WO2005071674A1

WO2005071674A1 - ディスク保持装置及びディスクチェンジャー装置

Info

Publication number: WO2005071674A1
Application number: PCT/JP2005/000178
Authority: WO
Inventors: Isamu Nakade; Tsukasa Nakayama
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-01-26
Filing date: 2005-01-11
Publication date: 2005-08-04
Also published as: CN1914677A; EP1710795A4; JP2005209312A; US20070162920A1; EP1710795A1

Abstract

　従来のものよりも薄型化を図ることができるディスク保持装置およびこのディスク保持装置を備えたディスクチェンジャー装置を提供する。　ディスクＤを載置するトレイと、回転駆動手段５２により回転するターンテーブル５１と、トレイからディスクＤを取り出してターンテーブル５１に搭載させるディスク孔挿入部５６と、ディスクＤをターンテーブル５１上に固定する突起部５８とを備えるディスク保持装置５０において、ディスク孔挿入部５６は、ターンテーブル５１内のディスクＤを搭載する面に対して垂直方向に昇降可能に内挿されているとともに、ディスク孔挿入部５６の内部には、回転駆動手段５２からの回転力をディスク孔挿入部５６の垂直昇降力に変換させるねじ部材５７を収容している。

Description

明細書

ディスク保持装置及びディスクチェンジャー装置

技術分野

[0001] 本発明は、 CD (Compact Disc)や DVD (Digital Versatile Disc)等のディスクをターンテーブルに保持させるディスク保持装置及びこのディスク保持装置を備えたデイスクチヱンジャー装置に関するものである。

背景技術

[0002] ディスクをターンテーブルに保持させるディスク保持装置を備え、ディスクに対して情報の記録及び Z又は再生を行うことができるディスク記録再生装置（以下、これをディスク装置と略す）が各種開発されて、る。

また、このディスク装置の中には、トレイに収容された複数枚のディスクカゝら所望のものを選択して情報の記録及び Z又は再生を行うディスクチェンジャー装置も知られている（例えば、特許文献 1参照)。

[0003] ところで、このようなディスク保持装置を備えたディスク装置やディスクチェンジャー装置は、設置場所によっては、あまり大きなスペースを占有できないなどといった理由から小型のものが求められている。

特に、例えば自動車などの乗り物に積載する車載タイプのものでは、設置スペースの制約が厳、ため、特に小型化や薄型化が望まれて!/、る。

特許文献 1 :特開平 10— 283707号公報（図 12—図 14)

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、前述の特許文献 1に記載のディスク保持装置を備えたディスクチェンジャー装置にあっては、図 11に示すように、所望のトレイ 104に収納されているデイスク D1とその直下のディスク D2との間の隙間 Gに、シャーシ 103ごとディスク保持装置 101を挿入させるようになつている力ターンテーブル 102及びディスク孔揷入部 10 2Aを備えているディスク保持装置 101は一般に嵩高であるので、これを挿入するのに必要な隙間 Gの高さ方向の寸法 Sも増大している。 [0005] 即ち、このようなディスク保持装置 101は、ターンテーブル 102に所望のディスク D1 を搭載させる場合、通常、そのディスク D1とその直下のディスク D2との間の隙間 Gに入り込み、ターンテーブル 102の中央部に突設するディスク孔揷入部 102Aを所望のディスク D1のセンターホール（中央部の孔）に下力挿入させることが必要である。

[0006] ところが、このようなディスク保持装置 101は、一般に、ターンテーブル 102に対してディスク孔揷入部 102Aが固定された状態で突出してヽる構成なので、そのディスク孔揷入部 102Aが突出している分、隙間 Gの上下方向の長さも大きく確保することが必要となっており、これに伴ってディスク保持装置 101全体の高さ寸法も増大している。

[0007] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来のものよりも薄型化を図ることができるディスク保持装置およびこのディスク保持装置を備えたディスクチェンジャー装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0008] 本発明のディスク保持装置は、ディスクを載置するターンテーブルと、このターンテ一ブルの中心部に設けられディスクの中心孔に嵌挿するディスク孔揷入部とを備え、前記ディスク孔揷入部は、前記ターンテーブルの前記ディスクを搭載する面に対して昇降可能な状態で、前記ターンテーブルに設けられた構成を有してヽる。

[0009] 上記構成によれば、ディスク孔揷入部をターンテーブル内部に収容可能に構成しており、ディスク保持装置全体の薄型化を図ることが可能となる。

つまり、ディスク孔揷入部を所望のディスクの下側（記録面側）に移動させるときには、ディスクのセンターホール（中心孔)位置に到達するまでの間、ターンテーブル内にそのディスク孔揷入部を収容させて薄型化させた状態で移動させることができるので

、ターンテーブルとディスクとの隙間の寸法を最小限に抑えることができる。

[0010] また、本発明のディスク保持装置は、前記ターンテーブルを回転させる回転駆動手段を有し、前記ディスク孔揷入部には、前記回転駆動手段からの回転力を前記ディスク孔挿入部の昇降力に変換させる変換手段が内挿されて、る構成を有して、る。

[0011] 上記構成によれば、ディスク孔揷入部の内部に変換手段を収容させてあるので、その分の高さ寸法も削減することができる。しカゝも、上記構成によれば、変換手段を設置することにより、ディスク孔揷入部の昇降動作の駆動源がターンテーブルの回転駆動源を兼用できるので、さらに小型化、軽量ィ匕ち図ることがでさる。

[0012] また、本発明のディスク保持装置は、前記変換手段が、前記駆動手段側と前記ディスク孔挿入部側とを螺合させるねじ部材を備える構成を有している。

[0013] 上記構成によれば、簡単な構成のもので変換手段を構成することができる。

[0014] また、本発明のディスク保持装置は、前記変換手段が、前記ディスク孔揷入部に設ける内孔の周面に形成される雌ねじ部と、前記ねじ部材の外周面に形成され前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、前記ターンテーブルの回転動作を一時的停止させる回転停止手段とを備える構成を有して!/ヽる。

[0015] 上記構成によれば、雌雄双方のねじ部力なり、ねじ部材の回転力を動力減としたねじによる押出し作用でディスク孔揷入部を昇降させる (例えば通常使用する 1条ねじであれば、ねじ部材の 1回転でディスク孔揷入部を 1ピッチだけ軸心方向に直線移動させる）変換手段を、簡単な構成の内穴とねじ部材に形成することができる。

[0016] また、本発明のディスク保持装置は、前記変換手段が、前記ディスク孔揷入部に設ける内孔の周面に形成される雌ねじ部と、前記ねじ部材の外周面に形成され前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、前記ターンテーブルの回転動作を一時的停止させる回転停止手段とを備える構成を有して!/ヽる。

[0017] 上記構成によれば、この回転停止手段によってターンテーブル上のディスクを確実に固定することができるばかりか、この回転停止手段を駆動する専用の駆動源を必要とせずに動作させることができるので、さらに装置の小型化、軽量ィ匕を図ることができる。

[0018] また、本発明のディスクチェンジャー装置は、ディスクを収納する複数のトレイと、前記複数のトレイのうち一つのトレイの下部に前記ディスクを載置するターンテーブルを移動するターンテーブル移送手段と、上記、ずれかのディスク保持装置を備える構成を有している。

[0019] 上記構成によれば、ディスク保持装置のディスク孔揷入部がターンテーブルの内部に収容可能に構成されており、高さ方向の寸法などが拡大することがない。従って、ディスク保持装置全体の薄型化を図ることが可能となり、延いては薄型化可能なディスクチェンジャー装置が提供できるようになる。

発明の効果

[0020] 本発明によれば、ディスク孔揷入部をターンテーブル内のディスクを搭載する面に対して昇降可能に収容させることにより、再生または記録すべきディスクをターンテーブルにより接近させた状態で載置させることができ、従来のものよりも装置全体を薄型化できるという効果を有するディスク保持装置およびこのディスク保持装置を備えたディスクチェンジャー装置を提供できる。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]本発明の実施形態に係るディスクチェンジャー装置の待機状態を示す平面図 [図 2] (A)は本発明の実施形態に係るディスク保持装置の待機状態を示す平面図、 ( B)は (A)に示すディスク保持装置の ex— ex断面図

[図 3]ディスク保持装置の突起部周辺を拡大して示した断面図であり、 (A)は図 2 (A) における α— α断面、（Β)は図 2 (Α)における j8— j8断面

[図 4] (A)は本発明の実施形態に係るディスク保持装置の演奏時の状態を示す平面図、（B)は (A)に示すディスク保持装置の a— a断面図

[図 5]ディスク保持装置の突起部周辺を拡大して示した断面図であり、 (A)は図 4 (A) における α— α断面、（Β)は図 4 (Α)における j8— j8断面

[図 6]本発明の実施形態に係るディスクチェンジャー装置のディスク保持装置がトレイ部のディスクの間に挿入されるときの状態を示す概略断面図

[図 7]ディスク保持装置がトレイ部のディスクの間に挿入されるときの状態を示す平面図

[図 8]図 6の状態からトレィ部を下降してディスクがターンテーブル上に載置された状態を示す概略断面図

[図 9]図 8の状態力さらにトレィ部を下降してディスクがフリーとなった演奏時の状態を示す概略断面図

[図 10]本発明の実施形態に係るディスクチンジャー装置の演奏時の状態を示す平面図 [図 11]従来のディスク保持装置によりディスクを搭載させるときの状態を示す概略断面図

符号の説明

1 ディスクチェンジャー装置

10 筐体

2 トレィ部

21 トレイ

3 基台

4 シャーシ

41 回動軸

5 演奏部 (情報再生手段）

50 ディスク保持装置

51 ターンテープノレ

51A 孔部

51B ディスク搭載面

51C 溝部

51E 縦溝

52 回転駆動手段

53 ピックアップ

53A 回転ストッパ部（回転停止手段）

53D スライド板

54 リードスクリュ

56 ディスク孔揷入部

56A 雌ねじ部 (変換手段）

56D 内孔

56E 突条

56F 押下端部

57 ねじ部材 57A 雄ねじ部 (変換手段）

58 突起部（固定手段）

58A 軸部

58B 収納突起部

58C 爪部

D ディスク

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下、本発明の実施形態について、添付図面を用いて詳細に説明する。

まず、本発明の実施形態に係るディスクチェンジャー装置の構成について説明する本実施形態に係るディスクチェンジャー装置 1は、図 1に示すように、筐体 10内部に、互いに積層方向に移動可能に積み重ねられた複数のトレイ（図 1では最上部のものだけが見えている） 21を有するトレィ部 2と、所定のトレイ 21間を開閉する図示しなぃトレイ開閉手段と、筐体 10に対して矢印 Aで示す方向に移動可能なベース部としての基台 3と、この基台 3に対して回動軸 41を中心にして矢印 Aで示す方向に回動可能な状態で設置されたシャーシ 4と、このシャーシ 4に搭載されディスク Dの記録情報の再生手段を構成する演奏部 5などを備えてヽる。

[0024] このうち、演奏部 5には、所望のディスク D1 (図 6参照）を搭載させて図 2 (A) , (B) に示すように回転駆動手段 52により回転するターンテーブル 51を有するディスク保持装置 50と、シャーシ 4の回動軸 41の延在方向と略直交する矢印 Bで示す方向に移動可能に設置されターンテーブル 51に搭載されたディスク D1にアクセスするピックアップ 53と、このピックアップ 53を矢印 B方向にスライド動作させるリードスクリュ（滑らかな精密送りを行うようにボールねじで構成するのが好ましい） 54と、ピックアップ 5 3のスライド動作を案内するためにリードスクリュ 54と平行に設置されたガイドシャフト 55とを備えてヽる。

[0025] ターンテーブル 51は、図 2 (A) , (B)に示すように、回転駆動手段 52の回転中心軸 52Aと一体となって回転するように構成されている力中心部には孔部 51Aを設けており、この孔部 51Aに対して後述するディスク孔揷入部 56が昇降自在に挿入されている。

[0026] 即ち、このターンテーブル 51の孔部 51Aは、ディスク孔揷入部 56と係合しており、ディスク孔揷入部 56は、孔部 51Aの周方向について、ディスク孔揷入部 56の外周面と係合して一体に回転することが許容されている。逆に言うと、ターンテーブル 51 に対してディスク孔揷入部 56の相対的な回転動作が拘束されており、ターンテープル 51に対してディスク孔揷入部 56のみが単独自由に回転することを禁止しているわけである。一方、ターンテーブル 51の軸線 L方向（図 2 (B)では上下方向）については、ディスク孔揷入部 56が孔部 51Aに対して上下 (昇降)方向に自由に移動できるようになつている。

[0027] このため、本実施形態のターンテーブル 51には、図 2 (A) , (B)に示すように、その孔部 51Aの内周面には軸方向に平行な縦溝 51Eが複数（3箇所)刻設されているとともに、ディスク孔揷入部 56の外周面にはその縦溝 51Eに係合する突条 56Eが同方向に複数本（3本)形成されて!ヽる。

[0028] 略円筒形状のターンテーブル 51の孔部 51Aの内部には、ディスク Dのセンターホール（中心孔) D (図 1参照）に挿入する略円柱状のディスク孔揷入部 56が設置され

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ているとともに、図 2 (B)において、矢印 C方向に回動可能な複数（3つ）の突起部 58 が軸部 58Aを支点として起立可能な状態に配置されている。また、そのターンテープル 51の外周面には、図 1及び図 6に示すピックアップ 53の先端部に設置される回転ストツバ部（回転停止手段の一方を構成する） 53Aと係合する溝部（回転停止手段の他方を構成する） 51Cが形成されている。

[0029] ピックアップ 53は、図 1に示すように、スライド板 53Dに搭載されており、上記回転ストツパ部 53Aと、リードスクリュ 54の雄ねじが切られた雄ねじ部に螺合する雌ねじが切られたスライド部 53Bと、ガイドシャフト 55にスライド自在に係合する係合部 53Cとを備えている。

[0030] このうち、回転ストッパ部 53Aは、ディスク孔揷入部 56が昇降動作を行う際にターンテーブル 51の回転動作を一時的に阻止（回転ロック)するものであり、とくに本発明では、回転駆動手段 52からの回転駆動力をディスク孔揷入部 56の昇降力に変換させるクラッチ手段としての機能を有している。即ち、ディスク孔揷入部 56を昇降させるときには、回転駆動手段 52からの回転駆動力は、ターンテーブル 51に伝達させるのではなくディスク孔揷入部 56へ伝達させ、その回転力を駆動源として、かつ、ディスク孔揷入部 56及びこれに螺合するねじ部材 57の 2体間でのねじによる押出し作用を利用して、ディスク孔揷入部 56をターンテーブル 51に対して垂直方向へ移動させるように構成されている。

[0031] そのため、このディスク孔揷入部 56には、内穴 56Dが形成されており、この内穴 56 Dには内周面に雌ねじが切られた雌ねじ部（これが、本発明の変換手段の一方を構成する） 56Aが設けられている。そして、この内穴 56Dの雌ねじ部 56Aには、回転駆動手段 52の回転中心軸 52Aと一体に回転するよう固定され、外周面に雄ねじが切られた雄ねじ部 (これが、変換手段の他方を構成する） 57Aを設けたねじ部材 57が螺合する状態で取り付けられている。回転ストツバ部 53Aによる回転ロック状態が解除された場合には、回転駆動手段 52からの回転駆動力が伝達されてねじ部材 57がターンテーブル 51とともに一体に回転するようになっている。

[0032] なお、このディスク孔揷入部 56は、ターンテーブル 51のディスク載置面 51Bに対して垂直方向の移動範囲が規制されており、回転軸方向（図 2 (B)で上下方向に対応する）への昇降動作において、降下動作は回転駆動手段 52の天面部 52Bにデイスク孔揷入部 56の下面が当接するところ（図 2 (B)の状態)まで降下可能であり、また、上昇動作は、ディスク孔揷入部 56の下部外縁に沿って設けた突条 56E力孔部 51 Aのストッパ 51Dに係止するとともに、ディスク孔揷入部 56が突起部 58を起立させるところ（図 4 (B)の状態)まで上昇可能になっている。図 2 (A) , (B)はディスク孔挿入部 56が降下して突起部 58が収納された状態を示し、図 4 (A) , (B)はディスク孔揷入部 56が上昇して突起部 58が起立した状態を示している。

[0033] なお、ディスク孔揷入部 56には、図 2 (A) , (B)に示すように、ディスク孔揷入部 56 の内穴 56Dを上力も塞ぐような状態で弾性部材カもなる付勢部 56Bが設置されている。この付勢部 56Bには、周縁部が延出してクランク状に屈曲されて突起部 58の下部に位置する押圧端部 56Cが突起部 58に対応した数だけ形成されている。

[0034] 突起部 58は、ターンテーブル 51に搭載されたディスク Dへ情報の記録及び Z又は再生する際に、爪部 58Cを用いてそのディスク Dに係止し、ディスク孔揷入部 56を介してターンテーブル 51と一体ィ匕させるために、そのディスク Dを一時的に固定するものである。そのため、この突起部 58は、ディスク孔揷入部 56が所定位置まで上昇すると、これに従動して起立しディスク Dのセンターホール D側を自由端側（図 2 (B)で

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は右上端部側）にある固定用の爪部 58Cで固定するように構成されている。

[0035] 図 3及び図 5は突起部 58周辺を拡大して示した断面図である。図 3 (A)は図 2 (A) における a— a断面（図 2 (B)も同様)を示し、図 3 (B)は図 2 (A)における j8— j8断面を示している。また、図 5 (A)は図 4 (A)における α— α断面（図 4 (B)も同様）を示し、図 5 (Β)は図 4 (A)における β— β断面を示している。本実施形態の突起部 58には、基端側（図 2 (B)では左端部側）に貫通状態で固着した軸部 58Αと、この軸部 58Αを回動軸として回動可能に突設する収納突起部 58Βとが設けられており、突起部 58が軸部 58Αを支軸として起立可能に枢支されている。更に、ディスク孔揷入部 56の円周部の複数の突起部 58に対応した箇所に、押下端部 56Fが収納突起部 58Βに上から覆、被さるように配置された構成として、る。

[0036] 次に、本実施形態に係るディスクチェンジャー装置 1の動作について説明する。

[0037] (A1)ディスクチェンジャー装置 1は、初め、予め選択された所望のトレイ 21A (図 6 参照）とその直下のトレイ 21B (図 6参照）との間を図示外のトレィ開脚手段によって開き、その後、シャーシ 4を筐体 10の基台 3に対して矢印 Αで示す方向に所定の位置まで移動させる。即ち、回動軸 41を中心にして矢印 Aで示す方向に、図 1に示す位置から図 7に示す位置まで、シャーシ 4を基台 3に対して回動させる。

[0038] これにより、所望のトレイ 21Aとその直下のトレイ 21Bとの間の空間に、シャーシ 4の上のローデイング装置 50を侵入させる。

[0039] (A2)このとき、所望のトレイ 21Aとその直下のトレイ 21Bとの間の空間にピックアツプ 53も侵入する。図 6に示すように、ピックアップ 53は、先端の回転ストッパ部 53Aがターンテーブル 51の外周面の溝部 51Cと係合する位置にあるため、ターンテーブル 51は回転動作が阻止（回転ロック）される。

[0040] なお、ここまでは、ディスク孔揷入部 56が、図 2 (B)に示すように、ターンテーブル 5 1のディスク載置面 51Bより突出しない高さ（レベル)位置にて待避しており、複数の突起部 58もディスク孔揷入部 56内部に格納された状態で待機している。 [0041] (A3)次に図 8に示すように、所望のトレイ 21Aがターンテーブル 51に向かって下降し、ターンテーブル 51上にディスク D1が載置される。また、このとき突起部 58は、図 3 (A) , (B)に示すようにターンテーブル 51がディスクを載置する面に対して突出しな、状態でターンテーブル 51内に収容されて、る。

[0042] (A4)ここで、ディスク D1がターンテーブル 51上に載った状態において、回転駆動手段 52 (例えば図 2 (B)参照）が回転駆動することにより、回転中心軸 52Aの先端部 (図 2 (B)において上端部）に固着しているねじ部材 57が回転を始める。

[0043] (A5)この場合、ターンテーブル 51は回転動作が一時的に阻止された状態（回転ロック状態）にあるため、ねじ部材 57が回転を始めると、このねじ部材 57の外周面に形成されて、る雄ねじ部 57Aとこの雄ねじ部 57Aに螺合して、る雌ねじ部 56Aとの作用により、回転駆動手段 52からの回転力がディスク孔揷入部 56を押上げる押上力に変換され、ディスク孔揷入部 56がターンテーブル 51のディスク載置面 51Bから突出する方向に上昇移動する。これにより、ディスク孔揷入部 56は図 3 (A) , (B)の状態から図 5 (A) , (B)のように突出する。

[0044] (A6)そして、上記上昇移動に伴、所望のディスク Dのセンターホール Dにデイス

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ク孔揷入部 56が挿入される。

[0045] また、このディスク孔揷入部 56の移動に伴、、ディスク孔揷入部 56上部に設置された付勢部 56の押圧端部 56Cも図 3 (A)から図 5 (A)に示すように上昇する。この押圧端部 56Cの上昇移動により、突起部 58の背部が押し上げられ、突起部 58が起立するように作用する。すなわち突起部 58は、図 3 (A) , (B)に示す横臥した状態から図中反時計方向に回動を始めて、図 5 (A) , (B)に示すように起立動作を行う。このようにして、所望のディスク Dのセンターホール Dの周壁及び上面をディスク載置面 51B

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に対して垂直上方向力も突起部 58が押し付けることにより、ディスク Dがターンテーブル 51に一体に固定される。

[0046] (A7)この後、図 9に示すように、トレイ 21Aは更に下降動作を行い、ディスク Dとの接触を逃れる。ここでトレイ 21はディスク上面への接触がないように上面開口状に形成されているため、ディスク Dがターンテーブル 51に固定された後にトレィ 21を下降してもディスク Dへのディスク Dを傷つけるなどの問題は生じない。 [0047] (A8)次に、リードスクリュ 54の駆動動作により、ピックアップ 53をターンテーブル 51 に搭載されて!ヽる所望のディスク Dに対して、その半径方向の外側方向に向けて所定の距離だけ後退移動させる。すると、ピックアップ 53の先端の回転ストツバ部 53A はターンテーブル 51の溝部 51Cとの係合が外れるので、ターンテーブル 51の回転ロックが解除されてフリーの状態になり、回転駆動手段 52の回転駆動力によりディスク Dが回転を始める。

[0048] (A9)その後、ピックアップ 53は、図 10に示すように、リードスクリュ 54の駆動力により、シャーシ 4に対して矢印 Eで示す方向（ディスク Dの半径方向（トラックを横切る方向））に移動することによって、演奏部 5がディスク D上の所望のトラックに位置され、記録情報の再生 (演奏)または記録を行う。

[0049] また、本実施形態のディスクチェンジャー装置 1は、ターンテーブル 51に搭載して V、たディスク Dを別のものに交換して新たにそのディスク Dの記録情報の再生 (演奏）または記録を行うときやディスク Dをターンテーブル 51から排出しょうとするときには、以下のような動作が行われる。

[0050] (B1)初めに、回転駆動手段 52によるディスク Dの回転を止める。

[0051] (B2)次に、リードスクリュ 54を逆回転させ、シャーシ 4に対してピックアップ 53の回転ストッパ部 53 Aがターンテーブル 51の溝部 51 Cに係合するところまで、つまり図 7 に示す状態まで矢印 Bで示す方向に沿つてディスク Dの半径方向の中心部に向けピックアップ 53を前進移動させる。すると、図 9に示すように、ピックアップ 53は、先端の回転ストッパ部 53Aがターンテーブル 51の外周面の溝部 51Cと係合する位置にあるため、ターンテーブル 51は回転動作が阻止（回転ロック）される。

[0052] (B3)そして、ターンテーブル 51の回転がロックされた状態で、（A7)とは逆の動作、すなわちトレイ 21 Aを上昇させ、図 8に示すようにトレイ 21にディスク Dを載置する位置でトレィ 21の上昇動作を停止する。

[0053] (B4)その後、再度、回転駆動手段 52を駆動させるが、（A4)とは逆の方向に回転中心軸 52Aを回転させる。すると、ねじ部材 57の雄ねじ部 57Aとこの雄ねじ部 57A に螺合している雌ねじ部 56Aとの作用により、回転駆動手段 52からの回転力がディスク孔挿入部 56を降下させる力に変換され、ディスク孔揷入部 56が下方向へ降下移動する。これにより、ディスク孔揷入部 56は、ディスク載置面 51B力も突出しないように、図 5 (A) , (B)の状態から図 3 (A) , (B)のように降下し、ターンテーブル 51内へ収納される。

[0054] (B5)ここで、このディスク孔揷入部 56の下降移動に伴い、図 5 (B)から図 3 (B)に示すように、複数の突起部 58は、ディスク孔揷入部 56に一体形成された押下端部 5 6Fにより、収納突起部 58Bが押下され、図 2 (B)に示す矢印 C方向とは反対の時計回りの方向に回動し、図 3 (A) , (B)に示すようにディスク孔揷入部 56の内部に収納突起部 58Bが収納される状態となるとともに、突起部 58が倒れ、ターンテーブル 51 内に突起部 58が収納される。

[0055] (B6)これにより、ターンテーブル 51に搭載していたディスク D1のセンターホール D 力もディスク孔揷入部 56が脱出する。この状態において、さらにトレイ 21Aを上昇さ

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せて、図 6に示す状態へ移行する。

[0056] (B7)更にその後、図 7において、回動軸 41を中心にして矢印 A方向とは反対方向にシャーシ 4を回動させる。つまり、図 7に示す位置から図 1に示す位置まで、シヤーシ 4を時計回りの方向に回動させて元の状態に戻すことにより、トレイ 21A、 21B (図 6 参照）間力もシャーシ 4に搭載されて、るローデイング装置 50及びピックアップ 53などを出させることができる。

[0057] これにより、ディスク Dは、ターンテーブル 51から排出させることができるようになる。

また、ディスク Dを別のもの交換してから、前述した一連の動作 (A1)から (A8)を行うことにより、新たにそのディスク Dの記録情報の再生 (演奏)または記録を行うことができる。

[0058] このように、本実施形態のディスクチェンジャー装置 1によれば、ディスク孔揷入部 5 6をディスク載置面 51Bに対して昇降可能な状態でターンテーブル 51に収容させることにより、所望のトレイ 21間に確保すべき空間 S (図 6参照)の高さ寸法を小さくすることができ、延いてはディスクチェンジャー装置 1としての装置全体の薄型化を図ることがでさる。

なお、本実施の形態において、シャーシ 4は基台 3に対して回動動作するように構成していたが、本発明では、この回動移動に限らず各種の移動態様、例えば並進移動等の運動をするように構成してもよ、。

[0059] また、本発明のディスク保持装置は、本実施形態のディスクチェンジャー装置 1以外の各種のディスク装置、例えばディスクへの情報記録装置などにも適用することができる。

[0060] 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

本出願は、 2004年 1月 26日出願の日本特許出願 (特願 2004-017010)、に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

産業上の利用可能性

[0061] 本発明のディスク保持装置は、ディスク孔揷入部をターンテーブル内のディスクを搭載する面に対して昇降可能に収容させることにより、所望のトレイ間に確保すべき挿入空間を小さくすることができ、装置全体を薄型化できるという効果を有し、特に C Dや DVD等のディスクに対して情報の記録及び Z又は再生を行うディスク装置、およびこのディスク装置を備えたディスクチェンジャー装置等として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] ディスクを載置するターンテーブルと、このターンテーブルの中心部に設けられディスクの中心孔に嵌挿するディスク孔揷入部とを備え、

前記ディスク孔揷入部は、前記ターンテーブルの前記ディスクを搭載する面に対して昇降可能な状態で、前記ターンテーブルに設けられたディスク保持装置。

[2] 前記ターンテーブルを回転させる回転駆動手段を有し、

前記ディスク孔揷入部には、前記回転駆動手段からの回転力を前記ディスク孔揷入部の昇降力に変換させる変換手段が内挿されて、る請求項 1に記載のディスク保持装置。

[3] 前記変換手段は、前記駆動手段側と前記ディスク孔揷入部側とを螺合させるねじ部材を備える請求項 2に記載のディスク保持装置。

[4] 前記変換手段は、

前記ディスク孔揷入部に設ける内孔の周面に形成される雌ねじ部と、

前記ねじ部材の外周面に形成され前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、前記ターンテーブルの回転動作を一時的停止させる回転停止手段と

を備える請求項 2又は 3に記載のディスク保持装置。

[5] 前記ディスク孔揷入部が上昇する動作に従動して起立し前記ディスクをターンテーブル上に固定するとともに、前記ディスク孔揷入部が降下する動作に従動して前記ターンテーブル内に横臥し前記ディスクの固定状態を解除する固定手段を備える請求項 1一 4のいずれか 1項に記載のディスク保持装置。

[6] ディスクを収納する複数のトレイと、

前記複数のトレイのうち一つのトレイの下部に前記ディスクを載置するターンテープルを移動するターンテーブル移送手段と、

請求項 1一 5のいずれか 1項に記載のディスク保持装置を備えるディスクチェンジャ一装置。