるので、引出しの操作力を低減することができ、使い勝手の向上を図ることができる。

また、連結部材 3 3がレール部材 3 1の固定レール 3 1 aの取付位置を決めることで、左右一対のレ一ル部材 3 1の幅寸法あるいは平行度を規定どおりに保持し、かつ、連結部材 3 3により断熱箱体 1 9の発泡断熱材 2 2充填後の冷却時の熱収縮等による寸法変化を抑制するために、固定レール 3 1 aと移動レール 3 1 bとのクリアランスを小さく設定したレール部材 3 1をあらかじめ組み込んだ状態で内箱 2 0の両側壁面に固定してもよい。この場合、左右一対のレール部材 3 1間の寸法精度を高く保てるので容器 3 2の引出し時の操作性を連結部材 3 3により高めることができる。また、長期にわたって操作信頼性の確保も図ることができる。

また、中間走行レール 3 1 cを備えることにより、レール部材 3 1の移動レール 3 1 bの引出し代を大きくすることができる。容器 3 2の奥部まで引き出す事ができるので、容器 3 2の奥部まで見渡すことが可能となる。さらに、容器 3 2 内の被冷却物の使い忘れによるロスを防止したり、容器 3 2をレ一ル部材 3 1に着脱することが容易となるので使い勝手の向上を図ることができる。

特に、各貯蔵室の容器 3 2の奥行きを大きくしたものを手前まで引出したい場合には、中間走行レール 3 1 cを備えることにより、引出し時のレール部材 3 1 の強度が保て、操作性が良くなる。

また、容器 3 2の側面上端部にはレール部材 3 1の移動レール 3 1 bの受け部 4 0が設けられ、レール部材 3 1の固定レール 3 1 aは内箱 2 0の側壁面に形成した凹部 4 1に固定されているので、レール部材 3 1の移動レール 3 1 bと容器 3 2との支持固定が容易となる。さらに、レール部材 3 1設置によるデッドスぺースを減らし、容器の幅寸法を最大限に設定することができ、容器 3 2の収納内容積を大きくすることができる。

また、連結部材 3 3を各貯蔵室内に露出させないようにしたので連結部材 3 3 を各貯蔵室内部に配置した場合に比べ収納内容積の低減を抑制することができる。また、連結部材 3 3を金属材料で形成した場合に端面のエッジによる怪我を防止できるので安全' I生を向上させることができる。さらに、端面のエッジ削除処理を廃止できるのでコストダウンを図ることができる。

また、左右の固定レール 3 1 aを連結する連結部材 3 3を断熱箱体 1 9の発泡断熱材 2 2内に埋設したので、冷蔵庫 1 8の使用時に連結部材 3 3の結露，着霜の防止を図ること力 Sできる。さらに、連結部材 3 3が空気と接することが無いので連結部材 3 3の耐食性を向上させることができる。加えて、連結部材 3 3の防鲭処理も軽減できるのでコストダウンを図ることができる。

また、連結部材 3 3の周辺に発泡断熱材 2 2があることで連結部材 3 3の取付け強度も向上し、位置規制の信頼性やレール部材 3 1の取付け強度の向上を図ることができる。

また、断熱箱体 1 9を野菜室 2 7と冷凍室 2 8に区画する仕切壁 2 6を設け、左右の固定レール 3 1 aを連結する連結部材 3 3を仕切壁 2 6の内部に設けたので、複数の貯蔵空間を有する場合に連結部材 3 3を配置することによる収納内容積の低減を抑制することができる。

また、上下に隣り合った野菜室 2 7と冷凍室 2 8にそれぞれレール部材 3 1を備え、それぞれのレール部材 3 1の固定レール 3 1 aを連結部材 3 3で一体に固定したので、複数の貯蔵室の操作性を同時に高めることができる。

また、連結部材 3 3を両端に垂直部 3 3 bを有する断面 H形状とし、垂直部 3 3 bに上下に隣り合った野菜室 2 7と冷凍室 2 8のレール部材 3 1の固定レール 3 1 aを一体に固定したので、一つの連結部材 3 3に複数のレール部材 3 1の固定レール 3 1 aを固定することにより部品点数の削減によるコストダウンを図ることができる。

また、連結部材 3 3の両端の垂直部 3 l bに孔 3 3 dを設けたので、複数の貯蔵室の温度帯が異なる場合に連結部材 3 3からの熱伝達を抑制し、温度帯の高い貯蔵室 JJの結露の防止や熱リークによる消費電力の増加を抑制できる。なお、垂直部 31 bに設ける孔 33 dは強度を維持できる程度に複数設けることで、熱移動量を効果的に低減できる。

また、左右の一対のレール部材 31の固定レール 31 aを前後方向に複数の連結部材 3 3で連結した場合には、特にレ一ル部材 31を大型冷蔵庫に使用した場合に、連結部材 33を複数に分割することにより連結部材 33の小型化を図れるのでコス卜ダウンを図ることができる。

また、連結部材 33の線膨張率を 1. 0〜3. 0 10—⁶じ 3 1 じ 111'°( とした線膨張率が小さい材料で形成することにより、冷蔵庫 18の運転時に連結部材 33が収縮することによる操作性への影響を低減できるのでレール部材 31の操作信頼 f生を向上することができる。

また、連結部材 33の熱伝導率を 0. 1〜 0. 2 WZm · Kとしたので熱伝導率が小さい材料で形成することにより、特に複数の貯蔵室の温度帯が異なる場合に連結部材 33からの熱伝達を抑制し、温度帯の高い貯蔵室側の結露の防止や熱リークによる消費電力の増加を抑制できる。

なお、本実施の形態ではレール部材 31と容器 32とを野菜 27と冷凍室 28 とで共通としたが、実使用の収納形態などによりそれぞれ貯蔵室別に違う材料で形成したものを使用するとさらにコスト低減、信頼性向上を図ることができる。また、連結部材 33は線膨張率が 1. 0〜3. 0 X 1 0— ⁶cmZcm'°C、熱伝導率力 S 0. 1〜 0. 2 WZm · Kである材料としたが、一般的には線膨張率に関しては金属類が 1. 0〜3. 0 X 10— ⁶ cmZcm · °Cで樹脂類は 1. 0〜1 5. 0 X 10— ⁵cm/cm '.°Cであり、熱伝導率は金属類が 1. 0〜400. 0 WZm ' Kで樹脂類は 0. 1〜0. 2W/m ' Kである。

従って、連結部材 33の材料としては冷蔵庫 18の運転時にレール部材 31の取付け位置精度が要求される場合には線膨張率の小さい金属類を使用し、温度帯の高い貯蔵室側の結露の防止や熱リークによる消費電力の増加の抑制が要求される場合には熱伝導率の小さい樹脂類を使用することがのぞましい。また、複数の貯蔵室に対して両者を一体化して用いてもよい。

なお、本実施の形態 1では、野菜室 27と冷凍室 28にレール部材 31を用いたもので説明したが、引出し容器を備えた貯蔵室にも適宜適用できる。たとえば、野菜室 2 7の上部に位置する切替室 2 5や、切替室 2 5の横に併設した製氷室（図示せず）等にレール部材 3 1を用いてもよい。

また、本実施の形態 1では、連結部材 3 3は、水平部 3 3 aと水平部 3 3 aの両端に垂直部 3 3 bとを有する断面 H形状とし、野菜室 2 7と冷凍室 2 8のそれぞれのレール部材 3 1を一体に固定したもので説明したが、野菜室 2 7と冷凍室 2 8のそれぞれに両端に垂直部を有する断面コの字状の連結部材を用いてもよい。この場合、野菜室 2 7と冷凍室 2 8とが上下に併設されていない冷蔵庫において、それぞれガ夕ツキの少ない高品位かつ荷重を加えても操作力の小さい使い勝手の良い引出しを提供することができる。また、複数のレ一ル部材を一つの連結部材に固定した場合に比べ、複数の貯蔵室の温度帯が異なる場合には連結部材からの熱伝達をさらに抑制し、温度帯の高い貯蔵室側の結露の防止や熱リークによる消費電力の増加を抑制できる。

なお、左右の一対のレール部材の固定レールを複数の連結部材で連結してもよい。この場合、連結部材を複数に分割することにより連結部材の小型化を図れるのでコストダウン、軽量化を図ることができる。

また、本実施の形態 1では、連結部材 3 3と固定レール 3 1 aを発泡断熱材の充填後に取り付けている。従って、連結部材 3 3と固定レール 3 1 aの破損 ·劣化等時の交換を容易に行うことができ、固定レール 3 1 aの位置決めの微調整がスぺーサ等により容易に可能となる。

なお、連結咅 β材 3 3および垂直部 3 3 bと固定レ一ル 3 1 aを発泡断熱材の充填前に組み付け、その後、発泡断熱材を充填するようにしてもよい。この場合、固定レール 3 1 aの位置決めが確実になるとともに、組立作業性が容易になる。また、発泡断熱材内に埋設することができるので、冷蔵庫使用時に連結部材の結露，着霜の防止を図ることができ、更に空気と接することが無いので連結部材 3 3の耐食性を向上させることができる。

また、連結音 13材 3 3を発泡断熱材の充填前に取り付け、固定レール 3 1 aを発泡断熱材の充填後に取り付けてもよい。この場合、固定レール 3 1 aの破損，劣化等時の交換を容易に行うことができる。 (実施の形態 2 )

次に、本発明に係る冷蔵庫の実施の形態 2について説明する。

図 7は本発明の実施の形態 2における冷蔵庫の横断面図、図 8は図 7の 8— 8 断面図、図 9は同実施の形態 2における冷蔵庫の概略組立図である。

本実施の形態 2の冷蔵庫と上述した本実施の形態 1の冷蔵庫との相違点は、以下の通りである。

すなわち、本実施の形態 2の冷蔵庫に用いられる連結部材 3 3は、その連結部材 3 3の両端にある垂直部 3 3 bにレール部材 3 1を構成する固定レール 3 1 a が接触する面積よりも、固定レール 3 1 aに接触しない垂直部 3 3 bの面積の方が小さくなる形状となっている。具体的には、図 7、図 9に示すように、連結部材 3 3の垂直部 3 3 bにおいて、水平部 3 3 aと接続されている連結部 3 3 dの幅が固定レール 3 1 aを固定する固定部 3 3 cの幅より狭くしている。

このような構成により、固定レール 3 1 aの取付け強度を保持したまま上下の貯蔵室間の連結部材 3 3からの熱伝達を抑制し、その結果連結部材 3 3を設けた場合の消費電力の増加を抑制できる。

また、連結部材 3 3の両端の垂直部 3 3 bに孔 3 3 eを設け、上部貯蔵室と下部貯蔵室とのうち、温度帯の低い方の貯蔵室側に設けられた孔の開口面積を温度帯の高い方の貯蔵室側に設けられた孔の開口面積と比べて大きくしている。具体的には、図 8、図 9に示すように、連結部材 3 3の垂直部 3 3 bにおいて上下の貯蔵室に対向する位置にそれぞれ孔 3 3 eを設け、温度帯の低い冷凍室 2 8側の孔 3 3 eの開口面積を野菜室 2 7側より大きくすることにより、垂直部 3 3 の表面積を冷凍室 2 8側の方が小さくなるように形成されている。

このような構成により、温度帯の高い野菜室 2 7側の結露の防止や熱リークによる消費電力の増加を抑制できる。

さらに、上部貯蔵室と下部貯蔵室とのうち、少なくとも温度帯の低い方の貯蔵室にある連結部材 3 3の周辺に温度補償用ヒータ一 3 4を設けている。具体的には、冷凍室 2 8側の左右の固定部 3 3 cに各発泡断熱材 2 2側の面に温度補償用ヒー夕一 3 4を設けている。

このような構成により、冷凍室 2 8内部の連結部材 3 3の垂直部 3 3 bに対向する内箱 2 0の両側面やレール部材 3 1の着霜の防止を図ることができるので冷蔵庫 1 8使用時の信頼性の確保を図ることができる。

それ以外の構成については、本実施の形態 1の構成と同一であるので説明を省略する。産業上の利用可能性

以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、ガ夕が小さく、容器に荷重を加えた場合でも滑らかに引出しを開閉することができ、高品位で使い勝手の良い引出し収納ができるので、冷凍装置を備えた冷却貯蔵庫の引出し装置等の用途に適用でさる。

Claims

請求の範囲

1 . 内箱と、

外箱と、

前面開口部と、

前記内箱と前記外箱間に充填した発泡断熱材とよりなる断熱箱体と、前記断熱箱体の内部に備えた容器と、

前記容器を前後に移動可能とするレール部材と、

前記レール部材の取付け位置を決める連結部材とから構成され、前記レール部材は固定レールと中間走行レールと移動レールとを有し、前記中間走行レールと前記固定レールおよび前記移動レールとの係合を回転支持部材で支持し、前記回転支持部材で前記移動レールを前後に摺動可能とし、

前記固定レ一ルは前記連結部材を用いて前記断熱箱体に固定され、その後、前記容器が前記レール部材に支持されることを特徴とする冷蔵庫。

2 . 前記容器の側面に前記レール部材の前記移動レールの受け部を設け、前記容器を前記レール部材に支持させることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

3 . 前記断熱箱体の内側壁面に凹部を形成し、前記凹部に前記レール部材を構成する前記固定レールを固定することを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

4. 前記連結部材を前記断熱箱体の内部に露出させないことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

5 . 前記連結部材を前記断熱箱体の発泡断熱材内に埋設することを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。 '

6. 前記断熱箱体の内部上部貯蔵室と下部貯蔵室とに区画する仕切壁を設け、前記連結部材の一部を前記仕切壁の中に設けたことを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

7. 前記上部貯蔵室と前記下部貯蔵室とに各前記レール部材を備え、前記レー 5 ル部材を構成する前記固定レールを前記連結部材で一体に固定することを特徴とする請求の範囲第 6項記載の冷蔵庫。

8. 前記上部貯蔵室と前記下部貯蔵室とに各前記レール部材を備え、前記連結部材は両端に垂直部を有する断面 H形状とし、前記垂直部に各前記レール部材を構成する前記固定レールを固定することを特徴とする請求の範囲第0 6項記載の冷蔵庫。

9. 前記上部貯蔵室と下部貯蔵室とは異なる温度帯とし、前記連結部材の両端の前記垂直部に孔を設けることを特徴とする請求の範囲第 8項記載の冷蔵庫。

10. 前記連結部材の両端にある前記垂直部に前記レ一ル部材を構成する前記固 5 定レールが接触する面積よりも、前記固定レールに接触しない前記垂直部の面積の方が小さいことを特徴とする請求の範囲第 8項記載の冷蔵庫。

11. 前記上部貯蔵室と前記下部貯蔵室とのうち、温度帯の低い方の貯蔵室側に設けられた孔の開口面積を温度帯の高い方の貯蔵室側に設けられた孔の開口面積と比べて大きくすることを特徴とする請求の範囲第 9項記載の冷蔵 0 庫。

12. 前記上部貯蔵室と前記下部貯蔵室とのうち、少なくとも温度帯の低い方の貯蔵室にある連結部材の周辺に温度補償用ヒーターを設けたことを特徴とする請求の範囲第 9項記載の冷蔵庫。

13. 前記連結部材は両端に垂直部を有する断面コの字状とし、前記垂直部に各 5 前記レール部材を構成する前記固定レールを固定することを特徴とする請求の範囲第 6項記載の冷蔵庫。

14. 前記レール部材を前記断熱箱体に固定するのに、複数の連結部材を用いることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

15. 前記連結部材の線膨張率が 1. 0〜3. 0X 10— ⁶cmZcm '°Cであるることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

16. 前記連結部材の熱伝導率が 0. 1〜0. 2W/m · Kであることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

17. 前記レール部材を備えた前記上部貯蔵室の上端までの高さが 1000mm 以下であることを特徴とする請求の範囲第 6項記載の冷蔵庫。

18. 前記連結部材と前記レール部材を構成する前記固定レールとを、前記発泡断熱材の充填後に取付けることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

19. 前記連結部材と前記レール部材を構成する前記固定レールとを、前記発泡断熱材の充填前に取付けることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。

20. 前記連結部材を前記発泡断熱材の充填前に取付け、前記レール部材を構成する前記固定レールを前記発泡断熱材の充填後に取付けることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の冷蔵庫。