WO2001064100A1

WO2001064100A1 - Graphique, et procede et appareil de representation

Info

Publication number: WO2001064100A1
Application number: PCT/JP2001/001543
Authority: WO
Inventors: Masanao Kawatahara; Haruhiko Yoshioka
Original assignee: Arkray, Inc.
Priority date: 2000-03-02
Filing date: 2001-02-28
Publication date: 2001-09-07
Also published as: JP2001245900A

Description

明細書グラフおよびグラフの表示方法並びにグラフ表示装置技術分野

本発明は、グラフおよびグラフ表示方法並びにグラフ表示装置に関する。背景技術

糖尿病患者が、血糖値を自分自身でコントロールすることは重要である。最近では、素人でも簡単に使用できる簡易測定試薬を備えた分析用具や測定装置を用い、血糖値測定検査を患者自身が行うことが多くなつてきている。前記分析用具は、乾燥試薬の色調変化や電気的変化を専用の測定装置で観察するものである。

前記自己測定（セルフモニタリング）は、在宅で行われることが普通であるために、患者自身が測定値をメモ用紙等に記録し、後日にまとめて医師に報告し、食前食後の血糖値の変動の様子から病状の経過を確認する。

患者が一旦記録する行為には誤記がつきものであるため、測定装置の中には、それら測定デ一夕を随時記憶し、所望により一覧表にしてプリントァゥ卜できる機能を有するものがある。例えば、特許第 2 8 4 9 0 8 9号公報は、体液成分を測定するとともにその検査データを保存管理する装置についての発明が開示されており、この公報に、データを記憶する装置が詳しく記載されている。

最近の測定装置は、コンピュータ技術の向上により大きな記憶容量を有しているため、日時 '血糖値の記録だけでなく、平均値や標準偏差まで計算して記憶することができ、内蔵又は外部プリン夕一接続により、それらを一覧表にして出力することができる。例えば、図 5は、一日を 4つの時間帯に分け、それぞれの時間帯での食前食後の血糖値を毎日測定した結果を記憶し、時系列に列記して表出力した例である。このような内容が小紙片に印字される。

多くの複雑なデータを記憶 ·出力することが可能になったことは好ましいことだが、逆に、デ一夕が増えた分、見にくくなるという弊害が生じている。そこで、折れ線グラフ等でグラフ化することで見やすくする方法が、上記特許第 2 8 4 9 0 8 9号公報にも例示されている。

このとき、多数のデ一夕を含む折れ線グラフを載せようとすると、当該グラフがプリン夕用紙上を占める割合は一定以上となり、出力するためのプリンタのサイズや能力が制限されてくる。特に、小さい紙でプリントァゥ卜する場合や小さい画面のディスプレーで表示する場合は、問題である。

また、患者の血糖値の標準偏差や平均値を、担当医師はもちろんのこと、素人の患者自身でさえ容易に理解できる必要があり、そのような理解しやすい表示方法も望まれていた。

そこで、本発明の目的は、表示面積が制限された場合であっても、デ

—夕から求められた最大値、最小値、平均値および標準偏差を、見やすくしかも理解が容易なように表示可能なグラフを提供するすることである。発明の開示

前記目的を達成するために、本発明のグラフは、データから求めた最大値、最小値、平均値および標準偏差を表示するグラフであって、前記最大値および前記最小値が直線で結ばれ、この直線を第 1の直線とし、この第 1の直線上に、前記平均値を示す表示および前記標準偏差を示す表示があるグラフである。

このグラフによれば、表示面積が制限されていても、最大値、最小値、平均値および標準偏差を、見やすくかつ理解しやすく表示可能である。本発明のグラフにおいて、前記標準偏差を示す表示は、平均値士標準偏差の 2つの値を示す表示であることが好ましい。また、前記平均値土標準偏差の 2つの値が、第 2の直線により、前記第 1の直線上に重ねた状態で結ばれており、前記第 2の直線の太さが、前記第 1の直線の太さより太いことが好ましい。前記平均値の表示は、第 1の直線若しくは第 2の直線の中で白抜きの点で表示されることが好ましい。

本発明のグラフにおいて、複数のデ一夕グループの各グループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を表示することが好ましい。このような場合、データが血糖値デ一夕であり、この血糖値デ一夕が、複数種類の時間帯毎に測定されたデータであって、前記各測定時間帯毎に一つのデ一夕グループを構成する場合に有効である。さらに、各測定時間帯ごとに、食前および食後の条件でグループがサブグループに分かれており、これら各サブグループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を表示すれば、より有効である。

つぎに、本発明のグラフの表示方法は、血糖値デ一夕を、その測定時間帯およびその測定が食前か食後かの条件デ一夕とともに蓄積し、蓄積された血糖値データを、前記条件によりグループおよびサブグループに分けし、各グループ毎および各サブグループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を求め、これらを前記本発明のグラフとして表示する方法である。

つぎに、本発明のグラフ表示装置は、血糖値デ一夕を、その測定時間およびその測定が食前か食後かの条件デ一夕とともに入力する手段と、前記データを蓄積する手段と、前記蓄積され血糖値データを、前記条件によりグループおよびサブグループに分けて、各グループ毎および各サブグループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を求める手段と、これらを前記本発明のグラフとして表示する表示手段とを有する装置である。

本発明の装置において、蓄積された全血糖値データの最大値により、グラフのスケールを設定する手段を有することが好ましい。この場合、前記最大値の判断基準値は、 3 0 0mgZ l 0 0m lが好ましく、前記基準値以下である場合は、 0〜 3 0 0mg/ 1 0 0m l のスケールでグラフを作成し、前記基準値を超える場合は、 0〜 6 0 0 mgZ l 0 0m 1 のスケールでグラフを作成する手段を有することが好ましい。 0〜 3 O Omg/ l O Om l のスケールは、例えば、比較的安定で、回復期にある患者用であり、 0〜6 0 0 mg/ 1 0 Om lのスケールは、例えば、変動の激しい患者用である。前記グラフ表示手段は、ディスプレー若しくはプリンターが好ましい。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明のグラフの一例を示す図であり、第 2図は、前記例のグラフの一部を拡大した図であり、第 3図は、本発明のグラフのその他の例を示す図であり、第 4図は、本発明のグラフの表示方法を実行するためのフローチャートの一例を示す図であり、第 5図は、血糖値デ一夕の表出力の例を示す図である。発明を実施するための最良の形態

つぎに、図面に基づき、本発明の例について説明する。

本発明は既述のとおり、セルフモニタリングにより毎日行われる血糖値測定において、使用される測定装置中に時系列的に集められて蓄積された血糖値データを演算した結果をプリントアウトする際に、特に有効である。

図 1は、図 5に示した表出力を、食事の時間帯により時間帯 1〜 4に分け、更に食前食後に分けた場合の、血糖値日内変動を本発明のグラフにより表示した一例である。このグラフでは、測定時間帯により 4つのグループ（ 1〜 4 ) に別れ、さらに食前および食後により各グループがサブグループに分かれているため、合計 8つのグループが形成されており、各グループ毎にグラフが表示され、それぞれ最大値、最小値、平均値および標準偏差が示されている。

図 2は、図 1に示す本発明のグラフの一つを拡大したものである。図示のように、一つの直線（一グラフ）により、例えば、数ケ月間分の朝食前後の血糖値変化を、その間の最大値 ·最小値 ·平均値 ·標準偏差として一度に表示することでき、しかも見やすくかつ理解しやすい。具体的にいうと、図示のように、このグラフは、標準偏差の範囲を示す第 2の直線の太さを、第 1の直線の太さよりも太く表示したものである。なお、ここで標準偏差の範囲とは、平均値土標準偏差の 2つの値の範囲をいう。また、このグラフでは、平均値を白抜きの点で表示している。このようにすることで、一本の直線上に、最大値、最小値、平均値および標準偏差の 4つの情報を見やすくかつ理解しやすく表示することが可能である。特に、複数のデータグループの情報を一度に表示する場合に有用である。

また、図 3は、本発明のグラフのその他の例を示している。このダラフでは、最大値と最小値とを結ぶ直線上に、平均値、平均値 +標準偏差および平均値一標準偏差の 3つの値を、前記直線より太い点で示したものである。このようにしても、前記の例と同様に、一本の直線上に、最大値、最小値、平均値および標準偏差の 4つの情報を見やすくかつ理解しゃすく表示することが可能であり、特に、複数のデータグループの情報を一度に表示する場合に有用である。

つぎに、図 4は、本発明のグラフ表示方法の実施若しくはグラフ表示装置を制御するのに必要なフローチヤ一卜の一例である。

図示のように、まず、測定装置から血糖値データを取り込み、測定時間帯および食前若しくは食後の条件とともに蓄積する。そして、前記条件毎に分けられたデータグループ毎に、最大値および最小値を抽出する ₍ そして、血糖値データの取り込みが終了したか否かを判断し、終了している場合は、つぎのステップに進み、終了していない場合は、前記血糖値データの取り込みステツプに戻る。

つぎに、前記デ一夕グループ毎に、血糖値データの平均値および標準偏差を算出する。そして、蓄積された全血糖値データのなかから、最大値を抽出し、 3 0 0 mgZ 1 0 0 m 1 を基準値として、これ以下若しくは超えるかを判断し、グラフスケールを選択する。前記以下の場合は、 0〜 3 0 0mgZ l 0 0m lのスケールであり、超える場合は、 0〜 6 O Omg/ l O Om lのスケールとなる。そして、前記最大値、最小値、平均値および標準偏差のグラフ座標を算出し、これを前記グラフスケールとともに出力（例えば、プリントアウト）する。なお、図 1のグラフは、 0〜 3 0 OmgZ l 0 Om 1 のスケールで表示した例である。そして、各グループ毎にグラフを全て出力したかを判断し、出力していない場合は、前記グラフ座標の算出のステップに戻り、出力している場合は、終了する。

なお、前記出力は、プリンタ一に限定されず、ディスプレー表示でもよい。本発明のグラフは、携帯用測定器の等の小さいディスプレーにも有用である。本発明のグラフ表示装置は、プリンター若しくはディスプレーの一部を構成し一体となっていても良いし、プリンタ一若しくはディスプレーと別個の装置であって、これらと接続することにより、その機能を発揮させるものであってもよい。また、血糖値データは、例えば、血糖値測定器と本発明の装置とを接続し、自動的に入力することが好ましい。また、本発明の装置は、血糖値測定器と一体となっていてもよいし、別個の装置であってもよい。前記血糖値測定器としては、携帯型の簡易測定器が好ましい。産業上の利用可能性

以上のように、本発明のグラフによれば、表示面積が限定されていても、データの最大値、最小値、平均値および標準偏差の情報を、見やすくかつ理解しやすく表示でき、多数のデータがある場合に特に有用である。そして、このグラフを、糖尿病患者のセルフモニタリングに適用すれば、血糖値の自己管理、医師の診断の容易化等への貢献が期待できる。

Claims

請求の範囲

1 . データから求めた最大値、最小値、平均値および標準偏差を表示するグラフであって、前記最大値および前記最小値が直線で結ばれ、この直線を第 1の直線とし、この第 1の直線上に、前記平均値を示す表示および前記標準偏差を示す表示があるグラフ。

2 . 標準偏差を示す表示が、平均値土標準偏差の 2つの値を示す表示である請求の範囲第 1項に記載のグラフ。

3 . 平均値士標準偏差の 2つの値が、第 2の直線により第 1の直線上に重ねた状態で結ばれており、前記第 2の直線の太さが、第 1の直線の太さより太い請求の範囲第 2項に記載のグラフ。

4 . 平均値の表示が、第 1の直線若しくは第 2の直線の中で白抜きの点で表示される請求の範囲第 3項に記載のグラフ。

5 . 複数のデータグループの各グループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を表示する請求の範囲第 1項に記載のグラフ。

6 . デ一夕が血糖値デ一夕である請求の範囲第 1項に記載のグラフ。

7 .血糖値データが、複数種類の時間帯毎に測定されたデ一夕であって、前記各測定時間帯毎に一つのデ一夕グループを構成する請求の範囲第 6項に記載のグラフ。

8. さらに、各測定時間帯ごとに、食前および食後の条件で、グループがサブグループに分かれており、これら各サブグループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を表示する請求の範囲第 7項に記載のグラフ。

9. 血糖値データを、その測定時間帯およびその測定が食前か食後かの条件とともに蓄積し、蓄積された血糖値データを、前記条件によりダループおよびサブグループに分け、各グループ毎および各サブグループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を求め、これらを請求の範囲第 8項に記載のグラフとして表示するグラフの表示方法。

1 0. 血糖値データを、その測定時間およびその測定が食前か食後かの条件データとともに入力する手段と、前記デ一夕を蓄積する手段と、前記蓄積された血糖値データを、前記条件によりグループおよびサブダループに分け、各グループ毎および各サブグループ毎に、最大値、最小値、平均値および標準偏差を求める手段と、これらを請求の範囲第 8項に記載のグラフとして表示する表示手段とを有するグラフ表示装置。

1 1. 蓄積された全血糖値デ一夕の最大値により、グラフのスケールを設定する手段を有する請求の範囲第 1 0項に記載の装置。

1 2. 最大値の判断基準値が、 3 0 0mgZ l 0 0m lであり、前記基準値以下である場合は、 0〜 3 0 0mg/ 1 0 0m l のスケールでグラフを作成し、前記基準値を超える場合は、 0〜 6 0 0mgZ l 0 0m l のスケールでグラフを作成する手段を有する請求の範囲第 1 1項に記載の装置。

1 3 . グラフ表示手段が、ディスプレー若しくはプリン夕一である請求の範囲第 1 0項に記載の装置。