WO2004111848A1 - 競合管理プログラム、競合管理プログラムが記憶された記憶媒体、競合管理方法及び電子機器 - Google Patents

Abstract

アプリケーションをプログラミングする際に、他のアプリケーションとの競合関係を考慮することなくプログラミングを行うことができる競合管理プログラムである。アプリケーションマネージャ（２５）に、現在実行中のアプリケーションを登録する実行リスト（６１）及び待機中のアプリケーションを登録する実行待ちリスト（６２）を設ける。アプリケーション管理ブロック（６４）は、アプリケーションの競合が生じた場合、上記各リスト（６１），（６２）に登録されている実行中のアプリケーションの状態及び待機中のアプリケーションの状態に対応する競合条件テーブルを参照し、各状態の優先度に基づいて、各アプリケーションの遷移させるべき状態（起動，終了，実行待ち等）を決定する。そして、アプリケーション制御ブロック（６５）が、このアプリケーション管理ブロック（６４）により決定された状態に、各アプリケーションを遷移させることで、各アプリケーションの競合管理を行う。

Description

明細書 競合管理プログラム、 競合管理プログラムが記憶された記憶媒 体、 競合管理方法及び電子機器 技術分野

本発明は、 例えば携帯電話機、 P H S電話機 （PHS:Personal Handyphone System), P D A装置 (PDA:Personal Digital (Data) As s i s t an t )、 パーソナルコンピュータ装置等の端末装置に設けて 好適な競合管理プログラム、 競合管理プログラムが記憶された記 憶媒体、 競合管理方法及び電子機器に関する。 背景技術

今日における携帯電話機は、 シングルタスクのかたちでアプリ ケーシヨ ンの実行管理を行うのが一般的である。

例えば、 一方のアプリケーショ ンの実行中に、 他方のアプリケ —ショ ンの実行指示があった場合、 これら各アプリケ一ショ ンの 優先度をそれぞれ検出し、 優先度の低いアプリケーショ ンを強制 的に終了させ、 代わりに優先度の高いアプリケーショ ンを起動す ることで、 該アプリケーショ ンの競合管理を行うようになってい る。

具体的には、 例えば電子メールの作成中に着呼があった場合、 電子メールを作成するアプリケーショ ンより も、 着呼を処理する アプリケーショ ンの方が優先度が高いため、 電子メールを作成す るアプリケーショ ンを強制的に終了させ、 着呼を処理するアプリ ケ一シヨ ンを起動して着呼の処理を行う。 これにより、 電子メ一 ルの作成は中止され、 着呼が優先して処理されることとなる。 これに対して、 携帯電話機より も情報処理能力 （パフオーマン ス） の高いパーソナルコンビュ一夕装置の場合、 マルチタスクの かたちでアプリケーショ ンの実行管理を行うのが一般的である。

このパーソナルコンピュータ装置においては、 アプリケーショ ンの競合が生じた場合、 以下のいずれかの方法で競合管理を行う ようになつている。

まず、 第 1 の競合管理方法として、 オペレーティ ングシステム ( O S ) が、 実行中のアプリケーショ ンの現在の状態にかかわら ず、 該実行中のアプリケーショ ンの優先度を変更し （優先度を下 げ）、 後から実行が指定されたアプリケーショ ンを優先して実行 する競合管理を行う方法である。

具体的には、 例えば表計算ソフ トウェアの実行中に、 ユーザか ら文書作成ソフ トウェアの立ち上げが指示された場合、 0 Sは、 表計算ソフ トウェアのアプリケーショ ンを待機状態とし、 文書作 成ソフ トウェアのアプリケーショ ンを優先して起動する。 これに より、 表計算ソフ トウェアによる表作成を中断した状態で、 文書 作成ソフ トウエアによる文書作成が可能となる。

次に、 第 2の競合管理方法として、 アプリケーショ ンのプログ ラミングの段階で競合する他のアプリケーショ ンを予測し、 競合 が生じた場合、 アプリケーショ ン同士で通信を行い、 一方のアブ リケーショ ンが他方のアプリケーショ ンの状態に応じて優先度 を変更するように、 該アプリケーショ ンをプログラミングしてお く ことで競合管理を行う方法である。

この第 2の競合管理方法においては、 競合したアプリケーショ ン同士の通信で優先順位が決まるため、 各アプリケーショ ンが自 己的に競合管理を行う こととなる。

なお、 特表 2 0 0 3 — 5 0 4 7 5 3号の公表特許公報に、 この ようなアプリケ一ショ ン管理に関する先行技術が開示されてい る。

ここで、 上述のように、 現行における携帯電話機は、 シングル タスクのかたちでアプリケーショ ンの競合管理を行っているの であるが、 将来的にマルチタスクのかたちでアプリケーシ a ンの 実行管理を行う ことが予測される。

^ しかし、 前述の第 1 の管理方法或いは第 2の管理方法で 兄合管 理を行うようにすると以下の問題を生ずる。

すなわち、 上記第 1 の競合管理方法で競合管理を行う と 、 〇 S がアプリケーショ ンの現在の状態を認識することなく後先のか たちでアプリケーショ ンが実行される。 そのため、 後から実行指 示のなされたアプリケーショ ンの実行が終了し、 待機状態とな ていたアプリケーショ ン （=先に実行されていたアプリケ シ 3 ン） の実行が再開される際に、 該待機状態となっていたァプ Uケ ーショ ンが正常に動作しないことが懸念される （待機状態とされ たアプリケーショ ンの動作保証が無い。）。

また、 上記第 2の競合管理方法で競合管理を行う場合には 、 予 め競合するアプリ ケーショ ンを全て予測してアプリケーシ a ン のプログラミ ングを行う必要がある。 このような予測は、 アブ ケーシヨ ン数が増え、 また、システムが複雑化する程困難となる。

また、 上記第 2の競合管理方法で競合管理を行う こととすると、 アプリケーショ ンに仕様変更が生じた場合には、 他の全てのアブ リケーシヨ ンも、 この仕様変更に対応した仕様変更が必要と り、 多数のアプリケーショ ンの再プログラミ ング作業や再インス ト ール作業 （アプリケーショ ンの設計及び実装の変更作業） 等の大 変面倒な作業が必要となることが懸念される。

マルチタスクを可能とする従来の競合管理方法は、 このような ことを考慮する必要があつたため、 ソフ トウェアの開発を困難な ものとする問題があった。 発明の開示

本発明は、 上述の課題に鑑みてなされたものであり、 待機状態 としたアプリケーショ ンの動作を保証すること、 競合するアプリ ケ一シヨ ンを考慮する ことなく アプリケーショ ンのプログラミ ング （設計） を可能とすること、 仕様変更が生じた場合でも他の アプリケーショ ンの仕様変更を必要としないことを通じてソフ トウエアの開発を容易化可能な競合管理プログラム、 競合管理プ ログラムが記憶された記憶媒体、 競合管理方法及び電子機器の提 供を目的とする。

本発明は、 実行要求受付手段がタスクの実行要求を受け付けた 際に、 競合検出手段が、 起動中のタスクが登録されている起動中 タスク リス トを参照して、 タスク同士の競合の有無を検出する。 上記競合検出手段で上記タスク同士の競合が検出されると、 遷 移状態決定手段が、 該競合する各タスクの遷移すべき状態が記憶 された競合条件テーブルを参照して、 上記実行要求がなされた夕 スク、 及び上記起動中タスク リス 卜に登録されているタスクの遷 移させるべき状態をそれぞれ決定する。

そして、 上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タス クリス トに登録されているタスクの状態を、 状態遷移手段が、 上 記遷移状態決定手段で決定された状態にそれぞれ遷移させる。 これにより、 本発明は、 実行待ちとなっているタスクの実行の 再開を保証することができる。

また、 タスクのプログラミングを行う際に、 他のタスクとの競 合関係を考慮することなくプログラミ ングを行う ことを可能と することができる。

また、 他のタスクとの競合関係を考慮することなくプログラミ ングが可能となるため、 あるタスクに仕様変更が生じた場合は、 そのタスクに対してのみ、 仕様変更を加えればよいこととなる。

このため、 あるタスクに仕様変更が生じた場合に、 他の全ての タスクに対して、 この仕様変更に対応した仕様変更を加える必要 が生じ、 多数のタスクの再プログラミング作業や再インス トール 作業 （タスクの設計及び実装の変更作業） 等の大変面倒な作業が 発生する不都合を防止することができる。

そして、 このようにタスクのプログラミングを行う際に、 他の タスクの競合関係を考慮しなくてもよいため、 ソフ トウェアの開 発を大幅に簡単化することができる。

なお、 ここでいう 「タスク」 の概念は、 アプリケーショ ンの他、 コンピュータが情報処理を行う際に実行する全ての処理を含む 概念である。

また、 「起動中のタスク」 の概念は、 現在実行されているタス ク、 及び起動されてはいるが、 現在、 実行待ちとされているタス クの両方を含む概念である。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 本発明を適用した実施の形態となる携帯電話機の全 体的なブロック図である。 第 2図は、 実施の形態の携帯電話機の主要部の機能ブロック図 である。

第 3図は、 実施の形態の携帯電話機で実行される各アプリケー ショ ンの機能ブロック図である。

第 4図は、 実施の形態の携帯電話機に設けられているアプリケ —ショ ンマネージャの機能ブロック図である。

第 5図は、 各アプリケーショ ンの状態遷移を説明するための模 式図である。

第 6図は、 実施の形態の携帯電話機に設けられているアプリケ ーシヨ ンマネージャのアプリケーショ ンの競合管理動作を説明 するためのフローチヤ一トである。

第 7図は、 実施の形態の携帯電話機に設けられている競合条件 テーブルの一例を示す図である。

第 8図は、 アプリケーショ ンマネージャのアプリケーショ ンリ ス トに設けられている実行リス トを示す図である。

第 9図は、 アプリケーショ ンマネージャのアプリケ一ショ ンリ ス 卜に設けられている実行待ちリス トを示す図である。

第 1 0図は、 ア ドレス帳のアプリケーショ ンの実行中に、 電話 アプリケーショ ンの実行要求があった場合におけるアプリ ケー ショ ンマネージャの競合管理動作を説明するためのタイムチヤ —トである。

第 1 1 図は、 電話アプリケーショ ンの実行中に、 Eメールのァ プリケーシヨ ンの実行要求があった場合におけるアプリケーシ ョ ンマネージャの競合管理動作を説明するためのタイムチヤ一 トである。 発明を実施するための最良の形態

本発明は一例として、 携帯電話機に適用することができる。 こ の本発明の実施の形態となる携帯電話機は、 いわゆるホームメモ リ機能、 位置登録機能、 追跡交換機能 （自動追跡ルーチン） 及び ハンドオーバ機能等を備えた移動体通信システムで用いられる ものである。

この移動体通信システムのサービスエリアには、 複数の基地局 が分散配置されている。 そして、 これらの基地局によりそれぞれ セルと呼ばれる無線通信エリァが形成されている。 各基地局は、 自局の無線通信エリア内に位置する各携帯電話機に対して無線 チャンネルを割り当て、 この無線チャンネルを介して各携帯電話 機と通信を行って、 該各携帯電話機とそれぞれ同期をとるように なっている。

また、 この移動体通信端末システムは、 通信中に携帯電話機が セル間を移動した場合、 移動前のセルの基地局から移動後のセル の基地局に、 通信に用いる基地局を切り替える、 いわゆるハンド オーバを行って移動しながらの通信を可能としている。

第 1 図は、 C D M A方式 （ CDMA: Code Divis ion Mul t iple Access) の移動体通信システムで用いられる当該第 1 の実施の形 態の携帯電話機の全体的なブロック図である。

[受信動作]

この第 1 図において、 基地局から送信された無線周波信号は、 アンテナ 1で受信され、 アンテナ共用器 2 (D U P ) を介して受 信回路 3 (R X) に供給される。 R X 3は、 上記無線周波信号と、 周波数シンセサイザ 4 ( S YN) から供給された受信局部発振信 号とをミキシング処理し、 該無線周波信号を中間周波信号に周波 数変換処理する。

なお、 S YN 4から出力される受信局部発振信号の周波数は、 制御部 1 2 ( C P U) からの制御信号 （ S Y C ) により設定され る。

上記受信中間周波信号は、 C D M A信号処理部 6 において、 直 交復調処理が施されたのち、 受信チャネルに割り当てられた拡散 符号 （ P N符号） により逆拡散処理される。 これにより、 上記受 信中間周波信号は、 データレートに応じた所定のフォーマツ トの 復調データに変換される。 そして、 この変換された復調データは デ一夕符号処理部 7 に供給され、 また上記受信データのうちデー タレ一トを示す受信データレー トは C P U 1 2 に供給される。 データ符号処理部 7は、 上記 C D MA信号処理部 6から供給さ れた復調デ一夕に対し、 C P U 1 2から通知される受信データレ —トに応じた伸長処理を施す。その後、該データ符号処理部 7は、 ビタビ復号等を用いた復号処理及び誤り訂正復号処理を施して、 ベースバンドの受信データを形成する。

P C M符号処理部 8は、 音声信号通信の種別 （音声通信、 デー 夕通信） に応じて異なる信号処理を行なうように、 C P U 1 2 に より制御される。

具体的には、 音声通信時において、 P C M符号処理部 8は、 デ 一夕符号処理部 7から供給された受信データを P C M復号処理 してアナログ受話信号を形成する。 このアナログ受話信号は、 受 話増幅器 9 にて増幅された後、 スピーカ 1 0 を介して拡声出力さ れる。

また、 データ通信時には、 P C M符号処理部 8は、 データ符号 処理部 7からの受信データを C P U 1 2へ供給する。 C P U 1 2 は、 この受信デ一夕をメモリ 1 3 に記憶制御する。 また必要に応 じて、 上記受信データを、 外部インタフェースを介して、 携帯情 報端末装置 （PDA： Personal Digi tal Ass istance) やノート型の パーソナルコンピュータ装置へ出力する。

[送信動作]

次に、 音声通信時における話者の送話音声は、 マイクロホン 1 1 により集音され、 送話増幅器 1 8で適正レベルに増幅される。 そして、 P C M符号処理部 8で P C M符号化処理が施された後、 送信データとしてデータ符号処理部 7 に供給される。

なお、 上記外部インタフェースを介して、 例えば上記 P D A、 ノート型のパーソナルコンピュータ装置、 カメラ装置等の外部機 器からデータや画像データ等が供給された場合、 これらのデータ は、 C P U 1 2に供給され、 この C P U 1 2から P C M符号処理 部 8 を介してデータ符号処理部 7 に供給される。

データ符号処理部 7は、 音声通信時において、 P C M符号処理 部 8から供給された送信音声データに基づいて入力音声のエネ ルギ量を検出する。 そして、 該データ符号処理部 7 は、 この検出 結果に基づいてデータレートを決定する。 また、 該データ符号処 理部 7は、 上記送信データをこの決定したデータレートに応じた フォーマッ トのバース ト信号に圧縮処理する。 そしてさらに、 該 デ一夕符号処理部 7は、 誤り訂正符号化処理を施したのち C D M A信号処理部 6に供給する。

また、 データ通信時には、 データ符号処理部 7は、 P C M符号 処理部 8から供給された送信データを、 予め設定されたデータレ —トに応じたフォーマッ トのバース 卜信号に圧縮処理し、 さらに 誤り訂正符号化処理を施して C D MA信号処理部 6 に供給する。

なお、 音声通信時及びデータ通信時のいずれの場合も、 上記デ 一夕レートである送信デ一夕レートを示す情報は、 C P U 1 2 に 供給される。

C DMA信号処理部 6は、 データ符号処理部 7で圧縮されたバ —ス ト信号に対して、 送信チャネルに割り当てられた P N符号を 用いた拡散処理を施す。 そしてこの拡散符号化された送信信号に 対して直交変調処理を施し、 この直交変調信号を送信回路 5 ( T X) に供給する。

送信回路 5は、 この直交変調信号を、 S YN 4から供給される 送信局部発振信号とミキシング処理することで無線周波信号に 変換する。 そして、 送信回路 5は、 C P U 1 2 により設定される 送信データレートに基づいて、 上記無線周波信号の有効部分だけ を高周波増幅処理する。 増幅処理された信号は、 送信無線周波信 号として、 D U P 2を介してアンテナ 1 に供給される。 これによ り、 この送信無線周波信号は、 アンテナ 1から基地局に対してバ —ス ト送信される。

なお、 操作部 1 4 (K E Y) には、 ダイヤルキー、 発信キー、 電源キ一、 終了キー、 音量調節キー、 モード指定キー等のキー群 が設けられている。

また表示部 1 5 には、 通話相手端末の電話番号や装置の動作状 態、 さ らには受信データ等を表示するための液晶表示部 （LCD) が設けられている。 さらに、 この液晶表示部の他に、 発信/着信 動作や充電池 1 6 (バッテリ） の充電動作等を示す発光部 （L E D等） が設けられている。 また、 電源回路 1 7 は、 バッテリ 1 6 に蓄電されている電力に 基づいて、 所定の動作電源電圧 Vcc を形成し、 これを当該携帯電 話機の各回路部に供給するようになっている。 [主要部の構成]

次に、 第 2図に当該実施の形態の携帯電話機の主要部の構成を 示す。 この第 2図からわかるように、 当該実施の形態の携帯電話 機は、 上記 C P U 1 2 により動作制御されるハードウェア群 2 1 と、 このハードウェア群 2 1の各ハードウェアに対応する複数の ドライバからなる ドライバ群 2 2 と、 オペレーショ ンシステム 2 3 (O S ) と、 複数のアプリケーショ ンからなるアプリケーショ ン群 2 4と、 アプリケーショ ンの競合管理を行うアプリケーショ ンマネージャ 2 5 と、 各アプリケーショ ンの動作状態毎に、 競合 したアプリケーショ ンの起動の是非等を示す情報が記憶された 競合条件テーブル 2 6 とを有している。

ハードウェア群 2 1 は、 上記操作部 1 4及び上記表示部 1 5 と、 上記 D U P 2、 R X 3、 C DMA信号処理部 6、 データ符号処理 部 7等の通信システム 3 0 と、携帯カメラ装置 3 1 と、発光部（L E D) や音声デバイス等の他のハードウェア 3 2 と、 上記メモリ 1 3等のメモリ /ファイルシステム 3 3 とを有している。

ドライバ群 2 2は、 上記表示部 1 5 を駆動制御する L C D ドラ ィバ 3 4 (LCD Task/Driver) と、 上記操作部 1 4を駆動制御す るキードライバ 3 5 (KEY Driver) と、 上記通信システムを駆動 制御する通信ドライバ 3 6 と、 上記携帯カメラ装置 3 1 を駆動制 御するカメラ ドライバ 3 7 (Camera Driver) と、 上記他のハ一 ドウエアを駆動制御する他のハードウェアの ドライバ 3 8 と、 上 記メモリ /ファイルシステム 3 3 を駆動制御するメモリ Zファ ィルシステム ドライノ 3 9 とを有している。

アプリケーショ ン群 2 4は、 各アプリケーショ ンが共用するデ —夕群であるライブラリ 4 0 (Libraries) と、 ウィンドウマネ —ジャ 4 1 (Window Manager) と、 各アプリケーショ ンの基本デ 一 夕 群 と な る ア プ リ ケ ー シ ョ ン フ レ ー ム ワ ー ク 4 2 (Appl icat ion Frame work)と、例えば電話アプリケ一ショ ン（Tel App) や時計アプリケーショ ン （ Clock)、 スク リーンセーバ一 ( Screen Saver)、 アプリケーショ ンランチャ一 (App Launcher) 等の各アプリケーショ ン 4 3 とを有している。

なお、 この第 2図における 「Αρρ1」、 ΓΑρρ2] は、 ュ一ザ定義の 任意のアプリケーショ ンを示している。

また、 この第 2図において、 C P U 1 2、 操作部 1 4、 表示部 1 5、 通信システム 3 0、 携帯カメラ装置 3 1、 他のハ一ドゥエ ァ 3 2及びメモリ /ファイルシステム 3 3がそれぞれ 「八一ドウ エア」 であるのに対し、 O S 2 3〜競合条件テーブル 2 6は、 そ れぞれ 「ソフ トウェア」 である。 これらのソフ トウェアは、 例え ば第 1 図に示すメモリ 1 3 に格納されている。 (各アプリケーショ ンの機能構成）

次に、 第 3図に上記アプリケ一ショ ン群 2 4の各アプリケーシ ヨ ン 4 3の機能ブロック図を示す。 この第 3図に示すように、 ァ プリケ一ショ ン 4 3は、 当該アプリケーショ ンのインタ一フェイ スとなるコミュニケーショ ンブロック 5 0 と、 上記アプリケーシ ヨ ンマネージャ 2 5 との間で、 上記コミュニケーショ ンブロック 5 0 を介して通信を行う システム制御ブロック 5 1 を有してい る。 さらに、 アプリケーショ ン 4 3は、 例えば電話通信や携帯メ ールの作成等の、 そのアプリケ一ショ ンの動作を行うブロックで あるユーザ制御ブロック 5 2 を有している。

後に説明するが、 このアプリケーショ ンは、 システム制御プロ ック 5 1がアプリケーショ ンマネージャ 2 5 との間で通信を行 う ことで、 該アプリケーショ ンマネージャ 2 5 により動作状態 (起動、 起動待機等） が制御されるようになっている。

(アプリケ一ショ ンマネージャの機能構成）

次に、 第 4図にアプリケーショ ンマネ一ジャ 2 5の機能ブロッ ク図を示す。 この第 4図に示すように、 アプリケーショ ンマネー ジャ 2 5は、 当該アプリケーショ ンマネージャ 2 5のインタ一フ ェイスとなるコミュニケーショ ンブロック 6 0 を有している。 さ らに、 アプリケーショ ンマネージャ 2 5は、 実行中のアプリケー ショ ンを示すデ一夕が格納される実行リス ト 6 1 及び実行待ち となっているアプリケーショ ンを示すデータが格納される実行 待ち リス ト 6 2 を備えたアプリケーショ ンリス ト 6 3 を有して いる。

また、 このアプリケーショ ンマネージャ 2 5は、 上記アプリケ ーシヨ ンリス トに格納されている各リス ト 6 1 、 6 2 に基づいて アプリケ一ショ ンの競合管理を行うアプリケーショ ン管理プロ ック 6 4 と、 このアプリケ一ショ ン管理ブロック 6 4の競合管理 に対応して各アプリケーショ ンの起動、 終了、 状態遷移等を制御 するアプリケ一ショ ン制御ブロック 6 5 とを有している。

(アプリケーショ ンマネージャの動作概要） このようなアプリケーショ ンマネージャ 2 5は、 各アプリケー ショ ンが競合した場合に、 各アプリケーショ ンの優先順位や現在 の状態等に応じて、 実行するアプリケーショ ン、 起動するアプリ ケーシヨ ン、 起動待ちとするアプリケーショ ン、 実行待機とする アプリケーショ ンをそれぞれ決定し、 それぞれ対応する上記リス ト 6 1 、 6 2 に登録する。

そして、 登録したアプリケーショ ンの状態や新たなアプリケ一 シヨ ンの起動要求等の状況の変化があった場合に、 その現状に対 応して上記各リス ト 6 1 、 6 2 を再構築し、 この各リス ト 6 1 、 6 2 を参照しながら各アプリケーショ ンの競合管理を行う。

(アプリケ一ショ ンの状態の遷移）

すなわち、 もう少し詳しく説明するために、 第 5図に、 各アブ リケーシヨ ンの各状態を模式的に示す。 この第 5図からわかるよ うに、 各アプリケーショ ンの状態としては、 例えば当該携帯電話 機内に記憶されていない状態 （或いはアプリケーショ ンが記憶さ れたメモリが当該携帯電話に設けられていない状態） である 「非 存在状態 （Non- Ex i s t en t )」 と、 アプリケーショ ン自体は記憶さ れているのであるが、 実行が指定されていない状態である 「不活 性状態 （Do rman t )」 とがある。

また、 各アプリケーショ ンの状態としては、 そのアプリケーシ ヨ ンが現在、 実行されている状態である 「実行状態」、 及びその アプリケーショ ンが実行待ちとなっている状態である 「実行待ち 状態」 とがある。

当該携帯電話機に設けられていないアプリケ一シヨ ンは、 例え ば当該携帯電話機にィンス トールされ、 或いはそのアプリケーシ ヨ ンが記憶されたメモリが当該携帯電話機に設けられることで、 第 5図中 「生成」 として示すように、 「不活性状態 （当該携帯電 話機内に存在しているのであるが、 実行或いは実行の指示が無く 休眠している状態）」 となる。

この 「不活性状態」 のアプリケーショ ンは、 例えばュ一ザや他 のアプリケーショ ンからの実行指示があった場合、 第 5図中 「起 動」 或いは 「待機起動」 として示すように、 上記 「実行状態」 或 いは 「実行待ち状態」 のいずれかの状態に遷移する。

アプリケーショ ンマネージャ 2 5は、 この 「不活性状態」 のァ プリケーシヨ ンを 「実行状態」 に遷移させた場合は、 上記実行リ ス ト 6 1 に、 その実行状態としたアプリケーショ ンを登録する。

また、 アプリケーショ ンマネージャ 2 5は、 この 「不活性状態」 のアプリケーショ ンを 「実行待ち状態」 に遷移させた場合は、 上 記実行待ちリス ト 6 2に、 その実行待ち状態としたアプリケ一シ ョ ンを登録する。

次に、 実行状態とされたアプリケーショ ンは、 その動作状況等 に応じてその状態が遷移する。

一例ではあるが、 上記アプリケーショ ンが電話アプリケーショ ンの場合、

通話先とのコネクショ ンを確立するための処理を行う接続状 態、

コネクショ ンが確立された後に通話中の音声の処理等を行う 通話状態、

通話中に該通話の保留が指定された場合に、 通話の保留処理を 行う保留状態、

通話の終了が指定された場合に、 確立されているコネクショ ン を切断処理する切断状態

等のように、 通話の開始から終了までの間、 アプリケーショ ンの 状態が変化する。

第 5 図中の実行状態における第 1 〜第 4の状態及び相互の矢 印は、 このような実行中のアプリケーショ ンの状態の遷移を示し ている。

上記アプリケーショ ンマネージャ 2 5は、 「アプリケーショ ン の起動要求を受け付けた際」、 「実行中のアプリケーショ ンの終了 を検出した際」、 「実行中のアプリケーショ ンの状態遷移を検出し た際」 に、 上記実行リス ト 6 1及び上記実行待ちリス ト 6 2 に登 録されているアプリケーショ ンを参照する。 そして、 各アプリケ ーシヨ ンの 「優先度」 及び 「状態」 に応じて、 例えば実行中のァ プリケ一シヨ ンを待機状態にする。 また、 代わりに実行待ち状態 のアプリケーショ ンや新たに起動要求のなされたアプリケーシ ヨ ンを実行状態とし、 或いは新たに起動要求のなされたアプリケ ーショ ンは起動せずに起動待機状態とする等のように競合管理 を行う。

なお、 実行が終了したアプリケーショ ンは、 第 5図に 「終了」 として示すように前述の 「不活性状態」 に遷移する。 また、 「不 活性状態」 のアプリケーショ ンは、 削除されると、 前述のように 携帯電話機内に存在しない状態である 「非存在状態」 となる。

[アプリケーショ ンマネージャの競合管理動作]

次に、 このようなアプリケーショ ンマネージャ 2 5の競合管理 動作を、 第 6図のフローチャートを用いて説明する。

この第 6図のフロ一チヤ一トは、 アプリケーショ ンマネージャ 2 5が、 「アプリケーショ ンの起動要求を受け付けた際」、 「実行 中のアプリケーショ ンの終了を検出した際」、 「実行中のアプリケ ーショ ンの状態の遷移を検出した際」にスタート （条件判定開始） となり、 ステップ S 1から各ステップを実行する。

まず、ステップ S 1では、アプリケーショ ンマネージャ 2 5が、 「アプリケ一ショ ンの起動要求」、 「実行中のアプリケーショ ンの 終了」、 「実行中のアプリケーショ ンの状態の遷移」 のいずれかを 検出したため、 第 4図に示すアプリケーショ ンマネ一ジャ 2 5の アプリケーショ ン管理ブロック 6 4がアプリケーショ ンリス ト 6 3を参照する。

次に、 ステップ S 2では、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4 が、 上記アプリケーショ ンリス ト 6 3の実行リス ト 6 1 に登録さ れているアプリケーショ ンの有無を検出することで、 現在、 実行 中のアプリケーショ ンが存在するか否かを判別する。

アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 上記実行リス ト 6 1 を 参照し、 現在、 実行中のアプリケーショ ンが存在しなかった場合 ( =実行リス ト 6 1 にアプリケーショ ンが登録されていなかつ た場合）、 ステップ S 3 において、 起動要求のなされたアプリケ —シヨ ンを実行リス ト 6 1 に登録する。 或いは実行待ちリス ト 6 2 に登録されている実行待ち状態のアプリケーショ ンの中から 実行状態に遷移させるアプリケーショ ンを選択し、 このアプリケ ―ショ ンを実行リス ト 6 1 に登録する。

このようにアプリケーショ ン管理ブロック 6 4により、 実行リ ス ト 6 1 に対して上記アプリケーショ ンの登録が行われると、 ァ プリケーシヨ ン制御ブロック 6 5 は、 ステップ S 1 0 において、 上記実行リス 卜 6 1 に登録されたアプリケーショ ンを実行状態 に遷移させる。

これにより、 起動要求のなされたアプリケーショ ン、 或いは実 行待ちとなっていたアプリケーショ ンが実行されることとなる。

次に、 上記ステップ S 2において、 実行リス ト 6 1 に一つ以上 のアプリケーショ ンの登録がされていた場合、 ステップ S 4にお いて、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 第 2図に示す競合 条件テーブル 2 6 を参照する 「競合チェック」 を行う。

(競合条件テーブル）

この 「競合チェック」 に用いられる競合条件テーブル 2 6は、 実行中のアプリケ一ショ ンの一つ一つの状態を、 競合する他のァ プリケーシヨ ンの一つ一つの状態にそれぞれ対応させたテープ ルとなっている。 また、 競合条件テーブル 2 6は、 この実行中の アプリケーショ ンの状態と競合する他のアプリケーショ ンの状 態との競合関係において、 実行中のアプリケーショ ン及び競合す る他のアプリケーショ ンが遷移すべき状態を示したテーブルと なっている。

従って、 当該実施の形態の携帯電話機に設けられているアプリ ケーシヨ ンの総数を 「N」、 各アプリケーショ ンが有する状態数 を 「M」 とした場合、 当該実施の形態の携帯電話機に設けられる 競合条件テーブルの総数は、 「競合条件テーブルの総数 = N X M」 となる。

具体的には、 例えば第 7図は、 現在実行中のアプリケーショ ン が電話アプリケーショ ンである場合に参照される競合条件テー ブル 2 6の一例を示している。

この第 7図中、 第 1〜第 Nの状態 （Nは自然数） は、 前述の接 続状態、 通話状態、 保留状態 · · · の各状態を示している。 また、 第 7 図中、 「電話」、 「待ち受け」 ' · · 「メモ帳」 は、 状態が参照 される各競合アプリケーショ ンを示している。

また、 この第 7図に示す 「起動不可」、 「割込側待機」、 「動作側 待機」、 「動作側終了」 の各状態は以下のことを意味している。

「起動不可」 —起動要求のなされたアプリケーショ ンは起動で きないため、 該起動要求をキャンセルする。

「割込側待機」 —起動要求のなされたアプリケーショ ンを実行 待ち状態とし、 現在実行しているアプリケーショ ンを継続して実 行する。

「動作側待機」 →現在実行中のアプリケーショ ンを終了するこ となく実行待ち状態とすると共に、 起動要求のなされたアプリケ —ショ ンの実行を開始する。

「動作側終了」 →現在実行中のアプリケーショ ンを終了して、 起動要求のなされたアプリケーショ ンの実行を開始する。

これら各状態は、 「起動不可」 > 「割込側待機」 > 「動作側待 機」 > 「動作側終了」 の順に優先度が割り当てられている。

アプリケ一ショ ン管理ブロック 6 4は、 実行中のアプリケーシ ョ ンの現在の状態、 及び競合したアプリケ一ショ ンの現在の状態 に基づいて上記競合条件テーブルを参照して、 実行中のアプリケ ーショ ン及び競合したアプリケーショ ンの遷移させるべき状態 (上記起動不可、 割込側待機、 動作側待機、 動作側終了等） をそ れぞれ検出する。

そして、 アプリケ一ショ ン制御ブロック 6 5が、 このアプリケ ——ン ョ ン管理ブロック 6 4によ り検出された上記実行中のアブ リケ一シヨ ンの遷移させるべき状態及び競合したアプリケ一シ ョ ンの遷移させるべき状態の上記優先度に基づいて、 該実行中の アブ t)ケーシヨ ンの状態を上記検出された遷移させるべき状態 に遷移させる。 さ らに、 該競合したアプリケーショ ンの状態を上 記検出された遷移させるべき状態に遷移させる。

このような流れを、 第 6図のフローチャートを用いて説明する と、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 ステップ S 5 におい て、 起動要求のなされたアプリケーショ ン （割込側アプリケーシ ヨ ン） の起動は不可であるか否かを、 上記競合チェックにより判 別する。

上記競合チェックにより、 割込側アプリケーショ ンの起動は不 可であると判別した場合、 割込側アプリケーショ ンを起動するこ とはできないため、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 ステ ップ S 1 0 において上記起動要求のなされたアプリケーショ ン の該起動要求をキャンセルする。

これに対して、 上記競合チェックにより、 割込側アプリケ一シ ヨ ンの起動は可能であると判別した場合、 アプリケーショ ン管理 ブロック 6 4は、 この割込側アプリケーショ ンの判別結果 （アブ リケ一ショ ン I D、 アプリケ一ショ ン名、 タスク I D、 状態等) を一旦 「仮リス ト」 に登録する。

なお、 この 「仮リス ト」 に登録された上記判別結果は、 アプリ ケ一ショ ンリス ト 6 3 に登録されている全てのアプリケーショ ンに対して上記競合チェックが終了するまでの間、 保持される。 また、 この仮リス トは、 上記メモリ 1 3の所定領域、 或いは C P U 1 2内の一時記' I意領域等に形成される。

アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 アプリケーショ ンリス ト 6 3 に登録されている全てのアプリケ一ショ ンに対して上記 競合チェックが終了すると、 上記仮リス トに登録されている各ァ プリケ一シヨ ンの遷移させるべき状態をそれぞれ検出する。 そし て、 前述のように 「起動不可」 > 「割込側待機」 > 「動作側待機」 > 「動作側終了」 となっている 「状態の優先度」 に基づいて、 競 合する各アプリケーショ ンの遷移させるべき状態を決定し、 この 結果を上記アプリケーショ ンリス ト 6 3 に反映する。

この結果、 第 8図に示すように実行中の各アプリケーショ ンの 「アプリケーショ ン識別番号 （アプリケーショ ン I D )」、 「アブ リケーシヨ ン名」、 「タスク識別番号 （タスク I D )」、 「状態」 等 からなる実行リス ト 6 1、 及び第 9図に示すように実行待ちの各 アプリケーショ ンの 「アプリケーショ ン識別番号 （アプリケーシ ヨ ン I D )」、 「アプリケーショ ン名」、 「タスク識別番号 （タスク I D )」、 「状態」 等からなる実行待ちリス ト 6 2が、 アプリケー シヨ ンリス ト 6 3内に形成されることとなる。

なお、 この第 8図及び第 9図に示す 「状態」 としては、 上記決 定されたそのアプリケーショ ンの 「遷移させるべき状態」 を示す 情報が登録される。 例えば電話アプリケーショ ンの場合は、 上記 接続状態、 通話状態、 保留状態 · · · 等に対応する情報が登録さ れる。

また、 実行リス ト 6 1及び実行待ちリス ト 6 2 に登録されるァ プリケーシヨ ンの数は、 一つとは限らず、 複数のアプリケ一ショ ンが並行して実行され或いは実行待ちとなっている場合は、 この 複数のアプリケーショ ンに対応する上記 「アプリケーショ ン I D」 や 「アプリケーショ ン名」 等が登録される。

第 6図のフローチャートのステップ S 1、 ステップ S 2及びス テツプ S 4〜ステップ S 9の流れは、 アプリケーショ ンリス ト 6 3 に登録されている全てのアプリケーショ ンに対する競合チェ ックが終了するまでの間、 競合チェックの結果を仮リス トに登録 する動作を繰り返し実行するとともに、 アプリケーショ ンリス ト 6 3 に登録されている全てのアプリケーショ ンに対する競合チ エックが終了した際に、 この仮リス トの登録内容をアブリケーシ ヨ ンリス ト 6 3 に反映する動作の流れを示している。

次に、 このようにしてアプリケーショ ンリス ト 6 3 に上記仮リ ス トの結果が反映されると、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5 は、 ステップ S 1 0において、 アプリケーショ ンリス ト 6 3の実 行リス ト 6 1 に登録されたアプリケーショ ンを実行状態に遷移 させると共に、 実行待ちリス ト 6 2 に登録されたアプリケ一ショ ンを実行待ち状態に遷移させる。

この後、 アプリケーショ ンマネ一ジャ 2 5は、 「アプリケ——ン ヨ ンの起動要求」、 「実行中のアプリケーショ ンの終了」、 「実行中 のアプリケーショ ンの状態の遷移」 の検出待ちの状態となる。 そ して、 これらいずれかが検出されたタイミングで、 再度、 この第 6図に示すフローチャートを実行することとなる。

(電話アプリケーショ ンが実行中の場合の競合管理）

このような動作を、 第 7図の例を用いてさらに具体的に説明す る。 前述のように、 この第 7図は、 現在実行中のアプリケーショ ンとして電話アプリケーショ ンが実行されている場合に参照さ れる競合条件テーブルの一例である。

例えば、 現在実行中の電話アプリケーショ ンの状態が接続中 (第 1 の状態） であるにもかかわらず、 さらに電話アプリケーシ ヨ ンの起動要求がなされた場合、 競合条件テーブル 2 6 を参照す ると、 電話アプリケーショ ンを重ねて起動しないことが好ましい ことから、 第 7図に示すように 「起動不可」 となっている。

このため、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5は、 この場合、 起動要求のあった電話アプリケーショ ンの該要求をキャンセル し、 現在実行中の電話アプリケーショ ンを継続して実行制御する。

これに対して、 現在実行中の電話アプリケ一ショ ンが接続中の 状態 （第 1 の状態） で、 電子メール （Eメール） の作成要求 （或 いは送信要求） がなされた場合、 競合条件テーブル 2 6 を参照す ると 「割込側待機」 となっている。 このため、 アプリケ一シヨ ン 管理ブロック 6 4は、 起動要求のなされた Eメールのアプリケ一 シヨ ン （この場合、 Eメールのアプリケーショ ンは、 割り込み側 のアプリケ一ショ ンとなる。） を上記実行待ちリス ト 6 2 に登録 して実行待ち状態とする。

同様に、 現在実行中の電話アプリケーショ ンが通話中の状態 (第 2の状態） で、 動画プレーヤの起動要求がなされた場合、 競 合条件テーブル 2 6 を参照すると 「起動可能」 となっている。 こ のため、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 動画プレーヤの アプリケーショ ンを上記実行リス ト 6 1 に登録する。 これにより、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5は、 上記現在実行中の電話ァ プリケーショ ン、 及び上記動画プレーヤのアプリケーショ ンを並 行して実行制御することとなる。

同様に、 現在実行中の電話アプリケーショ ンが接続中の状態 (第 1 の状態） で、 ア ドレス帳の起動要求がなされた場合、 競合 条件テーブル 2 6 を参照すると、 「動作側待機」 となっている。 このため、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 .実行リス ト 6 1 に登録されている現在実行中の電話アプリケーショ ンを実行 待ちリス ト 6 2 に登録し直すと共に、 代わって実行リス ト 6 1 に アドレス帳のアプリケーショ ンを新たに登録する。

これにより、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5は、 それまで 実行していた電話アプリケーショ ンを実行待ち状態に遷移させ、 起動要求のなされたァ ドレス帳を起動して実行制御することと なる。

なお、 この具体例の説明では、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 競合条件テーブル 2 6を用いた検出結果に基づいて、 ァ プリケ一ショ ンリス ト 6 3 の登録内容を直接的に書き換えるが 如く説明を行った。 勿論、 直接的に書き換えを行う.ことも可能で あるが、 この実施の形態の場合は、 上記 「仮リス ト」 に判定結果 を一旦記憶し、 全てのアプリケーショ ンの判定が終了した夕イミ ングで、 該仮リス トの内容をアプリケーショ ンリス 卜 6 3に反映 させている。

(ア ドレス帳及び電話が競合した場合の競合管理）

次に、第 1 0図及び第 1 1図のシーケンス図（タイムチヤ一ト） を用いて、 このような競合管理処理をさ らに具体的に説明する。

まず、 第 1 0 図は、 先にアドレス帳のアプリケーショ ンが起動 されており、 後から電話アプリケ一ショ ンの起動要求があった場 合における競合管理処理の流れを示している。

なお、 このア ドレス帳のアプリケーショ ンは、 メモリ 1 3 の所 定領域に設けられたア ドレス帳の記憶領域に対して、 通話先の携 帯電話番号や携帯メールア ドレス等の登録や削除等の編集を行 うアプリケーショ ンである。

この第 1 0 図において、 ステップ S 1 1でアプリケーショ ンラ ンチヤーからアプリケ一ショ ンマネージャ 2 5 に対して電話ァ プリケーショ ンの起動要求があった場合、 アプリケ一ショ ンマネ —ジャ 2 5のアプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 ステップ S 1 2 において、 第 7図の例を用いて説明した競合条件テーブル 2 6 を参照し、 前述の 「競合チェック」 を行う。

この競合チェックにより、 ア ドレス帳のアプリケーショ ンを実 行待ち状態とし、 電話アプリケーショ ンを起動させる結果 （=動 作側待機） が得られた場合、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4 は、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5 に対して、 現在実行中の ア ドレス帳のアプリケーショ ンの 「待機要求」 を送信する。

この 「待機要求」 を受信すると、 アプリケーショ ン制御ブロッ ク 6 5は、 ステップ S 1 3 に示すように、 現在実行制御している ア ドレス帳のアプリケーショ ンに待機要求を送信することで、 該 ア ドレス帳のアプリケーショ ンを待機状態に制御する。

アドレス帳のアプリケーショ ンは、 待機状態となると、 ステツ プ S 1 4に示すように 「待機完了」 のデータを、 アプリケ一ショ ン制御ブロック 6 5 を介してアプリケ一ショ ン管理ブロック 6 4に送信する。

次に、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 この 「待機完了」 のデータを受信すると、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5 に対 して電話アプリケーショ ンの起動要求を送信する。 この起動要求 を受信すると、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5は、 ステップ S 1 5 に示すよう に電話アプリケーショ ンに対して起動要求を 送信し、 該電話アプリケーショ ンを起動制御する。

なお、 起動が完了すると、 ステップ S 1 6 に示すように電話ァ プリケーショ ン側からアプリ ケ一ショ ン管理ブロック 6 4 に対 して 「起動完了通知」 がなされる。

次に、 電話アプリケーショ ンの実行が進行し、 通話の終了等に より電話アプリケーショ ンの実行が終了すると、 ステップ S 1 7 に示すよう に電話アプリケ一ショ ン側からアプリケ一ショ ン管 理ブロック 6 4に対して 「終了通知」 がなされる。

次に、 この終了通知を受信すると、 アプリケーショ ン管理プロ ック 6 4は、 ステップ S 1 8 において、 アプリケーショ ンリス ト 6 3 に登録されている実行中のアプリケーショ ン及び実行待ち のアプリケーショ ンを参照し、 前述の競合チェックを行う。 そし て、 この競合チェックにより、 先程、 待機状態としたア ドレス帳 のアプリケーショ ンを起動させてもよい場合に、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5 に対してア ドレス帳のアプリケーショ ンの 起動要求を送信する。

アプリケーショ ン制御ブロック 6 5は、 この起動要求を受信す ると、 ステップ S 1 9に示すように先程、 待機状態としたアド .レ ス帳のアプリケーショ ンを再実行制御する。 この再実行制御によ りア ドレス帳のアプリケーショ ンが再び実行状態に遷移すると、 ステップ S 2 0 に示すように、 このア ドレス帳のアプリケ一ショ ンからアプリケーショ ン管理ブロック 6 4に対して 「起動完了通 知」 がなされる。

これにより、 ア ドレス帳の編集作業等に割り込むかたちで電話 アプリケーショ ンが実行される。 また、 終話後に、 再度、 ァ ドレ ス帳のアプリケーショ ンが実行され、 アドレス帳の編集作業等が 行われる。

( Eメール及び電話が競合した場合の競合管理） 次に、 第 1 1 図は、 先に電話アプリケーショ ンが起動されてお り、 後から Eメールのアプリケーショ ンの起動要求があった場合 における競合管理処理の流れを示している。

なお、 この Eメールのアプリケーショ ンは、 携帯メールの送受 信、 送受信した携帯メールの削除等の編集や携帯メールの作成等 を行うアプリケ一ショ ンである。 .

この第 1 1 図において、 ステップ S 2 1でアプリケーショ ンラ ンチヤーからアプリケーショ ンマネージャ 2 5 に対して Eメ一 ルのアプリケ一ショ ンの起動要求があった場合、 アプリケ一ショ ンマネージャ 2 5 のアプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 ステ ップ S 2 2 において、 上記競合条件テーブル 2 6 を参照し、 前述 の 「競合チェック」 を行う。

この競合チェックにより、 起動要求のなされた Eメールのアブ リケーショ ンを実行待ち状態とし、 電話アプリケーショ ンを継続 して実行する結果 （=割込側待機） が得られた場合、 アプリケー シヨ ン管理ブロック 6 4は、 アプリケーショ ン制御ブロック 6 5 に対して、 起動要求のなされた Eメールのアプリケ一ショ ンの 「待機要求」 を送信する。

アプリケーショ ン制御ブロック 6 5は、 この 「待機要求」 を受 信すると、 ステップ S 2 3 において、 起動要求のなされた Eメー ルのアプリケーショ ンを待機状態に制御すると共に、 現在実行制 御している電話アプリケーショ ンを継続して実行制御する。 次に、 電話アプリケーショ ンの実行が進行し、 通話の終了等に より電話アプリケーショ ンの実行が終了すると、 ステップ S 2 4 に示すよう に電話アプリケーショ ン側からアプリケーショ ン管 理ブロック 6 4に対して 「終了通知」 がなされる。 この終了通知を受信すると、 アプリケーショ ン管理ブロック 6 4は、 ステップ S 2 5 において、 アプリケーショ ンリス 卜 6 3 に 登録されている実行中のアプリケーショ ン及び実行待ちのアブ リケ一シヨ ンを参照し、 前述の競合チェックを行う。 そして、 こ の競合チェックにより、 先程、 待機状態とした Eメールのアプリ ケーショ ンを起動させてもよい場合に、 アプリケーショ ン制御ブ ロック 6 5 に対して Eメールのアプリケーショ ンの起動要求を 送信する。

アプリケーショ ン制御ブロック 6 5は、 この起動要求を受信す ると、 ステップ S 2 6 に示すように先程、 待機状態とした Eメー ルのアプリケーショ ンを起動制御する。 これにより、 終話後に、 Eメールの送受信や作成等が行われることとなる。

なお、 ステップ S 2 7 に示すように、 Eメールのアプリケ一シ ヨ ンの起動が完了すると、 該 Eメールのアプリケーショ ンからァ プリケーシヨ ン管理ブロック 6 4に対して 「起動完了通知」 がな される。

以上の説明から明らかなように、 当該実施の形態の携帯電話機 は、 アプリケーショ ンマネージャ 2 5が、 現在実行中のアプリケ —シヨ ンを、 アプリケーショ ンリス ト 6 3の実行リス ト 6 1 に登 録し、 実行待ちとなっているアプリケーショ ンを実行待ちリス ト 6 2 に登録する。

そして、 「アプリケーショ ンの起動要求を受け付けた際」、 「実 行中のアプリケーショ ンの終了を検出した際」、 「実行中のアプリ ケーショ ンの状態遷移を検出した際」 等に、 実行リス ト 6 1及び 実行待ちリス ト 6 2 を参照して、 実行するアプリケ一ショ ン及び 実行待ちさせるアプリケーショ ンを決定して、 マルチタスク処理 における各アプリケーショ ンの競合管理を行う。 これにより、 以 下の効果を得ることができる。

実行中のアプリケーショ ンの現在の状態の他、 実行待ちとな ているアプリケーショ ンの状態を参照し、 実行中のアプリケ一シ a ン及び実行待ちのアプリケーショ ンを総合的に判断して、 実行 するアプリケーショ ン及び実行待ちとするアプリ ケ一ショ ンを 決定するようになっている。

このため、 実行待ちとなっているアプリケーショ ンの実行の再 開を保証することができる。

また、 従来のアプリケーショ ンの競合管理は、 例えば表計算ソ フ トウエアの実行中にュ一ザから文書作成ソフ トウエアの実行 指示があった場合、 この実行指示を優先して文書作成ソフ トゥ ァの立ち上げを行うようになっている。

しかし、 当該実施の形態の携帯電話機の場合、 実行中のァプ U ケ一ショ ン及び実行待ちのアプリケ一ショ ンを総合的に判断し て、 実行するアプリケーショ ン及び実行待ちとするアプリケ一シ ョ ンを決定するようになっているため、 ュ一ザから実行指示がな された場合でも、 表計算ソフ トウェアが所定の実行状態の場合は、 文書作成ソフ トウェアが起動しないようにすることができる。 従 つて、 より細かなアプリケーショ ンの競合管理を可能とすること ができる。

また、 実行するアプリケーショ ン及び実行待ちとするアプリケ ーシヨ ンは、 アプリケーショ ンマネージャ 2 5が、 アプリケーシ ョ ンリス ト 6 3及び競合条件テーブル 2 6 を参照して決定する ようになつている。 すなわち、 そのアプリケーショ ンの実行の是 非は、 アプリケーショ ンマネージャ 2 5が判断するようになって いる。

このため、 アプリケーショ ンをプログラミングする際に、 他の アプリケーショ ンとの競合関係を考慮することなく プログラミ ングを行う ことを可能とすることができる。

さらに、 このように他のアプリケーショ ンとの競合関係を考慮 することなく プログラミ ングを行う ことを可能とすることがで きるため、 あるアプリケーショ ンに仕様変更が生じた場合は、 そ のアプリケーショ ンに対してのみ、 仕様変更を加えればよいこと となる。

このため、 あるアプリケーショ ンに仕様変更が生じた場合に、 他の全てのアプリケーショ ンに対しても、 この仕様変更に対応し た仕様変更を加え、 多数のアプリケーショ ンの再プログラミング 作業や再インス トール作業 （アプリケーショ ンの設計及び実装の 変更作業） 等の大変面倒な作業が必要となる不都合を防止するこ とができる。

そして 、 当該実施の形態の携帯電話機は、 このよつにァプリケ ーショ ンのプログラミングを行う際に、 他のァプ ケ一シ 3 ンの 競合関係を考慮しなくてもよいため、 ソフ トゥ ァの開発を大幅 に簡単化することができる。

〔他の適用分野〕

上述の実施の形態の説明では、 本発明を、 携帯電話機に適用す ることとしたが、 本発明はこの他、 P H S電話機 （PHS:Personal Handyphone System) や P D A装置 (PDA:Per sonal Digital (Data) Assistant) 等の移動体通信端末装置の他、 パーソナルコンビュ 一夕装置等の端末装置に適用してもよい。 また、 上述の実施の形態の説明では、 アプリケーショ ンの競合 管理を行うようにしたが、 これは、 タスク毎の競合管理を行うよ うにしてもよい。

最後に、 上述の実施の形態は本発明の一例である。 このため、 本発明は、 上述の実施の形態に限定されることはなく、 該実施の 形態以外であっても、 本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲 であれば、 設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論で あることを付け加えておく。

Claims

請求の範囲

1 . コンビュ一夕に実行させるための競合管理プログラムであ つて、

タスクの実行要求を受け付ける実行要求受付ステップと、 起動中のタスクを起動中タスク リス トに登録する起動中タス ク登録ステツプと、

上記実行要求受付ステップにおいて上記タスクの実行要求を 受け付けた際に、 上記起動中タスクリス トを参照して、 タスク同 士の競合の有無を検出する競合検出ステップと、

上記競合検出ステップにおいて上記タスク同士の競合を検出 した際に、 所定の条件に基づいて、 上記実行要求がなされたタス ク、 及び上記起動中タスクリス トに登録されているタスクの遷移 させるべき状態をそれぞれ決定する遷移状態決定ステツプと、 上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスクリス ト に登録されているタスクの状態を、 上記遷移状態決定ステップで 決定した状態にそれぞれ遷移させる状態遷移ステップと

を上記コンピュータに実行させるためのコンピュータ読取可 能な競合管理プログラム。

2 . 請求の範囲第 1項記載の競合管理プログラムであって、 上記遷移状態決定ステップは、 上記競合検出ステップにおいて 上記タスク同士の競合を検出した際に、 該競合する各タスクの遷 移すべき状態が予め記憶された競合条件テーブルを参照して、 上 記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスク リス 卜に登 録されているタスクの遷移させるぺき状態をそれぞれ決定する ことを特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理プロダラ ム。

3 . 請求の範囲第. 2項記載の競合管理プログラムであって、 上記起動中タスク登録ステップは、 実行するタスクを上記起動 中タスク リス ト内の実行リス トに登録し、 実行待ちとするタスク を上記起動中タスク リス ト内の実行待ち リス トに登録する

こ とを特徴とするコ ンピュータ読取可能な競合管理プロダラ ム。

4 . 請求の範囲第 3項記載の競合管理プログラムであって、 上記起動中タスク登録ステップは、 上記遷移状態決定ステツプ において決定された状態の優先度に基づいて、 実行するタスク及 び実行待ちとするタスクの選別を行い、 該実行するタスクを上記 実行リス トに登録し、 該実行待ちとするタスクを上記実行待ち リ ス トに登録すること

を特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理プログラム。

5 . 請求の範囲第 2項記載の競合管理プログラムであって、 上記遷移状態決定ステップは、 上記実行要求のなされたタスク の実行が不可であると決定された場合に、 該タスクの実行要求を キャンセルすること

を特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理プログラム。

6 . コンピュータに実行させるための競合管理プログラムが記 憶された記憶媒体であって、

タスクの実行要求を受け付ける実行要求受付ステップと、 起動中のタスク を起動中タスク リ ス 卜に登録する起動中タス ク登録ステツプと、

上記実行要求受付ステップにおいて上記タスクの実行要求を 受け付けた際に、 上記起動中タスク リス トを参照して、 タスク同 士の競合の有無を検出する競合検出ステップと、 上記競合検出ステップにおいて上記タスク同士の競合を検出 した際に、 所定の条件に基づいて、 上記実行要求がなされたタス ク、 及び上記起動中タスクリス トに登録されているタスクの遷移 させるべき状態をそれぞれ決定する遷移状態決定ステップと、 上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスクリス ト に登録されているタスクの状態を、 上記遷移状態決定ステップで 決定した状態にそれぞれ遷移させる状態遷移ステツプと

を上記コンピュータに実行させるためのコンピュータ読取可 能な競合管理プログラムが記憶された記憶媒体。

7 . 請求の範囲第 6項記載の記憶媒体であって、

上記遷移状態決定ステップは、 上記競合検出ステップにおいて 上記タスク同士の競合を検出した際に、 該競合する各タスクの遷 移すべき状態が予め記憶された競合条件テーブルを参照して、 上 記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスクリス トに登 録されているタスクの遷移させるべき状態をそれぞれ決定する ことを特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理プロダラ ムが記憶された記憶媒体。

8 . 請求の範囲第 7項記載の記憶媒体であって、

上記起動中タスク登録ステップは、 実行するタスクを上記起動 中タスクリス 卜内の実行リス トに登録し、 実行待ちとするタスク を上記起動中タスク リス ト内の実行待ちリス 卜に登録する

ことを特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理プロダラ ムが記憶された記憶媒体。

9 . 請求の範囲第 8項記載の記憶媒体であって、

上記起動中タスク登録ステップは、 上記遷移状態決定ステップ において決定された状態の優先度に基づいて、 実行するタスク及 び実行待ちとするタスクの選別を行い、 該実行するタスクを上記 実行リス トに登録し、 該実行待ちとするタスクを上記実行待ちリ ス 卜に登録する

ことを特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理プロダラ ムが記憶された記憶媒体。

1 0 . 請求の範囲第 7項記載の記憶媒体であって、

上記遷移状態決定ステップは、 上記実行要求のなされたタスク の実行が不可であると決定された場合に、 該タスクの実行要求を キャンセルする

ことを特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理プロダラ ムが記憶された記憶媒体。

1 1 . タスクの実行要求を受け付ける実行要求受付ステップと、 起動中のタスクを起動中タスク リス トに登録する起動中タス ク登録ステップと、

上記実行要求受付ステップにおいて上記タスクの実行要求を 受け付けた際に、 上記起動中タスク リス トを参照して、 タスク同 士の競合の有無を検出する競合検出ステップと、

上記競合検出ステップにおいて上記タスク同士の競合を検出 した際に、 所定の条件に基づいて、 上記実行要求がなされたタス ク、 及び上記起動中タスク リス トに登録されているタスクの遷移 させるべき状態をそれぞれ決定する遷移状態決定ステップと、 上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスク リス ト に登録されているタスクの状態を、 上記遷移状態決定ステップで 決定した状態にそれぞれ遷移させる状態遷移ステップと

を有する競合管理方法。

1 2 . 請求の範囲第 1 1項記載の競合管理方法であって、 上記遷移状態決定ステップは、

上記競合検出ステップにおいて上記タスク同士の競合を検出 した際に、 該競合する各タスクの遷移すべき状態が予め記憶され た競合条件テーブルを参照して、 上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスク リス トに登録されているタスクの遷移さ せるべき状態をそれぞれ決定する

ことを特徴とする競合管理方法。

1 3 . 請求の範囲第 1 2項記載の競合管理方法であって、 上記起動中タスク登録ステップは、 実行するタスクを上記起動 中タスクリス ト内の実行リス 卜に登録し、 実行待ちとするタスク を上記起動中タスクリス ト内の実行待ちリス トに登録する

ことを特徴とする競合管理方法。

1 4 . 請求の範囲第 1 3項記載の競合管理方法であって、 上記起動中タスク登録ステップは、 上記遷移状態決定ステップ において決定された状態の優先度に基づいて、 実行するタスク及 び実行待ちとするタスクの選別を行い、 該実行するタスクを上記 実行リス トに登録し、 該実行待ちとするタスクを上記実行待ちリ ス トに登録すること

を特徴とする競合管理方法。

1 5 . 請求の範囲第 1 2項記載の競合管理方法であって、 上記遷移状態決定ステップは、 上記実行要求のなされたタスク の実行が不可であると決定された場合に、 該タスクの実行要求を キャンセルすること

を特徴とするコンピュータ読取可能な競合管理方法。

1 6 . タスクの実行要求を受け付ける実行要求受付手段と、 起動中のタスクを起動中タスク リ ス トに登録する起動中タス ク登録手段と、

上記実行婁求受付手段において上記タスクの実行要求を受け 付けた際に、 上記起動中タスク リス トを参照して、 タスク同士の 競合の有無を検出する競合検出手段と、

上記競合検出手段において上記タスク同士の競合を検出した 際に、 所定の条件に基づいて、 上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスク リス トに登録されているタスクの遷移さ せるべき状態をそれぞれ決定する遷移状態決定手段と、

上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスク リス ト に登録されているタスクの状態を、 上記遷移状態決定手段で決定 した状態にそれぞれ遷移させる状態遷移手段と

を有する電子機器。

1 7 . 請求の範囲第 1 6項記載の電子機器であって、

競合する各タスクの遷移すべき状態が予め記憶された競合条 件テーブルを備え、

上記遷移状態決定手段は、 上記競合検出手段において上記タス ク同士の競合を検出した際に、 上記競合条件テーブルを参照して、 上記実行要求がなされたタスク、 及び上記起動中タスクリス トに 登録されているタスクの遷移させるべき状態をそれぞれ決定す る

ことを特徴とする電子機器。

1 8 . 請求の範囲第 1 7項記載の電子機器であって、

上記起動中タスク登録手段は、 実行するタスクを上記起動中夕 スクリス ト内の実行リス トに登録し、 実行待ちとするタスクを上 記起動中タスクリス ト内の実行待ちリス トに登録する ことを特徴とする電子機器。

1 9 . 請求の範囲第 1 8項記載の電子機器であって、

上記起動中タスク登録手段は、 上記遷移状態決定手段において 決定された状態の優先度に基づいて、 実行するタスク及び実行待 ちとするタスクの選別を行い、 該実行するタスクを上記実行リス 卜に登録し、 該実行待ちとするタスクを上記実行待ちリス トに登 録すること

を特徴とする電子機器。

2 0 . 請求の範囲第 1 7項記載の電子機器であって、

上記遷移状態決定手段は、 上記実行要求のなされたタスクの実 行が不可であると決定された場合に、 該タスクの実行要求をキヤ ンセルすること

を特徴とする電子機器。