WO2003104045A1

WO2003104045A1 - インフレータ

Info

Publication number: WO2003104045A1
Application number: PCT/JP2003/007151
Authority: WO
Inventors: 塩路　浩之; 岩井　保範; 徳田　政和
Original assignee: ダイセル化学工業株式会社
Priority date: 2002-06-05
Filing date: 2003-06-05
Publication date: 2003-12-18
Also published as: EP1510419A4; EP1510419A1; JP2004058984A; JP4209184B2

Abstract

加圧ガス流量をほぼ一定に保持できるインフレータを提供する。　第１破裂板２２が破裂して生じた破片は、フィルタ２０内表面の頂点２０ｂ辺りに捕捉され、残部内表面は破片と接触していない。このため、破片によるガス流の阻害が生じないので、加圧ガス流量をほぼ一定にできる。

Description

明細書

ィンフレー夕発明の属する技術分野

本発明は、作動時における加圧ガスの流量を安定に維持できるインフレ一夕、及び前記ィンフレー夕に適したインフレ一夕用フィルタに関する。

従来の技術

従来の加圧ガスを利用するエアバッグ用のインフレ一夕では、図 1に示すとおり、ガス排出口 1 8の手前にフィルタ 2 0が配置されており、第 1破裂板 2 2の破片等がエアバッグ内に流入することを防止している。このフィルタ 2 0は、金網又は多孔を有する平板が用いられている。

しかし、図 1に示すインフレ一夕では、フィルタ 2 0が平面であるため、作動時に第 1破裂板 2 2が破裂して小さな破片となったとき、複数の破片がフィル夕 2 0の孔を塞いでしまい、加圧ガスの流れを阻害するように作用する結果、同一仕様のインフレ一夕であっても、図 6に示すように、インフレ一夕の作動性能にバラツキが生じている。図 6は、 6 0 Lタンク試験におけるタンク内の圧力変化を示したもので、経時的な圧力変化にバラツキがあることが示されている。図 6 に示す試験方法の詳細は、実施例と同様である。このようにインフレ一夕を作動させたときの圧力変化にバラツキが生じた場合、エアバッグの膨張状態にもバラツキが生じてしまうため、乗員保護の観点から改善する必要がある。

関連する先行技術には、特許第 3 0 0 1 9 8 5号、特公表 2 0 0 0 - 5 0 8 9 8 5号が知られている。

特許第 3 0 0 1 9 8 5号の発明では、加圧媒質 5 0を含む容器の開口部がバーストディスク 4 8で閉塞され、その先に濾過器 1 0 8が配置されている。この濾過器 1 0 8は、バーストディスク 1 0 8の破片がバルブアッシー 4 0'内に入ることを防止している。特公表 2 0 0 0 - 5 0 8 9 8 5号の発明では、加圧媒質を含む圧力容器 2 2の端部に、出口 4 0が形成された蓋部材 3 0が取り付けられ、更にディスク 3 4が配設されている。出口 4 0とディスク 3 4の間に穴の開いたスクリーン、フィル夕、トラップ 4 2が配置されている。このスクリーン 4 2は、放出ガス流内の粒子を捕獲する。

本発明の開示

本発明は、インフレ一夕の作動時において、加圧ガスの流出量を一定に保持することが容易なインフレ一夕、及び前記インフレ一夕に適したインフレ一夕用フィルタを提供することを課題とする。

請求項 1に係る発明は、上記課題の解決手段として、開口部を持つ加圧ガスが充填されたインフレ一夕ハウジングと、インフレ一夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフュザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているィンフレー夕であり、

第 1破裂板とガス排出口との間にフィル夕が配置されており、前記フィル夕が、金網を除く多孔を有する平板からなるもので、第 1破裂板側の表面に凹凸を有するものであるインフレ一夕を提供する。

このように、フィルタを表面に凹凸を有する多孔平板とすることにより、破裂板が破裂した際に複数の破片が生じてフィルタ表面に付着した場合でも、フィルタ表面に凹凸が設けられているため、フィル夕表面が破片で覆われることがなく、常に加圧ガスの流路が確保されているので、流量が変化することがない。

上記発明では、フィルタが有する凸部カ S連続して形成され、凹部が溝を形成しているものにすることができ、更にフィルタが有する凸部が連続して形成され、凹部が 1又は 2重以上の同心円状の溝を形成しているものにすることができるほか、フィル夕が有する凸部が独立した複数の突起であるものにすることができる。フィルタ表面の凹凸をこのような配置状態にすることで、上記したとおりの作用がより好適になされる。

上記発明では、フィルタに形成された多孔により、加圧ガスの流量が調整されることが好ましい。このようにすることで、加圧ガス流の調整が容易となるため、インフレ一夕の設計及び製造が容易となる。

請求項 6に係る発明は、上記課題の他の解決手段として、開口部を持つ加圧ガスが充填されたインフレ一夕ハウジングと、インフレ一夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているィンフレ一夕であり、

第 1破裂板とガス排出口との間にスクリーンが配置され、更にスクリーンと接してフィル夕が配置されており、前記フィルタが、多孔を有する断面形状が円弧状のもので、第 1破裂板側に開口部を向け、球面がスクリーンに接した状態で配置されているインフレ一夕を提供する。

このように断面形状が円弧状のフィルタ（即ち、中空の球を切断した形状のフイルクで、好ましくは半球状又はそれに近似する球状）を用いた場合、請求項 1 に係る発明のフィル夕と同様の作用がなされる。特に、フィル夕が第 1破裂板側に開口部を向け、球面がスクリーンに接した状態で配置されているため、破片がフィルタ内表面の底（球面の底）の部分に溜まりやすく、そのときにもフィルタ周面の孔は通気可能に確保されているので、上記作用がより好適になされる。また請求項 7に係る発明は、上記課題の他の解決手段として、開口部を持つ加圧ガスが充填されたィンフレー夕ハウジングと、インフレ一夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているインフレ一夕であり、

第 1破裂板とガス排出口との間にスクリーンが配置され、更にスクリーンと接してフィル夕が配置されており、前記フィル夕が、多孔を有する断面形状が円弧状のもので、第 1破裂板側に球面を向け、開口部周縁がスクリーンに接した状態で配置されているインフレ一夕を提供する。

このように断面形状が円弧状のフィルタ（即ち、中空の球を切断した形状のフィル夕で、好ましくは半球状又はそれに近似する球状）を用いた場合、請求項 1 に係る発明のフィルタと同様の作用がなされる。特に、フィルタが第 1破裂板側に球面を向け、開口部周縁がスクリーンに接した状態で配置されているため、破片が球面の頂部ではなく、フィルタ周面とディフユザ一部の内壁面との間付近に溜まりやすく、そのときにもフィルタ頂部周辺の孔は通気可能に確保されているので、上記作用がより好適になされる。

上記発明では、半球状等のフィルタの第 1破裂板側の表面に、独立した複数の突起、又は 1若しくは 2以上の溝が形成されているものにすることができ、溝が同心円状に形成されているものにすることができる。

上記発明では、フィルタは、半球状等のフィル夕の開口部周縁から延ばされた延長部を有しており、前記延長部が、開口部周縁から延長するにつれて、その外径がフィル夕開口部の周縁部の外径よりも序々に小さくなるように延ばされたものにすることができる。半球状等のフィルタの外径とディフユザ一部の内径とはほぼ同一であるため、特に半球状等のフィルタを、その開口部からディフユザ一部内に嵌め込むとき、そのままではディフユザ一部内に嵌め込み難いが、フィル夕の開口部周縁に設けられた延長部の外径が、フィルタ開口部周縁から延長するにつれて小さくなるように延ばすことにより、ディフユザ一部内に嵌め込み易くなる。なお、フィル夕の延長部分には、孔を設ける必要はない。

上記各発明では、インフレ一夕ハウジング内に、燃焼ガスを発生させる固形ガス発生剤を収容する燃焼室が設けられ、燃焼室と加圧ガスが充填された空間との間が第 2破裂板で閉塞されているものにすることができ、更にインフレ一夕ハウジングの端部に燃焼室が設けられ、燃焼室内に点火器が配置されているものにすることができる。

上記各発明では、スクリーンに多数の開口が形成されており、この開口により、加圧ガスの流量が調整されるものにすることができる。

請求項 1 3に係る発明は、上記他の課題の解決手段として、加圧ガスを利用して被膨張媒体を膨張させるインフレ一夕に使用する、異物が被膨張媒体中に流入することを防止するためのフィルタであり、前記フィル夕が、金網を除く多孔を有する平板からなるもので、加圧ガス流に向かう側の表面に凹凸を有するものであるインフレ一夕用フィルタを提供する。この凹凸は、溝又は独立した突起にすることができる。

このようなフィルタは、破裂板の破壊により生じた破片等の異物がエアバッグ等の被膨張媒体中に流入することを防止できると共に、ィンフレータに使用したとき、上記各発明と同様に加圧ガス流量を安定に保持するように作用する。

請求項 1 4に係る発明は、上記課題の他の解決手段として、開口部を持ち、カロ圧ガスが充填されたィンフレ一タハウジングと、ィンフレ一夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているィンフレー夕であり、

ディフユザ一内部のガス流路内にはフィル夕が設けられ、

当該フィルタは、一端部を閉塞し他端部を開口したキャップ状で、側壁部には複数の連通孔が開口側端部から離れて形成されたものであって、これは閉塞側端部を第一破裂板に向け、開口側端部をガス排出口が設けられた壁部分に接触させて配置されているィンフレー夕を提供する。

このように、キヤップ状で開口側端部から離れた場所に複数の連通孔を有するその開口側端部をガス排出口が設けられた壁部分に接触して配置することにより、フィル夕の側壁面とガス通路の内壁面との間にポケッ卜部が形成されることになる。このポケット部は、インフレ一夕ハウジングの開口部から排出されるガスの流れ方向に存在することから、排出されるガスに混入する破裂板の破片は、このポケット部に蓄積することになる。よって破裂板の破片はこのポケット部で捕集され、インフレ一夕外部に破裂板の破片が排出されることはない。またフィル夕の側壁面に複数の連通孔を形成し、インフレ一夕ハウジングの開口部から流出したガスは、この連通孔を通ってからガス排出口に到達するものとして形成されている為、ガスの迂回の度合いが強くなり、より多くの（またはより小さな)破裂板の破片を前記ポケット部で捕集することができるようになる。この請求項 1 4に記載のインフレ一夕において、当該フィル夕は、その側壁部と、ディフユザ一部内のガス流路を確定する内壁面との間に、ポケット部を形成することが主たる機能である。即ちフィルタの側壁部には、その開口側端部からある距離をおいて複数の連通孔が形成されているが、ポケット部の深さはその距離に相当することになり、連通孔の形成される位置を調整することで、ポケット部の深さをコントロールすることが可能である。加圧ガス或いは燃焼ガス（固形ガス発生剤の燃焼によって発生したガス）は、一旦はポケット部の深さ方向に流れるため、それらに含まれる破裂板の破片や燃焼残渣もポケット部内に蓄積しやすいものとなる。更に連通孔がフィルタの側壁面に形成されることで、ポケット部の深さ方向に流れたガスの向きを大きく変えることになり、その際にポケット部内に破裂板の破片や燃焼残渣が蓄積しやすいものとなる。

即ち、上記の如く、フィル夕によってポケット部を形成すると共に、このフィル夕でガスの流れる向きを変え、ガス中に混入する破裂板の破片などをポケット部に蓄積させるインフレ一夕では、破裂板の破片などを当該ポケット部に蓄積させることができることから、フィルタ表面が破片で覆われることがなく、常に加圧ガスの流路が確保されているので、流量が変化することがないインフレ一夕が実現する。あわせて当該フィル夕に形成された複数の連通孔の開口面積が十分に大きく、ハウジング内の加圧ガス、あるいは燃焼ガスが通過する上で障害にならないものであれば、当該フィルタは濾過機能を有するものであっても良い。

なお、フィルタをキャップ状に形成する塲合、その全体形状は円筒形状とする他、外形を四角柱など各種の角柱形状に形成することもできる。

また上記発明では、フィルタをディフユザ一部のガス排出口を有する壁部分に溶接して固定することにより、フィルタの固定を容易にすることができる。この溶接としては、より容易に行える点で特に抵抗溶接が好ましい。

そしてフィルタには、その側壁部の開口側を更に外側に拡張してなる拡張部を形成することもできる。この拡張部は、例えば、外向きフランジ状に形成する他、フィルタの開放端部に向かって徐々に外側に拡張するスカート状に形成することもできる。このような拡張部を形成することにより、フィル夕がガスの圧力を受けて、ガスの流れ方向に移動するのを防止できる。例えば、拡張部の先端がディフユザ一部の内壁面（ガス流路を確定する壁）に当接し、更には内嵌するように形成されている場合には、このフィル夕のガスの流れによる移動は確実に阻止されることになる。特に連通孔を、側壁部における拡張部以外に形成することにより、ポケット部を深く形成することができ、より多くの破片及び小さい破片でも捕集することができるようになるため、この拡張部をスカート状に徐々に拡張するものとして形成するのが好ましい。

また請求項 1 9に係る発明は、上記課題の他の解決手段として、開口部を持ち、加圧ガスが充填されたィンフレ一夕ハウジングと、インフレ一夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス—排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているインフレ一夕であり、

ディフユザ一内部のガス流路内にはフィル夕が設けられ、

7 T JP03/07151 当該フィルタは、一端部を閉塞し他端部を開口したキャップ状で、側壁部には複数の連通孔が閉塞側端部から離れて形成されると共に、開口側を更に外側に拡張してなる拡張部が形成されたものであって、これは、開口側端部を第一破裂板に向け、拡張部をディフユザ一部内に設けられた段部に継合させて配置されているインフレ一夕を提供する。

このように、キヤップ状で閉塞側端部から離れた場所に複数の連通孔を有し、更に開口側に拡張部が設けられたフィル夕とし、その開口側端部を第一破裂板に向けた状態で拡張部をディフユザ一部内に設けられた段部に継合させていることから、フィルタ内の閉塞側端部にはポケット部が形成されることになる。

そしてこのポケット部は、インフレ一夕ハウジングの開口部から排出されるガスの流れ方向に存在することから、排出されるガスに混入する破裂板の破片、あるいは固形ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣は、このポケット部に蓄積することになる。よって破裂板の破片はこのポケット部で捕集され、インフレ一夕外部に破裂板の破片が排出されることはない。

請求項 1 9に記載のインフレ一夕でも、先述のように、当該フィルタはポケット部を形成することが主たる機能である。即ちフィル夕の側壁部には、その閉塞側端部からある距離をおいて複数の連通孔が形成されているが、ポケッ卜部の深さはその距離に相当することになり、連通孔の形成される位置を調整することで、ポケット部の深さをコントロールすることが可能となる。加圧ガス或いは燃焼ガスは、ポケット部の深さ方向に流れてから、その流れる向きを大きく変えることになり、その際にポケット部内に破裂板の破片や燃焼残渣を残していくことになる。

即ち、上記の如く、フィル夕によってポケット部を形成すると共に、このフィル夕でガスの流れる向きを変え、ガス中に混入する破裂板の破片などをポケット部に蓄積させるインフレ一夕では、破裂板の破片などを当該ポケット部に蓄積させることができることから、フィルタ表面が破片で覆われることがなく、常に加 07151 圧ガスの流路が確保されているので、流量が変化することがないインフレ一夕が実現する。

また当該フィルタも、複数の連通孔の開口面積が十分に大きく、ハウジング内の加圧ガス、あるいは燃焼ガスが通過する上で障害にならないものであれば、濾過機能を有するものであっても良い。

フィルタをキャップ状に形成する場合、その全体形状を円筒形状とする他、外形を四角柱など各種の角柱形状に形成することもできる。特にこの発明において拡張部は外向きフランジ状に形成されることが望ましい。

上記発明では、ディフユザ一部内のガス排出口を有する壁面に、連続した突起を形成することができる。これにより突起と側壁部内面との間、あるいは突起同士の間に出現する溝も、破裂板の破片が集積されるポケット部として機能することから、破裂板の破片の捕集をより確実に行うことができる。特にこのガス排出口を有する壁面の内側（即ち、ディフユザ一部内）に形成される突起は、ガス排出口を囲むような環状突起とすることが望ましく、また二重、三重などの他重円に形成することも望ましい。そしてこの突起により形成される溝をポケット部として効果的に使用するには、この溝が、フィル夕の連通孔から放射方向に放出したガスがディフユザ一部側壁内面に衝突して流れの向きを変えて進む方向に存在することが望ましい。即ち、ディフユザ一部側壁内面に衝突して流れの向きが変わったガスが直接流入する方向に当該溝が存在することが望ましい。

このフィル夕は、拡張部をディフユザ一部内に設けられた段部に圧入あるいは溶接して固定することで、その固定を容易に行うことができる。溶接としては、より容易に行える点で特に抵抗溶接が好ましい。

なお本発明におけるポケット部あるいは溝は、破裂板の破片のみでなく、インフレ一夕内に固形ガス発生剤が含まれる場合は、その燃焼によって生じた燃焼残渣も捕集する。

本発明のインフレ一夕によれば、加圧ガスの流量をほぼ一定に保持することが 1 できるため、安定した作動性能が得られ、製品の信頼をより高めることができる。図面の簡単な説明

図 1は、インフレ一夕の軸方向の断面図である。

図 2は、インフレ一夕に配置するフィル夕を含む部分の軸方向の断面図である。図 3は、（ a )はインフレ一夕に配置するフィル夕を含む部分の軸方向の断面図、

(b) は別形態のフィル夕の断面図、（c)は別形態のフィルタの断面図である。図 4は、（ a )はインフレ一夕に配置するフィル夕を含む部分の軸方向の断面図、

(b)は別形態のフィル夕の断面図、（c)は別形態のフィルタの取付説明図である。

図 5は、本発明のインフレ一夕の 60Lタンク試験結果を示す図である。

図 6は、従来技術のインフレ一夕の 60Lタンク試験結果を示す図である。

図 7は、他の実施形態に於けるィンフレー夕の軸方向の断面図である。

図 8は、他の実施形態のフィル夕を含む部分の軸方向の断面図である。

図 9は、更に他の実施形態のフィルタを含む部分の軸方向の断面図である。

図 10は、更に他の実施形態のフィルタを含む部分の軸方向の断面図である。図 11は、更に他の実施形態のフィルタを含む部分の軸方向の断面図である。図 12は、更に他の実施形態のフィル夕を含む部分の軸方向の断面図である。符号の説明

10, 110 インフレ一夕

12, 1 12 インフレ一夕ハウジング

16, 116 ディフユザ一部

20, 120 フィルタ

22, 122 第 1破裂板

24, 124 燃焼室

25, 125 ガス発生剤

28， 128 点火器 1 4 0 ポケット部

1 4 1 ガス排出口

1 4 2

1 4 3 開放部

1 4 4 加圧ガス流路

1 4 5

1 4 6

1 4 7 連通孔

1 4 8 拡張部発明の実施の形態

本発明の実施形態を図面により説明する。図 1は従来技術のィンフレー夕として示したものであるが、本発明のインフレ一夕とはフィルタ 2 0の形状、構造及び配置状態が異なるのみであるので、図 1により本発明のィンフレ一夕 1 0の全体的な説明する。

筒状のインフレ一夕ハウジング 1 2の一端側には開口部 1 3が設けられ、開口部 1 3は第 1破裂板 2 2で閉塞されている。第 1破裂板 2 2は、抵抗溶接等でィンフレ一夕ハウジング 1 2又はディフユザ一部 1 6に固着されている。

インフレ一夕ハウジング 1 2の内部空間 1 4には、アルゴン、ヘリウム、窒素ガス等の加圧ガスが充填されている。加圧媒質の充填圧力は、約 2 0 , 0 0 0〜 6 5 , 0 0 0 k P aである。

開口部 1 3には、ガス排出口 1 8を有するディフユザ一部 1 6が接続されており、ガス排出口 1 8と第 1破裂板 2 2との間の加圧ガス流路 1 5にフィルタ 2 0 が設けられ、作動前、加圧ガス流路 1 5は閉塞されている。

インフレ一夕ハウジング 1 2とディフユザ一部 1 6とは、別部材で形成してもよく、一つの部材で形成してもよい。 /07151 筒状のインフレ一夕ハウジング 12の他端側には、燃焼室ハウジング 26で囲まれた燃焼室 24が設けられており、燃焼室 24内には、所要量の固形ガス発生剤 25が収容されている。燃焼室 24内には、ガス発生剤 25を着火燃焼させるための点火器 28が設けられている。

燃焼室 2 と加圧ガスが充填された内部空間 14とを連通する燃焼ガス流路 3 2は、第 2破裂板 30で閉塞されている。第 2破裂板 30は、抵抗溶接等により燃焼室ハウジング 26に固着されている。

次に、図 2 (a) 〜（f) により、本発明のインフレ一夕 10で用いるフィル夕 20の実施形態について説明する。図 2 (a) 〜（e) は、いずれもフィルタを含む一部分の軸方向の断面図であり、図 2 (f ) は、フィルタを含む一部分の軸方向の断面図とフィルタの平面図である。なお、図 2 (a) 〜（f) に示すフィル夕 20はステンレスからなり、所要数の孔（例えば、 l cm2当たり 5〜2 5個の孔）を有する平板を加工変形させたものである。

図 2 (a) に示すフィルタ 20は、第 1破裂板 22側の表面に、凸部 41、 2と、凹部 43とを有している。この凸部 42は環状突起であるので、凹部 43 は環状溝を形成している。凸部 41は独立した 1つの突起である。

図 2 (b) に示すフィル夕 20は、第 1破裂板 22側の表面に、凸部 41と、凹部 43、 44とを有している。この凸部 41は環状突起であるので、凹部 44 は環状溝を形成している。凹部 43は独立した 1つの窪みである。

図 2 (c) に示すフィルタ 20は、第 1破裂板 22側の表面に、凸部 41と、凹部 43とを有している。この凸部 41は環状突起であるので、凹部 43は独立した 1つの窪みである。

図 2 (d) に示すフィルタ 20は、第 1破裂板 22側の表面に、凸部 41と、凹部 43とを有している。この凸部 41は円柱状突起であるので、凹部 43は、凸部 41の周囲を囲む環状溝を形成している。

図 2 (e) に示すフィルタ 20は、第 1破裂板 22側の表面に、凸部 41、 4 JP03/07151

2と、凹部 43、 44とを有している。この凸部 41は円柱状突起で、凸部 42 は環状突起であるので、凹部 43は、凸部 41、 42に挟まれた環状溝を形成し、凹部 44は、凸部 42を囲む環状溝を形成している。

図 2 (f ) に示すフィルタ 20は、第 1破裂板 22側の表面に、複数の凸部 4 1と、残部の凹部 43とを有している。凸部 41は、平面図に示すとおり、それぞれが独立した突起である。

以上の図 2 (a) 〜（f) に示すフィル夕 20を用いることにより、第 1破裂板 22等の破片がフィル夕 20と接触した場合、凹凸を有していない平板状のフィル夕と比べると、フィル夕 20の孔が塞がれにくく、一部の孔が塞がれたとしても、残部の孔により加圧ガス流路を確保できる。更に、フィル夕 20に形成された多孔が塞がれることがないため、前記多孔による加圧ガスの流量の調整が容易となる。

次に、図 3 (a) 〜 (c) により、インフレ一夕 10で用いるフィル夕 20の他の実施形態について説明する。図 3 (a) はフィルタを含む一部分の軸方向の断面図、図 3 (b) は他形態のフィルタ断面図、図 3 (c) は別形態のフィルタの断面図である。なお、図 3 (a) 〜（c) に示すフィルタ 20はステンレスからなり、所要数の孔（例えば、平板に換算した場合、 1じ1112当たり 10〜20 個の孔）を有する半球状乃至それに類似する形状のものである。

図 3 (a) に示すインフレ一夕 10では、ディフユザ一部 16の加圧ガス流路 15内にスクリーン 21とフィル夕 20とが接した状態で配置されている。スクリーン 21は、ステンレス製の金網等からなるもので、ディフユザ一部 16の内壁面に溶接等により固着されている。

フィルタ 20は、第 1破裂板 22側に開口部を向け、球面がスクリーン 21に接した状態で配置されている。フィルタ 20は、スクリーン 21を取り付ける前に加圧ガス流路 15内に嵌め込まれたもので、固着されていない。

図 3 (b) は、図 3 (a) に示す半球状のフィル夕 20の内表面に所要数の突起 41を設けたものである。この突起は、図 2 (a) 〜（f) のような配置状態にすることができ、例えば、図 2 (b) の凸部 41のように環状突起にしてもよく、図 2 (f ) の凸部 41のように独立した複数の突起にしてもよい。

図 3 (a)、 (b) に示す半球状のフィルタ 20は、図 3 (c) に示すように、開口部周縁が延ばされた延長部 20 aを有しており、延長部 20 aの外径 d 2がフィルタ 20の外径 d 1よりも小さなものにすることができる。なお、加圧ガス流路 15の内径と、フィル夕 20の外径 d 1は、ほぼ同一である。

フィルタ 20を図 3 (c) に示すような延長部 20 aを持つものにすることにより、スクリーン 21を取り付ける前に、スクリーン 21側からでも、又はフィルタ 20の開口部側からでも、ディフユザ一部 16の加圧ガス流路 15内.に嵌め込む作業が容易になる。特にスクリーン 21側から嵌め込む際に、フィルタ 20 の外径 d 1が延長部 20 aの外径 d 2と上記の関係の場合、嵌め込み易くなるため好ましい。

以上の図 3 (a) 〜（c) に示すフィルタ 20を用いることにより、第 1破裂板 22等の破片がフィルタ 20と接触した場合、凹凸を有していない平板状のフィルタと比べると、フィルタ 20の孔が塞がれにくく、一部の孔が塞がれたとしても、残部の孔により加圧ガスの流路を確保できる。特に、図 3 (a) に示すように、破片はフィル夕 20内表面の頂点 20 b辺りに集められ、このとき内表面の残部は破片と接していないため、加圧ガスの流路の確保がより容易になる。更に、フィルタ 20に形成された多孔が塞がれることがないため、前記多孔による加圧ガスの流量の調整が容易となる。

次に、図 4 (a) 〜（c) により、インフレ一夕 10で用いるフィルタ 20の他の実施形態について説明する。図 4 (a) はフィル夕を含む一部分の軸方向の断面図、図 4 (b) は他形態のフィルタ断面図、図 4 (c) は別形態のフィルタの取付方法を説明するための断面図である。なお、図 4 (a) 〜（c) に示すフィルタ 20はステンレスからなり、所要数の孔（例えば、平板に換算した場合、 1 cm2当たり 10〜20個の孔）を有する半球状乃至それに類似する形状のものである。

図 4 (a) に示すインフレ一夕 10では、ディフユザ一部 16の加圧ガス流路 15内にスクリーン 21とフィルタ 20とが接した状態で配置されている。スク D—ン 21は、ステンレス製の金網等からなるもので、ディフユザ一部 16の内壁面に溶接等により固着されている。

フィルタ 20は、第 1破裂板 22側に球面を向け、開口部周縁がスクリーン 2 1に接した状態で配置されている。フィルタ 20は、第 1破裂板 22を取り付ける前に加圧ガス流路 15内に嵌め込まれたもので、固着されていない。

図 4 (b) は、図 4 (a) に示す半球状のフィルタ 20の外表面に所要数の突起 41を設けたものである。この突起は、図 2 (a) 〜（f) のような配置状態にすることができ、例えば、図 2 (b) の凸部 41のように環状突起にしてもよく、図 2 (f ) の凸部 41のように独立した複数の突起にしてもよい。

図 4 (a)、 (b) に示す半球状のフィルタ 20は、図 4 (c) に示すように、開口部周縁が延ばされた延長部 20 aを有し、図 3 (c) と同様に、延長部 20 aの外径がフィル夕 20の外径よりも小さなものにすることができる。フィル夕 20を、前記延長部 20 aを持つものにすることにより、第 1破裂板 22を取り付ける前に、第 1破裂板 22側からでも、又はフィルタ 20の開口部側からでも、ディフユザ一部 16の加圧ガス流路 15内に嵌め込む作業が容易になる。特に第 1破裂板 22側から嵌め込むとき、フィルタ 20が、図 3 (c) で示すフィル夕の外径 d 1と延長部の外径 d 2と同じ関係を満たすものである場合、嵌め込みやすいので好ましい。

以上の図 4 (a) 〜（c) に示すフィルタ 20を用いることにより、第 1破裂板 22等の破片がフィルタ 20と接触した場合、凹凸を有していない平板状のフィル夕と比べると、フィル夕 20の孔が塞がれにくく、一部の孔が塞がれたとしても、残部の孔により加圧ガス流路を確保できる。特に、図 4 (a) に示すよう

15 に、破片はフィルタ 2 0の外表面とディフユザ一部 1 6の内壁面 1 6 aとが接する付近に集められ、このとき頂点辺りは破片と接していないため、加圧ガスの流路の確保がより容易になる。更に、フィルタ 2 0に形成された多孔力 S塞がれることがないため、前記多孔による加圧ガスの流量の調整が容易となる。

なお、図 1に示すインフレ一夕 1 0では、軸方向に長いハウジング 1 2の一端部において、開口部 1 3及びディフユザ一部 1 6がハウジング 1 2の中心軸と同心状に形成されているが、例えば、開口部 1 3及びディフユザ一部 1 6がハウジング 1 2の一端部において、ハウジング 1 2の中心軸から偏心した状態で形成されたものでもよく、開口部 1 3又はディフユザ一部 1 6がハウジング 1 2の周壁部に形成されたものでもよい。また、ハウジング 1 2自体の形状も、図 1に示すものに限らず、半径方向に長いものでもよい。

次に、図 1のインフレ一夕 1 0に、フィルタ 2 0として図 3 ( a ) に示すものを取り付けた実施形態の動作について説明する。

車両搭載時、インフレ一夕 1 0は、衝撃センサ及びコントロールュニットからなる作動信号出力手段と、ケース内に前記のインフレ一夕 1 0とエアバッグ（例えば、カーテン状のエアバッグ) が収容されたモジュールケース等と組み合わせたシステムとして設置される。エアバッグは、ガス排出口 1 8側において、ディフユザ一部 1 6の外周面において接続する。

車両が衝撃を受けた場合、前記システムの衝撃センサからの信号を受け、点火器 2 8が作動し、点火薬が着火燃焼することで燃焼室 2 4内のガス発生剤 2 5が着火燃焼され、高温の燃焼ガスが発生する。

この燃焼ガスの発生により、第 2破裂板 3 0が破壊され、燃焼ガスは燃焼ガス流路 3 2を通って内部空間 1 4内に流入し、圧力を上昇させる。内部空間 1 4内の圧力上昇により、第 1破裂板 2 2が破壊されて開口部 1 3が開放されるため、加圧ガスはフィルタ 2 0を通ってガス排出口 2 2から流出し、エアバッグを膨張させる。この過程において、第 1破裂板 2 2の破片は、上記のとおり、フィルタ 2 0により捕捉され、加圧ガスの流出が阻害されることはない。

次に、図？〜 1 2に基づき、本発明に係るィンフレ一タ 1 1 0の他の実施形態、及びインフレ一夕に用いるフィルタ 1 2 0の他の実施形態について説明する。図 7は本発明に係るインフレ一夕を示す、ハウジング軸方向に沿う断面図である。この図 7に示すインフレ一夕 1 1 0は、フィル夕 1 2 0の形状、構造及び配置状態において、前記図 1に示した従前のインフレ一夕と相違しているが、他の構成や構造においては、大凡前記図 1に示したものと同じである。以下、本インフレ一タ 1 1 0の全体的な説明をする。

先ず、この実施の形態に示すインフレ一夕 1 1 0は、筒状のインフレ一夕ハウジング 1 1 2の一端側には開口部 1 1 3が設けられ、開口部 1 1 3は第 1破裂板 1 2 2で閉塞されている。第 1破裂板 1 2 2は、抵抗溶接等でインフレ一夕ハウジング 1 1 2又はディフユザ一部 1 1 6に固着されている。

インフレ一夕ハウジング 1 1 2の内部空間 1 1 4には、アルゴン、ヘリウム、窒素ガス等の加圧ガスが充填されている。加圧媒質の充填圧力は、約 2 0 , 0 0 0〜6 5 , 0 0 0 k P aである。

筒状のインフレ一夕ハウジング 1 1 2における開口部 1 1 3が設けられた側とは反対側（以下、他端側とする）には、燃焼室ハウジング 1 2 6で囲まれた燃焼室 1 2 4が設けられており、燃焼室 1 2 4内には、所要量の固形ガス発生剤 1 2 5が収容されている。燃焼室 1 2 4内には、ガス発生剤 1 2 5を着火燃焼させるための点火器 1 2 8が設けられている。

燃焼室 1 2 4と加圧ガスが充填された内部空間 1 1 4とを連通する燃焼ガス流路 1 3 2は、第 2破裂板 1 3 0で閉塞されている。第 2破裂板 1 3 0は、抵抗溶接等により燃焼室ハウジング 1 2 6に固着されている。

インフレ一夕ハウジング 1 1 2に設けられた開口部 1 1 3には、ガス排出口 1 4 1を有するディフユザ一部 1 1 6が接続されている。このディフユザ一部 1 1 6は図面に示す如くインフレ一夕ハウジングと一体形成する他、或る部分で分割して別体としても良い。例えば図 7中の A— A'部分を結ぶ鎖線、またはその近傍で分割して、インフレ一夕ハウジング 1 1 2とは別体のディフユザ一部 1 1 6とすることができる。

本実施の形態、或いは後述する実施の形態においては、ガス排出口 1 4 1で排出するガス量の調整を行っている。即ちガス排出口 1 4 1の総開口面積は、開口咅 1 1 3の総開口面積や、連通孔 1 4 7の総開口面積よりも小さいものとなっている。

このディフユザ一部 1 1 6内は中空に形成され、ガス排出口 1 4 1と第 1破裂板 2 2との間を加圧ガス流路 1 4 4としており、この加圧ガス流路 1 4 4はインフレー夕の作動前においては閉塞されている。

加圧ガス流路 1 4 4の内部にはフィルタ 1 2 0が設けられている。本実施の形態に示すフィルタ 1 2 0は、全体略円筒状で、軸方向の一端部を閉塞し、他端部を開口したキャップ状に形成されており、閉塞した片端部を閉塞部 1 4 2、その反対側の開口した端部を開放部 1 4 3としている。そして全体略円筒状のキヤップ状に形成されたフィルタ 1 2 0の側壁部（即ち周壁部 1 4 5 ) には、開口側端部（即ち開放部 1 4 3 ) から離れた範囲に、複数の連通孔 1 4 7が設けられている。さらにこの実施の形態に示すフィルタ 1 2 0は、その開放部 1 4 3側の周壁部 1 4 5を半径方向に拡張して直径を大きくした拡張部 1 4 8が形成されている。このフィルタ 1 2 0は、拡張部 1 4 8の先端（即ち開放部 1 4 3 ) を、ガス排出口 1 4 1が設けられた壁 1 4 6に当接させ、溶接することで取り付けられている。溶接の場合、抵抗溶接で固定すると容易に固定が行えるために望ましい。特に、前記の如く図 7中の A— A'部分を結ぶ鎖線、またはその近傍で分割し、ディフユザ一部 1 1 6をインフレ一夕ハウジング 1 1 2とは別体とした場合には、フィル夕 1 2 0は、その開放部 1 4 3がガス排出口 1 4 1に向かうようにして、開口部 1 1 3が形成された側からガス流路 1 4 4内に配置し、拡張部 1 4 8と壁 1 4 6を抵抗溶接にて固定することが望ましい。 PC翻画 51 この図に示すフィルタ 1 2 0では、連通孔 1 4 7は周壁部 1 4 5のうち、拡張部 1 4 8以外の部分に形成されている。従って、ガス流路 1 4 4内にフィル夕 1 2 0を配置した際には、拡張部 1 4 8の外周面と、ディフユザ一部 1 1 6の内周面（即ち、ガス流路 1 4 4の半径方向外側を確定する面）との間に、破裂板の破片を蓄積させることのできるポケット部 1 4 0が形成されることになる。また拡張部 1 4 8には連通孔 1 4 7が形成されていないことから、この拡張部 1 4 8の軸方向の長さに相当する深さのポケット部 1 4 0が形成されることになる。

この図 7に示すインフレ一夕が作動したとき、ディフユザ一部 1 1 6に流入するガス中には、第 1破裂板 1 2 2の破片が含まれることになる。しかし、このハウジング 1 1 2 (ディフユザ一部 1 1 6 ) の軸方向に流れるガスは、フィルタ 1 2 0の連通孔 1 4 7の形成される位置で大きく流れの向きが変えられて（大凡 9 0 ° ) 連通孔 1 4 7を通過することから、破片はポケット部 1 4 0に蓄積されやすくなる。この時、第 1破裂板 1 2 2だけでなく、第 2破裂板 1 3 0、あるいはガス発生剤 1 2 5の燃焼によって発生した燃焼残渣もこのポケット部に蓄積されることから、ハウジング 1 1 2外に排出される破片、燃焼残渣の量は低減される。また、破裂板の破片などはポケット部に蓄積し、これによりフィルタ表面（特に連通孔 1 4 7 ) が覆われないことから、常に加圧ガスの流路が確保され、流量が変化することがないィンフレ一夕が実現する。

特に、連通孔 1 4 7を、ポケット咅 1 4 0に蓄積した破片によって一部が閉塞されたりすることがないような位置に形成した場合には、一層好ましい効果を得ることができる。

次に図 8〜1 1に基づき、インフレ一夕 1 0で用いるフィルタ 2 0の更に他の実施形態について説明する。この図 8〜1 1は、何れもインフレ一夕におけるフィル夕を含む一部分の軸方向断面図であり、特に作動時、即ち破裂板 1 2 2が破裂した後の状態を示している。そして各図中における太い矢印線はガスの流れ方向を示している。また図 7と同一の部材については、同じ符号を付してその説明を省略する。

図 8に示すインフレ一夕では、拡張部 1 4 8を含んで構成されたフィルタ 1 2 0が使用されており、特にこのフィルタ 1 2 0は、傾斜部が連続的に径を増大させたスカート状に形成されている。この図 8に示すフィルタ 1 2 0とした場合、拡張部 1 4 8の先端（即ち開放部 1 4 3 ) の外径を、当該開放部 1 4 3が存在する部分のガス流路 1 4 4'の内径よりも僅かに小さくすることで、フィル夕 1 2 0 をガス流路 1 4 4に配置したときの位置決めを行うことができる。

図 8中、ディフユザ一部 1 1 6に形成されるガス排出口 1 4 1は、複数の小孔からなるものとして形成されているが、前記図 7に示したインフレ一夕と同じように 1つの開口をガス排出口 1 4 1とすることもできる。そして、フィルタ 1 2 0は、閉塞部 1 4 2を破裂板 1 2 2側に向け、拡張部 1 4 8の先端（開放部 1 4 3 ) をガス排出口 1 4 1が設けられた壁 1 4 6に対して抵抗溶接して固定されている。

この図 8に示すインフレ一夕でも、拡張部 1 4 8の外周面とディフユザ一部 1 1 6の内周面（即ち、ガス流路 1 4 4の半径方向外側を確定する面）との間には、破裂板の破片を蓄積させることのできるポケッ卜部 1 4 0が形成されることから、ガス中に混入する破片などはこのポケット部 1 4 0に蓄積し、ガス中から除去されることになる。この為、フィルタ表面が破片などで覆われることがなくなり、常に加圧ガスの流路が確保され、流量が変化することがないィンフレ一夕が実現する。

また連通孔 1 4 7は拡張部 1 4 8を除いた周壁部 1 4 5に形成されていることから、この拡張部 1 4 8の軸方向の長さに相当する深さのポケット部 1 4 0が形成されることになる。

この図 8に示すインフレ一夕に関連して、図 9に示すように、周壁部 1 4 5の全体を拡張部 1 4 8としたフィルタ 1 2 0を使用することもできる。この場合でも、開放部 1 4 3の端部の外径を、当該開放部 1 4 3が存在する部分のガス流路 1 4 4の内径よりも僅かに小さく形成すれば、フィルタ 1 2 0を組み込む際の位置決めを容易に行うことができる。

特にこの図 9に示すように、フィルタ 1 2 0の周壁部 1 4 5全体を拡張部 1 4 8とした場合には、連通孔 1 4 7は拡張部 1 4 8として形成された周壁部 1 4 5 に形成されることになるが、当亥連通孔 1 4 7は、開放部 1 4 3から遠ざかった範囲に形成されていることから、この開放部 1 4 3近傍における拡張部 1 4 8の外周面とディフユザ一部 1 1 6の内周面との間には、破裂板の破片を蓄積させることのできるポケット部 1 4 0が形成されることになる。よってガス中に混入する破片などはこのポケット部 1 4 0に蓄積することでガス中から除去され、常に加圧ガスの流路が確保され、流量が変化することがないィンフレー夕が実現する。更に、拡張部は、図 1 0に示すように外向きフランジ状に形成することもできる。即ち、図 1 0に示すインフレ一夕に使用されるフィル夕 1 2 0は、その周壁部 1 4 5が開放部 1 4 3に近づくにつれて縮怪し、開放部 1 4 3の端部には半径方向外側に向かって伸びる拡張部 1 4 8が形成されている構造である。この拡張部 1 4 8は外向きフランジ状に形成されていることから、その外径を当該拡張部 1 4 8が存在する部分のガス流路 1 4 4の内径よりも僅かに小さく形成すれば、フィルタ 1 2 0をガス流路 1 4 4内に取り付ける際の位置決めを容易に行うことができる。

このフィルタ 1 2 0は、拡張部 1 4 8における平面に形成された部分を、ガス排出口 1 4 1が設けられた壁 1 4 6に抵抗溶接することで固定されている。

特にこの図 1 0に示すように、周壁部 1 4 5が開放部 1 4 3に近づくに連れて縮怪したフィルタ 1 2 0において、連通孔 1 4 7は、縮径した周壁部 1 4 5の開放部 1 4 3から遠ざかった範囲に形成され、またポケット部 1 4 0は、連通孔 1 4 7が形成されていない周壁部 1 4 5の外周面とディフユザ一部 1 1 6の内周面との間に形成されることになる。よつてガス中に混入する破片などはこのポケット部 1 4 0に蓄積することになり、その結果、ガス中から除去されて、常に加圧ガスの流路が確保され、流量が変化することがないインフレ一夕が実現する。特にこの図 1 0に示すフィルタ 1 2 0では、周壁部 1 4 5が縮径していることから、ガスが連通孔 1 4 7を通過する際のガスの流れる向きの変更度合いが大きくなり、ポケット部 1 4 0には、一層、破片や残渣が蓄積しやすくなる。なお、図 1 0において、そのフィルタは開放部 1 4 3側が縮径していなくとも、連通孔 1 4 7の向きを図 1 0に記載の方向に向けるだけでも破片や残渣が蓄積しやすくなる。そして図 1 1は、拡張部を有しないフィルタ 1 2 0を用いて形成きれたインフレー夕を示している。このフィルタ 1 2は、開放部 1 4 3の先端が、ガス排出口 1 4 1が形成された壁 1 4 6に対して抵抗溶接で固定されている。この図 1 1に示すフィルタ 1 2 0において、連通孔 1 4 7は、周壁部 1 4 5の開放部 1 4 3から遠ざかった範囲に形成されており、ポケット部 1 4 0は、連通孔 1 4 7が形成されていない範囲の周壁部 1 4 5外周面とディフユザ一部 1 1 6の内周面との間に形成されている。

破裂板 1 2 2の破裂によって、ガスがディフユザ一部 1 1 6内（即ちガス流路 1 4 4内）に流入すると、フィルタ 1 2 0の閉塞部 1 4 2に当たるとともに、そのままポケット部 1 4 0に案内されて、このポケット部 1 4 0に破裂板の破片などを置き去り、ガスのみが連通孔 1 4 7を通って、フィルタ 1 2 0内を通り、ガス排出口 1 4 1から排出される。

よって、このインフレ一夕も、破裂板の破片などはポケット部 1 4 0に蓄積し、これによりフィル夕表面が覆われることがないことから、常に加圧ガスの流路が確保され、流量が変化することがないィンフレ一夕が実現する。

更に図 1 2は、フィルタ 1 2 0の開放部 1 4 3を破裂板 1 2 2側に向け、閉塞部 1 4 2をガス排出口 1 4 1側に向けて配置したインフレ一夕を示している。即ち、この図に示すフィル夕 1 2 0は、開放部 1 4 3の端部には半径方向外側に伸びる拡張部 1 4 8が形成されており、この拡張部 1 4 8を、ガス流路 1 4 4 内に形成された段部 1 5 0に係止することで固定されている。この時、段部 1 5 03 07151

0を拡張部 1 4 8の外形とほぼ等しいものとしておけば、フィルタ 1 2 0を圧入するだけで固定することができるようになる。この圧入に際しては、フィルタ 1 2 0の閉塞部 1 4 2をガス排出口 1 4 1に向け、開放部 1 4 3側から行うようにする。また、段部 1 5 0を形成する際、その周面は、奥に向かうに従って、即ちガス排出口 1 4 1に向かうに従って内径を小さく形成すれば、フィルタ 1 2 0の圧入を容易に行うことができる。

この図 1 2に示すフィルタ 1 2 0においては、周壁部 1 4 5の閉塞部 1 4 2力、ら遠ざかった範囲に連通孔 1 4 7を形成しており、このフィル夕 1 2 0内の閉塞部 1 4 2側をポケット部 1 4 0としている。よって、破裂板 1 2 2の破裂によつて、ガスがディフユザ一部 1 1 6内（即ちガス流路 1 4 4内）に流入すると、これはフィルタ 1 2 0内を閉塞部 1 4 2に向かって流れることになるが、連通孔 1 4 7が形成された位置で、その流れの向きが大きく変わり、半径方向外側に向かつて流れるようになる。この時、ガス中に混入する破片ゃ残渣などは、そのまま閉塞部 1 4 2に向かって流れることから、これらはポケット部 1 4 0に蓄積することになる。よって、破片などが除去されたガスが、連通孔 1 4 7を通ってフィルタ 1 2 0の外側に流出することになる。

更に、この図 1 2に示すように、ディフユザ一部 1 1 6内のガス排出口 1 4 1 を有する壁面 1 4 6に連続した突起を形成し、この突起とディフユザ一部の内壁面との間を第 2のポケット部 1 4 0 'とすることもできる。この第 2ポケット部は、ガス排出口 1 4 1の周りを囲んで形成された突起の外側に環状に形成されている。よって、この図 1 2に示すインフレ一タでは、フィルタ 1 2 0から放出されたガスは、更に第 2のポケット部 1 4 0 'でも大きく向きが変えられることから、更に破片や残渣がこの第 2のポケット部 1 4 0 'で捕集されることになる。

なお、本実施の形態では、固形ガス発生剤を含んだインフレ一夕について述べたが、ガス発生源として加圧ガスのみを含み、開口部を破裂板で閉塞したインフレ一夕（例えば破裂板を電気式点火器の作動出力で破壊するようなインフレ一夕） 7151 における破裂板の破片を捕集する構造に適用する事も可能である。

本発明のインフレ一夕は、運転席のエアバッグ用インフレ一夕、助手席のエアバッグ用インフレ一夕、サイドエアバッグ用インフレ一夕、カーテン用インフレ一夕、ニーポルスター用インフレ一タ、インフレ一夕ブルシートベルト用インフレ一夕、チューブラーシステム用インフレ一夕、プリテンショナ一用インフレ一夕等の各種ィンフレ一夕として利用することができ、本発明のィンフレ一夕用フィルタは、前記各種ィンフレー夕に適用することができる。

実施例

以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。

実施例 1

図 1に示すインフレ一夕 10に、フィルタ 20として図 3 (a) に示すものを取り付けたインフレ一夕を用い、 60 Lタンク試験を行った。インフレ一夕の詳細は下記のとおりである。

加圧ガスとしてアルゴン、酸素、ヘリウム混合物を用い（充填圧 30, 000 kPa)、ガス発生剤としてニトラミン系ガス発生剤からなるもの 1 gを用いた。フィルタ 20は、厚さ 0. 8 mmのステンレス製の半球状のもの（直径 10. 4mm) で、平板に換算したときに、 1 cm2当たり 15個の孔（径 1. 4mm) を有するものを用いた。

スクリーン 21は、 1 cm2当たり 24個の孔 (径は約 1 · 5 mm) を有するものを使用した。

このようなインフレ一夕を用いて 60Lタンク試験を行った。 60Lタンク試験は、容量 60Lの密閉された耐圧容器の中にインフレ一夕を置き（但し、タンク外部と電気的に接続している）、 23 °Cの温度雰囲気中で作動させたときの圧力変化を測定したもので、計 10回の試験を行った。結果を図 5に示す。

図 5から明らかなとおり、計 10回の試験の結果、経時的な圧力変化は殆ど見られず、図 6の試験結果との対比からも、フィル夕の形状を変えたことにより、加圧ガス流量を一定に保持できたことが確認された。

Claims

請求の範囲

1 . 開口部を持つ加圧ガスが充填されたインフレ一夕ハウジングと、インフレ —夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているィンフレータであり、

第 1破裂板とガス排出口との間にフィルタが配置されており、前記フィル夕が、金網を除く多孔を有する平板からなるもので、第 1破裂板側の表面に凹凸を有するものであるィンフレ一夕。

2 . フィル夕が有する凸部が連続して形成され、凹部が溝を形成している請求項 1記載のインフレ一夕。

3 . フィルタが有する凸部が連続して形成され、凹部が 1又は 2重以上の同心円状の溝を形成している請求項 1又は 2記載のィンフレー夕。

4. フィルタが有する凸部が独立した複数の突起である請求項 1記載のィンフレータ。

5 . フィルタに形成された多孔により、加圧ガスの流量が調整される請求項 1 又は 2記載のインフレ一タ。

6 . 開口部を持つ加圧ガスが充填されたインフレ一夕ハウジングと、インフレ一夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第

1破裂板で閉塞されているィンフレー夕であり、

第 1破裂板とガス排出口との間にスクリーンが配置され、更にスクリーンと接してフィル夕が配置されており、前記フィル夕が、多孔を有する断面形状が円弧状のもので、第 1破裂板側に開口部を向け、球面がスクリーンに接した状態で配置されているインフレ一夕。

7 . 開口部を持つ加圧ガスが充填されたインフレ一夕ハウジングと、インフレ一夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているィンフレ一夕であり、

第 1破裂板とガス排出口との間にスクリーンが配置され、更にスクリーンと接してフィルタが配置されており、前記フィルタが、多孔を有する断面形状が円弧状のもので、第 1破裂板側に球面を向け、開口部周縁がスクリーンに接した状態で配置されているィンフレ一夕。

8 . フィル夕の第 1破裂板側の表面に、独立した複数の突起、又は 1若しくは 2以上の溝が形成されている請求項 6又は 7記載のィンフレー夕。

9 . フィルタは、その開口部周縁から延ばされた延長部を有しており、前記延長部が、開口部周縁から延長するにつれて、その外径がフィルタ開口部の周縁部の外径よりも序々に小さくなるように延ばされたものである請求項 6又は 7記載のインフレ一夕。

1 0 . インフレ一夕ハウジング内に、燃焼ガスを発生させる固形ガス発生剤を収容する燃焼室が設けられ、燃焼室と加圧ガスが充填された空間との間が第 2破裂板で閉塞されている請求項 6又は 7記載のィンフレ一夕。

1 1 . インフレ一夕ハウジングの端部に燃焼室が設けられ、燃焼室内に点火器が配置されている請求項 1 0記載のインフレ一夕。

1 2 . スクリーンに多数の開口力形成されており、この開口により、加圧ガスの流量が調整される請求項 6又は 7記載のィンフレー夕。

1 3 . 加圧ガスを利用して被膨張媒体を膨張させるインフレ一夕に使用する、異物が被膨張媒体中に流入することを防止するためのフィル夕であり、前記フィルタが、金網を除く多孔を有する平板からなるもので、加圧ガス流に向かう側の表面に凹凸を有するものであるインフレ一夕用フィルタ。

1 4. 開口部を持ち、加圧ガスが充填されたインフレ一夕ハウジングと、インフレー夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレ一夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているインフレ一夕であり、

ディフユザ一内部のガス流路内にはフィルタが設けられ、

当該フィルタは、一端部を閉塞し他端部を開口したキャップ状で、側壁部には複数の連通孔が開口側端部から離れて形成されたものであって、これは閉塞側端部を第一破裂板に向け、開口側端部をガス排出口が設けられた壁部分に接触させて配置されているィンフレータ。

1 5 . 前記フィルタは、ディフユザ一部のガス排出口を有する壁部分に溶接されている請求項 1 4記載のィンフレ一夕。

1 6 . 前記フィル夕には、その側壁部の開口側を更に外側に拡張してなる拡張部が形成されている請求項 1 4又は 1 5記載のインフレ一夕。

1 7 . 前記連通孔は、側壁部における拡張部以外に形成されている請求項 1 6 記載のインフレ一夕。

1 8 . 前記拡張部は、フィル夕の開放端部に向かって徐々に外側に拡張するスカート状に形成されている請求項 1 6記載のィンフレ一夕。

1 9 . 開口部を持ち、加圧ガスが充填されたインフレ一夕ハウジングと、インフレー夕ハウジングの開口部側に設けられ、作動時に開口部から流出する加圧ガスを外部に放出するためのガス排出口を備えたディフユザ一部とを有し、インフレー夕ハウジングの開口部とディフユザ一部のガス排出口との間の加圧ガス流路が第 1破裂板で閉塞されているィンフレー夕であり、

ディフユザ一内部のガス流路内にはフィル夕が設けられ、

当該フィルタは、一端部を閉塞し他端部を開口したキャップ状で、側壁部には複数の連通孔が閉塞側端部から離れて形成されると共に、開口側を更に外側に拡張してなる拡張部が形成されたものであって、これは、開口側端部を第一破裂板に向け、拡張部をディフユザ一部内に設けられた段部に継合させて配置されているインフレ一夕。

2 0 . ディフユザ一部内のガス排出口を有する壁面には、連続した突起が形成されている請求項 1 9記載のインフレ一夕。

2 1 . フィルタは前記段部に圧入あるいは溶接されている請求項 1 9又は 2 0 記載のインフレ一夕。