WO2004080854A1

WO2004080854A1 - 容器搬送コンベア装置

Info

Publication number: WO2004080854A1
Application number: PCT/JP2004/003164
Authority: WO
Inventors: Yasuji Fujikawa
Original assignee: Shikoku Kakoki Co., Ltd.
Priority date: 2003-03-11
Filing date: 2004-03-11
Publication date: 2004-09-23

Abstract

容器ホルダがエンドレスチェーンに連結された容器搬送コンベア装置において、容器搬送コンベアの洗浄効率を高め、かつ長棒状ガイド部材に注ぐ潤滑水による汚染を極力抑えた、衛生上優れた容器搬送コンベア装置を提供するものである。エンドレスチェーンに取り付けられ角筒状容器を保持しうる保持片を有する容器ホルダと、前記保持片が取り付けられたエンドレスチェーンを搬送方向にガイドする長棒状ガイド部材とを備えた容器搬送コンベア装置であって、前記長棒状ガイド部材が、エンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架されていることを特徴とする。該長棒状ガイド部材は、容器ホルダの保持片を支持する高さ方向の縦部材に、容器側とは反対側に取り付けられ、エンドレスチェーンに対向して略上方又は下方に設けられた突部材を介して支持される。

Description

明細書容器搬送コンベア装置技術分野

本発明は、容器搬送コンベア装置に関し、詳しくは液体製品を充填しようとする有底角筒状容器を搬送する容器ホルダが連結されたェンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して、該エンドレスチェーンを支持 - ガイドする長棒状ガイド部材を備え、特にェンドレスチェーン及びその裏側の洗浄が容易に行える容器搬送コンベア装置に関する。背景技術

従来、牛乳やジュース等の液体を紙容器へ充填するための高速液体充填機械として、たとえば、図 8に示される充填ステーションを備えている高速液体充填機械が知られている。かかる高速液体充填機械は、充填ステ一ションを有する機械フレーム 1 と、容器を充填ステ一ションで順次停止させるように搬送することができる搬送コンベア 2と、その搬送経路始端上方に配置され、放射状のマンドレル 3を有する回転体 4と、搬送経路中程の充填ステーションに配置された、充填タンク 5、定量シリンダ 6及び充填ノズル 7を有する充填装置 8、並びに容器昇降装置 9 と、搬送経路後半に配置されたヒートシ一ラー 1 0等を備えている。上記高速液体充填機械による充填包装は、まず、角筒状に成形可能な容器素材を保持するマガジン 1 1から容器素材（カートンブランク）を角筒状に広げながら取り出してマンドレル 3に順次装嵌し、底部加熱装置 1 2により容器底部となる端部を加熱し、容器端部折込み装置 1 3により加熱された容器周端部を平坦に折り込み、容器底部圧着装置 1 4により平坦に折り込まれた前記端部を圧着して有底角筒状容器とし、該有底角筒状容器をマンドレルからェンドレスチェーン 1 5に取り付けられている容器ホルダに移し換える。前記搬送コンベア 2は、かかる複数の容器ホルダが連結されたエンドレスチェーン： L 5、ェドレスチェ一ン 1 5と水平位置でエンドレスチェーン 1 5を長手方向に支持、ガイドする長棒状ガイド部材 (図示されていない）、エンドレスチェーン 1 5が掛け渡されている搬送経路始端及び終端にそれぞれ設けられた一対のスプロケット 1 6 , 1 7とから構成されている。

搬送コンベアに移載された有底角筒状容器は、その底部を受けて案内するレール 1 8上をエンドレスチェーン 1 5に取り付けられている容器ホルダにより間歇的に搬送され、有底角筒状容器の頂部に屋根型に折り込みやすくするための折り目をつける予備折込み装置 1 9、過酸化水素水噴霧及び Z又は紫外線照射により容器内部を殺菌する殺菌装置 2 0を経由して充填ステーションに至る。間歇的に搬送され充填ステ一ションに停止した有底角筒状容器は、容器昇降装置 9により押し上げられ上死点に達したとき、充填ノズル 7からの液の充填が開始される。液体が充填された有底角筒状容器は、折り目の付けられた容器の頂部を最終的に屋根型に折り込む本折り込み装置 2 1、折り込まれた容器頂部のシール面を加熱する容器頂部加熱装置 2 2を経由して、容器頂部を圧着するヒ一トシーラ一 1 0により容器頂部をヒートシールして、印字装置 2 3により日付等が印字され、液体充填包装製品として排出されていく。

上記のように、有底角筒状容器を搬送する搬送コンベアとしては、たとえば図 8に示すように、同一平面上を互いに平行に対向して回転走行する通常二段の一対のェンドレスチェーン 1 5と、該エンドレスチェ一ン 1 5が巻き掛けられた一対のスプロケット 1 6 , 1 7を保持する駆動軸 2 5及び従動軸 2 6とを備え、前記ェンドレスチェーン 1 5が充填装置及びシール装置を含む装置群を順次'経由する容器搬送経路を有し、また、容器ホルダが連結された前記エンドレスチェーン 1 5を長手方向に安定的にガイド ·支持するための断面略矩形の棒状ガイド部材がェンドレスチェーン 1 5に近接し、容器ホルダの ί呆持片の頂部角隅部内に設けることが知られている。具体的には、従来、前記断面略矩形の棒状ガイド部材は、エンドレスチェーンに取り付けられ、角筒状容器の 4隅を保持しうる保持片の頂部角隅部内（下段のェンドレスチェーンの場合は底部角隅部内）に配設されていた。すなわち、従来、長棒状ガイド部材としては、断面略矩形状のものが用いられ、前記保持片の頂部（底部）角隅部の内側にほぼ嵌揷状態でェンドレスチェーンを支持 · ガイドするチエーンガイドと称して設けられていた（特開平 8— 3 1 0 6 2 8号公報 (第 3頁右欄 1 0— 1 3行、第 2図）参照）。また、エンドレスチェ一ンのガイド部材として、断面矩形状の長棒状ガイド部材と長板状ガイド部材を、エンドレスチェーンと水平に設けたものが知られていた（実願昭 6 0— 3 5 6 4 4号（実開昭 6 1 — 1 5 0 7 0 8号）のマイクロフィルム（第 5頁 4 一 5行、第 1図）参照）。

ところで、容器搬送コンベア装置は、ジュース、牛乳等の飲料が充填される容器を対象とするのを主としており、容器搬送中や、また、容器搬送後においても常に衛生上の管理を厳しくする必要があった。しかしながら、従来の構造を有する長棒状ガイド部材が設けられたコンベア装置では、稼動終了後に、コンベア装置を洗浄水を用いて洗浄するとき、容器搬送コンベア、特に容器と接するエンドレスチェーン付近、容器ホルダとェンドレスチェーンの連結部、並びに長棒状ガイド部材との連接部は、前記のとおり、密になっていることから、完全に洗浄することは困難であった。また、衛生面から見て、容器搬送時、摩擦低減の目的で長棒状ガイド部材に注下する潤滑水が跳ね上がりやすく、跳ね上がった水が容器開口部に付着し、さらには、該容器内に混入する恐れがあった。また、この種の容器搬送コンベア装置において、洗浄水のとおりをよくし、一層の清潔をはかるため、容器ホルダの曲がり延長部に接する長棒状ガイド部材の断面形状を矩形状に代えて断面 Z状にし、斜面のあるようにし、かつ容器ホルダの取付部に安定に支持するために別に 2個の条片により挟む構造のものが知られている（特開平 5— 2 7 0 '6 3 1号公報 (明細書全文、第 1図一 3図、第 6 — 7図）参照）。この長棒状ガイド部材の形状を断面 Z状にしたことにより、該容器搬送コンベア装置は、断面矩形のものと比べると、側面に斜面を有し、かつチェーンの下部に空間ができるので洗浄がしゃすいものの、別個に 2個の条片を設けているので構造が複雑となり、かつその断面 Z状の頂部と保持片の角隅部とが摺接し、可動すると摺動することから、潤滑水の跳ね上がりが生ずる欠点を有するものである。さらに、瓶等を搬送する搬送コンベアにおいて、チェ一ン等の洗浄性をよくするため、チェーン両側に折り曲げ可能な取り付け具を設け、洗浄時に折り曲げて両側板を退避させて、チェ一ンの洗浄をしやすくしたり、トツプチェーンを囲う側板に開口部を設けたものも、開口部の存在により洗浄が向上すること等が知られている（特開 2 0 0 0— 2 0 3 7 1 2号公報（第 2頁第 2欄 2 5— 3 0行、第 3頁第 4欄 4 7行一第 4頁第 5欄 7行）参照）。この技術においては、有底筒状の容器を保持する容器ホルダが連結されたチェーンを用いるものではなく、ただ、搬送コンベアの側面の洗浄面積を少なくするため、開口部を設けたり、取り外し可能な側面を設けることにより、洗浄効率を高める技術を開示するのみである。

前述の容器搬送コンベア装置に関する従来技術においては、いずれもェンドレスチェーンの支持 · ガイド部材は、容器ホルダの保持片を構成するエンドレスチェーンへの取付部の頂部及び底部から直角に折り曲げられた延設部に搢接するように設けられ、エンドレスチェーンと容器ホルダの取付部と長棒状ガイド部材は互いに密集的に配置され、この部分での洗浄は効率が悪く、エンドレスチェーンの裏側（容器側と反対の長棒状ガイド部材のある厠）近辺における冼诤が不充分でかつ洗诤に長時間を要していた。さらに、長棒状ガイド部材に注ぐ潤滑水の跳ね上がりにより、容器が汚染される可能性があるという欠点があった。

本発明の課題は、容器ホルダがェンドレスチェーンに連結された容器搬送コンベア装置において、容器搬送コンベアの洗浄効率を高め、かつ長棒状ガイド部材に注ぐ潤滑水による汚染の可能性を極力抑えた、衛生上優れた容器搬送コンベア装置を提供することにある。

本発明者らは、容器ホルダが連結されたェンドレスチェーンを長手方向にガイド ·支持する長棒状ガイド部材を、ェンドレスチェーンに対し上下方向に離間して装架することにより、エンドレスチェーンの裏側を簡便に洗浄しうることや、上段の長棒状ガイド部材を、エンドレスチェーンに対し下方向に離間して装架することにより、長棒状ガイド部材に注ぐ潤滑水が跳ね上がっても、容器開口部に到達せず、潤滑水による汚染を防止しうることを見い出し、本発明を完成するに至った。発明の開示

すなわち本発明は、同一平面上を互いに平行に対向して回転走行する一段又は多段の一対のェンドレスチェーンと、該ェンドレスチェーンが巻き掛けられたスプロケットと、前記ェンドレスチェーンに取り付けられ角筒状容器を保持しうる保持片を有する容器ホルダと、前記保持片が取り付けられたェンドレスチェーンを搬送方向にガイドする長棒状ガイド部材とを備えた容器搬送コンベア装置であって、前記長棒状ガイド部材が、エンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架されていることを特徴とする容器搬送コンベア装置（請求項 1 ) や、長棒状ガイド部材が、容器ホルダの保持片を構成するェンドレスチェーンへの取付部の容器側とは反対側に設けられた係止部を介してェンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架されていることを特徴とする請求項 1記載の容器搬送コンベア装置（請求項 2 ) や、係止部が、保持片を構成する取付部に一辺を残して矩形状に打ち抜かれ、容器側と反対側に水平に突出するように折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項 1又は 2記載の容器搬送コンベア装置（請求項 3 ) や、係止部が、保持片を構成する幅広の取付部に矩形状に一辺を残して矩形状に縦長に打ち抜かれ、容器側と反対側に水平に突出するように折り曲げ、さらに垂直に折り曲げられて形成されることを特徴とする請求項 1又は 2記載の容器搬送コンベア装置（請求項 4 ) や、係止部が、保持片を構成する幅狭の取付部に任意の形状に、容器側とは反対側に突出させ、水平に折り曲げることにより形成されることを特徴とする請求項 1又は 2記載の容器搬送コンベア装置（請求項 5 ) や、長棒状ガイド部材が、その断面が円形のガイド部材であることを特徴とする請求項 1〜 5に記載の容器搬送コンベア装置（請求項 6 ) や、長棒状ガイド部材が、その断面が楕円形のガィド部材であることを特徴とする請求項 1〜 5に記載の容器搬送コンペァ装置（請求項 7 ) や、長棒状ガイド部材が、耐摩耗性材料からなる部材で構成されていることを特徴とする請求項 1〜 7に記載の容器搬送コンベア装置（請求項 8 ) や、長棒状ガイド部材が、支柱により水平に支持されていることを特徴とする請求項 1〜 8に記載の容器搬送コンベア装置（請求項 9 ) に関する。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明を説明するための容器搬送コンベア装置の斜視図である。

第 2図は、本発明の容器搬送コンベア装置における一対の容器ホルダの側面図である。

第 3図は，本発明の容器搬送コンベア装 Kにおける一対の容器ホルダの側面図及び平面図である。

第 4図は、第 1図の容器搬送コンベア装置の A— A縦断面図である。第 5図は、第 4図の部分拡大図である。

第 6図は、第 5図の要部拡大図である。

第 7図は、従来の容器搬送コンベア装置における第 6図に対応する要部拡大図である。

第 8図は、高速液体充填機械の全体図である。発明を実施するための最良の形態

本発明の容器搬送コンベアとしては、同一平面上を互いに平行に対向して回転走行する一段又は多段の一対のエンドレスチェーンと、該ェンドレスチェーンが巻き掛けられたスプロケットと、前記ェンドレスチェーンに取り付けられ角筒状容器を保持しうる保持片を有する容器ホルダと、前記保持片が取り付けられたェンドレスチェーンを搬送方向にガイドする長棒状ガイド部材とを備えた容器搬送コンベア装置であって、前記長棒状ガイド部材が、エンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架されている構成を有するものであれば特に制限されるものではなく、通常、水平の一対のエンドレスチェーンが複数段設けられている場合、それと同数の一対の長棒状ガイド部材が水平に設けられることになる。以下、図 1に示す水平の一対の二段のエンドレスチェーンを有する容器搬送コンベアを例にとって説明する。

容器ホルダにおける保持片は、基本的に上下二段のェンドレスチェ一ンの頂部と底部にわたる長さを有するェンドレスチェーンへの取付部、該取付部の縦方向に連接して容器の 4隅を保持する保持部、及びェンドレスチェーンに連結している前記取付部の容器側とは反対側に設けられた係止部を備えており、ェンドレスチェーンの裏側を洗浄しやすいように、前記係止部により、長棒状ガイド部材はェンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架されている。本件発明の特徴であるェンドレスチェーンと長棒状ガイド部材との配置関係について以下説明する。

長棒状ガイド部材は、ェンドレスチェーンが垂れ下がらないように支持すると同時に、エンドレスチェーンの走行をガイドする部材であり、長棒状ガイド部材自体が支柱等の任意の支持手段により水平に支持 · 固定されている。長棒状ガイド部材をェンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架するため、本件発明の容器搬送コンベア装置においては、容器ホルダの保持片を構成する取付部の容器側と反対側の、エンドレスチェーンと保持片を構成する取付部との連結部より離間して係止部が設けられている。例えば、上段の長棒状ガイド部材を係止 ·摺動する係止部は、上段のェンドレスチェ一ンょり下方に配設されることになる。かかる係止部は、長棒状ガイド部材上を摺動し、長棒状ガイド部材によを確実なものとするために、例えば横 L字状に垂下させる垂下部を設け角隅部や丸隅部を有するものとすることもできる。また一般に、上段の係止部は長棒状ガイド部材の上部を摺動し、下段の係止部は長棒状ガイド部材の下部を摺動することになる。なお、係止部の長棒状ガイド部材と摺接する幅や奥行きは特に制限されず、従前のものと同様に適宜設定することができ、その厚さも特に制限されず、容器ホルダの保持片の材料であるステンレス鋼板とほぼ同様のものを用いることができる。

容器ホルダの保持片を構成する取付部に係止部を設ける方法としては, 取付部に係止部を溶接 ·接着する方法など特に制限されないが、ステンレス等の鋼材よりなる取付部に取付部に一辺を残して長四辺形等の矩形状に打ち抜き、容器側と反対側に水平に突出するように折り曲げて、必要に応じてさらに下方に折り曲げて垂下部を形成させる方法や、保持片を構成する幅広の取付部に矩形状に一辺を残して矩形状に縦長に打ち抜き、容器側と反対側に水平に突出するように折り曲げ、さら'に垂直に折り曲げられて形成する方法など、保持片を利用して形成する方法を好適に例示することができる。このように、保持片を利用して係止部を形成することにより、別部材を用意する必要がないので経済的で、かつ溶接等の手間が省け、また取付部に穴が形成されることになり、洗浄性がより向上することになる。さらに、長棒状ガイド部材とエンドレスチェ一ンとの離間距離（間隔）は、チェーンや容器ホルダの大きさにより適宜決められるが、長棒状ガイド部材の断面の長さ程度が洗浄水の通りがよい。

長棒状ガイド部材の形状としては特に制限されるものではないが、その断面が円形又はそれに近い楕円形が好適であり、このような形状とすることにより上部の突状部材と線接触することとなり接触摩擦の低減が図れ、また、洗浄空間がより広くなり、洗浄力を向上することができる。長棒状ガイド部材の大きさは、直径が 1 0〜 2 0 mmのものが用いられるが、これに限定するものではなく、その材料の種類、エンドレスチェ —ンの規模により適宜の大きさに変更することができる。また、長棒状ガイド部材の材質としては、耐摩耗性を有するものが好ましく用いられ、例えば、ステンレス鋼材に高密度ポリエチレン（H D P E ) をコ一ティングしたものを用いるのが好適である。かかる H D P Eコーティングされたステンレス鋼材を用いることにより、 2 0 0 0時間使用後でも、 5 / 1 0 0 m mの摩耗程度であることが確認されている。 (実施例）

以下、図面を参照して、本発明の容器搬送コンベア装置をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。図 1は本発明を説明するための容器搬送コンベア装置の斜視図、図 2及び図 3は本発明の容器搬送コンベア装置における一対の容器ホルダの側面図及び平面図、図 4は図 1の容器搬送コンベア装置'の A _ A縦断面図、図 5は図 4の部分拡大図、図 6は図 5の要部拡大図、図 7は図 6に対応する従来例を示す。図 8は、高速液体充填機械の全体図を示す。図 1は、本発明の容器搬送コンベア装置を示し、有底角筒状容器 Pを搬送するためのコンベア装置であり、同一平面状を互いに平行に対向して回転走行するそれぞれ上下二段のェンドレスチェーンからなる一対のエンドレスチェーン ( 1 5 ) と、エンドレスチェ一ン ( 1 5 ) が巻き掛けられたスプロケット（ 1 6 , 1 7 ) と、スプロケット（ 1 6， 1 7) を保持する駆動軸（2 5 ) 及び従動軸（ 2 6) と、エンドレスチェーン（ 1 5 ) に略等間隔に取り付けられた容器ホルダ（ 2 4) と、エンドレスチエーンをガイド '支持する長棒状ガイド部材（ 3 3 ) 、並びに駆動軸（ 2 5 ) を駆動するモ一夕（図示せず）を備えている。

図 2、図 3は、容器ホルダの詳細を示すものであり、一般に容器ホルダは上下及び左右が対称的な構造を有することから、主として片方の上部構造について以下説明する。

図 2に示される容器ホルダにおいて、上下二段のェンドレスチェ一ンに連結しうる長さの保持片を構成する取付部（ 2 8) と該取付部（ 2 8 ) に連設した容器の 4隅を保持する保持部（ 2 9 ) 、取付部（ 2 8 ) の上端から水平に折り曲げられ、エンドレスチェーンと連結する連結部（ 3 2 ) 、ェンドレスチェーンの下端から略長棒状ガイド部材の直径程度の距離をおいて、間隔配置させて、エンドレスチェーン側に水平に設けられる係止部（ 3 0 ) からなる。該係止部（ 3 0 ) は、水平に突出した板体のみでもよいが、長棒状ガイド部材（ 3 3 ) をより安定に支持するために、それに連なる垂下部（ 3 1 ) を有しており、取付部（ 2 8 ) の上部の一辺（略長棒状ガイド部材の直径程度）を残して矩形状の繰り抜き穴（ 3 2) を形成し、形成された矩形状の部材を水平にエンドレスチェーン側に折り曲げて板状の係止部（ 3 0 ) 形成し、さらに下方に折り曲げて形成された垂下部 ( 3 1 ) を形成する。また、図 3には、容器ホルダの平面図であり、保持片とエンドレスチェーンとの連結部 ( 3 2) 、係止部（ 3 0) 、長棒状ガイド部材（ 3 3 ) 及び容器の 4隅を保持する保持片（ 2 9) が示されている。

図 4は、架台 3 5、架台 3 5に取り付けられた支柱 34、支柱に取り付けらた上下二段のェンドレスチェーン間の長棒状ガイド部材を支持する水平支持部材を備えた容器搬送コンベア装置の断面図である。第 5図は、第 4図の容器搬送コンベア装置の部分拡大断面図であり、エンドレスチェーンにほぼ^間隔で設けられた容器ホルダの取付部（ 2 8 ) は、上段のェンドレスチェーンと下段のェンドレスチェーンを上下部で水平に折り曲げられる係止部（ 3 0 ) を有している。長棒状ガイド部材と接する係止部（ 3 0 ) は、取付部（ 2 8 ) のエンドレスチェーンが取り付けられる位置とは上下方向に適宜の間隔をあけて設けられ、該係止部（ 3 0 ) 、それに連接する垂下部（ 3 1 ) により形成される。図 6は、図 5 の要部拡大図であり、エンドレスチェーンと長棒状ガイド部材は、上下方向に離間して配設されており、該長棒状ガイド部材の直径よりやや長い離間距離を有している。図 7は、図 6に相当する部分の従来の長棒状ガイド部材の位置を示したものである。図 7においては、エンドレスチエーンと長棒状ガイド部材とが密接して配置されており、洗浄空間が殆どない。本発明は、容器搬送コンベア装置において、エンドレスチェーン及び容器ホルダをガイド ·支持する長棒状ガイド部材を該ェンドレスチェ一ンに対し上下方向に離間して、装架するように配置したことにより、洗诤効率を高め、ェンドレスチェーンに注ぐ潤滑水の跳ね上げを少なく、跳ね上げがあってもェンドレスチェーンが吸収することにより容器への付着を防止し衛生的に搬送することができる。 '

2

Claims

求の範囲

1 . 同一平面上を互いに平行に対向して回転走行する一段又は多段の一対のエンドレスチェーンと、該ェンドレスチェーンが巻き掛けられたスプロケットと、前記ェンドレスチェーンに取り付けられ角筒状容器を保持しうる保持片を有する容器ホルダと、前記保持片が取り付けられたェンドレスチェーンを搬送方一口一向にガイドする長棒状ガイド部材とを備えた容器搬送コンベア装置であって、前記長棒状ガイド部材が、エンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架されていることを特徴とする容器搬送コンベア装置。

2 . 長棒状ガイド部材が、容器ホルダの保持片を構成するエンドレスチエーンへの取付部の容器側とは反対側に設けられた係止部を介してェンドレスチェーンの略下方又は上方に離間して装架されていることを特徴とする請求項 1記載の容器搬送コンベア装置。

3 . 係止部が、保持片を構成する取付部に一辺を残して矩形状に打ち抜かれ、容器側と反対側に水平に突出するように折り曲げて形成されていることを特徴とする請求項 1又は 2記載の容器搬送コンベア装置。

4 . 係止部が、保持片を構成する幅広の取付部に矩形状に一辺を残して矩形状に縦長に打ち抜かれ、容器側と反対側に水平に突出するように折り曲げ、さらに垂直に折り曲げられて形成されることを特徴とする請求項 1又は 2記載の容器搬送コンベア装置。

5 . 係止部が、保持片を構成する幅狭の取付部に任意の形状に、容器側とは反対側に突出させ、水平に折り曲げることにより形成されることを特徴と.する請求項 1又は 2記載の容器搬送コンベア装置。

6 . 長棒状ガイド部材が、その断面が円形のガイド部材であることを特徴とする請求項 1〜 5に記載の容器搬送コンベア装置。

7 . 長棒状ガイド部材が、その断面が楕円形のガイド部材であることを特徴とする請求項 1〜 5に記載の容器搬送コンベア装置。

8 . 長棒状ガイド部材が、耐摩耗性材料からなる部材で構成されていることを特徴とする請求項 1〜 7に記載の容器搬送コンベア装置。

9 . 長棒状ガイド部材が、支柱により水平に支持されていることを特徴とする請求項 1〜 8に記載の容器搬送コンベア装置。 '