WO2004089316A1

WO2004089316A1 - 化粧料用顔料及びそれを含有する化粧料

Info

Publication number: WO2004089316A1
Application number: PCT/JP2003/007984
Authority: WO
Inventors: Junichi Miyawaki; Kenichi Tomita; Hiroaki Ueshimo
Original assignee: Fujikasei Co., Ltd.; Eau De Faveur Co., Ltd.; Toyo Aluminium Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-04-08
Filing date: 2003-06-24
Publication date: 2004-10-21
Also published as: AU2003244176A8; JP2004307409A; AU2003244176A1

Abstract

本発明は、安定で、優れた特性を有する化粧料用顔料として有用な改質されたアルミニウム末を得ること、さらに該改質アルミニウム末からなる化粧料用顔料を配合して優れた特性、使用性、使用感等を有する安定な化粧料を提供することを課題とする。課題を解決するためにとった手段は、樹脂が表面被覆されたアルミニウム末からなる化粧料用顔料であり、該化粧料用顔料と化粧料用油分とからなる化粧料用顔料組成物である。さらに、前記化粧料用顔料または化粧料用顔料組成物を含有した化粧料である。本発明によれば、水との接触や経時での色調変化等に対して安定であり、化粧料用油分に対する分散性、金属光沢等に優れた、化粧料用顔料として有用な改質されたアルミニウム末が得られる。これを配合した化粧料は、安定で、優れた特性、使用性、使用感等を有する。

Description

明細書化粧料用顔料及びそれを含有する化粧料技術分野

本発明は、改質されたアルミニウム末からなる化粧料用顔料及びそれを含有した化粧料に関する。さらに、前記化粧料用顔料と化粧料用油分とからなる化粧料用顔料組成物及ぴそれを含有した化粧料に関する。背景技術

従来、化粧料には光輝感のある色調を得るためにパール顔料が用いられている。化粧品原料基準（以下、粧原基と略す。）に収載されているパール顔料としては、酸化チタン被覆マイ力、アルミニウム末等があり、これらは光輝感を帯びた美しいパール顔料である。特に、アルミニウム末は他の金属顔料に比べ、比較的比重が小さく化粧料用顔料として扱いやすかったり、独特の機能をもっているので重要な金属光沢顔料として位置づけられている。

例えば、アルミニウム末配合化粧料を顔に塗布すると、顔を正面から見た場合、頰ゃ自尻のような部分は光の反射が少ないため暗く見え、奥に引っ込んだように見える。そして、瞼の中央ゃ頰骨辺りでは光の反射が多いため明るくなり、飛び出したように見える。そして、顔全体で見ると顔の凹凸がはっきりして立体感のある美しい顔立ちになる。

しかしながら、アルミニウム末は水に接触すると水と反応しガスを発生 (発泡）したり、経時で色調が変化し、金属光沢が失われて白色となったりすることがある。このような現象を防止するために、アルミニウム末は、通常その表面を脂肪酸やリン酸及びそれらの塩で処理されて用いられている。しかし、これらの処理粉末はその改質は充分でなく、例えば分散剤としての界面活性剤や電解質等により、変質したり、発泡したり、また経時的に金属光沢が失われて白色となったりしゃすい。さらに、アルミニウム末には化粧料用油分に対する分散性が悪いという欠点もある。したがって、従来のアルミニウム末を配合して得た化粧料は、化粧料の外観色や塗布色において色調に鮮やかさがなく、金属光沢感のない彩度の低いくすんだきたない色となってしまい、さらに、塗布された化粧料にむらつきが生じる等使用性が悪く製品の経時安定性も悪い等多くの欠点を有するものであった。

以上のように、従来のアルミニウム末は、優れた化粧料用顔料としての特性をもっている反面、諸々の欠点をも有していた。

従来のアルミニウム末の改質技術としては、前記以外に重合性二重結合を有し、かつ、少なくとも 1個のエポキシ基を有する化合物を反応させ、生成した重合物によってアルミニウム等の金属顔料粒子表面を被覆した静電塗装塗料用金属顔料組成物の技術 (特開昭 5 7— 1 6 0 72号公報参照）、重合性二重結合を有し、かつ、少なくとも 1個のエポキシ基を有する化合物を反応させて生成した重合物によってアルミニウム等の金属顔料粒子表面を被覆した金属顔料組成物を含有したプラスチック塗装用塗料組成物の技術（特開昭 57— 1 6073号公報参照）等が開示されている。さらに、粉体表面を S i _ H基を有するシリコーン化合物で被覆し、かつ、該シリコーン化合物の未反応の S i— H基部分に、該 S i— H 基と反応することのできる化合物を 100 /z mol/g以上の密度で付加してなる、アルミニウム等の処理粉体の技術が開示されている（特開平 10— 2 79826号公報参照）。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的（課題）は、水との接触や経時での色調変化等に対して安定であり、化粧料用油分に対する分散性、金属光沢等に優れた、化粧料用顔料として有用な改質されたアルミニウム末を得ること、さらに該改質アルミニウム末からなる化粧料用顔料を配合して優れた特性、使用性、使用感等を有する安定な化脏料を提供することにある。発明の開示

本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、ァルミニゥム末の表面を樹脂で表面改質することにより上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、樹脂が表面被覆されたアルミニウム末からなる化粧料用顔料である。

前記樹脂は、エポキシ化ポリブタジエン、スチレン、酢酸ビニル、アタリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、ォレイン酸及ぴトリメチルシロキシケィ酸からなる群から選ばれた 1種又は 2種以上の重合性モノマー又はオリゴマーの重合体又は共重合体であることが好ましい。

なお、前記化粧料用顔料は、アルミニウム末の溶媒懸濁物中で重合性モノマー又はオリゴマーを重合して得られる、樹脂が表面被覆されたァノレミニゥム末であることが好ましい。

前記重合性モノマー又はオリゴマーは、エポキシ化ポリブタジエン、スチレン、酢酸ビュル、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、ォレイン酸及びトリメチルシロキシケィ酸からなる群から選ばれた 1種又は 2 種以上であることが好ましい。

さらに、本発明は、前記化粧料用顔料を含有することを特徴とする化粧料である。

さらに、本発明は、前記化粧料用顔料と化粧料用油分とからなる化粧料用顔料組成物である。

前記化粧料用顔料組成物は、アルミニウム末の溶媒懸濁物中で重合性モノマー又はオリゴマーを重合して得られる、樹脂が表面被覆されたァルミ二ゥム末含有溶媒懸濁物中の溶媒を化粧料用油分に置換して得ることができる。

前記重合性モノマー又はオリゴマーは、エポキシ化ポリブタジエン、スチレン、酢酸ビュル、アタリノレ酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、ォレイン酸及びトリメチルシロキシケィ酸からなる群から選ばれた 1種又は 2 種以上であることが好ましい。また、前記化粧料用油分は、液状エステル油または液状炭化水素油であることが好ましい。

さらに、本発明は前記化粧料用顔料組成物を含有することを特徴とする化粧料である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施形態について詳述する。

本発明に係る樹脂が表面被覆されたアルミニウム末（以下、樹脂被覆アルミニウム末ともいう。）は、後述するように安定であり、優れた金属光沢を有し、化粧料用油分に対する優れた分散性、優れた隠蔽力等の機能を有しているので化粧料用顔料として有用である。本発明の樹脂被覆アルミニウム末を構成するアルミニウム末としては、化粧料に配合できるアルミニウム末であれば特に制限されないが、鱗片状のものが金属光沢がより鮮明に mれるので好ましい。アルミニウム末は、例えば、スタンプ 'ミルでアルミニウム片を研磨剤と共に粉砕するスタンプ法や、噴射法によって得られるアルミニウム末と滑材と適当な液体とを剛球と共にドラム中に入れ、ドラムを回転させてアルミニウム片を粉砕するボールミル法等によって得ることができるが、これらに限定されるものではなレ、。アルミニウム末の平均粒径は、通常 1〜300 μ mであり、好ましくは 5 〜： L 00 μ mである。

本発明に係るアルミニウム末は、市販品を用いることが可能であり、例えば、アルミニウム末を高沸点溶剤等に分散させたアルミニウムペーストとして入手される。アルミニウムペーストとしては、例えば、アルミニウム末を高沸点の石油系溶剤 (ミネラルスピリット等）と脂肪酸及び脂肪酸の誘導体等の研磨剤とを入れたポールミルの中で、粉砕、研磨し、非常に薄い鱗片状のアルミニウム微粒子にしたものがあり、このものは発火、爆発の危険が少なく、貯蔵安定性もよく、使用上取り扱いやすい。市販品の例としては、例えば、アルミニウムペーストとして、 76 20N S , H S _ 2、 06 20 M S (以上、東洋アルミニウム株式会社製）等が挙げられる。本発明の実施に当たっては、粧原基該当アルミニウム末を用いることが好ましい。本発明の樹脂被覆アルミニウム末において、前記アルミニウム末に表面被覆される樹脂としては、例えばエポキシ化ポリブタジエン、スチレン、酢酸ビュル、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、メタクリノレ酸、メタクリル酸エステル、ォレイン酸、トリメチルシロキシケィ酸等の重合性モノマー又はオリゴマーの重合体が挙げられる。前記重合性モノマー又はオリゴマーは 1種又は 2種以上が用いられるが、本発明においては前記例示した重合性モノマー又はオリゴマーを重合して得られる重合体が好ましい。前記樹脂は 1種または 2種以上が任意に選択されて用いられる。なお、前記重合性モノマー又はオリゴマーを 2種以上用いる場合は共重合体（コポリマー）となるが、本発明における樹脂としては、ホモポリマーでもコポリマーであっても構わない。なお、コポリマーであると、樹脂被覆アルミニウム末の顔料特性を幅広いものとすることができるのでコポリマーであることが好ましい。

前記重合性モノマーのうち、アクリル酸エステルとしては、アクリル酸メチノレ、アクリル酸ェチル、アクリル酸 n—ブチル、アクリル酸 2 _ェチルへキシノレ、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ヒドロキシェチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸メトキシェチル、アクリル酸ブトキシェチル、アクリル酸シク口へキシル、 1， 6—へキサンジオールジァクリレート、 1， 4 -プタンジオールジアタリレート等、またメタクリル酸エステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ェチル、メタクリル酸 n—ブチル、メタクリル酸 2—ェチルへキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ヒドロキシェチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピノレ、メタクリル酸メトキシェチル、メタクリル酸ブトキシェチル、メタクリル酸シクロへキシル、トリメチロールプロパントリメタタリレート等が挙げられる。また、オリゴマーとしては、例えばエポキシ化ポリブタジエン、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、トリメチルシロキシケィ酸等が挙げられる。

本発明の樹脂被覆アルミニウム末において、樹脂をアルミニウム末に表面被覆する方法としては、特に限定されず、例えばポリマーを粉末に表面被覆する従来公知の方法を用いることができる。

前記従来公知の方法としては、例えば、アルミニウム末の溶媒懸濁物中で重合性モノマー又はオリゴマーを重合してアルミニウム末の表面にポリマー（樹脂）を被覆させる方法が第 1の方法として挙げられる。

また、第 2の方法として、あらかじめモノマー又はオリゴマーを重合しておき、この重合体（樹脂）を溶媒に溶解した溶液あるいは水に分散させた水分散ェマルジヨン中にアルミニウム末を分散させ、撹拌しながら溶媒あるいは水を蒸発除去する方法が挙げられる。

さらに、前記第 2の方法と同様に樹脂の溶液あるいは水分散ェマルジヨン中にアルミニウム末を分散させておき、この分散溶液あるいはェマルジヨンをスプレードライヤーを使用して溶媒あるいは水を蒸発除去する方法も用いることができる。

その他、アルミニウム末と樹脂を、乾式で混合することによつても得られる。このときの混合装置としては、例えば、各種ボールミル、乳鉢、らい潰器、ミキサー等が用いられる。

前記方法における重合に際しての重合の形態は付加重合であり、ラジカル重合、イオン重合、プラズマ重合等、特に限定されるものではない。また、重合工程方法としては、溶液重合、ェマルジョン重合等、特に限定されるものではない。

アルミニウム末の表面に被覆される樹脂の量は、アルミニウム末の粒子径等により最適化されるべきであるが、前記樹脂がアルミニウム末に対して 0 . 5〜60 . 0質量％の範囲にあることが好ましく、さらに好ましくは 1 . 0 〜40. 0質量⁰ /₀の範囲である。

アルミニウム末表面に樹脂を被覆するには、単量体が可溶で、重合体が実質的に不溶であるような有機溶剤中で、重合開始剤の存在下、単量体を重合させながら得られる重合体をアルミニウム末粒子表面に被覆させる方法が適する。ここで有機溶剤としては、へキサン、ヘプタン、ォクタン、シクロへキサン等の脂肪族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族系炭化水素、ミネラルスピリット等の脂肪族系炭化水素と芳香族系炭化水素との混合溶剤、メタノール、エタノール、 n—プロピルアルコーノレ、 n—プタノール等のアルコール類、酢酸ェチル、酢酸プロピル等のエステル等を用いることができる。

また、重合開始剤としては、ジ _ t _ブチルペルォキシド、ァセチルペル才キシド、ベンゾィゾレぺノレォキシド、ラウロイノレペルォキシド、クミノレヒドロべルォキシド、 t _ブチルペルォキシド、 a , a 'ーァゾビスイソブチロニトリノレ等を挙げることができる。さらに、反応系はアルゴンガスや窒素ガス等の不活性ガス雰囲気とするのが好ましい。重合反応温度は 6 0〜200 °C程度が好適であり、 60 °C未満では重合効率が悪くなり好ましくない。 200 °Cを越えると重合反応が急激に進行するためアルミニウム末表面に充分な量の重合体が析出しない傾向がある。

重合の反応時間は 0 . 5〜24時間の範囲にあることが好ましい。反応時間が 0 . 5時間未満の場合には、重合反応が充分進行しない傾向があり、反応時間が 24時間を越えても、それ以上は重合反応はほとんど進まず、逆に時間当たりの生産性が低下することになる。重合開始剤の配合量はアルミニウム末の表面に被覆される樹脂 1 00質量部に対して 0 . 5〜 20質量部であることが好ましい。少なすぎると重合反応が進まず、予定量の樹脂皮膜が形成されない。配合量が多すぎる場合は重合が急激に生じるためアルミニウム末の凝集が生じやすくなり、色調的に劣ることになる。

本発明における前記樹脂をアルミニウム末に表面被覆する方法のうち、第 1の方法が被覆効率等の点から最も好ましい。

本発明に係る前記樹脂被覆アルミニウム末は、化粧料用顔料として化粧料に配合され、優れた特性、使用性、使用感等を有する安定な化粧料を得ることができる。化粧料に配合するに当たって、特にその方法については限定されるものではなく、従来の顔料と同様に化粧料に配合されるが、本発明に係る化粧料用顔料を化粧料用油分に懸濁させて、前記化粧料用顔料と化粧料用油分とからなる化粧料用顔料組成物として配合することが好ましい。これによれば、化粧料の形態によってそれぞれに適した油分を使用し、安定性に優れた化粧料が得られる。また、化粧料の製造操作に都合のよい油分を選択することによって製造工程を効率的にすることができる。

化粧料用油分としては特に限定されないが、例えば以下のものが挙げられる。

ォリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、月見草油、硬化油、モク口ゥ、カカオ脂等の油脂、ホホバ油、液状ラノリン、ミツロウ、ラノリン、ゲイ口ゥ、キャンデリラロウ、カルナゥバロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、揮発性炭化水素、固形パラフィン、セレシン、マイクロタリスタリンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素油、ミリスチン酸イソプ口ピル，パルミチン酸イソプロピル， 2—ェチルへキサン酸セチル，ミリスチン酸ォクチルドデシル，ステアリン酸オタチル，パルミチン酸ォクチル，パルミチン酸セチル等の脂肪酸モノエステル、アジピン酸ジイソプロピル，セバチン酸ジ 2 _ェチルへキシル等の二塩基酸ジエステル、ジカプリン酸ネオペンチルダリコール等のグリコールジェステル、トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル，トリイソステアリン酸グリセリノレ，トリミリスチン酸グリセリル等のグリセリントリエステル等のグリセリンエステル、ジイソステアリン酸ジグリセリル，トリイソステアリン酸ジグリセリル等のジグリセリンエステル等のポリグリセリンェステル、テトラ 2—ェチルへキサン酸ペンタエリトリット，ジオクタン酸ペンタエリトリット等のペンタエリトリットエステノレ、トリ 2—ェチルへキサン酸トリメチロールプロパン，トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のトリメチロールプロパントリエステル等のトリメチロールプロパンエステル、リンゴ酸ジイソステアリル等のリンゴ酸エステル等のエステル油、イソステアリン酸、ォレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、 1 2—ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、イソステアリルアルコール、ォレイルアルコール、ォクチルドデカノール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベへニルアルコール等の髙級アルコール、ジメチルポリシロキサン、メチノレフエニノレポリシロキサン、ジフエニノレポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン,ォクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロへキサシロキサン等環状シリコーン，ァミノ変性ポリシロキサン、了ルキル変性ボリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油、パーフロロポリエーテル等のフッ素化合物等が挙げられる。油分は 1種又は 2種以上が選択されて配合される。なお、固形状の油分は単独では使用しにくいので、液状油と併用して用いることが好ましい。

本発明においては、これらの油分のうち、前記液状のエステル油及ぴ液状の炭化水素油が、アルミニウム末に対して反応を起こしにくく、また化粧料を製造する際に操作しやすい等の点で好ましい。さらに好ましくは液状エステル油であり、液状エステル油は他の油分との相溶性がよく、安定な処方系が組み易い等の点で好ましい。液状エステル油のうちでは、グリコーノレジエステノレ、グリセリンエステル、ペンタエリトリットエステル、トリメチロールプロパンエステルが好ましく、特に、トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル、トリ 2—ェチルへキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ 2—ェチルへキサン酸ペンタエリトリット、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールが好ましい。また、液状炭化水素油のうちでは、流動パラフィン、スクヮランが好ましレ、。特に、スクヮランが好ましい。なお、前記好ましい化粧料用油分を選択して用いる場合でも、前記諸効果を損なわない範囲で他の化粧料用油分と併用することを妨げるものではない。

前記本発明の化粧料用顔料組成物は公知の技術を用いて本発明の化粧料用顔料を化粧料用油分に懸濁させて得ることができるが、前記樹脂をアルミニウム末に表面被覆する方法の第 1の方法の反応の工程の一部として懸濁物（化粧料用顔料組成物）を製造することができ、その方法が効率的であり、安定な化粧料用顔料が確実に製造できるので最も好ましい。さらに、この方法で得られた化粧料用顔料組成物は特に化粧料用として優れた特性を有し、優れた化粧料が製造される。

すなわち、アルミニウム末の溶媒懸濁物中で重合性モノマー又はオリゴマーを重合して得られる樹脂被覆アルミニウム末含有溶媒懸濁物中の溶媒を化粧料用油分に置換して前記樹脂被覆アルミニウム末と化粧料用油分とからなる化粧料用顔料組成物を得る方法が好ましい方法としてとられる。この際の重合溶媒としては、前記重合溶媒のうちでも重合反応の効率面、操作面, {匕粧料用顔料としての安全性の面等の点からミネラルスピリットが好ましい。

重合溶媒を化粧料用油分に置換する方法は特に限定されないが、例えば重合反応終了後の反応液中の樹脂被覆アルミニウム末をイソプロピルアルコール等の溶媒で洗浄し、引き続いて化粧料用油分を添加した後、前記溶媒を除去して化粧料用油分に置き換える方法が好ましい。また、用いられる化粧料用油分としては、製造の観点からも前記したとおりである。

本発明に係る樹脂被覆アルミニウム末からなる化粧料用顔料を化粧料に配合する場合の配合量としては、化粧料の形態によって異なり特に限定できないが、前記化粧料用顔料組成物として配合する場合であつても、前記化粧料用顔料分に換算した値で 0. 1〜100質量％の範囲であることが好ましい。

本発明の化粧料には前記成分の他に、例えば前記使用形態以外の油分、界面活性剤、保湿剤、多価アルコール、水溶性高分子、皮膜形成剤、非水溶性高分子、高分子ェマルジヨン、粉末、顔料、染料、レーキ、低級アルコール、紫外線吸収剤、ビタミン類、酸化防止剤、抗菌剤、香料、水等通常化粧料に用いられる成分を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。

本発明に係る化粧料としては、特に限定されるものではなく、例えば、メーキャップ化粧料、毛髪化粧料、基礎化粧料等が挙げられるが、メーキヤップ化粧料が好ましい。メーキャップ化粧料としては、口紅、ファンデーシヨン、頰紅、アイシャドウ、ァイブロウ、ネイルエナメル等が挙げられる。毛髪化粧料としては、ヘアージエル、ヘアワックス、ヘアトリートメント、シャンプー、ヘアマニキュアジエル等が挙げられる。基礎化粧料としては、下地クリーム等が挙げられる。以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。 (実施例 1 )

21の四つ口フラスコに、エポキシ化 1， 2 _ポリブタジエン 1 3. l g、トリメチローノレプロノヽ⁰ントリアタリレート 1 5. 0g、アタリノレ酸 1 . 3g、スチレン 6. 0 g、ミネラノレスピリット 1 150g、ァノレミニゥムペースト [ 7620NS (東洋ァノレミニゥム株式会社製）、平均粒子径 18 _μ πι] 20(^ (Α1ηθ1:)を装填し、窒素ガスを導入しながら充分撹拌混合した。系内の温度を 80°Cに昇温し、 a , o; '—ァゾビスイソプチロニトリル（重合開始剤 AIBN)を 1. lg添カロし、撹拌を続けながら 80°Cで 6時間反応させた。その後混合液（スラリー）を固液分離し、湿潤化樹脂被覆アルミニウム末ペーストを得た。得られた湿潤化樹脂被覆アルミエゥム末ペーストをイソプロピルアルコールを用いた洗浄ろ過を複数回繰り返した後、一部のミネラルスピリット等を含む樹脂被覆アルミニウム末のイソプロピルアルコールペーストに調製し、次いでその中にトリ 2—ェチルへキサン酸グリセリルを加え、ニーダ一にて充分に混合撹拌を行った。その後、ニーダ一中を 100〜250mmHg減圧にし、 110〜120°Cに昇温しミネラルスピリット及ぴイソプロピルアルコールを留去し、樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散べ一スト（ィヒ粧料用顔料組成物）を得た。これを分析すると樹脂被覆アルミ二ゥム末分は化粧料用顔料組成物中 50質量％であった。なお、前記ミネラルスピリット中に懸濁された樹脂被覆アルミニウム末ペーストを 11—へキサンで洗浄ろ過し、パウダー化後、混酸（塩酸/硝酸 Z水 = lZl/2) でアルミニウムを溶解し、残った樹脂分をろ過、乾燥、秤量したところ、樹脂がアルミニウム 100質量部に対して 13質量部被覆されていることが認められた。

(実施例 2)

21の四つ口フラスコに、エポキシ化 1， 2—ポリブタジエン 1. 9g、 1, 6- へキサンジオールジアタリレート 2. 9g、アタリノレ酸 0. 7g、ミネラノレスピリット 1000g、アルミニウムペースト [HS— 2 (東洋アルミニウム株式会社製）、平均粒子径 23 μ m]180g(Alnet)を装填し、窒素ガスを導入しながら充分撹拌混合した。系内の温度を 80°Cに昇温し、ひ， a 'ーァゾビスイソプチ口-トリル（重合開始剤 AIBN)を 1. lg添加し、撹拌を続けながら 80 °Cで 6時間反応させた。その後混合液（スラリー）を固液分離し、湿潤化樹脂被覆アルミニウム末ペーストを得た。得られた湿潤化樹脂被覆アルミ二ゥム末ペーストをイソプロピルアルコールを用いた洗浄ろ過を複数回繰り返した後、一部のミネラルスピリット等を含む樹脂被覆アルミニウム末のイソプロピルアルコールペーストに調製し、次いでその中にテトラ 2—ェチルへキサン酸ペンタエリトリットを加え、ニーダ一にて充分に混合撹拌を行つた。その後、ニーダ一中を 100〜250mmHg減圧にし、 110〜120°Cに昇温しミネラルスピリット及びイソプロピルアルコールを留去し、樹脂被覆アルミニウム末テトラ 2—ェチルへキサン酸ペンタエリトリット分散ペースト (化粧料用顔料組成物）を得た。これを分析すると樹脂被覆アルミニウム末分は化粧料用顔料組成物中 69質-量 %であった。なお、前記ミネラルスピリット中に懸濁された榭脂被覆アルミニウム末ペーストを n—へキサンで洗浄ろ過し、パウダー化後、混酸（塩酸/硝酸/水 = 1 / 1 / 2 )でァルミユウムを溶解し、残った樹脂分をろ過、乾燥、秤量したところ、樹脂がアルミニウム 100質量部に対して 1. 2質量部被覆されていることが認められた。以下に、本発明に係る樹脂被覆アルミニウム末の顔料特性を比較としてのアルミニウム末と共に示す。まず、顔料特性測定に用いた試験方法について説明する。

(試験項目とその試験法、評価法及び評価基準等）

1. 光輝度

サンプルと十条ケミカル社製 800メジゥムを 1： 1で混練し、ガードナー社製試験紙 2854に 30 μ πιドクターブレードにて塗布し、 50°Cにて 8時間乾燥させたものをガードナー社トリグロス反射率測定器により白地塗布面の 20° 、 60° の相対反射強度を求めた。それぞれの角度での数値（G U)が大きいほど光輝度がある。 2. 安定性

2. 1 水との接触による安定性

1Nの NaOH水溶液に浸せきしたときの気体発生状況を肉眼で観察した。

(評価基準）

〇：気体の発生なし。

X：気体の発生がみられる。

2. 2 経時色調安定性

前記光輝度測定と同一方法で作成した白地塗布サンプルを日光暴露 10日行った後、ミノルタ製分光測色計 CM _ 508 dにて測色し、暴露前の値との色差（Δ Ε)を求めた。

(評価基準）

〇： Δ Ε≤3

X： 3く Δ Ε

3. 化粧料用油分に対する分散性

ジカプリン酸ネオペンチルグリコールとトリ 2—ェチルへキサン酸グリセリノレ 1： 1の混合オイル（25°Cの粘度 V_Q) 95質量部中に測定サンプル 5質量部をデイスパーにて 2分間分散させたときの 25°Cの粘度（V_s)を B型粘度計にて測定し、粘度の増加率（ Δ V)から分散性を判定した。 AV(%) = [(V_S-V₀)/V₀] X100

(評価基準）

〇： AV≤30%

X : 30% < Δ V

4. 隠蔽力

光輝度測定に用いた試料を用いて、ミノルタ製分光測色計 C Μ— 508 dにより測色し、黒地の L値（L_B)及び白地の L値（L_w)の値から次式より求めた値を隠蔽力とした。

隠蔽力 (%) = (L_B/L_W) X 100 本発明に係る樹脂被覆アルミニウム末及ぴ比較として用いたアルミ二ゥム末の顔料特性を表 1に示す。表 1

表 1中、

樹脂被覆アルミニウム末 Aは、実施例 1の製造中の「一部のミネラルスピリットを含む樹脂被覆アルミニウム末のイソプロピルアルコールペースト」を乾燥して得た樹脂被覆アルミニウム末。

樹脂被覆アルミニウム末 Bは、実施例 2の製造中の「一部のミネラルスピリットを含む樹脂被覆アルミニウム末のイソプロピルアルコールペースト」を乾燥して得た樹脂被覆アルミニウム末。

アルミニウム末は、東洋アルミニウム株式会社製の「アルミニウムフレーク粉 P0100」。表 1から明らかなように、本発明に係る樹脂被覆アルミニウム末は、いずれも優れた特性を有し、化粧料用顔料として優れたものであることが分かる。

以下に本発明の化粧科の実施例を挙げて本発明をさらに説明する。配合量は質量。 /。である。

(実施例 3〜4、比較例 1 )

表 2に示す成分、配合量の処方（配合合計 1 00質量％)の口紅を以下の方法で調製した。（10 )〜（1 5 )を（9 )の一部に加えローラーで処理した（顔料部）。（1 6 )を（9 )の残部に溶解した（染料部）。（1 )〜（8 )を混合し、加熱融解した後、前記顔料部、染料部を加え、ホモミキサーで均一に分散した。分散後、型に流し込み急冷し、スチック状として口紅を調製した。表 2

表 2中、

(注 1 ) 実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量％)を配合。樹脂被覆アルミニウム末量は 5. 0質量％になる。

(注 2) 実施例 2で製造した樹脂被覆アルミニウム末テトラ 2—ェチルへキサン酸ペンタエリトリット分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 69質量。/。）を配合。樹脂被覆アルミニウム末量は 5. 0質量。/。になる。

(注 3) アルミニウム末（前出「アルミニウムフレーク粉 P0100」）トリ 2— ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（アルミニウム末分； 70. 0質量 %)を配合。アルミニウム末量は 5. 0質量％になる。以下、実施例 3〜4、比較例 1の口紅について、効果試験を行った。以下に用いた試験方法について説明する。

1. 使用テスト

20名の専門パネルによる使用テストを行い、外観の金属光沢感の出方（光輝感）、化粧料（口紅）の鮮やかさ、塗布した色調の鮮やかさ、使用性（むらづき）、化粧料（口紅）の肌への密着感、立体感のある仕上がり、化粧持ちの評価項目それぞれについて、下記の評価点基準に基づいて評価した。次いで、各人がつけた評価点を合計し、下記評価基準に基づいて評価した。

(評価点基準）

5点：非常に優れている。

4点：優れている。

3点：普通。

2点：劣る。

1点：非常に劣る。

(評価基準）

◎: 合計点が 80点以上である。

〇：合計点が 60点以上 80点未満である。

Δ : 合計点が 40点以上 60点未満である。 X：合計点が 40点未満である。

2. 特性及び安定性

2. 1 隠蔽力

試科（口紅）を Gardner製の隠蔽力試験紙（2854)に 60μιηのドクタ一ブレードにて広げ、ミノルタ製分光測色計 CM_508dにより測色し、黒地の L値（L_B)及び白地の L値（L_w)の値から次式より求めた値を隠蔽力とした。

隠蔽力（％) = (L_B/L_W) X100

2. 2 色調安定性

試料（口紅）を 23X15 X 6mmの樹脂製中皿に流し込み、 10日間日光暴露しミノルタ製分光測色計 CM— 508dにて測色し、暴露前の値との色差 ΔΕを求めた。

2. 3 におい安定性

37°C恒温槽に 30日間放置したときの試料（口紅）のにおいを、 0°C保管品を対象として判定した。

(評価基準）

〇：異臭が認められない。

Δ: 異臭がほとんど認められない。

X：異臭が認められる。

3. 安定性（2)

試料（口紅）を 50°C、 37°C、室温、 0°Cの恒温槽にそれぞれ保存し、保存中のガスの発生状況を下記の評価基準によって評価した _c

(評価基準）

〇：いずれの条件下でもガスの発生が見られない。

X：いずれかの条件下でガスの発生が見られた。上記実施例 3〜4、比較例 1の評価結果を表 3に示す。表 3

表 3から分かるように、本発明に係る樹脂被覆アルミニウム末を配合した実施例 3〜4の口紅は、いずれも優れた効果を有するものであった。これらに対して、改質されていないアルミニウム末を配合した比較例 1は本発明の効果を発揮し得ないことが分かる。以下、さらに本発明化粧料用顔料を配合した処方例を実施例として示す。なお、製造は常法に従って行った。また、これらについての効果試験を、前記口紅について行った方法に準じて行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。

(実施例 5) 固形アイシャドー

成分配合量（質量％)

(1) マイ力 15. 0

(2) セリサイト 5. 0

(3) タルク

(4) 顔料 15. 0

(5) 樹脂被覆アルミニウム末 (注) 10. 0

(6) 防腐剤

(7) 流動パラフィン 3. 0

(8) メチルポリシロキサン 2. 0

(9) セスキォレイン酸ソルビタン' 2.0

(10) 酸化防止剤

(11) 香料 (注) 実施例 2で製造した榭脂被覆アルミニウム末テトラ 2—ェチルへキサン酸ペンタエリトリット分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 69質量⁰ /₀)

(実施例 6) 型）

成分配合量（質量％) (1) 群青 10. 0

(2) タルク 5. 0

(3) 二酸化チタ 3. 0

(4) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 40. 0

(5) カルナゥバロウ 10. 0

(6) 固形パラフィン 5. 0

(7) ラノリン誘導体 5. 0

(8) スクヮラン 20. 9

(9) ソルビタンセスキォレイン酸エステル 1. 0

(10) 香料 0. 1

(注) 実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量⁰ /₀ )

(実施例 7) アイプロウ（鉛筆型 )

成分配合量（質量％)

(1) 酸化鉄（黒） 10. 0

(2) タノレク 10. 0

(3) カオリン 15. 0

(4) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 20. 0

(5) モクロウ

(6) 10. 0

(7) ミツロウ 5. 0

(8) 硬化ヒマシ油 5. 0

(9) ワセリン 4. 0 (10) ラノリン 3. 0

(11) 防腐剤、酸化防止剤

(注）実施例 2で製造した樹脂被覆アルミニウム末テトラ 2—ェチルへキサン酸ペンタエリトリット分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 69質量⁰ /₀)

(実施例 8) 頰紅（スチック型）

成分配合量（質量％)

(1) カオリン 15. 0

(2) 二酸化チタン 2. 0

(3) 樹脂被覆アルミ：ニゥム末（注） 14. 0

(4) 赤色 204号 1. 0

(5) キャンデリラロウ 12. 0

(6) セ'レシ'ン' 5. 0

(7) カノレナゥバロウ 3. 0

(8) スクヮラン 24. 9

(9) トリ 2—ェチノレへキサン酸グリセリノレ 8. 0

(10) イソステアリノレアルコール 15. 0

(11) 香料 0. 1

(注）実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量⁰ /₀) (実施例 9) 固形頰紅

成分配合量（質量％)

(1) カオリン 9.0

(2) タルク

(3) ミリスチン酸亜鉛 5. 0

(4) 顔料 3. 0

(5) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 10. 0

(6) 流動 1. 0

(7) 香料

(8) 防腐剤

(注) 実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量％) (実施例 10) 固形白粉

成分配合量（質量％)

(1) セリサイト 15. 0

(2) カオリン 10. 0

(3) タルク

(4) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 10.0

(5) ミリスチン酸亜鉛 5.0

(6) 炭酸マ： 5. 0

(7) 防腐剤

(8) 酸化防止剤

(9) 香料 (注）実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量％)

(実施例 11) ファンデーション

成分配合量（質量％)

(1) タルク

(2) マイ力

(3) カオリン

(4) 二酸化チタン

(5) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 6.0

(6) ステアリン酸亜鉛 1.0

(7) ベンガラ 1.0

(8) 黄酸化鉄 3.0

(9) 黒酸化鉄 0.2

(10) ナイロンパウダー 10.0

(11) スクヮラン 6.0

(12) 酢酸ラノリン 1.0

(13) ミリスチン酸オタチルドデシル 1.0

(14) モノォレイン酸ソルビタン' 0. 5

(15) 防腐剤 ¾量

(16) 酸化防止剤 in直

(17) 香料

(注）実施例 1で製造した榭脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量⁰ /₀) (実施例 12) 毛髪化粧料（ヘアマニキュアジエル）成分配合量（質量％)

(1) イオン交換水残量

(2) ジプロピレングリコール 10. 0

(3) エチルアルコール 2. 0

(4) ベンジノレ了ノレコーノレ 8. 0

(5) ポリアクリル酸樹脂（ハイビスヮコ— 104) 3. 8

(6) クェン酸 0. 2

(7) ェデト酸一 2Na 0.03

(8) 2—ヒドロキシー 4ーメトキシへ"ンソ、 'フエノン 0.01

(9) 精製オレンジ II 0. 12

(10) ナフトールエロー S 0. 08

(11) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 1. 86 (注) 実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量⁰ /₀)

(実施例 13) ヘアージエル

成分配合量（質量％) (1) カルボキシビュルポリマー 0. 75

(2) エチルアルコール 20. 0

(3) PEG1500 1.0

(4) アミノメチルプロパノール 1. 5

(5) メチルパラベン 0. 1

(6) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 7.0 (7) 精製水

(注）実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量⁰ /₀)

(実施例 14)

成分配合量（質量％)

(1) マイクロクリスタリンワックス 10. 0

(2) キャンデリラロゥ 5. 0

(3) コハク酸ジォクチノレ 10. 0

(4) ポリオキシエチレンセチノレエーテノレ 5. 0

(5) ブチレングリコーノレ 3. 0

(6) ステアリン酸 3. 0

(7) ヒドロキシステアリン酸 4. 0

(8) ポリエチレングリコール 0. 3

(9) ステアリン酸グリセリル 1. 0

(10) PVP/VAポリマー 5. 0

(11) メチノレノラベン 0. 2

(12) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 6. 0

(13) 精製水残:里

(注）実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量⁰ /₀) (実施例 15) トリートメント

成分配合量（質量％)

(1) セタノーノレ 5. 0

(2) ォリーブ油 1. 5

(3) ォクチルデカノール 1. 5

(4) 塩化ステアリルトリメチルアンモニゥム 1. 0

(5) ステアリン酸グリセリル 0. 7

(6) グリセリン 3. 0

(7) メチノレノラベン 0. 1

(8) 加水分解蛋白水溶液 3. 0

(9) 樹脂被覆アルミニウム末 (注) 5. 0

(10) 精製水残 M

(注）実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量％ )

(実施例 16)

成分配合量（質量％)

(1) POEラウリル硫酸ナトリウム 8 . 0

(2) テトラデセンスルホン酸ナトリウム 5 . 0

(3) ラウリン酸アミドプロピルべタイン 3 • 0

(4) ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 5 . 0

(5) グリセリン 2 . 0

(6) アクリル酸メタクリル酸アルキルコホ。リマー 0 . 5

(7) 水酸化ナトリウム 0. 15 (8) メチルパラベン 0. 2

(9) ジメチルシロキサン 0. 5

(10) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 1. 0

(11) 精製水

(実施例 17) ネールエナメル

成分配合量（質量％)

(1) ニトロセルロース（1 2秒) 6. 5

(2) ニトロセルロース（ 1 /8秒) 11. 0

(3) トルエンスルホンアミド樹脂 12. 5

(4) タエン酸ァセチルトリブチル 5. 3

(5) カンファー 1. 0

(6) n—ブチノレアノレコール 0. 5

(7) エチルアルコール 4. 5

(8) 酢酸ェチル 15. 0

(9) 酢酸プチル

(10) 樹脂被覆アルミニウム末（注） 13. 7

(11) 沈殿防止剤

(注）実施例 1で製造した樹脂被覆アルミニウム末トリ 2—ェチルへキサン酸グリセリル分散ペースト（樹脂被覆アルミニウム末分； 50質量⁰ /₀) 産業上の利用可能性

以上、詳述したように本発明によれば、水との接触に対して、また経時での色調も安定な、化粧料用油分に対する分散性のよい、優れた隠蔽力、金属光沢を有したアルミニウム末からなる化粧料用顔料が得られる。さらに、前記アルミニウム末を配合することにより、外観の金属光沢感の出方（光輝感）、化粧料の鮮やかさ、塗布した色調の鮮やかさ、使用性 (むらづき）、化粧料の肌への密着感、立体感のある仕上がり、化粧持ち等に優れ、さらに隠蔽力、色調及びにおい安定性等優れた特性と安定性を有した化粧料が得られる。

Claims

請求の範囲樹脂が表面被覆されたアルミニウム末からなる化粧料用顔料。

2 . 樹脂が、エポキシ化ポリブタジエン、スチレン、酢酸ビュル、アタリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、ォレイン酸及ぴトリメチルシロキシケィ酸からなる群から選ばれた 1種又は 2種以上の重合性モノマー又はオリゴマーの重合体又は共重合体である請求の範囲第 1項記載の化粧料用顔料。

3 . アルミニウム末の溶媒懸濁物中で重合性モノマー又はオリゴマーを重合して得られる、樹脂が表面被覆されたアルミニウム末である請求の範囲第 1項記載の化粧料用顔料。

4 . 重合性モノマー又はオリゴマーが、エポキシ化ポリブタジエン、スチレン、酢酸ビュル、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、メタクリル酸、メタクリノレ酸エステル、ォレイン酸及ぴトリメチルシロキシケィ酸からなる群から選ばれた 1種又は 2種以上である請求の範囲第 3項記載の化粧料用顔料。

5 . 請求の範囲第 1乃至 4項のいずれか一項に記载の化粧料用顔料を含有することを特徴とする化粧料。

6 . 請求の範囲第 1乃至 4項のいずれか一項に記載の化粧料用顔料と化粧料用油分とからなる化粧料用顔料組成物。

7 . アルミニウム末の溶媒懸濁物中で重合性モノマー又はオリゴマーを重合して得られる、樹脂が表面被覆されたアルミニウム末含有溶媒懸濁物中の溶媒を化粧料用油分に置換して得ることを特徴とする請求の範囲第 6項記載の化粧料用顔料組成物。

8 . 重合性モノマー又はオリゴマーが、エポキシ化ポリブタジエン、スチレン、酢酸ビュル、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリル酸アルキル共重合体メチルポリシロキサンエステル、メタクリノレ酸、メタクリル酸エステル、ォレイン酸及びトリメチルシロキシケィ酸からなる群から選ばれた 1種又は 2種以上である請求の範囲第 7項記載の化粧料用顔料組成物。

9 . 化粧料用油分が液状エステル油または液状炭化水素油である請求の範囲第 6乃至 8項のいずれか一項に記載の化粧科用顔料組成物。

1 0 . 請求の範囲第 6乃至 9項のいずれか一項に記載の化粧料用顔料組成物を含有することを特徴とする化粧料。