JP2007250077A - ディスク保持機構及びディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりもさらに薄型化されたディスク保持機構及びそれを備えたディスク装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光ディスク保持機構11は、円盤形状のディスクテーブル13と、クランパトップ14とから構成される。クランパトップ14は、光ディスク12の装着孔を貫通する円柱形状のクランパベース21と、光ディスク12を保持する可動部材22とから構成される。クランパベース21は、ディスクテーブル13の上面中央に一体として設けられており、外縁に開口部を有した半径方向に延びる複数のガイド溝を形成している。可動部材22は、ガイド溝それぞれにコイルばね23を介して取り付けられている。ディスクテーブル13は、可動部材22と周方向に交互になる位置に板ばね24を形成する。板ばね24は、クランパベース21側の一端が固定され、径方向外側の他端が自由端となっており、光ディスク12の装脱方向へ撓むようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディスクテーブルに載置されるディスクを保持するディスク保持機構及びそれを備えたディスク装置に関する。
CD−RやDVDなどの光ディスクは、高速回転させることでそれらへの情報の記録及びそれらに記録された情報の再生ができる。これらの光ディスクに対する情報の記録及び再生に用いる光ディスク装置には、光ディスクを回転させるロータが設けられ、このロータには、光ディスクを保持する光ディスク保持機構が設けられている。近年、例えばカーオーディオに代表されるように光ディスク装置には、スロットローディング式のものが広く普及している。このスロットローディング式の光ディスク装置は、挿入口から光ディスクを直接径方向に差し込むので、光ディスク保持機構を上下に移動させて光ディスクが円滑に挿入できるようになっている。よって、光ディスク装置の小型化の進む近年において、光ディスク保持機構の上下動の幅を小さくするためにも光ディスク保持機構の薄型化が必須課題となっている。
図9に示すような、光ディスク101を確実に保持する光ディスク保持機構102が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この光ディスク保持機構102は、光ディスク101の一方の面を情報記録領域101aより内側の非情報記録領域101bで受けるディスクテーブル103と、このディスクテーブル103と一体に回転し、光ディスク101の中央部に形成された装着孔101cに係合して光ディスク101を面内方向で位置決めして保持するクランパトップ104とから構成される。ディスクテーブル103の上面には、光ディスク101が装着されたときに光ディスク101のずれを防止する摩擦部材103aが固着されている。クランパトップ104は、光ディスク101の装着孔101cを貫通する円柱形状のクランパベース105と、光ディスク101を保持する可動部材106とから構成される。クランパベース105は、ディスクテーブル103上に一体として設けられており、外縁に開口部を有した半径方向に延びる複数のガイド溝(図示せず)を形成している。可動部材106は、複数のガイド溝それぞれにコイルばね107を介して取り付けられ、半径方向にスライドできるようになっており、先端106aがクランパベース105の外縁から出入自在となっている。なお、コイルばね107の自然長状態においては、図9(a)に示すように、可動部材106の先端106aはクランパベース105の外縁から突出した状態にある。また、可動部材106は上面106bが傾斜しており、光ディスク101を装着する際に装着孔101cを誘導することができる。さらに可動部材106は、光ディスク101の装着孔101cの内周部101dに圧着する保持面106cが下方に向けて傾斜しているので、コイルばね107の付勢力によって光ディスク101を面内方向に保持するだけでなく、面外方向にも保持することができるようになっている。
光ディスク101の装着孔101cがクランパトップ104の上方となるよう光ディスク101を配して、光ディスク101を下方に移動させてクランパトップ104に装着させる。先ず、可動部材106の先端106aがクランパベース105の外縁から突出しているので、光ディスク101の装着孔101cの内周部101d下端が可動部材106の上面106bと接触することとなる(図7(a))。可動部材106の上面106bは傾斜しており、上面106bに対して下方へ加わる力は半径方向への力に変換される。よって、このまま光ディスク101を下方に移動させると、可動部材106は半径方向内側に移動し、コイルばね107を縮める。そして、光ディスク101は、コイルばね107によって付勢された可動部材106の先端106aを内周部101dに沿わせるようにして下方に移動する(図9(b))。さらに光ディスク101を下方へ移動させると、可動部材106の先端106aが光ディスク101の内周部101dを乗り越えることとなり、光ディスク101はディスクテーブル103の上面に固着された摩擦部材103aに接触することとなる(図9(c))。この時、光ディスク101は、コイルばね107によって付勢された可動部材106の保持面106cによって内周部101d上端が半径方向に押圧されて面内方向に保持されているとともに、可動部材106の保持面106cが下方に向けて傾斜していることから可動部材106によって面外方向にも保持されている。光ディスク101は、面内方向及び面外方向に保持されることによって回転させることができ、情報の記録及び再生が可能な状態となる。
特開2002−208202号公報
しかしながら、特許文献1の光ディスク保持機構102では、光ディスク保持機構102を一定の高さ以下にすると、図10に示すように可動部材106は、光ディスク101の装着孔101cの内周部101dを下方に向けて傾斜している保持面106cによって押圧することができず、光ディスク101を面外方向に保持することができない。光ディスク保持機構の更なる薄型化のため、新たな方法が検討されていた。
本発明は、光ディスク装置の小型化に対応するために、従来よりもさらに薄型化されたディスク保持機構及びそれを備えたディスク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のディスク保持機構は、装着されるディスクの一方の面を情報記録領域よりも内側で受けるディスクテーブルと、このディスクテーブルと一体に回転し、ディスクの中央部に形成された装着孔に係合してディスクを面内方向で位置決めして保持するクランパトップとを備えたディスク保持機構であって、ディスクテーブルに組み付けられ、装着されたディスクの一方の面を押圧してディスクテーブルから浮き上がる方向にディスクを付勢する付勢手段と、クランパトップに移動自在に設けられ、ディスクの装着時には退避方向に移動して装着孔を通過してからディスクの他方の面を押さえる係止位置に突出し、ディスクの装着完了時には付勢手段で押圧されたディスクを受け止めて面外方向で位置決めするチャッキング部材とを備えたことを特徴とする。
なお、付勢手段は、一端がディスクテーブルに固定され他端が自由端となった板ばねと、この板ばねの他端に固定され板ばねの付勢力によりディスクの一方の面に接触してこれを押圧する押圧片とからなることが好ましい。
また、クランパトップは、ディスクの装着孔を貫通するクランパベースと、このクランパベースに半径方向に移動自在に組み込まれ、ディスクの装着孔内周部に圧着してディスクを保持する保持位置に向けて付勢された可動部材とからなることが好ましい。
さらに、チャッキング部材が可動部材と一体に設けられていることが好ましい。
本発明のディスク保持機構によれば、ディスクテーブルに組み付けられ、装着されたディスクの一方の面を押圧してディスクテーブルから浮き上がる方向にディスクを付勢する付勢手段と、クランパトップに移動自在に設けられ、ディスクの装着時には退避方向に移動して装着孔を通過してからディスクの他方の面を押さえる係止位置に突出し、ディスクの装着完了時には付勢手段で押圧されたディスクを受け止めて面外方向で位置決めするチャッキング部材とを備えたことより、更なる薄型化が可能となった。
また、付勢手段は、一端がディスクテーブルに固定され他端が自由端となった板ばねと、この板ばねの他端に固定され板ばねの付勢力によりディスクの一方の面に接触してこれを押圧する押圧片とからなることより、簡単な構造によってディスクを面外方向に保持することができる。
さらに、クランパトップは、ディスクの装着孔を貫通するクランパベースと、このクランパベースに半径方向に移動自在に組み込まれ、ディスクの装着孔内周部に圧着してディスクを保持する保持位置に向けて付勢された可動部材とからなることより、ディスクを面内方向に保持することができる。
チャッキング部材が可動部材と一体に設けられていることより、部品点数は少なくて良く、構造が簡略化できる。
以下、本発明の光ディスク保持機構11について、スロットローディング式の光ディスク装置の場合を例に図面を参照しながら説明する。図1に示すように、光ディスク保持機構11は、光ディスク12の一方の面を情報記録領域12aより内側の非情報記録領域12bで受ける円盤形状のディスクテーブル13と、光ディスク12の中央部に形成された装着孔12c(図3参照)に係合して光ディスク12を面内方向で位置決めして保持するクランパトップ14とから構成される。ディスクテーブル13は、昇降ベース15に垂直に設けられた回転軸16を中心に回転自在に設けられている。昇降ベース15には回転軸16の周囲にステータ17が設けられ、ディスクテーブル13の内側にはマグネット18が取り付けられている。これらステータ17とマグネット18とは、モータ19として機能して、光ディスク保持機構11を回転させる。昇降ベース15は、後述する動力変換部材20(図2参照)によって上下方向に移動する。
クランパトップ14は、光ディスク12の装着孔12cを貫通する円柱形状のクランパベース21と、光ディスク12を保持する可動部材(チャッキング部材)22とから構成される。クランパベース21は、ディスクテーブル13の上面中央に一体として設けられており、外縁に開口部を有した半径方向に延びる複数のガイド溝(図示せず)を形成している。可動部材22は、複数のガイド溝それぞれにコイルばね23を介して取り付けられ、コイルばね23が光ディスク12の装脱方向に「へ」字状に撓曲することで、斜倒自在になっている。可動部材22がその下方に形成された突起22aを支点として斜倒することによって、光ディスク12を装着する際に装着孔12cを誘導することができる。また、可動部材22は、半径方向にスライドできるようになっており、径方向外側の外周面22bの上方に形成される保持爪22cがクランパベース21の外縁から出入自在となっている。なお、光ディスク12の装脱時以外の状態においては、図1に示すように、可動部材22の保持爪22cはクランパベース21の外縁から突出した状態にある。なお、複数のガイド溝は、可動部材22が周方向に均一に配されるように形成されている。
ディスクテーブル13は、可動部材22と周方向に交互になる位置に板ばね24を形成する。板ばね24は、クランパベース21側の一端が固定され、径方向外側の他端が自由端となっており、光ディスク12の装脱方向へ撓むようになっている。なお、板ばね24が撓むことによって発生する付勢力は、コイルばね23が「へ」字状に撓曲することによって発生する可動部材22に対する付勢力より十分大きくなっている。これにより、光ディスク12の装着が完了した時に、板ばね24が下方に撓んだままになることはない。板ばね24上面の自由端寄りには、光ディスク12が装着されたときに光ディスク12のずれを防止する摩擦シート(押圧片)25が固着されている。
光ディスク12が挿入される隙間26は、薄い金属性の板で形成された下面プレート27と上面プレート28との間に形成される。隙間26には、光ディスク12を挿入する挿入口29(図8参照)近傍に光ディスク12を搬送する搬送ローラ30(図8参照)が設けられている。下面プレート27には、ディスクテーブル13より径が一回り大きい円形状の開口27aが形成され、光ディスク保持機構11は隙間26内に出入りすることができる。上面プレート28は、光ディスク12の非情報記録領域12aより径が一回り小さい円形状の領域がディスク押圧部28aとして隙間26側に飛び出している。なお、ディスク押圧部28aは開口27aの上方に形成されている。また、上面プレート28には、ディスク押圧部28aの中央にクランパトップ14より一回り大きな円形状の開口28bが形成されている。これにより、光ディスク保持機構11が隙間26内を上方に移動すると、クランパトップ14は開口28bに挿通してディスク押圧部28aに当接せずに、光ディスク12の非情報記録領域12aがディスク押圧部28aに押圧される。
昇降ベース15には、図2に示すように、側面にピン31が取り付けられている。このピン31は、動力変換部材20のスライド溝20aにスライド自在に係合する。動力変換部材20は、「へ」字型のスライド溝20aを形成したプレートであり、モータ(図示せず)によって昇降ベース15の側面に沿って左右方向(A方向及びB方向)にスライド移動する。動力変換部材20がスライド移動することで、ピン31はスライド溝20a内を案内され、ピン31が取り付けられた昇降ベース15は上下方向に移動する。具体的には、図2(a)に示す、クランパトップ14の上面が下面プレート27の上面と高さと一致するディスク非装着位置から、動力変換部材20をB方向にスライド移動させると、昇降ベース15は上方へ移動し、図2(b)に示す、クランパトップ14が上面プレート28の上方へ飛び出したディスク押圧位置に達する。さらに動力変換部材20をB方向にスライド移動させると、昇降ベース15は下方へ移動し、図2(c)に示す、クランパトップ14が隙間26内に収まったディスク読み取り位置に達する。
逆に、図2(c)に示す、ディスク読み取り位置から、動力変換部材20をA方向にスライド移動させると、昇降ベース15は上方へ移動し、図2(b)に示す、ディスク押圧位置に達する。さらに動力変換部材20をA方向にスライド移動させると、昇降ベース15は下方へ移動し、図2(a)に示す、ディスク非装着位置に達する。
また、昇降ベース15には、上下方向に貫通する案内孔15a(図1参照)が形成され、案内孔15aはクランプ解除ピン32を挿通させる。クランプ解除ピン32は、光ディスク装置36の筐体37(図8参照)内部に固定され、その先端は開口27aを通して隙間26内へ飛び出している。図2(b)に示す、ディスク押圧位置から昇降ベース15が下方へ移動すると、光ディスク保持機構11が光ディスク12を保持している場合、クランプ解除ピン32は光ディスク12の非情報記録領域12bを上方に押圧し、光ディスク12の保持を解除する。
以下、上記構成の光ディスク保持機構11の作用について説明する。光ディスク12に対して情報の記録又は再生をするときには、先ず、光ディスク12を挿入口29へ所定量(例えば、1〜2cm)挿入する。光ディスク12が挿入されると、搬送ローラ30は光ディスク12に接する方向に移動し、そして回転する。これにより、光ディスク12は挿入口29から隙間26内へと自動的に吸い込まれる。搬送ローラ30は、光ディスク12の挿入穴12cがクランパトップ14の上方に位置した時点で回転を停止する。なお、この時、クランパトップ14の上面が下側プレート27の上面と高さが一致している(図3(a))。
モータの駆動によって動力変換部材20はB方向にスライド移動し(図2参照)、昇降ベース15に設けられた光ディスク保持機構11は上方へ移動する。可動部材22に形成された保持爪22cは、クランパベース21の径方向外側に飛び出しており、間もなく光ディスク12の内周部12d下端と当接する。この時、搬送ローラ30が光ディスク12から退避する方向へ移動する。そして、光ディスク12は光ディスク保持機構11の上方への移動によってそのまま持ち上げられ、非情報記録領域12bの上面が上面プレート28のディスク押圧部28aと当接する(図3(b))。
さらに光ディスク保持機構11が上方へ移動すると、相対的に見ると可動部材22は光ディスク12の内周部12dの下端によって下方に押圧される。コイルばね23を介してクランパベース21のガイド溝に取り付けられた可動部材22は突起22aを支点として下方に斜倒し、可動部材22の下端はガイド溝の下面と当接する(図3(c))。この時、可動部材22の斜倒により、コイルばね23は「へ」字状に撓曲する。
可動部材22は、ガイド溝の下面との当接により、これ以上斜倒することができない。しかし、可動部材22が斜倒した結果、保持爪22cは光ディスク12に対して斜めに接触しているので、可動部材22への下方への押圧力はガイド溝方向へと変換される。よって、さらに光ディスク保持機構11が上方への移動を続けると、可動部材22は、光ディスク12の内周部12dの下端によってガイド溝方向に押圧され、ガイド溝を沿うように移動し、コイルばね23を縮める。
光ディスク保持機構11は、コイルばね23により付勢された可動部材22の保持爪22cを光ディスク12の内周部12dに沿わせるように上方へ移動する。そして、光ディスク12の非情報記録領域12bは、板ばね24に固着された摩擦シート25に当接する(図4(a))。
光ディスク保持機構11は、板ばね24を下方へ撓ませながらさらに上方へ移動する。これにより、可動部材22は保持爪22cが光ディスク12の内周部12dを乗り越え、「へ」字状に変形していたコイルばね23が弾性復元力により直線状に戻ることで、外周面22bが内周部12dと当接する(図4(b))。
さらに動力変換部材20をB方向へスライド移動させると(図2参照)、ベース部材15に設けられた光ディスク保持機構11は下方へ移動する。光ディスク12を介して上面プレート28のディスク押圧部28aに押圧されていた板ばね24は、撓みを解消する上方へ戻る。板ばね24が撓みを解消する上方へ戻ることで、光ディスク12は持ち上げられ、光ディスク12の内周部12dの上端は可動部材22の保持爪22cを上方へ押圧する。保持爪22cの下面は斜めに傾斜していることから、光ディスク12の上方への押圧力はガイド溝方向へと変換される。可動部材22は、光ディスク12の内周部12dの上端によってガイド溝方向に押圧され、ガイド溝を沿うように移動し、コイルばね23を縮める(図4(c))。これにより、光ディスク12は面内及び面外方向に保持される。
さらに、光ディスク保持機構11は下方へ移動する。光ディスク12は上面プレート28のディスク押圧部28aから離れ、ディスクテーブル13と一体となって回転することができる(図5)。すなわち、情報の記録及び再生が可能な状態となる。
光ディスク保持機構11に保持された光ディスク12を取り出すときには、先ず、光ディスク装置36の筐体37前面に設けられたイジェクトボタン38を操作する(図8参照)。イジェクトボタン38が操作されると、モータの駆動によって動力変換部材20はA方向にスライド移動し(図2参照)、昇降ベース15に設けられた光ディスク保持機構11は一端上方に移動した後に下方へ移動する。光ディスク12は、間もなく、非情報記録領域12bの下面がクランプ解除ピン32に当接する(図6(a))。
光ディスク12は、クランプ解除ピン32との当接により、これ以上下方に移動することができない。よって、光ディスク保持機構11がさらに下方に移動すると、相対的に見ると可動部材22は、光ディスク12の内周部12dの上端によって上方に押圧される。コイルばね23を介してクランパベース21のガイド溝に取り付けられた可動部材22は、斜倒しながらガイド溝方向に押圧される。そして、可動部材22の保持爪22cを光ディスク12の内周部12dに沿わせるように、光ディスク保持機構11は下方へ移動する(図6(b))。
光ディスク保持機構11は、さらに下方へ移動する。これにより、可動部材22の保持爪22cは光ディスク12の内周部12を乗り越え、光ディスク保持機構11による光ディスク12の保持が解除される(図6(c))。
光ディスク12の保持が解除されると、搬送ローラ30は光ディスク12に接する方向に移動し、そして回転する。これにより光ディスク12は挿入口29から排出される。
ところで、光ディスクの厚さは光ディスクの種類やそのメーカの違いなどにより異なる。本発明の光ディスク保持機構11は、光ディスクの厚さが異なる場合であっても、光ディスクを保持することができる工夫がなされている。
光ディスクは、板ばね24に固着した摩擦シート25と可動部材22の保持爪22cとが非情報記録領域を挟み込むことによって、上下方向に保持される。上述したように、板ばね24が撓むことによって発生する付勢力は、コイルばね23が「へ」字状に撓曲することによって発生する可動部材22に対する付勢力より十分大きくなっている。これにより、光ディスク保持機構11で光ディスクを保持する場合、その際に一度下方へ撓んだ板ばね24は、その付勢力によって撓みを解消し、一定の高さで光ディスクを保持することができる。
具体的には、図7を参照しながら、非情報記録領域の厚さがd1とd2(>d1)とで異なる2種類の光ディスク33、34を光ディスク保持機構11に保持させた場合について説明する。図7(a)に示すように、非情報記録領域33bの厚さがd1である光ディスク33を光ディスク保持機構11に保持させた場合、板ばね24は撓みを解消して、光ディスクを保持することができる。このとき、光ディスクに対して情報の記録及び再生をする光ヘッド35の上面と、光ディスク33の情報記録領域33aの下面との距離はHとなる。なお、光ヘッド35は、後述する光ディスク装置36の筐体37内に設けられている(図8参照)。
一方、図7(b)に示すように、非情報記録領域34bの厚さがd2(>d1)であり、光ディスク33と比べて厚い光ディスク34を光ディスク保持機構11に保持させた場合も、板ばね24は撓みを解消して、光ディスク34を保持することができる。このとき、光ディスク33の非情報記録領域33bと比べて非情報記録領域34bが厚いため、光ディスク34の内周部上端は可動部材22の保持爪22cを押圧する。光ディスク34に押圧された可動部材22は、コイルばね23を「へ」字状に撓曲させて、上方に斜倒する。なお、このときも、光ヘッド35の上面と、光ディスク34の情報記録領域34aの下面との距離はHであり、その距離は、光ディスク33を保持した場合と同様である。このように、如何なる厚さの光ディスクを保持させた場合であっても、常に光ヘッド35と、光ディスクの情報記録領域との距離を一定にすることができ、光ディスクに対する情報の記録及び再生の質に差異が生じることはない。
なお、上記実施形態において、チャッキング部材は、可動部材22と一体に設けられている場合を例に説明したが、可動部材22とは別個独立の部材としても良い。
また、上記実施形態において、光ディスクを案内するために、コイルばね23が撓曲することで可動部材22が斜倒する場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、可動部材22を、上面に傾斜を付けた形状として、光ディスクを案内するのでも良い。
また、上記実施形態において、隙間26を形成する下面プレート27及び上面プレート28は、薄い金属性の板で形成されている場合を例に説明したが、これに限定されるのではない。
また、上記実施形態において、光ディスク保持機構11の上下方向への移動は、動力変換部材20を用いた場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、上下方向に移動することができれば良い。
また、上記実施形態において、板ばね24が撓むことによって発生する付勢力は、コイルばね23の付勢力より大きい場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、コイルばね23の付勢力よりも小さくても良い。この場合、光ディスク保持機構11に光ディスクを保持させた際の板ばね24の下方への撓み量は、光ディスクに厚みがある程大きくなる。
図8は、上記構成の光ディスク保持機構11を組み込んだ光ディスク装置36の外観を示す。光ディスク装置36は、筐体37、光ディスク保持機構11、光ディスク12に対して情報の記録及び再生をする光ヘッド35、操作キー39、及びイジェクトボタン38を構成に含む。
筐体37の内部には、下面プレート27及び上面プレート28によって隙間26が形成されている(図1参照)。また、筐体37の前面には、光ディスク12を隙間26に挿入するためのスロットタイプの挿入口29が設けられている。隙間26には、挿入口29近傍に光ディスク12を搬送するための搬送ローラ30が設けられている。光ディスク12を挿入口29へ所定量(例えば、1〜2cm)挿入すると、搬送ローラ30は光ディスク12に接する方向に移動し、そして回転する。これにより、光ディスク12は筐体37内へと自動的に吸い込まれる。筐体37内に吸い込まれた光ディスク12は、上述した光ディスク保持機構11の作用によって光ディスク保持機構11に保持され、ディスクテーブル13と一体となって回転することができる。
下面プレート27には、光ディスク保持機構11が出入りする開口27a近傍に、径方向に延びる光ヘッド用開口27bが形成されている。光ヘッド35は、光ヘッド用開口27bから光ディスク12が挿入される隙間26内に向けて、径方向に移動自在に設けられ、光ディスク12への情報の記録及び再生を可能にする。
再生ボタン、停止ボタン、一時停止ボタン及び録音ボタンなどから構成される操作キー39は、筐体37の前面の挿入口29の下方に設けられている。これらを押圧操作することによって、光ディスク保持機構11に保持された光ディスク12に対して情報の記録及び再生などを行うことができる。
また、筐体31の前面の片隅には、イジェクトボタン38が設けられている。イジェクトボタン38を押圧操作すると、光ディスク保持機構11に保持された光ディスク12は、上述した光ディスク保持機構11の作用によって保持が解除される。搬送ローラ30は、光ディスク12に接する方向に移動し、そして回転する。これにより、光ディスク12は挿入口29から筐体37の外部へ排出される。
なお、上記実施形態において、光ディスク装置としてスロットローディング式の場合を例に説明したが、これに限定されるのではなく、光ディスク12を手動で光ディスク保持機構11に装着するトレー式の光ディスク装置であっても良い。
また、上記実施形態において、イジェクトボタン38及び操作キー39が筐体37前面に設けられている場合を例に説明したが、上記の配置に限定されるのではない。
また、上記実施形態において、イジェクトボタン38及び操作キー39を押圧操作して各種操作をする場合を例に説明したが、筐体37前面にリモコン信号受信部を設け、リモコン信号受信部が操作信号を受信することによって各種操作をすることとしても良い。
本発明のディスク保持機構を適用した光ディスク保持機構の上面図及びその正面からの断面図である。 光ディスク保持機構の上下方向の移動について説明する光ディスク保持機構の正面図である。 光ディスクの保持を説明する光ディスク保持機構の前方からの断面図である。 光ディスクの保持を説明する光ディスク保持機構の前方からの断面図である。 光ディスクの保持を説明する光ディスク保持機構の前方からの断面図である。 光ディスクの取り出しを説明する光ディスク保持機構の前方からの断面図である。 厚みの異なる光ディスクを保持する場合を説明する光ディスク保持機構の前方からの断面図である。 光ディスク保持機構を備える光ディスク装置の外観斜視図である。 従来の光ディスク保持機構による光ディスクの保持を説明する光ディスク保持機構の前方からの断面図である。 従来の光ディスク保持機構の前方からの断面図である。
符号の説明
11 光ディスク保持機構
12、33、34 光ディスク
12a、33a、34a 情報記録領域
12b、33b、34b 非情報記録領域
12c 装着孔
12d 内周部
13 ディスクテーブル
14 クランパトップ
15 昇降ベース
15a 案内孔
16 回転軸
17 ステータ
18 マグネット
19 モータ
20 動力変換部材
20a スライド溝
21 クランパベース
22 可動部材
22a 突起
22b 外周面
22c 保持爪
23 コイルばね
24 板ばね
25 摩擦シート
26 隙間
27 下面プレート
27a 開口
27b 光ヘッド用開口
28 上面プレート
28a ディスク押圧部
28b 開口
29 挿入口
30 搬送ローラ
31 ピン
32 クランプ解除ピン
35 光ヘッド
36 光ディスク装置
37 筐体
38 イジェクトボタン
39 操作キー

Claims (5)

  1. 装着されるディスクの一方の面を情報記録領域よりも内側で受けるディスクテーブルと、このディスクテーブルと一体に回転し、前記ディスクの中央部に形成された装着孔に係合して前記ディスクを面内方向で位置決めして保持するクランパトップとを備えたディスク保持機構において、
    前記ディスクテーブルに組み付けられ、装着された前記ディスクの前記一方の面を押圧して前記ディスクテーブルから浮き上がる方向に前記ディスクを付勢する付勢手段と、
    前記クランパトップに移動自在に設けられ、前記ディスクの装着時には退避方向に移動して前記装着孔を通過してから前記ディスクの他方の面を押さえる係止位置に突出し、前記ディスクの装着完了時には前記付勢手段で押圧された前記ディスクを受け止めて面外方向で位置決めするチャッキング部材とを備えたことを特徴とするディスク保持機構。
  2. 前記付勢手段は、一端が前記ディスクテーブルに固定され他端が自由端となった板ばねと、この板ばねの他端に固定され前記板ばねの付勢力により前記ディスクの前記一方の面に接触してこれを押圧する押圧片とからなることを特徴とする請求項1記載のディスク保持機構。
  3. 前記クランパトップは、前記ディスクの装着孔を貫通するクランパベースと、このクランパベースに半径方向に移動自在に組み込まれ、前記ディスクの装着孔内周部に圧着して前記ディスクを保持する保持位置に向けて付勢された可動部材とからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載のディスク保持機構。
  4. 前記チャッキング部材が前記可動部材と一体に設けられていることを特徴とする請求項3記載のディスク保持機構。
  5. 請求項1ないし請求項4いずれか記載のディスク保持機構を備えたディスク装置。
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