JP3253572B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

Info

Publication number
JP3253572B2
JP3253572B2 JP27866197A JP27866197A JP3253572B2 JP 3253572 B2 JP3253572 B2 JP 3253572B2 JP 27866197 A JP27866197 A JP 27866197A JP 27866197 A JP27866197 A JP 27866197A JP 3253572 B2 JP3253572 B2 JP 3253572B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power supply
housing
inverter
supply device
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27866197A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11121955A (ja
Inventor
英之 高山
康弘 茂木
保朋 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP27866197A priority Critical patent/JP3253572B2/ja
Publication of JPH11121955A publication Critical patent/JPH11121955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3253572B2 publication Critical patent/JP3253572B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電システ
ムにより生成された電力を一般家庭用の電力の一部とし
て供給するための電源装置に係り、特に当該装置を外置
きする場合に、雨天時に排気口より侵入する雨水対策に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源エネルギーの枯渇、環境保全
問題などから、クリーンなエネルギー、たとえば太陽
光、風力、地熱など自然エネルギーを利用した電力シス
テムが積極的に開発されだしている。
【0003】それらのうち、太陽光による発電システム
(以下、太陽光発電システムとも記す)は、システムが
小型で設備コストなどコスト面でも安価で有利であり、
また電力変換率が高い性能の向上した太陽電池の開発な
どにより、一般家庭での需要電力をおおよそ賄えるほど
になってきている。
【0004】ところで、この太陽光発電システムを一般
家庭で利用するには、その得た直流電力を交流電力に変
換して給電するための電源装置を必要とする。
【0005】ここで、この電力変換用の電源装置は、電
力変換用のパワートランジスタ等を搭載したハイブリッ
ドICや平滑コンデンサやリアクタなどの電力回路部品
や、その他の制御用ICやトランジスタや抵抗など多数
の電子回路部品を搭載した制御基板等から構成されたイ
ンバータ部を内蔵し、また多数の入出力端子やコネクタ
等を有し、さらに内部回路部品の放熱を促進するよう設
けた冷却風路およびその冷却用ファン等を搭載するとい
った構造物となっている。
【0006】そして、この電源装置は、屋外でも屋内で
もどちらに設置しての使用も可能として、汎用性の良い
ものとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷却用ファ
ンのファンモータも発熱するので、冷却用ファンによっ
て吸込んだ外気を冷却風路からファンモータに吹出すよ
うにして冷却することが望ましい。
【0008】しかしながら、上述したような電源装置を
屋外にも設置可能にすると、雨天時には排気口から風路
内に侵入する雨水が、ファンモータへの吹出風にのって
吹き出されるので、ファンモータに雨水がかかり、故障
しやすくなる不具合が生じる。
【0009】また、排気口より侵入する雨水が風路内に
溜まり、筐体の錆び付きや構成部品の腐食等の各種の不
具合が生じる。
【0010】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、屋外に設置しても、雨天時に排気口から侵入する雨
水が冷却用ファンのモータ部分へかかるのを防ぐことが
でき、また風路内に入った雨水を風路内に滞留させるこ
となく排水することができる電源装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明は、筐体内に、太陽電池で発生した直流電
力を家庭用の交流電力に変換するインバータ部と、該イ
ンバータ部を冷却するために外気を吸込み前記インバー
タ部に供給する冷却用ファンとを内蔵すると共に、前記
インバータ部を冷却した後の排気を前記筐体外に排出す
る排気口を前記筐体の上方に備え、前記筐体を家屋の外
壁面等に据付け可能とした電源装置において、前記冷却
用ファンを前記筐体の下方に配置し、この冷却用ファン
により吸込まれた外気を前記インバータ部に供給すると
共に冷却用ファンのファンモータに向けて吹出す吹出口
を有する風胴を備え、この吹出口の前記風胴内部側に前
記排気口から侵入し前記筐体の下方に向かって落下する
雨水が前記吹出口から吹出されるのを遮る遮蔽部材を設
けたことを特徴とするものである。
【0012】また、前記遮蔽部材は、前記吹出口の上端
位置から風胴内に所定角度下方に傾斜して形成され前記
吹出口を覆う庇から成ることを特徴とするものである。
【0013】さらに、前記庇は、その先端が前記吹出口
の下端縁より下側に位置するように形成したことを特徴
とするものである。
【0014】一方、筐体内に、太陽電池で発生した直流
電力を家庭用の交流電力に変換するインバータ部と、該
インバータ部を冷却するために外気を吸込み前記インバ
ータ部に供給する冷却用ファンとを内蔵すると共に、前
記インバータ部を冷却した後の排気を前記筐体外に排出
する排気口を前記筐体の上方に備え、前記筐体を家屋の
外壁面等に据付け可能とした電源装置において、前記冷
却用ファンにより前記筐体の下方から吸込まれた外気を
前記インバータ部に供給する風胴を備え、この風胴には
前記筐体の底面側に形成した排水口につながる開口と当
該開口に向けて傾斜する傾斜面とを設けたことを特徴と
するものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づき説明する。
【0016】電源装置1は、図1に示すようにやや横長
な箱型をした本体となっており、薄鋼板にてその筐体2
が形成されている。また筐体2の上面は、その前半分ほ
どが前面側に向かって低く下がるように、ある傾斜角
度,たとえば10度以上の傾斜面3に形成され、電源装
置1を屋外に設置した場合に、降りかかった雨が流れ易
いようにしている。
【0017】次に電源装置1の構造を、図2乃至図22
を参照して説明すると、本体である筐体2の内部は、正
面から見て、互いに下部の空室15を介して連絡してい
る左右の側室4,5とそれより広い中央室6の3室に画
成されていると共に、中央室6の下方の前記空室15に
は、後述するように前記左右の側室4,5や中央室6に
設けられている様々な電気部品を冷却するために、外気
による冷却風を送風させる図2,図4に示す特殊な形を
した風胴7が配設されている。
【0018】ここで、前記風胴7は、図7乃至図10に
示すように、上方部と左端部が開放口27,28となっ
た風胴本体7Aとその左端部開放口28にネジ50で閉
塞固定される前面板7Bとより構成され、その前面板7
Bの中央より片側に寄った位置に、吸込風口8がほぼ正
方形状の開口として形成されていると共に、この吸込風
口8の少し上方には横に細長い吹出口25がほぼ中央位
置に設けられている。この吹出口25には、後述する排
気口32(図13参照)から侵入して下方に落下する雨
水が吹出風に混じって吹出されるのを遮るための遮蔽部
材として庇16が形成されている。また、前記風胴7の
吸込風口8の周辺には角棒状の断熱材8Aが折り曲げら
れて貼り付けられている。
【0019】上記庇16は、風胴7内の後述する空気流
に合わせて雨水の吹出しを遮ると共に吹出風の通風抵抗
を余り大きくしないように、吹出口25の上端位置から
風胴7内に所定角度(ここでは45゜)下方に傾斜して
形成される。また、その横幅は吹出口25の横幅よりや
や狭く、その先端が吹出口25の中央よりやや下方に位
置するように形成されている。このように構成すること
により、本装置を屋外に設置しても、雨天時に後述の送
風機9のモータ部分へ雨水がかかるのを防ぐことができ
ると共に、遮蔽部材を、別部材を用いることなく、吹出
口25を形成する際に庇16部分を切り残して内側に所
定角度(45゜)折曲げるだけで、簡単、かつ安価に形
成できる。
【0020】一方、上記前面板7Bの上部側は風胴本体
7Aの左端部開放口28に合わせて外側に折曲げられ、
緩斜面26Aを形成している。また、風胴本体7Aの底
板は、右端からほぼ中央部までが緩斜面26Bとなり、
そこから急斜面26Cとなって、最低部には、筐体2の
底面側に開口する排水口29(図11参照)に連通する
開口29Aが形成されている。従って、後述の送風機9
から吸込風口8を介して風胴7内に吹き込まれる外気
は、前記急斜面26Cに当たってほぼ真上に舞い上が
り、前記両緩斜面26A,26Bに沿って上方部の開放
口27全面に広がるとともに、その一部が上方から前記
吹出口25に戻されて吹出される。
【0021】このとき、雨天時において排気口32から
侵入して落下する雨水は、吹出口25に設けた上記庇1
6によって遮られ、水滴となって下方に落下し開口29
Aを介して排水口29から排水される。また、両緩斜面
26A,26Bや急斜面26Cに降り落ちた雨水も、水
滴となって各斜面26A〜26Cを流れ落ち、速やかに
排水口29から排水される。さらに、吹出口25の上部
側にある緩斜面26Aから流れ落ちる水滴も、吹出口2
5に庇16があるので、吹出風に飛ばされて吹出される
こともなく、下方に落下して排水口29から排水され
る。
【0022】一方、図2,図4の9は、外気を吸込んで
前記風胴7内に吸込風口8を介して吹き込み送風させる
ための送風機で、前記左室4の下方部に設置されてい
る。この送風機9は、隈取りモータ10Mと該モータ1
0Mで回転駆動されるシロッコファン11とから構成さ
れている。上記隈取りモータ10Mは前記風胴7の吹出
口25の前面に位置して、吹出口25からの冷却風が全
体に吹きかかるように配置され、シロッコファン11
は、前記風胴7の吸込風口8と連通し底部が開放された
ファンカバー11Aで覆われている。そして、この送風
機9による外気の吸込口12を、図11に示すように、
筐体2の底面板13の左方域に複数のスリット孔14…
を列設することより設けている。
【0023】ところで、前記中央室6はさらに前室6A
と後室6Bの2室に区割されている。そして、前室6A
には、図3に示すように立設した基板(シャーシ)51
にIC部品やトランジスタ、抵抗、その他多種多様の回
路部品を取り付け組み込んで形成した制御装置が設けら
れている。
【0024】また、後室6Bの方には、図2,図3に示
すように、発熱の大きなパワートランジスタを搭載した
ハイブリッドIC17が配設され、該ハイブリッドIC
17は、裏側に多数の放熱フィン18Fを一体に突設形
成した放熱板18の基板部中央に取付けられている。
【0025】さらに、この中央室6の右側にある右室5
の下方部位置には、太陽電池とこの電源装置1との入出
力端子、および家庭内の電力配線とこの電源装置1との
入出力端子など多数の端子を持つ端子板(図示せず)が
凹部を設けて収設されていると共に、その凹部開口を着
脱自在な蓋21(図1参照)により塞いでいる。またそ
の上方部には、コイル(L)やコンデンサ(C)などか
らなるAC/DC変換用のノイズフィルタ22などの電
気部品が収納されている。さらに、前記風胴7の右側下
方のスペースを利用して、太さ(容量)の異なる複数の
平滑(電解)コンデンサ23が止めバンド24で一体に
束められて取付け保持されている。
【0026】また、左室4の方には、図22に示すよう
に、容量の異なる複数個のリアクタ19が中央室6の左
側壁面6Lを利用して、傾斜させた状態でかつ上下方向
に適当の間隔を保って設置されている。ここでリアクタ
19を傾斜させて設けた理由は、リアクタ19が、中央
室6に入った冷却風の一部が左室4と連通する下部の隙
間を介して左室4に下方から送風される冷却風の抵抗と
ならないで、通風がスムーズに行われ、リアクタ19の
冷却効果が上がるようにするためである。
【0027】このように電源装置1の筐体2の内部は複
数の室4,5,6に区割され、その各室に様々な電気部
品が設置されているが、これらの部品は発熱するため、
前記風胴7を介して冷却風が取り入れられる。すなわ
ち、風胴7の上方に開く開放口27から中央室6のパワ
ートランジスタが搭載されたハイブリッドIC17の収
納されている後室6Bに冷却風が通風し、また、風胴7
の前面板7Bに設けた細長い吹出口25から隈取りモー
タ10Mに送風され、さらに左室4へと冷却風が送られ
るようになっている。また、風胴7に取り込まれた外気
の一部は、開放口27から中央室6の下端側隙間を介し
て左室4,右室5へと冷却風の一部が送風される。な
お、図4乃至図6等に示した92は断熱材で、筐体2の
組立て面に介挿される。
【0028】ここで、中央室6への冷却風の送風構造を
更に説明すると、図12に示すように、中央室6の底面
板53には、放熱フィン18Fへの送風口54が矩形状
に形成して設けられていると共に、パワートランジスタ
を搭載したハイブリッドIC17そのものへの通風も行
うように前記送風口54と並設して1つの送風用スリッ
ト孔55が設けられている。
【0029】以上のような風路構造が、電源装置1の内
部に形成されており、従って、送風機9が駆動するとそ
のシロッコファン11の回転により、外気が筐体2底面
のスリット孔14から吸い込まれ、吸込風口8から風胴
7に入った後、上記吹出口25,送風口54及び送風用
スリット孔55から左室4,後室6Bに送風される。前
述したように後室6Bと左室4,右室5とは、その下部
に形成した隙間で連通し、後室6Bに流入した冷却風の
一部が左室4と右室5にも導入されるようになってお
り、従って、左室4,後室6B,右室5に冷却風が流れ
て各室中の電気部品が冷却される。
【0030】そして、各室4,5,6Bを通った後の冷
却風は、外部へ排気されるのであるが、その排気口は左
室4と右室5にあっては、図13に示すように、その背
面壁2Dの上部に、上下に3つ並んで設けたスリット孔
30S,31Sからなる排気口30,31であり、また
後室6Bにあっては、同じく後室6Bに対応する部分の
背面壁2Dの上部に、同図に示すように、横に適当間隔
をあけて一直線に並ぶように設けた4つのスリット孔3
2Sからなる排気口32である。
【0031】また、上記した内部構造の電源装置1にお
いて、その出力電力以上の電力使用となったときに電源
遮断動作をするブレーカ60が、図2に示すように、電
源装置1の底部に右側部分でその前寄り位置に設けられ
ている。
【0032】ブレーカ60の取付け構造を説明すると、
電源装置1の底面板13には、図11に示すように、ブ
レーカ60を取付けるための挿入穴であって、かつ遮断
動作したブレーカ60を復帰操作するときに、指が入る
円形の操作穴61が形成されている。また、このブレー
カ60は円筒状の形をし、下部に径大のスカート部60
bを有した構造となっている。さらに、ブレーカ60の
底端には、押圧操作式のブレーカ復帰スイッチ62Sが
設けられている。
【0033】そして、前記操作穴61に連通して、上方
へ所要高さで窪ませて形成した凹部63が電源装置1の
底部に設けられている。従って、この凹部63は電源装
置1の底部に上げ底のように存在し、かつこの凹部63
の上底には、前記円筒状の前記ブレーカ60を取付ける
ための円形をした取付穴64が穿設されている。
【0034】65はゴムで形成されたリング状のハトメ
で、前記円形の取付穴64の内周縁に嵌着固定される。
【0035】そして、内側にこのハトメ65の嵌まって
いる前記取付穴64に、ブレーカ60を操作穴61を介
して下方から挿入すれば、ブレーカ60はハトメ65に
圧入され、凹部63の奥に取付け固定される。この場
合、ブレーカ60を嵌め込んでいるゴム製のハトメ65
は、防水部材の役割を果たす。またブレーカ60が取付
けられる時、ブレーカ60のスカート部60bの肩部
が、前記取付穴64の縁部に突き当たり、位置決めを行
う。
【0036】これによって、ブレーカ60は筐体底面板
13より少し上方の奥まった(浮いた)位置に取付けら
れた構造となるので、電源装置1が家屋の外壁などに取
付ける等して屋外に設置されても、雨天時などに雨水が
底部から侵入しにくくなる。さらにゴム製のハトメ65
で、ブレーカ60の取付け部分から雨水侵入を効果的に
防ぐので、防水はより万全となり、ブレーカ60の故障
あるいは内部の電気部品がショートして電源装置1が故
障したりするのを防止することができる。
【0037】こうして防水構造を施して、電源装置1の
筐体底部に設けたブレーカ60が、電力使用過剰とな
り、断電動作した後、使用負荷を減らす等して、復帰動
作させる場合は、操作穴61から指(図20に矢印で示
す)を下方から差し込み、凹部63内のブレーカ復帰ス
イッチ62Sを押せば、ブレーカ60を容易に復帰操作
できる。
【0038】このようにブレーカ60を設ける場所が、
電源装置1の底部なので、目につきにくく、その在処は
この電源装置1の使用者など特定の人が知り得るだけで
あるので、悪戯操作を免れる。
【0039】また、ブレーカ60が剥き出しでなく、ブ
レーカ60を復帰操作するには、底部に奥にくぼむ凹部
63に指を意図的に押し込むという仕草をしなければな
らず、多少触れた程度では動作できないようにすること
ができ、誤動作などを防止することもできる。
【0040】ここで、前記電源装置1を屋外に設置した
場合、該電源装置1の底部からは、太陽電池装置と家庭
用給電線との中継接続をするために、その接続用の電気
コードが2本ずつ、図11に示すような筐体2の底面板
13に設けたコード引出用孔81…から下方に引き出さ
れ、その各電気コード80は雨に濡れたりしないよう
に、それぞれ樹脂製の被覆用保護パイプ等に通される等
の措置を施され、そして太陽電池装置に対してはコード
が外部でコネクトされ、また家庭用給電線に対してはコ
ードを家壁を貫通させ、屋内側でコネクトするようにし
ている。
【0041】ところで、電源装置1は屋内に設置して使
用することも可能としている。この場合に、電源装置1
の底部から接続用の電気コード80は、屋内という状況
による美観的な面から、外部設置の時と同じような電源
装置1の底部から下方へ引出すのは止めて、図20,図
21に示すように、電源装置1の底部裏面側に沿わせて
接続用の電気コード80を水平に引出し、家庭用給電線
とのコネクトを行い、また太陽電池装置とは家の内壁か
ら外部に電気コード80を貫通してコネクトする。
【0042】そして、このようなコード接続処理とした
上に、電源装置1の底部の電気コード80が露見しない
ように図21に示すように、電源装置1の底面には、有
底函体状の配線カバー66を装着するようにしている。
【0043】有底函体状の配線カバー66は、図18に
示すように、枠高さがTで、前面部67Aと左右の側面
部67Bとで3辺を形作るようにコ字型の形状をし、上
下に取付けフランジ67Fが設けられた枠体67と、こ
の枠体67の底部開口67Kを閉塞するように下縁取付
けフランジ67Fによって取付け固定される図19に示
すようなカバー底板68とから構成される。なお、この
カバー底板68には、電源装置1の底面板13の吸込口
12であるスリット孔14と一致するように、スリット
孔69を穿設し、外気吸込口69Aを形成している。ま
た、前記枠体67の一端側(前面部67Aに対向する)
に空く開放部72は、水平に引き出した電気コード80
を、家の壁等を介して外部に導出する場合の出口部とな
る。
【0044】そして、この有底函体状の配線カバー66
が、その上縁フランジ67Fをもって、電源装置1の底
部にビスなどで前後4カ所がビス止めされて、底台のよ
うに装着固定されるのである。
【0045】このように、有底函体状の配線カバー66
が装着されることによって、電気コード80が隠され、
外観を良好にし、体裁が保たれる。しかし、配線カバー
66が取付けられることによって、操作穴61が塞がれ
てしまい、ブレーカ60の復帰操作を下部から押圧操作
できなくなる。
【0046】そこで、有底函体状の配線カバー66の前
面部67Aに、ブレーカ60の操作穴61と対応させ
て、指を手前から挿入できる円形の指挿入穴71を形成
する。こうすれば、図21に示すように、指(例えば、
人差し指;矢印で示す)をこの指挿入穴71に挿入し、
指先をさらに操作穴61に入れて、ブレーカ60のブレ
ーカ復帰スイッチ62Sを上方に押し上げれば、スイッ
チを押せ、ブレーカ60の復帰操作が配線カバー66の
無いときと同様に、容易に行える。
【0047】なお、挿入した指先が余り深く入って、電
気コード80や配線等に触れる危険のないように、指挿
入穴71の内側には、コ字型に折曲した金属板からなる
保護ガード板74を設けている。これによって、ブレー
カ60を操作するときの安全性も保たれている。
【0048】なお、電源装置1を屋外に取付ける時は、
図15乃至図17に示すように、金属製の取付け板33
を用いて、これに取付け固定するようにする。すなわ
ち、取付け板33の方に設けた先端にフック37fを有
する一対の係止片37,37に、電源装置1の背面壁2
Dの方に設けた上方の係止孔35A,35Bをひっかけ
ることで、係止片37,37のフック37fと係止孔3
5A,35Bの係合突片36がひっかかり、簡単に取付
け固定できるようになっている。ただ、電源装置1が取
付け板33に密着して装着されると、排気用のスリット
孔30S,31S,32Sが塞がり冷却風の排出が悪く
なり冷却不十分となるので、排気用のスリット孔30
S,31S,32Sと取付け板33との間に空間(間隔
G)を保てるように、当て部38mを有する間隔保持片
38が取付け板33の周辺4箇所に、前記係止片37,
37より寸法bだけ短い長さでもって突設されている。
また、係止孔35A,35Bの孔幅を、係止片37,3
7よりもかなり幅広のものとして、係止孔35A,35
Bと係止片37,37との係合をやりやすくさせて、電
源装置1の取付け板33への吊り下げ固定作業が容易に
行えるようにしている。
【0049】また、排気口30,31から雨が侵入して
も、それを下に受け流し、最後は図17に示すように前
記係止孔35A,35Bを排出口として矢印のように外
部に排出させる通水路41を形成できるような雨侵入防
止用ガード40を、図14のように、左右の排気口3
0,31に対向させて、電源装置1の背面壁2Dの内面
側にそれぞれ取付けている。この雨侵入防止用ガード4
0は、鉄板などを断面コ字型に折曲して形成され、左右
の取付け片40mと下部の取付け片40nをビス等で取
付け固定する。
【0050】これによって、図17に示すように、雨r
が排気口30,31から仮に侵入しても、雨侵入防止用
ガード40の内壁40bに当ったり、背面壁内面2dに
当ったりして伝わり落ち、底面41bから係止孔35
A,35Bを排出口として排出されるので、電源装置1
の内部までは侵入せず、ショートなどによって電源装置
1が故障しないように防止することができるようになっ
ている。
【0051】なお、上記実施形態では、風胴7の吹出口
25に設けた庇16をその先端が吹出口25の中央より
やや下方に位置するように形成しているが、この庇16
の先端を吹出口25の下端縁より下側に位置するように
形成すれば、通風抵抗はその分大きくなるが、雨水の吹
出しをより確実に防ぐことができるようになる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、冷却用
ファンを筐体の下方に配置し、この冷却用ファンにより
吸込まれた外気をインバータ部に供給すると共に冷却用
ファンのファンモータに向けて吹出す吹出口を有する風
胴を備え、この吹出口の風胴内部側に、排気口から侵入
し筐体の下方に向かって落下する雨水が吹出口から吹出
されるのを遮る遮蔽部材を設けたので、本装置を屋外に
設置しても、雨天時に冷却用ファンのモータ部分へ雨水
がかかるのを防ぐことができ、それによるファンモータ
の故障等を抑止できる。
【0053】また、前記遮蔽部材を、吹出口の上端位置
から風胴内に所定角度下方に傾斜して形成され吹出口を
覆う庇で構成したので、吹出口の通風抵抗を余り大きく
することなく、雨水の吹出しを防ぐことができる。
【0054】さらに、前記庇を、その先端が吹出口の下
端縁より下側に位置するように形成することにより、雨
水の吹出しをより確実に防ぐことができる。
【0055】一方、冷却用ファンにより筐体の下方から
吸込まれた外気をインバータ部に供給する風胴を備え、
この風胴には筐体の底面側に形成した排水口につながる
開口と当該開口に向けて傾斜する傾斜面とを設けたの
で、本装置を屋外に設置しても、雨天時に排気口から風
胴内に入った雨水を風胴内に滞留させることなく速やか
に排水することができ、筐体の錆び付きや構成部品の腐
食等を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源装置の全体図で、(a)図は正面
図、(b)図および(c)図は左右側面図、(d)図は
上面図。
【図2】上記電源装置が内部が左右の側室と前後2室か
らなる中央室の3室に画成され、底部にブレーカを備え
る本電源装置の内部構造図で、前後2室のうちの後室に
おける構造を説明する正面図。
【図3】同じく、その上面構造図。
【図4】上記電源装置の内部構造図で、前後2室のうち
の前室における構造を説明する正面図。
【図5】同じく、その上面構造図。
【図6】同じく、コンデンサの取付け構造図。
【図7】上記電源装置の各3室及びファンモータに冷却
風を送風するための風胴を示す正面図。
【図8】同じく、その左側面図。
【図9】同じく、その上面図。
【図10】上記図8のA−A断面図。
【図11】前記風胴と連絡する外気吸込口が形成されて
いる電源装置の底面図。
【図12】中央室下底部に形成されている冷却風の送風
口及び送風用スリット孔を示す平面図。
【図13】上記電源装置の各3室に通風した冷却風が吐
出する排気口が形成されている電源装置の背面図と排気
口部分の構造を示すA−A側断面図。
【図14】左右の側室における排気口から侵入する雨水
を電源装置外に流出させるための雨水侵入防止用ガード
を排気口の内側に備えている様相を示す電源装置の背面
壁を内側から見た図。
【図15】電源装置を屋外の壁面などに取付けための壁
掛け板の外観図。
【図16】電源装置を家屋の外壁に、壁掛け板を使い、
排気口を塞がないように距離を保って設置することを可
能とする取付け方を説明する電源装置の取付け構造図。
【図17】電源装置を取付けた場合に、雨水侵入防止用
ガードによる侵入する雨水を外部に流出させる様相を示
す説明図。
【図18】配線カバーを形成する一方の部材である枠体
を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は平面図、
(c)図は右側面図。
【図19】配線カバーを形成する他方の部材であるカバ
ー底板の平面図。
【図20】底部にブレーカの装着された電源装置の概略
側断面図。
【図21】ブレーカの復帰操作可能な構成の配線カバー
を下部に装着し、室内設置とした使用時の電源装置の概
略側断面図。
【図22】リアクタの配置構造を示す概略側面図。
【符号の説明】
1 電源装置 2 筐体 4,5 左右の側室 6 中央室 7 風胴 8 吸込風口 9 送風機 10M 隈取りモータ 11 シロッコファン 12 吸込口 16 庇 25 吹出口 26A,26B 緩斜面 26C 急斜面 29 排水孔 29A 開口 30,31,32 排気口 60 ブレーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−121132(JP,A) 特開 平6−204667(JP,A) 特開 平8−250883(JP,A) 特開 昭48−94938(JP,A) 実開 平5−50796(JP,U) 実開 昭61−127694(JP,U) 実開 平3−87140(JP,U) 実開 昭63−14926(JP,U) 実開 平1−63196(JP,U) 実開 平3−120684(JP,U) 実開 昭59−175924(JP,U) 実開 昭55−132831(JP,U)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内に、太陽電池で発生した直流電力
    を家庭用の交流電力に変換するインバータ部と、該イン
    バータ部を冷却するために外気を吸込み前記インバータ
    部に供給する冷却用ファンとを内蔵すると共に、前記イ
    ンバータ部を冷却した後の排気を前記筐体外に排出する
    排気口を前記筐体の上方に備え、前記筐体を家屋の外壁
    面等に据付け可能とした電源装置において、 前記冷却用ファンを前記筐体の下方に配置し、この冷却
    用ファンにより吸込まれた外気を前記インバータ部に供
    給すると共に冷却用ファンのファンモータに向けて吹出
    す吹出口を有する風胴を備え、この吹出口の前記風胴内
    部側に前記排気口から侵入し前記筐体の下方に向かって
    落下する雨水が前記吹出口から吹出されるのを遮る遮蔽
    部材を設けたことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽部材は、前記吹出口の上端位置
    から風胴内に所定角度下方に傾斜して形成され前記吹出
    口を覆う庇から成ることを特徴とする請求項1に記載の
    電源装置。
  3. 【請求項3】 前記庇は、その先端が前記吹出口の下端
    縁より下側に位置するように形成したことを特徴とする
    請求項2に記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 筐体内に、太陽電池で発生した直流電力
    を家庭用の交流電力に変換するインバータ部と、該イン
    バータ部を冷却するために外気を吸込み前記インバータ
    部に供給する冷却用ファンとを内蔵すると共に、前記イ
    ンバータ部を冷却した後の排気を前記筐体外に排出する
    排気口を前記筐体の上方に備え、前記筐体を家屋の外壁
    面等に据付け可能とした電源装置において、前記冷却用
    ファンにより前記筐体の下方から吸込まれた外気を前記
    インバータ部に供給する風胴を備え、この風胴には前記
    筐体の底面側に形成した排水口につながる開口と当該開
    口に向けて傾斜する傾斜面とを設けたことを特徴とする
    電源装置。
JP27866197A 1997-10-13 1997-10-13 電源装置 Expired - Fee Related JP3253572B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27866197A JP3253572B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27866197A JP3253572B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11121955A JPH11121955A (ja) 1999-04-30
JP3253572B2 true JP3253572B2 (ja) 2002-02-04

Family

ID=17600403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27866197A Expired - Fee Related JP3253572B2 (ja) 1997-10-13 1997-10-13 電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3253572B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1536674B1 (en) 2002-06-24 2017-01-11 Tabuchi Electric Co., Ltd. Outdoor-installed power conditioner device
JP4674166B2 (ja) * 2006-01-19 2011-04-20 ホーチキ株式会社 受信機の防水構造
JP7110619B2 (ja) * 2018-02-27 2022-08-02 オムロン株式会社 パワーコンディショナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11121955A (ja) 1999-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7177148B2 (en) Outdoor-installed power conditioner device
JP4025591B2 (ja) 屋外設置機器の筐体
JP5914875B2 (ja) 電力変換ユニット
JP5430515B2 (ja) パワーコンディショナ
JP3219719B2 (ja) 電源装置
JP3253572B2 (ja) 電源装置
JP2013125865A (ja) 電力変換ユニット
CN209913344U (zh) 一种户外高性能防水且散热优良控制柜
JP3263637B2 (ja) 電源装置の屋外装着構造
CN110718872B (zh) 一种散热效果好的电力柜
JP5000013B2 (ja) 電子機器収容ユニット
CN219164432U (zh) 一体变频机中的风冷变频器
JP4063716B2 (ja) 屋外設置パワーコンディショナ装置
CN216346707U (zh) 空调室外机和空调器
CN113784560B (zh) 一种户外储能柜
JPH11122935A (ja) 電源装置
JP3219720B2 (ja) 電源装置
CN211183108U (zh) 一种高效散热环保充气柜
JPH11122934A (ja) 電源装置
CN211716647U (zh) 一种具有静电防护功能的油烟机用控制板
CN212587946U (zh) 室外防护型防尘配电箱体
CN211011647U (zh) 一种圆形空调室外机用电控盒
CN218820700U (zh) 一种防水性能好的空调室外机
CN220042761U (zh) 一种具有防雨散热功能的保护箱
CN217900048U (zh) 空调器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees