JP2005269692A - パワーコンディショナおよびその設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーコンディショナの排熱を確実に行い、かつ屋根裏内部の雰囲気温度が著しく向上するのを緩和し、屋根裏換気のための特別かつ大掛かりな設備を必要としない構造、及び施工方法を提供する。
【解決手段】箱状のパワーコンディショナ本体と、このパワーコンディショナ本体の上面に立設するように並列状に配された複数の排熱フィン8を備えたパワーコンディショナであって、前記複数の排熱フィン8の前記上面と垂直する一方の端部の前方に前記複数の排熱フィン8の間に風を送るためのファンを設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽光発電システムにおける構成設備の一つであるパワーコンディショナおよびこのパワーコンディショナを建造物の屋根裏に設置するパワーコンディショナの設置方法に関するものである。
近年、地球環境問題への関心の高まりとともに、自然エネルギーを利用した新エネルギー技術が注目されている。そのひとつとして、太陽エネルギーを利用したシステムの関心が高く、特に、太陽光発電システムの住宅への普及が加速されてきている。
太陽光発電システムは、太陽光を電気エネルギーに変換する太陽電池、およびその設置架台と、直流電力を交流電力に変換する電力制御を行なうインバータや配線を行なう接続箱などにより構成されている。通常、太陽光発電システムに用いられる太陽電池は太陽電池素子を複数直列・並列にした太陽電池モジュールが用いられるが、太陽電池モジュールによって発電される電力は直流電力として取り出されるため、一般家庭に普及している電気機器のような交流電力用の負荷にそのまま供給することができない。そこで、発電電力の直流−交流変換を行なうための電力変換装置を用いて電力会社の供給する交流電源である商用電力系統と同様の交流電力を作り出せるようにして交流電力用の負荷に電力供給するとともに、余剰電力を商用電力系統に逆潮流(売電)できるようにするのが一般的であり、このような機能を有する電力変換装置をパワーコンディショナと称している。
なお、近年では前記パワーコンディショナには太陽光発電システムによる発電を効率よく行なうために太陽電池の発電電力が常に最大出力点になるようにするMPPT制御(最大電力追従制御 Muximum Power Point Tracker)を行う機能が搭載されている。
ところで、パワーコンディショナは動作時に電力変換効率などの損失分が熱として生じるため高温となる。
図9は従来のパワーコンディショナを模式的に示す斜視図、図1は従来の住宅の切妻屋根における屋根裏換気の様子を模式的に示す斜視図である。
そこで、図9に示すようにパワーコンディショナJの背面に、放熱板11などを用いて外部へ熱を逃すようにしているが、通常、パワーコンディショナは商用電力系統の分電盤と接続する必要性から屋内の玄関や廊下、洗面所などの人の目に触れるところに設置されることが多く、外観上の理由から極端に大型の放熱板を設けることが出来ず、また、小動物や昆虫が内部に侵入してショートさせることが無いように通気用スリットも網目状の細かいものにするなどしており、通気性も良好とは云えないため設置環境の雰囲気温度を40℃前後に制約されるものが多い。また、パワーコンディショナ自体が最大動作時の発熱温度が80℃と非常に大きな熱源となるために例えば台所などに設置した場合、パワーコンディショナが発する高温の排熱の影響により天井の一部が変色するなどの問題が生じるため、通気の良い場所への設置が奨励されている。
また、パワーコンディショナは起動時や停止時、電力変換動作中にリレーの入り切り音や高周波音を生じさせるため、通気の良い玄関や廊下に設置した場合にはこれらの音が反響して騒音となる場合がある。そこでパワーコンディショナの内部の音が外に漏れないように密閉度をあげると排熱能力が低下するため、放熱板を大きくするなどの対応が必要となり機器の大型化の要因になっていた。
そこで、パワーコンディショナを屋外もしくは屋内の居住スペース以外に設置するという方法が考えられるが、防水による排熱能力の低下を考慮すると、住宅の内部が適当であり、外観や騒音の遮蔽という点では屋根裏が最も好適な場所といえる。ところが従来、屋根裏への設置が奨励されない理由として、屋根裏の雰囲気温度がパワーコンディショナの設置環境の雰囲気温度以上に上昇することが挙げられていた。これを解決する方法として、図1に示すような一般の住宅に設けられた屋根裏換気口1aから外気2を吸入し、屋根裏換気口1bから屋根裏の熱せられた空気3を排出する従来の自然対流や通風にのみ依存した換気方法を、通風量を増大して換気性能を高め、しかも雨仕舞いの問題を解決した屋根裏換気の方法(特許文献1を参照)や、屋根裏内に流入した低温の空気が、屋根裏内に停滞している高温、高湿の空気と混合しないまま直接に他方の換気口から屋外へと排出されるというショートパス減少により十分な排熱・排湿が得られない問題を解決するために換気口あるいは隙間から屋根裏内に流入した空気を360度全方法に拡散送風させる方法(特許文献2を参照)を用いて屋根裏の通風量を多くして雰囲気温度を低下させ、パワーコンディショナの設置可能な環境を作り出すことが考えられる。
特開2001−349027 特開2002−194830
しかしながら、従来の技術をもちいた換気によってパワーコンディショナの屋根裏への設置による屋根裏温度上昇の緩和を行なおうとした場合、一般に住宅には図1に示すような換気口を始めとする様々な形状の換気口は存在するが、一般住宅の屋根裏の雰囲気温度はパワーコンディショナを設置していない状況であっても、パワーコンディショナの設置に必要な設置環境温度40℃程度よりも高くなる場合があるため、現在のパワーコンディショナをそのまま屋根裏に設置することはできない。また、排熱フィンや内蔵の放熱ファンを大型化してより効果的に廃熱を行なうことにより、雰囲気温度がこれまでの設置環境より高くとも従来通り放熱を行い、パワーコンディショナが正しく動作するように設計する方法とした場合、パワーコンディショナ自体が最大動作温度80℃と非常に大きな熱源となるために屋根裏の雰囲気温度を著しく上昇させることになり、屋根裏内の雰囲気温度が上昇して排熱フィンの排熱の効率が低下するに到り、結果的に動作保証温度以上までパワーコンディショナの温度が上昇してしまうという問題がある。
また、一般に屋根裏温度の上昇は、居住スペースの雰囲気温度を上昇させ、夏場に至っては冷房効果を著しく低下させるという悪影響を及ぼすことが知られている。
また、屋根裏換気システムを設けて強制的に屋根裏の換気を行ない、雰囲気温度を低下させるようにする場合、別途屋根裏換気用システムや住宅の屋根自体に屋根裏換気可能な棟換気構造を有していなければならない。これはすなわち太陽光発電システムにおいて、パワーコンディショナを屋根裏に設置するために、それに応じた屋根裏換気システムをも搭載しなければならないということを意味する。しかも、パワーコンディショナを搭載するに必要な雰囲気温度を得るのに必ずしも十分なものであるとは限らない。また、屋根裏の換気を十分に行なうために強制冷却ファンや屋根裏内部の空気を攪拌するためのファンを有した換気システムを搭載する場合では、攪拌された空気の流れが任意の位置に配置されるパワーコンディショナの冷却に貢献することを保証するものではなく、パワーコンディショナ自体が屋根裏内の空気の対流を妨げてしまい、逆に排熱が篭ってしまう可能性もある。さらに、強制冷却ファンなどの可動部を有した屋根裏換気システムを用いてパワーコンディショナの冷却を図った場合、その屋根裏換気システムがパワーコンディショナと連動していなければ、換気システムが正常に動作しない非常時にもパワーコンディショナは従来通りの動作を続け、しかも排熱が十分に行なわれないために結果的にパワーコンディショナはオーバーヒートして故障に至ることとなる。
そこで、本発明の目的は、これらの事情を鑑みて考案されたものであり、パワーコンディショナの排熱を確実に行い、かつ屋根裏内部の雰囲気温度が著しく上昇するのを防止し、屋根裏換気のための特別な設備を必要としないパワーコンディショナを提供することにある。
本発明の他の目的は、屋根裏に設置されたパワーコンディショナの排熱を確実に行うためのパワーコンディショナの設置方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のパワーコンディショナは、箱状のパワーコンディショナ本体と、このパワーコンディショナ本体の上面に立設するように並列状に配された複数の排熱フィンを備えたパワーコンディショナであって、前記複数の排熱フィンの一方の端部の前方に前記複数の排熱フィンの間に風を送るためのファンを設けたことを特徴とする。
また、本発明の他のパワーコンディショナは、箱状のパワーコンディショナ本体と、このパワーコンディショナ本体の上面に立設するように扇状に配された複数の排熱フィンを備えたパワーコンディショナであって、前記複数の排熱フィンの端部のうち、幅の狭いほうの端部の前方に前記複数の排熱フィンの間に風を送るためのファンを設けたことを特徴とする。
また、本発明の他のパワーコンディショナは、前記複数の排熱フィンの上側及び横側を覆うカバーを設けたことを特徴とする。
さらに、本発明の他のパワーコンディショナは、前記ファンの前方にこのファンに空気を導入するためのダクトを設けたことを特徴とする。
また、本発明のパワーコンディショナの設置方法は、請求項1ないし4のいずれかに記載のパワーコンディショナの前記ファンが設けられた側を換気口を備えた屋根裏空間内の前記換気口に近接させ、かつ前記換気口に対面配置させたことを特徴とする。
本発明のパワーコンディショナによれば、箱状のパワーコンディショナ本体と、このパワーコンディショナ本体の上面に立設するように並列状に配された複数の排熱フィンを備えたパワーコンディショナであって、前記複数の排熱フィンの一方の端部の前方に前記複数の排熱フィンの間に風を送るためのファンを設けたことで、強制換気のための特別な設備を必要とせず、強制冷却ファンにより生じる空気の流れを用いてパワーコンディショナの排熱フィンの冷却を行うとともに、排出する空気の流れを利用して屋根裏内の空気を攪拌し、温度差の緩和と空気の流れによる熱量を持った空気の換気口からの排出、外気の吸入促進を行い、屋根裏環境においてもパワーコンディショナの排熱を確実に行い安定動作を図ることができる。
また、本発明の他のパワーコンディショナによれば、箱状のパワーコンディショナ本体と、このパワーコンディショナ本体の上面に立設するように扇状に配された複数の排熱フィンを備えたパワーコンディショナであって、前記複数の排熱フィンの端部のうち、幅の狭いほうの端部の前方に前記複数の排熱フィンの間に風を送るためのファンを設けたことで、パワーコンディショナよる排出される空気の流れが、若干の角度をもって広がり、より広範囲の屋根裏内部の空気の攪拌を発生させ高温の空気と低温の空気の混合を促進させることもできる。また、換気口より流入した風は屋根裏内部にまんべんなく広がり、換気口のみを設けた設備では風の流れが到達しにくいような場所でも空気の攪拌を行なうことができる。
さらに、排熱フィンに角度もしくは曲げなどを設けることにより、強制排気ファンによって生じる風が排熱フィンを、より冷却できるようになり、排熱フィンの冷却効果を向上させることが出来る。
また、本発明の他のパワーコンディショナによれば、前記複数の排熱フィンの上側及び横側を覆うカバーを設けたことで、流入もしくは排出される空気はほぼ全て排熱フィン間のスリットを通過して排出されるので、通気口から流入・排出される空気を最大限に活用することができる。
また、本発明の他のパワーコンディショナによれば、前記ファンの前方にこのファンに空気を導入するためのダクトを設けたことで、より低温の空気を選択的に吸入できるようにすることができ、通過空気による冷却効果をさらに向上することができる。
また、本発明のパワーコンディショナの設置方法によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載のパワーコンディショナの前記ファンが設けられた側を換気口を備えた屋根裏空間内の前記換気口に近接させ、かつ前記換気口に対面配置させたことで、強制換気のための特別な設備を必要とせず、屋根裏換気口より流入もしくは排出する風を、流入する風のエネルギーを損なうことなくフィン間を通過させ、その際の空気・フィン間の熱交換によりパワーコンディショナ本体の動作に伴う排熱を取り去ることで、結果的にパワーコンディショナ本体を冷却するという目的と屋根裏の雰囲気環境悪化を緩和することができる。さらに、屋根裏の換気を効果的に行なうために特別な設備を改めて設置するという作業を必要とせず、太陽光発電システムにおける構成部品であるパワーコンディショナの設置により、屋根裏の雰囲気温度上昇を緩和させることもできる。
また、パワーコンディショナは住宅などの屋根上に搭載される太陽電池モジュールとの間で配線接続が行なわれるため、住宅の屋根裏に搭載することにより、これら二つの装置間の距離を近づけることで配線ケーブルの長さを短縮でき、重量軽減と住宅の外観を損ねない。
また、屋根上に設置された太陽電池モジュールから配線されたケーブルを屋根面の裏側などから屋根裏に入り、そのままパワーコンディショナに接続されるため、防水処理を必要とせず、しかも住宅の外観を損ねることがない。また、パワーコンディショナから商用電力系統の分電盤への送電ケーブルは、住宅内の電気配線と同様に壁面内を通していくことが可能であるので、分電盤の近くまで送電ケーブルを隠蔽配線とすることが容易である。
以下に、本発明の実施形態の一例を、切妻と称される形態の屋根に太陽光発電システムを搭載した場合を例に取り、模式的に図示した図面に基づいて詳細に説明する。
図2は本発明の屋根裏設置用パワ-コンディショナを用いて住宅用太陽光発電システムを搭載した住宅の状態の一例を示す斜視図である。
図2に示すように、2枚の屋根面が合わせられた形状を有する切妻屋根の住宅において、換気口1(1a、1b)は建物の壁面に設けられており、屋根裏と外気の呼吸ができるようになっている。本発明に係る太陽光発電システムは、屋根裏設置用パワーコンディショナPと、屋根上に設置された太陽電池モジュール4と、この太陽電池モジュール4と屋根裏設置用パワーコンディショナを接続する配線ケーブル5とから構成され、特に図示しないがパワーコンディショナPからは電力会社の商用電力系統の受電配電盤へ接続する送電ケーブルが繋げられており、家屋内の交流負荷へ太陽光発電によって得られた電力を供給、もしくは商用電力系統へ逆潮流することができるようにしている。なお、パワーコンディショナPの設置位置は屋根裏換気口1(1a、1b)の換気風流入もしくは排出口近傍が好適であり、以下は、換気口1aの近傍に設置した場合を例にとり説明するものとする。
図3は本発明に係るパワーコンディショナの実施形態を示す斜視図である。
図3に示すように、屋根裏設置用パワーコンディショナPは、電力変換等を行なう制御回路を搭載する本体7とパワーコンディショナの動作による発熱を筐体外部へと排出する複数の排熱フィン8および強制冷却ファン9、さらにこれらの排熱フィン8間に設けられた多数のスリットである空気の通風路16とで構成される。本体7は内部回路を保護するために十分な強度、密閉性を備えたケースで構成されており、内部の回路も湿度や屋根裏の埃、小動物や昆虫などが内部に侵入してパワーコンディショナの動作を妨げないようにしているが、小さな孔を多数設けた多孔構造や網目状の通気口を設けた排熱性の良いものとしてもよく、この場合には排熱フィンによる冷却効果と合わせてより大きい冷却効果が期待できる。
複数の排熱フィン8は、多数の放熱板を間隔を開けて並べたものであり、パワーコンディショナ本体の発熱を逃がすために十分な大きさを有している。排熱フィン8は例えば長方形のフィンが平行に配列されているものが考えられるが、通風路16の効果を十分に引き出すには通風路16の長さを、通過する空気の流れが排熱フィン8の壁面によって指向性を有するだけの長さとする。本発明者らが繰り返し行なった実験結果によれば、通風路16の長さは少なくとも15cm以上あれば、通過する空気の流れが排熱フィン8の壁面によって指向性を有する。これは、一般に空気の流れは壁面に沿って流れる性質があるが、ファンなどで流速を作り出す場合には壁面の長さが一定量ないと、壁面に追従する指向性が生まれないからである。
排熱フィン8は、強制冷却ファン9によって生じる風の流れを用いて、自然対流だけでは生じない小屋裏内の空気の攪拌を行う。通常、屋根裏では太陽光によって屋根が加熱されるため、屋根に近い空間の空気が最も高温であるが、家屋の換気口1は建物の構造上、屋根裏の一番高いところよりも少し低いところにあることが多いため、最も熱せられた上方空間の空気の排出が良好に行われているとはいえない。また、排出された熱気と入れ替わりに流入する外気は、温度が低いために屋根の低いところに降りていこうとするため、風のような流速を有するものによる攪拌効果以外に屋根裏内の空気の攪拌は期待できず、風の少ない夏場などでは攪拌の機会がより少なくなる。そこで強制冷却ファン9によって生じる排熱フィン8の冷却風を、これらの排熱フィン8により作られる通風路16で一定方向に風として排出することによって屋根裏内に空気の流れを生じさせ、それによって屋根裏内の空気の攪拌が促進されて、屋根裏内の熱分布が均一化することにより、通風路16から排出される熱気に従来以上の熱量を持たせることができるので、屋根裏内の冷却効果が向上する。また、図2に示すように、屋根裏内部で強制的に空気の流れを生じさせることによって、屋根裏内から押し出される空気の量も増加するので、比例して外気の流入量も増加し、さらに冷却が促進されるのである。
図5の(a)、(b)は本発明に係るパワーコンディショナの他の実施例を模式的に説明する斜視図である。
また、パワーコンディショナ本体7を屋根裏の換気口に対面設置したほうが排熱の効果が大きい。このとき、パワーコンディショナ本体7を直接屋根裏の床に配置させることなく、例えば、図5に示すようにパワーコンディショナPの設置用の足として台座17を設けて設置高さを変更できるようにし、換気口1がパワーコンディショナに比べて高い位置に存在している場合でも台座17の高さを調整することによりパワーコンディショナPの通風路16の高さと屋根裏換気口の配置を合わせて外気の流入を阻害しないようにできる。
また、このようにパワーコンディショナPを屋根裏に配置することを可能とすることにより、図2に示すように、太陽電池モジュール4により太陽光が電力に変換され、ケーブル5によってパワーコンディショナPに電力が運ばれるのであるが、従来はパワーコンディショナが屋内居住スペースに設置されることが多く、太陽電池モジュールとパワーコンディショナ間の距離が長くなるため、配線ケーブルが長くなり、配線ケーブルの重量増によって屋根への負担が増すだけでなく、外壁を伝い降りる配線ケーブルによって住宅の外観が損なわれるなどの問題が生じており、特に2階建て、3階建てなどのように太陽電池モジュールとパワーコンディショナ間の距離が長くなるほど顕著であった。また、屋外から屋内へ配線ケーブルを引き込む際には住宅の壁等に屋内引き込み用の貫通穴を開けなくてはならず、防水処理の工数や住宅の傷みが生じることとなっていたが、本発明においては、屋根上に設置された太陽電池モジュールから配線されたケーブルを屋根面の裏側などから屋根裏に入り、そのままパワーコンディショナに接続されるため、防水処理を必要とせず、しかも住宅の外観を損ねる事がない。また、特に図示しないがパワーコンディショナPから商用電力系統の分電盤への送電ケーブルは、住宅内の電気配線と同様に壁面内を通していくことが可能であるので、分電盤の近くまで送電ケーブルを隠蔽配線とすることが容易である。
図4は本発明に係るパワーコンディショナによる空気の流れを模式的に説明する斜視図、図6は本発明に係るパワーコンディショナを屋根裏に設置した場合の空気の流れを示す俯瞰図である。
図4に示すように、屋根裏換気口1より流入する外気2は強制冷却ファン9によって引き寄せられ、排熱フィン8の通風路16内を通過するよう誘導される。その際の空気・フィン間の熱交換によりパワーコンディショナ本体7の動作に伴う排熱を取り去ることで、結果的にパワーコンディショナ本体7の冷却を行なうことができるのである。ここで、排熱フィン8で暖められた空気6は屋根裏内に拡散していくのであるが、空気の流れは壁面に沿って流れる習性があるので、通風路16を直線的に流れた空気は勢いのあるうちはそのまま直線的に屋根裏内を流れようとする。この屋根裏内に向かって空気が流れることにより、屋根裏内の空気の攪拌効果が生じ、また、送風圧力によって屋根内の空気が他の排気口(例えば図2中の換気口1b)から排出されるので屋根裏内の温度は上昇しにくい。
さらに改良された実施例を下記に述べる。なお、便宜上、通風路の形状を視認しやすくするために強制冷却ファンを無くした透視図を用いて説明する。
図5(a)に示すように、排熱フィン8aを0度位置として8bおよび8cをそれぞれ両翼を広げるように角度を持たせるようにして空気の流れを中央方向以外にも左右に振り分けて誘導できるようにすることで、空気の流れが換気口に対して垂直に入るだけではなく、さらに若干の角度をもって広がり、屋根裏内部の空気の攪拌を発生させ高温の空気と低温の空気の混合を促進させることができる。
また、図5(b)に示すように、排熱フィン8aを0度位置として8d、8e、8fと外側に行くにつれて広がりの角度を大きくしていくようにして、屋根裏への空気の流れを広げるようにする方法が挙げられる。なお、このときフィン本体を湾曲させることにより空気の流れを広げるようにしてもよい。
具体的には、図5(b)は流入する風に対して各排熱フィン8が若干の角度を振って配置されており、図6に示すように、換気口1aから流入される空気12aはこの屋根裏設置型パワーコンディショナPの排熱フィン8の各フィン角度に沿って方向を変え、屋根裏内部に放出され、空気12bのように屋根裏内部にまんべんなく広がり、換気口のみを設けた従来の設備では風の流れが到達しにくいような場所でも空気の攪拌を行なうことができる。そして順次送られてくる空気12aの流れによって空気12cのように屋根裏内部の換気口1b側に押しやられ、空気12dのように換気口1bから排出されるのである。
また、図5(a)、(b)のように排熱フィンに角度もしくは曲げなどを設けると、空気の流れの方向を変更できるだけでなく、排熱フィンに当たって方向を誘導させるので、図5(a)のような直線状のものに較べ、通風路の中央付近の空気も排熱フィンの壁面により接触するようになり、排熱フィンと通風路を流れる空気との間の熱交換量を増加させ、より冷却効果を向上させることが出来る。
図7は本発明に係るパワーコンディショナの他の実施例を模式的に説明する斜視図、図8は本発明に係るパワーコンディショナの更なる他の実施例を模式的に説明する斜視図である。
図7に示す屋根裏設置用パワーコンディショナP2のように、排熱フィンの周囲にカバー13を設けて排熱フィン8と通風路16を覆うようにしている。このようにすることで、流入もしくは排出される空気はほぼ全て通風路16を通過して排出されるので、通風路16に流入するもののそこで排熱フィンとの熱交換が十分にされない、不充分な加温で高さ方向へ逃げてしまう空気を無くすことにより通気口から流入・排出される空気を最大限に活用することができる。
また、図8に示す屋根裏設置型パワーコンディショナP3のように、強制冷却ファンで吸気する空気を通風路16に誘導するダクト15を設けて、流入する空気を効率的に通風流路16に誘導することで、より低温の空気を選択的に吸入できるようにすることで通過空気による冷却効果を向上させるようにしても良い。ダクト15はポリカーボネイトやABSなどの樹脂成型品でも鉄やアルミニウムなどの金属の折り曲げであっても良く、また、必ずしも換気口1からの吸入としなくても良く、屋外や室内から直接空気を吸入するようにしても良い。また、このダクト15を用いれば換気口1と通風路16の高さや幅の不一致や、設置位置の違いをカバーすることが出来る。
以上、換気口1からの空気の流入による屋根裏設置用パワーコンディショナPの冷却および屋根裏内部の空気の攪拌を例に取り説明したが、通風路16の排出向きは必ずしも換気口1側へ向けられている必要は無く、屋根裏内部の空気の攪拌が効果的に行われる向きに向けてパワーコンディショナの配置を行えばよく、通風路16を通過する空気の流れによって排熱フィン8が冷却され、かつ屋根裏内の空気の冷却を促進する空気の流れが生じるものとすればよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。
従来の住宅の切妻屋根における屋根裏換気の様子を模式的に示す斜視図である。 本発明に係る太陽光発電システムの実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係るパワーコンディショナの実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るパワーコンディショナによる空気の流れを模式的に説明する斜視図である。 (a)、(b)は本発明に係るパワーコンディショナの他の実施例を模式的に説明する斜視図である。 本発明に係るパワーコンディショナを屋根裏に設置した場合の空気の流れを示す俯瞰図である。 本発明に係るパワーコンディショナの他の実施例を模式的に説明する斜視図である。 本発明に係るパワーコンディショナの更なる他の実施例を模式的に説明する斜視図である。 従来のパワーコンディショナを模式的に示す斜視図である。
符号の説明
1、1a、1b:屋根裏換気口
2:外気
4:太陽電池モジュール
6:空気
7:本体
8a〜8d:排熱フィン
9:強制冷却ファン
11:放熱板
12a〜12d:空気
13:カバー
15:ダクト
16:通風路
17:台座
J:パワーコンディショナ
P、P2、P3:パワーコンディショナ

Claims (5)

  1. 箱状のパワーコンディショナ本体と、このパワーコンディショナ本体の上面に立設するように並列状に配された複数の排熱フィンを備えたパワーコンディショナであって、前記複数の排熱フィンの一方の端部の前方に前記複数の排熱フィンの間に風を送るためのファンを設けたことを特徴とするパワーコンディショナ。
  2. 箱状のパワーコンディショナ本体と、このパワーコンディショナ本体の上面に立設するように扇状に配された複数の排熱フィンを備えたパワーコンディショナであって、前記複数の排熱フィンの端部のうち、幅の狭いほうの端部の前方に前記複数の排熱フィンの間に風を送るためのファンを設けたことを特徴とするパワーコンディショナ。
  3. 前記複数の排熱フィンの上側及び横側を覆うカバーを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記ファンの前方にこのファンに空気を導入するためのダクトを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のパワーコンディショナの前記ファンが設けられた側を換気口を備えた屋根裏空間内の前記換気口に近接させ、かつ前記換気口に対面配置させたことを特徴とするパワーコンディショナの設置方法。
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