JP2007102920A - 読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、部品設計の自由度を上げて製作コストを低減すると共にディスクを狭持するとき又は狭持しないときのクランパの位置決めを容易に行うことができる読取装置を提供することを課題とする。さらに、本発明は、ディスクが装着されていない状態において、ラトル音を低減させることができる読取装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の読取装置1は、ディスクDの挿排を行うための開口が設けられたデッキ本体2と、ディスクDを回転駆動させるターンテーブル9と、ディスクDの上面に当接しディスクDを押さえるクランパ13と、クランパ13を保持するクランパ保持フレーム14と、クランパ保持フレーム14を移動させる駆動手段15と、ターンテーブル9から離す方向へクランパ保持フレーム14をガイドするガイド部材17とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学式読み取りディスクを有する記録媒体を読み込んで再生したりデータを記録したりする光ディスクの読取装置に関する。
記録媒体ディスク(以下、ディスクと称す)は専用の読取装置により読み取られる。読取装置は、ディスクを載置し回転させるためのターンテーブルを有しており、このターンテーブルにディスクを保持する方式は以下の二つに大別できる。一つは、ターンテーブル側に移動できるように実装されている爪が、ディスク内径部に引っ掛けることによる固定方式、もう一つはターンテーブルと、ターンテーブルとの間でディスクを狭持するクランパによるディスク挟み込み方式である。尚、近年では、前述の方式よりも後述の方式が多いため、後述の方式について説明する。
後述の方式では、ディスク読み取り中において、ディスクを固定するためにクランパがターンテーブル方向に付勢されている。この付勢力により、読み取り中でもディスクがターンテーブルからずれないようになっている。
また、クランパは、ディスクが装着されていないときは、ターンテーブルから離れた場所に位置している。このとき、クランパは振動や衝撃等による脱落及びクランパとクランパを保持しているホルダ等との接触音(ラトル音)が発生する恐れがあるため、部品精度を厳しく管理したり上下方向に押さえたりして対処している。
特開平6−203459号公報
ところで、クランパは、ディスク読み取り中においては、クランパを保持する周囲の部品と接触すると、ターンテーブルの回転中にこすれ音が発生したり、読み取りエラーが発生したりしてしまう。そのため、ディスク読み取り中のクランパとターンテーブル及びクランパを保持する周囲の部品との間には一定のクリアランスが必要となる。
また、ディスクが装着されていない状態のときは、クランパは振動などの影響により脱落しないことが重要であり、ディスクが装着されている状態のときは、クランパはディスクを保持することが重要である。
そのため、クランパを保持する周辺部品とクランパとの間には一定のクリアランスが設けられている場合が多い。この一定のクリアランスにより、クランパは、範囲は規制されつつも、その範囲内で自在に移動可能な状態で保持されていた。
ところが、クランパとクランパを保持する周辺部品との間に要するクリアランスは、2mm前後と非常に微細なものであり、このクリアランスを設けるには、これらの部品精度を極めて高くすることが要求される。それに伴い、部品精度を重点的に管理することも必要となりコストアップの要因にもなっていた。
そこで、本発明は、部品設計の自由度を上げて製作コストを低減することができる読取装置を提供することを課題とする。
また、本発明は、ディスクを狭持するとき又は狭持しないときのクランパの位置決めを
容易に行うことができる読取装置を提供することを課題とする。
さらに、本発明は、ディスクが装着されていない状態において、ラトル音を低減させることができる読取装置を提供することを課題とする。
本発明は上記事項に鑑みてなされたものであり、すなわち本発明は、情報が記録されたディスクから情報を読み取る読取装置であって、ディスクの挿排を行うための開口が設けられたデッキ本体と、デッキ本体内に内蔵され、ディスクを回転駆動するターンテーブルと、ターンテーブル上に載置されたディスクを回転可能な状態で保持するクランパと、
そのクランパをデッキ本体に把持する把持手段と、ディスクを保持する位置から保持を解除する位置までクランパを移動させる駆動手段と、駆動手段によりクランパがディスクの保持を解除する位置に移動されたときクランパと当接し、クランパを把持手段に押圧する当接手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の読取装置は、CDやDVDの円板状の記録媒体をデッキ本体に設けられたディスク
を挿排するための開口部から滑り込ませるようにして出し入れするスロット式の読取装置に好適に用いることができる。
デッキ本体は、互いに対向する上面板と底面板と、上面板と底面板の周縁に位置し、上面板と底面板とを繋ぐと共に開口が形成された側壁板とからなる筐体状のものである。そして、デッキ本体の内部にはフローティングユニットが設けられ、このフローティングユニットの上にターンテーブルが固定されている。ターンテーブルは、例えば、CDやDVDの
ディスクの中央に空いた孔より大きいサイズの円板状で中央に凸部が設けられているものを挙げることができる。この凸部がディスクの中央に設けられた孔と嵌合することによりディスクがターンテーブルに固定される。
さらに、ターンテーブルに固定されたディスクの上面側にはクランパが位置する。このクランパは駆動手段により、ディスクの読み取り時にディスクの上面を軽く(例えば、約200gfの力で)押さえる位置まで移動される。クランパがディスクの上面と接触することにより、ディスクがターンテーブルから脱落したり、ターンテーブルの回転を安定させたりすることができる。
一方、ディスクの読み取りが終了した場合や、ディスクがターンテーブルにセットされていない場合は、駆動手段は、クランパを、ターンテーブルから離れる方向、すなわちディスク上面から離れる方向に移動させる。
このとき、クランパは当接手段に当接し、当接手段によって、ターンテーブルから離れる方向へとガイドされる。本発明の当接手段は、ターンテーブル側からデッキ本体の上面板側へと傾斜した傾斜面を有している。この傾斜面のガイドに従って、クランパが当接手段の傾斜面に当接した状態で把持手段に押圧される。
このように、当接手段を設けることにより、クランパをターンテーブルからスムーズに離すことができる。
さらに、本発明の読取装置は、当接手段の傾斜面の終点側に設けられ、クランパが当接手段の傾斜面に当接した状態で係止する係止手段を備える構成とすると好ましい。係止手段はラッチ機構等のロック機構としたり、凹部としたりすることも可能である。
これにより、デッキ本体に対する振動や衝撃によって、クランパが傾斜面の傾斜の向き
と逆向きに移動してしまうことを防止することができる。
また、ターンテーブルにディスクがセットされていないとき、クランパが当接手段に戻ってしまうと、クランパが不要に移動することにより、ディスクの押さえ位置の精度が低下したり、クランパ自体が破損し易くなったりする可能性がある。
ところが、本実施形態に係る係止手段は、傾斜面の傾斜の最下点に連続して設けられ、傾斜面の傾斜方向とは異なる方向に傾斜した傾斜面とすることができる。尚、係止手段の傾斜面の傾斜角度が、当接手段の傾斜面の傾斜角度よりも小さいと好ましい。このような構成により、係止手段の傾斜面まで誘導されたクランパは、当接手段の傾斜面に戻ることができなくなる。
その他にも、本発明に係る係止手段は、当接手段の傾斜面の傾斜の最下点に連続して設けられ、傾斜面と連続する面から突出した突起部としてもよい。クランパがこの突起部の起伏を乗り上げることにより、クランパが突起部により係止される。
このように、本発明によれば、ディスク本体に対する衝撃等により、クランパが当接手段に戻ってしまうことを防ぐことができる。そのため、本発明の読取装置は、振動や衝撃が比較的多い車輌に搭載されるカーオーディオ装置やナビゲーション装置に好適に用いることができる。
また、本発明に係るクランパは、クランパは、ディスクの上面に当接しディスクを押さえる円板と、円板が所定の範囲内で移動可能な状態でその円板を保持する円板保持フレームとを有する構成とするとよい。ディスクの中央に孔の空いたタイプが多く、円板はその孔の周囲を覆うようにしてディスク上面に配される。つまり、円板は、ディスクの中央部分を押さえる。また、円板保持フレームは、円板の下面側の周縁と当接し円板を保持するアームと、アームの上面よりも高い位置からアームの一端で支持する支持部とにより構成されている。つまり、円板はアームと支持部の間に介在した状態で保持されている。
さらに、本発明に係るターンテーブルの下部は、ターンテーブルより大きな面積を有する面板状の取付体に固定された構成とすると好ましい。尚、取付体の下面側のターンテーブルと対向する位置にターンテーブルを回転駆動させるモーターを設けるとよい。
そして、本発明の読取装置は、円板保持フレームと取付体とは互いに向かい合って配置されると共に共通の回転軸を中心として円板保持フレームと取付体とを互いに離反する方向に付勢する第一付勢手段を有する構成とするとよい。尚、この第一付勢手段を駆動手段とするとより好ましい。
例えば、円板保持フレームの一端と、その一端に対応する取付体の一端とが共通の回転軸で接続されて全体が略くの字型をなす状態を挙げることができる。そして、その回転軸の部分に、例えばねじりコイルばねのような弾性部材を取り付けることにより、円板保持フレームと取付体は、回転軸を中心として互いに離れる方向へと付勢される。尚、ディスクがターンテーブルにセットされていないときには、図示しない駆動レバーにより円板保持フレームが押し上げられる。そして、弾性部材の付勢力により円板保持フレームと取付体とは互いに離れ、ディスクがターンテーブルにセットされているときには円板保持フレームと取付体とは付勢力によって互いに近づくように抑制される。
このように、駆動レバーにより押し上げられていることにより、クランパがディスクを保持していないときに、クランパがターンテーブル側に不要に位置することを防ぐことができる。これにより、例えば、ディスクを開口から挿入したときにクランパがターンテー
ブル側に下がっていてディスクの挿入を阻止したり、クランパの破損や位置決め精度の低下を防止したりすることができる。
また、本発明の読取装置は、デッキ本体を構成する上面板の下面に設けられ、開口から挿排されるディスクを所定の位置までガイドする搬送ガイド部材を備え、この搬送ガイド部材は、当接手段及び係止手段と一体化していると好ましい。
搬送ガイド部材は、開口から挿入されたディスクを、その上面側から規制するためにデッキ本体の上面板の下面に設けられている。この搬送ガイド部材により、ディスクを読取位置まで正確に搬送することができる。
また、上述したように、当接手段はクランパがターンテーブルから離れるする方向にガイドし、係止手段はガイドされたクランパの状態をキープするというように、ターンテーブルよりも上方に位置していると好ましい。そのため、搬送ガイド部材と一体とすることにより部品点数が少なくなるためコストダウンにも繋がる。
また、本発明に係る円板保持フレームに、円板の端部が当接手段の傾斜面に当接する方向に付勢する第二付勢手段を設けるとより好ましい。
クランパがターンテーブル側から離れると、円板はデッキ本体の上面板に向かうと共に当接手段の傾斜面に沿って移動する。このときに、第二付勢手段が傾斜面に円板を押し付けることにより、円板が傾斜面に沿いやすくなる。例えば、デッキ本体に振動や衝撃があった場合、円板の周縁が傾斜面と当接するように付勢されていることにより、円板(クランパ)が傾斜面を逆に移動することを防ぐことができる。
本発明によれば、部品設計の自由度を上げて製作コストを低減することができる読取装置を提供することが可能となる。
また、本発明によれば、ディスクを狭持するとき又は狭持しないときのクランパの位置決めを容易に行うことができる読取装置を提供することが可能となる。
さらに、本発明は、ディスクが装着されていない状態において、ラトル音を低減させることができる読取装置を提供することができる。
以下に本実施形態の読取装置について図面を参照しながら詳説する。尚、本実施形態の読取装置は、CDやDVD等の外郭が円板状の記録媒体(以下、「ディスク」と称す)を滑り
込ませるようにして読取装置へ挿排するスロット式の読取装置として説明するが、これに限定されることはなく、それ以外の光学式・磁気式の記録媒体(例えば、MD(Mini Disk),MO(Magnet Optical Disk),フロッピー(登録商標)ディスク等)の読取装置に
も適用可能である。
図1に示すように、本実施形態の読取装置1は、ディスクDの挿排を行うための開口が設けられたデッキ本体2と、デッキ本体2内に内蔵され、ディスクDを載置し、そのディスクDに記録された情報を読み取るためにディスクDを回転駆動させるターンテーブル9と、ターンテーブル9上に載置されたディスクDの上面に当接しディスクDを押さえるクランパ13と、クランパが所定の範囲内で移動可能な状態でそのクランパ13を保持するクランパ保持フレーム14と、ディスクDを保持する位置から保持を解除する位置までクランパ保持フレーム14を移動させる駆動手段15と、駆動手段15によりクランパ保持
フレーム14がディスクDの保持を解除する位置に移動されたときクランパ13と当接し、ターンテーブル9から離れる方向へクランパ保持フレーム14をガイドするガイド部材(当接手段)17とを備えている。
デッキ本体2は、長辺と短辺とからなる筐体であり、互いに対向する上面板3と底面板4と、上面板3と底面板4の周縁に位置し、図3に示すように、互いに対向し上面板3の長辺と底面板4長辺とを繋ぐ長手壁5a,5bと、互いに対向し上面板3の短辺と底面板4の短辺とを繋ぐ短辺壁6a,6bとを有している。尚、短辺壁6aにはディスクDの挿排を行う開口部(開口)7が形成されている。
また、図1及び2に示すように、デッキ本体2の内部にはディスクDを読み取る読み取り部8があり、この読み取り部8にターンテーブル9が配されている。ターンテーブル9は、ディスクDの中央に空いた孔10より大きいサイズの円板状で中央に上方に突出した凸部9aを有している。この凸部9aは、孔10の径よりやや小さめに形成されており、この凸部9aとディスクDの中央に設けられた孔10とが嵌合することによりディスクDがターンテーブル9に載置される。
さらに、ターンテーブル9の下部は、ターンテーブル9より大きな面積を有する取付台(取付体)11となっている。つまり、読み取り部8ターンテーブル9はこの取付台11に固定されている。さらに、ターンテーブル9の下面側には、ターンテーブル9を回転させるスピンドルモーター12が設けられている。
また、ターンテーブル9の上方には、円板状のクランパ13を保持したクランパ保持フレーム14が位置されている。クランパ13の中心13aの周縁にあたるクランパ13の下面には、下方に突出した突起部13bが設けられている。この突起部13bがディスクDの上面の孔10付近を、例えば200gfの力で軽く押さえる。
さらに、クランパ保持フレーム14は、クランパ13の下面側の周縁と当接し、クランパ13を下から保持する一対のクランプアーム14a,bと、それらを一端で支持する支持部14cとにより構成されている。
クランプアーム14aとクランプアーム14bとは、クランパ13やデッキ本体2の開口部7に対してハの字型に配置されている。そのため、クランプアーム14aとクランプアーム14bとに周縁を囲まれたクランパ13はクランプアーム14aとクランプアーム14bから脱落しない。
さらに、上述した取付台11とクランパ保持フレーム14とは、全体がくの字型となるように、対向する一端が共通の回転軸15で連結されている。尚、本発明の回転軸15は、取付台11とクランパ保持フレーム14とを互いに離れる方向(図2中A方向)へと付勢するねじりコイルばね(駆動手段、第一付勢手段)であるとする。尚、図2に示すように、ディスクDがターンテーブル9にセットされていないときには、ねじりコイルばね15の付勢力によりクランパ保持フレーム14と取付台11とは互いに離れ、図1に示すように、ディスクDがターンテーブル9にセットされているときにはクランパ保持フレーム14と取付台11とは付勢力に逆らって互いに近づくように動作することができる。
また、本実施例の読取装置1は、デッキ本体2の上面板3の下面に、開口部7から挿排されるディスクDをターンテーブル9まで搬送する搬送ガイド16を有している。本実施形態の搬送ガイド16は、プレート状の樹脂で形成され、上面板3の下面と面接触するように取り付けられている。つまり、開口部7から挿排されるディスクDは、その上面側を搬送ガイド16に規制される。尚、本実施形態の読取装置1は、スロット式の読取装置で
あるため、搬送ガイド16に面する位置に、ディスクDをターンテーブル9まで(又はターンテーブル9から搬送ガイド16に面する位置に)搬送するための搬送ローラが設けられている。
さらに、本実施形態に係る搬送ガイド16は、ターンテーブル9から離れる方向へクランパ保持フレーム14(クランパ13)をガイドするガイド部材17と、ガイド部材17の終点側に設けられ、クランパ保持フレーム14をターンテーブル9から離れさせた状態で係止する係止部(係止手段)18と一体成型されている。
ガイド部材17は、ターンテーブル9側からデッキ本体2の上面板3側へ傾斜した傾斜面となっている。図4に示すように、本実施形態に係るガイド部材17の傾斜面17aの傾斜角Tは、45度〜70度の範囲が好ましくクランパ13の材料や形状により適宜の角度に設計する。尚、上記終点側とは、ガイド部材17の傾斜の下流側を示すこととする。
ディスクDがターンテーブル9にセットされていない状態のとき、クランパ13及びクランパ保持フレーム14は、駆動レバーで押し上げられることにより上面板3側に移動する。このとき、クランパ13の周縁の一部がガイド部材17の傾斜面17aに当接する。ガイド部材17の傾斜面17aは上面板3側に傾斜しているため、クランパ13及びクランパ保持フレーム14は、ガイド部材17の傾斜面17aに沿って移動する。尚、本実施形態の読取装置1には、クランパ13をガイド部材17の傾斜面17aに押し付ける方向に付勢する圧縮ばね(第二付勢手段、不図示)をクランプアーム14a,クランプアーム14bと支持部14cとの間に設けてもよい。
これにより、ディスクDがターンテーブル9にセットされていないときに、クランパ13及びクランパ保持フレーム14がターンテーブル9側に不要に位置してしまうことを防ぐことができる。それに伴い、ディスクDを開口部7から挿入したときにクランパ13及びクランパ保持フレーム14がターンテーブル9側に下がっていてディスクDの挿入を阻止することや、クランパ13及びクランパ保持フレーム14の破損やクランパ13の位置決めの精度の低下を防止したりすることができる。
また、係止部18は、ガイド部材17の傾斜面17aの傾斜の最下点(即ち、傾斜の最下流地点)に連続して設けられ、ガイド部材17の傾斜面17aの傾斜方向とは異なる方向に傾斜した傾斜面とすることができる。尚、図4に示すように本実施形態では、係止部18の傾斜面の傾斜角Sを90度とする。
この係止部18の傾斜面にクランパ13が係止することにより、ガイド部材17の傾斜面まで誘導されたクランパ13が、ディスクDの上面側(ディスク保持位置)に戻ることを阻止する。これにより、クランパ13及びクランパ保持フレーム14が不要に移動してしまい、ディスクの押さえ位置の精度が低下したり、クランパ自体が破損し易くなったりすることを極力防止することができる。
以上のように、本実施形態の読取装置1によれば、ガイド部材17の傾斜面17aを設けたことにより、クランパ13及びクランパ保持フレーム14をスムーズに且つ確実にターンテーブル9から離すことができる。
また、本実施形態の読取装置1は、ガイド部材17及び係止部18により、ターンテーブル9側に、クランパ13及びクランパ保持フレーム14が不要に位置してしまうことを防ぐことができる。これにより、ディスクDを開口部7から挿入したときに、クランパ13及びクランパ保持フレーム14がターンテーブル9側に下がった状態となり、ディスクDの挿入を阻止したり、クランパ13やクランパ保持フレーム14の破損や位置決め精度
の低下を防止したりすることができる。
さらに、本実施形態の読取装置1は、クランパ13がクランプアーム14a及びクランプアーム14bと支持部14cとの間で移動可能な状態で保持されており、ディスク挿入待機状態にあり、ガイド部材17の傾斜により一定方向に押し付けられるため、クランパ13とクランプアーム14a及びクランプアーム14bとの接触音(ラトル音)の発生や、クランパ13がクランプアーム14a,クランプアーム14bから脱落してしまうことを防ぐことができる。
また、本実施形態の読取装置1は、クランパ13がクランプアーム14aとクランプアーム14bとにより規制された範囲内で自在に移動可能な状態となるように設計されているため、クランパ13及びクランパ保持フレーム14の部品精度を必要以上に挙げることはなくなり、それにともない製造コストを低減することもできる。
(その他の実施態様1)
図5に示すように、本実施形態のガイド部材17の傾斜面は、傾斜角度が異なる二つの傾斜面17b,17cとしてもよい。傾斜角度の異なる傾斜面とすることにより、傾斜面17bと傾斜面17cとの境目の部分が係止部18と同様の役割を果たす。
そのため、本実施態様のようなガイド部材17の傾斜面17b,17cを設けることにより、クランパ13及びクランパ保持フレーム14を二段階でロックすることができる。
これにより、ラトル音やクランパ13のクランパ保持フレーム14からの脱落をより確実に防ぐことができる。
(その他の実施態様2)
図6に示すように、本実施形態のガイド部材17は、傾斜面ではなく、凹状に湾曲した曲面17dとしてもよい。この場合は、クランパ13が曲面17d内に留められることとなり、上記同様に、ラトル音やクランパ13のクランパ保持フレーム14からの脱落を防ぐことができる。
尚、本発明の読取装置は、本実施形態の読取装置の構成のみに限るものではない。
ディスクを保持しているときの本実施形態の読取装置の内部構造を示す図である。 ディスクを保持していないときの本実施形態の読取装置の内部構造を示す図である。 本実施形態の読取装置の上面図である。 本実施形態のガイド部材の傾斜面を示す要部拡大図である。 その他の実施態様1のガイド部材の傾斜面を示す要部拡大図である。 その他の実施態様2のガイド部材の傾斜面を示す要部拡大図である。
符号の説明
1 読取装置
2 デッキ本体
3 上面板
4 底面板
5a,5b 長手壁(側壁板)
6a,6b 短辺壁(側壁板)
7 開口部(開口)
8 読み取り部
9 ターンテーブル
9a 凸部
10 孔
11 取付台(取付体)
12 スピンドルモーター
13 クランパ
13a 中心
13b 突起部
14 クランパ保持フレーム(把持手段)
14a クランプアーム
14b クランプアーム
14c 支持部
15 回転軸、ねじりコイルばね(第一付勢手段,駆動手段)
16 搬送ガイド
17 ガイド部材(当接手段)
17a〜c 傾斜面
17d 曲面
18 係止部(係止手段)
D ディスク

Claims (6)

  1. 情報が記録されたディスクから情報を読み取る読取装置であって、
    ディスクを収容するデッキ本体と、
    前記デッキ本体内に内蔵され、前記ディスクを回転駆動するターンテーブルと、
    前記ターンテーブル上に載置された前記ディスクを回転可能な状態で保持するクランパと、
    当該クランパを前記デッキ本体に把持する把持手段と、
    前記ディスクを保持する位置から保持を解除する位置まで前記クランパを移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段により前記クランパが前記ディスクの保持を解除する位置に移動されたとき前記クランパと当接し、当該クランパを把持手段に押圧する当接手段とを備えていることを特徴とする読取装置。
  2. 前記当接手段は、前記ターンテーブル側から前記デッキ本体の上面側へと傾斜した傾斜面を有し、前記クランパは前記当接手段の傾斜面に当接した状態で把持手段に押圧されることを特徴とする請求項1に記載の読取装置。
  3. 前記当接手段の傾斜面の終点側に設けられ、前記クランパが前記当接手段の傾斜面に当接した状態で係止する係止手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の読取装置。
  4. 前記係止手段は、前記傾斜面の傾斜の最下点に連続して設けられ、前記傾斜面の傾斜方向とは異なる方向に傾斜した傾斜面であり、
    前記クランパは、前記係止手段の傾斜面の傾斜により前記傾斜面上に留まることを特徴とする請求項3に記載の読取装置。
  5. 前記係止手段は、前記傾斜面の傾斜の最下点に連続して設けられ、前記傾斜面と連続する面から突出した突起部であり、
    前記突起部は、前記当接手段の傾斜面にそって移動してきた前記クランパを係止することを特徴とする請求項3に記載の読取装置。
  6. 前記デッキ本体を構成する上面板の下面に設けられ、前記開口から挿排されるディスクを所定の位置までガイドする搬送ガイド部材を備え、この搬送ガイド部材は、前記当接手段及び前記係止手段と一体化していることを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7917919B2 (en) 2006-08-23 2011-03-29 Victor Company Of Japan, Limited Disc clamping mechanism and disc drive device

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