WO2002093576A1 - Cartouche de support d'enregistrement d'informations - Google Patents

Description

明 細 書

情報記録媒体力一卜リッジ 技術分野

本発明は、 磁気ディスクや光ディスク或は光磁気ディスクや相変化型光ディスク 等の情報記録媒体を収納した情報記録媒体カー卜リッジに関するものである。 背景技術

情報記録媒体力ートリッジとして、 例えば図 4 2に示すものが知られている。 前記情報記録媒体カートリッジ（以下、単に力一卜リッジという） 1 0 1は、表， 裏両面に記録層を設けた光ディスクや光磁気ディスク等の情報記録媒体 （以下、 デ イスクという） 1 0 2と、 該ディスク 1 0 2を回転可能に収納したカートリッジケ —ス （以下、 シェルという） 1 0 3と、 該シェル 1 0 3にスライド可能に取付けら れていて、 該シェル 1 0 3の裏， 表面に設けた記録及び/又は再生用の開口部 （以 下、 単に開口部という） 1 0 4を開閉するシャツ夕 1 0 5とを備えている。

前記シャツ夕 1 0 5は、 前記シェル 1 0 3の表面側の開口部 1 0 4を開閉する第 1のシャツ夕板 1 0 6と、 前記シェル 1 0 3の裏面側の開口部 1 0 4を開閉する第 2のシャツ夕板 1 0 7とを備えている。 前記シャツ夕 1 0 5は、 金属板を折り曲げ ることによ略コ字状に形成されていて、 前記シェル 1 0 3の表， 裏面の開口部 1 0 4を同時に開閉する。

前記カートリッジ 1 0 1は、 記録及び/又は再生装置 （以下、 ドライブ装置とい う） に装着されると、 該ドライブ装置に設けられたシャツ夕操作部材でシャツ夕 1 0 5が駆動操作され、 前記シェル 1 0 3の表， 裏両面の開口部 1 0 4が同時に開放 されるようになつている。

そして、 図 4 3に示すように、 前記カートリッジ 1 0 1は、 前記ディスク 1 0 2 がシェル 1 0 3の裏面側の開口部 1 0 4を介して、 ドライブ装置のターンテーブル 3 0 1にチヤッキングされて回転駆動されると共に、 前記裏面側の開口部 1 0 4を 介して光学ピックアップ 3 0 2により、 前記ディスク 1 0 2への記録及び Z又は再 生が行われるようになつている。

ところで、 前記従来の第 1 , 第 2のシャツ夕板 1 0 6， 1 0 7を一体に形成した シャツ夕 1 0 5を使用したディスク 1 0 1は、 記録及び 又は再生のために前記シ エル 1 0 3の裏面側の開口部 1 0 4を開くと、 記録及び/又は再生に直接関係しな い場合でも前記シェル 1 0 3の裏面側の開口部 1 0 4も開かれて、 該表面側の開口 部 1 0 4からシェル 1 0 3内に侵入した塵埃 3 0 3等がディスク 1 0 2の上面に付 着、 堆積するという不具合があった。 前記塵埃等の付着は高密度記録の大容量のデ イスクにとって看過できない悪影響を及ぼす。

前記不具合を解消するものとして、 図 4 4 , 図 4 5に示す分割シャツ夕を使用し た力一トリッジ 2 0 1が開発された。 前記カー卜リッジ 2 0 1において、 シャツ夕 2 0 5は、 シェル 2 0 3の表面側の開口部 2 0 4を開閉する第 1のシャツ夕板 2 0 6と、 前記シェル 2 0 3の裏面側の開口部 2 0 4を開閉する第 2のシャツ夕板 2 0 7とからなっていて、 これら第 1， 第 2のシャツ夕板 2 0 6， 2 0 7は、 単独で移 動して、 前記開口部 2 0 4を独自に開閉するようになっている。

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6， 2 0 7は、 前記開口部 2 0 4を閉塞する閉 塞部 2 0 8と、 該閉塞部 2 0 8の一側部に連設されていて、 前記開口部 2 0 4を開 放する開放部 （切欠窓部） 2 0 9を備えている。

図 4 4に示すように、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7は、 第 1の位 置にあるときに、 これら第 1， 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7の閉塞部 2 0 8が 互にオーバーラップした状態になっていて、 これら閉塞部 2 0 8で、 前記シェル 2 0 3の表， 裏面に設けた開口部 2 0 4を閉塞し、 図 4 5に示すように、 第 2の位置 に移動すると、前記開放部（切欠窓部） 2 0 9が前記開口部 2 0 4に重なり合って、 これら開口部 2 0 4を開放するようになっている。

図 4 4に示すように、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7は、 スライド 部材 2 1 0に取り付けられている。 前記スライド部材 2 1 0は、 前記第 1のシャツ 夕板 2 0 6を取付ける第 1のスライド部 2 1 1と、 前記第 2のシャツ夕板 2 0 7を 取付ける第 2のスライド部 2 1 2に分割されている。 前記第 1 , 第 2のスライド部 2 1 1 , 2 1 2は、 前記スライド部材 2 1 0を移動方向に垂直に 2分割することに より形成されている。

前記分割シャッ夕を使用した力一トリッジ 2 0 1が従来のシャッタ分割型カート リッジ用のドライブ装置 （第 2のドライブ装置） に装着されると、 図 4 4、 図 4 5 に示すように、 前記ドライブ装置に設けられたシャツ夕開放部材 4 0 4で、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7のいずれか一方が駆動操作されて、 前記シェ ル 2 0 3の裏面側の開口部 2 0 4のみが開放され、 図 4 6に示すように、 前記シェ ル 2 0 3の裏面側の開口部 2 0 4を介して、 ディスク 2 0 2は前記ドライブ装置の ターンテーブル 4 0 1にチヤッキングされて回転駆動されると共に、 光学ピックァ ップ 4 0 2により、 前記ディスク 2 0 2への記録及び/又は再生が行われるように なっている。 一方、 前記第 1のシャツ夕板 2 0 6は、 前記シェル 2 0 3の表面側の 開口部 2 0 4を閉塞していて、 該開口部 2 0 4からの塵埃 3 0 3等のシェル 2 0 3 内への侵入を防止している。

ところで、 前記従来の分割シャツ夕を使用したカートリッジ 2 0 1には、 次に述 ベるような問題点があった。

( 1 ) 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7を、 前記第 1 , 第 2のスライド 部 2 1 1 , 2 1 2にネジ 2 2 5で止着する構成になっていたために、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6， 2 0 7の前記第 1 , 第 2のスライド部 2 1 1， 2 1 2への 取付作業性が悪い。 そして、 前記ネジ 2 2 5が緩んで脱落した場合に、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6， 2 0 7も第 1 , 第 2のスライド部 2 1 1 , 2 1 2から簡 単に脱落してしまう。

( 2 ) 前記従来の分割シャツ夕を用いたカートリッジ 2 0 1においても、 前記開口 部 2 0 4から塵埃 3 0 3等がシヱル 2 0 3内へ侵入するのを確実に防止するのは難 しい。 何故ならば、 前記開口部 2 0 4からシェル 2 0 3内へ塵埃 3 0 3等が侵入す るのを確実に防止するためには、 前記第 1の位置において前記第 1， 第 2のシャツ 夕板 2 0 6， 2 0 7をシェル 2 0 3のシャツタスライド面 2 0 3 aに密着させる必 要があるが、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7をシェル 2 0 3のシャツ タスライド面 2 0 3 aに密着させたままの状態で、 前記開口部 2 0 4を解放する方 向にスライドさせようとすると、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7とシ エル 2 0 3のシャツ夕スライド面 2 0 3 aとの間に発生する摩擦で、 前記第 1， 第 2のシャツタ板 2 0 6， 2 0 7の円滑なスライドが阻害されたり、 或は前記第 1， 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7でシェル 2 0 3のシャツタスライド面 2 0 3 aが 削られて、 摩耗粉が発生し、 該摩耗粉がディスク 2 0 2に付着して音飛び等の所謂 ドロップァゥ卜の原因になる。

( 3 ) 前記シャツ夕解放部材係合部 2 1 3は、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 2 0 6 , 2 0 7を打ち抜くことにより形成されているために、 前記第 2のドライブ装置のシ ャッ夕解放部材 4 0 4の前記シャツ夕係合ピン 4 0 5が前記シャツ夕解放部材係合 部 2 1 3に係合する際に、 前記シャツ夕解放部材係合部 2 1 3のエッジによって、 前記シャツタ係合ピン 4 0 5が削られてしまう。 また、 前記シャツ夕係合ピン 4 0 5を介して前記シャツ夕に掛かる圧力によって、 前記シャツ夕解放部材係合部 2 1 3の内周面が変形してしまう。

( 4 ) 前記従来のシャツ夕分割型力一トリッジ 2 0 1のディスク 2 0 2と本発明の シャッ夕分割型カー卜リッジ 2 0 1のディスク 2 0 2の記録及び Z又は再生方式が 異なる場合で、 かつ、 従来のシャツ夕分割型カートリッジ 2 0 1のカートリッジケ ースと、 本発明のシャッ夕分割型カートリッジのカー卜リッジケースが略同じ大き さや略同じ形状に作られているような場合に、 本発明のシャツ夕分割型カートリッ ジを誤って、 前記従来のシャツ夕分割型力ートリッジ用のドライブ装置に挿入して しまうことがある。 そして、 本発明のシャツ夕分割型カートリッジが誤って前記従 来のシャツ夕分割型力ートリッジ用のドライブ装置に挿入されると、 記録及びノ又 は再生方式が異なることから、 本発明のシャッ夕分割型カートリッジのディスクが 前記従来のシャッ夕分割型カー卜リッジ用のドライブ装置によりダメージを受けて しまう恐れがある。

本発明の目的は、 前記従来の （1 ) の問題点を解決し、 従来のようにネジ等を使 用しなくてもシャツタ板を確実、 容易にスライド部に取付けることが出来る情報記 録媒体カートリッジを提供することにある。

また、 本発明の他の目的は、 前記従来の （2 ) の問題点を解決し、 分割シャツ夕 を円滑にスライドさせることができ、 しかも、 前記第 1の位置 （開口部を閉塞して いる位置） において、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板をシェルのシャツタスライド面 に密着させることのできるカートリッジを提供することにある。

また、 本発明の他の目的は、 前記従来の （3 ) の問題点を解決し、 ドライブ装置 のシャッタ開放部材のシャッ夕係合ピンがシャツ夕開放部材係合部で損傷するのを 防止すると共に、 前記シャツ夕解放部材係合部の変形等を防止することにある。 また、 本発明の他の目的は、 前記従来の （4 ) の問題点を解決し、 本発明のシャ ッ夕分割型力一トリッジが誤って、 記録及び 又は再生方式を異にする従来のシャ ッ夕分割型カートリッジ用のドライブ装置に装填されるのを未然に阻止することに ある。 発明の開示

請求の範囲 1の発明は、 前記シャツ夕を、 前記カートリッジケースの表， 裏面の 一方の面に設けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャツ夕板と、 他方の面に設けた記録及びノ又は再生用の開口部を開閉する前記第 2のシャツ夕板 とに分割すると共に、 前記スライド部材を、 前記第 1のシャツ夕板を取付ける第 1 のスライド部と、 前記第 2のシャツ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割した情 報記録媒体カートリッジおいて、

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板には、 前記カートリッジケースの表面又は裏面に重 なり合って前記開口部を開閉するシャツ夕本体部の一端部に前記第 1 , 第 2のスラ ィド部を取付けるためのスライド部材取付部を設けると共に、 前記スライド部材取 付部には、 前記第 1 , 第 2のスライド部を取付けたときに、 該スライド部に設けた 爪係合部に係合する係合爪を設けることにより、

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板のスライド部材取付部に前記第 1， 第 2のスライド 部を挿入すると、 前記スライド部材取付部に設けた係合爪が、 前記スライド部に設 けた爪係合部に係合して、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板と前記第 1， 第 2のスライ ド部は一体的に結合されるようにした。

請求の範囲 2の発明は、 請求の範囲 1の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記スライド部材取付部を、 シャツ夕本体部の一端部に略直角に連設された第 1 折曲部と、 該第 1折曲部の先端に前記シャツ夕本体部と重なり合う方向に略直角に 連設された第 2折曲部と、 該第 2折曲部の先端に前記シャツ夕本体部側に向けて略 直角に連設された係合爪とで構成し、

前記係合爪を、 前記シャツ夕本体部と前記第 2折曲部の間に前記第 1 , 第 2のス ライド部を挿入し、 該スライド部の先端面が前記第 1折曲部の内面に当接したとき に、 該スライド部に設けた爪係合部に係合する構成にすることにより、

前記シャツ夕本体部と第 2折曲部の間にスライド部を挿入すれば、 前記係合爪が スライド部に設けた爪係合部に係合して、 シャツ夕板とスライド部と一体的に結合 されるようにした。

請求の範囲 3の発明は、 請求の範囲 2の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記スライド部に、 前記スライド部材取付部に挿入したときに前記係合爪が当接 して、 該係合爪及び前記第 2折曲部を、 前記シャツ夕本体部から離間する方向に撓 ませる傾斜面を設けたので、

前記スライド部を前記スライド部材取付部に挿入すると、 前記係合爪が前記傾斜 面に当接して、 該係合爪及び前記第 2折曲部を前記シャツ夕本体部から離間する方 向に撓ませ、 換言すれば前記係合爪及び第 2折曲部を逃げ移動させるので、 前記ス ライド部材取付部へのスライド部の挿入を容易に行うことが出来る。

請求の範囲 4の発明は、 ディスク状の情報記録媒体と、 前記情報記録媒体を収納 したカートリッジケースと、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設け た記録及び/又は再生用の開口部を開閉するシャツ夕と、 前記シャツ夕を取付けた スライド部材と、 前記スライド部材を前記カートリッジケースにスライド可能に取 付けていて前記シャツ夕を前記開口部を閉塞する第 1の位置と前記開口部を開放す る第 2の位置との間でスライドさせるガイド機構と、 を備えた情報記録媒体カート リッジにおいて、

前記ガイド機構に、 前記第 1の位置から前記第 2の位置へのスライド時に前記シ ャッ夕を前記カートリッジケースのシャツタスライド面に対して離間する方向に移 動させるシャツ夕接離操作部を設けることにより、

前記第 1の位置においては、 前記シャッ夕を前記力一トリッジケースのシャッ夕 スライド面に密着させて、 前記開口部を密閉すると共に、 前記シャツ夕を前記第 1 の位置から前記第 2の位置へのスライドさせる際には、 前記シャツタを前記カート リッジケースのシャツタスライド面から浮き上がらせて、 円滑にスライドさせるこ とができるようにした。

請求の範囲 5の発明は、 請求の範囲 4の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記ガイド機構を、 前記カートリッジケースに設けられたカートリッジケース側 のガイド部と、 前記スライド部材に設けられたスライド部材側のガイド部と、 で構 成し、

前記カートリッジケース側のガイド部を、 前記力一トリッジケースのスライド部 材組付部の内面の対向部に設けられた一対の凸状のガイド部で構成し、

前記スライド部材側のガイド部を、 前記カートリッジケースのスライド部材組付 部に組み付けられるスライド部材の脚部の外面に設けられていて、 該脚部を前記力 一トリッジケースのスライド部材組付部に挿入したときに、 前記一対の凸状のガイ ド部に係合する一対の凹状のガイド部で構成したので、 スライドガイド機構の構成が簡単で組み付けを容易に行うことができる。

請求の範囲 6の発明は、 請求の範囲 4の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記ガイド機構を、 前記力一トリッジケースに設けられたカートリッジケース側 のガイド部と、 前記スライド部材に設けられたスライド部材側のガイド部と、 で構 成し、

前記カートリッジケース側のガイド部を、 前記カートリッジケースのスライド部 材組付部の内面の対向部に設けられた一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部と、 これら 一対の凸状の第 1 , 第 2ガイド部に隣接して設けられた一対の凹状の第 3， 第 4ガ ィド部と、 で構成し、

前記スライド部材側のガイド部を、 前記カートリッジケースのスライド部材組付 部に組み付けられるスライド部材の脚部の外面に設けられていて、 該脚部を前記力 ートリツジケースのスライド部材組付部に挿入したときに、前記一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部に係合する一対の凹状の第 5， 第 6ガイド部と、 前記一対の凹状の第 3 , 第 4ガイド部に係合する一対の凸状の第 7， 第 8ガイド部と、 で構成したので、 脚部を 2箇所 （2段） で支えることができ、 シャツ夕を円滑にスライドさせるこ とができる。

請求の範囲 7の発明は、 請求の範囲 6の情報記録媒体カー卜リッジにおいて、 前記スライド部材の脚部を、 前記スライド部材のスライド方向の一端側に設けら れた第 1の脚部と、 前記スライド部材のスライド方向の中央部又は他端側に設けら れた第 2の脚部とで構成したので、

前記第 1の脚部と第 2の脚部との間のスペースをバネ材等の配置スペースとして 有効に利用することができる。

請求の範囲 8の発明は、 請求の範囲 5の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記シャツタ接離操作部を、 前記凸状の第 1 , 第 2ガイド部の対向する内面と、 前記凹状の第 3 , 第 4ガイド部の背反する外面に、 前記第 1の位置において前記シ ャッ夕を前記カートリッジケースのシャツ夕スライド面に接触させた状態に前記ス ライド部材を支持する第 1フラット面と、 前記第 1の位置から前記第 2の位置への スライド時に前記シャッタを前記力一卜リッジケースのシャッ夕スライド面から離 間する方向に前記スライド部材をスライドさせる勾配面と、 前記第 2の位置におい て前記シャツ夕を前記カートリッジケースのシャツ夕スライド面に対して離間させ た状態に前記スライド部材を支持する第 2フラット面を設けることにより構成した ので、

前記シャツ夕接離操作部の構成が簡素化され、 かつシャツ夕接離操作部のための 配置スペースも少ないものですみ省スペース化を図ることができる。

請求の範囲 9の発明は、 請求の範囲 8の情報記録媒体力一トリッジにおいて、 前記凸状の第 1 , 第 2ガイド部の勾配面と、 前記凹状の第 3， 第 4ガイド部の勾 配面とを、 前記スライド部材のスライド方向に対して前記第 1の脚部と第 2の脚部 との間隔と略等しい間隔をもたせた位置に形成し、 前記スライド部材のスライド時 に前記第 1の脚部と第 2の脚部を同時に同期させて操作し、 シャッタをカートリッ ジケースのシャツ夕スライド面に対して平行状態に維持して移動させるので、 前記スライド部材のスライド時に前記第 1の脚部と第 2の脚部を同期的に操作す るので、 シャツ夕をシェルのシャツタスライド面に対して傾斜させることなくスラ ィドさせることができる。

請求の範囲 1 0の発明は、 ディスク状の情報記録媒体を収納したカートリッジケ ースの表， 裏面に設けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉するシャツ夕と、 前 記シャツ夕を前記カートリッジケースにスライド可能に取付けたスライド部材とを 備えていて、 前記シャツ夕は、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設 けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャツ夕板と、 他方の面に設 けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉する第 2のシャツ夕板とに分割され、 前 記スライド部材は、 前記第 1のシャツ夕板を取付ける第 1のスライド部と、 前記第 2のシャツ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割され、 前記第 1， 第 2のシャツ 夕板には、 記録及びノ又は再生装置側のシャッ夕解放部材が係合するシャツ夕解放 部材係合部が設けられている情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記シャツ夕解放部材係合部を、 前記シャツ夕板のスライド部材取付部を切り欠 くことにより形成されたシャツ夕側の係合部と、 前記スライド部を切り欠くことに より形成されていて、 前記シャツ夕側の係合部に臨むスライド部材側の係合部と、 で構成したので、

第 1， 第 2のシャツ夕板を前記シェルに対して円滑にスライドさせることができ るようにすると共に、 前記シャツ夕解放部材係合部の変形等を防止できる。

請求の範囲 1 1の発明は、請求の範囲 1 0の情報記録媒体力一トリッジにおいて、 前記シャツ夕側の係合部の切り欠きを、 前記スライド部材側の係合部の切り欠き よりも大きく形成し、 前記スライド部材側の係合部の切り欠き縁部が前記シャツ夕 側の係合部の切り欠き縁部の内側に露呈する構成にした （シャツ夕側の係合部の内 周面を、 スライド部材側の係合部の内周面よりも外側に配置した） ので、

シャツ夕解放部材のシャツ夕係合ピンは、 スライド部材側の係合部の外内周面に 接触し、 シャツ夕側の係合部の内周面とは非接触状態になり、 前記シャッ夕係合ピ ンは、 前記シャツ夕側の係合部の内周面のエッジ等から保護されると共に、 前記シ ャッ夕側の係合部の内周面も前記シャツ夕係合ピンの接触圧等による変形から保護 される。

請求の範囲 1 2の発明は、請求の範囲 1 0の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板を、 前記カートリッジケースの表， 裏面に設けた記 録及び/又は再生用の開口部を閉じている状態において前記カートリッジケースの 厚み方向に重なり合うとともに、 前記シャッ夕解放部材係合部相互もカートリッジ ケースの中央部で重なり合うようにしたので、

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板が前記カー卜リッジケースの表， 裏面に設けた記録 及びノ又は再生用の開口部を閉じている状態において、 前記シャツ夕側の係合部と スライド部材側の係合部とがカートリッジケースの厚み方向に重なり合うので、 両 者の組み付けや、 位置決め等が容易になる。 また、 シャツ夕解放部材係合部を、 力 —トリッジケースの中央部及び 又はシャッ夕の幅方向の中央部に設けたので、 従 来のシャッ夕解放部材係合部を、 力一トリッジケースの中央部及び/又はシャツ夕 の幅方向の中央部から変位した位置に設けた従来のドライブ装置に挿入した場合に は、 シャツ夕解放部材係合部とシャツ夕解放部材の位置が合致せず、 従ってシャツ 夕は開かれず、 従来のドライブ装置への誤装填が阻止される。

請求の範囲 1 3の発明は、請求の範囲 1 2の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板のシャツ夕解放部材係合部を構成するスライド部材 側の係合部の切り欠きの少なくとも一方に、 底部を設け、 前記カートリッジケース の中央部で重なり合った時に、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板のシャツ夕解放部材係 合部相互を前記底部で隔成したので、

ドライブ装置のシャツ夕解放部材が前記第 1， 第 2のシャツ夕板のスライド部材 側の係合部の両方に跨って係合するのを防止することができる。

請求の範囲 1 4の発明は、 ディスク状の情報記録媒体を収納したカートリッジケ —スの表， 裏面に設けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉するシャツ夕と、 前 記シャツ夕を前記カートリッジケースにスライド可能に取付けたスライド部材とを 備えていて、 前記シャツ夕は、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設 けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャツ夕板と、 他方の面に設 けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉する第 2のシャツ夕板とに分割され、 前記スライド部材は、 前記第 1のシャツ夕板を取付ける第 1のスライド部と、 前記 第 2のシャツ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割されていて、 前記第 1， 第 2 のスライド部により前記第 1 , 第 2のシャツ夕板をそれぞれ独立にスライドさせる 情報記録媒体力一トリッジであって、

前記情報記録媒体カートリッジを、 該カートリッジ用のドライブ装置に挿入する と該ドライブ装置に設けたシャツ夕開放部材が係合して、 該シャツ夕開放部材によ り押圧されて前記第 1， 第 2のシャツ夕板を前記開口部を開放する方向にスライド させるシャツ夕開放部材係合部と、 前記情報記録媒体カートリッジを、 これと記録及び Z又は再生方式を異にするシ ャッタ分割型力一トリッジ用のドライブ装置に挿入すると該ドライブ装置に設けた シャツ夕開放部材が係合して、 該シャツ夕開放部材により更なる挿入を阻止する誤 挿入阻止部と、 を設けたので、

前記情報記録媒体カートリッジを、 該カートリッジ用のドライブ装置に挿入する と、該ドライブ装置に設けたシャツ夕開放部材がシャッ夕開放部材係合部に係合し、 シャツ夕をスライドさせて開口部を開放すると共に、 前記情報記録媒体カートリツ ジを、 これと記録及び 又は再生方式を異にするシャッ夕分割型カー卜リッジ用の ドライブ装置に挿入すると、該ドライブ装置に設けたシャッタ開放部材が係合して、 前記情報記録媒体カートリッジの更なる挿入を阻止する。

請求の範囲 1 5の発明は、請求の範囲 1 4の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記シャツ夕開放部材係合部を、 前記第 1， 第 2のスライド部の中央部に設ける ことにより、

ドライブ装置に設けた単一のシャッ夕開放部材で第 1， 第 2のシャツ夕板を開閉 方向に移動させることができるようにした。

請求の範囲 1 6の発明は、請求の範囲 1 4の情報記録媒体力一トリッジにおいて、 前記誤挿入阻止部を、 前記カートリッジケースの前端部に設けたので、 前記記録及び Z又は再生方式を異にするシャツ夕分割型カートリッジ用のドライ ブ装置のシャツ夕開放部材を容易、 かつ確実に前記誤挿入阻止部に係合させること ができる。

請求の範囲 1 7の発明は、請求の範囲 1 6の情報記録媒体力一トリッジにおいて、 前記誤挿入阻止部を、 前記シャッ夕を閉じた状態における前記開放部材係合部の 位置を中心にして前記カートリッジケースの前端部の表面側と裏面側の対称位置に 設けたので、

情報記録媒体カートリッジを正規の姿勢で、 前記記録及び/又は再生方式を異に するドライブ装置に挿入した場合でも、 或は、 情報記録媒体力一卜リッジを裏返し た状態で、 前記記録及び 又は再生方式を異にするドライブ装置に挿入した場合で も、 前記ドライブ装置のシャツ夕開放部材が係合して、 該シャツ夕開放部材により 更なる挿入を阻止される。

請求の範囲 1 8の発明は、 ディスク状の情報記録媒体を収納したカートリッジケ ースの表， 裏面に設けた記録及びノ又は再生用の開口部を開閉するシャツ夕と、 前 記シャツ夕を前記カートリッジケースにスライド可能に取付けたスライド部材とを 備えていて、 前記シャツ夕は、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設 けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャツ夕板と、 他方の面に設 けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉する第 2のシャツ夕板とに分割され、 前 記スライド部材は、 前記第 1のシャツ夕板を取付ける第 1のスライド部と、 前記第 2のシャツ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割されていて、 前記第 1， 第 2の シャツ夕板は、 前記力一トリッジケースの表面又は裏面に重なり合って前記開口部 を開閉するシャツ夕本体部と、 該シャツ夕本体部の一端部に設けられていて、 前記 第 1， 第 2のスライド部を内面に取り付けるスライド部材取付部を備えた情報記録 媒体力 トリッジであって、

前記スライド部材のスライド方向の端部を、 前記スライド部材取付部の端部から 突出させて、 この突出した端部に、 ドライブ装置のシャツ夕開放部材が係合するシ ャッ夕開放部材係合部を設けることにより、

第 1 , 第 2のシャツ夕板を第 1， 第 2のスライド部でシェルに対して円滑にスラ イドさせることができるようにすると共に、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板の一部を 打ち抜いてシャツ夕開放部材係合部を形成する必要をなくした。

請求の範囲 1 9の発明は、請求の範囲 1 8の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記シャツ夕開放部材係合部を、 前記スライド部材と一体に合成樹脂により形成 したので、

生産効率を向上させることができる。 また、 シャツ夕開放部材係合部が合成樹脂 によつて形成されているので、 シャツ夕開放部材のシャツ夕係合部材がシャッ夕開 放部材係合部で損傷を受ける恐れはなくなる。

請求の範囲 2 0の発明は、請求の範囲 1 8の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記シャッ夕のスライド部材取付部の端部から突出したシャッ夕開放部材係合部 のスライド方向の側縁を、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板のシャツ夕本体部のスライ ド方向の側縁よりも内側に位置させたので、

シャツタ開放部材係合部のスライド方向の外側縁が、 シャツ夕のスライド方向の 外側縁よりも内側に位置しているので、 シャツ夕開放部材係合部がシャッタのスラ ィド範囲を規制するのを防止することができる。

請求の範囲 2 1の発明は、請求の範囲 1 8の情報記録媒体カートリッジにおいて、 前記スライド部材の長さを、 前記シャツ夕板のシャツ夕本体部の幅と略同一の長 さに形成し、 前記スライド部材取付部の幅を、 シャツ夕本体部の幅よりも小幅に形 成したので、

シャッ夕本体部の幅とスライド部材取付部の幅の段差部にシャッタ開放部材係合 部を露出した状態で位置させることができる。 図面の簡単な説明

図 1は、 カートリッジを表面側から見た斜視図 （シャッター閉状態)。

図 2は、 カートリッジを裏面側から見た斜視図 （シャッター閉状態)。

図 3は、 カートリッジを表面側から見た斜視図 （シャッター開状態)。

図 4は、 カートリッジを裏面側から見た斜視図 （シャッター開状態）。

図 5は、 カートリツジの分解斜視図。

図 6は、 ディスクの断面図。

図 7は、 図 1の a— a断面図。

図 8は、 図 1の b— b断面図。

図 9は、 シェルの前周壁側の断面図。

図 1 0は、 第 1 , 第 2のシャッター板の斜視図。 図 1 1は、 スライド部材の斜視図。

図 12は、 スライド部材の分解斜視図。

図 13は、 スライド部材の底面図。 .

図 14は、 シェルを組立てた状態の斜視図。

図 1 5 Aは、 第 1の脚部の組付工程図、 図 1 5 Bは第 2の脚部の組付工程図。 図 16 Aは、 第 1の脚部の組付工程図、 図 1 6 Bは、 第 2の脚部の組付工程図。 図 17 Aは、 第 1の脚部の組付工程図、 図 1 7 Bは、 第 2の脚部の組付工程図。 図 18は、 スライド部材が組み付けられた状態の要部の平面図。

図 19Aは、 第 1, 第 2のガイド部の正面図、 図 1 9Bは、 第 3, 第 4のガイド 部の正面図。

図 2 OAは、 第 1の位置における第 1, 第 2のガイド部と第 1, 第 2の脚部の関 係を示す正面図、 図 20 Bは、 第 1の位置における第 3、 第 4のガイド部と第 1， 第 2の脚部の関係を示す正面図。

図 2 1は、 第 1, 第 2の脚部がそれぞれ異なるガイド部の勾配面をスライドする 状態を示す説明図。

図 22 Aは、 第 1の位置と第 2の位置の中間の位置における第 1， 第 2のガイド 部と第 1, 第 2の脚部の関係を示す正面図、 図 22 Bは、 第 1の位置と第 2の位置 の中間の位置における第 3、 第 4のガイド部と第 1, 第 2の脚部の関係を示す正面 図。

図 23Aは、 第 1の脚部部分の縦断面図、 図 23 Bは、 第 2の脚部部分の縦断面 図。

図 24 Aは、 第 2の位置における第 1, 第 2のガイドのシャツ夕一接離操作部と 第 1， 第 2の脚部の関係を示す正面図、 図 24Bは、 第 2の位置における第 3、 第 4のガイドのシャッター接離操作部と第 1， 第 2の脚部の関係を示す正面図。 図 25 Aは、 第 2の位置における第 1の脚部部分の縦断面図、 図 25 Bは、 第 2 の位置における第 2の脚部部分の縦断面図。 図 2 6は、 スライドガイド板の断面図。

図 2 7は、 スライドガイド板の変形例の断面図。

図 2 8は、 シャツ夕の組立工程図。

図 2 9は、 シャツ夕の組立工程図。

図 3 0は、 シャッ夕の組立工程図。

図 3 1は、 第 2の実施の形態の力一トリッジを表面側から見た斜視図 （シャツ夕 ー閉状態)。

図 3 2は、 第 2の実施の形態の力一トリッジを裏面側から見た斜視図 （シャツ夕 ー閉状態)。

図 3 3は、 第 2の実施の形態のカートリッジを表面側から見た斜視図 （シャツ夕 一開状態)。

図 3 4は、 第 2の実施の形態のカートリッジを裏面側から見た斜視図 （シャツ夕 —開状態)。

図 3 5は、 第 2の実施の形態の力一トリッジの分解斜視図。

図 3 6は、 第 2の実施の形態の力一トリッジの要部の斜視図。

図 3 7は、 シャッター解放部材がシャッター解放部材係合部に係合した状態の平 面図。

図 3 8は、 シャッター解放部材が回動して下ハーフ側のシャツ夕一が解放された 状態の平面図。

図 3 9は、 第 3の実施の形態の力一卜リッジを表面側から見た斜視図 （シャツ夕 ー閉状態)。

図 4 0は、 第 3の実施の形態のカートリッジを裏面側から見た斜視図 （シャツ夕 ー閉状態)。

図 4 1は、 カートリッジをドライブ装置に挿入した状態の平面図。

図 4 2は、 従来のシャッター体型のカー卜リッジの斜視図。

図 4 3は、 従来のシャッター体型のカートリッジをドライブ装置に装着した状態 の断面図。

図 4 4は、 従来の分割型シャッ夕を使用したカートリッジの斜視図。

図 4 5は、 従来の分割型シャッ夕を使用したカートリッジを裏面側から見た斜視 図。

図 4 6は、 従来の分割型シャツ夕を使用したカートリッジの要部の断面図。 図 4 7は、 カートリッジをドライブ装置に装着した状態の断面図。

図 4 8は、 従来のシャッター体型カートリッジと第 1のドライブ装置の関係を示 す平面図。

図 4 9は、 従来のシャッター体型カートリッジと第 1のドライブ装置の関係を示 す平面図。 発明を実施するための最良の形態

次に、 本発明の第 1の実施の形態の情報記録媒体カートリッジを （1 ) 全体の概 略構成、 （2 ) ディスクの構成、 （3 ) シェルの構成、 （4 ) シャツ夕の構成、 （5 ) スライド部材の構成、 （6 ) ガイド機構の構成、 （7 ) シャツ夕のスライド部材への 組付け、 （8 ) 情報記録媒体カートリッジの作用、 の順で説明し、 次に （9 ) で他の 実施の形態について説明する。

( 1 ) 情報記録媒体力一トリッジ全体の概略構成

図 1は所謂シャツ夕を閉じた状態の情報記録媒体カートリッジ （以下、 力一トリ ッジという） 1を表面側から見た斜視図、 図 2は同裏面側から見た斜視図、 図 3は 裏面側のシャツ夕を開いた状態の斜視図、 図 4は同裏面側から見た斜視図である。 前記カートリッジ 1は、 表， 裏両面に記録及びノ又は再生可能な所謂両面使用の力 —トリッジとして構成されている。

前記カートリッジ 1は、 ディスク状の情報記録媒体 （以下、 ディスクという） 2 と、 該ディスク 2を回転可能に収納したカートリッジケース （以下、 シェルという） 3と、 該シェル 3の表， 裏両面に設けられた記録及び 又は再生用の開口部（以下、 開口部という） 3 1と、 該開口部 3 1を開閉するシャツ夕 4と、 該シャツ夕 4を取 付けたスライド部材 7と、 該スライド部材 7を前記シェル 3にスライド可能に取付 けている後に説明するガイド機構 8 (図 1 6参照） と、 を備えている。

前記シャツ夕 4は、 前記シェル 3の表面側 （後に説明する上ハーフ 3 2側） に設 けた開口部 3 1を開閉する第 1のシャツ夕板 4 1と、 前記シェル 3の裏面側 （後に 説明する下ハーフ 3 3側） に設けた開口部 3 1を開閉する第 2のシャツ夕板 4 2と を備えている。

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2は、 図 1 , 図 2示す前記開口部 3 1を閉 塞する第 1の位置と、 図 3， 図 4に示す開口部 3 1を開放する位置との間をそれぞ れ独立にスライドするようになっている。

前記シャツ夕 4を構成する第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2は、 前記シェル 3 の表， 裏面に設けた開口部 3 1よりもやや大き目の前記開口部 3 1を完全に閉塞す るのに必要な大きさで、 かつ前記開口部 3 1を閉塞する第 1の位置において、 これ ら第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2は、 シェル 3の肉厚方向において略一致して 相重なり合う幅 W (大きさ） に形成されている。 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2には、 同一部材が使用されている。

前記第 1のシャツ夕板 4 1は、 前記開口部 3 1を閉塞する第 1の位置から矢印 A 方向にスライドして前記開口部 3 1を開放する第 2の位置にスライドするようにな つている。 また、 前記第 2のシャツ夕板 4 2は、 前記矢印 A方向とは逆の矢印 B方 向にスライドして前記開口部 3 1を閉塞する第 1の位置から前記開口部 4を開放す る第 2の位置にスライドするようになっている。

前記シェル 3の表， 裏面には、 前記開口部 3 1を中心にして、 その一側部に前記 第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2がスライドするシャツタスライド面 （シャツ夕 スライドエリア） 5が設けられ、他側部にインデックスカード等のラベル貼着面（ラ ベル貼着工リア） 6が設けられている。 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2は、 後に詳しく説明するスライド部材 7に取り付けられている。前記スライド部材 7は、 ガイド機構 8により前記シェル 3にスライド可能に取付けられている。

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2は、 前記ガイド機構 8により前記スライ ド部材 7が前記シェル 3の開口部 3 1を閉塞する第 1の位置にスライドして来たと きに、 前記ガイド機構 8に設けたシャツ夕昇降操作部 （ガイド機構 8の項で説明す る） によって前記シェル 3のシャツタスライド面 5に密着して、 前記シェル 3の開 口部 3 1を完全に閉じる。 また、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2は、 第1 の位置から第 2の位置にスライドする際には前記シャツタ昇降操作部によって前記 シェル 3のシャツタスライド面 5から浮き上がって、 円滑に前記第 2の位置までス ライドするようになっている。

( 2 ) ディスクの構成

図 5に示すように、 前記ディスク 2は、 円盤状の記録媒体本体部 2 1と、 該記録 媒体本体部 2 1の中央部に設けられたセン夕一ハブ 2 2を有している。

前記記録媒体本体部 2 1は、 例えば図 6に示すように、 ポリカーボネート （P C ) の基板 2 3の内面に記録層 2 4を設け、 外面に保護層 2 5を設けた第 1 , 第 2の成 膜済基板の記録媒体 2 6 , 2 7を重ね合わせて接着層 2 8で接着することにより形 成されている。 前記ディスク 2は、 センタ一ハブ 2 3がドライブ装置のターンテ一 ブル 5 0 2にチヤッキングされ、 第 1の記録媒体 2 6の記録層 2 4にドライブ装置 の光学ピックアップ装置 5 0 2によって記録及び/又は再生が可能になると共に、 前記ディスク 2を裏返すことにより、 前記光学ピックアップ装置 5 0 2により、 前 記第 2の記録媒体 2 7の記録層 2 4への記録及びノ又は再生が可能になる。 前記記 録媒体本体部 2 1は、 数 G B〜4 0 G B (ギガバイト） の高容量に形成されている。 前記センターハブ 2 2は、 前記ディスク 2の第 1の記録媒体 2 6の記録層 2 4に 記録及び/又は再生する場合は勿論のこと、 前記ディスク 2を裏返して装着し、 前 記第 2の記録媒体 2 7の記録層 2 4に記録及び 又は再生を行う場合でも前記ディ スク 2をドライブ装置のターンテーブルに確実にチヤッキングできる構成になって いる。 ( 3 ) シェルの構成

前記シェル 3は、 幅方向 （シャツタスライド方向） の中央部に前記開口部 3 1を 設けた上ハーフ 3 2と下ハーフ 3 3の前、 後、 左、 右の周壁 3 4 a , 3 4 b , 3 4 c , 3 4 d相互を突き合わせて複数のビス 3 5で結合することにより形成されてい る。 前記ビス 3 5の頭部が見えるのが裏面側である。

前記シェル 3は、 上， 下ハーフ 3 2， 3 3の前後周壁 3 4 a , 3 4 bの内側がデ イスク収納部 3 6になっていると共に、 前記上， 下ハーフ 3 2， 3 3の前周壁 3 4 aの外側がスライド部材組付部 3 7になっている。

そして、 前記ディスク収納部 3 6内に収納されたディスク 2の記録媒体本体部 2 1の表， 裏面及びセン夕一ハブ 2 2の表， 裏面が前記上， 下ハーフ 3 2， 3 3の開 口部 3 1に臨むようになつている。

前記上， 下ハーフ 3 2 , 3 3の外面には、 シャツ夕スライド面 5とラベル貼着面 6が設けられている。 前記シャツ夕スライド面 5は、 前記上， 下ハーフ 3 2， 3 3 の外面から前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2の略肉厚ぶんだけ低い位置に形 成されていて、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2を重ね合わせたときに、 前 記上， 下ハーフ 3 2 , 3 3の外面と前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2の外面 とが略面一及びもしくは若干低くなるようになつている。 また、 前記シャツ夕スラ イド面 5の上， 下ハーフ 3 2， 3 3の後周壁 3 4 b側の端部は、 更に一段低いシャ ッ夕端部挿入部 5 1になっている。 そして、 図 7に示すように、 前記シャツ夕端部 挿入部 5 1に前記第 1，第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2の端部 4 5が挿入されていて、 前記端部 4 5は、 前記シャツ夕端部挿入部 5 1内に取付けられたスライドガイド板 5 2によって前記上， 下ハーフ 3 2， 3 3の外面から浮き上がる （捲れ上がる） の を防止されて、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 3 2 , 3 3は円滑なスライドを保証さ れるようになっている。

また、 前記ラベル貼着面 6は、 前記上， 下ハーフ 3 2 , 3 3の外面から貼着ラベ ルの略肉厚ぶんだけ低くなつた位置に形成されていて、 図 8に示すように前記シー ト貼着面 6に 2点鎖線で示す貼着ラベル 62を貼着したときに、 前記上， 下ハーフ 32, 33の外面と前記貼着ラベル 62の外面とが略面一及びもしくは若干低くな る。

前記シェル 3は、 成形性及び機械的強度に優れた合成樹脂、 例えばポリカーボネ ート （PC) や ABS樹脂等により形成されている。

図 5、 図 9に示すように、 前記上， 下ハーフ 32， 33のスライド部材組付部 3 7の内側面の対向部には、後に説明するガイド機構 8を構成する一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部 11， 12と、 これら一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部 1 1， 12の 下部の対向部に一対の凹状の第 3, 第 4ガイド部 13, 14が設けられている。 前記ガイド機構 8の第 1， 第 2ガイド部 1 1, 12の上面側には、 前記スライド 部材 7の第 1，第 2の脚部の挿入を容易にするための所謂面取り状の傾斜面 1 1 a， 12 aが設けられている。 また、 前記第 1， 第 2ガイド部 1 1， 12のの長さ方向 (スライド部材スライド方向） の中央部には前記スライド部材 7及びこれに取付け られたシャツ夕 4を前記開口部 31を閉塞する第 1の位置にセッ卜する位置決め突 起 19が設けられている。

(4) シャツ夕の構成

図 5、 図 10に示すように、 前記シャツ夕 4は、 前記上ハーフ 32の開口部 31 を開閉する第 1のシャツ夕板 41と、 下ハーフ 33の開口部 31を開閉する第 2の シャッタ板 42とに分割されている。

前記第 1， 第 2のシャツ夕板 41, 42は、 前記開口部 31を完全に閉塞できる ように前記開口部 31よりも若千大き目の幅 Wと長さ Lの長方形状に形成されたシ ャッ夕本体部 43と、 該シャツ夕本体部 43の長さ方向の一端部に設けられたスラ ィド部材取付部 44と、 前記シャッ夕本体部 43の長さ方向の他端部に設けられて いて、 前記上， 下ハーフ 32, 33のシャツ夕スライド面 5の一端部のシャツ夕端 部挿入部 51内に挿入される被挿入側の端部 45とを備えている。

図 10に示すように、 前記スライド部材取付部 44は、 前記シャツ夕本体部 43 の一端部に略直角に連設された該シャッ夕本体部 4 3よりも幅狭の略直角の第 1折 曲部 4 6と、 該第 1折曲部 4 6の先端にシャツ夕本体部 4 3と重なり合う方向に略 直角に連設された第 2折曲部 4 7と、 該第 2折曲部 4 7の先端の両端部に前記シャ ッ夕本体部 4 3側に向けて略直角に連設された第 3折曲部 （以下、 係合爪という） 4 8とを備えている。

前記被挿入側の端部 4 5は、 前記シャツ夕本体部 4 3に対して段差 Hをもたせた 状態に形成されていて、 前記スライドガイド板 5 2の下方のシャツタ端部挿入部 5 1内に挿入されるようになっている。

前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2は、 所定の形状に打ち抜いたステンレス スチールやアルミニウム等の金属板を折り曲げることにより或は合成樹脂等により 形成されている。 なお、 本実施例では、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2は、 同一部材を使用しているが、 意図的に別部材としてもよい。

( 5 ) スライド部材の構成

図 1 1 , 図 1 2に示すように、 前記スライド部材 7は、 スライド方向 （長さ方向） のパーティングライン P L ,や肉厚方向のパーティングライン P L ₂等によって、 前 記第 1のシャツ夕板 4 1を前記シェル 3にスライド可能に取付ける第 1のスライド 部 7 1と、 前記第 2のシャツ夕板 4 2を前記シェル 3にスライド可能に取付ける第 2のスライド部 7 2とに分割されている。

前記第 1， 第 2のスライド部 7 1， 7 2は、 前記第 1のシャツ夕板 4 1又は第 2 のシャツ夕板 4 2のいずれか一方を取付けるシャツ夕板取付部 7 3と、 該シャツ夕 板取付部 7 3の底部の一側部に、 該シャツ夕取付部 7 3の幅と略同じ幅で、 かつ該 シャツ夕取付部 7 3の長さの略半分の長さに形成されていて、 他方のスライド部材 のシャツ夕取付部が載置されるステージ部 7 4と、 前記シャツ夕板取付部 7 3のス ライド方向の一端側の上面に設けられていて、ドライブ装置のシャツ夕開放部材（図 示省略） が係合するシャツ夕開放部材係合部材 7 5と、 前記シャツタ板取付部 7 3 のスライド方向の一端部 （前記シャツ夕開放部材係合部 7 5 ) の下面に設けられた 第 1の脚部 7 6と、 前記シャツ夕板取付部 7 3の中央部の下面に設けられた第 2の 脚部 7 7と、 前記第 1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2の第 1の脚部 7 6， 7 6間に 設けられたばね係止部 7 8とを備えている。

前記第 1の脚部 7 6は、 中央部の切欠部 7 6 aで左右の脚部に分割されている。 前記第 2の脚部 7 7も前記第 1の脚部 7 6と同様に、 中央部の切欠部 7 7 aで左右 の脚部に分割されている。

前記第 1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2は、 同形、 同大に形成されていて、 第 1 のスライド部 7 1のシャツタ板取付部 7 3を第 2のスライド部 7 2のステージ部 7 4上に載置すると共に、 前記第 2のスライド部 7 2のシャツタ板取付部 7 3を第 1 のスライド部 7 1のステージ部 7 4上に載置し、前記第 1 , 第 2のスライド部 7 1 , 7 2に設けたばね係止部 7 8に、 ばね部材 （コイルスプリング） 8 0の一端部と他 端部がそれぞれ係止されている。

前記第 1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2は、 前記ばね部材 8 0により互に牽引さ れて、 前記第 1のスライド部 7 1のシャツタ板取付部 7 3の先端が前記第 2のスラ ィド部 7 2のシャツ夕開放部材係合部 7 5に当接し、 前記第 2のスライド部 7 2の シャツ夕板取付部 7 3の先端が前記第 1のスライド部 7 1のシャツ夕開放部材係合 部 7 5に当接して、 図 1 1に示すように、 前記第 1 , 第 2のスライド部 7 1， 7 2 は、 互に結合された状態になる。

前記シャツ夕板取付部 7 3の先端とシャツ夕開放部材係合部 7 5の当接部には、 互に嵌まり合う凸部 8 1と凹部 8 2が設けられていて、 これら凸部 8 1と凹部 8 2 の嵌合により、 結合状態における前記第 1 , 第 2のスライド部 7 1， 7 2の位置ズ レ （浮き上がり） を防止するようになっている。

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板取付部 7 3の内面側の両端部には、 所謂面取り状の 傾斜面 8 3が設けられていると共に、 該傾斜面 8 3の下端には爪係合部 8 4が設け られている。 前記第 1 , 第 2の脚部 7 6 , 7 7の間は、 ばね部材 8 0の収納空間に なっている。 前記ばね係止部 78は、 図 12， 図 13に示すように、 前記第 1の脚部 76の外 側面よりも内側に形成されていて、 ばね部材 80が前記第 1, 第 2のシャツ夕板取 付部 73の下面内に収まる状態で取付けられるようになつている。

図 13に示すように、 前記ばね部材 80によって結合された第 1， 第 2のスライ ド部 71, 72の底面の中央部の第 2の脚部 77, 77間には、 前記第 1， 第 2ガ イド部 1 1， 12の中央部に設けた位置決め突起 19が挿入される隙間 85が設け られている。

前記第 1 , 第 2のスライド部 7 1， 72は、 潤滑性ゃ耐磨耗性等に優れたポリ力 ーボネートやポリアセタール或はポリプロピレン等の合成樹脂により、 前記シャツ 夕板取付部 73、 ステージ部 74、 シャツ夕開放部材係合部材 75、 第 1, 第 2の 脚部 76， 77等が一体に形成されていて、 前記第 1〜第 4ガイド部 1 1〜14に 沿って円滑にスライドするようになっている。 前記第 1, 第 2のスライド部 71, 72は、 同形、 同大であり、 即ち同一部材として構成してもよいものであり、 或は 組立上、 色分けしてもよい。 前記第 1, 第 2の脚部 76， 77の左右の脚部の外側 面には、 前記シェル 3のスライド部材組付部 37の内側面の対向部に設けた前記第 1， 第 2ガイド部 1 1， 12及び第 3， 第 4ガイド部 13, 14にそれぞれ係合し て、 これら第 1〜第 4ガイド部 1 1〜14と共に、 前記ガイド機構 8を構成する第 5〜第 8ガイド部 15〜 18が設けられている。

図 1、 図 2に示すように、 前記シャツ夕開放部材係合部 75のスライド方向の外 側縁 75 aは、 前記第 1, 第 2のシャツ夕板 41， 42のシャツ夕本体部 43のス ライド方向の外側縁 43 aよりも内側に位置している。

(6) ガイド機構の構成

ガイド機構 8は、 上述したように、 第 1, 第 2のシャツ夕板 41， 42及びこれ ら第 1， 第 2のシャツ夕板 41， 42を取り付けた第 1, 第 2のスライド部 71, 72を、 前記開口部 31を閉塞する第 1の位置と、 前記開口部 31を開放する第 2 の位置との間でスライドさせるものである。 前記ガイド機構 8は、 前記第 1の位置 においては前記第 1， 第 2のシャツ夕板 41， 42を前記シャツ夕スライド面 5に 接触させ、 前記第 1の位置から前記第 2の位置へのスライド時に前記第 1， 第 2の シャツ夕板 41, 42を前記シャツ夕スライド面 5から離間させ、 前記第 2の位置 から前記第 1の位置へのスライド時において前記第 1， 第 2のシャツ夕板 41, 4 2を前記シャツタスライド面 5に接近、 接触させるシャツ夕接離操作部 20を備え ている。

先ず、 前記ガイド機構 8の概略構成を説明し、 次に、 前記シャツ夕接離操作部 2 0について説明する。

前記ガイド機構 8は、 図 1 5A、 図 15B、 図 16A、 図 16 Bに示すように、 前記スライド部材組付部 37の内側面の対向部に設けられた一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部 1 1, 12と、 これら一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部 11, 12の下 部に設けられた一対の凹状の第 3, 第 4ガイド部 13, 14と、 前記第 1, 第 2の スライド部 71， 72の第 1， 第 2の脚部 76， 77の左右の脚部の外側面に設け られていて、 これら第 1， 第 2の脚部 76， 77を前記シェル 3のスライド部材組 付部 37に挿入したときに、 前記一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部 11、 12に係 合する一対の凹状の第 5, 第 6ガイド部 15， 16と、 前記一対の凹状の第 3, 第 4ガイド部 13， 14に係合する一対の凸状の第 7， 第 8ガイド部 17, 18とで 構成されている。

前記第 1， 第 3ガイド部 1 1， 13は、 前記上ハーフ 32の内側面に設けられて いる。 前記第 2， 第 4ガイド部 12, 14は、 前記下ハーフ 33の内側面に設けら れている。

前記第 5， 第 7ガイド部 15 , 17は、 前記第 1 , 第 2の脚部 76， 77の左右 の脚部のうちの一方 （図 15の右方） の脚部の外側面に設けられ、 前記第 6, 第 8 ガイド部 16， 18は、 他方 （図 15の左方） の脚部の外側面に設けられている。 図 13に示すように、 前記第 1の脚部 76の幅、 換言すれば前記第 7， 第 8ガイ ド部 17, 18間の間隔 D,は、 前記第 2の脚部 77の幅、 換言すれば前記第 7， 第 8ガイド部 17， 18間の間隔 D₂よりも小に設定されている。

次に、 前記ガイド機構 8の組み立て、 つまり、 前記シェル 3のスライド部材組付 部 37へのスライド部材 7の組み付けについて説明する。

前記第 1, 第 2のスライド部 71, 72を前記ばね部材 80によって結合した状 態で、 図 14に示すように、 前記第 1， 第 2のスライド部 7 1, 72の第 2の脚部 77， 77間の隙間 85を前記位置決め突起 19の位置に合わせて、 図 15 A、 図 15 Bに示すように、 前記第 1， 第 2の脚部 76, 77を前記スライド部材組付部 37に挿入する。 前記第 1， 第 2の脚部 76, 77を挿入すると、 図 16 A、 図 1 6 Bに示すように、 前記第 7 , 第 8ガイド部 17， 18の下端外側の傾斜面 17 a， 18 aが前記第 1, 第 2ガイド部 1 1， 12の傾斜面1 1 &， 12 aに当接し、 前 記第 1, 第 2の脚部 76， 77の左右の脚部は、 内側に弾性変形する。

前記第 6, 第 8ガイド部 16, 18が前記第 1， 第 2ガイド部 11， 12を乗り 越えると、 前記第 1, 第 2の脚部 76, 77の左右の脚部は、 弾性復帰して、 図 1 7A、 図 17 Bに示すように、 前記シェル 3のスライド部材組付部 37の内側面に 設けられた第 1〜第 4ガイド部 1 1〜14と、 前記第 1， 第 2の脚部 76, 77の 外側面に設けられた第 5〜第 8ガイド部 15〜18とが自ずと係合すると共に、 図 18に示すように、 前記第 1 , 第 2のスライド部 71 , 72の第 2の脚部 77， 7 7間の隙間 85に、 前記第 1， 第 2ガイド部 1 1 , 12の中央部に設けた位置決め 突起 19が侵入して、 前記第 1， 第 2のスライド部 7 1， 72は、 前記第 1, 第 2 のシャツ夕板 41, 42で前記上， 下ハーフ 32， 33の開口部 31を閉塞する第 1の位置にセッ卜される。

前記第 1のスライド部 71は、 前記位置決め突起 19によって、 上ハーフ 32の 開口部 31を開閉する方向へのスライドのみが許容される。 また、 前記第 2のスラ ィド部 72は、 前記位置決め突起 19によって、 下ハーフ 33の開口部 31を開閉 する方向へのスライドのみが許容される。

次に、 シャツタ接離操作部 20について説明する。 前記シャツ夕接離操作部 20 は、 上述したように、 前記第 1の位置において前記第 1, 第 2のシャツ夕板 41, 42を前記シャツタスライド面 5に接触させ、 前記第 1の位置から前記第 2の位置 へのスライド時に前記第 1， 第 2のシャツ夕板 41, 42を前記シャツ夕スライド 面 5から離間させる。 また、 前記第 2の位置から前記第 1の位置へのスライド時に おいて前記第 1, 第 2のシャツ夕板 41, 42を前記シャツ夕スライド面 5に接近 させ、 前記第 1の位置において前記第 1， 第 2のシャツ夕板 41, 42を再び前記 シャツタスライド面 5に接触させるものである。

前記シャツ夕接離操作部 20は、 図 19Aに示すように、 前記上， 下ハーフ 32, 33に設けられた第 1， 第 2ガイド部 1 1， 12の対向する内側面及び図 19 Bに 示すように、 第 3, 第 4ガイド部 13， 14の対向する内側面に設けられている。 前記シャツタ接離操作部 20は、 前記第 1の位置において前記第 1, 第 2のシャツ 夕板 41, 42を前記シャツタスライド面 5に接触させた状態に前記第 1のスライ ド部材 71を支持する第 1フラット面 2 OAと、 前記第 1の位置から前記第 2の位 置へのスライド時に前記第 1， 第 2のシャツ夕板 41， 42を前記シャツタスライ ド面 5から離間する方向に前記第 1のスライド部材 71をスライドさせる勾配面 2 0Bと、 前記第 2の位置において前記第 1, 第 2のシャツ夕板 41， 42を前記シ ャッタスライド面 5に対して離間させた状態に前記スライド部材を支持する第 2フ ラット面 20 Cを設けることにより構成されている。

前記シャツ夕接離操作部 20は、 前記第 1のシャツ夕板 41の操作部分と、 前記 第 2のシャッ夕板 42の操作部分とが前記位置決め突起 19を中心にして対称に配 置されている。

図 20Aに示すように、 前記第 1, 第 2ガイド部 1 1， 12の対向する内側面の 第 1フラット面 2 OAは、 前記位置決め突起 19の一側部に、 前記第 1， 第 2の脚 部 76, 77間の幅 W,と略同じ幅に形成され、 前記勾配面 20Bは、 前記第 1フ ラッ卜面 20 Aに連続させた状態で前記第 1 , 第 2の脚部 76, 77間の幅 W₂よ りも幅狭に形成され、 前記第 2フラット面 20 Cは、 前記勾配面 20Bの一側部に 連続させた状態で前記第 1, 第 2の脚部 76， 77間の幅 W₂よりも大きな幅 W₃に 形成されている。

また、 図 20 Bに示すように、 前記第 3, 第 4ガイド部 1 3， 14の対向する内 側面の第 1フラット面 20 Aは、 前記位置決め突起 1 9の一側部に、 前記第 2の脚 部 77の幅と略同じ幅 W₄に形成され、 前記勾配面 20 Bは、 前記第 1フラット面 2 OAに連続させた状態で前記第 1， 第 2の脚部 76, 7 7間の幅 W₂よりも小さ な幅 W₅に形成され、 前記第 2のフラット面 20 Cは、 前記勾配面 20 Bの一側部 に連続させた状態で前記第 1, 第 2の脚部 76， 77間の幅 W₂よりも大きな幅 W₆ に形成されている。

次に、 前記シャツタ接離操作部 20の作用を、 （I) スライド部が第 1の位置にあ るとき、 （Π)スライド部が第 1の位置から第 2の位置に向けて所定量スライドした とき、 （111) スライド部が第 2の位置にスライドしたとき、 について第 2のスライ ド部 72を例にとって説明する。

( I) 第 2のスライド部 72が第 1の位置にあるとき、

図 1 7 A及び図 20 Aに示すように、前記第 1の脚部 76の第 5ガイド部 1 5は、 前記上ハーフ 32側の第 1ガイド部 1 1の第 1フラット面 2 OAの部分に位置して， 該第 1フラット面 2 OAに接触している。 前記第 1の脚部 76の第 6ガイド部 16 は、前記下ハーフ 33の第 2ガイド部 1 2の第 1フラット面 2 OAの部分に位置し、 該第 1フラット面 2 OAに接触している。 前記第 2の脚部 77の第 5ガイド部 1 5 は、 前記上ハーフ 32側の第 1ガイド部 1 1の第 1フラット面 20 Aの部分に位置 して、 該第 1フラット面 2 OAに接触している。 前記第 2の脚部 77の第 6ガイド 部 1 6は、 前記下ハーフ 33の第 2ガイド部 12の第 1フラット面 2 OAの部分に 位置して、 該第 1フラット面 2 OAとの間には略 0. 5mmの隙間 C₂が存在して いる。

一方、 図 1 7 B及び図 20Bに示すように、 前記第 1の脚部 76の第 7ガイド部 1 7は、 前記上ハーフ 32の第 3ガイド部 13の第 2フラット面 20Cの部分に位 置し、 該第 2フラット面 2 O Cに接触している。 前記第 8ガイド部 1 8は、 前記下 ハーフ 3 3の第 4ガイド部 1 4の第 2フラット面 2 0 Cの部分に位置し， 該第 2フ ラット面 2 0 Cの間には略 1 . 0 mmの隙間 C ,が存在している。 前記第 2の脚部 7 7の第 7ガイド部 1 7は、 前記上ハーフ 3 2の第 3ガイド部 1 3の第 1フラット面 2 O Aの部分に位置して， 該第 1フラット面 2 O Aに接触している。 前記第 2の脚 部 7 7の第 8のガイド部 1 8は、 前記上ハーフ 3 2の第 3ガイド部 1 3の第 1フラ ット面 2 O Aの部分に位置して， 該第 1フラット面 2 O Aに接触している。

このようにして、 前記第 2のスライド部 7 2に取り付けられている第 2のシャツ 夕板 4 2は、 前記下シェル 3 3のシャツ夕スライド面 5に対して平行な状態で、 該 シャツタスライド面 5に接触している。

(II) 第 1の位置から第 2の位置に向けて所定量スライドさせたとき

図 2 1に示すように、 前記第 1の脚部 7 6の第 5ガイド部 1 5は、 前記上ハーフ 3 2の第 1ガイド部 1 1の勾配面 2 0 Bを通って第 2フラット面 2 0 C側にスライ ドすると共に、 前記第 2の脚部 7 7の第 6ガイド部 1 6は、 前記下ハーフ 3 3の第 2ガイド部 1 2の勾配面 2 0 Bを通って第 2フラット面 2 0 C側にスライドする。 一方、 前記第 2の脚部 7 7の第 7ガイド部 1 7は、 破線で示す上ハーフ 3 2の第 3ガイド部 1 3の勾配面 2 0 Bを通って第 2フラッ卜面 2 0 C側にスライドすると 共に、 前記第 2の脚部 7 7の第 8ガイド部 1 8は、 破線で示す下ハーフ 3 3の第 4 ガイド部 1 4の勾配面 2 0 Bを通って第 2フラッ卜面 2 0 C側にスライドする。 そして、 図 2 2 A、 図 2 3 Aに示すように、 前記第 1の脚部 7 6の第 5のガイド 部 1 5は、 前記上ハーフ 3 2の第 1のガイド部 1 1の勾配面 2 0 Bを通過したのち 前記第 2フラット面 2 0 Cに接触する。 前記第 1の脚部 7 6の第 6のガイド部 1 6 は、 前記下ハーフ 3 3の第 2のフラット面 2 0 Cの部分に位置して， 該第 2フラッ ト面 2 0 Cに接触する。 前記第 2脚部 7 7の第 5ガイド部 1 5は、 前記上ハーフ 3 2側の第 1のガイド部 1 1の勾配面 2 0 Bの部分に位置し、 該勾配面 2 0 Bに対し て非接触状態になる。 前記第 2の脚部 7 7の第 6ガイド部 1 6は、 前記下ハーフ 3 3の第 2ガイド部 1 2の第 1フラット面 2 O Aに接触する。

一方、 図 2 2 B、 図 2 3 Bに示すように、 前記第 2の脚部 7 7の第 7ガイド部 1 7は、 前記上ハーフ 3 2の第 3ガイド部 1 3の第 2フラット面 2 0 Cに対して非接 触状態になる。 前記第 1の脚部 7 6の第 8ガイド部 1 8は、 前記下ハーフ 3 3の第 4のガイド部 1 4の第 2フラット面 2 0 Cに対して非接触状態になる。 前記第 2の 脚部 7 7の第 7ガイド部 1 7は、 前記上ハーフ 3 2の第 3ガイド部 1 3の第 2フラ ット面 2 0 Cに接触する。 前記第 2の脚部 7 7の第 8ガイド部 1 8は、 前記下ハー フ 3 3の第 4ガイド部 1 4の第 2フラット面 2 0 Cの部分に位置し， 該第 2フラッ ト面 2 0 Cに接触する。

(III) 第 2の位置にスライドしてきたとき

図 2 4 A、 図 2 5 Aに示すように、 前記第 1の脚部 7 6の第 5ガイド部 1 5は、 前記上ハーフ 3 2の第 1ガイド部 1 1の第 2フラット面 2 0 Cに接触している。 前 記第 1の脚部 7 6の第 6ガイド部 1 6は、 前記下ハーフ 3 3の第 2ガイド部 1 2の 第 2フラット面 2 0 Cに接触している。前記第 2の脚部 7 7の第 5ガイド部 1 5は、 前記上ハーフ 3 2の第 1ガイド部 1 1の第 2フラット面 2 0 Cの部分に位置して、 該第 2フラット面 2 0 Cに接触する。 前記第 2の脚部 7 7の第 6ガイド部 1 6は、 前記下ハーフ 3 3の第 2ガイド部 1 2の第 2フラット面 2 0 Cの部分に位置し、 該 第 2フラット面 2 0 Cに対して非接触状態になっている。

一方、 図 2 4 B、 図 2 5 Bに示すように、 前記第 1の脚部 7 6の第 7ガイド部 1 7は、 前記上ハーフ 3 2の第 3ガイド部 1 3の第 2フラット面 2 0 Cに対して非接 触状態になっている。 前記第 1の脚部 7 6の第 8ガイド部 1 8は、 前記下ハーフ 3 3の第 4ガイド部 1 4の第 2フラット面 2 0 Cに対して非接触状態になっている。 前記第 2の脚部 7 7の第 7ガイド部 1 7は、 前記上ハーフ 3 2の第 3ガイド部 1 3 の第 2フラット面 2 0 Cに接触している。 前記第 2の脚部 7 7の第 8ガイド部 1 8 は、前記下ハーフ 3 3の第 4ガイド部 1 4の第 2フラット面 2 0 Cに接触している。 なお、 前記実施例では、 第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2を上， 下ハーフ 3 2 , 3 3のシャツタスライド面 5に対して傾斜することなく、 平行状態でスライドさせ るために、 前記第 1， 第 2のスライド部 7 1， 7 2の第1， 第 2の脚部 7 6 , 7 7 を、 それぞれの異なるガイド部に設けた勾配面で同時に傾斜させる構成にしたが、 第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2が上， 下ハープ 3 2， 3 3のシャツ夕スライド 面 5に対して傾斜させてもよい場合には、 前記第 1 , 第 2スライド部 7 1， 7 2の 第 1， 第 2の脚部 7 6， 7 7を、 同じガイド部に設けた勾配面で時間的に前後させ て操作して傾斜させる構成にしてもよい。

また、 図 1〜図 4に示すように、 第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2の一端部は、 スライドガイド板 5 2によって反り上がるのを防止されている。図 5に示すように、 前記スライドガイド板 5 2は、 合成樹脂等によって、 上下面がフラットな板状に形 成されている。 しかし、 前記スライドガイド板 5 2の下面 （前記第 1， 第 2のシャ ッタ板 4 1， 4 2が接触する面） 5 2 aがフラット面であると、 前記第 1， 第 2の シャツ夕板 4 1 , 4 2が図 2 6に 1点鎖線で示す第 2の位置 （シェルの開口部を解 放している位置） から 2点鎖線で示す第 1の位置 （シェルの開口部を解放している 位置） にスライドするときに、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2が前記スラ ィドガイド板 5 2の下面 5 2 aから離れていき、 前記第 2の位置においては前記ス ライドガイド板 5 2の下面 5 2 aと前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2に隙間 が発生してしまうために、 前記スライドガイド板 5 2が本来の機能を果たすことが できなくなるという不具合が発生する。

そこで、 図 2 7に示すように、 前記スライドガイド板 5 2の肉厚を変化させるな どして、 前記スライドガイド板 5 2の下面 5 2 aに段差を設けて、 前記第 1の位置 においても、 前記スライドガイド板 5 2の下面 5 2 aに前記第 1， 第 2のシャツ夕 板 4 1 , 4 2が接触するようにして、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2の一 端部が反り上がるのを確実に防止できる構成にしてもよい。

なお、 前記実施例ではシャツ夕接離操作部 2 0をガイド機構 8を構成する第 1〜 第 4ガイド部 1 1〜1 4の対向する内側面に形成した場合を示すが、 前記第 1〜第 4ガイド部 1 1〜1 4とは別個にシャツ夕接離操作部 2 0を形成してもよい。また、 ガイド機構 8も実施例のものに限定されず、 スライド部材を円滑にスライドさせる ことができものであればよい。 また、 請求項 1において、 ガイド機構 8にシャツ夕 接離操作部 2 0を設けるというのは、 ガイド機構 8によるスライド時にシャツ夕を シェルのシャツタスライド面に接離させるという意味であり、 ガイド機構 8とシャ ッ夕接離操作部 2 0がー見、 別個に形成されているような場合でも、 ガイド機構 8 によりスライドしているときにシャツ夕をシェルのシャツタスライド面に接離させ るものであれば当然に本発明の技術範囲に含まれる。

( 8 ) シャツ夕板のスライド部への組付け方法

次に、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2の第 1， 第 2のスライド部 7 1， 7 2への組付け方法について説明する。

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2の第1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2へ の組付けは、 図 2 8に示すように、 前記第 1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2をシェ ルに組付けたのち、 その上方から前記スライド部材取付部 4 4を下降させて該スラ ィド部材取付部 4 4内に前記第 1 , 第 2のスライド部 7 1 , 7 2のシャッ夕板取付 部 7 3を挿入することにより行われる。

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2のスライド部材取付部 4 4の第 2折曲部 4 7と係合爪 4 8を、 前記第 1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2間に挿入すると、 図 2 9に示すように、 前記スラィド部材取付部 4 4の係合爪 4 8が前記傾斜面 8 3に 当接して、 該傾斜面 8 3によって前記係合爪 4 8及び第 2折曲部 4 7は、 前記シャ ッ夕本体部 4 3との離間する方向に弹性変形して、 前記第 1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2の更なる挿入を許容する。

前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2の第 1折曲部 4 6の内面が前記第 1， 第 2のスライド部 7 1 , 7 2の先端面に当接する位置まで挿入されると、 前記係合爪 4 8は、 前記傾斜面 8 3の位置から外れる。

前記係合爪 4 8が前記傾斜面 8 3から外れると、 図 3 0に示すように、 前記傾斜 面 8 3によって前記係合爪 4 8を介して押圧されて弾性変形していた第 2折曲部 4 7は、 弾性復帰して前記係合爪 4 8が前記爪係合部 8 4に係合し、 前記第 1， 第 2 のシャツ夕板 4 1， 4 2は、 前記第 1 , .第 2のスライド部 7 1， 7 2を介してスラ イド可能にシェル 3に取付けられた状態になるのである。

( 8 ) 情報記録媒体カートリッジの作用

第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2が第 1の位置にあるとき、 これら第 1 , 第 2 のシャツ夕板 4 1， 4 2は、前記ガイド機構 8のシャツタ接離操作部 2 0によって、 前記上， 下ハーフ 3 2， 3 3のシャツ夕スライド面 5に接触して、 該シャツ夕スラ ィド面 5に設けられている開口部 3 1を密閉している。

そして、 図 1に示すように、 前記上ハーフ 3 2を上にし、 下ハーフ 3 3を下にし た姿勢 （以下、 正規の姿勢という） で前記カートリッジ 1をドライブ装置に挿入す ると、 該ドライブ装置に設けたシャツ夕開放部材が第 2のスライド部 7 2のシャツ 夕開放部材係合部 7 5に係合して、 前記第 2のスライド部 7 2が前記ガイド機構 8 によって矢印 B方向にスライドし、 図 3に裏返して示すように、 前記第 2のスライ ド部 7 2に取付けられている第 2のシャツ夕板 4 2を前記下ハーフ 3 3の開口部 3 1を開放する第 2の位置にスライドさせる。 このとき、 前記ガイド機構 8のシャツ 夕接離操作部 2 0によって、 第 2のシャツ夕板 4 2は、 前記下ハーフ 3 3のシャツ タスライド面 5から離れるので、 前記第 2のシャツ夕板 4 2は、 前記シャツタスラ ィド面 5に対して摩擦を生じることなく円滑にスライドする。

そして、 前記第 2のシャツ夕板 4 2が第 1の位置にスライドしたのち、 前記下ハ ーフ 3 3の開口部 3 1を介して、 図 6に示すように、 前記ディスク 2のセン夕一ハ ブ 2 2はドライブ装置のターンテーブル 5 0 1にチヤッキングされて回転されると 共に、 光学ピックアップ 5 0 2により、 前記ディスク 2の第 1の記録媒体 2 6の記 録層 2 4への記録及び/又は再生が行われる。

また、 図 2に示すように、 下ハーフ 3 3を上にし、 上ハーフ 3 2を下にした姿勢 (以下、 逆の姿勢という） で前記カートリッジ 1をドライブ装置に挿入すると、 前 記ドライブ装置に設けたシャツ夕開放部材が前記第 1のスライド部 7 2のシャツ夕 開放部材係合部 7 5に係合して、 前記第 1のスライド部 7 1が前記ガイド機構 8に よって矢印 B方向にスライドし、 図 4に裏返して示すように、 前記第 1のスライド 部 7 1に取付けられている第 1のシャツ夕板 4 1を前記上ハーフ 3 2の開口部 3 1 を開放する第 2の位置にスライドさせる。 このときも、 前記ガイド機構 8のシャツ タ接離操作部 2 0によって、 第 1のシャツ夕板 4 1は、 前記上ハーフ 3 2のシャツ 夕スライド面 5から離れるので、 前記第 1のシャツ夕板 4 1は、 前記シャツ夕スラ イド面 5に対して摩擦を生じることなく円滑にスライドする。 そして、 前記第 1の シャツ夕板 4 1が第 1の位置にスライドしたのち、 前記上ハーフ 3 2の開口部 3 1 を介して、 前記ディスク 2のセンターハブ 2 2はドライブ装置のターンテーブル 5 0 1にチヤッキングされて回転されると共に、 光学ピックアップ 5 0 2により、 前 記ディスク 2の第 2の記録媒体 2 7の記録層 2 4への記録及び Z又は再生が行われ る。

前記正規の姿勢での記録及びノ又は再生を行う場合も逆の姿勢で記録及び/又は 再生を行う場合も記録及び/又は再生に直接関与しない他方 （上方） の開口部 3 1 は閉じられた状態に維持されるので、 該他方の開口部 3 1からシェル 3内に塵埃等 が侵入して、 ディスク 1の表面に付着することが防止される。

図 3に示す第 1のシャツ夕板 4 1を第 1の位置から第 2の位置にスライドさせる 場合と、 図 4に示す第 2のシャツ夕板 4 2を第 1の位置から第 2の位置にスライド させる場合とは、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2のスライド方向は同じで あるので、 第 1のシャツ夕板 4 1を開放するシャツ夕開放部材を第 2のシャツ夕板 4 2を開放するシャツ夕開放部材として兼用できる。

( 1 0 ) 他の実施の形態

図 3 1〜図 3 8は、 第 2の実施の形態を示す。 この実施の形態において、 シャツ 夕解放部材係合部 9は、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2のスライド部材取 付部 4 4の中央部に設けられたシャツタ側の係合部 4 4 aと、 前記第 1， 第 2のス ライド部 7 1 , 7 2のシャツ夕板取付部 7 3の中央部に設けられたスライド部側の 係合部 7 3 aと、 で構成されている。

前記シャツ夕側の係合部 4 4 aは、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2のス ライド部材取付部 4 4の中央部を切欠くことにより形成されている。

前記スライド部側の係合部 7 3 aは、 底部 7 3 f を備えた有底状に形成されてい る。

図 3 6に示すように、 前記シャツ夕側の係合部 4 4 aは、 スライド部材側の係合 部 7 3 aよりも僅かに大きく、換言すれば、前記スライド部材側の係合部 7 3 aは、 前記シャッ夕側の係合部 4 4 aよりも僅かに小さく形成されていて、 前記ドライブ 装置のシャッ夕開放部材のシャッ夕係合ピンは、 前記シャッ夕開放部材係合部 9の スライド部材側の係合部 7 3 aにのみ係合するようになつている。

第 2の実施の形態の情報記録媒体カー卜リッジは、 上述のような構成であって、 図 1、 図 2に示すように、 第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1， 4 2が第 1の位置にある とき、 これら第 1 , 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2は、 前記上， 下ハーフ 3 2， 3 3 のシャツタスライド面 5に設けられている開口部 3 1を閉塞している。

そして、 図 1に示すように、 前記上ハ一フ 3 2を上にし、 下ハーフ 3 3を下にし た姿勢 （以下、 正規の姿勢という） で前記カートリッジ 1をドライブ装置 3 0 1の 所定の位置まで挿入すると、 図 3 7に示すように、 前記ドライブ装置 5 0 0に設け たシャツ夕開放部材 5 0 4のシャツ夕係合部 5 0 5が、 前記第 2のスライド部 7 2 のシャツ夕開放部材係合部 9、 詳しくは、 前記スライド部材側の係合部 7 3 aに係 合する。 前記第 2のスライド部 7 2のスライド部材側の係合部 7 3 aと、 その上方 に位置する第 1のスライド部 7 1のスライド部材側の係合部 7 3 aとは互いに底部 7 3 f によって仕切られた状態になっているため、 前記ドライブ装置 5 0 0に設け たシャツ夕開放部材 5 0 4のシャツ夕係合部 5 0 5力 前記第 1のスライド部 7 1 のシャッ夕開放部材係合部 9に係合することは阻止される。 前記力一トリッジ 1を 更にドライブ装置 5 0 0に挿入すると、 図 3 8に示すように、 シャツ夕開放部材 3 0 2が回動して、 前記第 2のスライド部 7 2が矢印 B方向にスライドし、 図 3に裏 返して示すように、 前記第 2のスライド部 7 2に取付けられている第 2のシャツ夕 板 4 2を前記下ハーフ 3 3の開口部 3 1を開放する第 2の位置にスライドさせる。 そして、 前記第 2のシャツ夕板 4 2が第 1の位置にスライドしたのち、 前記下ハ —フ 3 3の開口部 3 1を介して、 前記ディスク 2のセンターハブ 2 2はドライブ装 置 5 0 0のターンテーブルにチヤッキングされて回転されると共に、 光学ピックァ ップにより、 前記ディスク 2の第 1の記録媒体 2 6の記録層 2 4への記録及び 又 は再生が行われる。

また、 図 2に示すように、 下ハーフ 3 3を上にし、 上ハーフ 3 2を下にした姿勢 (以下、 逆の姿勢という） で前記カートリッジ 1をドライブ装置 5 0 0に挿入する と、 前記ドライブ装置 5 0 0に設けたシャツ夕開放部材 5 0 4のシャツ夕係合ピン 5 0 5が、 前記第 1のスライド部 7 2のシャツ夕開放部材係合部 9のスライド部材 側の係合部 7 3 aに係合して、 前記第 1のスライド部 7 1が前記ガイド機構 8によ つて矢印 B方向にスライドし、 図 4に裏返して示すように、 前記第 1のスライド部 7 1に取付けられている第 1のシャツ夕板 4 1を前記上ハーフ 3 2の開口部 3 1を 開放する第 2の位置にスライドさせる。

第 2の実施の形態の情報記録媒体力一トリッジは、上述のような構成であるから、 記録及び 又は再生装置のシャッタ解放部材が係合するシャッ夕解放部材係合部 9 を、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板 4 1 , 4 2のスライド部材取付部 4 4の中央部に 設けられたシャツ夕側の係合部 4 4 aと、 前記第 1 , 第 2のスライド部 7 1 , 7 2 のシャツタ板取付部 7 3の中央部に設けられたスライド部側の係合部 7 3 aと、 で 構成したので、 第 1， 第 2のシャツ夕板を円滑にスライドさせることができる。 また、 シャツ夕側の係合部 4 4 aの内周面を、 スライド部材側の係合部 7 3 aの 内周面よりも外側に配置したので、 シャツ夕解放部材 5 0 4のシャツ夕係合ピン 5 0 5は、 スライド部材側の係合部 7 3 aの内周面に接触し、 シャツ夕側の係合部 4 4 aの内周面とは非接触状態になり、 前記シャツタ係合ピン 5 0 5は、 前記シャツ 夕側の係合部 4 4 aの内周面のエッジ等から保護されると共に、 前記シャツ夕側の 係合部 4 4 aの内周面も前記シャツタ係合ピン 5 0 5の接触圧等による変形から保 護される。

なお、 図 3 5に示すように、 前記スライド部材取付部 4 4の係合部 4 4 aの両側 部には、 これら両側部をビス止めする際に、 ビス 1 0の頭部 1 0 aを導入するビス 受け用の凹部 4 4 b， 4 4 cが設けられている。 前記凹部 4 4 b， 4 4 cの中央部 にはビス穴 4 4 dが設けられている。

その他の構成は、 第 1の実施の形態の場合と略同じであるので重複する説明は省 略する。

図 3 9〜図 4 1は、 第 3の実施の形態を示す。 この実施の形態において、 本発明 の情報記録媒体カートリッジが誤って、 従来の記録及び Z又は再生方式を異にする 従来のシャツ夕分割型力ートリツジ用のドライブ装置に挿入してしまうのを防止で きるようにした場合を示す。

シャツ夕分割型カートリッジでも本発明のシャッ夕分割型カートリッジ 1と、 従 来のシャツ夕分割型力一トリッジ 2 0 1ではディスクへの記録及び/又は再生方式 が異なる場合がある。 このような場合で、 かつ、 本発明のシャツ夕分割型カートリ ッジ 1のカートリッジケースと、 従来のシャツ夕分割型カートリッジ 4 0 1のカー トリッジケースが略同じ大きさや略同じ形状に作られているような場合に、 本発明 のシャツ夕分割型カートリッジ 1を誤つて従来のシャッ夕分割型力一トリッジ 2 0 1用のドライブ装置に挿入してしまうことがある。

本発明のシャッ夕分割型力一卜リッジ 1が従来のシャツ夕分割型カートリッジ 2 0 1用のドライブ装置に装填されるとディスクへの記録及びノ又は再生方式が異な ることからディスクがダメージを受ける恐れがある。

第 3の実施の形態は、 前記シャッ夕分割型の情報記録媒体カートリッジ 1を前記 シャッ夕分割型カー卜リッジ用のドライブ装置に完全に挿入することを不可能にし て前記従来の問題点を解決することができるようにしたものである。

この実施の形態においては、 図 3 9、 図 4 0に示すように、 シェル 3の前端部に、 第 1， 第 2の誤挿入阻止部 3 8， 3 9が設けられている。 前記第 1の誤挿入阻止部 3 8は、 上ハーフ 3 2に設けられ、 前記第 2の誤挿入阻止部 3 9は、 下ハーフ 3 3 に設けられている。

そして、 本発明のシャツ夕分割型カートリッジ 1が前記従来のシャツ夕分割型力 ートリッジ 2 0 1用のドライブ装置 4 0 0に所定の位置まで挿入されると、 図 4 1 に示すように、 該ドライブ装置 4 0 0の第 1 , 第 2シャツ夕開放部材 4 0 4， 4 0 4のシャツ夕係合ピン 4 0 5が前記カートリッジ 1のシェル 3の前端部に設けた第 1， 第 2の誤挿入阻止部 3 8 , 3 9に係合して、 前記ドライブ装置 4 0 0に装填さ れるのを阻止するようになっている。

その他の構成は、 第 1の実施の形態の場合と略同じであるので重複する説明は省 略する。

産業上の利用可能性

本発明は、 光ディスクカートリッジはもとより、 C D等の磁気ディスク力一トリ ッジ、 光磁気ディスクカートリッジ等に広く適用することができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . ディスク状の情報記録媒体と、 該情報記録媒体を収納した力一トリッジケ ースと、 該カートリッジケースの表， 裏面に設けた記録及び 又は再生用の開口部 を開閉するシャッ夕と、 該シャッ夕を前記カートリッジケースに対して前記開口部 を開閉する方向に移動可能に取付けたスライド部材とを備えていて、

前記シャツ夕は、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設けた記録及 び/又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャツ夕板と、 他方の面に設けた記録及 び Z又は再生用の開口部を開閉する第 2のシャツ夕板とに分割されている情報記録 媒体カー卜リッジおいて、

前記スライド部材は、 前記第 1のシャツ夕板を取付ける第 1のスライド部と、 前 記第 2のシャツ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割され、 .

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板は、 前記カートリッジケースの表面又は裏面に重な り合って前記開口部を開閉するシャツ夕本体部と、 該シャツ夕本体部の一端部に前 記第 1 , 第 2のスライド部を取付けるスライド部材取付部を備え、

前記スライド部材取付部は、 前記第 1， 第 2のスライド部を取付けたときに、 該 スライド部に設けた爪係合部に係合する係合爪を備えていることを特徴とする情報 記録媒体カートリッジ。

2 . 前記スライド部材取付部は、 シャツ夕本体部の一端部に略直角に連設され た第 1折曲部と、 該第 1折曲部の先端に前記シャツ夕本体部と重なり合う方向に略 直角に連設された第 2折曲部と、 該第 2折曲部の先端に前記シャツ夕本体部側に向 けて略直角に連設された係合爪とを備えていて、

前記係合爪は、 前記シャツ夕本体部と前記第 2折曲部の間に前記第 1， 第 2のス ライド部を挿入し、 該スライド部の先端面が前記第 1折曲部の内面に当接したとき に、 該スライド部に設けた爪係合部に係合することを特徴とする請求の範囲 1に記 載の情報記録媒体カートリッジ。

3 . 前記スライド部は、 前記スライド部材取付部に挿入したときに、 前記係合 爪が当接し、 該係合爪及び前記第 2折曲部を、 前記シャツ夕本体部から離間する方 向に撓ませる傾斜面を備えていることを特徴とする請求の範囲 2に記載の情報記録 媒体力ートリツジ。

4 . ディスク状の情報記録媒体と、

前記情報記録媒体を収納した力一トリッジケースと、

前記カートリッジケースの表， 裏面に設けた記録及び Z又は再生用の開口部を開 閉するシャツ夕と、

前記シャツタを取付けたスライド部材と、

前記スライド部材を前記カートリッジケースにスライド可能に取付けていて、 前 記シャツタを前記開口部を閉塞する第 1の位置と前記開口部を開放する第 2の位置 との間でスライドさせるガイド機構と、 を備え、

前記ガイド機構は、 前記第 1の位置から前記第 2の位置へのスライド時に前記シ ャッ夕を前記カートリッジケースのシャツ夕スライド面に対して離間方向に移動さ せるシャツタ接離操作部を備えている

ことを特徴とする情報記録媒体カートリッジ。

5 . 前記ガイド機構は、

前記カー卜リッジケースに設けられたカー卜リッジケース側のガイド部と、 前記 スライド部材に設けられたスライド部材側のガイド部と、 からなり、

前記カートリッジケース側のガイド部は、

前記カートリッジケースのスライド部材組付部の内面の対向部に設けられた一対 の凸状のガイド部で構成され、

前記スライド部材側のガイド部は、

前記カートリッジケースのスライド部材組付部に組み付けられるスライド部材の 脚部の外面に設けられていて、 該脚部を前記カートリッジケースのスライド部材組 付部に挿入したときに、 前記一対の凸状のガイド部に係合する一対の凹状のガイド 部で構成されている

ことを特徴とする請求の範囲 4に記載の情報記録媒体カートリッジ。

6 . 前記ガイド機構は、

前記カートリッジケースに設けられたカートリッジケース側のガイド咅 |5と、 前記 スライド部材に設けられたスライド部材側のガイド部と、 からなり、

前記カートリッジケース側のガイド部は、

前記カートリッジケースのスライド部材組付部の内面の対向部に設けられた一対 の凸状の第 1 , 第 2ガイド部と、 これら一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部に隣接し て設けられた一対の凹状の第 3 , 第 4ガイド部と、 で構成され、

前記スライド部材側のガイド部は、

前記カートリッジケースのスライド部材組付部に組み付けられるスライド部材の 脚部の外面に設けられていて、 該脚部を前記カートリッジケースのスライド部材組 付部に挿入したときに、 前記一対の凸状の第 1， 第 2ガイド部に係合する一対の凹 状の第 5 , 第 6ガイド部と、 前記一対の凹状の第 3， 第 4ガイド部に係合する一対 の凸状の第 7 , 第 8ガイド部と、 で構成されている

ことを特徴とする請求の範囲 4に記載の情報記録媒体カートリッジ。

7 . 前記スライド部材の脚部は、

前記スライド部材のスライド方向の一端側に設けられた第 1の脚部と、 前記スラ ィド部材のスライド方向の中央部又は他端側に設けられた第 2の脚部とで構成され ている

ことを特徴とする請求項 6に記載の情報記録媒体カートリッジ。

8 . 前記シャツ夕接離操作部は、

前記凸状の第 1， 第 2ガイド部の対向する内面と、 前記凹状の第 3， 第 4ガイド 部の背反する外面に、 前記第 1の位置において前記シャッ夕を前記カートリッジケ ースのシャツタスライド面に接触させた状態に前記スライド部材を支持する第 1フ ラット面と、 前記第 1の位置から前記第 2の位置へのスライド時に前記シャツ夕を 前記カートリッジケースのシャツタスライド面から離間する方向に前記スライド部 材をスライドさせる勾配面と、 前記第 2の位置において前記シャツ夕を前記カート リッジケースのシャツタスライド面に対して離間させた状態に前記スライド部材を 支持する第 2フラット面を設けることにより構成されている

ことを特徴とする請求の範囲 7に記載の情報記録媒体カー卜リッジ。

9 . 前記凸状の第 1， 第 2ガイド部の勾配面と、 前記凹状の第 3 , 第 4ガイド 部の勾配面とは、 前記スライド部材のスライド方向に対して前記第 1の脚部と第 2 の脚部との間隔と略等しい間隔をもたせた位置に形成されていて、 前記スライド部 材のスライド時に前記第 1の脚部と第 2の脚部を同時に同期させて操作し、 シャツ 夕をカートリッジケースのシャツタスライド面に対して平行状態に維持して移動さ せる

ことを特徴とする請求の範囲 8に記載の情報記録媒体カー卜リッジ。

1 0 . ディスク状の情報記録媒体を収納したカートリッジケースの表， 裏面に 設けた記録及びノ又は再生用の開口部を開閉するシャツ夕と、

前記シャッ夕を前記力一トリッジケースにスライド可能に取付けたスライド部材 とを備えていて、

前記シャツ夕は、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設けた記録及 び Z又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャッ夕板と、 他方の面に設けた記録及 びノ又は再生用の開口部を開閉する第 2のシャツ夕板とに分割され、 前記スライ ド部材は、 前記第 1のシャツ夕板を取付ける第 1のスライド部と、 前記第 2のシャ ッ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割され、

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板は、 前記カートリッジケースの表面又は裏面に重な り合って前記開口部を開閉するシャツ夕本体部と、 該シャツ夕本体部の一端部に設 けられていて、 前記第 1 , 第 2のスライド部を内面に取り付けるスライド部材取付 部を備え、

前記スライド部材取付部は、 記録及び/又は再生装置側のシャツ夕解放部材が係 合するシャツ夕解放部材係合部を備えた情報記録媒体カートリッジであって、 前記シャツ夕解放部材係合部は、 前記シャツ夕板のスライド部材取付部を切り欠 くことにより形成されたシャツ夕側の係合部と、 前記スライド部を切り欠くことに より形成されていて、 前記シャツ夕側の係合部に臨むスライド部材側の係合部と、 で構成されている

ことを特徴とする情報記録媒体カートリッジ。

1 1 . 前記シャッ夕側の係合部の切り欠きは、 前記スライド部材側の係合部の 切り欠きよりも大きく形成されていて、 前記スライド部材側の係合部の切り欠き縁 部が前記シャツ夕側の係合部の切り欠き縁部の内側に露呈している

ことを特徴とする請求の範囲 1 0に記載の情報記録媒体カートリッジ。

1 2 . 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板は、 前記カートリッジケースの表， 裏面に 設けた記録及び/又は再生用の開口部を閉じている状態において前記カートリッジ ケースの厚み方向に重なり合うとともに、 前記シャツ夕解放部材係合部相互も力一 トリッジケースの中央部で重なり合うようになっている

ことを特徴とする請求の範囲 1 0に記載の情報記録媒体カートリッジ。

1 3 . 前記第 1， 第 2のシャツ夕板のシャツ夕解放部材係合部を構成するスラ イド部材側の係合部の切り欠きの少なくとも一方は、 底部を有していて、 前記カー トリッジケースの中央部で重なり合った時に、 前記第 1 , 第 2のシャツ夕板のシャ ッ夕解放部材係合部相互は前記底部で隔成される

ことを特徴とする請求の範囲 1 2に記載の情報記録媒体カートリッジ。

1 4 . ディスク状の情報記録媒体を収納した力一卜リッジケースの表， 裏面に 設けた記録及び/又は再生用の開口部を開閉するシャツ夕と、

前記シャツ夕を前記カー卜リッジケースにスライド可能に取付けたスライド部材 とを備え、

前記シャツ夕は、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設けた記録及 び/又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャツ夕板と、 他方の面に設けた記録及 び/又は再生用の開口部を開閉する第 2のシャツ夕板とに分割され、

前記スライド部材は、 前記第 1のシャツタ板を取付ける第 1のスライド部と、 前 記第 2のシャツ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割されていて、

前記第 1， 第 2のスライド部により前記第 1， 第 2のシャツ夕板をそれぞれ独立 にスライドさせる情報記録媒体カートリッジであって、

前記情報記録媒体カートリッジは、 第 1の記録及び/又は再生装置に挿入すると 該第 1の記録及び/又は再生装置に設けたシャッ夕開放部材が係合して、 該シャッ 夕開放部材により押圧されて前記第 1， 第 2のシャツ夕板を前記開口部を開放する 方向にスライドさせるシャツ夕開放部材係合部と、

第 2の記録及びノ又は再生装置に挿入すると該第 2の記録及びノ又は再生装置に 設けたシャッ夕開放部材が係合して、 該シャツ夕開放部材により力一トリッジの更 なる挿入を阻止する誤挿入阻止部と、

を備えていることを特徴とする情報記録媒体カートリッジ。

1 5 . 前記シャツ夕開放部材係合部は、 前記第 1， 第 2のスライド部の中央部 に設けられている

ことを特徴とする請求の範囲 1 4に記載の情報記録媒体カートリッジ。

1 6 . 前記誤挿入阻止部は、 前記カートリッジケースの前端部に設けられてい る

ことを特徴とする請求の範囲 1 5に記載の情報記録媒体カー卜リッジ。

1 7 . 前記誤挿入阻止部は、 前記シャツ夕を閉じた状態における前記開放部材 係合部の位置を中心にして前記カートリッジケースの前端部の表面側と裏面側の対 称位置に設けられている

ことを特徴とする請求の範囲 1 5に記載の情報記録媒体カートリッジ。

1 8 . ディスク状の情報記録媒体を収納したカートリッジケースの表， 裏面に 設けた記録及び 又は再生用の開口部を開閉するシャツ夕と、

前記シャツ夕を前記カー卜リッジケースにスライド可能に取付けたスライド部材 とを備え、

前記シャツ夕は、 前記カートリッジケースの表， 裏面の一方の面に設けた記録及 び Z又は再生用の開口部を開閉する第 1のシャツ夕板と、 他方の面に設けた記録及 び/又は再生用の開口部を開閉する第 2のシャツ夕板とに分割され、 前記スライ ド部材は、 前記第 1のシャツ夕板を取付ける第 1のスライド部と、 前記第 2のシャ ッ夕板を取付ける第 2のスライド部に分割され、

前記第 1 , 第 2のシャツ夕板は、 前記力一卜リッジケースの表面又は裏面に重な り合って前記開口部を開閉するシャツ夕本体部と、 該シャツ夕本体部の一端部に設 けられていて、 前記第 1， 第 2のスライド部を内面に取り付けるスライド部材取付 部を備え、

前記スライド部材のスライド方向の端部を、 前記シャツ夕のスライド部材取付部 の端部から突出させて、 この突出した端部に、 記録及び/又は再生装置側のシャツ 夕開放部材が係合するシャツタ開放部材係合部を設けた

ことを特徴とする情報記録媒体カー卜リッジ。

1 9 . 前記シャツ夕開放部材係合部は、 前記スライド部材と一体に合成樹脂に より形成されている

ことを特徴とする請求の範囲 1 8に記載の情報記録媒体力一トリッジ。

2 0 . 前記シャツ夕のスライド部材取付部の端部から突出したシャツ夕開放部 材係合部のスライド方向の側縁は、 前記第 1， 第 2のシャツ夕板のシャツ夕本体部 のスライド方向の側縁よりも内側に位置している

ことを特徴とする請求の範囲 1 9に記載の情報記録媒体力一トリッジ。

2 1 . 前記スライド部材の長さは、 前記シャツ夕板のシャツ夕本体部の幅と略 同一の長さに形成され、 前記スライド部材取付部の幅は、 シャツ夕本体部の幅より も小幅に形成されている

ことを特徴とする請求の範囲 2 0に記載の情報記録媒体カートリッジ。