WO2004081673A1

WO2004081673A1 - 現像剤収納容器および画像形成装置

Info

Publication number: WO2004081673A1
Application number: PCT/JP2004/003131
Authority: WO
Inventors: Masanobu Deguchi; Hitoshi Nagahama; Kazuya Koyama; Shigeki Hayashi
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-03-10
Filing date: 2004-03-10
Publication date: 2004-09-23
Also published as: EP1610189A4; US7522866B2; EP1610189A1; US20060133856A1

Abstract

　本発明の目的は、複雑な機構を有することなく、現像剤が収納される容器本体を回転自在に安定して支持し、回転中に収納されている現像剤が凝集することを防止して、粉体状の現像剤を画像形成装置本体に供給できる現像剤収納容器を提供することである。現像剤収納容器１３０は、略円筒状に形成され、画像形成に用いられる現像剤が収納される容器本体１３１であって、軸線方向中間部分は半径方向に開放し、軸線Ｌ１３１まわりに回転することによって、収納される現像剤を前記中間部分に向けて搬送する容器本体１３１と、容器本体１３１が軸線Ｌ１３１まわりに回転自在にして、容器本体１３１の軸線方向中間部分を、半径方向外方から全周にわたって支持する支持部材１３２であって、容器本体１３１からの現像剤を外部に導くための導通孔１５１が形成される支持部材１３２とを含む。

Description

明細書

現像剤収納容器および画像形成装置

【技術分野】

本発明は、電子写真方式の画像形成に用いられるトナーなどの現像剤を収納する現像剤収納容器、および前記現像剤収納容器が着脱可能にして搭載される画像形成装置に関する。

【背景技術】

図 5 8は、第 1の従来技術であるトナーカートリッジ 1が装着される画像形成装置 2を示す断面図である。図 5 9は、トナーカートリッジ 2および画像形成装置 2の現像部 3付近を拡大して示す断面図である。図 5 8および図 5 9では、理解を容易にするために、厚みを省略している。プリンタ装置および複写装置などの電子写真記録方式の画像形成装置 2は、トナーカートリッジ 1および画像形成装置本体 (以後、単に「装置本体」と表記することがある） 2 aを含む。トナーが収納されるトナーカート Vッジ 1は、装置本体 2 aに備えられる現像部 3に着脱可能にして装着される。

トナーカートリッジ 1は、ハウジング l a、第 1攪拌部材 4、第 2攪拌部材 5 および供給ローラ 6を備える。第 1およぴ第 2攪拌部材 4， 5は、図示しないトナ一が収納されるハウジング 1 aの内空間である収納空間 7に配置される。詳細には、第 1攪拌部材 4は、収納空間 7の一領域である第 1収納領域 7 aに配置され、第 2攪拌部材 5は、収納空間 7の他領域である第 2収納領域 7 bに配置される。第 1.攪拌部材 4は、装置本体 2 aに装着されている状態で、装置本体 2 aに設けられるモータなどの図示しない駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりの矢符 U 1の方向に回転して、第 1収納領域 7 aに収納されるトナーを攪拌するとともに、第 2収納領域 7 bにトナーを与える。また第 2攪拌部材 5は、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりの矢符 U 2の方向に回転して、第 2収納領域 7 bに収納されるトナーを攪拌するとともに、供給ローラ 6にトナーを与える。

また第 1攪拌部材 4は、第 1収納領域 7 aに臨むハウジング 1 aの内面に部分的に当接可能な高分子樹脂から成るシート 4 aを有する。また第 2攪拌部材 5は、第 2収納領域 7 bに臨むハウジング 1 aの内面に部分的に当接可能な高分子樹脂から成るシート 4 aを有する。第 1および第 2攪拌部材 4 , 5は、前記シート 4 a , 5 aがハウジング 1 aの内面に当接しながら回転する。これによつて収納空間 7に収納されるトナーの残量が少なくなつても、シート 4 a， 5 aによって搔きとって、供給ローラ 6に与えられずに収納空間 7に残留するトナーを、可及的に少なくする。

供給ローラ 6は、外周部がスポンジなどの多孔質の樹脂で形成され、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりに回転して、第 2攪拌部材 5によって与えられるトナーを、装置本体 2 aに設けられる現像部 3に供給する。現像部 3 は、トナーカートリッジ 1から供給されるトナーと、予め用意されている磁性を有する粒子であるキヤリアとを攪拌して 2成分現像材を生成する。

装置本体 2 aは、図 5 8に示すように、記録紙カセット 8、感光体ドラム 9、帯電部 1 0、レーザ露光部 1 1および定着部 1 2をさらに備える。記録紙カセット 8は、画像を形成すべき記録紙を保持する。感光体ドラム 9は、外周部に感光体が設けられる円筒状のドラムであり、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりの矢符 U 3方向に回転する。帯電部 1 0は、感光体ドラム 9の感光体を帯電させて感光性を与える。レーザ露光部 1 1は、帯電している感光体ドラム 9の感光体をレーザ光像で露光して、感光体に静電潜像を形成する。

現像部 3は、 2成分現像材を攪拌するとともに、静電潜像が形成された感光体ドラム 9の感光体に 2成分現像材を供給して現像して、静電潜像に対応するトナ一像が形成される。感光体ドラム 9は、記録紙カセット 1 1からの給紙される記録紙に、感光体ドラム 9のトナー像を転写する。定着部 1 2は、トナー像が転写された記録紙のトナー像を記録紙に定着する。トナー像が定着されて画像が形成された記録紙は、排紙トレイ 1 3に排出される。現像部 4における 2成分現像材のトナー濃度を一定にするために、トナーカートリッジ 1の供給ローラ 6は、その外周部がスポンジで形成されており、さらにその回転が制御されている。これによって供給ローラ 6は、適量なトナーを微粉末の状態で現像部 3に供給する。図 6 O Aは、第 2の従来技術であるトナーボトル 1 5を示す断面図であり、図 6 0 Bは、前記トナーボトル 1 5を示す斜視図である。トナーボトル 1 5は、大略的に有底円筒状に形成され、トナーを収納する収納空間 1 6が設けられる。トナーボトル 1 5には、半径方向内方に突出して、軸線方向一端部 1 5 aから軸線方向他端部 1 5 bに向かって軸線 L 2 0を中心として螺旋状に延びる突起片 1 7 が設けられる。トナーボトル 1 5の軸線方向他端部 1 5 bには、残余の部分よりも内径の小さい孔が形成される開口部 1 8が設けられ、収納空間 1 6とトナーポトル 1 5の外空間とは連通している。

トナーボトル 1 5は、図示しない画像形成装置本体に、軸線し 1 5が水平方向に平行となるようにして、前記開口部 1 8を画像形成装置本体に設けられるトナ一供給口に連結する。この状態で、画像形成装置本体に設けられる駆動部からの駆動力によって、トナーボトル 1 5を軸線 L 1 5まわりに回転させると、収納空間 1 6に収納されるトナーは、突起片 1 7によって開口部 1 8に送られて、開口部 1 8からトナー供給口に供給される（たとえば特開平 7— 2 0 7 0 5号公報参照）。

図 6 1は、第 3の従来技術である現像剤供給容器 2 0を示す斜視図である。現像剤供給容器 2 0は、両端が閉じた円筒状に形成され、トナーを収納する収納空間が設けられる。現像剤供給容器 2 0には、半径方向内方に突出して、軸線方向 —端部 2 0 aから軸線方向中央部 2 0 cに向かって軸線 L 2 0を中心として螺旋状に延びる第 1突起片 2 1 aと、半径方向内方に突出して、軸線方向他端部 2 0 bから軸線方向中央部 2 0 cに向かって軸線 L 2 0を中心として螺旋状に延びる第 2突起片 2 1 bとが設けられる。現像剤供給容器 2 0の軸線方向中央部 2 0 c には、半径方向に貫通し、収納空間と現像剤供給容器 2 0の外空間とを連通する貫通孔 2 2が形成される。

現像剤供給容器 2 0は、図示しない画像形成装置本体に、軸線 L 2 0が水平方向に平行となるようにして、軸線方向中央部 2 0 cが、上方に開口するようにして画像形成装置本体に設けられるトナー供給口に臨むようにして、画像形成装置本体に連結する。この状態で、画像形成装置本体に設けられる駆動部からの駆動力によって、現像剤供給容器 2 0を軸線 L 2 0まわりに回転させる。これによつて現像剤供給容器 2 0の収納空間に収納されるトナーは、各突起片 2 1 a , 2 1 bによって軸線方向中央部 2 0 cに送られて、貫通孔 2 2がトナー供給口に臨む位置に配置されると、トナーは、貫通孔 2 2を介してトナー供給口に供給される (たとえば特開平 8— 3 3 9 1 1 5号公報参照）。

図 6 2は、'第 4の従来技術であるトナーカートリッジ 2 5を示す斜視図である。トナーカートリッジ 2 5は、両端が閉じた円筒状に形成され、トナーを収納する収納空間が設けられる。トナーカートリッジ 2 5の軸線方向中央部には、軸線方向に延びて半径方向に貫通し、収納空間とトナーカートリッジ 2 5の外空間とを連通する貫通孔 2 6が形成される。

トナーカートリッジ 2 5は、図示しない画像形成装置本体に、軸線 L 2 5が水平方向に平行となるようにして、軸線方向中央部が、上方に開口するようにして画像形成装置本体に設けられるトナー供給口に臨むようにして、画像形成装置本体に連結する。この状態で、画像形成装置本体に設けられる駆動部からの駆動力によって、 h i "一カートリッジ 2 5を軸線 L 2 5まわりに回転させる。これによつてトナーカートリッジ 2 5の収納空間に収納されるトナーは、貫通孔 2 6がトナー供給口に臨む位置に配置されると、トナーは、貫通孔 2 6を介してトナー供給口に供給される（たとえば特開平 6— 3 4 8 1 2 7号公報参照）。

近年、プリンタ装置および複写装置などの画像形成装置は、大量の印刷を高速にすることが要望されている。たとえば 1分間に 5 0枚以上の記録紙に画像を形成可能な高速型の画像形成装置には、一度に最大 9 9 9枚の記録紙に画像を形成することができるものもある。このような画像形成装置では、印刷部数の設定によっては、 9 9 9枚を超える連続印刷が行われることもある。このような高速型の画像形成装置では、トナーの収納容量が非常に大きなトナーカートリッジが要求され、たとえば約 1 4 0 0グラムのトナーを収納可能なトナーカートリッジもある。

このような大量のトナーを収納するためには、前述の第 1の従来技術であるトナーカートリッジ 1は、収納空間 7が、図 5 9に示すように、互いに形状の異なる第 1収納領域 7 aおよび第 2収納領域 7 bの 2つの収納領域 7 a , 7 bから成る構成となっている。このためにトナーカートリッジ 1は非常に大形となり、利用者にとって、トナーカートリッジ 1を装置本体 2 aに対して着脱する作業が困難になる。また前記トナーカートリッジ 1は、その内部に第 1攪拌部材 4、第 2 攪拌部材 5およぴ供給ローラ 6を有しており、これらの機構は複雑であるだけでなく重量も大きいものである。したがって前記トナーカートリッジ 1は、重くなるだけでなく、製造コストが高くなり、これにともなってトナーの消費コストも高くなる。またトナーカートリッジ 1が大形化すると、トナーカートリッジ 1の梱包および輸送の困難性ならびに保管場所の確保などの問題が生じるだけでなく、トナーカートリッジ 1を廃棄するときにも問題が生じる。また輸送中および保管時における振動および落下ならびに気圧の変化などによって、トナーカートリッジ 1の第 1および第 2攪拌部材 4， 5ならびに供給ローラ 6の軸受の隙間から、トナ一が漏れる危険性もある。

さらに収納空間 7にトナーが存在している状態で、トナーカートリッジ 1を様々な環境において長期間放置されると、通常粉体であるトナーが収容空間 7において凝集するパッキングが生じて、ついにはプロック化してしまうこともある。このような状態でトナーカートリッジ 1を装置本体 2 aに装着すると、各撹拌部材 4， 5の角度位置によっては、凝集しているトナーをさらに凝集するような方向に回転させようとすることがある。このような状態で各攪拌部材 4， 5を回転させると、，各攪拌部材 4 , 5に駆動力を与えるためのモータおよびギヤなどの駆動部に対する付加が過大になる。このように駆動部に対する付加が過大になると、最悪の場合には、モータのロックおよび各撹拌部材 4， 5のシート 4 a， 5 aの変形および破損、ならびに駆動部を構成するギヤの歯飛びなどによって、画像形成装置 1が故障してしまう危険性がある。

近年、記録紙に画像を形成するときの高画質化のためのトナー粒子の小粒径化、およぴ環境問題対策のための低温定着による低融点化などによって、トナーカートリッジ 1を放置することによるトナーの凝集化の傾向が顕著になっており、前述のような故障が発生し易くなつている。このような故障を防止するために、利用者は新しいトナーカートリッジ 1および長期間放置したトナーカートリッジ 1 を装置本体 2 aに装着する前に、トナーカートリッジ 1に収納されているトナーをほぐして、トナーをできるだけ粉体の状態にしておかなければならない。このために利用者は、大形で重いトナーカートリッジ 1を上下左右に揺動するような、大変面倒な作業を行わなければならない。

このようなトナーカートリッジ 1の問題を解消するために、トナーカートリツジに外部からトナーを充填するための、開閉可能な開口部を設けて、トナーカートリッジを装置本体 2 aから完全には離脱させない状態で、前記開口部からトナ一を供給するようなものもある。しかし h i "一カートリッジにトナーを供給するときにトナーが飛散したりして、上手くトナーを充填できないなどの問題がある。また前述の図 6 0 Aおよび図 6 0 Bに示す第 2の従来技術のトづ "一ポトル 1 5 では、第 1の従来技術のトナーカートリッジ 1に比べて、構成部品点数が少なくて、軽量化して製造コストを抑えられるという利点がある。しかし、たとえば新品のトナーボトル 1 5のように、トナーボトル 1 5満杯にトナーが充填されている状態で、トナーボトル 1 5が軸線 L 1 5まわりに回転されると、過剰のトナーが開口部 1 8付近に集中して、トナーが開口部 1 8付近で凝集する危険性がある。

トナーが開口部 1 8付近で凝集して、トナーが画像形成装置本体のトナー供給口への供給が阻害される危険性を低くするために、画像形成装置の電源を投入したとき、または一定時間間隔毎に、トナーを開口部 1 8に送るときとは逆の方向にトナーボトル 1 5を回転させる方法も考えられる。しかしこの方法では、トナーボトル 1 5を回転させずに放置した期間および画像形成装置を設置している環境によって、トナーボトル 1 5に収納されているトナーの状態が異なるので、トナ一の凝集を防ぐためのトナーボトル 1 5の回転制御が非常に困難である。

またトナーボトル 1 5に収納されているトナーの量が、トナーボトル 1 5が画像形成装置本体に装着されている状態で、トナー層の上面が開口部 1 8よりも低い位置にあるときは、トナーボトル 1 5が回転しても、トナーが開口部 1 8からトナー供給口に供給されない可能性がある。

また、このようなトナーボトル 1 5が装着される画像形成装置本体では、一般的に、トナーの供給先である現像部は、画像形成装置本体の正面部と背面部との中央部に配置されている。またこのようなトナーボトル 1 5は、一般的に、画像形成装置本体の正面部から挿入して装着するので、トナーボトル 1 5の端部だけに開口部 1 8を設ける構成では、トナーボトル 1 5の軸線方向の寸法が、画像形成装置本体の中央部から正面部までの寸法に制限される。これによつてト^ "一ボトル 1 5のトナー収納容量が制限される。

また前述の図 6 1に示す第 3の従来技術の現像剤供給容器 2 0では、軸線方向の寸法の制限を解決するために、トナーを流出させる貫通孔 2 2が、軸線方向中央部 2 0 cに形成されている。しかし回転する現像剤供給容器 2 0の中央部 2 0 cと画像形成装置本体との間を完全に密閉するのは困難であり、現像剤供給容器 2 0が回転しているときに、貫通孔 2 2からのトナーが、前記中央部 2 0 cと画像形成装置本体との間から漏れ出して、画像形成装置本体の内部に飛散する可能性がある。また前述の図 6 2に示す第 4の従来技術の i "一カートリッジ 2 5でも、第 3の従来技術の現像剤供給容器 2 0と同様の問題がある。

また前述の図 6 0 Aおよび図 6 0 Bに示す第 2の従来技術のトナーボトル 1 5 では、第 1の従来技術のトナーカートリッジ 1に比べて、構成部品点数が少なくて、軽量化して製造コストを抑えられるという利点がある。しかしトナーボトノレ 1 5を軸線 L 1 5まわりに 1回転させることによるトナー供給口へのトナーの供給量は、トナーボトル 1 5に残っているトナーの量によって変化してしまう。たとえばトナーボトル 1 5を 1回転したときの供給量は、トナー層の上面が軸線 L 1 5よりも低い位置にあるときよりも、トナー層の上面が軸線 L 1 5よりも高い位置にあるときの方が多い。これによつて、たとえば新品のトナーボトル 1 5のように、トナーポトル 1 5満杯にトナーが充填されている状態で、トナーボトル 1 5が軸線 L 1 5まわりに回転されると、過剰のトナーが開口部 1 8付近に集中して、トナーが開口部 1 8付近で凝集する危険性が高くなる。

またトナーポトル 1 5に収納されているト^ "一の量が、トナーボトル 1 5が画像形成装置本体に装着されている状態で、トナー層の上面が軸線 L 1 5よりも高い位置にあるときは、トナーボトル 1 5が回転していなくても、トナーが開口部 1 8からトナー供給口に流出する可能性がある。またトナーボトル 1 5に収納されているトナーの量が、トナーボトル 1 5が画像形成装置本体に装着されている状態で、トナー層の上面が開口部 1 8よりも低い位置にあるときは、トナーポトル 1 5が回転しても、トナーが開口部 1 8からトナー供給口に供給されない可能性がある。

またトナーは、 4〜 1 0マイクロメートルの流動性の高い粉体であるので、貫通孔 2 2が画像形成装置本体のトナー供給口に臨んでいる状態で、現像剤供給容器 2◦の回転が停止すると、トナーが貫通孔 2 2からトナー供給口に大量に流出する危険性もある。このように大量のトナーがトナー供給口から現像部に供給されると、その時点における現像部におけるトナー濃度が非常に高くなり、現像むらが生じる危険性がある。この危険性を回避するためには、現像部に、新たな攪拌部材を設ける必要があり、現像部が大形化する問題がある。

【発明の開示】

したがつて本発明の目的は、複雑な機構を有することなく、現像剤が収納される容器本体を回転自在に安定して支持し、回転中に収納されている現像剤が凝集することを防止して、粉体状の現像剤を画像形成装置本体に供給できる現像剤収納容器、および前記現像剤収納容器を着脱可能にして搭載する画像形成装置を提供することである。

また本発明の他の目的は、複雑な機構を有することなく、現像剤が収納される容器本体を回転自在に安定して支持し、回転中に収納されている現像剤が凝集することを防止するとともに、容器本体 1回転あたりの現像剤の画像形成装置本体への供給量を可及的に一定にして、粉体状の現像剤を画像形成装置本体に供給できる現像剤収納容器、および前記現像剤収納容器を着脱可能にして搭載する画像形成装置を提供することである。

さらに本発明のさらに他の目的は、現像剤が収納される容器本体を回転自在に安定して支持し、現像剤の画像形成装置本体への供給量を収納されている現像剤の量に関係なく可及的に一定にして、現像剤を画像形成装置本体に供給できる現像剤収納容器、および前記現像剤収納容器を着脱可能にして搭載する画像形成装置を提供することである。

本発明は、画像形成装置に着脱自在に搭載される現像剤収納容器であって、画像形成に用いられる現像剤が収納される筒状に形成され、現像剤を排出するための排出孔が設けられ、軸線まわりに回転することによって収納される現像剤を排出孔に向けて搬送する容器本体と、

半径方向外方から全周にわたって、容器本体を軸線まわりに回転自在にして支持し、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる支持部材とを含むことを特徴とする現像剤収納容器である。

本発明に従えば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体の軸線方向中間部で容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる。これによつて容器本体が回転することで排出孔に向かって搬送されて排出孔から排出される現像剤を、導通孔によって外部に導くことができる。たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで、容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。

また本発明は、容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられ、支持部材は、少なくとも排出孔を含む容器本体の軸線方向略中間部を半径方向外方から全周にわたって支持することを特徴とする。本発明に従えば、容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられるので、容器本体が回転することによって排出孔に向けて搬送される容器本体の軸線方向一端側に収納される現像剤と、容器本体の軸線方向他端側に収納される現像剤とが、容器本体内の排出孔付近で互いに衝突する。たとえば従来のように容器の軸線方向一端部に現像剤が搬送されるような構成では、搬送される現像剤が容器の軸線方向一端部の軸線に垂直な内壁に押圧されて凝集する危険性がある。本発明では、容器本体内の排出孔付近、すなわち従来のような軸線に垂直な壁面が無い軸線方向略中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突することで攪拌することができる。これによって容器本体に収納されている現像剤が、万一、凝集していても、容器本体を回転することで攪拌して粉体状にすることができる。

また本発明は、容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含み、

連結部材の軸線方向一端部と第 1容器部の開口端部とが着脱可能に連結され、連結部材の軸線方向他端部と第 2容器部の開口端部とが着脱可能に連結されることを特徴とする。

本発明に従えば、容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含む。前記連結部材の軸線方向一端部は、第 1容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。また連結部材の軸線方向他端部は、第 2容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。これによつて軸線方向中間部に排出孔が設けられ、軸線方向両端が閉じた筒状の容器本体を実現できる。また、たとえば収納されていた現像剤を全て排出したとき、第 1容器部、第 2容器部および連結部材のいずれかが消耗および破損していた場合、消耗および破損したものだけを交換して、現像剤を再度収納させることが可能となるので、現像剤収納容器のリサイクル性を向上させることができる。

また本発明は、第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第

1突起部が設けられ、

第 2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第 2突起部が設けられることを特徴とする。

本発明に従えば、第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第 1突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向一端側の第 1容器部に収納される現像剤を、第 1突起片によつて連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。また第 2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第 2突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向他端側の第 2容器部に収納される現像剤を、第 2突起片によって連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。このようにして容器本体内の排出孔付近である軸線方向中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突させて攪拌することが容易に実現できる。

また本発明は、排出孔および導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられることを特徴とする。

本発明に従えば、排出孔および導通孔ょりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられるので、容器本体と支持部材との間から現像剤が漏出することを防止することができる。

また本発明は、容器本体の排出孔よりも回転方向上流側に、容器本体の外周部と支持部材の内周部との間で現像剤を保持する保持部が設けられることを特徴とする。本発明に従えば、容器本体の排出孔よりも容器本体の回転方向上流側に、容器本体の外周部と支持部材の内周部との間で現像剤を保持する保持部が設けられる。これによつて容器本体が回転すると、容器本体の排出孔ょりも回転方向上流側にある保持部は、導通孔に臨む位置に配置され、当該保持部に保持される現像剤を導通孔に与え、導通孔から排出することができる。また容器本体が、その軸線が水平面に平行に配置されていて、支持部材の導通孔が上下方向中央部付近に配置されている場合、容器本体に収納される現像剤の量が減少しても、容器本体の連結部材の下方に残留する現像剤をも保持部によって保持して導通孔に搬送する。これによつて導通孔に搬送されずに残留する現像剤の量を少なくして、可及的に全ての現像剤を導通孔から外部に導くことができる。

本発明は、前記容器本体は、その外周部に、半径方向内方に陥没する凹部が設けられるとともに、前記排出孔は前記凹部に形成され、

前記支持部材は、半径方向外方から全周にわたつて、容器本体の少なくとも凹部を含む部分を軸線まわりに回転自在にして支持することを特徴とする。

本発明に従えば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体の外周部に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また容器本体の外周部には、半径方向内方に陥没する凹部が設けられるので、支持部材が容器本体の少なくとも凹部を含む部分を軸線まわりに回転自在にして支持している状態では、容器本体の凹部および排出孔ならびに支持部材の内周部に臨む空間（以後「保持空間」と表記することがある) が形成される。容器本体が回転することで排出孔に向かって搬送されて排出孔から排出される現像剤は、保持空間に排出される。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる。前記空間は、その容積が変化しないので、排出孔から保持空間に排出されて保持される現像剤の量も、容器本体に収納されている現像剤の量に依存して変化することを可及的に防止できる。したがって容器本体が回転すると、現像剤は、排出孔から保持空間に排出されて、保持空間の容積に基づく量の現像剤が保持空間に保持される。このように保持空間に保持される現像剤は、導通孔によって外部に導かれるので、容器本体が 1回転する毎に外部に排出される現像剤の量を、可及的に一定にすることができる。

たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで、容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。また従来技術では容器本体に収納されている現像剤の量が、容器本体が 1回転するときに容器本体外に排出される現像剤の量に依存したけれども、容積が変化しない保持空間に排出孔から排出された現像剤を保持させることによって、容器本体に収納されている現像剤の量に依存することなく、容器本体が 1回転する毎に外部に排出される現像剤の量を、可及的に一定にすることができる。

また本発明は、凹部は、回転方向に延びて形成されるとともに、回転方向の寸法に比べて軸線方向の寸法が小さく形成され、

排出孔は、凹部の回転方向下流侧に形成されることを特徵とする。

本発明に従えば、排出孔は、凹部の回転方向下流側に形成されるので、容器本体が前記回転方向に回転することによって、容器本体内の現像剤を、排出孔から保持空間に容易に排出することができる。さらに凹部は、回転方向に延びて形成されるとともに、回転方向の寸法に比べて軸線方向の寸法が小さく形成されるので、前記保持空間も、回転方向に延びるとともに、回転方向の寸法に比べて軸線方向の寸法が小さくなるように形成されるので、保持空間に保持される現像剤が排出孔を介して容器本体内に戻ることを可及的に防止することができる。また保持空間は、前述のように回転方向に延びて形成されるので、凹部の回転方向の寸法を適切に設定することによって、所望の現像剤の量を保持空間に保持させることができる。

また本発明は、凹部は、回転方向下流側の端部に回転方向と交差する端壁部を有し、

排出孔は、端壁部の一部に形成されることを特徴とする。

本発明に従えば、凹部は、回転方向下流側の端部に回転方向と交差する端壁部を有し、排出孔は、端壁部の一部に形成される。たとえば前記端壁部に全体に排出孔が開口する場合、現像剤は、容器本体が回転することによって、容器本体の凹部および支持部材の内周部に沿って密にして押出されるようにして、排出孔から前記保持空間に排出される。このような状態で容器本体がさらに回転することによって、保持空間に保持されている現像剤は、容器本体の凹部および支持部材の内周部によって押圧されて、凝集してしまう危険性がある。本発明では、排出孔は端壁部の一部に形成される、換言すれば、排出孔の開口面積が端壁部の面積よりも小さく形成されるので、現像剤は、保持空間における排出孔付近において、拡散するようにして保持空間に排出される。これによつて保持空間に排出される現像剤を粉体状にすることができるとともに、前述のような容器本体の回転による現像剤の凝集を可及的に防止することができる。これによつて粉体状の現像剤を、導通孔によって外部に導くことができる。

また本発明は、支持部材の内周部には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を導通孔に導く導出手段が設けられることを特徴とする。

本発明に従えば、支持部材の内周部には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を導通孔に導く導出手段が設けられる。これによつて容器本体の排出孔から排出されて前記保持空間に保持される現像剤を、導出手段によって、導通孔に導くことができる。

また本発明は、導出手段は、可撓性およぴ弹発性を有するシート状に形成され、基端部で支持部材の導通孔に臨む部分に設けられて回転方向上流側へ延び、遊端部が容器本体の凹部における外周面に弾発的に当接可能であることを特徴とする。本発明に従えば、導出手段は、可撓性および弹発性を有するシート状に形成され、基端部で支持部材の導通孔に臨む部分に設けられて回転方向上流側へ延び、遊端部が容器本体の凹部における外周面に弾発的に当接可能である。容器本体が回転している状態で、回転方向上流側へ延ぴ容器本体の凹部における外周面に弾発的に当接する導出手段の遊端部によって、回転方向下流側の保持空間に保持されている現像剤から順に接き取られるようにして、凹部の外周面から離脱するとともに、基端部に導かれ、さらに導通孔に導かれる。このように容器本体の排出孔から排出されて前記保持空間に保持される現像剤を、導出手段によって、確実に導通孔に導くことができる。

また本発明は、導出手段の遊端部は、凹部における外周面に対して 9 0度を超える角度を成して当接することを特徴とする。

本発明に従えば、導出手段の遊端部は、凹部における外周面に対して 9 0度を超える角度を成して当接する。したがって容器本体が回転している状態で、導出手段は、遊端部が凹部の外周面から受ける摩擦力によって、回転方向下流側に撓んで凹部の外周面から離脱することを防止して、遊端部を安定して凹部の外周面に当接させることができる。これによつて容器本体の排出孔から排出されて前記保持空間に保持される現像剤を、導出手段によって、確実に導通孔に導くことができる。

また本発明は、容器本体が支持部材に対して初期状態にあるとき排出孔を塞ぎ、前記初期状態から容器本体が回転されることによって、排出孔を開放する封止手段をさらに含むことを特徴とする。

本発明に従えば、封止手段は、容器本体が支持部材に対して初期状態にあるとき排出孔を塞ぎ、前記初期状態から容器本体が回転されることによって、排出孔を開放する。これによつて初期状態において、容器本体から現像剤が不所望に排出されることを容易に防止できるとともに、利用者が封止手段を直接取除くことなく、容器本体を回転することで、容易に排出孔を開放させて、容器本体内の現像剤を排出させることができる。

また本発明は、容器本体の凹部および排出孔は、軸線方向略中間部に設けられることを特徴とする。

本発明に従えば、容器本体の凹部および排出孔は、軸線方向略中間部に設けられるので、容器本体が回転することによって排出孔に向けて搬送される容器本体の軸線方向一端側に収納される現像剤と、容器本体の軸線方向他端側に収納される現像剤とが、容器本体内の排出孔付近で互いに衝突する。たとえば従来のように容器の軸線方向一端部に現像剤が搬送されるような構成では、搬送される現像剤が容器の軸線方向一端部の軸線に垂直な内壁に押圧されて凝集する危険性がある。本発明では、容器本体内の排出孔付近、すなわち従来のような軸線に垂直な壁面が無い軸線方向略中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突することで攪拌することができる。これによつて容器本体に収納されている現像剤が、万一、凝集していても、容器本体を回転することで攪拌して粉体状にすることができる。

また本発明は、容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、凹部および排出孔が設けられる第 3 容器部とを含み、

第 3容器部の軸線方向一端部と第 1容器部の開口端部とが連結され、第 3容器部の軸線方向他端部と第 2容器部の開口端部とが連結されるようにして一体成型されることを特徴とする。

本発明に従えば、容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる第 3容器部とを含む。前記第 3容器部の軸線方向一端部は、第 1容器部の開口端部に連結され、軸線方向他端部は、第 2容器部の開口端部に連結されるようにして一体成型される。これによつて軸線方向中間部に四部および排出孔が設けられ、軸線方向両端が閉じた筒状の容器本体を実現できる。また第 1容器部、第 2容器部おょぴ第 3 容器部を含む容器本体を、たとえばブロー成型などによって一体成型して、容易に製造することができる。これによつて現像剤収納容器の構成部品を少なくすることができる。

また本発明は、第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第 1突起部が設けられ、

本発明に従えば、第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第 1突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向一端側の第 1容器部に収納される現像剤を、第 1突起片によつて第 ₃容器部の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。また第 2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第 2突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向他端側の第 2容器部に収納される現像剤を、第 2突起片によって第 3容器部の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。このようにして容器本体内の排出孔付近である軸線方向中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突させて掼拌することが容易に実現できる。

また本発明は、容器本体の凹部および排出孔ならびに支持部材の導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたつて延びるシール手段が設けられることを特徴とする。本発明に従えば、容器本体の凹部および排出孔ならびに支持部材の導通孔ょりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられるので、容器本体と支持部材との間から現像剤が漏出することを防止することができる。

また本発明は、容器本体の第 3容器部の内径は、残余の部分の内径よりも大きく形成されることを特徴とする。

本発明に従えば、容器本体の第 3容器部の内径は、残余の部分の内径よりも大きく形成される。粉体状になった現像剤は、たとえば水平面に鋭利な山のように載置しても、すぐになだらかな山のようになってしまう性質がある。たとえば容器本体の第 3容器部の内径が、残余の部分の内径以下に形成されている場合、容器本体の回転によって排出孔に向けて搬送された現像剤は、容器本体の回転が停止すると、第 3容器部から離反するようになる。このような場合、容器本体内に収納される現像剤の量が非常に少なくなつたときには、容器本体の回転が再開した直後に、充分な量の現像剤を排出孔に向けて搬送することが困難となる。本発明では、容器本体の第 3容器部の内径は、残余の部分の内径よりも大きく形成されるので、一旦、第 3容器部に搬送された現像剤が第 3容器部から離反することを可及的に防止することができる。これによつて容器本体内に収納される現像剤の量が非常に少なくなつたときにも、容器本体の回転が再開した直後に、充分な量の現像剤を排出孔に向けて搬送することが可及的に可能となる。さらに容器本体に収納される全ての現像剤を、外部に排出することが可及的に可能となる。また本発明は、凹部は、容器本体の周方向に間隔をあけて複数個設けられることを特徴とする。

本発明に従えば、凹部は、容器本体の周方向に間隔をあけて複数個設けられるので、万一、容器本体の排出孔が形成される凹部および支持部材の内周部に臨む保持空間から、回転方向上流側に現像剤が漏れ出ても、前記凹部の周方向に間隔をあけて回転方向上流側に配置される他の凹部および支持部材の内周部に臨む他の保持空間によって、漏れ出た現像剤を保持させることができる。これによつて容器本体の 1回転あたりに外部に排出される現像剤の量を、可及的に一定にすることができる。

本発明は、前記支持部材は、半径方向外方から全周にわたって、容器本体の少なくとも排出孔を含む部分を軸線まわりに回転自在に支持し、前記導通孔は画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線よりも上方に配置されることを特徴とする。

本発明に従えば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体の外周部に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が形成される。たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで、容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。さらに前記導通孔は、画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線よりも上方に配置される。たとえば導通孔が画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線よりも下方に配置される場合、導通孔から外部に導かれる現像剤の量は、現像剤層の自重、換言すれば収納されている現像剤の量に依存するので、収納されている現像剤の量が多いと外部に導かれる現像剤の量も多くなり、収納されている現像剤の量が少ないと外部に導かれる現像剤の量も少なくなる。したがって本発明のように導通孔を、画像形成装置に搭载される状態で、容器本体の軸線よりも上方に配置することによって、現像剤の画像形成装置本体への供給量を収納されている現像剤の量に関係なく可及的に一定にして、現像剤を画像形成装置本体に供給することができる。

また本発明は、画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ仮想直線が水平面に対して成す角度は、 3 0度以上 7 0度以下であることを特徴とする。

本発明に従えば、画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ仮想直線が水平面に対して成す角度は、 3 0度以上 7 0度以下である。たとえば画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ仮想直線が水平面に対して成す角度が 3 0度未満である場合、現像剤収納容器内に現像剤が多く存在するときに、排出量が多くなる傾向にあり、前記角度が 7 0度を超える場合、現像剤収納容器内の現像剤が減少したときに、排出量が少なくなる可能性がある。したがって画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ仮想直線が水平面に対して成す角度は、

3 0度以上 7 0度以下にすることによって、現像剤の画像形成装置本体への供給量を収納されている現像剤の量に関係なく可及的に一定にして、現像剤を画像形成装置本体に供給することができる。

また本発明は、画像形成装置本体には、現像部に現像剤を導く通路を介して連なる現像剤供給口を開状態および閉状態に切換える供給口開閉手段が設けられ、現像剤収納容器は、導通孔が現像剤供給口に臨む状態で、画像形成装置に搭載され、

支持部材には、導通孔を開状態および閉状態に切換える導通孔開閉手段が設けられることを特徴とする。

本発明に従えば、画像形成装置本体には、現像部に現像剤を導く通路を介して連なる現像剤供給口を開状態および閉状態に切換える供給口開閉手段が設けられるので、現像剤供給口を開状態にすることによって、現像部に現像剤を供給することができる。万一、現像剤が現像部から前記通路を介して現像剤供給口に逆流しても、現像剤供給ロを閉状態にしておくことによって、現像剤供給口から逆流した現像剤が漏れ出すことを確実に防止することができる。また支持部材には、導通孔を開状態および閉状態に切換える導通孔開閉手段が設けられるので、導通孔を開状態にして、容器本体を軸線まわりに回転することで、導通孔から現像剤収納容器に収納される現像剤を外部に導くことができる。また導通孔を閉状態にすることで、誤って容器本体を軸線まわりに回転しても、現像剤収納容器に収納される現像剤が導通孔から外部に導かれることを確実に防止することができる。さらに現像剤収納容器は、導通孔が現像剤供給口に臨む状態で、画像形成装置に搭載されるので、現像剤供給口および導通孔を開状態にして、現像剤収納容器を画像形成装置に搭載して、容器本体を軸線まわりに回転することによって、現像剤収納容器に収納される現像剤を導通孔ぉよぴ前記通路を介して画像形成装置の現像部に供給することができる。

また本発明は、現像剤収納容器は、導通孔が画像形成装置の現像剤供給口に臨み、現像剤収納容器の導通孔に臨む周縁部と、画像形成装置の現像剤供給口に臨む周縁部とがシールを達成した状態で、画像形成装置に搭載され、

導通孔開閉手段は、現像剤収納容器が画像形成装置に搭載されると、供給口開閉手段による現像剤供給口の開状態への切換え動作に連動して導通孔を開状態に切換えることを特徴とする。

本発明に従えば、導通孔開閉手段は、現像剤収納容器が画像形成装置に搭載されると、供給口開閉手段による現像剤供給口の開状態への切換え動作に連動して導通孔を開状態に切換えるので、現像剤収納容器を画像形成装置に搭載する前に、予め現像剤供給口および導通孔を開状態にしておく必要がない。これによつて、たとえば現像剤収納容器を画像形成装置に搭載する前に、予め導通孔を開状態にして、誤って現像剤収納容器の容器本体を軸線まわりに回転させてしまって、不所望に現像剤収納容器に収納される現像剤を導通孔から外部に導いてしまうことを確実に防止することができる。また現像剤収納容器は、導通孔が画像形成装置の現像剤供給口に臨み、現像剤収納容器の導通孔に臨む周縁部と、画像形成装置の現像剤供給口に臨む周縁部とがシールを達成した状態で、画像形成装置に搭載される。これによつて現像剤収納容器が画像形成装置に搭載される状態で、容器本体を軸線まわりに回転させて、現像剤収納容器に収納される現像剤を導通孔ぉよび前記通路を介して画像形成装置の現像部に供給するときに、現像剤が不所望な場所に漏れ出ることを確実に防止することができる。

また本発明は、支持部材は、周方向に複数に分割可能であることを特徴とする。本発明に従えば、支持部材は、周方向に複数に分割可能である。これによつて容器本体を支持させるときに、支持部材を予め分割しておき、分割された支持部材を、容器本体の排出孔を含む部分、または容器本体の凹部および排出孔を含む部分を、半径方向外方から支持することで、容器本体を全周にわたって支持することができ、このような組立作業を容易に行うことができる。また本発明は、支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも 3点以上の当接部を有する支持台を含むことを特徴とする。

本発明に従えば、支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも 3点以上の当接部を有する支持台を含むので、支持部材は、支持台の当接部を水平面に当接させることで、容器本体をその軸線が水平面と平行になるようにして安定して支持することができる。

また本発明は、容器本体には、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成されることを特徴とする。

本発明に従えば、容器本体の軸線方向一端部に、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成される。前記連結部を画像形成装置の駆動源に連結することで、前記駆動源からの駆動力を容器本体に与えて、容器本体を軸線まわりに回転することができる。

また本発明は、容器本体の軸線方向一端部に連結部が設けられ、

容器本体の支持部材から軸線方向一端部の端面までの長さ寸法は、支持部材から軸線方向他端部の端面までの長さ寸法よりも小さく形成され、

支持部材は、導通孔が画像形成装置本体の現像部に連通する現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置本体に装着されることを特徴とする。

本発明に従えば、支持部材は容器本体の軸線方向略中央部に配置されるので、支持部材の導通孔が現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置本体に装着した状態で、支持部材は、画像形成装置本体における正背面中央部に配置される。これによつて容器本体を、画像形成装置本体の正背面中央部から正面部まで伸ばすとともに、正背面中央部から背面まで伸ばして、従来の容器に比べて容量を極めて大きくすることができる。また容器本体の支持部材から軸線方向一端部の端面までの長さ寸法を、支持部材から軸線方向他端部の端面までの長さ寸法よりも小さくすることで、画像形成装置本体の背面部において、容器本体の軸線方向一端部の連結部に連結される駆動部を設ける領域を確保することができる。

また本発明は、前述の現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することを特徴とする画像形成装置である。本発明に従えば、画像形成装置は、前述の作用を達成する現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することができる。

【図面の簡単な説明】

本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。

図 1は、本発明の第 1の実施の形態の現像剤収納容器 3 0を示す斜視図である。図 2は、現像剤収納容器 3 0を示す正面図である。

図 3は、現像剤収納容器 3 0を示す側面図である。

図 4は、容器本体 3 1を示す正面図である。

図 5は、第 1容器部 3 3を示す正面図である。

図 6は、第 1容器部 3 3を示す右側面図である。

図 7は、第 2容器部 3 4を示す正面図である。

図 8は、第 2容器部 3 4を示す左側面図である。

図 9は、連結部材 3 5を示す斜視図である。

図 1 0は、連結部材 3 5を示す正面図である。

図 1 1は、連結部材 3 5を示す断面図である。

図 1 2は、支持部材 3 2を示す正面図である。

図 1 3は、支持部材 3 2を示す右側面図である。

図 1 4は、支持部材 3 2を示す分解正面図である。

図 1 5は、支持部材 3 2を示す分解右側面図である。

図 1 6は、図 1 3の切断面線 S 1 6 - S 1 6から見た断面図である。

図 1 7は、現像剤収納容器 3 0を組立てる状態を示す正面図である。

図 1 8は、図 1 7の切断面線 S 1 8 - S 1 8から見た断面図である。

図 1 9は、図 3の切断面線 S 1 9 - S 1 9から見た断面図である。

図 2 0は、図 2の切断面線 S 2 0— S 2 0から見た断面図である。

図 2 1は、現像剤が収納されている現像剤収納容器 3 0を回転軸線 L 3 1を含む仮想平面で切断したときの断面図である。

図 2 2は、現像剤が収納されている現像剤収納容器 3 0を回転軸線 L 3 1に垂直な仮想平面で切断したときの断面図である。

図 2 3は、本発明の第 2の実施の形態の画像形成装置 70を示す断面図である。図 24は、トナーホッパ 72付近を拡大して示す断面図である。

図 25は、トナーホッパ 72付近を拡大して示す平面図である。

図 26は、本体側連結部 8 3を拡大して示す斜視図である。

図 2 7は、本発明の第 3の実施の形態の現像剤収納容器 1 30を示す斜視図である。

図 28は、現像剤収納容器 1 30を示す正面図である。

図 2 9は、現像剤収納容器 1 30を示す左側面図である。

図 30は、容器本体 1 3 1を示す正面図である。

図 3 1は、容器本体 1 3 1を示す左側面図である。

図 3 2は、容器本体 1 3 1を示す右側面図である。

図 3 3は、第 3容器部 1 3 5を示す斜視図である。

図 34は、第 3容器部 1 3 5付近を拡大して示す正面図である。

図 3 5 Aは、図 34の切断面線 S 3 5 1 -S 3 5 1から見た断面図であり、図

3 5 Bは、図 34の切断面線 S 3 5 2 -S 35 2から見た断面図である。

図 36は、支持部材 1 3 2を示す正面図である。

図 3 7は、支持部材 1 3 2を示す右側面図である。

図 38は、支持部材 1 3 2を示す分解右側面図である。

図 3 9は、図 37の切断面線 S 39 - S 39から見た断面図である。

図 40 Aは、シール材 1 47を示す正面図であり、図 40 Bは、シール材 1 4

7の周方向に垂直な断面を示す図である。

図 4 1は、現像剤収納容器 1 30を組立てる状態を示す正面図である。

図 42は、図 4 1の切断面線 S 42 - S 42から見た断面図である。

図 43は、図 2 9の切断面線 S 43 - S 43から見た断面図である。

図 44は、図 28の切断面線 S 44 - S 44から見た断面図である。

図 45 Aおよぴ図 4 5 Bは、図 44のセクション X L Vを拡大して示す図である。図 4 6 Aおよぴ図 4 6 Bは、容器本体 1 3 1が回転軸線 L 1 3 1まわりの回転方向 Rに回転しているときに、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5内の現像剤が支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1に導かれるまでの動作を説明するための図である。図 4 7 Aおよぴ図 4 7 Bは、容器本体 1 3 1が回転軸線 L 1 3 1まわりの回転方向 Rに回転しているときに、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5内の現像剤が支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1に導かれるまでの動作を説明するための図である。図 4 8は、現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤の量と時間との間の関係を示すグラフである。

図 4 9は、現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤の量と時間との間の別の関係を示すグラフである。

図 5 0は、本発明の第 4の実施の形態の画像形成装置 7 O Aを示す断面図である。

図 5 1は、トナーホッパ 1 7 2付近を拡大して示す断面図である。

図 5 2は、トづ "一ホッパ 1 7 2付近を拡大して示す平面図である。

図 5 3は、本体側連結部 1 8 3を拡大して示す斜視図である。

図 5 4は、本発明の第 5の実施の形態の画像形成装置 7 0 Bを示す断面図である。

図 5 5は、トナーホッパ 1 7 2 A付近を拡大して示す断面図である。

図 5 6は、トナーホッパ 1 7 2 A付近を拡大して示す平面図である。

図 5 7 A〜図 5 7 Cは、画像形成装置本体 7 1に現像剤収納容器 1 3 0を搭載するときのシャッタ部 1 6 5および本体シャッタ部 1 9 7の切換え動作を模式的に示す平面図である。

図 5 8は、第 1の従来技術であるトナーカートリッジ 1が装着される画像形成装置 2を示す断面図である。

図 5 9は、トナーカートリッジ 2および画像形成装置 2の現像部 3付近を拡大して示す断面図である。

図 6 O Aは、第 2の従来技術であるトナーボトル 1 5を示す断面図であり、図

6 0 Bは、前記トナーボトル 1 5を示す斜視図である。図 6 1は、第 3の従来技術である現像剤供給容器 2 0を示す斜視図である。図 6 2は、第 4の従来技術であるトナーカートリッジ 2 5を示す斜視図である。【発明を実施するための最良の形態】

以下図面を参考にして本発明の好適な実施例を詳細に説明する。

図 1は、本発明の第 1の実施の形態の現像剤収納容器 3 0を示す斜視図である。図 2は、現像剤収納容器 3 0を示す正面図である。図 3は、現像剤収納容器 3 0 を示す側面図である。現像剤収納容器 3 0は、容器本体 3 1および支持部材 3 2 を含んで構成される。容器本体 3 1は、略円筒状に形成され、電子写真方式の画像形成に用いるトナーなどの現像剤が収納される。支持部材 3 2は、容器本体 3 1を、その軸線 L 3 1まわりに回転自在にして支持する。現像剤収納容器 3 0は、たとえば 1 4 0 0グラムの現像剤を収納可能である。

図 4は、容器本体 3 1を示す正面図である。容器本体 3 1は、第 1容器部 3 3、第 2容器部 3 4および連結部材 3 5を含んで構成される。容器本体 3 1の軸線 L 3 1方向の長さ寸法 A 0は、たとえば 4 5 0ミリメートルであってもよい。

図 5は、第 1容器部 3 3を示す正面図である。図 6は、第 1容器部 3 3を示す右側面図である。第 1容器部 3 3は、有底円筒状に形成される。第 1容器部 3 3 の軸線方向の長さ寸法 A 3 3は、たとえば 1 5 0ミリメートルであってもよい。第 1容器部 3 3は、内周部に、半径方向内方に向かって突出するとともに、軸線方向一端部である底部 3 3 aから軸線方向他端部である開口端部 3 3 bに向かつて螺旋状に延びる第 1突起片 3 6が設けられる。第 1突起片 3 6は、詳細に述べると、底部 3 3 aから見て、底部 3 3 aから開口端部 3 3 bに向かうにつれて、第 1容器部 3 3の軸線 L 3 3を中心にして時計回りに回転するように延びる螺旋状に延びて形成される。第 1突起片 3 6のピッチ A 1は、たとえば 3 0ミリメートルであってもよい。また第 1突起片 3 6の内周部の残余の部分からの半径方向内方への突出量 A 2は、たとえば 6ミリメートルであってもよい。

第 1容器部 3 3の底部 3 3 aには、開口端部 3 3 bから底部 3 3 aに向かう方向に突出する連結部である嵌合凸部 3 7が形成される。嵌合凸部 3 7は、詳細に述べると、第 1容器部 3 3の軸線 L 3 3に垂直な断面が、十字状になり、交差部分が軸線 L 3 3を通るように形成される。嵌合凸部 3 7の底部 3 3 aの残余の ¾ 分からの軸線 L 3 3方向への突出量 A 3は、たとえば 8ミリメートルであってもよい。また第 1容器部 3 3の底部 3 3 aにおいて外周面と端面とが連通する面 3 3 cは、開口端部 3 3 bから底部 3 3 aに向かうにつれて半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成される。第 1容器部 3 3の開口端部 3 3 bの端面から底部 3 3 a寄りに間隔をあけた位置における外周部には、半径方向外方に突出して周方向全周に延びるフランジ部 3 8が設けられる。また第 1容器部 3 3の開口端部 3 3 bの端面から前記フランジ部 3 8にわたる外周部には、外ねじが刻設される。このような第 1容器部 3 3は、たとえばポリエチレンなどの合成樹脂をブロー成型することによって製造されるようにしてもよい。

図 7は、第 2容器部 3 4を示す正面図である。図 8は、第 2容器部 3 4を示す左側面図である。第 1容器部 3 3は、有底円筒状に形成される。第 2容器部 3 4 の軸線方向の長さ寸法 A 3 4は、たとえば 2 1 5ミリメ一トルであってもよい。第 2容器部 3 4は、内周部に、半径方向内方に向かって突出するとともに、軸線方向他端部である底部 3 4 aから軸線方向一端部である開口端部 3 4 bに向かつて螺旋状に延びる第 2突起片 3 9が設けられる。第 2突起片 3 9は、詳細に述べると、底部 3 4 aから見て、底部 3 4 a力、ら開口端部 3 4 bに向かうにつれて、第 2容器部 3 4の軸線 L 3 4を中心にして反時計回りに回転するように延びる螺旋状に延びて形成される。第 2突起片 3 9は、第 1突起片 3 6とは逆向きに延びて形成される。第 2突起片 3 9のピッチ A 4は、たとえば 3 0ミリメートルであつてもよい。また第 2突起片 3 9の内周部の残余の部分からの半径方向内方への突出量 A 5は、たとえば 6ミリメートルであってもよい。

第 2容器部 3 4の底部 3 4 aにおいて外周面と端面とが連通する面 3 4 cは、開口端部 3 4 bから底部 3 4 aに向かうにつれて半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成される。第 2容器部 3 4の開口端部 3 4 bの端面から底部 3 4 a寄りに間隔をあけた位置における外周部には、半径方向外方に突出して周方向全周に延びるフランジ部 4 0が設けられる。また第 2容器部 3 4の開口端部 3 4 の端面から前記フランジ部 4 0にわたる外周部には、外ねじが刻設される。このような第 2容器部 3 4は、第 1容器部 3 3と同様にして製造される。

第 2容器部 3 4の軸線方向の長さ寸法 A 3 4は、第 1容器部 3 3の軸線方向の長さ寸法 A 3 3よりも長く、たとえば 3 0ミリメートル以上長く設定される。第 1容器部 3 3の軸線方向の長さ寸法 A 3 3は、たとえば 1 5 0ミリメートルであつてもよく、第 2容器部 3 4の軸線方向の長さ寸法 A 3 4は、たとえば 2 1 0ミリメ一トルであってもよい。また第 1容器部 3 3の第 1突起片 3 6を除く内周部の内径 D 3 3、および第 2容器部 3 3の第 2突起片 3 9を除く内周部の内径 D 3 4は、たとえば 1 0 5ミリメートルであってもよい。

図 9は、連結部材 3 5を示す斜視図である。図 1 0は、連結部材 3 5を示す正面図である。図 1 1は、連結部材 3 5を示す断面図である。図 1 1は、図 1 0の切断面線 S 1 1 _ S 1 1から見た断面図である。連結部材 3 5は、大略的に円筒状に形成される。連結部材 3 5は、詳細に述べると、連結部材本体 4 1および搔揚部材 4 2を含んで構成される。連結部材本体 4 1は、第 1円筒部 4 3、第 2円筒部 4 4およびリブ 4 5を含んで構成される。第 1円筒部 4 3およぴ第 2円筒部 4 4は、円筒状に形成される。第 1円筒部 4 3および第 2円筒部 4 4の内周部には、内ねじが刻設される。連結部材 3 5の軸線方向の長さ寸法 A 3 5は、たとえば 8 0ミリメートルであってもよい。

リブ 4 5は、大略的に、軸線 L 3 5に垂直な断面形状が略+字状に形成される。リブ 4 5の軸線方向一端部に第 1円筒部 4 3が固定され、軸線方向他端部に第 2 円筒部 4 4力前記第 1円筒部 4 3とは軸線方向に間隔をあけて固定される。リブ 4 5は、詳細には、軸部 4 6、第 1攪拌板材 4 7 a、第 2攪拌板材 4 7 b、第 3攪拌板材 4 7 cおよび第 4攪拌板材 4 7 dを含んで構成される。軸部 4 6は、略円筒状に形成され、その軸線とリブ 4 5の軸線とは同軸となる。

第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dは、大略的には、平板状に形成される。第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dは、軸部 4 6から半径方向外方に突出するようにして、軸部に固定される。図 1 1を参照して、リブ 4 5の軸線方向一端部から軸線方向に見たときに、第 2攪拌板材 4 7 bは、第 1攪拌板材 4 7 aから軸線 L 3 5まわりの反時計まわりに 9 0度角変位した位置に配置され、第 3攪拌板材 4 7 cは、第 2攪拌板材 4 7 bから軸線 L 3 5まわりの反時計まわりに 9 0度角変位した位置に配置され、第 4攪拌板材 4 7 dは、第 3攪拌板材 4 7 cから軸線 L

3 5まわりの反時計まわりに 9 0度角変位した位置に配置される。

リブ 4 5の半径方向外方側端部かつ軸線方向中央部にあたる第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dの部分は、残余の部分よりも半径方向内方に退避している。換言すれば、第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dは、リブ 4 5の半径方向外方に開放する略 U字状に形成される。またリブ 4 5の半径方向外方側端部における軸線方向一端部にあたる第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dの部分は、第 1円筒部 4 3の内周部に固定される。またリブ 4 5の半径方向外方側端部における軸線方向他端部にあたる第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dの部分は、第 2円筒部 4 4の内周部に固定される。

搔揚部材 4 2は、弾発性を有する長方形状のシート状の部材であり、たとえばポリエチレンテレフタレート (略称： P E T ) などの高分子樹脂から成る。本実施の形態において搔揚部材 4 2は、 2枚設けられる。一方の搔揚部材 4 2は、その一端部が、第 1円筒部 4 3と第 2円筒部 4 4との間の、第 2攪拌板材 4 7 bの半径方向外方側端部に接着剤によって固定され、第 2攪拌板材 4 7 bから第 1攪拌板材 4 7 aに向かって、大略的に周方向に延びるようにして設けられる。他方の搔揚部材 4 2は、第 1円筒部 4 3と第 2円筒部 4 4との間の、第 4攪拌板材 4 7 dの遊端部に接着剤によって固定され、第 4攪拌板材 4 7 dから第 3攪拌板材

4 7 cに向かって、大略的に周方向一方に延びるようにして設けられる。各搔揚部材 4 2の遊端部 4 2 aは、第 1および第 2円筒部 4 3 , 4 4よりも半径方向外方に突出するように、残余の部分に対して屈曲している。

各搔揚部材 4 2の攪拌部材に固定される端部から遊端部 4 2 aまでの長さは、第 1攪拌板材 4 7 aから第 2攪拌板材 4 7 bにわたる第 1および第 2円筒部 4 3 , 4 4の周方向の長さよりも短く設定される。したがって連結部材 3 5の第 1円筒部 4 3と第 2円筒部 4 4との間において、少なくとも第 2攪拌板材 4 7 bと第 3 攪拌板材 4 7 cとの間、および第 4攪拌板材 4 7 dと第 1攪拌板材 4 7 aとの間は、半径方向に貫通している排出孔が設けられるのと同じ状態となっている。再ぴ図 4を参照して、連結部材 3 5の軸線方向一端部である第 1円筒部 4 3の内ねじと、第 1容器部 3 3の開口端部 3 3 bの外ねじとが嚙合することで、連結部材 3 5の軸線方向一端部と第 1容器部 3 3の開口端部 3 3 bとが着脱可能に連結される。また連結部材 3 5の軸線方向他端部である第 2円筒部 4 4の内ねじと、第 2容器部 3 4の開口端部 3 4 bの外ねじとが嚙合することで、連結部材 3 5の軸線方向他端部と第 2容器部 3 4の開口端部 3 4 bとが着脱可能に連結される。このとき第 1容器部 3 3の軸線 L 3 3と、第 2容器部 3 4の軸線 L 3 4と、連結部材 3 5の軸線 L 3 5とは、同軸にして配置される。このように、第 1容器部 3 3、第 2容器部 3 4および連結部材 3 5は、着脱可能にして連結されるので、たとえば収納されていた現像剤を全て排出したとき、第 1容器部 3 3、第 2容器部 3 4および連結部材 3 5のいずれかが消耗および破損していた場合、消耗および破損したものだけを交換して、現像剤を再度収納させることが可能となるので、現像剤収納容器 3 0のリサイクル性を向上させることができる。

第 1容器部 3 3の底部 3 3 aは、容器本体 3 1の軸線方向一端部 3 3 aとなり、第 2容器部 3 4の底部 3 4 aは、容器本体 3 1の軸線方向他端部 3 4 aとなる。このように第 1容器部 3 3、第 2容器部 3 4および連結部材 3 5が連結されて、容器本体 3 2が形成される。またこの状態では、連結部材 3 5は容器本体 3 1の軸線方向両端部 3 3 a , 3 4 aを除く軸線方向中間部に配置される。したがって連結部材 3 5の排出孔は、容器本体 3 1の軸線方向両端部 3 3 a , 3 4 aを除く軸線方向中間部に配置される。容器本体 3 2の軸線 L 3 2は、第 1容器部 3 3の軸線し 3 3、第 2容器部 3 4の軸線 L 3 4および連結部材 3 5の軸線 L 3 5から成。

図 1 2は、支持部材 3 2を示す正面図である。図 1 3は、支持部材 3 2を示す右側面図である。支持部材 3 2は、大略的に円筒状に形成され、前述のように構成される容器本体 3 1の少なくとも連結部材 3 5を含む部分を、半径方向外方から全周にわたって支持する内周部 4 8を有する。内周部 4 8は、軸線 L 3 2を中心とする円筒内周面を有する。支持部材 3 2は、軸線 L 3 2に平行な仮想平面上に、少なくとも 3点以上の当接部 4 9 aを有する支持台 4 9を含む。支持台 4 9 の当接部 4 9 aは、たとえば軸線 L 3 2に平行な方向を長手方向とする 2つの長方形状の平面に形成されてもよい。この支持台 4 9の当接部 4 9 aを水平面に当接させることによって、支持部材 3 2の内周部 4 8の軸線 L 4 8を、前記水平面に平行にして配置することができる。支持部材 3 2の軸線方向の長さ寸法 A 3 2 は、連結部材 3 5の軸線方向の長さ寸法 A 3 5よりも大きく設定される。支持部材 3 2の軸線方向の長さ寸法 A 3 2は、たとえば 1 0 0ミリメートルであってもよい。

支持部材 3 2の軸線方向中央部には、支持台 4 9が突出する方向とは垂直な半径方向外方に突出する排出部 5 0が形成される。排出部 5 0の軸線方向中央部には、半径方向に貫通し、支持部材の軸線 L 3 2に平行な方向に延びる長円状に開口する導通孔 5 1が形成される。導通孔 5 1の長手方向の内径は、連結部材 3 5 の搔揚部材 4 2の遊端部 4 2 aの軸線方向の寸法よりも小さく設定される。支持部材 3 2が水平面に設置されている状態で、導通孔 5 1は、支持台 4 9よりも上方で、支持部材 3 2の内周部 4 8の軸線 L 4 8に直交かつ水平面に平行な方向に沿って貫通している。

また支持部材 3 2には、排出部 5 0とは逆の方向となる半径方向外方に突出する突起部 5 2が形成される。また支持部材 3 2には、支持台 4 9とは逆の方向となる半径方向外方に突出して、軸線 L 3 2に平行に延びる第 1案内片 5 3が形成される。さらに支持台 4- 9の中央部であって、軸線 L 3 2に関して前記第 1案内片 5 3とは軸対称な位置に、支持台 4 9が突出する方向と同じ半径方向外方に突出して軸線 L 3 2に延びる第 2案内片 5 4が形成される。第 2案内片 5 4は、支持台 4 9より半径方向外方に突出しない。

図 1 4は、支持部材 3 2を示す分解正面図である。図 1 5は、支持部材 3 2を示す分解右側面図である。支持部材 3 2は、半径方向に垂直な仮想平面、水平面に設置している状態では、軸線 L 3 2を通り水平面に平行な仮想平面で 2分割可能であり、詳細には、前記仮想平面よりも上方の第 1支持部 5 5と、前記仮想平面よりも下方の第 2支持部 5 6とに分割可能である。

第 1支持部 5 5は、支持部材 3 2における、第 1案内片 5 3、排出部 5 0の第 1案内片 5 3側の部分 5 0 a、突起部 5 2の第 1案内片 5 3側の部分 5 2 _aおよぴ内周部 4 8の第 1案内片 5 3側の部分 4 8 aを含む。第 2支持部 5 6は、支持部材 3 2における、支持台 4 9、第 2案内片 5 4、排出部 5 0の支持台 4 9側の部分 5 0 b、突起部 5 2の支持台 4 9側の部分 5 2 bおよぴ内周部 4 8の支持台

4 9側の部分 4 8 aを含む。第 1支持部 5 5の排出部 5 0の第 1案内片 5 3側の部分 5 0 aには、第 1案内片 5 3側に陥没する溝 5 1 aが形成される。第 2支持部 5 6の排出部 5 0の支持台 4 9側の部分 5 0 bには、支持台 4 9側に陥没する溝 5 1 bが形成される。

第 1支持部 5 5と第 2支持部 5 6とは、ねじ部材 5 7によって連結される。詳細には、第 1支持部 5 5の排出部 5 0の第 1案内片 5 3側の部分 5 0 aと、第 2 支持部 5 6の排出部 5 0の支持台 4 9側の部分 5 0 bとがねじ部材 5 7によって連結されるとともに、第 1支持部 5 5の突起部 5 2の第 1案内片 5 3側の部分 5

2 aと、第 2支持部 5 6の突起部 5 2の支持台 4 9側の部分 5 2 bとがねじ部材

5 7によって連結される。このとき、第 1支持部 5 5の排出部 5 0の第 1案内片 5 3側の部分 5 0 aの溝 5 1 aと、第 2支持部 5 6の排出部 5 0の支持台 4 9側の部分 5 0 bの溝 5 1 bとによって、導通孔 5 1が形成される。

図 1 6は、図 1 3の切断面線 S 1 6— S 1 6から見た断面図である。支持部材

3 2の内周部 4 8の軸線方向一端部には、半径方向内方に突出する第 1凸部 5 8 が設けられ、軸線方向他端部には、半径方向内方に突出する第 2凸部 5 9が設けられる。第 1凸部 5 8および第 2凸部 5 9の内径は、第 1および第 2容器部 3 3 3 4の各フランジ部 3 8 , 4 0を除く外周部の外径よりもわずかに大き <設定される。

また支持部材 3 2の内周部 4 8の軸線方向一端部の前記第 1凸部 5 8よりも軸線方向他端側に、円環状の第 1シール材 6 0が、半径方向内方に突出して周方向全周にわたって延ぴるようにして固定される。また支持部材 3 2の内周部 4 8の軸線方向他端部の前記第 2凸部 5 9よりも軸線方向一端側に、円環状の第 2シール材 6 1力半径方向内方に突出して周方向全周にわたって延びるようにして固定される。詳細に述べると、支持部材 3 2の内周部 4 8の第 1シール材 6 0が固定されるべき箇所には、半径方向外方に陥没して周方向全周にわたって延びる凹所が形成されており、この凹所に第 1シール材 6 0および第²シール材 6 1が嵌り込んで、少なくとも軸線方向への変位を規制されて支持部材 3 2の内周部 4 8 に固定される。第 1および第 2シール材 6 0 , 6 1は、弾発性を有する、たとえばシリコンゴムなどの合成樹脂から成る。支持部材 3 2の内周部 4 8の第 1およぴ第 2凸部 5 8， 5 9、第 1および第 2シール材 6 0， 6 1、ならびに前記凹所を除く部分の内径は、連結部材 3 5の第 1および第 2円筒部 4 3， 4 4の外径よりも大きく設定される。

図 1 7は、現像剤収納容器 3 0を組立てる状態を示す正面図である。図 1 8は、図 1 7の切断面線 S 1 8— S 1 8から見た断面図である。現像剤収納容器 3 0を組立てる前に、支持部材 3 2を第 1支持部 5 5と第 2支持部 5 6とに分割しておく。第 1支持部 5 5と第 2支持部 5 6とによって、容器本体 3 1の連結部材 3 5 を含む部分を、半径方向外方から挟持する。この状態で、第 1支持部 5 5と第 2 支持部 5 6とをねじ部材 5 7とによって連結する。このようにして容器本体 3 1 は、支持部材 3 2によって半径方向外方から全周にわたって支持される。

図 1 9は、図 3の切断面線 S 1 9 - S 1 9から見た断面図である。図 2 0は、図 2の切断面線 S 2 0 - S 2 0から見た断面図である。容器本体 3 1が支持部材 3 2によって支持されている状態では、容器本体 3 1の軸線 L 3 1と支持部材 3 2の内周部 4 8の軸線 L 3 2とが、完全に、またはほぼ一致しており、容器本体 3 1は、支持部材 3 2に対して、軸線 L 3 1まわりに回転自在である。以後、容器本体 3 1の軸線 L 3 1を、回転軸線 L 3 1と表記することがある。この状態で、支持部材 3 2の支持台 4 9を水平面に設置した場合、容器本体 3 1の第 1および第 2容器部 3 3， 3 4は、水平面から離間しており、水平面と回転軸線 L 3 1とは平行となる。

支持部材 3 2は、容器本体 3 1の 2つのフランジ部 3 8， 4 0の間に配置される。第 1容器部 3 3のフランジ部 3 8と支持部材 3 2の第 1凸部 5 8との軸線 L 3 1方向の間隔、およぴ第 2容器部 3 4のフランジ部 4 0と支持部材 3 2の第 2 凸部 5 9との軸線 L 3 1方向の間隔は、現像剤が通過することを阻止できる程度に小さく設定される。このとき容器本体 3 1は、支持部材 3 2に対して、回転軸線 L 3 1—方向および他方向への変位が阻止される。

支持部材 3 2の第 1凸部 5 8は、第 1容器部 3 3のフランジ部 3 8と連結部材 3 5の軸線方向一端側の端面との間に配置される。支持部材 3 2の第 1凸部 5 8 の内周面は、第 1容器部 3 3の軸線方向他端部 3 3 bに対向する。支持部材 3 2 の第 2凸部 5 9は、第 2容器部 3 4のフランジ部 4 0と連結部材 3 5の軸線方向他端側の端面との間に配置される。第 1凸部 5 8の内周面と第 1容器部 3 3の軸線方向他端部 3 3 bとの間隔、および第 2凸部 5 9の内周面と第 2容器部 3 4の軸線方向他端部 3 4 bとの間隔は、現像剤が通過することを阻止できる程度に小さく設定される。

第 1シール材 6 0は、連結部材 3 5の外周部、詳細には連結部材 3 5の第 1円筒部 4 3の外周面に、半径方向外方側から周方向全周にわたって弾発的に当接する。第 2シール材 6 1は、連結部材 3 5の外周部、詳細には連結部材 3 5の第 2 円筒部 4 4の外周面に、半径方向外方側から周方向全周にわたって弾発的に当接する。このように第 1シール材 6 0と連結部材 3 5の外周部との間、および第 2 シール材 6 1と連結部材 3 5の外周部との間は、シールが達成されており、連結部材 3 5が第 1およぴ第 2シール材 6 0， 6 1に対して摺動自在である。

連結部材 3 5の各搔揚部材 4 2の遊端部 4 2 aは、第 1シール材 6 0と第 2シール材 6 1との間の支持部材 3 2の内周部 4 8に弹発的に当接する。このとき各接揚部材 4 2の遊端部 4 2 aを除く搔揚部材 4 2の残余の部分は、支持部材 3 2 の内周部 4 8から離間しており、接揚部材 4 2の遊端部 4 2 aを除く搔揚部材 4 2の残余の部分と支持部材 3 2の内周部 4 8との間に空間 6 2が形成される。搔揚部材 4 2の遊端部 4 2 aを除く搔揚部材 4 2の残余の部分と支持部材 3 2の内周部 4 8との間隔のうち最も広い間隔 A 6 2は、たとえば 8ミリメートルに設定される。このように連結部材 3 5の各搔揚部材 4 2の遊端部 4 2 aと支持部材 3 2の内周部 4 8との間は、シールが達成されており、遊端部 4 2 aが內周部 4 8 に対して摺動自在である。

図 2 1は、現像剤が収納されている現像剤収納容器 3 0を回転軸線 L 3 1を含む仮想平面で切断したときの断面図である。支持部材 3 2の支持台 4 9を水平面に設置して、現像剤が収納されている状態では、容器本体 3 1の内空間は、現像剤で占められる現像剤層 6 3と、現像剤層 6 3よりも上方の気体で占められる気層 6 4との 2層が形成される。

容器本体 3 1を、第 1容器部 3 3から第 2容器部 3 4を見て回転軸線 L 3 1を中心にして反時計まわりに回転させる。このとき第 1容器部 3 3の現像剤層 6 3 の現像剤は、第 1突起片 3 6によって軸線 L 3 1に沿って第 1容器部 3 3から連結部材 3 5に向かう第 1搬送方向 C 1に搬送される。またこのとき第 2容器部 3 4の現像剤層 6 3の現像剤は、第 2突起片 3 9によって軸線 L 3 1に沿って第² 容器部 3 4から連結部材 3 5に向かう第 2搬送方向 C 2に搬送される。このように連結部材 3 5において、第 1搬送方向 C 1に向かう現像剤と、第 2搬送方向 C 2に向かう現像剤とが互いに衝突して、これによつて現像剤が攪拌される。容器本体 3 1の連結部材 3 5に搬送された現像剤は、連結部材 3 5を介して支持部材 3 2の内周部 4 8に与えられる。

現像剤が搬送されるときに現像剤には、第 1および第 2突起片 3 6， 3 9を含む第 1および第 2容器部 3 3， 3 4の内周部から連結部材 3 5に向かう力が与えられる。容器本体 3 1に収納される現像剤の量が多いとき、第 1および第 2容器部 3 3， 3 4の内周部から第 1および第 2突起片 3 6， 3 9の半径方向内方への突出量 A 2， A 5以内に配置される現像剤は、容器本体 3 1が回転することによつて主に攪拌され、容器本体 3 1内でバランスが保たれている。

図 2 2は、現像剤が収納されている現像剤収納容器 3 0を回転軸線 L 3 1に垂直な仮想平面で切断したときの断面図である。容器本体 3 1を回転させることで連結部材 3 5において衝突しあう現像剤は、連結部材 3 5のリブ 4 5の第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dによって、気層 6 4の気体とともに攪拌される。前述のように、リプ 4 5の半径方向外方側端部かつ軸線方向中央部にあたる第 1〜第 4攪拌板材 4 7 a〜4 7 dの部分は、残余の部分よりも半径方向内方に退避している。これによつてリブ 4 5の所定の強度を維持するとともに、回転によって周方向から衝突する現像剤層 6 3の現像剤との接触面積を小さくして、現像剤層 6 3の現像剤からの抵抗を低減することができる。

連結部材 3 5に搬送された現像剤は、連結部材 3 5を介して支持部材 3 2の内周部 4 8に与えられ、搔揚部材 4 2の遊端部 4 2 aを除く搔揚部材 4 2の残余の部分と支持部材 3 2の内周部 4 8とが協働して形成される保持部となる空間 6 2 に流入する。前記空間 6 2に流入した現像剤は、容器本体 3 1の回転にともなつて、搔揚部材 4 2と支持部材 3 2の内周部とによって保持されながら、搔揚部材 4 2の遊端部 4 2 aによって、支持部材 3 2の内周部 4 8に沿って搔き揚げられる。このようにして前期空間 6 2において保持される現像剤の量は、たとえば 6 グラム程度である。前記空間 6 2の現像剤は、この状態で回転軸線 L 3 1まわりに角変位して、支持部材 3 2の導通孔 5 1に臨む箇所に搬送されて、導通孔 5 1 を介して外部に導かれて排出される。このように現像剤が排出されるので、容器本体 3 1における現像剤の量が、現像剤層 6 3の上面 6 3 aが導通孔 5 1よりも下方となる量であっても、現像剤は搔揚部材 4 2によって、導通孔 5 1から排出することができる。これによつて現像剤収納容器 3 0に収納される現像剤を可及的に全て排出することができる。

以上のように本実施の形態の現像剤収納容器 3 0によれば、支持部材 3 2によつて容器本体 3 1を安定して支持しながら回転軸線 L 3 1まわりに回転することができる。現像剤が収納される従来技術のような円筒状の容器を、その軸線が水平面に対して垂直になるように立設して放置しておくと、容器の下方の現像剤が凝集する危険性がある。またこのような現像剤の凝集をできるだけ防ぐために、前記容器を、その軸線が水平面に対して平行になるように水平面に設置すると、前記容器が転がってしまう。本実施の形態の現像剤収納容器 3 0では、支持部材 3 2の支持台 4 9を水平面に設置することで、容器本体 3 1の軸線 L 3 1を水平面に平行に安定して配置することができる。また万一、現像剤収納容器 3 0に収納される現像剤が部分的に凝集しても、たとえば利用者が導通孔 5 1を閉じた状態で容器本体 3 1を回転させることによって、現像剤を容易に攪拌して粉体状にすることができる。

さらに容器本体 3 1の軸線方向両端部 3 3 a , 3 4 aにおける外周面と端面とが連通する面 3 3 c， 3 4 cは、前述のように半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成されるので、容器本体 3 1の軸線方向両端部 3 3 a , 3 4 aのいずれかを水平面に設置して、軸線 L 3 1が水平面に垂直になるようにして現像剤収納容器 3 0を水平面に立設させようとしても、倒れやすくなつている。これによつて利用者が現像剤収納容器 3 0を軸線 L 3 1が水平面に垂直になるようにして立設して放置することを防止して、収納される現像剤が凝集する要因を減らすことができる。

また本実施の形態の現像剤収納容器 3 0によれば、支持部材 3 2は、容器本体 3 1の少なくとも連結部材 3 5を含む部分を、半径方向外方から全周にわたつて支持している。さらに容器本体 3 1と支持部材 3 2との間にシール材 6 0， 6 1 が設けられるので、容器本体 3 1が回転しても、容器本体 3 1と支持部材 3 2との間から現像剤が漏出することを防止できる。

図 2 3は、本発明の第 2の実施の形態の画像形成装置 7 0を示す断面図である。図 2 4は、トナーホッパ 7 2付近を拡大して示す断面図である。図 2 5は、トナ一ホッパ 7 2付近を拡大して示す平面図である。図 2 3は、画像形成装置 7 0の正面外装部 7 1 a側から見た断面図であり、理解を容易にするために、厚みを省略している。正面外装部 7 1 aとは、通常、利用者が画像形成装置 7 0を利用するときに、利用者が臨んでいる部分である。背面外装部 7 1 bとは、画像形成装置 7 0において、前記正面外装部 7 1 a側にいる利用者から見て、前記正面外装部 7 1 aに対して対して裏側に当たる部分である。また画像形成装置 7 0は、水平面に設置されているとし、正面外装部 7 1 aから背面外装部 7 1 bに向かう方向である正背方向 Eは、水平面に平行となる。

プリンタ装置および複写装置などの電子写真記録方式の画像形成装置 7 0は、前述の現像剤収納容器 3 0および画像形成装置本体 (以後、単に「装置本体」と表記することがある） 7 1を含む。現像剤収納容器 3 0は、装置本体 7 1に備えられるトナーホッパ 7 2に、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aに設けられる開閉自在の容器着脱口（図示せず）を介して着脱可能にして装着される。また画像形成装置本体 7 1は、正面外装部 7 1 aよりも背面外装部 7 1 b側に筐体正面部 9 3が設けられ、厚み方向に貫通し現像剤収納容器 3 0を揷通可能な開口部が形成される。また画像形成装置本体 7 1は、背面外装部 7 1 bよりも正面外装部 7 1 a側に筐体背面部 9 4が設けられる。筐体正面部 9 3および筐体背面部 9 4を含む筐体（全ては図示せず）によって、画像形成装置本体 7 1の各種構成が保持される。

トナーホッパ 7 2は、ハウジング 7 3、現像剤供給部 7 4、攪拌部材 7 5およぴ供給ローラ 7 6を備える。ハウジング 7 3の内空間は、現像剤供給部 7 4によつて、少なくとも容器収容空間 7 7と攪拌空間 7 8とに分割される。容器収容空間 7 7は、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aに臨んで開放している。攪拌空間 7 8は、大略的に閉じた空間である。現像剤収納容器 3 0は、前記収納容器空間 7 7に配置される。

容器収容空間 7 7に臨むハウジング 7 3の上壁部 7 3 aには、上方に向かって陥没して、装置本体 7 1の正背方向 Eに延びる第 1案内凹所 7 9が形成される。第 1案内凹所 7 9は、現像剤収納容器 3 0の支持部材 3 2の第 1案内片 5 3が長手方向、換言すれば、装置本体 7 1の正背方向 Eに平行であって、正面外装部 7 1 aから背面外装部 7 1 bに向かう方向の装着方向 E 1および装着方向 E 1とは逆の方向である離脱方向 E 2に摺動可能にして嵌合可能である。また容器収容空問 7 7に臨むハウジング 7 3の前記上壁部 7 3 aに対向する下壁部 7 3 bには、下方に向かって陥没して、装置本体 7 1の正背方向 Eに延びる第 2案内凹所 8 0 が形成される。第 2案内凹所 8 0は、現像剤収納容器 3 0の支持部材 3 2の第 2 案内片 5 4が長手方向、換言すれば、装置本体 7 1の装着方向 E 1および離脱方向 E 2に摺動可能にして嵌合可能である。

現像剤供給部 7 4は、ハウジング 7 3の内空間を、容器収容空間 7 7と攪拌空間 7 8とに分割する板状の部材であり、その厚さ方向に貫通して、容器収容空間 7 7と攪拌空間 7 8とを連通する連通孔 8 1が設けられる。また現像剤供給部 7 4の連通孔 8 1の下方には、容器収容空間 7 7に突出する案内部材 8 2が設けられる。

図 2 6は、本体側連結部 8 3を拡大して示す斜視図である。装置本体 7 1のモータなどの駆動源 8 4からの現像剤収納容器 3 0の容器本体 3 1を回転するための駆動力は、歯車などの減速装置 8 5を介して、本体側連結部 8 3に伝達する。本体側連結部 8 3は、回転軸 8 6、継手受部 8 7およびばね部材 8 8を含んで構成される。回転軸 8 6は、その軸線 L 8 6が装置本体 7 1の正背方向 Eに平行にして、装置本体 7 1の背面外装部 7 1 b側のハウジング 7 3の背壁部となる筐体背面部 9 4を厚さ方向に貫通して設けられる軸受部 8 9に回転自在に揷通されて、その遊端部が容器収容空間 7 7に配置される。

継手受部 8 7は、略円盤状に形成され、容器収容空間 7 7に臨み、回転軸 8 6 と一体となって軸線 L 8 6まわりに回転自在にして、回転軸 8 6の遊端部に連結される。継手受部 8 7は、筐体背面部 9 4に臨む表面部とは逆の表面部 8 7 aに、軸線 L 8 6において交差する略十字状に延びる嵌合凹所 9 0が形成される。この嵌合凹所 9 0は、容器本体 3 1の嵌合凸部 3 7が嵌入可能である。また維手受部 8 7は、回転軸 8 6の遊端部から脱落することなく、回転軸 8 6の軸線方向に変位自在である。また圧縮コイルばねなどで実現されるばね部材 8 8は、筐体背面部 9 4と継手受部 8 7との間に配置され、回転軸 8 6および継手受部 8 7の回転を阻害することなく、継手受部 8 7が筐体背面部 9 4から離間する方向へのばね力を付勢する。現像剤収納容器 3 0の容器本体 3 1の嵌合凸部 3 7を含む軸線方向一端部 3 3 aと、本体側連結部 8 3の継手受部 8 7とによって、カップリング構造が形成される。

現像剤収納容器 3 0を装置本体 7 1に装着するときは、現像剤収納容器 3 0を、回転軸線 L 3 1と装着方向 E 1とを平行にして、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aからトナーホッパ 7 2の容器収納空間 7 7に挿入する。このとき現像剤収納容器 3 0の支持部材 3 2の第 1案内片 5 3をハウジング 7 3の第 1案内凹所 7 9に嵌合するとともに、支持部材 3 2の第 2案内片 5 4をハウジング 7 3の第 2案内凹所 8 0に嵌合して、支持部材 3 2の装着方向 E 1および離脱方向 E 2を除く方向への変位を阻止する。この状態で、現像剤収納容器 3 0を装着方向 E 1に変位させて、支持部材 3 2の排出部 5 0の導通孔 5 1と現像剤供給部 7 4の連通孔 8

1とが連通する位置である装着位置に配置する。このとき本体側連結部 8 3の継手受部 8 7が容器本体 3 1の嵌合凸部 3 7によって装着方向 E 1に押圧されて縮退し、ばね部材 8 8が圧縮される。

トナーホッパ 7 2には、現像剤収納容器 3 0が装着位置に配置されている状態で、支持部材 3 2が装着方向 E 1および離脱方向 E 2への変位の規制おょぴ規制の解除を行う規制部材が設けられる（図示せず）。また現像剤収納容器 3 0の支持部材 3 2の排出部 5 0には、現像剤収納容器 3 0が装置本体 7 1から離脱している状態では、排出部 5 0の導通孔 5 1を遮断し、現像剤収納容器 3 0が装置本体 7 1の装着位置に装着された状態では、排出部 5 0の導通孔 5 1の遮断を解除して、前記導通孔 5 1とトナーホッパ 7 2の現像剤供給部 7 4の連通孔とを連通するようなシャッタが設けられる (図示せず) 。現像剤収納容器 3 0に収納されていた現像剤が全て排出されると、利用者は、前記規制部材による支持部材 3 2 への規制を解除して、現像剤収納容器 3 0を離脱方向 E 2に変位させて、装置本体 7 1から現像剤収納容器 3 0を離脱する。

トナーホッパ 7 2の案内部材 8 2に支持部材 3 2の排出部 5 0を乗載することによって、支持部材 3 2の排出部 5 0の導通孔 5 1と、トナーホッパ 7 2の現像剤供給部 7 4の連通孔 8 1との上下方向の位置あわせをすることができる。また現像剤収納容器 3 0の支持部材 3 2の排出部 5 0の導通孔 5 1の周囲、およぴトナーホッパ 7 2の現像剤供給部 7 4の容器収容空間 7 7に臨む連通孔 8 1の周囲の、少なくともいずれかには、導通孔 5 1から連通孔 8 1に流下する現像剤が攪拌空間 7 8以外に漏れ出ることを防止するためのシール材が設けられる (図示せず）。

図 2 5に示すように、装置本体 7 1において、現像部 2 0 0は、正背方向 E中央部に配置される。これは装置本体 7 1の感光体ドラム 2 0 2が、装置本体 7 1 において正背方向 E中央部に配置されているためである。また本体側連結部 8 3 ならびに攪拌部材 7 5および供給ローラ 7 6を回転するための駆動源 8 4および減速装置 8 5などの駆動部は、装置本体 7 1において筐体背面部 9 4と背面外装部 7 1 bとの間に配置される。したがって現像剤収納容器 3 0が装着位置に配置されている状態で、現像剤収納容器 3 0の支持部材 3 2は、装置本体 7 1の正背方向 E中央部に配置される。現像剤収納容器 3 0において、前述のように容器本体 3 1の支持部材 3 2から嵌合凸部 3 7が形成される軸線方向一端部 3 3 aの端面までの長さ寸法は、支持部材 3 2から軸線方向他端部 3 4 aの端面までの長さ寸法よりも小さく形成される。

たとえば図 6 O Aおよび図 6 0 Bに示す第 1の従来技術のような軸線方向一端部 1 5 aに現像剤を排出するとともに駆動源に連結される開口部 1 8が設けられるトナーボトル 1 5の場合、前記開口部 1 8は、現像剤供給口付近、すなわち画像形成装置本体における正背方向中央部に配置される。この場合、従来のトナーボトル 1 5の軸線方向の寸法は、画像形成装置本体の正背方向中央部から正面部までの寸法に基づいて設定されるので、容器の容量を大きくすることが困難である。

本実施の形態の画像形成装置 7 0における現像剤収納容器 3 0では、支持部材 3 2は容器本体 3 1の軸線方向略中央部に配置されるので、画像形成装置本体 7 1における装着位置に装着した状態で、支持部材 3 2は、装置本体 7 1における正背方向 E中央部に配置される。これによつて容器本体 3 1を、装置本体 7 1の正背方向 E中央部から正面部まで伸ばすとともに、正背方向 E中央部から背面まで伸ばして、従来のトナーボトル 1 5に比べて容量を極めて大きくすることができる。本実施の形態では、図 2 5に示すように、現像剤収納容器 3 0の軸線方向他端部 3 4 aは、筐体正面部 9 3よりも正面外装部 7 1 a側に出っ張つている。また容器本体 3 1の支持部材 3 2から軸線方向一端部 3 3 aの端面までの長さ寸法を、支持部材 3 2から軸線方向他端部 3 4 aの端面までの長さ寸法よりも小さくすることで、装置本体 7 1の背面部において、容器本体 3 1の軸線方向一端部 3 3 aの嵌合凸部 3 7に連結される駆動源 8 4および減速装置 8 5を含む駆動部を設ける領域を確保することができる。このように現像剤収納容器 3 0は、装匱本体 7 1内の空間を有効に利用して、かつ現像剤の収納量を可及的に大きくするという 2つの);匕類ない効果を奏する。

このように現像剤収納容器 3 0が装着位置に配置されている状態で、駆動源 8 4を駆動して、継手受部 8 7を回転すると、継手受部 8 7の嵌合凹所 9 0と現像剤収納容器 3 0の嵌合凸部 3 7とが嵌合している状態では、そのまま容器本体 3 1が回転軸線 L 3 1まわりに回転する。また、継手受部 8 7の嵌合凹所 9 0と現像剤収納容器 3 0の嵌合凸部 3 7とが嵌合していない状態では、継手受部 8 7の嵌合凹所 9 0と現像剤収納容器 3 0の嵌合凸部 3 7とが嵌合するまでは、しばらくの間、継手受部 8 7だけが角変位し、継手受部 8 7の嵌合凹所 9 0と現像剤収納容器 3 0の嵌合凸部 3 7とが嵌合すると、ばね部材 8 8によるばね力が付勢されて、継手受部 8 7の嵌合凹所 9 0と現像剤収納容器 3 0の嵌合凸部 3 7とが密着するように嵌合する。容器本体 3 1が回転軸線 L 3 1まわりに回転する。このように現像剤収納容器 3 0の容器本体 3 1が回転軸線 L 3 1まわりに回転することで、現像剤収納容器 3 0に収納されている現像剤が、支持部材 3 2の排出部 5 0の導通孔 5 1およびトナーホッパ 7 2の現像剤供給部 7 4の連通孔 8 1を介して、攪拌空間 7 8に供給されて収容される。

攪拌部材 7 5および供給ローラ 7 6は、互いに間隔をあけて装置本体 7 1の正背方向 Eに延び、攪拌空間 7 8に配置される。攪拌部材 7 5は、正背方向 Eに平行な攪拌軸線 L 7 5まわりに回転自在であり、攪拌軸線 L 7 5方向に延びて可撓性を有する搔出部材 9 1を有する。また攪拌部材 7 5は、装置本体 7 1に設けられる駆動源 8 4からの駆動力によって、装置本体 7 1の正面から見て攪拌軸線 L 7 5まわりの時計回り方向 J 1に回転する。供給ローラ 7 6は、正背方向 Eに平行な供給軸線 L 7 6まわりに回転自在であり、その外周面部は、たとえばスポンジなどの多孔質の榭脂から成る。また供給ローラ 7 6は、装置本体 7 1に設けられる駆動源 8 4からの駆動力によって、装置本体 7 1の正面から見て攪拌軸線 L 7 6まわりの時計回り方向 J 2に回転する。

トナーホッパ 7 2の攪拌空間 7 8に臨み、現像剤供給部 7 4に連通し、装置本体 7 1の正背方向 Eに延び、攪拌部材 7 5の攪拌軸線 L 7 5に垂直な断面形状が略 U字状で、上方に開放する部分円筒内周面状に形成される攪拌壁部 9 2が設けられる。現像剤は 1箇所の連通孔 8 1から攪拌空間 7 8に供給されるけれども、前述のように現像剤収納容器 3 0から排出される現像剤は、攪拌されるだけでなく気体とも混合されて微粉体状になり、極めて流動性が良好であるので、連通孔 8 1から供給されただけでも、攪拌空間 7 8において攪拌軸線 L 7 5方向に拡散する。攪拌空間 7 8に収容された現像剤は、攪拌部材 7 5による攪拌によって、攪拌空間 7 8において攪拌軸線 L 7 5方向にさらに拡散する。

攪拌部材 7 5が回転すると、連通孔 8 1から供給され攪拌空間 7 8に収容される現像剤を攪拌するとともに、搔出部材 9 1は、その遊端部が攪拌壁部 9 2に当接しながら、攪拌空間 7 8に収容される現像剤を搔き出して供給ローラ 7 6に与える。したがって供給ローラ 7 6には、その軸線 L 7 6方向にほぼ均一にして、微粉体状の現像剤が与えられる。また攪拌空間 7 8に収容される現像剤の残量が少なくなつても、搔出部材 9 1によって搔きとるようにして供給ローラ 7 6に与えられるので、供給ローラ 7 6に与えられずに攪拌空間 7 8に残留する現像剤を、可及的に少なくすることができる。供給ローラ 7 6に与えられた現像剤は、供給ローラ 7 6の回転によって、良好な状態で現像部 2 0 0に供給される。

装置本体 7 1は、現像部 2 0 0、記録紙カセット 2 0 1、感光体ドラム 2 0 2、帯電部 2 0 3、レーザ露光部 2 0 4および定着部 2 0 5をさらに含む。現像部 2 0 0は、トナーホッパ 7 2から供給される現像剤であるトナーと、予め用意されている磁性を有する粒子であるキヤリアとを攪拌して 2成分現像材を生成する。記録紙カセット 2 0 1は、画像を形成すべき記録紙を保持する。感光体ドラム 2 0 2は、外周部に感光体が設けられる円筒状のドラムであり、前記駆動部からの駆動力によって、その軸線まわりに回転する。帯電部 2 0 3は、感光体ドラム 2 0 2の感光体を帯電させて感光性を与える。レーザ露光部 2 0 4は、帯電している感光体ドラム 2 0 2の感光体をレーザ光像で露光して、感光体に静電潜像を形成する。

現像部 2 0 0は、 2成分現像材を攪拌するとともに、静電潜像が形成された感光体ドラム 2 0 2の感光体に 2成分現像材を供給して現像して、静電潜像に対応するトナー像が形成される。感光体ドラム 2 0 2は、記録紙カセット 2 0 1からの給紙される記録紙に、感光体ドラム 2 0 2のトナー像を転写する。定着部 2 0 5は、トナー像が転写された記録紙のトナー像を記録紙に定着する。トナー像が定着されて画像が形成された記録紙は、排紙トレイ 2 0 6に排出される。現像部 2 0 0における 2成分現像材のトナー濃度を一定にするために、供給ローラ 7 6 は、その外周部がスポンジで形成されており、さらにその回転が制御されている。これによつて供給ローラ 7 6は、適量なトナーを微粉末の状態で現像部 2 0 0に供給する。

このような現像剤収納容器 3 0の容器本体 3 1、ならびにトナーホッパ 7 2の攪袢部材 7 5および供給ローラ 7 6の制御について以下に簡単に述べる。トナーホッパ 7 2の攪拌空間 7 8に収容される現像剤（以後、「トナー」と表記することがある）が少なくなつて来たことを、攪拌壁部 9 2に設けられるトナー残量検出部 9 5が検出すると、図示しない制御部は、駆動源 8 4を制御して、現像剤収納容器 3 0の容器本体 3 1を回転して、トナーを攪拌空間 7 8に供給させる。容器本体 3 1を予め定める時間回転しても、トナー残量検出部 9 5から攪拌空間 7

8に収容されるトナーの量が満杯になっていないと検出されると、制御部は、容器本体 3 1の回転を停止するとともに、図示しない表示部に現像剤収納容器 3 0 を交換することを意味するメッセージを表示して、利用者に報知する。この時点では、トナーホッパ 7 2の橙拌空間 7 8には、相当量の現像剤が収納されている。トナーホッパ 7 2の攪拌空間 7 8に現像剤が収容されているうちに、利用者は空になった現像剤収納容器 3 0を装置本体 7 1から離脱して、現像剤が収納されている新たな現像剤収納容器 3 0を装置本体 7 1に装着する。これによつて画像形成装置 7 0が記録紙に画像形成している途中であっても、画像形成に必要な現像剤はトナーホッパ 7 2の攪拌空間 7 8に収容されているので、画像形成作樂を中断することなく装置本体 7 1への現像剤の補給をすることができる。

また図 5 9に示す第 1の従来技術では、非常に大形であるだけでなく大重量のトナーカートリッジ 1を交換する必要があるけれども、本実施の形態では、現像剤収納容器 3◦だけを交換するだけでよく、利用者は、たとえば現像剤収納容器

3 0の支持部材 3 2と第 2容器部 3 4とを把持して、嵌合凸部 3 7が形成される第 1容器部 3 3から、装置本体 7 1の筐体正面部 9 3から装着方向 E 1に向けてトナーホッパ 7 2の容器収容空間 7 7に挿入するだけでよく、非常に簡便である。また装置本体 7 1から現像剤収納容器 3 0を離脱するときには、利用者は、現像剤収納容器 3 0の第 2容器'部 3 4を把持して、離脱方向 E 2に向けて引っ張り出すだけでよく、非常に簡便である。

また収納される現像剤を攪拌して凝集を防ぐためには、従来では大重量かつ大形のトナーカートリッジ 1を利用者が上下左右に揺動したけれども、本実施の形態の現像剤収納容器 3 0では、利用者が容器本体 3 1を回転軸線 L 3 1まわりに回転するだけでよく、非常に容易である。また本実施の形態の現像剤収納容器 3 0は、収納される現像剤の攪拌を行うための構成が、従来のトナーカートリッジ 1に比べて非常に簡単である。また現像剤収納容器 3 0は、容器本体 3 1と支持部材 3 2との間がシールを達成しているとともに、現像剤収納容器 3 0が装置本体 7 1に装着位置において装着されている場合には、互いに連通する排出部 5 0 の導通孔 5 1周囲および現像剤供給部 7 4の連通孔 8 1の周囲の少なくともいずれかシールを達成しているので、トナーホッパ 7 2の容器収容空間 7 7において現像剤が漏れ出ることが可及的に防止できる。したがって、利用者が現像剤収納容器 3 0の交換をするときに、現像剤によって手が汚れることを可及的に防止することができる。

また現像剤収納容器 3 0は、大略的に円筒状であるので、細長い直方体状の梱包箱に収納することができ、第 1の従来技術のトナーカートリッジ 1に比較して運搬およぴ補間が極めて容易である。

図 2 7は、本発明の第 3の実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0を示す斜視図である。図 2 8は、現像剤収納容器 1 3 0を示す正面図である。図 2 9は、現像剤収納容器 1 3 0を示す左側面図である。現像剤収納容器 1 3 0は、容器本体 1 3 1および支持部材 1 3 2を含んで構成される。容器本体 1 3 1は、略円筒状に形成され、電子写真方式の画像形成に用いるトナーなどの現像剤が収納される。支持部材 1 3 2は、容器本体 1 3 1を、その軸線 L 1 3 1まわりに回転自在にして支持する。現像剤収納容器 1 3 0は、たとえば 1 4 0 0グラムの現像剤を収納可能である。以後、容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1を、回転軸線 L 1 3 1と表記すること力 ^sめる。

図 3 0は、容器本体 1 3 1を示す正面図である。図 3 1は、容器本体 1 3 1を示す左側面図である。図 3 2は、容器本体 1 3 1を示す右側面図である。容器本体 1 3 1は、第 1容器部 1 3 3、第 2容器部 1 3 4および第 3容器部 1 3 5を含んで構成される。容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1方向の長さ寸法 A 1 3 1は、たとえば 4 5 8ミリメートルであってもよい。

第 1容器部 1 3 3は、有底円筒状に形成される。第 1容器部 1 3 3の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 3は、たとえば 1 6 0ミリメートルであってもよい。第 1容器部 1 3 3は、図 3 0に示すように、その内周部に、半径方向内方に向かって突出するとともに、軸線方向一端部である底部 1 3 3 aから軸線方向他端部である開口端部 1 3 3 bに向かって螺旋状に延びる第 1突起片 1 3 6が設けられる。第 1 突起片 1 3 6は、詳細に述べると、第 1容器部 1 3 3の底部 1 3 3 aから見て、底部 1 3 3 aから開口端部 1 3 3 bに向かうにつれて、第 1容器部 1 3 3の軸線 L 1 3 3を中心にして反時計回りに回転するように延びる螺旋状に延びて形成さる。

第 1容器部 1 3 3の底部 1 3 3 aには、図 3 0および図 3 1に示すように、開口端部 1 3 3 bから底部 1 3 3 aに向かう方向に突出する連結部である嵌合凸部 1 3 7および補給口部 1 4 5が形成される。嵌合凸部 1 3 7は、複数、本実施の形態では、 2個形成される。補給口部 1 4 5は、第 1容器部 1 3 3の底部 1 3 3 aの中央部に、回転軸線 L 1 3 1方向に貫通し、第 1容器部 1 3 3の軸線 L 1 3 3と同軸の円形状に開口するように形成される。補給口部 1 4 5には、その形状に対応して形成され、補給口部 1 4 5に着脱可能な補給蓋 1 4 6が、補給口部 1 4 5との間のシールを達成した状態で、容器本体 1 3 1の回転によって離脱しないようにして装着される。補給蓋 1 4 6を補給口部 1 4 5から離脱させることで、容器本体 1 3 1の内空間と外空間とが連通し、この状態で、現像剤を容器本体 1 3 1に補給することができる。

嵌合凸部 1 3 7は、詳細に述べると、捕給口部 1 4 5よりも半径方向外方に、互いに第 1容器部 1 3 3の軸線 L 1 3 3に関して対称な位置に配置される。嵌合凸部 1 3 7は、さらに詳細に述べると、図 3 1に示すように、第 1容器部 1 3 3 の底部 1 3 3 aから見て回転軸線 L 1 3 1を中心とする時計回りの回転方向である回転方向 R上流側部分 1 3 7 aは、周方向に垂直に延びる平面を有するように形成される。また嵌合凸部 1 3 7の回転方向 R下流側部分は、回転方向 R下流側に向かうにつれて軸線方向他端部側に傾斜するように形成される。嵌合凸部 1 3 7の底部 1 3 3 aの残余の部分からの軸線 L 1 3 3方向への突出量 A 1 3 7は、たとえば 8ミリメートルであってもよい。このような嵌合凸部 1 3 7は、後述する画像形成装置 7 O A , 7 0 Bに設けられる本体側連結部 1 8 3 (図 5 3参照）に着脱可能である。

また第 1容器部 1 3 3の底部 1 3 3 aにおいて外周面と端面とが連通する面 1 3 3 cは、図 3 0に示すように、開口端部 1 3 3 bから底部 1 3 3 aに向かうにつれて半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成される。

第 2容器部 1 3 4は、有底円筒状に形成される。第 2容器部 1 3 4の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 4は、たとえば 2 1 0ミリメートルであってもよい。第 2容器部 1 3 4は、図 3 0に示すように、その内周部に、半径方向内方に向かって突出するとともに、軸線方向他端部である底部 1 3 4 aから軸線方向一端部である開口端部 1 3 4 bに向かって螺旋状に延びる第 2突起片 1 3 9が設けられる。第 2 突起片 1 3 9は、詳細に述べると、第 2容器部 1 3 4の底部 1 3 4 aから見て、底部 1 3 4 aから開口端部 1 3 4 bに向かうにつれて、第 2容器部 1 3 4の軸線 L 1 3 4を中心にして時計回りに回転するように延びる螺旋状に延びて形成される。すなわち第 2突起片 1 3 9は、第 1突起片 1 3 6とは逆向きに延びて形成される。第 1容器部 1 3 3の第 1突起片 1 3 6およぴ第 2容器部 1 3 4の第 2突起片 1 3 9のピッチ A 1 1は、たとえば 3 0ミリメートルであってもよい。また第 1突起片 1 3 6および第 2突起片 1 3 9の内周部の残余の部分からの半径方向內方への突出量 A 1 2は、たとえば 6ミリメ一トルであってもよい。

第 2容器部 1 3 4の底部 1 3 4 aにおいて、すくなくとも外周面と端面とが連通する面は、開口端部 1 3 4 bから底部 1 3 4 aに向かうにつれて半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成される。詳細に述べると、第 2容器部 1 3 4の底部 1 3 4 aの端面 1 3 4 cは、その中心部が開口端部 1 3 4 b力、ら底部 1 3 4 a に向かう方向に突出するような部分球面状に形成される。第 2容器部 1 3 4の開口端部 1 3 4 bの端面から底部 1 3 4 a寄りに間隔をあけた位置における外周部には、半径方向外方に突出して案内突起片 1 4 0が、周方向に間隔をあけて複数個、本実施の形態では 2個設けられる。案内突起片 1 4 0の軸線方向の寸法は、たとえば 2 . 5ミリメートルであってもよい。

第 2容器部 1 3 4の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 4は、第 1容器部 1 3 3の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 3よりも長く、たとえば 3 0ミリメートル以上長く設定される。前述したように、第 1容器部 1 3 3の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 3は、たとえば 1 5 0ミリメートルであってもよく、第 2容器部 1 3 4の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 4は、たとえば 2 1 5ミリメートルであってもよい。また第 1容器部 1 3 3の第 1突起片 1 3 6を除く内周部の内径 D 1 3 3、および第 2容器部 1 3 3の第 2突起片 1 3 9を除く内周部の内径 D 1 3 4は、たとえば 1 0 5ミリメートルであってもよレ、。

図 3 3は、第 3容器部 1 3 5を示す斜視図である。図 3 4は、第 3容器部 1 3 5付近を拡大して示す正面図である。図 3 5 Aは、図 3 4の切断面線 S 3 5 1 - S 3 5 1から見た断面図であり、図 3 5 Bは、図 3 4の切断面線 S 3 5 2 _ S 3 5 2から見た断面図である。図 3 0も併せて参照する。第 3容器部 1 3 5は、大略的に円筒状に形成される。第 3容器部 1 3 5は、詳細に述べると、その外周部の軸線方向中間部には、半径方向内方に陥没する凹部である第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2が設けられるとともに、第 1凹部 1 4 1に形成され、現像剤を排出するための排出孔 1 4 3が設けられる。第 3容器部 1 3 5の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 5は、たとえば 8 0ミリメ一トルであってもよい。第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5の内径 D 1 3 5は、残余の部分である第 1容器部 1 3 3および第 2容器部 1 3 4の内径 D 1 3 3 , D 1 3 4よりも大きく形成される。第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5 の内径 D 1 3 5は、たとえば 1 1 0ミリメートルであってもよい。

第 1凹部 1 4 1は、回転方向 Rに延びて形成されるとともに、回転方向 Rの寸法 A 1 4 1に比べて軸線方向の寸法 W 1 4 1が小さく形成され、回転方向 R下流側の端部に回転方向 Rと交差する端壁部 1 4 1 aを有する。排出孔 1 4 3は、第 1回部 1 4 1の回転方向下流側の端壁部 1 4 1 aの一部に形成される。第 2凹部 1 4 2は、回転方向 Rに延びて形成されるとともに、回転方向 Rの寸法 A 1 4 2 に比べて軸線方向の寸法 W 1 4 2が小さく形成され、第 1問部 1 4 1から第 3容器部 1 3 5の周方向に間隔をあけて設けられる。第 1凹部 1 4 1の回転方向尺の寸法 A 1 4 1は、第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5 の外周長の 4分の 1以上、 2分の 1未満であることが望ましい。第 1凹部 1 4 1 の回転方向 Rの寸法 A 1 4 1は、たとえば 1 2 0ミリメートルであってもよく、軸線方向の寸法 W 1 4 1は、たとえば 3 0ミリメートルであってもよい。また第 2凹部 1 4 3の回転方向 Rの寸法 A 1 4 2は、たとえば 3 0ミリメートルであつてもよく、軸線方向の寸法 W 1 4 2は、たとえば 1 2 0ミリメートルであってもよい。

第 1凹部 1 4 1は、詳細に述べると、底壁部 1 4 1 b、第 1側壁部 1 4 1 cおよび第 2側壁部 1 4 1 dをさらに有する。第 1凹部 1 4 1の底壁部 1 4 1 bは、回転方向 Rに延ぴ、その回転方向 R下流側端部が端壁部 1 4 1 aの半径方向内方部分に連通し、回転方向 R上流側端部が、第 1凹部 1 4 1と第 2凹部 1 4 2との間であって第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5の外周部に滑らかに連通する。第 1凹部 1 4 1の底壁部 1 4 1 bの回転方向 R下流側端部と回転方向 R上流側端部との間の回転方向 R中央部は、第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5よりも半径方向内方に配置され、大略的に第 3容器部 1 3 5の軸線 L 1 3 5を軸線とする部分円筒形状に形成される。第 1凹部 1 4 1の底壁部 1 4 1 bの回転方向 R中央部の外周部の曲率半径は、たとえば 4 9ミリメートルであってもよい。

第 1凹部 1 4 1の第 1側壁部 1 4 1 cは、第 1凹部 1 4 1の軸線方向一端部側に配置され、回転方向 Rに延ぴ、その回転方向 R下流側端部が端壁部 1 4 1 aの軸線方向一端部に連通し、その半径方向内方部分が底壁部 1 4 1 bの軸線方向一端部に連通し、その半径方向外方部分が第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5の軸線方向一端部の外周部に連通する。第 1凹部 1 4 1の第 2側壁部 1 4 1 dは、第 1凹部 1 4 1の軸線方向他端部側に配置され、回転方向 Rに延ぴ、その回転方向 R下流側端部が端壁部 1 4 1 aの軸線方向他端部に連通し、その半径方向内方部分が底壁部 1 4 1 bの軸線方向他端部に連通し、その半径方向外方部分が第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5の軸線方向他端部の外周部に連通する。第 1凹部の第 1側壁部 1 4 1 cおよび第 2側壁部 1 4 1 dは、底壁部 1 4 1 bから半径方向外方に立設するようにして設けられ、底壁部 1 4 1 bと第 1側壁部 1 4 1 cとは垂直であり、また底壁部 1 4 1 bと第 2側壁部 1 4 1 dとは垂直である。

排出孔 1 4 3は、第 1凹部 1 4 1の端壁部 1 4 1 aの軸線方向中間部であって、半径方向外方寄りに、軸線方向を長手方向とする長方形状に開口して形成される。したがって排出孔 1 4 3は第 1凹部 1 4 1の端壁部 1 4 1 aにおいて、第 1凹部 1 4 1の底壁部 1 4 1 bの回転方向 R下流側端部よりも半径方向外方寄り、かつ第 1側壁部 1 4 1 cの回転方向 R下流側端部よりも軸線方向他端部寄り、かつ第 2側壁部 1 4 1 dの回転方向 R下流側端部よりも軸線方向一端部寄りで開口している。さらに詳細に述べると、排出孔 1 4 3の半径方向外方側の面は、第 1凹部 1 4 1の回転方向 R下流側の、第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3 容器部 1 3 5の内周面に滑らかに連通している。

第 2凹部 1 4 2は、詳細に述べると、底壁部 1 4 2 b、第 1側壁部 1 4 2 cおょぴ第 2側壁部 1 4 2 dを有する。第 2凹部 1 4 2の底壁部 1 4 2 bは、回転方向 Rに延び、その回転方向 R上流側端部および回転方向 R下流側端部が、第 1凹部 1 4 1と第 2凹部 1 4 2との間であって第 1 M部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2 を除く第 3容器部 1 3 5の外周部に滑らかに連通する。第 2凹部 1 4 2の底壁部 1 4 2 bの回転方向 R下流側端部と回転方向 R上流側端部との間の回転方向 R中央部は、第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5よりも半径方向内方に配置され、大略的に第 3容器部 1 3 5の軸線 L 1 3 5を軸線とする部分円筒形状に形成される。第 2凹部 1 4 2の底壁部 1 4 2 bの回転方向 R中央部の外周部の曲率半径は、たとえば 4 9ミリメートルであってもよい。

第 2凹部 1 4 2の第 1側壁部 1 4 2 cは、第 2凹部 1 4 2の軸線方向一端部側に配置され、回転方向 Rに延び、その半径方向内方部分が底壁部 1 4 2 bの軸線方向一端部に連通し、その半径方向外方部分が第 1凹部 1 4 1およぴ第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5の軸線方向一端部の外周部に連通する。第 2凹部 1 4 2の第 2側壁部 1 4 2 dは、第 2凹部 1 4 2の軸線方向他端部側に配置され、その半径方向内方部分が底壁部 1 4 2 bの軸線方向他端部に連通し、その半径方向外方部分が第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5の軸線方向他端部の外周部に連通する。第 2凹部の第 1側壁部 1 4 2 cおよび第 2側壁部 1 4 2 dは、底壁部 1 4 2 bから半径方向外方に立設するようにして設けられ、底壁部 1 4 2 bと第 1側壁部 1 4 2 cとは垂直であり、また底壁部 1 4 2 b と第 2側壁部 1 4 2 dとは垂直である。

第 3容器部 1 3 5の第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く軸線方向一端部および軸線方向他端部の外周部には、図 3 4に示すように、半径方向外方に突出する複数の排出案内片 1 4 4が、周方向に互いに間隔をあけて、周方向に等間隔に配置され設けられる。第 3容器部 1 3 5の軸線方向一端部に設けられる排出案内片 1 4 4は、詳細に述べると、軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かうにつれて回転方向 Rに傾斜している。また第 3容器部 1 3 5の軸線方向他端部に設けられる排出案内片 1 4 4は、詳細に述べると、軸線方向一端部から軸線方向他端部に向かうにつれて回転方向 Rに傾斜している。第 3容器部 1 3 5の第 1凹部 1 4 1およぴ第 2凹部 1 4 2を除く外周部からの、排出案内片 1 4 4の半径方向外方への突出量は、たとえば 1ミリメートルであってもよい。また前記排出案内片 1 4 4の長手方向寸法は、 2 4ミリメ一トルであってもよく、排出案内片 1 4 4の長手方向と第 3容器部 1 3 6の幅方向との成す角度 φは、たとえば 3 0度であってもよい。

容器本体 1 3 1は、第 3容器部 1 3 5の軸線方向一端部と第 1容器部 1 3 3の開口端部 1 3 3 bとが連結され、第 3容器部 1 3 5の軸線方向他端部と第 2容器部 1 3 4の開口端部 1 3 4 bとが連結されるようにして一体成型される。このような容器本体 1 3 1は、たとえばポリエチレンなどの合成樹脂をブロー成型することによって製造されるようにしてもよい。これによつて容器本体 1 3 1を容易に製造することができるとともに、現像剤収納容器 1 3 0の構成部品を少なくすることができる。

第 1容器部 1 33の底部 1 3 3 aは、容器本体 1 3 1の軸線方向一端部 1 3 3 aとなり、第 2容器部 1 34の底部 1 34 aは、容器本体 1 3 1の軸線方向他端部 1 34 aとなる。このように第 1容器部 1 3 3、第 2容器部 1 34および第 3 容器部 1 3 5の各軸線 L 1 3 3， L 1 34 , L 1 35が同軸になるようにして連結されて、容器本体 1 3 1が形成される。またこの状態では、第 3容器部 1 3 5 は容器本体 1 3 1の軸線方向両端部 1 3 3 a， 1 34 aを除く軸線方向中間部に配置される。したがって第 3容器部 1 35の第 1容器凹部 14 1、第 2容器凹部 142および排出孔 1 43は、容器本体 1 3 1の軸線方向両端部 1 3 3 a , 1 3 4 aを除く軸線方向中間部に配置される。容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1は、第 1容器部 1 3 3の軸線 L 1 33、第 2容器部 1 34の軸線 L 1 34およぴ第 3容器部 1 35の軸線 L 1 3 5から成る。

図 36は、支持部材 1 3 2を示す正面図である。図 3 7は、支持部材 1 32を示す右側面図である。支持部材 1 3 2は、大略的に円筒状に形成され、前述のように構成される容器本体 1 3 1の少なくとも第 3容器部 1 35を含む部分を、半径方向外方から全周にわたって支持する内周部 148を有する。内周部 148は、軸線 L 1 3 2を中心とする円筒内周面を有する。支持部材 1 3 2は、軸線 L 1 3 2に平行な仮想平面上に、少なくとも 3点以上の当接部 1 49 aを有する支持台 1 49を含む。支持台 14 9の当接部 14 9 aは、たとえば軸線 L 1 32に平行な方向を長手方向とする 2つの長方形状の平面に形成されてもよい。この支持台 14 9の当接部 149 aを水平面に当接させることによって、支持部材 1 3 2の内周部 148の軸線 L 148を、前記水平面に平行にして配置することができる。支持部材 1 32の軸線方向の長さ寸法 A 1 32は、第 3容器部 1 3 5の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 5よりも大きく設定される。支持部材 1 3 2の軸線方向の長さ寸法 A 1 3 2は、たとえば 1 00ミリメートルであってもよい。

支持台 149を水平面状に設置した状態で、支持部材 1 3 2には、その上部に、一水平方向一方向である第 1水平方向一方向 F 1 1に突出する排出部 1 50が形成される。排出部 1 50における支持部材 1 3 2の軸線方向中間部には、前記第 1水平方向一方向 F 1 1に沿って貫通し、支持部材の軸線 L 1 3 2に平行な方向に延びる長円状に開口する導通孔 1 5 1が形成される。導通孔 1 5 1の長手方向の内径は、容器本体 1 3 1の第 1凹部 1 4 1の軸線方向の寸法 W 1 4 1およぴ第 2凹部 1 4 2の軸線方向の寸法 W 1 4 2以上に設定される。

支持部材 1 3 2の排出部 1 5 0には、導通孔 1 5 1の第 1水平方向一方向 F 1 1下流側の開口を開状態および閉状態に切換える導通孔開閉手段であるシャツタ部 1 6 5が設けられる。シャツタ部 1 6 5は、シャツタ 1 6 5 aおよびシャツタ案内部 1 6 5 bを含む。シャツタ案内部 1 6 5 bは、前記第 1水平方向に垂直な水平方向である第 2水平方向に延び、第 2水平方向一方向 B l 1上流側端部には、導通孔 1 5 1が開口している。シャツタ 1 6 5 aは、シャツタ案内部 1 6 5 に第 2水平方向一方向 B 1 1および前記第 2水平方向一方向 B 1 1とは逆向きの第 2水平方向他方向 B 1 2にスライド変位自在にして支持される。

シャツタ 1 6 5 aは、シャッタ案内部 1 6 5 bに沿ってスライド変位することで、図 3 6の 2点鎖線で示される、導通孔 1 5 1の第 1水平方向一方向 F 1 1下流側の開ロを閉状態にする閉位置 P 1、および導通孔 1 5 1の第 1水平方向一方向 F 1 1下流側の開口を開状態にする開位置 P 2に配置可能である。またシャツタ 1 6 5 aは、閉位置 P 1よりも第 2水平方向他方向 B 1 2下流側にスライド変位することを規制されるとともに、シャッタ案内部 1 6 5 bの第 2水平方向一方向 B l 1下流側端部から第 2水平方向一方向 B 1 1にスライド変位することを規制される。すなわち開位置 P 2は、閉位置 P 1よりも第 2水平方向一方向 B 1 1 下流側かつシャツタ案内部 1 6 5 bの第 2水平方向一方向 B 1 1下流側端部よりも第 2水平方向一方向 B l 1上流側である。このようにシャツタ 1 6 5 aは、閉位置 P 1に配置される状態で第 2水平方向一方向 B 1 1にスライド変位することで開位置 P 2に配置され、開位置 P 2に配置される状態で第 2水平方向他方向 B 1 2にスライド変位することで閉位置 P 1に配置される。

また支持部材 1 3 2には、導出手段である導出部材 1 3 8および封止手段である封止シート 1 6 6が設けられる。導出部材 1 3 8は、たとえばポリエチレンテレフタレート（略称： P E T ) などの高分子樹脂から成り、可撓性および弾発性を有するシート状に形成され、基端部で、換言すれば支持部材 1 3 2の内周部、詳細には、支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1の第 1水平方向一方向 F 1 1上流側端部に臨む部分に設けられる。封止シート 1 6 6は、たとえばポリエチレンなどから成る柔軟性を有するシート状に形成され、基端部で支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1の第 1水平方向一方向 F 1 1上流側端部に臨む部分に設けられる。導出部材 1 3 8の基端部は、封止シート 1 6 6の基端部の上面部に積層される。導出部材 1 3 8および封止シート 1 6 6のさらに詳細な説明は後述する。

また支持部材 1 3 2には、半径方向外方に突出する 2個の連結突起部 1 5 2が形成される。一方の連結突起部 1 5 2は、支持台 1 4 9を水平面状に設置した状態で、排出部 1 5 0よりも上方に配置され、他方の連結突起部 1 5 2は、軸線 L 1 3 2に関して、前記一方の連結突起部 1 5 2とは対称の位置に配置される。また支持部材 1 3 2には、支持台 1 4 9を水平面状に設置した状態で、排出部 1 5 0よりも下方に配置され、第 1水平方向一方向 F 1 1に突出して、軸線 1 3 2 に平行に延びる第 1案内片 1 5 3が形成される。さらに支持部材 1 3 2には、支持台 1 4 9を水平面状に設置した状態で、排出部 1 5 0よりも上方に配置され、第 1水平方向一方向 F 1 1とは逆の方向である第 1水平方向他方向 F 1 2に突出して、軸線 L 1 3 2に平行に延びる第 2案内片 1 5 4が形成される。

図 3 8は、支持部材 1 3 2を示す分解右側面図である。支持部材 1 3 2は、水平面に設置している状態で、軸線 L 1 3 2を通り、第 1水平方向一方向 F 1 1に向うにつれて上方に傾斜する仮想平面で 2分割可能であり、詳細には、前記仮想平面よりも下方の第 1支持部 1 5 5と、前記仮想平面よりも上方の第 2支持部 1 5 6とに分割可能である。第 1支持部 1 5 5は、支持部材 1 3 2における、第 1 案内片 1 5 3、排出部 1 5 0、各連結突起部 1 5 2の一方の部分 1 5 2 a、支持台 1 4 9および内周部 1 4 8の第 1案内片 1 5 3側の部分 1 4 8 aを含む。第 2 支持部 1 5 6は、支持部材 1 3 2における、第 2案内片 1 5 4、各連結突起部 1 5 2の他方の部分 1 5 2 bおよび内周部 1 4 8の支持台 1 4 9側の部分 1 4 8 a を含む。

第 1支持部 1 5 5と第 2支持部 1 5 6とは、ねじ部材 1 5 7によって着脱可能に連結される。詳細には、第 1支持部 1 5 5の各連結突起部 1 5 2の一方の部分 1 5 2 aと、第 2支持部 1 5 6の各連結突起部 1 5 2の他方の部分 1 5 2 bとがねじ部材 1 5 7によって連結される。これによつて容器本体 1 3 1を支持させるときに、支持部材 1 3 2を予め分割しておき、分割された支持部材 1 3 2を、容器本体 1 3 1の第 1および第 2凹部 1 4 1， 1 4 2および排出孔 1 4 3を含む部分を、半径方向外方から支持することで、容器本体 1 3 1を全周にわたって支持することができ、このような組立作業を容易に行うことができる。

図 3 9は、図 3 7の切断面線 S 3 9— S 3 9から見た断面図である。図 3 7も併せて参照する。支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8の軸線方向一端部には、半径方向内方に突出して周方向全周にわたって延びる第 1支持凸部 1 5 8が設けられる。支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8の軸線方向他端部には、半径方向内方に突出して周方向全周にわたって延びる第 2支持凸部 1 5 9が設けられる。また支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8の軸線方向他端部には、前記第 2支持凸部 1 5 9よりも軸線方向他端部側に第 2支持凸部 1 5 9とは間隔をあけて、半径方向内方に突出して周方向全周にわたって延びる第 3支持凸部 1 6 0が設けられる。第 2支持凸部 1 5 9と第 3支持凸部 1 6 0との軸線方向の間隔は、容器本体 1 3 1の第 2容器部 1 3 4の案内突起片 1 4 0の軸線方向の寸法よりもわずかに大きく設定され、たとえば 3ミリメートルであってもよい。

第 1支持凸部 1 5 8および第 2支持凸部 1 5 9には、周方向に間隔をあけて等間隔に、半径方向内方に突出する支持突起片 1 6 1が複数個ずつ、本実施の形態では 4個ずつ形成される。前記支持突起片 1 6 1の半径方向内方側の先端部は、円筒外周面状に湾曲する支持面を有する。第 1支持凸部 1 5 8および第 2支持凸部 1 5 9の各支持突起片 1 6 1は、軸線 L 1 3 2を中心として各案内突起片 1 4 0の先端部を通る仮想円の直径が、第 1容器部 1 3 3の外周部の外径および第 2 容器部 1 3 4の案内突起片 1 4 0を除く外周部の外径よりもわずかに大きく設定され、たとえば 1 0 7ミリメートルであってもよい。第 3支持凸部 1 6 0の内径は、第 2容器部 1 3 4の案内突起片 1 4 0を除く外周部の外径よりもわずかに大きく設定され、たとえば 1 0 7ミリメ一トルであってもよい。支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8の軸線方向一端部における第 1支持凸部 1 5 8 の軸線方向他端部側に隣接して、半径方向外方に陥没して周方向全周にわたって延びる第 1支持凹所 1 6 7が設けられる。支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8の軸線方向他端部における第 2支持凸部 1 5 9の軸線方向一端部側に隣接して、半径方向外方に陥没して周方向全周にわたって延びる第 2支持凹所 1 6 8が設けられる。また支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8の軸線方向他端部の第 2支持凸部 1 5 9と第 3支持凸部 1 6 0との間に、半径方向外方に陥没して周方向全周にわたって延びる第 3支持凹所 1 6 9が設けられる。第 1支持凹所 1 6 7およぴ第 2支持凹所 1 6 8の軸線方向の寸法は、たとえば 7ミリメートルであってもよい。第 3支持囬所 1 6 9の軸線方向の寸法は、容器本体 1 3 1の第 2容器部 1 3 4の案内突起片 1 4 0の軸線方向寸法よりもわずかに大きく設定され、たとえば 3ミリメートルであってもよい。

図 4 O Aは、シール材 1 4 7を示す正面図であり、図 4 0 Bは、シール材 1 4 7の周方向に垂直な断面を示す図である。シール手段であるシール材 1 4 7は、柔軟性および弾発性を有する、たとえばシリコンゴムなどの合成樹脂から成る。シール材 1 4 7は、図 4 O Aに示すように、大略的には円環状に形成される。シール材 1 4 7は、図 4 0 Bに示すように、基部 1 4 7 aおよぴ当接部 1 4 7 bを含む。シール材 1 4 7の基部 1 4 7 aは、軸線 L 1 4 7を中心とする周方向に垂直な断面形状が長方形状にして形成される。シール材 1 4 7の当接部 1 4 7 bは、基部 1 4 7 aの軸線方向一端部であって半径方向内方部から、軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かうにつれて半径方向外方に傾斜するように突出する。シール材 1 4 7の基部 1 4 7 aの内周部の直径は、容器本体 1 3 1の第 1容器部 1 3 3の外周部および第 2容器部 1 3 4の案内突起片 1 4 0を除く外周部の外径よりも小さく設定され、たとえば 9 9ミリメートルであってもよい。またシール材 1 4 7の基部 1 4 7 aおよぴ当接部 1 4 7 bの外周部の直径は、回転軸線 L 1 3 1を中心として容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 3の各排出案内片 1 4 4の外周部を通る仮想円の直径と同等または前記仮想円の直径よりも大きく設定され、たとえば 1 1 5ミリメートルであってもよい。またシール材 1 4 7の軸線方向の寸法は、支持部材 1 3 2の第 1および第 2支持凹所 1 6 7， 1 6 8の軸線方向の寸法以下に設定され、たとえば 6ミリメートルであってもよい。

図 4 1は、現像剤収納容器 1 3 0を組立てる状態を示す正面図である。図 4 2 は、図 4 1の切断面線 S 4 2— S 4 2から見た断面図である。現像剤収納容器 1

3 0を組立てる前に、支持部材 1 3 2を第 1支持部 1 5 5と第 2支持部 1 5 6とに分割しておく。またこのとき 2つのシール材 1 4 7のうち、一方のシール材 1

4 7を第 1容器部 1 3 3の開口端部 1 3 3 bに密着して巻回するとともに、シール材 1 4 7の基部 1 4 7 aを第 3容器部 1 3 5の軸線方向一端部の端面に密着させるようにして、容器本体 1 3 1の第 1容器部 1 3 3に装着する。また他方のシール材 1 4 7を第 2容器部 1 3 4の開口端部 1 3 4 bであって、案内突起片 1 4 0よりも軸線方向一端部側に密着して卷回するとともに、シール材 1 4 7の基部 1 4 7 aを第 3容器部 1 3 5の軸線方向他端部の端面に密着させるようにして、容器本体 1 3 1の第 2容器部 1 3 4に装着する。

第 1支持部 1 5 5と第 2支持部 1 5 6とによって、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5を含む部分を、半径方向外方から挟持する。この状態で、第 1支持部 1

5 5と第 2支持部 1 5 6とをねじ部材 1 5 7とによって連結する。

図 4 3は、図 2 9の切断面線 S 4 3 - S 4 3から見た断面図である。容器本体 1 3 1が支持部材 1 3 2によって支持されている状態では、容器本体 1 3 1の軸線し 1 3 1と支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8の軸線 L 1 3 2とが、完全に、またはほぼ一致しており、容器本体 1 3 1は、支持部材 1 3 2に対して、軸線 L 1 3 1まわりに回転自在である。この状態で、支持部材 1 3 2の支持台 1 4 9を水平面に設置した場合、容器本体 1 3 1の第 1および第 2容器部 1 3 3， 1 3 4は、水平面から離間しており、水平面と回転軸線 L 1 3 1とは平行となる。

支持部材 1 3 2において、詳細に述べると、第 1支持凸部 1 5 8の各支持突起片 1 6 1力第 1容器部 1 3 3の外周部に当接し、第 2支持凸部 1 5 9の各支持突起片 1 6 1が、第 2容器部 1 3 4の案内突起片 1 4 0を除く外周部に当接する。このように第 1容器部 1 3 3の外周部は、第 1支持凸部 1 5 8の各支持突起片 1 6 1によって、周方向に等間隔をあけて大略的に 4点支持されるとともに、第 2 支持凸部 1 5 9の各支持突起片 1 6 1によって、周方向に等間隔をあけて大略的に 4点支持される。これによつて第 1容器部 1 3 3の外周部と第 1支持凸部 1 5 8との間、および第 2容器部 1 3 4の外周部と第 2支持凸部 1 5 9との間における、容器本体 1 3 1の回転に抗する摩擦力を極めて小さくすることができる。第 1容器部 1 3 3のシール材 1 4 7は、支持部材 1 3 2の第 1支持凹所 1 6 7 に嵌り込み、シール材 1 4 7の当接部 1 4 7 bは、第 1支持凸部 1 5 8の軸線方向他端面に全周にわたって弾発的に当接する。第 2容器部 1 3 4のシール材 1 4 7は、支持部材 1 3 2の第 2支持凹所 1 6 8に嵌り込み、シール材 1 4 7の当接部 1 4 7 bは、第 2支持凸部 1 5 9の軸線方向一端面に全周にわたって弹発的に当接する。このような 2つのシール材 1 4 7によって、容器本体 1 3 1の第 1および第 2凹部 1 4 1， 1 4 2および排出孔 1 4 3ならびに支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1よりも容器本体 1 3 1の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体 1 3 1と支持部材 1 3 2との間において、周方向全周にわたってシーノレが達成される。

容器本体 1 3 1の第 2容器部 1 3 4の案内突起片 1 4 0は、支持部材 1 3 2の第 3支持凹所 1 6 9に、支持部材 1 3 2に対して軸線方向へのスライド変位を規制されて嵌り込む。これによつて、容器本体 1 3 1は、支持部材 1 3 2に対して、軸線方向へのスライド変位が規制される。容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5の各排出案内片 1 4 4の外周部は、支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8に当接する。このようにして支持部材 1 3 2は、半径方向外方から全周にわたって、容器本体 1 3 1の少なくとも第 1凹部 1 4 1を含む部分を回転軸線 L 1 3 1まわりに回転自在にして支持する。

図 4 4は、図 2 8の切断面線 S 4 4— S 4 4から見た断面図である。図 4 5おょぴ図 4 5 Bは、図 4 4のセクション X L Vを拡大して示す図である。図 4 4および図 4 5 Aは、容器本体 1 3 1が支持部材 1 3 2に対して初期状態にあるときの図である。支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1は、後述する画像形成装置 7 O A， 7 O Bに搭載される状態で、容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1よりも上方に配置される。前記導通孔 1 5 1は、詳細に述べると、図 4 5 Aに示すように、画像形成装置 7 0A， 7 0 Bに搭載される状態で、容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1から導通孔 1 5 1の中心とを結ぶ仮想直線 2 1 0が水平面 2 1 1に対して成す角度 (|)は、

3 0度以上 70度以下である。本実施の形態において、前記角度 φは、たとえば

4 5度であってもよレヽ。

導出部材 1 3 8は、基端部 1 3 8 aで支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1の第 1水平方向一方向 F 1 1上流側端部に臨む部分に設けられて回転方向 R上流側へ延び、遊端部 1 3 8 bが容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5の第 1凹部 1 4 1の少なくとも底壁部 1 4 1 bおよび第 2凹部 1 4 2の底壁部 1 4 2 bの外周面に弹発的に当接可能である。また導出部材 1 3 8の遊端部 1 3 8 bは、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5の第 1凹部 1 4 1の少なくとも底壁部 1 4 1 bおよぴ第 2凹部 1 4 2の底壁部 1 4 2 bの外周面に対して 9 0度を超える角度 Θを成して当接する。詳細には、前記角度 0は、導出部材 1 3 8の遊端部 1 3 8 bの上方に臨む面と各凹部 1 4 1， 1 4 2の底壁部 1 4 1 b， 1 4 2 bの外周面との成す角度である。封止シート 1 6 6は、基端部 1 6 6 aで支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1の第 1 水平方向一方向 F 1 1上流側端部に臨む部分に設けられる。封止シート 1 6 6の基端部 1 6 6 aを除く部分 1 6 6 bは、容器本体 1 3 1が支持部材 1 3 2に対して初期状態にあるとき、第 1凹部 1 4 1の少なくとも端壁部 1 4 1 aを覆うようにして、たとえば熱溶着などによって離脱可能に設けられる。このようにして初期状態では、排出孔 1 4 3は封止シ一ト 1 6 6の基端部 1 6 6 aを除く部分 1 6 6 bによって塞がれる。これによつて初期状態において、利用者がシャツタ部 1 6 5のシャッタ 1 6 5を開位置 P 2に誤って配置しても、導通孔 1 5 1から容器本体 1 3 1に収納される現像剤が不所望に排出されることを防止することができる。

前記初期状態から容器本体 1 3 1が回転軸線 L 1 3 1まわりに回転方向 Rに回転されることによって、封止シート 1 6 6の基端部 1 6 6 aを除く部分 1 6 6 b が第 1凹部 1 4 1の端壁部 1 4 1 aから離脱して、排出孔 1 4 3が開放される。また第 1凹部 1 4 1の端壁部 1 4 1 aから離脱した封止シート 1 6 6の基端部 1 6 6 aを除く部分 1 6 6 bは、図 4 5 Bに示すように、支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1の回転方向 R下流側で、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5と支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8との間に配置される。これによつて利用者が封止シ^"ト 1 6 6を直接取除くことなく、容器本体 1 3 1を回転することで、容易に排出孔 1 4 3を開放させることができる。

支持部材 1 3 2の支持台 1 4 9を水平面に設置して、現像剤が収納されている状態では、容器本体 1 3 1の内空間は、現像剤で占められる現像剤層と、現像剤層よりも上方の気体で占められる気層との 2層が形成される。容器本体 1 3 1を、第 1容器部 1 3 3から第 2容器部 1 3 4を見て回転軸線 L 1 3 1を中心にして時計まわりに回転させる。このとき第 1容器部 1 3 3の現像剤層の現像剤は、第 1 突起片 1 3 6によって回転軸線 L 1 3 1に沿って第 1容器部 1 3 3から第 3容器部 1 3 5に向かう第 1搬送方向 C 1 1 (図 2 8参照) に搬送される。またこのとき第 2容器部 1 3 4の現像剤層の現像剤は、第 2突起片 1 3 9によって回転軸線 L 1 3 1に沿って第 2容器部 1 3 4から第 3容器部 1 3 5に向かう第 2搬送方向 C 1 2 (図 2 8参照) に搬送される。このように容器本体 1 3 1を回転軸線 L 1 3 1まわりに回転することによって、収納される現像剤を排出孔 1 4 3に向けて搬送することができる。さらに第 3容器部 1 3 5において、第 1搬送方向 C 1 1 に向かう現像剤と、第 2搬送方向 C 1 2に向かう現像剤とが互いに衝突して、これによつて現像剤を措拌することができる。

現像剤が搬送されるときに現像剤には、第 1および第 2突起片 1 3 6 , 1 3 9 を含む第 1および第 2容器部 1 3 3 , 1 3 4の内周部から第 3容器部 1 3 5に向かう力が与えられる。容器本体 1 3 1に収納される現像剤の量が多いとき、第 1 および第 2容器部 1 3 3， 1 3 4の内周部から第 1および第 2突起片 1 3 6， 1 3 9の半径方向内方への突出量 A 1 2以内に配置される現像剤は、容器本体 1 3 1が回転することによって主に攪拌され、容器本体 1 3 1内でバランスが保たれている。

図 4 6 A〜図 4 6 Bおよぴ図 4 7 A〜図 4 7 Bは、容器本体 1 3 1が回転軸線 L 1 3 1まわりの回転方向 Rに回転しているときに、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5内の現像剤が支持部材 1 3 2の導通孔 1 5 1に導かれるまでの動作を説明するための図である。図 3 3、図 3 5 A〜図 3 5 Bおよび図 4 3をも併せて参照する。容器本体 1 3 1が支持部材 1 3 2によって回転軸線 L 1 3 1まわりに回転自在に指示されている状態では、第 3容器部 1 3 1の第 1凹部 1 4 1と支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8とに臨む第 1保持空間 1 6 2 aが形成される。第 1保持空間 1 6 2 aは、排出孔 1 4 3を除いて大略的には閉じた空間となっており、排出孔 1 4 3の回転方向 R上流側に配置され、排出孔 1 4 3を介して容器本体 1 3 1内の空間に連通している。また第 3容器部 1 3 1の第 2凹部 1 4 1と支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8とに臨む第 2保持空間 1 6 2 bが形成される。第 2保持空間 1 6 2 bは、大略的には閉じた空間となっている。

図 4 6 Aに示す、排出孔 1 4 3および第 1保持空間 1 6 2 aが、容器本体 1 3 1内の現像剤層 1 6 3の上面 1 6 3 aよりも上方に配置される状態から、容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転して、図 4 6 B 示す、排出孔 1 4 3および第 1保持空間 1 6 2 aの回転方向 R下流部が、容器本体 1 3 1内の現像剤層 1 6 3の上面 1 6 3 aよりも下方に配置される状態となると、容器本体 1 3 1内の現像剤層 1 6 3の現像剤が、矢符 G 1 1に示すように、排出孔 1 4 3を介して第 1保持空間 1 6 2 aの回転方向 R下流部に流入する。

前述したように、排出孔 1 4 3は、第 1凹部 1 4 1の端壁部 1 4 1 aの軸線方向中間部であって、半径方向外方寄りに、軸線方向を長手方向とする長方形状に開口して形成される。したがって排出孔 1 4 3は第 1凹部 1 4 1の端壁部 1 4 1 aにおいて、第 1凹部 1 4 1の底壁部 1 4 1 bの回転方向 R下流側端部よりも半径方向外方寄り、かつ第 1側壁部 1 4 1 cの回転方向 R下流側端部よりも軸線方向他端部寄り、かつ第 2側壁部 1 4 1 dの回転方向 R下流側端部よりも軸線方向一端部寄りで開口している。

たとえば前記端壁部 1 4 1 aに全体に排出孔 1 4 3が開口する場合、現像剤は、容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転することによって、容器本体 1 3 1の第 1凹部 1 4 1および支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8に沿って密にして押出されるようにして、排出孔 1 4 3から第 1保持空間 1 6 2 aに排出される。このような状態で容器本体 1 3 1がさらに回転方向 Rに回転することによって、第 1保持空間 1 6 2 aに保持されている現像剤は、容器本体 1 3 1の第 1凹部 1 4 1および支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8によって押圧されて、凝集してしまう危険性がある。本実施の形態では、前述のように、排出孔 1 4 3は第 1凹部 1 4 1の端壁部 1 4 1 aの一部に形成される、換言すれば、排出孔 1 4 3の開口面積が端壁部 1 4 1 aの面積よりも小さく形成されるので、現像剤は、第 1保持空間 1 6 2 aにおける排出孔 1 4 3付近において、拡散するようにして第 1保持空間 1 6 2 aに排出される。これによつて第 2保持空間 1 6 2 aに排出される現像剤を粉体状にすることができるとともに、前述のような容器本体 1 3 1の回転による現像剤の凝集を可及的に防止することができる。

さらに排出孔 1 4 3の半径方向外方側の面は、第 1凹部 1 4 1の回転方向 R下流側の、第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く第 3容器部 1 3 5の内周面に滑らかに連通している。これによつて容器本体 1 3 1に収納される現像剤の量が非常に少なくなつても、現像剤は、排出孔 1 4 3を介して第 1保持空間 1 6 2 aの回転方向 R下流部に容易に流入することができる。

図 4 6 Bに示す状態から、さらに容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転すると、容器本体 1 3 1内の現像剤層 1 6 3の現像剤が、排出孔 1 4 3を介して第 1保持空間 1 6 2 aの回転方向 R下流部に流入ながら、図 4 7 Aに示す、排出孔 1 4 3 が容器本体 1 3 1内の現像剤層 1 6 3の上面 1 6 3 aよりも上方に配置され、第 1保持空間 1 6 2 aが容器本体 1 3 1内の現像剤層 1 6 3の上面 1 6 3 aよりも下方に配置される状態となる。このような図 4 7 Aに示す状態では、予め定める量の現像剤が、第 1保持空間 1 6 2 aに保持される。このように第 1保持空間 1 6 2 aに保持される現像剤の量は、たとえば 6グラムであってもよい。

図 4 7 Aに示す状態から、さらに容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転すると、図 4 7 Bに示す、支持部材 1 3 2の導出部材 1 3 8の遊端部 1 3 8 b力第 1保持空間 1 6 2 aに進入して、回転方向 R上流側に延びて、第 1凹部 1 4 1の底壁部 1 4 1 bの外周面に対して 9 0度を超える角度 Θを成して弾発的に当接しながら、当該外周面に対して摺動する状態となる。このとき導出部材 1 3 8よりも回転方向 R上流側の第 1保持空間 1 6 2 aに保持されている現像剤は、容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転することによって、支持部材 1 3 2に向かって流動する, 導出部材 1 3 8は、このように流動してきた現像剤、換言すれば容器本体 1 3 1の排出孔 1 4 3から排出された現像剤を、矢符 G 1 2に示すように、導出部材 1 3 8の上面に沿って案内して導通孔 1 5 1に導く。導出部材 1 3 8は、現像剤を第 1凹部 1 4 1の底壁部 1 4 1 bの外周面から搔き取るようにして、当該外周面に対して摺動するので、第 1保持空間 1 6 2 aに保持されていた現像剤を可及的に全て導通孔 1 5 1に導くことができる。このように導通孔 1 5 1に導かれた現像剤は、現像剤収納容器 1 3 0の外部へと導かれて排出される。このように容器本体 1 3 1が軸回転軸線 L 1 3 1まわりに回転方向尺に 1回転する毎に、前述の予め定める量の現像剤が、外部に排出される。

第 3容器部 1 3 1の第 1およぴ第 2凹部 1 4 1， 1 4 2を除く部分と、支持部材 1 3 2の内周部 1 4 8とは、前述したように、容器本体 1 3 1の回転軸線 L 1 3 1まわりの回転を阻止する摩擦力を低減するために、周方向全周にわたって全体的に当接していない。したがって前述のように第 1保持空間 1 6 2 aに保持されている現像剤が、第 1保持空間 1 6 2 aから漏れ出す可能性が全くないわけではない。前述のように、第 3容器部 1 3 5の第 1凹部 1 4 1および第 2凹部 1 4 2を除く軸線方向一端部および軸線方向他端部の外周部には、排出案内片 1 4 4 が設けられている。第 3容器部 1 3 5の軸線方向一端部に設けられる排出案内片 1 4 4は、軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かうにつれて回転方向 Rに傾斜しており、第 3容器部 1 3 5の軸線方向他端部に設けられる排出案内片 1 4 4 は、軸線方向一端部から軸線方向他端部に向かうにつれて回転方向 Rに傾斜しているので、万一、第 1保持空間 1 6 2 aに保持されている現像剤が、回転軸線 L 1 3 2方向一方側および他方側に漏れ出た場合には、容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転しているときに、各排出案内片 1 4 4によって、第 3容器部 1 3 5および支持部材 1 3 2の軸線方向中間部に寄せ集めることができる。

また前述のように第 2保持空間 1 6 2が形成されているので、万一、第 1保持空間 1 6 2 aに保持されている現像剤が、第 1保持空間 1 6 2 aの回転方向 R上流部から漏れ出た場合、このように漏れ出た現像剤および各排出案内片 1 4 4によって軸線方向中間部に寄せ集められた現像剤は、第 2保持空間 1 6 2に保持される。容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転すると、図 4 7 Aに示す、支持部材 1 3 2の導出部材 1 3 8の遊端部 1 3 8 bが、第 2保持空間 1 6 2 bに進入して、回転方向 R上流側に延びて、第 2凹部 1 4 2の底壁部 1 4 2 bの外周面に対して 9 0度を超える角度 0を成して弾発的に当接しながら、当該外周面に対して摺動する状態となる。このとき導出部材 1 3 8よりも回転方向 R上流側の第 2保持空間 1 6 2 bに保持されている現像剤は、容器本体 1 3 1が回転方向 Rに回転することによって、支持部材 1 3 2に向かって流動して、導通孔 1 5 1に導かれて、現像剤収納容器 1 3 0の外部へと導かれて排出される。このように容器本体 1 3 1が軸回転軸線 L 1 3 1まわりに回転方向 Rに 1回転する毎に、万一、第 1保持空間 1 6 2 aから現像剤が漏れ出てたとしても、漏れ出た現像剤は第 2保持空間 1 6 2 bによって保持されるので、前述の予め定める量の現像剤を、可及的に確実に外部に排出することができる。

また前述のように、支持台 1 4 9を水平面状に設置した状態で、支持部材 1 3 2には、その上部に、一水平方向一方向である第 1水平方向一方向 F 1 1に突出する排出部 1 5 0が形成され、排出部 1 5 0における支持部材 1 3 2の軸線方向中間部には、前記第 1水平方向一方向 F 1 1に沿って貫通し、支持部材の軸線 L 1 3 2に平行な方向に延びる長円状に開口する導通孔 1 5 1が形成される。これによって容器本体 1 3 1に満杯の現像剤が収納されているときでも、現像剤層 1 6 3の上面 1 6 3 a力導通孔 1 5 1と同じ高さ、または導通孔 1 5 1よりも下方に配置されるので、現像剤が容器本体 1 3 1から導通孔 1 5 1に不所望に流出することを確実に防止できる。

図 4 8は、現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤の量と時間との間の関係を示すグラフである。図 4 8において、曲線 H Iは、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5の内径 D 1 3 5が、第 1および第 2容器部 1 3 3， 1 3 4の内径 D 1 3 3， D 1 3 4以下に形成されている場合の、現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤の量と時間との関係を示す。また曲線 H 2は、容器本体 1 3 1の第 3 容器部 1 3 5の内径 D 1 3 5力第 1およぴ第 2容器部 1 3 3， 1 3 4の内径 D 1 3 3， D 1 3 4よりも大きく形成されている場合の、現像剤収鈉容器 1 3 0力ら排出される現像剤の量と時間との関係を示す。

粉体状になった現像剤は、たとえば水平面に鋭利な山のように載置しても、すぐになだらかな山のようになってしまう性質がある。たとえば容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5の内径 D 1 3 5が、第 1およぴ第 2容器部 1 3 3， 1 3 4の内径 D 1 3 3， D 1 3 4以下に形成されている場合、容器本体 1 3 1の回転によつて排出孔 1 4 3に向けて搬送された現像剤は、容器本体 1 3 1の回転が停止すると、排出孔 1 4 3から離反するようになる。このような場合、容器本体 1 3 1内に収納される現像剤の量が非常に少なくなつたときには、容器本体 1 3 1の回転が再開した直後に、充分な量の現像剤を排出孔 1 4 3に向けて搬送することが困難となる。

本実施の形態では、前述した図 3 4に示すように、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 4の内径は、残余の部分である第 1および第 2容器部 1 3 3， 1 3 4の内径 D 1 3 3 , D 1 3 4よりも大きく形成されるので、容器本体 1 3 1内に収納される現像剤の量が非常に少なくなつたとき、一旦、第 3容器部 1 3 5に搬送された現像剤が第 3容器部 1 3 5から離反することを可及的に防止することができる。これによつて容器本体 1 3 1内に収納される現像剤の量が非常に少なくなったときにも、容器本体 1 3 1の回転が再開した直後に、充分な量の現像剤を排出孔 1 4 3に向けて搬送することが可及的に可能となる。さらに容器本体 1 3 1に収納される全ての現像剤を、外部に排出することが可及的に可能となる。

曲線 H 1に示すように、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5の内径 D 1 3 5が、第 1および第 2容器部 1 3 3， 1 3 4の内径 D 1 3 3 , D 1 3 4以下に形成されている場合、容器本体 1 3 1に収納されている現像剤の量が減少すると、現像剤の排出量は、それに鋭く対応して減少する。一方、曲線 H 2に示すように、容器本体 1 3 1の第 3容器部 1 3 5の内径 D 1 3 5力第 1およぴ第 2容器部 1 3 3， 1 3 4の内径 D 1 3 3， D 1 3 4よりも大きく形成されている場合、曲線 H 1に比べて、容器本体 1 3 1に収納されている現像剤の量が減少しても、現像剤の排出量は、現像剤の量が零に近くなるまでは、ほぼ一定を保っている。したがって、本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0は、より長時間にわたって安定した現像剤の排出が可能になる。 '

図 4 9は、現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤の量と時間との間の別関係を示すグラフである。図 4 9において、曲線 H 3は、後述する画像形成装置 7 O A , 7 0 Bに搭載される状態で、導通孔 1 5 1が容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1よりも下方に配置される場合の、現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤の量と時間との関係を示す。また曲線 H 4は、画像形成装置 7 0 A， 7 O Bに搭載される状態で、導通孔 1 5 1が容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1よりも上方に配置される場合の、現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤の量と時間との関係を示す。

曲線 H 3に示すように、画像形成装置 7 O A , 7 0 Bに搭載される状態で、導通孔 1 5 1が容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1よりも下方に配置される場合、容器本体 1 3 1に収納されている現像剤の量が多いと、現像剤の排出量も多くなり、容器本体 1 3 1に収納されている現像剤の量が減少すると、現像剤の排出量は、それに鋭く対応して減少する。一方、曲線 H 4に示すように、画像形成装置 7 0 A , 7 0 Bに搭載される状態で、導通孔 1 5 1が容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1 よりも上方に配置される場合、曲線 H 3に比べて、容器本体 1 3 1に収鈉されている現像剤の量が減少しても、現像剤の排出量は、現像剤の量が零に近くなるまでは、ほぼ一定を保っている。したがって、本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0は、より長時間にわたって安定した現像剤の排出が可能になる。

また現像剤収納容器 1 3 0において、画像形成装置 7 0 A， 7 O Bに搭載される状態で、現像剤が満杯のとき、現像剤層 1 6 3の上面 1 6 3 aの上下方向の位置が、導通孔 1 5 1とほぼ同じ位置または導通孔 1 5 1よりも下方となる。これによって、図 4 9の曲線 H 4に示すように、流動性の良好な状態における現像剤の排出量を抑制することができる。また画像形成装置 7 0 A， 7 O Bに搭載される状態で、容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1から導通孔 1 5 1の中心とを結ぶ仮想直線 2 1 0が水平面 2 1 1に対して成す角度 φが 3 0度未満である場合、現像剤収納容器 1 3 0内に現像剤が多く存在するときに、排出量が多くなる傾向にあることが発明者の実験によって示された。また前記角度 Φが 7 0度を超える場合、現像剤収納容器 1 3 0内の現像剤が減少したときに、排出量が少なくなる可能性がある。

以上のように本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0によれば、支持部材 1 3 2 によって容器本体 1 3 1を安定して支持しながら回転軸線 L 1 3 1まわりに回転することができる。現像剤が収納される従来技術のような円筒状の容器を、その軸線が水平面に対して垂直になるように立設して放置しておくと、容器の下方の現像剤が凝集する危険性がある。またこのような現像剤の凝集をできるだけ防ぐために、前記容器を、その軸線が水平面に対して平行になるように水平面に設置すると、前記容器が転がってしまう。本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0では、支持部材 1 3 2の支持台 1 4 9を水平面に設置することで、容器本体 1 3 1の軸線 L 1 3 1を水平面に平行に安定して配置することができる。また万一、現像剤収納容器 1 3 0に収納される現像剤が部分的に凝集しても、たとえば利用者がシャッタ部 1 6 5のシャッタ 1 6 5 aを閉位置 P 1に配置して容器本体 1 3 1を回転させることによって、現像剤を容易に攪拌して粉体状にすることができる。

さらに容器本体 1 3 1の軸線方向両端部 1 3 3 a， 1 3 4 aにおける外周面と端面とが連通する面 1 3 3 c , 1 3 4 cは、前述のように半径方向内方に傾斜するような曲面状に形成されるので、容器本体 1 3 1の軸線方向両端部 1 3 3 a , 1 3 4 aのいずれかを水平面に設置して、軸線 L 1 3 1が水平面に垂直になるようにして現像剤収納容器 1 3 0を水平面に立設させようとしても、倒れやすくなつている。これによつて利用者が現像剤収納容器 1 3 0を軸線 1 3 1が水平面に垂直になるようにして立設して放置することを防止して、収納される現像剤が凝集する要因を減らすことができる。

また本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0によれば、支持部材 1 3 2は、容器本体 1 3 1の少なくとも第 3容器部 1 3 5を含む部分を、半径方向外方から全周にわたつて支持している。さらに容器本体 1 3 1と支持部材 1 3 2との間に 2つのシール材 1 4 7が設けられて、前述のようにシールが達成されているので、容器本体 1 3 1が回転しても、容器本体 1 3 1と支持部材 1 3 2との間から現像剤一 6 一が漏出することを防止できる。

また本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0によれば、現像剤の排出量は、第 1 保持空間 1 6 2 aの容積と、容器本体 1 3 1の回転速度に依存する。本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0において、 HO所は第 1およぴ第 2凹所 1 4 1， 1 4 2 の 2個設け、第 1凹所 1 4 1だけに排出孔 1 4 3を設ける構成としたけれども、これに限ることはない。たとえば、容器本体 1 3 1の 1回転あたりの現像剤の排出量を増やしたい場合には、第 2凹所 1 4 2を第 1凹所 1 4 1と同様の形状にして排出孔 1 4 3を設ける構成としてもよい。また凹所の数および排出孔の数をさらに増やすようにしてもよい。

図 5 0は、本発明の第 4の実施の形態の画像形成装置 7 O Aを示す断面図である。図 5 1は、トナーホッパ 1 7 2付近を拡大して示す断面図である。図 5 2は、トナーホッパ 1 7 2付近を拡大して示す平面図である。図 5 0は、画像形成装置 7 O Aの正面外装部 7 1 a側から見た断面図であり、理解を容易にするために、厚みを省略している。また画像形成装置 7 O Aは、水平面に設置されているとし、正面外装部 7 1 aから背面外装部 7 1 bに向かう方向である正背方向 Eは、水平面に平行となる。なお、本発明の実施の形態において、上述の実施の形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省略する。

プリンタ装置および複写装置などの電子写真記録方式の画像形成装置 7 O Aは、前述の現像剤収納容器 1 3 0および画像形成装置本体（以後、単に「装置本体」と表記することがある) 7 1を含む。現像剤収納容器 1 3 0は、装置本体 7 1に備えられるトナーホッパ 1 7 2に、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aに設けられる開閉自在の容器着脱口 (図示せず) を介して着脱可能にして装着される。また画像形成装置本体 7 1は、正面外装部 7 1 aよりも背面外装部 7 1 b側に筐体正面部 9 3が設けられ、厚み方向に貫通し現像剤収納容器 1 3 0を揷通可能な開口部が形成される。また画像形成装置本体 7 1は、背面外装部 7 1 bよりも正面外装部 7 1 a側に筐体背面部 9 4が設けられる。筐体正面部 9 3および筐体背面部 9 4を含む筐体（全ては図示せず）によって、画像形成装置本体 7 1の各種構成が保持される。トナーホッパ 1 7 2は、ハウジング 1 7 3、現像剤供給部 1 7 4、攪拌部材 1 7 5および供給ローラ 1 7 6を備える。ハウジング 1 7 3の内空間は、現像剤供給部 1 7 4によって、少なくとも容器収容空間 1 7 7と攪拌空間 1 7 8とに分割される。容器収容空間 1 7 7は、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aに臨んで開放している。攪拌空間 1 7 8は、大略的に閉じた空間である。現像剤収納容器 1 3 0は、前記収納容器空間 1 7 7に配置される。

容器収容空間 1 7 7に臨むハウジング 1 7 3の上壁部 1 7 3 aには、現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2の第 1案内片 1 5 3が嵌入可能な、装置本体 7 1 の正背方向 Eに延びる第 1案内凹所 1 7 9が形成される。第 1案内凹所 1 7 9は、現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2の第 1案内片 1 5 3が長手方向、換言すれば、装置本体 7 1の正背方向 Eに平行であって、正面外装部 7 1 aから背面外装部 7 1 bに向かう方向の装着方向 E 1 1および装着方向 E 1 1とは逆の方向である離脱方向 E 1 2に摺動可能にして嵌合可能である。また容器収容空間 1 7 7 に臨むハウジング 1 7 3の前記上壁部 1 7 3 aに対向する下壁部 1 7 3 bには、現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2の第 2案内片 1 5 4が嵌入可能な、装置本体 7 1の正背方向 Eに延びる第 2案内凹所 1 8 0が形成される。第 2案内凹所 1 8 0は、現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2の第 2案内片 1 5 4が長手方向、換言すれば、装置本体 7 1の装着方向 E 1 1および離脱方向 E 1 2に摺動可能にして嵌合可能である。

現像剤供給部 1 7 4は、ハウジング 1 7 3の内空間を、容器収容空間 1 7 7と攪拌空間 1 7 8とに分割する板状の部材であり、その厚さ方向に貫通して、容器収容空間 1 7 7と攪拌空間 1 7 8とを連通する連通孔 1 8 1が設けられる。また現像剤供給部 1 7 4の連通孔 1 8 1の下方には、容器収容空間 1 7 7に突出する案内部材 1 8 2が設けられる。

図 5 3は、本体側連結部 1 8 3を拡大して示す斜視図である。装置本体 7 1のモータなどの駆動源 8 4からの現像剤収納容器 1 3 0の容器本体 1 3 1を回転するための駆動力は、歯車などの減速装置 8 5を介して、本体側連結部 1 8 3に伝達する。本体側連結部 1 8 3は、回転軸 1 8 6、継手受部 1 8 7およびばね部材 1 8 8を含んで構成される。回転軸 1 8 6は、その軸線 L 1 8 6が装置本体 7 1 の正背方向 Eに平行にして、装置本体 7 1の背面外装部 7 1 b側のハウジング 1

7 3の背壁部となる筐体背面部 9 4を厚さ方向に貫通して設けられる軸受部 1 8 9に回転自在に挿通されて、その遊端部が容器収容空間 1 7 7に配置される。継手受部 1 8 7は、略円盤状に形成され、容器収容空間 1 7 7に臨み、回転軸 1 8 6と一体となって軸線 L 1 8 6まわりに回転自在にして、回転軸 1 8 6の遊端部に連結される。継手受部 1 8 7の筐体背面部 9 4に臨む表面部とは逆の表面部 1 8 7 aの中央部には、回転軸 1 8 6の軸線 L 1 8 6を軸線として筐体背面部 9 4側に陥没し、現像剤収納容器 1 3 0の補給蓋 1 4 6が装着されている補給口部 1 4 5が嵌入可能な補助囬所 1 9 6が設けられる。また継手受部 1 8 7の前記表面部 1 8 7 aの前記補助凹所 1 9 6よりも半径方向外方には、互いに回転軸 1

8 6の軸線 L 1 8 6に関して対称な位置に配置されて、筐体背面部 9 4側に陥没する複数、本実施の形態では 2個の嵌合凹所 1 9 0が形成される。これらの嵌合凹所 1 9 0は、容器本体 1 3 1の各嵌合凸部 1 3 7に対応する形状となっており、容器本体 1 3 1の各嵌合凸部 1 3 7が嵌合凹所 1 9 0に嵌入することで、嵌合凸部 1 3 7と嵌合凹所 1 9 0とが嵌合する。

また継手受部 1 8 7は、回転軸 1 8 6の遊端部から脱落することなく、回転軸 1 8 6の軸線方向に変位自在である。また圧縮コイルばねなどで実現されるばね部材 1 8 8は、筐体背面部 9 4と継手受部 1 8 7との間に配置され、回転軸 1 8 6および継手受部 1 8 7の回転を阻害することなく、継手受部 1 8 7が筐体背面部 9 4から離間する方向へのばね力を付勢する。現像剤収納容器 1 3 0の容器本体 1 3 1の嵌合凸部 1 3 7を含む軸線方向一端部 1 3 3 aと、本体側連結部 1 8 3の継手受部 1 8 7とによって、カップリング構造が形成される。したがって容器本体 1 3 1の嵌合凸部 1 3 7は、本体側連結部 1 8 3の継手受部 1 8 7に着脱可能に連結することができる。

現像剤収納容器 1 3 0を装置本体 7 1に装着するときは、現像剤収納容器 1 3 0を、回転軸線 L 1 3 1と装着方向 E 1 1とを平行にして、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aからトナーホッパ 1 7 2の容器収納空間 1 7 7に揷入する。このとき現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2の第 1案内片 1 5 3をハウジング 1 7 3の第 1案内凹所 1 7 9に嵌合するとともに、支持部材 1 3 2の第 2案内片 1 5 4をハウジング 1 7 3の第 2案内凹所 1 8 0に嵌合して、支持部材 1 3 2の装着方向 E 1 1および離脱方向 E 1 2を除く方向への変位を阻止する。この状態で、現像剤収納容器 1 3 0を装着方向 E 1 1に変位させて、支持部材 1 3 2の排出部 1 5 0の導通孔 1 5 1と現像剤供給部 1 7 4の連通孔 1 8 1とが連通する位置である装着位置に配置する。このとき本体側連結部 1 8 3の継手受部 1 8 7が容器本体 1 3 1の嵌合凸部 1 3 7によって装着方向 E 1 1に押圧されて縮退し、ばね部材 1 8 8が圧縮される。

トナーホッパ 1 7 2には、現像剤収納容器 1 3 0が装着位置に配置されている状態で、支持部材 1 3 2が装着方向 E 1 1および離脱方向 E 1 2への変位の規制および規制の解除を行う規制部材が設けられる（図示せず）。現像剤収納容器 1 3 0に収納されていた現像剤が全て排出されると、利用者は、前記規制部材による支持部材 1 3 2への規制を解除して、現像剤収納容器 1 3 0を離脱方向 E 1 2 に変位させて、装置本体 7 1から現像剤収納容器 1 3 0を離脱する。

トナーホッパ 1 7 2の現像剤供給部 1 7 4の容器収容空間 1 7 7に臨む連通孔 1 8 1の周囲には、現像剤収納容器 1 3 0のシャッタ部 1 6 5のシャツタ 1 6 5 aをスライド変位させるためのシャツタ変位手段が設けられる（図示せず）。現像剤収納容器 1 3 0を、回転軸線 L 1 3 1と装着方向 E 1 1とを平行にして、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aからトナーホッパ 1 7 2の容器収納空間 1 7 7に挿入するとき、シャッタ変位手段によって、閉位置 P 1に配置されていたシャッタ 1 6 5 aが第 2水平方向一方向 B 1 1にスライド変位して、現像剤収納容器 1 3 0が装着位置に配置されると、シャッタ 1 6 5 aは開位置 P 2に配置される。また装置本体 7 1に装着されて装着位置に配置されている現像剤収納容器 1 3 0 を離脱方向 E 1 2に変位させて、装置本体 7 1から現像剤収納容器 1 3 0を離脱するとき、シャツタ変位手段によって、開位置 P 2に配置されていたシャツタ 1 6 5 aが第 2水平方向他方向 B 1 2にスライド変位して、閉位置 P 1に配置される。また現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2の排出部 1 5 0の導通孔 1 5 1の周囲、およびトナーホッパ 1 7 2の現像剤供給部 1 7 4の容器収容空間 1 7 7に臨む連通孔 1 8 1の周囲の、少なくともいずれかには、導通孔 1 5 1から連通孔 1 8 1に流下する現像剤が攪拌空間 1 7 8以外に漏れ出ることを防止するためのシール材が設けられる（図示せず）。

図 5 2に示すように、本体側連結部 1 8 3ならびに攪拌部材 1 7 5および供給ローラ 1 7 6を回転するための駆動源 8 4および減速装置 8 5などの駆動部は、装置本体 7 1において筐体背面部 9 4と背面外装部 7 1 bとの間に配置される。したがって現像剤収納容器 1 3 0が装着位置に配置されている状態で、現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2は、装置本体 7 1の正背方向 E中間部に配置される。現像剤収納容器 1 3 0において、前述のように容器本体 1 3 1の支持部材 1 3 2から嵌合凸部 1 3 7が形成される軸線方向一端部 1 3 3 aの端面までの長さ寸法は、支持部材 1 3 2から軸線方向他端部 1 3 4 aの端面までの長さ寸法よりも小さく形成される。

たとえば図 6 0 Aおよび図 6 0 Bに示す第 1の従来技術のような軸線方向一端部 1 5 aに現像剤を排出するとともに駆動源に連結される開口部 1 8が設けられるトナーボトル 1 5の場合、前記開口部 1 8は、現像剤供給口付近、すなわち画像形成装置本体における正背方向中間部に配置される。この場合、従来のトナーボトル 1 5の軸線方向の寸法は、画像形成装置本体の正背方向中間部から正面部までの寸法に基づいて設定されるので、容器の容量を大きくすることが困難である o

本実施の形態の画像形成装置 7 O Aにおける現像剤収納容器 1 3 0では、支持部材 1 3 2は容器本体 1 3 1の軸線方向中間部に配置されるので、画像形成装置本体 7 1における装着位置に装着した状態で、支持部材 1 3 2は、装置本体 7 1 における正背方向 E中間部に配置される。これによつて容器本体 1 3 1を、装置本体 7 1の正背方向 E中間部から正面部まで伸ばすとともに、正背方向 E中間部から背面まで伸ばして、従来のトナーボトル 1 5に比べて容量を極めて大きくすることができる。本実施の形態では、図 5 1に示すように、現像剤収納容器 1 3 0の軸線方向他端部 1 3 4 aは、筐体正面部 9 3よりも正面外装部 7 1 a側に出つ張っている。

また容器本体 1 3 1の支持部材 1 3 2から軸線方向一端部 1 3 3 aの端面までの長さ寸法を、支持部材 1 3 2から軸線方向他端部 1 3 4 aの端面までの長さ寸法よりも小さくすることで、装置本体 7 1の背面部において、容器本体 1 3 1の軸線方向一端部 1 3 3 aの嵌合凸部 1 3 7に連結される駆動源 8 4および減速装置 8 5を含む駆動部を設ける領域を確保することができる。このように現像剤収納容器 1 3 0は、装置本体 7 1内の空間を有効に利用して、かつ現像剤の収納量を可及的に大きくするという 2つの比類ない効果を奏する。

このように現像剤収納容器 1 3 0が装着位置に配置されている状態で、駆動源 8 4を駆動して、継手受部 1 8 7を回転すると、継手受部 1 8 7の嵌合凹所 1 9 0と現像剤収納容器 1 3 0の嵌合凸部 1 3 7とが嵌合している状態では、そのまま容器本体 1 3 1が回転軸線 L 1 3 1まわりに回転する。また、継手受部 1 8 7 の嵌合凹所 1 9 0と現像剤収納容器 1 3 0の嵌合凸部 1 3 7とが嵌合していない状態では、継手受部 1 8 7の嵌合凹所 1 9 0と現像剤収納容器 1 3 0の嵌合凸部 1 3 7とが嵌合するまでは、しばらくの間、継手受部 1 8 7だけが角変位し、継手受部 1 8 7の嵌合凹所 1 9 0と現像剤収納容器 1 3 0の嵌合凸部 1 3 7とが嵌合すると、ばね部材 1 8 8によるばね力が付勢されて、継手受部 1 8 7の嵌合凹所 1 9 0と現像剤収納容器 1 3 0の嵌合凸部 1 3 7とが密着するように嵌合する。容器本体 1 3 1が回転軸線 L 1 3 1まわりに回転する。このように現像剤収納容器 1 3 0の容器本体 1 3 1が回転軸線 L 1 3 1まわりに回転することで、現像剤収納容器 1 3 0に収納されている現像剤が、支持部材 1 3 2の排出部 1 5 0の導通孔 1 5 1およびトナーホッパ 1 7 2の現像剤供給部 1 7 4の連通孔 1 8 1を介して、攪拌空間 1 7 8に供給されて収容される。

攪拌部材 1 7 5および供給ローラ 1 7 6は、互いに間隔をあけて装置本体 7 1 の正背方向 Eに延び、攪拌空間 1 7 8に配置される。攪拌部材 1 7 5は、正背方向 Eに平行な攪拌軸線 L 1 7 5まわりに回転自在であり、攪拌軸線 L 1 7 5方向に延びて可撓性を有する搔出部材 1 9 1を有する。また攪拌部材 1 7 5は、装置本体 7 1に設けられる駆動源 8 4からの駆動力によって、装置本体 7 1の正面から見て攪拌軸線 L 1 7 5まわりの時計回り方向 J 1 1に回転する。供給ローラ 1 7 6は、正背方向 Eに平行な供給軸線 L 1 7 6まわりに回転自在であり、その外周面部は、たとえばスポンジなどの多孔質の樹脂から成る。また供給ローラ 1 7 6は、装置本体 7 1に設けられる駆動源 8 4からの駆動力によって、装置本体 7 1の正面から見て攪拌軸線 L 1 7 6まわりの反時計回り方向 J 1 2に回転する。トナーホッパ 1 7 2の攪拌空間 1 7 8に臨み、現像剤供給部 1 7 4に連通し、装置本体 7 1の正背方向 Eに延ぴ、攪拌部材 1 7 5の攪拌軸線 L 1 7 5に垂直な断面形状が略 U字状で、上方に開放する部分円筒内周面状に形成される攪拌壁部 1 9 2が設けられる。現像剤は 1箇所の連通孔 1 8 1から攪拌空間 1 7 8に供給されるけれども、前述のように現像剤収納容器 1 3 0から排出される現像剤は、攪拌されるだけでなく気体とも混合されて微粉体状になり、極めて流動性が良好であるので、連通孔 1 8 1から供給されただけでも、攪拌空間 1 7 8において攪拌軸線 L 1 7 5方向に拡散する。攪拌空間 1 7 8に収容された現像剤は、攪拌部材 1 7 5による攪拌によって、攪拌空間 1 7 8において攪拌軸線 L 1 7 5方向にさらに拡散する。

攪拌部材 1 7 5が回転すると、連通孔 1 8 1から供給され攪拌空間 1 7 8に収容される現像剤を攪拌するとともに、搔出部材 1 9 1は、その遊端部が攪拌壁部 1 9 2に当接しながら、攪拌空間 1 7 8に収容される現像剤を搔き出して供給口ーラ 1 7 6に与える。したがって供給ローラ 1 7 6には、その軸線 L 1 7 6方向にほぼ均一にして、微粉体状の現像剤が与えられる。また攪拌空間 1 7 8に収容される現像剤の残量が少なくなっても、搔出部材 1 9 1によって搔きとるようにして供給ローラ 1 7 6に与えられるので、供給ローラ 1 7 6に与えられずに攪拌空間 1 7 8に残留する現像剤を、可及的に少なくすることができる。供給ローラ 1 7 6に与えられた現像剤は、供給ローラ 1 7 6の回転によって、良好な状態で現像部 2 0 0に供給される。

現像部 2 0 0における 2成分現像材のトナー濃度を一定にするために、供給口ーラ 1 7 6は、その外周部がスポンジで形成されており、さらにその回転が制御されている。これによつて供給ローラ 1 7 6は、適量なトナーを微粉末の状態で現像部 2 0 0に供給する。

このような現像剤収納容器 1 3 0の容器本体 1 3 1、ならびにトナーホッパ 1 7 2の攪拌部材 1 7 5および供給ローラ 1 7 6の制御について以下に簡単に述べる。トナーホッパ 1 7 2の攪拌空間 1 7 8に収容される現像剤（以後、「トナ一 J と表記することがある）が少なくなつて来たことを、攪拌壁部 1 9 2に設けられるトナー残量検出部 1 9 5が検出すると、図示しない制御部は、駆動源 8 4 を制御して、現像剤収納容器 1 3 0の容器本体 1 3 1を回転して、トナーを攪拌空間 1 7 8に供給させる。容器本体 1 3 1を予め定める時間回転しても、トナー残量検出部 1 9 5から攪拌空間 1 7 8に収容されるトナーの量が満杯になっていないと検出されると、制御部は、容器本体 1 3 1の回転を停止するとともに、図示しない表示部に現像剤収納容器 1 3 0を交換することを意味するメッセージを表示して、利用者に報知する。この時点では、トナーホッパ 1 7 2の攪拌空間 1 7 8には、相当量の現像剤が収納されている。トナーホッパ 1 7 2の攪拌空間 1 7 8に現像剤が収容されているうちに、利用者は空になった現像剤収納容器 1 3 0を装置本体 7 1から離脱して、現像剤が収納されている新たな現像剤収納容器 1 3 0を装置本体 7 1に装着する。これによつて画像形成装置 7 O Aが記録紙に画像形成している途中であっても、画像形成に必要な現像剤はトナーホッパ 1 7 2の攪拌空間 1 7 8に収容されているので、画像形成作業を中断することなく装置本体 7 1への現像剤の補給をすることができる。

また図 5 9に示す第 1の従来技術では、非常に大形であるだけでなく大重量のトナーカートリッジ 1を交換する必要があるけれども、本実施の形態では、現像剤収納容器 1 3 0だけを交換するだけでよく、利用者は、たとえば現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2と第 2容器部 1 3 4とを把持して、嵌合凸部 1 3 7が形成される第 1容器部 1 3 3から、装置本体 7 1の筐体正面部 9 3から装着方向 E 1 1に向けてトナーホッパ 1 7 2の容器収容空間 1 7 7に挿入するだけでよく、非常に簡便である。また装置本体 7 1から現像剤収納容器 1 3 0を離脱するときには、利用者は、現像剤収納容器 1 3 0の第 2容器部 1 3 4を把持して、離脱方向 E 1 2に向けて引っ張り出すだけでよく、非常に簡便である。

また収納される現像剤を攪拌して凝集を防ぐためには、従来では大重量かつ大形のトナーカートリッジ 1を利用者が上下左右に揺動したけれども、本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0では、利用者が容器本体 1 3 1を回転軸線 L 1 3 1まわりに回転するだけでよく、非常に容易である。また本実施の形態の現像剤収納容器 1 3 0は、収納される現像剤の攪拌を行うための構成が、従来のトナーカートリッジ 1に比べて非常に簡単である。また現像剤収納容器 1 3 0は、容器本体 1 3 1と支持部材 1 3 2との間がシールを達成しているとともに、現像剤収納容器 1 3 0が装置本体 7 1に装着位置において装着されている場合には、互いに連通する排出部 1 5 0の導通孔 1 5 1周囲および現像剤供給部 1 7 4の連通孔 1 8 1の周囲の少なくともいずれかシールを達成しているので、トナーホツバ 1 7 2 の容器収容空間 1 7 7において現像剤が漏れ出ることが可及的に防止できる。したがって、利用者が現像剤収納容器 1 3 0の交換をするときに、現像剤によって手が汚れることを可及的に防止することができる。

また現像剤収納容器 1 3 0は、大略的に円筒状であるので、細長い直方体状の梱包箱に収納することができ、第 1の従来技術のトナーカートリッジ 1に比較して運搬およぴ捕間が極めて容易である。

また現像剤収納容器 1 3 0は、前述したように容器本体 1 3 1を回転するための回転力をあまり大きくすること無く、さらに容器本体 1 3 1の 1回転あたりの現像剤の排出量が可及的に一定量である。これによつて容器本体 1 3 1の回転速度を高める必要が無く低速でも、トナーホッパ 1 7 2の攪拌空間 1 7 8への現像剤の供給が可能であり、容器本体 1 3 1の 1回転あたりの現像剤の排出量を可及的に一定にして、前記攪拌空間 1 7 8に現像剤を供給可能であり、駆動源 8 4のトルクを小さくででき、駆動源 8 4を、たとえば小形のモータにすることができる。

図 5 4は、本発明の第 5の実施の形態の画像形成装置 7 0 Bを示す断面図である。図 5 5は、トナーホッパ 1 7 2 A付近を拡大して示す断面図である。図 5 6 は、トナーホッパ 1 7 2 A付近を拡大して示す平面図である。図 5 4は、画像形成装置 7 O Bの正面外装部 7 1 a側から見た断面図であり、理解を容易にするために、厚みを省略している。また画像形成装置 7 0 Bは、水平面に設置されているとし、正面外装部 7 1 aから背面外装部 7 1 bに向かう方向である正背方向 E は、水平面に平行となる。なお、本発明の実施の形態において、上述の実施の形態の構成に対応する部分には同一の参照符を付し、説明を省略する。

プリンタ装置および複写装置などの電子写真記録方式の画像形成装置 7 0 Bは、前述の現像剤収納容器 1 3 0および画像形成装置本体（以後、単に「装置本体」と表記することがある） 7 1を含む。現像剤収納容器 1 3 0は、装置本体 7 1に備えられるトナーホッパ 1 7 2 Aに、装置本体 7 1の正面外装部 7 1 aに設けられる開閉自在の容器着脱口（図示せず）を介して着脱可能にして装着される。また画像形成装置本体 7 1は、正面外装部 7 1 aよりも背面外装部 7 1 b側に筐体正面部 9 3が設けられ、厚み方向に貫通し現像剤収納容器 1 3 0を挿通可能な開口部が形成される。また画像形成装置本体 7 1は、背面外装部 7 1 bよりも正面外装部 7 1 a側に筐体背面部 9 4が設けられる。筐体正面部 9 3および筐体背面部 9 4を含む筐体（全ては図示せず）によって、画像形成装置本体 7 1の各種構成が保持される。

トナーホッパ 1 7 2 Aは、ハウジング 1 7 3、現像剤供給部 1 7 4、攪拌部材

1 7 5および供給ローラ 1 7 6を備える。なお、ト "一ホッパ 1 7 2 Aの構成は上述の実施の形態のトナーホッパ 1 7 2の構成と類似しており、詳細な説明を省略する。

図 5 7 A〜図 5 7 Cは、画像形成装置本体 7 1に現像剤収納容器 1 3 0を搭載するときのシャッタ部 1 6 5および本体シャッタ部 1 9 7の切換え動作を模式的に示す平面図である。装置本体 7 1には、現像部 2 0 0に現像剤を導く連通孔 1 8 1を介して連なる現像剤供給口 1 9 7を開状態および閉状態に切換える供給口開閉手段である本体シャツタ部 1 9 8が設けられる。本体シャツタ部 1 9 8は、装着方向 E 1 1および離脱方向 E 1 2にスライド変位自在にして現像剤供給部 1 7 4に支持されるシャッタ 1 9 8 aを有する。

現像剤収納容器 1 3 0は、導通孔 1 5 1が現像剤供給口 1 9 7に臨む状態で、装置本体 7 1に搭載され、このとき現像剤収納容器 1 3 0は装着位置に配置される。またこのとき、現像剤収納容器 1 3 0は、詳細に述べると、導通孔 1 5 1力 S 装置本体 7 1の現像剤供給口 1 9 7に臨み、現像剤収納容器 1 3 0の導通孔 1 5 1に臨む周縁部と、装置本体 7 1の現像剤供給口 1 9 7に臨む周縁部とがシールを達成した状態で、装置本体 7 1に搭載される。現像剤収納容器 1 3 0のシャツタ部 1 6 5は、現像剤収納容器 1 3 0が装置本体 7 1に搭載されると、装置本体 7 1の本体シャツタ部 1 9 8による現像剤供給口 1 9 7の開状態への切換え動作に連動して、導通孔 1 8 1を開状態に切換える。

詳細に述べると、まず図 5 7 Aに示すように、現像剤収納容器 1 3 0のシャツタ部 1 6 5によって、導通孔 1 5 1が閉状態となっているとともに、装置本体 7 1の本体シャツタ部 1 9 8によって、現像剤供給口 1 9 7が閉状態となっている状態で、現像剤収納容器 1 3 0が装置本体 7 1の容器収容空間 1 7 7に収容される。そして現像剤収納容器 1 3 0の第 1案内片 1 5 3が装置本体 7 1の第 1案内隱 1 7 9に嵌合され、現像剤収納容器 1 3 0の第 2案内片 1 5 4が装置本体 7 1の第 2案内凹所 1 8 0に嵌合されて、現像剤収納容器 1 3 0が装着方向 E 1 1 にスライド変位される。続いて図 5 7 Bに示すように、さらに現像剤収納容器 1 3 0が装着方向 E 1 1にスライド変位されると、現像剤収納容器 1 3 0のシャッタ部 1 6 5のシャツタ 1 6 5 aが装置本体 7 1の現像剤供給部 1 7 4に当接して、離脱方向 E 1 2にスライド変位する。このとき装置本体 7 1の本体シャッタ部 1 9 8のシャツタ 1 9 8 aが現像剤収納容器 1 3 0の排出部 1 5 0に当接して、装着方向 E 1 1にスライド変位する。

続いて図 5 7 Cに示すように、さらに現像剤収納容器 1 3 0が装着方向 E 1 1 にスライド変位されて装着位置に配置されると、現像剤収納容器 1 3 0のシャツタ部 1 6 5のシャッタ 1 6 5 aは、離脱方向 E 1 2にさらにスライド変位して、導通孔 1 5 1を開状態にする。このとき装置本体 7 1の本体シャッタ部 1 9 8のシャツタ 1 9 8 aは、さらに装着方向 E 1 1にスライド変位して、現像剤供給口 1 9 7を開状態にする。このとき導通孔 1 5 1が装置本体 7 1の現像剤供給口 1 9 7に臨み、現像剤収納容器 1 3 0の導通孔 1 5 1に臨む周縁部と、装置本体 7 1の現像剤供給口 1 9 7に臨む周縁部とがシールを達成した状態となる。

このように装置本体 7 1には、現像部 2 0 0に現像剤を導く連通孔 1 8 1を介して連なる現像剤供給口 1 9 7を開状態おょぴ閉状態に切換える本体シャツタ部 1 9 8が設けられるので、現像剤供給口 1 9 7を開状態にすることによって、現像部 2 0 0に現像剤を供給することができる。万一、現像剤が現像部 2 0 0から連通孔 1 8 1を介して現像剤供給口 1 9 7に逆流しても、現像剤供給口 1 9 7を閉状態にしておくことによって、現像剤供給口 1 9 7から逆流した現像剤が漏れ出すことを確実に防止することができる。また現像剤収納容器 1 3 0の支持部材 1 3 2の排出部 1 5 0には、導通孔 1 5 1を開状態および閉状態に切換えるシャッタ部 1 6 5が設けられるので、導通孔 1 5 1を開状態にして、容器本体 1 3 1 を軸線 L 1 3 1まわりに回転することで、導通孔 1 5 1から現像剤収納容器 1 3 0に収納される現像剤を外部に導くことができる。また導通孔 1 5 1を閉状態にすることで、誤って容器本体 1 3 1を軸線 L 1 3 1まわりに回転しても、現像剤収納容器 1 3 0に収納される現像剤が導通孔 1 5 1から外部に導かれることを確実に防止することができる。さらに現像剤収納容器 1 3 0は、導通孔 1 5 1が現像剤供給口 1 9 7に臨む状態で、装置本体 7 1に搭載されるので、現像剤供給口 1 9 7および導通孔 1 5 1を開状態にして、現像剤収納容器 1 3 0を装置本体 7 1に搭載して、容器本体 1 3 1を軸線 L 1 3 1まわりに回転することによって、現像剤収納容器 1 3 0に収納される現像剤を導通孔 1 5 1および連通孔 1 8 1を介して装置本体 7 1の現像部 2 0 0に供給することができる。

また現像剤収納容器 1 3 0のシャッタ部 1 6 5は、現像剤収納容器 1 3 0が装置本体 7 1に搭載されると、装置本体 7 1の本体シャッタ部 1 9 8による現像剤供給口 1 9 7の開状態への切換え動作に連動して導通孔 1 5 1を開状態に切換えるので、現像剤収納容器 1 3 0を装置本体 7 1に搭載する前に、予め現像剤供給口 1 9 7および導通孔 1 5 1を開状態にしておく必要がない。これによつて、たとえば現像剤収納容器 1 3 0を装置本体 7 1に搭載する前に、導通孔 1 5 1を予め開状態にして、誤って現像剤収納容器 1 3 0の容器本体 1 3 1を軸線 L 1 3 1 まわりに回転させてしまって、不所望に現像剤収納容器 1 3 0に収納される現像剤を導通孔 1 5 1から外部に導いてしまうことを確実に防止することができる。また現像剤収納容器 1 3 0は、導通孔 1 5 1が装置本体 7 1の現像剤供給口 1 9 7に臨み、現像剤収納容器 1 3 0の導通孔 1 5 1に臨む周縁部と、装置本体 7 1 の現像剤供給口 1 9 7に臨む周縁部とがシールを達成した状態で、装置本体 7 1 に搭載される。これによつて現像剤収納容器 1 3 0が装置本体 7 1に搭載される状態で、容器本体 1 3 1を軸線 L 1 3 1まわりに回転させて、現像剤収納容器 1 3 0に収納される現像剤を導通孔 1 5 1および連通孔 1 8 1を介して装置本体 7 1の現像部 2 0 0に供給するときに、現像剤が不所望な場所に漏れ出ることを確実に防止することができる。

また図 5 4〜図 5 6に示される構成にすることによって、上述の第 4の実施の形態と同様の利点および効果を得ることができる。

前述の実施の形態の現像剤収納容器 3 0， 1 3 0および画像形成装置 7 0， 7 O A , 7 0 Bにおいて、 2成分現像の場合として扱ったけれども、 i ~一のみの現像システムでも適用可能である。

本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。

【産業上の利用可能性】

以上のように本発明によれば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体の軸線方向中間部で容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる。これによつて容器本体が回転することで排出孔に向かつて搬送されて排出孔から排出される現像剤を、導通孔によって外部に導くことができる。たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで、容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。

また本発明によれば、容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられるので、容器本体が回転することによって排出孔に向けて搬送される容器本体の軸線方向一端側に収納される現像剤と、容器本体の軸線方向他端側に収納される現像剤と力 s、容器本体内の排出孔付近で互いに衝突する。たとえば従来のように容器の軸線方向一端部に現像剤が搬送されるような構成では、搬送される現像剤が容器の軸線方向一端部の軸線に垂直な内壁に押圧されて凝集する危険性がある。本発明では、容器本体内の排出孔付近、すなわち従来のような軸線に垂直な壁面が無い軸線方向略中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突することで S拌することができる。これによつて容器本体に収納されている現像剤が、万一、凝集していても、容器本体を回転することで攪拌して粉体状にすることができる。

また本発明によれば、容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含む。前記連結部材の軸線方向一端部は、第 1容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。また連結部材の軸線方向他端部は、第 2容器部の開口端部に着脱可能にして連結される。これによつて軸線方向中間部に排出孔が設けられ、軸線方向両端が閉じた筒状の容器本体を実現できる。また、たとえば収納されていた現像剤を全て排出したとき、第 1容器部、第 2容器部および連結部材のいずれかが消耗および破損していた場合、消耗および破損したものだけを交換して、現像剤を再度収納させることが可能となるので、現像剤収納容器のリサイクル性を向上させることができる。

また本発明によれば、第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延ぴる第 1突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向一端側の第 1容器部に収納される現像剤を、第 1突起片によって連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。また第

2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第 2 突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向他端側の第 2容器部に収納される現像剤を、第 2突起片によつて連結部材の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。このようにして容器本体内の排出孔付近である軸線方向中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突させて攪拌することが容易に実現できる。

また本発明によれば、排出孔および導通孔ょりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたつて延ぴるシール手段が設けられるので、容器本体と支持部材との間から現像剤が漏出することを防止することができる。

また本発明によれば、容器本体の排出孔ょりも容器本体の回転方向上流側に、容器本体の外周部と支持部材の内周部との間で現像剤を保持する保持部が設けられる。これによつて容器本体が回転すると、容器本体の排出孔よりも回転方向上流側にある保持部は、導通孔に臨む位置に配置され、当該保持部に保持される現像剤を導通孔に与え、導通孔から排出することができる。また容器本体が、その軸線が水平面に平行に配置されていて、支持部材の導通孔が上下方向中央部付近に配置されている場合、容器本体に収納される現像剤の量が減少しても、容器本体の連結部材の下方に残留する現像剤をも保持部によって保持して導通孔に搬送する。これによつて導通孔に搬送されずに残留する現像剤の量を少なくして、可及的に全ての現像剤を導通孔から外部に導くことができる。

本発明によれば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体の外周部に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また容器本体の外周部には、半径方向内方に陥没する凹部が設けられるので、支.持部材が容器本体の少なくとも凹部を含む部分を軸線まわりに回転自在にして支持している状態では、容器本体の凹部および排出孔ならびに支持部材の内周部に臨む空間（以後「保持空間」と表記することがある) が形成される。容器本体が回転することで排出孔に向かつて搬送されて排出孔から排出される現像剤は、保持空間に排出される。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる。前記空間は、その容積が変化しないので、排出孔から保持空間に排出されて保持される現像剤の量も、容器本体に収納されている現像剤の量に依存して変化することを可及的に防止できる。したがって容器本体が回転すると、現像剤は、排出孔から保持空間に排出されて、保持空間の容積に基づく量の現像剤が保持空間に保持される。このように保持空間に保持される現像剤は、導通孔によって外部に導かれるので、容器本体が 1回転する毎に外部に排出される現像剤の量を、可及的に一定にすることができる。たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。また従来技術では容器本体に収納されている現像剤の量が、容器本体が 1回転するときに容器本体外に排出される現像剤の量に依存したけれども、容積が変化しない保持空間に排出孔から排出された現像剤を保持させることによって、容器本体に収納されている現像剤の量に依存することなく、容器本体が 1回転する毎に外部に排出される現像剤の量を、可及的に一定にすることができる。

また本発明によれば、排出孔は、凹部の回転方向下流側に形成されるので、容器本体が前記回転方向に回転することによって、容器本体内の現像剤を、排出孔から保持空間に容易に排出することができる。さらに凹部は、回転方向に延びて形成されるとともに、回転方向の寸法に比べて軸線方向の寸法が小さく形成されるので、前記保持空間も、回転方向に延びるとともに、回転方向の寸法に比べて軸線方向の寸法が小さくなるように形成されるので、保持空間に保持される現像剤が排出孔を介して容器本体内に戻ることを可及的に防止することができる。また保持空間は、前述のように回転方向に延びて形成されるので、凹部の回転方向の寸法を適切に設定することによって、所望の現像剤の量を保持空間に保持させることができる。

また本発明によれば、凹部は、回転方向下流側の端部に回転方向と交差する端壁部を有し、排出孔は、端壁部の一部に形成される。たとえば前記端壁部に全体に排出孔が開口する場合、現像剤は、容器本体が回転することによって、容器本体の凹部およぴ支持部材の内周部に沿って密にして押出されるようにして、排出孔から前記保持空間に排出される。このような状態で容器本体がさらに回転することによって、保持空間に保持されている現像剤は、容器本体の凹部および支持部材の内周部によって押圧されて、凝集してしまう危険性がある。本発明では、排出孔は端壁部の一部に形成される、換言すれば、排出孔の開口面積が端壁部の面積よりも小さく形成されるので、現像剤は、保持空間における排出孔付近において、拡散するようにして保持空間に排出される。これによつて保持空間に排出される現像剤を粉体状にすることができるとともに、前述のような容器本体の回転による現像剤の凝集を可及的に防止することができる。これによつて粉体状の現像剤を、導通孔によって外部に導くことができる。

また本発明によれば、支持部材の内周部には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を導通孔に導く導出手段が設けられる。これによつて容器本体の排出孔から排出されて前記保持空間に保持される現像剤を、導出手段によって、導通孔に導くことができる。

また本発明によれば、導出手段は、可撓性およぴ弹発性を有するシート状に形成され、基端部で支持部材の導通孔に臨む部分に設けられて回転方向上流側へ延び、遊端部が容器本体の凹部における外周面に弾発的に当接可能である。容器本体が回転している状態で、回転方向上流側へ延び容器本体の凹部における外周面に弹発的に当接する導出手段の遊端部によって、回転方向下流側の保持空間に保持されている現像剤から順に搔き取られるようにして、凹部の外周面から離脱するとともに、基端部に導かれ、さらに導通孔に導かれる。このように容器本体の排出孔から排出されて前記保持空間に保持される現像剤を、導出手段によって、確実に導通孔に導くことができる。

また本発明によれば、導出手段の遊端部は、凹部における外周面に対して 1 9 0度を超える角度を成して当接する。したがつて容器本体が回転している状態で、導出手段は、遊端部が凹部の外周面から受ける摩擦力によって、回転方向下流側に橈んで凹部の外周面から離脱することを防止して、遊端部を安定して凹部の外周面い当接させることができる。これによつて容器本体の排出孔から排出されて前記保持空間に保持される現像剤を、導出手段によって、確実に導通孔に導くことができる。

また本発明によれば、封止手段は、容器本体が支持部材に対して初期状態にあるとき排出孔を塞ぎ、前記初期状態から容器本体が回転されることによって、排出孔を開放する。これによつて初期状態において、容器本体から現像剤が不所望に排出されることを容易に防止できるとともに、利用者が封止手段を直接取除くことなく、容器本体を回転することで、容易に排出孔を開放させて、容器本体内の現像剤を排出させることができる。

また本発明によれば、容器本体の凹部および排出孔は、軸線方向略中間部に設けられるので、容器本体が回転することによって排出孔に向けて搬送される容器本体の軸線方向一端側に収納される現像剤と、容器本体の軸線方向他端側に収納される現像剤とが、容器本体内の排出孔付近で互いに衝突する。たとえば従来のように容器の軸線方向一端部に現像剤が搬送されるような構成では、搬送される現像剤が容器の軸線方向一端部の軸線に垂直な内壁に押圧されて凝集する危険性がある。本発明では、容器本体内の排出孔付近、すなわち従来のような軸線に垂直な壁面が無い軸線方向略中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突することで攪拌することができる。これによつて容器本体に収納されている現像剤が、万一、凝集していても、容器本体を回転することで攪拌して粉体状にすることができる。

また本発明によれば、容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる第 3容器部とを含む。前記第 3容器部の軸線方向一端部は、第 1容器部の開口端部に連結され、軸線方向他端部は、第 2容器部の開口端部に連結されるようにして一体成型される。これによつて軸線方向中間部に凹部おょぴ排出孔が設けられ、軸線方向両端が閉じた筒状の容器本体を実現できる。また第 1容器部、第 2容器部および第 3容器部を含む容器本体を、たとえばブロー成型などによつて一体成型して、容易に製造することができる。これによつて現像剤収納容器の構成部品を少なくすることができる。

また本発明によれば、第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第 1突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向一端側の第 1容器部に収納される現像剤を、第 1突起片によって第 3容器部の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。また第 2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第 2突起部が設けられる。これによつて容器本体が軸線まわりに回転することで、容器本体の軸線方向他端側の第 2容器部に収納される現像剤を、第 2突起片によつて第 3容器部の排出孔に向けて搬送することが容易に実現できる。このようにして容器本体内の排出孔付近である軸線方向中間部で、容器本体に収納される軸線方向一方側からの現像剤と、軸線方向他方側からの現像剤とが互いに衝突させて攪拌することが容易に実現できる。

また本発明によれば、容器本体の凹部および排出孔ならびに支持部材の導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられるので、容器本体と支持部材との間から現像剤が漏出することを防止することができる。

また本発明によれば、容器本体の第 3容器部の内径は、残余の部分の内径よりも大きく形成される。粉体状になった現像剤は、たとえば水平面に鋭利な山のように載置しても、すぐになだらかな山のようになってしまう性質がある。たとえば容器本体の第 3容器部の内径が、残余の部分の内径以下に形成されている場合、容器本体の回転によって排出孔に向けて搬送された現像剤は、容器本体の回転が停止すると、第 3容器部から離反するようになる。このような場合、容器本体内に収納される現像剤の量が非常に少なくなつたときには、容器本体の回転が再開した直後に、充分な量の現像剤を排出孔に向けて搬送することが困難となる。本発明では、容器本体の第 3容器部の内径は、残余の部分の内径よりも大きく形成されるので、一旦、第 3容器部に搬送された現像剤が第 3容器部から離反することを可及的に防止することができる。これによつて容器本体内に収納される現像剤の量が非常に少なくなつたときにも、容器本体の回転が再開した直後に、充分な量の現像剤を排出孔に向けて搬送することが可及的に可能となる。さらに容器本体に収納される全ての現像剤を、外部に排出することが可及的に可能となる。また本発明によれば、凹部は、容器本体の周方向に間隔をあけて複数個設けられるので、万一、容器本体の排出孔が形成される凹部おょぴ支持部材の内周部に臨む保持空間から、回転方向上流側に現像剤が漏れ出ても、前記凹部の周方向に間隔をあけて回転方向上流側に配置される他の凹部および支持部材の内周部に臨む他の保持空間によって、漏れ出た現像剤を保持させることができる。これによつて容器本体の 1回転あたりに外部に排出される現像剤の量を、可及的に一定にすることができる。

本発明によれば、支持部材によって軸線まわりに回転自在にして支持される容器本体を軸線まわりに回転すると、収納されている現像剤は、容器本体の外周部に設けられる排出孔に向かって搬送される。このように支持部材は、容器本体を支持するので、容器本体を回転する駆動力が容器本体に与えられても、軸線まわりに回転する容器本体を安定して支持することができる。また支持部材には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が形成される。たとえば従来のように回転する容器に収納される現像剤を排出する排出孔が設けられるだけの構成の場合、排出孔も容器の回転に伴って回転し、このような回転する排出孔から排出される現像剤が不所望な箇所に漏れ出るのを防ぐために、回転する容器と画像形成装置との間にシール手段を設ける必要がある。一方、本発明では、容器本体に収納される現像剤は、容器本体とともに回転することのない支持部材の導通孔から外部に導かれるので、変位しない導通孔と画像形成装置との間からの現像剤の漏れ出しを可及的に防止することを容易に実現できる。さらに容器本体を回転することだけで、容器本体に収納される現像剤の搬送および外部への排出を同時に行うことができる。さらに前記導通孔は、画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線よりも上方に配置される。たとえば導通孔が画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線よりも下方に配置される場合、導通孔から外部に導かれる現像剤の量は、現像剤層の自重、換言すれば収納されている現像剤の量に依存するので、収納されている現像剤の量が多いと外部に導かれる現像剤の量も多くなり、収納されている現像剤の量が少ないと外部に導かれる現像剤の量も少なくなる。したがって本発明のように導通孔を、画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線よりも上方に配置することによって、現像剤の画像形成装置本体への供給量を収納されている現像剤の量に関係なく可及的に一定にして、現像剤を画像形成装置本体に供給することができる。

また本発明によれば、画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ仮想直線が水平面に対して成す角度は、 3 0度以上 7 0度以下である。たとえば画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ仮想直線が水平面に対して成す角度が 3 0度未満である場合、現像剤収納容器内に現像剤が多く存在するときに、排出量が多くなる傾向にあり、前記角度が 7 0度を超える場合、現像剤収納容器内の現像剤が減少したときに、排出量が少なくなる可能性がある。したがって画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ仮想直線が水平面に対して成す角度は、

また本発明によれば、画像形成装置本体には、現像部に現像剤を導く通路を介して連なる現像剤供給口を開状態おょぴ閉状態に切換える供給口開閉手段が設けられるので、現像剤供給口を開状態にすることによって、現像部に現像剤を供給することができる。万一、現像剤が現像部から前記通路を介して現像剤供給口に逆流しても、現像剤供給ロを閉状態にしておくことによって、現像剤供給口から逆流した現像剤が漏れ出すことを確実に防止することができる。また支持部材には、導通孔を開状態および閉状態に切換える導通孔開閉手段が設けられるので、導通孔を開状態にして、容器本体を軸線まわりに回転することで、導通孔から現像剤収納容器に収納される現像剤を外部に導くことができる。また導通孔を閉状態にすることで、誤って容器本体を軸線まわりに回転しても、現像剤収納容器に収納される現像剤が導通孔から外部に導かれることを確実に防止することができる。さらに現像剤収納容器は、導通孔が現像剤供給口に臨む状態で、画像形成装置に搭載されるので、現像剤供給口および導通孔を開状態にして、現像剤収納容器を画像形成装置に搭載して、容器本体を軸線まわりに回転することによって、現像剤収納容器に収納される現像剤を導通孔および前記通路を介して画像形成装置の現像部に供給することができる。

また本発明によれば、導通孔開閉手段は、現像剤収納容器が画像形成装置に搭載されると、供給口開閉手段による現像剤供給口の開状態への切換え動作に連動して導通孔を開状態に切換えるので、現像剤収納容器を画像形成装置に搭載する前に、予め現像剤供給口および導通孔を開状態にしておく必要がない。これによつて、たとえば現像剤収納容器を画像形成装置に搭载する前に、予め導通孔を開状態にして、誤って現像剤収納容器の容器本体を軸線まわりに回転させてしまつて、不所望に現像剤収納容器に収納される現像剤を導通孔から外部に導いてしまうことを確実に防止することができる。また現像剤収納容器は、導通孔が画像形成装置の現像剤供給口に臨み、現像剤収納容器の導通孔に臨む周縁部と、画像形成装置の現像剤供給口に臨む周縁部とがシールを達成した状態で、画像形成装置に搭載される。これによつて現像剤収納容器が画像形成装置に搭載される状態で、容器本体を軸線まわりに回転させて、現像剤収納容器に収納される現像剤を導通孔および前記通路を介して画像形成装置の現像部に供給するときに、現像剤が不所望な場所に漏れ出ることを確実に防止することができる。

また本発明によれば、支持部材は、周方向に複数に分割可能である。これによつて容器本体を支持させるときに、支持部材を予め分割しておき、分割された支持部材を、容器本体の排出孔を含む部分、または容器本体の凹部および排出孔を含む部分を、半径方向外方から支持することで、容器本体を全周にわたって支持することができ、このような組立作業を容易に行うことができる。

また本発明によれば、支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも 3 点以上の当接部を有する支持台を含むので、支持部材は、支持台の当接部を水平面に当接させることで、容器本体をその軸線が水平面と平行になるようにして安定して支持することができる。

また本発明によれば、容器本体の軸線方向一端部に、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成される。前記連結部を画像形成装置の駆動源に連結することで、前記駆動源からの駆動力を容器本体に与えて、容器本体を軸線まわりに回転することができる。

また本発明によれば、支持部材は容器本体の軸線方向略中央部に配置されるので、支持部材の導通孔が現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置本体に装着した状態で、支持部材は、画像形成装置本体における正背面中央部に配置される。これによつて容器本体を、画像形成装置本体の正背面中央部から正面部まで伸ばすとともに、正背面中央部から背面まで伸ばして、従来の容器に比べて容量を極めて大きくすることができる。また容器本体の支持部材から軸線方向一端部の端面までの長さ寸法を、支持部材から軸線方向他端部の端面までの長さ寸法よりも小さくすることで、画像形成装置本体の背面部において、容器本体の軸線方向一端部の連結部に連結される駆動部を設ける領域を確保することができる。また本発明によれば、画像形成装置は、前述の効果を達成する現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 画像形成装置に着脱自在に搭載される現像剤収納容器であって、画像形成に用いられる現像剤が収納される筒状に形成され、現像剤を排出するための排出孔が設けられ、軸線まわりに回転することによって収納される現像剤を排出孔に向けて搬送する容器本体と、

半径方向外方から全周にわたって、容器本体を軸線まわりに回転自在にして支持し、容器本体の排出孔から排出される現像剤を外部に導く導通孔が設けられる支持部材とを含むことを特徴とする現像剤収納容器。

2 . 容器本体の排出孔は、軸線方向略中間部に設けられ、

支持部材は、少なくとも排出孔を含む容器本体の軸線方向略中間部を半径方向外方から全周にわたって支持することを特徴とする請求項 1記載の現像剤収納容

3 . 容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、排出孔が設けられる連結部材とを含み、連結部材の軸線方向一端部と第 1容器部の開口端部とが着脱可能に連結され、連結部材の軸線方向他端部と第 2容器部の開口端部とが着脱可能に連結されることを特徴とする請求項 1または 2記載の現像剤収納容器。

4 . 第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第 1突起部が β U れ、

第 2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第 2突起部が設けられることを特徴とする請求項 3記載の現像剤収納容器。

5 . 排出孔および導通孔ょりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられることを特徴とする請求項 1〜 4のいずれかに記載の現像剤収納容

6 . 容器本体の排出孔よりも回転方向上流側に、容器本体の外周部と支持部材の内周部との間で現像剤を保持する保持部が設けられることを特徴とする請求項

1〜 5のいずれかに記載の現像剤収納容器。

7 . 前記容器本体は、その外周部に、半径方向内方に陥没する凹部が設けられるとともに、前記排出孔は前記凹部に形成され、

前記支持部材は、半径方向外方から全周にわたって、容器本体の少なくとも凹部を含む部分を軸線まわりに回転自在にして支持することを特徴とする請求項 1 記載の現像剤収納容器。

8 . 凹部は、回転方向に延びて形成されるとともに、回転方向の寸法に比べて軸線方向の寸法が小さく形成され、

排出孔は、 M部の回転方向下流側に形成されることを特徴とする請求項 7記載の現像剤収納容器。

9 . 凹部は、回転方向下流側の端部に回転方向と交差する端壁部を有し、排出孔は、端壁部の一部に形成されることを特徴とする請求項 7または 8記載の現像剤収納容器。

1 0 . 支持部材の内周部には、容器本体の排出孔から排出される現像剤を導通孔に導く導出手段が設けられることを特徴とする請求項 7〜 9のいずれかに記載の現像剤収納容器。

1 1 . 導出手段は、可撓性およぴ弹発性を有するシート状に形成され、基端部で支持部材の導通孔に臨む部分に設けられて回転方向上流側へ延び、遊端部が容器本体の凹部における外周面に弹発的に当接可能であることを特徴とする請求項 1 0記載の現像剤収納容器。

1 2 . 導出手段の遊端部は、凹部における外周面に対して 9 0度を超える角度を成して当接することを特徴とする請求項 1 0または 1 1記載の現像剤収納容器。

1 3 . 容器本体が支持部材に対して初期状態にあるとき排出孔を塞ぎ、前記初期状態から容器本体が回転されることによって、排出孔を開放する封止手段をさらに含むことを特徴とする請求項 7〜 1 2のいずれかに記載の現像剤収納容器。

1 4 . 容器本体の凹部および排出孔は、軸線方向略中間部に設けられることを特徴とする請求項 7〜 1 3のいずれかに記載の現像剤収納容器。

1 5 . 容器本体は、有底筒状に形成される第 1容器部と、有底筒状に形成される第 2容器部と、筒状に形成され、凹部および排出孔が設けられる第 3容器部とを含み、

第 3容器部の軸線方向一端部と第 1容器部の開口端部とが連結され、第 3容器部の軸線方向他端部と第 2容器部の開口端部とが連結されるようにして一体成型されることを特徴とする請求項 7〜 1 4のいずれかに記載の現像剤収納容器。

1 6 . 第 1容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする一方向に螺旋状に延びる第 1突起部が設けられ、

第 2容器部の内周部には、半径方向内方に向かって突出するとともに、底部から開口部に向かって軸線を中心とする前記一方向とは逆の方向に螺旋状に延びる第 2突起部が設けられることを特徴とする請求項 7〜 1 5のいずれかに記載の現像剤収納容器。

1 7 . 容器本体の凹部おょぴ排出孔ならびに支持部材の導通孔よりも容器本体の軸線方向一端側および軸線方向他端側における容器本体と支持部材との間に、周方向全周にわたって延びるシール手段が設けられることを特徴とする請求項 7 〜1 6のいずれかに記載の現像剤収納容器。

1 8 . 容器本体の第 3容器部の内径は、残余の部分の内径よりも大きく形成されることを特徴とする請求項 7〜 1 7のいずれかに記載の現像剤収納容器。

1 9 . 凹部は、容器本体の周方向に間隔をあけて複数個設けられることを特徴とする請求項 7〜 1 8のいずれかに記載の現像剤収納容器。

2 0 . 前記支持部材は、半径方向外方から全周にわたつて、容器本体の少なくとも排出孔を含む部分を軸線まわりに回転自在に支持し、前記導通孔は、画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線よりも上方に配置されることを特徴とする請求項 1記載の現像剤収納容器。

2 1 . 画像形成装置に搭載される状態で、容器本体の軸線から導通孔の中心とを結ぶ彼想直線が水平面に対して成す角度は、 3 0度以上 7 0度以下であることを特徴とする請求項 2 0記載の現像剤収納容器。

2 2 . 画像形成装置本体には、現像部に現像剤を導く通路を介して連なる現像剤供給口を開状態および閉状態に切換える供給口開閉手段が設けられ、

現像剤収納容器は、導通孔が現像剤供給口に臨む状態で、画像形成装置に搭載され、

支持部材には、導通孔を開状態および閉状態に切換える導通孔開閉手段が設けられることを特徴とする請求項 2 0または 2 1記載の現像剤収納容器。

2 3 . 現像剤収納容器は、導通孔が画像形成装置の現像剤供給口に臨み、現像剤収納容器の導通孔に臨む周縁部と、画像形成装置の現像剤供給口に臨む周縁部とがシールを達成した状態で、画像形成装置に搭載され、 '

導通孔開閉手段は、現像剤収納容器が画像形成装置に搭載されると、供給口開閉手段による現像剤供給口の開状態への切換え動作に連動して導通孔を開状態に切換えることを特徴とする請求項 2 2記載の現像剤収納容器。

2 4 . 支持部材は、周方向に複数に分割可能であることを特徴とする請求項 1 〜2 3のいずれかに記載の現像剤収納容器。

2 5 . 支持部材は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも 3点以上の当接部を有する支持台を含むことを特徴とする請求項 1〜 2 4のいずれかに記載の現像剤収納容器。

2 6 . 容器本体には、画像形成装置に設けられる駆動源に着脱可能に連結される連結部が形成されることを特徴とする請求項 1〜 2 5のいずれかに記載の現像剤収納容器。

2 7 . 連結部は、容器本体の軸線方向一端部に設けられ、

支持部材は、導通孔が画像形成装置本体の現像部に連通する現像剤供給口に連通するようにして画像形成装置に装着されることを特徴とする請求項 2 6記載の現像剤収納容器。

2 8 . 請求項 1〜 2 7のいずれかに記載の現像剤収納容器を着脱可能にして搭載することを特徴とする画像形成装置。