WO2004047139A1 - 表示装置及びカラー陰極線管 - Google Patents

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Tsuneo Kusunoki
Katsutoshi Ohno
Koji Fujita
Takahiro Igarashi
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Sony Corporation
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Description

明細書
表示装置及びカラー陰極線管 技術分野
本発明は、 蛍光体層とカラーフィルタを組み合わせた蛍光面を 有する表示.装置及び力ラー陰極線管に関する。 背景技術
従来、例えばカラー陰極線管などを備えた表示装置においては、 画像のコン ドラス トの改善が図られてきた。 コン トラス トの改善. 方法と しては、 発光輝度の増加、 管面での外光反射率の低減があ る。 そこで、 蛍光面を形成するパネルガラスに低透過率のパネル ガラスを用いて外光反射率を低減してコン ト ラス トを向上する方 法が提案されてきた。 あるいは蛍光面を形成する蛍光体と して、 蛍光体粒子の表面にその蛍光体の発光色と同色の顔料を付着させ た、 いわゆる顔料付き蛍光体を用いてコン トラス トを向上する方 法が提案されてきた。 しかしながら、 低透過率のパネルガラスの 使用は表示装置の輝度を低下させるこ とになる。 また、 顔料付き 蛍光体の使用は蛍光体の発光が顔料に吸収されて輝度が低下し、 且つ表示装置の製造工程時に顔料が剥がれる等が問題と されてき た。
そこで、 本出願人は、 先に蛍光体層とパネルガラスの間に蛍光 体層と同色のカラーフィルタ層を介在させる構成を提案した (特 許文献 1、 2参照)。 このカラーフィルタ層付きの蛍光面は、 外光 をカラーフィルタ層で吸収し、 蛍光体層での発光がカラーフィル タ層を透過するこ とで、 外光反射率の低減と輝度劣化の低減を両 立させている。 しかし、 従来のスラ リー方式でカラーフィルタ層 を有する力ラー陰極線管を作製するには、カラーフィルタ層部分、 蛍光体層部分の形成において、 スラ リ ー塗布、 露光、 反転現像、 水現像、 乾燥など多く の工程が必要と される (特許文献 1、 2、 3参照)。 特に、 赤色フ ィルタ層の形成では、 赤色顔料と して用い られる酸化第二鉄や硫化セ レン化力 ドミ ゥムが露光の際に紫外線 を吸収して、 紫外線を通さない特性を有するため、 フ ィ ルタ塗膜 面側から露光しス トライプ状のフィルタ層を形成する内面露光法 が適用できない。 このため、 目的のス トライプを形成する領域以 外の部分を レジス トマス ク で覆い、 レジス トマスク上を含んで赤 色フィルタ塗膜を形成した後、 反転剤でマスクである レジス トの 架橋を壌し、 所望のス トライプ状赤色フ ィルタ層を得る所謂リ フ トオフ法が用いられていた。
一方、 このよ うな製造の煩雑さを解決するために、 カラーフィ ルタ層と蛍光体層が積層された転写シー トを用い、 カラーフィル タ層及び蛍光体層を転写法で形成し、 作製工程数を大幅に削減し た方法が提案された (特許文献 4参照)。 転写シー ト と しては、 力 ラーフィルタ層を省略した構造にすれば、 蛍光体層のみの転写も 可能であり 、 逆に蛍光体層を省略した構造にすれば、 カラーフ ィ ルタ層のみの転写も可能である。 さ らに、 この転写法は、 メ タル パック層となるアルミニウム膜の形成にも応用するこ とができる (特許文献 5参照)。
特許文献 1
特開平 5— 2 7 5 0 0 6号公報
特許文献 2
特開平 9一 7 5 3 0号公報
特許文献 3
特開 2 0 0 2— 1 0 5 3 8 0号公報
特許文献 4
特開 2 0 0 1— 4 3 7 9 6号公報 特開 2 0 0 1 3 2 8 2 2 9号公報
ところで、 従来、 カラーフィルタ層付きの蛍光面を有したカラ 一陰極線管は、 カラーフ ィルタ層によ り管面での外光反射率を抑 えコ ン ト ラ ス ト の向上が図られる。 従って、 上記カラー陰極線管 では、 輝度を向上させるために 、 ノ、。ネルガラスと して透過率の高 いパネルガラス、 例えばク リ アガラス (波長 5 4 6 n m , 板厚 1
0 . 1 6 m mのときの光透過率が 8 6 % ) と呼ばれるガラス力 ら なるパネルガラスが使用されていた。 このよ うな力ラー陰極線管 は、 管面の外光反射率が、 せいぜぃ透過率の低いパネルガラス、 例えばティ ン トガラス (波長 5 4 6 n m, 板厚 1 0 • 1 6 m mの ときの光透過率が 5 6 . 8 % ) と呼ばれるガラスからなるパネル ガラスを使用し、 且つ力ラ一フィルタ層のない蛍光面を有した力 ラー陰極線管と同等である o
こ の仕様である とヽ 確かに輝度は向上するが、 画像の黒い部分 を決める管面の黒さ (いわゆる管面反射率) は改 されず、 黒の 締ま り に欠け画像のコ ン トラス ト感が弱く なる。 発明の開示
本発明は、 輝度の向上あるレ、は輝度低下の抑制と 、 画像のコン トラス トの向上を図つた表示装置及びカラー陰極線管を提供する ものである。
本発明に係る表示装 iiは 、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのと きの光透過率が 5 5 % 〜 2 0 %であるパネルガラスの内面に、 力 ラーフィ ルタ層と蛍光体層を有する蛍光面が形成され、 少 く と も蛍光体層が転写方式で形成された構成とする。
本発明の表示装置では、 蛍光体層を転写方式で形成するので、 蛍光体層を最適輝度が得られる膜厚に設定できる。 また、 低透過 率のパネルガラスを用いるので、 外光の反射率が低減できる。 そ して、 輝度と人間の知覚する明るさの関係が非線形であることか ら、 結果と して輝度を向上し、 あるいは輝度低下を抑制しつつ、 コン トラス トの向上が図れる。
本発明に係る表示装置は、 パネルガラスの内面に、 カラーフィ ルタと蛍光体層を有する蛍光面が形成され、 蛍光体層が C r を含 まない感光性蛍光体層を用いた転写方式で形成され、 且つ蛍光体 層の膜厚が 1 0 μ ιη〜 1 5 μ πιである構成とする。 パネルガラス と しては、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 O m mのときの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスを用いることが好ま しい。
本発明の表示装置では、 蛍光体層が C r を含まない感光性蛍光 体であるので、 ベーキング処理後の輝度が、 従来の C r を含む感 光性蛍光体に比べて向上する。 このため、 輝度を向上しコン トラ ス トの向上が図れる。 パネルガラスを上記低透過率ガラスで形成 する ときは、 外光反射率が低減し、 さ らにコン ト ラス トの向上が 可能になる。
本発明に係るカラー陰極線管は、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのときの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスの內面 に、 カラーフィルタ層と蛍光体層を有する蛍光面が形成され、 少 なく と も蛍光体層が転写方式で形成された構成とする。
本発明のカラー陰極線管では、 蛍光体層を転写方式で形成する ので、 蛍光体層を最適輝度が得られ.る膜厚に設定できる。 また、 低透過率のパネルガラスを用いるので、 外光の反射率が低減でき る。 そして、 輝度と人間の知覚する明るさの関係が非線形である ことから、 結果と して輝度を向上し、 あるいは輝度低下を抑制し つつ、 コン トラス トの向上が図れる。
本発明に係るカラー陰極線管は、 パネルガラスの内面に、 カラ 一フィルタ と蛍光体層を有する蛍光面が形成され、 蛍光体層が C r を含まない感光性蛍光体層を用いた転写方式で形成され、 且つ 蛍光体層の膜厚が Ι Ο μ π! 〜 1 5 111である構成とする。 パネル ガラス と しては、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 O m mのと きの光透過 率が 5 5 % 〜 2 0 %であるパネルガラスを用いるこ とが好ま しい。
本発明のカラー陰極線管では、 蛍光体層が C r を含まない感光 性蛍光体であるので、 ベーキング処理後の輝度が、 従来の C r を 含む感光性蛍光体に比べて向上する。 このため、 輝度を向上しコ ン トラス トの向上が図れる。
パネルガラスを上記低透過率ガラスで形成する ときは、 外光反 射率が低減し、 さ らにコン ト ラス トの向上が可能になる。
本発明に係る表示装置によれば、 '波長 5 4 6 n m、 板厚 2 .0 m mときの光透過率が 5 5 % 〜 2 0 %であるパネルガラスを使用す ることによ り、 外光の反射率を大幅に低減するこ とができる。 そ して、 カラーフィルタ層と蛍光体層を有し、 少なく と も蛍光体層 を転写方式で形成した蛍光面を有するので、 輝度を向上し、 ある いは輝度低下を極力抑えるこ とができる。 従って、 高輝度を得つ つ、 コン ト'ラス トの艮レヽ表示 ¾像を得るこ とができる o
蛍光体層上の中間膜及びメ タルパ ク層のいずれか一方 、 ある いは両方を転写方式で形成するときは 、 メ タノレバック層の内面の 反射面が平滑に形成するこ とができ 、 よ り メ タノレバック層での反 射効率が向上し、 輝度の向上を図る とができる。
蛍光体層上に直接メ タルパック層を転写方式で形成した蛍光面 を有するときも、 メ タルバック層の内面の反射面が平滑に形成す ることができ、 よ り メ タルパック層での反射効率が向上し 、 輝度 の向上を図るこ とができる。
蛍光面の蛍光体層を、 蛍光体層が C r を含まない感光性蛍光体 層で形成する ときは、 ベーキング処理後の輝度が従来よ り 向上す る。 また、 この蛍光体層の膜厚'を 1 0 β m 〜 1 5 μ mに 定する ときは、 最適輝度が得られる。 従って、 カラーフィルタ層と この よ うな蛍光体層を有する蛍光面を有することによ り、 輝度を向上 するこ とができる。 従って、 高輝度を得つつ、 コン ト ラス トの良 い表示画像を得ることができる。
この場合、 パネルガラスに波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのと きの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスを用いる とき は、 さ らに外光反射率を下げるこ とができ、 更なるコン トラス ト の向上が図れる。 パネルガラスの他の面、 即ち外面に反射防止膜 を形成する ときは、 さ らにコン ト ラス トの向上が図れる。
本発明に係るカラー陰極線管によれば、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mときの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスを 使用することによ り、 外光の反射率を大幅に低減するこ とができ る。 そして、 カラーフィルタ層と蛍光体層を有し、 少なく と も蛍 光体層を転写方式で形成した蛍光面を有するので、輝度を向上し、 あるいは輝度低下を極力抑えるこ とができる。 従って、 高輝度を 得つつ、 コン トラス トの良い画像を得るこ とができ る。
蛍光体層上の中間膜及びメ タルバ.ック層のいずれか一方、 ある いは両方を転写方式で形成すると きは、 メ タルバック層の内面の 反射面が平滑に形成するこ とができ、 よ り メ タルバック層での反 射効率が向上し、 輝度の向上を図るこ とができる。
蛍光体層上に直接メ タルパック層を転写方式で形成した蛍光面 を有する ときも、 メタルパック層の内面の反射面が平滑に形成す ることができ、 よ り メ タルパック層での反射効率が向上し、 輝度 の向上を図るこ とができる。
蛍光面の蛍光体層を、 蛍光体層が C r を含まない感光性蛍光体 層で形成するときは、 ベーキング処理後の輝度が従来よ り 向上す る。 また、 この蛍光体層の膜厚を 1 0 μ π!〜 1 5 μ mに設定する ときは、 最適輝度が得られる。 従って、 ラーフィルタ層と この よ うな蛍光体層を有する蛍光面を有することによ り、 輝度を向上 するこ とができる。 従って、 高輝度を得つつ、 コ ン ト ラス ト の良 い画像を得るこ とができる。
この場合、 パネルガラスに波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのと きの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスを用いる とき は、 さ らに外光反射率を下げるこ とができ、 更なるコ ン ト ラス ト の向上が図れる。 パネルガラスの他の面、 即ち外面に反射防止膜 を形成するときは、 さ らにコ ン ト ラス ト の向上が図れる。 図面の簡単な説明
図 1 は本発明に係るカラー陰極線管の一実施の形態を示す構 成図である。
図 2は本発明に係る力ラ一陰極線管の一実施の形態を示す要部 の断面図である o
図 3 は本発明に係る力ラ一陰極線管の他の実施の形態を示す要 部の断面図であ Ό
図 4は本発明に係る力ラ一陰極線管の他の実施の形態を示す要 部の断面図であ Ό
図 5 は本発明に係る力ラ一陰極線管の他の実施の形態を示す要 部の断面図であ
図 6 はティ ン トガラスを用いたパネルガラスの透過率特性を示 す特性図である o
図 7はカラーフィルタめ透過率特性を示す特性図である。
図 8 は本発明の説明に供する管面反射率測定の説明図である。 図 9 は本発明の説明に供する輝度と人間の知覚する明るさ との 関係を示す特性図である o
図 1 0は本発明の 明に供する蛍光体層の膜厚と相対輝度との 関係を示す特性図で る 図 1 1 は本発明に適用される蛍光体層とカラーフィルタ層が積 層された転写シ一 卜の例を示す断面図である。
図 1 '2は本発明に適用される蛍光体層の転写シ一 卜の例を示す 断面図である。
図 1 3は本発明に適用されるカラーフイノレタ層の転写シー トの 例を示す断面図である
図 1 4は本発明に適用される中間膜の転写シー 卜の例を示す断 面図である。
図 1 5は本発明に適用されるメ タ 7レノ ック層の転写シー トの例 を示す断面図でめる 発明を実施するための最良の形態
本発明の特徴の 1 は 、 転写法で形成したカラーフィルタ層付き の蛍光面と低透過率のパネゾレガラスを組み合わせ 、 ン 卜ラス ト の向上及び輝度の向上を図るよ う に構成するこ とである。
本発明の特徴の 2は 、 力ラーフィルタ付き蛍光面の蛍光体層の 膜厚を最適化して、 且つ C r を含まない感光性蛍光体層を使用し て、 輝度の向上を図り 、 ン ト ラ ス トの向上を図るよ うに構成す るこ とである。 更に、 平坦性が高く反射率の高いメ タルバック層 (例えばアルミニウム膜) の面を、 中間膜とメ タルバック層の面 の少なく と も一方を転写法で形成して作製することによ り、 輝度 向上を図つている。
先ず、 本発明の理解を容易にするために、 輝度 ( l u m i n a n c e ) と人間の知覚する明るさ ( b r i g h t n e s s ) の関 係、 及びコ ン ト ラス ト比について説明する。 例えばカラー陰極線 管に適用したときの、 一般にコン トラス ト比 Cは次のよ う に表さ れる。
コ ン ト ラス ト比 C =陰極線管の最大の輝度/陰極線管を消した ときの輝度となる。 ここで、 陰極線管を消したときの輝度とは、 照明の光 (外光) が管面で反射した反射光の輝度に相当する。 従 つて、 陰極線管の最大の輝度を B、 管面の反射率を R、 照明の光 の強さを E とする と、 コン トラス ト比は C = B / R X E となる。 一方、 輝度と人間が知覚する明るさ との関係は、 図 9 に示すグ ラフのよ う に表され、 一般に線形でない。 図 9 の関係から、 コン トラス トを、 管面上の知覚する最大の明るさ と最小の明るさの比 と定義する と、コン トラス トの改善には輝度の向上を図るよ り も、 最小輝度 (信号が無いときは 、 上述した外光が管面で反射した反 射光の輝度) を減じた方が有効であることが認められる 。 即ち、 管面の反射を抑えることがコン トラス トの改善に有利である。 ま た 、 同時対比効果によ りノ ゝ 里の輝度レベルが下がるとその近く に ある白色の輝度が上がつて見える という効果もあり、 知覚する明 るさが向上する。 本発明は、 このよ な知見を利用するものであ る ο
次に、 従来のスラ リ一法では、 蛍光体層の膜厚を厚 <する と蛍 光体ス トライプが接着力不足となり 、 パネルガラスから剥がれて しま う。 しかし、 転写法の場合は、 熱による接着力と光化学反応 によるパネルガラスへの接着力により 、 蛍光体層の膜厚を厚く し ても剥がれなく なる。 このため、 蛍光面に注入される電子線の侵 入深さに見合った厚さに蛍光体層の膜厚を制御するこ とが可能に なる。 図 1 0は、 加速電圧が 3 0 k Vと したときの蛍光体層の膜 厚 ( μ m ) と相対輝度の関係を示すグラフである。 最 Mな輝度を 得るには、 蛍光体層の膜厚は 1 0 μ m 〜 1 5 m、 好ましく は 1
3 At m ~ 1 4 μ πιとするのが良い。 転写法では、 膜厚がコン ト口 ールし易く 、蛍光体層の膜厚を、輝度が最適値となる上記膜厚( 1 0 〜 1 5 μ πι、 好ましく は 1 3 〜 1 4 / m ) に設定することがで きる。 スラ リ ー法では蛍光面を均一に作る必要から、.蛍光体層の 膜厚は、 上記最適値よ り も薄い膜厚 輝度が最適値にならない膜 厚) とならざるを得なかつに o
また、 従来のスラ ジ一法で蛍光体層を形成する場合、 感光剤と して重ク ム酸アンモンのよ う に C r を含んでいる。 このため、 陰極線管の製造過程でのベーキング処理のと きに 、 C r が蛍光体 粒子に反応して蛍光体の発光輝度を低下させる。 因みに、 C r が 含有している蛍光体層と 、 C r が含有していない蛍光体層を搔き 取りべ一キングを行い 、 その粉末輝度を比較してみる と C r含有 の蛍光体 の方が ト一タルで 3 %〜 5 %低下しているのが認めら れる。 本発明では、 転写方式で蛍光体層を形成する際に、 その転 写シー トの感光性蛍光体層には、 C r を含まない感光剤を有する 感光性蛍光体層 ·&τ用レ、るよ う にする。 従って、 転写方式で蛍光体 層を形成した場合、 C r を含まない分と膜厚が最適化された分と で輝度が 1 0 %〜 1 5 %改善される。
また、 メ タノレノ ック層を形成する前の中間膜の形成も、 転写法 で形成することが望まれる。 れに り、 平坦性の髙ぃメ タルバ ック層を形成するこ とが可能になる。 これによ り輝度が 5 %〜 1 0 %改善されている。 さ らに、 パネルガラスの外面に反射防止膜 を形成することで、 よ り コン トラス トの向上が図れる。
図 1 は、 本発明に係るカラー陰極線管の一実施の形態,を示す。 本実施の形態に係るカラー陰極線管 1 は、 陰極線管体 (ガラス管 体) 2の後述するパネルガラス 3の内面 3 a にカラー蛍光面 4が 形成され、 このカラー蛍光面 4に対向して色選別機構、 例えばァ パーチヤグリル 5が配置され、 ネックガラス 7内に電子銃 6が配 置されて成る。 8は偏向ヨークである。 このカラー陰極線管 1 で は、 電子銃 6から出射された赤 (R )、 緑 (G ) 及び青 (B ) に対 応した 3つの電子ビーム B R , B G 及び B B が偏向ヨーク 8 によ り、 水平、 垂直方向に偏向されながら色選別機構 5 を透過して蛍 光面 4に照射され、 所要のカラー画像が表示される。
本実施の形態に係るカラー陰極線管 1 においては、 特に、 パネ ルガラス 3 を低透過率のパネルガラス、 即ち波長 5 4 6 n m、 板 厚 2 O mmのときの光透過率が 5 5 %以下で 2 0 %以上 ( 5 5 % 〜 2 0 % ) であるパネルガラスで形成し、 蛍光面を構成する蛍光 体層、 あるいはカラーフィルタ層と蛍光体層の両方を転写方式で 形成した蛍光面 4 を有して構成される。 蛍光面 4は、 発光輝度を 最適値にするためには、 蛍光体層、 あるいは蛍光体層とカラーフ ィルタ層の両方を転写方式で形成する のが良い。
光透過率 5 5 %〜 2 0 %のガラス材と しては、 一般に呼ばれて いるティ ン トガラス、 ダークティ ン トガラスを用いるこ とができ る。 表 1 に、 ガラス肉厚 t が 1 0 . 1 6 mmと 2 0 mm、 光の波 長 5 4 6 n mのと きの各ガラス材の透過率を示す。
表 1
Figure imgf000013_0001
図 2は、 上記カラー陰極線管 1 におけるパネルガラス 3及ぴ蛍 光面 4の要部の一実施の形態を示す。 本実施の形態においては、 パネルガラ ス 3 を図 6 に示すよ う な透過率特性を有するパネルガ ラス (例えば、 日本電気硝子 (株) 製のティ ン トガラス : 板厚 t = 2 O mm) で形成し、 このパネルガラス 3 の內面 3 a に赤、 緑 及ぴ青の各色蛍光体層 1 3 〔 1 3 R, 1 3 G , 1 3 B〕 とこれら 蛍光体層 1 3 と同色の赤、 緑及び青のカラーフィルタ層 1 2 〔 1 2 R, 1 2 G , 1 2 B〕 を転写方式で形成したカラー蛍光面 4を 有して構成される。
蛍光面 4は、 光吸収層である例えばカーボン層 1 1 と、 各カー ボン層 1 1 間にパネ/レガラス 3の内面 3 a に接して赤色フィルタ 層 1 2 R及ぴ赤色蛍光体層 1 3 Rの 2層膜、 緑色フィルタ層 1 2 Gと緑色蛍光体層 1 3 Gの 2層膜、 青色フィルタ層 1 2 B と青色 蛍光体層 1 3 Bの 2層膜とが形成され、 蛍光体層 1 3 [ 1 3 R , 1 3 G , 1 3 B ] 上に中間膜 (図示せず) を介してメ タルパック 層となる例えばアルミニウム反射膜 1 5が形成されて成る。 カー ボン層 1 1、 各色蛍光体層 1 3は、 本例ではス トライプ状に形成 される。
各色蛍光体は、 従来のカラー陰極線管と全く 同じ J I S規格の P— 2 2蛍光体を使用するこ とができる。 カラーフィルタ層 1 2 に分散される顔料、 即ち無機金属酸化物の一例を次に示す。 赤色 フィルタ層 1 2 Rの顔料には、 F e 2 O 3 が用レヽられる。 緑色フ ィルタ層 1 2 Gの顔料には、 T i O 2 · N i O · Z n Oが用いら れる。 青色フィルタ層 1 2 Bの顔料には、 C o O · A 1 2 O 3 が 用いられる。
本例では、 図 7 に示すよ うな特性を有する赤色、 緑色、 青色の 各カラーフィルタ層 1 2 R, 1 2 G, 1 2 Bが転写法で形成され、 各色蛍光体層 1 3 R, 1 3 G, 1 3 B , 中間膜が転写方式で形成 される。 図 7において、 2 9 Rは赤色フィルタの特性、 2 9 Gは 緑色フィルタの特性、 2 9 Βは青色フィルタの特性を示す。
図 1 2は、 蛍光体層 1 3 を転写方式で形成する際に使用する転 写シー トの例を示す。 また、 図 1 4は、 中間膜を転写方式で形成 する際に使用する転写シー トの例を示す。 蛍光体層の転写シー ト 2 2は、 支持体となるベースフィルム 3 1 の上に、 例えば熱可塑 性樹脂からなるク ッショ ン層 3 2、. 感光性蛍光体層 1 3、 感光性 接着層 3 3が順次形成され、 表面に感光性接着層 3 3 を保護する 力ノ ーフィルム 3 4が形成されて成る。 こ こで、 感光性蛍光体層
1 3では 、 感光剤と して C r を含有しない感光剤が使用される。 この転写シ一ト 2 2 は各色毎に用意される。 中間膜の転写シー ト
2 4は、 支持体となるべ一スフ イ ノレム 3 1 の上に、 例えば熱可塑 性樹脂からなるク シヨ ン層 3 2、 中間膜 1 4、 感光性接着層 3
3が順次形成され 、 表面に感光性接着層 3 3 を保護するカバーフ ィルム 3 4が形成されて成る。
転"^シ一卜 2 2 、 2 4 を使用する ときは、 次のよ フ に行う。 先 ず 、 第 1色目の蛍光体層の転写シー ト 2 2の力パーフイルム 3 4 を剥離した後、 予めカーボン層 1 1及ぴ各色フ ィ ルタ層 1 2 〔 1
2 R , 1 2 G , 1 2 B〕 が形成されたパネルガラス 3側に、 感光 性接着層 3 3が接着されるよ う に転写シー ト 2 2を配置し、 ベー スフィルム 3 1側よ り転写ローラで加熱 · 加庄して転写を行い、 ベ一スフィルム 3 1及びク ッショ ン層 3 2 を剥離する o れ【し ょ り 、 第 1色の感光性蛍光体層 1 3が感光性接着層 3 3 を介して接 着される o 次にゝ 色選別機構 5 を介してパネルガラス 3 の内部 3 a力 ら露光し、 現像して所定パターン、 本例ではス 卜ラィプ状の 第 1色蛍光体層 1 3 を形成する。同様の工程を繰り返して第 2色、 第 3色の蛍光体層 1 3を形成する。 次に、 中間膜の転写シー ト 2 4 のカバーフ ィ ルム 3 4 を剥離した後、 同様にして蛍光体層 1 3 及びカーボン層 1 1上を覆う よ う にして転写シー ト 2 2 を配置し、 ベース フ ィルム 3 1側よ り転^口一ラで加熱 · 加圧して転写を行 い、 ベースフィ ルム 3 1及ぴク ッシ ョ ン層 3 2を剥離する。 これ によ り、 表面が平坦な中間膜 1 4が接着される。 その後、 中間膜 上にメタルバック層、 例えばアルミニウム反射膜 1 5 を形成し、 ベーキング処理して目的のカラー蛍光面 4が形成される。
図 3は、 上記カラー陰極線管 1 におけるパネルガラス 3及び蛍 光面 4の要部の他の実施の形態を示す。本実施の形態においては、 図 2 と同様の構成のパネルガラス 3及ぴ蛍光面 4を有し、 更にパ ネルガラス 3 の表面 3 b に反射防止フィルム 1 6 を光学的に貼り 付けて構成される。 本例の反射防止フィルム 1 6 は、 鏡面反射率 力 S 0 . 5 %、 透過率が 9 5 %のフ ィ ルムを用レ、る。
図 2及ぴ図 3の構成を備え.た本実施の形態のカラー陰極線管 1 の管面反射率と輝度を測定した結果を、 従来のカラー陰極線管と 比較して表 2 に示す。 表 2において、 管面反射率の測定は図 8 に 示すよ う に、 カラー陰極線管 1 の管面 3 Bに垂直方向に対して 4 5 °方向から入射光 L i を入れ、 垂直方向から測定を行った。 1 7 は測定方向を示す。 白色輝度は色温度 1 0 0 0 0 Kにおける輝度 である。
従来管はパネルガラスをティ ン トガラスで形成し、 蛍光面での カラーフ ィ ルタはなく 、 且つ蛍光体層及ぴ中間膜をスラ リ ー法で 形成したものである。 この従来管を 1 0 0 %と した相対値で比較 した。
表 2
Figure imgf000016_0001
表 2から、 本実施の形態に係る図 2及ぴ図 3 のカラーフ ィルタ 付き蛍光面 4 を有した力ラー陰極線管 1 は、 蛍光体層 1 3及ぴ中 間膜 1 4を転写方式で形成されているため、 蛍光体層 1 3 の膜厚 が最適化され、 且つメタルバック層となるアルミニウム反射膜 1 5の反射面 (内面) が平滑化される。 その結果、 輝度の最適化が 図られ、 9 0 %、 9 3 %の輝度が得られ従来管に比べて大きな輝 度低下がない。また、 R G Bカラーフ ィルタを適用しているため、 管面反射率が従来管に比べて 4 0 %、 3 9 %と大きく低下してい ることが認められる。従って、本実施の形態のカラー陰極線管は、 輝度の低下を極力抑えながらコン ト ラス トの向-上を図ることがで きる。
また、 転写方式でカラーフ ィルタ層 1 2、 蛍光体層 1 3及ぴ中 間膜 1 4を形成した力ラー陰極線管の特性も表 2 と同等であるこ とを認めた。
なお、 カラーフ ィルタ 1 2 と蛍光体層 1 3 を転写方式で形成す る際に使用する転写シー 卜の例を図 1 1 に示す。 本例の転写シー ト 2 1 は、 支持体となるベ一スフ イ ルム 3 1 の上に、 例えば熱可 塑性榭脂からなるク ッシ 3 ン層 3 2、 感光性蛍光体層 1 3 、 この 蛍光体層と同色のカラーフィルタ層 1 2、 感光性接着層 3 3が順 次形成され、 表面に感光性接着層 3 3 を保護する力バ ―フ イ ルム
3 4が形成されて成 。 この転写シー ト 3 1 は、 各色毎に用意さ れる。 使用すると きは、 第 1色目の転写シー ト 3 1 を力パーフィ ルム 3 4 を剥離した後、 感光性接着層 3 3が予めカーボン層 1 1 が形成されたパネルガラス 3側に接着されるよ う に配置し 、 ベ一 ス フイ ルム 3 1側よ り転写 一ラで加熱 · 加圧して転写を行い、 ベースフイノレム 3 1及びク クショ ン層 3 2 を剥離する - o v ~~れによ り、 感光性蛍光体層 1 3 、 力ラ一フィルタ層 1 2の 2層膜が感光 性接着層 3 3 を介して接着される 。 次に、 色選別機構 5 を介して パネノレガラス 3の内部から露光し 、 現像して第 1色の蛍光体層 1
3及ぴカラーフ ィ ノレタ層 1 2を形成する。 同様の工程を繰り返し て第 2色、 第 3色の蛍光体層 1 3及びカラーフィルタ 1 2を形成 する。 その後、 中間膜、 メ タルノ ック層の例えば了ル 、 、、—ゥム反 射膜 1 5 を形成するよ う になす。
図 4は、 上記カラー陰極線管 1 におけるパネルガラス 3及ぴ蛍 光面 4の要部の他の実施の形態を示す。本実施の形態においては、 パネルガラス 3 を図 2 と同様のティ ン トガラスによるパネルガラ スを使用し、 カラーフィルタ層を赤色フィルタ層 1 2 R及ぴ青色 フィルタ層 .1 2 Bのみと してスラ リー法で形成し、 さ らに蛍光体 層 1 3 [ 1 3 R , 1 3 G , 1 3 B〕 を転写方式で形成した蛍光面 4 を有して成る。
また、 本実施の形態では、 図 4 と同様の構成において、 そのパ ネルガラス 3の表面に図 3 と同様の反射防止膜 1 6 を貼着した力 ラー陰極線管を構成した。
図 4の構成、 さ らに反射防止膜を貼着した構成を備えた本実施 の形態のカラー陰極線管 1 の管面反射率と輝度を測定した結果を 従来のカラー陰極線管と比較して表 3 に示す。 同表は前述の表 2 と同じ条件での評価である。
表 3
Figure imgf000018_0001
表 3から、 本実施の形態に係る図 4のカラーフィルタ付き蛍光 面 4 を有したカラー陰極線管 1 は、 図 2、 図 3 ど同様に輝度の最 適化が図られ、 9 5 %、 9 8 %の輝度が得られ従来管に比べて大 きな輝度低下がない。また、管面反射率も従来管に比べて 5 0 %、 4 9 %と.大き く低下しているこ とが認められる。 従って、 本実施 の形態のカラー陰極線管は、 輝度の低下を極力抑えながらコ ン ト ラス トの向上を図るこ とができる。
また、 図 4 と同様の構成において、 転写方式でカラーフィルタ 層 1 2、 蛍光体層 1 3及び中間膜 1 4を形成したカラー陰極線管 の特性も表 3 と同等であることを めに。
図 5は 、 上記カラー陰極線管 1 におけるパネルガラス 3及び蛍 光面 4の要部の他の実施の形態を示す。本実施の形態においては、 パネルガラス 3を図 2 と同様のティ ン トガラスによるパネルガラ スを使用し 、 カラーフィノレタ層を青色フィルタ層 1 2 Bのみと し てス ラ リ -—法で形成し、 さ らに蛍光体層. 1 3 〔 1 3 R, 1 3 G,
1 3 B〕 を転写方式で形成した蛍光面 4を有して成る。
また、 本実施の形態では、 図 5 と同様の構成において、 そのパ ネルガラス 3の表面に図 3 と同様の反射防止膜 1 6 を貼着した力 ラー陰極線管を構成した。
図 5の構成、 さ らに反射防止膜を貼着した構成を備えた本実施 の形態の力ラー陰極線管 1 の管面反射率と輝度を測定した結果を 従来の力ラ一陰極線管と比較して表 4に示す。 同表は前述の表 2 と同じ条件での評価である。
表 4
Figure imgf000019_0001
表 4から、 本実施の形態に係る図 5のカラーフ ィルタ付き蛍光 面 4を有したカラー陰極線管 1 は、 図 2、 図 3 と同様に輝度の最 適化が図られ、 従来管に比べて大きな輝度 1 1 0 %、 1 1 3 %が 得られる。 また 、 管面反射率も従来管に比ベて 7 0 % 、 6 9 %と 大き く低下しているこ とが認められる。 従つて、 本実施の形態の 力ラー陰極線管は 、 輝度を向上しながらコン トラス トの向上を図 るこ とができる o
また、 図 5 と 様の構成において、 転写方式でカラーフイ ノレタ 層 1 2、 蛍光体層 1 3及ぴ中間膜 1 4を形成したカラ一陰極線管 の特性も表 4 と 等であることを認めた。
上例では、 蛍光体層を転写方式で形成したが、 その他、 カラー フィルタ層を転写方式で形成するこ と も可能である。 この場合の 転写シー トの例を図 1 3に示す。 このカラーフイ ノレタ層の転写シ ト 2 3は、 支持体となるベースフィルム 3 1 の上に 、 例えば熱 可塑性樹脂からなるク ッショ ン層 3 2、 力ラーフィノレタ層 1 2、 感光性接着層 3 3が順次形成され、 表面に感光性接着層 3 3 を保 護する力パーフィルム 3 4が形成されて成 Ό o
上例では、 メ タルパック層となる例えばアルミ ニゥム反射膜 1
5を蒸着で形成したが、 転写方式で形成すること も可能である。 この場合の転写シ一トの例を図 1 5 に示す 。 このメ タノレノ ック層 の転写シー ト 2 5 は、 支持体となるベースフイ ノレム 3 1 の上に、 例えば熱可塑性樹脂からなるク ッシヨ ン層 3 2、メ タルバック層、 例えばアルミ二クム膜 1 5、 感光性接着層 3 3が順次形成され、 表面に感光性接 層 3 3 を保護するカバーフィルム 3 4が形成さ れて成る。
上述したよ う に、 本実施の形態に係るカラー陰極線管 1 によれ ば、 従来相反していた輝度と管面の黒さ、 いわゆる低管面反射率 を、 低透過率パネルガラス とカラーフィルタ技術と転写法とによ り解決し、 輝度低下を抑制しあるいは輝度の向上を図 りつつ、 コ ン トラス トが非常に良い画像を得るこ とができる。 特に、 転写法で蛍光体層を形成するときは、 膜厚を最適輝度が 得られる値に制御することができ、 輝度の向上を図るこ とができ る。 さ らに、 転写シー トの蛍光体層は、 C r を含有しない感光剤 を使用しているので、 その分、 輝度の向上が図れる。 更に、 中間 膜層、 メ タルパック層の少なく とも一方を転写法で作製し、 メ タ ルバック層となる A 1 膜の面の平坦性を上げるこ とによ り 、 更に 輝度向上が図れる。 この転写法による蛍光体層の形成と低透過率 のパネルガラスの組み合わせで輝度及ぴコン トラス トが両立した カラー陰極線管を提供することができる。
転写法を用いて、 カラーフィルタ層と蛍光体層を同時に形成す るときは、 製造工程数が、 従来のスラ リー法に比べて低減するこ とができる。
また、 本発明のカラー陰極線管の他の実施の形態と しては、 パ ネルガラス 3の外面に、 カラーフィルタ 1 2 〔 1 2 R, 1 2 G , 1 2 B ] と蛍光体層 1 3 〔 1 3 R, 1 3 G , 1 3 B〕 を有する蛍 光面 4を形成し、 前述した転写シー ト 2 1 または 2 2 を用いて蛍 光体層 1 3 を C r の含まない感光性蛍光体層 1 3 による転写方式 で形成し、 且つ蛍光体層 1 3 の膜厚を 1 0 /i m〜 l 5 ;i mと して 構成される。 パネルガラス 3 と しては、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのときの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスを 用いるこ とが好ま しい。
本実施の形態に係るカラー陰極線管によれば、 転写シー ト 2 1 または 2 2を用いて蛍光体層 1 3 を C r の含まない感光性蛍光体 層 1 3による転写方式で形成することによ り、 ベーキング処理後 の輝度がスラ リ ー法による場合に比べて向上する。 同時に、 蛍光 体層の膜厚を 1 Ο μ π!〜 1 5 μ πιに設定することができるので、 最適な輝度を得ることができる。 従って、 輝度を向上レて画像の コン トラス トを向上するこ とができる。 さ らに、 パネルガラス 3 を波長 5 4 6 n m、 板厚 2 O mmのと きの光透過率が 5.5 %〜 2 0 %であるパネルガラスを用いるこ とで、 更に画像のコン トラス トを向上することができる。
本実施の形態は、上記のカラー陰極線管 1 をセッ トに組み込み、 テレビジョ ン受像機、 ディスプレイモニタなどの表示装置と して 構成する。
かかる表示装置によれば、 輝度を向上し、 あるいは輝度劣化を 極力抑えつつ、 コン トラス トの良い表示画像が得られる。
上例では、 本発明をカラー陰極線管及びこれを備えた表示装置 に適用したが、 その他、 プラズマディスプレイ ( P D P )、 電界放 出型ディスプレイ ( F E D) 等の表示装置にも本発明を適用する こ とができる。

Claims

請求の範囲
1 . 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 O m mのと きの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスの内面に、 カラーフィルタ層と蛍光体 層を有する蛍光面が形成され、 少なく と も前記蛍光体層が転写方 式で形成されて成ることを特徴とする表示装置。
2 . 蛍光体層上の中間膜及ぴメ タルパック層のいずれか一方、 あ るいは両方が転写方式で形成された蛍光面を有して成ることを特 徴とする請求の範囲第 1項記載の表示装置。
3 . 蛍光面上に直接メ タルパック層が転写方式で形成された蛍光 面を有して成るこ とを特徴とする請求の範囲第 1項記載の表示装 置。
4 . パネルガラスの内面に、 カラーフィルタ と蛍光体層を有する 蛍光面が形成され、 前記蛍光体層が C r を含まない感光性蛍光体 層を用いた転写方式で形成され、 且つ該蛍光体層の膜厚が 1 0 μ πι〜 1 5 μ πιであるこ とを特徴とする表示装置。
5 . 前記パネルガラスに、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのと き の光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるパネルガラスを用いて成る こ とを特徴とする請求の範囲第 4項記載の表示装置。
6 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成ること を特徴とする請求の範囲第 1項記載の表示装置。
7 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成るこ と を特徴とする請求の範囲第 2項記載の表示装置。
8 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成るこ と を特徴とする請求の範囲第 3項記載の表示装置。
9 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成ること を特徴とする請求の範囲第 4項記載の表示装置。
1 0 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成るこ とを特徴とする請求の範囲第 5項記載の表示装置。
1 1 . 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのとき の光透過率が 5 5 %
〜 2 0 %であるパネノレガラスの内面に、 力ラーフイ ノレタ層と蛍光 体層を有する蛍光面が形成され、 少なく とも前記蛍光体層が転写 方式で形成されて成ること を特徴とする力ラー陰極線管。
1 2 . 蛍光体層上の中間膜及ぴメ タノレノ ク層のいずれか一方、 めるいは両方が転写方式で形成された蛍光面を有して成ることを 特徴とする請求の範囲第 1 1項記載の力ラ一陰極線管。
1 3 . 蛍光面上に直接メタルバック層が転写方式で形成された蛍 光面を有して成ることを特徴とす o Ik永の範囲第 1 1項記载のカ ラ一陰極線管。
1 4 . パネルガラス の内面に、 力ラーフィルタ と蛍光体層を有す る蛍光面が形成され、 ¾υ記蛍光体層が C r を含まない感光性蛍光 体層を用いた転写方式で形成され 、 且つ該蛍光体層の膜厚が 1 0 β m 〜 1 5 μ mであるこ とを特徴とする力ラー陰極線管。
1 5 . 前記パネルガラスに、 波長 5 4 6 n m、 板厚 2 0 m mのと さの光透過率が 5 5 %〜 2 0 %であるノ ネルガラスを用いて成る とを特徴とする請求の範囲第 1 4項記載のカラー陰極線管。
1 6 . 前記パネルガラ スの外面に反射防止膜が形成されて成る ことを特徴とする請求の範囲第 1 1項記載のカラー陰極線管。
1 7 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成るこ とを特徴とする請求の範囲第 1 2項記載のカラー陰極線管。
1 8 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成るこ とを特徴とする請求の範囲第 1 3項記載のカラー陰極線管。
1 9 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成るこ とを特徴とする請求の範囲第 1 4項記載のカラー陰極線管。
2 0 . 前記パネルガラスの外面に反射防止膜が形成されて成るこ とを特徴とする請求の範囲第 1 5項記載のカラー陰極線管。
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