JP4821132B2 - ソフトウェア競合管理システム、ソフトウェア課金システムおよびソフトウェア課金方法 - Google Patents

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本発明は、アプリケーションプログラム等のソフトウェアを使用する装置でソフトウェアの使用に競合が発生する場合の管理を行うようにしたソフトウェア競合管理システムおよびその際の課金の管理を行うソフトウェア課金システムおよびソフトウェア課金方法に関する。
携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)等の携帯端末を代表とする比較的小規模の情報処理装置では、装置内のリソースが限定されていることが多い。このため、ある程度リソースが使用されている状態では、新たなアプリケーションプログラムあるいはアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションという。)を起動する際に、すでに使用されているリソースを使用することになり、アプリケーションの競合が発生してそのアプリケーションが起動しないといった状態に陥る場合がある。また、同様にあるアプリケーションが新たな処理を行うために特定のリソースを必要とするような場合、そのリソースを他のアプリケーションが使用している場合には、その処理に遷移することができない。そこで、携帯情報端末装置におけるこのような起動あるいは状態の遷移を妨げるアプリケーション間の競合を管理するソフトウェア競合管理システムが従来から第1の提案として提案されている(たとえば特許文献1参照)。
図19は、第1の提案によるソフトウェア競合管理システムの概要を示したものである。ソフトウェア競合管理システム100は、アプリケーション101の競合を管理する競合マネージャ102を備えている。競合マネージャ102は、競合の判定を行う競合判定部103と、各種データを記憶した記憶部104を備えている。ここで記憶部104は、現在の各アプリケーションの処理の状態を示す現在状態データ111と、各アプリケーションの競合の状態に対応した判定のためのデータを対応表として格納した競合判定データ112を少なくとも記憶している。
競合判定部103は、アプリケーション101から問い合わせがあると、現在状態データ111と競合判定データ112を用いて判定結果を導き、これを指示として問い合わせを行ったアプリケーション101に返すようにしている。指示の内容は、許可、破棄、保留である。許可は、競合要因がないため、問い合わせを行ったアプリケーションの開始を許可することを意味する。破棄は、競合状態となるためそのアプリケーションの開始を許可しないことを意味する。保留は、一時的に該当のアプリケーションの開始を保留することを意味する。
例えば、あるアプリケーションが、「通話」の処理を開始しようとし、問い合わせを行うものとする。すでに起動しているアプリケーションについて競合判定データ112の「通話」の欄を見ると「破棄」となっていたとする。この場合には、その競合するアプリケーションの「通話」がすでに開始していたときには、新たなアプリケーションは「通話」の開始が破棄される。このような判定結果が新たなアプリケーションに通知されることになる。
ところが、この第1の提案によると、アプリケーションの競合の判定のために使用する競合判定データを大量に必要とするだけでなく、競合判定データの作成に要する工数やアプリケーションの追加に伴う競合判定データの修正の工数が極めて大きくなるという問題があった。これは、第1の提案によると、情報処理装置が搭載するすべてのアプリケーションに関して、各アプリケーションが採り得る状態の全組み合わせに対して競合判定データをあらかじめ用意しておくことになっていたためである。
そこで、発明者は第2の提案として、競合の判定のためのデータの作成や修正を従来に比して容易にすることのできるソフトウェア競合管理システムを提案した。
図20は、この第2の提案によるソフトウェア競合管理システムの構成の概要を表わしたものである。このソフトウェア競合管理システム120は、各種のアプリケーションを作動させる携帯端末121と、アプリケーションの配信を行うアプリケーション配信端末122によって構成されている。アプリケーション配信端末122は、一例としてはアプリケーションを配信する単一のサーバを挙げることができる。
携帯端末121の方は、アプリケーションの起動あるいはアプリケーション内の状態の遷移についての問い合わせを受け付ける競合判定手段123を備えている。問い合わせを受け付けた競合判定手段123は、起動中アプリケーション状態保持手段124から起動中のアプリケーションについての情報を取り出すようになっている。そして、この取り出した起動中のアプリケーションの状態と、問い合わせを受けたアプリケーションとの間の競合を判定するための競合判定データを、競合判定データアクセス手段125を経由して競合情報データベース126にアクセスして取得する。そして、これにより得られた競合判定データを基にして、問い合わせのあったアプリケーションについての起動の可否あるいは遷移の可否を問い合わせ先に返却するようになっている。
携帯端末121内にはアプリケーションインストール手段127も設けられている。アプリケーションインストール手段127は、アプリケーション配信端末122内のアプリケーション配信手段128から新規のアプリケーションのダウンロードを行って、携帯端末121にそのアプリケーションをインストールする。競合情報データベース126は、アプリケーション配信端末122内の競合情報ファイル処理手段129からアプリケーション配信手段128を経由して、競合情報を記述した競合情報ファイルをダウンロードする。ここで競合情報ファイルは競合情報ファイル保持手段130に保持されていたものである。
この第2の提案では、競合情報ファイル処理手段129が競合情報ファイル保持手段130に保持されているアプリケーションごとに準備された競合情報ファイルを読み込んで競合判定データとして登録のための処理を行う。競合情報ファイル保持手段130は、携帯端末121上に現在インストールされているアプリケーションについてのそれぞれの競合情報ファイルを保持している。そして、携帯端末121に新しくアプリケーションを追加する際に、該当するアプリケーションの競合情報ファイルを追加するようになっている。このとき、競合情報ファイル処理手段129が競合情報ファイルの作成を行う。
アプリケーション配信手段128は、それ自体が複数個のアプリケーションを保持し管理している。そして、アプリケーションインストール手段127からアプリケーションのダウンロードの要求があると、まず、該当するアプリケーションについての競合情報ファイルを競合情報ファイル保持手段130に追加する。そして、競合情報ファイル処理手段129を使用して競合情報ファイル保持手段130上の競合判定データの更新を行い、その後に、ダウンロードの要求のあったアプリケーションおよび競合判定データを携帯端末121に配信するようにしている。
したがって、この第2の提案ではアプリケーション配信端末122側が競合判定データを作成して携帯端末121に送信して競合情報データベース126に登録する形態を採っている。このため、携帯端末121における競合情報ファイルの処理のためのメモリ容量の節約を図ることができる。また、競合情報ファイル処理手段129による競合判定データの生成のためのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)およびCPU(中央処理装置)資源の節約を図ることができる。
特開2003−177926号公報(第0020、第0021段落、図1、図3)
しかしながら、この第2の提案によれば、アプリケーション配信端末122に代表されるサーバ等の装置が携帯端末121にアプリケーションを配信するだけでなく、競合判定データの作成や更新を行っている。このようにアプリケーションの配信と競合判定データの提供を同一の装置が行う場合には、特定のアプリケーションが動作しやすくなるように、その装置が競合判定データを変更することができるようになる。たとえば、アプリケーション配信端末122に代表される装置が、悪質なアプリケーションを優先的に動作させることを意図したとする。この場合には、その悪質なアプリケーションを優先的に動作させる不正な競合判定データをこの装置自体が作成して、そのアプリケーションを携帯端末121に送信することができる。この結果として、携帯端末121側ではその悪質なアプリケーションが優先して実行されてしまうという弊害が発生する。
また、アプリケーションの追加だけでなく、たとえば携帯端末に元々備えられている基本的なソフトウェアの一部を他の基本的なソフトウェアと取り替えるような場合にも、交換後のソフトウェアの提供側が不公正な競合判定データを作成して、以前から存在するソフトウェアの起動や利用するリソースに制限を加えるようにするおそれがある。後者の場合には、基本的なソフトウェアの一部として残しておいたソフトウェアまでも、交換後のソフトウェアとの抱き合わせで使用しなければ、装置がうまく動作しないように競合判定データを作成して送信してくる可能性がある。このようなソフトウェアあるいはアプリケーション提供側の意向によって、ユーザが以前から気にいっていたソフトウェアあるいはアプリケーションまでも、ユーザが購入しなければならなくなることは、携帯端末のユーザの経済的な利益を害することになる。また、ユーザが以前から使用しているソフトウェアあるいはアプリケーションに対する不公正な競争となり兼ねない。
以上、携帯端末を例として説明したが、PHS等の比較的小規模の情報処理装置で装置内のリソースが限定されている場合に、アプリケーションを追加したり削除する等によって自装置の使用するアプリケーションの組み合わせを変更するときに、競合関係を判定する情報が操作されることで同様の問題が発生するおそれがある。また、このような恐れからリソースの制限された情報処理装置を製造するメーカ側が基本的なソフトウェアあるいは応用としてのアプリケーションの使用を特定のものに限定することは、その情報処理装置の利用範囲を狭めることになり、情報処理装置自体の価値を高めることができず、ユーザの利益を害することにもなる。
なお、以上の説明では基本的なソフトウェアを「ソフトウェア」と表現し、応用的なソフトウェアを「アプリケーション」と表現したが、本明細書の以下の記載ではこれらを特に区別せずに使用することにする。
そこで本発明の目的は、ユーザが希望するアプリケーション等のソフトウェアを選択して使用することができ、しかもこれらを使用するに際してリソースについての競合管理の適正さを確保することのできるソフトウェア競合管理システムを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、このようなリソースについての競合管理の適正さを実現することのできるソフトウェア課金システムおよびソフトウェア課金方法を提供することを目的とする。
本発明では、(イ)各種のソフトウェアを供給するソフトウェア供給源と、(ロ)このソフトウェア供給源とは独立して設けられ、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報を作成する競合情報作成装置と、(ハ)ソフトウェア供給源からソフトウェアを指定してその供給を受けるソフトウェア受け取り手段と、このソフトウェア受け取り手段の受け取ったソフトウェアを含めて複数のソフトウェアを時間的に重複して起動指示可能なソフトウェア起動指示手段と、自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる競合情報を格納する競合情報格納手段と、ソフトウェア起動指示手段が時間的に重複して複数のソフトウェアの起動を指示したとき、競合情報格納手段に格納された競合情報を参照してこれらのソフトウェアの起動を調整する起動調整手段と、ソフトウェア受け取り手段が受け取ったソフトウェアを含めた自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる新たな競合情報の作成を依頼する競合情報作成依頼手段と、この競合情報作成依頼手段の依頼に対して競合情報作成装置が競合情報を作成したときこれを競合情報格納手段の格納する新たな競合情報として競合情報の内容を更新する競合情報更新手段とを備えた情報処理装置とをソフトウェア競合管理システムに具備させる。
すなわち本発明では、情報処理装置がソフトウェア供給源からソフトウェアの供給を受けるとき、このソフトウェア供給源とは独立して設けられた競合情報作成装置に対して、このソフトウェアを自装置に従来から備えられているソフトウェアとの組み合わせで使用するときの時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報の作成を行わせることで、ソフトウェアの供給側の恣意による競合情報の作成を排除している。情報処理装置側には、複数のソフトウェアを時間的に重複して起動指示可能なソフトウェア起動指示手段と、ソフトウェア起動指示手段が時間的に重複して複数のソフトウェアの起動を指示したとき、競合情報格納手段に格納された競合情報を参照してこれらのソフトウェアの起動を調整する起動調整手段と、競合情報作成装置が競合情報を作成したときこれを競合情報格納手段の格納する新たな競合情報として競合情報の内容を更新する競合情報更新手段が設けられているので、新たなソフトウェアをダウンロードしたとき、競合情報の更新によってこのソフトウェアを含めた起動調整が可能になる。
また、本発明では(イ)それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する際の制限を示した競合情報を作成する競合情報作成装置と、(ロ)自装置に格納されているソフトウェアを指定してその削除を指示するソフトウェア削除指示手段と、複数のソフトウェアを時間的に重複して起動指示可能なソフトウェア起動指示手段と、自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる競合情報を格納する競合情報格納手段と、ソフトウェア起動指示手段が時間的に重複して複数のソフトウェアの起動を指示したとき、競合情報格納手段に格納された競合情報を参照してこれらのソフトウェアの起動を調整する起動調整手段と、ソフトウェア削除指示手段が削除を指示したソフトウェアを削除した後の自装置のソフトウェア同士の競合情報の作成を依頼する競合情報作成依頼手段と、この競合情報作成依頼手段の依頼に対して競合情報作成装置が競合情報を作成したときこれを競合情報格納手段の格納する新たな競合情報として競合情報の内容を更新する競合情報更新手段とを備えた情報処理装置とをソフトウェア競合管理システムに具備させる。
すなわち本発明では、複数のソフトウェアを備えた情報処理装置から一部のソフトウェアを削除するとき、これに応じて競合情報を作り変えることで、今まで存在したソフトウェア同士の起動制限を緩和することができるようになる。これ以外は先の発明と同様である。
また、本発明では(イ)各種のソフトウェアを供給するソフトウェア供給源と、(ロ)このソフトウェア供給源とは独立して設けられ、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報を作成する競合情報作成装置と、(ハ)ソフトウェア供給源からソフトウェアを指定してその供給を受けるソフトウェア受け取り手段と、自装置に格納されているソフトウェアを指定してその削除を指示するソフトウェア削除指示手段と、このソフトウェア受け取り手段の受け取ったソフトウェアを含めて複数のソフトウェアを時間的に重複して起動指示可能なソフトウェア起動指示手段と、自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる競合情報を格納する競合情報格納手段と、ソフトウェア起動指示手段が時間的に重複して複数のソフトウェアの起動を指示したとき、競合情報格納手段に格納された競合情報を参照してこれらのソフトウェアの起動を調整する起動調整手段と、ソフトウェア受け取り手段が受け取ったソフトウェアあるいはソフトウェア削除指示手段が削除を指示したソフトウェアを削除した後の自装置のソフトウェア同士の競合情報の作成を依頼する競合情報作成依頼手段と、この競合情報作成依頼手段の依頼に対して競合情報作成装置が競合情報を作成したときこれを競合情報格納手段の格納する新たな競合情報として競合情報の内容を更新する競合情報更新手段とを備えた情報処理装置とをソフトウェア競合管理システムに具備させる。
すなわち本発明では、先の2つの発明を組み合わせて、情報処理装置におけるソフトウェア供給源からのソフトウェアの追加と、不要になったソフトウェアの一部削除に対応させて競合情報を更新するようにしたものである。本発明でもソフトウェア供給源と競合情報作成装置が分離されているので、ソフトウェア供給源側が供給したソフトウェアを故意に優先して起動させようとする等のソフトウェアの供給側の恣意による競合情報の作成を排除することができる。
また、本発明では(イ)要求に応じて各種のソフトウェアを有料で提供するソフトウェア供給源と、(ロ)このソフトウェア供給源とは独立して設けられ、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で特定された装置で指定された複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報を有料で作成する競合情報作成装置と、(ハ)ソフトウェア供給源の提供するソフトウェアの中から自装置の使用するソフトウェアを選択する情報処理装置と、(ニ)この情報処理装置の選択したソフトウェアをソフトウェア供給源から料金を支払って受け取るソフトウェア受け取り手段と、この情報処理装置を特定する情報および新たに提供を受けたソフトウェアについての情報を競合情報作成用データとして競合情報作成装置に競合情報作成用に送付する競合情報作成用データ送付手段と、この競合情報作成用データを基にして競合情報作成装置が競合情報を作成したとき料金を支払ってこれを受け取る競合情報受け取り手段と、この競合情報受け取り手段の受け取った競合情報およびソフトウェア受け取り手段の受け取ったソフトウェアを情報処理装置に料金を請求して送付する仲介装置とをソフトウェア課金システムに具備させる。
すなわち本発明では、ソフトウェア供給源と競合情報作成装置を分離すると共に、競合情報作成装置が競合情報を作成する料金をその作成の原因となったソフトウェアに対して情報処理装置側が支払う料金と合わせて、情報処理装置側に請求できることにして、競合情報の作成料金の徴収の容易化を図っている。また、競合情報の作成を有料で行うことで作成者の責任を明確化し、これによって恣意による競合情報の作成が行われにくくしている。
また、本発明では(イ)情報処理装置が新たに使用するソフトウェアを指定させるソフトウェア指定ステップと、(ロ)このソフトウェア指定ステップで指定されたソフトウェアを特定のサーバが所定のソフトウェア供給源から有料で受け取るソフトウェア受け取りステップと、(ハ)情報処理装置を特定する情報およびソフトウェア受け取りステップでこの情報処理装置用に受けたソフトウェアについての情報を競合情報作成用データとして提供し、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報の作成を、特定のサーバがソフトウェア供給源とは独立した競合情報作成装置に対して有料で依頼する競合情報作成依頼ステップと、(ニ)この競合情報作成依頼ステップで依頼した競合情報が作成された後、競合情報作成装置から納品された競合情報およびソフトウェア受け取りステップで受け取ったソフトウェアを特定のサーバが情報処理装置に料金を請求して送付する納品ステップとをソフトウェア課金方法に具備させる。
すなわち本発明では、情報処理装置が新たに使用するソフトウェアをソフトウェア指定ステップで指定させ、これをソフトウェア供給源から有料で受け取ると共に、これら情報処理装置およびソフトウェア供給源から受け取ったソフトウェアに関する情報を用いて、ソフトウェア供給源とは独立した競合情報作成装置に対して競合情報作成依頼ステップで競合情報を有料で依頼することにしたので、ソフトウェア供給源と競合情報作成装置が同一の場合の恣意による競合情報の作成を排除することができる。しかも、競合情報を有料で依頼しこれを他の費用と共に情報処理装置側に一括して請求することで情報処理装置側の費用支払いの手間を軽減させている。
以上説明したように本発明によれば、情報処理装置がこれに使用するソフトウェアを追加するときに、そのソフトウェアを提供するソフトウェア供給源と、競合情報の作成を行う競合情報作成装置を分離したので、ソフトウェア提供側の恣意による競合情報の作成を排除することができる。また、競合情報の作成に適正な料金を簡易に支払う体系を確立することで、競合情報の作成に重みを持たせ、これによっても適正な競合情報の作成が行われる環境を構築することができる。更に、本発明では情報処理装置がこれに使用するソフトウェアを一部削除することによっても競合情報を作り直すことにしたので、競合関係で使用し辛かったソフトウェアの一方を削除することで他方のソフトウェアの起動の自由を拡大し、情報処理装置の使用環境を改善することができるという効果もある。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例におけるソフトウェア競合管理システムの構成を表わしたものである。このソフトウェア競合管理システム200は、アプリケーションを使用する情報処理装置としての携帯端末201と、これに管理のために接続された競合情報管理サーバ202と、各種アプリケーションを格納したアプリケーションサーバ203から構成されている。
まず、携帯端末201について説明する。携帯端末201は、市販の通常の携帯電話機と同様のハードウェアを備えた装置であり、装置内の全体的な制御を行う主制御部211を有している。主制御部211は、図示しない内蔵のCPU(中央処理装置)が記憶装置212内の制御プログラム記憶部213内に格納された制御プログラムを実行することで、各種の制御を行うようになっている。記憶装置212内には、本実施例の携帯端末201が使用できる各種アプリケーションを格納したアプリケーション記憶部214と、この携帯端末201の端末情報を記憶する端末情報記憶部215と、アプリケーションの実行等に関する競合情報を記憶した競合情報記憶部216も用意されている。また、携帯端末201内には、アプリケーションサーバ203から必要なアプリケーションをダウンロードしたり、競合情報管理サーバ202に対して携帯端末201自体の端末情報の送信を行う通信制御部217と、競合情報記憶部216に記憶された競合情報を参照したり修正する競合情報制御部218と、アプリケーションの起動等を制御するアプリケーション制御部219が設けられている。アプリケーション制御部219については、後に詳しく説明する。
アプリケーション記憶部214には、携帯端末201の工場出荷時にすでに格納されているアプリケーションと、アプリケーションサーバ203を通じて必要によりダウンロードしたアプリケーションとが存在する。端末情報記憶部215に記憶されている端末情報とは、単に携帯端末201の機種名だけではなく、その携帯端末201独自の端末ID(Identification)等のようにその端末固有の情報を表わしている。これは、機種名が同一であっても、ハードウェアの構成が相違する場合があるのと、同一のハードウェアの機種であっても、インストールされているアプリケーションの組み合わせによって携帯端末201のそれぞれが異なった装置として認識される必要があるからである。
次に、競合情報管理サーバ202について説明を行う。競合情報管理サーバ202は、各種のサーバと同様なハードウェアを備えた装置であり、装置内の全体的な制御を行う主制御部231を備えている。主制御部231はその内部の図示しないCPUが記憶装置232内の制御プログラム記憶部233内に格納された制御プログラムを実行することで、各種の制御を行うようになっている。記憶装置232内には、この競合情報管理サーバ202の管理する各種の携帯端末201(図では1つのみを表示)の端末情報を記憶する端末情報記憶部234が備えられている。端末情報記憶部234には、機種情報だけでなく、内部に格納されているアプリケーションの種類が、それぞれの携帯端末201別に格納されている。競合情報管理サーバ202内には、携帯端末201内の通信制御部217と各種の通信を行う通信制御部235と、競合情報を作成する競合情報作成部236も配置されている。このうち通信制御部235は、携帯端末201から送信されてくる情報を競合情報作成部236に渡す他、競合情報作成部236から出力される競合情報を携帯端末201側に送信するようになっている。ここで競合情報作成部236は、通信制御部235から渡される情報と端末情報記憶部234に格納された情報を用いて、競合情報を新たに作成するようになっている。
最後に、アプリケーションサーバ203の構成を説明する。アプリケーションサーバ203は、各種のサーバと同様なハードウェアを備えた装置であり、装置内の全体的な制御を行う主制御部241を備えている。主制御部241は図示しないCPUを内蔵しており、記憶装置242内の制御プログラム記憶部243内に格納された制御プログラムを実行することで、各種の制御を行うようになっている。記憶装置242内には、アプリケーション記憶部244が備えられており、ここには携帯端末の各機種に対応した各種のアプリケーションとこれらの属性を記した属性ファイルが対になって格納されている。アプリケーションサーバ203内の通信制御部245は、携帯端末201の通信制御部217と通信を行うようになっており、携帯端末201の要求に応じてアプリケーションをこれに送出するようになっている。
この図1では、アプリケーションサーバ203を1つだけ示したが、携帯端末201がダウンロードするアプリケーションは各種のサーバあるいは情報源から取得することが可能である。要は、アプリケーションを携帯端末201に提供する装置あるいはサーバが競合情報管理サーバ202とは異なっていることが本発明を適用する上で必要である。競合情報管理サーバ202の数も1つである必要はない。また、競合情報管理サーバ202が複数存在する場合には、端末情報記憶部234がこれらの競合情報管理サーバ202の共通する情報を管理する独立したサーバを構成することも可能である。以下の説明では、図1に示す単純な構成とする。
図2は、アプリケーションのダウンロードに関する携帯端末の処理の様子を表わしたものである。携帯端末201の主制御部211は、ユーザが携帯端末201の図示しない操作パネルを操作することによるアプリケーションのダウンロードの要求を監視している(ステップS301)。ダウンロードの要求は、たとえば図示しないディスプレイのメニュー画面からアプリケーションのダウンロードを行う項目を選択することで可能となる。ダウンロードの要求があると(ステップS301:Y)主制御部211は、あらかじめ設定されたアプリケーションサーバ203にアクセスする(ステップS302)。ユーザはこのとき携帯端末201のディスプレイに表示されたアプリケーションの一覧から所望のアプリケーションを選択する(ステップS303)。主制御部211はユーザの選択を検出すると、選択したアプリケーションのダウンロードをアプリケーションサーバ203に指示する。これにより、アプリケーションサーバの通信制御部245はアプリケーション記憶部244に格納された指定のアプリケーションとその属性ファイルを携帯端末201側の通信制御部217に送信してくる。これにより携帯端末201によるダウンロードが実行される(ステップS304)。ダウンロードされたアプリケーションと属性ファイルはアプリケーション記憶部214に格納される(ステップS305)。
この段階で、主制御部211は端末情報記憶部215に記憶されている携帯端末201の端末IDと機種名の読み出しを行う(ステップS306)。そして、アプリケーション記憶部214から属性ファイルを取り出して、これらを競合検討ファイルとして1つにまとめる(ステップS307)。
図3は、競合検討ファイルの一例を示したものである。競合検討ファイル261は、競合の検討の対象となる携帯端末201を特定するための端末IDと機種名を表わした端末情報262と、アプリケーションの属性を示す属性ファイル263から構成されている。属性ファイル263には、ダウンロードした該当のアプリケーションの名前と、そのアプリケーションが使用するリソースが記されている。図3では、「アプリA」というアプリケーションの属性ファイル263が示されている。「アプリA」というアプリケーションは、赤外線装置およびHTTP(HyperText Transfer Protocol)を使用している。この「アプリA」が、端末情報262で特定される携帯端末201で使用される際の競合を検討するためのファイルが競合検討ファイル261であるということになる。
図2に戻って説明を続ける。主制御部211は図3に示した競合検討ファイル261を携帯端末201内の通信制御部217から競合情報管理サーバ202内の通信制御部235に送信する(ステップS308)。携帯端末201と競合情報管理サーバ202の間の通信制御部217、235による通信は、電子メール等の既存の通信手段を使用してもよいし、独自の通信手段を設けて、これを使用してもよい。通信は有線によるものであってもよいし、無線によるものであってもよいことはもちろんである。
競合検討ファイル261の送信に対して、競合情報管理サーバ202から携帯端末201に競合情報が送られてきたら(ステップS301:N、ステップS309:Y)、主制御部211は競合情報記憶部216に記憶されている競合情報の入れ替えを行う(ステップS310)。これは、携帯端末201が新たなアプリケーションをダウンロードしたことに伴い、その競合情報が新たに再構成される必要があるためである。
図4は、携帯端末から競合検討ファイルが送られてきた際の競合情報管理サーバ側の処理の様子を表わしたものである。競合情報管理サーバ202側の主制御部231は携帯端末201の通信制御部217から競合検討ファイル261(図3)が送られてきたら(ステップS321:Y)、これに対応する内部情報を端末情報記憶部234から取り出す(ステップS322)。ここで内部情報とは、該当する携帯端末201の新たな競合情報を作成する上で参考にすべき情報をいう。図3に示した例では、「アプリA」というアプリケーションをダウンロードした携帯端末201の競合情報を作成するための情報となる。
図5は、競合情報管理サーバ内における内部情報の格納された端末情報記憶部の構成を示したものである。記憶装置232内の端末情報記憶部234には、内部情報としてアプリケーション情報格納部264と、マッピングテーブル265が配置されている。ここでアプリケーション情報格納部264には、図1に示したアプリケーションサーバ203に格納されており、かつ競合情報管理サーバ202が各種の携帯端末201等を通じて知りえたアプリケーションにそれぞれ1つずつ対応させたアプリケーション情報A1、A2、……が格納されている。また、マッピングテーブル265には、ハードウェアとしての各携帯端末の機種PHONE1〜PHONEMを個別に表わした機種テーブル2661〜266Mが設けられている。これらの機種テーブル2661〜266Mには、対応する携帯端末の機種ごとに、端末IDと競合情報としてのアプリケーション情報が記されている。
たとえば第1の機種テーブル2661には、端末IDが「00000A」の携帯端末についての競合情報A2と、端末IDが「00000B」の携帯端末についての競合情報A3が記されている。また、第Mの機種テーブル266Mには、端末IDが「00000C」の携帯端末についての競合情報A1と、端末IDが「00000D」の競合情報AMが記されている。
そこで、競合情報管理サーバ202では、携帯端末201から競合検討ファイルが送られてくると、競合情報作成部236が図5に示す内部情報と、競合検討ファイル内の属性ファイル263を用いて、該当の携帯端末201についての新たな競合情報を作成する(図4ステップS323)。図1に示す携帯端末201が、端末IDが「00000A」の端末であるとする。この場合、図5より、携帯端末201についての元の競合情報は、競合情報A2となる。
図6は、一例として競合情報A2についての内部情報を示したものである。内部情報271は、図3の属性ファイル263に対応するもので、アプリケーション名とそれぞれの使用するリソースが記されている。この図6から、携帯端末201の従来使用されていたアプリケーションは「アプリB」と「アプリC」の2つであり、「アプリB」はHTTPを使用し、「アプリC」はブルーツース(Bluetooth)を使用していることが分かる。ここで「HTTP」は、図3に示したように携帯端末201が「アプリA」を使用するときに競合する可能性があることになる。
図7は、今回、競合を検討すべき3つのアプリケーションにおける競合情報を示したものである。これが図4のステップS323で携帯端末201について作成された新たな競合情報272となる。この例の競合情報272は、新たに加わった「アプリA」と、すでに携帯端末201にインストールされている「アプリB」と「アプリC」の3つのアプリケーションについて、それぞれの起動要求があった場合と起動中の関係を示したものである。図で丸印「○」は、競合が生じない場合を示し、かけ印「×」は、競合が生じる場合を示している。
図7に示したような競合情報272の作成のポリシを説明する。競合情報272の作成のポリシは、競合情報管理サーバ202の性格によって異なることは当然である。本実施例の競合情報管理サーバ202では、「リソースが既に使用されている場合に、そのリソースを使用する他のアプリケーションは起動できない」というルールを適用している。たとえば今回、図1に示す携帯端末201が新たにダウンロードした「アプリA」が起動中は、「赤外線装置」および「HTTP」が使用されるので、「HTTP」を使用する「アプリB」は起動することができない。これに対して、「アプリC」は「Bluetooth」を使用するので、「アプリA」と起動に際して競合しない。
図4に戻って説明を続ける。ステップS323で新たな競合情報が作成されたら、主制御部231は端末情報記憶部234に記憶されているその携帯端末201についての内部情報の更新を行い(ステップS324)、作成された新たな競合情報を該当する携帯端末201に送信する(ステップS325)。たとえば、図1に示す携帯端末201の端末IDが「00000A」であるとする。この場合、元の競合情報A2を新たな競合情報AXに更新して、これを携帯端末201に送信することになる。これにより、図2のステップS310による、元の競合情報A2から競合情報AXへの入れ替えがその携帯端末201で可能になる。
図8は、この新たな競合情報AXについての内部情報を示したものである。図8に示した内部情報273は、図6に示した内部情報271と比べると、「アプリA」についての情報が加えられていることが分かる。
図9は、携帯端末におけるアプリケーション制御部の起動制御の様子を表わしたものである。図1と共に説明する。アプリケーション制御部219は、新たにアプリケーションの起動要求が発生すると(ステップS341:Y)、現在起動中のアプリケーションをリストアップする(ステップS342)。そして、競合情報記憶部216から起動中の全アプリケーションに対する今回起動しようとしているアプリケーションの起動の可否に関する情報を読み出す(ステップS343)。たとえば、前記した「アプリA」を起動するものとして、「アプリB」と「アプリC」が起動中であれば、図7に示す競合情報272と同様の内容を読み出すことになる。
そして、読み出した情報から今回起動しようとしているアプリケーションの起動が可能であれば(ステップS344:Y)、そのアプリケーションの起動を行う(ステップS345)。これに対して、今回起動しようとしているアプリケーションの起動が不可とされた場合には(ステップS344:N)、起動できない旨のエラー表示が携帯端末201のディスプレイに表示されたり、起動できない旨の音声表示が行われることになる(ステップS346)。このようにして、ダウンロードしたアプリケーションを含めたアプリケーションの起動管理が可能になる。
次に、携帯端末201にインストールされているアプリケーションの一部を削除する処理について説明する。携帯端末201のユーザは不要となったアプリケーションを削除することができ、これにより、アプリケーション同士の競合関係が変化することになる。
図10は、携帯端末側におけるアプリケーションを削除する場合の処理の流れを表わしたものである。図1と共に説明する。携帯端末201のユーザが不要となったアプリケーションを指定してその削除を実行させると(ステップS361:Y)、主制御部211は携帯端末201の端末IDと機種名を端末情報記憶部215から取り出し、削除されたアプリケーション名をアプリケーション記憶部214から取り出す(ステップS362)。そして、これら携帯端末201の端末IDと機種名および削除されたアプリケーション名を一まとめにして、削除データとして競合情報管理サーバ202に送信する(ステップS363)。
図11は、この削除データの構成を表わしたものである。削除データ281は、アプリケーションを削除するる携帯端末201を特定するための端末IDと機種名を表わした端末情報262と、アプリケーションの属性を示す属性ファイル263から構成されている。この点で、削除データ281の構成は、アプリケーションを削除するか追加するかで相違するものの競合検討ファイル261と共通している。ただし削除データ281を構成するアプリケーション名は、削除するアプリケーションが競合情報管理サーバ202側で特定できるものであればよく、必ずしもアプリケーション自体の名称である必要はない。
削除データを競合情報管理サーバ202に送信した後、競合情報管理サーバ202からこのアプリケーション削除に伴う競合情報が送られてきたら(図10ステップS364:Y)、図2のステップS310の場合と同様に競合情報記憶部216に記憶されている競合情報の入れ替えを行う(ステップS365)。
図12は、削除データを受信した競合情報管理サーバ側の処理の流れを表わしたものである。競合情報管理サーバ202側では、端末IDと機種名および削除されたアプリケーション名を一まとめにした削除データを受信すると(ステップS381:Y)、その携帯端末201の端末IDと機種名をキー情報として、内部情報を端末情報記憶部234から取り出す(ステップS382)。内部情報は、図6で説明したようにアプリケーション名とそれぞれの使用するリソースを記したものである。
競合情報管理サーバ202は、取り出した内部情報と削除されたアプリケーションとから新たな競合情報を作成する(ステップS383)。これについてはアプリケーションの追加について説明した競合情報の作成と逆の概念である。このためその詳細な説明を省略する。
図13は、図7に示した競合情報を有する携帯端末が図12に示す削除データを競合情報管理サーバに送信した場合の新たな競合情報を一例として表わしたものである。「アプリA」に対応する情報が新たな競合情報282ではなくなっている。新たな競合情報282が作成されたら、主制御部231は端末情報記憶部234に記憶されているその携帯端末201についての内部情報の更新を行い(ステップS384)、通信制御部235は作成された新たな競合情報を該当する携帯端末201の通信制御部217に送信する(ステップS385)。これにより、携帯端末201側では図10のステップS365の競合情報の入れ替えが行われることになる。
以上説明した実施例によれば、動的なソフトウェア競合管理システム200を提供することで、ダウンロードしたアプリケーションに対しても競合管理を適切に行うことができる。すなわち、携帯端末ごとに最適な競合情報を作成することが可能になる。
また、アプリケーション供給源は、携帯端末の機種を考慮せずにソフトウェアの供給を行うことができる。ソフトウェアの制作者も機種を考えずにリソースに関する情報を属性ファイルに記述するだけでよく、機種ごとにソフトウェアを個別に開発する必要がない。これにより、ソフトウェアの単価を引き下げることができる。
なお、競合情報管理サーバ202は、アプリケーションサーバ203から携帯端末201がダウンロードしたアプリケーションにすべてのリソースを使用する旨の設定が行われていたような場合に、そのアプリケーションが他のアプリケーションの起動を妨害する意図を持ったリソースの設定を行っているかどうかを確認し、そのアプリケーションに本来不要なリソースの設定を解除することができる。これにより、携帯端末201がダウンロードしたアプリケーションを起動中に他のアプリケーションの起動が著しく制限されるといった不都合を解消することができる。
<発明の第1の変形例>
以上説明したソフトウェア競合管理システムでは、図1に示す携帯端末201が各種のアプリケーションをダウンロードする際の競合情報の提供を行う競合情報管理サーバ202のサービスを営利ビジネスとして成立させることが可能である。これにより、携帯端末201のメーカは各種の携帯端末の製造に、またアプリケーションサーバ203側は各種のアプリケーションの提供に、従来以上に専念することができる。そこで、本発明の第1の変形例では図1に示したソフトウェア競合管理システム200を使用したソフトウェア課金システムを説明する。
図14は、ソフトウェア課金システムの構成の概要を表わしたものである。図14で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。このソフトウェア課金システム400は、インターネット401にアプリケーションサーバ203と、課金処理を行う課金サーバ402と、各種の携帯端末を製造する端末メーカの運営する端末メーカサーバ403と、携帯電話事業者としてのネットワーク運営会社が運営するネットワークサービス運営会社サーバ404が接続されている。ネットワークサービス運営会社サーバ404は携帯電話網405を有している。携帯電話網405は、無線基地局406を介してユーザ407の携帯端末201と無線で接続されるようになっている。
アプリケーションサーバ203は、図示しないが各種のアプリケーションをアプリケーション制作会社あるいは個人のアプリケーション制作者から購入したり、第三者に使用させる権利を有しており、これに伴う金銭の移動を課金サーバ402を介して行っている。また、アプリケーションサーバ203はこれらの者から買い取ったり使用を委託されたこれらのアプリケーションの内容を、アプリケーションサーバ203の所定の記憶領域に割り当てたホームページ領域に書き込んで、ホームページとしてインターネット401を通じて公開することで、ユーザ407にこれらのアプリケーションの使用を薦める商業活動を行っている。もちろん、テレビジョンや新聞、雑誌等の広告媒体を使用して、これらのアプリケーションの広告を行うことは自由である。ネットワークサービス運営会社サーバ404が運営するホームページにこれらのアプリケーションの広告を行ってもよい。
ユーザ407が、自己の所持する携帯端末201をより快適に使用したり、利用範囲を拡大する等の目的で、アプリケーションサーバ203の管理する所定のアプリケーションの購入を検討しているものとする。携帯端末201を製造している端末メーカサーバ403がその端末に元々インストールするために製造したアプリケーションについては、それらのアプリケーションの動作を端末メーカが確認している。また、このようなアプリケーション同士で動作上で競合が発生するような場合には、端末メーカ自体が競合情報を事前に作成し、携帯端末201自体に組み込んでいる。
ところが、端末メーカが関与しないアプリケーションがアプリケーションサーバ203によって取り扱われ、ユーザ407がその使用を欲した場合、そのユーザ407の携帯端末201の独自の使用環境を考慮した競合情報の提供が必要となる。この変形例のソフトウェア課金システム400では、ユーザ407から通信料金を徴収したり各種サービスの窓口となるネットワークサービス運営会社サーバ404が、アプリケーションの購入代金の徴収やアプリケーションの使用のとき必要となる競合情報に対する料金の徴収も一括して行うようになっている。したがって、ユーザ407がアプリケーションサーバ203の運営するホームページから特定のアプリケーションの購入を決定した場合にも、料金の徴収はネットワークサービス運営会社サーバ404側が一括して行うことになる。
図15は、ユーザがアプリケーションを購入する際の料金の内訳を示したものである。アプリケーションの購入料金は、アプリケーションサーバ203側に支払うアプリケーション自体の料金(アプリケーション料金)411と、そのアプリケーションに対する競合情報を作成する競合情報作成料金412と、ネットワークサービス運営会社サーバ404側の手数料413からなる。ここで、競合情報の作成は、端末メーカが行うようになっている。これは、携帯端末201を設計し製造した会社としてそのハードウェアに対するデータを所有しており、かつ工場出荷時にインストールしている基本ソフトウェアや、アプリケーションサーバ203が過去に取り扱った各種のアプリケーションが使用するリソースについてのデータを保有しこれらを機種別等に管理することが可能であるからである。また、端末メーカに各種アプリケーションに対する競合情報の作成を集中させることで、需要が見込める新規のアプリケーションが市場に登場した段階で、需要者の数の予測で1ユーザ当たりの競合情報作成料金の単価を引き下げることができ、端末メーカ以外のソフトウェア制作者の制作するアプリケーションの販売増大に寄与することができる。
図16は、この変形例のソフトウェア課金システムにおける各種処理の流れを図解したものである。ここでは、課金サーバ402の処理は省略している。携帯端末201のユーザ407がアプリケーションを購入したとする。ネットワークサービス運営会社サーバ404は、そのアプリケーションの購入料金421をアプリケーションサーバ203に支払う。購入料金の代わりに使用料金であってもよい。また、ネットワークサービス運営会社サーバ404は、携帯端末201の端末IDと機種名および既にその携帯端末201で使用しているアプリケーション等の必要なデータ422を端末メーカサーバ403に送って競合情報の作成依頼を行う。このとき、携帯端末201で新たに使用するアプリケーションについての情報を端末メーカサーバ403に提供する。端末メーカサーバ403は、このアプリケーションに関する情報をアプリケーションサーバ203から直接入手してもよい。
端末メーカサーバ403は、実施例で説明した競合情報管理サーバ202としての機能を備えており、ユーザ407の携帯端末201用の競合情報を作成して、これをネットワークサービス運営会社サーバ404に納品423する。ネットワークサービス運営会社サーバ404はこれを携帯端末201に送信424する。一方、端末メーカサーバ403の方は、競合情報の作成に対する代金をネットワークサービス運営会社サーバ404に請求425する。そこで、ネットワークサービス運営会社サーバ404はこれに対する代金の支払い426を行う。そして、図15で説明したようにネットワークサービス運営会社サーバ404は、各種仲介の手数料を付加してユーザ407に対して料金請求427を行う。このとき、ネットワークサービス運営会社サーバ404は、たとえば月々の携帯端末201の利用料金と一括して料金請求を行うことで、請求事務を簡素化して手数料を引き下げることができる。ユーザ407は、この料金の支払い428を行う。ユーザ407による料金の支払い等の処理を課金サーバ402が代行してもよいことはもちろんである。
以上説明した第1の変形例のソフトウェア競合管理システム200では、携帯端末メーカが競合情報を作成するようになっている。これにより、リソースの制限される場合の多いローエンド端末であっても、競合情報を積極的に活用して新しいソフトウェアを活用したり、不要なソフトウェアを削除してユーザの使用頻度の高いソフトウェアを快適に使用させることができる。また、携帯端末メーカはハードウェアやそれぞれの機種に備えられているソフトウェアを熟知しているので、採用の対象となるソフトウェアと端末IDと機種名といった簡単な情報を受信するだけで的確な競合情報を作成することができる。
また、携帯端末のユーザは、これまでダウンロードの保証されなかったソフトウェアをダウンロードして活用することができ、携帯端末メーカもこれによる競合情報の売り上げによって収入を得る道を広げることができる。もちろん、アプリケーション供給源あるいはソフトウェアの制作者は、ソフトウェアの取り扱いによって収益を得ることができ、ネットワークサービス運営会社サーバ404も手数料収入を得ることができる。
<発明の第2の変形例>
図17は、本発明の第2の変形例における携帯端末の構成の要部を表わしたものである。携帯端末201Aは、その記憶装置212A内に、新たに解析データ記憶部501を備えている。また、制御プログラム記憶部213Aには、先の実施例の制御に追加する形でアプリケーションのカテゴリを解析して重複したアプリケーションのインストールを制限する制御プログラムが格納されている。更に、携帯端末201A内にはカテゴリ解析部505が新たに設けられており、解析データ記憶部501に格納された解析データを使用して、新たにダウンロードされたアプリケーションのカテゴリを解析して、リソースが共通する場合には、図1に示した競合情報管理サーバ202に対する競合検討ファイルの送信を行わないようにしている。これは、同一のカテゴリのアプリケーションの場合、使用するリソースが共通する場合が多いのと、ユーザがこれら同一のカテゴリのアプリケーションについては同時に起動する必要がなく、そのうちの1つを起動する場合が多い事実に着目している。これにより、競合情報管理サーバ202の負担が軽減する。
図18は、この第2の変形例で携帯端末が新たなアプリケーションをダウンロードする場合の処理の要部を表わしたものであり、実施例の図2に対応するものである。ここでは、図2のステップS305以降に対応する処理について図示することにする。すなわち、携帯端末201Aはアプリケーションのダウンロードの要求があると、図1に示すアプリケーションサーバ203にアクセスして、そのアプリケーションと属性ファイルをダウンロードし、アプリケーション記憶部214に格納する(図18ステップS305)。この後、カテゴリ解析部505は、属性ファイルを読み出す(ステップS601)。属性ファイルには、ダウンロードした該当のアプリケーションの名前と、そのアプリケーションが使用するリソースが記されている。
カテゴリ解析部505はアプリケーションの名前をキーとして解析データ記憶部501を検索する(ステップS602)。解析データ記憶部501には、図1に示したアプリケーションサーバ203からその取り扱うアプリケーションの名前とカテゴリ等の解析データが随時送信され、その内容が更新されている。カテゴリ解析部505は、ダウンロードしたアプリケーションのカテゴリを判別し(ステップS603)、アプリケーション記憶部214に既に記憶させているインストール済みのアプリケーションとカテゴリとリソースが一致するアプリケーションが存在するかどうかをチェックする(ステップS604)。そして、カテゴリとリソースが一致するアプリケーションが既に存在した場合には(ステップS604:Y)、そのアプリケーションと非常に似通ったアプリケーションをダウンロードしたものと判定する。そして、実施例で説明した競合検討ファイル261(図3参照)を競合情報管理サーバ202に送信する必要がないものとして、処理を終了させる(リターン)。たとえばほぼ同様の機能を持ったブラウザや電話帳のアプリケーションをダウンロードした場合がその例である。
これに対して、既にインストールしているアプリケーションとカテゴリとリソースが完全に一致するものが存在しなかった場合には(ステップS604:N)、ステップS306に進んで、主制御部211は端末情報記憶部215に記憶されている携帯端末201の端末IDと機種名の読み出しを行う。これ以降は実施例の図2に示した処理と同様である。この場合には、競合情報管理サーバ202に競合検討ファイル261が送信されて、競合情報の受信を待機することになる(図2ステップS308、S309参照)。たとえばアドレス帳という同一カテゴリのアプリケーション同士でも、一方は検索したアドレスから電話を掛ける機能を持っているのに対して、他方は単にアドレスを登録したり検索する機能しかもっていないような場合には、使用するリソースが一部異なる。このような場合には、新たなアプリケーションをダウンロードした段階で競合情報管理サーバ202に競合検討ファイル261の送信が行われることになる。
もっとも、単にアプリケーションの使用するリソースが完全に一致することを判別した時点で、競合情報管理サーバ202に競合検討ファイル261を送信する処理を省略するソフトウェア競合管理システムが存在してもよい。これにより、システムを構成する携帯端末等の各装置の処理を単純化することができる。また、解析データ記憶部501を省略することができる。システムによってはカテゴリが一致した時点で、リソースの異同を判別することなく、競合情報管理サーバ202に競合検討ファイル261を送信する処理を省略することもできる。
この第2の変形例のソフトウェア競合管理システムによれば、ユーザが携帯端末201Aに比較的多くのアプリケーションをダウンロードしても、競合情報記憶部216に格納する競合情報の増加を軽減することができるという効果が生じる。
以上の実施例および変形例では、応用ソフトウェアとしてのアプリケーションを携帯端末にダウンロードして使用したり、アプリケーションの一部を削除する場合のリソースの競合関係を調整する場合を取り扱った。本発明はこのようなアプリケーションに限定されるものではない。すでに説明したように携帯端末に備えられている基本的なソフトウェアを他の基本的なソフトウェアに交換する場合にも本発明の適用が可能である。
また、実施例では携帯端末を例に挙げて説明したが、リソースが制限される比較的小規模の情報処理装置の全般に本発明を適用することができることも当然である。
更に、本発明の第2の変形例では課金サーバを使用したが、これを省略してネットワークサービス運営会社サーバ404が金銭の授受を直接管理してもよい。
本発明の一実施例におけるソフトウェア競合管理システムの構成を表わしたブロック図である。 本実施例でアプリケーションのダウンロードに関する携帯端末の処理の様子を表わした流れ図である。 本実施例で競合検討ファイルの一例を示した説明図である。 本実施例で携帯端末から競合検討ファイルが送られてきた際の競合情報管理サーバ側の処理の様子を表わした流れ図である。 本実施例で競合情報管理サーバ内における内部情報の格納された端末情報記憶部の構成を示した説明図である。 本実施例で一例として競合情報A2についての内部情報を示した説明図である。 本実施例で今回競合を検討すべき3つのアプリケーションにおける競合情報を示した説明図である。 本実施例で新たな競合情報AXについての内部情報を示した説明図である。 本実施例で携帯端末におけるアプリケーション制御部の起動制御の様子を表わした流れ図である。 本実施例で携帯端末側におけるアプリケーションを削除する場合の処理の流れを表わした流れ図である。 本実施例で削除データの構成を表わした説明図である。 本実施例で削除データを受信した競合情報管理サーバ側の処理の流れを表わした流れ図である。 図7に示した競合情報を有する携帯端末が図12に示す削除データを競合情報管理サーバに送信した場合の新たな競合情報を示した説明図である。 本発明の第1の変形例におけるソフトウェア課金システムの概要を示すシステム構成図である。 第1の変形例におけるユーザがアプリケーションを購入する際の料金の内訳を示した説明図である。 第1の変形例における各種処理の流れを示した説明図である。 本発明の第2の変形例における携帯端末の構成の要部を表わしたブロック図である。 第2の変形例で携帯端末が新たなアプリケーションをダウンロードする場合の処理の要部を表わした流れ図である。 従来の第1の提案によるソフトウェア競合管理システムの概要を示したブロック図である。 従来の第2の提案によるソフトウェア競合管理システムの構成の概要を表わしたブロック図である。
符号の説明
200 ソフトウェア競合管理システム
201、201A 携帯端末
202 競合情報管理サーバ
203 アプリケーションサーバ
211、231、241 主制御部
213、213A、233、243 制御プログラム記憶部
214 アプリケーション記憶部
215、234 端末情報記憶部
216 競合情報記憶部
217、235、245 通信制御部
218 競合情報制御部
236 競合情報作成部
244 アプリケーション記憶部
261 競合検討ファイル
400 ソフトウェア課金システム
403 端末メーカサーバ
404 ネットワークサービス運営会社サーバ
407 ユーザ
411 アプリケーション自体の料金
412 競合情報作成料金
413 手数料
501 解析データ記憶部
505 カテゴリ解析部

Claims (9)

  1. 各種のソフトウェアを供給するソフトウェア供給源と、
    このソフトウェア供給源とは独立して設けられ、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報を作成する競合情報作成装置と、
    前記ソフトウェア供給源からソフトウェアを指定してその供給を受けるソフトウェア受け取り手段と、このソフトウェア受け取り手段の受け取ったソフトウェアを含めて複数のソフトウェアを時間的に重複して起動指示可能なソフトウェア起動指示手段と、自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる前記競合情報を格納する競合情報格納手段と、前記ソフトウェア起動指示手段が時間的に重複して複数のソフトウェアの起動を指示したとき、前記競合情報格納手段に格納された競合情報を参照してこれらのソフトウェアの起動を調整する起動調整手段と、前記ソフトウェア受け取り手段が受け取ったソフトウェアを含めた自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる新たな競合情報の作成を依頼する競合情報作成依頼手段と、この競合情報作成依頼手段の依頼に対して前記競合情報作成装置が競合情報を作成したときこれを前記競合情報格納手段の格納する新たな競合情報として競合情報の内容を更新する競合情報更新手段とを備えた情報処理装置
    とを具備することを特徴とするソフトウェア競合管理システム。
  2. それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する際の制限を示した競合情報を作成する競合情報作成装置と、
    自装置に格納されているソフトウェアを指定してその削除を指示するソフトウェア削除指示手段と、複数のソフトウェアを時間的に重複して起動指示可能なソフトウェア起動指示手段と、自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる前記競合情報を格納する競合情報格納手段と、前記ソフトウェア起動指示手段が時間的に重複して複数のソフトウェアの起動を指示したとき、前記競合情報格納手段に格納された競合情報を参照してこれらのソフトウェアの起動を調整する起動調整手段と、前記ソフトウェア削除指示手段が削除を指示したソフトウェアを削除した後の自装置のソフトウェア同士の競合情報の作成を依頼する競合情報作成依頼手段と、この競合情報作成依頼手段の依頼に対して前記競合情報作成装置が競合情報を作成したときこれを前記競合情報格納手段の格納する新たな競合情報として競合情報の内容を更新する競合情報更新手段とを備えた情報処理装置
    とを具備することを特徴とするソフトウェア競合管理システム。
  3. 各種のソフトウェアを供給するソフトウェア供給源と、
    このソフトウェア供給源とは独立して設けられ、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報を作成する競合情報作成装置と、
    前記ソフトウェア供給源からソフトウェアを指定してその供給を受けるソフトウェア受け取り手段と、自装置に格納されているソフトウェアを指定してその削除を指示するソフトウェア削除指示手段と、前記ソフトウェア受け取り手段の受け取ったソフトウェアを含めて複数のソフトウェアを時間的に重複して起動指示可能なソフトウェア起動指示手段と、自装置内のソフトウェア同士の組み合わせによる前記競合情報を格納する競合情報格納手段と、前記ソフトウェア起動指示手段が時間的に重複して複数のソフトウェアの起動を指示したとき、前記競合情報格納手段に格納された競合情報を参照してこれらのソフトウェアの起動を調整する起動調整手段と、前記ソフトウェア受け取り手段が受け取ったソフトウェアあるいは前記ソフトウェア削除指示手段が削除を指示したソフトウェアを削除した後の自装置のソフトウェア同士の競合情報の作成を依頼する競合情報作成依頼手段と、この競合情報作成依頼手段の依頼に対して前記競合情報作成装置が競合情報を作成したときこれを前記競合情報格納手段の格納する新たな競合情報として競合情報の内容を更新する競合情報更新手段とを備えた情報処理装置
    とを具備することを特徴とするソフトウェア競合管理システム。
  4. 前記競合情報作成依頼手段は自装置内でのソフトウェア同士の組み合わせによる競合の有無を検討するためのファイルとして競合検討ファイルをソフトウェアごとに用意しており、これら競合検討ファイルには該当するソフトウェアの属性を示す情報として、ソフトウェア名とそのソフトウェア名のソフトウェアが使用するリソースの名称を含んでいることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載のソフトウェア競合管理システム。
  5. 前記競合情報作成依頼手段は自装置内でのソフトウェア同士の組み合わせによる競合の有無を検討するためのファイルとして競合検討ファイルを用意しており、競合検討ファイルには自装置を特定するための情報として、自装置の機種名と自装置の固有のIDを含んでいることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載のソフトウェア競合管理システム。
  6. 要求に応じて各種のソフトウェアを有料で提供するソフトウェア供給源と、
    このソフトウェア供給源とは独立して設けられ、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で特定された装置で指定された複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報を有料で作成する競合情報作成装置と、
    前記ソフトウェア供給源の提供するソフトウェアの中から自装置の使用するソフトウェアを選択する情報処理装置と、
    この情報処理装置の選択したソフトウェアを前記ソフトウェア供給源から料金を支払って受け取るソフトウェア受け取り手段と、この情報処理装置を特定する情報および新たに提供を受けた前記ソフトウェアについての情報を競合情報作成用データとして前記競合情報作成装置に競合情報作成用に送付する競合情報作成用データ送付手段と、この競合情報作成用データを基にして前記競合情報作成装置が競合情報を作成したとき料金を支払ってこれを受け取る競合情報受け取り手段と、この競合情報受け取り手段の受け取った競合情報および前記ソフトウェア受け取り手段の受け取ったソフトウェアを前記情報処理装置に料金を請求して送付する仲介装置
    とを具備することを特徴とするソフトウェア課金システム。
  7. 前記情報処理装置は携帯通信端末であり、前記競合情報作成装置はこの携帯通信端末の製造メーカの運営する装置であり、前記仲介装置は前記携帯通信端末の通信事業者の扱う装置であることを特徴とする請求項6記載のソフトウェア課金システム。
  8. 情報処理装置が新たに使用するソフトウェアを指定させるソフトウェア指定ステップと、
    このソフトウェア指定ステップで指定されたソフトウェアを特定のサーバが所定のソフトウェア供給源から有料で受け取るソフトウェア受け取りステップと、
    前記情報処理装置を特定する情報およびソフトウェア受け取りステップでこの情報処理装置用に受けた前記ソフトウェアについての情報を競合情報作成用データとして提供し、それぞれのソフトウェアが使用するリソースとの関係で1つの装置で特定の複数のソフトウェアが時間的に重複して起動する場合の制限を示した競合情報の作成を、前記特定のサーバが前記ソフトウェア供給源とは独立した競合情報作成装置に対して有料で依頼する競合情報作成依頼ステップと、
    この競合情報作成依頼ステップで依頼した競合情報が作成された後、前記競合情報作成装置から納品された競合情報および前記ソフトウェア受け取りステップで受け取ったソフトウェアを前記特定のサーバが前記情報処理装置に料金を請求して送付する納品ステップ
    とを具備することを特徴とするソフトウェア課金方法。
  9. 前記情報処理装置に対しては、ソフトウェアの料金と前記競合情報の作成料に所定の手数料を加算した額を料金として請求することを特徴とする請求項8記載のソフトウェア課金方法。
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