WO2004002205A1 - 屋外設置パワーコンディショナ装置 - Google Patents

Abstract

　筐体（１）を、外箱（２）と、蓋（３）とで構成する。外箱（２）は、外箱（２）の上面側で、かつ開口部（４）を規定する外周縁部（５）に設けられて、外箱（２）の外側に突出して延びる第１の突条部（７）を含み、蓋（３）は、第１の突条部（７）と対向する位置に設けられた第２の突条部（１０）を含む。外箱（２）の開口部（４）を蓋（３）で塞いだ状態において、第１および第２の突状部（７，１０）がこれらの延びる方向に沿って互いに密着する。これにより雨水または埃などの外的要因から内部を保護することができる。

Description

屋外設置パヮーコンディショナ装置 技術分野

この発明は、 独立した直流電源が発生する直流電力を交流電力に変換して、 家 庭用、 事務用の一般交流負荷、 または既存の商用電力系統に電力を供給する屋外 設置パワーコンディショナ装置に関する。 背景技術

太陽電池は、 有害な物質を排出しないシンプルでクリーンなエネルギ源として 知られており、 太陽光が照射されると直流電源として動作し直流電力を出力する。 太陽光発電システム用パワーコンディショナは、 太陽電池で生成した直流電力を 交流電力に変換して、 一般交流負荷または既存の商用電力系統に電力を供給する 役割を果たす。 太陽電池は、 住宅の屋根の上など太陽光を受ける場所に設置され るため、 太陽光発電システム用パワーコンデイショナも同様に屋外に設置される 場合が多くなっている。

このような屋外設置パワーコンディショナ装置を、 雨水、 埃または衝撃といつ た外的要因から保護するため、 屋外設置パヮーコンディショナ装置を収容する筐 体が用いられる。 図 2 2は、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置の筐 体を示す斜視図である。

図 2 2を参照して、 屋外設置パワーコンディショナ装置の筐体 2 0 1は、 パヮ 一コンデイショナを収容する外箱 2 0 2および蓋 2 0 3を備える。 外箱 2 0 2は、 側面方向の一面が開口しており、 この開口を塞ぐために蓋 2 0 3が用いられる。 外箱 2 0 2の開口正面側から複数のねじ 2 0 4を用いて、 蓋 2 0 3を外箱 2 0 2 へ止め付ける。

図 2 3は、 図 2 2中の外箱に収容された屋外設置パワーコンディショナ装置を 示す正面図である。 図 2 3を参照して、 外箱 2 0 2には、 商用電力系統 2 0 9お よび直流電源 2 0 8からの配線を接続するための入出力端子台 2 0 7、 ならびに 直流電力を交流電力に変換するための電力変換部 2 0 6が収容されている。 直流 電源 2 0 8および商用電力系統 2 0 9からの配線接続を工事する場合には、 ねじ 2 0 4を緩めて蓋 2 0 3を外箱 2 0 2から取り外し作業が行なわれる。

し力 し、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置の筐体 2 0 1では、 外 箱 2 0 2およぴ蓋 2 0 3の取付面の隙間から雨水などが内部に浸入すること防止 するため、 止め付け用のねじ 2 0 4の使用本数を増やして外箱 2 0 2および蓋 2 0 3の密着度を大きくする必要がある。 このようにねじ 2 0 4の使用本数を増や すと、 製造コストが上がり、 また外箱 2 0 2に蓋 2 0 3を取り付ける作業性が低 下するという問題が発生する。

また、 屋外設置パワーコンディショナ装置の筐体 2 0 1では、 ねじ 2 0 4によ る蓋 2 0 3の止め付けを筐体 2 0 1の正面側から行なっているため、 筐体 2 0 1 の美観が損なわれるという問題が発生する。

さらに、 配線接続の工事を行なうため蓋 2 0 3を外箱 2 0 2カゝら取り外す場合 に、 蓋 2 0 3の大きさが外箱 2 0 2の開口と同じ大きさであるため電力変換部 2 0 6が剥き出しの状態となる。 このような状態で配線接続の工事を行なえば、 作 業者が誤って電力変換部 2 0 6に接触したり傷付けたりするおそれがある。 また、 配線接続の作業中に、 外箱 2 0 2の内部に埃などの異物が混入する可能性も増大 する。

また、 異なる従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置として、 次のような ものがある。 図 2 4は、 その従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置の外 観を示す斜視図である。

図 2 4を参照して、 屋外設置パワーコンディショナ装置 3 0 1は、 外箱 3◦ 2 と、 外箱 3 0 2の正面側に設けられている開口部を塞ぐ蓋 3 0 4と、 取付け板 3 0 3とを備える。 取付け板 3 0 3が建造物外壁に取付けられて、 屋外設置パワー コンディショナ装置 3 0 1が屋外に設置される。 外箱 3 0 2の底面 3 0 2 aには 吸気口 3 0 5力 外箱 3 0 2の背面 3 0 2 bには排気口 3 0 6が設けられている。 吸気口 3 0 5は、 矩形の孔が複数列にわたって設けられている。 取付け板 3 0 3 は、 外箱 3 0 2の背面 3 0 2 b側に排気口 3 0 6と連通して設けられており、 そ の側面にはスリット部 3 0 7が設けられている。 図 2 5は、 図 2 4中の XXV— XXV線上に沿った断面図である。 図 2 5を参照 して、 外箱 3 0 2の内部には、 太陽電池などから出力された直流電力を交流電力 に変換する電力変換部 3 3 5が設けられている。 この電力変換部 3 3 5の中で最 も発熱するパワー素子 3 1 4力 外箱 3 0 2の底面 3 0 2 a上に取付けられたヒ —トシンク 3 1 1の表面に接するように設けられている。

外箱 3 0 2の上方では、 ファン支持部 3 1 7がねじ 3 1 8によって外箱 3 0 2 の背面 3 0 2 bに止め付けられている。 ファン支持部 3 1 7とヒートシンク 3 1 1との間に位置するように、 ファン 3 1 6がねじ 3 1 5 aおよび 3 1 5 bによつ てファン支持部 3 1 7に止め付けられている。 ファン 3 1 6内部には回転羽根が 設けられており、 矢印 3 3 1に示す方向に空気が送風される。 ファン 3 1 6によ つてファン支持部 3 1 7内に導入された空気は、 矢印 3 3 2に示す方向に流れて 排気口 3 0 6から排出される。 ファン 3 1 6は、 矢印 3 3 1に示す方向と矢印 3 3 2に示す方向とで形成される角度 が 9 0 ° となるように設けられている。 外箱 3 0 2の背面 3 0 2 bには、 上部引っ掛け部 3 2 0、 中央部引っ掛け部 3 3 3および下部ねじ止め部 3 1 9が設けられており、 これらの部分を取付け板 3 0 3の対向する部分に係止およびねじ止めして、 外箱 3 0 2を取付け板 3 0 3に 固定する。

図 2 6は、 図 2 4中の XXVI— XXVI線上に沿った断面図である。 図 2 6を用 いて、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置 3 0 1の冷却構造について 説明する。

図 2 6を参照して、 ファン 3 1 6内の回転羽根 3 2 9を稼働させることによつ て、 外箱 3 0 2の底面 3 0 2 aに設けられた吸気口 3 0 5から外部の冷たい空気 がヒートシンク 3 1 1内に取り込まれる。 ヒートシンク 3 1 1の内部は上下方向 に延びる羽根部によって複数の部屋に分かれており、 このように形成された各々 の部屋を空気が通過する。 パワー素子 3 1 4で発生する熱はヒートシンク 3 1 1 の羽根部に伝導しているため、 ヒートシンク 3 1 1内の羽根部と接触しながら空 気が通過することによって、 その羽根部が有する熱が奪われる。 その結果、 電力 変換部 3 3 5が冷却される。

ヒートシンク 3 1 1内の羽根部との熱交換により熱せられた空気は、 ヒートシ ンク 3 1 1の上方に移動し、 ファン 3 1 6の底面に設けられた孔 3 2 3、 および ファン支持部 3 1 7の底面に設けられた孔 3 2 4を通過してファン支持部 3 1 7 内に送られる。 ファン支持部 3 1 7内に送られた空気は、 一旦ファン支持部 3 1 7の上面に当たる。 上面に当たった空気の約 5 0 %が、 排気口 3 0 6側の矢印 3 2 6に示す方向に流れ、 残りの約 5 0 %が排気口 3 0 6とは反対側の矢印 3 2 7 に示す方向に流れてファン支持部 3 1 7内を循環する。

排気口 3 0 6から排出された空気は、 取付け板 3 0 3によって形成される空間 を通過してスリ ット部 3 0 7より排出される。 この際、 空気は矢印 3 2 8に示す 方向に流れるため、 一旦取付け板 3 0 3に当たってスリット部 3 0 7より屋外設 置パワーコンディショナ装置 3 0 1の外部に排出される。

このように外部の冷たい空気を積極的に取り込みこの空気によつて内部の空冷 を行なう冷却構造においては、 熱交換を行なった空気をスムーズに装置外部に排 出することが必要である。 また、 屋外設置パワーコンディショナ装置の筐体は、 雨水や埃といった外的要因から筐体内部に設けられた電子機器を保護しなければ ならない。 さらに、 外部の空気を取り込むファンはモータ駆動であって消耗品で あるため寿命がくると交換する。 このため、 ファンのメンテナンスが容易に行な えなければならない。

し力、し、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置 3 0 1では、 ファン 3 1 6によって送り出される空気の流れる方向と、 排気口 3 0 6から排出される空 気の流れる方向とが相対的に垂直の関係にあつたため、 ファン 3 1 6に吸い込ま れた空気が効率良く外箱 3 0 2の外部に排出されない。 また、 取付け板 3 0 3の 内部においても空気はー且取付け板 3 0 3に当たるため、 スリツト部 3 0 7から 屋外設置パワーコンディショナ装置 3 0 1の外部に効率良く排出されない。 以上 のような理由により、 ヒートシンク 3 1 1における電力変換部 3 3 5の冷却効率 が低下し、 電力変換部 3 3 5の温度上昇を十分に抑えることができないおそれが ある。

また、 吸気口 3 0 5および排気口 3 0 6の開口面積を大きくすることによって、 外箱 3 0 2内部により多くの空気を取り込み冷却効率を向上させようとした場合、 暴風雨時などに吸気口 3 0 5および排気口 3 0 6から外箱 3 0 2内に雨水が浸入 するというおそれがある。

さらに、 ファン 3 1 6のメンテナンスのためファン 3 1 6を外箱 3 0 2から取 り外そうとすると、 ねじ 3 1 5 aおよび 3 1 5 bを外す際にヒートシング 3 1 1 および電力変換部 3 3 5との干渉が問題となる。 このため、 まずねじ 3 1 8を緩 めてファン支持部 3 1 7を外箱 3 0 2力、ら取り外し、 その後さらにねじ 3 1 5 a および 3 1 5 bを緩めて、 ファン支持部 3 1 7からファン 3 1 6を取り外す必要 がある。 このような作業を行なうことは手間がかかり、 ファン 3 1 6のメンテナ ンス時の作業十生が損なわれる。

さらに異なる従来技術の屋外設置パヮーコンディショナ装置としては、 特開平 1 1一 1 2 2 9 4 9号公報に記載されたようなものもある。 このパワーコンディ ショナ装置は、 筐体を備え、 この筐体の背面には、 排気口が設けられている。 排 気口からは、 筐体内部の電源装置を冷却した冷却風が排出される。 この筐体は、 外壁面に取り付けられる壁掛け板を介して取り付けられる。 このとき、 壁掛け板 と筐体の背面との間には間隔保持片が設けられている。 これにより排気口と外壁 面との間に隙間を形成して、 排気口が外壁に塞がれるのを防止している。

上記パワーコンディショナ装置においては、 冷却風を筐体の背面に設けた排気 口から排出している。 この排気口の周囲は外部に解放しているために、 排気口か ら筐体の内部に雨水が浸入しやすいという問題がある。 また、 筐体の背面と外壁 面との間に落ち葉などのゴミが堆積した場合には、 排気口がゴミにより塞がれる 恐れがある。 発明の開示

この発明の第 1の目的は、 屋外設置パワーコンディショナ装置を雨水または埃 などの外的要因から有効に保護し、 かつ美観性およびメンテナンス時の作業性に 優れた屋外設置パワーコンディショナ装置の筐体を提供することである。

この発明の第 2の目的は、 装置内部に取り込んだ空気を、 ファンを介して効率 良く排気するとともに、 雨水が吸気口および排気口から装置内部に浸入するのを 防止し、 さらには、 ファンのメンテナンス時の作業性に優れた屋外設置パワーコ ンディショナ装置を提供することである。 この発明の第 3の目的は、 排気路を確実に確保することができると共に、 その 内部への雨水の浸入を防止することができる屋外設置パワーコンディショナ装置 を提供することである。

この発明に従つた屋外設置パヮーコンディショナ装置は、 電力変換部を内部に 収容する筐体を備えている。 筐体は開口部が設けられた側面を有し、 電力変換部 を収容する外箱と、 開口部を塞ぐための蓋体とを備える。 外箱は、 外箱の上面側 で、 かつ開口部を規定する外周縁部に設けられて、 外箱の外側に突出して延びる 第 1の突条部を含み、 蓋体は、 第 1の突条部と対向する位置に設けられた第 2の 突条部を含む。 外箱の開口部を蓋体で塞いだ状態において、 第 1および第 2の突 条部が第 1および第 2の突条部の延びる方向に沿って互いに密着する。

このように構成された屋外設置パヮーコンディショナ装置によれば、 第 1およ び第 2の突条部が第 1およぴ第 2の突条部の延びる方向に沿って密着しているた め、 屋外設置パワーコンディショナ装置の上面側に降り注ぐ雨水が、 外箱と蓋体 との隙間から筐体内部に浸入することを防止することができる。 また、 第 1およ び第 2の突条部を密着させるため、 第 1または第 2の突条部が一部となって形成 する凹部に他方の突条部を嵌め合わせる構造とすれば、 蓋体を外箱に固定する固 定手段を上面側で省略することができる。 これにより、 製造コストを削減するこ とができ、 また屋外設置パヮーコンディショナ装置の美観が良くなる。

また好ましくは、 外周縁部は、 開口部を取り囲むように形成され、 かつ開口部 が設けられた側面から突出するように設けられたリブ状体により構成される。 こ のように構成された屋外設置パヮーコンディショナ装置によれば、 外箱の開口部 における強度を向上させることができる。

また好ましくは、 第 1の突条部は、 第 1の突条部が設けられた外周縁部の一方 端から他方端まで延びている。 このように構成された屋外設置パワーコンディシ ョナ装置によれば、 屋外設置パワーコンディショナ装置の上面側に降り注ぐ雨水 を外周縁部の両側面側に誘導することができる。 外周縁部の両側面側に誘導され た雨水は、 重力により下方に導かれ排出されるため、 筐体内部に雨水が浸入しな レ、。

また好ましくは、 第 1または第 2の突条部は、 外箱の開口部を蓋体で塞ぐ時に、 他方の突条部を案内する部分を含む。 このように構成された屋外設置パヮーコン ディショナ装置によれば、 外箱の開口部を蓋体で塞ぐ時に一方の突条部は他方の 突条部により案内されるため、 スムーズに第 1および第 2の突条部を密着させた 状態とすることができる。 これにより、 外箱に蓋体を取り付ける際の作業性が向 上する。 また、 適切な位置に蓋体が取り付けられていないのに作業者が取り付け られたと勘違いし、 その際に開いた隙間から雨水が筐体内部に浸入することを防 止することができる。

また好ましくは、 蓋体は、 開口部と対向する面とは別の面に設けられて、 蓋体 を外箱に固定する第 1の固定手段をさらに含む。 このように構成された屋外設置 パワーコンディショナ装置によれば、 第 1の固定手段が筐体の正面側とは別の面 に設けられているため、 屋外設置パヮーコンディショナ装置の美観が良くなる。 また好ましくは、 屋外設置パヮーコンディショナ装置は、 保全作業を行なう必 要がない電力変換部と、 保全作業を行なう必要があるメンテナンス部とを備え、 蓋体は、 電力変換部を塞ぐ第 1の部分と、 メンテナンス部を塞ぐ第 2の部分とを 含む。 このように構成された屋外設置パワーコンディショナ装置によれば、 屋外 設置パワーコンディショナ装置をメンテナンスする場合に、 保全作業が必要なメ ンテナンス部を塞ぐ第 2の部分のみを取り外して、 必要な作業を行なうことがで きる。 このため、 作業時に埃などの異物が筐体内部に浸入することを防止できる。 また、 保全作業を行なう必要がない電力変換部に作業者が作業中誤って接触した り傷付けたりすることを防止できる。

また好ましくは、 第 1の部分を外箱に固定する第 2の固定手段は、 第 2の部分 によつて覆われている。 このように構成された屋外設置パヮーコンデイショナ装 置によれば、 第 1の部分を固定する第 2の固定手段は、 第 2の部分によって覆わ れて外観上見えないため、 筐体の美観を良くすることができる。 また、 第 1およ ぴ第 2の部分は外箱を完全に塞ぐように互いが隣接しているため、 このように第 2の固定手段を第 2の部分で覆うことが容易に可能となる。

また好ましくは、 第 2の部分は第 1の部分より下方に設けられ、 第 1および第 2の部分の各々は互いに対峙する先端部を有する。 第 2の部分の先端部は筐体の 内部に向って曲げられて傾斜面を形成しており、 第 1の部分の先端部を延長した „

線上に傾斜面が位置する。 このように構成された屋外設置機器の筐体によれば、 第 1の部分の外側表面から流れ落ちてきた雨水が、 第 1および第 2の部分が対峙 する位置に形成される隙間から筐体内部に浸入することを防止することができる。 また好ましくは、 筐体が吸気口と第 1の排気口とを有し、 筐体内に電力変換部 を冷却するファンを設けている。 このファンは、 吸気口から取り入れられた気体 を電力変換部を介して第 1の排気口へ流れるように送風する。 ファンから送り出 される気体の流れる方向と、 第 1の排気口から排出される気体の流れる方向とが 鋭角をなすように、 ファンが第 1の排気口に対して傾斜している。

このように構成された屋外設置パヮーコンディショナ装置によれば、 ファンに よって吸気口から取り入れられた気体は屋外設置パヮーコンディショナ装置の熱 源体としての電力変換部を冷却する。 ファンから送り出される気体の流れる方向 と、 第 1の排気口から排出される気体が流れる方向とが鋭角をなすようにして、 ファンと第 1の排気口との相対的な位置が決定されているため、 電力変換部と熱 交換が行なわれた空気が第 1の排気口から筐体の外部に効率良く排出される。 こ れにより、 筐体内に設けられた電力変換部の温度上昇を抑えることができる。 また好ましくは、 屋外設置パワーコンディショナ装置は、 第 1の排気口と連通 し、 かつ筐体と隣接して設けられた排気路形成部材をさらに備える。 排気路形成 部材は、 第 1の排気口から排出された気体を屋外設置パヮーコンディショナ装置 の外部に排出するための第 2の排気口を含む。 このように形成された屋外設置パ ヮーコンディショナ装置によれば、 筐体と隣接して第 1の排気口を覆うように排 気路形成部材を設けているため、 外部の雨水が直接第 1の排気口から筐体内に浸 入することを防止できる。 これにより、 筐体内に設けられた電力変換部などの電 子機器を雨水から保護することができる。

また好ましくは、 屋外設置パワーコンディショナ装置は、 第 1の排気口から第 2の排気口に向けて気体を案内する排気ガイドをさらに備える。 このように構成 された屋外設置パヮーコンディショナ装置によれば、 第 1の排気口から排出され た気体が排気ガイドによって第 2の排気口に導かれるため、 気体を効率良く屋外 設置パワーコンディショナ装置の外部に排出することができる。 これにより、 筐 体内に設けられた電力変換部の温度上昇をさらに抑えることができる。 また好ましくは、 屋外設置パワーコンディショナ装置は、 筐体の内部側で、 吸 気口を覆うように形成された防水部材をさらに備える。 防水部材は、 吸気口から 電力変換部に向けて気体を案内する吸気ガイドを含む。 このように構成された屋 外設置パヮーコンディショナ装置によれば、 暴風雨時などに雨水が吸気口から筐 体の内部に浸入することを防止できる。 これにより、 筐体内に設けられた電力変 換部などの電子機器を雨水から保護することができる。 また、 防水部材は吸気ガ ィドを有しているため、 吸気口から筐体内に取り込んだ空気を熱源体としての電 力変換部に向けて導くことができる。 このように外部の冷たい空気を電力変換部 に向けて効率良く導くことによって、 電力変換部の温度上昇をさらに抑えること ができる。

また好ましくは、 ファンは、 筐体から直接脱着可能に取り付けられている。 こ のように構成された屋外設置パヮーコンディショナ装置によれば、 ファンと連結 しているモータが寿命となった場合などに、 ファンを筐体から容易に取り外すこ とができる。 これにより、 ファンの交換が容易となりファンのメンテナンス時の 作業性が向上する。

また好ましくは、 筐体が、 吸気口と第 1の排気口とを有し、 筐体内には、 吸気 口から取り入れられた気体を、 電力変換部を介して第 1の排気口へ流れるように 送風して電力変換部を冷却するファンが設けられている。 筐体には、 排気路形成 部材が連結され、 排気路形成部材は、 第 1の排気口と連通して内部に排気路を形 成すると共に、 排気路内の気体を外部に排出する第 2の排気口を有している。 排 気路形成部材の上面は、 筐体から離れるに従って低くなるように傾斜している。 このように構成された屋外設置パヮーコンディショナ装置によると、 排気路形 成部材により、 筐体に設けた第 1の排気口からの排気路を確実に確保することが できる。 また、 この排気路形成部材により、 第 1の排気口への雨水などの浸入を 防止することができる。 さらに、 排気路形成部材の上面は、 筐体から離れるにし たがって低くなるように傾斜している。 これにより、 雨水が排気路形成部材の上 面に溜まらずに、 速やかに筐体と反対側に流れ落ちるようにすることができる。 排気路形成部材と筐体との間に繋ぎ目が存在する場合でも、 繋ぎ目からの雨水の 浸入を抑制することができる。 これらにより、 排気路を確保しながら、 筐体内の 電子機器を雨水から保護することができる。

また好ましくは、 第 2の排気口が第 1の排気口より下側に位置し、 第 1の排気 口の下端部に沿って、 排気路に突出する第 1の止水部材が設けられている。 この 屋外設置パワーコンディショナ装置の構成によると、 暴風雨などの際に、 風にあ おられた雨水が第 2の排気口から排気路内に浸入した場合でも、 第 1の止水部材 により筐体内への雨水の浸入を抑制することができる。

また好ましくは、 排気路の第 1の止水部材ょり下側に突出するように第 2の止 水部材を設け、 第 2の止水部材を、 第 1の止水部材が設けられた面に対向する面 に設けている。 この屋外設置パワーコンディショナ装置の構成によると、 第 2の 止水部材により、 雨水が筐体内にさらに浸入しにくくなる。

また好ましくは、 第 2の止水部材は、 排気路形成部材の上面に対して略直角を 成すように傾斜している。 この屋外設置パヮーコンディショナ装置の構成による と、 第 1の排気口から排出された、 暖かくなつた空気をスムーズに排気路内に案 内することができる。

また好ましくは、 第 2の排気口は、 排気路形成部材の右側面および左側面にそ れぞれ設けられている。 また、 右側面の第 2の排気口と第 1の排気口の右端との 間に形成される排気経路と、 左側面の第 2の排気口と第 1の排気口の左端との間 に形成される排気経路とを比較して、 その距離が長 、方の排気経路に位置する第 2の止水部材の突出長さは、 その距離が短い方の排気経路に位置する第 2の止水 部材の突出長さより長くなるように構成されている。 この屋外設置パワーコンデ イショナ装置の構成によると、 第 2の止水部材の排気効率に与える悪影響を最小 限にしながら、 筐体内への雨水の浸入を抑制することができる。

また好ましくは、 被着面に固定された排気路形成部材に対して筐体を係止する ことにより、 筐体が被着面に取り付けられる。 この屋外設置パワーコンディショ ナ装置の構成によると、 排気路形成部材により筐体を被着面に取り付けることが でき、 排気路の確保と、 筐体の取り付けを同時におこなうことができる。

また好ましくは、 第 1の排気口から排出された気体は、 排気路形成部材の上面 を構成する傾斜天板の下面に案内されて排気路の下部に導入される。 この屋外設 置パワーコンディショナ装置の構成によると、 傾斜天板により、 排気をスムーズ に排気路の下部に導入することができる。 また、 このようなガイド部材を別途設 ける場合に比べて、 部材点数を削減することができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 この発明の実施の形態 1における屋外設置パワーコンディショナ装置 の筐体を示す斜視図である。

図 2は、 図 1中の II— II線上に沿った断面図である。

図 3は、 図 1中の m— m線上に沿った断面図である。

図 4は、 図 1中の筐体において、 蓋が外箱に取り付けられた状態を示す断面図 である。

図 5は、 図 1中の筐体において、 盖を外箱に取り付ける過程を示す断面図であ る。

図 6は、 蓋を外箱に取り付けた状態における、 図 1中の VI— VI線上に沿った 断面図である。

図 7は、 図 1中の筐体に収容される太陽光発電システム用パワーコンディショ ナの回路図である。

図 8は、 図 1中の外箱に収容された状態の太陽光発電システム用パワーコンデ イショナを示す正面図である。

図 9は、 この発明の実施の形態 2における屋外設置パワーコンディショナ装置 の筐体を示す斜視図である。

図 1 0は、 図 9中の筐体に収容された状態の太陽光発電システム用パワーコン ディショナを示す正面図である。

図 1 1は、 蓋を外箱に取り付けた状態における、 図 9中の XI—XI線上に沿つ た断面図である。

図 1 2は、 蓋を外箱に取り付けた状態における、 図 9中の XII— XII線上に沿 つた断面図である。

図 1 3は、 この発明の実施の形態 3における屋外設置パワーコンデイショナ装 置の構造を示す、 正面側から見た斜視図である。

図 1 4は、 図 1 3中の XIV— XIV線上に沿った断面図である。 図 1 5は、 図 1 3中の XV— XV線上に沿った断面図である。

図 1 6 Aから図 1 6 Dは、 排気路形成部材の構造を示し、 図 1 6 Aは正面図、 図 1 6 Bは側面図、 図 1 6 Cは底面図、 図 1 6 Dは上面図である。

図 1 7は、 屋外設置パワーコンディショナ装置を用いたシステムの回路図であ る。

図 1 8は、 図 1 3中の XVIII— XVIII線上に沿った断面図である。

図 1 9は、 この発明の実施の形態 3における屋外設置パワーコンデイショナ装 置の構造を示す、 背面側から見た斜視図である。

図 2 0は、 この発明の実施の形態 4における屋外設置パワーコンデイショナ装 置の構造を示す、 正面側から見た斜視図である。

図 2 1は、 図 2 0中の XXI— XXI線上に沿った断面図である。

図 2 2は、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置の筐体を示す斜視図 である。

図 2 3は、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置を示す正面図である。 図 2 4は、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置の外観を示す斜視図 である。

図 2 5は、 図 2 4中の XXV— XXV線上に沿った断面図である。

図 2 6は、 図 2 4中の XXVI—XXVI線上に沿った断面図である。 発明を実施するための最良の形態

この発明の各実施の形態について、 図面を参照して説明する。

(実施の形態 1 )

図 1は、 この発明の実施の形態 1における屋外設置パワーコンディショナ装置 の筐体を示す斜視図である。 図 1を参照して、 屋外に設置される電力変換部を収 容する筐体 1は、 外箱 2および蓋 3を備える。 外箱 2および蓋 3は金属材料によ り形成されている。 また外箱 2および蓋 3は、 筐体 1の表面に段差が生じないよ うに、 互いの取り付け面の大きさが等しくなるように形成されており、 筐体 1の 美観性の向上が図られている。

外箱 2の 4つの側面の一つである、 正面 2 bには、 開口部 4が設けられている。 開口部 4の周縁部分には、 正面 2 bから突出するようにして外周縁部 5が形成さ れている。 外周縁部 5の上面 5 mには、 板部材 7が上面 5 mの一方端 1 5から他 方端 1 6にわたつて設けられている。 外周縁部 5の底面 5 nには、 蓋 3を外箱 2 に止め付けるためのねじ孔 8 bが複数形成されている。 なお、 本実施の形態では 開口部 4の周縁部分に外周縁部 5を形成し、 この外周縁部 5に板部材 7を設けた 力 外周縁部 5を形成せず板部材 7を開口部 4を規定する正面 2 bの上面 2 a側 に直接取り付けてもよい。 また、 蓋 3を外箱 2に止め付ける手段はねじによる場 合に限られず、 嵌め込みを用いた構造であっても良い。

蓋 3の上面 3 mには、 蓋 3を外箱 2に取り付けた状態において板部材 7と対向 する位置に板部材 1 0が設けられている。 蓋 3の底面 3 nには、 蓋 3を外箱²に 取り付けた状態においてねじ孔 8 bと一致する位置に第 1の固定手段としての孔 8 aが複数設けられている。

図 2は、 図 1中の II一 II線上に沿った断面図である。 図 2を参照して、 板部材 7は、 外周縁部 5の上面 5 mから突出するように延びている。 その後開口部 4の 方向に向って折れ曲がり案内部 7 aを形成している。 この際折れ曲がる角度 2 2 は 9 0度より大きく、 案内部 7 aが傾斜した状態に形成されている。 スポット溶 接により板部材 7が外周縁部 5に取り付けられている。

図 3は、 図 1中の ΙΠ— ΙΠ線上に沿った断面図である。 図 3を参照して、 板部 材 1 0は、 蓋 3の上面 3 mから内側に突出するように延びている。 スポット溶接 により板部材 1 0が蓋 3に取り付けられている。

図 4は、 図 1中の筐体において、 蓋が外箱に取り付けられた状態を示す断面図 である。 図 4は、 板部材 7および 1 0が密着する部分の断面図を示している。 図 4を参照して、 蓋 3の裏面 3 、 および裏面 3 pと向い合う板部材 1 0の面 1 0 mにより凹部が形成されている。 外周縁部 5の端面 5 p、 および面 1 0 mと向い 合う板部材 7の面 7 mにより凸部が形成されている。 蓋 3を外箱 2に取り付けた 状態において、 このように形成される外箱 2の凸部に蓋 3の凹部が挿入される。 その結果、 板部材 7の面 7 mおよび板部材 1 0の面 1 0 mは密着した状態となる。 また、 板部材 7および 1 0は、 互いに対向して位置しその断面形状は一方端 1 5 から他方端 1 6にわたつて同一であるため、 密着した状態は一方端 1 5から他方 端 1 6にわたつて実現される。

なお、 板部材 7および 1 0の面 7 mおよび 1 O mの密着度をより大きくするた め、 面 7 raまたは 1 0 mに耐候性を有する防水パツキン部材を貼り合わせてもよ い。 防水パッキン部材を用いた場合には、 面 7 mおよび 1 O mが互いの接触によ り傷付くことを防止できるという効果を有する。

図 5は、 図 1中の筐体において、 蓋を外箱に取り付けている過程を示す断面図 である。 図 5に示す断面は図 4に示す断面に相当する。 図 5を参照して、 蓋 3を 外箱 2に取り付ける場合、 最初に板部材 1 0の端面 1 0 nが案内部 7 aの案内面 7 nに接触する。 案内面 7 nは傾斜しているため、 端面 1 0 nは案内面 7 nから 面 7 mにスムーズに案内される。 この際、 蓋 3は案内面 7 nの傾きに合わせて傾 いた状態で移動する。 そして、 蓋 3の上面と外箱 2の上面とが同一高さとなる状 態において、 蓋 3の下方を外箱 2に向けて押し込む。 以上の作業により、 蓋 3を 外箱 2に取り付けて板部材 7の面 7 mおよび扳部材 1 0の面 1 O mを密着させる ことができる。

図 6は、 蓋を外箱に取り付けた状態における、 図 1中の VI— VI線上に沿った 断面図である。 図 6を参照して、 外箱 2およぴ蓋 3は、 孔 8 aおよびねじ孔 8 b を用いて、 ねじ 3 1によって止め付けられている。 また、 外周縁部 5の上面 5 m と蓋 3の上面 3 mとの間には空間 3 2が形成されている。 同様に側面側には空間 3 3が形成されている。 筐体 1に降り注いだ雨水は、 外箱 2の上面 2 aと蓋 3の 上面 3 mとの隙間から外周縁部 5の上面 5 m上に浸入する。 し力 し、 板部材 7お よび 1 0は互いに密着しているため、 雨水は外箱 2の内部に浸入しない。 雨水は、 板部材 7および 1 0の背面側に形成された空間 3 2を通り両側面に形成された空 間 3 3に導かれる。 その後、 外周縁部 5のコー^ ~一部 3 4に設けられた図示しな い蓋 3との隙間から筐体 1の外部に排出される。

図 7は、 図 1中の筐体に収容される太陽光発電システム用パワーコンディショ ナの回路図である。 図 7を参照して、 太陽光発電システム用パワーコンディショ ナは、 入出力端子台 5 1および電力変換部 5 4を備える。 電力変換部 5 4は、 ス ィツチング素子などの主回路部品 5 2、 およびマイコンなどの制御回路部品 5 3 から構成されている。 筐体 1の外部には、 直流電源 5 5、 商用電力系統 5 7およ ぴ家庭内電気負荷 5 6が形成されている。 入出力端子台 5 1には、 直流電源 5 5、 商用電力系統 5 7および家庭内電気負荷 5 6からの配線、 ならびに電力変換部 5 4からの配線が接続されている。 筐体 1内部の太陽光発電システム用パワーコン ディショナは、 入出力端子台 5 1を介してアース線 5 8によって大地に接地され ている。

このように構成された太陽光発電システム用パワーコンディショナは、 太陽電 池によって生成され直流電源 5 5から出力された直流電力を、 電力変換部 5 4で 周波数 5 0 / 6 O H zの交流電力に変換する。 そしてその交流電力を商用電力系 統 5 7または家庭内電気負荷 5 6に供給する。

図 8は、 図 1中の外箱に収容された状態の太陽光発電システム用パワーコンデ イショナを示す正面図である。 図 8を参照して、 電力変換部 5 4が外箱 2の上方 に、 入出力端子台 5 1が外箱 2の下方に取り付けられている。 入出力端子台 5 1 よりさらに下方には、 入出力端子台 5 1からの配線を外部の直流電源 5 5、 商用 電力系統 5 7または家庭内電気負荷 5 6に導くための配線孔 6 1が複数設けられ ている。

なお、 本実施の形態においては、 本発明を太陽光発電システム用パワーコンデ ィショナに適用したが、 燃料電池などの直流電源を使用した他のシステム用パヮ 一コンデイショナに適用してもよい。

このように構成された屋外設置パヮーコンディショナ装置の筐体 1によれば、 板部材 7および 1 0がー方端 1 5から他方端 1 6にわたつて密着しているため、 筐体 1に降り注いだ雨水が外周縁部 5の上面 5 mから外箱 2の内部に浸入するこ とを防止することができる。 雨水は外周縁部 5の両側面側から下方に導かれ排出 されるため、 筐体 1に収容したパワーコデイショナを雨水から保護することがで きる。 また、 蓋 3および外箱 2の止め付けを筐体 1の底面側から行なっているた め、 止め付け部分が筐体 1の正面側 （開口部が設けられている正面 2 b側） から 見えない。 このため、 筐体 1の美観を良くすることができる。 さらに、 外箱 2が 形成する凸部に蓋 3が形成する凹部を挿入して、 板部材 7および 1 0が密着する 状態を作り出しているため、 筐体 1の上方においてねじなどにより蓋 3を外箱 2 に固定する必要がない。 このため、 蓋 3を外箱 2に止め付ける作業性および筐体 „〜_ra

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1の美観を向上させることができる。 さらに、 板部材 7には案内部⁷ aが設けら れているため、 羞 3を外箱 2にスムーズに取り付けることができる。 これにより、 蓋 3を外箱 2に取り付ける作業性を向上させることができる。 また、 適切な位置 に蓋 3が取り付けられていないのに作業者が取り付けられたと勘違いし、 その際 に開いた隙間から雨水が筐体 1内部に浸入することを防止することができる。

(実施の形態 2 )

図 9は、 この発明の実施の形態 2における屋外設置パワーコンディショナ装置 の筐体を示す斜視図である。 図 9を参照して、 太陽光発電システム用パワーコン ディショナの筐体 5 0は、 外箱 6 5および蓋 6 6を備える。 蓋 6 6は、 外箱 6 5 の上方を塞ぐ第 1の部分としての蓋 6 6 aおよび外箱 6 5の下方を塞ぐ第 2の部 分としての蓋 6 6 bから構成されている。 つまり、 盞 6 6 bは蓋 6 6 aよりも地 面から近い位置に設けられている。 外箱 6 5は、 蓋 6 6 aを取り付けるための止 め付け板 9 1が設けられている点を除けば、 実施の形態 1における外箱 2と同一 である。 ' 蓋 6 6 aには、 蓋 6 6 bと対峙する位置に止め付け板 7 1が設けられている。 止め付け板 7 1には、 長方形形状の切り欠き 7 2が複数箇所に形成されている。 止め付け板 7 1の両端部には、 蓋 6 6 aを外箱 6 5に止め付けるための孔 7 3が 設けられている。 板部材 1 0が設けられている点は、 実施の形態 1における蓋 3 と同様である。 蓋 6 6 bには、 蓋 6 6 aの止め付け板 7 1に形成された切り欠き 7 2と対向する位置に鍵状部 8 1が形成されている。 孔 8 aが設けられている点 は、 実施の形態 1における蓋 3と同様である。

図 1 0は、 図 9中の筐体に収容された状態の太陽光発電システム用パワーコン ディショナを示す正面図である。 図 1 0を参照して、 蓋 6 6 aは、 パワーコンデ イショナを構成する電力変換部 5 4を塞ぐ。 蓋 6 6 bは、 パワーコンディショナ を構成する入出力端子台 5 1および配線孔 6 1を塞ぐ。 取り付け工事時または定 期点検での電圧および電流測定時などに、 入出力端子台 5 1および配線孔 6 1で 作業を行なう必要が生じる。 入出力端子台 5 1および配線孔 6 1をメンテナンス 部 6 2と呼ぶものとする。

図 1 1は、 蓋を外箱に取り付けた状態における、 図 9中の XI— XI線上に沿つ _n〜™

PCT/JP2003/007832 た断面図である。 図 1 1は、 蓋 6 6 aを外箱 6 5に止め付けている部分の詳細を 示す。 図 1 1を参照して、 蓋 6 6 aおよび蓋 6 6 bが対峙する位置において、 蓋 6 6 aおよび 6 6 bは先端部 9 5および 9 6を有する。 蓋 6 6 bの先端部 9 6で は、 蓋 6 6 aに近づくにつれて筐体 5 0の内部に向うように形成された傾斜面 9 4が設けられている。

外箱 6 5に設けられている止め付け板 9 1の裏面には、 ナット 9 3がかしめら れて取り付けられている。 蓋 6 6 aを外箱 6 5に取り付けた状態において、 止め 付け板 7 1および 9 1は互いに面接触する。 止め付け板 7 1に設けられた孔 7 3 を介して、 第 2の固定手段としてのねじ 9 2およびナツト 9 3により蓋 6 6 aが 外箱 6 5に止め付けられる。 蓋 6 6 aを外箱 6 5に取り付けた後、 蓋 6 6 bを外 箱 6 5に取り付ける。 このとき、 蓋 6 6 bはねじ 9 2を覆った状態で取り付けら れるので、 筐体 5 0を正面側から見てねじ 9 2は蓋 6 6 bによって隠れる。 図 1 2は、 蓋を外箱に取り付けた状態における、 図 9中の XII— XII線上に沿 つた断面図である。 図 1 2を参照して、 蓋 6 6 bに設けられた鍵状部 8 1を蓋 6 6 aに設けられた切り欠き 7 2に揷入した状態で、 蓋 6 6 bを外箱 6 5に取り付 ける。 これにより、 蓋 6 6 aおよび 6 6 bの相対的な位置関係が固定され、 蓋 6 6 aを伝って落ちる雨水が蓋 6 6 aと蓋 6 6 bとの隙間から筐体 5 0内部に浸入 することをより確実に防止できる。

なお、 鍵状部 8 1と止め付け板 7 1との間に形成される空間 9 7を埋めるよう にして、 止め付け板 7 1の一方端から他方端に渡って防水パッキン部材 （たとえ ばシリコーンゴム） を貼り付けても良い。 このような防水パッキン部材を用いた 場合、 暴風雨時に雨水が地面に当たり上方へ跳ね返り筐体 5 0の底面から吹き上 がるような条件においても、 蓋 6 6 aと 6 6 bとの隙間から雨水が浸入すること を防ぐことができる。 また、 外箱 6 5を蓋 6 6 aおよび 6 6 bで塞いだ状態にお いて、 図 9に示す外周縁部 5の上下方向に延びる端面 5 bと向い合う蓋 6 6 aお よび 6 6 bの裏面部分に、 防水パッキン部材を貼り付けても良い。 このような防 水パッキン部材を用いた場合、 暴風雨時に雨水が建造物に当たり跳ね返って筐体 5 0の両側面後方から吹きこむような条件においても、 蓋 6 6 aおよび 6 6 bと 外周縁部 5との隙間から雨水が浸入することを防ぐことができる。 このように構成された太陽光発電システム用パワーコンディショナの筐体 5 0 によれば、 筐体 5 0はメンテナンス部 6 2のみを塞ぐ蓋 6 6 bを備えているため、 パワーコンデイショナのメンテナンスを行なう場合に蓋 6 6 bを取り外して作業 を行なうことができる。 これにより、 作業者が作業中誤って電力変換部 5 4に接 触したり傷付けたりすることを防止できる。 また、 作業中に埃などの異物が筐体 5 0内部に進入することを防止することができる。 さらに、 ねじ 9 2は蓋 6 6 b によって覆われているため、 筐体 5 0の正面側から見た美観を良くすることがで きる。 さらに、 蓋 6 6 bは傾斜面 9 4を有しているため、 蓋 6 6 aの表面を伝つ て落ちる雨水が蓋 6 6 aの先端部 9 5と蓋 6 6 bの先端部 9 6との隙間から筐体 5 0内部に浸入することを防止できる。

(実施の形態 3 )

以下、 実施の形態 3における屋外設置パワーコンディショナ装置について、 図 を参照しながら説明する。 図 1 3は、 本実施の形態における屋外設置パワーコン ディショナ装置の構造を示す、 正面側から見た斜視図である。

図 1 3を参照して、 屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1は、 筐体を構成 する外箱 1 0 2と、 外箱 1 0 2の正面側に設けられている開口部を覆う蓋 1 0 4 とを備えている。 筐体には排気路形成部材 1 0 3が連結されており、 排気路形成 部材 1 0 3を建造物外壁に取付けることで、 屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1が屋外に設置される。 外箱 1 0 2の底面 1 0 2 aには吸気口 1 0 5力 外 箱 1 0 2の背面 1 0 2 bには第 1の排気口 1 0 6が設けられている。 吸気口 1 0 5は、 複数列の矩形の孔により形成されている。 排気路形成部材 1 0 3は、 外箱 1 0 2の背面 1 0 2 b側に第 1の排気口 1 0 6と内部が連通するように設けられ ており、 その両側面には上下方向に延びる長孔状の第 2の排気口 1 0 7が設けら れている。

図 1 4は、 図 1 3中の XIV— XIV線上に沿った断面図である。 図 1 4を参照 して、 外箱 1 0 2の底面 1 0 2 aの内部側には、 吸気口 1 0 5を覆うようにして 防水カバー 1 1 1が設けられている。 防水カバー 1 1 1の上面には、 開口部 1 1 2が設けられている。 外箱 1 0 2の背面 1 0 2 bには、 防水カバ 1 1 1の上方 に位置するようにヒートシンク 1 1 3が設けられている。 ヒートシンク 1 1 3内 は、 上下に延びる複数の羽根部 1 2 1によって複数に分割されている。 ヒートシ ンク 1 1 3の前面には、 太陽電池などから出力された直流電力を交流電力に変換 する電力変換部 1 14が設けられている。

外箱 1 0 2の上面 102 cに沿って、 ファン支持部 1 1 8が設けられており、 その底面には孔 1 1 9が複数形成されている。 なお、 ファン支持部 1 1 8の底面 は、 外箱 1 02の背面 1 02 bに向かって低くなるように傾斜している。 ファン 支持部 1 1 8の内部は、 外箱 1 02の背面 1 0 2 bに設けられた第 1の排気口 1 0 6と連通している。 ヒートシンク 1 1 3に面したファン支持部 1 1 8の傾斜し ている底面には一対のファン 1 1 5 a, 1 1 5 bが設けられており、 それぞれが ファン支持部 1 1 8に形成された孔 1 1 9と対向している。 ファン 1 1 5の底面 には孔 1 1 7が形成されている。 ファン 1 1 5の内部には回転羽根 1 1 6が設け られており、 回転羽根 1 1 6はファン 1 1 5内の図示しないモータと連結されて いる。 なお、 第 1の排気口 1 06は、 図 14において中央部から右側端部にかけ て設けられており、 左側端部近傍には設けられていない。 本実施の形態では、 こ のように構成したが、 ヒートシンク 1 1 3を外箱 102の右側端部から左側端部 にまで亙るように設けた場合には、 ファン 1 1 5を増設すると共に、 第 1の排気 口 1 06左側端部にまで亙るように構成しても良い。

図 1 5は、 図 1 3中の XV— XV線上に沿った断面図である。 図 1 5を参照し て、 防水カバー 1 1 1の上面には、 ヒートシンク 1 1 3の下方に向って延びる吸 気ガイド 1 3 3が形成されている。 電力変換部 1 1 4の中で最も発熱するパワー 素子 1 34がヒートシンク 1 1 3の表面に接するように設けられている。

ファン支持部 1 1 8の底面は傾斜しており、 その底面とフアン 1 1 5のファン 接続部分 1 3 5とが当接する。 ファン 1 1 5は、 ファン支持部 1 1 8の底面前方 にある凸部 1 20をファン接続部分 1 3 5にある図示しないスリツト部に挿入し、 ファン接続部分 1 35の両側の下端を外箱 1 02の背面 10 2 bにねじ 1 36 a によって止め付けることで固定されている。 ねじ 1 36 aはねじ頭が外箱 1 0 2 の開口部 1 3 1に向くように設けられている。 このためファン 1 1 5のメンテナ ンスを行なう場合、 外箱 1 02の蓋 1 04を取り外し、 外箱 1 02の開口部 1 3 1側からねじ 1 3 6 aを緩めることで、 ファン 1 1 5を外箱 1 02から直接取り 2 外すことができる。 また新しいファンを外箱 1 0 2に取付ける場合は、 上述の手 順を逆の順番で行えばよい。

ファン 1 1 5内の回転羽根 1 1 6は、 回転羽根 1 1 6の回転軸がファン支持部 1 1 8の底面に直角に交わるように設けられている。 ファン 1 1 5内の回転羽根 1 1 6が駆動されることによって、 矢印 1 4 6に示す方向に空気が送風される。 矢印 1 4 6の方向と、 ファン 1 1 5の回転羽根 1 1 6に回転軸の方向とは一致し ている。 ファン 1 1 5によってファン支持部 1 1 8内に導入された空気は矢印 1 4 7に示す方向に流れて、 第 1の排気口 1 0 6から外箱 1 0 2の外部に排出され る。 この場合、 矢印 1 4 6に示す方向と矢印 1 4 7に示す方向とで形成される角 度ひが 7 0 ° となるように、 ファン支持部 1 1 8の底面の傾斜が形成している。 これにより、 外箱 1 0 2の内部の空気を効率良く排気口 1 0 6に送ることができ る。

なお、 本実施の形態では、 矢印 1 4 6に示す方向と矢印 1 4 7に示す方向とで 形成される角度 αを 7 0 ° とした。 角度ひは直角よりも小さい角度、 つまり鋭角 であれば、 角度 αが 9 0 ° の場合よりも、 外箱 1 0 2の内部の空気を効率良く排 気口 1 0 6に送ることができる。 このように構成すれば、 回転羽根 1 1 6の回転 軸の方向、 すなわち回転羽根 1 1 6により送風される空気の方向を示す矢印 1 4 6の先端側が、 第 1の排気口 1 0 6の方向に傾斜する。 これにより、 ファン 1 1 5から排出される空気が第 1の排気口 1 0 6の方向に流れやすくなる。

外箱 1 0 2の背面 1 0 2 bには、 上部引っ掛け部 1 3 7、 中央部引っ掛け部 1

4 0および下部ねじ止め部 1 3 8が設けられている。 排気路形成部材 1 0 3のこ れらに対応する位置にはそれぞれ、 上部被係合部 1 5 2、 中央被係合部 1 5 3お よび下部被係合部 1 5 4が設けられている。 これらを係止およびねじ止めして、 外箱 1 0 2を排気路形成部材 1 0 3に固定する。 これにより、 外箱 1 0 2の背面 1 0 2 bと排気路形成部材 1 0 3の内面とで囲まれる排気路 1 5 1が形成される。 また、 このように外箱 1 0 2を排気路形成部材 1 0 3に固定することで、 屋外設 置パワーコンディショナ装置 1 0 1が暴風雨などにより排気路形成部材 1 0 3か ら脱落することを防止できる。

外箱 1 0 2の背面 1 0 2 bの上部に設けられている第 1の排気口 1 0 6の下端 部に沿って第 1の止水部材 1 0 8が設けられている。 第 1の止水部材 1 0 8は、 第 1の排気口 1 0 6の一端から他端に亙るように連なっている。 また第 1の止水 部材 1 0 8は、 第 1の排気口 1 0 6の開口面に直角、 言い換えると外箱 1◦ 2の 背面 1 0 2 bに直角を成し、 排気路 1 5 1の内部に突出するように設けられてい る。

図 1 6 Aから図 1 6 Dは、 排気路形成部材の構造を示し、 図 1 6 Aは正面図、 図 1 6 Bは側面図、 図 1 6 Cは底面図、 図 1 6 Dは上面図である。 排気路形成部 材 1 0 3の上面を構成する傾斜天板 1 1 0は、 排気路形成部材 1 0 3の背面板 1 0 3 aに対して鈍角を成して傾斜するように、 背面板 1 0 3 aの上端部を切り起 こすことで構成されている。 これにより、 排気路形成部材 1 0 3を外箱 1 0 2に 取り付けたとき、 その上面をなす傾斜天板 1 1 0の表面が、 外箱 1 0 2から離れ るほど低くなるように傾斜する。 また傾斜天板 1 1 0の上端部に連続して、 上部 被係合部 1 5 2が設けられている。

排気路形成部材 1 0 3の側面板 1 0 3 bおよび底面板 1 0 3 cは、 排気路形成 部材 1 0 3の背面板 1 0 3 aの端部を直角に切り起こすことで構成されている。 排気路形成部材 1 0 3の両側面板 1 0 3 bにはそれぞれ、 第 2の排気口 1 0 7力 S 設けられている。 排気路形成部材 1 0 3の背面板 1 0 3 aには、 第 2の排気口 1 0 7より上側に位置するように、 第 2の止水部材 1 0 9が設けられている。 第 2 の止水部材 1 0 9は、 排気路 1 5 1に斜め下方向に向かって突出しており、 傾斜 天扳 1 1 0と直交する方向に設けられている。 また、 第 2の止水部材 1 0 9は、 その突出長さが位置によって異なる。 第 1の排気口 1 0 6が設けられていない位 置に略対応する、 図 1 6 Aにおいて左寄りの一部の突出長さが、 他の部分より長 くなるように構成されている。 排気路形成部材 1 0 3の、 背面板 1 0 3 aには中 央被係合部 1 5 3が設けられ、 底面板 1 0 3 cには下部被係合部 1 5 4が設けら れている。

図 1 7は、 本実施の形態における屋外設置パワーコンディショナ装置を用いた システムの回路図である。 図 1 7を用いて、 屋外設置パワーコンディショナ装置 を用いたシステムについて簡単に説明する。

図 1 7を参照して、 電力変換部 1 1 4が外箱 1 0 2の内部に設けられている。 電力変換部 1 1 4は、 スイッチング素子などの主回路部品、 およびマイコンなど の制御回路部品から構成されている。 電力変換部 1 1 4には、 外部の直流電源 1 5 5、 商用電力系統 1 5 7および家庭内電気負荷 1 5 6からの配線が接続されて いる。

このように構成された屋外設置パワーコンディショナ装置を用いたシステムで は、 実施の形態 1と同様、 直流電源 1 5 5から出力された直流電力を、 電力変換 部 1 1 4を介して周波数 5 0 / 6 O H zの交流電力に変換することができる。 そ してその交流電力を商用電力系統 1 5 7または家庭内電気負荷 1 5 6に供給する ことができる。

図 1 8は、 図 1 3中の XVIII— XVIII線上に沿った断面図である。 図 1 8を用 レ、て、 屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1の冷却構造について説明する。 防水カバー 1 1 1は断面が長方形の箱型形状を有しており、 ヒートシンク 1 1 3の下方近傍に位置するように開口部 1 1 2が形成されている。 また、 吸気口 1 0 5には、 外箱 1 0 2の内部側に向けて傾斜板 1 0 5 aが形成されており、 これ により暴風雨時などに吸気口 1 0 5から外箱 1 0 2内に雨水が浸入することを防 止することができる。

ファン 1 1 5内の回転羽根 1 1 6を駆動させることによって、 外部の冷たい空 気が、 吸気口 1 0 5から外箱 1 0 2の内部に取り入れられる。 取り入れられた空 気は防水カバー 1 1 1の内部に形成された空間を通り開口部 1 1 2から排出され る。 このとき空気は、 防水カバー 1 1 1に形成された吸気ガイド 1 3 3に案内さ れて、 ヒートシンク 1 1 3内に形成された空間 1 6 3へと進む。

空間 1 6 3はヒートシンク 1 1 3内に形成された上下に延びる羽根部 1 2 1 (図 1 4参照） によって複数に分かれており、 空気はこの各々の空間 1 6 3を通 過する。 パワー素子 1 3 4で発生する熱はヒートシンク 1 1 3の羽根部 1 2 1に 伝導している。 ヒートシンク 1 1 3内の羽根部 1 2 1に接触しながら冷たい空気 が通過することによって、 その羽根部 1 2 1の熱が奪われる。 その結果、 電力変 換部 1 1 4は冷却されることとなる。

ヒートシンク 1 1 3内の空間 1 6 3を通過するときに羽根部 1 2 1との熱交換 で熱せられた空気は、 ヒートシンク 1 1 3の上方に排出される。 この空気はファ ン 1 1 5に吸い込まれて、 ファン 1 1 5の孔 1 1 7およびファン支持部 1 1 8の 孔 1 1 9を通過する。 そして、 ファン支持部 1 1 8内の空間 1 6 4に導かれたの ち、 第 1の排気口 1 0 6から排出される。 このとき、 ファン 1 1 5を通過した空 気は回転羽根 1 1 6の軸方向に沿って進む。 上述のようにファン 1 1 5は傾斜し て設けられているため、 角度 αが 7 0 ° の場合ではファン支持部 1 1 8の上面に 当たった空気の約 6 0。/。が、 第 1の排気口 1 0 6側の矢印 1 6 7に示す方向に流 れ、 残りの約 4 0 %が第 1の排気口 1 0 6とは反対側の矢印 1 6 6に示す方向に 流れてファン支持部 1 1 8内を循環する。 これにより、 外箱 1 0 2内部の空気を 効率良く第 1の排気口 1 0 6に送ることができる。

第 1の排気口 1◦ 6から排出された空気は、 矢印で示すように、 傾斜天板 1 1 ◦の下面に沿って進み、 排気路 1 5 1の下方に導かれる。 そして、 第 1の止水部 材 1 0 8およぴ第 2の止水部材 1 0 9が突出していることで屈曲した排気路 1 5 1を経て、 第 2の排気口 1 0 7から屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1の 外部に排出される。 第 2の止水部材 1 0 9は、 傾斜天板 1 1 0の下面と直交する 方向に設けられているので、 傾斜天板 1 1 0に案内された空気をスムーズに流通 させることができる。 このように、 傾斜天板 1 1 0、 第 1の止水部材 1 0 8およ び第 2の止水部材 1 0 9が、 排気路 1 5 1において、 空気を導く排気ガイドの役 割を果たす。

排気路 1 5 1は、 排気路形成部材 1 0 3および外箱 1 0 2の背面 1 0 2 bによ り囲まれて形成されるので、 屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1施工時の 施工不良や、 取り付け後のゴミの堆積などの外的要因などに影響されることなく、 排気路 1 5 1が確実に確保される。 このように、 屋外設置パワーコンディショナ 装置 1 0 1内で冷却用の空気を効率良く循環させ電力変換部 1 1 4の強制空冷を 行なうことにより、 電力変換部 1 1 4の温度上昇を抑えることができる。

図 1 9は、 屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、 背面側から見た 斜視図である。 図 1 9を参照して、 屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1は、 排気路形成部材 1 0 3を建築物の外壁に取り付けることで、 屋外に設置される。 このように、 排気路形成部材 1 0 3は、 取付け板としての役割を果たす。 外箱 1 0 2に設けられた第 1の排気口 1 0 6は、 この排気路形成部材 1 0 3に覆われる。 これにより雨水が第 1の排気口 1 0 6から外箱 1 0 2の内部に浸入するのを防い でいる。

また、 排気路形成部材 1 0 3の上面が、 外箱 1 0 2から離れるにしたがって、 言い換えると、 屋外設置パワーコンディショナ装置が取り付けられた外壁に近づ くにしたがって、 低くなるように傾斜している。 豪雨時などにおいても、 雨水が 傾斜天板 1 1 0の上面に溜まることなく外壁側に流れ落ちる。 これにより、 図 1 4およぴ図 1 8で示す、 上部引っ掛け部 1 3 7と上部被係合部 1 5 2との隙間か ら、 屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1の内部に雨水が浸入するのを防止 することができる。

図 1 9を参照して、 左側面に位置する第 2の排気口 1 0 7 aと第 1の排気口 1 0 6との間の最短の排気経路は、 この第 2の排気口 1 0 7 aと、 第 1の排気口 1 0 6の左側端部との間に形成される。 同様に、 右側面に位置する第 2の排気口 1 0 7 bと第 1の排気口 1 0 6との間に形成される最短の排気径路は、 この第 2の 排気口 1 0 7 bと第 1の排気口 1 0 6の右側端部との間に形成される。 ここで、 第 2の排気口 1 0 7は、 第 1の排気口 1 0 6より下側に位置している。

嵐のような烈風が吹く暴風雨を想定すると、 下側に位置する第 2の排気口 1 0 7から排気路 1 5 1内に浸入した雨水が、 第 1の排気口 1 0 6から外箱 1 0 2の 内部に浸入することがあり得る。 このとき図 1 9において右側の第 2の排気口 1 0 7 bから第 1の排気口 1 0 6への排気経路の方が、 左側の第 2の排気口 1 0 7 aからの排気経路より長いために、 雨水の浸入角度が浅くなる。 また、 第 1の止 水部材 1 0 8は、 第 1の排気口 1 0 6が形成されていない、 図 1 9において右側 の部分には設けられていない。 これらの要因により、 右側面の第 2の排気口 1 0 7 bからの雨水の浸入の可能 1·生が高まる。

本実施の形態では、 このような状況でも防水性を維持するため、 右側面に位置 する第 2の排気口 1 0 7 bと第 1の排気口 1 0 6との間に形成される直線的な雨 水の浸入経路を塞ぐように、 ここに位置する第 2の止水部材 1 0 9の突出長さを 長くしている。 これにより、 いずれの第 2の排気口 1 0 7から内部を司見いても、 第 1の排気口 1 0 6は見えない。

このように構成することで、 たとえば雨水が地面に当たって上方に跳ね返り、 第 2の排気口 1 0 7から内部に浸入したとしても、 第 1の止水部材 1 0 8および 第 2の止水部材 1 0 9により第 1の排気口 1 0 6への雨水の浸入を防止すること ができる。 同時に、 必要に応じて第 2の止水部材 1 0 9の長さを設定しているの で、 排気路 1 5 1における第 2の止水部材 1 0 9の排気効率への悪影響を最小限 にすることができる。

(実施の形態 4 )

次に、 屋外設置パワーコンディショナ装置の実施の形態 4について説明する。 図 2 0は本実施の形態の屋外設置パワーコンディショナ装置の構造を示す、 正面 側から見た斜視図、 図 2 1は、 図 2 0中の XXI— XXI線上に沿った断面図であ る。 これらの図において、 実施の形態 3に対応する部材には同一の参照番号を付 している。

この実施の形態 4においては、 排気路形成部材 1 0 3の上面を水平に構成して いる。 また、 第 1の排気口 1 0 6から排出された空気を排気路 1 5 1の下部にス ムーズに導くために、 外箱 1 0 2の背面 1 0 2 bに排気ガイド 1 3 9 aを取り付 けている。

この実施の形態においても、 ファン 1 1 5から送り出される気体の流れる方向 としての矢印 1 4 6が示す方向と、 排気口 1 0 6から排出される気体が流れる方 向としての矢印 1 4 7が示す方向とが鋭角をなすように、 ファン 1 1 5が排気口 1 0 6に対して傾斜している。

このように形成された屋外設置パヮーコンディショナ装置 1 0 1の冷却構造に よれば、 ファン 1 1 5から送り出される気体の流れる方向としての矢印 1 4 6が 示す方向と、 排気口 1 0 6から排出される気体が流れる方向としての矢印 1 4 7 が示す方向とが鋭角をなしているため、 ファン 1 1 5から送り出された空気が効 率良く排気口 1 0 6から外箱 1 0 2の外部に排出される。 また、 防水カバー 1 1 1に設けた吸気ガイド 1 3 3により、 吸気口 1 0 5からヒートシンク 1 1 3内に 外部の冷たい空気が効率良く導かれる。 さらに、 取付け板 3が形成する空間内に 設けた排気ガイド 1 3 9により、 第 1の排気口 1 0 6から排出された空気が第 2 の排気口 7に効率良く導かれる。 これらの理由により、 屋外設置パワーコンディ ショナ装置 1 0 1内で冷却用の空気を効率良く循環させ電力変換部 1 1 4の強制 空冷を行なうことにより、 電力変換部 1 1 4の温度上昇を抑えることができる。 上述のように、 実施の形態 3および実施の形態 4においては、 共に、 ファン 1 1 5から送り出される空気の流れる方向と、 第 1の排気口 1 0 6から排出される 空気が流れる方向とが鋭角をなすように、 ファン 1 1 5が第 1の排気口 1 0 6に 対して傾斜している。 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置では、 ファ ンによって送り出される空気の流れる方向と、 排気口から排出される空気の流れ る方向とが相対的に垂直の関係にあつたため、 ファンに吸い込まれた空気が効率 良く外箱の外部に排出されないという問題があつたが、 実施の形態 3および実施 の形態 4においては、 上記のように構成したことにより、 従来技術の問題点を解 決し、 ファン 1 1 5から排出された空気を効率良く第 1の排気口 1 0 6から排出 することができる。 これにより、 従来技術の屋外設置パワーコンディショナ装置 より、 屋外設置パワーコンディショナ装置 1 0 1内での冷却効率が向上する。 また、 実施の形態 3および実施の形態 4においては、 吸気口 1◦ 5を覆うよう に防水カバー 1 1 1を設けたので、 吸気口 1 0 5から電力変換部 1 1 4などの電 子機器が設けられた空間に雨水が浸入することを防止できる。 特に暴風雨時など に雨水が地面に当たり上方へ跳ね返り外箱 1 0 2の底面 1 0 2 aから吹き上がる ような条件においても、 雨水の浸入を有効に防止することができる。 これにより、 外箱 1 0 2の内部に設けられた電子機器をより確実に雨水から保護することがで きる。

ここで、 実施の形態 3と実施の形態 4とを比較すると、 実施の形態 3は、 実施 の形態 4に比べ、 次のようなさらに優れた特徴を有している。 実施の形態 4にお いては、 排気路形成部材 1 0 3の上面を水平にしているために、 豪雨などの場合 には、 その上面に雨が溜まる可能性がある。 その場合には、 上部引っ掛け部 1 3 7と上部被係合部 1 5 2との間から、 その雨水が排気路 1 5 1の内部に浸入する 恐れがある。 この浸入した雨水が、 さらに第 2の排気口 1 0 7からの風にあおら れて、 第 1の排気口 1 0 6を経由して外箱 1 0 2の内部に浸入する恐れがある。 これに対し、 実施の形態 3においては、 排気路形成部材 1 0 3の上面を、 外箱 1 0 2から離れるにしたがって低くなるように傾斜させている。 これにより、 排 気路形成部材 1 0 3の上面を構成する傾斜天板 1 1 0上には雨水が溜まらず、 外 箱 1 0 2と反対側に流れ落ちる。 これにより、 上部引っ掛け部 1 3 7と上部被係 合部 1 5 2との間、 すなわち外箱 1 0 2と排気路形成部材 1 0 3の接続部の隙間 力 ら雨水が内部に浸入することを防止することができる。

また、 実施の形態 4においては、 第 1の排気口 1 0 6の正面に排気ガイド 1 3 9 aを設けている。 これに対し、 実施の形態 3においては、 排気路形成部材 1 0 3の上面を構成する傾斜天板 1 1 0を上記のように傾斜させたので、 この傾斜天 板 1 1 0の下面により第 1の排気口 1 0 6から排出された空気を排気路 1 5 1の 下部に案内している。 これにより、 実施の形態 4より部材点数を少なくすること ができる。 ' 産業上の利用可能性

以上のように、 本発明にかかる屋外設置パワーコンディショナ装置は、 建物の 外壁などに取り付けて使用することができる。 優れた防水構造を有しているので、 特に雨などが降り注ぐ場所に設置する場合に好適である。

Claims

請求の範囲

1. 電力変換部 （54， 1 14) を内部に収容した筐体 （1, 50) を備えた、 屋外設置パヮーコンディショナ装置であって、

前記筐体は、 開口部 （4) が設けられた側面 （2 b) を有し、 電力変換部を収 容する外箱 （2) と、 前記開口部 （4) を塞ぐための蓋体 （3) とを備え、 前 記外箱 (2) は、 前記外箱 (2) の上面側で、 かつ前記開口部 （4) を規定する 外周縁部 （5) に設けられて、 前記外箱 (2) の外側に突出して延びる第 1の突 条部 （7) を含み、

前記蓋体 （3) は、 前記第 1の突条部 （7) と対向する位置に設けられた第 2 の突条部 （10) を含み、

前記外箱 （2) の前記開口部 （4) を前記蓋体 （3) で塞いだ状態において、 前記第 1および第 2の突条部 （7， 10) が前記第 1および第 2の突条部の延び る方向に沿って互いに密着する、 屋外設置パワーコンディショナ装置。

2. 前記外周縁部 （5) は、 前記開口部 （4) を取り囲むように形成され、 かつ 前記開口部 （4) が設けられた前記側面 （2 b) から突出するように設けられた リブ状体により構成される、 請求項 1に記載の屋外設置パヮーコンデイショナ装

3. 前記第 1の突条部 （7) は、 前記第 1の突条部 （7) が設けられた前記外周 縁部 （5) の一方端から他方端まで延びている、 請求項 1に記載の屋外設置パヮ ーコンディショナ装置。

4. 前記第 1または第 2の突条部 （7， 10) は、 前記外箱 (2) の前記開口部 (4) を前記蓋体 （3) で塞ぐ時に、 他方の突条部 （7, 10) を案内する部分 を含む、 請求項 1に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。

5. 前記蓋体 （3) は、 前記開口部 （4) と対向する面とは別の面に設けられて、 前記蓋体 （3) を前記外箱 （2) に固定する第 1の固定手段 （8 a) をさらに含 む、 請求項 1に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。

6. 前記筐体 （3) は、 保全作業を行なう必要がない前記電力変換部 (54) と、 保全作業を行なう必要があるメンテナンス部 （6 2) とを収容し、 前記蓋体 (3) は、 前記電力変換部 （54) を塞ぐ第 1の部分 （66 a) と、 前記メンテ ナンス部を塞ぐ第 2の部分 （66 b) とを含む、 請求項 1に記載の屋外設置パヮ ーコンディショナ装置。

7. 前記第 1の部分 （66 a) を前記外箱 (2) に固定する第 2の固定手段 (9 2) は、 前記第 2の部分 （66 b) によって覆われている、 請求項 6に記載の屋 外設置パワーコンディショナ装置。

8. 前記第 2の部分 （66 b) は前記第 1の部分 （66 a) より下方に設けられ、 前記第 1および第 2の部分 （6 6 a， 6 6 b) の各々は互いに対峙する先端部

(9 5, 96) を有し、 前記第 2の部分 （66 b) の先端部 （96) は前記筐体 (1) の内部に向って曲げられて傾斜面 （94) を形成しており、 前記第 1の部 分 （6 6 a) の先端部 （9 5) を延長した線上に前記傾斜面 （94) が位置する、 請求項 6に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。

9. 前記筐体は、 吸気口 （1 05) と第 1の排気口 （1 06) とを有し、

前記筐体内には、 前記吸気口 （1 0 5) から取り入れられた気体を前記電力変 換部 （1 14) を介して前記第 1の排気口 （1 06) へ流れるように送風して前 記電力変換部 （1 1 4) を冷却するファン （1 1 5) が設けられ、

前記ファン (1 1 5) から送り出される気体の流れる方向と、 前記第 1の排気 口 （1 06) 力、ら排出される気体が流れる方向とが鋭角をなすように、 前記ファ ン （1 1 5) が前記第 1の排気口 （1 06) に対して傾斜している、 請求項 1に 記載の屋外設置パヮーコンディショナ装置。

1 0. 前記第 1の排気口 （1 06) と連通し、 かつ前記筐体と隣接して設けられ た排気路形成部材 （1 03) をさらに備え、 前記排気路形成部材 （1 03) は、 前記第 1の排気口 （106) 力 ら排出された気体を屋外設置パワーコンディショ ナ装置 （10 1) の外部に排出するための第 2の排気口 （1 07) を含む、 請求 項 9に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。

1 1. 前記第 1の排気口 （1 06) から前記第 2の排気口 （10 7) に向けて気 体を案内する排気ガイド （1 3 9) をさらに備える、 請求項 1 0に記載の屋外設 置パヮーコンディショナ装置。

1 2. 前記筐体の内部側で、 前記吸気口 （1 0 5) を覆うように形成された防水 部材 （1 1 1) をさらに備え、 前記防水部材 （1 1 1) は、 前記吸気口 （10 6) から前記電力変換部 （1 14) に向けて気体を案内する吸気ガイド （1 3 3) を含む、 請求項 9に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。

13. 前記ファン （1 1 5) は、 前記筐体から直接脱着可能に取り付けられてい る、 請求項 9に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。

14. 前記筐体は、 吸気口 （105) と第 1の排気口 （106) とを有し、 前記筐体内には、 前記吸気口 （105) から取り入れられた気体を、 前記電力 変換部 （1 14) を介して前記第 1の排気口 （106) へ流れるように送風して 前記電力変換部 （1 14) を冷却するファン （115) が設けられ、

前記筐体には排気路形成部材 （103) が連結され、

前記排気路形成部材 （103) は、 前記第 1の排気口 （106) と連通して内 部に排気路 （151) を形成すると共に、 前記排気路 （1 51) 内の気体を外部 に排出する第 2の排気口 （107) を有し、

前記排気路形成部材 （103) の上面は、 前記筐体から離れるに従って低くな るように傾斜している、 請求項 1に記載の屋外設置パワーコンディショナ装置。

15. 前記第 2の排気口 （107) は前記第 1の排気口 （106) より下側に位 置し、

前記第 1の排気口 （106) の下端部に沿って、 前記排気路 （151) に突出 する第 1の止水部材 （108) が設けられている、 請求項 14に記載の屋外設置 パワーコンデイショナ装置。

16. 前記排気路の前記第 1の止水部材 （108) より下側に突出するように第 2の止水部材 （109) が設けられ、

前記第 2の止水部材 （109) は、 前記第 1の止水部材 （108) が設けられ た面に対向する面に設けられている、 請求項 15に記載の屋外設置パワーコンデ イショナ装置。

17. 前記第 2の止水部材 （109) は、 前記排気路形成部材 （103) の上面 に対して略直角を成すように傾斜している、 請求項 16に記載の屋外設置パワー コンディショナ装置。

18. 前記第 2の排気口 （107) は、 前記排気路形成部材 (103) の右側面 および左側面にそれぞれ設けられており、

前記右側面の第 2の排気口 （107 b) と前記第 1の排気口 （106) の右端 との間に形成される排気経路と、 前記左側面の第 2の排気口 （107 a) と前記 第 1の排気口 （106) の左端との間に形成される排気経路とを比較して、 その 距離が長い方の排気経路に位置する第 2の止水部材 （109) の突出長さは、 そ の距離が短い方の排気経路に位置する第 2の止水部材 （109) の突出長さより 長くなるように構成されている、 請求項 16に記載の屋外設置パヮーコンデイシ ョナ装置。

1 9. 被着面に固定された排気路形成部材 （103) に対して前記筐体を係止す ることにより、 筐体が被着面に取り付けられる、 請求項 14に記載の屋外設置パ ヮーコンディショナ装置。

20. 前記第 1の排気口 （106) 力 ら排出された気体は、 前記排気路形成部材 (103) の上面を構成する傾斜天板 （110) の下面に案内されて前記排気路 (151) の下部に導入される、 請求項 14に記載の屋外設置パワーコンデイシ ョナ装置。