WO2004078087A1

WO2004078087A1 - ストレッチャー

Info

Publication number: WO2004078087A1
Application number: PCT/JP2004/002423
Authority: WO
Inventors: Sigeyuki Matunaga; Noriyuki Matunaga; Kazuyuki Goto
Original assignee: Matunaga Manufactory Co., Ltd.
Priority date: 2003-03-03
Filing date: 2004-02-27
Publication date: 2004-09-16
Also published as: EP1600133A4; EP1600133B1; US20060207027A1; EP1600133A1; JPWO2004078087A1; JP4491690B2; US7856685B2

Abstract

本発明の課題は、ストレッチャーの上下動を滑らかにすると共に、ストッパー機構をさらに確実なものとして、救急隊員が確実に動作をすることができる安全性の高いストレッチャーを提供する。　前部脚１５と後部脚１７にキャスターを有し、上部に担架を載置するための上部フレーム１１と、該上部フレーム１１の位置を上下に変動させるためのスライド機構に定荷重バネ２８、２９と、上部フレーム１１を任意の位置で停止させるメカロック機構３２、３３を備えたストレッチャーにおいて、前記前部脚を補助する前部脚補助フレーム１６の摺動を固定するロック機構３１と、前記前部脚１５と前部脚補助フレーム１６と後部脚１７を補助する後部脚補助フレーム１８のそれぞれの支持部とセンターレール１４の間にスライドを滑らかにするローラ３６を設けたことを特徴とするストレッチャー１００とした。

Description

明細書

ストレツチヤー

技術分野

本発明は、救急患者や病人を搬送するためのストレッチヤーであって、救急患者や病人を乗せた担架をストレッチヤーに素早く、安定に載置し、固定することができるストレッチヤー及ぴ該ストレッチヤーに載置する担架に関する。

背景技術

救急患者を搬送するための救急車に載置されているストレツチヤ一は、ストレツチヤーの前後の脚部を折りたたんで救急車に载置される。特に、緊急を要するものであるため、脚部の折りたたみ構造は救急車に簡単に載せたり、降ろしたりできる構造が要求される。さらに、重症患者や救急患者を搬送するために使用されるので、救急車に載せる時に、ストレッチヤーの脚部を折りたたむための構造は、患者に苦痛と不安を与えないように静かに可動する構造が要求される。また、救急患者を载せたり、降ろしたりする現場は様々な場所が想定され、ストレッチヤーの架台の高さ調整も適切な位置に、素早く合わせるためのスライド機構が要求される。

従来、ストレッチヤーの架台を上下させるためのスライド方式はオイルパネのロック形式で、ストレツチヤーの架台を所望の高さで口ックする時はピンが孔に係合することによってロックされる方式が揉られていた。この方式は高さを調節して固定する位置が孔を設けた位置に限定される欠点があった。このため、患者をストレツチヤ一の架台に載置するまでの移動距離をできるだけ少なくするために、無段階で架台の高さを調節するための方法が種々考案されている。

特許文献 1のストレッチヤーは、請求の範囲に記載された「前部と後部にキヤスターを有し、上部に担架を載置させるための上部フレームと、該上部フレームの位置を上下に変動させるためのスライド機構を備えたストレッチヤーにおいて、前記スライド機構におけるスライドを無段階に停止させる無段階ストッパー機構であり、前部脚スライド機構を上部フレームの下部に設け、後部脚スライド機構を後部脚に設けたことを特徴とするストレッチヤー。 j が開示されている。特許文献 2のストレッチヤーは、請求項 1において「第 1と第 2の対の折りたたみ可能な脚から成る高さ調節可能なフレーム構造に取り付けられた支持構造と、上記支持構造の高さを調節するための作動手段を備えたアンダーキャリッジであって、上記作動手段は、上記第 1と第 2の対の折りたたみ可能な脚と上記支持構造とに接続された結合手段とを備え、上記結合手段は上記第 1と第 2の対の脚を延ばしたり折りたたんだりして上記支持構造の高さを調節するために引っ込み可能あるいは伸長可能であるアンダーキャリッジ。」である。ストレッチヤーを上下動させる手段は、（第 3頁左欄上段第 2行目）「可撓性結合具が各スプールに拳き付くように付勢されるために、上記スプールはパネ張力下に適切に維持される。各スプ^"ルはラチェット機構を有して上記支持構造が下がるように上記ラチェット機構が非係合になった時に可撓性結合具をスプールからほどくことを可能とする。」構造となっている。可撓性結合具をスプールからほどくために、（第 4頁左檷下段第 3行目）「ラチェット機構は、スプールの軸に軸止されたのこ歯状のはめば歯車を備えていて、スプーノレの回転は、図 7に示されるように、のこ歯と嚙み合う爪部材によって防がれる。」構造をとつている。

さらに、特許文献 3のストレッチヤーは、請求項 1に「ロック付ガスダンパ及ぴスライド軸押し当て板により構成されるメインストレツチヤー脚起立機構。 J が請求されており、第 5頁 1行目より「図 1に示すように、ロックアンドスライドキャリアーアッセンブリーにロック付きガスダンパを固着するとともに、対となるスライド軸押し当て板をアイビームに固着する。同様に、メインフレームにロック付きガスダンパを固着するとともに、対となるスライド軸押し当て板を口ックアンドスライドキャリアーアッセンブリーに固着する。」構造となっている。救急車に載置するストレッチヤーは、担架に乗せられた救急患者に苦痛と不安を与えないで、救急患者をストレッチヤーに安定に载置して、かつ素早く救急車に載せるための構造が必要である。そのために上記のような種々の検討が加えられている。しかし、ストレッチヤーを上下にスライドさせて高さを調節する時にさらに振動が少なく、かつ、救急隊員が確実に操作をすることができるより安全性の高いストレツチヤーの出現が望まれている。

特許文献 1 ：国際公表 WO02/051347号公報

特許文献 2 ：特表平 7— 5 0 4 8 3 8号公報第 2頁特許文献 3 ：実用新案登録第 3 0 5 8 1 6 0号公報第 2頁発明の開示

本発明は、ストレッチヤーの上下動を滑らかにすると共に、ストッパー機構をさらに確実なものとして、救急隊員が確実に動作をすることができる安全性の高いストレッチヤーを提供することにある。さらに、ストレッチヤーに担架を素早く載置することができると共に、ストレッチヤー上に担架をしつかりと固定することができるストレッチヤーと該ストレッチヤーに安定に載置するための担架を提供することにある。

上記課題を解決するために、鋭意検討を重ねた結果、滑らかに上下動すると共に、メカロック機構のストップ機構に加えて、前部脚補助フレームにロック機構を設けて、より安全性を高めたストレッチヤーの作成に成功した。さらに、ストレツチヤ一の先端部に嵌着溝を設け、この嵌着溝に担架の先端部に着設した嵌着部を係合させることによって、ストレッチヤー上に担架を素早く、安定に載置することができるストレッチヤーと安定に载置できる担架を作成し、上記課題を解決した。

本発明の課題を解決する手段は、前部脚と後部脚にキャスターを有し、上部に担架を載置するための上部フレームと、該上部フレームの位置を上下に変動させるためのスライド機構に定荷重パネと、上部フレームを任意の位置で停止させるメカロック機構を備えたストレッチヤーにおいて、前記前部脚を補助する前部脚捕助フレームの摺動を固定するロック機構と、前記前部脚と前部脚補助フレームと後部脚を捕助する後部脚補助フレームのそれぞれの支持部とセンターレールの間にスライドを滑らかにするローラを設けたことを特徴とするストレッチヤーである。ストレッチヤーの高さを上下に変動させるためのスライド機構に定荷重パネを利用することによって、上下動がなめらかになり、患者をストレッチヤーの上下動の際に感じる不安と苦痛から解放する効果がある。ストレツチヤ一の高さを上下に変動させるためのスライドと停止を無段階とすることにより、上下にスライドさせて、任意の位置で固定することができる。さらに、ストレッチヤーを上下動させた場合に無用な振動を与えないこヒから、患者を苦痛と不安から解放することができる。前部脚補助フレームの摺動を固定する口ック機構を採用することによって、ストレッチヤーを救急車の架台に载せる場合に、ロック機構を解除することにより前部脚補助フレームが前部脚を後方に押して、前部脚が折りたたまれて、ストレッチヤーをスムーズに救急車の架台に载せることができる。また、ストッパー機構をさらに確実なものとすることによって、救急隊員が確実に動作をすることができる安全 ί¾の高いストレッチヤーとすることができる。さらに、前部脚と前部脚補助フレームと後部脚捕助フレームのそれぞれの支持部とセンターレールの間にスライドを補助するローラを設けることによって、脚部フレ一ムの摺動をスムーズにすると共に、架台の上下動の振動を和らげることができる。

本発明の別の解決手段は、前部脚補助フレームに救急車の載置台にストレツチヤーの載置を円滑にするための補助キャスターを取着したことを特徴とする請求項 1記載のストレッチヤーである。前部脚補助フレームに救急車の架台にストレツチヤーの载置を補助するための捕助キャスターを取着したことにより、救急車にストレツチヤ一を載せる際に、スムースにストレツチヤ一を架台に乗せることができ、患者に振動などによる苦痛や不安を与えない。

本発明の別の解決手段は、前部脚と後部脚にキャスターを有し、上部に担架を載置するための上部フレームと、該上部フレームの位置を上下に変動させるためのスライド機構に定荷重パネと、上部フレームを任意の位置で停止させるメカ口ック機構を備えたストレツチヤ一において、前記前部脚を補助する前部脚捕助フレームの摺動を固定するロック機構と、前記前部脚と前部脚補助フレームと後部脚を補助する後部脚補助フレームのそれぞれの支持部とセンターレールの間にスライドを滑らかにするローラと、ストレッチヤーの前端部に担架の頭部側を固定する台形の凹形状の嵌着溝と、ストレツチヤ一の後端部に担架の足部側を固定する鈎状のフックを有するストッパーとを着設したことを特徴とするストレツチヤ —である。ストレッチヤーの架台の先端部に台形の凹形状の嵌着溝を設け、該ストレツチヤーに載置する担架の頭部側にこの嵌着溝に嵌着する台形の ώ形状の嵌着部を装着したことによって、担架をストレッチヤーの架台に載置して、後方から押していくだけで、担架の頭部側に着設した凸形状の嵌着部がストレッチヤーの凹形状の嵌着溝に当接し、凹形状の台形の斜面に沿って台形の凸形状の嵌着部が滑りながら、ストレッチヤーの嵌着溝の回部と担架の嵌着部の凸部が嵌合して、担架をストレツチヤ一の架台上に強固に保持することができる。

本発明の課題を解決する別の手段は、ストレッチヤーの前端部に着設された担架を固定する嵌着溝が斜面を有する台形の凹形状であることを特徴とする請求項 3記载のストレツチヤーである。ストレツチヤーの先端部の嵌着溝の形状を斜面を有する台形の凹形状とすることによって、担架がストレッチヤーの上部フレーム上を多少斜行しても、担架の斜面を有する凸形状の嵌着部がストレッチヤーの嵌着溝の斜面に沿って滑りながら前進し、ストレッチヤーの嵌着溝と担架の嵌着部が強固に嵌合する。

本発明の課題を解決する別の手段は、ストレツチヤ一の後端部に着設された担架を固定するストツパーはパネが付勢された鈎状のフックであることを特徴とする請求項 3に記载のストレツチヤーである。担架の頭部側に設けられた嵌着部とストレツチヤ一の先端部に着設された嵌着溝によって、担架の頭部側とストレツチヤ一の先端部が強固に固定され、さらに、担架の足部側をストレッチヤーの後部に着設された鈎状フックを有するストッパーで固定することによって、担架をストレッチヤー上に安定に保持することができる。

本発明の課題を解決する別の手段は、ストレッチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する嵌着部が担架の頭部側に着設されていることを特徴とする請求項 3に記載のストレッチヤーに載置するための担架である。ストレツチヤーの前端部に凹形状の担架の頭部側を固定する嵌着溝を着設し、ストレツチヤ一に載置する担架の頭部側に ώ形状の嵌着部を着設することによって、ストレッチヤーに担架を載置する際は、担架をストレツチヤ一の上部フレーム上を押していくだけで、担架の嵌着部とストレッチヤーの嵌着溝が嵌合して、担架をストレッチヤー上に安定に保持することができる。

本発明の課題を解決する別の手段は、ストレツチヤ一に載置する担架にストレツチヤーの上部フレームを摺動する複数個のガイドローラーが着設されていることを特徴とする請求項 7に記載のストレツチヤ一に載置するための担架である。ストレッチヤーに載置する担架に複数個のガイドローラーを着設することによつて、担架がストレツチヤ一上を滑らかに摺動させることができる。本発明の課題を解決する別の手段は、ストレッチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する担架の嵌着部が斜面を有する台形の凸形状であることを特徴とする請求項 7に記載のストレッチヤーに载置するための担架である。ストレツチヤ一の前端部に着設された嵌着溝に嵌合する担架の嵌着部を斜面を有する台形の凸形状とすることによって、担架がストレッチヤー上を少々斜めに押されても、ストレツチャ一の斜面を有する台形の凹形状の嵌着溝と担架の嵌着部が確実に嵌合し、ストレッチヤー上に担架を安定に固定することができる。

本発明の課題を解決する別の手段は、ストレッチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する台形の凸形状の嵌着部が担架の頭部側に着設された担架であつて、該担架に背もたれの一方端が回動自在に軸着され、背もたれの他方端が上下に回動可能な背上げタイプの担架であることを特徴とする請求項 7に記載のストレツチヤ一に載置するための担架である。ストレッチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する台形の凸形状の嵌着部を有する担架に背もたれの一方端を回動自在に軸着し、背もたれの他方端を上下に回動可能な背上げタイプの担架とすることによって、救急患者の半身を起こして救命措置をする場合等に利用することができる。

本発明の課題を解決する別の手段は、ストレッチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する台形の凸形状の嵌着部が担架の頭部側に着設された担架であつて、該担架に座部フレームと脚部フレームが着設され、該担架が椅子形状に変形可能な担架であることを特徴とする請求項 7に記載のストレッチヤーに载置するための担架である。ストレッチヤーに載置する担架を椅子形状に変形して使用することによって、狭い通路でも救急隊員が一人で救急患者を搬送することができる。

本発明の課題を解決する別の手段は、担架のボストとキャスターがストレツチヤーの上部フレームの外側になるように取着されていることを特徴とする請求項 7に記載のストレッチヤーに載置するための担架である。担架のグリップとキヤスターをストレツチヤーの上部フレームの外側になるように跨設することによつて、担架のダリップとキャスターがストレッチヤーの上部フレームを跨ぐ形状となり、ストレッチヤーの走行中の振動によっても担架がずれることがなく、ストトレツチヤー上に担架を安定に载置することができる。

図面の簡単な説明

図 1は、ストレツチヤ一の側面を示す図である。

図 2は、ストレッチヤーの下面を示す図である。

図 3は、レパーの上面を示す図である。

図 4は、レパーの斜視図を示す図である。。

図 5は、ローラ取り付け部分の斜視図を示す図である。

図 6は、定荷重パネとローラ部分の側面を示す図である。

図 7は、前部脚捕助フレーム支持部とローラ部分の上面を示す図である。

図 8は、前部脚補助フレーム支持部とピン係合部の上面を示す図である。

図 9は、脚部支持部とローラ部分の後面を示す図である。

図 1 0は、救急車の架台と補助キャスター部分の側面を示す図である。

図 1 1は、補助キャスター部分の下面からの斜視図を示す図である。

図 1 2は、救急車の架台と捕助キャスター部分の側面を示す図である。

図 1 3は、ストレツチヤーの脚部を折りたたんだ側面を示す図である。

図 1 4は、ストレツチヤ一の脚部を折りたたんだ側面を示す図である。

図 1 5は、担架の係合部に係合する凹部を有するストレツチヤ一の側面を示す図である。

図 1 6は、ストレッチヤーの上部フレームの底面を示す図である。

図 1 7は、ストレツチヤーの嵌着溝に嵌着した部分側面を示す図である。

図 1 8は、ストレツチヤ一の嵌着溝に嵌着した部分上面を示す図である。

図 1 9は、嵌着溝の側面図、上面を示す図である。

図 2 0は、嵌着部を有する担架の上面を示す図である。

図 2 1は、担架の側面を示す図である。 .

図 2 2は、ガイドローラーの平面を示す図である。

図 2 3は、担架の正面を示す図である。

図 2 4は、背上げ付き担架の上面を示す図である。

図 2 5は、椅子型担架の斜視図を示す図である。

図 2 6は、ストレツチャ^"の担架を載置して係止するストッパーの上面を示す図である。

図 2 7は、ストレツチヤ一に担架を載置して係止するストッパーの上面を示す図である。

図 2 8は、ストレツチヤーに担架を载置して係止した部分側面を示す図である。発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態を図面の符号に従って、以下に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。本赛明において、ストレッチヤーの前端部とは救急車などに载置する場合に、救急車に近い側を前端部とした。すなわち、固定キャスターの着設されている方を前端部として記載している。従って、救急車から降ろしてストレッチヤーを搬送する場合は、回動可能なキャスターを有する後部脚を進行方向に向けて搬送することになる。又、担架の頭部側とは、ストレツチヤ一の前端部と同一の側を云い、担架の足部側とはストレッチヤーの後端部に相当する側を云う。

本発明ストレッチヤー 1 0 0は、図 1に示すように、ストレッチヤー 1 0 0の上部に矩形枠状の上部フレーム 1 1があり、上部フレームの前部には、救急車に载置する時に架台上をスムーズに押して載せられるように固定キャスター 1 2が着設されている。さらに、上部フレーム 1 1には複数本の内部フレーム 1 3 (図示せず）が着設されている。この内部フレーム 1 3にセンターレール 1 4が着設されており、センターレール 1 4の両側に前部脚補助フレーム摺動管 2 1と前部脚摺動管 2 2 , 及び後部脚補助フレーム摺動管 2 3が着設されている。

矩形枠状の上部フレーム 1 1のパイプ形状は特に限定されるものではないが、本発明においては上部フレーム 1 1に 2 9 X 3 4 mmの楕円形状のパイプを使用して、上部フレーム 1 1を強ィ匕した。また、固定キャスター 1 2は 4インチの車輪でも使用することができるが、本発明においては 5インチの車輪を着設した。センターレール 1 4には 8 0 X 4 0チャンネルのコの字状のレールを使用した。図 2は本発明ストレツチヤ一 1 0 0の上部フレームの底面を示している。図 2 ではそれぞれのフレーム構成を明瞭にするため、脚部は図示していない。図 2に示すように、上部フレーム 1 1の内側に 5本の内部フレーム 1 3が横架され、その上にセンターレール 1 4が着設されている。センターレール 1 4の両側には前部脚捕助フレーム搢動管 2 1、前部脚摺動管 2 2、後部脚補助フレーム摺動管 2 3が着設され、この各摺動管 2 1、 2 2、 2 3に前部脚補助フレーム支持部 2 5、前部脚支持部 2 6、後部脚捕助フレーム支持部 2 7が摺動可能に嵌揷されている。また、センターレール 1 4の両側に設けられた各摺動管 2 1、 2 2、 2 3のそれぞれの間に、ガイドパイプ 2 4を着設して、このガイドパイプ 2 4に前部脚補助フレーム支持部 2 5，前脚部支持部 2 6，及び後部脚補助フレーム支持部 2 7 動きを制御するメカロック機構 3 2、 3 3が嵌揷されている。このメカロック機構 3 2、 3 3はレパー 3 4、 3 5にワイヤー 3 7で連結されている。レパー 3 4、 3 5の両方のレパーを引くことによって、メカロック機構 3 2、 3 3が解除されて、ストレッチヤーを任意の高さに調節することができる。前部のレバー 3 4はメカロック機構の解除のためのものであり、後部のレパー 3 5は後述する前部脚補助フレーム 1 6のロック機構 3 1をロックするピンを嵌脱すると共に、メカ口ック機構を解除するレパー 3 5となっている。ストレツチヤーを救急車の架台に载置する場合は、後部レバー 3 5を引くと前部脚捕助フレーム 1 6のロック機構 3 1をロックするピンが抜けると共にメカロック機構が解除されて、ストレッチヤーを押してゆくと前部脚捕助フレームが救急車の架台に当接して後方に押され、前部脚フレームが後方に折りたたまれて、救急車の架台にスムーズに载置することができる。

さらに、図 2に示すように、前部脚捕助フレーム摺動管 2 1には補助キャスタ — 4 3を有する前部脚補助フレーム支持部 2 5が、前部脚摺動管 2 2には固定キヤスター 4 1を設けた前部脚支持部 2 6が摺動自在に嵌揷されている。上部フレーム 1 1の略中央部に設けられた内部フレームの 1 3 aに回動自在なキャスター 4 4を有する後部脚 1 7が回動自在に軸着され、後部脚補助フレーム 1 8は後部の後部脚補助フレーム摺動管 2 3に嵌揷された後部脚補助フレーム支持部 2 7に回動自在に着設されている。

また、定荷重パネ 2 8は前部脚補助フレーム支持部 2 5の前と定荷重パネ 2 9 は前部脚支持部 2 6の前に着設されている。本実施例においては、前部脚補助フレーム支持部 2 5側の定荷重パネ 2 8には 4 k gのものを、前部脚支持部 2 6側の定荷重パネ 2 9には 9 k gのものを使用した。ここで用いられる定荷重パネ 2 8、 2 9は場所をとらずにその目的を達成できる渦巻きパネ等が好ましいが、ストレツチヤーの上下動を補助するパネであれば通常用いられるコイルパネでもよレ^ また、定荷重パネ 2 8、 2 9の着設はこの 2箇所に限られず、後部脚補助フレーム支持部 2 7側にも着設してもよい。定荷重パネを使用する場合は 4 k g〜 1 5 k g位が好ましいが、ストレッチヤー 1 0 0の材質、構造などによって異なり特に限定されるものではない。しかし、定荷重パネは軽いと上下にスライドさせる際に、戻りが遅く、重すぎると上下動の際の戻りが早すぎて患者に無用な不安を与えるので適度な定荷重パネを用いることが望ましい。

メカロック機構 3 2、 3 3、又はピンのロック機構 3 1を操作するレバ一 3 4 又は 3 5の形状は、図 3に示すように、軸着部 3 4 bを支点として回動し、把持部 3 4 aの他方端が長くなつており、この先端にワイヤー 3 7が締結されている。把持部 3 4 aを引くことによって、他方端のワイヤー締結部 3 8に締結されたヮィヤー 3 7が引っ張られてメカロック機構 3 2、 3 3、又はピンのロック機構 3 1、あるいは両方が解除される機構になっている。

レパーの別の形状として図 4に示す形態が例示できる。図 4に示すレバー 3 9 の形態は支点 3 9 bの手前にローラ 3 9 cを着設して、レバー 3 9のワイヤー締結部 3 8に締結されたワイヤー 3 7がこの口一ラ 3 9 c上を滑動する。把持部 3 9 aを引くことによって、ワイヤー締結部 3 8に締結されたワイヤー 3 7が引つ張られてメカロック機構 3 2、 3 3、又はピンのロック機構 3 1、あるいは両方が解除される機構にすることができる。図 3に示すレバー 3 4、 3 5と異なり、ワイヤー締結部 3 8が支点 3 9 bより内側になるため、レパー全体を小さく納めることができる。

ローラ 3 6は図 5に示すように、前部脚補助フレーム支持部 2 5と前部脚支持部 2 6、及び後部脚補助フレーム支持部 2 7のそれぞれの支持部とセンターレール 1 4の間に着設した。センターレール 1 4と前部脚補助フレーム支持部 2 5、前部脚支持部 2 6、後部脚補助フレーム支持部 2 7の間にローラ 3 6を着設することによって、脚部フレーム支持部 2 5、 2 6、 2 7が摺動管 2 1、 2 2、 2 3 を摺動するのをスムーズにするとともに、センタ一レール 1 4の荷重を受け止める効果が得られる。ローラ 3 6の取り付け部分を側面より示すと、図 6に示すように、ローラー 3 6はセンターレール 1 4に当接するように取設されている。ローラ 3 6の一方側に定荷重パネ 2 8が着設され、ローラ 3 6の他方側に定荷重パネ 2 8のパネ 5 2 を固定するパネ固定部 5 4が着設されている。ローラ 3 6の下方にロック機構 3 1のピン 5 2とピン係合部 5 3がある。

ローラ 3 6と前部脚補助フレーム 1 6の移動を口ックするロック機構 3 1は、前部脚補助フレーム支持部 2 5に設けられており、図 7に示す構造を有している。前部脚捕助フレーム支持部 2 5上面に力パー 5 1があり、その下に前部脚補助フレーム支持部 2 5がある。ローラ 3 6は、この前部脚捕助フレーム支持部 2 5にローラ固定部 5 5にネジで固定されている。摺動管嵌挿部 6 1には摺動管 2 1を嵌揷して前部脚補助フレーム支持部 2 5が摺動する。前部脚補助フレーム支持部 2 5のロック機構 3 1は力パー 5 1に着設されたピン 5 2の嵌脱によって行われる。ピン 5 2の嵌脱は上部フレ^ "ムの後部に設けられたレパ一 3 5に連結されたワイヤー 3 7によって操作される。ワイヤー 3 7はピンの端部に設けられたワイヤー係止部 5 6に連結されており、レバー 3 5を引くことによって、ピン 5 2がピン係合穴 5 8から抜けて前部脚捕助フレーム支持部 2 5が摺動可能となる。ピン 5 2がピン係合穴 5 8から抜けて摺動可能となった前部脚補助フレーム支持部 2 5は救急車の架台に当接するとストレッチヤーの中央に向けて摺動する。前部脚捕助フレーム支持部 2 5は図 8に示すように、摺動管嵌揷部 6 1と前部脚補助フレーム取着部 5 7を有し、ローラ 3 6は前部脚補助フレーム支持部 2 5のローラ固定部 5 5に、ローラ 3 6がセンターレー/レ 1 4に当接するようにネジで取着されている。ローラ 3 6の上のパネ固定部 5 4には、定荷重パネ 2 8のパネがネジで固定されている。前部脚補助フレーム支持部 2 5の下部にはピン係合部 5 3が設けられている。本発明においては、ピンによるロック機構 3 1は前部脚捕助フレーム支持部 2 5にのみ設けられているが、他の脚部、例えば前部脚支持部 2 6、あるいは後部脚補助フレーム支持部 2 7等に設けてもよい。

図 9は前部脚支持部 2 6、又は後部脚捕助フレーム支持部 2 7の後面を示す。前部脚支持部 2 6の上部にはローラ 3 6と定荷重パネ 2 9のパネ固定部 5 4を有し、両側に摺動管嵌揷部 6 1を有している。下部のメカロック機構取着部 6 3にメカロック機構 3 2が敢着されて、その中央部のガイドパイプ嵌揷部 6 2にガイドパイプ 2 4が嵌揷される。メカロック機構 3 2はガイドパイプ 2 4を狭持して支持部 2 6を任意の位置で固定し、解除する場合はレバー 3 4、 3 5を引くことによってメカロック機構 3 2， 3 3を解除し、ストレッチヤーの高さを任意の位置に調節してレパー 3 4、 3 5を離すことによってメカロック機構 3 2， 3 3をロックすることができる。後部脚補助フレーム支持部 2 7には定荷重パネを設けていないが、必要に応じて設けてもよい。

救急車の架台 6 4に载置する場合は、図 1 0に示すように、前部脚補助フレーム 1 6が救急車の架台 6 4の傾斜面をスムーズに押し上げられるように、前部脚捕助フレーム 1 6の架台 6 4に当接する箇所に補助キャスター 4 3を着設することによって、救急車の架台に円滑に載置することができる。

補助キャスター 4 3は図 1 1に示すように、補助キャスター 4 3を取着する滑動部 4 3 aは硬質の合成樹脂で作成されており、キャスターの取着部は太く、救急車の架台に最初に当接する部分には傾斜が設けられている。前部脚補助フレーム 1 6に当接する側はフレーム形状に合わせた溝が設けられ、ネジで前部脚補助フレーム 1 6に固定されている。

この前部脚補助フレーム 1 6に設ける補助キャスター 4 3が 1個の場合は、図 1 0に示したように補助キャスターの滑動部 4 3 aが架台の頂部にかかり、ストレツチヤ一の前部を引き上げるようにして押す必要がある。救急患者に無用の不安を与えないために、図 1 2に示すように補助キャスターを 2個設けることによつて、ストレッチヤーの滑動部が架台の頂部にかかることがなく、後方から押していくだけで容易に救急車の架台に载置することができる。

ストレッチヤー 1 0 0を救急車に載置する場合は、ストレッチヤー 1 0 0の後部レパー 3 5を操作して、前部脚補助フレーム 1 6のロック機構を解除して、ストレツチヤー 1 0 0を押していくと前部脚補助フレーム 1 6が救急車の架台に当接して後方に折りたたまれ、前部脚補助フレーム 1 6に設けられた補助キャスタ - 4 3が救急車の架台に当接してスムーズに架台上に押し進めることができる。さらに、押し進めると後部脚 1 7が折りたたまれて、図 1 3に示すような形状で救急車の架台に载置できる。前部脚補助フレーム 1 6のロックを解除せずに（レパー 3 5を引かずに）、メ力口ック機構を解除して、ストレツチヤ一を押し下げると図 1 4に示すように、前部脚 1 5とそれに設けられたキャスタ^ · 4 1は前方に折りたたまれ、後部脚 1 7とそれに設けられたキャスター 4 4は後方に折りたたむことができる。

本発明ストレッチヤー 2 0 0は、図 1 5に示すように、ストレッチヤー 2 0 0 の上部に矩形枠状の上部フレーム 1 1があり、上部フレーム 1 1の前部には、救急車に載置する時に架台上をスムーズに押して載せられるように固定キヤスター 1 2が着設されている。センターフレーム 1 4の上部に後方から载置される担架を受け止める嵌着溝の取着部 1 9が着設されており、この嵌着溝取着部 1 9に着設された嵌着溝に担架の嵌着部が嵌合するとともに、後部に着設された担架のストッパーによってストレッチヤー上に担架が安定に保持される。さらに、上部フレーム 1 1には複数本の内部フレーム 1 3 (図示せず）が着設されている。この内部フレーム 1 3にセンターレール 1 4が着設されており、センターレール 1 4 の両側に前部脚補助フレーム摺動管 2 1と前部脚摺動管 2 2，及び後部脚捕助フレーム摺動管 2 3が着設されている。

矩形枠状の上部フレーム 1 1のパイプ'形状は特に限定されるものではないが、本発明においては上部フレーム 1 1に 2 9 X 3 4 mmの楕円形状のパイプを使用して、上部フレーム 1 1を強ィ匕した。また、固定キャスター 1 2は 4インチの車輪でも使用することができるが、本発明においては 5インチの車輪を着設した。センターレール 1 4には 8 0 X 4 0チャンネルのコの字状のレールを使用した。図 1 6は本発明ストレツチヤー 2 0 0の上部フレームの底面を示している。図 1 6ではそれぞれのフレーム構成を明瞭にするため、ストレツチヤーの脚部は図示していない。図 1 6に示すように、上部フレーム 1 1の内側に 5本の内部フレーム 1 3が横架され、その上にセンターレール 1 4が着設されている。センターレール 1 4の両側には前部脚捕助フレーム摺動管 2 1、前部脚摺動管 2 2、後部脚補助フレーム摺動管 2 3が着設され、この各摺動管 2 1、 2 2、 2 3に前部脚補助フレーム支持部 2 5、前部脚支持部 2 6、後部脚捕助フレーム支持部 2 7が摺動可能に嵌揷されている。また、センターレール 1 4の両側に設けられた各

L、 2 2、 2 3のそれぞれの間に、ガイドパイプ 2 4を着設して、このガイドパイプ 2 4に前部脚補助フレーム支持部 2 5，前脚部支持部 2 6，及び後部脚補助フレーム支持部 2 7、動きを制御するメカロック機構 3 2、 3 3が嵌揷されている。このメカロック機構 3 2、 3 3はレパー 3 4、 3 5にワイヤー 3 7 で連結されている。レパー 3 4、 3 5の両方のレパーを引くことによって、ワイヤー 3 7に連結されたメカロック機構 3 2、 3 3が解除されて、ストレッチヤーを任意の高さに調節して固定することができる。前部のレパー 3 4はメカロック機構の解除のためのものであり、後部のレパー 3 5は後述する前部脚捕助フレーム 1 6のロック機構 3 1をロックするピンを嵌脱すると共に、メカロック機構を解除するレパー 3 5となっている。ストレツチヤ一を救急車の架台に載置する場合は、後部レバー 3 5を引くと前部脚捕助フレーム 1 6のロック機構 3 1をロックするピンが抜けると共にメカロック機構 3 2、 3 3が解除されて、ストレッチヤーを押してゆくと前部脚補助フレーム 1 6が救急車の架台に当接して後方に押され、前部脚フレーム 1 5が後方に折りたたまれて、救急車の架台にスムーズに載置することができる。

図 1 7は、ストレッチヤーに担架 3 0 0を載置した場合の部分側面図を示している。ストレッチヤーの後部から上部フレーム上をガイドローラー 8 9によって滑ってきた担架は、ストレッチヤーの嵌着溝 7 2と担架の嵌着部 7 3が嵌着してストレツチヤ一上に安定に保持される。嵌着溝 7 2と嵌着部 7 3が嵌着する部分は図 1 8に示すようである。ストレッチヤーの前端部に嵌着溝の力パーで覆われた嵌着溝 7 2が両側面に斜面を有する台形の凹形状に形成されている。これに嵌合するように担架の頭部側に取着された嵌着部 7 3は、両側面に斜面を有する台形の凸形状に形成されている。ここで云う斜面を有する台形の凹形状、凸形状は三角形の尖端部を欠いた台形に限られるものではなく、尖端部を有する三角形状でも良い。このような台形状の両側面に斜面を有する形状にしたことによって、担架 3 0 0がストレッチヤーの後方から少々の歪みをもって押されてきても、嵌着部 7 3の台形の斜面が嵌着溝 5 2の台形の斜面に沿って滑り、嵌着溝 7 2の中心に嵌着部 7 3が嵌合して、ストレッチヤー上に担架が安定に保持されるようになっている。

ストレツチヤ一の前部に取着される嵌着溝の取着部 1 9の構造は、図 1 9に示すように、嵌着溝 7 2と嵌着部 7 3の間に指を詰めたり、埃が入らないように嵌着溝の取着部 1 9の前部は、カパ^" 7 1によって覆われている。力パー 7 1は底面が 1 9図 Aに示すようにストレツチヤーのセンターレール 1 4に固定するためのネジ孔 7 7 aが 4箇所設けられている。ネジ孔 7 7 bは力パー上面 7 4の内側に嵌着溝 7 2を取着するネジ孔 7 7 bである。力パー 7 1の側面 7 6は 1 9図 B に示すように L字形状をして、後方からの担架の突き当たる力を受け止める構造となっている。 5図 C は嵌着溝の取着部 1 9の後方からの形状を示し、嵌着溝の取着部 1 9の立体形状は略正方形の形状をしている。

図 2 0は、本発明の嵌着溝を有するストレッチヤーに載置することができる嵌着部 7 3を有する担架 3 0 0の上面図である。担架 3 0 0の枠構成は 2本の外側フレーム 8 1と両側に前部フレーム 8 4と後部フレーム 8 5が着設され、その内側に 4本の内側フレーム 8 2とそれを受ける 6本のサイドフレーム 8 3よりなり、これにストレツチヤ一上を滑らかに滑るようにガイドローラー 8 9が着設され、担架の頭部側には、ガイドローラー 8 9でストレッチヤーの上部フレーム上を滑ってきた担架を受け止めるストレッチヤーの嵌着溝 7 2と嵌合する嵌着部 7 3が着設されている。

図 2 1は、この担架 3 0 0を側面より示すもので、担架の上部に補助フレーム 8 6が外側に開閉できるように軸着されている。担架は床面ではボスト 8 7とキヤスター 8 8で保持されている。担架を起こしてキャスター 8 8で移動させる場合は、ポスト 8 7は把持部となり、担架を床面に置いたときは脚部となる。また、ストレッチヤーに载置した場合は、ポスト 8 7とキャスター 8 8がストレツチヤ一の上部フレームを両側から挟んで、横にずれないようにする働きがある。担架のフレームの下側にストレッチヤー上を滑らかに、滑るようにガイドロ一ラー 8 9が着設されている。担架の側面には患者の落下防止や、担架を持ち上げるときの補助枠等の作用をする補助フレーム 8 6が着設されている。この担架を足部側より示すと、図 2 2に示すようになる。担架の下部に担架を支えるキャスター 8 8が着設され、上部に補助フレーム 8 6が着設されている。補助フレーム 8 6は患者の落下防止や、担架の側面から担架を持ち上げるときの補助枠として把持される。担架のポストとキャスターをストレツチヤ一の上部フレームの外伍 ljになるように着設することによって、担架のダリップとキャスターがストレッチヤーの上部フレームを挟むような形状となり、ストレツチヤ一の走行中の振動によっても担架がストレッチヤーの架台からずれることがなく、ストレッチヤーの架台上に担架を安定に保持することができる。

担架に取着するガイドローラ 8 9は図 2 3の 8 9 aに示すように、側面は円形の通常のローラーであるが、ストレツチヤーの上部フレームに当接する面は 8 9 bに示すように、中央部に向かって細くなつて引っ込んでいる。これは、ストレツチヤーの上部フレームに担架を乗せたとき、多少の歪がみをもって乗せられてもガイドローラー 8 9 bの斜面に沿ってガイドローラー 8 9がストレツチヤーの上部フレームの中心部に寄せられて安定するようになっている。本発明においてガイドローラー 8 9は片側に 3個、両側に計 6個のガイドローラー 8 9を着設したが、特に 6個に限定されるものではなく、片側 4個づつ、両側に計 8個を着設しても良い。又ガイドローラーの材質は金属製よりも、振動と音が少ない多少の弾力性を有する合成樹脂製が望ましい。

図 2 4は、前記担架の背に当たる部分に背上げ 9 1を取着したタイプの担架 4 0 0である。背上げタイプの担架 4 0 0は背もたれフレーム 9 1の一方端は回動自在に軸着され、他方端は上下に回動可能となっている。背上げをするときは、背もたれフレーム 9 1の上部に取り付けられたレバー 9 3の操作によって行われる。レバー 9 3はワイヤー 9 4でピンロック 9 2に接続され、レバー 9 3を引いてピンロック 9 2を解除し、適当な高さでレバー 9 3を離すと任意の高さでピンが係合して背もたれフレーム 9 1を固定する。

図 2 5は、本発明ストレッチヤー 2 0 0に载置可能な別タイプの担架で椅子型に変形可能な担架 5 0 0を例示する。担架 5 0 0は上部に背もたれフレーム 9 1 が回動自在に軸着され、背もたれフレーム 9 1の背面に取着されるピンロック 9 2とその操作レバー 9 3によって、背もたれフレーム 9 1が担架に対して立ち上がるようになっている。担架の下半分に着設されている座部フレーム 9 4は、前脚部 9 5と前脚部補助フレーム 9 6が担架に回動自在に軸着されており、小回りのきかない狭い場所などで救急患者を搬送する場合は、椅子形状にして救急患者を座らせた状態で載置すると救急隊員が一人でも搬送することができる。椅子部分を折り畳んで平坦な担架としても使用できる。

上記ストレツチヤーに載置する担架 3 0 0、 4 0 0及ぴ担架 5 0 0にはクッシヨン材を鏠合したシート部材が敷設される。又フレームの胴部分、足部分等の適当な箇所に患者を拘束するベルトが適宜着設される。背上げを有する担架 4 0 0、又は担架 5 0 0等の背もたれフレーム 9 1の背の当接する面には人工呼吸などが行えるようにアルミ板や鋼板等の固い板を貼着して使用される。さらに、背もたれフレームの上部に角度調節の可能なへッドレストを着設することができる。ストレッチヤーに担架を載置して、担架の足部側を固定する方法は、図 2 6に示すパネが付勢された鈎状のフックを有するストッパーにより固定した。担架のストッパー 1 0 1は図 2 6 Aに上面図を図 2 6 Bに側面図を示すように、バネ 1 0 4が付勢された鈎状フック 1 0 2と操作レバー 1 0 3と鈎の戻りを固定するパネが付勢されたパネ係止部 1 0 5とよりなっている。図 2 7に示すように担架のストッパー 1 0 1は、ストレツチヤーの後端部の把持部近くにセンターレール 1 4の側部に取着されている。図 2 8はストレッチヤーに担架を固定した状態を示す。図 2 8に示す操作レバー 1 0 3を操作することにより鈎状フック 1 0 2は立ち上がり、担架の中央部のサイドフレームを前方に押しつける状態で、担架をストレツチヤー上に安定に固定し、図 2 7に示すパネが付勢されたバネ係止部 1 0 5がパネ係止部の溝 1 0 6に嵌合して、パネ係止部 1 0 5の嵌脱を防止している。この結果、担架は図 2 8に示すように、鈎状フック 1 0 2が担架のサイドフレームに係合してストッパー 1 0 1が担架をストレッチヤー上に強固に固定する。

産業状の利用可能性

患者に搬送中の振動等による苦痛を与えることがなく、高さの調節が容易なストレツチヤ一を提供する。該ストレツチヤーは常に救急車に載置して、救急出動に備えることができる。該ストレッチヤーに載置することができる担架は、様々な救急場所に持ち込んで、救急患者を救急車に搬送することが出来る。

Claims

"'髀求の範囲

【請求項 1】 '

前部脚と後部脚にキャスターを有し、上部に担架を载置するための上部フレームと、該上部フレームの位置を上下に変動させるためのスライド機構に定荷重バネと、上部フレームを任意の位置で停止させるメカロック機構を備えたストレツチヤ一において、

前記前部脚を捕助する前部脚捕助フレームの摺動を固定するロック機構と、前記前部脚と前部脚捕助フレームと後部脚を補助する後部脚補助フレームのそれぞれの支持部とセンターレールの間にスライドを滑らかにするローラと、を設けたことを特徴とするストレッチヤー。

【請求項 2】前部脚補助フレームに救急車の載置台にストレッチヤーの載置を円滑にするための補助キャスターを着設したことを特徴とする請求項 1に記載のストレツチヤー。

【請求項 3】

前記前部脚を補助する前部脚捕助フレームの摺動を固定するロック機構と、前記前部脚と前部脚補助フレームと後部脚を捕助する後部脚捕助フレームのそれぞれの支持部とセンターレールの間にスライドを滑らかにするローラと、ストレツチヤーの前端部に担架の頭部側を固定する台形の凹形状の嵌着溝と、ストレッチヤーの後端部に担架の足部側を固定する鈎状のフックを有するストッパーと、

を着設したことを特徴とするストレッチヤー。

【請求項 4】前部脚補助フレームに救急車の載置台にストレッチヤーの載置を円滑にするための捕助キャスターを着設したことを特徴とする請求項 3に記載のストレツチヤ一。

【請求項 5】ストレツチヤーの前端部に着設された担架を固定する嵌着溝が斜面を有する台形の凹形状であることを特徴とする請求項 3記載のストレッチヤー。

【請求項 6】

ストレツチヤーの後端部に着設された担架を固定するストツバ一はパネが付勢された鈎状のフックであることを特徴とする請求項 3に記載のストレッチヤー。

【請求項 7】

ストレツチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する嵌着部が担架の頭部側に着設されていることを特徴とする請求項 3に記載のストレッチヤーに载置するための担架。

【請求項 8】

ストレッチヤーに載置する担架にストレツチヤーの上部フレームを摺動する複数個のガイドローラーが着設されていることを特徴とする請求項 7に記载のストレツチヤ一に载置するための担架。

【請求項 9】

ストレツチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する担架の嵌着部が斜面を有する台形の凸形状であることを特徴とする請求項 7に記載のストレツチヤーに載置するための担架。

【請求項 1 0】

ストレツチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する台形の凸形状の嵌着部が担架の頭部側に着設された担架であって、該担架に背もたれの一方端が回動自在に軸着され、背もたれの他方端が上下に回動可能な背上げタィプの担架であることを特徴とする請求項 7に記載のストレツチヤ一に載置するための担架。【請求項 1 1】

ストレツチヤーの前端部に着設された嵌着溝に係合する台形の凸形状の嵌着部が担架の頭部側に着設された担架であって、該担架に座部フレームと脚部フレームが着設され、該担架が椅子形状に変形可能な担架であることを特徴とする請求項 7に記載のストレッチヤーに載置するための担架。

【請求項 1 2】

担架のポストとキャスターがストレツチヤ一の上部フレームの外側になるよううに取着されていることを特徴とする請求項 7に記載のストレ^チヤーに載置するための担架。