WO2004096044A1

WO2004096044A1 - 体動検知装置及び該装置を利用した各種器具

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Publication number: WO2004096044A1
Application number: PCT/JP2003/005618
Authority: WO
Inventors: Seijiro Tomita
Original assignee: Seijiro Tomita
Priority date: 2003-05-02
Filing date: 2003-05-02
Publication date: 2004-11-11
Also published as: AU2003231380A1

Abstract

空気圧を利用し、人や動物の体動を検知して、当該人や動物の体調等の判定に利用できる体動検知装置及び該体動検知装置を利用した監視装置等の各種器具を提供するため、体動検知装置を、空気が封入されたエアーパッドと、該エアーパッド内の空気圧の変化を検知するセンサーと、を有して構成されてなる体動検知装置を技術的前提とし、上記エアーパッドとセンサー部とを、気密状態で連通接続し、該エアーパッド内には、スポンジ状の発泡ウレタン樹脂を封入して、該発泡ウレタン樹脂の弾性復元力で、常にエアーパッド内の圧力を一定に保持できるように構成し、かつ、上記エアーパッドには、空気圧補充のためのエアーポンプを接続可能に構成した。

Description

糸田

体動検知装置及ぴ該装置を利用した各種器具技術分野

この発明は、空気圧を利用し、人や動物の体動を検知して、当該人や動物の体調等の判定に利用できる体動検知装置及び該体動検知装置を利用した監視装置等の各種器具に関する。

背景技術

従来から空気や液体等の流体圧を利用し、人や動物等の体動を検知し、医学的な治療等に役立てる技術が種々提案されている。その一例として、例えば、特開平 5— 1 9 2 3 1 5号や特許第 2 6 1 8 6 3 0 号等がある。

前者の技術は、寝具や座布団等に人が就寝し或は座っていることをエアーマツト状の検出手段で検知することにより睡眠状態を判別する技術に関するものであり、後者の技術は、人間の睡眠のリズムを電圧変化で検出し、人間の睡眠のリズムに合わせてアラームを鳴らす電子時計に関する技術である。

しかしながら、上記従来の提案された各種体動検知手段及びこれを用いた各種商品に関する提案にあっては、体動を検知する最も重要なエアーセンサー部の構造が非常に曖昧であって、具体的にどのような構成を採用することで、常にエアーセンサー部の圧力を一定に保持するか、といった構成や、気密性を有して構成されてはいても、経時使用により空気圧が自然に低下するのを如何に防止するか、という空気圧を利用した体動検知装置にとっては不可欠な構成が全く開示されておらず、その結果、非常に安価で安全な空気圧を利用した体動装置の商品化が達成されていないのが現状である。

この発明はかかる現状に鑑み創案されたものであって、その第 1の目的とするところは、常態においてエアーセンサー部の空気圧を自然に一定圧力に保つことができ、かつ、経時使用して減圧したエアーセンサ一部の内圧を、簡単に一定圧へと昇圧させることができる、非常に安価で安全性が高く、体動検知性能も高い体動検知装置を提供しようとするものである。

また、本発明の第 2の目的は、上記構成からなる安価で安全性が多く、体動検知性能も高い体動検知装置を、車両のシートベルトや座席に該体動検知手段を配置して運転者や同乗者の体調を監視し、居眠り事故等を未然に防止し安全運転の励行を促がせる装置やエアコンの快適度検出装置、車椅子や椅子、布団、座布団、ベッド等に該体動検知手段を配置したもの、血流や血圧、心拍数或は呼吸の状態を検知する装置や重症患者に好適な呼吸を利用した意思伝達装置、呼吸や心拍データによる運動力トレーニング装置、生死確認装置、うそ発見器、ゲームコントロール器、万歩計、生理日判定器具、時差ボケ判定装置、乳幼児の S I D (突然死）の防止装置やストレス等の検出装置、無呼吸検出装置、各種介護器具、靴などの履物、ベルトやアクセサリー、パッド等の装身具や衣服、目覚まし時計、徘徊老人やペットの移動検知装置等に取り付けてデータを採取することが可能であると共に、心拍数や呼吸数に対応させてゲームのストーリー展開を変更する、という制御手段としても利用することができ、さらには、本発明では、心拍、呼吸等の検出データを人に気付かせることなく自然の状態で測定すること 'ができるので、これを商品のマーケティング情報として利用したり、映画や音楽等のインパクト効果等を確認する装置として利用することができる技術を提供しょうとするものである。

さらに、本発明の最大の特徴は、上記心拍や呼吸の検出データを、予め採取したサ一力ディアンデータと比較することで、より正確な生体情報を迅速に得られる技術を提供しようとするものである。

発明の開示

本発明は以下の手段により前記様々な課題を一気に解決するものである。

先ず、請求の範囲 1に記載の本発明は、空気が封入されたエアーパッドと、該エアーパッド内の空気圧の変化を検知するセンサーと、を有して構成されてなる体動検知装置を技術的前提とし、上記エアーパッドとセンサー部とを、気密状態で連通接続したことを特徴とするものである。

この場合、前記エアーパッド内には、請求の範囲 2に記載したように、発泡ウレタン樹脂（スポンジ）を封入し、該発泡ウレタン樹脂の弾性復元力で、常にエアーパッド内の圧力を一定に保持できるように構成するのが望ましい。

また、請求の範囲 3に記載の本発明は、前記エアーパッドに、空気圧補充のためのエアーポンプが接続可能な流路が形成され、該流路には、エアーパッド内の空気の流出を防止する逆止弁を配設し、エアーパッド内の圧力が不足したときには、容易に復元させることができるように構成したことを特徴とするものである。

次に、請求の範囲 4に記載の本発明は、前記センサーとエアーパッドとを、パイプゃチューブ等の中空部材を介して気密状に連通接続したことを特徴とするものである。

勿論、この発明にあっては、このような中空部材を用いることなく、請求の範囲 5に記載したように、前記センサーを、エアーパッド内に封入し一体化することで、より小型で商品としての適用性を大幅に向上させることができるように構成したことを特徴とするものである。また、この発明にあっては、請求の範囲 6に記載したように、前記センサーを作動させる電源を、圧電素子を利用した自己発電装置を用いることで、外部電源を不要となし、いずれの商品にも簡単に取り付けることができるように構成したことを特徴とするものである。この場合、上記圧電発電装置は、請求の範囲 7に記載したように、前記ェァーパッド内に封入し一体化することで、より小型化を図ることができる。

このように構成されてなる体動検知装置により検出された心拍データ及び/又は呼吸データは、請求の範囲 8に記載したように、予め揉取したサ一力ディアンリズムデータと比較することでより高精度のデータが得られる。

サ一力ディアンリズムとは、およそ 2 4時間の周期で、繰り返し変動する内因性の生物リズムをいい、日常生活における心拍変動のサー力ディアンリズムは、個体の生理的、病態的変化を知る上で有効な手段であり、例えば、心拍の周波数や呼吸の周波数並びにこれらの単位時間当たりの数は、その人の体格や年齢、性別及び人種によって千差万別であり、これらを 2 4時間或は一定時間毎に測定し、必要なノィズを除去し補正処理することで、個体を特定することは不可能ではない。本発明では、このような 2 4時間或は一定時間毎に測定された心拍の周波数や呼吸の周波数並びにこれらの単位時間当たりの数と検出データとを比較することで、当該検出データを判定する。

即ち、心拍の R R間隔の 1拍毎の変動を瞬時に測定することにより心臓の自律神経緊張の指標を得ることができ、これを心不全や冠動脈疾患、急性心筋梗塞を検知することができる。

この心拍変動を検知するためには、全心拍変動（時間領域）の評価と、心拍の周期変動の周波数成分をパワースペクトル解析（周波数領域）することで求めることができる。このパワースペクトル解析は、請求の範囲 9に記載したように、血管の運動活動や体温調整及びレニンーアンジォテンシン系に関係する 0〜 0 . 0 5 H zの低周波成分（L F ) と、圧受容体系と関係する 0 . 0 5〜0 . 2 0 H zの中周波成分 (M F ) と、呼吸変動に関係する 0 . 2 0〜0 . 3 5 H zの高周波成分（H F ) から求められる。

このようにして得られた周波成分から、統計学的に有意義な数、パヮー及び周波数帯中央値に関する情報を得て、 D Cノイズを差し引いたり、補正値によって自己相関アルゴリズムを判定することができる。即ち、周波数領域における低周波成分のパワースペクトルは、日中の身体的、精神的活動、体位等の種々の外的要因により影響を受ける。また、夜間には、 0 . 0 5 H _Z以下のゆっくりとした周期的変動、つまり、周期的変動と非周期的変動がみられる。 1 日の時間帯により心拍変動が異なるということは、心血管系事故が早期に多い、という経験的事実が指摘されている。覚醒と同時に交感神経活性は高まり、夜間に見られた副交感神経活性の亢進が減退する。夜間における低周波成分と高周波成分のパワーの変化が最大となるのは AM 3 ： 0 0〜A M 5 ： 0 0或は AM 6 : 0 0頃である。

2 4時間の各々の時間帯における特徴は、健常者の場合、夜間では心拍変動のトータルパワーが減少し、低周波成分と高周波成分は増加し、中周波成分は減少する。日内変動は年齢によっても影響を受け、加齢とともに自律神経系の反応は減少することが知られている。本発明は、これらを明らかにした上で、心拍変動の日内変動が各種心疾患の病態、例えば、急性心筋梗塞や一過性心筋虚血発作、脳血管事故、重症不整脈、心突然死等の心血管事故の判定や予後予測のデータとして活用することに特徴を有する。

図 1は、 6 1歳の女性の日常生活における心拍変動のパワースぺクトル解析の 1例を示しており、（A ) は、 2 4時間にわたる心電図 R R間隔の時系列データを 5分毎の区域に分けスぺクトル解析した図を、 ( B ) は平均 R R間隔の時系列データを示している。この図からも明らかなように、夜間睡眠中には、交感神経活動の減退と副交感神経活動の亢進により、心拍数は減少し、その反映として、低周波成分（L F ) と高周波成分（H F ) のパワー及ぴ振幅が著しく増加し、 L F Z H F比は減少することが判る。また、覚醒中は、自律神経活動が活発となることから、身体的ストレスや情緒的ストレス、呼吸、食事、体位等の外因性の影響を受け、血漿中の力テコラミン濃度やコルチゾールをはじめとする各種ホルモン等の生体神経内分泌性因子に内因性の日内変動（サ一力ディアンリズム）が存在することが判っている。勿論、血圧や心拍等の生体機能の多くのものにも内因性のサ一力ディァンリズムがあることが判っている。本発明は、このような各種のサー力ディアンリズムを解析し、これにリアルタイムで検出された心拍や呼吸のデータとを比較することで、検出データを判定することは勿論、これらを例えば 1ヶ月単位或は 1年単位で集積し、当該被測定者のサ一力ディアンリズムデータを蓄積することで、当該被測定者特有のサ一力ディアンリズムパターンをより高精度化し、これによつて、リアルタイムで得られる心拍 ·呼吸データから被測定者の体調を高精度に判定することができるように構成したことを特徴とするものである。請求の範囲 1 0に記載の発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 9のいずれかに記載の体動検知装置を少なくとも一対用い、これら各体動検知装置からの検出データの差を演算処理することで、体の内部方向の検出位置を、所謂 3次元探査で特定可能としたことを特徴とするものである。

請求の範囲 1 1に記載の発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0 のいずれかに記載の構成からなる体動検知手段を、車両のシートベルトまたは車両の座席に取り付け、シートベルトの着用状態や、運転者の眠気やイライラ、焦燥感等の危険で不快な状態を素早く検知し、安全運転が励行できるような監視装置に適用したことを特徴とするものである。

請求の範囲 1 2に記載の発明は、請求の範囲 1 0に記載の発明において、車両の外部にマイクロフォンを取り付け、前記体動検知装置から得られた心拍データや呼吸データから上記マイク口フォンで得られた情報をキャンセルし補正することを特徴とするものである。

請求の範囲 1 3に記載の発明は、車両のシートベルトゃ車両の座席に取り付けられた体動検知手段で得られた呼吸数や心拍数のデータに基づいて運転者の居眠り状態ゃストレスを検知した後、該検知データに基づいてブザー等のアラームや音楽を流す覚醒 · ストレス解消手段を作動させたり、或は、エアコン等の運転状態の適否を自動的に制御するように構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 1 4に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を車椅子や椅子、布団、座布団、べッドに配置したことを特徴とするものである。

'請求の範囲 1 5に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、靴やブーツ、スリッパ等の履物に配置して構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 1 6に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、血流や血圧、心拍数或は呼吸の状態を検知する医療装置に適用した場合を特徴とするものである。請求の範囲 1 7に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体'動検知手段により得られる呼吸数や心拍によつて、例えば、重症患者等の意思を伝達可能な意思伝達装置として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 1 8に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段で得られた呼吸数や心拍数のデータにより運動量を計測する、例えばァスリート向けの運動力トレー二ング装置として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 1 9に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸の有無や心拍の有無を検出し、これを例えばィンターネットゃ携帯端末等の通信手段で送信することで、人や動物の生死を遠隔地からでも判定することができる生死確認装置として構成したことを特徴とするものである。請求の範囲 2 0に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸の変動や心拍の変動に基づいて、言動の真偽を判定するうそ発見器として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 2 1に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を計数し、これを表示する万歩計として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 2 2に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動から生理日を判定する生理日判定器具として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 2 3に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動から時差ボケを判定する時差ボケ判定装置として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 2 4に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動に基づいて、例えば、介護が必要か否かを判定したり、被介護者の体調を判別するデータとして利用するように構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 2 5に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して乳幼児の S I D (突然死）や無呼吸の発生を監視し、該状態を検知したときに弱い刺激を供与し、或は音を発生させて S I D 状態や無呼吸状態を解除させる突然死防止装置として構成したことを特徴とするものである。 '

請求の範囲 2 6に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して R E M睡眠又は N O N R E M睡眠状態を検出し、アラーム設定時刻に近い R E M睡眠のときに、アラームを作動させる目覚まし時計として構成したことを特徴とするものである。

.請求の範囲 2 7に記載した本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、ベルトやアクセサリー或はパット等に配置した装身具として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 2 8に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、人や動物の体又は衣服や装身具或は首輪に配設し、該体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して、例えば、徘徊老人やペットの移動位置を、 G P Sやインターネット、携帯端末等を利用して検出する移動検知装置として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 2 9に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、例えば、パネリスト等の人体又は衣服や装身具に配設し、該体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を、パネリスト等に気付かれずに自然な状態で検知して、該検出データを商品のマーケティング情報として、或は、映画や音楽等のインパクト効果等を確認するために利用することができる商品効果確認装置として構成したことを特徴とするものである。

請求の範囲 3 0に K載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知装置を、ゲーム遊戯者に装着させ、該ゲーム遊戯者の心拍数や呼吸数からその興奮度や緊張度をランク付けて判定し、このランクの指令信号に基づいてゲームストーリ一の展開を異ならしめることができるゲームコントロール器として構成したことを特徴とするものである。

図面の簡単な説明

図 1は、 6 1歳の女性の日常生活における心拍変動のパワースぺクトル解析の 1例を示しており、（A ) は、 2 4時間にわたる心電図 R R 間隔の時系列データを 5分毎の区域に分けスぺクトル解析した図を、 ( B ) は平均 R R間隔の時系列データを示すチヤ一トグラフである。図 2は、本発明の実施の形態に係る体動検知装置の概略的な構成を示す説明図である。

図 3は、図 2の A _ A線拡大断面図である。

図 4は、体動検知装置の圧力検出回路例を示すプロック図である。図 5は、同体動検知装置のセンサーを駆動制御する圧電発電装置の回路例を示す回路図である。 '

図 6は、体動検知装置の他の構成例を示す一部切欠説明図である。図 7は、本体動検知装置を車のシートベルトや座席に装着した例を示す説明図である。

図 8は、本体動検知装置をマットレスに装着した例を示す説明図である。

図 9は、本体動検知装置をべッド及ぴ枕に装着した例を示す説明図である。

図 1 0は、本体動検知装置を、人の衣服やベルト等に取り付けた例を示す説明図である。

図 1 1は、本体動検知装置を眼鏡に適用した例を示す斜視図である。図 1 2は、本体動検知装置を椅子に適用した例を示す斜視図である。図 1 3は、本体動検知装置を車椅子に適用した例を示す斜視図である。

図 1 4は、本体動検知装置をストレツチヤ一に適用した例を示す斜視図である。

図 1 5は、本体動検知装置をトレーニングマシーンに適用した例を示す説明図である。

発明を実施するための最良の形態以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。

図 2と図 3は、本発明を実施する第 1形態例に係る体動検知装置 1 を示しており、該体動検知装置 1は、内部に含気スポンジ等の発泡ゥレタン樹脂 2が封入されたエアーパッド 3と、該エアーパッド 3内の空気圧の変化を検知するセンサー 4と、を有して構成されており、該エアーパッド 3とセンサー 4とは、可撓性の中空チューブ 5で気密状態を保持して連通接続されて構成されている。

発泡ウレタン樹脂 2は、エアーパッド 3内を一定の膨張状態を保つようにエアーパッド 3内に充填されており、エアーパッド 3が外力により変形した後、該外力が作用しなくなったときに、素早く元の膨張状態に復元するように作用する。

エアーパッド 3は、平面形状が矩形の袋状体で気密性が保持されるように、これも気密性を保持できる接着剤で貼合されて形成されており、その一部には、エアーパッド内部と連通するパイプ 6の一端部が突設されている。勿論、このパイプ 6の回りからもエアーが漏れないように、上記接着剤でシールされる。同様に、センサー 4と中空チューブ 5も気密性を有して構成され接続されている。尚、このエアーパッド 3は、例えば、ゴムや軟質合成樹脂等の気密性に優れた材質を用いるのが望ましく、また、より気密性を高めるためには、複数層で形成するのが望ましい。

また、上記エアーパッド 3には、空気圧補充のためのエアーポンプ 1 0が連通接続可能な流路 1 1がパイプ等で形成され、該流路 1 1には、エアーパッド 3内の空気の流出を防止する逆止弁（図示せず）が配設されている。これは、エアーパッド 3とセンサー 4とを気密状態で連結したとしても、経時使用によりエアーパッド 3内の圧力が低下するため、該エアーポンプ 1 0で圧力を一定値まで昇圧させる必要があるためである。尚、上記エアーポンプ 1 0によってエアーパッド 3 内の圧力が一定値となったときには、例えば、上記逆止弁によってそれ以上昇圧しないように構成するのが望ましい。

センサー 4は、エアーパッド 3内の空気圧の変動を検知する公知の圧力センサーが用いられ、該圧力センサー 4で電圧変換された出力信号は、図 4に示すように、波形整形回路 7において整形されパルス信号化される。尚、上記波形整形回路 7には比較回路（図示せず）が含まれており、該比較回路は、ノイズや極微小な体動を力ットするため、設定レベル以上の信号のみが選別されるように構成し、誤動作 ·誤判定が防止されるように構成されている。このようにして整形された出力信号は、計数手段 8へと送られ、該計数手段 8で計数されたデータは、次段のサ一力ディアンリズムデータ格納回路 Cを経て判定回路 9 へと送られ、各種の判定データとして利用される。勿論、この検出データは、内蔵されている通信回路（図示せず）を介して伝送することができるように構成するのが望ましい。サ一力ディアンリズムデータ回路 Cは、心拍変動を、 0〜0. 0 5 H zの低周波成分（L F) と、 0. 0 5〜 0. 2 0 H zの中周波成分 (MF) と、 0. 2 0〜0. 3 5 H zの高周波成分（HF) との 3周波領域における周波数の変動から求め、これを、例えば、一ヶ月或は 1年間測定して得られたデータを格納するもので、種類としては、モデルサ一力ディアンデータ、或は被測定者自身のサ一力ディアンリズムデータある場合には当該データが比較対象として用いられる。即ち、このサ一力ディアンリズムデータ回路 Cは、格納されているサ一力ディアンリズムデータと、体動検知装置 1で検出されたリアルタイムの心拍 ·呼吸データとを比較するもので、全心拍変動（時間領域）の評価と、心拍の周期変動の周波数成分をパワースペクトル解析

(周波数領域）することで求める。 3周波の内、低周波成分は、血管の運動活動や体温調整及ぴレニン一アンジォテンシン系に関係を判定する情報として用いられ、中周波成分は圧受容体系との関係を判定するために用いられ、さらに、高周波成分は、呼吸変動との関係を判定するために用いられる。

このようにサ一力ディアンリズムデータ回路 Cに格納されているサ一力ディアンリズムデータと体動検知装置 1で検出されたリアルタイムの心拍 ·呼吸データとを判定回路 9で比較することで、急性心筋梗塞や一過性心筋虚血発作、脳血管事故、重症不整脈、心突然死等の心血管事故等の判定をすることができ、また、該判定データは、予後予測のデータとして活用することもできる。尚、サ一力ディアンリズムデータの採取手段やデータ処理手法については、時間診断'学や時間医学等で従来から公知の手段と手法、例えば、高速フーリエ法（ f a s t F o u r i e r t r a n s f o r m : F F T) 等を用いることができるので、この明細書では、その詳細な説明をここでは省略する。尚、このセンサー 4を駆動する電源は、公知の各種電池を用いることができるが、特に、圧電素子を利用した自己振動発電型の圧電発電装置 1 2を用いるのが望ましい。圧電効果を示す物質は無機 ·有機ともに多くの材料が知られているが、現在実用レベルにある材料としてセラミックスの P Z T系（p i e z o e l e c t r i c c e r a m i c s )等の材料が公知である。圧電セラミックス素子は、多結晶体に、直流高電圧を印加し、残留分極を発生させて圧電性をもたせた素子であり、組成によりかなり自由に基本圧電定数を変化させることができる。

このような圧電セラミックス素子を用いた圧電発電装置 1 2は、圧電素子板に衝突による機械的衝撃エネルギーを印加して圧電素子板にたわみ振動を励起して電気エネルギーを取り出す。

そして、この圧電発電装置 1 2によって発電される電気エネルギーを所望の設定レベルまで充電し、設定レベルに達した時点でこの充電された電気エネルギーを一気に、或は、逐次放電させることで、センサー 4に必要な電気エネルギーを取り出すことができる。

具体的には、上記圧電発電装置 1 2は、図 5に示すように、圧電セラミックス素子 1 3と、この圧電セラミックス素子 1 3に接続されたコンデンサ 1 4と、該コンデンサ 1 4を開閉する自己保持型電流スィツチ 1 5と、該自己保持型電流スィツチ 1 5に接続され放電開始レべルを設定するトリガー回路（図示せず）及び波形整形を行うダイォード 1 6 A乃至 1 6 Fと、を有して構成されている。

この場合、上記圧電発電装置 1 2を構成するコンデンサ 1 4と自己保持型電流スィツチ 1 5及ぴトリガー回路及びダイォード 1 6 A乃至 1 6 Fを前記圧電セラミックス素子 1 3と集積しュニット化することで、これを小型化することができ、各種用途に適用することができる。本発明において、特に移動しながら使用する器具の場合、センサー 4 を常時作動させる必然性がなく、所要時間毎にセンサー 4を作動させればよいため、コンデンサ 1 4に所要電圧を蓄電して、その電源を利用する圧電発電装置 1 2は、まさにうつてつけの電源である。

尚、上記エアーパッド 3とセンサー 4とを連通接続する可撓性の中空チューブ 5は、気密性を有する材質で形成されている。勿論、可撓性の中空チューブ 5に代えて、金属或は硬質樹脂で形成されたパイプを用いることもできる。

図 6は、この発明の実施の第 2形態例に係る体動検知装置 1を示しており、この形態例に係る体動検知装置 1では、前記センサー 4及ぴ圧電発電装置 1 2をエアーパッド 3内に封入し、外見的には、エアーパッド 3のみから構成したようにュニット化した他は、エアーパッドやセンサー及ぴ圧電発電装置自体の構成は、前記図 2と図 3に記載の形態例と同様に構成されているので、図面には図 2と図 3で用いた符号と同一の符号を付して、その詳細な説明をここでは省略する。

この形態例に係る体動検知装置 1は、上記したようにュ-ット化されているので、エアーパッド 3とセンサー 4とを連通接続する配管や圧電発電装置 1 2とセンサー 4とを接続する配線を外部に露出させる必要が無く、その結果、エアーパッド 3内の空気圧の減少要因を大幅に削減することができ、経時使用に耐え得る構造とすることができると共に、一体で超小型のセンサー装置として供給することができるので、例えば、人に本体動検知装置を装着していることを気付かせずに所望の心拍 ·呼吸データを採取することができ、汎用性を大幅に高めることができる。

尚、この発明に係る体動検知装置 1は、これを少なくとも一対用いることで、これら各体動検知装置 1， 1からの検出データの時間的差や周波数の微妙な差を演算処理することで、体の内部方向、即ち、深度方向の検出位置を、所謂 3次元探査で特定することが可能である。例えば、胸部にこの体動検知装置 1 , 1を一定の距離を隔てて装着し、各体動検知装置 1， 1からの心拍データや呼吸データの僅かな時間的ズレゃ周波数のズレを、三角測定法等の原理等の公知の測定原理を用いて演算処理することで、体のどの位置における心拍データ ·呼吸データであるかを特定することができる。従って、体動検知装置 1， 1 の装着部位を任意に変更するだけで、その特定位置を可変することができ、任意の位置の心拍データや呼吸データが採取可能となり、治療分野における有用性を大幅に向上させることができる。

次に、以上のように構成されてなる体動検知装置 1の適用分野を、図面に基づき説明する。

図 7は、車両のシートベルト 2 0及び運転座席の背凭れ 2 1に体動検知装置 1を取り付けて安全運転監視装置を構成した場合を示している。尚、シートベルト 2 0に体動検知装置 1を取り付ける場合には、運転者の体格に対応させて最適な場所、例えば、胸部に位置決めすることができるように、スライド自在に取り付けるのが望ましい。このように安全運転監視装置を構成することで、車両運転中における運転者の眠気、疲労度、焦燥感を、運転者の呼吸数や心拍数の変動から検知して、例えば、ブザーや警告音声を発生させる警告音声発生装置を作動させ、或は、カーステレオを自動的に作動させ、或は、自動的に減速させる等して、これを運転者に知らしめ安全運転を促がすことができる。

また、この安全運転監視装置は、運転席だけではなく、全ての座席とシートベルトにも装着することで、同乗者の呼吸数や心拍数のデータに基づいてェアコンを快適作動状態に制御することがきる。尚、本発明に係る体動検知装置 1を車両の安全運転監視装置に用いる場合には、車両の外部にマイクロフォンを取り付け、前記体動検知装置 1から得られた心拍データや呼吸データから、上記マイクロフォンで得られた外部音をキャンセルし、これを補正することで、より正確な運転者の体調を迅速に検知することが可能となり、また、これを判定するコンピュータ（M P U ) も小型化することもできる。

図 8は、上記体動検知装置 1をマットレス 3 0に配置した状態を示している。この場合、上記体動検知装置 1は、就寝者 3 1が就寝した状態における胸部部分の真下に位置するように埋め込まれた状態で配置されている。勿論、マットレス 3 0に代えて、体動検知装置 1を布団ゃ座布団、或は、図 9に示すように、ベッド 3 1やシーツ 3 2或は枕 3 3に配設しても、下記の効果と同様の効果を得ることができる。また、ベッド 3 1に配設する場合には、ベッド 3 1の脚部 3 4に体動検知装置を配設することで、ベッド 3 1のどの位置で就寝等しても、その振動を確実に検出することができる。

このように構成することで、体動検知装置 1が体動による変形を受けると、センサーが電圧の変動を検出し、該電圧変動を増幅回路で増幅して前記波形整形回路で整形されて記録される。この場合、体動検知装置 1は、人が就寝したときの胸部の真下に位置するようにマツトレス 3 0やシーツ 3 2或は枕 3 3の表面に固定若しくは調整可能に配置し、或は、ベッド 3 1の脚部 3 4に配置されるので、寝床上における人の寝返りを検知できることは勿論、心拍や呼吸の有無も検出してこれを通信手段により送信することができるので、就寝者の突然死や一人暮らしの人の生死を、遠隔で、かつ、容易に監視することができる。勿論、就寝者の体調等をモニタリングすることもできるので、介護における有効な情報として利用することができる。また、このように体動検知装置 1を用いることで、特に、会話が不能な重症患者の呼吸数や心拍数の変動を解析して利用することで、意思伝達手段としても用いることが可能である。

図 1 0は、体動検知装置 1を、人体に直接ではなく、衣服やたすき 4 0又はストラップ或はベルト 4 1に 1個以上配設し、該体動検知装置 1から得られる呼吸の有無や心拍の有無を検出して内蔵されている通信手段を介して送信し、人の生死確認を遠隔地から判定することができるように構成した場合を示している。勿論、これが適用可能なのは人に限定されるものではなく、牛や馬等の動物の管理としても利用することができる。

図 1 1は、上記体動検知装置 1を眼鏡 5 0のアーム部 5 1， 5 1に配置し、該該体動検知装置 1から得られる呼吸の有無や心拍の有無を検出して内蔵されている通信手段を介して送信し、人の生死確認や体調を遠隔地から判定することができるように構成した場合を示している。図 1 2は、上記体動検出装置 1をソファ 6 0の背凭れ 6 1及び肘掛

6 2， 6 2に配置し、該該体動検知装置 1から得られる呼吸数や心拍数を検出して内蔵されている通信手段を介して送信し、着座者の体調を遠隔地から判定することができるように構成した場合を示している _c 図 1 3は、上記体動検出装置 1を、車椅子 7 0の背凭れ 7 1や座部

7 2に配置し、該該体動検知装置 1から得られる呼吸数や心拍数を検出して内蔵されている通信手段を介して送信し、着座者の体調を遠隔地から判定することができるように構成した場合を示している。

図 1 4は、上記体動検出装置 1 を、ストレッチヤー 8 0の背凭れ部 8 1や就寝部 8 2に配置し、該該体動検知装置 1から得られる呼吸数や心拍数を検出して内蔵されている通信手段を介して送信し、被運搬者の体調を離れた位置からでも判定し記録することができるように構成した場合を示している。

図 1 5は、上記体動検出装置 1を、トレーニングマシーン 9 0の背凭れ部 9 1に配置し、該該体動検知装置 1から得られる呼吸数や心拍数を検出してその運動量を計測することができるように構成した場合を示している。この場合、運動中の心拍数を画面に表示し、練習者が呼吸を心拍数に対応させて調整することで、非常に効果的、かつ、効率的な運動を実施することが可能となる。

尚、特に図示はしないが、本発明に係る体動検知装置 1は、以上のような構成 ·作用を有しているため、図示例に限らず、例えば、体動検知装置 1から得られる呼吸数の変動や心拍数の変動により言動の真偽を判定するうそ発見器や、万歩計、生理日判定器具、時差ボケ判定装置や、乳幼児の S I D (突然死）や無呼吸の発生を監視し、該状態を検知したときに弱い刺激を供与し、或は音を発生させて S I D状態や無呼吸状態を解除させる突然死防止装置にも適用することができる _c 勿論、配設対象体として、靴やブーツ、草履、スリッパ等の履物や、ペンダントやブレスレツト、イアリング、ネックレス等のアクセサリ一、.或は時計等にも配設することができ、より自然な状態で心拍データゃ呼吸データを得ることができる。

また、心拍数と呼吸数のデータによって、当該個体の緊張度や興奮度を検知することができるため、例えば、ゲームのストーリ一展開を、上記緊張度や興奮度（心拍数や呼吸数を単位時間毎に計測して、これを段階化したもの。必要があれば、年齢別、性別、人種別のデータを加味したランク付けでも可能である。）に応じて、興奮度 ·緊張度が A ランクであれば a というストーリー展開とし、興奮度 ·緊張度が Bランクであれば bというストーリー展開とする、といった具合にコントロールすることで、ゲームを個人の体調や性別、年齢等に対応させることができ、ゲームに多種多様のパリエーションを与えて飽きさせずに楽しませることができる。

さらに、上記体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して R E M睡眠又は N O N R E M睡眠状態を検出し、アラーム設定時刻に近い R E M睡眠のときに、アラームを作動させる目覚まし時計として構成することもできる。

加えて、上記体動検知装置 1を、例えば、首輪等に配設することにより、ぺットの移動位置を G P S等を利用して検出することも可能である。

また、上記体動検知装置 1をパネリスト等の人体又は衣服や装身具に配設し、これら各体動検知装置 1から得られる呼吸数や心拍数の変動を、パネリスト等に気付かれることなく、自然な状態で検知してこれを統計化することで、商品のマーケティング情報として、或は、映画や音楽等のィンパクト効果等を確認する商品効果確認装置として利用することも可能である。

尚、本発明に係る体動検知装置 1は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、風呂に浮かべて使用することもでき、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論、例示した器具に限定されるものではなく、種々の器具 ·装置に適用可能である。産業上の利用可能性

請求の範囲 1に記載の発明によれば、体動検知装置を、空気が封入されたエアーパッドと、該エアーパッド内の空気圧の変化を検知するセンサーと、を有して構成されてなる体動検知装置において、上記ェァーパッドとセンサー部とを、気密状態で連通接続して構成したので、非常に簡単な構成で体動を確実に検知することができ、しかも、非常に安価に提供することができる。

請求の範囲 2に記載の発明によれば、エアーパッド内には、スポンジ状の発泡ウレタン樹脂を封入して構成したので、エアーパッドを膨らんだ状態となるように保持することができ、その結果、体動の変化を確実に、かつ、安定した状態で検出することができる。

請求の範囲 3に記載の発明によれば、エアーパッドには、空気圧補充のためのエアーポンプが接続可能な流路を形成し、該流路には、ェァーパッド内の空気の流出を防止する逆止弁を配設して構成したので、経時使用によるエアーパッド内に減圧に対しても、特別な動力を用いることなく、簡単に昇圧することができ、その結果、屋外で長期間活動する場合であっても、確実に体動を検知することができる。

請求の範囲 4に記載の発明にあっては、前記センサーとエアーパッドとパイプ状の中空部材を介して連通接続して構成されているので、エアーパッドとセンサーとを気密状態に保持することができ、その結果、わずかな体動の変動であっても、確実に、かつ安定的にこれを検知することができる。

請求の範囲 5に記載の発明にあっては、上記センサーをエアーパッド内に封入したので、連通接続のための配管が不要となり、その結果、部品点数を削減して低コスト化を図ることができる。

請求の範囲 6に記載の発明にあっては、前記センサーを作動させる電源を、圧電素子を利用した発電装置とすることで、無電源でセンサ一を作動させることができ、その結果、電源に拘束されることなく、外でも自由な活動が保証され、しかも、該圧電発電装置は、請求の範囲 7に記載したように、エアーパッド内に封入して構成することで、請求の範囲 5に記載したセンサーも一緒にエアーパッド内に封入した場合には、人や動物の身体や衣服或は装身具ゃシートベルト等にも、目立たずに簡単に取り付けることができ、汎用性が大幅に向上する。請求の範囲 8に記載の発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 7のいずれかに記載の体動検知装置を、ゲーム遊戯者に装着させ、該ゲーム遊戯者の心拍数や呼吸数からその興奮度や緊張度をランク付けて判定し、このランクの指令信号に基づいてゲームストーリーの展開を異ならしめることを特徴とするゲームコントロール器。

請求の範囲 8に記載の発明は、上記構成からなる体動検知装置により検出された心拍データ及び又は呼吸データを、予め採取したサー力ディアンリズムデータと比較することでより高精度のデータが得られる。

請求の範囲 9に記載した本発明では、サ一力ディアンリズムデータを、 0〜0. 0 5 H zの低周波成分（L F) と、 0. 0 5〜0. 2 0 H zの中周波成分（MF) と、 0. 2 0〜 0. 3 5 H zの高周波成分 (HF)の 3周波成分から求めるように構成したので、低周波成分（L F) では血管の運動活動や体温調整及ぴレニン一アンジォテンシン系との関係を判別することができ、また、中周波成分（MF) では圧受容体系との関係を判別することができ、さらに、高周波成分（HF) からは呼吸変動との関係を判別することができる。

請求の範囲 1 0に記載の発明によれば、請求の範囲 1乃至請求の範囲 9のいずれかに記載の体動検知装置を少なくとも一対用い、これら各体動検知装置からの検出データの差を演算処理するように構成したので、当該心拍データや呼吸データの採取位置を、体の内部方向（深度）に対しても特定することができ、医療分野における有用性を大幅に向上させることができる。

請求の範囲 1 1に記載の発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0 のいずれかに記載の構成からなる体動検知手段を、車両のシートベルトまたは車両の座席に取り付けて安全運転監視装置を構成したので、シートベルトの着用状態や、運転者の眠気やイライラ、焦燥感等の危険で不快な状態を素早く検知し、安全運転を励行させることができる。請求の範囲 1 2に記載の発明は、請求の範囲 1 1に記載の発明において、車両の外部にマイクロフォンを取り付けて構成したので、前記体動検知装置から得られた心拍データや呼吸データから上記マイク口フォンで得られた情報をキャンセルし補正することで、安全運転に必要なデータをより高精度に、かつ、迅速に得ることができる。

請求の範囲 1 3に記載の発明にあっては、車両のシートベルトゃ車両の座席に取り付けられた体動検知手段で得られた呼吸数や心拍数のデータに基づいて運転者の居眠り状態ゃストレスを検知した後、該検知データに基づいてブザー等のアラームや音楽を流す覚醒 · ストレス解消手段を作動させたり、或は、エアコン等の運転状態の適否を自動的に制御することができる。

請求の範囲 1 4に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を車椅子や椅子、布団、座布団、べッドに配置したので、この種の体動検知手段を直接体に取り付ける必要がなく、その結果、被測定者に気付かれることなく、自然な状態でデータを採取することができ、また、ベッドや布団に配置した場合には、就寝を妨げる心配がない、という効果が得られる。

請求の範囲 1 5に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、靴やブーツ、スリッパ等の履物に配置して構成したので、従来のこの種の体動検知装置のように、配線が必要ないので、自由に動き回っても、必要な心拍 ·呼吸データを採取可能であ'り、特に、足の裏には血管が集中しているので、より正確な上記データを確実に採取することができる。

請求の範囲 1 6に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、血流や血圧、心拍数或は呼吸の状態を検知する医療装置に適用したので、入院患者に気付かれることなく、治療に必要な心拍 ·呼吸データを確実に採取することができる。

請求の範囲 1 7に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段により得られる呼吸数や心拍によつて、例えば、重症患者等の意思を伝達可能な意思伝達装置として構成したので、意識はあっても声が出ない患者の意思を、患者に負担をかけることなく伝達することができる。

請求の範囲 1 8に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段で得られた呼吸数や心拍数のデータにより運動量を計測する、例えばァスリ一ト向けの運動力トレー- ング装置として構成したので、体に負担がかかる無理な運動を、運動をしながらでも自己コントロールすることができ、また、運動施設側からも、運動する人に合った指導を行うことができる。

請求の範囲 1 9に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸の有無や心拍の有無を検出し、これを例えばィンターネットゃ携帯端末等の通信手段で送信するように構成したので、人や動物の生死を遠隔地からでも判定することができる。

,請求の範囲 2 0に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸の変動や心拍の変動に基づいて、言動の真偽を判定するうそ発見器として構成したので、従来のうそ発見器のような多数の電極を体に装着する必要がなく、相手に気付かれることなく、検査を行うことができる。

請求の範囲 2 1乃至請求の範囲 2 3に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を計数し、これを表示する万歩計として構成し、或は生理日判定器具として構成し、或はまた時差ボケ判定装置として構成することで、被測定者の体に負担をかけることなく、日常生活において自然な状態で必要な心拍 ·呼吸データを得ることができる。請求の範囲 2 4に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動に基づいて介護器具を構成したので、例えば、介護が必要か否かを判定したり、被'介護者の体調を相手に気付かれることなく、自然な状態で採取することができる。

請求の範囲 2 5に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知することで突然死防止装置を構成したので、乳幼児の S I D (突然死）や無呼吸の発生を監視したり、該状態を検知したときに弱い刺激を供与し、或は音を発生させて S I D状態や無呼吸状態を解除させることができる。

請求の範囲 2 6に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して R E M睡眠又は N O N R E M睡眠状態を検出するように目覚まし時計を構成したので、アラーム設定時刻に近い R E M睡眠のときに、アラームを作動させるように構成することができ、より快適な状態で、かつ、確実に覚醒させることができる。

請求の範囲 2 7に記載した本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、ベルトゃァクセサリ一或はパット等に配置して装身具を構成したので、装着者の体に負担をかけることなく、自然な状態で、必要な心拍 ·呼吸データを採取することができる。

請求の範囲 2 8に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、人や動物の体又は衣服や装身具或は首輪に配設して移動検知装置を構成したので、該体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を装着者に動物の体に負担をかけることなく、かつ、相手に気付かれることなく検知することができると共に、例えば、徘徊老人やペットの移動位置を、 G P Sやインターネット、携帯端末等を利用して正確に検出することができる。請求の範囲 2 9に記載の本発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、例えば、パネリスト等の人体又は衣服や装身具に配設して商品効果確認装置を構成したので、該体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を、パネリスト等に気付かれずに自然な状態で検知することができ、該検出データを商品のマーケティング情報として、或は、映画や音楽等のインパクト効果等を確認するデータとして活用することで、適切な販売計画を立案することができる。

請求の範囲 3 0に記載の発明は、請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0 のいずれかに記載の体動検知装置を、ゲーム遊戯者に装着させ、該ゲーム遊戯者の心拍数や呼吸数からその興奮度や緊張度をランク付けて判定し、このランクの指令信号に基づいてゲームストーリーの展開を異ならしめることができるので、ゲームを個人の体調や性別、年齢等に対応させることができ、ゲームに多種多様のバリエーションを与えて飽きさせずに楽しませることができる。

Claims

請求の範囲

1 .空気が封入されたエアーパッドと、該エアーパッド内の空気圧の変化を検知するセンサーと、を有して構成されてなる体動検知装置において、上記エアーパッドとセンサー部とを、気密状態で連通接続したことを特徴とする体動検知装置。

2 .前記エアーパッド内には、発泡ウレタン樹脂が封入されていることを特徴とする請求の範囲 1に記載の体動検知装置。

3 . 前記エアーパッドには、空気圧補充のためのエアーポンプが接続可能な流路が形成され、該流路には、エアーパッド内の空気の流出を防止する逆止弁が配設されていることを特徴とする請求の範囲 1又は請求の範囲 2のいずれかに記載の体動検出装置。

4 . 前記センサーは、エアーパッドと中空部材を介して連通接続されていることを特徴とする請求の範囲 1乃至請求の範囲 3のいずれかに記載の体動検知装置。

5 . 前記センサーは、エアーパッド内に封入されていることを特徴とする請求の範囲 1乃至請求の範囲 3のいずれかに記載の体動検知装置。

6 . 前記センサーを作動させる電源は、圧電素子を利用した発電装置であること.を特徴とする請求の範囲 1乃至請求の範囲 5のいずれかに記載の体動検知装置。

7 . 前記圧電発電装置は、前記エアーパッド内に封入されていることを特徴とする請求の範囲 6に記載の体動検知装置。

8 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 7のいずれかに記載の体動検知手段により検出された心拍データ及び/又は呼吸データを、予め採取したサ一力ディアンリズムデータと比較することを特徴とする体動検知

9 . 前記サ一力ディアンリズムデータは、低周波成分と中周波成分及び高周波成分から心拍変動を検知することを特徴とする請求の範囲 8に記載の体動検知装置。

1 0 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 9のいずれかに記載の体動検知装置を少なくとも一対用い、これら各体動検知装置からの検出データの差を演算処理することで、体の内部方向の検出位置を特定可能としたことを特徴とする体動検知装置。

1 1 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、車両のシートベルトまたは車両の] ¾席に取り付けてなる安全運転監視装置。

1 2 . 車両の外部にマイクロフォンを取り付け、前記体動検知装置から得られた心拍データや呼吸データから上記マイク口フォンで得られた情報をキャンセルし補正することを特徴とする請求の範囲 1 1に記載の安全運転監視装置。

1 3 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を、シートベルトまたは車両の座席に取り付け、該体動検知手段で得られた呼吸数や心拍数のデータに基づいて居眠り状態ゃストレスを検知し、アラームや音楽を流す等の覚醒 · ストレス解消手段を作動させ、或は、エアコン等の運転状態を制御するように構成されてなる車両安全運転監視装置。

1 4 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段.を配置してなる車椅子や椅子、布団、座布団、ベッド。

1 5 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を配置してなる履物。

1 6 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段が配置された血流や血圧、心拍数或は呼吸の状態を検知する装置。

1 7 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段により得られる呼吸数や心拍によって意思を伝達可能な意思伝

1 8 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段で得られた呼吸数や心拍数のデータにより運動量を計測する運動力トレーニング装置。

1 9 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸の有無や心拍の有無を検出し、人や動物の生死を判定する生死確認装置。

2 0 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸の変動や心拍の変動により言動の真偽を判定するうそ発見器。

2 1 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を計数し、これを表示することを特徴とする万歩計。

2 2 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動から生理日を判定することを特徴とする生理日判定器具。

2 3 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動から時差ボケを判定することを特徴とする時差ボケ判定装置。

2 4 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を介護データとして利用することを特徴とする各種介護器具。

2 5 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して乳幼児の S I D (突然死）や無呼吸の発生を監視し、該状態を検知したときに弱い刺激を供与し、或は音を発生させて S I D状態や無呼吸状態を解除させることを特徴とする突然死防止装置。

2 6 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して R E M睡眠又は N O N R E M睡眠状態を検出し、アラーム設定時刻に近い R E M睡眠のときに、アラームを作動させるように構成したことを特徴とする目覚まし時計。

2 7 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を配置してなる装身具。

2 8 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段を人や動物の体又は衣服や装身具或は首輪に配設し、該体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して、徘徊老人ゃぺットの移動位置を G P S等を利用して検出することを特徴とする移動検知装置。

2 9 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知手段をパネリスト等の人体又は衣服や装身具に配設し、該体動検知手段から得られる呼吸数や心拍数の変動を検知して、該検出データを商品のマーケティング情報や映画や音楽等のィンパクト効果等を確認するために利用するように構成したことを特徴とする商品効果確認装

3 0 . 請求の範囲 1乃至請求の範囲 1 0のいずれかに記載の体動検知装置を、ゲーム遊戯者に装着させ、該ゲーム遊戯者の心拍数や呼吸数からその興奮度や緊張度をランク付けて判定し、このランクの指令信号に基づいてゲームストーリ一の展開を異ならしめることを特徴とするゲームコントロール器。