WO2001052236A1

WO2001052236A1 - Telephone portable et systeme de telephones portables

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Publication number: WO2001052236A1
Application number: PCT/JP2000/009221
Authority: WO
Inventors: Akitoshi Saito; Katsuji Yoshimura
Original assignee: Yamaha Corporation
Priority date: 2000-01-13
Filing date: 2000-12-25
Publication date: 2001-07-19
Also published as: JP2001197168A; CN1423808A; JP3690224B2; CN1248189C; KR100586365B1; HK1054115A1; AU2001222248A1; KR20020064997A

Description

明細書携帯電話機および携帯電話システム技術分野

この発明は、カラオケ機能を備えた携帯電話機およびそれを用いた携帯電話システムに関する。背景技術

従来、カラオケ装置は飲食店や家庭等において広く用いられている。また、このカラオケ装置をより楽しくするため、歌唱力の採点機能を付加したカラオケ装置も開発されている。しかしながら、従来のこの種の採点装置付きカラオケ装置はその採点結果を単に表示するのみであり、面白みがないと共に歌唱力の向上にもあまりつながらない欠点があつた。

他方、近年、携帯電話機が広く用いられてきており、この携帯電話機にはマイクとスピーカが付いていることから、この携帯電話機にカラオケ機能を付加したものも開発されている。しかしながら、従来のこの種の携帯電話機は単に力ラオケ機能が付加されているというだけで、採点機能まで付加されたものは開発されていない。

この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、その目的は、カラオケ機能を有し、さらに、採点機能を有する携帯電話機を提供することにある。また、この発明の他の目的は、採点結果を管理セン夕へ送信して集計し、集計結果を携帯電話機によって見ることができる携帯電話システムを提供することにある。発明の開示

上記の課題を解決するために、本発明にかかる携帯電話機は、基地局と無線による情報の送信および受信を行う通信部と、前記通信部を介して外部との通話を行う通話手段とを備えた携帯電話機において、楽曲データを格納する楽曲データ格納手段と、前記楽曲デ一夕格納手段に格納されている楽曲データを再生して楽曲を表す楽音信号を生成する楽曲再生手段と、前記楽曲再生手段により生成された楽音信号を処理して楽曲を放音する放音手段と、マイクロフォンから入力した音声信号に基づいて歌唱を採点する採点手段と、前記採点手段の採点の結果を表示する表示手段とを設けたことを特徴とする。

好ましくは、前記マイクロフオンから入力した歌唱を表す音声信号と前記楽曲再生手段から出力された楽音信号とを合成する合成手段を含み、前記放音手段は該合成手段により合成された信号を処理して歌唱及び楽曲を放音する。

好ましくは、前記通信部は、前記採点手段における採点の結果を所定の機関へ送信する送信手段を具備している。

また、好ましくは、前記採点手段は、前記マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、前記楽曲再生手段が出力した楽音信号が表す楽曲から抽出したパラメ一夕と比較することによって、歌唱を採点する。あるいは、前記採点手段は、前記マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、外部から供給された採点基準を表すパラメ一夕と比較することによって、歌唱を採点する。

また、好ましくは、本発明に係る携帯電話機は、前記合成手段から出力された信号を F M変調して送信する F M送信手段を具備する

また、本発明にかかる携帯電話システムは、携帯電話機と、データ配信セン夕と、通信ネットワークとからなる携帯電話システムであって、前記携帯電話機は、デ一夕の送信および受信を行う通信部と、前記通信部を介して外部との通話を行う通話手段と、楽曲データを格納する楽曲データ格納手段と、前記楽曲データ格納手段に格納されている楽曲データを再生して楽曲を表す楽音信号を生成する楽曲再生手段と、前記楽曲再生手段により生成された楽音信号を処理して楽曲を放音する放音手段と、マイクロフォンから入力した音声信号に基づいて歌唱を採点する採点手段と、前記採点手段の採点の結果を表示する表示手段と、前記通信部に含まれ前記採点手段における採点の結果を送信する送信手段とを具備し、前記データ配信センタは、前記携帯電話機から送信された採点の結果を受信して内部の記憶手段にデータとして記憶し、前記携帯電話機からの要求に応じて前記記憶手段内のデータまたは前記データを加工したデータを前記携帯電話機へ送信し、前記通信ネットワークは、前記デ一夕配信セン夕と前記携帯電話機とを接続してデータの伝送を行なうことを特徴とする。

好ましくは、前記携帯電話機は前記マイクロフォンから入力した歌唱を表す音声信号と前記楽曲再生手段から出力された楽音信号とを合成する合成手段を含み、前記放音手段は前記合成手段により合成された信号を処理して歌唱及び楽曲を放音する。

好ましくは、前記データ配信セン夕は、複数の楽曲データを保存し、前記携帯電話機からの要求に応じて前記楽曲データを前記携帯電話機へ送信する。図面の簡単な説明

第 1図は、この発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。

第 2図は、第 1図に示した携帯電話機の構成を示すブロック図である。第 3図は、第 2図に示した音声処理部および楽曲再生部の構成を示すプロック図である。

第 4図は、第 2図に示した採点用パラメ一夕抽出部の構成を示すプロック図である。

第 5図は、第 1図に示したセン夕に格納する情報を説明する図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。第 1図は、この発明の実施形態による携帯電話システム 1 0 0の構成を示すブロック図である。同図において、携帯電話システム 1 0 0は、楽曲デ一夕の配信及び採点データの管理を行なうセンタ（以下、単にセン夕という） 1 1 0と、通信ネットワーク 1 2 0と、携帯電話機 1とから構成される。センタ 1 1 0は、カラオケ用の楽曲デ一夕の配信を行うと共に、携帯電話機 1から入力したユーザの採点データを格納し、格納した採点データの集計、週間順位の決定などデータの加工を行ない、採点データおよび加工後のデータを携帯電話機 1へ送信する。

通信ネッ卜ワーク 1 2 0の構成は公衆通信回線とセルラーシステムの例を示している。携帯電話機 1と、携帯電話機 1が属している無線ゾーンを管理する基地局 1 2 4 cとは、無線回線により接続されている。携帯電話機 1から通話を行う際や、位置登録を行なう際の信号は、基地局 1 2 4 cで受信されて処理される。基地局 1 2 4 a〜 1 2 4 dはそれぞ異なる無線ゾーンを管理している。基地局 1 2 4 a〜 1 2 4 dは多重化回線を介して移動交換局 1 2 3に接続されている。さらに、複数の移動交換局は関門交換局 1 2 2で集線されて電話交換局 1 2 1 へ接続される。各地域毎に設置されている電話交換局 1 2 1 a〜l 2 1 cは中継伝送路で相互に接続されて通信網を構成している。上述したセン夕 1 1 0は、加入者回線を介して電話交換局 1 2 1 aに接続されている。

第 2図は、携帯電話機 1の構成を示すブロック図である。同図を参照して携帯電話機 1を詳細に説明する。この図において、携帯電話機 1は、一般にリトラク夕ブルなアンテナ 1 aを備え、基地局 1 2 4 cと情報の無線送信 Z無線受信を行う通信部 1 3と、マイク 2 1から入力した歌唱音声を符号化したり、受信したデジ夕ル信号を復号化する音声処理部 1 4と、楽曲データを再生すると共に着信音を形成する音源を備えた楽曲再生部 1 5と、歌唱者の歌唱力を採点し、得点を出力する採点用パラメ一夕抽出部 2 5と、データ記憶用の R AM (ランダムァクセスメモリ） 1 1と、本発明を実行するための制御プログラムや通信プログラムなどを格納する記憶媒体としての R OM (リードオンリメモリ） 1 2と、パソコン等の外部機器 2 0からデータを入力するイン夕フェース（I Z F ) 1 6と、電話番号や機能選択を入力する入力部 1 7と、液晶表示パネルを有する表示部 1 8と、着信を振動で知らせるバイブレータ 1 9と、供給される信号を F M変調してアンテナ 2 7から送信する微弱パワーの F Mトランスミツ夕 2 6と、制御プログラムや通信プログラムの起動及び実行により各部の動作を制御する C P U (中央処理装置） 1 0とから構成される。各部はバス 2 4により C P U 1 0へ接続されている。

上記の構成をさらに説明すると、通信部 1 3は、音声処理部 1 4から入力したデジタル信号にて変調した無線信号をアンテナ 1 aを介して基地局 124 cへ送信する。また、アンテナ l aを介して、受信した無線信号を復調してデジタル信号を出力する。変復調方式には、無線周波数の利用率を良くするため、 QPSK (4相位相変調）などが用いられる。また、 TDD (時分割双方向通信）方式が用いられている場合は、送受信に同一周波数を用いて、送信と受信は時分割で行われる。

また、 RAMI 1にはユーザ設定データ格納エリア、 CPU10のワークエリァ、セン夕 110からダウンロードした楽曲データの格納エリアなどが設定される。また、 ROM 12は、 CPU 10が実行する発信ノ着信処理の通信プロダラムゃ楽曲再生処理を補助する処理などのプログラムを格納する記録媒体である。入力部 17は、数値キ一およびコードキーからなるテンキーやジョグダイヤルなどから構成される入力手段である。通常の通話のための操作のほかに楽曲データの配信要求、採点データ送信、カラオケモード ONZOFF、楽曲番号選択、楽曲再生スタート Zストップなどの操作入力ができる。表示部 18は、電話機能のメニュー、テンキーやジョグダイヤルなどのポタン操作に応じた表示、楽曲の歌詞、グラフィックス、採点結果などを表示する。

次に、楽曲再生部 15および音声処理部 14の詳細な構成例を第 3図に示す。先ず、楽曲再生部 15の説明を行なう。同図において、インタフェース（1/ F) 30はバス 24を介して各種デ一夕を授受するインタフェースである。楽曲再生の前に行なわれる楽曲データの初期設定の際には、 I /F 30を介して入力した楽曲データの音色デー夕を除く楽曲デ一夕が書込/読出コントローラ（RZ Wコントローラ） 31の制御の基で、楽曲データ記憶部（RAM) 32の空きェリアに記憶される。 RAM 32の記憶容量は一曲分の楽曲データを記憶するに必要な記憶容量より小さくされており、例えば 32ヮ一ド分の楽曲データを格納できる記憶容量とされている。従って、楽曲データの先頭の 32ワード分が記憶される。

また、楽曲デ一夕中の音色デ一夕は Vo i c e RAM (音色データ記憶部） 36に供給されて記憶される。 Vo i c e RAM 36は、複数の音色分の音色データを記憶できる記憶容量を有している。この音色データは、波形パラメ一夕、エンベロープパラメ一夕、変調パラメータ、エフェクトパラメ一夕、その他のパラメ一夕からなり、それぞれのパラメ一夕は各音色に特有のパラメ一夕とされている。各音色データにおける波形パラメ一夕は、音色に対応する楽音波形を指示している。例えば音源部 3 4が波形テーブルを有する P C M音源とされている場合、波形パラメ一夕は、波形テーブルの何れかの波形を指示するパラメータとされる。音源部 3 4が F M音源とされている場合、波形パラメ一夕は、 F M演算のアルゴリズムを指示するパラメータとされる。上記エンベロープパラメ一夕は、アタックレート、ディケイレート、サスティンレベル、リリースレートなどのパラメ一夕である、上記変調パラメ一夕は、ビブラートやトレモロの深さや早さのパラメ一夕である、また、上記エフェクトパラメ一夕はリバーブ、コ一ラス、バリエーションなどのパラメ一夕である。

また、シーケンサ 3 3からの読出要求信号（R e q ) に応じて、 RZWコントローラ 3 1が RAM 3 2から読み出したテンポデ一夕を、シーケンサ 3 3が取り込んでテンポを設定する。さらに、シーケンサ 3 3が楽曲デ一夕を解釈してパート毎に指定された音色ナンバを V o i c e R AM 3 6に与え、音色ナンパに対応する音色パラメ一夕を V o i c e RAM 3 6から読み出して音源部 3 4に設定している。

楽曲再生がスタートされると、 RZWコントローラ 3 1は、シーケンサ 3 3からの読出要求信号（R e d ) に応じて、 RAM 3 2から順次楽曲データを読み出してシーケンサ 3 3に供給する。シーケンサ 3 3は、 RZWコントローラ 3 1から順次楽曲データを受け取り、楽曲データを解釈して所定の発音タイミングで発音されるように、楽曲データに対応する音源パラメータを音源部 3 4に設定している。音源パラメ一夕としては、ピッチデータ、ノートオン Zオフ信号などがある。

音源部 3 4は、左右チャンネルの複数パートの楽音信号を同時に発音することができ、各パートの楽音信号の音色は V o i c e R AM 3 6から読み出された音色に設定されており、この音色に従うとともに、シーケンサ 3 3から供給された音源パラメ一夕に基づいた楽音デ一夕を各パート毎に生成している。生成された複数のパート分の楽音デ一夕は、デジタルノアナログ変換器 (D A C) 3 5に供給されて、アナログ楽音信号に変換される。

そして、 R AM 3 2からの楽曲デ一夕の読み出しが進んで RAM 3 2に所定量の空きエリアが発生した際には、 RZWコントローラ 3 1は転送要求信号（R e q ) をイン夕フエ一ス 3 0を介してバス 2 4に送出する。 C P U 1 0は、この転送要求信号を受け取ると、続く楽曲デ一夕を所定分、例えば空きエリアに対応する 1 6ワード分だけ R AM I 1から読み出してバス 2 4に送出する。この楽曲デ一夕は、 I / F 3 0を介して RZWコントローラ 3 1の制御の基で、 R AM 3 2 の空きエリアに書き込まれる。このような動作が繰り返されることにより、 R A M 3 2の記憶容量が一曲分の楽曲デ一夕を記憶するに必要な記憶容量より小さくても、楽曲全体を再生することができる。

この再生された楽曲が放音される場合は、係数乗算器 4 0の係数が「1」とされ、マイク 2 1から入力した歌唱を表す音声信号とミキサ 5 1において合成されて、スピーカ 2 3から放音される。また、 D A C 3 5の出力を着信音に用いる場合は、係数乗算器 5 4の係数が「0」とされ、着信音のみスピーカ 2 3から放音される。再生された楽音信号を保留音として用いる場合は、係数乗算器 3 7の係数が「1」とされて、ミキサ 3 8を介して受話用スピーカ 2 2から出力される。この場合、係数乗算器 5 0の係数が「0」とされて D A C 4 9の出力はミキサ 3 8に供給されない。またこの場合、音源部 3 4から出力される楽音信号が送信用保留音信号として音声処理部 1 4に供給される。

次に、音声処理部 1 4の説明を行なう。第 3図に示す音声処理部 1 4において、通常の通話の場合、マイク 2 1から入力された音声信号は、アナログ Zデジタル変換器 (AD C) 4 2においてデジタル信号に変換され係数乗算器 4 3を介してミキサ 4 4に供給される。ミキサ 4 4には楽曲再生部 1 5で再生された B GM用の楽音信号が係数乗算器 4 5を介して供給される。ミキサ 4 4の出力は、コーダ 4 6により符号化されて通信部 1 3に供給される。

コーダ 4 6およびデコーダ 4 8には、音声の多重数を拡張するため、帯域圧縮技術を用いた高能率圧縮符号化 Z復号化、例えば ADPCM (適応差分 P CM) や CELPC (Cod e Exc i t e d L P C) 方式などが用いられる。通信部 13から入力した信号は、デコーダ 48により復号化され、さらに、デジ夕ル Zアナログ変換器 (DAC) 49でアナログの受話信号に変換されて楽曲再生部 15へ供給される。一方、入力部 17のカラオケモードを指定するキ一操作を行った場合、係数乗算器 54の係数が「1」とされ、マイク 21から入力された歌唱者の音声信号が係数乗算器 54を介して合成手段であるミキサ 51へ供給され、再生されたカラオケ用の楽曲（伴奏音）とミキシングされる。

次に、第 4図を参照して採点用パラメータ抽出部 25の説明を行う。先ず、マイク 21 (第 3図）から出力される歌唱者の音声信号と、再生された楽音信号（D AC35の出力）は前処理部 61に入力される。前処理部 61では入力された音声信号を音声帯域のフィル夕に通し、高域および低域の雑音を除去し、歌唱者の音声信号として出力する。また、この前処理部 61は、入力された楽音信号からお手本のボーカル音声信号を抽出する。すなわち、音声多重方式の場合、左側チャネル信号には伴奏が記録されており、右側チャネル信号には伴奏およびお手本の歌唱音声が記録されている。そこで、前処理部 61は、右側チャネル信号から左側チャネル信号を減算することにより、手本の歌唱を表す音声信号を抽出する。次いで、抽出した音声信号を音声帯域のフィル夕に通過させて高域および低域の雑音を除去し、お手本ボーカル音声信号として出力する。

音程抽出部 62は、まず、前処理部 61から供給された歌唱者音声信号およびお手本ボーカル音声信号の各々からピッチを抽出する。ピッチ抽出の手法としては、周知のゼロクロス間隔検出法、自己相関法またはそれらの組み合わせなどを用いることができる。ピッチ抽出された各音声信号はそれぞれ、低域通過フィル夕でビブラ一ト成分が除去された後、音程デ一夕に変換さる。

即ち、抽出されたピッチの逆数である周波数 f は、基本周波数 32. 7032 H zからのずれとして次式のように表される。

f = 32. 7032 X 2 ^(ρ+(ί/12) [Hz] ( 1 )

ここで、 Pはオクターブデータであり、 Qは半音階デ一夕である。従って、音程データは、次式に基づいて算出される。

P + (Q/ 1 2 ) = 1 o g ₂ ( f / 3 2 . 7 0 3 2 ) ( 2 )

なお、オクターブデ一夕 Pは整数で、 Qの絶対値が最小となるように決められる。このように音程デ一夕に変換するのは、聴覚特性にマッチングした比較をすることができるからである。そして、上述した処理によって得られた歌唱者音程データおよびお手本ボーカル音程デ一夕が各々採点部 6 4へ出力される。

また、音量抽出部 6 3は、入力された歌唱者音声信号とお手本ボーカル音声信号の各々の振幅値を絶対値化し、さらに、平滑化して音量データを生成し、歌唱者音量データおよびお手本ボーカル音量データとして採点部 6 4へ出力する。採点部 6 4は、入力された歌唱者音程データとお手本ボーカル音程データとを一定周期、または再生音声信号から抽出したピッチに基づく比較タイミング信号に基づいて比較する。そして、両者が概ね一致していればカウンタがカウントァップし、このカウント値から音程データの一致度を算出する。同様にして、歌唱者音量デ一夕とお手本ボーカル音量データを上述した比較タイミング信号に同期して比較し、両者が概ね一致していればカウンタがカウントアップし、このカウン卜値から音量データの一致度を算出する。

更に、再現性のある機械的な比較処理だけではなく、主観的評価に近づけるように乱数が生成される。そして、音程データの一致度、音量データの一致度および乱数は、音程重視パラメ一夕 α、音量重視パラメ一夕 ;3および乱数重視パラメ —夕ァを乗算した後、加算される。各パラメ一夕 α、 β、ァは、パラメ一夕設定部 6 5によって o; + i3 + r = lを満たすように任意の割合で調整可能になっている。この加算値を得点に変換して表示部 1 8へ出力する。

なお、採点用パラメ一夕抽出部 2 5について、楽曲デ一夕からお手本ボーカル音声信号を抽出して採点する方法を説明したが、楽曲データが音声信号を含まず伴奏データのみの場合がある。この場合、楽曲データには時系列に並んだ音程デ ―夕と音量デ一夕からなる採点基準用パラメ一夕が付加され配信される。この場合、採点用パラメ一タ抽出部 2 5は歌唱者音声信号から音程データと音量データを抽出して C P U 1 0へ出力する。 C P U 1 0は入力したデータと前記採点基準用パラメ一夕を比較して採点を行なう。

次に、上述したシステムの動作を説明する。先ず、携帯電話機 1がセン夕 1 1 0から所望の楽曲データをダウンロードする動作について説明する。携帯電話機 1の入力部 1 7のキーを操作してセン夕 1 1 0の電話番号を入力し、発信ボタンをオンにする。発信ボタンをオンにすることにより、 C P U 1 0は、 R OM 1 2 に格納されている通信プログラムを起動させ、呼を発信する。携帯電話機 1の電話番号情報を付加した発信信号は、通信部 1 3からアンテナ 1 aを介して携帯電話機 1が属する無線ゾーンを管理する基地局 1 2 4 cへ送信される。基地局 1 2 4 cは、受信した信号を移動交換局 1 2 3へ送る。移動交換局 1 2 3はセン夕 1 1 0の電話交換局 1 2 1 aを決定し、その経路に向け信号を送る。電話交換局 1 2 1 aからセンタ 1 1 0へ着信信号が送られ、着信ボタンが操作されることにより、回線が確立する。

回線が確立すると携帯電話機 1から登録番号、配信を希望する楽曲番号などが送られる。センタ 1 1 0において、受信した登録番号が確認されて、楽曲データのダウンロードが開始される。セン夕 1 1 0から発信された楽曲デ一夕は、電話交換局 1 2 1 aを経由して基地局 1 2 4 cから送信され、アンテナ 1 aを介して通信部 1 3へ入力される。通信部 1 3は、受信した無線信号から復調した楽曲デ —夕を出力する。この楽曲デ一夕は R AM I 1に格納される。この楽曲データには、カラオケ伴奏音のためのデータ（音色データ、再生するテンポを決定するテンポデータ、各パートの音色を設定する音色割当データ、一曲分の音符データや休符デ一夕）と、お手本ボーカル音声データと、歌詞データと、背景画像表示のためのグラフィックスデ一夕とから構成されている。ダウンロード処理が終了すると、回線が切断されて発信処理は終了する。

次に、 R AM I 1へ格納した楽曲デ一夕から楽曲を再生し、歌唱者がマイク 2 1から音声信号を入力するカラオケモードについて動作を説明する。先ず、ユーザが入力部 1 7のカラオケモードを選択するキ一操作を行う、次いで、入力部 1 7から所望の楽曲番号を入力し、演奏スタートを指示するキー操作を行うと、入力部 1 7から入力された楽曲番号により、 C P U 1 0は、 RAM I 1に格納されている楽曲データを読み出す。 RAMI 1から読み出された楽曲データは、バス 24を介して IZF 30へ入力され、楽曲デ一夕の初期設定処理が実行される。初期設定処理では、 I ZF 30から音色データを除いた楽曲データが RAM 3 2に格納される。 I/F 30から出力された音色データは Vo i c e RAM3 6に格納される。音色割当デ一夕をシーケンサ 33が解釈して、各パート毎の音色パラメ一夕を Vo i c e RAM 36から読み出して音源部 34に設定すると共に、テンポデ一夕がシーケンサ 33に設定される。初期設定処理が終了すると、楽曲データの再生がスタートされ、 R/Wコントローラ 31は、シーケンサ 33 からの読出要求信号（Re d) に応じて RAM 32から順次楽曲デ一夕を読み出してシーケンサ 33に供給する。音源部 34は、シーケンサ 33から入力した楽曲データにより音源パラメ一夕に基づいた複数のパートの楽音信号を生成し、お手本ボーカル楽音デ一夕とミキシングして出力する。 DAC35は、入力された楽音データをデジタル/アナログ変換によりアナログの楽音信号に変換する。この楽曲信号は、係数乗算器 40を介してミキサ 51へ供給される。

一方、歌唱者はマイク 21から音声信号を入力する。このとき係数乗算器 54 の係数は「1」とされており、入力した音声信号は、ミキサ 51に供給され、再生された前記楽音信号とミキシングされる。ミキシングされた一方の出力は、係数乗算器 53によって所定のレベルに調整されてスピーカ 23から放音される。このとき、 CPU10は、楽曲データ中の歌詞データおよびグラフィックスデータを楽曲の再生処理と同期させて表示部 18へ送り、表示させる。また、ミキサ 51の他方の出力は、係数乗算器 52を介して FMトランスミッタ 26へ供給される。 FMトランスミツ夕 26は FM変調した信号をアンテナ 27を介して外部の FM受信機へ送信する。 FMトランスミツ夕 26が〇Nになると、係数乗算器 53の係数は「0」になり、信号はスピーカ 23から出力されない。

一方、採点用パラメ一夕抽出部 25は、音声処理部 14を介してマイク 21から入力した歌唱者の音声信号と楽曲再生部 15で再生された楽音信号を受ける。採点用パラメ一夕抽出部 25は、入力された音声信号から歌唱者音程データと歌唱者音量データを抽出し、また、楽音信号からお手本ポーカル音程データ、お手本ボーカル音量データとを抽出する。そして、両音声の音程データを比較し、且っ両音声の音量データを比較してその一致度から歌唱者の得点を算出する。 C P U 1 0は、採点用パラメータ抽出部 2 5により算出された得点を楽曲再生のタイミングと合わせて表示部 1 8に表示させる。

次に、楽曲の再生が終わり、最終の採点結果が表示部 1 8に表示されているとき、この採点結果をセンタ 1 1 0へ送り、記録することを希望する場合は、入力部 1 7から採点データ送信の操作を行なう。 C P U 1 0は、この操作を受け、セン夕 1 1 0の呼び出し信号を発信する。センタ 1 1 0と回線が確立した後、ユーザ番号、楽曲番号と共に採点データを送信する。セン夕 1 1 0は、受信したュ一ザ番号が登録されていることを確認し、採点デ一夕および楽曲番号を内部の記憶装置に格納する。次いで、その楽曲について、現在の順位を求め、求めた順位を記憶装置に格納する。第 5図は上述したユーザデータの格納状態を示す図である。この格納された採点デー夕や順位デ一夕は、定期的にまたはユーザが希望する時に、セン夕 1 1 0からユーザの携帯電話機へ送られ、携帯電話機の表示部 1 8で確認することができる。

このように、上述した携帯電話システムによれば、採点データを自己管理しなくても、いつでも、何処でも容易にセン夕 1 1 0から受け取ることができる。これにより、いつでも何処に居ても上達の度合いをチェックすることができると共に、正当で公式な、かつ客観的な採点結果が得られるので、自らの客観的な実力を知ることができると共に、他人に自慢することもできる。

また、週間順位、月間順位に基づいてオフラインで認定書または景品を送付するようにすれば、一層楽しさが増し、やる気が増す。さらに、週間順位、月間順位または採点データの登録回数に基づいて楽曲データのダウンロードの価格を下げるようにしてもよい。産業上の利用可能性

以上説明したように、本発明によれば、携帯電話機に歌唱力の採点機能を備え、通信ネットワークを介して採点結果を管理センタに送り管理できるようにしたので、いつでも客観的な歌唱力の採点結果を見ることができ、歌唱力の上達に役立つばかりでなくカラオケの楽しさを一層増すという効果が得られ、カラオケアミユーズメント業界で利用できる。また、本発明によれば、管理セン夕から一定の期間毎に採点結果やグループ内での順位の情報を配信することができるので、努力目標を定めて練習に励む上で採点結果を有効に利用できるという効果が得られ、カラオケアミユーズメント業界で利用できる。

Claims

請求の範囲

1 . 基地局と無線による情報の送信および受信を行う通信部と、前記通信部を介して外部との通話を行う通話手段とを備えた携帯電話機において、

楽曲データを格納する楽曲データ格納手段と、

前記楽曲データ格納手段に格納されている楽曲データを再生して楽曲を表す楽音信号を生成する楽曲再生手段と、

前記楽曲再生手段で生成された楽音信号を処理して楽曲を放音する放音手段と、マイクロフォンから入力した音声信号に基づいて歌唱を採点する採点手段と、前記採点手段の採点の結果を表示する表示手段とを

具備することを特徴とする携帯電話機。

2 . 前記マイクロフオンから入力した歌唱を表す音声信号と前記楽曲再生手段から出力された楽音信号とを合成する合成手段を含み，前記放音手段は該合成手段により合成された信号を処理して歌唱及び楽曲を放音することを特徴とする請求項 1に記載の携帯電話機。

3 . 前記通信部は、前記採点手段における採点の結果を所定の機関へ送信する送信手段を具備することを特徴とする請求項 1に記載の携帯電話機。

4. 前記採点手段は、前記マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、前記楽曲再生手段が出力した楽音信号が表す楽曲から抽出したパラメータと比較することによって、歌唱を採点することを特徴とする請求項 1に記載の携帯電話機。

5 . 前記採点手段は、前記マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、外部から供給された採点基準を表すパラメ一夕と比較することによって、歌唱を採点することを特徴とする請求項 1に記載の携帯電話機。

6 . 前記合成手段から出力された信号を F Al変調して送信する F M送信手段を具備することを特徴とする請求項 2に記載の携帯電話機。

7 . 携帯電話機と、デ一夕配信センタと、通信ネットワークとからなる携帯電話システムであって、

前記携帯電話機は、データの送信および受信を行う通信部と、前記通信部を介して外部との通話を行う通話手段と、楽曲デー夕を格納する楽曲データ格納手段と、前記楽曲データ格納手段に格納されている楽曲デ一夕を再生して楽曲を表す楽音信号を生成する楽曲再生手段と、前記楽曲生成手段で生成された楽音信号を処理して楽曲を放音する放音手段と、マイクロフォンから入力した音声信号に基づいて歌唱を採点する採点手段と、前記採点手段の採点の結果を表示する表示手段と、前記通信部に含まれ前記採点手段における採点の結果を送信する送信手段とを具備し、

前記データ配信センタは、前記携帯電話機から送信された採点の結果を受信して内部の記憶手段にデータとして記憶し、前記携帯電話機からの要求に応じて前記記憶手段内のデータまたは前記データを加工したデータを前記携帯電話機へ送信し、

前記通信ネットワークは、前記データ配信セン夕と前記携帯電話機を接続し、データの伝送を行なうことを特徴とする携帯電話システム。

8 . 前記携帯電話機は、前記マイクロフォンから入力した歌唱を表す音声信号と前記楽曲再生手段から出力された楽音信号とを合成する合成手段を含み、前記放音手段は該合成手段により合成された信号を処理して歌唱及び楽曲を放音することを特徴とする請求項 7に記載の携帯電話システム。

9 . 前記データ配信セン夕は、複数の楽曲デ一夕を保存し、前記携帯電話機からの要求に応じて前記楽曲データを前記携帯電話機へ送信することを特徴とする請求項 7に記載の携帯電話システム。

1 0 . 基地局と無線による情報の送信および受信を行う通信部と、前記通信部を介して外部との通話を行う通話部とを備え、更にカラオケ機能を具備した携帯電話機を用いて歌唱の採点を行う方法であって、

予め楽曲データを格納しておく楽曲データ格納手順と、

格納されている楽曲データから選択された楽曲データを再生して所望の楽曲を表す楽音信号を生成する楽曲再生手順と、

前記楽曲再生手順により生成された楽音信号を処理して楽曲を放音する放音手 1頃と、

マイクロフォンから入力した音声信号に基づいて歌唱を採点する採点手順と、前記採点手順による採点の結果を表示する表示手順とを行うことを特徴とする歌唱の採点を行う方法。

1 1 . 前記マイクロフォンから入力した歌唱を表す音声信号と前記楽曲再生手順で生成された楽音信号とを合成する合成手順を含み、前記放音手順は該合成手順により合成された信号を処理して歌唱及び楽曲を放音することを特徴とする請求項 1 0に記載の歌唱の採点を行う方法。

1 2 . 前記採点手順により得られた採点の結果を所定の機関へ送信する送信手順を含むことを特徴とする請求項 1 0に記載の歌唱の採点を行う方法。

1 3 . 前記採点手順は、該マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、前記楽曲再生手順で生成した楽音信号が表す楽曲から抽出したパラメ一夕と比較することによって、歌唱を採点することを特徴とする請求項 1 0に記載の歌唱の採点を行う方法。

1 4 . 前記採点手順は、該マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、外部から供給された採点基準を表すパラメ一夕と比較することによって、歌唱を採点することを特徴とする請求項 1 0に記載の歌唱の採点を行う方法。

1 5 . 前記合成手順で合成した信号を F M変調して送信する F M送信手順を含むことを特徴とする請求項 1 1に記載の歌唱の採点を行う方法。

1 6 . 基地局と無線による情報の送信および受信を行う通信部と、前記通信部を介して外部との通話を行う通話部と、これらを制御する C P Uとを有し、更に力ラオケ機能を具備した携帯電話機にインストールされ、且つ該 C P Uによって実行されるプログラムであって、

予め格納されている複数の楽曲データから選択された楽曲データを再生して所望の楽曲を表す楽音信号を生成する楽曲再生手順と、

前記楽曲生成手順により生成された楽音信号を処理して楽曲を放音する放音手順と、

マイクロフォンから入力した音声信号に基づいて歌唱を採点する採点手順と、前記採点手順による採点の結果を表示する表示手順とを行うことを特徴とする歌唱の採点を行うプログラム。

1 7 . 前記マイクロフオンから入力した歌唱を表す音声信号と前記楽曲再生手順で生成された楽音信号とを合成する合成手順を含み、前記放音手順は前記合成手順により合成された信号を処理して歌唱及び楽曲を放音することを特徴とする請求項 1 6に記載の歌唱の採点を行うプログラム。

1 8 . 前記採点手順により得られた採点の結果を所定の機関へ送信する送信手順を行うことを特徴とする請求項 1 6に記載の歌唱の採点を行うプログラム。

1 9 . 前記採点手順は、前記マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、前記楽曲再生手順で生成した楽音信号が表す楽曲から抽出したパラメータと比較することによって、歌唱を採点することを特徴とする請求項 1 6に記載の歌唱の採点を行うプログラム。

2 0 . 前記採点手順は、前記マイクロフォンから入力した音声信号が表す歌唱から抽出した音程と音量を、外部から供給された採点基準を表すパラメータと比較することによって、歌唱を採点することを特徴とする請求項 1 6に記載の歌唱の採点を行うプログラム。

2 1 . 前記合成手順で合成した信号を F M変調して送信する F M送信手順を行うことを特徴とする請求項 1 7に記載の歌唱の採点を行うプログラム。