明細書 変形性関節症治療薬
技術分野
本発明は変形性関節症および/または慢性関節リ ゥマチの治療または予防剤に 関する。 背景技術
変形性関節症や慢性関節リ ゥマチ等の病態進展には、 関節軟骨の構造及び機能 の破綻が関与している。 関節軟骨の構造及び機能の維持に、 軟骨細胞の産生する 細胞外マ ト リ ックスが重要な役割を演じている。 関節軟骨を構成している細胞外 マ ト リ ックスのうち、 主たる構成成分は I I型コラーゲンとプロテオグリカンで あり、そのうち軟骨に存在するプロテオグリカンの約 90%を占めるのはァグリカ ンである。 I I型コラーゲンは軟骨の構造及び引張り強度維持に必須であ り、 ァ グリカンは保水及び弾力性維持に必須である。 したがって、 これらの分解は変形 性関節症進行の原因となる。
従来、 変形性関節症及び慢性関節リ ウマチの治療には、 非ステロイ ド性抗炎症 薬 (N S A I D) が用いられている。 しかしながら、 ァセ トァミノフェンのよう な N S A I D sは、 疼痛や腫脹をもたらすプロスタグランジンのようなサイ トカ イ ンの合成を阻害することによって作用する。 したがって、 N S A I D sは軟骨 の破壊を直接的に防止するわけではない。
I I型コラーゲンは、 軟骨細胞外マ ト リ ックスのフィ プリルの大部分を構成す る。 それらのコラーゲンは、 きつ く卷かれた ト リプルヘリ ックスから構成されて いる。 I I型コラーゲンを分解するマ ト リ ックスメタ口プロティナーゼと して M MP - 1 (コラゲナ一ゼ - 1 ) 、 MMP - 8 (コラゲナーゼ - 2 ) 、 及び MMP - 1 3 (コラゲナ一ゼ - 3 ) が知られているが、 この 3種類の中で、 特に MMP — 1 3 (コラゲナ一ゼ - 3 (非特許文献 1) ) は、 ほとんど軟骨だけに認められ
る。 この酵素は、 I I型コラーゲンを優位に分解することが示されており、 その 上増加した量がヒ トの骨関節軟骨に存在する (非特許文献 2 ) 。 しかしながら、 MMP阻害剤が変形性関節症および慢性関節リ ゥマチ等の病態の治療に有効であ ることはいまだに実証されていない。
また、 MM P阻害作用を有するスルホンアミ ド誘導体が特許文献 1〜 8等に記 載されている。
(特許文献 1)
国際公開第 9 7 / 2 7 1 7 4パンフ レ ッ ト
(特許文献 2 )
国際公開第 9 9 Z 0 4 7 8 0パンフ レ ッ ト
(特許文献 3 )
国際公開第 0 0Z 6 3 1 9 4パンフ レ ッ ト
(特許文献 4 )
国際公開第 0 0Z 1 5 2 1 3パンフ レ ッ ト
(特許文献 5 )
国際公開第 0 1 / 8 3 4 3 1ノ ンフ レ ッ ト
(特許文献 6 )
国際公開第 0 1 8 3 4 6 1ノ ンフ レッ ト
(特許文献 Ί )
国際公開第 0 1 / 8 3 4 6 3パンフ レッ ト
(特許文献 8 )
国際公開第 0 1 / 8 3 4 6 4パンフ レッ ト '
(非特許文献 1)
フレイジェ ( J. M. Freije) ら、ザ ジャーナル ォブ バイオ口ジ力ル ケミス ト リー ( J.Biol. Chem.) 1994年、 第 269卷、 p.16766-16773
(非特許文献 2 )
ミ ヅチェル (Peter G. Mitchell) ら、ザ ジャーナル ォブ ク リニカル
イ ンべスティゲイシヨ ン (J.Clin. Invest. ) 1996年、 第 96卷、 p .761-768 発明の開示
変形性関節症および/または慢性関節リ ウマチの治療または予防剤の開発が望 まれている。
本発明者らは以上の点に鑑み、 鋭意検討を重ねた結果、 ある種のスルホンアミ ド誘導体が、 変形性関節症および/または慢性関節リ ウマチの治療または予防剤 と して優れていることを見出した。 すなわち、 本発明は、 I ) 次に示す化合物群から選ばれる化合物、 その光学活 性体、 そのプロ ドラッグ、 も しく はそれらの製薬上許容される塩、 またはそれら の溶媒和物を有効成分とする変形性関節症および または慢性関節リ ウマチの治 療または予防剤に関する。
さらに詳しくは、 I I ) ~ I V ) に関する。
I I ) 次に示す化合物 (V) 、 ( VI) から選ばれる化合物、 その光学活性体、 そ のプロ ドラッグ、 も しくはそれらの製薬上許容される塩
(V) (VI)
I I I ) 変形性関節症および/または慢性関節リ ウマチの治療をするための医薬 を製造するための I ) または I I ) 記載の化合物の使用。
I V ) ェ) または I I ) 記載の化合物の治療上の効果を示す量を人を含む哺乳動 物に投与するこ とからなる、 変形性関節症による影響を緩和するための哺乳動物 を治療する方法。 本明細書中、 「変形性関節症」 とは、 関節軟骨のびらんを特徴とする関節炎を 意味する。 関節軟骨は軟化し、 すり きれ、 菲薄化し、 軟骨下骨のぞうげ質化と辺 縁部の骨棘形成を伴い、 疼痛と機能障害を生じる疾患である。
本明細書中、 「慢性関節リ ウマチ」 とは、 全身性疾患であるが、 関節炎が主な 臨床症状で、 関節炎は多数の関節、 特に手足の関節にみられる関節軟部組織の肥 厚を生じ、 関節軟骨を滑膜組織がおおい、 軟骨を侵食する疾患である。 この疾患 は、 女性に多く、 経過は多様であり、 しばしば慢性かつ進行性で関節の変形が起 こ り、 廃疾にいたることもある。
化合物 ( I ) 〜 (V I ) が変形性関節症の治療に有効であることは次のよう に して測定するこ とができる。 モルモッ ト、 ラ ヅ ト、 またはゥサギを用いて、
Meacock らの方法 (J. Exp . Path. 71 : 279-293, 1990) に従い右側膝関節半月板 および内側側副靭帯切除を行い、 モルモッ ト、 ラッ ト、 またはゥサギ変形性膝関 節症モデルをそれぞれ作製する。手術翌日から溶媒 0.5%メチルセルロース溶液、 あるいは 30mg/kgの化合物を 1 日 1回、 1 0 日間から 6週間連日経口投与する。 投与最終日の翌日、 右側大腿骨遠位部および脛骨近位部を採取する。 関節軟骨 表面を india inkで染色した後、 軟骨表面をデジタルカメラで撮影する。 また一 方、 組織を 10%中性緩衝ホルマリ ン液にて固定し、 さらに脱灰液 B (商品名, 和 光純薬社製) で脱灰後、 H.E .染色標本とサフラニン 0染色標本の作製する。 膝関 節表面の撮影画像を用いた OA病変の進行度のスコア化、 または H.E.染色標本と サフラニン 0染色標本を顕微鏡下での Mankin法による評価法により、 評価を行 うことができる。
発明を実施するための最良の形態
本発明化合物(I) ~ (VI)は、 W09 7/2 7 1 7 4に記載されている方法 (A 法〜 F法) 、 WO O 0ノ 6 3 1 9 4および WO 0 1 /8 3 4 6 3等に記載の方法 を用いて合成することができる。
本明細書中、 「溶媒和物」 とは、 例えば有機溶媒との溶媒和物、 水和物等を包 含する。 水和物を形成する時は、 任意の数の水分子と配位していてもよい。
本明細書で使用する化合物の製薬上許容される塩と しては、 アルカリ金属 (リ チウム、 ナ ト リ ウム、 カリ ウム等) 、 アルカリ土類金属 (マグネシウム、 カルシ ゥム等) 、 アンモニゥム、 有機塩基およびァミノ酸との塩、 または無機酸 (塩酸、 臭化水素酸、 リ ン酸、 硫酸等) 、 および有機酸 (酢酸、 クェン酸、 マレイ ン酸、 フマル酸、 ベンゼンスルホン酸、 p— トルエンスルホン酸等) との塩が挙げられ る。 これらの塩は、 通常行われる方法によって形成させることができる。
また、 本発明化合物は特定の異性体に限定するものではなく、 全ての可能な異 性体やラセミ体を含むものである。
プロ ドラッグは、 化学的または代謝的に分解できる基を有する本発明化合物の 誘導体であり、 加溶媒分解によ り または生理学的条件下でィ ンビボにおいて薬学 的に活性な本発明化合物となる化合物である。 適当なプロ ドラッグ誘導体を選択 する方法および製造する方法は、 例えば D e s i g n o f P r o d r u g s , E l s e v i e r , Am s t e r d a m 1 9 8 5に記載されている。 本発明に 使用する化合物がカルボキシル基を有する場合は、 もとになる酸性化合物と適当 なアルコールを反応させることによって製造されるエステル誘導体、 特に、 置換 されていてもよいアルキルォキシカルボニル、 またはもとになる酸性化合物と適 当なアミ ンを反応させることによって製造されるァミ ド誘導体、 特に、 置換され ていてもよいアルキルアミノカルボニルのようなプロ ドラ ッグが例示される。 プ ロ ドラ ヅグとして特に好ましいエステルとしては、 メチルエステル、 ェチルエス テル、 n—プロピルエステル、 イ ソプロピルエステル、 n—ブチルエステル、 ィ
ソブチルエステル、 t e r t—ブチルエステル、 モルホリ ノェチルエステル、 N, N—ジェチルグリコールァミ ドエステル等が挙げられる。 本発明化合物がヒ ド口 キシル基を有する場合は、 例えばヒ ド口キシル基を有する化合物と適当なァシル ハライ ドまたは適当な酸無水物とを反応させることに製造されるァシルォキシ誘 導体のようなプロ ドラッグが例示される。 プロ ドラ ッグと して特に好ま しいァシ ルォキシと しては、 一 O C O C 2 H 5、 一 O C〇 (t— B u) 、 - 0 C 0 C x 5 H 3 l - 0 C 0 (m- C O ON a - P h) 、 一〇 C〇 CH2 C H2 C O O N a、 一 0 C 0 C H (N H 2 ) C H3、 - 0 C 0 C H 2 N ( C H 3) 2等が挙げられる。 本発明 化合物がァミノ基を有する場合は、 ァミノ基を有する化合物と適当な酸ハロゲン 化物または適当な混合酸無水物とを反応させることにより製造されるアミ ド誘導 体のようなプロ ドラヅグが例示される。 プロ ドラッグとして特に好ま しいアミ ド と しては、 一 NH C O ( C H 2 ) 2 0 C H 3、 一 NH C O C H (N H 2) C H3等が 挙げられる。
本発明化合物を、 上記の疾患の治療を目的と してヒ トに投与する場合は、 散剤、 顆粒剤、 錠剤、 カプセル剤、 丸剤、 液剤等と して経口的に、 または注射剤 (関節 内、 静注) 、 坐剤、 経皮吸収剤、 吸入剤等と して非経口的に投与することができ る。 また、 本化合物の有効量にその剤型に適した賦形剤、 結合剤、 湿潤剤、 崩壊 剤、 滑沢剤等の医薬用添加剤を必要に応じて混合し、 医薬製剤とすることができ る。 注射剤の場合には、 適当な担体と共に滅菌処理を行って製剤とする。 特に、 経口剤、 注射剤 (関節内、 静注) 、 貼付剤が好ま しい。
投与量は疾患の状態、 投与ルート、 患者の年齢、 または体重によっても異なる が、 成人に経口で投与する場合、 通常 0. 1 ~ 1 0 Omg/kg/日であり、 好ま し くは 1〜 2 0 mg/kg/日である。
また、 本発明に使用する化合物は、 経口吸収性が良く、 代謝酵素阻害が弱く、 染色体異常がなく、 毒性が弱く、 特に医薬として好ましい。 実施例
以下に実施例および試験例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、 本発明 はこれらによ り限定されるものではない。
実施例中、 以下の略号を使用する。
M e : メチル
E t : ェチル
t B u : t一ブチル
化合物 (I ) 〜化合物 (VI) を以下に示す方法で合成した。
実施例 1· 化合物 (I ) の調製 程
HCI H。Nへ 『\ 第 1工
〇02 11 + -0- -so2ci - 0- 、C( BU
第 2工程
第 1工程 NH
出発原料である 4一フエノキシベンゼンスルホニルクロ リ ド (2)は、 Suter, C. M. Studies in the Diphenyl iCtlier Serie s. II . Prep aration and Structure of Some Sulfonic Acids and Related Derivatives. J. Am. Chem. Soc. 1931, 53, 1112- 1116に記載の方法に従って合成した。
D-バリ ン t-ブチルエステル塩酸塩 (1 ) ( 4.72 g, 22.51 mmol) と 4—フエノキ シベンゼンスルホニルクロ リ ド(2 ) ( 6.37 g, 23.64 mmol)のジクロロメタン(150 mL) 懸濁液に、 氷冷下 N-メチルモルホリ ン (6.19 mL, 56.28 mmol) を加え、 室温で 5時間攪拌した。 反応液を氷一 2 mol/L塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出し た。 有機層を飽和炭酸水素ナト リ ゥム水溶液、 飽和塩化ナ ト リ ゥム水溶液で順次 洗浄し、 無水硫酸ナト リ ウムにて乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をシリカゲルクロ マ トグラフィ一に付し、 クロ口ホルム/メタノール = 50/ 1 にて溶出する部分を
集め、 酢酸ェチル /へキサンにて結晶化することにより、 融点 139-140 °C の目 的物 (3) ( 8.13 g, 収率 89.1% ) を得た。
IR (KBr, V max cm"1) 3302, 1731, 1369, 1342, 1161
JH NMR (CDCls, δ ppm) : 0.85 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.00 (d, J= 6.9 Hz, 3H), 1,28 (s, 9H), 2.05 (m, IH), 3.62 (dd, J = 4, 2, 9.6 Hz, IH), 5.08 (d, J = 9.6 Hz, IH), 6.97-7.05 (m, 2H), 7.18-7.28 (m, 4H), 7.40 (m, IH), 7.75-7.81 (m, 2H)
[a]D - 44.4 ± 0.8° (c = 1.008, CHC13, 24 °C)
元素分析 (C21H27NOsS ) として
計算値 : C;62.20, H;6.71, N; 3.45, S;7.91
実験値 : C;62.18, H;6.68, N; 3.51, S;7.90 第 2工程
ィ匕合物 (3) ( 3.23 g, 9.41 mmol) のジクロロメタン (36 mL) 溶液に、 室温 で ト リ フルォロ酢酸 (36 mL) を加え 3時間攪抻した。 反応液を減圧濃縮し、 残 渣をジェチルエーテル/へキサンにて結晶化するこ とによ り、 融点 137-138 °C の目的物 (4) ( 2.62 g, 収率 97% ) を得た。
IR (KBr, V max cm"1) 3154, 1728, 1375, 1160
¾ NMR (CDCls, δ ppm) : 0.89 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 0.98 (d, J= 6.8 Hz, 3H), 2.12 (m, IH), 3.80 (dd, J = 4.6, 9.6 Hz, IH), 5.17 (d, J = 9.6 Hz, IH), 6.95-7.08 (m, 4H), 7.13-7.45 (m, 3H), 7.70-7.85 (m, 2H)
[a]D— 3.7 ± 0.4° (c = 1.006, DMSO, 24.5 °C)
元素分析 (C17Hl sNO5S'0.2H2O) として
計算値 : C; 57.84, H; 5.54; N; 3.97, S;9.08
実験値 : C; 57.80, H; 5.44, N;4.11, S;8.95 第 3工程
化合物 (4) ( 300 mg, 0.854 mmol) のジクロロメタン (10 mL) 溶液に、 氷
冷下、 塩化ォキサリル (0.37 niL, 4.27 mmol) とジメチルホルムアミ ド 1滴を加 え、 室温で 1時間攪拌した。 反応液を減圧濃縮することによ り、 化合物 (4 ) の 粗酸塩化物を得た。 次に、 塩化ヒ ドロキシルアンモニゥム (593 mg, 8.54 mmol) のテ ト ラヒ ドロフラン (10 mL) と水 (10 mL) の混合溶液に、 氷冷下、 炭酸水 素ナト リ ウム (861 mg, 10.25 mmol) を加え、 10分間攪拌した。 この反応液に、 氷冷下、 上記の通り調製した酸塩化物のテ トラヒ ドロフラン (10 mL) 溶液を加 え、 室温で 1時間攪拌した。 反応液を氷一 2 mol/L塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽 出した。 有機層を飽和塩化ナ ト リ ウム水溶液で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムにて 乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をシリカゲルクロマ トグラフィーに付し、 クロロホ ルムノメ夕ノ一ル = 20/ 1 にて溶出する部分を集め、 減圧濃縮することによ り、 融点 149- 151 °Cの目的物 (I ) ( 288 mg, 収率 93% ) を得た。
IR(KBr, V max cm 1) 3268, 1634, 1584, 1356, 1157
Ή NMR (DMSO- , 6 ppm) : 0.76 (d, J= 6.6 Hz, 6H); 1.77 (m, 1H), 3.26 (m, 1H), 7.00-7.18 (m, 4H), 7.23 (m, 1H), 7.37-7.53 (m, 2H), 7.70-7.81 (m, 2H), 8.88 (br s, 1H)
[a]D - 11.2 ± 0.7。(c = 0.705, DMSO, 25 °C)
元素分析(C17H20N2O5S)として
計算値 : C; 56.03; H; 5.53, N; 7.69, S; 8.80
実験値 : C; 55.83, Η; 5.62, Ν; 7.93, S;8.65 実施例 2 化合物 (II ) の調製
第一工程
W097/27174に記載の方法で合成した化合物 (5) ( 500 mg, 1.24 mmol) と 4 —メ トキシフエ二ルボロン酸 (6) ( 226mg, 1.49 mmol) のエチレングリコール ジメチルェ一テル (3.7 mL) とエタノール (0.8 mL) の混合溶液に、 室温で 2M 炭酸ナ ト リ ウム水溶液 (1.6 mL) を加え、 良く脱気してアルゴンガス置換する。 次いで、 テ トラキス ト リ フエニルホスフィ ンパラジウム (143mg, 0.12 mmol) を 加え、 再度良く脱気してアルゴンガス置換し、 90 °C で 2時間攪拌した。 反応液 を室温まで冷却し反応液を氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した。 有 機層を飽和炭酸水素ナト リゥム水溶液、飽和塩化ナ ト リ ゥム水溶液で順次洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ゥムにて乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をシリ力ゲルクロマ トグラ フィ一に付し、酢酸ェチル /n-へキサン/ク口口ホルム = 1 / 3/ 3にて溶出する 部分を集め、 アセ ト ン/ n-へキサンにて結晶化することにより、 化合物 (7 ) を 得た。 (323mg、 収率 60% ) 融点 134- 136 °C;
¾ NMR (CDC1
3) δ 3.02-3.16 (m, 2H), 3.57 (s, 3H), 3.85 (s, 3H), 4.33 (m, 1H)' 5.17 (d, J=9.0Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.7Hz, 2H), 7.07 (d, J=4.2Hz, 1H)
; 7.06-7.16 (m, 2H), 7.17- 7.30 (m, 3H), 7.43 (d,
2H) 元素分析(C
21H
21N0
5S
2)として
計算値 : C; 58.45, H;4.91; N; 3.25, S; 14.86
実験値 : C; 58.43, H;4.89, N; 3.32, S; 14.87
第二工程
化合物 (7) (300mg, 0.7 mmol) のジメチルスルホキシ ド (6 mL) 溶液に、 室温で 1 mol/L 水酸化ナト リウム水溶液 (2.1 mL) を加え、 室温で 18時間攪拌 した。 反応液を氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ, 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を水、 次いで飽和塩化ナト リ ウム水溶液で洗浄し、 無水硫酸ナト リ ウムにて乾燥後、 減 圧濃縮した。 残渣をァセ トン /水から結晶化することによ り、 融点 161 - 165 °C の目的物 (II) (260mg, 収率 89%) を得た。
IR(KBr; V max cm"1) 3309, 1738, 1606, 1352, 1178, 1165
Ή NMR (DMSO-cf6, δ ppm): 2.75 (dd, J= 9.6, 13.8 Hz, 2H), 2.99 (dd, J= 5.7, 13.8 Hz, 2H); 3.81 (s, 3H), 3.94 (m, 1H), 7.02 (d, J=8.7Hz, 2H), 7.07-7.32 (m, 5H), 7.59 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 12.85 (br s, 1H)
[a]D + 4.1 ± 0.9° (c = 0.513, DMSO, 24 °C)
元素分析(C20H19NO5S2)として
計算値 : C;57.54, H;4.59, N;3.35, S;15.36
実験値 : C;57.55, H;4.50, N;3.45, S;15.19 実施例 (III) の調製
第 1工程
HCI H2N C02Me
8
(III) 第 i工程
D-バリ ンメチルエステル塩酸塩 (8) ( 1.0 g, 5.97 mmol) と 4—ョ一ドペンゼ ンスルホニルクロ リ ド (9 ) ( 1.99 g, 6.57 mmol) のジクロロメタン (10 mL) 溶液に、 氷冷下 N-メチルモルホリ ン (1.64 mL, 14.9 mmol) を加え、 室温で一 晚攪拌した。 反応液を氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層 を飽和炭酸水素ナト リ ゥム水溶液、 飽和塩化ナ ト リ ゥム水溶液で順次洗浄し、 無 水硫酸ナト リ ゥムにて乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をシリ力ゲルク口マ トグラフ ィ一に付し、 へキサン Z酢酸ェチル = 3 Z 1 にて溶出する部分を集め、 酢酸ェ チル /へキサンにて結晶化することにより、 融点 79-80 °Cの目的物 (10) ( 2. 12 g, 収率 89.4% ) を得た。
IR (KBr, V max cm 1) 3418, 3269, 1738, 1714, 1452, 1433, 1343, 1330, 1278, 1166, 1141, 1089, 1053, 1006
Ή NMR (CD C13, δ ppm) : 0.87 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 2.04 (m, 1H), 3.49 (s, 3H), 3.74 (dd, J= 5.1, 10.5 Hz, 1H), 5.09 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.51-7.57 (m, 2H), 7.83- 7.89 (m, 2H)
[a]D― 29.5 ± 0.7° (c = 1.009, CHC13, 22 °C)
元素分析 (C12HieIN04S) として
計算値 : C;36.28, H;4.06, I;31.95, N;3.53, S;8.07
実験値 : C;36.23, H;3.77, I;31.68, N;3.44, S;8.06 第 2工程
化合物 (10) (5.0 g, 12.6 mmol) と 4—メチルチオフヱニルボロン酸 (11) (2.62 g, 15.1 mmol) のエチレングリ コールジメチルェ一テル (50 mL) とエタ ノール (13 mL) の混合溶液に、 室温で 2M炭酸ナト リ ウム水溶液 (25.2 mL) を加え、 良く脱気してアルゴンガス置換する。 次いで、 テ トラキス ト リ フエニル ホスフ ィ ンパラジウム (1.46 g, 1.26 mmol) を加え、 再度良く脱気してアルゴン ガス置換し、 90 °C で 2時間攪拌した。 反応液を室温まで冷却し反応液を氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を飽和炭酸水素ナ ト リ ウム水 溶液、 飽和塩化ナト リ ゥム水溶液で順次洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ゥムにて乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をシリカゲルクロマ トグラフィ一に付し、 クロ口ホルムノメ 夕ノール = 1 0/ 1 にて溶出する部分を集め、 酢酸ェチルノエチルエーテルにて 結晶化することによ り、 融点 173-175 °Cの目的物 (12) (2.79 g, 収率 56.3%) を得た。
IR (KBr, V max cm-1) 3284, 1735, 1342, 1165
¾ NMR (CDC13) δ ppm): 0.89 (d, J= 6.9 Hz, 3H), 0.97 (d, J= 7.2 Hz, 3H), 2.04 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.78 (dd, J= 5.4, 10.2 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.31-7.38 (m, 2H), 7.50-7.57 (m, 2H), 7.65-7.72 (m, 2H), 7.84- 7.91 (m, 2H)
[a]D + 10.4 ± 1.0° (c = 0.502, DMSO, 25。C)
元素分析 (C19H23N04S2) と して
計算値 : C;57.99, H;5.89, N;3.56, S;16.30
実験値 : C;58.08, H;5.71, N;3.57, S;16.12
第 3工程
ィ匕合物 (12) (12.9 g, 32.8 mmol) のジメチルスルホキシ ド (296 inL) 溶液 に、 室温で 1 mol/L 水酸化ナト リ ウム水溶液 (98.5 mL) を加え、 60 °Cで 2 4 時間攪拌した。 反応液を室温まで冷却し、 析出したナト リ ウム塩を濾取し酢酸ェ チルで洗浄した後、 氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ, 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を 飽和塩化ナ ト リ ウム水溶液で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムにて乾燥後、 減圧濃縮 した。 残渣をァセ ト ン /水から結晶化することによ り、 融点 205-206 °C の目的 物 (III) (11.6 g, 収率 93.2%) を得た。
IR(KBr; V max cm'1) 3419, 3328, 1743, 1322, 1166, 1122, 1106, 1091
Ή NMR DMSO-de, δ ppm): 0.81 (d, J= 6.9 Hz, 3H), 0.84 (d, J= 6,9 Hz, 3H),
1.95 (m, 1H), 2.53 (s, 3H), 3.55 (m, 1H), 7.34-7.43 (m, 2H), 7.67-7.74 (m, 2H),
7.79-7.88 (m, 4H), 8.05 (d, J二 9.6 Hz, 1H), 12.52 (br s, 1H)
[a]D ― 9.4 ± 1.0° (c = 0.509, DMSO, 25 °C)
元素分析(C18H21N04S2)として
計算値 : C;56.97? H;5.58; N;3.69, S;16.90
実験値 : C;56.75, H;5.53; N;3.73, S;16.95 実施例 (IV) の調整
HCI H2Nへ C02Me + NC" S02CI
13 14
17 第 1工程 ·
D-バリ ンメチルエステル塩酸塩 (8) ( 2.2 g, 13.1 mmol) と 4—シァノベンゼ ンスルホニルク口 リ ド (13) ( 2.4 g, 11.9 mmol) のテ トラヒ ドロフラン (40 mL) 溶液に、 N-メチルモルホリ ン (3.9 mL, 35.5 mmol) を加え、 室温で 1.5時間攪 拌した。 反応液を氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層を飽 和炭酸水素ナ ト リ ゥム水溶液、水で順次洗浄し、 無水硫酸ナト リウムにて乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣を、 ェチルエーテル/へキサンにて結晶化することによ り化 合物 (14) ( 3.12 g, 収率 88.4% ) を得た。 融点 54-57 °C
IR (KBr, v max cm"1) 3292, 2974, 2231, 1732, 1709, 1469, 1446, 1348, 1173, 833 Ή NMR (CDC13, δ ppm) : 0.87 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.97 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 2.09 (m, 1H), 3.51 (s, 3H), 3.80 (dd, J = 5.0, 10.2 Hz, 1H), 5.25 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.80 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 7.96 (d, J=8.8 Hz, 2H)
[a]D + 4:7 ± 0.9° (c = 0.506, DMSO, 23 °C)
元素分析 (C 13H16N204S ) として
計算値 : C; 52.69, H; 5.44, N;9.45, S; 10.82
実験値 : C; 52.80, H; 5.34, N;9.52, S; 10.55
第 2工程
ィ匕合物 (14) ( 3.24 g, 10.9 mmol) と塩化ヒ ドロキシルアンモニゥム (0.91 g, 13.1 mmol) のエタノール ( 100 mL) 懸濁液に、 室温で ト リェチルァミ ン (1.83 mL, 13.1 mmol) を加え、 1.5時間加熱還流させた。 エタノールを減圧留去し、 それに水 (50 mL) を加え、 酢酸ェチル (50 mL x 3) で抽出した。 有機層を水 (50 mL x 1 ) で洗浄し、 無水硫酸ナト リ ウムにて乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をェチ ルエーテル /n-へキサンで結晶化することによ り、 化合物 (15 ) ( 3.4 g, 収率 94.4% ) を得た。 融点 130- 131 °C
IR (KBr, v max cm 1) 3485, 2960, 1722, 1651, 1335, 1165, 1090, 606
Ή NMR (CDC13; δ ppm): 0.87 (d; J = 7.0 Hz, 3H), 0.95 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 2.04 (m, 1H), 3.46 (s, 3H), 3.77 (dd, J = 5.0, 10.2 Hz, 1H), 5.04 (br s, 2H), 5.44 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 7.76 (d, J= 8.8 Hz, 2H), 7.85 (d, J= 8.2 Hz, 2H)
[a]D + 8.8 土 1.0° (c = 0.503, DMSO, 23 °C)
元素分析 (C13H19N305S ) として
計算値 : C;47.40; H; 5.81; N; 12.76, S;9.73
実験値 : G;47.60, H; 5.76, N; 12.47, S;9.76 第 3工程
化合物 ( 15) ( 5.0 g, 15.2 mmol) のジエチレングリコールジメチルエーテル (lOOmL)溶液にピリ ジン (3.7χη1^ 45.7πιιηο1) 、 次いで 4-ェチルベンゾイルク口 リ ド (16) (2.3mL, 15.2minol)を氷冷下に加え、 室温に戻し 45分間攪拌した後、 さらに 110°Cで 20時間攪拌した。反応液を水に注ぎ析出した結晶を濾取し、 氷一 2 mol/L-塩酸に懸濁させ、 酢酸ェチル /テ トラヒ ドロフランで抽出した。 有機層 を炭酸水素ナト リ ゥム水溶液、 次いで水で洗浄し、 無水硫酸ナト リ ゥムで乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をシリカゲルクロマ トグラフィ一に付しクロ口ホルム/酢酸 ェチル = 10/ 1 で溶出する部分を集めァセ ト ン Zn-へキサンから結晶化すること
によ り化合物 (17) (3.69g,収率 54.8% )を得た。 融点 174-175°C
Ή NMR (CDC13- , δ ppm): 0.89 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.30 (t, J= 7.5 Hz, 3H), 2.07 (m, IH), 2.76 (q, J= 7.5 Hz, 2H), 3.46 (s, 3H), 3.81 (dd, J= 5.1, 10.2 Hz, 1H); 5.20 (d, J= 10.2 Hz, 1H), 7.40 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 7.97 (d, J= 8.7 Hz, 2H), 8.13 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 8.31 (d, J = 8.7 Hz, 2H)
元素分析(C22H25N305S)と して
計算値 : C; 59.58, H; 5.68, N;9.48, S;7.23
実験値 : C; 59.34, H; 5.50, N;9.62, S;7.47 第 4工程
ィ匕合物 (17) ( 357mg, 0.8 mmol) のジメチルスルホキシ ド (10 mL) 溶液に、 室温で 1 mol/L 水酸化ナト リ ゥム水溶液 (2.4 mL, 2.4mmol) を加え、 室温で 1 4 .5時間攪拌した。 反応液を、 氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した c 有機層を氷で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムにて乾燥後、 減圧濃縮した。 残渣をァ セ ト ン Z n-へキサンから結晶化することによ り、 目的物 (IV) ( 283mg, 収率 81.8%) を得た。 融点 181-183 °C
IR(KBr, v max cm 1) 3286, 2968, 1714, 1616, 1408, 1350, 1167, 1136, 752
Ή NMR (DMSO- , δ ppm) : 0.81 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.85 (d, J = 7.0 Hz, 3H)'
1.24 (t, J= 7.8 Hz, 3H), 1.97 (m, IH), 2.75 (q, J= 7.4 Hz, 2H), 3.59 (m, IH), 7.53 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 7.99 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 8.13 (d, J= 8.0 Hz, 2H), 8.26 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 12.64 (br s, IH)
[a]D - 10.0 ± 1.0° (c = 0.508, DMSO, 25 °C)
元素分析(C21H23N3O5S-0.3H2O)と して
計算値 : C; 58.00, H; 5.47, N;9.66, S;7.37
実験値 : C; 58.03, H; 5.45, N;9.63, S;7.44 実施例 (V) の調製
+ H0
2C』 έ- Nへ C0
2Me
18 19 第 2工程 第 3工程
22 (V) 第 1工程
ノ^ラクロ口フエナシルプロ ミ ド (18) (4.9 g, 21.0 mmol) のクロ口ホルム(50 mL)溶液にへキサメチレンテ トラミ ン (3.2g, 22.8mmol) を加え室温で 2時間攪 拌した。 析出した結晶を濾取後、 エタノール (64mL) と濃塩酸 (16mL) に懸濁 し 64 時間攪拌した。 反応液を濾過し結晶を水、 エタノールで順次洗浄、 乾燥し たのち化合物 (19) (2.15g, 収率 55.7% ) を得た。 融点 190〜°C (分解) Ή NMR (DMSO-d6) δ ppm): 4.59 (s , 2H), 7.68 (d, J=8.8 Hz, 2H), 8.05 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 8.51 (br s, 3H)
元素分析 (CsH9NOCl2-0.04HBr) として
計算値 : C;45.91, H;4.35, N;6.69, Cl;33.88, Br;1.53
実験値 : C;45.93, H;4.25, N;6.80, Cl;33.62, Br;1.46 第 2工程
W O O 1 / 8 3 4 6 3 に記載の方法で合成した化合物(20) (0.5 g, 1.59mmol) の無水テ ト ラ ヒ ドロ フラ ン ( 10mL ) 溶液に窒素気流下ォキザリルク ロ リ ド (0.166mL, 1.90mmol) とジメチルホルムアミ ド (5 zL) を加え、 室温で 3.5時 間攪拌した。 反応液に化合物 (19) (0.39g, 1.89mmol) と N-メチルモルホリ ン (0.52mL;4.73mmol) を加え室温で 64 時間攪拌した。 反応液を氷一 2 mol/L-塩
酸に注ぎ、 酢酸ェチルにて抽出した。 有機相は炭酸水素ナ ト リ ウム水溶液、 水で 順次洗浄し無水硫酸ナト リ ゥムで乾燥後減圧濃縮した。酢酸ェチル / n -へキサン = 1ノ2で洗浄し化合物 (21) (0.51 g ,収率 69.1% ) を得た。
Ή NMR (CDC13, δ ppm): 0.88 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.97 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 2.07 (m, 1H), 3.48 (s, 3H), 3.80 (dd, J = 5.1, 9.9 Hz, 1H), 4.94 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 5.26 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.53 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.90-8.10 (m, 6H). 第 3工程
化合物 (21) (0.51 g, 1.08 mmol) のテ トラヒ ドロフラン (5m L ) 溶液に口 一ソン試薬 (0.44g ,1.08mmol) を加え 70°Cで 4時間加熱攪拌した。 反応液は氷 —2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層は炭酸水素ナ ト リ ウム水 溶液,水で順次洗浄し、 無水硫酸ナト リ ゥムで乾燥後減圧濃縮した。 残渣をシリ 力 ゲルク ロマ トグラフィーに付し、 クロ口ホルム/酢酸ェチル = 3 / 1 にて溶出 する部分を集め、 酢酸ェチル Zn-へキサンにて結晶化するこ とによ り、 化合物 (22) (0.33g, 収率 66.2%)を得た。 融点 190-192 °G
IR(KBr; v max cm 1) 3282, 3086, 1736, 1479, 1429, 1348, 1171
Ή NMR (CDC136 ppm): 0.89 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.98 (d, J = 6.9 Hz, 3H); 2.07 (m, 1H), 3.47 (s, 3H), 3.81 (dd, J= 5.4, 10.2 Hz, 1H), 5.18 (d, J= 10.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 7.55 (d, J= 8.7 Hz, 2H), 7.91 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 8.06 (s, 1H), 8.08 (d, J= 8.7 Hz, 2H)
[a]D + 6.2 ± 0.9。 (c = 0.501, DMSO, 27 °C)
元素分析(C21H21N204S2)と して
計算値 : C;54.24, Η;4.55, Ν;6·02, S;13.79, Cl;7.62
実験値 : C;54.15, H;4.44; N;6.07, S;13.69, Cl;7.43 第 4工程
化合物 (22) ( 0.28 g, 0.60 mmol) のジメチルスルホキシ ド (5.4 mL) 溶液に 室温で 1 mol/L 水酸化ナ ト リ ウム水溶液 (1.79 mL, 1.79 mmol) を加え 17時間 攪拌した。 反応液を氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層は 水で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥後減圧濃縮した。 残渣を、 酢酸ェチルダ n_へキサンにて結晶化することによ り、 目的物 (V) ( 0.23g, 収率 86.4% ) を得 た。 融点 222一 224 °C
IR(KBr, v max cm"1) 3228, 1710, 1483, 1427, 1352, 1163, 1140, 1093, 611 Ή NMR (DMSO-d6, δ ρρηι) : 0.82 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.85 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.97 (m , 1H), 3.58 (m, 1H), 7.56 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.79 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.91 (d, J= 8.5 Hz, 2H), 8.13 (d, J= 8.5 Hz, 2H), 8.20 (d, J= 8.2 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H) [a]D - 13.1 ± 1.1° (c = 0.505, DMSO, 27 °C)
元素分析(C20H19N2O4S2Cl)と して
計算値 : C; 53.27, H;4.25, N; 6.21, S; 14.22, Cl; 7.86
実験値 : C; 53.03, H;4.27, N;6.33, S; 13.95, Cl; 7.62 実施例 (VI) の調製 第 1工程
24 25 > 工程
(vi)
第 1工程
W O 0 1 / 8 3 4 6 3 に記載の方法で合成した化合物(20) (0.5 g, 1.59mmol) の無水テ トラ ヒ ドロ フラ ン ( lOmL) 溶液に、 窒素気流下ォキザリルク ロ リ ド (0.166mL, 1.90mmol)とジメチルホルムアミ ド (5〃L) を加え,室温で 3時間攪拌 した。 反応液に 2-ァミノ -4'-メ トキシァセ トフエノ ンハイ ド口クロライ ド (23) (0.38g,1.90mmol) と N-メチルモルホリ ン ( 0.52mL,4.73mmol) を加え室温で 19時間攪拌した。 反応液を氷一 2 mo L-塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルにて抽出した。 有機相は炭酸水素ナ ト リ ゥム水溶液、 水で順次洗浄し無水硫酸ナト リ ゥムで乾燥 後減圧濃縮した。 酢酸ェチル Zn-へキサン = 1 /2 で洗浄し化合物 (24) (0.6 g , 収率 82.2%)を得た。 融点 185-187^
Ή NMR (CDC13, δ ppm): 0.88 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.97 (d, J = 6,9 Hz, 3H), 2.07 (m, 1H), 3.48 (s, 3H), 3.80 (dd, J = 4.8, 9.9 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 4.91 (d, J =3.6 Hz, 2H), 5.25 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 7.01 (d, J= 8.4 Hz, 2H), 7.43 (m, 1H), 7.89- 8.10 (m, 6H) 第 2工程
ィ匕合物 (24) (0.6 g, 1.30 mmol) の無水テ トラヒ ドロフラン (5m L ) 溶液に、 口一ソン試薬 (0.53g ,1.30mmol)を加え 70°Cで 2.5時間加熱攪拌した。反応液を 氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出した。 有機層は炭酸水素ナト リ ウム 水溶液,水で順次洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥後減圧濃縮した。 残渣をシリ 力ゲルクロマ トグラフィーに付し、 クロ口ホルム/酢酸ェチル = 7/ 1 にて溶出 する部分を集め、 ァセ ト ン /n-へキサンにて結晶化することによ り、 化合物 (25) (0.44g; 収率 72.6%)を得た。 融点 190 °C
IR(KBr, v max cm 1) 3282, 2968, 1736, 1487, 1431, 1257, 1169, 827, 629
Ή NMR (CDC135 ppm): 0.89 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 0.98 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 2.06 (m, 1H), 3.47 (s, 3H), 3.78 (dd, J= 5.1, 10.2 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 5.17 (d, J= 10.2 Hz, 1H), 6.97 (d, J= 8.7 Hz, 2H), 7.54 (d, J= 8.7 Hz, 2H), 7.89 (d, J= 8.7 Hz,
2H), 7.97 (s, 1H), 8.07 (d, J= 8.7 Hz, 2H) [a]D + 6.8 ± 0.9° (c = 0.500, DMSO, 25 °C)
元素分析(C22H24N205S2)と して
計算値 : C;57.37; H;5.25, N;6.08, S;13.92
実験値 : C;57.22, H;5.14, N;6.07, S;13.85
第 3工程
ィ匕合物 (25) (0.38 g, 0.83 mmol) のジメチルスルホキシ ド (7.5 mL) 溶液に. 室温で 1 mol/L 水酸化ナ ト リ ゥム水溶液 (2.49 mL, 2.49 mmol) を加え 6CTCで 19.5時間加熱攪拌した。 反応液を氷一 2 mol/L 塩酸に注ぎ、 酢酸ェチルで抽出し た。 有機層を水で洗浄し、 無水硫酸ナ ト リ ウムで乾燥後減圧濃縮した。 残渣を、 酢酸ェチル /n-へキサンにて結晶化することにより、 目的物 (VI) (0.36g, 収率 97.2% ) を得た。 融点 188-190 °C
Ή NMR (DMSO-d6, δ ppm): 0.82 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 0.85 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.96 (m, 1H), 3.57 (dd; J= 6.1, 8.2 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 7.06 (d, J=8.5 Hz, 2H), 7.69 (d, J= 8.9 Hz, 2H), 7.89 (d, J= 8.5 Hz, 2H), 8.17 (d, J= 9.2 Hz, 2H), 8.30 (s, 1H) 試験例 1 MM P— 1 3の調製方法
MMP-13は IL-1、 TNF刺激したヒ ト軟骨由来癌細胞 SW1353から mRNAを調 製した。 RT-PCR により Catalytic domain(1MTyr〜 2S7Gly)を増幅した。 これを
Hisタグ、 ェンテロキナーゼ切断部位を導入した大腸菌発現べクタ一 pTrc99AHE にクローニングし、 IPTG (Isopropyl-^ -D-thiogalactopyranoside) によって誘 導発現を行ない、 不溶性画分に発現した。 不溶性画分から MMP-13の単離は、 常 法によ り変性剤 (6M 尿素) に溶解した後、 メタルキレートクロマ トグラフィ ー
(Ni Chelateing Sepharose) によ り単離した。 次いで、 透析によ り変性剤 (6M 尿素) を除去すると同時に酵素のリ フォールディ ングを行い、 活性型 MMP-13を
得た。
試験例 2 MM P— 1 3の酵素阻害活性の測定方法
MMP の酵素活性測定法は、 C. Graham Knight, Prances Willenbrock and Gillian Murphy : A novel coumar in-labelled peptide for sensitive continuous assays of the matrix metalloproteinases: FEBS LETT., 296, (1992), 263-266 の方法に準 じた。 基質 : MOCAc-Pro-Leu-Gly-Leu-A2Pr(DNP)-Ala-Arg-NH2 は Peptide Institute, Inc. Osaka, Japanを用いた。 阻害剤のァヅセィは 1つの化合 物(阻害剤)について次の 4つのアツセィを行う。
(A) 基質 (合成基質)、 酵素(MMPs)、 阻害剤
(B ) 基質(合成基質)、 阻害剤
( C ) 基質(合成基質)、 酵素(MMPs)
(D ) 基質 (合成基質)
それぞれについて蛍光強度を測定し、 次式によ り阻害(%)を求めた。
阻害(%)= {1— (A— B)/(C - D)} X100
ICieは阻害 )が 50%になる濃度を示す。
この検定を用いて、 以下のスルホンアミ ド誘導体について次のデータを得た。
試験例 3 モルモッ ト変形性関節症モデルに対する化合物の病態抑制効果の測定 方法
1 2週齢の雌性 Hartley 系モルモッ ト (日本チャールズリバ一) を用いて、 Meacock らの方法 ( J. Exp. Path. 71: 279-293, 1990) に従い右側膝関節半月板 および内側側副靭帯切除を行い、 モルモッ ト変形性膝関節症モデルを作製した。
手術翌日から溶媒 0.5%メチルセルロース溶液、 あるいは 30mg/kg の化合物を 1 日 1回、 1 0 日間連日経口投与した。
投与最終日の翌日、 右側大腿骨遠位部および脛骨近位部を採取した。 関節軟骨 表面を india ink (呉竹社製) で染色した後、 軟骨表面をデジタルカメラで撮影 した。 脛骨内側部全体面積及び染色面積を画像解析ソフ ト (Win Roof, MITANI CORPORATION製) によ り計測した。
傷害領域 (%) =染色面積 Z全体面積 X 1 0 0
この測定を用いて、 以下のスルホンアミ ド誘導体について次のデ一夕を得た。 表 2
試験例 4 ゥサギ変形性関節症モデルに対する化合物の病態抑制効果の測定方法 1 2週齢の雌性 N Z W系ゥサギ (北山ラベス) を用いて、 Meacockらの方法 (J. Exp. Path. 71: 279-293, 1990) に従い右側膝関節半月板および内側側副靭帯切除 を行い、 ゥサギ変形性膝関節症モデルを作製した。 手術翌日から溶媒 0.5%メチル セルロース溶液、 あるいは 30mg/kgの化合物を 1日 2回、 6週間連日経口投与した。 投与最終日の翌日、 右側大腿骨遠位部および脛骨近位部を採取した。 関節軟骨 表面を india ink (呉竹社製) で染色した後、 軟骨表面をデジタルカメラで撮影 した。 その後、 組織を 10%中性緩衝ホルマリ ン液にて固定し、 さらに脱灰液 B (商 品名, 和光純薬社製) で脱灰後、 H.E.染色標本とサフラニン O染色槔本を作製し た。膝関節表面の撮影画像を用いて OA病変の進行度をスコア化し評価した。 H.E. 染色標本とサフラニン 0染色標本は顕微鏡下で Mankin法を用い評価した。
この測定を用いて、 スルホンアミ ド誘導体 ( I ) 〜 (V I ) が変形性関節症の 治療に有効であることが示された。
試験例 5 ラッ ト変形性関節症モデルに対する化合物の病態抑制効果の測定方法
1 2週齢の雌性 S D系ラヅ ト (日本クレア) を用いて、 Meacockらの方法 (J. Exp. Path.71: 279-293, 1990) に従い右側膝関節半月板および内側側副靭帯切除 を行い、 ラッ ト変形性膝関節症モデルを作製した。 手術翌日から溶媒 0.5%メチル セルロース溶液、 あるいは 30mg/kgの化合物を 1日 2回、 6週間連日経口投与した。 投与最終日の翌日、 右側大腿骨遠位部および脛骨近位部を採取した。 関節軟骨 表面を indiaink (呉竹社製) で染色した後、 軟骨表面をデジタルカメラで撮影 した。 その後、 組織を 10%中性緩衝ホルマリ ン液にて固定し、 さらに脱灰液 B (商 品名, 和光純薬社製) で脱灰後、 H.E.染色標本とサフラニン 0染色標本を作製し た。膝関節表面の撮影画像を用いて OA病変の進行度をスコァ化し評価した。 H.E. 染色標本とサフラニン 0染色標本は顕微鏡下で Mankin法を用い評価した。
この測定を用いて、 スルホンアミ ド誘導体 ( I ) ~ (V I ) が変形性関節症の 治療に有効であるこ とが示された。 製剤例
製剤例 1
以下の成分を含有する顆粒剤を製造する。
成分 活性成分 10 mg
乳糖 700 mg
コーンスターチ 274 mg
HPC-L 一 16 m¾
1000 mg
活性成分と乳糖を 6 0メ ッシュのふるいに通す。 コーンスターチを 1 2 0メ ヅ シュのふるいに通す。これらを V型混合機にて混合する。混合末に H P C— L (低 粘度ヒ ドロキシプロピルセルロース) 氷溶液を添加し、 練合、 造粒 (押し出し造 粒 孔径 0. 5〜 l mm) したのち、 乾燥する。 得られた乾燥顆粒を振動ふるい
( 1 2 /6 0メ ッシュ) で櫛過し顆粒剤を得る。
製剤例 2
以下の成分を含有する力プセル充填用散剤を製造する。
成分 活性成分 10 m
乳糖 79 mg
コーンスターチ 10 mg
—ステアリ ン酸マグネシウム 1 m且
100 mg
活性成分、 乳糖を 6 0 メ ヅシュのふるいに通す。 コーンスターチは 1 2 0メ ヅ シュのふるいに通す。 これらとステアリ ン酸マグネシゥムを V型混合機にて混合 する。 1 0倍散 1 0 O m gを 5号硬ゼラチンカプセルに充填する。
製剤例 3
以下の成分を含有する力プセル充填用顆粒剤を製造する。
成分 活性成分 15 mg
乳糖 90 mg
コーンスターチ 42 mg
HPC-L 3
150 mg
活性成分、 乳糖を 6 0メ ッシュのふるいに通す。 コーンスターチを 1 2 0メ ヅ シュのふるいに通す。 これらを混合し、 混合末に H P C— L溶液を添加して練合、 造粒、 乾燥する。 得られた乾燥顆粒を整粒後、 その 1 5 0 m gを 4号硬ゼラチン 力プセルに充填する。
製剤例 4
硬質ゼラチンカプセルは次の成分を用いて製造する :
用量
( m
活性成分 2 5 0
デンプン (乾燥) 2 0 0
ステアリ ン酸マグネシウム 1 0
合計 4 6 0 m g
製剤例 5
活性成分 8 0 m gを含むカプセル剤は次のように製造する
活性成分 8 0 m g
デンプン 5 9 m g
微結晶性セルロース 5 9 m g
ステアリ ン酸マグネシウム ― 2 m g
合計 2 0 0 m g
活性成分、 デンプン、 セルロース、 およびステアリ ン酸マグネシウムを混合し、 N o . 4 5メ ッシュ U. S . のふるいに通して硬質ゼラチンカプセルに 2 0 0 m gずつ充填する。
製剤例 6
以下の成分を含有する錠剤を製造する。
成分 活性成分 10 mg
乳糖 90 mg
微結晶セルロース 30 mg
CMC-Na 15 mg
ステアリ ン酸マグネシウム 5 ms
150 mg
活性成分.、 乳糖、 微結晶セルロース、 CM C— N a (カルボキシメチルセル口 ース ナト リ ウム塩) を 6 0メ ッシュのふるいに通し、 混合する。 混合末にステ アリ ン酸マグネシウム混合し、 製錠用混合末を得る。 本混合末を直打し、 1 5 0 m gの錠剤を得る。
製剤例 7
錠剤は下記の成分を用いて製造する :
用量
(m g/錠剤:)
活性成分 2 5 0
セルロース (微結晶) 4 0 0
二酸化ケイ素 (ヒューム) 1 0
ステアリ ン酸 5
合計 6 6 5 m g
成分を混合し、 圧縮して各重量 6 6 5 mgの錠剤にする。
製剤例 8
活性成分 6 0 m gを含む錠剤は次のように製造する :
活性成分 6 0 m g
デンプン 4 5 m g
微結晶性セルロース 3 5 m g
ポリ ビニルピロ リ ドン (水中 1 0 %溶液) 4 m g
ナ ト リ ウムカルボキシメチルデンプン 4. 5 m g
ステアリ ン酸マグネシウム 0. 5 m g
滑石 1 m g
合計 1 5 0 m g
活性成分、 デンプン、 およびセルロースは N o 4 5メ ッシュ U. S . のふる いにかけて、 十分に混合する。 ポリ ビニルピロ リ ドンを含む水溶液を得られた粉 未と混合し、 ついで混合物を N o . 1 4メ ッシュ U. S . ふるいに通す。 このよ うにして得た顆粒を 5 0 °Cで乾燥して N o . 1 8メ ッシュ U. S . ふるいに通す。 あらかじめ: N o . 6 0メ ッシュ ϋ. S . ふるいに通したナ ト リ ウムカルボキシメ チルデンプン、 ステアリ ン酸マグネシウム、 および滑石をこの顆粒に加え、 混合 した後、 打錠機で圧縮して各重量 1 5 O mgの錠剤を得る。
製剤例 9
以下の成分を含有するエアロゾル溶液を製造する : 活†生成分 0. 2 5
エタノール 2 5. 7 5 プロペラン ト 2 2 (クロロジフルォロメタン) 7 4. 0 0
合計 1 0 0. 0 0
活性成分とエタノールを混合し、この混合物をプロペラン ト 2 2の一部に加え、 — 3 0 °Cに冷却し、 充填装置に移す。 ついで必要量をステンレススチール容器へ 供給し、 残りのプロペラン トで希釈する。 バブルユニッ トを容器に取り付ける。 製剤例 1 0 - 活性成分 2 2 5 mgを含む坐剤は次のように製造する :
活性成分 2 2 5 m g
飽和脂肪酸グリセリ ド 2 0 0 0 m s
合計 2 2 2 5 m g
活性成分を N o . 6 0メ ッシュ U. S . のふるいに通し、 あらかじめ必要最小 限に加熱して融解させた飽和脂肪酸グリセリ ドに懸濁する。ついでこの混合物を、 みかけ 2 gの型に入れて冷却する。
製剤例 1 1 ·
活性成分 5 0 m gを含む懸濁剤は次のように製造する :
活性成分 5 0 m g
ナ ト リ ウムカルボキシメチルセルロース 5 0 m g
シロップ 1. 2 5 m l
安息香酸溶液 0. 1 0 m l
香料 q . V .
色素 q . V .
精製水を加え合計 5 m l
活性成分を N o . 4 5メ ッシュ U . S . のふるいにかけ、 ナ ト リ ウムカルボキ シメチルセルロースおよびシロップと混合して滑らかなペース トにする。 安息香 酸溶液、 香料および香料を水の一部で希釈して加え、 攪拌する。 ついで水を十分 量加えて必要な体積にする。
製剤例 1 2
静脈用製剤は次のように製造する :
活性成分 1 0 0 m g
生理食塩水 1 0 0 0 m l
上記成分の溶液は通常、 1分間に 1 m 1の速度で患者に静脈内投与される。 製剤例 1 3
凍結乾燥製剤 ( 1バイアル) は次のように製造する :
活性成分 1 2 7 m g
クェン酸ナ ト リ ウム 2水和物 3 6 m g
マンニ トール 1 8 0 m g
上記成分を活性成分の濃度が 1 0 m g/gである注射液となるよう に水に溶 解する。 最初の凍結ステップを一 4 0 °Cで 3時間、 熱処理ステップを一 1 0 °Cで 1 0時間、 再凍結ステヅプを一 4 0 °Cで 3時間行う。 その後、 初回の乾燥ステッ プを 0 °C、 1 0 P aで 6 0時間、 2回目の乾燥ステップを 6 0 °C、 4 P aで 5時 間行う。 このようにして凍結乾燥製剤を得ることができる。 産業上の利用可能性
本発明に係るスルホンアミ ド誘導体は、 変形性関節症およびノまたは慢性関節 リ ウマチの治療または予防剤と して有用であることを見出した。