JP3219720B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3219720B2
JP3219720B2 JP27410397A JP27410397A JP3219720B2 JP 3219720 B2 JP3219720 B2 JP 3219720B2 JP 27410397 A JP27410397 A JP 27410397A JP 27410397 A JP27410397 A JP 27410397A JP 3219720 B2 JP3219720 B2 JP 3219720B2
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英之 高山
康弘 茂木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電システ
ムにより発生した直流を交流に変換し、その需要電力の
一部を賄えるようにした電力供給のための電源装置に係
り、特にこの電源装置を構成する様々な電力部品、電子
部品の発熱を抑えるために、外気を取り入れ冷却する際
に、冷却が上げるような部品配置とした電源装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源エネルギーの枯渇、環境保全
問題などから、クリーンなエネルギー、たとえば太陽
光、風力、地熱など自然エネルギーを利用した電力シス
テムが積極的に開発されだしている。
【0003】それらのうち、太陽光による発電システム
(以下、太陽光発電システムとも記す)は、システムが
小型で設備コストなどコスト面でも安価で有利であり、
また電力変換率が高い性能の向上した太陽電池の開発な
どにより、一般家庭での需要電力をおおよそ賄えるほど
になってきている。
【0004】ところで、この太陽光発電システムで一般
家庭で利用するには、その得た直流電力を交流電力に変
換して給電するための電源装置を必要とする。
【0005】ここでこの電力変換用の電源装置は、電力
変換用のコンデンサや電力変換時に発生する高調波など
ノイズを吸収するためのリアクタやコイル(L)とコン
デンサ(C)からなるノイズフィルターなどの電気部品
や、ICやトランジスタや抵抗など多種多様多数の電子
回路部品を配線した制御基板、および発熱の大きなパワ
ートランジスタを搭載したハイブリッドIC等の電子回
路部品等から構成されたインバータ装置を内蔵し、さら
に多数の入出端子やコネクタクターを有している。
【0006】またこれら様々な内部の発熱部品を強制的
に外気を取り入れて冷却を促進するよう設けた冷却風路
およびその冷却用ファン等を搭載するといった構造物と
なっている。
【0007】そして、この電源装置は、屋外でも屋内で
も、例えば壁に掛けるなどして容易に設置が行えるよう
に、全体の大きさをコンパクトにし、また重量バランス
が良くなるように設計している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、こうした設
計上の重要点を踏まえて、上記多数の電力部品および電
子部品は機能別に部品分けして、電源装置の筐体内に仕
切り形成した複数の室に整然と収納されるが、これら各
部品は発熱するため、電源装置の動作信頼性を得るには
これらを冷却する必要がある。
【0009】その場合に、自然通風では十分な部品冷却
が行えないので、ファンにより外気を取り入れて冷却す
るという強制冷却が望ましい。そこで、取り入れた外気
を部品を収納している複数の室に分配して冷却風を流
し、部品冷却する際に、どの部品も十分に冷却されるに
は、部品と冷却風とが良く当たるという風接触率が高い
のが良いが、一方で余り部品と冷却風とが良く当たる状
態であると、冷却風にとって抵抗となって、風量が先に
行くほど徐々に減少する冷却風の流れとなり冷却能力の
低下になるので、風量が落ちないでスムーズに冷却風が
流れるようにすることも必要となる。
【0010】そこで、本発明は、上述の点に鑑みて、筐
体内に組み込まれた多数の発熱する構成部品を、冷却風
との良好な接触率を維持し、かつ冷却風の抵抗と余りな
らないような位置関係の部品配置とすることにより、冷
却風がスムーズにかつ十分な風量でもって流れるように
して、冷却効果を向上した構成の電源装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、筐体内に、太陽電池で発生した直流電力
を家庭用の交流電力に変換するインバータ装置を内蔵
し、前記筐体が家屋の内壁面もしくは外壁面に据付けら
れる電源装置において、前記筐体内は、パワートランジ
スタ等の電力変換素子を搭載した基板の収納される中央
室と、この中央室の一方に位置し鉄心を有する複数のリ
アクタが収納された右側室と、この中央室の他方に位置
しコイルやコンデンサから成るノイズフィルタが収納さ
れた左側室とに区画され、且つこの中央室の下部にはこ
れら3つの室につながり送風機によって筐体外の外気を
冷却風としてこれらの室に導く風洞が配置され、前記リ
アクタが収納された右側室においては、冷却風の流れが
下から上に向かって流れるように設定され前記複数のリ
アクタは上下方向に適当間隔を保って、一定方向に傾斜
させて設置されているようにしたものである。
【0012】前記複数のリアクタについて、その放熱量
の大きいものほど冷却風の風上とするため前記右側室の
内部の下方に配置したことを特徴とするものである。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を、図面
に基づき説明する。
【0015】電源装置1は、図1に示しようにやや横長
な箱型をした本体となっており、薄鋼板にてその筐体2
が形成されている。また筐体2の上面は、その前半分ほ
どが前面側に向かって低く下がるように、ある傾斜角度
たとえば10度以上の傾斜面3に形成され、電源装置1
を屋外に設置した場合に、降りかかった雨が流れ易いよ
うにしている。
【0016】次に電源装置1の内部の構造を、図2乃至
図17を参照して説明すると、本体である筐体2の内部
は、正面から見て、互いに下部の空室15を介して連絡
している左右の側室4、5とそれより広い中央室6の3
室に画成されていると共に、中央室6の下方の前記空室
15には、後述するように前記左右の側室4、5や中央
室6に設けられている様々な電気部品を冷却するため
に、外気による冷却風を送風させるために、図4等に示
す特殊な形をした風胴7が配設されている。
【0017】ここで、前記風胴7は、上方部と左端部が
開放された開放口27、28を有した風胴本体7Aとそ
の端部開放口28にネジ50で閉塞固定される前面板7
Bとより構成され、その前面板7Bの中央より片側(筐
体前側)に寄った位置に、吸込風口8がほぼ正方形状の
開口として形成されていると共に、この吸込風口8の少
し上方には、横に細長い吹出口25が中央位置に設けら
れている。この吹出口25からは、外気を筐体2内に吸
込み冷却風を発生する送風機9のモータ10Mに対する
冷却風を送り、また左室4への冷却風ともなって送られ
るものとなっている。
【0018】なお、この吹出口25には、前記中央室6
の背面にある冷却風の排気口32S(図14参照)から
風胴7内に侵入した雨水が、前記吹出口25から送風機
のモータ10Mの方へと侵入させないようにする庇16
が、図10に示すように約45度の角度で内側に突出し
て設けられている。そして、吹出口25をカバーするよ
うに設けられるこの庇16は、吹出口25の口部下端よ
り、より下に延出したものとするほうが雨侵入の防止効
果が高くなる。また、風胴7に入った雨水は、風胴内面
の傾斜面26A、26B、26Cで下に流れ易くし、そ
して最終的に、風胴7の底面に設けた丸い開口29A
(図7参照)から排出し、さらに筐体2底面の排水口2
9(図11参照)から外部に排水させるようにしてい
る。また、前記風胴7の吸込風口8の周辺には角棒状の
断熱材8Aが折り曲げられて貼り付けられている。
【0019】さらに、中央室6を通る風は、図13に示
すように、その背面に設けた横一直線に並ぶスリット穴
32Sで形成した排気口32から外部に排気され、同様
に左室4と右室5を通る風も、それぞれの側室4、5の
背面に設けたスリット穴30S、31Sで形成した排気
口30、31から外部に排気されようになっている。
【0020】9は、外気をこの吸込風口8を介して吸い
込み送風させるための送風機で、隈取りモータ10Mと
該モータ10Mで回転駆動されるシロッコファン11と
から構成され、そしてL字型をしたファンカバー11A
を取付け部材としてその下面部にシロッコファン11を
固定し、その上面部に隈取りモータ10Mを装着した構
造のものである。従って、この送風機9を、前記左室4
の下方部に設置すると、ファンカバー11Aで、左室4
の下方部にはシロッコファン11が臨む吸込空間が仕切
り形成される。
【0021】また、この送風機9による外気の吸込口1
2を、図11に示すように、筐体2の底面板13の左室
に対応する左方域に複数のスリット孔14…を列設する
ことより設けている。
【0022】ところで、前記中央室6はさらに前室6A
と後室6Bの2室に区割されている。そして、前室6A
には、図3に示すように立設した基板(シャーシ)51
にIC部品やトランジスタ、抵抗、その他多種多様の電
子回路部品を取り付けて組み込んで形成した制御装置が
設けられている。
【0023】また、後室6Bの方には、図2および図5
に示すようにパワートランジスタ17などの電力変換素
子等が搭載され、背面(裏側)に多数の放熱フィン18
Fを一体に突設形成した基板18が収納されている。
【0024】さらに、この中央室6の右側にある右室5
の下方部位置には、太陽電池とこの電源装置1との入出
力端子、および家庭内の電力配線とこの電源装置との入
出力端子など多数の端子を持つ端子板(図示せず)が凹
部を設けて収設されていると共に、その凹部開口を着脱
自在な蓋21(図1参照)により塞いでいる。またその
上方部には、コイル(L)やコンデンサ(C)などから
なるノイズフィルター22などの電気部品が収納されて
いる。また、左室4の方には、後で詳述するが、同じく
ノイズ吸収をさせるための部品であるリアクタが収納さ
れている。
【0025】さらに、前記風胴7の下方のスペース部
(空室)15には、太さの異なる複数のコンデンサー2
3…が止めバンド24で一体に束められて取付け保持さ
れている。
【0026】このように電源装置1の筐体2の内部は複
数の室4、5、6に区割され、これら各室に様々な電気
部品が設置されているが、これらの部品は発熱するた
め、前記風胴7を介して冷却風が取り入れられる。すな
わち、風胴7の上方に開く開放口27から中央室6のパ
ワートランジスタ17の収納されている後室6Bに冷却
風が積極的に通風し、また、風胴7の前面板7Bに設け
た細長い吹出口25から隈取りモータ10Mに送風され
るようにする。
【0027】また、中央室の後室6Bに入った冷却風の
一部は、中央室下部の両側の隙間90、90から、左右
の側室4、5に廻り込んで流入する。従って、左室4に
は、モータ10Mを冷却した後の冷却風にこの一部流入
する冷却風が加わって送風されるようになっている。な
お、筐体の組立て時には、互いに組合わされる板材同士
の会わせ部に、断熱材92を介挿して、接合を良くする
ようにしている。
【0028】ここで、中央室6への冷却風の送風構造を
更に説明すると、風胴7の上方部と中央室6の下部との
間には、図12に示すような底面板53が介在設置さ
れ、そしてこの底面板53には、風胴7の上方開放口2
7、28から吹き出す外気を、放熱フィン18Fへ多量
の冷却風として送風できるように、開口面積が大きな送
風口54が形成されていると共に、パワートランジスタ
17などの電力変換素子そのものへの通風も行うよう
に、前記送風口54と並設して開口面積の小さい1つの
送風用スリット穴55が設けられている。
【0029】以上のような風路構造が、電源装置1の内
部に形成されている。従って、送風機9が駆動するとそ
のシロッコファン11の回転により、外気が筐体2底面
のスリット孔14から吸い込まれ、吸込風口8から風胴
7に吹き込まれる。そして、風胴7からは上方の開放口
27、28から吹いて出る風が、大きな開口である送風
口54から後室6Bに導入されて放熱フィン18Fに送
風され、パワートランジスタ17の冷却を促進する。こ
れと同時に、小さい開口である送風用スリット穴55か
らも冷却風が直にパワートランジスタ17に送風され
て、冷却を行う。
【0030】一方、風胴7からは、側面の吹出口25か
らも風が吹き出されて、送風機9のモータ10Mの冷却
が行われる。さらに、後室6Bに入った冷却風の一部
は、左右の側室4、5にも隙間90、90から流入し、
両室4、5にも冷却風が流れ、リアクタ19やノイズフ
ィルタ22などの発熱部品も冷却される。
【0031】こうして、発熱部品が収納されているどの
室にも、これら各室と連通するように設けてある風胴7
を介して冷却風が満遍なく送り込まれるので、発熱する
各部品の冷却が十分に行われる。また、パワートランジ
スタ17など発熱が大きいものには、開口面積の大きい
送風口54で放熱フィン18への送風量も多くなるよう
に図り、またパワートランジスタ17に比較して発熱量
が少ないリアクタ16やノイズフィルタ22には、送風
機9のモータ10Mへの冷却風を利用したり、中央室6
から自然と冷却風を一部取り入れて、少ない量の風を通
風するような風路構造に形成し、部品の発熱量に応じた
適切量の送風を行い、無駄のない効率的な冷却を達成す
るように図っている。さらに、冷却風を必要とするが、
雨水でショートし故障を避けたい送風機9のモータ10
Mなどへの送風は、小さく開けた吹出口25で行わせる
などの工夫を施している。
【0032】ところで、左室4には、図22に示すよう
に、電力変換により発生する高調波ノイズを吸収するた
めの複数個のリアクター19…が収納されている。そし
て、この左室4には、前述した吹出口25から入りモー
タ10Mを冷却する冷却風が下から上方へと向かって通
風し、さらに中央室6の後室6Bからの冷却風も入り込
み流れて、前記リアクター19がこの冷却風で冷却され
る。この場合に、複数個のリアクター19…は、中央室
6の左側壁面6Lを利用して、上下方向に適当の間隔を
保って、傾斜させた状態で並設設置している。
【0033】ここでリアクター19を傾斜させて設けた
理由は、リアクター19が、前記送風機9のモータ10
Mの冷却風並びに中央室6に入った冷却風の一部が、左
室4に流入して下方から上方へ向かって流れる冷却風の
抵抗とならないで流れるようにするためである。すなわ
ち、仮にリアクター19を冷却風の通風方向と直交する
ような水平に設けるような配置であると、リアクター1
9が冷却風に対して大きな抵抗となり、上方へ流れ難く
なって、吹出口に近い一番下のリアクター19は良く冷
却されるが、上に向かうほど、リアクター19が冷却が
悪くなる。そこで、リアクター19を斜めに設置し、通
風抵抗を下げることにより、冷却風は風量が落ちないで
一番上に位置するリアクター19までスムーズに届き、
どのリアクター19も冷却風との風当たりも良くなり、
満遍なく冷却されるようになる。
【0034】さらに、発熱量の一番多いリアクター19
を、左室4の下方、すなわち冷却風の風温度が低い吹出
口25の近傍に配置すれば、冷却風を有効に利用して、
全てのリアクター19を良好に冷却することができ、冷
却効果が上がる。また、次に発熱の大きいリアクタ19
を上記発熱量の一番多いリアクター19の上位に、さら
にその上位に一番発熱量の小さいリアクター19を配す
るという具合に、発熱量の大きいリアクタ19ほど、吹
出口25に近くなるように、左室の下方から順次配設す
るようにする。
【0035】そして、各室4、5、6を通った後の冷却
風は、外部へ排気されるのであるが、その排気口は左室
4と右室5にあっては、図13に示すように、その背面
壁2Dの上部に、上下に3つ並んで設けたスリット孔3
0S、31Sからなる排気口30、31であり、また中
央室6にあっては、同じく後室6Bに対応する部分の背
面壁2Dの上部に、同図に示すように、横に適当間隔を
あけて一直線に並ぶように設けた4つのスリット孔32
Sからなる排気口32である。これらのことをまとめる
と次のようになる。筐体2内は、パワートランジスタ1
7等の電力変換素子を搭載した基板の収納される中央室
6と、この中央室6の一方に位置し鉄心を有する複数の
リアクタ19が収納された右側室4と、この中央室6の
他方に位置しコイルやコンデンサから成るノイズフィル
タ22が収納された左側室5とに区画され、且つこの中
央室6の下部にはこれら3つの室4,5,6につながり
送風機11によって筐体2外の外気を冷却風としてこれ
らの室4,5,6に導く風洞7が配置され、前記リアク
タ19が収納された右側室4においては、冷却風の流れ
が下から上に向かって流れるように設定され複数のリア
クタ19は上下方向に適当間隔を保って、一定方向に傾
斜させて設置されている
【0036】60は、上記した内部構造の電源装置1に
おいて、その出力電力以上の電力使用となったときに電
源遮断動作をするブレーカ装置で、図2に示すように、
電源装置1の底部に右側部分でその前寄り位置に設けら
れている。
【0037】ブレーカ60の取付け構造を説明すると、
電源装置1の底面板13には、図11に示すように、ブ
レーカ60を取付けるための挿入穴であって、かつ遮断
動作したブレーカ60を復帰操作するときに、指が入る
円形の操作穴61が形成されている。また、このブレー
カ60は円筒状の形をし、下部に径大のスカート部60
bを有した構造となっている。さらに、ブレーカ60の
底端には、押圧操作式のブレーカ復帰スイッチ62Sが
設けられている。
【0038】そして、前記操作穴61に連通して、上方
へ所要高さで窪ませて形成した凹部63が電源装置1の
底部に設けられている。従って、この凹部63は電源装
置1の底部に上げ底のように存在し、かつこの凹部63
の上底には、前記円筒状の前記ブレーカ60を取付ける
ための円形をした取付孔穴64が穿設されている。
【0039】65はゴムで形成されたリング状のハトメ
で、前記円形の取付穴64の内周縁に嵌着固定される。
そして、内側にこのハトメ65の嵌まっている前記取付
穴64に、ブレーカ60を操作穴61を介して下方から
挿入すれば、ブレーカ60はハトメ65に圧入され、凹
部63の奥に取付け固定される。この場合、ブレーカ6
0を嵌め込んでいるゴム製のハトメ65は、防水部材の
役割を果たす。またブレーカ60が取付けられる時、ブ
レーカ60のスカート部60bの肩部が、前記取付穴6
1の縁部に突き当たり、位置決めを行う。これによっ
て、ブレーカ60は筐体底面板13より少し上方の奥ま
った(浮いて)位置に取付けられた構造となるので、電
源装置1が家屋の外壁などに取付ける等して屋外に設置
されても、雨天時などに雨水が底部から侵入しにくくで
きるとともに、さらにゴム製のハトメ65でブレーカ6
0の取付け部分から雨水侵入を効果的に防ぐので、防水
はより万全となり、ブレーカ60の故障あるいは内部の
電気部品がショートして電源装置1が故障したりするの
を防止することができる。
【0040】こうして防水構造を施して、電源装置1の
筐体底部に設けたブレーカ60が、電力使用過剰とな
り、断電動作した後、使用負荷を減らす等して、復帰動
作させる場合は、図20に示すように、操作穴61から
指(矢印で示す)を下方から差し込み、凹部63内のブ
レーカ復帰スイッチ62Sを押せば、ブレーカ60を容
易に復帰操作できる。
【0041】このようにブレーカ60を設ける場所が、
電源装置1の底部なので、目につきにくく、その在処は
この電源装置1の使用者など特定の人が知り得るだけで
あるので、悪戯操作を免れる。
【0042】また、ブレーカ60が剥き出しでなく、ブ
レーカ60を復帰操作するには、底部に奥に凹む凹部6
3に指を意図的に押し込むという仕草となるので、多少
触れた程度では動作できないようにすることができ、誤
動作などを防止することもできる。
【0043】ここで、前記電源装置1を屋外に設置した
場合、該電源装置1の底部からは、太陽電池と家庭用給
電線との中継接続をするために、その接続用の電気コー
ドが2本ずつ、図11に示すような筐体2の底面板13
に設けたコード引出用口孔81…から下方に引き出さ
れ、その各電気コードは雨に濡れたりしないように、そ
れぞれ樹脂製の被覆用保護パイプ等に通される等の措置
を施され、そして太陽電池に対してはコードが外部でコ
ネクトされ、また家庭用給電線に対してはコードを家壁
を貫通させ、屋内側でコネクトするようにしている。
【0044】ところで、電源装置1は屋内に設置して使
用することも可能としている。この場合に、電源装置1
の底部から接続用の電気コードは、屋内という状況によ
る美観的な面から、外部設置の時と同じような電源装置
1の底部からの下方引出しは止めて、図21に示すよう
に、電源装置1の底部に沿わせて接続用の電気コード8
0を水平に引出し、家庭用給電線とのコネクトを行い、
また太陽電池とは家の内壁から外部に電気コードを貫通
してコネクトする。
【0045】そして、このようなコード接続処理とした
上に、電源装置1の底部の電気コード80が露見しない
ように図21に示すように、電源装置1の底面には、有
底函体状の配線カバー66を装着するようにしている。
【0046】有底函体状の配線カバー66は、図18に
示すような、ある枠高さを有し、かつ前面部67Aと左
右の側面部67Bと3辺を形作るようにコ字型の形状を
し、上下に取付けフランジ67Fが設けられた枠体67
と、この枠体67の底部開口67Kを閉塞するように下
縁取付けフランジ67Fによって取付け固定される図1
9に示すようなカバー底板68とから構成される。な
お、このカバー底板68には、電源装置1の底面板13
の吸込口12であるスリット孔14と一致するように、
スリット孔69を穿設し、外気吸込口69Aを形成して
いる。また、前記枠体67の一端側(前面部66Aに対
向する)に空く開放部72は、水平に引き出した電気コ
ード80を、家の壁等を介して外部に導出する場合の出
口部となる。
【0047】そして、この有底函体状の配線カバー66
が、その上縁フランジ67Fをもって、電源装置1の底
部にビスなどで前後4カ所がビス止めされて、底台のよ
うに装着固定されるのである。
【0048】このように、有底函体状の配線カバー66
が装着されることによって、電気コード80が隠され、
体裁が保たれる。しかし、配線カバー66が取付けられ
ることによって、操作孔61が塞がれてしまい、ブレー
カ60の復帰操作を下部から押圧操作できなくなる。
【0049】そこで、有底函体状の配線カバー66の前
面部67Aに、ブレーカの操作穴61と対応させて、指
を手前から挿入できる円形の指挿入穴71を形成する。
こうすれば、図21に示すように、指(例えば、人差し
指;矢印で示す)をこの指挿入穴71に挿入し、指先を
さらに操作穴61に入れて、ブレーカ60のブレーカ復
帰スイッチ62Sを上方に押し上げれば、スイッチを押
せ、ブレーカの復帰操作が配線カバー66の無いときと
同様に、容易に行える。
【0050】なお、挿入した指先が余り深く入って、電
気コード80や配線等に触れる危険のないように、指挿
入穴71の内側には、コ字型に折曲した金属板からなる
保護ガード板74を設けている。これによって、ブレー
カ60を操作するときの安全性も保たれている。
【0051】なお、電源装置1を屋外に取付ける時は、
図15乃至図17に示すように、金属製の取付け板33
を用いて、これに取付け固定するようにする。すなわ
ち、取付け板33の方に設けた先端にフック37fを有
する一対の係止片37、37に、電源装置1の背面壁2
Dの方に設けた上方の係止孔35A、35Bをひっかけ
ることで、簡単に取付け固定できるようになっている。
ただ、電源装置1が取付け板33に密着して装着される
と、排気用のスリット孔30S、31S、32Sが塞が
り冷却風の排出が悪くなり冷却不十分となるので、排気
用のスリット孔30S、31S、32Sと取付け板33
との間に空間を保てるように、間隔保持片38が取付け
板33の周辺4箇所に、前記係止片37、37より寸法
bだけ短い長さでもって突設されている。また、係止孔
35A、35Bの孔幅を、係止片37、37の幅より広
いものとして、係止孔35A、35Bと係止片37、3
7との掛合をやりやすくして、電源装置1の取付け板3
3への吊り下げ固定作業が容易に行えるようにしてい
る。
【0052】また、排気口30、31から雨rが侵入し
ても、それを下に受け流し、最後は図17に示すように
前記係止孔35AB、35Bを排出口として矢印のよう
に外部に排出させる通水路41を形成できるような雨侵
入防止用ガード40を、図14のように、左右の排気口
30、31に対向させて、電源装置の背面2Dの内面側
にそれぞれ取付けている。
【0053】これによって、雨が排気口30、31から
仮に侵入しても、電源装置1の内部までは侵入せず、シ
ョートなどによって電源装置1が故障しないように防止
することができるようになっている。
【0054】なお、実施例では、左室に設けたリアクタ
について、冷却風の流れる方向と傾斜した場合について
述べたが、部品が矩形の形をしたもの、あるいは冷却風
がその外形に沿い流れ易いものであれば、本発明の部品
の配置を適用できる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明は、筐体内に、太
陽電池で発生した直流電力を家庭用の交流電力に変換す
るインバータ装置を内蔵し、前記筐体が家屋の内壁面も
しくは外壁面に据付けられる電源装置において、前記筐
体内は、パワートランジスタ等の電力変換素子を搭載し
た基板の収納される中央室と、この中央室の一方に位置
し鉄心を有する複数のリアクタが収納された右側室と、
この中央室の他方に位置しコイルやコンデンサから成る
ノイズフィルタが収納された左側室とに区画され、且つ
この中央室の下部にはこれら3つの室につながり送風機
によって筐体外の外気を冷却風としてこれらの室に導く
風洞が配置され、前記リアクタが収納された右側室にお
いては、冷却風の流れが下から上に向かって流れるよう
に設定され前記複数のリアクタは上下方向に適当間隔を
保って、一定方向に傾斜させて設置されているようにし
たものである。従って、通風抵抗を少なくし、かつ冷却
風は乱れることなく、また風量が減少せずに上方に至る
ので、多数のリアクタであっても、十分に冷却すること
ができる。
【0056】上記複数のリアクタについて、その放熱量
の大きいものほど冷却風の風上とするため筐体の右側室
の内部の下方に配置したので、吹出口から出たばかりの
温度の低い風が発熱の一番大きい部品を最初に冷却する
ようになり、その次に二番目に多い発熱部品に風が当た
るという具合に、効率的に冷却風を利用し、迅速に部品
の冷却が行えるという冷却効果が良くなる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源装置の全体図で、a図は正面図、
b図およびc図は左右側面図、d図は上面図である。
【図2】上記電源装置が内部が左右の側室と前後2室か
らなる中央室の3室に画成され、底部にブレーカを備え
る本発明電源装置の内部構造図で、前後2室のうちのパ
ワートランジスタの収納されている後室における構造を
説明する正面図である。
【図3】前室に組み込まれる基板と共に示した上記電源
装置の上面構造図である。
【図4】上記電源装置の内部構造図で、前後2室のうち
のIC等、種々の電気回路部品を取り付けた電気基板の
収納されている前室における構造を説明する正面図であ
る。
【図5】上記電源装置の上面構造図である。
【図6】上記筐体内下部におけるコンデンサの取付け構
造図である。
【図7】上記電源装置の各3室に冷却風を送風するため
の風胴の正面図である。
【図8】上記風胴の左側面図である。
【図9】上記風胴の上面図である。
【図10】雨侵入阻止用の庇がある上記風胴の吹出口の
要部側断面図である。
【図11】前記風胴と連絡する外気吸込口が形成されて
いる電源装置の底面図である。
【図12】中央室の下に形成されている冷却風の送風口
を示す平面図である。
【図13】上記電源装置の各3室に通風した冷却風が吐
出する排気口が形成されている電源装置の背面図と排気
口部分の構造を示すA−A側断面図である。
【図14】左右の側室における排気口から侵入する雨水
を電源装置外に流出させるための雨水侵入防止用ガード
を排気口の内側に備えている様相を示す電源装置の背壁
を内側から見た図である。
【図15】電源装置を屋外の壁面などに取付けための壁
掛け板の外観図である。
【図16】電源装置を家屋の外壁に、壁掛け板を使い、
排気口を塞がないように距離を保って設置することを可
能とする電源装置の取付け構造図である。
【図17】電源装置を取付けた場合に、雨水侵入防止用
ガードによる侵入する雨水を外部に流出させる様相を示
す説明図である。
【図18】配線カバーを形成する一方の部材である枠体
を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は平面図、
(c)図は右側面図である。
【図19】上記枠体の底部開口を塞ぐカバー底板の平面
図である。
【図20】底部にブレーカの装着された電源装置の概略
側断面図である。
【図21】ブレーカの復帰操作可能な構成の配線カバー
を下部に装着し、室内設置とした使用時の電源装置の概
略側断面図である。
【図22】本発明に係るリアクタを傾けて設置すること
により通風抵抗を少なくし、冷却効果を上げるようにし
たことを説明する左室の概略構成側面図。
【符号の説明】
1 電源装置 4、5 左右の側室 6 中央室 7 風胴 8 吸込風口 9 送風機 14 吸込口 19 リアクタ 25 吹出口 27 上方開口 30、31 排気口 54 開口
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−149794(JP,A) 特開 平11−122932(JP,A) 実開 昭58−150890(JP,U) 実開 昭60−171083(JP,U) 実開 昭63−90853(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/42 H02M 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内に、太陽電池で発生した直流電力を
    家庭用の交流電力に変換するインバータ装置を内蔵し、
    前記筐体が家屋の内壁面もしくは外壁面に据付けられる
    電源装置において、前記筐体内は、パワートランジスタ
    等の電力変換素子を搭載した基板の収納される中央室
    と、この中央室の一方に位置し鉄心を有する複数のリア
    クタが収納された右側室と、この中央室の他方に位置し
    コイルやコンデンサから成るノイズフィルタが収納され
    た左側室とに区画され、且つこの中央室の下部にはこれ
    ら3つの室につながり送風機によって筐体外の外気を冷
    却風としてこれらの室に導く風洞が配置され、前記リア
    クタが収納された右側室においては、冷却風の流れが下
    から上に向かって流れるように設定され前記複数のリア
    クタは上下方向に適当間隔を保って、一定方向に傾斜さ
    せて設置されていることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の複数のリアクタについて、
    その放熱量の大きいものほど冷却風の風上とするため前
    記右側室の内部の下方に配置したことを特徴とする請求
    項1記載の電源装置。
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