, 明 細 文字表示装置及び文字表示方法 技術分野
この発明は、 パソコンやナビゲーシヨ ン装置等の表示部に文字を表示 する文字表示装置及び文字表示方法に関するものである。 背景技術
第 1図は例えば特開平 4 一 3 5 2 1 9 3号公報に示された従来の文字 表示装置を示す構成図であり、 図において、 1 は例えばナビゲーシヨ ン 装置の表示部に表示する文字列を指定する文字列指定手段、 2は文字列 を展開する基準線 (斜線) を指定する基準線指定手段、 3は基準線に展 開する文字列の展開位置を決定する文字位置決定手段である。
なお、 第 2図は基準線に対する文字列の展開を説明する展開図である 次に動作について説明する。
ナビゲーシヨ ン装置等の表示部に文字列を表示する場合、 まず、 利用 者が文字列指定手段 1 を用いて表示対象の文字列を指定する。 表示対象 の文字列が指定されると、 文字列の文字数 Ν (整数) と、 その文字列を 構成する各文字の文字幅 a (全ての文字において同一) が決定される。 利用者は表示対象の文字列を指定すると、 今度は、 基準線指定手段 2 を用いて文字列を展開する基準線を指定する。 基準線の指定は、 基準線 である斜線の始点 ( x。, y Q ) と終点 ( X p y! ) の座標を入力する ことにより行う。
このようにして、 表示対象の文字列と基準線が指定されると、 文字位
置決定手段 3は、 最初に、 画面の左下を原点 ( 0, 0 ) として、 その文 字列が水平方向の直線上に展開された場合の各文字の左下座標 (以下、 文字座標) を求める。
ここで、 水平方向の直線上に展開された文字列における n番目の文字 Aの座標 ( χ ' , y ' ) は次の通りである。
X = x。 + n— 1 ) a
y = y o
文字位置決定手段 3は、 水平方向の直線上に展開された文字列の各文 字の文字座標を求めると、 今度は、 文字列の始点 ( X。, y。) を中心 として、 文字列を基準線の傾きひだけ回転させた場合の各文字の文字座 標を求める。 即ち、 文字列が基準線に展開された場合の各文字の文字座 標を求める。
ここで、 基準線に展開された文字列における n番目の文字 Aの座標 ( x, y ) は次の通りである。
x = x。 + n— 1 ) a · c o s Q;
y = y 0 + 、 n— 1 ) a · s i n a
従来の文字表示装置は以上のように構成されているので、 文字列を任 意の角度に傾けて表示することができるが、 文字列を傾けて表示する場 合、 その文字列を構成する各文字を回転させる必要があるため、 各文字 のドッ トパターンが変化して文字形状が崩れ (文字の回転角度が 9 0 ° , 1 8 0 ° , 2 7 0 ° の場合は、 回転しても ドッ トパターンが変化する ことはない) 、 文字列の見栄えが悪くなる課題があった。
また、 文字列を構成する各文字の文字幅 aが常に同一であるものとし て文字座標を計算するので、 例えば、 " i " や " 1 " 等の文字幅の狭い 文字が含まれる場合、 文字列の一部が間延びして見栄えが悪くなる課題 あった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、 文字 列を傾けて表示する場合でも、 見栄えよく文字列を表示することができ る文字表示装置及び文字表示方法を得ることを目的とする。 発明の開示
この発明に係る文字表示装置は、 記憶手段から文字列を構成する各文 字の隣接基準点を取得し、 その文字列の表示角度及び表示基準位置と当 該隣接基準点から各文字の表示座標を計算する座標計算手段を設けたも のである。
このことによって、 文字列を傾けて表示する場合でも、 見栄えよく文 字列を表示することができる効果がある。
この発明に係る文字表示装置は、 記憶手段が傾斜のない通常文字の他 に、 任意の角度傾斜している傾斜文字のドッ トパターン及び隣接基準点 を記憶する場合、 文字列の表示角度に応じて通常文字又は傾斜文字を選 択し、 その選択した文字のドッ トパターン及び隣接基準点を取得する表 示手段及び座標計算手段を設けたものである。
このことによって、 文字列を傾けて表示する場合でも、 見栄えよく文 字列を表示することができる効果がある。
この発明に係る文字表示装置は、 通常文字及び傾斜文字の傾斜角度と 文字列の表示角度を比較し、 その表示角度に最も近似する傾斜角度を有 する通常文字又は傾斜文字を選択する表示手段及び座標計算手段を設け たものである。
このことによって、 表示角度に最適な文字が選択されるため、 更に文 字列の見栄えが向上する効果がある。
この発明に係る文字表示装置は、 表示対象の文字列, その文字列の表 示角度及び表示基準位置を入力する入力手段を設けたものである。
t
4 このことによって、 ユーザの指示に従って文字列を任意の角度に表示 することができる効果がある。
この発明に係る文字表示装置は、 メモリに記録された表示対象の文字 列, その文字列の表示角度及び表示基準位置を読み込む読込手段を設け たものである。
このことによって、 予め設定された文字列を任意の角度で表示するこ とができる効果がある。
この発明に係る文字表示方法は、 文字列を構成する各文字の隣接基準 点を取得すると、 その文字列の表示角度及び表示基準位置と当該隣接基 準点から各文字の表示座標を計算するようにしたものである。
このことによって、 文字列を傾けて表示する場合でも、 見栄えよく文 字列を表示することができる効果がある。
この発明に係る文字表示方法は、 傾斜のない通常文字の他に、 任意の 角度傾斜している傾斜文字のドッ 卜パターン及び隣接基準点が記憶され ている場合、 文字列の表示角度に応じて通常文字又は傾斜文字を選択し 、 その選択した文字のドッ トパターン及び隣接基準点を取得するように したものである。
このことによって、 文字列を傾けて表示する場合でも、 見栄えよく文 字列を表示することができる効果がある。
この発明に係る文字表示方法は、 通常文字及び傾斜文字の傾斜角度と 文字列の表示角度を比較し、 その表示角度に最も近似する傾斜角度を有 する通常文字又は傾斜文字を選択するようにしたものである。
このことによって、 表示角度に最適な文字が選択されるため、 更に文 字列の見栄えが向上する効果がある。
この発明に係る文字表示方法は、 表示対象の文字列, その文字列の表 示角度及び表示基準位置を入力するようにしたものである。
c
D このことによって、 ュ一ザの指示に従って文字列を任意の角度に表示 することができる効果がある。
この発明に係る文字表示方法は、 メモリに記録された表示対象の文字 列, その文字列の表示角度及び表示基準位置を読み込むようにしたもの である。
このことによって、 予め設定された文字列を任意の角度で表示するこ とができる効果がある。 図面の簡単な説明
第 1図は従来の文字表示装置を示す構成図である。
第 2図は基準線に対する文字列の展開を説明する展開図である。
第 3図はこの発明の実施の形態 1 による文字表示装置を示す構成図で ある。
第 4図は表示部の画面図である。
第 5図は文字記憶部が記憶する文字データを示す説明図である。
第 6図は文字記憶部が記憶する文字データを示す説明図である。
第 7図は通常文字の文字データを示す拡大図である。
第 8図は傾斜文字の文字データを示す拡大図である。
第 9図は文字列の表示図である。
第 1 0図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 1 1図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 1 2図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 1 3図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 1 4図はこの発明の実施の形態 1 における表示制御部の基本動作を 示すフローチヤ一トである。
第 1 5図は文字列の表示図である。
,
6 第 1 6図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 1 7 図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 1 8図は文字列表示の展開図である。
第 1 9図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 2 0図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 2 1 図はこの発明の実施の形態 2 における表示制御部の基本動作を 示すフローチヤ一トである。
第 2 2図は文字列の表示図である。
第 2 3図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 2 4図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 2 5図は通常文字の文字データを示す拡大図である。
第 2 6図は傾斜文字の文字データを示す拡大図である。
第 2 7図は文字列の表示図である。
第 2 8図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 2 9図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 3 0図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 3 1 図は文字列表示の展開図である。
第 3 2図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 3 3図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 3 4図は文字列の表示座標を示す説明図である。
第 3 5図は文字の 9 0 ° 回転処理を説明する説明図である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 この発明をより詳細に説明するために、 この発明を実施するた めの最良の形態について、 添付の図面に従って説明する。
実施の形態 1 .
η 第 3図はこの発明の実施の形態 1 による文字表示装置を示す構成図で あり、 図において、 1 1 は表示対象の文字列を入力する文字入力部 (入 力手段) 、 1 2は文字列の表示角度を入力する角度入力部 (入力手段) であり、 この実施の形態 1では 8通りの角度 ( 0 ° , 4 5。 , 9 0; , 1 3 5。 , 1 8 0 ° , 2 2 5 ° , 2 7 0 ° , 3 1 5 ° ) を入力すること ができる。
1 3は文字列の表示基準位置 (例えば、 文字列の中心座標) を入力す る位置入力部 (入力手段) 、 1 4は傾斜のない通常文字と任意の角度傾 斜している傾斜文字における ドッ トパターン及び隣接基準点を記憶する 文字記憶部 (記憶手段) 、 1 5は文字記憶部 1 4から文字列を構成する 各文字の隣接基準点を取得して、 その文字列の表示角度及び表示基準位 置と当該隣接基準点から各文字の表示座標を計算する文字表示演算部 1 5 aを有し、 その文字表示演算部 1 5 aが各文字の表示位置を計算する と、 文字記憶部 1 4から文字列を構成する各文字の ドッ トパターンを取 得して、 その表示位置に各文字を表示する指示を表示部 1 6に与える表 示制御部 (座標計算手段、 表示手段) 、 1 6は文字列を表示する表示部 (表示手段) である。
次に動作について説明する。
最初に、 表示部 1 6について解説する。 表示部 1 6は第 4図に示すよ うに、 画面の左上を原点 ( 0, 0 ) とし、 X軸は右方向へプラス、 Y軸 は下方向へプラスとなる。
次に、 文字記憶部 1 4が記憶する ドッ トパターン (以下、 文字データ という) について解説する。 文字記憶部 1 4は、 傾斜のない通常文字 ( 第 5図を参照) と、 4 5 ° 傾斜している傾斜文字 (第 6図を参照) の文 字データを記憶している。
ここで、 第 7図及び第 8図は文字列が "W o r d " である場合の通常
文字又は傾斜文字の文字データを示す拡大図である。 文字記憶部 1 4が 記憶する各文字の文字サイズは全て 1 6 X 1 6 ドッ トであるが、 各文字 は固有の有効範囲を有している。
即ち、 文字記憶部 1 4は、 第 7図及び第 8図に示すように、 文字の左 上を原点 ( 0, 0 ) として、 各文字の右に隣接する次の文字の表示基準 点 (隣接基準点) の座標値を各文字データとリ ンクして記憶している ( 例えば、 " W " の通常文字の隣接基準点は ( 1 0, 0 ) であり、 " W " の傾斜文字の隣接基準点は ( 7, 7 ) である) 。 文字列を表示する時は 、 この隣接基準点に従って第 9図のように表示する。
次に、 文字表示装置の具体的な動作を説明する。
利用者は文字入力部 1 1 , 角度入力部 1 2及び位置入力部 1 3を操作 し、 表示対象の文字列と、 その文字列の表示角度と、 その文字列の表示 基準位置とを入力する。
例えば、 文字列として "W o r d " が入力され、 表示角度として 0 ° が入力され、 表示基準位置として ( 5 0, 5 0 ) が入力された場合、 表 示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aが、 文字記憶部 1 4から通常文字 の隣接基準点を取得し (表示角度が 0 ° である為) 、 まず、 文字列を原 点 ( 0, 0 ) に表示するものとして、 各文字の表示座標 (各文字の左上 座標) と、 文字列の右下座標を計算する。
"W" の表示座標を原点 ( 0, 0 ) とすると、
"W" の隣接基準点 : ( 1 0, 0 ) より、 " o " の表示座標は ( 1 0
0 )
o " の隣接基準点 : ( 7 , 0 ) より r " の表示座標は ( 1 7,
0 )
r " の隣接基準点 : ( 5, 0 ) より d " の表示座標は ( 2 2 ,
0 )
" d " の隣接基準点 : ( 7, 0 ) より、 " d " の右下座標 ( x, y ) は下記の通り となる。
x = 2 2 + 7 = 2 9
y = 0 + 1 2 = 1 2
従って、 文字列 "W o r d " を原点 ( 0, 0 ) に表示する場合の表示 座標は第 1 0図に示す通りとなる。
次に、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 文字列 "Wo r d " の左上座標 ( 0 , 0 ) と、 右下座標 ( 2 9, 1 2 ) から文字列の中心 座標を求める。 文字列の中心座標 ( X , y ) は下記の通りとなる。
X = 2 9 / 2 = 1 5
y = 1 2 / 2 = 6
これにより、 文字列 " Wo r d " を、 表示角度 0 ° で表示基準位置 ( 5 0 , 5 0 ) に表示する場合、 各文字の表示座標は第 1 1図に示す通り となる。
このようにして、 各文字の表示座標を計算すると、 表示制御部 1 5は 、 文字記憶部 1 4から通常文字 " W" , " o " , " r " , " d " の文字 データを読み込んで、 文字列を構成する各文字を表示部 1 6に表示し ( 第 1 1図を参照) 、 一連の動作を終了する。
次に、 傾斜文字を表示する場合について説明する。 例えば、 文字列と して " W o r d " が入力され、 表示角度として 3 1 5 = が入力され、 表 示基準位置として ( 5 0, 5 0 ) が入力された場合、 表示制御部 1 5の 文字表示演算部 1 5 aが、 文字記憶部 1 4から傾斜文字の隣接基準点を 取得し (表示角度が 3 1 5 ° である為) 、 まず、 文字列を原点 ( 0 , 0 ) に表示するものとして、 各文字の表示座標 (各文字の左上座標) と、 文字列の右下座標を計算する。
"W" の表示座標を原点 ( 0, 0 ) とすると、
W" の隣接基準点 : ( 7, 7 ) より o " の表示座標は ( 7 , 7 o の隣接基準点 : ( 5, 5 ) より r " の表示座標は ( 1 2,
1 2 )
r " の隣接基準点 : ( 4, 4 ) より d " の表示座標は ( 1 6,
1 6 )
" d " の隣接基準点 : ( 5, 5 ) より、 " d " の右下座標 (X , y ) は下記の通りとなる。
x = 1 6 + 5— 9 = 1 2
y = 1 6 + 5 + 9 = 3 0
従って、 文字列 "Wo r d " を原点 ( 0, 0 ) に表示する場合の表示 座標は第 1 2図に示す通り となる。
次に、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 文字列 "W o r d " の左上座標 ( 0, 0 ) と、 右下座標 ( 1 2 , 3 0 ) から文字列の中心 座標を求める。 文字列の中心座標 ( x, y ) は下記の通り となる。
X = 1 2 / 2 = 6
y = 3 0 / 2 = 1 5
これにより、 文字列 " W o r d " を、 表示角度 3 1 5 で表示基準位 置 ( 5 0, 5 0 ) に表示する場合、 各文字の表示座標は第 1 3図に示す 通りとなる。
このようにして、 各文字の表示座標を計算すると、 表示制御部 1 5は 、 文字記憶部 1 4から傾斜文字 " W" , " 0 " , " r " , " d " の文字 データを読み込んで、 文字列を構成する各文字を表示部 1 6に表示し ( 第 1 3図を参照) 、 一連の動作を終了する。
以上では、 文字列の表示角度として、 0。 又は 3 1 5 D が入力された 場合の演算方法を述べたが、 それ以外の角度については、 下記に示すよ
うに、 文字を 9 0 ; 回転させる処理等を施すことにより、 表示座標を計 算する。
4 5 ° : 3 1 5 ° 文字を 9 0 ; 回転
9 0 ° : 0 ° 文字を 9 0 = 回転
1 3 5 ° : 3 1 5 ° 文字と同じ処理
1 8 0 ° : 0 ° 文字と同じ処理
2 2 5 ° : 4 5 ° 文字と同じ処理
2 7 0 ° : 9 0 文字と同じ処理
なお、 例えば、 横方向の画素数と縦方向の画素数が同じ文字を 9 回転させる場合、 文字の左上座標が ( 0, 0 ) 、 右下座標が ( x Q, y 。) であるとすると、 回転前の座標 ( x ^ y ! ) と回転後の座標 ( x 2 , y 2) の関係は下記の通り となる (第 3 5図を参照) 。
X 2 = :
y 2― X 0 X 1
ここで、 第 1 4図は表示制御部 1 5の基本動作を示すフローチャー ト である。 以下、 この図に従って表示制御部 1 5の基本動作を説明する。
まず、 利用者が文字入力部 1 1 と角度入力部 1 2 と位置入力部 1 3よ り、 表示対象の文字列と、 その文字列の表示角度 0 と、 その文字列の表 示基準位置 (x, y ) とを入力すると (ステップ S T 1 ) 、 表示角度 0 を判断し (ステップ S T 2 ) 、 表示角度 0 と表示基準位置 ( X , y ) 等 に応じて各文字の表示座標を演算する。
9 = 0 ° の場合、 角度 0 ° の文字列座標を演算 (ステップ S T 3 )
0 = 4 5 ° の場合、 角度 4 5 ° の文字列座標を演算 (ステップ S T 4
)
Θ 9 0 ° の場合、 角度 9 0 ° の文字列座標を演算 (ステップ S T 5
θ = 1 3 o : の場合、 角度 1 3 5 : の文字列座標を演算 (ステップ S T 6 )
Θ = 1 8 0 = の場合、 角度 1 8 0 : の文字列座標を演算 (ステップ S T 7 )
0 = 2 2 5 ° の場合、 角度 2 2 5 ° の文字列座標を演算 (ステップ S T 8 )
9 = 2 7 0 ° の場合、 角度 2 7 0 ° の文字列座標を演算 (ステップ S T 9 )
θ = 3 1 5 ° の場合、 角度 3 1 5 ° の文字列座標を演算 (ステップ S Τ 1 0 )
表示制御部 1 5は、 その演算した表示座標に従って表示部 1 6 に文字 列を表示し (ステップ S Τ 1 1 ) 、 一連の動作を終了する。
以上で明らかなように、 この実施の形態 1 によれば、 文字列を構成す る各文字の隣接基準点を取得すると、 その文字列の表示角度及び表示基 準位置と当該隣接基準点から各文字の表示座標を計算するように構成し たので、 文字列を傾けて表示する場合でも、 見栄えよく文字列を表示す ることができる効果を奏する。 実施の形態 2 .
上記実施の形態 1 では、 8通りの角度を入力するものについて示した が、 0 ° 〜 3 6 0 ° まで、 全ての角度を入力できるようにしてもよい。 具体的には次の通りである。
最初に、 文字表示位置の演算について解説する。 上記実施の形態 1 と 同様に、 文字記憶部 1 4は、 通常文字と傾斜文字の二通りの文字データ を有しており、 各文字データはそれぞれの隣接基準点をリ ンクして記憶 している。
文字入力部 1 1 より入力された文字列の座標を求める場合、 角度入力 部 1 2よ り入力された表示角度 0に従って、 下記の文字列を基準に、 各 文字座標を t a n 0の演算にて求める。 ただし、 表示部 1 6においては 、 Y軸は下方向にプラスであるため、 t a nはマイナスにて求める。
- 2 2. 5 ° < θ≤ 2 2. 5 ° 角度 0 ° の文字列が基準
2 2. 5 ° < θ≤ 6 7. 5 ° 角度 4 5 ° の文字列が基準
6 7. 5 ° < θ≤ 1 1 2. 5 角度 9 0 ° の文字列が基準
1 1 2. 5 ° < θ≤ 1 5 7. 5 角度 1 3 5 の文字列が基準
1 5 7. 5 ° < θ≤ 2 0 2. 5 角度 1 8 0 の文字列が基準
2 0 2. 5 ° < θ≤ 2 4 7. 5 角度 2 2 5 の文字列が基準
2 4 7. 5 ° < θ≤ 2 9 2. 5 角度 2 7 0 の文字列が基準
2 9 2. 5 ° < 0≤ 3 3 7. 5 角度 3 1 5 の文字列が基準 ここで、 各文字列と表示角度の関係を第 1 5図に示す。
次に動作について説明する。
利用者は文字入力部 1 1, 角度入力部 1 2及び位置入力部 1 3を操作 し、 表示対象の文字列と、 その文字列の表示角度と、 その文字列の表示 基準位置とを入力する。
例えば、 文字列として " W o r d " が入力され、 表示角度として 1 0 ° が入力され、 表示基準位置として ( 5 0, 5 0 ) が入力された場合、
- 2 2. 5 ° < 1 0 ° ≤ 2 2. 5 °
より、 表示制御部 1 5は、 表示角度 0 ° の時の文字列 "W o r d " の表 示座標から、 表示角度 1 0 ° の時の文字列 "W o r d " の表示座標を計 算する。
文字列 "W o r d " を表示角度 0 = で原点 ( 0, 0 ) に表示する場合 の表示座標は、 上記実施の形態 1 より、 第 1 0図に示す通り となる。 従って、 文字列 " W o r d " を表示角度 1 0 で原点 ( 0, 0 ) に表
7Kする場合の表示座標 ( x, y ) は、 下記の通りとなる。
W の 0 : 座標 : ( 0 , 0 ) より、 の 1 (Γ 座標は
= 0
y = 0 - ( - t a n 1 0 ) = 0
o の 0 座標 ( 1 0, 0 ) より、 " o " の 1 0。 座標は
x 1 0
y 1 0 (一 t a n 1 0 ) = - 2
の ο 座標 ( 1 7, 0 ) より の 1 0 : 座標は
X 1 7
y 1 7 ( - t a n 1 0 ) = - 3
d の 0 座標 ( 2 2, 0 ) より、 " d の 1 0 ° 座標は
x 2 2
y 2 2 (― t a n l O ) — 4
" d " の隣接基準点 ( 7, 0 ) より、 " d " の右下座標は
x = 2 2 + 7 = 2 9
y =— 4 + 1 2 = 8
従って、 文字列 " W o r d " を原点 ( 0, 0 ) に表示する場合の表示 座標は、 第 1 6図に示す通り となる。
次に、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 文字列 "W o r d " の左上座標 ( 0 , 0 ) と、 右下座標 ( 2 9, 8 ) から文字列の中心座 標 ( X, y ) を求める。
文字列の中心座標 ( x, y ) は下記の通りとなる。
x = 2 9 / 2 = 1 5
y = 8 / 2 = 4
これにより、 文字列 " W o r d " を、 表示角度 1 0 ° で表示基準位置 ( 5 0 , 5 0 ) に表示する場合、 各文字の表示座標は第 1 7図に示す通
^ c
1 D りとなる。
このようにして、 各文字の表示座標を計算すると、 表示制御部 1 5は 、 文字記憶部 1 4から通常文字 " W" , " o " , " r " , " d " の文字 データを読み込んで、 文字列を構成する各文字を表示部 1 6に表示し ( 第 1 7図を参照) 、 一連の動作を終了する。
次に、 傾斜文字の表示座標を演算する場合について説明する。
例えば、 第 1 8図に示すように、 任意の文字の表示座標 Aから X軸と Y軸に、 4 5 ° の角度で伸ばした直線と、 任意の角度 0の直線 Lとの交 点座標を求め、 その交点座標を角度 Θの文字座標 A ' とする。
第 1 8図において、 Aの座標 ( α, 3 ) は、 直線の角度が 4 5 : であ ること力、ら、 ひ = 3である。
Αから X軸と Υ軸に 4 5 ° の角度で伸ばした直線と、 X軸と Y軸の交 点をそれぞれ B , Cとすると、 直角三角形 0 3 A, C 3 Aが合同である ことから、 〇 /3 = /3 Cが成立する。
従って、 直線 B Cは、 下記に示す通りとなり、 任意の角度 Θの直線 L は下記に示すように表される。
y = - X + 2 3
y = X · t a η Θ
直線 B Cと、 直線 Lの交点 A ' の x座標は下記の通りとなる。
X - t a n 0 = - x + 2 i3
x ( t a η θ + 1 ) = 2 β
x = 2 β / ( t a n θ + 1 )
この x座標から y座標を求める。
y — ~ X + 2 β
例えば、 文字列として "W o r d " が入力され、 表示角度として 3 0 0 ° が入力され、 表示基準位置として ( 5 0 , 5 0 ) が入力された場合
Ί
丄 ο
2 9 2. 5 c < 3 0 0 = ≤ 3 3 7. 5;
より、 表示制御部 1 5は、 表示角度 3 1 5 c の時の文字列 "W o r d " の表示座標から、 表示角度 3 0 0 ° の時の文字列 "W o r d " の表示座 標を計算する。
文字列 " W o r d " を表示角度 3 1 5 ° で原点 ( 0, 0 ) に表示する 場合の表示座標は、 上記実施の形態 1 より、 第 1 2図に示す通りとなる 従って、 文字列 " W o r d " を表示角度 3 0 0 ° で原点 ( 0, 0 ) に 表示する場合の表示座標 (X , y ) は、 下記の通り となる。
"W" の 3 1 5 ° 座標 : ( 0, 0 ) より、 "W" の 3 0 0 ° 座標は
X = 2 · 0 / (- t a n 3 0 0 + l ) = 0
y = - 0 + 2 · 0 = 0
" o " の 3 1 5 ° 座標 : ( 7, 7 ) より、 " o " の 3 0 0 ° 座標は
X = 2 · Ί / ( - t a n 3 0 0 + 1 ) = 5
y = - 5 + 2 · 7 = 9
" r " の 3 1 5 ° 座標 : ( 1 2, 1 2 ) より、 " r " の 3 0 0 ° 座標 は
X = 2 · 1 2 / (- t a n 3 0 0 + l ) = 9
y =— 9 + 2 · 1 2 = 1 5
" d " の 3 1 5 ° 座標 : ( 1 6, 1 6 ) より、 " d " の 3 0 0 ° 座標 は
= 2 · 1 6 (- t a n 3 0 0 + l ) = 1 2 y =— 1 2 + 2 · 1 6 = 2 0
" d " の隣接基準点 ( 5, 5 ) より、 " d " の右下座標は
X = 1 2 + 5 - 9 = 8
y = 2 0 + 5 + 9 = 3 4
従って、 文字列 " W o r d " を原点 ( 0, 0 ) に表示する場合の表示 座標は、 第 1 9図に示す通り となる。
次に、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 文字列 " W o r d " の左上座標 ( 0, 0 ) と、 右下座標 ( 8 , 3 4 ) から文字列の中心座 標 ( X , y ) を求める。
文字列の中心座標 ( X , y ) は下記の通り となる。
X = 8 / 2 = 4
y = 3 4 / 2 = 1 7
これにより、 文字列 " W o r d " を、 表示角度 3 0 0 ° で表示基準位 置 ( 5 0 , 5 0 ) に表示する場合、 各文字の表示座標は第 2 0図に示す 通り となる。
このようにして、 各文字の表示座標を計算すると、 表示制御部 1 5は 、 文字記憶部 1 4から傾斜文字 "W" , " o " , " r " , " d " の文字 デ一夕を読み込んで、 文字列を構成する各文字を表示部 1 6に表示し ( 第 2 0図を参照) 、 一連の動作を終了する。
以上では、 文字列の表示角度として、 1 0 ° 又は 3 0 0 ° が入力され た場合の演算方法を述べたが、 それ以外の角度については、 下記の方法 で表示座標を演算する。
2 2. 5 ° く Θ≤ら 7. 5 2 9 2. 5 ° < θ≤ 3 3 7. 5 ° の文字列を 9 0 回転
6 7. 5 ° < Θ≤ 1 1 2 - 2 2. 5 ° < Θ≤ 2 2. 5 ° の文字列を 9 (Γ 回転
1 1 2. 5 c < θ≤ 1 5 7 2 9 2. 5 ° < Θ≤ 3 3 7. 5 ° の文字と同じ処理
1 5 7 < θ≤ 2 0 2. 5 - 2 2. 5 ° < Θ≤ 2 2. 5 °
の文字と同じ処理
2 0 2 . 5 c < θ ≤ 2 Ί 5 = - 2 2 . δ = < Θ ≤ 6 7 . 5 =
の文字と同じ処理
2 4 7 . 5 ° < Θ ≤ 2 9 2 5 ° → 6 7 . 5 C < θ ≤ 1 1 2 . 5 C
の文字と同じ処理
ここで、 第 2 1 図は表示制御部 1 5の基本動作を示すフローチャート である。 以下、 この図に従って表示制御部 1 5の基本動作を説明する。
まず、 利用者が文字入力部 1 1 と角度入力部 1 2 と位置入力部 1 3よ り、 表示対象の文字列と、 その文字列の表示角度 0 と、 その文字列の表 示基準位置 ( x, y ) とを入力すると (ステップ S T 2 1 ) 、 表示角度 0 を判断し (ステップ S T 2 2 ) 、 表示角度 Θ と表示基準位置 ( X , y ) 等に応じて各文字の表示座標を演算する。
表示角度が、 一 2 2 . 5 ° く Θ ≤ 2 2 . 5 ° の場合、 角度 0 ° の文字 列座標を演算し (ステップ S T 2 3 ) 、 表示角度 6» の文字列座標を演算 する (ステップ S T 2 4 ) 。
表示角度が、 2 2 . 5 ° < 0 ≤ 6 7 . 5 ° の場合、 角度 3 1 5 ° の文 字列座標を演算し (ステップ S T 2 5 ) 、 表示角度 0の文字列座標を演 算する (ステップ S T 2 6 ) 。
表示角度が、 6 7 . 5 ° < 6» ≤ 1 1 2 . 5 ° の場合、 角度 0 ° の文字 列座標を演算し (ステップ S T 2 7 ) 、 表示角度 Θ の文字列座標を演算 する (ステップ S T 2 8 ) 。
表示角度が、 1 1 2 . 5 ° < Θ ≤ 1 5 7 . 5 c の場合、 角度 3 1 5 = の文字列座標を演算し (ステップ S T 2 9 ) 、 表示角度 0の文字列座標 を演算する (ステップ S T 3 0 ) 。
表示角度が、 1 5 7 . 5 ° < 0 ≤ 2 0 2 . 5 ° の場合、 角度 0 ° の文 字列座標を演算し (ステップ S T 3 1 ) 、 表示角度 Θの文字列座標を演
算する (ステップ S T 3 2 ) 。
表示角度が、 2 0 2. 5: < Θ≤ 2 4 7. 5 " の場合、 角度 3 1 5 : の文字列座標を演算し (ステップ S T 3 3 ) 、 表示角度 0の文字列座標 を演算する (ステップ S T 3 4 ) 。
表示角度が、 2 4 7. 5。 < Θ≤ 2 9 2. 5 ° の場合、 角度(Γ の文 字列座標を演算し (ステップ S T 3 5 ) 、 表示角度 0の文字列座標を演 算する (ステップ S T 3 6 ) 。
表示角度が、 2 9 2. 5 ° < θ≤ 3 3 7. 5 ° の場合、 角度 3 1 5 ° の文字列座標を演算し (ステップ S T 3 7 ) 、 表示角度 0の文字列座標 を演算する (ステップ S T 3 8 ) 。
表示制御部 1 5は、 その演算した表示座標に従って表示部 1 6に文字 列を表示し (ステップ S T 3 9 ) 、 一連の動作を終了する。 実施の形態 3.
上記実施の形態 1, 2では、 文字記憶部 1 4が通常文字と傾斜文字の 二種類の文字データを記憶し、 文字列の角度に応じて、 これを使い分け るものについて示したが、 通常文字の一種類だけで全ての文字表示をま かなってもよい。
即ち、 上記実施の形態 1 , 2において、 0 ° , 9 0 ° , 1 8 0 ° , 2 7 0 ° の角度の文字列は、 全て通常文字で表示している力 この表示を それ以外の角度にも展開し、 角度入力部 1 2より入力された表示角度 Θ に従って、 下記の文字列を基準に、 各文字の表示座標を t a n 0の演算 にて求める。 ただし、 表示部 1 6においては、 Y軸は下方向にプラスで あるため、 t a nはマイナスにて求める。
一 4 5 ° < 0≤ 4 5 ° ― 角度 0 ° の文字列が基準
4 5 ° < 0≤ 1 3 5 ° → 角度 9 0 ° の文字列が基準
1 3 5: < θ ≤ 2 2 5 = -→ 角度 1 8 0。 の文字列が基準 2 2 5 = < θ ≤ 3 1 5: → 角度 2 7 CT の文字列が基準
各文字列と角度の関係を第 2 2図に示す。
次に動作について説明する。
利用者は文字入力部 1 1 , 角度入力部 1 2及び位置入力部 1 3 を操作 して、 表示対象の文字列と、 その文字列の表示角度と、 その文字列の表 示基準位置とを入力する。
例えば、 文字列として " W o r d " が入力され、 表示角度として 1 0 ° が入力され、 表示基準位置として ( 5 0 , 5 0 ) が入力された場合、 一 4 5 ° く 1 0 ° ≤ 4 5 °
より、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 表示角度 0 ° の時の 文字列 "W o r d " の表示座標から、 表示角度 1 0。 の時の文字列 "W o r d " の表示座標を計算する。
表示角度 0 ° の時の文字列 "W o r d " の表示座標は、 上記実施の形 態 1 より、 第 1 0図に示す通り となる。
従って、 表示角度 1 0 ° の時の文字列 "W o r d " の表示座標 ( x, y ) は、 下記の通り となる。
"W" の 0 ° 座標 : ( 0 , 0 ) より、 "W" の 1 0 ° 座標は
X = 0
y = 0 · ( - t a n 1 0 ) = 0
" o " の 0 ° 座標 : ( 1 0 , 0 ) より、 " o " の 1 0 ° 座標は
x 1 0
y 1 0 ( - t a n 1 0 ) ^一 2
の o 座標 ( 1 7 , 0 ) より、 " r の 1 0 ε 座標は
X 1 7
y 1 7 ( - t a n 1 0 ) = - 3
" d " の 0 = 座標 : ( 2 2, 0 ) より、 " d " の 1 0 : 座標は
x = 2 2
y = 2 2 - (_ t a n l 0 ) =— 4
" d " の隣接基準点 ( 7, 0 ) より、 " d " の右下座標は
x = 2 2 + 7 = 2 9
y = - 4 + 1 2 = 8
従って、 文字列 " W o r d " を原点 ( 0, 0 ) に表示する場合の表示 座標は、 第 2 3図に示す通り となる。
次に、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 文字列 "Wo r d " の左上座標 ( 0 , 0 ) と、 右下座標 ( 2 9 , 8 ) から文字列の中心座 標 ( X, y ) を求める。
文字列の中心座標 ( X , y ) は下記の通りとなる。
X = 2 9 / 2 = 1 5
y = 8 / 2 = 4
これにより、 文字列 " W o r d " を、 表示角度 1 0 ° で表示基準位置 ( 5 0 , 5 0 ) に表示する場合、 各文字の表示座標は第 2 4図に示す通 りとなる。
このようにして、 各文字の表示座標を計算すると、 表示制御部 1 5は 、 文字記憶部 1 4から通常文字 " W" , " o " , " r " , " d " の文字 データを読み込んで、 文字列を構成する各文字を表示部 1 6に表示し ( 第 2 4図を参照) 、 一連の動作を終了する。
以上では、 文字列の表示角度として、 1 0 ° が入力された場合の演算 方法を述べたが、 それ以外の角度については、 下記の方法で表示座標を 演算する。
4 5 ° < 0≤ 1 3 5 ° → — 4 5 ' < 0≤ 4 5 °
の文字列を 9 0 ° 回転
3 5 ° < θ≤ 2 2 5 — 4 5 : < θ≤ 4 δ;
の文字と同じ処理
2 2 5。 < θ≤ 3 1 5 4 5 c < θ≤ 1 3 5
の文字と同じ処理 実施の形態 4 .
上記実施の形態 1 , 2では、 傾斜文字として、 傾斜角度が 4 5 ° の傾 斜文字だけを取り扱うものについて示したが、 傾斜角度が相互に異なる 複数種類の傾斜文字を取り扱うようにしてもよい。
例えば、 傾斜角度が 3 0 の傾斜文字と、 傾斜角度が 6 0 ° の傾斜文 字とに関する文字データと隣接基準点を記憶し、 文字列の表示角度に応 じて傾斜文字を使い分けるようにしてもよい。
これにより、 文字列の表示角度に応じて、 より適切な傾斜文字を使用 することができるため、 更に文字列の見栄えが向上する効果を奏する。 実施の形態 5 .
上記実施の形態 1 〜 4では、 各文字が固有の文字幅を有するプロポー ショナル · フォントについて示したが、 全ての文字の文字幅が統一され た非プロポーショナル ' フォントでもよく、 上記実施の形態 1等と同様 の効果を奏する。 ただし、 文字列に文字幅の狭い文字が含まれる場合に は、 文字列の一部が間延びして見えることがある。
文字記憶部 1 4は、 全て統一された同じ文字幅を有する非プロポーシ ョナル · フォン トの文字データを、 通常文字と傾斜文字の二種類記憶し ている。
通常文字と傾斜文字の拡大図をそれぞれ第 2 5図と第 2 6図に示す。 (例 : W o r d ) 通常文字の隣接基準点は全て ( 1 0, 0 ) 、 傾斜文字
の隣接基準点は全て ( 7, 7 ) である。
文字列を表示する時は第 2 7図のように表示する。
文字入力部 1 1 より入力された文字列の座標を求める場合、 角度入力 部 1 2より入力された表示角度 0に従って、 下記の文字列を基準に、 各 文字座標を t a n 0の演算にて求める。 ただし、 表示部 1 6においては 、 Y軸は下方向にプラスであるため、 t a nはマイナスにて求める。
- 2 2 5 ° く Θ 2 2. 50 角度 0 ° の文字列が基準
2 2 5。 く Θ 6 7. 5 ° 角度 4 5 ° の文字列が基準
6 7 5。 < Θ 1 1 2. 5 角度 9 0 ° の文字列が基準 1 1 2 5。 < Θ 1 5 7 角度 1 3 5 ° の文字列が基準
1 5 7 5。 < Θ 2 0 2 角度 1 8 0 ° の文字列が基準
2 0 2 5 ° < Θ 2 4 7 角度 2 2 5 ° の文字列が基準
2 4 7 5 ° < Θ 2 9 2 角度 2 7 0 ° の文字列が基準
2 9 2 5 ° < Θ 3 3 7 角度 3 1 5 ° の文字列が基準 次に動作について説明する。
利用者は文字入力部 1 1 , 角度入力部 1 2及び位置入力部 1 3を操作 し、 表示対象の文字列と、 その文字列の表示角度と、 その文字列の表示 基準位置とを入力する。
例えば、 文字列として "W o r d " が入力され、 表示角度として 1 0 。 が入力され、 表示基準位置として ( 5 0, 5 0 ) が入力された場合、 一 2 2. 5 ° く 1 0 ° ≤ 2 2. 5 °
より、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 表示角度 0 ° の時の 文字列 "Wo r d " の表示座標から、 表示角度 1 0 の時の文字列 "W o r d " の表示座標を計算する。
文字列 n番目の文字の位置座標が x = ( n— 1 ) - 1 0 , y = 0で求 められることから、 文字列 "W o r d " を表示角度 0。 で原点 ( 0, 0
) に表示する場合の表示座標は、 第 2 8図に示す通り となる。 従って、 文字列 " W o r d " を表示角度 1 ( で原点 ( 0 , 0 ) に表 示する場合の表示座標 ( x, y ) は、 下記の通りとなる。
W の 0。 座標 : ( 0, 0 ) より、 "W" の 1 0。 座標は
X = 0
y = 0 · ( - t a n 1 0 ) = 0
o の 0 座標 ( 1 0, 0 ) より、 " o " の 1 0 ° 座標は
x 1 o
y 1 0 ( - t a n 1 0 ) = - 2
の o 座標 ( 2 0 , 0 ) より、 " r の 1 0 ° 座標は
X 2 0
y 2 0 ( - t a n 1 0 ) = - 4
d の 0 座標 ( 3 0, 0 ) より、 " d の 1 0 ° 座標は
x 3 0
y 3 0 ( - t a n 1 0 ) ^ - 5
" d " の隣接基準点 ( 1 0, 0 ) より、 " d の右下座標は
x = 3 0 + 1 0 = 4 0
y = - 5 + 1 2 = 7
従って、 文字列 "W o r d " を原点 ( 0 0 ) に表示する場合の表示 座標は、 第 2 9図に示す通りとなる。
次に、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 文字列 "W o r d " の左上座標 ( 0, 0 ) と、 右下座標 ( 4 0, 7 ) から文字列の中心座 標 ( X , y ) を求める。
文字列の中心座標 ( x, y ) は下記の通り となる。
x = 4 0 / 2 = 2 0
y = 7 / 2 = 4
n c これにより、 文字列 " W o r d " を、 表示角度 1 0 で表示基準位置 ( 5 0 , 5 0 ) に表示する場合、 各文字の表示座標は第 3 0図に示す通 りとなる。
このようにして、 各文字の表示座標を計算すると、 表示制御部 1 5は 、 文字記憶部 1 4から通常文字 " W" , " o " , " r " , " d " の文字 データを読み込んで、 文字列を構成する各文字を表示部 1 6に表示し ( 第 3 0図を参照) 、 一連の動作を終了する。
次に、 傾斜文字を表示する場合、 第 3 1図に示すように、 角度 4 5 ° の直線上に配置された座標 A上で直線に垂直に交わる直線と、 Θの角度 の直線 Lとの交点座標を求める。
第 3 1 図において、 Aの座標 ( α , β ) と、 0の角度の直線 L上に位 置する座標 A ' の座標との関係は、 上記実施の形態 2より下記の通りと なる。
X = 2 β ( t a η θ + 1 )
y = - x + 2 β
例えば、 文字列として " W o r d " が入力され、 表示角度として 3 0 0 ° が入力され、 表示基準位置として ( 5 0 , 5 0 ) が入力された場合
2 9 2 . 5 ° < 3 0 0 ° ≤ 3 3 7 . 5 °
より、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 表示角度 3 1 5 ° の 時の文字列 "W o r d " の表示座標から、 表示角度 3 0 0 ° の時の文字 列 "W o r d " の表示座標を計算する。
文字列 n番目の文字の位置座標 ( x, y ) が x = ( n - 1 ) · 7 、 y = ( n - 1 ) · 7で求められることから、 文字列 "W o r d " を表示角 度 3 1 5 ° で原点 ( 0 , 0 ) に表示する場合の表示座標 ( X , y ) は、 第 3 2図に示す通りとなる。
従って、 文字列 " W o r d " を表示角度 3 0 (T で原点 ( 0, 0 ) に 表示する場合の表示座標 ( x, y ) は、 下記の通り となる。
"W" の 3 1 5 座標 : ( 0, 0 ) より、 "W" の 3 0 0 ° 座標は x = 2 - 0 / (- t a n 3 0 0 + l ) = 0
y = - 0 + 2 · 0 = 0
" o " の 3 1 5。 座標 : ( 7, 7 ) より、 " o " の 3 0 0 ° 座標は x = 2 - 7 / (- t a n 3 0 0 + l ) = 5
y = - 5 + 2 · 7 = 9
" r " の 3 1 5 ° 座標 : ( 1 4, 1 4 ) より、 " r " の 3 0 0 ° 座標 は
X = 2 · 1 4 Z (— t a n 3 0 0 + l ) = 1 0 y = - 1 0 + 2 · 1 4 = 1 8
" d " の 3 1 5 ° 座標 : ( 2 1, 2 1 ) より、 " d " の 3 0 0 ° 座標 は
X = 2 · 2 1 (- t a n 3 0 0 + l ) = 1 5 y =— 1 5 + 2 · 2 1 = 2 7
" d " の隣接基準点 ( 7, 7 ) より、 " d " の右下座標は
x = 1 5 + 7 — 9 = 1 3
y = 2 7 + 7 + 9 = 4 3
従って、 文字列 " W o r d " を原点 ( 0, 0 ) に表示する場合の表示 座標は、 第 3 3図に示す通り となる。
次に、 表示制御部 1 5の文字表示演算部 1 5 aは、 文字列 "W o r d " の左上座標 ( 0, 0 ) と、 右下座標 ( 1 3, 4 3 ) から文字列の中心 座標 ( x, y ) を求める。
文字列の中心座標 ( x, y ) は下記の通りとなる。
X = 1 3 / 2 = 7
y = 4 3 / 2 = 2 2
これにより、 文字列 " W o r d " を、 表示角度 3 0 0 : で表示基準位 置 ( 5 0 , 5 0 ) に表示する場合、 各文字の表示座標は第 3 4図に示す 通りとなる。
このようにして、 各文字の表示座標を計算すると、 表示制御部 1 5は 、 文字記憶部 1 4から傾斜文字 " W" , " o " , " r " , " d " の文字 データを読み込んで、 文字列を構成する各文字を表示部 1 6に表示し ( 第 3 4図を参照) 、 一連の動作を終了する。
以上では、 表示角度が 1 0 ° と 3 0 0 ° の場合について、 その演算方 法を述べたが、 それ以外の角度については、 上記実施の形態 2 と同様で あるため省略する。 実施の形態 6.
上記実施の形態 1〜 5では、 位置入力部 1 3から入力された表示基準 位置を、 文字入力部 1 1から入力された文字列の中心座標として表示部 1 6に表示するものについて示したが、 位置入力部 1 3から入力された 表示基準位置を、 文字入力部 1 1から入力された文字列の左上座標とし て表示部 1 6に表示するようにしてもよく、 上記実施の形態 1〜 5 と同 様の効果を奏する。 実施の形態 7.
上記実施の形態 1〜 6では、 表示対象の文字列, その文字列の表示角 度及び表示基準位置等の情報 (以下、 文字列情報等) を、 利用者が入力 するものについて示したが、 予めメモリ (例えば、 F D、 C D等) に記 録された文字列情報を読み出して、 各文字の表示座標を演算して表示す るようにしてもよい。
これにより、 予め設定された文字列を任意の角度で表示することがで きる効果を奏する。 産業上の利用可能性
以上のように、 この発明に係る文字表示装置及び文字表示方法は、 文 字列を任意の角度に傾けて表示する必要のあるパソコンやナビゲーショ ン装置等に適している。