明細書 プロペラファンおよびプロペラファンの成形用金型ならぴに流体送り装置 技術分野
本発明は駆動モータと共に送風機を構成するプロペラファンと、 該プロペラフ アンの成形用の金型と、 上記送風機を備えた空気調和機の室外機、 空気清浄機、 加湿機、 除湿機、 扇風機、 ファンヒータ、 冷却装置、 換気装置といった流体送り 装置に関するものである。 背景技術
従来より、 送風機や冷却機にプロペラファンが使用されている。 例えば、 エア コンの室外機には冷却用のプロペラファンが付設してある。
上記の冷却用のプロペラファンは従来にあっては、 回転時の騒音が大きく、 効 率が悪いという問題があった。 そこで、 騒音を低下させるには風量を少なくすれ ばよいが、 これだと、 冷却効果が充分に発揮できないという問題がある。
また、 重量が大きく、 このため製作コストがかかるだけでなく、 送風機起動時 に駆動モータに大きな負荷がかかるという問題もあった。 そこで、 プロペラファ ンを軽量化するには、 単純には羽根の厚みを薄くすれば良い。 し力 し、 単純に羽 根の厚みを薄くした場合、 翼面から流れが剥離しやすくなり騒音が増加するだけ でなく、 羽根の剛性も低下し、 送風機動作時に遠心力のため羽根が変形してファ ンの軸方向の高さが減少し、 風量が劣化するという問題が生じる。
また、 羽根部根元付近の強度が小さく、 このため送風機が突風にさらされた場 合ファンが高速回転し、 その遠心力によりファンが破損するという問題もあつた。 そこで、 プロペラファンの強度を増加させるには、 単純には羽根部根元の厚みを 部分的に厚くすれば良い。 しかし、 単純に羽根部根元の厚みを部分的に厚くした 場合、 製作時の冷却時間が大幅に増加し、 コストが上がるという問題が生じる。 発明の開示
本発明は上記従来例の問題点に鑑みてなされたものであり、 本発明の 1つの目 的は、 高風量、 高効率、 低騷音を実現できるプロペラファン、 その成形用の金型 および高風量、 高効率、 低騒音を実現できる流体送り装置を提供することにある。 本発明の他の目的は、 高風量、 高効率、 低騒音、 軽量低コストを実現できるプ 口ペラファン、 その成形用の金型および高風量、 高効率、 低騒音、 軽量低コスト を実現できる流体送り装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、 高風量、 高効率、 低騒音、 軽量低コスト、 強度ァ ップを実現できるプロペラファン、 その成形用の金型おょぴ高風量、 高効率、 低 騒音、 軽量低コス ト、 強度アップを実現できる流体送り装置を提供することにあ る。
本発明のプロペラファンは、 プロペラファンの回転軸を z軸とする円柱座標系 における座標を (r、 Θ z ) としたときに、 下記の表 3およぴ表 4に表される r座標値、 Θ座標値および z座標値により規定される曲面形状をプロペラファン の羽根表面のベース形状とし、
Z.Z.Z.S0/l0df/X3d 0S6蒙 0 OAV
上記ベース形状を r、 0および z方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小し て得られる曲面により、 プロペラファンの羽根の表面を構成する。
表 3および表 4において、 rはプロペラファンの回転軸を z軸とする円柱座標 系の半径方向における無次元 r座標を示し、 Θはプロペラファンの回転軸を z軸 とする円柱座標系の周方向における無次元 0座標を示し、 zはプロペラファンの 回転軸を z軸とする円柱座標系の軸方向 (高さ方向) における無次元 z座標を示 している。
また、 各列の上段 (z u) はプロペラファンの負圧面側 (吸込み側) の座標値、 下段 (z d) は正圧面側 (吹出し側) の座標値である。 表 3は rが 0.4〜0.95 の 範囲で且つ Θが 0.042〜1 の範囲における Zの無次元座標値を示し、 表 4は羽根 の外縁部の r、 6、 zの無次元座標値を示している。 なお、 表 1は表 3と同内容、 表 2は表 4と同内容である。
さらに、 本発明の変換式により算出された座標値の ±5%の範囲内の値は、 誤 差範囲のものとして本発明の座標値と等価のものであると解釈されるべきである。 つまり、 本発明の変換式により算出された座標値の ±5%の範囲内の座標値によ つて規定される形状は、 本発明の技術的範囲に属するものと角军釈されるべきであ る。
また、 表 1〜4に示す各座標値を一律に変換して得られる座標値で規定される 形状も、 本発明のベース形状と均等の範囲内にあるものと解釈されるべきである。 本発明の 1つの局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロペラ ファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記ベース形状を r、 0および z 方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小して得られる曲面により構成される。 本発明のプロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを h、 前記羽 根の展開角を λとしたとき、 羽根における吸込み側の表面を規定する!:、 0、 ζ 座標 {τν θ ν ζ τ J および羽根における吹出し側の表面を規定する r、 Θ、 Z 座標 (rv θ ν z l d) は、 表 3および表 4に示す 3次元座標値を用いて下記の変 換式 (7) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (r ν θν z l u) および座標 (Γ ι, θ1} z l d) により規定される曲面により構成され る。
なお、 このように変換式を用いてベース形状の形態を変化させる場合にも、 表
3および表 4に示す 3次元座標値を一律に変換して得られる座標値を用いて、 同 一結果を得ることが可能である。 よって、 力かる変換された座標値を用いて算出 された座標値であっても、 下記の各変換式によって算出できる限り、 本発明の技 術的範囲に属するものと解釈されるべきである。
r , = a X r + b (mm)
Θ != c X Θ + d (deg) 、
z i u= e u X z u+ f u (mm)
= e , X z f (mm)
(a , c , e u, e d :比例係数、 b, d, f u, 二定数)
但し、 (7)
a =D/2
b = 0
c = λ
d :任意
h = e u≥ e d
f u≥ f d:任显
本発明の他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロペラフ アンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記の変換式 (7) により得られた 座標 (Γ ι, θ 1; z l u) および座標 0 z l d) により規定される曲面で構成 される。
プロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根枚数を nと したとき、 羽根における吸込み側の表面を規定する r、 Θ、 z座標 (r 1} θ , ζ lu) および羽根における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 ( τ ν θ ν ζ ld) は、 表 3およぴ表 4に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (8) によ り得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 ( , , z l u) お よび座標 (r L, θ ν z ld) により規定される曲面で構成される。
r ! = a X r + b (mm)
(
但し (8)
f u≥ f d:任.思
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記の変換式 (8) により得 られた座標 ( r 1} θ 1} z lu) および座標 ( , 0 z l d) により規定される曲面 で構成される。
プロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを hとしたとき、 羽根 における吸込み側の表面を規定する r、 θ、 ·ζ座標 ( τ ν θ ζ lu) および羽根 における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 (r 1} θχ, z ld) は、 上記表 3お ぴ表 4に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (9) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 ( τ θ ν z lu) および座標 ( r θ ν ζ ι ά) により規定される曲面で構成される。
r 1= a X r + b (mm) 、
Θ x= c X θ + d (deg)
z , = e uX z u+ f u (ram)
z l d= e dX z d+ f d (ram)
(a , c , e u, e d :比例係数、 b, d, f u, ί d:定数)
但し、 (9)
= D/2
b = 0
2400 h
c = x—
7 D d :任意
h = e u≥ e d
f u f d:任意
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (9) により得ら れた座標 (!:ぃ ,? ^) および座標 ( τ ν θ ν z l d) により規定される曲面で 構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根の展開角を Lとしたとき、 羽根 における吸込み側の表面を規定する r、 θ、 Ζ座標 ( r1} θ15 z lu) および羽根 における吹出し側の表面を規定する!:、 θ、 Ζ座標 ( r 15 θ15 z l d) は、 表 3お よび表 4に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 0) により得られる。 そ して、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (Γ χ, θ :, z lu) および座標 ( い θ ν z l d) により規定される曲面で構成される。
r 1= a X r + b (mm)
(
h = e . ≥ e
f u≥ f d:任意
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (10) により得 られた座標 (r^ e^ z ^) および座標 (ι^, ^, ζ ^) により規定される曲面 で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根枚数を nとしたとき、 羽根にお ける吸込み側の表面を規定する r、 Θヽ z座標 (r i, 61> Ζ ΐυ) および羽根にお ける吹出し側の表面を規定する r、 Θ、 z座標 (Γ ι, 0ぃ 2 1 (1) は、 表 3および 表 4に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 1) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (T lt θ1} z lu) および座標 (Γ ^, ζ d) により規定される曲面で構成される。
X r + b (mm)
(
のう
h = e„≥ e H
任思
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (1 1) により得 られた座標 い ^, Ζ ^) および座標 ( , ^, 2 ^) により規定.される曲面
で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 プロペラファンの軸方向である z方向の高さを hとしたとき、 羽根に おける吸込み側の表面を規定する!:、 θ、 ζ座標 ( , ^, 2 ^) および羽根に おける吹出し側の表面を規定する r、 Θ、 z座標 (Γ ι, 0ぃ z ld) は、 表 3およ び表 4に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 2) により得られる。 そし て、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 ( r θ ν z l u) および座標 ( τ ν θ ν ζ ld) により規定される曲面で構成される。
r != a X r + b (ram)
(
のう
d :任意
h= e u≥ e d 本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ へラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (1 2) により得 られた座標 ( τ θ ν z lu) および座標 ( τ θ ν ζ 1 ά) により規定される曲面 で構成される。
本発明の流体送り装置は、 上述のいずれかのプロペラファンと、 該プロペラフ アンを駆動する駆動モータとを有する送風機を備える。
本発明のプロペラファンは、 プロペラファンの回転軸を Z軸とする円柱座標系 における座標を (r、 Θ、 z ) としたときに、 下記の表 2に表される r座標値、 Θ座標値および z座標値により規定される曲面形状をプロペラファンの羽根表面 のベース形状とし、
o
Sん 2Ό = Λ Ή jji
上記ベース形状を r、 Θおよび ζ方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小し て得られる曲面により、 プロペラファンの羽根の表面を構成する。
表 1 0 2において、 rはプロペラファンの回転軸を z軸とする円柱座標系の半 径方向における無次元 r座標を示し、 Θはプロペラファンの回転軸を z軸とする 円柱座標系の周方向における無次元 0座標を示し、 Zはプロペラファンの回転軸 を z軸とする円柱座標系の軸方向 (高さ方向) における無次元 z座標を示してい る。
また、 各列の上段 (z u) はプロペラファンの負圧面側 (吸込み側) の座標値、 下段 (z d ) は正圧面側 (吹出し側) の座標値である。 表 1 0 2は r力 S 0. 3〜 0. 95の範囲で且つ Θが 0. 042〜1の範囲における zの無次元座標値を示している。 なお、 表 1 0 1と表 1 0 2は同内容である。
さらに、 本発明の変換式により算出された座標値の士 5 %の範囲内の値は、 誤 差範囲のものとして本発明の座標値と等価のものであると解釈されるべきである。 つまり、 本発明の変換式により算出された座標値の土 5 %の範囲内の座標値によ つて規定される形状は、 本発明の技術的範囲に属するものと解釈されるべきであ る。
また、 表 1 0 2に示す各座標値を一律に変換して得られる座標値で規定される 形状も、 本発明のベース形状と均等の範囲内にあるものと解釈されるべきである。 本発明の 1つの局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロペラ ファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記ベース形状を!:、 Θおよび z 方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小して得られる曲面により構成される。 本発明のプロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを]!、 羽根の 展開角を; Iとしたとき、 羽根における吸込み側の表面を規定する r、 0、 z座標 ( r 1} θ z l u) および羽根における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 ( rい Θい ζ d) は、 表 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 0 7 ) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 ( τ θ ,, z , J および座標 ( r θ ν z l d) により規定される曲面により構成される。
なお、 このように変換式を用いてベース形状の形態を変化させる場合にも、 表 2に示す 3次元座標値を一律に変換して得られる座標値を用いて、 同一結果を得
ることが可能である。 よって、 力かる変換された座標値を用いて算出された座標 値であっても、 下記の各変換式と同等の式によって算出できる限り、 本発明の技 術的範囲に属するものと解釈されるべきである。
V
但し …( ァ)
h = e ,≥ e Λ
f u≥ f d :任意 -一 本発明の他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロペラフ アンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記の変換式 (1 0 7) により得ら れた座標 い , z lu) および座標 (r 1} θ ν z ld) により規定される曲面で 構成される。
プロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根枚数を nと したとき、 羽根における吸込み側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 (τ ν θ ν ζ lu) および羽根における吹出し側の表面を規定する!:、 θ、 ζ座標 (r θ ζ ld) は、 表 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 0 8) により得ら れる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (r !, θ 1} z lu) および座 標 い 0ぃ z l d) により規定される曲面で構成される。
r ! = a X r + b (mm)
(
但し (108)
h = e u≥ e d 本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記の変換式 (1 0 8) によ り得られた座標 ( , 0ぃ Z lu) および座標 (r , z l d) により規定される 曲面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを hとしたとき、 羽根 における吸込み側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 ( r θ ν z lu) および羽根 における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 ( r1; θ 1} z ld) は、 上記表 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 0 9) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (r1} θ z lu) および座標 ( r v θ ν Z l d) により規定される曲面で構成される。
(
2400 h
c = x一
7 D d :任意
h = e u≥ e d
f u≥ f d:任思
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部 の表面が、 上記変換式 (1 0 9) により 得られた座標 (rい 6い z l u) および座標 (ι^, ^, ζ ^) により規定される曲 面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根の展開角を; Iとしたとき、 羽根 における吸込み側の表面を規定する r、 6、 z座標 ( , 0 Z lu) および羽根 における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 ( r15 θν ζ ld) は、 表 1 0 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 1 0) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (r15 θ 1} z lu) および座標 { v B v z x d) により規定される曲面で構成される。
r! = a X r + b (mm)
d :任意
h = e , ≥
f u≥ f d
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (1 1 0) により 得られた座標 (rい Θい z lu) および座標 ( , 0ぃ z ld) により規定される曲 面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根枚数を nとしたとき、 羽根にお ける吸込み側の表面を規定する r、 Θ、 z座標 (ι^, ^, ζ ^) および羽根にお ける吹出し側の表面を規定する r、 0、 Z座標 (Γ ι, 0 z l d) は、 表 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 1 1) により得られる。 そして、 プロぺ ラファンの羽根の表面は、 座標 ( r θ χ> z lu) および座標 0い z l d) に より規定される曲面で構成される。
r 1 = a X r + b (ram)
Θ != c X Θ + d (deg) 、
z , , = e„ X z„ + f (mm)
d- e d X z d+ f d (mm)
(a , c , e u! e d:比例係数、 b, d, f u, f d 定数)
のうち、 a =— D(l-v) (111)
29 ' b =_¾(l-v)x0.275+-^
29 ' 2 c = 3 6 0/n
ά :任意
h = e u≥ e d
f u≥ f d: f±,a
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (1 1 1) により 得られた座標 (rい Θい z lu) および座標 ( τ ν θ ν z ld) により規定される曲
面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 プロペラファンの軸方向である z方向の高さを hとしたとき、 羽根に おける吸込み側の表面を規定する r、 Θ、 z座標 (r15 および羽根に おける吹出し側の表面を規定する r、 Θ、 z座標 ( r 1} Θ x, z ld) は、 表 102 に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (1 12) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (Γ ι, θ z lu) および座標 (r1; θν ζ ! d) により規定される曲面で構成される。
r! = a X r + b (mm)
(
のう
d :任意
h = e u≥ e d
f u= f d:任. 、
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ へラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (112) により 得られた座標 (r1} 0い Z lu) および座標 (r θ ζ ^) により規定される曲 面で構成される。
本発明の流体送り装置は、 上述のいずれかのプロペラファンと、 該プロペラフ 了ンを駆動する駆動モータとを有する送風機を備える。
本発明のプロペラファンは、 プロペラファンの回転軸を Z軸とする円柱座標系 における座標を (r、 θ、 ζ ) としたときに、 下記の表 2 0 2に表される r座標 値、 Θ座標値および Z座標値により規定される曲面形状をプロペラファンの羽根 表面のベ ス形状とし、
上記ベース形状を r、 0および z方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小し て得られる曲面により、 プロペラファンの羽根の表面を構成する。
表 2 0 2において、 rはプロペラファンの回転軸を z軸とする円柱座標系の半 径方向における無次元 r座標を示し、 Θはプロペラファンの回転軸を z軸とする 円柱座標系の周方向における無次元 座標を示し、 zはプロペラファンの回転軸 を z軸とする円柱座標系の軸方向 (高さ方向) における無次元 z座標を示してい る。
また、 各列の上段 (z u) はプロペラファンの負圧面側 (吸込み側) の座標値、 下段 (z d ) は正圧面側 (吹出し側) の座標値である。 表 2 0 2は r力 S 0. 3〜 0. 95の範囲で且つ Θが 0. 042〜1の範囲における zの無次元座標値を示している。 なお、 表 2 0 1は表 2 0 2と同内容である。
さらに、 本発明の変換式により算出された座標値の ± 5 %の範囲内の値は、 誤 差範囲のものとして本発明の座標値と等価のものであると解釈されるべきである。 つまり、 本発明の変換式により算出された座標値の土 5。/oの範囲内の座標値によ つて規定される形状は、 本発明の技術的範囲に属するものと解釈されるべきであ' る。
また、 表 2 0 2に示す各座標値を一律に変換して得られる座標値で規定される 形状も、 本発明のベース形状と均等の範囲内にあるものと解釈されるべきである。 本発明の 1つの局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロペラ ファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記ベース形状を]:、 0および z 方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小して得られる曲面により構成される。 本発明のプロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根の 展開角をえとしたとき、 羽根における吸込み側の表面を規定する r、 6、 z'座標 ( r 6ぃ z l u) および羽根における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 Ζ座標 ( r 1; θ 1} z l d) は、 表 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (2 0 7 ) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (!:ぃ , ェ u) および座標 ( r 1; θ ν z l d) により規定される曲面により構成される。
なお、 このように変換式を用いてベース形状の形態を変化させる場合にも、 表 2に示す 3次元座標値を一律に変換して得られる座標値を用いて、 同一結果を得
ることが可能である。 よって、 かかる変換された座標値を用いて算出された座標 値であっても、 下記の各変換式によって算出できる限り、 本発明の技術的範囲に 属するものと解釈されるべきである。
(
但し (207)
本発明の他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロペラフ アンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記の変換式 (2 0 7) により得ら れた座標 ( 0い z lu) および座標 ( r 1} θ 1} z l d) により規定される曲面で 構成される。
プロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根枚数を nと したとき、 羽根における吸込み側の表面を規定する!:、 θ、 Ζ座標 ( , 0ぃ Ζ lu) および羽根における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 (r θν ζ ld) は、 表 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (2 0 8) により得ら れる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (r 1} θν z l u) および座 標 (r ^ Z ) により規定される曲面で構成される。
r != a X r + b (ram)
Θ != c X Θ + d (deg)
z lu=euX zu+ f (mm)
z ld= e dX z d+ f (ram)
( a, c, e u, e d:比例係数、 b , d , f u, f d:定数)
伹し、 V'(208) a =D/2
b = 0
c = 36 O/n
d :任意
h= e u≥ e d
f u≥ f d:任 ,、 j
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記の変換式 (208) によ り得られた座標 ぃ , および座標 , z ld) により規定さ'れる 曲面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 軸方向である z方向の高さを hとしたとき、 羽根 における吸込み側の表面を規定する!:、 Θ、 z座標 ( τ ν θ ν z lu) および羽根 における吹出し側の表面を規定する!:、 θ、 ζ座標 ( τ ν θ υ z ld) は、 上記表 202に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (209) により得られる。 そ して、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (Γ ι, θ1} z lu) および座標 (r θχ, z ld) により規定される曲面で構成される。
(
2400 h
c = x—
7 D d :任意
h= e u≥ e d
:任意
本努明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (20 9) により 得られた座標 (^, , Z lu) および座標 (!: , z l d) により規定される曲 面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるポ ス比を v、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根の展開角を Lとしたとき、 羽根 における吸込み側の表面を規定する!:、 θ、 Ζ座標 ( , 0ぃ z lu) および羽根 における吹出し側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 (!:ぃ Z ld) は、 表 2 0 2に示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (2 1 0) により得られる。 そして、 プロペラファンの羽根の表面は、 座標 (rい θν z lu) および座標 (rい θν ζ 1 d) により規定される曲面で構成される。
(
c = λ
d :任意
h = e u≥ e d
:任意
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (210) により 得られた座標 ( !: ぃ , ^) および座標 ( , により規定される.曲 面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 軸方向である z方向の高さを h、 羽根枚数を nとしたとき、 羽根にお ける吸込み側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 (r15 θ z lu) および羽根にお ける吹出し側の表面を規定する!:、 θ、 Ζ座標 Θい z ld) は、 表 202に 示す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (21 1) により得られる。 そして、 プ 口ペラファンの羽根の表面は、 座標 (ι^, θ ζ ^) および座標 (r 0 Z l d) により規定される曲面で構成される。
r 1=a X r + b (ram)
θ != c X θ + d (deg)
(
のう (211)
h= e u≥ e d
f u≥ f d:任思
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (21 1) により 得られた座標 0 z lu) および座標 (r15 θχ, z ld) により規定される曲
面で構成される。
プロペラファンの直径を D、 プロペラファンの径とボス部の径との比であるボ ス比を v、 プロペラファンの軸方向である z方向の高さを hとしたとき、 羽根に おける吸込み側の表面を規定する r、 θ、 ζ座標 (r 15 θ1} z lu) および羽根に おける吹出し側の表面を規定する r、 Θ、 Z座標 (Γ ι, 0 z l d) は、 表 2に示 す 3次元座標値を用いて下記の変換式 (2 1 2) により得られる。 そして、 プロ ペラファンの羽根の表面は、 座標 (rx, θ,, z lu) および座標 ( , , z l d) により規定される曲面で構成される。
(
のう
本癸明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用の金型においては、 プロ ペラファンの羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記変換式 (2 1 2) により 得られた座標 (Γ ι, G z ^) および座標 (r1} θν z l d) により規定される曲 面で構成される。
本発明の流体送り装置は、 上述のいずれかのプロペラファンと、 該プロペラフ 了ンを駆動する駆動モータとを有する送風機を備える。
図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の実施例 1のプロペラファンの前面図である。
図 2は、 本発明の実施例 1のプロペラファン (負圧面側) の斜視図である ό 図 3は、 本発明の実施例 1のプロペラファン (正圧面側) の斜視図である。 図 4は、 比較例 1のプロペラファンの前面図である。
図 5は、 比較例 1のプロペラファン (負圧面側) の斜視図である。
図 6は、 比較例 1のプロペラファン (正圧面側) の斜視図である。
図 7は、 本発明のプロペラファン成型用の金型の部分断面側面図である。
図 8 Αおよび図 8 Cは、 本発明の流体送り装置の側面図であり、 図 8 Bは本発 明の流体送り装置の正面構成図である。
図 9は、 本発明の流体送り装置の送風機の 1実施形態の斜視図である。
図 1 0は、 本発明の流体送り装置の送風機の 1実施形態の斜視図である。
図 1 1は、 本発明の実施例 2 1のプロペラファンの前面図である。
図 1 2は、 本発明の実施例 2 1のプロペラファン (負圧面側) の斜視図である。 図 1 3は、 本発明の実施例 2 1のプロペラファン (正圧面側) の斜視図である。 図 1 4は、 比較例 4のプロペラファンの前面図である。
図 1 5は、 比較例 4のプロペラファン (負圧面側) の斜視図である。
図 1 6は、 比較例 4のプロペラファン (正圧面側) の斜視図である。
図 1 7は、 本発明のプロペラファン成型用の金型の部分断面側面図である。 図 1 8 Aおよび図 1 8 Cは、 本発明の流体送り装置め側面図であり、 図 1 8 B は本発明の流体送り装置の正面構成図である。
図 1 9は、 本発明の流体送り装置の送風機の他の実施形態の斜視図である。 図 2 0は、 本発明の流体送り装置の送風機のさらに他の実施形態の斜視図であ る。
図 2 1は、 本発明の実施例 4 1のプロペラファンの前面図である。
図 2 2は、 本発明の実施例 4 1のプロペラファン (負圧面側) の斜視図であ る。
図 2 3は、 本発明の実施例 4 1のプロペラファン (正圧面側) の斜視図であ
る。
図 2 4は、 比較例 7のプロペラファンの前面図である。
図 2 5は、 比較例 7のプロペラファン (負圧面側) の斜視図である。
図 2 6は、 比較例 7のプロペラファン (正圧面側) の斜視図である。
図 2 7は、 本発明のプロペラファン成型用の金型の部分断面側面図である。 図 2 8 Aおよぴ図 2 8 Cは、 本発明の流体送り装置の側面図であり、 図 2 8 B は本発明の流体送り装置の正面構成図である。
図 2 9は、 本発明の流体送り装置の送風機のさらに他の実施形態の斜視図で ある。
図 3 0は、 本発明の流体送り装置の送風機のさらに他の実施形態の斜視図で める。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明に係るプロペラファン、 プロペラファン成形用の金型おょぴ流体 送り装置の実施の形態について、 図 1から図 3 0を用いて説明する。
図 1に、 本発明のプロペラファン 1の前面図を示す。 本発明のプロペラファン 1は例えばガラス繊維入り A S樹脂等の合成樹脂により一体成形されたものであ る。 プロペラファン 1の直径 D = 4 0 O mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 1 4 O mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角え = 1 2 0度 (deg) 、 ボス比 v = 0 . 3 5 (ボス径 V D = 1 4 O ram) であり、 ボス部 2の周囲に 3枚の羽根 3を放射 状に一体に設けている。
そして、 本発明においては、 特定の座標値により規定されるベース形状を基に してプロペラファン 1の羽根 3の表面形状を得ることを重要な特徴としている。 すなわち、 ベース形状における各座標値を r, Θ , z方向にそれぞれ所定の変換式 により変換して得られる座標値によって規定される曲面形状を、 プロペラファン 1の羽根 3の表面の形状とする。
本発明のベース形状は、 典型的には前述の表 3およぴ表 4に示す座標値により 規定されるものである。 し力ゝし、 前述の表 3および表 4に示す座標値に所定の係 数を乗ずる等してこの座標値を一律に変換して得られる座標値により規定される
形状も、 本発明のベース形状と等価なものであると解釈されるべきである。 プロペラファン iの回転軸を z軸とする円柱座標系で表記するとき、 羽根 3の 負圧面側表面の座標 (τ ν θν z lu) および羽根 3の正圧面側表面の座標 (!: θ ν ζ 1 ά) を、 表 3、 表 4に示す無次元表記された 3次元座標値を下記の変換式 1 3で変換して得られる座標値により規定される曲面、 すなわち、 表 5、 表 6示 す座標値により特定される曲面で構成する。
なお、 該曲面は、 各座標の座標値の ± 5%の範囲内にある座標値により特定さ れるものであってもよい。 また、 前述の表 3および表 4に示す座標値を一律に変 換して得られる座標値を用いて表 5、 表 6に示す座標値を得ることは可能である と考えられるが、 この場合には、 変換式 1 3を若干変形するだけで対応できるの で、 本発明と均等の範囲内の変形であると解釈されるべきである。
r■, = a X r + b (mm;
(
伹し
e u= e d=h= 1 40
f u= f d = 0
οε
LLL^O/lOdT/lDd 0S6 0 OAV
Μ τε
LLLSO/Wdf/lJd 0S6Z0/Z0 OAV
図 1には円柱座標系]:、 Θを一点鎖線により示してある。 なお、 z軸は図 1に は図示していないが、 z軸は図 1においてプロペラファン 1のボス部 2の回転中 心 0を通り且つ紙面に対して垂直な線 (つまりプロペラファン 1の回転軸芯と重 なる線) である。
図 1には、 プロペラファン 1の羽根 3に対して r方向に 80瞧〜 190mraの範囲を lOmra間隔で分割した線を引き、 0方向に 0deg〜125degの範囲を 5deg間隔で分 割した線を引き、 各交点における zの座標値を表 5に示している。 但し、 各列の 上段はプロペラファンの負圧面側 (吸込み側) の値を示し、 下段は正圧面側 (吹 出し側) の値を示している。 また、 0が 0deg〜125deg の範囲における羽根 3の 外縁部の r 、 Θ、 zのそれぞれの座標値を表 6に示している。
なお、 羽根 3の肉厚は羽根 3の付け根部分で厚くなつている。 また、 羽根 3の 表面の形状は平滑な形状であってもよく、 溝や突起、 ディンプル状などの回凸が 設けてあってもよい。 また、 羽根 3の後縁は鋸歯のような形状になっていてもよ レヽ。 なお、 各変換式において、 d :任意、 および、 f u = f d:任意とあるのは、 dおよび f u = f dをいくらに選んでも、 プロペラファンの形状は全く同一のも のができる為である。
また、 本発明のプロペラファン 1は、 A B S (acrylonitrile-butadiene- styrene) 樹脂やポリプロピレン (P P ) 等の合成樹脂により一体成形されてい てもよく、 マイ力等を含み、 強度を増加させた合成樹脂により一体成形されてい てもよく、 或いは一体成形されていなくてもよい。
図 7に、 図 1に示すプロペラファン 1を形成するためのプロペラファン成形用 の金型 4の一例を示す。 金型 4は、 図 7に示されるように、 プロペラファン 1を 合成樹脂により成形するための金型であって、 固定側金型 5と、 可動側金型 6と を有する。
そして、 両金型 5 , 6により規定されるキヤビティ形状を、 プロペラファン 1 の形状と略同一とする。 上述の固定側金型 5における羽根 3の表面を形成する部 分の金型表面の座標 ( r 0 Z i J 、 および可動側金型 6における羽根 3の表 面を形成する部分の金型表面の座標 ( r 1} θ ν z l d) は、 表 3、 表 4に示す無次 元表記された 3次元座標値を下記の変換式 1 4で変換して得られる。
r α = a X r + b (ram) (
但し
f = f =0
すなわち、 固定側金型 5および可動側金型 6は、 それぞれ表 5、 表 6に示す座 標値により特定される曲面部分を有する。 なお、 この場合にも、 各曲面は、 各座 標値の ± 5 %の範囲内にある座標値により特定されてもよい。
ここで、 金型の上記曲面形状の寸法は、 成形収縮を考慮した上で決定してもよ い。 この場合には、 成形収縮後に上記表 5、 表 6に示す 3次元座標値の ± 5 %の 範囲内の座標値で特定される 3次元曲面の羽根 3を有するプロペラファン 1が形 成されるように、 上記座標データに、 成形収縮、 反り、 変形を考慮した補正を行 つて成形金型 4を形成してもよく、 本発明の成形金型にはこれらが含まれるもの である。
また、 本実施の形態におけるプロペラファン成型用の金型 4は、 図 7に示すよ うにプロペラファン 1の負圧面側表面を固定側金型 5にて形成し、 プロペラファ ン 1の正圧面側表面を可動側金型 6にて形成するものであるが、 プロペラファン 1の正圧面側表面を固定側金型 5にて形成し、 プロペラファン 1の負圧面側表面 を可動側金型 6にて形成しても良い。
以下本発明の実施例と比較例について具体的に説明する。
(実施例 1 )
図 1に示す、 直径 D = 4 0 0 mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 1 4 0 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 1 2 0 deg、 ボス比 v = 0 . 3 5 (ボス径 v D = 1 4 O mm) のプロペラファン 1を、 羽根の表面が上記表 5、 表 6で示す 3 次元曲面となるように形成した。 なお、 図 2と図 3に、 本実施例 1におけるプロ ペラファン 1の斜視図を示す。
(実施例 2 )
直径 D = 4 0 O mm, 軸方向 (z方向) の高さ h = 1 5 4 mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 1 2 O deg、 ボス比 v = 0 . 3 5 (ボス径 v D = 1 4 0 m m) のプロペラファン 1の羽根表面を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記 された 3次元座標の曲面を下記の変換式 1 5により変換して成る曲面、 すなわち、 表 7および表 8により特定される 3次元曲面となるように形成した。
9£
0=p J =n J
(SI)
(画) q +ュ x B = 1ュ
Z,Z,Z,S0/T0df/X3d 0S6Z0/Z0 OAV
98
. !r
LLLSO/lOdt/Ud 0S6 0 ΟΛ\
(実施例 3)
直径 D=400mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 147 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 120 deg、 ボス比 v = 0.35 (ボス径 v D = 140 m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 16により変換して成る曲面、 すなわち、 表 9およ び表 10により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r τ = a X r + b (ram;
Θ != c X Θ + d (deg) 、
z i u= e u :>: z u + f u (mm)
= e ,X z d (mm)
V a , c , e u, e d:比例係数、 b, d 定数)
伹し、 (16)
a =D/2 = 400/2 = 200
b = 0
c = 2 = 360/n= 120
d = 0
eu=ed = h= l 47
f „ = f ,=0
実施例 3
(mm)
直径 D= 400
高さ h= 147
展開角 λ= 120
ボス比 0.35
表 9
実施例 3
^
O
表 10
(実施例 4)
LLLSO/lOdT/lDd
(実施例 5)
直径 D = 40 Omm、 軸方向 (z方向) の高さ h =l 26 mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 12 Odeg、 ボス比 v = 0.35 (ボス径 vD=140m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 18により変換して成る曲面、 すなわち、 表 13、 表 14により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (mm)
但し (18)
eu=ed=h=l 26
鍵 i;:
oot' =a
(uiui)
(3叩)
実施例 5
表 14
(実施例 6)
直径 D = 40 Omm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 112 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 120 deg、 ボス比 v = 0.35 (ボス径 vD=140m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 19により変換して成る曲面、 すなわち、 表 15、 表 16により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し (19)
e , = e h 2
0
o
9i
ο?ι =r mm
=M ^
9 mmm
Z.Z.Z.S0/l0df/X3d
(実施例 7)
直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=126mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角え = 108deg、 ボス比 V = 0. 35 (ボス径 vD = 140m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 20により変換して成る曲面、 すなわち、 表 17、 表 18により特定される 3次元曲面となるように形成した。
伹し
d = 0
e u= e d = h 26
= f d=o
実施例
(mm)
直径 D= 400
高さ h= 126
展開角 λ= 108
ポス比 = 0.35
表 Π
LLLSO/lOdT/lDd
(実施例 8)
直径 D=400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=140nmi、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 9 Odeg、 ボス比 v = 0. 35 (ボス径 vD= l 40m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 21により変換して成る曲面、 すなわち、 表 19、 表 20により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r 4- b (mm)
θ != c X θ + d (deg)
z i u= e u X z u+ f u (ram)
z ! d= e d X z d+ f d (mm)
(a, c, eu, ed :比例係数、 b, d, f u, f d:定数) |
但し、
a=D/2 = 400/2 = 200 "'(21) b = 0
c = λ = 90
d = 0 ノ
e„ = e h= 140
f = f 0
LSO/lOdf/lDd 0S6 0 OAV
Ftr
.IZ,S0/T0df/X3d 0S6Z0/Z0 OAV
(実施例 9)
直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h= 140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 1 3 2deg、 ボス比 v = 0. 3 5 (ボス径 v D = 1 40m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 22により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 1、 表 22により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (mm;
(
伹し
'(22)
f = f , = 0
LLLSO/lOdt/Ud
(実施例 10)
直径 D = 400mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 140 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; I = 12 Odeg、 ボス比 v = 0. 275 , (ボス径 v D= 110 mm) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3 次元座標の曲面を下記の変換式 23により変換して成る曲面、 すなわち、 表 23、 表 24により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r J = a X r + b (mm;
θ != c X θ + d (deg)
(
伹し
d = 0
eu=eM = h= l 40
09
L ^O/WdT/l d
(実施例 1 1)
直径 D=40 Omm、 軸方向 ( 方向) の高さ h = 1 1 2 mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 L= l 20deg、 ボス比 v = 0. 3 5 (ボス径 vD= 140m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 24により変換して成る曲面、 すなわち、表 25、 表 26により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r -I- b (ram)
(
但し
e d= 1 06. 4
実施例 11
表 25
LLLSO/lOdt/Ud
(実施例 12)
直径 D = 40 Omm、 軸方向 ( z方向) の高さ h =l 12 mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 120 deg、 ボス比 v = 0. 35 (ボス径 v D = 140 m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 25により変換して成る曲面、 すなわち、 表 27、 表 28により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
eu=ed=h=l 12 f d=o
99
LLLS0/I0df/X3d S6Z /I O
実施例 12
表 28
(実施例 13)
実施例 13
表 29
直径 D= 316 mm, 軸方向 (z方向) の高さ h = 10 Omm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 =12 Odeg、 ポス比 v = 0.272 (ボス径 vD=86m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 27により変換して成る曲面、 すなわち、 表 31、 表 32により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (mm)
θ != c X θ + d (deg)
(
但し
(27)
eu=e d=h=l 00
ZL
LUSO/WdT/lDd
実施例 14
CO
表 32
(実施例 15)
直径 D= 3 16mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 10 Omm、 羽根枚数 n = 4枚、 羽根の展開角; L = 9 Odeg、 ボス比 v = 0. 272 (ボス径 vD=86 m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 28により変換して成る曲面、 すなわち、 表 33、 表 34により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (mm)
θ != c X θ + d (deg)
(
伹し
e d= h = 100
実施例 15
ι
直径 D= 316
高さ h= 100
展開角 λ = 90
ボス比 V = 0.272
表 33
直径 D = 3 1 6 mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h= 1 00mm、 羽根枚数 n = 5枚、 羽根の展開角; 1 = 7 2deg、 ボス比 v = 0. 2 7 2 (ボス径 v D= 8 6 m m) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 29により変換して成る曲面、 すなわち、 表 3 5、 表 3 6により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (mm)
但し
(29)
d = 0
eu=e d=h = 1 00
f „ = f , = 0
実施例 16
ボス比 = 0.272
表 35
1
(実施例 1 7)
直径 D=3 l 6mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 100mm、 羽根枚数 n = 5枚、 羽根の展開角 = 108. 5 deg、 ボス比 V = 0. 272 (ボス径 v D = 8 6 mm) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3次元座標の曲面を下記の変換式 30により変換して成る曲面、 すなわち、 表 3 7、 表 38により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b 、隨)
θ != c X θ + d (deg)
(
伹し
d = 0
eu=e d=h=100
表 37
(実施例 18)
直径 D = 460mm、 軸方向 (z方向) の高さ h=161mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 =12 Odeg、 ボス比 v = 0. 326 (ボス径 vD=l 50 mm) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3 次元座標の曲面を下記の変換式 31により変換して成る曲面、 すなわち、 表 39. 表 40により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r τ = a X r 4- b (ram
Θ ! = c X 0 + d (deg)
(
但し
(31)
d = 0
eu=ed=h=l 6
さv〕 Li<Eld _ OAV
6ε拏
P)
81闘
んんん S0/I0df/ :) d 0S6Z0/Z0 OAV
(実施例 19)
直径 D = 46 Omm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 168 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 120 deg、 ボス比 v = 0. 326 (ボス径 v D = 1 50 mm) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3 次元座標の曲面を下記の変換式 32により変換して成る曲面、 すなわち、 表 4し 表 42により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r 1=a X r + b (ram;
θ != c X θ + d (deg)
(
但し
d = 0
e , = e h= 168
f = f 0
実施例 19 deg)
00
-4
(mm)
直径 D= 460
高さ h= 168
展開角 λ = 125.2
ボス比 V = 0.326
表 41
νΐια
LLL^O/lOdi/lDd
(実施例 20)
直径 D = 4 6 0mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 1 40 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 1 20 deg、 ボス比 v = 0. 3 26 (ボス径 v D = 1 5 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 3、 表 4により特定される無次元表記された 3 次元座標の曲面を下記の変換式 3 3により変換して成る曲面、 すなわち、 表 4 3 表 44により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (mm)
Θ 1= c X θ + ά (deg)
(
但し
d = 0
e u= e d= h = 1 40
LLLSO/lOdT/lDd
以下、 本発明の比較例について図 4〜図 6を用いて説明する。 図 4は、 比較例 1のプロペラファンの正面図であり、 図 5および図 6は、 比較例 1のプロペラフ アンの斜視図である。
(比較例 1)
図 4に示す、 直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=140 m、 羽根枚数 n = 3枚、 ボス比 v = 0. 35 (ボス径 V D= 14 Omm) のプロペラ ファン 1を、 羽根 3の表面が下記表 45により特定される 3次元曲面となるよう に形成した。 図中 2はボス部である。 尚、 r、 θ、 ζは実施例 1と同様にして設 定している。
86
LLLSO/WdT/l d 0S6 0 OAV
(比較例 2)
直径 D=316mm、 軸方向 (z方向) の高さ h=100mm、 羽根枚数 n = 5枚、 ポス比 v = 0. 253 (ボス径 vD=80mm) のプロペラファン 1を、 羽根の表面が下記表 46により特定される 3次元曲面となるように形成した。 尚、 r、 0、 Zは実施例 1と同様にして設定している。
LLLSO/lOdT/lDd
(比較例 3)
直径 D = 46 Omm, 軸方向 ( z方向) の高さ h = 168 mm, 羽根枚数 n = 3枚、 ボス比 V = 0. 35 (ボス径 vD = 161 mm) のプロペラファン 1を、 羽根の表面が下記表 47により特定される 3次元曲面となるように形成した。 尚、 r、 θ、 ζは実施例 1と同様にして設定している。
上記のような実施例 1乃至実施例 2 0、 および、 比較例 1乃至比較例 3のプロ ペラファンをエアコンの室外機に取付けて、 風量、 消費電力、 騒音を計測した。 先ず、 ファン直径が φ 4 0 0である、 実施例 1乃至実施例 1 3、 および、 比較 例 1のファンを、 冷凍能力 2 8 kWクラスの室外機を用い、 D Cモータにて駆動 した。 結果を下記の表 4 8に示す。
ファン 羽根 ボス ボス
a b c d eu ed
径 枚数 径 比 fu fd 風量 消費電力 騒音 実施例 1 400 140. 3 140 0.35 200 0 120 0 140 140 0 0 25 m3/min 22 W 41 dB 実施例 2 400 154 3 140 0.35 200 0 120 0 154 154 0 0 25 m3/min 24 W 41 dB 実施例 3 400 147 3 140 0.35 200 0 120 0 147 147 0 0 25 m3/ \n 23 W 41 dB 実施例 4 .400 133 3 140 0.35 200 0 120 0 133 133 0 0 25 m3/min 22 W 42 dB 実施例 5 400 126 3 140 0.35 200 0 120 0 126 126 0 0 25 m3/ min 23 W 42 dB 実施例 6 400 112 3 140 0.35 200 0 120 0 112 112 0 0 25 m3/min 25 W 44 dBO
O 実施例フ 400 126 3 140 0.35 200 0 108 0 126 126 0 0 25 m3/min 22 W 41 dB
実施例 8 400 140 3 140 0.35 200 0 90 0 140 140 0 0 2 > m3/mm 26 W 44 dB 実施例 9 400 140 3 140 0.35 200 0 132 0 140 140 0 0 25 m3/ min 23 W 43 dB 実施例 1 0 400 140 3 110 0.275 223.1 -23.1 120 0 140 140 0 0 25 m3/min 22 W 41 dB 実施例 1 1 400 112 3 140 0.35 200 0 120 0 112 106.4 0 0 25 m3/min 23 W 42 dB 実施例 1 2 400 112 3 140 0.35 200 0 120 0 112 112 3 0 25 m3/min 23 W 43 dB 実施例 1 3 400 112 3 140 0.35 200 0 120 0 112 106.4 3 0 25 m3/ min 23 W 42 dB 比較例 1 400 140 3 140 0.35 25 m3/min 40 W 47 dB
表 48
次に、 ファン直径が φ 3 1 6である、 実施例 1 4乃至実施例 1 7、 および、 比 較例 2のファンは、 ビルトインタイプの室外機を用い、 A Cモータにて駆動した。 結果を下記の表 4 9に示す。
ファン 羽根 ポス ボス
a b c
径 d eu ed fu
枚数 径 比 fd 風量 消費電力 ss 実施例 1 4 316 100 3 86 0.272 176.9 -18.9 120 0 100 100 0 0 14 m3/min 86 W 60 dB 実施例 1 5 316 100 4 86 0.272 176.9 -18.9 go 0 100 100 0 0 14 m3/min 95 W 61 dB 実施例 1 6 316 100 5 86 0.272 176.9 -18.9 72 0 100 100 0 0 14 m3/min 110 W 60 dB 実施例 17 316 100 5 86 0.272 176.9 -18.9 108.5 0 100 100 0 0 14 m3/min 90 W 59 dB 比較例 2 316 100 5 80 0.253 14 m3/min 128 W 64 dB
表 49
次に、 ファン直径が Φ 4 6 0である、 実施例 1 8乃至実施例 2 0、 および、 比 較例 3のファンは、 マルチタイプの大型室外機を用い、 A Cモータにて駆動した。 結果を下記の表 5 0に示す。
表 50
, 上記表 4 8から明らかなように、 本発明の実施例 1乃至実施例 1 3に示すプロ ペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 1に比べ、 同一風量時の消 費電力が 4 0%以上削減され、 また、 騒音が 4〜6dB低減できることが判明し た。
また、 上記表 4 9から明らかなように、 本発明の実施例 1 4乃至実施例 1 7に 示すプロペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 2に比べ、 同一風 量時の消費電力が 1 5〜3 0%削減され、 また、 騒音が 3〜 5dB低減できるこ とが判明した。
さらに、 上記表 5 0から明らかなように、 本発明の実施例 1 8乃至実施例 2 0 に示すプロペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 3に比べ、 同一 風量時の消費電力が 40〜4 5 %削減され、 また、 騒音が 3〜5dB低減できる ことが判明した。
また、 上記表 4 8の実施例 1乃至実施例 6について、 同一直径 D = 400ram、 同一展開角え = 1 20 deg の場合、 下記の数式 34を満たす高さ h、 即ち h = 1 40の実施例 1が効率および騒音に関し、 最も優位性が見られた。 - ο 〜 (34)
また、 上記表 48の実施例 1、 実施例 8、 および実施例 9について、 同一直径 D= 40 Oram, 同一高さ h = 1 4 Oram における羽根展開角 λ力 下記の数式 3 5を満たす羽根展開角、 即ち; 1= 1 20の実施例 1が効率および騒音に関し、 最 も優位性が見られた。 c = l = 3 6 0/n=— X- -(35)
7 D
また、 上記表 4 8の実施例 5と実施例 7について、 同一直径 D==400瞧、 同 一高さ h = 1 2 6ram における羽根展開角 λは、 実施例 5よりも実施例 7におい て優位性が見られた。 即ち、 下記の数式 3 6において、 前者と後者が同一でない 場合、 後者に優位性が見られた。
つ 2400 h
c = λ = x—
7 D
また、 上記表 48の実施例 1と実施例 10において、 同一直径 D = 400mm、 同一高さ h=140mm、 同一羽根展開角; L = 120 deg におけるボス比 vについ ては、 実施例 10は実施例 1に対し下記の数式 37を満たす変換を行なっている 為、 効率および騒音に関し、 実施例 10は実施例 1と同様に優位性が見られるも のとなつた。 a =¾(l-v)
13 '
(37)
b=-¾(l-v)x0.35-l-^
13 ' 2
また、 上記表 48の実施例 1、 実施例 6と実施例 1 1乃至実施例 13において、 同一直径 D=40 Oram、 同一高さ h= 1 1 2瞧、 同一羽根展開角 λ = 1 2 Odeg における eu、 ed、 f u、 f dの与え方について説明する。
実施例 6は実施例 1よりも h ZDの比が小さく、 即ち翼の肉厚が薄くなってい る。 そのため、 ファン回転時に翼 (羽根) にかかる遠心力で翼が大きく変形し翼 の高さが低くなり、 そのため効率および騒音が劣化している。
これを防ぐには、 次の変換式 38に従って eu、 e d、 f uおよび f d間の関係 を設定し、 翼の肉厚を厚くすればよく、 実施例 1 1乃至実施例 13は、 実施例 6 に対し優位性が見られるものとなった。
にお
なお、 e u< e d、 f u> f dの場合、 翼型形状が大きくくずれる為、 効率劣化、
騷音増大を招き、 また、 eu=e d、 :^く の場合、 eu〉e d、 f u< f dの場 合、 euく ed、 f u< f dの場合、 eu< ed、 f u= f dの場合、 翼面形状が成り 立たない。
また、 上記表 49の実施例 14乃至実施例 16について、 同一直径 D=31 6 mm、 同一高さ h= 100ram、 羽根展開角; L = 36 OZnにおける羽根枚数 n'が下 記の数式 39に示す値に最も近い値となる n = 3の実施例 14が効率および騷音 に関し、 最も優位性が見られた。
2400 h _ 2400 100 , _ Q . ,QO、
x— = X =108.5 ··· (39)
7 D 7 316
また、 上記表 49の実施例 16と実施例 1 '7を比較すると、 実施例 16よりも 実施例 17に優位性が見られた。 これは、 同一直径 D=3 16rara、 同一高さ h = 100瞧、 同一羽根枚数 n = 5枚における羽根展開角; Lを比較したことになる。 即ち、 下記の数式 40において、 前者と後者が同一でない場合、 後者に優位性が 見られた。
(40)
C =:ん = 2400 X—— h
7 D
また、 上記表 50の実施例 18乃至実施例 20については、 実施例 19、 実施 例 20よりも実施例 18に優位性が見られた。 これは、 同一直径 D= 46 Orara、 同一羽根枚数 n = 3枚における羽根展開角 λと高さ hとの比較したことになる。 即ち、 羽根展開角; Iと高さ hの選定を行なう場合、 下記の数式 41における第 1 式 (上段の式) を満たすように; Iを選ぶだけでなく、 数式 41における第 2式 (中段の式) を満たすように羽根枚数 n、 羽根展開角; Lおよび高さ hを選定する ことで更に優位性が高いものとなる。 つまり、 本発明におけるプロペラファンに 関しては、 下記の数式 41における第 3式 (下段の式) が設計指針を決定する上 で重要となる。
c = X = 3 6 0 / n =— x - 〜(41)
7 D 3 o « 6 n 0 / / n - = 2400 x— h
7 D
次に、 本発明に係る流体送り装置について説明する。 図 8に示す流体送^装置 7は、 実施例 1のプロペラファン 1と駆動モータ 8から成る送風機 9を備えてお り、 この送風機 9によって流体を送出する。
このような構成の流体送り装置としては、 例えば、 空気調和機、 空気清浄機、 加湿機、 扇風機、 ファンヒータ、 冷却装置、 換気装置などがあるが、 本実施形態 の流体送り装置 7は空気調和機の室外機 1 0である。
この室外機内 1 0は、 室外熱交換器 1 1を備えており、 上記送風機 9により、 効率的に熱交換を行なう。 このとき、 送風機 9はモータアングル 1 2により室外 機 1 0に設置されており、 図 9に示すように室外機 1 0の吹出 PI 1 3はベルマゥ ス 1 4となっている。
また、 流体送り装置 7に、 図 1 0に示すようなリング状のスプラッシャー 1 5 をプロペラファン 1の周囲に設置した送風機 9を設けていてもよい。 この場合、 窓設置用等の室内機と室外機が一体型となっているタイプの空気調和機において、 ドレン水をかきあげて室外熱交換器 1 1にドレン水を吹きつけ、 更なる高効率化 を図ることができる。
本実施形態の室外機 1 0は、 実施例 1のプロペラファン 1を備えていることか ' ら、 騒音が低減された静かな室外機となる。 また、 プロペラファン 1はファン効 率が向上したものなので、 省エネルギーを実現した効率のよい室外機となる。 な お、 他の実施例のプロペラファンを用いた場合も同様の結果が得られるもの'と推 察される。
次に、 本発明に係るプロペラファン、 プロペラファン成形用の金型おょぴ流体 送り装置の他の実施の形態について、 図 1 1から図 2 0を用いて説明する。
図 1 1に、 本発明のプロペラファン 1の前面図を示す。 本発明のプロペラファ ン 1は例えばガラス繊維入 A S樹脂等の合成樹脂により一体成形されたもので ある。 プロペラファン 1の直径 D = 4 0 O mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = l
4 0 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; I = 1 2 0度 (deg) 、 ボス比 v = 0 . 2 7 5 (ポス径 V D = 1 1 O mm) であり、 ボス部 2の周囲に 3枚の羽根 3 を放射状に一体に設けている。
そして、 本発明においては、 特定の座標値により規定されるベース形状を基に してプロペラファン 1の羽根 3の表面形状を得ることを重要な特徴としている。 すなわち、 ベース形状における各座標値を r , Θ , z方向にそれぞれ所定の変換式 により変換して得られる座標値によって規定される曲面形状を、 プロぺ ファン 1の羽根 3の表面の形状とする。
本発明のベース形状は、 典型的には前述の表 2に示す座標値により規定される ものである。 し力 し、 表 2に示す座標値に所定の係数を乗ずる等してこの座標値 を一律に変換して得られる座標値により規定される形状も、 本発明のベース形状 と等価なものであると解釈されるべきである。
プロペラファン 1の回転軸を z軸とする円柱座標系で表記するとき、 羽根 3の 負圧面側表面の座標 い θ ν z l u) および羽根 3の正圧面側表面の座標 (ι^, , Z d) を、 表 1 0 2に示す無次元表記された 3次元座標値を下記の変換式 1 1 3で変換して得られる座標値により規定される曲面、 すなわち、 表 1 0 3に示 す座標値により特定される曲面で構成する。
なお、 該曲面は、 各座標の座標値の ± 5 %の範囲内にある座標値により特定さ れるものであってもよい。 また、 前述の表 1 0 2に示す座標値を一律に変換して 得られる座標値を用いて表 1 0 3に示す座標値を得ることは可能であると考えら れるが、 この場合には、 変換式 1 1 3を若干変形するだけで対応できるので、 本 発明と均等の範囲内の変形であると解釈されるべきである。
但
e u= e d= h 40 f = f 0
実施例 21
表 103
図 1 1には円柱座標系 r 、 0を一点鎖線により示してある。 なお、 Z軸は図 1 1には図示していないが、 z軸は HI 1においてプロペラファン 1のボス部 2の回 転中心 0を通り且つ紙面に対して垂直な線 (つまりプロペラファン 1の回転軸芯 と重なる線) である。
図 1 1には、 プロペラファン 1の羽根 3に対して r方向に 60匪〜 190瞧の範囲 を 10mm間隔で分割した線を引き、 0方向に 0deg〜125degの範囲を 5deg間隔で 分割した線を引き、 各交点における zの座標値を表 1 0 3に示している。 但し、 各列の上段はプロペラファンの負圧面側 (吸込み側) の値を示し、 下段は正圧面 側 (吹出し側) の値を示している。
なお、 羽根 3の肉厚は羽根 3の付け根部分で厚くなつている。 また、 羽根 3の 縁は軽量化のためきわめて薄くなっているため、 成形時の樹脂流動に不具合が生 じる場合、 表 3に比べて部分的に厚みを増加させても良い。 また、 羽根 3の表面 形状は平滑な形状であってもよく、 溝や突起、 ディンプノレ状などの凹凸が設けて あってもよい。 また、 羽根 3の後縁は鋸歯のような形状になっていてもよい。 な お、 各変換式において、 d :任意、 および、 f u = f d:任意とあるのは、 dお よび f u = f dをいくらに選んでも、 プロペラファンの形状は全く同一のものが できる為である。
また、 本発明のプロペラファン 1は、 A B S (acrylonitrile-butadiene- styrene) 樹脂やポリプロピレン (P P ) 等の合成樹脂により一体成形されてい てもよく、 マイ力等を含み、 強度を増加させた合成樹月旨により一体成形されてい てもよく、 或いは一体成形されていなくてもよい。
図 1 7に、 図 1 1に示すプロペラファン 1を形成するためのプロペラファン成 形用の金型 4の一例を示す。 金型 4は、 図 1 ,7に示されるように、 プロペラファ ン 1を合成樹脂により成形するための金型であって、 固定側金型 5と、 可動側金 型 6とを有する。
そして、 両金型 5 , 6により規定されるキヤビティ形状を、 プロペラファン 1 の形状と略同一とする。 上述の固定側金型 5における羽根 3の表面を形成する部 分の金型表面の座標 (!: , ^) 、 および可動側金型 6における羽根 3の表 面を形成する部分の金型表面の座標 (r i, 0 z l d) は、 表 1 0 2に示す無次元
表記された 3次元座標値を下記の変換式 1 14で変換して得られる c
r! = a X r + b (mm)
Θ != c X Θ + d (deg)
z iu= e uX z u+ f u (mm)
z id= e dX z d+ f d (mm)
(a, c, e u, e d:比例係数、 b d, 定数)
但し、
a =Ό/2=400/2=200 (114)
b = 0
2400 h 2400 140 , 0 ^
c = λ = 36 O/n x一 ■X = 1 20
7 D 7 400
ノ
d = 0
e u= e d = h= 140
f u= f d=0
すなわち、 固定側金型 5および可動側金型 6は、 それぞれ表 103に示す座標 値により特定される曲面部分を有する。 なお、.この場合にも、 各曲面は、 各座標 値の士 5 %の範囲内にある座標値により特定されてもよい。
ここで、 金型の上記曲面形状の寸法は、 成形収縮を考慮した上で決定してもよ い。 この場合には、 成形収縮後に上記表 3に示す 3次元座標値の ± 5%の範囲内 の座標値で特定される 3次元曲面の羽根 3を有するプロペラファン 1が形成され るように、 上記座標データに、 成形収縮、 反り、 変形を考慮した捕正を行って成 形金型 4を形成してもよく、 本発明の成形金型にはこれらが含まれるものである。 また、 本実施の形態におけるプロペラファン成型用の金型 4は、 図 1 7に示す ようにプロペラファン 1の負圧面側表面を固定側金型 5にて形成し、 プロペラフ 了ン 1の正圧面側表面を可動側金型 6にて形成するものであるが、 プロペラファ ン 1の正圧面側表面を固定側金型 5にて形成し、 プロペラファン 1の負圧面側表 面を可動側金型 6にて形成しても良い。
以下、 本宪明の他の実施例と比較例について具体的に説明する。
(実施例 2 1 )
図 1 1に示す、 直径 D =400 mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 140 mm、 羽根枚数 n= 3枚、 羽根の展開角 λ = 12 Odeg、 ポス比 v = 0.275 (ボス径 vD= 1 1 Omm) のプロペラファン 1を、 羽根の表面が上記表 103で示す 3 次元曲面となるように形成した。 なお、 図 12と図 13に、 本実施例 21におけ るプロペラファン 1の斜視図を示す。 ,,
(実施例 22)
直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=154mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 =12 Odeg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 vD=l 10 mm) のプロペラファン 1の羽根表面を、 表 102により特定される無次元表記 された 3次元座標の曲面を下記の変換式 1 15により変換して成る曲面、 すなわ ち、 表 104により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (ram;
(
但し (115)
eu=ed=h=l 54
実施例 22
直 *s
は径
A V Dh
4 o 11
5. o 22
5
(実施例 23)
実施例 23
表 105
(実施例 24)
実施例 24
直径 D= 400
高さ h= 133
展問角 λ = 120
ボス比 V = 0.275
表 106
(実施例 25)
/voTofc: ;l£ O6AV ;
9i2O = Λ ^ ^i
021 =Y WM
z mm
(実施例 26)
LLLSO/lOdt/Ud
(実施例 27)
直径 D = 40 Omm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 126 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; L = 108deg、 ボス比 v = 0.275 (ボス径 vD = 1 10 mm) のプロペラファン 1を、 表 102により特定される無次元表記された 3次 先座標の曲面を下記の変換式 120により変換して成る曲面、 すなわち、 表 10 9により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
d = 0
e u= e d=h = 1 26
(実施例 2 8 )
126 実施例 28
表 110
(実施例 2 9) 直径 D = 400mm 3枚、 羽根の展開角 λ mm) のプロペラファ 元座標の曲面を下記の 1により特定される 3 r η = a X r + b
m
Si2O = Λ qriijli
Gz mm
(実施例 30)
直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 120 deg、 ボス比 v = 0.35 (ポス径 v D = 140 m m) のプロペラファン 1を、 表 102により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 123により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 1 2 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
. a n / 2400 h 2400 .140
c = A = 360 / n = x— x = 120
7 D 7 400
d = 0
eu=ed=h= 140
実施例 30
表 112
(実施例 3 1)
直径 D = 400mm、 軸方向 (z方向) の高さ h= 1 1 2mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 1 20 deg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 v D = 1 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 1 02により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 1 24により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 1 3により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r != a X r + b (mm)
Θ x= c X θ + d (deg)
z iu= e uX 2 u+ f u (mm)
z id= e dX z d+ f d (mm)
v a , c , e u> e d:比例係数、 b, d, f „, f 定数)
但し、
a =D/2 = 400/2 = 200 (124) b = 0
c = λ = 360/n= 1 20
d = 0
e u=h= 1 1 2
e ,= 1 0 6. 4
f , = 0
直径 D = 4 0 0mm、 軸方向 (z方向) の高さ h= 1 1 2mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 1 2 0 deg、 ボス比 v = 0. 2 7 5 (ボス径 v D = 1 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 1 02により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 1 2 5により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 1 4により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (瞧リ 、
θ != c X θ + d (deg)
z i u = e u X z u+ f u (mm)
d= e dX z d+ f d (nun)
(a , c , e u, e d:比例係数、 b, d, f u, f d 定数)
伹し、
a =D/2 =400/2 = 200 (125) b = 0
c =又 = 3 6 0/n = 1 2 0
d = 0
e u= e d = h= 1 1 2
f u= 3
寸
直径 D= 4 0 Omm、 軸方向 (2方向) の高さ h = 1 1 2 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 1 = 1 20deg、 ボス比 v = 0. 2 7 5 (ボス径 v D= l 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 1 0 2により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 1 2 6により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 1 5により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
e d= 1 0 6. 4
f u= 3
f a= 0
136 実施例 33
表 115
(実施例 34)
直径 D= 3 16 mm, 軸方向 (z方向) の高さ h= 10 Omm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ= 12 Odeg、 ボス比 v = 0. 272 (ボス径 vD=86 m m) のプロペラファン 1を、 表 102により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 127により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 16 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r 4- b (mm) 、
θ != c X θ + d (deg)
z 1 l„u == ee„ U XX zz„ u ++ f „ (ram)
z id= e dX z d + (mm)
( a , c , e u) e d:比例係数、 b, d, f 定数)
伹し、
=— D(l-v) =— x316x(l-0.272): 58. 6
29 、 ノ 29 \ ノ b =_¾(!_ v)x0.275 + ^ (127)
29 ' 2
20 … ,Λ Λ 、 Λ 0.272x316
=—— x316x(l- 0.272) χ 0.275+
29 ' 2
= -0. 62
d = 0
eu=ed = h=100
f „= f =0
88T
0S6Z0/Z0 ΟΛ
/.Z.Z.S0/l0dT/X3d
(実施例 35 )
直径 D= 316mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 100 mm、 羽根枚数 n = 4枚、 羽根の展開角; = 9 Odeg、 ボス比 v = 0. 272 (ボス径 v D=86m m) のプロペラファン 1を、 表 102により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 128により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 1 7 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
d = 0
e =e, = h=100
f = f , = 0
実施例 35
o
直径 D= 316
; Sさ h= 100 .
展問角 又 = 90
ボス比 = 0.272
表" 7
(実施例 3 6)
直径 D= 3 1 6 mm, 軸方向 ( z方向) の高さ h= l 0 Omm, 羽根枚数 n = 5枚、 羽根の展開角 = 7 2deg、 ボス比 v = 0. 2 7 2 (ボス径 v D = 8 6 m m) のプロペラファン 1を、 表 1 02により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 1 29により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 1 8 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
(129)
c =l= 3 60/n=360/5=72
d = 0
eu=e d = h= 100
8は拏
(実施例 37)
直径 D= 3 16mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 10 Omm、 羽根枚数 n = 5枚、 羽根の展開角 λ = 108. 5deg、 ボス比 v = 0. 272 (ボス径 vD=8 6 mm) のプロペラファン 1を、 表 102により特定される無次元表記された 3 次元座標の曲面を下記の変換式 130により変換して成る曲面、 すなわち、,表 1 1 9により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
, 2400 h 2400 140
C = λ = X— = X 08.5
7 D 7 400
d = 0
e11=eJ = h=100
f = f 0
CO
直径 D = 46 Omm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 16 lmm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 = 120 deg、 ボス比 v = 0. 326 (ボス径 v D = 150 mm) のプロペラファン 1を、 表 102により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 131により変換して成る曲面、 すなわち、 表 12 0により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
(131)
2400 h 2400 161
c = λ = 360/n x一 -x = 120
7 D 7 460
d = 0
h= 16
= f , = 0
直径 D = 46 Omin、 軸方向 (z方向) の高さ h=168mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 120 deg、 ボス比 v = 0. 326 (ボス径 v D = 150 mm) のプロペラファン 1を、 表 102により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 1 32により変換して成る曲面、 すなわち、 表 12 1により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
(132)
, 2400 h 2400 168
c = A = x— x = 125.2
7 D 7 460
d = 0
直径 D = 460mm、 軸方向 (z方向) の高さ h= 140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 1 20deg、 ボス比 v = 0. 326 (ボス径 vD= 1 50 mm) のプロペラファン 1を、 表 1 02により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 1 3 3により変換して成る曲面、 すなわち、 表 1 2 2により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
(133)
つ 2400 h 2400 140
c = Λ = x― = x = 104. 3
7 D 7 460 d = 0
eu=e d = h= 140
09Ϊ
LLL^OHOdr/lDd
以下、 本発明の比較例について図 14〜図 16を用いて説明する。 図 14は、 比較例 4のプロペラファンの正面図であり、 図 15およぴ図 16は、 比較例 4の プロペラファンの斜視図である。
(比較例 4)
図 4に示す、 直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 ボス比 v = 0.35 (ボス径 V D= 14 Omm) のプロペラ ファン 1を、 羽根 3の表面が下記表 123により特定される 3次元曲面となるよ うに形成した。 図中 2はボス部である。 尚、 r、 Θ、 zは実施例 21と同様にし て設定している。
顧
(比較例 5)
直径 D = 316 mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 100 mm、 羽根枚数 n: 5枚、 ボス比 V =0. 253 (ボス径 V D = 8 Omm) のプロペラファン 1を, 羽根の表面が下記表 124により特定される 3次元曲面となるように形成した c 尚、 r、 Θ zは実施例 21と同様にして設定している。
f l
24
0S6I0/Z0 OAV
LLL^OIlOdtll d
P
02/02950
(比較例 6 )
直径 D = 46 Omm、 軸方向 (z方向) の高さ h= 168mm、 羽根枚数 3枚、 ボス比 v = 0. 35 (ボス径 V D= 161 mm) のプロペラファン 1を、 羽根の表面が下記表 125により特定される 3次元曲面となるように形成した 尚、 r、 0、 Zは実施例 21と同様にして設定している。
2/02950
上記のような実施例 2 1乃至実施例 4 0、 および、 比較例 4乃至比較例 6のプ 口ペラファンをエアコンの室外機に取付けて、 風量、 消費電力、 騒音を計測した。 先ず、 ファン直径が ψ 4 0 0である、 実施例 2 1乃至実施例 3 3、 および、 比 較例 4のファンを、 冷凍能力 2 8 k Wクラスの室外機を用い、 D Cモータにて駆 動した。 結果を下記の表 1 2 6に示す。
ファン 一, - ボス ボス
C 樣
a b c d eu
径 ed
枚数 fu fd
径 比 風量 ' 消費電力 - 騒音- 実施例 21 400 140 3 110 0.275 200 0 120 0 140 1 0 0 £.1 W vv fltJ 実施例 22 400 154 3 110 0.275 200 0 120 0 154 154 0 0 Zt) m3/min 23 W 40 dB 実施例 23 400 1 7 3 110 0.275 200 0 120 0 147 147 0 0 20 m3/min 22 W 40 dB 実施例 24 400 133 3 :: 110 0.275 200 0 120 0 133 133 0 0 25 m3/ 21 W 41 dB 実施例 25 400 126 3 110 0.275 200 0 20 0 126 126 0 0 25 m3/min 22 W 41 dB 実施例 26 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 112 0 0 25 m3/mm 24 W 43 dB 実施例 27 400 126 3 110 0.275 200 0 108 0 126 126 0 0 25 m3/min 21 W 40 dB 実施例 28 400 1 0 3 110 0.275 200 0 90 0 140 140 0 0 25 m3/mm 25 W 43 dB 実施例 29 400 140 3 110 0.275 200 0 132 0 140 140 0 0 25 m3/min 22 W 42 dB 実施例 30 400 140 3 140 0.35 179.3 20.69 120 0 140 140 0 0 25 m3/min 21 W 40 dB 実施例 31 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 106.4 0 0 25 m3/min 22 W 41 dB 実施例 32 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 112 3 0 25 m3/min 22 W 42 dB 実施例 33 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 106.4 3 0 25 m3/mm 22 W 41 dB 比較例 4 400 •140 3 140 0.35 25 m3/min 40 W 47 dB 表 126
2/02950
次に、 ファン直径が 3 1 6である、 実施例 3 4乃至実施例 3 7、 および、 比 較例 5のファンは、 ビルトインタイプの室外機を用い、 A Cモータにて駆動した。 結果を下記の表 1 2 7に示す。
ファン 羽根 ポス ボス
a b c d eu
径 ed
枚数 fu fd 風量 ·
径 比 消費電力 日 実施例 34 316 100 3 86 0.272 158.6 -0.62 120 0 100 100 0 0 14 m3/min 85 W 59 dB 実施例 35 316 100 4 86 0.272 158.6 -0.62 90 0 100 100 0 0 14 m3/m 94 W 60 dB 実施例 36 316 100 5 86 0.272 158.6 - 0.62 72 0 100 100 0 0 14 m3/min 109 W 59 dB 実施例 37 316 100 5 86 0.272 158.6 -0.62 108.5 0 100 100 0 0 14 m3/min 8Θ W 58 dB 比較例 5 316 100 5 80 0.253 m3/min 128 W 64 dB
表 127
次に、 ファン直径が φ 4 6 0である、 実施例 3 8乃至実施例 4 0、 および、 比 較例 6のファンは、 マルチタイプの大型室外櫸を用い、 A Cモータにて駆動した。 結果を下記の表 1 2 8に示す。
ファン 羽根 ボス ボス
ι¾(5 a b c d eu
径 ed fu
枚数 fd 風量
径 比 消費電力 日 実施例 38 460 161 3 150 0.326 213.8 16.21 120 0 161 161 0 0 32 m3/min 65 W 45 dB 実施例 39 460 168 3 150 0.326 213.8 16.21 125.2 0 168 168 0 0 32 m3/min 69 W 47 dB 実施例 40 460 140 3 150 0.326 213.8 16.21 104;3 0 140 140 0 0 32 m3/min 71 W 46 dB
'比較例 6 460 168 - 3 161 0.35 32 m3/min 122 W 51 dB
表 128
上記表 1 2 6から明らかなように、 本発明の実施例 2 1乃至実施例 3 3に示す プロペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 1に比べ、 同一風量時 の消費電力が 4 0 %以上削減され、 また、 騒音が 4〜7 dB低減できることが判 明した。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である剥離騒音は発生しておらず、 それ による騒音の増加はなかった。
また、 本発明の実施例 2 1乃至実施例 3 3に示すプロペラファンは、 比較例 4 に比べ、 性能を劣化させることなく約 2 5 %軽量ィ匕され、 コストも低減された。 さらに、 約 2 5 %の軽量ィ匕により、 送風機起動時の起動トルクの低減も実現され、 駆動モータのコストも低減できる。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である羽根の 変形は、 比較例 4とほぼ同等であった。
また、 上記表 1 2 7から明らかなように、 本発明の実施例 3 4乃至実施例 3 7 に示すプロペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 5に比べ、 同一 風量時の消費電力が 1 5〜 3 0 %削減され、 また、 騒音が 4〜6 dB低減できる ことが判明した。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である.剥離騒音は発生しておら ず、 それによる騒音の増加はなかった。 ^ また、 本発明の実施例 3 4乃至実施例 3 7に示すプロペラファンは、 比較例 5 に比べ、 性能を劣化させることなく約 2 0 %軽量化され、 コストも低減された。 さらに、 約 2 0 %の軽量化により、 送風機起動時の起動トルクの低減も実現され、 駆動モータのコストも低減できる。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である羽根の 変形は、 比較例 5とほぼ同等であった。
さらに、 上記表 1 2 8から明らかなように、 本発明の実施例 3 8乃至実施例 4 0に示すプロペラファンは同一直径のプロペラフ了ンである比較例 6に比べ、 同 一風量時の消費電力が 4 2〜4 7 %削減され、 また、 騒音が 4〜6 dB低減でき ることが判明した。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である剥離騒音は発生してお らず、 それによる騒音の増加はなかった。
また、 本発明の実施例 3 8乃至実施例 4 0に示すプロペラファンは、 比較例 6 に比べ、 性能を劣化させることなく約 2 0 %軽量化され、 コストも低減された。 さらに、 約 2 0 %の軽量化により、 送風機起動時の起動トルクの低減も実現され、 駆動モータのコストも低減できる。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である羽根の
変形は、 比較例 6とほぼ同等であった。
また、 上記表 126の実施例 21乃至実施例 26について、 同一直径 D = 40 0瞧、 同一展開角; 1 =12 Odegの場合、 下記の数式 34を満たす高さ h、 即ち h=140の実施例 21が効率おょぴ騷音に関し、 蕞も優位性が見られた。 つ一— n / 2400 h
Λ = 360/ n = x— (134)
7 D
また、 上記表 126の実施例 21、 実施例 28、 および実施例 29について、 同一直径 D==40 Oram、 同一高さ h = 14 Oram における羽根展開角 λが、 下記 の数式 135を満たす羽根展開角、 即ち λ = 120の実施例 21が効率および騷 音に関し、 最も優位性が見られた。 c =一 Aつ一 = 36 Λ0/ノn = 2400 h
X—— (135)
7 D
また、 上記表 126の実施例 25と実施例 27について、 同一直径 D- 400 mm、 同一高さ h = 126mm における羽根展開角 λは、 実施例 25よりも実施例 27において優位性が見られた。 即ち、 下記の数式 136において、 前者と後者 が同一でない場合、 後者に優位性が見られた。
(136)
, 2400 h
C = Λ = ·Χ一
7 D
また、 上記表 126の実施例 21と実施例 30において、 同一直径 D = 400 ram, 同一高さ h=140mra、 同一羽根展開角 L = 1 20 deg におけるボス比 vに ついては、 実施例 30は実施例 21に対し下記の数式 137を満たす変換を行な つているため、 効率および騒音に関し、 実施例 30は実施例 21と同様に優位性 が見られるものとなった。 a=¾(l-v
29
(137) . b =-—D(1- v)x 0.275 +—
29 ' 2
また、 上記表 126の実施例 21、 実施例 36と実施例 31乃至実施例 33
おいて、 同一直径 D = 400mm、 同一高さ h= 1 12醒、 同一羽根展開角; L = 1 20degにおける eu、 ed、 f u、 f dの与え方について説明する。
実施例 26は実施例 21よりも h/Dの比が小さく、 即ち翼の肉厚が薄くなつ ている。 そのため、 ファン回転時に翼 (羽根) にかかる遠心力で翼が大きく変形 し翼の高さが低くなり、 そのため効率および騒音が劣化している。
これを防ぐには、 次の変換式 1 38に従って eu、 e d、 f uおよび f d間の関 係を設定し、 翼の肉厚を厚くすればよく、 実施例 31乃至実施例 33は、 実施例 26に対し優位性が見られるものとなった。
にお
なお、 eu< e d、 i u> f dの場合、 翼型形状が大きくくずれる為、 効率劣化、 騒音増大を招き、 また、 eu=e d、 f uく f dの場合、 eu〉 ed、 f uく f dの場 合、 eu< e d、 f u< f dの場合、 eu< ed、 f u= f dの場合、 翼面形状が成り 立たない。
また、 上記表 127の実施例 34乃至実施例 36について、 同一直径 D =31 6 ram, 同一高さ h=100ram、 羽根展開角; L = 36 θ/ηにおける羽根枚数 nが 下記の数式 139に示す値に最も近い値となる n = 3の実施例 34が効率おょぴ 騒音に関し、 最も優位性が見られた。
2400 h 2400 100
•X― = 108. 5 (139)
7 D 7 316
また、 上記表 127の実施例 36と実施例 37を比較すると、 実施例 36より も実施例 37に優位性が見られた。 これは、 同一直径 D=316mm、 同一高さ h =100瞧、 同一羽根枚数 n = 5枚における羽根展開角; Lを比較したことになる (
即ち、 下記の数式 1 4 0において、 前者と後者が同一でない場合、 後者に優位性 が見られた。
c = λ = 3 6 0 / η
(140)
2400 h
c =ん x一
7 D
また、 上記表 1 2 8の実施例 3 8乃至実施例 4 0については、 実施例 3 9、 実 施例 4 0よりも実施例 3 8に優位性が見られた。 'これは、 同一直径 D = 4 6 O ram、 同一羽根枚数 n = 3枚における羽根展開角 λと高さ hとを比較したことになる。 即ち、 羽根展開角えと高さ hの選定を行なう場合、 下記の数式 1 4 1における第 1式 (上段の式) を満たすように; Lを選ぶだけでなく、 数式 1 4 1における第 2 式 (中段の式) を満たすように羽根枚数 n、 羽根展開角; Iおよび高さ hを選定す ることで更に優位性が高いものとなる。 つまり、 本発明におけるプロペラファン に関しては、 下記の数式 1 4 1における第 3式 (下段の式) が設計指針を決定す る上で重要となる。
o « n / 一 2400 h
3 6 0 / n = x—
7 D
次に、 本発明に係る流体送り装置について説明する。 図 1 8に示す流体送り装 置 7は、 実施例 2 1のプロペラファン 1と駆動モータ 8から成る送風機 9を備え ており、 この送風機 9によって流体を送出する。
このような構成の流体送り装置としては、 例えば、 空気調和機、 空気清浄機、 加湿機、 除湿機、 扇風機、 ファンヒータ、 冷却装置、 換気装置などがあるが、 本 実施形態の流体送り装置 7は空気調和機の室外機 1 0である。
この室外機内 1 0は、 室外熱交換器 1 1を備えており、 上記送風機 9により、 効率的に熱交換を行なう。 このとき、 送風機 9はモータアングル 1 2により室外 機 1 0に設置されており、 図 1 9に示すように室外機 1 0の吹出口 1 3はベルマ
ウス 1 4となっている。
また、 流体送り装置 7に、 図 2 0に示すようなリング状のスプラッシャー 1 5 をプロペラファン 1の周囲に設置した送風機 9を設けていてもよい。 この場合、 窓設置用等の室内機と室外機が一体型となっているタイプの空気調和機において、 ドレン水をかきあげて室外熱交換器 1 1にドレン水を吹きつけ、 更なる高効率化 を図ることができる。
本実施形態の室外機 1 0は、 実施例 2 1のプロペラファン 1を備えていること 力 ら、 騒音が低減された静かな室外機となる。 また、 プロペラファン 1はファン 効率が向上したものなので、 省エネルギーを実現した効率のよい室外機となる。 さらに、 プロペラファン 1の軽量ィヒを行なえるので、 室外機 1 0の軽量化をも行 なえる。 なお、 他の実施例のプロペラファンを用いた場合も同様の結果が得られ るものと推察される。
以下、 本発明に係るさらに他のプロペラファン、 プロペラファン成形用の金型 および流体送り装置の.実施の形態について、 図 2 1から図 3 0を用いて説明する。 図 2 1に、 本発明のプロペラファン 1の前面図を示す。 本発明のプロぺ¾ファ ン 1は例えばガラス繊維入り A S樹脂等の合成樹脂により一体成形されたもので ある。 プロペラファン 1の直径 D = 4 0 O mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = l 4 O mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; I = 1 2 0度 (deg) 、 ボス比 v = 0. 2 7 5 (ボス径 v D = l 1 O mm) であり、 ボス部 2の周囲に 3枚の羽根 3 を放射状に一体に設けている。
そして、 本発明においては、 特定の座標値により規定されるベース形状を基に してプロペラファン 1の羽根 3の表面形状を得ることを重要な特徴としている。 すなわち、 ベース形状における各座標値を r, θ , Z方向にそれぞれ所定の変換式 により変換して得られる座標値によって規定される曲面形状を、 プロペラファン 1の羽根 3の表面の形状とする。
本発明のベース形状は、 典型的には前述の表 2 0 2に示す座標値により規定さ れるものである。 し力 >し、 表 2 0 2に示す座標値に所定の係数を乗ずる等してこ の座標値を一律に変換して得られる座標値により規定される形状も、 本発明のベ ース形状と等価なものであると解釈されるべきである。
プロペラファン 1の回転軸を z軸とする円柱座標系で表記するとき、 羽根 3の 負圧面側表面の座標 ( , θ ν z l u) および羽根 3の正圧面側表面の座標 ( r 1} θ z l d) を、 表 2 0 2に示す無次元表記された 3次元座標値を下記の変換式 2 1 3で変換して得られる座標値により規定される曲面、 すなわち、 表 2 0 3に示 す座標値により特定される曲面で構成する。
なお、 該曲面は、 各座標の座標値の土 5 %の範囲内にある座標値により特定さ れるものであってもよい。 また、 前述の表 2 0 2に示す座標値を一律に変換して 得られる座標値を用いて表 2 0 3に示す座標値を得ることは可能であると考えら れるが、 この場合には、 変換式 2 1 3を若干変形するだけで対応できるので、 本 発明と均等の範囲内の変形であると解釈されるべきである。
(
伹し
図 2 1には円柱座標系!:、 0を一点鎖線により示してある。 なお、
Z軸は図 2 1には図示していないが、 z軸は図 2 1においてプロペラファン 1のボス部 2の 回転中心 0を通り且つ紙面に対して垂直な線 (つまりプロペラファン 1の回転軸 芯と重なる線) である。
図 2 1には、 プロペラファン 1の羽根 3に対して r方向に 60ran!〜 190瞧の範囲 を 10mm間隔で分割した線を引き、 Θ方向に 0deg〜125degの範囲を 5deg間隔で 分割した線を引き、 各交点における zの座標値を表 2 0 3に示している。 但し、 各列の上段はプロペラファンの負圧面側 (吸込み側) の値を示し、 下段は正圧面 側 (吹出し側) の値を示している。
なお、 羽根 3の肉厚は羽根 3の付け根部分でやや厚くなつていてもよい。 また、 羽根 3の縁は軽量化のためきわめて薄くなっているため、 成形時の樹脂流動に不 具合が生じる場合、 表 2 0 3に比べて部分的に厚みを増加させても良い。 また、 羽根 3の表面の形状は平滑な形状であってもよく、 溝や突起、 ディンプル状など の凹凸が設けてあってもよい。 また、 羽根 3の後縁は鋸歯のような形状になって いてもよい。 なお、 各変換式において、 d :任意、 および、 f u = f d : ί意と あるのは、 dおよび f u = f dをいくらに選んでも、 プロペラファンの形状は全 く同一のものができる為である。
また、 本発明のプロペラファン 1は、 A B S (acrylonitrile- butadiene - styrene) 樹脂やポリプロピレン (P P ) 等の合成樹脂により一体成形されてい てもよく、 マイ力等を含み、 強度を増加させた合成樹脂により一体成形されてい てもよく、 或いは一体成形されていなくてもよい。
図 2 7に、 図 2 1に示すプロペラファン 1を形成するためのプロペラファン成 形用の金型 4の一例を示す。 金型 4は、 図 2 7に示されるように、 プロぺヲ'ファ ン 1を合成樹脂により成形するための金型であって、 固定側金型 5と、 可動側金 型 6とを有する。
そして、 両金型 5 , 6により規定されるキヤビティ形状を、 プロペラファン 1 の形状と略同一とする。 上述の固定側金型 5における羽根 3の表面を形成する部 分の金型表面の座標 い , z l u) 、 および可動側金型 6における羽根 3の表 面を形成する部分の金型表面の座標 ( Γ ι, θ 1} z l d) は、 表 2 0 2に示す無次元
表記された 3次元座標値を下記の変換式 2 1 4で変換して得られる (
(
但し
すなわち、 固定側金型 5および可動側金型 6は、 それぞれ表 2 0 3に示†座標 値により特定される曲面部分を有する。 なお、 この場合にも、 各曲面は、 各座標 値の ± 5 %の範囲内にある座標値により特定されてもよい。
ここで、 金型の上記曲面形状の寸法は、 成形収縮を考慮した上で決定してもよ い。 この場合には、 成形収縮後に上記表 2 0 3に示す 3次元座標値の土 5 %の範 囲内の座標 で特定される 3次元曲面の羽根.3を有するプロペラファン 1が形成 されるように、 上記座標データに、 成形収縮、 反り、 変形を考慮した捕正を行つ て成形金型 4を形成してもよく、 本発明の成形金型にはこれらが含まれるもので める。
また、 本実施の形態におけるプロペラファン成型用の金型 4は、 図 2 7に示す ようにプロペラファン 1の負圧面側表面を固定側金型 5にて形成し、 プロペラフ ァン 1の正圧面側表面を可動側金型 6にて形成するものであるが、 プロペラファ ン 1の正圧面側表面を固定側金型 5にて形成し、 プロペラファン 1の負圧面側表 面を可動側金型 6にて形成しても良い。
以下、 本発明のさらに他の実施例と比較例について具体的に説明する。
(実施例 41)
図 21に示す、 直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 12 Odeg、 ボス比 v = 0.275 (ボス径 D = 1 1 Omm) のプロペラファン 1を、 羽根の表面が上記表 203で示す 3 次元曲面となるように形成した。 なお、 図 22と図 23に、 本実施例 41におけ るプロペラファン 1の斜視図を示す。
(実施例 42)
ji@D = 40 OmmN 軸方向 ( z方向) の高さ h=1 54mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 = 120 deg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 v D = 1 10 mm) のプロペラファン 1の羽根表面を、 表 202により特定される無次元表記 された 3次元座標の曲面を下記の変換式 215により変換して成る曲面、 すなわ ち、 表 204により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し (215)
LLL^O/lOdT/Ud
(実施例 43)
直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 147mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ =12 Odeg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 vD=l 10 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 216により変換して成る曲面、 すなわち、 表 20 5により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し '(216)
直径 D = 40 Omm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 1 3 3 mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 1 2 Odeg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 vD= l 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 2 1 7により変換して成る曲面、 すなわち、 表 20 6により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し '(217)
LLl
LLLSO/lOdt/lJd 0S6蒙 0 OISX
(実施例 4 5 )
直径 D = 4 0 O mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 1 2 6 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 1 2 0 deg、 ボス比 v = 0 . 2 7 5 (ボス径 v D = 1 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 2 0 2により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 2 1 8により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 0 7により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し (218)
6LI
0S6I0/I0 OAV
LLLS0/I dtll3d
(実施例 4 6)
直径 D = 40 Omm, 軸方向 (z方向) の高さ h = l 1 2mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; = 1 2 0deg、 ボス比 v = 0. 2 7 5 (ボス径 v D= l 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 2 0 2により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 2 1 9により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 0 8により特定される 3次元曲面となるように形成した。
r! = a X r + b (mm)
θ τ= c X θ + ά (deg)
z l u= e uX z u+ f u (mm)
z id= e dx z d+ f d (瞻)
(a , c, e u, e d :比例係数、 b, d, f u, f d:定数)
伹し、 ·'(219) a =D/2 = 400/2 = 20 0
b = 0 '
c = λ = 3 6 0/n= 1 20
d = 0
e u= e d = h= l 1 2
f = f , = 0
T8T
Z.Z.Z.S0/T0df/13d
(実施例 47)
直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 126 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 108degs ポス比 V = 0.275 (ボス径 v D= 1 10 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 220により変換して成る曲面、 すなわち、 表 20 9により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
表 209
(実施例 48)
直径 D = 400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; L = 9 Odeg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 vD=1 10m m) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 221により変換して成る曲面、 すなわち、 表 210 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
伹し
,
0 拏
(実施例 49)
直径 D=400mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 140 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; L = 132deg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 vD=110 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 222により変換して成る曲面、 すなわち、 表 21 1により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
表 2"
(実施例 50)
直径 D = 400mm、 軸方向 (z方向) の高さ h=140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 = 12 Odeg、 ボス比 v = 0.35 (ボス径 vD=140m m) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 223により変換して成る曲面、 すなわち、 表 21 2 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
直径 D = 40 Omm, 軸方向 (z方向) の高さ h = 1 1 2mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 1 2 Odeg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 vD= l 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 224により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 1 3により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
161 .) OS ffudo==
Z...£0/l0df/13d 0S6Z0/Z0 OAV
(実施例 5 2)
直径 D = 40 Omm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 1 1 2mm 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 1 2 Odeg、 ボス比 v = 0. 2 7 5 (ボス径 v D= l 1 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 20 2により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 2 2 5により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 1 4により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
直径 D=40 Omm、 軸方向.(z方向) の高さ h= 112 mm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 = 120 deg、 ボス比 v = 0. 275 (ボス径 v D = 1 10 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 226により変換して成る曲面、 すなわち、 表 21 5に
(
但し
(実施例 54)
直径 D= 316mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 100 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 12 Odeg、 ボス比 v = 0. 272 (ボス径 vD=86m m) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 227により変換して成る曲面、 すなわち、 表 216 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
Λ =
h=
="
0S6 0 OAV
LLLSO/lOdT/lDd
(実施例 5 5 )
直径 D=3 1 6mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h= 1 00mm、 羽根枚数 n = 4枚、 羽根の展開角; = 9 Odeg、 ボス比 v = 0. 2 7 2 (ボス径 v D= 8 6m m) のプロペラファン 1を、 表 20 2により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 228により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 1 7 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
洄
¾ h=
D=
o
LLLSO/lOdT/Ud 0S6Z0/Z0 OAV
(実施例 56)
直径 D= 316mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h=100mm、 羽根枚数 n = 5枚、 羽根の展開角 1 = 72deg、 ボス比 v = 0. 272 (ボス径 vD=86 m m) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次元 座標の曲面を下記の変換式 229により変換して成る曲面、 すなわち、 表 218 により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
(229),
0S6I0/Z0 OAV ム o/iodf/丄 M
(実施例 5 7 )
直径 D= 3 1 6mm、 軸方向 (z方向) の高さ h = 100 mm、 羽根枚数 n = 5枚、 羽根の展開角; 1 = 108. 5deg、 ボス比 v = 0. 2 7 2 (ボス径 v D= 8 6 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3 次元座標の曲面を下記の変換式 2 30により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 1 9により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
直径 D=46 Omms 軸方向 (z方向) の高さ h = l 6 lmm, 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角; 1 = 1 2 Odeg、 ボス比 v = 0. 326 (ボス径 v D= l 50 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 23 1により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 2 0により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
一
14 Pf
0S6Z0/Z0 OAV
LLLiO/lOdT/lDd
(実施例 59 )
直径 D = 460mm、 軸方向 (z方向) の高さ h=1 68mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 120 deg、 ボス比 v = 0.326 (ボス径 v D = 150 mm) のプロペラファン 1を、 表 202により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 232により変換して成る曲面、 すなわち、 表 22 1により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
伹し
(232
(実施例 6 0 )
直径 D = 4 6 0 mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = i 4 0 mm、 羽根枚数 n = 3枚、 羽根の展開角 λ = 1 2 0 deg、 ボス比 v = 0 . 3 2 6 (ボス径 v D = 1 5 0 mm) のプロペラファン 1を、 表 2 0 2により特定される無次元表記された 3次 元座標の曲面を下記の変換式 2 3 3により変換して成る曲面、 すなわち、 表 2 2 2により特定される 3次元曲面となるように形成した。
(
但し
(233)
以下、 本発明の比較例について図 24〜図 26を用いて説明する。 図 24は、 比較例 7のプロペラファンの正面図であり、 図 25および図 26は、 比較例 7の プロペラファンの斜視図である。
(比較例 7)
図 24に示す、 直径 D=400mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 140mm、 羽根枚数 n = 3枚、 ボス比 v = 0.35 (ボス径 V D= 14 Omm) のプロペラ ファン 1を、 羽根 3の表面が下記表 223により特定される 3次元曲面となるよ うに形成した。 図中 2はボス部である。 尚、 r、 Θ、 zは実施例 41と同様にし て設定している。
0S610/Z0 OAV...S0/I0df/X3d
(比較例 8)
直径 D= 316mm、 軸方向 ( z方向) の高さ h = 10 Omm, 羽根枚数 5枚、 ボス比 v = 0.253 (ボス径 vD=80mm) のプロペラファン 1を、 羽根の表面が下記表 224により特定される 3次元曲面となるように形成した c 尚、 Γ、 θ、 ζは実施例 41と同様にして設定している。
¾22
0S6J0/Z0 OAV
L SO/lOdT/Ud
' (比較例 9)
直径 D = 460mm、 軸方向 (z方向) の高さ h= 168mm、 羽根枚数 n: 3枚、 ボス比 V - 0. 35 (ボス径 vD= 16 lmm) のプロペラファン 1を, 羽根の表面が下記表 225により特定される 3次元曲面となるように形成した c 尚、 r、 θ、 ζは実施例 41と同様にして設定している。
9TZ
0S6Z0/Z00AV
L SWlOdT/lDd
上記のような実施例 4 1乃至実施例 6 0、 および、 比較例 7乃至比較例 9のプ 口ペラファンをエアコンの室外機に取付けて、 風量、 消費電力、 騒音を計測した。 先ず、 ファン直径が φ 4 0 0である、 実施例 4 1乃至実施例 5 3、 および、 比 較例 7のファンを、 冷凍能力 2 8 kWクラスの室外機を用い、 D Cモータにて駆 動した。 結; ¾を下記の表 2 2 6に示す。
ファン 羽根 ボス ポス 消費霄
a b c d eu ed fu fd 風里 S虫曰 径 枚数 径 比
実施例 41 400 140 3 110 0.275 200 0 120 0 140 140 0 0 25 m3/min 21 W 39.5 dB 実施例 42 400 154 3 110 0.275 200 0 120 0 154 154 0 0 25 m3/min 23 W 39.5 dB 実施例 43 400 147 3 110 0.275 200 0 120 0 147 1 7 0 0 25 m3/min 22 W 39.5 dB 実施例 44 400 133 3 110 0.275 200 0 120 0 133 133 0 0 25 m3/min 21 W 40.5 dB 実施例 45 400 126 3 110 0.275 200 0 120 0 126 126 0 0 25 m3/min 22 W 40.5 dB 実施例 46 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 112 0 0 25 m3/min 24 W 42.5 dB 実施例 47 400 126 3 110 0.275 200 0 108 0 - 126 126 0 0 25 m3/min 21 W 39.5 dB 実施例 48 400 140 3 110 0.275 200 0 .90 0 140 140 0 0 25 m3/min 25 W 42.5 dB . 実施例 49 400 140 3 110 0.275 200 0 132 0 140 140 0 0 25 m3/mtn 22 W 41.5 dB 実施例 50 400 140 3 140 0.35 179.3 20.69 120 0 140 140 0 0 25 m3/min 21 W 39.5 dB 実施例 51 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 106.4 0 0 25 m3/min 22 W 40.5 dB 実施例 52 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 112 3 0 25 m3/min 22 W 41.5 dB 実施例 53 400 112 3 110 0.275 200 0 120 0 112 106.4 3 0 25 m3/min 22 W 40.5 dB 比較例 7 400 140 3 140 0.35 25 m3/min 40 W 47 dB
表 226
次に、 ファン直径が φ 3 1 6である、 実施例 5 4乃至実施例 5 7、 および、 比 較例 8のファンは、 ビルトインタイプの室外機を用い、 A Cモータにて駆動した。 結果を下記の表 2 2 7に示す。
ファン ボス ボス
• ■r*en·キd- 羽根 a b c d eu ed fu fd 風量 騒音 径 枚数 径 比
実施例 54 316 100 3 86 0.272 158.6 -0.62 120 0 100 100 0 0 14 m3/min 85 W 58.5 dB 実施例 55 316 100 4 86 0.272 158.6 - 0.62 90 0 100 100 0 0 14 m3/min 94 W 59.5 dB 実施例 56 316 100 5 86 0.272 158.6 -0.62 72 0 100 100 0 0 1 m3/min 109 W 58.5 dB 実施例 57 316 100 5 86 0.272 158.6 -0.62 108.5 0 . 100 100 0 0 14 m3/min 89 W 57.5 dB 比較例 8 316 100 5 80 0.?53 14 m3/min 128 W 64 dB
表 227
次に、 ファン直径が φ 4 6 0である、 実施例 5 8乃至実施例 6 0、 および、 比 較例 9のファンは、 マルチタイプの大型室外機を用い、 A Cモータにて駆動した。 結果を下記の表 2 2 8に示す。
to
to 表 228
上記表 2 2 6から明らかなように、 本発明の実施例 4 1乃至実施例 5 3に示す プロペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 7に比べ、 同一風量時 の消費電力が 4 0 %以上削減され、 また、 騒音が 4. 5〜7. 5 dB低減できるこ とが判明した。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である剥離騒音は発生しておらず、 それによる騒音の増加はなかった。
また、 本発明の実施例 4 1乃至実施例 5 3に'示すプロペラファンは、 比較例 7 に比べ、 性能を劣化させることなく約 2 0 %軽量化され、 コストも低減された。 さらに、 約 2 0 %の軽量化により、 送風機起動時の起動トルクの低減も実現され、 駆動モータのコストも低減できる。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である羽根の 変形は、 比較例 7よりも木幅に減少した。
また、 本発明の実施例 4 1乃至実施例 5 3に示すプロペラファンは、 比較例 7 に比べ回転破壊強度すなわち羽根が遠心力により破損する破壊回転数が 1 5 %向 上した。 なお、 製作時の冷却時間は比較例 1よりも減少した。
また、 上記表 2 2 7から明らかなように、 本発明の実施例 5 4乃至実施例 5 7 に示すプロペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 8に比べ、、同一 風量時の消費電力が 1 5〜3 0 %削減され、 また、 騒音が 4. 5〜6. 5 dB低減 できることが判明した。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である剥離騒音は発生し ておらず、 それによる騒音の増加はなかった。
また、 本発明の実施例 5 4乃至実施例 5 7に示すプロペラファンは、 比較例 8 に比べ、 性能を劣化させることなく約 1 5 %軽量化され、 コストも低減された。 さらに、 約 1 5 %の軽量化により、 送風機起動時の起動トルクの低減も実現され、 駆動モータのコス トも低減できる。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である羽根の 変形は、 比較例 8よりも大幅に減少した。
また、 本発明の実施例 5 4乃至実施例 5 7に示すプロペラファンは、 比較例 7 に比べ回転破壌強度すなわち羽根が遠心力により破損する破壌回転数が 1 3 %向 上した。 なお、 製作時の冷却時間は比較例 2よりも減少した。
さらに、 上記表 2 2 8から明らかなように、 本発明の実施例 5 8乃至実施例 6 0に示すプロペラファンは同一直径のプロペラファンである比較例 9に比べ、 同 —風量時の消費電力が 4 0〜4 5 %削減され、 また、 騒音が4. 5〜6. 5 dB低
減できることが判明した。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である剥離騒音は発生 しておらず、 それによる騒音の増加はなかった。
また、 本発明の実施例 5 8乃至実施例 6 0に示すプロペラファンは、 比較例 9 に比べ、 性能を劣化させることなく約 1 7 %軽量化され、 コストも低減された。 さらに、 約 1 7 %の軽量化により、 送風機起動時の起動トルクの低減も実現され、 駆動モータのコストも低減できる。 なお、 薄肉羽根に共通する問題である羽根の 変形は、 比較例 7よりも大幅に減少した。
また、 本発明の実施例 5 8乃至実施例 6 0に示すプロペラファンは、 比較例 9 に比べ回転破壌強度すなわち羽根が遠心力により破損する破壌回転数が 1 7 %向 上した。 なお、 製作時の冷却時間は比較例 9よりも減少した。
また、 上記表 2 2 6の実施例 4 1乃至実施例 4 6について、 同一直径 D = 4 0 O mm, 同一展開角 λ = 1 2 O deg の場合、 下記の数式 2 3 4を満たす高さ h、 即 ち h = 1 4 0の実施例 4 1が効率および騒音に関し、 最も優位性が見られた。 c = X = 3 6 0 / n =— X - - (234)
7 D « また、 上記表 2 2 6の実施例 4 1、 実施例 4 8、 および実施例 4 9について、 同一直径 D = 4 0 0瞧、 同一高さ h = 1 4 O ram における羽根展開角 Lが、 下記 の数式 2 3 5を満たす羽根展開角、 即ち; 1 = 1 2 0の実施例 4 1が効率おょぴ騒 音に関し、 最も優位性が見られた。
また、 上記表 2 2 6の実施例 4 5と実施例 4 7について、 同一直径 D = 4 0 0 隨、 同一高さ h = 1 2 6 mm における羽根展開角 λは、 実施例 4 5よりも実施例 4 7において優位性が見られた。 即ち、 下記の数式 2 3 6において、 前者と後者 が同一でない場合、 後者に優位性が見られた。 ·
また、 上記表 2 2 6の実施例 4 1と実施例 5 0において、 同一直径 D = 4 0 0
mm、 同一高さ h= 1 40mm、 同一羽根展開角; I = 1 20 deg におけるボス比 vに ついては、 実施例 5 0は実施例 4 1に対し下記の数式 2 3 7を満たす変換を行な つているため、 効率および騒音に関し、 実施例 50は実施例 4 1と同様に優位性 が見られるものとなった。
また、 上記表 2 2 6の実施例 4 1、 実施例 46と実施例 5 1乃至実施例 5 3に おいて、 同一直径 D= 400瞧、 同一高さ h= 1 1 2mra、 同一羽根展開角; L = 1 20degにおける e u、 e d、 f u、 f dの与え方について説明する。
実施例 4 6は実施例 4.1よりも hZDの比が小さく、 即ち翼の肉厚が薄くなつ ている。 そのため、 ファン回転時に翼 (羽根) にかかる遠心力で翼が大きく変形 し翼の高さが低くなり、 そのため効率おょぴ騷音が劣化している。
これを防ぐには、 次の変換式 2 3 8に従って e u、 e d、 f uおよび f d間の関 係を設定し、 翼の肉厚を厚くすればよく、 実施例 5 1乃至実施例 5 3は、 実施例 46に対し優位性が見られるものとなった。
におい
なお、 e u< e d、 f u〉 f dの場合、 翼型形状が大きくくずれる為、 効率劣化、 騒音增大を招き、 また、 e , = e < f dの場合、 e u> e f ぐ ^の場 合ヽ e u< e d, f uく f dの場合、 e u< e d、 f u= f dの場合、 翼面形状が成り 立たない。
また、 上記表 227の実施例 54乃至実施例 56について、 同一直径 D=3 1 6删、 同一高さ h=100mra、 羽根展開角; = 360ノ nにおける羽根枚数 nが 下記の数式 239に示す値に最も近い値となる n= 3の実施例 54が効率おょぴ 騒音に関し、 最も優位性が見られた。
2400 h 400 100
X一 2
-X = 108. 5 (239)
7 D 7 316
また、 上記表 227の実施例 56と実施例 57を比較すると、 実施例 56より も実施例 57に優位性が見られた。 これは、 同一直径 D=316mm、 同一高さ h = 10 Omm、 同一羽根枚数 n = 5枚における羽根展開角えを比較したことになる。 即ち、 下記の数式 240において、 前者と後者が同一でない場合、 後者に優位性 が見られた。
また、 上記表 228の実施例 58乃至実施例 60については、 実施例 5.9'、 実 施例 60よりも実施例 58に優位性が見られた。 これは、 同一直径 D = 460mm、 同一羽根枚数 n = 3枚における羽根展開角 と高さ hとの比較したことになる。 即ち、 羽根展開角; Iと高さ hの選定を行なう場合、 下記の数式 241における第 1式 (上段の式) を満たすように; Iを選ぶだけでなく、 数式 241における第 2 式 (中段の式) を満たすように羽根枚数 n、 羽根展開角; Lおよび高さ hを選定す ることで更に優 ίί ^生が高いものとなる。 つまり、 本発明におけるプロペラファン に関しては、 下記の数式 241における第 3式 (下段の式) が設計指^ "を決定す る上で重要となる。
c (241)
3
次に、 本発明に係る流体送り装置について説明する。 図 2 8に示す流体送り装 置 7は、 実施例 4 1のプロペラファン 1と駆動モータ 8から成る送風機 9を備え ており、 この送風機 9によって流体を送出する。
このような構成の流体送り装置としては、 例えば、 空気調和機、 空気清浄機、 加湿機、 除湿機、 扇風機、 ファンヒータ、 冷却装置、 換気装置などがあるが、 本 実施形態の流体送り装置 7は空気調和機の室外機 1 0である。
この室外機内 1 0は、 室外熱交換器 1 1を備えており、 上記送風機 9により、 効率的に熱交換を行なう。 このとき、 送風機 9はモータアングル 1 2により室外 機 1 0に設置されており、 図 2 9に示すように室外機 1 0の吹出口 1 3はベルマ ウス 1 4となっている。
また、 流体送り装置 7に、 図 3 0に示すようなリング状のスプラッシャー 1 5 をプロペラファン 1の周囲に設置した送風機 9を設けていてもよい。 この場合、 窓設置用等の室内機と室外機が一体型となっているタイプの空気調和機において、 ドレン水をかきあげて室外熱交換器 1 1にドレン水を吹きつけ、 更なる高効率化 を図ることができる。
本実施形態の室外機 1 0は、 実施例 4 1のプロペラファン 1を備えていること 力 ら、 騒音が低減された静かな室外機となる。 また、 プロペラファン 1はファン 効率が向上したものなので、 省エネルギーを実現した効率のょ 、室外機となる。 さらに、 プロペラファン 1の軽量化を行なえるので、 室外機 1 0の軽量化をも行 なえる。 さらに、 プロペラファン 1の回転破壊強度アップによりプロペラファン 1の回転数を増加させることができ、 室外機 1 0の能力アップをも行なえる。 な お、 他の実施例のプロペラファンを用いた場合も同様の結果が得られるものと推 察される。
本発明のプロペラファンでは、 たとえば表 1および表 2に示す 3次元座標値で 規定されるベース形状を適切に変形して羽根の表面形状を得ている。 より詳しく は、 表 1および表 2に示す 3次元座標値を所定の変換式で r、 θ、 Ζ方向に変換 して得られた座標値で規定される曲面を、 プロペラファンの羽根の表面形状とし ている。 プロペラファンの羽根の表面形状としてかかる曲面形状を採用すること により、 表 4 8〜表 5 0に示すように、 プロペラファンの直径、 高さ等によらず
プロペラファンを高効率化することができ、 また、 騷音を低減することも可能と なる。 したがって、 本発明のプロペラファンによれば、 同一の消費電力および同 一の騒音値で従来例よりも大風量を得ることができる。
本発明の 1つの局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を形成 する部分の表面が、 上記ベース形状を r、 6、 z方向の少なくとも 1方向に拡大 または縮小して得られた曲面により構成されているから、 上述した本発明のプロ ペラファンを成形することができる。
表 1および表 2に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (1 ) に よって変換した場合にも、 表 4 8 (たとえば実施例 1参照) に示すように、 プロ ペラファンの直径、 高さ等によらずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 したがって、 どのような直径、 高さ、 羽根枚数、 羽根の展開角に選んだ場合でも、 高効率で騒音の小さいプロペラファ ンを得ることができる。 なお、 h = e u e dおよび f u≥ f dを満たすことによ り、 Dを大きく、 hを小さくとった際に生ずる可能性のある、 翼の肉厚が極端に 薄くなりファン回転時に翼が遠心力により大きく変形し翼の高さが低くなり、 そ のため著しく性能が劣化するという問題を解決できる。 また、 遠心力によって性 能が劣化せず、 高効率化および低騒音化において最高の効果を得ることができる。 即ち、 遠心力によって性能を劣化させることなく高効率化と低騒音化を同時に達 成でき、 さらに成形性も最適に選ぶことができる。
本発明の他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を形成す る部分の表面が、 表 1および表 2に示す 3次元座標値を変換式 (1 ) によって変 換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述した本 発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1および表 2に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (2 ) に よって変換した場合にも、 表 4 8 (たとえば実施例 2参照) に示すように、 プロ ペラファンの直径、 高さ等によらずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 また、 高効率で騒音が小さいだけでな く、 羽根が重なり合わず、 金型費用を低コストに抑えることができる羽根枚数 n 枚のプロペラファンを簡単に得ることができる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラフ了ン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1および表 2に示す 3次元座標値を変換式 (2 ) によ つて変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述 した本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1および表 2に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 3 ) に よって変換した場合にも、 表 4 8 (たとえば実施例 7参照) に示すように、 プロ ペラファンの直径、 高さおよび羽根枚数によらずプロペラファンを高効率化する ことができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1および表 2に示す 3次元座標値を変換式 ( 3 ) によ つて変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述 した本発明のプロペラフ了ンを成形することができる。
表 1および表 2に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (4 ) に よって変換した場合にも、 表 4 8 (たとえば実施例 1 0参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数およびファン径とボス比によらずプ ペラ ファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1および表 2に示す 3次元座標値を変換式 (4 ) によ つて変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述 した本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1および表 2に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 5 ) に よって変換した場合にも、 表 4 9 (たとえば実施例 1 4参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数およびボス比によらずプロペラファンを高 効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1および表 2に示す 3次元座標値を変換式 ( 5 ) によ つて変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述 した本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1および表 2に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 6 ) に
よって変換した場合にも、 表 4 9 (たとえば実施例 1 7参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数およびボス比によらずプロペラファンを高 効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1および表 2に示す 3次元座標値を変換式 ( 6 ) によ つて変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述 した本発明のプロペラファンを成形することができる。
本発明に係る流体送り装置は、 上述のいずれかに記載のプロペラファンを備え た送風機を備えていること力ゝら、 効率が良好で省エネルギーが達成され騒音の小 さいものとなる。
本発明の他のプロペラファンでは、 たとえば表 1 0 1に示す 3次元座標値で規 定されるベース形状を適切に変形して羽根の表面形状を得ている。 より詳しくは、 表 1 0 1に示す 3次元座標値を所定の変換式で r、 0、 Z方向にそれぞれ変換し て得られた座標値で規定される曲面を、 プロペラファンの羽根の表面形状として いる。 プロペラファンの羽根の表面形状としてかかる曲面形状を採用することに より、 表 1 2 6〜表 1 2 8に示すように、 プロペラファンの直径、 高さ等によら ずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能 となる。 さらに、 プロペラファンを軽量化でき、 低コスト化を図ることもできる。 したがって、 本発明のプロペラファンによれば、 同一の消費電力および同一の騷 音値で従来例よりも大風量を得ることができ、 力つ軽量低コスト化することもで きる。
本発明のプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記ベース形状を r、 θ、 Ζ方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小して得ら れた曲面により構成されているから、 上述した本努明のプロペラファンを成形す ることができる。
表 1 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 1 0 1 ) によ つて変換した場合にも、 表 1 2 6 (たとえば実施例 2 1参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ等によらずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 さらに、 軽量低コスト化することもで
きる。 したがって、 どのような直径、 高さ、 羽根枚数、 羽根の展開角に選んだ場 合でも、 軽量かつ高効率で騒音の小さいプロペラファンを低コストで得ることが できる。 なお、 11 = 6 11≥ 6 (1ぉょび£ 11≥£ (1を満たすことにょり、 Dを大きく、 hを小さくとった際に生ずる可能性のある、 翼の肉厚が極端に薄くなりファン回 転時に翼が遠心力により大きく変形し翼の高さが低くなり、 そのため著しく性能 が劣化するという問題を解決できる。 また、 遠心力によって性能が劣化せず、 高 効率化、 低騒音化および軽量低コスト化において最高の効果を得ることができる。 即ち、 遠心力によって性能を劣化させることなく高効率ィヒと低騒音化と軽量低コ スト化とを同時に達成でき、 さらに成形性も最適に選ぶことができる。
本発明の他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を形成す る部分の表面が、 表 1 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 1 0 1 ) によって変換 して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述した本発 明のプロペラファンを成形することができる。
表 1 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (1 0 2 ) によ つて変換した場合にも、 表 1 2 6 (たとえば実施例 2参照) に示すように、:プロ ベラフ了ンの直径、 高さ等によらずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 また、 高効率で騒音が小さく軽量低コ スト化できるだけでなく、 羽根が重なり合わず、 金型費用を低コストに抑えるこ とができる羽根枚数 n枚のプロペラファンを簡単に得ることができる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 1 0 2 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し 'た本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1 0 1に示す 3次元座標値で規定.されるベース形状を変換式 ( 1 0 3 ) によ つて変換した場合にも、 表 1 2 6 (たとえば実施例 2 7参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さおよび羽根枚数によらずプロペラファンを高効率化お よび軽量低コスト化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 ' 本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 1 0 3 ) によつ
て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 1 0 4 ) によ つて変換した場合にも、 表 1 2 6 (たとえば実施例 3 0参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数およびファン径とボス比によらずプロペラ ファンを高効率化および軽量低コスト化することができ、 また、 騒音を低減する ことも可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 1 0 4 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (1 0 5 ) によ つて変換した場合にも、 表 1 2 7 (たとえば実施例 3 4参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数おょぴボス比によらずプロペラファンを高 効率化および軽量低コスト化することができ、 また、 騒音を低減することも可能 となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 1 0 5 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 1 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 1 0 6 ) によ つて変換した場合にも、 表 1 2 7 (たとえば実施例 3 7参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数おょぴボス比によらずプロペラファンを高 効率化および軽量低コスト化することができ、 また、 騒音を低減することも可能 となる。
本突明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 1 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 1 0 6 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
本発明に係る流体送り装置は、 上述のいずれかに記載のプロペラファンを備え た送風機を備えていることから、 効率が良好で省エネルギーが達成され騒音の小 さくかつ軽量化されたものとなる。
本発明のさらに他のプロペラファンでは、 たとえば表 2 0 1に示す 3次元座標 値で規定されるベース形状を適切に変形して羽根の表面形状を得ている。 より詳 しくは、 表 2 0 1に示す 3次元座標値を所定の変換式で r、 Θ、 Z方向にそれぞ れ変換して得られた座標値で規定される曲面を、 プロペラファンの羽根の表面形 状としている。 プロペラファンの羽根の表面形状としてかかる曲面形状を採用す ることにより、 表 2 2 6〜表 2 2 8に示すように、 プロペラファンの直径、 高さ 等によらずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減するこ とも可能となる。 さらに、 プロペラファンを軽量化でき、 低コスト化を図ること もできる。 したがって、 本発明のプロペラファンによれば、 同一の消費電力およ ぴ同一の騒音値で従来例よりも大風量を得ることができ、 かつ軽量低コスト化す ることもできる。 さらに、 遠心力による変形や回転破壌に対する強度にも優れ、 したがって羽根部根元の厚みを部分的に厚くする必要もない。 ' 本発明のプロペラフ了ン成形用金型では、 羽根の表面を形成する部分の表面が、 上記ベース形状を!:、 Θヽ z方向の少なくとも 1方向に拡大または縮小して得ら れた曲面により構成されているから、 上述した本発明のプロペラファンを成形す ることができる。
表 2 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (2 0 1 ) によ つて変換した場合にも、 表 2 2 6 (たとえば実施例 1参照) に示すように、 プロ ペラファンの直径、 高さ等によらずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 さらに、 軽量低コスト化することもで きる。 さらに、 羽根部根元の厚みを部分的に厚くすることなくプロペラファンの 強度をアップすることもできる。 したがって、 どのような直径、 高さ、 羽根枚数、 羽根の展開角に選んだ場合でも、 軽量かつ高強度かつ高効率で騒音の小さいプロ ペラファンを低コストで得ることができる。 なお、 h = e u e dおよび f u≥ f dを満たすことにより、 Dを大きく、 hを小さくとった際に生ずる可能性のある、 翼の肉厚が極端に薄くなりファン回転時に翼が遠心力により大きく変形し翼の高
さが低くなり、 そのため著しく性能が劣化するという問題を解決できる。 また、 遠心力によって性能が劣化せず、 高効率化、 低騒音化、 軽量低コスト化および強 度アップにおいて最高の効果を得ることができる。 即ち、 遠心力によって性能を 劣化させることなく高効率化と低騒音化と軽量低コスト化と強度アップを同時に 達成でき、 さらに成形性も最適に選ぶことができる。
本発明の他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を形成す る部分の表面が、 表 2 0 1に示す 3次元座標値を変換式 (2 0 1 ) によって変換 して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述した本発 明のプロペラファンを成形することができる。
表 2 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 2 0 2 ) によ つて変換した場合にも、 表 2 2 6 (たとえば実施例 4 2参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ等によらずプロペラファンを高効率化することができ、 また、 騒音を低減することも可能となる。 また、 高効率で騒音が小さく軽量低コ スト化および強度アップできるだけでなく、 羽根が重なり合わず、 金型費用を低 コストに抑えることができる羽根枚数 n枚のプロペラファンを簡単に得るこ'とが できる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 2 0 1に示す 3次元座標値を変換式 (2 0 2 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラフ了ンを成形することができる。
表 2 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (2 0 3 ) によ つて変換した場合にも、 表 2 2 6 (たとえば実施例 4 7参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さおよぴ羽根枚数によらずプロペラファンを高効率化、 軽量低コスト化および強度アップすることができ、 また、 騒音を低減することも 可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 2 0 1に示す 3次元座標値を変換式 (2 0 3 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 2 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 ( 2 0 4 ) によ つて変換した場合にも、 表 2 2 6 (たとえば実施例 5 0参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数おょぴファン径とボス比によらずプロペラ ファンを高効率化、 軽量低コスト化および強度アップすることができ、 また、 騷 音を低減することも可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 2 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 2 0 4 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 2 0 1に示す 3次元座標値で規定されるベース形状を変換式 (2 0 5 ) によ つて変換した場合にも、 表 2 2 7 (たとえば実施例 5 4参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数おょぴボス比によらずプロペラファンを高 効率化、 軽量低コスト化および強度アップすることができ、 また、 騒音を低減す ることも可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 2 0 1に示す 3次元座標値を変換式 ( 2 0 5 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
表 2 0 1に示す 3次元座標値で規定されるべ ^"ス形状を変換式 (2 0 6 ) によ つて変換した場合にも、 表 2 2 7 (たとえば実施例 5 7参照) に示すように、 プ 口ペラファンの直径、 高さ、 羽根枚数およびボス比によらずプロペラファンを高 効率化、 軽量低コスト化および強度アップすることができ、 また、 騒音を低減す ることも可能となる。
本発明のさらに他の局面に係るプロペラファン成形用金型では、 羽根の表面を 形成する部分の表面が、 表 2 0 1に示す 3次元座標値を変換式 (2 0 6 ) によつ て変換して得られた座標値で規定される曲面により構成されているから、 上述し た本発明のプロペラファンを成形することができる。
本発明に係る流体送り装置は、 上述のいずれかに記載のプロペラファンを備え た送風機を備えていることから、 効率が良好で省エネルギーが達成され騒音の小
さく軽量化されかつ強度アップされたものとなる。
産業上の利用可能性
本発明は、 プロペラファンおよびプロペラファンの成形用金型ならびに流体送 り装置に適用され得る。