JP4841134B2 - 頭髪用組成物 - Google Patents

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本発明は、頭髪用組成物に関する。更に詳しくは、例えば、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアウォーター、ヘアフォームなどの整髪剤用組成物などとして好適に使用しうる頭髪用組成物に関する。
近年、ネイル化粧料やメークアップ化粧料の皮膚化粧料に端を発する虹彩色の優美な輝きを付加する化粧料が好まれている。スタイリング剤においても、毛髪が本来有する艶や光沢ではなく、見た目の美しさが重要視されてきており、虹彩色の優美な輝きを付加したスタイリング剤が求められている。
このような虹彩色の優美な輝きを付与する手段としては、装飾剤、毛髪固定剤および揮発性液状物質を含有する整髪料用組成物、短冊状ポリマー粉体を含有する目元用化粧料、頭髪用化粧料などが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
しかしながら、これらの特許文献には、光沢剤の毛髪への定着手段が記載されているにすぎず、スタイリング剤を設計するうえで重要な櫛や手櫛などの外的な刺激による光沢剤の離脱について検討されていない。更に、本来、スタイリング剤が有する整髪保持性などの機能性の向上や、ごわつき感、べたつき感、フレーキングなどの諸問題の解決には至っておらず、これらの性質を満足しうるものではない。
したがって、外的要因にも耐えうる光沢剤の定着とスタイリング剤に求められている機能とを併せ持つ頭髪用組成物の開発が望まれている。
そこで、スタイリング剤が本来有する機能を有し、光沢剤を毛髪に定着させるために、被膜形成剤を用いて毛髪を固め、光沢剤を定着させることが考えられる。
しかし、光沢剤を定着させるのに有効な量の被膜形成剤を使用した場合、仮に光沢剤の剥離を防止することができたとしても、毛髪の手触りの悪化、即ち、ごわつき感が生じたり、毛髪に被覆された被膜形成剤がセット後の櫛や手櫛などの外的な刺激によって剥離し、毛髪上に白い粉、いわゆるフレーキングが発生したり、被膜形成剤の剥離が光沢剤の剥離を引き起こすという欠点がある。
フレーキングやごわつき感というスタイリング剤に特有の欠点を解消するために、被膜形成剤によって形成される被膜を柔軟にする試みがなされており、例えば、可塑剤としてシリコーン類を含有するセット剤が提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、被膜を柔軟にすれば、光沢剤の毛髪への定着力が弱まるため、被膜の固定が困難となる。
特開2004−10540号公報 特開2000−319131号公報 特開平6−100418号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、光沢剤を毛髪に定着させ、虹彩色の優美なキラキラ感を創出させること、および被膜形成剤に特有のごわつき感やフレーキングを抑えることにより、見た目の美しさを付与しうる頭髪用組成物を提供することを課題とする。
本発明は、(A)N−ビニルピロリドンと、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミドおよびビニルイミダゾールからなる群より選ばれた少なくとも1種の共重合性モノマーとを含有するモノマー組成物を重合させてなる共重合体からなる被膜形成剤、(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体、および(C)光沢剤を含有してなる頭髪用組成物であって、被膜形成剤が、N−ビニルピロリドン−(メタ)アクリルアミド−ビニルイミダゾール共重合体であり、多価アルコールがポリグリセリンであり、多価アルコール誘導体が、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルおよび/またはポリオキシアルキレンジグリセリルエーテルであり、光沢剤が、ポリエチレンテレフタレートとアルミニウムとエポキシ樹脂との積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレートとイソフタル酸−エチレングリコール共重合体との積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレートとポリメチルメタクリレートとの積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレートとポリオレフィンとの積層体の粉末、及びポリエチレンとポリエステルとの積層体の粉末からなる群より選ばれる少なくとも1つである頭髪用組成物に関する。
本発明の頭髪用組成物は、過剰量の被膜形成剤を配合しなくても、毛髪に光沢剤を定着されることができ、櫛や手櫛などの外的な刺激にも光沢剤が毛髪から剥離せず、虹彩色の優美な輝きを毛髪に付与するという効果を奏する。更に、本発明の頭髪用組成物は、フレーキングやごわつき感を低減させ、スタイリング剤としての性質および見た目の美しさにも優れるという効果を奏する。
本発明に用いられる(A)被膜形成剤は、N−ビニルピロリドンと、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミドおよびビニルイミダゾールからなる群より選ばれた少なくとも1種の共重合性モノマーとを含有するモノマー組成物を重合させてなる共重合体からなる。なお、本明細書において、「(メタ)アクリ」とは、「アクリ」および「メタクリ」の双方を意味する。
モノマー組成物に含有されるN−ビニルピロリドンと共重合性モノマーとの割合(N−ビニルピロリドン/共重合性モノマー:重量比)は、フレーキング、ごわつきの抑制および毛髪への光沢剤の定着性を向上させる観点から、3/7〜8/2、好ましくは4/6〜8/2、より好ましくは4/6〜7/3であることが望ましい。
前記モノマー組成物には、N−ビニルピロリドンおよび共重合性モノマー以外にも、本発明の目的が阻害されない範囲内で、他の共重合性モノマーが含有されていてもよい。
前記共重合体は、前記モノマー組成物を重合させることにより、得ることができる。モノマー組成物の重合法としては、例えば、溶液重合法、塊状重合法などの一般に整髪剤などに用いられている被膜形成剤を製造する際に採用されている方法が挙げられるが、本発明は、かかる重合法によって限定されるものではない。
好適な共重合体の例としては、フレーキング、ごわつきの抑制および毛髪への光沢剤の定着性の観点から、N−ビニルピロリドン−(メタ)アクリルアミド−ビニルイミダゾール共重合体およびN−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体が挙げられ、これらは、それぞれ単独で用いてもよく、併用してもよい。
前記共重合体の重量平均分子量は、フレーキング、ごわつきの抑制および毛髪への光沢剤の定着性を向上させる観点から、50000〜100万、好ましくは200000 〜500000であることが望ましい。
なお、前記共重合体は、商業的に容易に入手しうるものである。その例としては、BASF社製、商品名:ルビセットClearなどのN−ビニルピロリドン−(メタ)アクリルアミド−ビニルイミダゾール共重合体;大阪有機化学工業(株)製、商品名:PVA−6450など、ISP社製、商品名:PVP/VA S−630、PVP/VA E−735など、BASF社製、商品名:LUVISCOL VA37E、LUVISCOL VA55E、LUVISCOL VA64P、LUVISCOL VA73EなどのN−ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の頭髪用組成物における被膜形成剤の含有量は、毛髪への光沢剤の定着性が充分に付与されるのであれば特に限定がないが、通常、光沢剤の定着性を高める観点から、0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上であることが望ましく、ごわつき感やフレーキングを抑制する観点から、10重量%以下、好ましくは5重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、頭髪用組成物における被膜形成剤の含有量は、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。
(B)多価アルコールの具体例としては、グリセリン;ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタグリセリンなどのポリグリセリン;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールなどのアルキレン基の炭素数が2〜3のポリアルキレングリコール;ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコールなどが挙げられる。これらの中では、ごわつき感の抑制および毛髪への光沢剤の定着性を向上させる観点から、グリセリンおよび/またはポリグリセリンが好ましく、ジグリセリンがより好ましい。
(B)多価アルコール誘導体の具体例としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレングリセリルエーテルなどのアルキレン基の炭素数が2〜3のポリオキシアルキレングリセリルエーテル;ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルなどのアルキレン基の炭素数が2〜3のポリオキシアルキレンジグリセリルエーテルなどが挙げられる。これらの中では、ごわつき感の抑制および毛髪への光沢剤の定着性を向上させる観点から、アルキレン基の炭素数が2〜3である、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルおよび/またはポリオキシアルキレンジグリセリルエーテルが好ましく、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテルがより好ましい。
前記多価アルコールおよび多価アルコール誘導体は、商業的に容易に入手しうるものである。その例としては、阪本薬品工業(株)製、商品名:化粧用濃グリセリンなどのグリセリン;阪本薬品工業(株)製、商品名:ジグリセリン−MGなどのポリグリセリン;三洋化成工業(株)製、商品名:ニューポールGP−250、ニューポールGP−400、ニューポールGP−600、ニューポールGP−1000、ニューポールGEP−2800など、日本油脂(株)製、商品名:ユニオールTG−700、ユニオールTG−1500、ユニルーブ50TG−32などのポリオキシアルキレングリセリルエーテル;阪本薬品工業(株)製、商品名:SY−DP14など、日本油脂(株)製、商品名:ユニルーブDGP−950などのポリオキシアルキレンジグリセリルエーテルなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
本発明の頭髪用組成物における多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体の含有量は、毛髪への光沢剤の定着性が充分に付与されるのであれば特に限定がないが、通常、ごわつき感を抑制する観点から、0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上とすることが望ましく、また、前記と同様に、ごわつき感を抑制する観点から、40重量%以下、好ましくは20重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、頭髪用組成物における多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体の含有量は、好ましくは0.1〜40重量%、より好ましくは0.5〜20重量%である。
(A)被膜形成剤と(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体との重量比〔(A)被膜形成剤/(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体〕は、毛髪にべたつきや不自然な艶が生じるのを抑制し、光沢剤を毛髪に固定させる定着力を高める観点から、1/10以上、好ましくは1/8以上、より好ましくは1/7以上であることが望ましく、光沢剤を毛髪に十分に定着させ、フレーキングおよびごわつきを抑制する観点から、1/1以下、好ましくは1/3以下、より好ましくは1/4以下であることが望ましい。これらの観点から、(A)被膜形成剤と(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体との重量比は、1/10〜1/1、好ましくは1/8〜1/3、より好ましくは1/7〜1/4であることが望ましい。
(C)光沢剤としては、主として樹脂の積層体粉末が挙げられる。樹脂の積層体は、同種類または異種類の樹脂を2以上積層したものであり、その樹脂の層には、金属層が形成されていてもよい。なお、同種類の樹脂とは、その樹脂名が同一であるが、具体的な組成が異なる2以上の樹脂を意味する。その一例としては、例えば、樹脂名がポリオレフィンであるときに、具体的な組成を示す樹脂がポリプロピレンおよびポリエチレンである場合が該当する。
積層体に用いられる樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレートなどのポリエステル、エポキシ樹脂、ポリメチル(メタ)アクリレートなどのアクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−6,6などのポリアミドなどが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。
金属層は、例えば、樹脂層の表面上に金属を蒸着させるなどの方法により、形成させることができる。かかる金属の種類は、所望の虹彩色に応じて適宜選択することが好ましい。その代表的な例としては、例えば、アルミニウム、金、銀などが挙げられる。金属層の厚さは、特に限定がないが、通常、0.04〜0.08μm程度であればよい。金属層は、樹脂層同士の間に挟まれるように形成されていてもよく、積層体の表面に形成されていてもよい。
光沢剤の代表例としては、金属層を有していてもよいポリエステル層を含有する積層体の粉末が挙げられる。前記積層体の粉末の例としては、金属層を有していてもよい、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレートなどの複数種類のポリエステルからなる樹脂積層体の粉末、金属層を有していてもよい、ポリエステルとエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィンなどの樹脂との積層体の粉末などが挙げられる。
好適な光沢剤の例としては、金属層を有していてもよいポリエステル-エポキシ樹脂積層体、金属層を有していてもよいポリエステル-アクリル樹脂積層体および金属層を有していてもよいポリエステル-ポリオレフィン積層体からなる群より選ばれた少なくとも1種の積層体の粉末が挙げられる。より好適な光沢剤の例としては、ポリエチレンテレフタレート−アルミニウム−エポキシ樹脂積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンイソフタレート積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレート−ポリメチル(メタ)アクリレート積層体の粉末、ポリエステル−ポリエチレン積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレート−ポリオレフィン積層体の粉末などが挙げられる。
積層体における樹脂層の厚さは、その層の数などによって異なるので一概には決定することができない。積層体の全体の厚さは、通常、10〜50μm程度であることが好ましい。
積層体における樹脂層の数は、特に限定がないが、あまりにもその数が多い場合には、積層体自体の厚さが大きくなるので、通常、2〜5層程度、好ましくは2〜3層であることが望ましい。
光沢剤は、例えば、所望の厚さを有する複数の樹脂フイルムを用い、必要により金属層を樹脂フイルム上に形成させ、各樹脂フイルムを積層し、一体化させた後、所定の大きさとなるように、裁断または破砕することによって製造することができる。各樹脂フイルムの一体化は、例えば、熱融着、接着剤による接着などによって行うことができる。
光沢剤の形状には、特に限定がない。その形状の例としては、四角形、六角形などの多角形、丸形、星形、その他不定形などが挙げられる。
光沢剤の大きさは、本発明においては、平面面積で規定される。光沢剤の平面面積とは、光沢剤の一方の平面における面積を意味する。光沢剤の平面面積は、得られる頭髪用組成物が毛髪上で虹彩色の優美な輝きを放つようにする観点から、好ましくは0.01mm以上、より好ましくは0.01mm以上であり、また、毛髪に充分に定着させる観点から、好ましくは1mm以下、より好ましくは0.8mm以下である。これらの観点から、光沢剤の平面面積は、好ましくは0.01〜1mm、より好ましくは0.01〜0.8mmである。
前記光沢剤は、商業的に容易に入手しうるものである。その例としては、角八魚鱗箔(株)製、商品名:アルミフレーク、ダイヤケムコ(株)製、商品名:DCグリッターなどのポリエチレンテレフタレートとアルミニウムとエポキシ樹脂との積層体の粉末、角八魚鱗箔(株)製、商品名:ニューオーロラフレークなどのポリエチレンテレフタレートとポリエチレングリコールイソフタレートとの積層体の粉末、ダイヤケムコ(株)製、商品名:インデッセントグリッター、ダイヤ工業(株)製、商品名:レインボーフレークIIなどのポリエチレンテレフタレートとポリメチル(メタ)アクリレートとの積層体の粉末、ダイヤケムコ(株)製、商品名:インデッセントグリッターなどのポリエチレンテレフタレートとポリオレフィンとの積層体の粉末、角八魚鱗箔(株)製、商品名:PETフレークAGなどのポリエチレンとポリエステルとの積層体の粉末などが挙げられる。
本発明の頭髪用組成物における光沢剤の含有量は、光沢剤が毛髪上で虹彩色の優美な輝きを発現するのであれば特に限定がないが、通常、毛髪上で虹彩色の優美な輝きを充分に発現させる観点から、0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%以上であることが望ましく、自然な色合いを出し、見た目の美しさを発現させる観点から、3重量%以下、好ましくは2重量%以下であることが望ましい。これらの観点から、光沢剤の含有量は、好ましくは0.1〜3重量%、より好ましくは0.5〜2重量%である。
本発明の頭髪用組成物は、(A)被膜形成剤、(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体および(C)光沢剤を混合することにより、容易に調製することができるが、必要により、本発明の目的が阻害されない範囲内で、例えば、低級アルコール、炭化水素類、ロウ類、脂肪酸類、シリコーン類、エステル類、高級アルコール、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、香料、色素、防腐剤、キレート剤、抗菌剤、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤などを適宜、その用途、目的などに応じて添加することができる。
なお、本発明においては、頭髪組成物の全量が100重量%となるように、残部に水が用いられる。かかる水の種類には限定がなく、一般に、精製水を用いることができる。
本発明の頭髪用組成物の用途としては、例えば、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアウォーター、ヘアフォームなどの整髪剤が挙げられる。それらのなかでは、光沢剤の分散性を良好にする観点から、ヘアジェルが好ましい。
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1〜90および比較例1〜46(但し、実施例11〜20、実施例31〜40、実施例51〜60、実施例71〜80、実施例86〜90は参考例である)
表1〜14に示す各成分を混合することにより、頭髪用組成物を調製した。なお、各表に記載の成分の詳細は、以下のとおりである。また、各表に記載の成分の量の単位は、いずれも「重量部」である。
・ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル:日本油脂(株)製、商品名:ユニルーブル DGP−950
・ジグリセリン:阪本薬品工業(株)製、商品名:ジグリセリン−MG
・N−ビニルピロリドン・メタクリルアミド・ビニルイミダゾール共重合体:BASF社製、商品名:ルビセットClear
・N−ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体:大阪有機化学工業(株)製、商品名:PVA−6450
・カルボキシビニルポリマー:ビー・エフ・グッド・リッチ(BF Goodrich)社製、商品名:CARBOPOL 941
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:日本エマルジョン(株)製、商品名:EMALEX HC−40
・中和剤:トリエタノールアミン
・N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体:三菱化学(株)製、商品名:ユカフォーマー301
・ポリN−ビニルピロリドン:ISP社製、商品名:PVP K−90
次に、各実施例および各比較例で得られた頭髪用組成物の物性を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表1〜14に示す。
(1)フレーキング
23℃、湿度60%の恒温恒湿室中で一晩放置しておいた試験用毛束(毛髪の長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に、各実施例および各比較例で得られた頭髪用組成物400μLを塗布した後、櫛で毛髪を均一にのばした。その後、毛束の厚さを均一にし、再び23℃、湿度60%の恒温恒湿室中で24時間放置した後、毛髪を櫛で上から下へ連続して10回コーミングし、フレーキングの発生状態を目視で観察した。
なお、フレーキングの発生状態の評価は、専門パネラー10名により、毛束から所定の距離だけ離れて観察を行い、毛髪上のフレーキングを下記の評価基準に従って評価した。
<フレーキングの評価基準>
◎:フレーキングが全く認められない。
○:毛束から50cm離れた位置での観察で、僅かなフレーキングが認められる。
△:毛束から50cm〜1m離れた範囲内の観察で、明らかなフレーキングが認められる。
×:毛束から1m以上離れても明らかなフレーキングが認められる。
(2)ごわつき感
23℃、湿度60%の恒温恒湿室中で、一晩放置しておいた試験用毛束(毛髪の長さ:10cm、幅:8cm、重量:1g)に、各実施例および各比較例で得られた頭髪用組成物400μLを塗布した後、櫛で毛髪を均一にのばした。その後、毛束の厚さを均一にし、再び23℃、湿度60%の恒温恒湿室中で24時間放置した後、ごわつきの状態を官能評価により評価した。
なお、ごわつきの有無の評価は、専門パネラー10名により、毛束を手触りによる官能評価を行い、ごわつき感を下記の評価基準に従って評価した。
<ごわつき感の評価基準>
◎:ごわつき感が全く認められない。
○:僅かなごわつき感が認められる。
△:ごわつき感が認められる。
×:非常にごわつき感が認められる。
(3)分散性、定着性および光沢性
23℃、湿度60%の恒温恒湿室中で一晩放置しておいた試験用毛束(毛髪の長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に、各実施例および各比較例で得られた頭髪用組成物400μLを塗布した後、櫛で均一にのばした。その後、毛束の厚さを均一にし、再び23℃、湿度60%の恒温恒湿室中で24時間放置した後、毛髪を櫛で上から下へ連続して10回コーミングし、光沢剤の毛髪への分散性、定着性および光沢性を目視で観察した。
光沢剤の毛髪への定着性および光沢性の評価は、専門パネラー10名により、毛束から所定の距離だけ離れて観察を行い、光沢剤の毛髪上での分散性および定着性ならびに光沢性を下記の評価基準に従って評価した。
<分散性および定着性の評価基準>
◎:光沢剤が毛髪に分散・定着しており、剥離が認められない。
○:光沢剤が毛髪に分散・定着しているが、僅かな剥離も認められる。
△:明らかに光沢剤の剥離が認められる。
×:毛束から50cm以内からの観察でも光沢剤が認められない。
<光沢性の評価基準>
◎:虹彩色の優美な輝きが認められる。
○:僅かに虹彩色の優美な輝きの減少が認められる。
△:明らかに虹彩色の優美な輝きの減少が認められる。
×:毛束から50cm以内からの観察でも輝きが認められない。
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各表に示された結果から、各実施例で得られた頭髪用組成物は、各比較例で得られたものと対比して、櫛による外的な応力があるにもかかわらず、明らかに毛髪への光沢剤の定着性に優れているとともに、被膜形成剤の剥離によるフレーキングの発生が防止されていることがわかる。このことから、各実施例で得られた頭髪用組成物は、外的な刺激にもフレーキングが発生しないので、毛髪のしなやかさと光沢剤の毛髪への強い定着力の両性質を兼ね備えていることがわかる。
次に、本発明の頭髪用組成物の処方例を示す(但し、処方例3、4は参考例である)。なお、各処方例における含有量は、重量%である。
処方例1(ヘアワックス)
以下の各成分を混合することにより、ヘアワックスを調製した。
流動パラフィン 10.0
エタノール 5.0
ビニルピロリドン・メタクリルアミド・ビニルイミダゾール共重合体 0.5
マイクロクリスタリンワックス 3.0
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 1.0
ステアリルアルコール 1.0
ステアリン酸ソルビタン 1.0
セタノール 1.0
ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層体の粉末 1.0
フェノキシエタノール 0.1
精製水 残部
(合計) (100.0)
処方例2(ヘアジェル)
以下の各成分を混合することにより、ヘアジェルを調製した。
エタノール 10.0
ビニルピロリドン・メタクリルアミド・ビニルイミダゾール共重合体 0.5
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.5
ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ樹脂積層体の粉末1.0
パラベン 0.1
精製水 残部
(合計) (100.0)
処方例3(ヘアウォーター)
以下の各成分を混合することにより、ヘアウォーターを調製した。
酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 1.0
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 5.0
ポリエチレン・ポリエステル積層末 1.0
エタノール 15.0
精製水 残部
(合計) (100.0)
処方例4(ヘアフォーム)
以下の各成分を混合することにより、ヘアフォーム用の原液を調製した。
<原液>
エタノール 10.0
酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 1.0
ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル 7.0
流動パラフィン 5.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
モノステアリン酸ソルビタン 0.1
ポリエチレンテレフタレート・エチレングリコール・イソフタル酸積層体の粉末 1.0
パラベン 0.1
精製水 残部
(合計) (100.0)
一方、液化石油ガスを噴射剤として用意した。
次に、前記で得られた原液93.0重量部と噴射剤7.0重量部とをエアゾール容器内に充填することにより、ヘアフォーム(製品)が得られた。
本発明の頭髪用組成物は、虹彩色の優美な輝きを毛髪に定着させ、毛髪のごわつき感をおさえながら、フレーキングをも抑制することのできるので、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアウォーター、ヘアフォームなど、種々の剤型の整髪剤に好適に使用することができる。

Claims (3)

  1. (A)N−ビニルピロリドンと、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミドおよびビニルイミダゾールからなる群より選ばれた少なくとも1種の共重合性モノマーとを含有するモノマー組成物を重合させてなる共重合体からなる被膜形成剤、(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体、および(C)光沢剤を含有してなる頭髪用組成物であって、被膜形成剤が、N−ビニルピロリドン−(メタ)アクリルアミド−ビニルイミダゾール共重合体であり、多価アルコールがポリグリセリンであり、多価アルコール誘導体が、ポリオキシアルキレングリセリルエーテルおよび/またはポリオキシアルキレンジグリセリルエーテルであり、光沢剤が、ポリエチレンテレフタレートとアルミニウムとエポキシ樹脂との積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレートとイソフタル酸−エチレングリコール共重合体との積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレートとポリメチルメタクリレートとの積層体の粉末、ポリエチレンテレフタレートとポリオレフィンとの積層体の粉末、及びポリエチレンとポリエステルとの積層体の粉末からなる群より選ばれる少なくとも1つである頭髪用組成物。
  2. (A)被膜形成剤と(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体との重量比〔(A)被膜形成剤/(B)多価アルコールおよび/または多価アルコール誘導体〕が1/10〜1/1である請求項1記載の頭髪用組成物。
  3. 光沢剤が、0.001〜1mm2の平面面積を有する請求項1又は2記載の頭髪用組成物。
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